【ゴッドイーター2】リヴィ「クリスマス……?」【レイジバースト】 (19)

クリスマスの名前だけ借りた適当なお話

・GE2RB本編の後日談
・リヴィ×ロミオ、女主人公(隊長)×ギルバート
・1作目から約半年越しの伏線?回収
・女隊長の口調と性格は一応女ボイス9(あがり症気味な優等生キャラ)イメージで
・雑

1作目
ギルバート「なぁ隊長……」【ゴッドイーター2】
ギルバート「なぁ隊長……」【ゴッドイーター2】 - SSまとめ速報
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別の世界のお話
シエル「隊長……」【ゴッドイーター2】
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隊長「リーダー……?」【ゴッドイーター2】
隊長「リーダー……?」【ゴッドイーター2】 - SSまとめ速報
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―極東支部アナグラ ラウンジ

ナナ「そう、クリスマス♪……あれ、リヴィちゃん、知らなかった?」

リヴィ「いや、マグノリア=コンパスでの恒例行事だったし、馴染みはあるんだが」
「もうそんな時期なのか、と思ってな……」

ロミオ「ま、確かに今じゃ1年中、夏なのか冬なのかわかんないしなー」

シエル「……」

ギル「それで、クリスマスがどうしたんだ」

ナナ「ほら、聖域が出来てからも色々忙しかったでしょ?」
「だから今までの労いと、リヴィちゃんの歓迎も兼ねて、ラウンジでパーティーするんだって!」

リヴィ「私の?」

ナナ「うん!リヴィちゃんがブラッドに入ってからも、そのまま流しちゃってたからねー」
「シエルちゃんと一緒にサカキ博士から聞いた話だから、間違いないよー!」

ギル「要するに、前にここでやってもらった歓迎会みたいなもんか」

ナナ「そうそう、そんな感じ!……ギルは隊長と二人でいてもいいんじゃなーい?」ニヤニヤ

ギル「……いや、問題ない」

ロミオ「うん?そういや隊長は?」

シエル「……」

ナナ「……あーそっか、隊長は――」

―――
――

ナナ『――本部からの招集命令?』

隊長『うん。多分、そう悪い話しじゃないとは思うんだけど……』

シエル『そ、それで、いつ発つんですか?』

隊長『明日の朝には。……それだけならいいんだけど、今回は本部の実家からも呼び出されてて』

シエル『そう、ですか……』

ナナ『あー……そういえば隊長、お父さんとそんなに仲良くないんだっけ』

隊長『前よりかはいくらかマシになったけどね……ごめん、できるだけ早く帰ってくるから』

ナナ『だいじょーぶ!隊長が空けた分は私達がしっかり埋めとくから!』
『ね、シエルちゃん?』

シエル『……ええ、副隊長として、立派に隊長代理を務めてみせます』

隊長『ありがとう、二人とも』

シエル『ところで隊長、その服装は?』

隊長『これ?部屋の整理中に引っ張り出したのを見てたら、何か懐かしくなっちゃって……』

シエル『確かに、螺旋の樹が出現して以降は、あまり見ませんでしたね』

ナナ『紫のスポーツウェアに迷彩パンツ……隊長になった後、初めて制服以外に着たやつだよね』


隊長『ただ、もう去年の服だからちょっとキツくて……その、胸とか』///

シエル『』ガタッ

ナナ『……へぇー、隊長も意外とやることやってるんだねぇ』ニヤニヤ

隊長『そ、そういうのじゃないから!』///

シエル『(何という手の早さですも……!)』ギリギリギリ
『(しかしながら、この窮屈そうな胸元が眼福なのもまた事実……ここは勝負に出るしかありません!)』

