【モバマス】ちひろ「プロデューサーさんたちの本音、聞きたくありませんか?」 (52)


※モバマスのSSです
※プロデューサーは複数人いる設定です


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 ~事務所前~

凛「いきなりちひろさんから呼び出しのメールが着たけど……なんだろう」テクテク

卯月「あっ、凛ちゃーん!」ブンブンブン

未央「お、しぶりーん!」ブンブン

凛「卯月と未央? 二人もちひろさんに?」

未央「そういうしぶりんも?」

卯月「一体どういうことなんでしょう……」

凛「まあ、とりあえず行ってみようか」

卯月「はい!」


 ~事務所の一室~

未央「ちひろさーん! 来たよー、ってあれ?」

美嘉「やっほ★ ニュージェネの三人も呼ばれたんだ」

まゆ「こんばんはぁ、皆さん」

杏「ようやく揃ったかー……。ねー、早く終わらせようよー。杏帰ってゲームして寝たいんだけど」

卯月「美嘉ちゃんにまゆちゃんに杏ちゃん! こんばんは!」

凛「でも、一体私たちにどういう用が……」

ガチャ

ちひろ「あら、皆さんもう来てくださったんですね」

卯月「ちひろさん!」

ちひろ「すみません、こんな時間にお呼び出ししてしまって」

凛「それで、一体なんの用なの?」

ちひろ「はい。本題ですが……こちらを見てください」ガラガラ

未央「台車の上に……」

美嘉「テレビ?」

ちひろ「ええ。それでこのスイッチを押しますと……」ピッ


 ニュージェネレーションズP(以下NGP)『――って感じで』

 美嘉P『マジかー』グビグビ

 まゆP『おい、あんま飲みすぎんなよ。お前背負って帰るとか嫌だからな』

 杏P『から揚げ届いたぞ、テーブル開けろー』


まゆ「プロデューサーさんが……!」

杏「なにこれ。居酒屋?」

ちひろ「その通りです。プロデューサーさんたちは久々の早上がりでしたので、皆さんで居酒屋さんに出かけたんですよ。なので……」

未央「なので?」

ちひろ「プロデューサーさんたちの案内される個室にカメラを仕掛けておきました♪」

卯月「ええっ!?」

凛「そんなことしても大丈夫なの?」

ちひろ「お店の許可はきちんと取りましたから、安心してください」

杏「そういう問題じゃないと思うけどなー……」


まゆ「それで、一体何が目的なんですかぁ?」

美嘉「そうそう。わざわざ酔っ払ったプロデューサー見せるために呼んだの?」

ちひろ「うふふ……今のプロデューサーさんたちは、お酒を飲んで酔っ払っている状態。

     さらには最近の仕事の忙しさから解放されて気が緩んでいます。
     なら……ぽろっと本音が漏れるかもしれませんよ?」

アイドル's「「!」」

凛「ふ、ふーん……」ソワソワ

まゆ「プロデューサーさんの……本音……うふふふっ」

卯月「本音……どんなことを思っているんでしょう?」

未央「これは興味深いねぇ、ふっふっふ」

美嘉「ほ、本音かぁ……。い、いや、そんな気になってはいないけど」

杏「どうでもいいけどさー、杏帰りたいんだけど」

未央「おやおや、杏ちゃんは担当さんがどう思ってるか知りたくないの?」

杏「普段から見せてるのが全てでしょー、杏の場合」

未央「いやいや、分からないって! とにかく見てみようよ」

杏「ええー……?」


 NGP『いやー、久しぶりの飲みで酒が美味い! 次、生中くれ』

 美嘉P『心置きなく飲めるって幸せだわ。あ、カシオレ追加で』

 まゆP『お前ほんと甘いの好きな。俺は焼酎で、あ、ロックでよろしく』

 杏P『なんて自然と俺が世話係になってるんですかね』

 P’s『『いやだっていつもやってんじゃん』』

 杏P『杏は担当アイドルだからであってお前らの面倒見る義理はないぞコラ。
    すいません、店員さん。注文なんですけど……ほらお前らは皿とグラスまとめろ』


凛「こんなに飲んでる……」

卯月「顔真っ赤です」

未央「へー、プロデューサーって羽目を外すとこんな風になるんだ」

美嘉「普段はきりっとしてるから新鮮だなぁ」

まゆ「うふふふ。お酒飲んで赤くなってるプロデューサーさん、かわいいです……」

杏「なにあの面倒見の良さ。杏にもあれくらいしてほしいんだけど」

未央「杏ちゃんの場合いつもあれくらいかあれ以上だと思うけど……」

杏「そうかなぁ?」


 NGP『でもようやく大仕事終わってほっとしたな』

 美嘉P『これで一日六時間しっかり眠れるってもんだ。休日もゆっくりできるだろうし』

 まゆP『こうやって酒も飲めるしな』

 杏P『だなぁ……ほんと無事終わって良かった』

 NGP『ライブも大盛況だったし、頑張った甲斐があったってもんだ』

 まゆP『みんな喜んでたもんな』

 杏P『ウチのも面倒面倒言ってはいたけど、ライブ終わった後はちょっと嬉しそうにしてたし』

 美嘉P『ああやって笑顔を見せてくれるならプロデューサー冥利に尽きるってもんだ』


卯月「プロデューサーさん……!」ウルウル

未央「ううっ、そんな風に思ってくれてたなんて……!」

凛「……今度、改めてお礼言おうかな」

美嘉「そうだね★ うん、お礼するために……どこかに誘おうかな」

まゆ「うふ、うふふ……プロデューサーさぁん……あなたのためなら、まゆは、まゆは……うふふ」

杏「……なんだよ、もう。別に嬉しそうになんてしてないしー」


ちひろ(ふふっ、いい方向に向かってますね。最近プロデューサーさんたちが忙しくて
     ちゃんと話せないって皆言ってましたから、これで少しは気持ちも楽になったんじゃないかしら。
     一部おかしな子もいますが……まあ、やってよかったかしら、ってあら?)


 NGP『うし。じゃあ、久々に野郎だけしかいないし、アレやるか』

 杏P『アレ?』

 NGP『猥談だよ猥談。普段できないだろ?』

 美嘉P『まー、いつもは女の子がどっかにいるし、その辺りは気を使わないといけないからな』

 まゆP『高校の頃を思い出すな。というか流石にこの歳でそういうのやるってどうなんだと思わなくもないが』


ちひろ(あれ、これ、予想以上に酔ってます? もしかしたらこれ以上は止めた方がいいんじゃ……)ソーッ

まゆ「ちょっと」ガシッ

凛「待った」ガシッ

ちひろ「ちょっ」


凛「別に、消さなくても、いいから」グググッ

まゆ「これくらい、なら、まだまだ大丈夫、ですよぅ」グググッ

ちひろ(つ、捕まった!? ていうか力強っ!)

