いろは「絶賛片想い中」 (89)


男「なあいろはす、俺と付き合ってくださいっ!」

いろは「ごめんね~、無理なんだ」


男「そ、そんな…」

いろは「他に好きな人いるしさ、告白してくれるのは嬉しいんだけど」

男「けっこう遊びに行ってたじゃん、俺たち…」

いろは「そうだけどさ、ごめんなさい」

男「く…ダメなのか…」


スタスタ


A子「すっご~い、いろは…見事にバッサリだね」

いろは「なんで覗いてるのかな…もう」

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A子「え~だってあんなイケメンなのにさ、彼」

いろは「う~ん、そうかな?」

A子「いろは贅沢~っ、そりゃ葉山先輩を近くで見てたらそうなるだろうけど」

いろは「まあ、最近はマネージャーの仕事できてないんだけどさ」

A子「そりゃ、生徒会長だもんね」

いろは「うん」


A子「ていうかさ、いろはの好きな人って葉山先輩?」

いろは「え?」

A子「去年だっけ?いろは告白したんだよね?」

いろは「あ~、なんか懐かしいな~。あの時からだっけそういえば」

A子「なにが?」

いろは「ほんと、ずいぶん前に感じちゃうし」

A子「あ、なんか妄想に入ってるし」

いろは「葉山先輩じゃないよ、今は」

A子「え?違うんだ」


いろは「去年は葉山先輩が大好きだったけどさ」

A子「そっか、でも今は違うんでしょ?」

いろは「もっと好きな人ができただけだし」


A子「だ、だれそれ…!?」

いろは「でもさ~すっごい難しいんだよね…ホント」

A子「だれ?誰なの?葉山先輩より上って…!」

いろは「う~ん、どうやって攻略しようかな…」

A子「い、いろは…?て、聞いてないし…!」


いろは「あ、わたし生徒会の用事あるんだった、またねっ」

A子「えっ?ちょっと、いろは~!詳しく聞かせてよ~っ!」


タッタッタッ



ガラッ

いろは「すいませ~ん、遅れちゃいました~」

静「遅いぞ、一色。生徒会長なんだから、遅れるな」

いろは「すいませ~んっ」

静「まあ、いい。とにかく、会議だ」

いろは「はいっ」

生徒会役員「それで…議題ですが…」


いろは「…」

いろは(あ~、少し退屈な内容っぽい…先輩がいればな~)


いろは(先輩、今頃どうしてるんだろ?)

いろは(やっぱり、校庭の傍で一人寂しく昼ごはん食べてるのかな?ぷぷぷ…)

いろは(あとで会いに行ってあげようかな~)


静「一色?そんなに嬉しいか?」

いろは「え?」

静「顔がにやけてるぞ」

いろは「あ、すみませんっ」

いろは(しまった、つい顔に出てたみたい…気を付けないと)

