さくら・未夢・ルナ「絶対だいじょうぶだよ」 (211)


NHKアニメのクロスSSです。

「カードキャプターさくら」「だぁ!だぁ!だぁ!」「無人惑星サヴァイヴ」の混合SSになります。

私にとってこの作品たちは人生ブレイカーであり。

私の心に残る素晴らしい作品たちだと思っています。

でも3作品すべて見てた人はそこまで多くないんじゃないかなっとも思います。



基本、アニメを基準にしてありますので、原作本しか読んでいない方はご注意ください。

また、物語を進める関係上、キャラの魅力が半減している可能性もあります。

ご容赦ください。

また以下の注意書きをよく読んでください。

どうぞよろしくお願いいたします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450614531

注意!

「カードキャプターさくら」
・さくらちゃんは特殊スキル、詠唱破棄を覚えています。
・小狼くんはさくらちゃんが好きすぎるあまり、出会った当初のピリピリした感じになっています。

「だぁ!だぁ!だぁ!」
・彷徨は物語の進行上、とっても積極的に動きます。
・未夢は物語の進行上、とっても社交的です。
・基本アニメ口調で物語は進行します。

「無人惑星サヴァイヴ」
・設定上、地球ははるか昔の産物です。
・大陸に向かう直前の話になります。

以上をご理解いただいた方は、どうぞ最後までお付き合いください。

それではどうぞ


さくら(…これは…夢?)

さくら(なんだろう…。おっきなさくらカードが浮かんでる…)

さくら(でも裏だ…。表にはどんな絵が描かれているの?)

さくら(…あれ?そばに誰かいる…。あなた達は…だぁれ?)

(………さくら)

(なぁ、さくら)

ケルベロス「さくら!起きぃて!」

さくら「…ほぇ?ケロちゃん?」ぱちくり


ケルベロス「えらいうなされてたで?何か怖い夢でも見たんか?」

さくら「…ううん。そんなことはないんだけど…」むにゃむにゃ

さくら「あっ。ケロちゃんおはよう」ぐしぐし

ケルベロス「はい、おはようさん。…ところで夢でなんかあったんか?」

さくら「…さくらカードを見たの」

ケルベロス「さくらカード?予知夢か?何のカードやったんや?」

さくら「それが裏だったの。何のカードだったのかはわからなくて…」

ケルベロス「そうか…。それじゃあ予言もできひんな」


さくら「でもでも!誰かがいたの!」

ケルベロス「誰かって…。誰や?」

さくら「後姿だったから誰なのかは…。けど見えたのは…」



さくら「7人と1匹…。青い人…。犬と猫…。そして、…赤ちゃんと、たぶんご両親」



ケルベロス「…どういうこっちゃ?」くびかしげ

さくら「私にもわかんないよ…」

ケルベロス「………。」


ケルベロス「まぁ今回は変な夢ってことにしとこか。それよりさくら。知世との約束はええんか?」

さくら「知世ちゃん?だってまだ7時前でしょ?公園に10時集合だよ?」チラッ

目覚まし時計「6時55分です」

ケルベロス「…その時計止まってんで?」

さくら「ほぇ?」

ケルベロス「ほれ」サッ

壁掛け時計「10時ですが何か?」

さくら「………」

ほぇえええええええええええええ!!!!!


さくら「信じらんない!どうして起こしてくれなかったのよ!」バタバタ!

ケルベロス「さくらがワイを起こしてくれる約束やったんやで?せやからワイまで遅刻なんやないかぁ」

さくら「急いで出なきゃ!ほらケロちゃん!早くバックに入って!」バタバタ!

ケルベロス「おめかしはええんか?小僧も来るんやろ?」

さくら「う…」ピタッ

さくら「…いいの!小狼くんだって、人を待たせておめかししてくるような子とか、きっと嫌いだもん!」ドタバタ!

ケルベロス「さよか」

3作品のクロスならまだ大丈夫そうだな
無駄にたくさんクロスさせてエタるスレ多かったからこれには気体


さくら「あっ!…それじゃあお母さん、行ってきます」ニコッ

さくら「お父さんとお兄ちゃんも!いってきまーす!」フリフリ

藤隆「はいさくらさん。いってらっしゃい」フリフリ

桃矢「遅くなるようなら連絡しろよ?怪獣?」ニヤニヤ

さくら「もー!さくら怪獣じゃないもん!」タッタッタッ


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ルゥ「マンマ!マンマァ!」きゃっきゃっ

未夢「もうルゥくん。今日はホント甘えんぼさんだね」ヨシヨシ

彷徨「朝ごはんも食べずに未夢に抱きつきっぱなしだもんな」つんつん

ワンニャー「でも朝ごはんを食べないのは心配です~。このお散歩でおなかをすかせてくれるといいのですが…」

未夢「…とか言って。あの公園を指名したのって、近くにみたらし団子がおいしいって評判のお店があるからなんじゃないの?」ジーッ

ワンニャー「ギクッ!」

彷徨「ワンニャー?尻尾、尻尾。」

ワンニャー「はっ!いけないいけない!」サササッ


未夢「全くもう。今はみたらしさんなんだから、しっかり変身しててよね?」

ワンニャー「大丈夫ですよぉ。…でもたまにはいいじゃないですかぁ彷徨さん、未夢さん。」

ワンニャー「公園で遊んで。近くでお昼でも食べて。おやつにみたらし団子でも買って帰りましょうよぉ」スリスリ

彷徨「ほんとかぁ?団子だけ食って腹一杯、とかになんなよ?」

未夢「ルゥくんは育ちざかりなんだから。お団子ばかりじゃ駄目なのよ?」

ワンニャー「わかってますってぇ。…あっ!お団子が売り切れるといけないので!さっそく買ってきますねぇ!」ぴゅー!

彷徨「あ!こら!前見ろ前!」

未夢「!ワンニャー危ない!」


ワンニャー「へっ?」

???「ほぇ?」

ドッシーン!!!

???「ほぇええええ!!!」ずしゃっ!

ワンニャー「どわーーっ!!!」べしゃあ!



カチッ!   ピッ ピッ ピッ…



彷徨「大丈夫かい!?君!」タッタッタッ

さくら「ほぇえ…」きゅー


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さくら「はぁ…。冷たくて気持ちいぃ~」ヒンヤリ

未夢「ごめんね、さくらちゃん。水で濡らしたハンカチだけど、まずは冷やした方がいいって彷徨が…」

彷徨「額も切れてはいないみたいだし。たんこぶができたわけでもないから大丈夫だとは思うんだけど…」

さくら「はい。あまり痛くないので、もう大丈夫です。」ニコッ

さくら「未夢さん!彷徨さん!ありがとうございます!」ぺコッ!

未夢「いいっていいって。こっちが悪いんだし…ねっ?」チラッ

彷徨「………」ジーッ

ワンニャー「ホントーに!すみませんでしたぁ!!!」土下座!

さくら「わわっ!もういいですよ、みたらしさん!顔を上げてください!」あたふた


???「さくらちゃーん!!!」タッタッタッ

さくら「あっ!知世ちゃんだ!それに小狼くんも!」パァッ!

知世「探しましたのよ、さくらちゃん!さくらちゃんが待ち合わせに遅刻するなんておかしいって私、ずっと探してましたの!」ダキッ!

さくら「ごめんね知世ちゃん…。お待たせしちゃって。」ぎゅっ

知世「…!さくらちゃん!お怪我を!?」

さくら「これは…。全然平気だよ!ちょっところんじゃっただけで…」あははは…



小狼「…あんた達がやったのか?」ゴゴゴ



ワンニャー「ひっ!」ビクッ!

未夢(なに…。この子…。すごく怒ってる…。怖い…)ビクビク

ルゥ「たぅぅ…」うるうる

彷徨「………」スッ


未夢「彷徨?」

彷徨「ごめんな、大切なお友達に怪我をさせちゃって。実はさっき、公園の入り口でぶつかっちゃったんだ。」

小狼「………」ゴゴゴ

彷徨「わざとじゃないんだけど、怪我をさせたのは確かなんだ。どうか許してくれないか?」ペコリ

さくら「小狼くん!前を見てなかった私も悪いの!だから怒らないで!」ガシッ!

小狼「さくらがそういうなら…」スゥッ

未夢「ほっ…」

小狼「…それにしても大丈夫か、さくら。怪我、よく見せてみろ」サッ

さくら(わわわ!?///小狼くんの顔がこんなに近くに!?///)カァッ

知世(李くん。必死でさくらちゃんを探してましたものね。それはもう泣きそうな顔で…)ウフフ

彷徨「………」


知世「ご挨拶が遅れて申し訳ありませんわ。私は大道寺知世。さくらちゃんの大のお友達ですわ」ぺコッ

未夢「あっ!私は光月未夢っていうの!よろしくね知世ちゃん!」

彷徨「西園寺彷徨だ。それとこっちがルゥで…」

ルゥ「あい!」

彷徨「こっちがみたらしさんだ。」

ワンニャー「みたらしです。先ほどはすみませんでした!」ぺコッ

さくら「本当に大丈夫ですって、みたらしさん。」あわあわ

小狼「…李小狼だ。」


小狼「それとその…。さっきはすまなかった…。つい…」ウツムキ

彷徨「…いいよ。気にしてないからさ」

未夢(なんだ…。ちゃんと謝れるイイ子じゃない…。びっくりして損しちゃった)

知世「それにしてもかわいいですわね!赤ちゃん!」

ルゥ「あーい!」きゃっきゃっ

さくら(…!そういえば赤ちゃんってもしかして夢の!?)

小狼「二人の子なのか?」キョトン

未夢「んな!?///そそそそそんなわけないでしょ!?私たち中学生よ!?中学生!」

小狼「そうだったのか。お姉さん、きれいだからもっと年上かと…」


未夢「んまっ!…ちょっと聞きました彷徨さん?きれいだってさ。私が」にへへ

彷徨「年上のおばさんってことだろ?」シレッ

未夢「おばっ!?」ピキッ

知世(まぁまぁ李くんたら。お顔がほんのり赤いですわよ?でも…)チラッ

さくら「むーっ!」ぷくっ

知世(さくらちゃんの嫉妬!超絶プリチーですわ!!!)ハァハァ

ワンニャー「あ、あの!お礼といいますか、そこにおいしいみたらし団子のお店があるんです!!私がおごりますから皆さんもいかがですか?」

さくら「みたらし団子!?」パァッ!

知世(あら、さくらちゃん。あっという間に元気になってしまって…)クスクス

小狼「…ところでさっきからピッピッいってるのは何だ?誰かの携帯か?」


彷徨「音?」

未夢「むむむ?」キョロキョロ

未夢「あっ!これだぁ~~~!」ガシッ!

ワンニャー「あ!」

未夢「わんにゃ、じゃなかった!みたらしさんのおしりのぽっけから聞こえてたよ?…何これ。ストップウォッチみたいな…」クルッ

ストップウォッチ「5、4、3、2…」

ワンニャー「そんな馬鹿な!?みなさん!!!すぐにそれから離れてください!!!」

一同「へっ?」


ストップウォッチ「1、0。ワープ。発動。」



ギュウオオオオン!!!!



彷徨「なんだぁ!?」

さくら「なに!?この光は!?」

小狼「さくら!手を!」バッ!

未夢「ルゥくん!」ガバッ!



シュオン!



一同「うわ~~~~~~~!!!!!」


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未夢「…ううん。ここは?」きょろきょろ

ルゥ「マンマ?」

未夢「ルゥくん!よかったぁ!離れずにいれて…」ぎゅっ!

彷徨「そいつはよかったな。じゃあ早く下りてくれよ…」いてて…

未夢「へ?」


乗っかり


未夢「あわわわわ///彷徨!?なんで私の下に!?」ズザザザ!

彷徨「知らねぇよ。お前が降ってきたんだから…」スクッ

ワンニャー「ルゥちゃま!未夢さん!彷徨さん!ご無事ですか!?」バッ!


ルゥ「ワン、ニャ!」きゃっきゃっ

未夢「ねぇ。一体どういうことなのワンニャー?あの機械は何?ここはどこ?」

ワンニャー「えっと、そのぉ…」しどろもどろ…

彷徨「…正直に言えよ?怒らないから…」

ワンニャー「はい…。」

ワンニャー「実はあれ…、私が開発したワープマシンの…」

ワンニャー「試作A-2号機なんです!」

彷徨「ワープマシンだって!?」

未夢「そんなの作れたの!?」


ワンニャー「いえ。文献をたよりに作ってはみたものの一度も動いてくれなかったんです。」

ワンニャー「そのあと、その…。もったいなかったので機能をリセットさせてルゥちゃまのおもちゃにしていたんです…」

未夢「なんでそんな危ないものをルゥくんに渡すのよ!」

ワンニャー「ヒィっ!でもでも!ワープ機能は完全に無くさせたはずなんですぅ!」

彷徨「落ち着けよ未夢。」

未夢「でもっ!」

彷徨「俺たちがワープしたのなら、またその機械でワープすればいいだけじゃないのか?」

未夢「あ!そっか!」パァッ!

