灰原「き、急に強烈な尿意が……」阿笠「ホッホw」(41)

阿笠「できたぞ光彦君! 哀君の尿意を3倍にするスイッチじゃ!」

光彦「さすがですね博士! これがあれば灰原さんが恥じらいながらおもらしする瞬間に立ち会えます!」

阿笠「ほっほwwいつもならこういうスイッチは新一に与えるんじゃが」

阿笠「哀君に絶賛片恋中の光彦君ならより使いこなせると思ってのうww」

光彦「そ、そんな別に恋なんてほどでは…///」

阿笠(うぜぇのう)

光彦「では有り難くお借りします!」

阿笠「くれぐれも悪用するんじゃないぞ!」

光彦(あれ、今、博士が新一とかいう名前を言っていた気がしましたが…)

光彦(まあ気のせいですね! いつもスイッチを持って遊んでいるのはコナン君なんですから!)

光彦「明日の予定は……おっ、朝礼があるじゃないですか!」

光彦「授業中じゃ簡単にトイレに行かれてしまいますからね! このタイミングでスイッチを押せば灰原さんは……」

光彦「うふふwww」

朝美(なんかみっちゃんが気持ち悪い笑い方してるなぁ……)

~翌日~

校長「来月の運動会に向けて、六年生はより一層のリーダーシップを発揮し~」

コナン「あーだりぃ。この校長いっつも話が長ぇーんだよな」

灰原「そうね……言っていることも同じことの繰り返しって感じだし、さすがに飽きてきたわ」

コナン「今何分経った?」

灰原「10分くらいね」

コナン「やっと半分ってとこか……」

光彦(ナイスですよ校長先生! では早速やりますかww)

阿笠『ほっほwwワシの開発した監視カメラ付きステルスドローンで哀君の表情はばっちり録画できるわいwww』

阿笠『さあやるんじゃ光彦君wwww』

光彦(いけぇ!)ポチッ

灰原「!!!?」ドックン

灰原(な、何……? 急に、強烈な尿意が……!)ゾクン…ゾクン…

阿笠『んほぉぉぉぉぉぉぉぉたまらんのぉぉぉぉぉぉぉぉさあ漏らせ! いざ漏らせ!』

光彦(しまった! ここからでは良く表情がわかりません! でも……)

光彦(顔を紅潮させて必死に我慢する横顔が見えますよんほぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)

灰原(ど、どうして……ちゃんとここへ来る前に、用は足したはずなのに……っ!)ゾクン…ゾクン…

灰原(だ、駄目……平静を装うとしても……内股に、なっちゃう……!)ビクッ…ビクッ…

阿笠『素晴らしい!! さすがワシじゃ!! そして光彦君も最高の状況を選んでくれたわい!!』

阿笠『おしっこを我慢するあの紅潮した悩ましい表情! 内股になり思わず手で股間を押さえてしまう姿!!』

阿笠『これは永久保存せずにはいられん映像じゃあ!!』

光彦(うおおおおおおあのクールな灰原さんが内股に! 可愛い! 萌えです! ギャップ萌えです!)

灰原(お、落ち着くのよ……これくらい、先生に言って、トイレに行けば……っ!?)ビックゥゥゥゥン

灰原(う、動けない……! 少しでも動いたら……もう……)

灰原(おもらし、してしまうわ……!!)

灰原(私……18歳なのに……!!)ビクビク

灰原(この、たくさんの子供たちが見ている前で)

灰原(寄りにも寄って、工藤君の隣で……)

灰原(おもらし、するの……?)ビクッ

阿笠『も・ら・せ!! も・ら・せ!!』

光彦(も・ら・し・て・し・ま・え!!)

灰原(い、嫌よ…嫌! そんなの……そんなことをしたら)

灰原(工藤君に、工藤君に……!)

コナン(早く話終わんねーかな……)

灰原(だ、だめ……もう、限界……)ジワッ

阿笠『んほぉぉぉぉぉぉぉぉ涙目になってきおったぁぁぁぁぁぁあと一歩じゃ!!』

光彦(シコリたくて仕方ありません!!!)

灰原(く、どうくん……!)ギュッ

コナン「あ? なんだよ灰原。何で俺の手握ってんだ」

灰原「工藤君、私……あら?」

灰原(尿意が引いていく―――)

阿笠『何ィィィィィイィィ!? 哀君の尿意メーターが急激に低下したじゃと!?』

阿笠『こ、こんなバカなはずが……何故じゃ! 新一の手を握った瞬間に尿意メーターが!!』

光彦(こ、コナン君! 灰原さんに手を握られるなんてなんて羨ましい!!)