校庭の傍


戸塚「もうすぐ夏だし、外で食べるのも悪くないかもね」

八幡「日陰ならな、俺日陰者だしっ」

戸塚「いや、うまくないからね」

八幡「戸塚に駄目だしされた」


川崎「…」

八幡「ところで…」

川崎「なに?」

八幡「なんで、ここにいんの?」

川崎「わかんないけど」

八幡「いや、自分のことだろ…」

戸塚「最近、僕たち3人で食事すること増えてきたよね」

八幡「戸塚は良いんだ、戸塚は…しかし」

川崎「ん?」モグモグ

八幡「川崎はおかしい…なんでここで食ってるの?」

川崎「あたしもぼっちだし」

八幡「意味わからん」

川崎「あんたもぼっちで、あたしもぼっち…ぼっち同士食べるのが普通でしょ」

八幡「勝手に普通にするなよ…」


戸塚「まあまあ、八幡」

戸塚「でも、意外かも…二人って仲いいんだね」


川崎「まあ、あたしはこいつに告白されたしね」

八幡「なんで、今頃その話題だすんだ?」

戸塚「本当なの、八幡?」

八幡「思いっきり誤解だ…文化祭の時にちょっと」

川崎「誤解って…まったくあんたはそれでいいけどさ」

八幡「なんだ?」

川崎「あ、あたしはさ…」


戸塚「え…やっぱり、僕向こうに行ってた方がいいかな?」

八幡「おい…戸塚。なんか勘違いしてないか?」

戸塚「絶対勘違いじゃないと思うんだけど、でもさ」

戸塚「なんか微笑ましくて、いいんじゃないかな」

八幡「なに言ってるんだ…俺の平穏が…」


川崎「早く食べないと、休み時間なくなるよ」モグモグ

八幡「誰のせいだ」モグモグ

川崎「そういえばさ」

八幡「なんだ?」モグモグ

川崎「けーちゃんが、あんたに会いたいって言ってたよ」

八幡「そうか」

川崎「大志も会いたいってさ」

八幡「大志?誰、それ?」

川崎「あたしの弟」

八幡「そんなに怖い顔しないでくれ…冗談だから」

川崎「比企谷に会いたいって」

八幡「残念ながら、俺は会いたくない」

川崎「そう言うと思ったけどさ」

八幡「けーちゃんになら会ってもいいかもな」

川崎「あんたって妹好きだよね、絶対」

八幡「まあ、小町がいるしな俺には」

川崎「ちょっと引くんだけど…」


戸塚「家族間の話してる…あははは」

戸塚「なんだか、入りにくいな」

川崎「あんたの妹さんのことじゃなくてさ」

八幡「ん?」

川崎「ほら、今の生徒会長の」

八幡「一色か?」

川崎「そう、その子。あの子も妹みたいなもんでしょ」

八幡「いや、妹っていうか…」

八幡「なんか後ろからついてくる奴って印象が強いな」

川崎「なにそれ?」


八幡「俺もよくわかんねぇよ」

戸塚「一色さんか」

戸塚「多分、八幡に懐いてるんだと思うよ」

八幡「懐いてるか…?」

戸塚「そう見えるけど」

川崎「懐いてるね、へえ」

八幡「なんだよ?怖い顔すんなよ」

川崎「元々なんだ、悪いね」

戸塚「八幡、怒らせたら駄目だよ」

いろは「あれ?先輩一人じゃないみたい…て」

いろは「戸塚先輩と…もう一人は…」

スタスタスタ


いろは「せ~んぱいっ」

八幡「うおっ!一色か…」

いろは「なんですか~?そんなに驚いて」

戸塚「タイムリーだったからかな」

いろは「え?」

川崎「……先に戻ってるよ、それじゃ」

八幡「お、おう」

川崎「そうだ、比企谷」

八幡「ん?」


川崎「出かける日付決めといてよ」

いろは「えっ?」


八幡「出かけるってお前…本気だったの?」

川崎「あんたがけーちゃんに会いたいって言うからでしょ」

八幡「ああ、まあそうかな」

川崎「じゃあ、またあとで聞くからさ」

スタスタ

いろは「…」

戸塚「うわ…なんだか重い雰囲気かな?」


いろは「先輩」

八幡「なんだ?」

いろは「川崎先輩とデートの約束ですか?」

八幡「待て、あれのどこがデートなんだ」

いろは「先輩がデートとか…信じられないんですけど…」

八幡「人の話聞いてるか?」

いろは「しかもあんな美人な人と」

八幡「違うって、小町つながりなだけだ」

いろは「小町って先輩の妹さんですよね?今1年生の」

八幡「そうそうって親しいのか?」

いろは「生徒会に来たときに少しだけ」

八幡「なんてこった…小町が一色の餌食に」

いろは「先輩と妹さんって全然似てないですよね」

八幡「それは思う。多分血がつながってないんだ、俺は橋の下で拾われたんだ」

いろは「あ~そうかもしれないですね、あんなに可愛い妹だし」

八幡「納得すんなよ、そんな素早く」


いろは「とにかく、わたしもどこか連れて行ってくださいね」

八幡「え?なに、この流れ?話がおかしいよな?」

いろは「そんなことないですよ、約束ですからねっ」

八幡「なんで小町の話から、お前と出かけることになってんの…」


いろは「あ、先輩の奢りでもいいですよっ」

八幡「聞いてないし…」

戸塚「これは腹をくくるしかないね八幡」

八幡「戸塚…」

戸塚「女の子と出かけられるなんて幸せじゃない」

八幡「胃が痛くなってきた」


戸塚「うらやましいよ」

八幡「なんか、楽しそうじゃないか?」

戸塚「そんなことないってば」