ワンニャー「それが…」スッ


未夢「そのぐしゃって潰れたものってもしかして…」サーッ

彷徨「ワープマシン?」サーッ

ワンニャー「うわーん!ごめんなさいぃい!」ポロポロ

ワンニャー「気づいたら壊れてたんですぅ!」ポロポロ

ワンニャー「それにぃ!予備のパーツとか!何にも持ってないんですぅう!」ポロポロ

未夢「それってもしかして私たち…。迷子になっちゃったの?」

未夢「ここがどこかもわからない…。未知の星で?」

未夢「こんな…ジャングルの奥地で…このまま…」ジワッ…

彷徨「きっと大丈夫だ!」


未夢「彷徨?」グスグス

彷徨「ここがホントに地球じゃない証拠なんてない!日本のどこかの可能性もある!」

彷徨「泣くのはまだ早い!あきらめるなっ!」

未夢「彷徨…」グスッ

彷徨「それに未夢。母親がそんなんでどうする?…ルゥが泣きだしそうだぞ?」ヒソヒソ

ルゥ「マンマァ…」ジワッ

未夢「ルゥくん…。」

未夢「そうだよね、彷徨。」グシグシ

未夢「…ごめんねルゥくん!ママは大丈夫だよ!ホラ、ワンニャーも元気出して!」

未夢「ひとまずこのジャングルを抜け出すことを考えようよ!えいえいおー!」

ワンニャー「未夢さん…。彷徨さん…」グシグシ

彷徨「ふぅ…」

彷徨「…!そういえばさくらちゃん達は!?」キョロキョロ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


さくら「いたたぁ。またおでこぶつけちゃったよぉ」スリスリ

知世「痛いですわぁ…」

小狼「大丈夫か?さくら、大道寺」

知世「はい、なんとか」

さくら(っ!私、小狼くんと手をつないじゃってる!///)ドキドキ

さくら(さっき光に包まれた時かな///)ドキドキ

さくら(小狼くんの手…。あったかぁい///)ドキドキ

小狼「ここは一体どこなんだ?」スッ

さくら「あっ…」

知世「?さくらちゃん、どうしましたの?」

さくら「はっ!な、なんでもないよ!///」あたふた


???「…はよぉ!はよぉ出してくれぇ!!!」ドンドンドン!

さくら「はっ!ケロちゃん!忘れてた!」ガサゴソ


ガバッ!


ケルベロス「はぁー苦しかった!…ん?ここどこや?」きょろきょろ

さくら「それが私たちにもわからないの…。なにか光に包まれた後に起きたらこのジャングルで倒れてたの…」

知世「もしかして…。クロウカードの仕業なんでしょうか?」

小狼「いや、クロウカードはすべてさくらカードに変わってる。何か別の力が働いたような…。そんな感じだ…。」



ダダダダダダダダッ!



一同「!?」


さくら「何の音!?」ビクビク

小狼「下がってろ!さくら!大道寺!こっちに向かってくる!」ザッ!


ダダダダダダダッ!!!


バサッ!



彷徨「うわあああ!!!」ダダダッ!

さくら「彷徨さん!?それに未夢さんたちまで!」

彷徨「みんな逃げろぉおお!!!」ダダダッ!

未夢「早く逃げてぇええ!!!」ダダダッ!

ルゥ「あいあーい!」きゃっきゃっ

ワンニャー「ひぃいいい!!!」ダダダッ!



オオトカゲ「グワァアアア!!!」ドスドスドスドスッ!


さくら「ほぇええええ!!!」バッ!

小狼「クソっ!」バッ!

知世「…きゃ!」ズテッ!

さくら「知世ちゃん!!!」

小狼「大道寺!?」

彷徨「しまった!転んだのか!」バッ!

未夢「そんな!?」バッ!

オオトカゲ「ガァアア!!!」

知世「ヒッ!」


未夢「お願い!ルゥく…」

さくら「[駆]ダッシュ!」

ビシュィン!

彷徨「!」

ガシッ!

さくら「知世ちゃん!大丈夫!?」

知世「さくらちゃん!」

未夢「すっご…。さくらちゃんってとんでもなく脚が速いんだね…」

未夢「知世ちゃんをかかえてあっという間にあんなところまで…」


彷徨「おい未夢!」

未夢「はっ!そうだった!ルゥくんお願い!」

ルゥ「あい!!!」サッ

オオトカゲ「アガッ!?」


フワフワフワ…


ルゥ「あーい!!!」サッ!

オオトカゲ「ガァアアァァァ…」


ピューーーー   キラーン


さくら「とかげさんが…」ポカーン

知世「飛んでっちゃいました…」ポカーン


未夢「大丈夫?みんな!」ダッ!

さくら「はい!大丈夫です!」

彷徨「いやぁ、それにしても変な竜巻がトカゲをふっ飛ばしてくれて助かったなぁ!(棒)」

彷徨「良かった良かった」ハハハ

小狼「………」

ケルベロス「小僧…。気づいとるか?」コソコソ

小狼「ああ。何かおかしな力が働いていた。それもおそらくは…」チラッ

ルゥ「うう?」キョトン

さくら「ところで彷徨さん。ここは一体…」

知世「私たちは…。どうなってしまったんでしょうか?」

彷徨「そ、それは…」

ワンニャー「………。」

ワンニャー「みなさん!実は…」


ぐぅぅぅうううううう!!!!


一同「………」

未夢「今の…おなかの音?」

ルゥ「ううぅ…」ジワッ

ルゥ「あぁああ!!!!」ポロポロポロ

未夢「ルゥくん!?ああ、よしよし。泣かないでよぉ」ポンポン

ワンニャー「ああルゥちゃまぁ!泣かないでくださいぃ!」あたふた

彷徨「無理もない。ルゥは朝から何も食べてないからな…」

さくら「おなか、すいちゃったんですか?」オロオロ

知世「どうしましょう?今日は何も持ってきてませんのよ?」オロオロ

ルゥ「あぁああ!!!!」ポロポロポロ



ガサガサッ!


???「本当に聞こえたのよ!」

???「またかよ…。しかも今度は赤ん坊の泣き声だって?」

???「こんなところに赤ん坊なんているわけないと思うのだが…」

???「いや、俺も聞こえた。こっちだ」


ガサッ!


さくら「!」

未夢「!」

ルナ「!」


一同「………」


さくら・未夢・ルナ「へっ?」


ワンニャー「に、人間ですぅ!!!」ダダダッ!

メノリ「!動くな!」

一同「!?」ビクッ!

ハワード「お前たち誰だよ!一体どこから来たんだ!?なんで東の森にいるんだ!?」

カオル「………」

ワンニャー「あ、あの!助けてください!さっき大きなトカゲに襲われて!ルゥちゃまはおなかがすいてて!それでそれで…」あわわわ!

メノリ「動くなと言っているだろう!」カッ!

一同「!」ビクッ!

ルゥ「ああぁああ!!!!ああぁああ!!!!」ポロポロポロ

ルナ「メノリ、落ち着いて!怖がってるじゃない!」ガシッ!

メノリ「しかし!」


ルナ「いいからここは任せて。私が話をしてみるわ。」

ルナ「落ち着いたら話に入ってきていいから。ねっ?」

メノリ「うっ…」

ルナ「ハワードもよ?」チラッ

ハワード「ちっ!わかったよ!」ぷいっ

カオル「………」

ルナ「おほん!…驚かせてごめんなさい。私はルナ。あなたの名前は?」

ワンニャー「あ、あの!その!ええと…」

スッ

彷徨「俺が代表で話す。…みんないいか?」チラッ

ワンニャー「彷徨さぁん」コクコク

一同「」コクリ


彷徨「よし…。」

彷徨「俺は西園寺彷徨。こちらこそすまない。さっきでっかいトカゲに襲われそうになってひどく混乱しているんだ…」

ルナ「ええっ!オオトカゲに会ったの!?大丈夫なの!?怪我は!?」

彷徨「大丈夫だ。怪我人はいない。」

ルナ「そう!よかったぁ」ホッ

彷徨「…でも俺たちはここの地理をよく知らないんだ。よかったら安全なところまで連れてってくれないか?」

ルナ「確かにオオトカゲが出たとなると長居は危険だわ。とりあえず場所を移して、そこでお話しましょう?」

彷徨「ありがとう。助かるよ。」


彷徨「…後できればでいいんだが、何か食べるものはないか?うちの赤ん坊がひどくおなかをすかせていて…」

ハワード「言うにことかいて飯をくわせろだと!?」ガバッ!

ルナ「ハワード!」

ハワード「僕たちがどんな思いでその日の食事を確保してると思ってるんだ!」

彷徨「!」

メノリ「ハワード落ち着け。」ガシッ

メノリ「…ルナ、私は多少危険でもこの場で話をした方がいいと思う。こいつらがあの脱獄囚の仲間の可能性も否定できない。」

ルナ「そんな!脱獄囚は何週間も前に…」

メノリ「仲間が潜伏していなかったとは限らないだろう?」

ルナ「赤ん坊だっているのに!」

メノリ「カモフラージュの可能性だってある」

ルナ「じゃあどうす…」

彷徨「すまなかった」ペコリ

一同「!?」


彷徨「あなたたちの事情も考えずに厚かましいお願いをしてしまった。食べ物は…いらない。」

彷徨「…だけどお願いだ。どうか安全なところまで連れて行ってくれないか?」

彷徨「俺はここにいるみんなを…危険な目に合わせたくないんだ…」グッ…

未夢「彷徨…」

さくら「彷徨さん…」

カオル「…フッ、いいんじゃないか?」

メノリ「カオル!?」

ルナ「…よし!決めたわ!あなたたちをみんなの家まで案内する!」

メノリ「ルナ!?それは…」


ルナ「そこまでくればひとまずは安全よ?だから…」

ハワード「おいおい、いいのかよ?」

ルナ「リーダー命令…でしょ?」ニコッ

ハワメノ「グッ…」たじっ…

彷徨「ありがとう。本当にありがとう」ペコリ

一同「ありがとうございます!」ぺコッ!

ルナ「ふふっ…。じゃあ帰りますか!みんなの家に!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今日はここまでにします。

遅くなりましたが、超展開、ご都合主義ありますのでよろしくです。

どうか最後までよろしくお願いいたします。

3日以内には続きを投下します。

それではまた

>>>8さん

作品はほとんど8割がた完成していますので最後まで書ききります。

ただつまらなかったら、どうぞ切ってください。

正直長編なので、時間の無駄になります(笑)

続きを投下します。

どうぞよろしくお願いいたします。

それではどうぞ


ルナ「おーい!」フリフリ

チャコ「お?ルナの声や!」テッテッテッ

シャアラ「帰ってきたのね!」タッタッタッ

シャアラ「ルナーーー!おかえ…り…」ピタッ

ゾロゾロ

シャアチャコ「」

ルナ「あはは…。」

シャアラ「どういうことなのぉ…」オロオロ

ルナ「…シャアラ?何も聞かずにみんなを集めてもらえないかしら。大至急お願い」

シャアラ「え、でもぉ…」オロオロ


ルナ「あと…アダムを家の中に隠しておいて。お願いよシャアラ」ヒソヒソ

シャアラ「!…わかったわ」タッタッタッ

ルナ「チャコ。ひとつ調べてほしいことがあるんだけど…」

チャコ「ん?なんや?ウチ、結構今テンパってんねんけど…」

ルナ「私たちの保存している食糧で離乳食みたいなのって作れるかな?」

チャコ「はぁ!?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ザワザワ

シンゴ「一体どういうことなのさ?」ヒソヒソ

ベル「わからない…」ヒソヒソ

シャアラ「ねぇ、ルナァ。この人たちもアダムと同じ宇宙人なの?」ヒソヒソ

彷徨「………」

ルナ「それを今から…」

ルナ「確かめるのよ!」ザッ!

