アーニャ「最近は、よくミナミに首を絞めてもらってます」凛「……えっ?」 (33)

多分【キャラ崩壊】

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凛「何それは……もしかして、比喩的な意味で言ってるの?アーニャは」

アーニャ「?……いえ、そのままの意味ですよ?上で馬乗りになったミナミに私の首を両手でぎゅーってしてもらってます」

凛「」

アーニャ「最初は苦しいけど、そのうち頭がぼーっとしてきて……だんだんカラダの方もふらふらふわふわしてきます」

凛「………そう、なんだ」


アーニャ「何より、そうしているときのミナミがとってもいい笑顔で……それを見てるとなんだか私までいい気持ちに」

バターンッ

美波「ちょっとアーニャちゃん!?な、ななななな何話ししししてるのぉ!!」

アーニャ「あっ、ミナミ!どうかしましたか?そんなに息を荒げて」



美波「ど、どうしたもこうしたも……その、ね?アーニャちゃん、今話してたことだけど」

アーニャ「話してた、こと?……私がミナミに週5で首絞めしてもらってることですか?」

凛「……週5なんだ」

美波「アーニャちゃん?!」


アーニャ「残り2日は私が首絞めする側なので」

凛「ああ、そういうこと」

美波「アーニャちゃん本当もうダメ!これ以上はダメだからダメー!メーなのメー!!」

アーニャ「どうしてですか、私はミナミとのこともっと言いふらしたいです!もっともっとみんなに自慢したいです!!」

美波「それでもダメなものはダメなの!嬉しいけど!」

凛(自慢っていうのかな、こんな話……)


美波「凛ちゃんも、くれぐれも今聞いた話はオフレコだから……誰にも言わないで、お願い」

凛「それは別にいいけど……少し聞いてもいいかな」

美波「え?えっと……あの、何かな?」

凛「美波は何でアーニャの首を絞めたりするの?普段はあんなに仲がいいのに」


美波「何でって……改まって聞かれるとその、答えづらいんだけど」

凛「もしかして実は嫌いだったり、とか?首を絞めたくなるほど……憎らしいとか」

美波「それは絶対にないわ」
アーニャ「そんなことありえません」


凛「……だろうね」


美波「うぅん……何ていうのかな、例えば……凛ちゃんの家はワンちゃんを飼ってるでしょう?ハナコちゃんだったっけ」

凛「うん、飼ってるけど」

美波「そのハナコちゃんのことが、可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて仕方なくて……ついスキンシップが過剰になっちゃうときってないかな?」

凛「それは、まぁ………ときどき」


美波「あえて言うならそんな感じ、だと思う……こうね、私の手のひらの中にアーニャちゃんの白くて綺麗な首があって……それを血管が浮き出るくらいぎゅって締め上げていくと、アーニャちゃんが苦しそうに悶えてアーニャちゃんの全部が私の支配下になったような気になって……アーニャちゃんの命が、生かすも殺すも私の思うがままになっていくの、そういうことで心の中が庇護欲や罪悪感でいっぱいになって……その、とても気分が高揚するというか………分かる?凛ちゃんも」


凛「いや、私のはそこまでじゃないけど」


アーニャ「私も同じです、ミナミに私の命を……全てを握られているのだと思うと心の奥底からゾクゾクしてきます、確かに苦しいですけど……でもミナミが与えてくれるものだと思うとそれでも愛おしく思えます」