卯月「あの、ワイダンってなんのことでしょうか?」

未央「あー……美嘉ねぇ!」

美嘉「わ、わたしぃっ!? いや、それは、そのー、き、聞いてれば分かるんじゃないかなっ★」

杏「……なんだこの流れ」


 NGP『誰からだー?』

 美嘉P『そりゃ言いだしっぺからに決まってんだろ』

 NGP『俺から? まあいいけど』


凛「!」

未央「お、おおう……」

卯月「? ??」


 NGP『ええと……何から話せばいいんだ?』

 まゆP『好みのタイプとかでいいんじゃね? どうせこんなアホな話してるんだし、現実的な奴じゃなくてもいいだろ』

 NGP『それもそうか。だったらなー……言っちゃうと、犬みたいな子とか凄い好み』

 杏P『犬? 犬耳とか?』

 NGP『そういう即物的なものじゃなくて、いやそれも好きだけど、なんというか、仕草が犬っぽいっていうかさ。そういうの』

 美嘉P『例えば?』


 NGP『例えばかー、うーん……そうだ。こっちを見つけると抱きついてきたりとか』


凛「……未央がよくやってるね」

未央「ええっ!? い、いや、あれは、その……っ」


 NGP『じーっとこっちの目を見てきて、何かを期待するような眼差しを向けてきたりとか』


未央「こ、これはしまむーがよくやることだね!」

卯月「私ですか!? そ、そんなことをしているつもりはないんですが……」


 NGP『作業が終わるのを傍でずっと待っててくれて、終わりそうな気配を見せると動きがそわそわしだすとか』


卯月「凛ちゃんはよくプロデューサーさんがお仕事終わるの待ってますよね!」

凛「えっ! べ、別にプロデューサーのことを待ってるわけじゃないし……そわそわなんてしてない、はず……」


 NGP『そういうのってめちゃくちゃかわいいと思うんだよなー』

 杏P『なるほどなぁ』


美嘉「なんというか……」

まゆ「皆さん、無意識の内に担当さん好みの行動を取ってたんですね……」

杏「いやぁ、あざといねー」

凛「あざとっ!?」

未央「わ、私のはただのスキンシップだし!?」

卯月「あわわ……」


 美嘉P『でもさー。それって猥談になってなくね?』

 まゆP『何もエロくはないな』

 杏P『おい、言いだしっぺ。掴みが弱いぞ』


卯月「エロ……あっ! わ、ワイダンってえっちな話のことだったんですか!?」

杏「ようやく気づいたかー……」


 NGP『まあ、待てよ。これからだって』


凛「……」ドキドキドキ

未央「うわっ、うわー……」ドキドキ


 NGP『そういう犬っぽい子はさー、こう、思いっきり甘やかしたいよね。普段も、ベッドの中でも』

 まゆP『というと?』

 NGP『頭撫でてあげたり、抱き締めてあげたりとか』

 美嘉P『なんか犬っぽさあんまり関係ないな』

 NGP『犬っぽさは俺からする時にじゃなくて、してもらう時に関係してくるんだって』


凛「……」ジーッ


 NGP『いいか? 例えばさー、舐めたり擦ったりしてくれるとするじゃん。
     んで上手くできたら褒めてあげるのよ。
     そしたらなんか喜んでくれそうじゃん? というかオレが全力で褒めたい』


未央「舐めたり……擦ったり……」ブツブツ


 NGP『んで、犬っぽく後ろから覆いかぶさって思いっきりとか』


卯月「う、後ろ、から……」アワアワ


 NGP『とまあ、そんな感じでやりたいなぁ』


卯月・凛・未央「「」」プシュー……

美嘉「あ、あーらら……顔真っ赤にしちゃって」


 美嘉P『なんかいきなりあれなのきた気がする』

 NGP『いや、ぜってぇお前らも同じようなの抱えてるって。言ってみ? お前も言ってみ?』

 美嘉P『なに、次俺な流れ? まあいいけど』


美嘉「って、今度こっち!?」


 美嘉P『うーん……じゃあ同じように好みのタイプから語っていくかー』

 まゆP『おう、言ってけ言ってけ』

 美嘉P『あのなー。俺って結構派手な子とか好きなんだよ』

 杏P『ギャル系ってこと?』

 美嘉P『んー……そんな感じかな』

 NGP『なんか答えがはっきりしないな』

 美嘉P『いや、なんというか、派手なことが好きな条件じゃないんだよな。

      派手な子って明るくて元気だったりするだろ?
      そういうのが好きだから、結果的にそういう子が好きになる、ような気がする』


美嘉「派手な子で、ギャル系……あ、当てはまってる」ボソリ


 美嘉P『んでさー、俺ってどっちかって言うとM寄りだと思うのよ。
      だから、そういう子にリードしてもらいたい、というか、甘えたい、というか』

 杏P『でもそういう子ってあんまり甘やかすのとか向いてないんじゃ?』

 美嘉P『いやいや、そういう子に限って案外母性本能強かったりするんだって。多分』


まゆ「美嘉さんは莉嘉ちゃんのこともあって、結構面倒見がいいですからねぇ」

美嘉「そ、そうかな★」

凛「……うん、そうだね」

卯月「……年少組のみんなのお世話もよくしていますし」

未央「……結構当たってるんじゃないかな」

杏「あ、復活した」


 美嘉P『それにさ。そういう子だったらなんか慣れてそうじゃね?