シャアラ「!?」

ルナ「改めて自己紹介するわね!私はルナ!スペースコロニー、ロカA2のソリア学園の生徒よ!
私たちは修学旅行中に重力嵐に巻き込まれてこの星に不時着したわ!」

未夢「嵐に…巻き込まれた…」ぎゅっ

ルゥ「マンマ?」きょとん

ルナ「ここは無人島で私たち7人と1匹以外に人はいないわ!
私たちは自給自足で生活をしながらいつかコロニーに帰れる日を待ち望み、ここで暮らしているの!」

さくら(7人と1匹!夢とつながった!ここには赤ちゃんとその両親のような人たちもいるし…。)チラッ

彷徨「………」

ルナ「だからあなたたちが東の森にいた時は本当に驚いたわ!そして困惑もした!
あなたたちは一体どこからきたの?私たちの味方なの?」

一同「………」


スッ

彷徨「俺は西園寺彷徨。地球の市立第四中学校…」

シンゴ「地球だってぇええ!!??」ガバッ!

一同「ビクッ!」

彷徨「…ああそうだ。俺たちは地球の…」

ハワード「嘘をつくな!!!」ガバッ!

未夢「嘘なんかついてないわよ!失礼ね!」プンプン!

ハワード「いーやっ!絶対に嘘だ!なぜなら地球は…」

ハワード「もう人が住める状態じゃなくなっているんだからな!」

一同「!?」


さくら「どういうこと…」

知世「地球が…。人の住めない星に?」

小狼「………」

彷徨「…それっていつの話だ?」

ハワード「はぁ!?」

シンゴ「まさか!?」

シンゴ「○○○○年のことだよ!西暦だ!わかるかい!?」

彷徨「やっぱり…。」ギリッ

彷徨「俺たちは××××年の地球から…ここにワープしてやってきたんだ!」

一同「!?」


さくら「どういうことですか!?ここは地球じゃないんですか!?」

知世「○○○○年っていったい…」

小狼「………」ギリッ

未夢「ごめん、さくらちゃん。実はね…」

ハワード「うそだぁああ!!!」

一同「!?」

ハワード「それじゃあ何か!?お前らは過去からやってきたとでも言うのか!?」

ハワード「今の俺たちの技術でも時間移動なんか無理だ!数光年ワープするのが関の山さ!それなのに…」

ハワード「なんで過去のおまえらが時間移動なんかできる!?」


彷徨「それは…」チラッ

ワンニャー「彷徨さん…」

ルゥ「ううぅ」うるうる

彷徨「………。」

彷徨「ワンニャー、変身を解いてくれ」

未夢「ちょっと!彷徨!?そんなことしたら…」

彷徨「大丈夫だ!」

未夢「!」

彷徨「彼らは二人を受け入れる!絶対にだ!」

彷徨「…俺を信じてくれ、未夢」ジッ

未夢「彷徨…。」


未夢「………。」チラッ

ルゥ「うぅ?」うるうる

未夢「………。」

未夢「ワンニャー、お願い…」ジッ

ワンニャー「…わかりました。…ワンニャー!」


ボンっ!


一同「!?」

彷徨「それは…ここにいるルゥとワンニャーが…高度な文明を持つ…宇宙人だからだ!」


もくもくもく…


ワンニャー「………」


ハワード「ばばばば化け物だぁああ!!!」ズザザザッ!

カオル「!」ザッ!

ベル「!」ザッ!

小狼「!」ザッ!

ルナ「待って!カオル!ベル!」

さくら「小狼くん!だめだよ!」ガシッ!

さくら「それにまだ!わからないことがあるの!」

一同「!?」


小狼「わからないこと…だと?」

さくら「うん。」スッ

さくら「みなさん!聞いてください!信じられないかもしれないけど、私…」

さくら「予知夢を見たんです!」

メノリ「予知夢だと?」

シャアラ「あの未来を予言できる夢のこと?」

さくら「そこにはこのように映っていました!」

さくら「赤ちゃんと二人の男女…。」

彷徨・未夢「!」

さくら「7人と1匹…」

ルナ「!」

さくら「そして今さっきわかったことなんですけど…。犬と猫…」

未夢「あっ!」

彷徨「ワンニャーのことか!?」


さくら「そして最後の1人が…青い人…」

ルナ「!?」

さくら「ルナさん…。まだなにか隠してませんか?青い人に関する何かを…」

ルナ「………」

スッ

彷徨「おそらくそれは…宇宙人ではないですか?」

ルナ「!」

ハワード「でっ!ででででたらめだっ!そんなの!」

カオル「………」


カオル「ベル…。やりをおろすんだ」スッ

ベル「いいのかい?」スッ

カオル「ルナ。きっと大丈夫だ。」

ルナ「カオル…」

カオル「こいつらは俺達より先に…自らをさらけ出したんだ…」

ルナ「………」

ルナ「彷徨さん。いつから気づいていたの?」

彷徨「さっき聞こえたんだ…。そこの人が俺達“も”宇宙人なのかって」

シャアラ「あ…」

彷徨「あなたたちは宇宙人をかくまっている。俺たちの目から遠ざけようとしている。そう確信があった…。」

彷徨「それはたぶん…」

ルナ「…そうよ。あなた達と同じ…。」

ルナ「あの子が変な目で見られないようにするためよ」スゥッ


ルナ(アダム、出てきていいわよ)

アダム(いいの?)

ルナ(ええ、この人たちは安全だから)

アダム(…わかった。今行くよ)

タッタッタッ

さくら「青い…人だ…」

彷徨「やっぱり…」

ルナ「ごめんなさいね、嘘をついて。この子はアダム。この星の…人間よ」

アダム「こんにちは」ぺコッ

さくら「…こんにちは」ニコッ

アダム「」ササッ

ルナ「あらアダム。緊張してるの?」フフフ


彷徨「…さて、話を戻させてもらうよ。」

彷徨「ここにいるワンニャーとルゥは地球から120億光年はなれたオット星から地球の俺たちの家にやってきたんだ。
時空のひずみに巻き込まれて…」

ルナ「時空のひずみ…」

カオル「重力嵐のようなものか…」

彷徨「そして俺たちが地球からこの星に来たのは、このワンニャーの作ったワープマシンの事故に巻き込まれたからなんだ」

さくら「そんな!?」

小狼「そういうことだったのか…」

シンゴ「時間移動可能なワープマシンを作れる宇宙人がいるんだ…」ゴクリ

ワンニャー「ほんとうにすみません…」グスッ


シャアラ「じゃああなた達二人は!二重に遭難してしまったというの!?」

シャアラ「オット星から地球へ!そして地球からこの星へ!」

ワンニャー「そうなんですぅ…」ポロポロ

シャアラ「ああ、なんてこと…」

一同「………」

彷徨「そして最悪なことにそのワープマシンがここに来る途中で壊れてしまったんだ。」

彷徨「俺たちが元いた地球に帰るには、あなた達の技術レベルをはるかに超えた、時間移動可能なワープマシンが必要になってしまったんだ…」

知世「じゃあ私たち…地球に帰れないんですか…。」グスッ

彷徨「………」ギリッ


ルナ「帰れるわよ!」

一同「!?」

ワンニャー「ほ!ほんとですか!?」ガバッ!

ルナ「たぶんね!」

ワンニャー「たぶんって…」

ルナ「でも希望を捨てちゃだめよ!私たちだって自分たちの星に帰ることをあきらめたりなんかしていないわ!」

ルナ「もう何か月もここで暮らしているけどね!」ドン!

一同「」

メノリ「…ルナ。最後の一言は逆効果だ…」

ルナ「…あれ?」


未夢「…ぷっ!あははははははは!!!!」

さくら「あはははっ!」

彷徨「フフッ」

知世「ウフフフ」ぐしぐし

小狼「…フン」

ワンニャー「もう!みんなしてなんで笑って…。へへへへ」ゴシゴシ

ルゥ「あーい!」きゃっきゃっ

ハワード「おい、みんな笑いだしたぞ?おかしくなったのか?」

ルナ「ちがうわ。…彼らは今。希望を持ちなおしたのよ…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


チャコ「おっ?一区切りついたようやな?」スタスタ

ルナ「チャコ!」

さくら「なにあれ!かわいい!」はにゃーん

チャコ「かっ!かわいい!?ウチがか!?」

ハワード「やっぱりおかしくなったんだ…」

チャコ「…フンッ!」

ドカッ!

ハワード「いって!なにすんだよ!」

チャコ「やかましいいわ!…ほれルナ?こんなもんしか作れんけど…」スッ

ルナ「ありがとうチャコ」

テッテッテッ


ルナ「はいこれ」

未夢「…これは?」

ルナ「ふかしたジャガイモをペースト状にしたの。ごめんなさい、これくらいしかなくて」

未夢「ルナさん…」うるっ

ルゥ「あーい!」きゃっきゃっ

ワンニャー「ありがとうございますぅうう」ダバァッ!

ルナ「フフフ…。ところであなたたち、これからどうするつもりなの?」

彷徨「…とりあえずは生き延びて、帰るすべを探します。いつまでも下を向いてはいられないですから」ニコッ

ルナ「そう…。強いのね…。あなたも」

彷徨「そんなことないですよ…」

ルナ「………」


ルナ「よし!決めた!あなた達も一緒に暮らしましょうよ!」

一同「えええええっ!?」

彷徨「それはさすがに…」

メノリ「そうだぞルナ!?ここにこんな大所帯は無理だ!」

ルナ「スターホールがあるじゃない!」

ベル「あの洞窟に戻るのかい!?」

ルナ「スターホールよ、ベル。2つの班に分ければなんとかなるわ!」

シンゴ「確かに今は使ってないけどさ…」

彷徨「今は使ってない、雨をしのげる場所があるんですね?」

ルナ「そうよ?後、敬語はいいわ。私たち年も近そうだし…。ねっ彷徨くん?」ニコッ

彷徨「…わかったよ、ルナさん」フッ


シャアラ「でもルナ…。赤ちゃんをあの場所に移すのはさすがにかわいそうよぉ…」

ルナ「確かに!いいとこに気づいたわね!シャアラ!」キラーン!

ベルシンゴ(なんかやな予感…)

ルナ「じゃあみんなの家には女子が!スターホールには男子が暮らすことにしましょう!」

ハワード「はぁあああ!!!???」

ベルシンゴ(やっぱり…)ガックシ

カオル「………」

ハワード「なんで僕が穴倉にもどらないといけないんだよっ!」

ルナ「仕方ないでしょう?赤ん坊に母親は必要よ?」


ルナ「それにいいじゃない、穴倉生活。あそこは森の中だし、気の実とかつまみ食いし放題だし?
ハワードそういうの好きでしょ?」

ハワード「それとこれとは話がっ!」

ルナ「それにハワード…。あなたも感じたことがあるでしょう?
遭難して、不安に押しつぶされそうになる、そんな気持ち…」

ハワード「うっ!」

ルナ「私たちが彼らを…。支えてあげないといけないのよ」

ルナ「仲間はずれはこわいでしょう?」

ハワード「!」

ハワード「………」

ハワード「わかったよっ!あいつらのことは僕が引き受けてやるよっ!」フン!

ルナ「ありがとう」ニコニコ


シンゴ「…あの彷徨って人が赤ん坊の世話をすれば、僕達がみんなの家でもいいんじゃないかな?」コソコソ

ベル「俺もそう思う。けど…」チラッ

メノリ「」キッ!

チャコ「」キッ!

シャアラ「」ジーッ

シンゴ「指摘したらみんなから袋叩きにあいそうだね…」

ベル「本当だ…」ハハハ…

カオル「………フゥ」

シャアラ「それじゃあまずは…。班わけね!」


ルナ「ええ。みんなの家には私、シャアラ、メノリ、チャコ、そして…」チラッ

未夢「女子ってことは私だよね…。私!光月未夢!14歳です!よろしくお願いします!」ぺコッ

シャアラ「まぁ!同い年だわ!よろしく~!私、シャアラっていうの!」ニコニコ

メノリ「メノリだ。…その赤ん坊もこっちだぞ?」フッ

未夢「は、はい!この子はルゥくん!ルゥくん?ご挨拶は?」

ルゥ「あーい!」フリフリ

ルナシャア「かわいい~!」

メノリ「///」


ルナ「あ!そういえば未夢ちゃん達は彷徨くんとルゥくん、それとワンニャーさん?と暮らしてるってことだよね?」

未夢「うん!そうだよ?」

メノリ(敬語とれるの早っ!)

シャアラ(二人は同棲してるのねぇ)ドキドキ

ルナ「じゃああちらのちょっと年下っぽい子は?」チラッ

一同「」ジッ

さくら「あ、あの!私たち!未夢さん達とは今日初めて会ったんです!一緒にワープしてきました!」ぺコッ!