美波「アーニャちゃん……」

凛「…………そ、そうなんだ……へぇ」


美波「って、なに語っちゃってるの私ったら!とにかく今のも口外しないで、聞かなかったことにしてね!」


凛「分かった、誰にも言わないよ………私は」

美波「はぁ、ああもう恥ずかしい……ふぅ」


アーニャ「……そういえばミナミ、もうすぐ次の予定の時間ですから……はやく行きましょう」

美波「え?次の予定って……この後は特に何もなかったと思うけど」

アーニャ「そんなことありませんいいから行きましょう、とにかく……ほかの誰もいないところに」ボソッ

美波「!……も、もうアーニャちゃんってばこんな日の高いうちから……じ、じゃあね凛ちゃんくれぐれも内密に」

アーニャ「ダスヴィダーニャ、また明日です」

凛「うん、それじゃあ」フリフリ


美波「じゃあ、とりあえず仮眠室に…」

アーニャ「もしくは、この前みたいにトイレの中とか……」


凛(これ、私一人が黙ってても無駄な気がする……)



……

~次の日~

凛(昨日は酷いことを聞いたなぁ……まさかラブライカの2人があんな……いや、忘れよう……うん)

ガチャッ
凛「おはようございま、あれ?……誰もいないの、かな?」

凛(いや、ソファのところに誰かいる……あれは)


卯月「……………」スウスウ

凛「……卯月、事務所のソファでなんか寝て……暖房入ってるとはいえ風邪引いちゃうよ」

卯月「……………」スヤスヤ


凛(けどもしかしたら、こんなところでも寝ちゃうくらい卯月も疲れてるのかな……新ユニットとかで最近忙しそうだったし)

凛(卯月も、いっぱい苦労してるだろうな……きっと、私の知らないところで……私のいないところで、笑ってたりするのかな……)

卯月「むにゃ…………」スヤスヤ


凛「………そういえば、最後に一緒に仕事してたのって……………………………………………いつだっけ」ポソッ


卯月「………………」スヤスヤ

凛(卯月は………新しい、ユニットの子達と一緒に……笑いあって、手を繋いだり……楽しそうに、それも全部、私のいないところで……卯月の側に私がいない時に……っ)ズキッ

凛「痛っ……?」


卯月「………………ん、ぁ」スヤスヤ

凛「!」



卯月「ん、ん…………み、ほ……ひゃん」ムニャムニャ



凛「……………………………………え?」

凛(……みほ、って……ダレ?それ)


凛(知らない名前……私の知らない名前、私じゃない誰か……私以外の名前、私の知らない卯月……卯月を遠くに感じる、別人みたいに……卯月が変わっちゃってる)

卯月「…………………」スヤスヤ


凛(卯月が、あぁ……卯月これ、卯月の首すじが目の前に、っ!?ちが……私は、美波やアーニャとは別に………あぁ、でも)
スッ

卯月「………んっ」ヒクッ


凛「……卯月の首、こんなに綺麗でとっても繊細……私の手のひらにすっぽり収まって……ああ、そっか……こういうことなんだ」ググッ

凛(美波の、言っていたことがなんとなく……分かった気がする……)ギリッ


卯月「ん、ぐっ……き」モゾモゾ

凛「そうだ、こうしてる間は……卯月の命は全部、私のものなんだ……全部私が、卯月を……卯月のことを」ギュゥ

卯月「か、は………ぁ、ぁ」ビクッ




凛「卯月と……離れたくないの、いつも一緒にいたいのどこでもいいの、一緒ならどこでもいいから」ニタァァ


卯月「ぅあ、な……にが……これ、くる……し」パチッ

凛「私は!卯月が知らないとこで笑ってるのとか!嫌で、他の子と手を繋ぐのも!私だけがよくて!私と一緒にいてほしくて!卯月が楽しそうにしていると、笑ってると、その側に私がいて!そういうのがよくて!」
ギュゥウ


卯月(り、凛……ちゃん?なんで……凛ちゃんが私の首、を)

凛「頭が痛いの、苦しいの!卯月のことばっかり考えて、どうかしそうに、なって……卯月が電話してくれるのも待っているの!たまには話してよ、私に話しかけてよ、私ばっかりじゃやだ、卯月も、少しぐらい……少しは私のこと気にならない?ちょっとも?まったく?なんでもないの?」
ググググ

卯月(ダメ、苦しくて……頭の中がぼやけて……何も考えられ、な)