光彦(そして灰原さんがメス顔になっているのも悔しい!!)

阿笠『おかしい……スイッチは今も正常に動作しているはず……どういうことなんじゃ!』

コナン「どうしたんだよ……お前、体調でも悪いのか?」

灰原「ご、ごめんなさい……気のせいだったかも……」パッ

灰原「うぐっ……!!?」ゾッキュゥゥゥゥゥン ギュッ

コナン「おいおい本当に大丈夫か?」

灰原(工藤君に触れたらまた尿意が引いた……これは一体……)

阿笠『新一に触れた瞬間に尿意が通常状態に戻されている……まさか』

阿笠『哀君が新一に対して抱いている信頼……好意が、ワシの狂わせた哀君の感覚器を正常状態に戻しているというのか……!』

阿笠『ワシの発明が愛の力なんぞに負けたじゃと……! 認めん! 壁がいくつあっても足りんわい!!』

灰原「ごめんなさい……少しの間、休み時間に私がトイレに行くまでの間、手を握らせて」

コナン「ああ? オメーそりゃ一体どういう……」

灰原「お願い」

コナン「わ、わーったよ」

光彦(なにをイチャコラしてんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ博士のポンコツスイッチの効果はどうしたんですかぁぁぁぁ!!)ポチポチポチポチ

~トイレ前~

灰原「…ふぅ」

コナン「で、どーいうことなんだよ? オメーを保健室に連れて行くってことにして何とか抜け出してきたけど」

灰原「……私にもはっきりしたことはわからないわ」

灰原「ただ、事前に用を足しておいたにも拘わらず、何故だか強烈な尿意に襲われてね」

灰原「もう駄目って時に何となくあなたに触れてみたら、どういうわけだか尿意が引いたの」

灰原「だからここまで利用させてもらったわ」

コナン「ちゃんと用を足してたのに強烈な尿意がねぇ……」

灰原「心当たりは一人居るけれど……」

コナン「そうだな。本来あり得ないようなことが起こったって言ったら、そりゃ犯人は一人に絞られる」

灰原「でも博士のスイッチの有効射程はせいぜい十数メートル。家からじゃ無理よね……」

コナン「ああ。そして博士と親しくしている人間なんて、校庭には俺たち二人とアイツらしか居ねえ」

灰原「……あくまで仮定に過ぎないけど、もし博士の仕業なら、博士とは別に共犯者がいるってことね」

灰原「それも私たち、少年探偵団の中に」

コナン「……そういうことになるな」

灰原「……あなたが一番怪しいんだけど?」

コナン「バーロー! それが恩人に対する態度かよ!」

灰原「そうだけど。いつもスイッチを渡されるのはあなただから」

コナン「ぐっ……違うからな! 何なら全身チェックしてもらっても構わねえよ!」

灰原「……」サワサワ

コナン(ほんとにチェックしやがって……)

灰原「どうやら嘘は言っていないみたいね……まあいいわ。ともかく協力して頂戴。あなただけが頼りなんだから」

コナン「ハハ……誰かさんのせいで協力する気も失せちまいそうだけどな……」

***

元太「楽しみだなー博士のゲーム!」

歩美「コナン君またビリになっちゃうかもね!」

コナン「ほっとけw」

光彦(ついでに博士に確認を取りましょう。不備があったようですし)

灰原「小嶋くんは無さそうね……イタズラ好きではあるけれど、彼に博士がスイッチを託すとは考えにくいわ」ヒソヒソ

コナン「ああ……歩美ちゃんと光彦は微妙だな……」ヒソヒソ

灰原「吉田さんはそんなことをする子じゃないわよ……円谷君もそうじゃないとは思うけど」ヒソヒソ

コナン「光彦はしっかり者だからな……でもそういやアイツ確か……」ヒソヒソ

歩美「またコナン君と哀ちゃんがひそひそ話してる……朝も手繋いでたし何なんだろ」

光彦「……」

~阿笠邸~

元太「イェーイ! 俺一番ー!」

歩美「元太君つよーい!」

コナン「また俺がビリかよぉー」

光彦「コナン君指先が不器用ですからねぇ」

コナン「うっせー!」

灰原「……」チラッ

光彦(灰原さん、さすがに博士を疑っているようですね)

光彦(まあ状況的に仕方がないと言えば仕方がないですが)