いろは「そういえば、この前もデートしましたよね?あんな感じでいいですよ~」

八幡「はあ…」


戸塚「がんばってね、八幡」



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奉仕部


雪乃「暑くなってきたわね最近は」


結衣「いよいよ夏真っ盛りだよね~」

八幡「………」


雪乃「こんな暑い日に、そんな顔をされると余計に気が滅入るのだけど?」

八幡「俺のことかよ…」

雪乃「そんな干からびた顔はあなた以外にはできないわ」

八幡「干からびてて悪かったな」

結衣「まあまあ、二人とも」


八幡「しかし、暑いな…夏とはいえ」

雪乃「今日の比企谷くんはいつもよりも冴えないわね。いつも冴えないけど」

八幡「一言多いな…」

結衣「なにかあったの?」

八幡「いや、別にない」

結衣「そう?」


雪乃「……」

結衣「あ、そういえばさ」

八幡「なんだ?」

結衣「ヒッキーって、最近は彩ちゃんとごはん食べてるよね?」

八幡「見てるのか?」

結衣「たまたま通りかかった時とかにさ」

八幡「まあ、最近は多いな」

結衣「サキサキも一緒じゃない?」

八幡「…っ」

雪乃「あら、そうなの?めずらしいこともあるものね」


結衣「あ、やっぱりそうなんだ」

八幡「ま、まあ…そうだな」


雪乃「それがどうかしたの?由比ヶ浜さん」

結衣「なんていうか、本当にめずらしい組み合わせだよねっ」

雪乃「そうね、天変地異でも起こるのかしら」

結衣「でも、不思議と変な組み合わせでもないかなってさ」


八幡「いや、変だろ…なんで川崎が俺と飯食べてるんだよ」

結衣「だってさ、気が合ってるっていうか」

八幡「どこをどう見たら、そうなるんだよ」

雪乃「家族ぐるみの付き合いがあるんでしょ?」


八幡「どういうことだ?」

雪乃「この前…あれは、バレンタインの前だったかしら?」

結衣「あのときだって、仲良さそうだったし」

八幡「けーちゃんのあれか…いや、もういいやそれで」


結衣「そういうの除いてもさ、やっぱりいい感じじゃないかな~」

八幡「なんだ?由比ヶ浜はくっつけたいのか?」

結衣「違うしっ、そんなわけないじゃんっ!」

八幡「えっ?」

結衣「あ…そうじゃないけど…ヒッキーにも春が来たのかなってさ」

八幡「春か?来てないけどな」

雪乃「あなたは捻くれてるものね、決して認めようとしないから」

今日は終わります

ガハマさんはサキサキって言わずに、普通に沙希って言うで。

>>49
失礼しました

八幡「認めようとしないね…そりゃな…」

結衣「あ…」

雪乃「……」


八幡「…ちょっと、トイレ行ってくるな」ガタ

結衣「うん、いってらっしゃい」

ガラガラ


雪乃「比企谷くんは」

結衣「え、な、なに?」

雪乃「モテるのかしら…?」

結衣「うん、世間一般のモテるっていうのとは違うと思うけどさ」

結衣「やっぱり、深く付き合うとわかるっていうか」

雪乃「由比ヶ浜さんが惹かれるのも、無理がないというわけね」

結衣「なな…!」

雪乃「ふふっ」

結衣「うう…ゆきのんもでしょ?助けを求めたりとかさ」

雪乃「さあ、どうかしらね?」


結衣「あ~、はぐらかしてる~っ!」

ワイワイ

いろは「こんにちは~っ!」

結衣「あ、いろはちゃんっ!やっはろ~!」

いろは「こんにちはです」

雪乃「こんにちはっ」

いろは「あれ?先輩いないんですか~?」

結衣「今はトイレに行ってるよ」

いろは「あ、そうなんですか」


雪乃「比企谷くんに何か用事かしら?」

いろは「いえ、用事というわけじゃないんですけど…」

いろは「お腹減ったなよ思いまして」


雪乃「つまりたかりに来たというわけね」

いろは「はいっ!」


結衣「ヒッキーかわいそうだよ…」

雪乃「いいんじゃないかしら?3人の女子に奢るなんて役得でしょう?」

結衣「3人全員奢るの確定なんだ!?ひどっ!」

八幡「あれ…なんか一人増えてないか?」

いろは「あー!先輩っ!」

八幡「げ、一色…」

いろは「げってなんですか~失礼ですよ~」


八幡「いや…お前のことだから、なんか嫌な予感が」

いろは「お腹がすいただけですよっ」

八幡「おい…どういう脈絡だ…意味がわからん」

雪乃「要は私たち3人に晩御飯を奢りなさいということね」

八幡「雪ノ下のはさらに飛躍し過ぎてるぞ…なんだそれ…」

結衣「もう、ゆきのんもっ!ヒッキーがかわいそうだよっ!」


いろは「いや、まあ冗談なんですけどね」

雪乃「そうね」

結衣「え…?」

八幡「冗談かよ…なんかマジに感じてしまった」

結衣「もう…紛らわしいよっ」

いろは「わたしは、先輩達とご飯でもどうかなって思って来たわけでして」

雪乃「そうね、丁度お腹も減ってきたし、このくらいで切り上げましょうか」

八幡「本当に行くのかよ…?この4人でか?」

結衣「いいじゃんそれはさ、奢りじゃなかったらいいよね?」

八幡「…わかったよ」

いろは「やったっ!決まりですね~」

いろは(ホントのホントは先輩だけ呼ぶつもりだったけど…これじゃ難しいかな)