      色んなことしてくれるんじゃないかなぁって
      こう、こっちが完全にダウンするまで搾り取ってくるとか
      すごいテクニックで責めてくるとか、そういうの』


凛「……」ジッ

まゆ「……」ジッ

卯月「……」ジッ

未央「……」ジッ

杏「……」ジッ

美嘉「な、なにその目っ!」

まゆ「いえ。でも……」

凛「……ねえ?」

杏「うんうん」

美嘉「は、はっきり言ってよぉっ!」


 まゆP『お前そういう性癖だったのか』

 美嘉P『いや、そういうのも好きってだけだから。逆に、そういう派手な子が実は初心だったっていうのもすごい好きだから。
      中々そういうのを言い出せずに土壇場でヘタレるのとか、かわいいと思うし』


卯月「ですって! 美嘉ちゃん!」

未央「だってさ、美嘉ねぇ!」

美嘉「だ、だから言うならはっきり言ってってば! もう!」


 美嘉P『もし初心だったとしたら一緒に色んなことしていきたいなぁ』

 NGP『色んなことってなんだい』

 美嘉P『そりゃもう色んなことだよ、言わせんな恥ずかしい』


美嘉「聞いてるこっちが恥ずかしいんですけどぉっ! もぉー!」

未央「み、美嘉ねぇおちついてっ。気持ちはすごい分かるけど!」


美嘉「うう~……」ブスブス

卯月「美嘉ちゃんも同じような状態に……」

未央「うん、なんだかパターンが見えてきたかもしれないね」


 美嘉P『さて……こっちは話したぞ。次は誰だ?』

 杏P『んー、じゃあ俺が行くかー』


杏「げっ」

凛「次は杏だね」

杏「い、いやいや。今までプロデューサーの性癖と担当アイドルが偶然被っただけで、杏もそうであるという可能性はないでしょ。
  しかもプロデューサーは普段から嫌々杏の世話をしてるんだから、絶対にありえな――」