未夢「そうだった!…ごめんねさくらちゃん。巻き込んじゃって…」しょぼん

さくら「いいんです!きっと帰れますよ!希望を持ちましょう!」




さくら「絶対だいじょうぶだよ!」ニコッ




未夢ルナ「!」

さくら「へへへ…」テレテレ

ルナ「素敵ね…」

未夢「うん。なんかいい感じ…」


さくら「私!木ノ本さくらです!この子は大道寺知世ちゃん!」

知世「大道寺知世です。よろしくお願いしますね、みなさん」ペコリ

さくら「そして李小狼くん!」

小狼「…李小狼だ。」

さくら「それと…むぐっ!?」

小狼「以上3人だ」

さくら「しゃ、小狼くん!?///」


小狼「ケルベロスのことは話すな…。」ヒソヒソ

さくら「ど、どうして!?」ヒソヒソ

小狼「ケルベロスは宇宙人じゃない。それに魔法についてしゃべるのはマズイ」ヒソヒソ

小狼「強大な力の持ち主は敵とみなされる可能性があるからな」ヒソヒソ

さくら「!」

ルナ「それと…何かな?」

さくら「ええと、その…!あっ!」

ガサゴソ!

さくら「わたしの友達の!ぬいぐるみのケロちゃんです!仲良くしてください!」バッ!

ケルベロス「………」プラーン

一同「」


未夢ルナシャア知世「さくらちゃんかわいい~~~!」

未夢「何この子!すっごくかわいい!」はにゃーん

ルナ「ぬいぐるみにお名前付けてるぅ!」はにゃーん

シャアラ「わたしも小さいころよくやったわぁ!」はにゃーん

知世「さくらちゃん!超絶プリチーですわぁ!なんでここにビデオカメラがないんでしょう!
取り損ねてしまいましたわぁ!」はにゃーん

メノリ「///」

さくら「はぅぅ///」顔真っ赤

小狼「…なんとかごまかせたな」ボソッ

彷徨「………」


班分け

みんなの家
ルナ・チャコ・シャアラ・メノリ・未夢・ルゥ・さくら・知世・ケロちゃん

スターホール
カオル・ベル・シンゴ・ハワード・アダム・彷徨・ワンニャー・小狼

メノリ「アダムはこっちじゃなくていいのか?」

アダム「だって…」チラッ

さくら「?」

アダム「僕は男の子だもん///」タッタッタッ

メノリ「?」

ベル「君もまだ10歳なんだろう?こっちでいいのかい?」

小狼「…余計な御世話だ」フンッ

ハワード「なんだよ…。これだからガキは…」


チャコ「そんじゃ班も決まったわけやし、もう夕方や。はよ飯にしよか?」

彷徨「いや、そこまで甘えるわけには…」

未夢「いいんですか!?実はもうさっきからおなかぺこぺこで!」ぐぅうう

彷徨「おい…」

ルナ「そのかわり!明日からはバリバリお仕事してもらうわよぉ?薪割りに畑仕事に食糧集め。
やることはいっぱいあるんだから!」

未夢「はーい!」

ルゥ「あーい!」

チャコ「今日はジャガイモと干し魚のスープや!人数多いからぎょうさん作ったでぇ!」

ルナ「さぁみんな!並んだ並んだ!」

一同「はーい!」


シンゴ「はぁ…今日もこのスープかぁ…」

チャコ「文句言わんと!ホレ、あとがつかえてるんやから行った行った!」

シンゴ「はぁい…」トボトボ

スッ

ハワード「二つくれ」

チャコ「なんやハワード。いくらぎょうさんあるからって…」

ルナ「チャコ。いいのよ…」チラッ

ハワード「…」ポリポリ

ルナ「しっかりね?」

ハワード「ああ」

チャコ「?」


タッタッタッ

ハワード「…おい」

ワンニャー「ヒッ!あ、えっと確か…」おそるおそる

ハワード「僕の名前はハワード。あのハワード財閥の一人息子だ」

ワンニャー「は、はぁ。」

ハワード「ん」スッ

ワンニャー「これは?」

ハワード「おまえの分だ…」

ワンニャー「どうして…」

ハワード「…さっきは悪かったよ。化け物呼ばわりしてさ」

ワンニャー「!」


ハワード「俺だって嫌いなはずだったんだ…。人を型書きとかの外聞だけで判断して…。
中身を見ないような連中がさ…」

ワンニャー「ハワードさん…」うるうる

ハワード「だからこれで手打ちってことにしてくれないか?…ワンニャー?」

ワンニャー「もちろんですぅ!これからよろしくおねがいしますぅ!」ダバァッ!

ハワード「うわっ!汚ねぇなおい!」

シンゴ「何楽しんでるのさハワード!…ねぇワンニャー!僕にワープマシンのこと詳しく教えてよ!」

ベル「俺も隣いいかな?」

ワーワー…


ルナ「ねぇさくらちゃん。一緒に食べよう?」スッ

さくら「ルナさん!シャアラさんにメノリさんも!」

チャコ「ウチもいるでぇ!」ぴょんぴょん

知世「ウフフ。そういえばチャコさんは一体何者なんです?しゃべる猫さんですの?」

チャコ「ウチは高性能なスーパーロボットなんやでぇ!」えっへん

知世「ロボット?」

さくら「すごーい!」

チャコ「せやろせやろ?なっはっはっはっは!」

知世(なんだかケロちゃんに話し方が似てますわね)おほほほほ


アダム「」そわそわ

未夢「君はあそこに行かないの?」

アダム「あ!ええと…」

未夢「光月未夢よ。未夢って呼んで?アダムくん?」ニコッ

アダム「あ、はい…。未夢お姉さん」ニコッ

未夢「おっ!素直なイイ子だねぇ…。」ナデナデ

未夢「ほら。私達もはやくあそこに入れてもらおうよ。」ぐいっ

アダム「ええっ…でも…」チラッ

未夢「ん?」チラッ

さくら「おいしいね、これ」むぐむぐ

知世「素朴な味ですわぁ」もぐもぐ

アダム「///」

未夢(ははーん)ニヤニヤ

未夢「ほら行くよ!アダムくん!」グイグイ!

アダム「わわっ!待って待って!」ズリズリ


未夢「さーくらちゃん!私たちも入ーれて!」

さくら「未夢さん!それにアダムくん…だよね?」

アダム「」コクリ

メノリ「どうしたアダム?挨拶はちゃんとしろ?」

未夢「まぁまぁ抑えてくださいよメノリさぁん。」肩もみもみ

メノリ「なん…だと…?」唖然

シャアラ「ほんとすごいわぁ。未夢さん、もう溶け込んでる…」


知世「そうですわ!ねぇアダムさん。良かったら皆さんとの最初に出会った時のお話でも聞かせてくださいな。
私達も早く皆さんとなかよくなるために色々知りたいですわぁ」

さくら「わたしも聞いてみたいな」ニコッ

アダム「わ、わかった///」

ルナ(ああ、そういうこと…)チラッ

未夢(そういことですよ、ルナさん)ウインク

ルナ(アダムもこれで人を好きになるってことを覚えてくれたらうれしいわね…)フフフ

メノリ(もう目で会話している…だと?)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


チャコ「…なんやねんあそこの空気」

シンゴ「さぁ?」

ワンニャー「なんかおっかないですよね…」ビクビク

カオル「………」もぐもぐ

小狼「………」もぐもぐ

ベル「隣に座ってるのに一言も話をしていない…」

ハワード「あれはまずいな…。ここはこのハワード様が一肌脱いで…」

彷徨「ここ座っていいかな?」

一同「!?」


カオル「………」

小狼「………」

スススッ

彷徨「ありがとう」サッ

チャコ「はー、彷徨のやつ、間に座りよったで?」

シンゴ「しかもカオルが少し横にずれたよね?」

彷徨「………」もぐもぐ

カオル「………」ズズズ

小狼「………」ゴクッ


彷徨「…悪かったな小狼くん。また俺たちが巻き込んでしまって…」

小狼「…いい。事故だったんだろう?今は生き延びることだけを考える」

彷徨「俺もできる限りサポートするからさ。君たちは…」

小狼「いらない。自分のことは自分でできる。それにあいつらだってアンタが考えてるほどやわじゃない」

彷徨「…そうか」

チャコ「…うわぁ。誰かさんを思い出すなぁ…」

ワンニャー「誰かって、誰です?」きょとん


カオル「ここはお前たちの星とは違う…」

一同「!?」

カオル「俺たちがこの数カ月間で、1人しか死なないで済んでいるのは奇跡と言っていい」

彷徨小狼「!」

彷徨「一人…。お亡くなりに?」

カオル「」スッ

彷徨「木の根元に…。あれはお墓か?」

小狼「」ゴクリ

カオル「死にたくなければ俺たちを頼れ。勝手な真似はするな」

彷徨「…俺は元よりそのつもりだよ。俺ができることなんてたかが知れてるからさ…」

カオル「そうか…」


小狼「…アンタを頼れば、さく…。仲間の危険が減るのか?」

彷徨「小狼くん…」

カオル「…ああ。俺たちは絶対に、仲間を死なせたりしない」ザッ

小狼「………」

チャコ「かぁ~~~。10歳ちょいの子になんてこと言うねんあいつは…」ガシガシ

シンゴ「しかもポルトさんのお墓を利用してぇ。全く…」

ベル「確かにかなりきつい言い方だったけど、たぶんあのメンバーの中で一番危険な感じがするのは彼だよ。
きっと彷徨くんもそれがわかって彼に話かけたんじゃないかな?」


未夢「たしかに小狼くんには危険な香りがしますなぁ」サッ

ルナ「しますなぁ」サッ

ハワード「うおっ!脅かすなよ!」ビクッ!

未夢「ごめんごめん。」

未夢「…でも、きっと小狼くん。どうしてもあの子たちを守りたいんだよ。彼、すごくピリピリしてるもん」

ルナ「10歳そこらであの考え。あの子たちの間には深い絆か何かがあるのかもしれないわね…。

ルナ「カオルの忠告を聞いて、無茶はしないでくれるといいんだけど…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ルナ「さてみんな?今日はゆっくり休んでちょうだい。人数も増えたことだし、明日からの仕事は大変よ?」

ルナ「それじゃあ解散!」

ハワード「ハイハイ、わかりましたよ」

ゾロゾロ

シャアラ「みんな~!おやすみなさーい!」フリフリ

シンゴ「はーい!おやすみ~!」フリフリ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とりあえずここまでです。

遭難1日目が終了しました。

冒頭部分、長かったです。

ここからはトントン拍子に話が進みますので。

どうぞみなさんよろしくお願いいたします。

それではまた

なんとか時間が取れたので続きです。

よろしくお願いいたします。

それではどうぞ


遭難2日目 朝 みんなの家前

さくら「シャアラさん。これはどこにしまえばいいですか?」

シャアラ「ありがとうさくらちゃん。それはこっちで…」

メノリ「おい未夢!荷物はあっちだと言っただろう!」

未夢「ごめんよぉメノリぃ。怒らないでよぉ…」

ルナ「じゃあ昔は本物の風や本物の海が…」

知世「もちろんですわ。ここもほとんどかわらないのですけれど…」

ルゥ「あーい!」ぐいーん!

ケルベロス(痛い痛い!裂けてまう~!助けてさくら~!)

チャコ「あかんてルゥ!それはさくらの大切なモンなんや!」ダダダ!

男子一同「」


ハワード「一日で仲良くなりすぎだろ…」

シンゴ「すごいね、女の子って…」

ベル「こっちはもうちょっとかかりそうだけどね…」

小狼「………」

彷徨「ははは…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ルナ「さて!朝ごはんも食べたし!仕事の割り振りをするわよ!」

ルナ「今日は畑仕事と家事全般を…」

ルナ「メノリ、シャアラ、未夢、ルゥくん、ワンニャー、さくらちゃん、知世ちゃんでお願い!」

メノリ「これはつまり、私達がサポートに回ればいいんだな?」

さくら「よろしくお願いします!メノリさん!シャアラさん!」

ワンニャー「家事なら任せてくださいよぉ!!!」


ハワード「僕も残るよ」

シンゴ「まぁたサボるつもりなんでしょ?」じろーっ

ハワード「そそそんなわけないだろう?」あたふた

ルナ「…そうね、ハワードはみんなの護衛をお願い」

シンゴ「えっ、いいの!?」

ルナ「みんなをしっかり守ってあげてね?…頼りにしてるわよ?」ニコッ

ハワード「!僕にまかせろぃ!」

ベル「ほんとハワードの扱いうまくなったなぁ、ルナは」ハハハ

ルナ「さて、次に魚釣りだけど…」


ルナ「カオル、アダム、彷徨、小狼くんでお願い」

一同「!?」

ハワード「おいおいカオルに3人もお守りさせるのかよ!?」

シンゴ「問題はそこじゃないんだよなぁ…」ボソッ

アダム「僕だって釣りくらいできるよ!」プンプン!