ナナ『(シエルちゃん、また変な事考えてそうだなー……)』ジー

シエル『上着はともかく、アンダーシャツの生地が押し上げられてしまっていますね……』
『体型の問題は全くありませんが、下腹部の露出度が上がっています』

隊長『っ!』バッ
『そ、そう?……まだいけるかなと思ったんだけど、やっぱり着替えてこようかなぁ……』グイグイ

シエル『あーそんなに裾を引っ張ると胸元がー』パシャッ

隊長『え……あっ!?』グイッ

シエル『』パシャッ

隊長『もう……からかわないでよ、シエル』

シエル『ふふふ』
『(谷間の強調から、慌ててシャツを引っ張り上げた一瞬にのみ現われる臍……完璧ですも……!)』

ナナ『(あのタブレット、撮影機能もあったんだー)』


―――
――

ナナ「というわけで、今は出張中なんだよねー」
「一応連絡も入れてみたけど、間に合うかわからないって」

ロミオ「なぁ、後半のくだりいる?」

ギル「……」

リヴィ「(これ以上ないというくらい渋い顔になっているな……)」

ナナ「まぁ、そんな元気なシエルちゃんも隊長が出払って――」

シエル「……たいちょう……」ズーン

ナナ「――こんな風になっちゃってるってこと」

ロミオ「どうりで一言も喋んないなと思ったよ……」

ナナ「ちなみに、今シエルちゃんが眺めてるのがその時の写真ね」

ギル「やめさせろ」

リヴィ「重症だな……仕事に支障はないのか?」

ナナ「それは大丈夫!オンオフの切り替えはちゃんとしてるから!」
「結構前に私と行った出張任務でもね、毎晩隊長に会いたいよーって泣いてて……」

シエル「……微妙な嘘をつかないでください……」
「でも大丈夫なのは本当です……隊長の代わりにみなさんを預かる以上、業務はしっかりこなしますから……」


ロミオ「そ、そっか……ということは隊長が間に合わなきゃ、今回はギルも独り身ってことだな」

ギル「お前と同じだ、よかったな……そもそも全員が全員、スケジュールを合わせられるわけでもないだろ」
「緊急任務でパーティーを潰されても、文句は言えねぇぞ」

ロミオ「まぁそうだけど一言余計だよ!本部で他の男に隊長取られても知らねーからな!」

シエル「それは私が許しませんも」バンッ

ロミオ「ひぃっ!?」

リヴィ「落ち着けシエル、冗談だ」

ロミオ「そ、そう、冗談冗談……それになぁ、俺だって今回は事前にナナから話聞いて、綿密な計画を立ててるんだよ!」
「……だ、だから、その……リヴィ、ク、クリスマス当日になったら――」

ギル「……そろそろ時間だな、行くぞロミオ」ガタッ

ロミオ「――おい!?今俺話してたじゃん!待てよ!」ガタッ




リヴィ「……」

ナナ「……」

シエル「……」

ナナ「また手当たり次第に女の子に話しかけにでも行くのかと思ってたけど……意外だね」

リヴィ「よくはわからなかったが……私にとっても都合のいい話かもしれないな」

ナナ「えっ?」

シエル「……たいちょう……」


―極東 鎮魂の廃寺

ギル「――お疲れさん。さっきは悪かったな」

ロミオ「お疲れ。何がだよ?」

ギル「ラウンジを出る前、リヴィに何か言いかけてただろ……俺は全く聞いちゃいなかったが」

ロミオ「俺の宣言すら聞いてなかったのかよ……俺がビビってたせいもあるし、そこまで気にしてないよ」

ギル「何を怖がってたんだ?」

ロミオ「怖いっつーかなんつーか……俺さ、あんまりリヴィと喋れてないんだよ」
「だから、この機会に克服してみようと思って」

ギル「ラウンジにいた時は普通に見えたがな」

ロミオ「ああいう場で相槌打つぐらいならいいんだけど、面と向かっては話しにくい、みたいな?」
ちょっと話すだけでも、昔の仲良かったリヴィと変わらないはずなんだけど、何でだろうな」