凛「友達だけ?普通の友達なの?普通じゃなりたくないの、普通より一個でもいいから普通じゃないのが、いい……ねぇ、卯月、どうすればいいのかな、ねぇ。卯月聞いてる?聞いて。私の声を聞いて何か思う?思ってくれる?安心でもいいよなんでもいい、なにか思って。そういうのがほしい、そういうの求めちゃだめ?卯月!卯月なんだよぉ、私ね、卯月がいいの。卯月以外いらないし、いらない……卯月だけでいいから。わがまま言ってないよ、一個だから、一個じゃん。みんななんてどうでもいいしいらないあっちいってほしいのになんで卯月はそっちいくの、こっち来て、こっち来て、側にいて、離れないで。嫌だ、卯月の隣にいるのは私、私がいい、私がいたい、いさせて……」
ギリギリギリ


卯月「ん、あぐ、く……ぁ」ビクビクッ


卯月「や、めて………くださ、い……助け、て」

凛「!?」ギクッ
パッ

卯月「んぐ、げほっ!げほっごほっ……はぁ、はぁ」

凛(ぁ、わ……私………一体何して、卯月にこんな……なんて、酷いことを)


卯月「り、凛……ちゃん?なんで、なんでですか………どうしてこんなことを」ゼェゼェ

凛「わ、私……その……ち、違うのこれは」

卯月「私のことが……嫌いなら、そうはっきり言ってください……何もこんなこと、しなくても……うっ、うぅ」

凛「嫌いだなんて、それは誤解だよそうじゃないの待ってよ卯月!!」バンッ


卯月「ひっ!」ビクッ

凛「あっ、ご、ごめん……大きな声出して、その……実は」

卯月「は、はい……」ビクビク



卯月「美波ちゃんと、アーニャちゃんが……そんなことを」

凛(美波ごめん、約束守れなかったよ…)

凛「……そう、だけど……だからって私のやったことが許されるわけじゃない、よね……やっぱり」


卯月「凛ちゃん……」

凛「ごめんなさい……私のせいで卯月に苦しい思いをさせて、本当にごめん」


卯月「………顔を上げてください凛ちゃん、私ならもう大丈夫ですから」

凛「……卯月」


卯月「確かに苦しかったですけど、それ以上に私……悲しかったんです、凛ちゃんに嫌われちゃったんじゃないかって思って」

凛「そんなこと、あるわけない……私が卯月のこと嫌いになるなんて……絶対に」

卯月「凛ちゃん……」


卯月「……そう言ってもらえて、嬉しいです……けど苦しかったのは本当ですからね、もう」

凛「それは、確かに面目ない……うん」シュン


卯月「えへへ♪……大好きです、凛ちゃん」

凛「!……わ、私も……卯月のことが、す……すk」ドキドキ

卯月「……だから今度は、私の番ですよね?……凛ちゃん」スッ

凛「え?……卯月?……何を、その手はいったい」

卯月「……えへへ、なんだか私まで……目覚めちゃったみたいです、凛ちゃん♪」ガシッ
ギリギリギリギリ

凛「うぐっ!?ひっ、ひぎ……あへぇ」ビクンビクンッ


卯月「顔真っ赤、白目剥いて泡まで吹いて……凛ちゃん可愛い♪」

……

~後日~

ガチャッ
美嘉「おっはよー、って事務所にいるの二人だけなの?他のみんなは?」


卯月「そうみたいです、ほかの皆さんはもうお仕事とか……プロデューサーさんも出払ってるみたいで」

凛「やっぱり年末だからかな、特番の収録とかでみんなも色々忙しいみたい」

美嘉「ふぅん、そっか……あれ?凛ちゃんの首のそれってチョーカー?なんか変わったデザインっぽいけど」


凛「ん、ああこれ………これはね、卯月からのクリスマスプレゼントなんだ」ニッコリ


おわり

雑な改変でごめんなさいもうしません

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