いろは(ま、いっか…この二人は焦らなくてもなんとかなるよね)

いろは(どうも、最近はお互いに一定の距離をとってるみたいだし…)

いろは「となると…やっぱり川崎先輩かな~」


結衣「えっ?いろはちゃん?沙希がどうかしたの?」

いろは「あ、いえいえなんでもないですよっ」


雪乃「とにかく駅の辺りまで行きましょうか」

八幡「奢りじゃないよな?」

雪乃「奢ってもいいのよ?」

八幡「遠慮しとく…」

レストラン

八幡「なあ」


いろは「はい?なんですか?」

八幡「なんか気まずい…この面子」

いろは「あ~、確かに。先輩一人だけ男ですし」

雪乃「しょうがないでしょ、あの場にはあなたしかいなかったのだし」

結衣「うん、しょうがないよ~」

いろは「状況だけ見てると、先輩のハーレムですね」

八幡「おい…行こうと言い出したのは誰だ」

雪乃「一色さんやめてくれるかしら?それのハーレムだなんて」

雪乃「私も含まれてることになるのだし」

八幡「いつものことだが、それとか言うな」

結衣「ヒッキー、女性は一人に絞るべきだと思うな」

八幡「突っ込むところはそこかよ…」


雪乃「由比ヶ浜さん、あれに心を許し過ぎるのはやはり危険だわ」

雪乃「所詮男なんて獣なんだし」

いろは「雪ノ下先輩がなんだか大人の階段上ったみたいな感じですね…」


結衣「まあ、ゆきのんは隼人くんとね…たはは」

八幡「ん?」

いろは「へ?」

結衣「あ…しまった…」


いろは「えっと…どういうことでしょうか…」

八幡「まあ、そういうことなんだろ」

雪乃「待ちなさい、ものすごく誤解の臭いがするわ」

結衣「あはは」

雪乃「というより、由比ヶ浜さんがそういう言い方をするからよ」

雪乃「まるで葉山君と付き合ったかのようにとられてしまうじゃない」

結衣「ご、ごめん…」


いろは「え~?でもなにかあったんですよね?ね?」

雪乃「一色さん?妙に嬉しそうなのはどういうことかしら?」

いろは「そ、そんなことないですよ」

雪乃「まあいいわ」

いろは「それで…えっと」

雪乃「和解を提案されただけよ」


八幡「和解?あいつとか?」

雪乃「ええ、あなたも知ってると思うけど、私と彼はあまり良くない関係になってるわ」

雪乃「幼馴染ではあるけれど…もう何年も」

八幡「そういや葉山の奴、偶に「雪乃ちゃん」って呼ぶしな」

雪乃「!」

八幡「なんだ?」

雪乃「な、なんでもないわ」

八幡「なんでそっぽ向いてるんだよ…」

結衣「どしたのゆきのん?」

雪乃「い、いえ…」


いろは「せんぱい」

八幡「な、なんだよ…声低いっての…怖いぞ」

いろは「知りません」

八幡「はあ?」


雪乃「こほん…とにかく、昔色々あって彼のことが苦手だったけれど」

雪乃「そういうのを解消して行かないかという提案ね」

八幡「そういうことか」

雪乃「ええ、だから彼と付き合うとかでは断じてないわ」

八幡「わかったからそんなに強調して言うなよ」

いろは「葉山先輩かわいそうです…」

八幡「まあ、あいつが好きなのはむしろ…いや、それはいいか」


雪乃「家柄の関係上、葉山くんとはどうしても会う機会も多いし」

雪乃「関係を普通に戻すのは私にとっても悪いことではないわ」


結衣「へ~、なんだかゆきのん凄いね」

雪乃「なにが凄いのかしら?」

結衣「わかんないけど…ちゃんと先のこと考えてるっていうか」

雪乃「それほど大きなことでもないわよ。先のことだなんて…」


八幡「まあ、俺なんかよりは余程な」

雪乃「将来の夢が専業主夫の男と一緒にされたくはないわね」

八幡「…専業主夫をバカにするなよ、いまは男女平等の時代なんだ」

雪乃「そうね」

八幡「女はいつまでも専業主婦や、独身の場合でもバイトで許されて」

八幡「場合によっては社会のせいだと同情される」

八幡「逆に男だと、競争に負けた敗者扱いだ。平等を謳っときながらそういう時だけ女性特権を利用する」

八幡「腐った世の中だな、ホント」

いろは「うわ~~荒んでますよ先輩」

結衣「ヒッキー…」

八幡(あれ?なんか可愛そうな者を見る目だ…)