彷徨「俺も三太と…。あ、いや友達と海釣りに行ったことあるし大丈夫だと思うよ、ハワードさん」

ハワード「…じゃあおまえはどうなんだ、小狼?」

小狼「…やったことはないが。一度教えてもらえばやれる」フン

ハワード「………」

ルナ「決まりね?残りのみんなは私と一緒に森に行くわよ!」

ルナ「それじゃあみんな!頑張って行こー!」

一同「おーっ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


みんなの家サイド

未夢「ううぅ…。ジャガイモがこんなに小さく…」ズーン

知世「皮むきはこんな感じですのよ?未夢さん」シュルシュルシュル…

メノリ「知世ちゃん、すごいな…」シュルシュル…

ワンニャー「どおおおおおお!!!!」しゅぱぱぱぱ!

シャアラ「ワンニャーの掃除の手際もすごいわぁ…」茫然

さくら「えっと、次は…あれ?」

ハワード「………」

さくら「ハワードさん、なにしてるんですか?」


ハワード「やぁ、さくらか。今は火の番をしてるのさ。火が消えたら大変だからな?」

さくら「ほえぇ…。マッチとかあるんですか?」

ハワード「そんなものはないさ。…火をつけるとこ見たいか?」二ヤッ

さくら「見たいです!」パァッ!

ハワード「よし!」ザッザッザッ

さくら「!?火を消しちゃっていいんですか!?」

ハワード「今からこの火おこしで付けるから大丈夫大丈夫!」ドン!

ごしごしごしごし…


10分後

ハワード「…あれ?おかしいな…」汗ダラダラ

さくら「ハワードさん、汗すごいですよ?」オロオロ

ハワード「まずいぞ、このまま火がつかなかったら…」サーッ

ハワード「おい、メノリぃ!」ダッ!

さくら「…火をつければいいんだよね…」ゴソゴソ

さくら「[火]ファイアリー!」

ボッ!

さくら「ハワードさん!火!つきましたよ!」

ハワード「へっ?」クルッ

さくら「ハワードさんが目を離した後すぐにメラメラって!」

ハワード「そ、そうか!おどかしやがって!僕のやり方は間違ってなかったんだな!」

さくら「…ホッ、バレてないバレてない」タッタッタッ


シャアラ「…あら?急に雲がでてきたわ?雨でも降るのかしら?」

ワンニャー「そんなぁ!?さっきいっぱいお洗濯したんですよぉ!?
これじゃあ洗濯物が全然かわきませ~ん!」あわあわ

コソコソ

さくら「[風]ウインディ!」

ビュオォオオ!

シャアラ「何!?突風!?」

ワンニャー「ああっ!雲が一気に流されて太陽が出てきましたぁ!これで洗濯物が乾きますぅ!」

シャアラ「でも洗濯物はとばされてないわ…。不思議ねぇ」くびかしげ

さくら「やったっ!」タッタッタッ


メノリ「ふぅ…。この荷物を全部、2階まで運ばないといけないのか…」チラッ

どっさり

メノリ「誰か呼んで来よう…」スタスタ

さくら「」ヒョコ

さくら「[浮]フロート!」

ふわふわふわ…

さくら「よし」タッタッタッ

シャアラ「…そんなに多いの?」スタスタ

メノリ「ああ。そこまでは何度も往復して運んだんだが、2階までとなるとな…」スタスタ

ワンニャー「任せてください!お手伝いはなんだってやりますよぉ!」スタスタ

メノリ「…あれっ?」

シャアラ「荷物って、もしかしてあれのこと?」ゆびさし

ワンニャー「なんだぁ、もう2階にあるじゃないですかぁ」

メノリ「おかしいな…。だれか運んでくれたのか?」くびかしげ

コソコソ

さくら「やったぁ!みんなの役に立ててる!」

さくら「でもカードさんばかりに頼ってちゃ悪いよね…。私も頑張んなきゃ!」タッタッタッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


釣りサイド

カオル「…どうだ?」

彷徨「なんとか1匹釣れたよ」

アダム「僕もー!」

小狼「………」

カオル「…坊主か…」

小狼「俺は坊主じゃない!」カッ!

彷徨「ははは。違うよ。魚が1匹も釣れないことを坊主っていうんだ」

小狼「ぐっ!」


カオル(俺のも合わせてまだ5匹…。海釣りはあきらめた方がよさそうだな…)

カオル「…ついてこい」ザッ

アダム「カオル?どこへ行くの?」

カオル「この森の少し先に川釣りのできるところがある。そこなら釣れるかもしれない」

彷徨「でも森の中は危険だって…」

カオル「大丈夫だ。ケモノの出やすいところは避ける。俺を信じろ」

彷徨「…わかった」スッ

小狼「………」スッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


小狼「また来た!」バシャッ!

アダム「すごーい!もう一人で6匹目だよ!」

彷徨「場所変えて正解だったなぁ…。小狼くんすごい釣れてる」

カオル(これで魚はなんとかなる。しかし…)チラッ

小狼「よし!もう一回だ!」キラキラ

カオル(異様にピリピリしていたかと思えば、年相応な顔をするときもある。昨日と今日の違いはなんだ?)

カオル「…やはりあいつらが近くにいるかどうかか」ボソッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ルナ「さて!今日の夕飯は小狼くんがいっぱい釣ってきてくれたお魚でーす!」

バーン!!!

未夢「すごーい!これ全部小狼くんが!?」

アダム「僕も!僕も釣ったんだよ!」

知世「まぁ!素晴らしいですわぁ!」

さくら「ほんとにすごいね!小狼くん!アダムくん!」

小狼「///」

アダム「へへへ///」


シンゴ「彷徨は1匹だけかぁ」チラッ

彷徨「海釣りならやったことあったんだけどなぁ…」ポリポリ

メノリ「そんな日もある。気にするな」

ルナ「そうそう!また次頑張ればいいのよ!」

彷徨「…ありがとうメノリ、ルナ」

メノリ「フン…」

ルナ「それじゃあみんな…」

一同「いっただっきまーす!!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


遭難3日目 朝 班分け

ルナ「今日の畑仕事と家事全般は…」

ルナ「シンゴ、チャコ、彷徨、ワンニャー、知世ちゃん、小狼くんでお願いね!」

ワンニャー「任せてください!昨日で家事はすべて覚えましたから!」

小狼「…俺は森に行きたい」

一同「!?」

シャアラ「森はとっても危険よ!?どんなケモノが出てくるかわからないわ!?」

シンゴ「そうだよ!まだ君には早すぎるんじゃ…」

小狼「そんなこと言っていたらいつまでたっても森に入れない!早いか遅いかの違いだ!」

シャアシンゴ「ビクッ!」

ベル「まぁまぁ落ち着いて。…ルナ、彼の言うことも一理ある。」

ルナ「でも…」


ベル「年下とはいえ彼も男の子だ。みんなの足手まといになりたくないっていうプライドがあるんだよ」

ベル「…俺が一緒に森に行くからさ」

ルナ「………もーしょうがないわねー!」ガシガシ

ルナ「じゃあアダム?小狼くんとチェンジね。畑仕事をお願い」

アダム「はーい!」

ルナ「そして森の探索はベル、カオル、ハワード、メノリ、小狼くんでお願いね。
しっかりサポートしてあげるのよ?」

ベル「ああ」

小狼「………」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


釣りサイド

未夢「いやぁ。川釣りは楽でいいですなぁ。座ってぼーっとしてるだけでいいんだもん」

シャアラ「だめよ未夢?いつ魚がかかってくるかわからないんだから。しっかり集中していないと…」

未夢「わかってるよぅ。今日のご飯がかかってるんだもん。否が応でも集中するよぉ!」

さくら「ふふふ。…あっ!来た!」バシャバシャ…

ルナ「おお!すごい!がんばってさくらちゃん!」

ルゥ「あーい!」きゃっきゃっ

さくら「うーん!うーん!…あっ!」ズルッ!

ルナ「危ない!」


ルゥ「あーい!」サッ

フワッ

さくら(何!?この力は!?)

未夢(ヤバッ!)ダッ!

未夢「おおっと、足がすべったぁ!」ステーン!

どしーん!

さくら「きゃあ!」

未夢「わー!?勢いつきすぎたぁー!?」

バシャーン!

一同「………」


さくら「うぇぇ…。びしょびしょお…」

未夢「ごめん!さくらちゃん!足がすべっちゃって!」あたふた!

さくら「あっ、いえ!大丈夫です!ちょっとびっくりしただけで…」

ルナ「もう未夢?水遊びしにきたわけじゃないのよ?魚が逃げちゃったじゃない」

未夢「す、すみません…」しょぼん

さくら(さっきのは何だったんだろう…。でも今は…)チラッ

さくら「すみません!ちょっとお洋服乾かしてきます!」ダッ!

ルナ「さくらちゃん!?」


コソコソ

さくら「[盾]シールド!」

バッ!

シャアラ「…あれ?ねぇみんな見て!あれを!」

ルナ「魚が下流から戻ってきた?」

未夢「そんな馬鹿なぁ…。行き止まりになってるわけでもあるまいしぃ…」チラッ

ウヨウヨ

未夢「っていっぱいいる~!!!なんか気持ち悪―い!!!」

さくら(下流で魚だけ通れない盾を作ったんだ!これでお魚取り放題だよ!
これで未夢さんも、もう怒られないよね!)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


森サイド

ベル「この周囲はオオトカゲが出ることもあるんだ。気をつけて進んだ方がいい」

小狼「わかった…」グッ

ハワード「おいおい、ガキにやりなんか持たせていいのかよ?」ヒソヒソ

メノリ「確かに…。危険じゃないか?」ヒソヒソ

カオル「…それなら大丈夫だ。あいつは武器の扱いに慣れている」

ハワメノ「は?」

バッ!

小狼「そこだっ!」ビッ!

グサッ!

トビハネ「きゅう…」バタッ

ハワード「うそだろ?あのすばしっこいトビハネを一発で…」


ベル「すごいじゃないか小狼くん…。小狼くん!?」

小狼「はぁ…はぁ…。あんな小さい生き物を俺は…。うっ!」ガバッ!

カオル「吐くな!耐えろ!ここで吐いたらおまえは二度と戦えなくなる!」

小狼「!」グググ

メノリ「お、おい。カオル…。おまえ…」

カオル「小狼。大丈夫だ。ゆっくり深呼吸をしろ。お前がやったことは俺達も既にやったことがある。」

カオル「罪悪感もあるだろうが、ここでの暮らしは特殊だ。お前や仲間がやられる前に…。」

カオル「立って戦え。」

小狼「!」


小狼「…大丈夫だ」フラッ

ハワード「おい、小狼。大丈夫かよ?」

メノリ「カオルもカオルだ。10歳の少年になんてことを教えるんだ。」ギロッ

カオル「………」

ベル「まぁまぁ。とりあえず小狼くん。ひとまず安全な場所で休憩だ。気分が良くなったら動き出そう。」

ベル「こんな状態で他の生物に襲われでもしたら大変だ」

小狼「…仲間を襲うようなケモノは…どんなのがいるんだ…?」はぁはぁ

ハワード「いいから休めって…」

小狼「聞くだけならできる…。教えてくれ…」

ベル「………。わかったよ。まずは…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ルナ「今日はお肉でーす!小狼…じゃなかった!ベルがとってきてくれましたぁ!」

ベル「ハハハ…」

ワンニャー「すごいですぅ!なんのお肉なんですかぁ?」

ベル「えっと…、俺達がときどき食べる…、小型の草食動物だよ」ハハハ

シャアラ「…ああ、ごめんねトビハネ。私達も食べなきゃ生きられないの。許してトビハネ…」ボソッ

知世「?」

ルナ「これでいいのよね、ベル?」ヒソヒソ

ベル「ああ、小狼くんは少し休ませた方がいい。彼はやっぱり”危険”だよ」ヒソヒソ

さくら「?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


遭難4日目 昼 みんなの家前

小狼(くそっ!また森に行ってこの星の様子を調べなきゃならなかったのに!)