ギル「さあな。強いて言うなら――」

ジュリウス「変わったのは、ロミオの方なのかもしれないな」

ギル「……聞いてたのか」

ジュリウス「話し込むなら、全員が入れる話題にしてほしいものだな」
「それで、何か思い当たるところはあるのか?」

ロミオ「うーん……変わったって言っていいのかわかんないけど、リヴィを見てると、何かこう……」
「ユノさんやシプレとはまた違った感じでドギマギしちまうんだよな」

ギル「……なら、もうほとんど決まってるようなもんじゃねぇか」

ジュリウス「そうだな」

ロミオ「へ?」

ギル「なぁジュリウス、19……いや、もうここに来て1年は経ってるか……20歳ってこんなもんか?」ザッザッ

ジュリウス「俺もそういった経験はないから何とも言えんが、些か幼いように感じるな」ザッザッ

ロミオ「何の話だよ!?ジュリウスも早速俺を置いて行ってるじゃんかー!」ダッ


―――
――

『――やっぱり、行かない』

『えー、何でだよ?クリスマス会は一緒に行くって、約束したじゃんか』

『君は友達が多いんだから、彼らと一緒に行けば……』

『そんなもん全部断ったよ!君と行かなきゃ意味ないだろ』

『……怖いんだ』

『……』

『見捨てられて、私より優秀な子がずっと先生の傍にいて、私は消えることも出来ずにここにいて……』
『それでもまた会いに行くなんて、私にはできない』

『……だから、俺が一緒に行くんだよ』
『そりゃあ、自分の事で最後に頑張らなきゃいけないのは自分自身だけどさ、途中までは誰が手伝ったっていいだろ?』
『これだって立派に、俺が出来る事だと思うんだよな』

『でも……』

『俺はまだちょっとしか君の事を知らないけど……』
『それでも君があいつに負けないぐらい強くて、笑顔で先生の目の前にいられるって事だけはよくわかる!』
『だから行こうよ!……ぶっちゃけ先生に会えなくても、お菓子とジュースを楽しめばいいんだしさ』

『……ふふっ、あんなに熱く語っていたのに、最後で台無しじゃないか』
『……ありがとう、頑張ってみるから……少しだけ、手伝ってくれないか』

『任せとけ!ほら!』スッ

『……うん』ギュッ

『それじゃ遅れた分、全速力で行くぞー!』ダッ

『うわっ!?、きゅ、急に引っ張らないでくれ――』

―――
――


―極東 贖罪の街

「―――」

「…ヴィちゃーん」

「…リヴィさん」

ナナ「おーい!リヴィちゃーん?」

リヴィ「――はっ……!」

シエル「大丈夫ですか?」

リヴィ「……すまない、少し昔を思い出していてな」

ナナ「昔って言うと、マグノリアス=コンパスのこと?」

リヴィ「ああ」

ナナ「ふーん……ここで戦う前にボーっとしちゃうような考え事って、どうにも嫌な予感がしちゃうなぁ」

シエル「……そう、ですね」

ナナ「ねぇリヴィちゃん?何か思い詰めてることない?私達を置いてアラガミに突っ込んで行ったりしないよね?」

リヴィ「よくわからないが、よほどのことがない限りは……」
「……ともかく、すまない。ここで生き残らない事には、クリスマスもお目にかかれないな」

ナナ「そうだねー!せっかく準備してきたんだから、ちゃんと御馳走いただかないと!」

シエル「あまり贅沢は出来ませんから、一人あたりの食事量は普段とそこまで変わらないと思いますけどね……」
「……二人とも、そして私も、油断のないように――」

―――
――

クリスマスパーティー当日……
―ラウンジ

コウタ「――まだまだ先は長いけど、ひとまず色々ひっくるめてお疲れさん!」
「いつもより何となーく特別な気分で、今夜は思いっきり楽しもうぜー!!」

ワーッ!!