 杏P『俺さー。手間のかかる子好きなんだよね。もう俺がいないと生きていけない、みたいな。
    一種のダメンズ好き? みたいな?』


杏「」


 NGP『知ってた』

 美嘉P『知ってた』

 まゆP『知ってた』


凛「だと思ったよ」

杏「」

未央「まあ、端から見てても楽しそうに杏ちゃんのお世話してるしね」

卯月「この前、事務所近くのコンビニで楽しそうに飴を選んでいるところを見ました!」

杏「」

美嘉「普通だったらあり得ないくらい甲斐甲斐しく面倒見てるもんね」

まゆ「正直うらやましいくらいです」

杏「」


 NGP『でもそういう子だと夜が淡白になったりするんじゃ? するのもだるーい、みたいな』

 杏P『それはそれで』


杏「なーにーがー、それはそれで、だぁ!」ブンブン

卯月「ああ! 杏ちゃんが珍しくアクティブに!」

未央「ちょっ、流石にぬいぐるみ振り回すのは危ないって!」

凛「照れ隠しが下手だね」

まゆ「気づいてなかったんですねぇ」

美嘉「なんというか……鈍感?」

杏「うるさーい!」


 杏P『いやでも、別に反応がないのが好きなわけじゃないんだぞ?』

 まゆP『というと?』

 杏P『そういうのを頑張って気持ちよくさせてあげるのが男の甲斐性ってもんだろ。
     最終的には向こうから求めてくるくらいにはしてあげたいもんだな』


杏「ななな、なぁーっ!?」

凛「……頑張ってね、杏」

美嘉「ふぁ、ファイトッ★」

杏「これは杏のことじゃなくてそうじゃなくて、う、うわぁーっ!」

卯月「杏ちゃんが顔真っ赤な姿なんて、初めて見ます」

未央「よく考えてみればかなりレアな図だよね」


杏「なんだよぉ……いきなり変なこと言い出すなよぉ……」ブツブツ

未央「うわぁー、ぬいぐるみに顔を埋めちゃったよ。耳まで真っ赤だし」

凛「写真撮ってきらりに送ってあげようかな」


 杏P『まあ、こんなもんでいいだろ。で、この流れだと……』

 まゆP『ついに俺の番か』


まゆ「うふふふ。Pさんのしてくれることなら、まゆはどんなことでも喜んで受け入れますよぉ」

美嘉「なんというか、まゆちゃんはほんとぶれないというか」

卯月「すごいですねっ!」


 NGP『ついに来ちまったか……』

 美嘉P『聞くのこえぇー』

 杏P『間違いなく今回のナンバー1だろ』


美嘉「……んん?」

凛「なんだろうこの流れ」

未央「もしかして……まゆちゃんのプロデューサーって、とんでもない趣味の持ち主?」

まゆ「ふ、ふふふ。だ、大丈夫ですよ。まゆはどんなことでも受け入れますから」


 まゆP『人を異常性癖者みたいに言うのは止めてもらおうか』

 美嘉P『いや、だって。ねぇ?』

 NGP『大体予想できるんだけど』


 まゆP『まあ聞けよ』

 杏P『なんだよ』

 まゆP『ヤンデレってあるじゃん』

 NGP『包丁で刺したりするやつな』

 まゆP『それは結果であってヤンデレ自体のことではねぇよ。だからまあ、病的に愛してくれる娘のことだ』

 美嘉P『それが好きだって?』

 まゆP『そこまで愛してくれるってすごく嬉しくないか?』


凛「……うん、まあ」

美嘉「普通じゃないと言えばそうだけど……」

未央「奇跡的に噛み合ってるっていうか」

まゆ「プロデューサーさぁん……」キラキラ

卯月「よかったですね! まゆちゃん!」


 美嘉P『それで、それがどうした?』

 まゆP『そういう子ってな。時々愛が暴走するそうだ』