光彦(さて、博士からもらったこのテレパシー装置を使って状況確認と行きますか)ポチッ

光彦『阿笠博士。聞こえますか』

阿笠『うむ。良好じゃ。言いたいことはわかっておる』

光彦『……どういうことなんでしょうか』

阿笠『哀君おもらしスイッチは、スイッチから発せられる電磁波により』

阿笠『哀君の大脳皮質に信号を送り、膀胱内の尿があたかも臨界点に達したかのように錯覚させる仕組みになっておる』

阿笠『本来であればこれに耐えることはできんはずじゃ』

光彦『しかしコナン君に触れることによってその効果がなくなったと』

阿笠『うむ。電磁波をシャットアウトしたわけではない。どうやらコナン君に触れた際に脳内に分泌される物質が』

阿笠『錯覚自体を無効化しているようなのじゃ』

光彦『どうするんですか博士! これでは灰原さんがおもらしするところを見られません!』

阿笠『そうじゃのう……如何せんデータが足りん。一応もう一度そのままのスイッチで実験してみよう』

阿笠『今からワシがトイレで糞をするから、ワシが入った後適当なタイミングで君はおもらしスイッチを押してくれ』

阿笠『哀君の体は邸内に張り巡らされた多機能カメラでバッチリ監視しておる。体温の変化、脳波の変化、あらゆる変化を観測可能じゃ』

阿笠『これで哀君がワシのスイッチを掻い潜ったカラクリを暴いてやる』

光彦『わかりました』

阿笠『うむ。では頼んだぞ』

阿笠「うっ!! き、急に強烈な便意がッ! わ、ワシはトイレに行ってくる! おやつはここに置いておくからの!」

灰原「はいはい……ちゃんとしたら消臭剤を流した後の水に落としといてね」

阿笠「応!」ダダダダダッ バタンッ

灰原(この博士がそんなことをしていたなんて思いたくないわね……私の命の恩人だし)

灰原(もしも間違いだったら私……最低だわ)

光彦(さあ、今度こそ!)ポチッ

灰原「ッッッ!!!?」ギュゥゥゥゥゥン‼

灰原(また強烈な尿意がッ!!?)

光彦/トイレ阿笠『んほぉぉぉぉぉぉたまらん(ません)!!』

灰原「くd…江戸川君っ」

コナン「あんだよ灰原今いそがし……まさか」

灰原「はぁ…はぁ…」ポン

灰原(尿意が引いていく――)