(ルナ「今日は小狼くん、畑仕事ね?昨日わがまま言ったんだから今日はダメよ?」)

小狼「…だとぉ」わなわな

未夢「なに怒ってるの?小狼くん。ほらほら頑張って耕して?種芋埋められないじゃない」

ルゥ「あーい!」きゃっきゃっ

小狼「くっ!」ガッシガッシ!

ルナ「おーい!手が空いてる人がいたら、桶に水を入れておいてくれる?」

ルナ「そこの滑車を使って、フェアリーレイクから水を汲んでおいてほしいんだけど!」

未夢「はーい!私やりまーす!」


未夢「じゃあね~小狼くん?まだまだかかりそうだし、向こうのお手伝いに行ってるよぉ」オホホ

小狼「クソッ!」ガッシガッシガッシガッシ!!!

さくら「小狼くん!私が手伝ってあげる!」

小狼「さっ、さくら!?」ドキッ

さくら「そんなに驚かないでよ?私だって鍬くらい持ってお手伝いでき…。って、あわわわっ!」フラッ

小狼「さくら!」ガシッ!

さくら「あっ!」ポスッ!

小狼さくら「………」お姫様だっこ


小狼「///」ボンッ!

さくら「あわわわっ!///ごごごごめん!///」ボンッ!

小狼「いや…気にするな///」ぷいっ

さくら「う、うん///」ギュッ

小狼(…なんでさくらは下りずに俺の服を掴んでるんだ!?///)

さくら(なんで小狼くん下ろしてくれないんだろう…///)



みんなの家 2階桶前

未夢「おーおーラブラブですなぁ、あの二人。やっぱり二人は好き合ってるんだねぇ」しみじみ

ルゥ「うう?」きょとん


未夢「…はっ!もしかしてアダムくん、報われない恋!?かわいそう!」ブワッ

チャコ「アダムがどないしたんや?」ヒョコ

未夢「わっ!」

ガクッ!

未夢「へっ?」

グラッ

チャコ「未夢!ルゥ!」

ヒュー!

未夢「きゃーーーー!!!」

さくら「未夢さんがっ!」

小狼「手すりから落ちたのか!?クソッ!」バッ!


ルゥ「あーい!!!」ササッ

フワッ

一同「!?」

ルゥ「あいあーい!」サッ

フワフワフワ 着地

未夢「ありがとう、ルゥく…」

一同「………」

未夢「えっと、今のは…そのぉ…」汗ダラダラ

小狼「…超能力」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


夜 みんなの家前

ザワザワ

彷徨・未夢・ワンニャー「………」汗ダラダラ

ルゥ「うう?」きょとん

シャアラ「…どういうことなの?ルゥくんは超能力者なの?」

ハワード「なんかモノをフワフワ浮かせたりできるらしいぜ?」

彷徨・未夢・ワンニャー(どどどどうしよう!すっかり話すの忘れてたぁ!1日目の時点で話しておけばこんな騒ぎにならなかったのに!)

未夢「…でも彷徨。宇宙人を認めてくれたんだから、ルゥくんの超能力だって認めてくれるんじゃ…」ヒソヒソ

彷徨「いや、問題はそこじゃない…。こんな力を持っていることを隠してしまったってことが問題なんだ…」ヒソヒソ

ワンニャー「でもでも!言い出すタイミングを逃してしまっただけで…」ヒソヒソ


小狼(さぁこいつらはどう出る?未知の力を前にして…最初の言葉はなんだ?)

小狼(超能力で故郷に帰してくれ!か?それとも…)

アダム「すごーい!僕たち以外にもいたんだね!ねっルナ!」

小狼「!?」

ルナ「ええ!私たちはテレパシーくらいだけど。未夢を浮かせることができるなんてすごい力だわ!」

彷徨・未夢・ワンニャー「」ポカーン

シンゴ「まぁフワフワ浮くくらいなら重力制御ユニットでできるけどねぇ…」ポリポリ

ベル「…もしかして!空を飛べたりするんじゃないか!?」ワクワク

ハワード「まじかよ!?」ドキドキ

ワーワー


未夢「心配…」

彷徨「いらなかったな…」

ワンニャー「ですね…」

ルゥ「うぅ?」

さくら「…ねぇ小狼くん。これなら私達も言えるんじゃないかな?」ヒソヒソ

知世「そうですわ。このままケロちゃんも合わせて紹介しちゃいましょうよ?」ヒソヒソ

小狼「………。」

小狼「そうだな。」フッ



小狼「いるんだな…。こういう…。誰にでも平等に接することができる人ってさ。」ニコッ

さくら「そうだよ!」ニコッ

知世「そうですわ!」ニコッ

小狼(この人たちなら、さくらのこともきっと迎え入れてくれるだろう…)

小狼「でも…。だからこそ、明日にしないか?
きっとみんな、見た目は喜んでいるけど、超能力って言う未知の力の存在を知ったんだ。」

小狼「そこに魔法まで教えるとなると、さすがの彼らもパンクするんじゃないか?」

さくら「そっか!」

知世「なるほどですの」

小狼「今日1日はルゥのことを考えてもらって、明日、余裕が出てきたときに話してやろう。」

小狼「彼らは…信頼できるからな」ポリポリ

さくら「あー!私は1日目から信頼してたのに!小狼くんは信頼してなかったんだ!?ホント悪い子!」ぷくぅ!

小狼「あ、いや!そういうわけじゃ…」あたふた


知世(だから小狼くん…。いつも気を張り詰めてらしたんですね…)

ケルベロス(小僧らしいっちゃあ、らしい…んか?)

小狼「…そうだ!思い出した!この3日間でいろいろ話を聞いたり、森の中を探索したんだ。
いまから集めた情報を話すから聞いてくれ」

小狼「危険なことは早めに知っておいた方がいいからな」

さくら「ほぇ?そうだったんだ…」

知世「あらあら、さくらちゃんのために、ですの?」うふふ

小狼「なっ///」

さくら「はぅ///」


小狼「と!とにかくだ!…森の奥に10m以上の大きなカニの化け物がいるらしい。ハワードが言っていたんだ」

さくら「10m!?そんなのおっきすぎるよ!」

小狼「だが、所詮はカニだ。俺の雷帝招来とさくらの[雷]があればなんてことはないだろう」

さくら「そっか!そうだよね!えっとサンダー、サンダーっと…」ゴソゴソ

さくら「…あれ?」

知世「どうしましたの?さくらちゃん?」

さくら「………」ゴソゴソゴソ!

さくら「ない…」

小狼「ないって…。まさか[雷]がか?」

さくら「ない!ないないない!!![駆]も![火]も![風]も![浮]も![盾]も!」

さくら「この星で使ったカードが!全部ない~!!!」

小狼・知世「!?」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


遭難5日目 昼 みんなの家前

さくら「ないよぉ…。みんなぁ…。どこにいるのぉ?」グスグス

知世「…どこかに落としてしまったのでは?」

ケルベロス「いや…。さくらならカードがどこにあるかくらい、念じればすぐにわかるはずや。
それなのに気配を全く感じられへん…。ってことはや…」

小狼「この世界から…、消えたというのか…?」

さくら「なんで!?どうしていなくなっちゃうのよぉ!」ポロポロ

知世「さくらちゃん。どうか落ち着いてください。」ナデナデ


小狼(昨日の夜からさくらはこんな調子だ…。おかげで魔法のことは話すことができなかった。
午前中も無理言って[駆]を使った場所に行ってみたが手掛かりは何もない…)

ケルベロス「…なぁさくら?ホントにのうなったんか?最初からなかったなんてことは…」

さくら「私は!カードでみんなのお手伝いしたんだもん!嘘ついてないもん…」ポロポロ

ケルベロス「ああ、ウチが悪かったってさくら。泣きやんでくれぇ」ポンポン

小狼「…確かめてみよう」

さくら「…ほぇ?」

小狼「カードを一枚使ってみるんだ。今まではカードを使った後すぐに、そのままカードの山に戻したんだろう?」

小女将「ずっとカードを持っていれば…」

さくら「カードなくならない!?」パァッ!

小狼「あ、いや、それは…」

知世「なら!ここは私がお手伝いしますわ!」スクッ!

ケルベロス「どういうこっちゃ?」

知世「それは…」こしょこしょこしょ…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


知世「みなさんちょっといいでしょうか?」

シンゴ「なんだい、知世ちゃん?」

未夢「どうしたの?」

知世「実は私…、お歌が大の得意なんです!今は丁度お昼も食べ終わりましたし、私のお歌でみなさんを元気にしてあげられたらなって思いまして!」

ハワード「歌ぁ?そんなんで元気に…モガッ!」

ルナ「しー!静かに!」

ルナ「ほら?今朝からさくらちゃん、元気なかったでしょう?今もあそこで少ししょんぼりしてるし…」ヒソヒソ

シャアラ「きっと知世ちゃんはさくらちゃんに元気を出してほしいのよ」ヒソヒソ

メノリ「ふむ…。そういうことなら…」スクッ

シンゴ「メノリ?」


メノリ「私がバイオリンを弾こう。知世の歌に合わせるから好きに歌うといい」スッ

知世「まぁ!ありがとうございますわ!」

知世「…では」チラッ

さくら「」コクッ

さくら「[歌]ソング」

知世「~~~~~♪」

メノリ「」~~~~~♪

未夢「わぁあ…」

彷徨「すごい…」

シャアラ「きれいな音色ねぇ…」

ルナ「メノリはやっぱり上手だけど、知世ちゃんの歌だってすごいわ」

カオル「………」


さくら(大丈夫!カードはある!私の手の中にまだ!)ギュッ

小狼(いや、もし俺の予想が正しければ…)チラッ

知世「~~~~~♪」

メノリ「」~~~~~♪

知世「………」

メノリ「………」

一同「」パチパチパチパチ!!!

ベル「すごいなぁ、知世ちゃんは。」

アダム「メノリも素敵だったよ!」

ワンニャー「感動ですぅ!!!」

知世「うふふ。ありがとうございますわ」チラッ

知世「!」


さくら「どう…して…」カタカタ

小狼「カードが…透けていく…」

さくら「待って…やだ…。消えないでよぉ…」ポロポロ

ルナ「えっ?さくらちゃん?」

未夢「何?何があったの?」

さくら「お願い…だから…」ポロポロ

スゥッ…

小狼(完全に…消えた…)


さくら「………」ずしゃ…

ルナ・未夢「さくらちゃ…!」



さくら「うわああああああああああ!!!!!」ポロポロポロポロ



一同「!」



さくら「やあぁぁだあぁぁああああ!!!!!」ポロポロポロポロ



小狼「さくら…。すまない…」ギュッ


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今日はここまでにします。

3日後くらいには続きが投下できると思います。

みなさんどうぞよろしくお願いいたします。

それではまた

時間が取れたので続きを投下します。

どうぞよろしくお願いいたします。

それではどうぞ


同日 夜 みんなの家

チャコ「さくら、泣き疲れて、ルゥの隣で眠っとるわ」

ルナ「そう…」

メノリ「一体…どういうことなんだ?」

未夢「ねぇ知世ちゃん。何か知らない?」

知世「………。」

知世「っ!実は!」

ケルベロス「もぉええ。」

一同「!?」

ケルベロス「ワイから話す。」

知世「ケロちゃん…」


シャアラ「ぬいぐるみが…しゃべってる…」

ルナ「もしかして…。あなたも宇宙人なの?」

ケルベロス「いや、ちゃう…。ワイは…」

パアァッ!

メノリ「なんだ!?この光は!?」

未夢(ワンニャーの時と、同じ!?)

ケルベロス「ワイは封印の獣…ケルベロスや」ドン!

一同「!」

シャアラ「羽の生えた、ライオン!?」ビクッ!

知世「ケロちゃんは怖くないんです!だからっ!」バッ!