ギル「結構集まったみたいだな」

ジュリウス「今回ばかりは、アラガミも空気を読んだようだな」フッ

シエル「むしろ、ここぞという時にやって来なければいいのですが……」

ロミオ「そん時はそん時で出撃すればいいじゃん!今は楽しまないとさ!」

ナナ「おー!ほら、リヴィちゃんも今回の主役なんだから、元気出さないとー!」

リヴィ「お、おー……」


ワイワイガヤガヤ

ロミオ「ふぅ……ハルさん、今回のはちょっと迷走してたような……おっ」

リヴィ「やぁ」

ロミオ「よ、よう……主役が抜けだしてきてよかったのか?」

リヴィ「中々大変だったが、先に呼びつけてきたのは君だろう?それに、こちらも話があってな」

ロミオ「話?」

リヴィ「ここでは流石に切り出しにくいな……出ようか」

―――
――


ロミオ「……」

リヴィ「……」

ロミオ「(……いやいやいや、余計に切り出しにくいんだけど!?)」
「(あっ、横顔かわいい……じゃなくて、何とかこの沈黙を……)」

リヴィ「……ロミオ」

ロミオ「!?お、おう」

リヴィ「これでも結構緊張しているんだ……二人きりで話すなんて、もう何年振りかもわからない」

ロミオ「そ、そっか……ごめん、何か変に身構えちゃって」

リヴィ「いいさ。平然とされていたら、それこそ傷ついていたかもしれないな」

ロミオ「何だよそれ」

リヴィ「ふふ……なぁ、覚えているか?君と初めて行った、クリスマス会の事」

ロミオ「ああ、マグノリア=コンパスの?あの時はリヴィを説得するのに苦労したっけなぁ」


リヴィ「当時の私は、君のおかげで少しは立ち直れたが……」
「私を見捨てたラケル博士や、そのお気に入りだったジュリウスの存在が未だに怖かった」
「だから、施設の皆が集まるクリスマス会にさえ行きたくなくて……」

ロミオ「そこを俺が強引に引っ張って、リヴィも参加させたんだよな……」
「結局ラケル先生は俺達なんて目もくれずにジュリウスにべったりだったみたいだし、」
「そもそも人がいっぱいで見つけられなかったしで、空回りしてるなぁ、俺」

リヴィ「でも、眩しかった」

ロミオ「え?」

リヴィ「無根拠に私を認めて、でも、私自身が頑張る機会を与えてくれようとして、それに応えるまで待ち続けてくれた」
「その姿勢が眩しかったから、私も自分に出来る事をやって、君の力になりたいと思ったんだ」

ロミオ「そ、そうかぁ?ガキの頃の話だけど、そこまで言われると何か恥ずかしいな」

リヴィ「……その時だけの話なら、わざわざこんな話はしないさ」

ロミオ「!」

リヴィ「君は今だって、変わらない」
「日常でも、戦いの中でも、君はロミオのままでいてくれた」

ロミオ「(……そっか、何となくわかった気がする)」

リヴィ「……君が一度死んでしまうまで、どんなことがあったかは知らない」
「だけど、こうして会えたことが嬉しくて、一度ゆっくり話をしたいと思っていたんだ」


ロミオ「なるほどな……それなら、俺からもいいか?」

リヴィ「当然だ。こうやって話すためにここに来たんだからな」

ロミオ「サンキュ。じゃあ……」
「……お前さ、しばらく見ないうちに、綺麗になったよな」

リヴィ「」









リヴィ「」

ロミオ「……あれ?聞こえてない?」

リヴィ「……聞こえている、聞こえているが……」
「……きゅ、急に何を言い出すんだ君は……」///

ロミオ「いや、リヴィと再会してから、会うたびに妙に緊張してて」
「その理由もわからなかったから、今日までまともに話せなかったんだけど……つまりは、そういうことなんだよ」

リヴィ「何となく避けられている気はしたが……面と向かって言われると流石に恥ずかしいな」

ロミオ「……俺さ、リヴィと会わなくなってから、段々自分を見失っていってた」
「焦って仲間に当たり散らしたり、終いには逃げ出したり……」
「お前に偉そうなこと言ってた割には、情けないよな」