凛「確かにそうかもね」

卯月「まゆちゃんは本当にプロデューサーさんのことが大好きですから」

美嘉「たまに無意識で行動してることとかあるし」

未央「この前はいつのまにかキノコちゃんのシイタケ使っちゃったって謝ってたよね」

まゆ「あの時はびっくりしました……許してもらえてよかったです」


 まゆP『で、暴走にもいくつかの方向性があるわけだが、その中でも監禁というものがある』

 杏P『監禁……っていうと、閉じ込められるってことか』

 まゆP『そういうのだな』


未央「……流石に、そこまではしない、よね?」

美嘉「だ、だよね?」

まゆ「うふふ、どうでしょう……」

凛「流石に冗談だと思いたいけど」

杏「……早苗さんを呼ばないといけなくなるようなことは止めてよね」ムクッ

卯月「あっ、もう大丈夫なんですか?」

杏「もう脳内から消し去ったから大丈夫」

卯月「でもまだ顔が赤く……」

杏「ぬいぐるみに顔押し付けてたからだからっ。ほら、話してるよっ」


 まゆP『でもさ、俺ってどっちかと言えばSなんだよね』

 NGP『それで?』

 まゆP『逆転の発想で、監禁される前に、先に相手を監禁すればいいんじゃねと思ったわけよ』


凛「……早苗さん呼ばなきゃいけないのはプロデューサーの方だったみたいだね」

美嘉「うわぁ……」

未央「なんというか……」

杏「プロデューサーたちの警戒してる理由が分かったよ」

卯月「ええと……なんだかすごいですね?」

まゆ「ま、まゆは、プロデューサーさんのためだったら……」


 まゆP『そして、滅茶苦茶にする』

 杏P『おい犯罪予告かよ』

 まゆP『いや、滅茶苦茶って言っても痛かったりするのじゃなくてね?
      普通に快楽責めを……』

 美嘉P『それは普通じゃねぇから』

 まゆP『大丈夫大丈夫。泣いて許しを請うぐらいまでヤるだけだから。それも愛だから』

 NGP『早苗さーん!』


未央「早苗さーん!」

美嘉「まゆちゃん! 何かされそうになったら直ぐに言うんだよ!?」

まゆ「わ、わわわ、わたわたわたしは……」

卯月「ま、まゆちゃんっ、しっかりしてください!」

杏「普段攻めっ気の強いまゆもこういう風にされると弱いんだね」

凛「まあ、これも一種の相性……なのかな」


 まゆP『とまあそういうことだから。愛されればそれに答えるってのが俺の愛なわけよ』

 NGP『具体的な返し方さえ先に聞かなければまともに思えたな』


まゆ「まゆは、まゆは……プロデューサーさんのためならっ!」

未央「ちょーっ!? 落ち着いてってば! 手錠なんか取り出して、ってどこからそんなものをー!?」ガシッ

まゆ「放してくださいっ。これをプロデューサーさんに渡しに行くんですっ。
    そうすればまゆはプロデューサーさんと一緒にいられるんですぅっ!」ジタバタ

卯月「わわっ、落ち着いてください~!」アタフタ

未央「それやらせたらまゆちゃんのプロデューサー捕まっちゃうから!」

凛「まゆがここまで錯乱するなんて……」

美嘉「恐るべしまゆちゃんP……」

杏「なんというか、流石まゆのプロデューサーって感じだよね」


 まゆP『……よし、これで全員話し終わったな』

 NGP『だなー、思いつきでやったにしてはそれなりに続いたな』

 杏P『ひっさびさに馬鹿な話した気がする』

 美嘉P『いやぁ、こんな話をアイドルの前でしてたらどんな風になってたことか』