ルナ「大丈夫よ、知世ちゃん」

知世「!」


ルナ「シャアラだって驚いただけだもの…。あなたをどうこうするような人はここにはいないわ。」

ルナ「…ねっ、みんな?」クルリ

一同「」コクリ

シャアラ「ごめんなさい。急に大きくなったものだからびっくりしちゃって…」

知世「みなさん…」

ケルベロス「すまんな…。ほんまに…」

ルナ「それで…。あなた達は…。一体何ものなの?」

ケルベロス「それは…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


遭難6日目 朝 みんなの家前

さくら「………」

小狼「………」

知世「………」

ケルベロス「…というわけや」

一同「………」

シャアラ「魔法使いだなんて…」

ベル「…そして君が、その使い魔?」

ケルベロス「まぁ正式にはちゃうけど…。わかりやすいならそれでええわ」

スッ

小狼「黙っていてすまない。さくらは悪くないんだ。
俺があなた達を信用しきれなかったばっかりに、さくらに隠し事をさせた」

小狼「そのうえ…」ギリッ…

彷徨「小狼くん…」

カオル「………」


ハワード「でもよぉ…。いきなり魔法使いって言われてもなぁ…。なぁさくら?何か魔法を使って見せてくれよ?」

一同「!?」

さくら「…ひっく」

未夢「このっ!馬鹿ぁあああ!!!!!!」

ハワード「ひーーーっ!!!うるさいな!耳元で叫ぶなよ!」

未夢「何とんちんかんなこと言ってるのよ!!!話聞いてなかったの!?」

シャアラ「そうよ!ハワード!力を使うたびにカードが!いいえ!お友達が消えていっちゃうのよ!それをあなたは!」

メノリ「この大バカ者が…」

ルナ「少しは考えて発言しなさい!」

ハワード「ううぅ…」

アダム「謝って」

ハワード「アダムまで…」

アダム「いいから早く!!!謝ってよさくらに!!!僕はさくらの涙なんて見たくないよ!!!」

さくら「アダムくん…」グスグス


ハワード「ごめんさくら…。許してくれ」ペコリ

さくら「は、はい…。大丈夫です…」ゴシゴシ

さくら「………」グスッ

一同「………」

シンゴ「………ねぇみんな!ちょっといいかな!?」

一同「?」

シンゴ「実は僕とチャコとワンニャーでずっと…。」

シンゴ「あのワープマシンが元に戻らないか、試していたんだ!」

一同「!?」


ベル「本当かい!?」

メノリ「それで!結果は!?」

ワンニャー「…残念ながらワープマシンの機械とここにあるパーツでは適合しない物も多く…。
直すことはできませんでした…」

彷徨「そうか…」

ワンニャー「でもでも!代わりにできたものがあるんです!」

一同「?」

チャコ「それがこれ!名付けて時空望遠鏡や!!!」

バーーーン!

ルナ「時空望遠鏡?」


チャコ「せや!この時空望遠鏡はな…。なんと!星の座標を入力すればその星を観察することができるんやでぇ!!!」

ハワード「マジかよッ!」

シャアラ「じゃあ私たちの…。ロカA2の様子が見られるの!?」

シンゴ「………」

ルナ「シンゴ?」

チャコ「…この時空望遠鏡は大部分がこのワンニャーのワープマシンを採用しとる。」

チャコ「そしてワンニャーはウチらの時代よりはるか前の星の座標しか知らん。つまり…」

彷徨「ワンニャーの機械で動いている以上、ワンニャーの知っている座標しか見ることができない…」

シンゴ「そういうこと。僕達の星は…。見ることができないんだ…。」

ルナ「そう…」


シンゴ「でも!目の前に泣いてる女の子がいるんだ!少しでも元気になってほしいじゃないか!」

一同「!」

シャアラ「じゃあ!」

メノリ「まさか!?」

アダム「さくらの星だ!えーっと…」

ハワード「地球なら見られるのか!?」

アダム「むーっ!!!」プクッ!

シンゴ「そういうこと!」

一同「おおおおお!!!!」

チャコ「しかも!ウチにこのケーブルをつないで、フェアリーレイクに映写すれば、みんな一緒に見られるでぇ!!!」

一同「おおおおお!!!!」


さくら「………」

未夢「さくらちゃん…。友達を失ったばかりの今はとても辛いかもしれない。」

未夢「でも、人はいつまでも下を向いてるわけにはいかないんだよ…」

ルナ「そうね…。人は前をしっかり向いて、生きていかないといけないわ。」

ルナ「辛いことだけの人生なんてない。楽しいことも辛いことも、全部背負っていかないといけないのよ」

さくら「未夢さん…。ルナさん…。」

小狼「…」ポンッ

さくら「小狼くん…」

さくら「………」

さくら「うん…」ニコッ


シンゴ「それじゃあみんな!フェアリーレイクにぃ!あ、ご注目~!」

ピカーッ!!!

一同「おおおおお!!!!!」

ルナ「これが…人が住んでいたころの…地球…」

シャアラ「きれいねぇ…」

メノリ「ああ…」

アダム「すごーい!」

ハワード「おい!車がタイヤで地面を走ってるぞ!?」

ベル「本当だ」

シンゴ「僕が前にコロニーで発明したのは、あれが元になっているんだよ!」

カオル「………」


未夢「あっ!西園寺だ!」

彷徨「おお。なんか懐かしいな」

知世「西園寺さんってどこかで聞いたことあると思っていましたけど、お寺さんだったんですね」

ハワード「すっげ!でっかいコップが逆さにぶらさがってる!」

未夢「あれは鐘っていうのよ、ハワード。あれをゴーンって叩けばゴーンって…あれっ?」

彷徨「ぷっ」

未夢「ちょっとぉ!笑うことないじゃないのよぉ!」

彷徨「悪い悪い…」ハハハ…


シンゴ「なんとこの時空望遠鏡!ズームも透視もできまーす!」

グイーン!

一同「おおおおお!!!!!」

未夢「…あっ!その部屋は!」

彷徨「あ」

一同「………」

小狼「これは…。仏壇か?」

知世「あそこに映ってらっしゃるのは…」

彷徨「…俺の母さんだ」

一同「!?」


シンゴ「ご、ごめん!」

彷徨「いや、いいさ。さみしくない…なんてことはないけど。」チラッ

未夢「?」

彷徨「今は未夢がいるしな…」

未夢「え///」

彷徨「まぁ未夢だけだとめんどくさいだろうから、ワンニャーもルゥも一緒に住んでくれて、ほんと助かるよ」フイッ

未夢「ああそうですか」ピキッ

彷徨「…家族って生まれた時の父さん母さんだけを言うんじゃないんだよなぁ。」

彷徨「その後に一緒になったワンニャー、ルゥ。そして未夢。みんなも俺の大切な家族なんだよ…」

未夢「彷徨…」

ワンニャー「彷徨さん…」

ルゥ「パンパ!マンマ!ワン、ニャ!」きゃっきゃっ

メノリ「………」


メノリ「実は私も…母親がいない…」

一同「!?」

ハワード「メノリが自分から話すなんて…」

メノリ「家族を失った私だが。それでも家族と同等の接し方を、私はこいつらにしている気がする」チラッ

メノリ「だからここでは…。こいつらが私の家族なのかもしれないな…」フッ

未夢「メノリ…」

ハワード「おまえ…」

ルナ「わたしも…。お母さんがいないけど…」

カオル(ルナ…)

チャコ(おまえはお父ちゃんもやないか…)グスッ


ルナ「やっぱりここにいるみんなが、みんなを大切に思ってる。」

ルナ「どれだけ長く一緒に暮らしたかじゃないわ。どれだけお互いを大事に思っているかよ!」

ルナ「私はこの中で!い~ちばん!みんなを愛している自信があるわ!」

さくら「ルナさん…」

カオル「ルナ…」

一同「………」

ルナ「ちょっと湿っぽくなっちゃったわね。」ふふふ

シンゴ「…ところで、さくらちゃんの家はどっちの方にあるの?残りのエネルギーを考えると見るなら早くしないと…」

さくら「ええと、ええと…。あっ…あれです。」


シャアラ「かわいいお家~!」

ルナ「ホントねぇ…」

ハワード「さっきの家と全然違うな…」

知世「和風と洋風の違いですわ」

ハワード「…ほ~ん」

メノリ(わかってないなこいつ)

シンゴ「ズームはやめとこっか?」

さくら「ううん…。お願いします。」ペコリ

ケルベロス「ええんか、さくら?」

さくら「うん。大丈夫…。きっと平気だよ」ニコッ

小狼「さくら…」


シンゴ「それじゃあ…」

グイーン!

さくら「あっ。お兄ちゃんが見える」

彷徨「へぇ、あの人が…」

メノリ「なんか…似てないな…」

未夢「確かに、さくらちゃんはほわほわって感じで、お兄さんの方はキリリッってかんじだよねぇ。」

未夢「…それにちょっと…近寄りがたい感じ?」

さくら「…ふふっ」

知世・小狼・ケルベロス「!」


さくら「そうなんですよ。お兄ちゃんの方が目つき悪くて大きいのに、いっつも私のことを怪獣、怪獣って言うんです」フフフ

アダム「さくらは怪獣じゃないよ!」

さくら「ありがとう、アダムくん。」ニコッ

アダム「///」

小狼「」ムッ…

知世(あらあら…)うふふ

さくら「お父さんと…お母さんもいる」

知世(桜ちゃんも…。お母様を亡くしているんですよね…)

ケルベロス(あるんは…写真だけや…)

彷徨(…ん?なんだ…。この違和感…)

ルナ「お父さんは優しそうな感じね」

メノリ「こっちは似てるな」

ハワード「でもなんでママは写真だけなんだ?」

小狼・知世・ケルベロス「!」


さくら「…お母さんは今、別のところで暮らしてるんです。」

小狼・知世・ケルベロス「………」

さくら「でもいつも旅とかでフラフラしてるからこの時空望遠鏡じゃわからないかな」ハハハ…

小狼「さくら…。おまえ…」ヒソヒソ

さくら「いいの。これ以上湿っぽくなっちゃうの、やだもん。」ヒソヒソ

未夢「ほぇ~。写真はなんかお嬢様って感じなのにアクティブなんだねぇ…」

シンゴ「…あっ!もうすぐエネルギー切れだ!みんな!最後に見たいところはないかい?」

アダム「じゃあ僕!さくらのお部屋が見たーい!」

一同「!?」


メノリ「アダム!それは…」

さくら「いいですよ?」

一同「!?」

さくら「ちょっと恥ずかしいですけど…」テレッ

シンゴ「さくらちゃんがそういうなら…。それじゃあ…いくよ!」

グイーン!

シャアラ「可愛らしいお部屋ねぇ」うっとり

未夢「まるでお人形さんの家みたーい!」

さくら「そんなことないですよぉ」テレテレ

小狼「…!」

小狼「シンゴ!机だ!机をズームにしてくれ!」ガバッ!


一同「?」

シンゴ「えっ!わ、わかった!」

グイーン!

さくら「小狼くん?どうしたの?」

小狼「見るんだ!」スッ

さくら「?」

さくら「!」

さくら「さくらカードだっ!」ガバッ!

一同「!?」


さくら「どうして!?重なってるから一番上しかわからないけど[歌]ソングが見える!」

小狼「もしかしたら…。さくら!カードを使うんだ!」

さくら「小狼くん!?」

小狼「時間がない!なんでもいいから早く!」

さくら「わ、わかった!」ガサゴソ

さくら「[花]フラワー!」

ブワッ!

未夢「すごい!みんなの家が…」

シャアラ「ピンク色の花を咲かせてる…」

ハワード「これが…魔法…」

彷徨「桜の花だ…」

ルナ「桜…。さくらちゃんと同じ名前…」


さくら「これで…どうなるの…?」おずおず

小狼「…カードは消えはじめたか?」

さくら「う、うん…」しょんぼり

小狼「…こっちは出てきたぞ…」

さくら「!?」

ルナ「さくらちゃんの机の上に…」

未夢「カードが浮かんできた…」


さくら「あ…。ああ…」ポロポロ

小狼「カードは消えたんじゃない…」

さくら「…ひっく」ポロポロポロポロ

小狼「おまえの家に…戻ったんだ」

ケルベロス「[花]フラワーや![花]フラワーが出てきたで!」

知世「さくらちゃん!」グスグス

さくら「小狼くん…」ポロポロポロポロ

小狼「さくら…。友達は…。誰も消えてなかったんだ」ニコッ


さくら「ううぅ………」ポロポロポロポロ

小狼「…さく…」

さくら「小狼くぅん!!!」ダキッ!

小狼「!」

さくら「よかったぁ…。ほんとによかったよぉ」グスグス

小狼「…さくら」ぎゅっ

一同「………」

アダム「…そっか」ボソッ

未夢「!」

アダム「…ねぇ、ルナ?」

ルナ「…なぁに?アダム」ギュッ

アダム「あれが、お互いを好きってことなんだね」ダキッ

ルナ「ええ。きっとあなたにも見つかるわ。心から好きになれる人が…。好きになってくれる人が…。」ポンポン

アダム「…うん」グスッ

未夢「アダムくん…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


同日 夜 みんなの家 

ルナ「今から女子会をしましょう!」

シャアラ「えっ?」

メノリ「いやそれは…」

チャコ「ええやんか。さくらも元気になったことやし…」チラッ

さくら「はぅ///」

知世「うふふ」

未夢「いいねいいね!女子会なんてななみちゃん達とパジャマパーティやって以来だよ!」

ケルベロス「ウチら女子やないけど、もちろん参加するでぇ!」

ルゥ「あーい!」きゃっきゃっ


メノリ「全く…。今日だけだぞ?」フッ

ルナ「そうと決まればっ!」

ドン!