八幡「で、それをこの前の進路指導の時に言ったら…」

雪乃「想像はできるわね」

八幡「見事に平塚先生に去勢されたというわけだ…」


雪乃「長い前置きだわ、結局今はどうなの?」

八幡「わかんねぇけど、PCスキル身に着ける為に資格とっていくつもりだな」

雪乃「あら?少しは前向きかしら?」

結衣「じゃあ、将来は?」

八幡「SEとかなれればいいけど…最終的には」


いろは「最終的には?」

八幡「不労所得構築して、それで食べていく」

結衣「…」

雪乃「いつもの比企谷くんの結論に戻ったわね」

雪乃「由比ヶ浜さんは?将来決めてあるの?」

結衣「あたし?まだかな~」

結衣「今は大学に受かって、それからって感じなのかも」

いろは「結衣先輩らしいですね」


八幡「ま、あせって考えることでもないだろ」

結衣「うん、ありがとう」


いろは「…」

いろは(なんか普通に仲がいいな3人って…)

いろは(これが奉仕部で築いた絆なのかな?)


結衣「あ、料理来たよっ」

雪乃「いただきましょうか」

八幡「おう」


いろは(この関係を壊したくないっていうのはわかる気がする)

いろは(誰から聞いたわけでもないけど…多分そう思ってるんだよね)

食事後 外


結衣「あ~食べた食べた~!もうお腹いっぱいだよ~」

雪乃「デザートまで食べていたものね」


八幡「奢りじゃなくてよかった…金がもたん」

いろは「…」

結衣「えっと、じゃあどうしようか?」

雪乃「比企谷くん」

八幡「ん?なんだ?」

雪乃「一色さんをちゃんと送ってあげてね」

八幡「俺がか?」

結衣「うん、後輩を送ってあげるのは先輩の義務だよ~」

八幡「そんな義務あんのか?」


いろは(あ、ちょっとチャンスかも?)

結衣「ゆきのん、今日はもう帰る?」

雪乃「そうね、受験生なのだしあまり出歩くのもどうかと思うわ」

結衣「じゃあ帰ろうか、それじゃねいろはちゃん!」

雪乃「ごきげんよう」

いろは「はいっ!さようなら~~!」

八幡「またな~」


いろは「先輩、二人きりになりましたね」

八幡「なに?その含みのある言葉…」

いろは「雪乃ちゃん」

八幡「な、なんだよ急に…」

いろは「雪ノ下先輩、先輩にそう呼ばれた時すごく照れてましたよ」

八幡「気持ち悪かったんだろ、あと呼んでないからな」

いろは「そうは見えませんでしたけど…」


八幡「なにが言いたいんだ?」

いろは「なんでもないです…ところで」

八幡「なんだ?」


いろは「川崎先輩とのデートって何時なんですか?」

八幡「え…今度の土曜日だな…あとデートじゃないからな?」

いろは「そんなのいいんです、どっちでも」

いろは「じゃあ日曜日あけておいてくださいねっ」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年12月29日 (火) 18:21:53   ID: 4JwJiMlC

期待!

2 :  SS好きの774さん   2015年12月29日 (火) 18:32:43   ID: OYVteY0u

気体!

3 :  SS好きの774さん   2015年12月31日 (木) 23:06:18   ID: NlCf5e7o

基体!

4 :  SS好きの774さん   2015年12月31日 (木) 23:39:41   ID: 87DsSPvD

きたい!

5 :  SS好きの774さん   2016年01月02日 (土) 13:19:37   ID: yaPOffWh

お前に期待!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

6 :  SS好きの774さん   2016年01月20日 (水) 16:38:33   ID: oCBpBUmB

早く書けよブス

7 :  SS好きの774さん   2018年04月05日 (木) 21:22:55   ID: 2YvYEtPm

おい、ゴミ
未完で逃げんなら立てんじゃねえよカス
死ねや

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