ちひろ(アイドルが聞いてるんですよねぇ……。いや、私がやったんですけど。
     でもこんな話になるなんて想像してませんでしたよ。結局皆さんを止められませんでしたし)チラッ

まゆ「うぅ、う~……!」

美嘉「とりあえず落ち着いて! 考え直そう? ねっ?」

卯月「そうですよ! そんなことしなくてもまゆちゃんのプロデューサーさんならきっと大丈夫です!」

未央「そうそう、そうだって!」

凛「……」

杏「犬耳は事務所にはないよ」

凛「!?」

杏「いや、なんで分かったみたいな目を向けられても。そんなまゆみたいなことをしようとしなくても」

凛「いや……でも……わたしもプロデューサーに何かしてあげたほうがいいんじゃ……」


ちひろ(なんだか凄い混乱してますね。明日が怖いです……。まあ、これ以上はなにも起こらないで――)


 NGP『でも現実にはそんな子いないんだよなぁ』

 まゆP『悲しいなぁ……』

 美嘉P『まあ、俺たちもいい歳だし、妥協して真面目に嫁さん探せってこった』

 杏P『今度合コンでもやるかー、当てもないけど』

 P’s『『あっはっは』』


ちひろ(あっ)


アイドル’s「「……」」

ちひろ(ひぃ、皆さん目が据わってる)

凛「ふーん……」

まゆ「そうですかぁ……」

杏「あれだけ好きに言ってくれちゃったってのに……」

未央「そーんなこと言うんだー……」

美嘉「これはちょっと……」

卯月「しょっく、です」


凛「……ちひろさん」

ちひろ「な、なんでしょう」

まゆ「プロデューサーさんたちがいるのは、どこの居酒屋さんでしょうか」

ちひろ「え、ええと。事務所近くのコンビニの隣にある居酒屋さんですが……」

卯月「そうですか、ありがとうございます」

未央「それじゃあ……」

美嘉「行こっか★」

杏「だね」

ちひろ「ちょちょちょ!?」


ちひろ「み、皆さんどうしたんですか?」

凛「プロデューサー、あれだけお酒飲んでるからちゃんと帰れるか心配だし」

未央「もし帰る途中で倒れちゃったりしたら大変だし」

卯月「わたしたちがちゃんと送っていってあげます!」

ちひろ「い、いやぁ。あれでもプロデューサーさんたちはいい大人ですし、そこまで心配しなくても……」

美嘉「お酒に酔うとどうなるかは大人組の様子を見てたら分かるよ。
    あんな風にぐでんぐでんになっちゃうなら助けてあげないといけないじゃん★」

ちひろ「で、でも大変ですよ? 酔っ払いの相手は……」

まゆ「まゆはプロデューサーさんのお世話をするのを大変だとは思いませんよぅ」

ちひろ「え、ええと……杏ちゃん! 普段面倒くさいって言ってる杏ちゃんも行くんですか!?」

杏「杏はいつもプロデューサーに家まで送っていってもらってるから、今日もそのつもりだよ。
   なんだったらタクシー使えばいいわけだしさ」

ちひろ「え、ええー……?」


凛「じゃあ、行こうか」

卯月「はい!」

未央「待ってなよー、プロデューサー」

まゆ「うふ、うふふ」

美嘉「さぁて、プロデューサーにはわたしがカリスマだってとこ、改めて見せないとね★」

杏「あれだけのことを言ったんだからちゃんと面倒見てもらわないと困るよ」

ズラズラ……



ちひろ「……」


ちひろ「プロデューサーさんごめんなさい。でも合コンは開かなくてもよくなったと思います」


 ~終~

それではHTML依頼してきます

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