光彦『博士!』

阿笠『うむ……やはり思った通りのようじゃ。コナン君に触れた途端に哀君の乱れた脳波が落ち着いた』

阿笠『何が分泌されたかまではわからんが……』

コナン「またなのか?」ヒソヒソ

灰原「ええ……でもどうやら、衣服ごしでもあなたに触れれば大丈夫みたい」

コナン「そうか……ともかく用を足しに行くぞ。出るものがなけりゃ尿意もなくなんだろ」

灰原「そうね……」

光彦『コナン君と灰原さんがトイレに向かいます』

阿笠『わかっておるよ。案ずるな、後30分はここを出ないわい。それと光彦君』

光彦『はい?』

阿笠『ワシのベッドの下に、おもらしスイッチの効果を倍にしたものが用意してある。今度はそれを押すんじゃ』

阿笠『さっきとは方式が異なるからコナン君を使っても防げんはずじゃ』

光彦『なるほど!』

コナン「博士! 早く出てくれ!」

阿笠「駄目じゃ! 今ワシのケツからはナイアガラの滝が如く糞が垂れ流しになっておる!」

阿笠「すまんが便座は譲れん……あと数十分はかかるかもしれんわい」

コナン「そんなに出るわけねーだろが!! ……あ、でも博士の体積ならあり得るかもな」

阿笠「し、失礼な! じゃがまあそういうことじゃ! もう少し待っとくれ!」

コナン「おいおい……灰原、大丈夫か」

灰原「ええ。あなたの手を握っている間はいつもと変わらないわ。……離したら抹殺よ」

コナン「ほんとオメー、協力者に対する配慮とかねーのな……」

光彦『これですね! いきますよ博士!』ポチッ

灰原「ッッッッッッ!!!!!!!???」ギュッワァァァァァァァァァァァァン!!! ビックンッ

コナン「!!!!???」

灰原「そ、そんなっ……尿意が、爆発的に、強力に……!」ブルブル

阿笠『んほぉぉぉぉぉ目論見通りじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

光彦『さすが博士です! あの真っ赤になって涙目で必死におしっこを我慢する表情たまらんほぉぉぉぉぉぉぉ!!』

コナン「そんな急に内股になるぐらいやばいのか!? もう俺関係ねえじゃねえか!!」

灰原「だ、だめ! お願い! 手を放さないで!!」

コナン「おい博士! 頼む早く出てくれ!!」

阿笠「駄目じゃあワシの尻は今や大航海時代なんじゃ!!糞の勢いはビッグウェーブのそれじゃ!!」

コナン「もう意味わかんねぇな!! くそ、灰原こっち来い!」

灰原「あっ……ゆっくり……ゆっくり歩いて…っ…お願い、工藤君……!」

コナン「とりあえずこれに!」ガコッ

灰原「バケツにしろって言うの!? 冗談じゃ……ない、わよ!」ギュワァギュワァ

コナン「四の五の言っちゃいられねえだろ!! てめぇその辺で漏らすつもりか!?」

灰原「そう、だけど……でもっ……!」

コナン「目ェ逸らしとくからとっととしちまえ! てめぇの膀胱から尿がなくなりゃ尿意も消えんだろ!」

コナン「消えなかったとしても、出るもんがなきゃ怖かねぇ!!」

灰原「でも、でも……」

阿笠『光彦君!! もう一度スイッチを押すんじゃ!!』

光彦『もう一度ですか!?』

阿笠『そのスイッチは押すごとに五段階の尿意増幅をさせることができる!』

阿笠『コナン君効果が完全な打消しだったら無用の長物となるところじゃったが効果は覿面じゃ!』

阿笠『数値を見るにもう結界寸前!! もう一段階ギアを上げてやればチェックメイトじゃああああああああああああああ!!!』

光彦『わかりました!!』

灰原「お願い工藤君! 私におもらしなんてさせないで!!」

灰原「トイレ以外でおしっこしたくない!!」

コナン「そりゃ俺だってそうさせてぇけど!! でもどうしようも―――」

コナン(待て、手を握ったら尿意がおさまる……?)

コナン(もしこれが、何らかの安心の効果を灰原にもたらしているのだとすれば――)

灰原「工藤君……っ!」

コナン(灰原を救う方法があるとしたら……!)

阿笠『やれぇ光彦ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』

光彦『もらせぇぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇ!!』ポチッ‼

灰原「ッッッッッッッッッ!!!??? だめっっっ!!!!」ギュワワワワァァァァァァァン

コナン「灰原ぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!」



灰原(ああ……)

灰原(尿意が、なくなってる……)

灰原(私、とうとう我慢できなかったのね……)

灰原(よりにもよって、工藤君の目の前で……)

灰原(でも何かしら、何だか、体が……)

灰原(温かい……?)


阿笠『な、な……』

光彦『ななななな……なぁ……』

コナン「……大丈夫か、灰原」ギュッ

灰原「く、工藤君!?///」

阿笠『哀君を抱きしめたじゃと!!? うらやまそれ以上にあれほど増幅した尿意が欠片も!!』

光彦「うわああああああああああああああああああああああ!!!」ポチポチポチポチ

元太「うお!? なんだ光彦いきなり大声出して!」

歩美「そのスイッチなに?」

阿笠『そうじゃ!! 今ので駄目なら五段階まで引き上げてしまえば……!』

コナン「もしかしたら、手を握ったら云々っていうのは安心するからなんじゃねえかと思って」

コナン「……どうだ?」

灰原「こ、効果……抜群みたいね」メスゥ

阿笠『馬鹿な……これが、これが、愛の力、じゃと……!?』

歩美「コナン君と哀ちゃんどこ行ったんだろ……ちょっと私探してくるね」

元太「おう。おい光彦。光彦? なんでこいつ気絶してんだ……」

光彦「ハイバラサン……ボクノハイバラサン……ハイ……バラサン……」

コナン「しかし参ったな……このまま外のトイレまでってわけにはいかねえし……」

灰原「は、博士が出てくるまでこのままでも……」

コナン「そうするしかねえか……」

灰原「……」ガッツポ

歩美「あっ、二人ともここに居たん――」

コ灰「あ……」

歩美「な、なんで……? なんでコナン君と哀ちゃん……そんな物陰で……」ブルブル

灰原「ま、待って吉田さん、違うのよ、これは――」

歩美「何が違うっていうのよ! 哀ちゃんの馬鹿! コナン君の短小! うわあああああん!!」ダダダダダッ

コナン「お、おい! 歩美待て! 話を聞いてくれ!!」

灰原「ちょっ、工藤君! 離れないで――」ギュワ

コナン「あ」

灰原「あ……あ……」チョロチョロチョロチョロ…

灰原「あ……」ピチャッ…ピチャッ

コナン「お、俺……何も見てねえから……」

灰原「……秘密にして。墓場までよ」

コナン「あ、ああ!」

***

コナン「この気絶した光彦が持っているスイッチ……やはり博士と光彦が共犯してたわけか」

灰原「……」

コナン「まあとりあえず、光彦の目が覚めて、博士がトイレから出てきたら問い詰めるとするか」

コナン「博士もトイレで気絶してるみてーだしな」

灰原「……その必要はないわ」

コナン「え? 許すのかよ」

灰原「逆よ。許さないの」

コナン「えっと?」

灰原「円谷君の持ってるスイッチ、貸してくれる? 乙女に恥をかかせたんだもの……相応の罰を受けてもらうわ」ゴゴゴゴゴ

コナン(こわ……)