リヴィ「……」

ロミオ「それでも、ブラッドやじいちゃん達のおかげで自分を取り戻すことが出来て、今の俺がここにいる」
「リヴィは俺を眩しいって言ってくれたけど、俺はむしろ、お前の方こそかっこいいと思ってるんだ」

リヴィ「私が……?」

ロミオ「俺はあんなだったのに、リヴィは死神だなんて言われながら、ずっと折れずに、俺との約束を守り続けてくれた」
「今もこうやって、俺の事話してくれて、ブレなくて……そんな所がかっこよくて、綺麗なんだよ」


リヴィ「……情報管理局の人達には本当に世話になった。君と同じで、私だって一人ではここまでこれなかったさ」
「それを踏まえた上で言うが……今の私は、君の力になれているだろうか」

ロミオ「当たり前だろ!そもそもリヴィがいなきゃ、俺はここにいないしな」

リヴィ「そうか……なら、私の目標は私自身の手で果たせていたんだな」
「……これで、心置きなく伝えられる」

ロミオ「うん?まだ何かあるのか?」

リヴィ「ロミオ、君が好きだ」

ロミオ「」









ロミオ「」

リヴィ「……聞こえなかったか?ロミオ、君が――」

ロミオ「聞こえてる!聞こえてるけど何さらっと告白してんだよ!」///

リヴィ「さっきの仕返し、というわけではないが……」
「自分で為したと言えるだけの力を身につけて、いつか君に再会できたら、この想いを伝えると決めていたんだ」
「……君を取り巻く状況が特殊すぎて、伝える機会を先延ばしにしてしまっていたが」

ロミオ「ってことは、もしかしてあの頃から……?」


リヴィ「そうだ……き、君と約束した時から……」///
「……そろそろ、へ、返事をくれないか?……そろそろ、保ちそうに、ないんだ……」グスッ

ロミオ「……わかった。……リヴィ、俺もお前が好きだ」
「こうやってリヴィと再会して、また知らない部分を見つけて、もっとお前を知りたくなった」
「だから……お願いします!」

リヴィ「……こちら、こそ……!!」

―――
――

リヴィ「――さて、そろそろ戻るか」キリッ

ロミオ「立ち直り早っ!数分も経ってないぞ!?」

リヴィ「私は別に構わないが、変に怪しまれたら君が困るだろう?」
「……だから、ほら」スッ

ロミオ「……俺だって、構わないけど?」ギュッ

リヴィ「そうか、それならこのまま……見せつけてやるか」ニッ

ロミオ「おっしゃ!それじゃ手始めに、ナナでも悔しがらせてやるかー!」ダッ

リヴィ「うわっ!?だ、だから、急に引っ張らないでくれ――」




終わり


おまけ

クリスマスパーティー後……
―ラウンジ

ギル「……」ゴクッ
「……」カラン

「ねぇ」

ギル「……」

「……隣、いいかな」

ギル「……いいぜ、特等席だ」
「ずっと空けといたんだが、待ちくたびれちまった」

「それじゃあ、お言葉に甘えて」ギッ
「……ずっと一人で?」

ギル「少し前には色々いたが、今じゃこの通りだ」

「……せっかくかっこいいんだから、誰か口説いちゃえばよかったのに」

ギル「ガラじゃない」
「……それに、女は一人で十分なんでな」

「……そっか」

ギル「……そっちこそ、向こうで誰か引っかけてこなかったのか」

「……残念ながら、私も心に決めた人がいるから」

ギル「……そうかよ」

「……」

ギル「……」


「……ふふっ」

ギル「フッ……」






「……ただいま、ギル」

ギル「……おかえり、―――」



終わり

お疲れ様でした
PXZ2の変な声のナナちゃんにも慣れてきた今日この頃、クリスマスにかこつけたSSを投下したいだけの人生だった
中の人ネタでGERの12子ちゃん僕っ娘かわいいおまけやろうと思ったけど、本編以上にアレだったのでやめました

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