~1か月後~
歩美「光彦君頑張ってね!」

光彦「ええ! リレーは得点が高いですから! 僕が赤組を勝利に導きます!」

元太「とか言ってこけんじゃねーぞ!」

光彦「嫌ですねぇ、元太君じゃあないんですから!」

元太「おっ、言いやがったな~」

コナン「ハハハ……」

灰原「……」

先生「リレー出る子は集合場所に集まってー」

***

歩美「あっ、そろそろ光彦君の番だね!」

灰原「なんとかアンカーの江戸川君までバトンを繋いでもらわないとね」

光彦「よし! 行きますよ!」パシッ ダッ

元太「おっ! 光彦なかなか速いな!」

コナン(あー…先を知ってると哀れんなってくるぜ……)

光彦(あと少しで追い抜けます! 女の子たちにかっこいいところを……!)ダダダダダッ

灰原(はい、天罰)ポチッ

光彦「ッッッ!!?」グギュルルルルルルルルルルルル

光彦(きょ、強烈な便意が……!? まずい!! いきなりこんな!!)

光彦(全速力で走っているのに……!! 速度は落とせない!! でも落とさないと……!!)

光彦(別のものが落ち――)ブリブリブリブリブリュリュリュリュリュリュリュリュピブピッ

隣のランナー「うわああああああああああああああ!!!?」

歩美「きゃああああああああああああああああああああああああ!!!」

元太「光彦が走りながらウンコ漏らしたぞ!!!」

男子「しかもやべえ!! ウンコ止まらねえ!! しかも走り続けてる!!」

先生「コース上に茶色いラインが!!」

上級生「くせえ!!!」

一方、阿笠は海外の研究者も集まる大規模な学会に出席している最中であった。
実は灰原が開発したスイッチは連動式になっており、光彦と阿笠、同時に作用する仕組みになっていた。
有効射程はもはや日本全域であり、灰原の執念が垣間見える。

阿笠「で、あるからして~私の開発したこのスケボーは~ッッッ!!?」グギュルルルルルルルルルルルル

阿笠(な、なんじゃ……急に強烈な便意が!!)

教授A「阿笠博士、どうされました?」

阿笠「い、いえ……」

阿笠(まずいまずいまずいまずいまずいわい!! この場で糞を漏らすなど言語道断!! ワシは学会から追放されてしまう!!)

阿笠(しかしこの激痛……とても我慢できるものではない!! 出さざるを……!!)

阿笠(落ち着くんじゃ阿笠博士。何も全て出す必要はない。静かに、静かに糞を一塊だけひり出すんじゃ)

阿笠(今日はブリーフを履いてきたから転がり落ちる心配はない!! 一塊糞を出せば……激痛も和らぐ!!)

阿笠(あとは適当に誤魔化せるわい!! さすがワシ! 天才じゃ!!)

阿笠「こ、この表面が太陽光発電パネルになっており、太陽光さえあれば……半永久的に稼働でき……」ブピ

教授B「? 今何か音が……」

阿笠(駄目じゃ!! 最初の一塊が大きい!! これを出そうものなら激音が静寂の中に響き渡ってしまう!!)

阿笠(何とか……何とかせねば……そうじゃ!!)

阿笠(大声を出して音をかき消すんじゃ!!)

阿笠「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」キーン

教授陣「!!!!?」

教授A「は、博士、どうされました、いきなり大声を出して!!?」

阿笠(しまった!! 力んでから出るまでのタイムラグを考えておらんかった――)

阿笠「なんでもな」ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!

大の大人が重要な場面で糞を漏らす――そんな前代未聞の出来事は、たちまちマスコミ沙汰となった。

しかしおおよそ人体に貯蔵できる限界値とも言えよう糞の海に沈みながら気絶した阿笠の原稿からその発明が
非常に高度なものであることは認められ――。

阿笠博士は名実ともにDr.KUSOMORASHIの名で世界的な名声を得ることになった―――。

コナン「また復讐の復讐されたりしてな」

灰原「あら、そしたらまた抱きしめて頂戴」

コナン「おいおい……」


お粗末さんでした。哀ちゃんのおもらしが書きたかっただけ

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