シャアラ「くだもののジュースね!」

知世「準備が早いですわぁ」

ルナ「…それじゃあみんな、ジュースは持った?」

ルナ「行くよ!かんぱーい!!!」

一同「かんぱーい!!!」


ゴクゴクゴク…

さくら「おいしー!」

知世「自然の甘みですわぁ」

未夢「ちょっとぬるいかな…。」

チャコ「」ジロッ

未夢「お、おいしいです!!すっごく」ゴクゴク

シャアラ「ふふふ。喜んでもらえてうれしいわぁ」

チャコ「ところで知世…」コソコソ

知世「なんですの?チャコさん」くぴっ

チャコ「小狼とはどうなんや?やっぱりさくらと三角関係なんか?」ニヤニヤ

さくら「んぐっ!」


ルナ「ちょっとチャコ!」

チャコ「ええやんか。女子会と言えば恋バナやろ?」

さくら「………」ドキドキ

知世「…もちろん三角関係ですわ」ニコッ

一同「!?」

さくら「知世ちゃん!?」

知世「私、さくらちゃんがだーい好きですもの!」

一同「」

知世「さくらちゃんはかわいくて、素敵で、りりしくて、かっこよくて、どんな強大な敵にも立ち向かうヒーロー。いいえ…。」

知世「最強のカードキャプター、さくらちゃんですの!」

さくら「知世ちゃん…」


シャアラ「…それなら私も、ルナが好きよ」

ルナ「私!?」

シャアラ「ルナだって優しくて、勇敢で、いつも私達を助けてくれるもの!」

ルナ「シャアラ…」

未夢「ふ~ん…」

未夢「てっきりシャアラはベルのことが好きなんだと思ってたんだけどなぁ」

シャアラ「なっ!?何を言ってるのよ未夢!///」カァッ!

未夢「だってベルのこと、いっつも見てるじゃない?」

チャコ「バレバレやんな」二マー

シャアラ「それは確かにベルは頼りになるし、いつもみんなを支えてくれるけど、そういうわけじゃ…」もじもじ


メノリ「おまえら不謹慎だ!」

一同「!?」

メノリ「こんな生きるか死ぬかというときに誰が好きだなどと…」

未夢「生きるか死ぬかだからだよ!」ズイッ!

知世「そうですわ!人を好きになることは素晴らしいのですわ!」ズズイッ!

メノリ「グッ!」たじっ…

チャコ「メノリはおらんのか?好きなやつ」

メノリ「すっ!好きな人!?」

未夢「そうそう!…例えばベルは?」にんまり

シャアラ「!?」


メノリ「フ、フン!いい奴だとは思うが、奴は積極性に欠けるからな!無しだ無し!」

シャアラ「そこがベルの優しさにつながっているのに…」ぷくっ

メノリ「他の奴らだって!ハワードは馬鹿だし!カオルは無愛想!アダムや小狼はまだ子供だ!私に釣り合うのなんて…」

ケルベロス(ウチやルゥももちろんないわなぁ…)

ルゥ「うぅ?」

ルナ「…じゃあ彷徨は?」

メノリ「あ、あいつは…。ま、まぁ頭もいいし、自分も大変な状況下で、年下の小狼のことを気にかけているようだったし。」

メノリ「いい奴だとは思うが…。」しどろもどろ

未夢「はははっ!ナイナイ!」

メノリ「?」


未夢「だって彷徨は家だといつもグータラだし!起きたらいつも寝ぐせすごいし!
ホントはぶっきらぼうで、カオル並みに愛想もないし!」

ケルベロス(このおねえちゃんとことん言うなぁ…)

チャコ(カオルまで巻き添えくろうとる…)

未夢「それになんといっても私に対して優しくない!」

一同「………」

さくら「それって…」

知世「未夢さんの前では特別、ってことですわよね?」

未夢「んなっ!?///」

さくら(わぁ、お顔真っ赤だ…)

未夢「そそそんなことないわよ!あいつとは長く一緒に暮らしてるだけでそんな特別な感情はこれっぽっちも!」あたふた

チャコ「まぁまぁ。あわてんでもええやないか。1つ屋根の下で同棲なんて素敵やないか」二マー

未夢「どどど同棲!?それはあなた達だって一緒でしょ!」

ルナ「うふふ。」クスクス


シャアラ「…そういえばメノリ。さっきの話に戻るけど…」

メノリ「なんだ?」

シャアラ「小狼くんは確かに子供だけどすっごく落ち着いていて、年下とは思えないと思わない?だから子供って理由だけだと…」

さくら「小狼くんはダメ!!!!!!」ガバッ!

一同「!」

さくら「小狼くんは、絶対ダメです!!!絶対…、ぜっ…」…ハッ!

一同「………」ジーッ

さくら「はぅう///」ぷしゅー!


ルナ「そうよぉ?シャアラ?メノリ?小狼くんはさくらちゃんのなんだから。取ろうとしちゃダメ」ふふふ

さくら「わ、わたしのってわけじゃ///」もじもじ

シャア未夢知世(やっぱりカワイイわぁ(なぁ)(ですわぁ)、さくらちゃん…)はにゃーん

ケルベロス「…そういうルナは誰か好きな人はおらんのか?」

ルナ「私?」

ルナ「私はねぇ…。ここにいるみんなが好きよ?」

ケルベロス「いや、そういうことやなくてやな…」

ルナ「それでも…」

ルナ「一番はカオルかな」

一同「!?」


未夢「カオルが好きだったんだぁ!そういわれてみればいつも一緒に…あれ?」

さくら「そこまで一緒には、いないですよね?」

知世「よく頼み事はしていたような気がするのですが…」

ルナ「だって、カオルは強いもの…。それはもう、一人でも生きていけるくらいに…」

ルナ「それにすっごく頼りになるの。彼のサバイバル技術がなかったら、私達はまともに暮らすことなんて、きっとできなかったわ…」

メノリ「確かにな」

シャアラ「そうよねぇ」

チャコ「まぁあいつのおかげで食料に困ることはほとんどなかったわな…」


ルナ「…それでも、彼だって人間だもの。」

ルナ「本当は誰かに寄りかかって眠りたいときだってあるわ」

一同「?」

ルナ「彼はそんな弱さを…。私にだけ見せてくれた…」

ルナ「もちろん、彼の名誉のために詳しいことは秘密だけどね!」

未夢「ルナ…」

さくら「ルナさん…」

ルナ「だから私は。そんな彼が弱って倒れそうになった時に、隣で支えてあげたい。」

ルナ「必要ないってつっぱねられたって。何度でも手を取るわ」

ルナ「きっとそうしたいって思うこの気持ちこそが…」

ルナ「好きなんだって思うから」


一同「………」

ケルベロス「はぁ~。すっごいおねえちゃんやでぇ…」

チャコ「なんかこっちまで恥ずかしくなってくるわ…」

ルゥ「うぅ」うつらうつら

未夢「…あ!ルゥくん寝ちゃいそう!ごめん!私寝かしつけてくるね!」パタパタ

ルナ「…今日はこれくらいにしましょうか。みんな?今日のことは内緒よ?」ウインク

一同「はーい!」

ルナ「それじゃあ…」

一同「おやすみなさーい!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


同日 夜 スターホール

シンゴ「すやすや…」

アダム「うーん…。ルナぁ…」

ベル「すぅ…。すぅ…」

ハワード「んがが…。もっと…。もっと食べさせろよ…」むにゃむにゃ

ワンニャー「んごごご…」

小狼「」ムクッ

スタスタスタ

彷徨「………」


小狼(森の中なのに、夜空が星がきれいに映っている…)ジッ

小狼(いや、森の中だからこそ…空気が澄んでいるのか…)ジーッ

小狼「!」ピクッ

彷徨「眠れないのかい?」スッ

小狼「彷徨さんか…」

彷徨「お、初めて名前で呼んでくれたね、小狼くん」

小狼「…ふん」ぷいっ

彷徨「………」


小狼「俺は…。」

彷徨「うん?」

小狼「俺はこれから先…。あいつを泣かさないでやっていけるのだろうか…」

彷徨「…さくらちゃんのことか?」

小狼「」コクリ

小狼「昨日も今日も…。あいつは泣いた。すごく、大きな声で…」

小狼「あいつには笑っていてほしいのに…。」グッ…

彷徨「小狼くん…」

小狼「俺にもっと…、もっと力があれば…」ギリッ…

カオル「…それは違う」スッ

小狼「!」


彷徨「カオル…。起きてたのか…」

カオル「気配で起きただけだ…」

彷徨「そっか…」

小狼「…俺は今のアンタの気配に気づけなかった…。やはり俺は…」

カオル「うぬぼれるな小狼」

小狼「!?」

カオル「おまえはその身一つで、ずっとさくらを守るつもりなのか?」

小狼「当たり前だ!俺があいつを守らなくて誰が!」

カオル「なら、今はどうなんだ?さくらはおまえの遠くにいるぞ?」

小狼「それは…」


カオル「…いつも隣にいれるわけじゃない。」

カオル「いつも隣に愛する者がいるとは限らない…」

彷徨「カオル…」

小狼「なら、どうするんだ!ずっと一緒にいなきゃ…!」

カオル「頼れる仲間を作ればいい」

小狼「!?」

カオル「俺も昔は一人だった。仲間なんて必要ない。自分ひとりで生きていける。そう思っていた…」

小狼彷徨「………」


カオル「だがあいつは…。俺に仲間の素晴らしさを説いてくれた」

カオル「俺があきらめかけたときにあいつは…」

カオル「生きろ、と。そう言ったのだと。」

カオル「俺に教えてくれたんだ」

彷徨(それってもしかして…)

小狼「だけど俺は…。人を簡単に…。信頼できない…」

カオル「………」

彷徨「…なら信頼できるまで一緒にいればいいんじゃないか?」

小狼「?」


彷徨「君が最初に俺達を警戒したことは間違いじゃないさ。けど警戒し続けてたら何も始まらない」

彷徨「一歩踏み出せばいい…。怖いかもしれないけど…。君にならできるさ」

彷徨「さくらちゃんを泣かせること以上に嫌なことなんてないだろう?」

小狼「!」

カオル「…フッ」

小狼「………」

小狼「…じゃあまずは…。あんた達からでいいか?」

彷徨「まずは名前で呼んでくれないとなぁ…」二ヤッ

カオル「………」フンッ

小狼「わかったよ…。彷徨さん、カオルさん」フッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今日はここまでにします。

すみません、明日朝早いもので。

もうラストスパートです。

どうぞ最後までお付き合いください。

よろしくお願いいたします。

それではまた


続きを投下します。

最後まで書ききりますので。

どうぞよろしくお願いいたします。

それではどうぞ


遭難7日目 昼 みんなの家前

シュバババババババ!

一同「」

ルナ「なんでカオルと…」

さくら「小狼くんが…」

未夢「喧嘩してるのよぉ~!」

未夢「ねぇ彷徨!早く止めてよ!」あたふた

彷徨「喧嘩じゃないよ未夢。組手稽古だ」

未夢「組手稽古?」ポカン

ハワード「カオルが格闘技できるのはわかるけどよ…」

シンゴ「それに肉薄する小狼くんはすごいね」

アダム「はやーい…」

メノリ「あいつ、知ってたんだな…。小狼がなにか武術のようなものを使えると…」

ベル「ああ…。だから森の中でやりを持たせていたんだね…」


ルゥ「あいあーい!」フワフワ

シャアラ「あらあらルゥくん。またフワフワ浮かんじゃって…」フフフ

知世「でも高すぎませんこと?みんなの家より高いですわ」おほほ

未夢「わー!ルゥくんいつの間に!下りてらっしゃい!ルゥくん!」あたふた

さくら「よーし![翔]フライ!」

フワッ!

ルナ「わぁ!さくらちゃんが空を飛んでるわ!」

アダム「すごーい!」

さくら「ル~ゥくん!」キャッチ!

ルゥ「あーい!」ニコニコ


ハワード「…でもいいのかよ?またカードなくなっちまうはずだろ?」

ケルベロス「ええんや。カードが消えたわけやないってわかったからな」

ハワード「でもこの世界から…」

ケルベロス「帰っただけや。カードが帰れるなら、ウチらもきっと帰れる」

ケルベロス「そんな確信があるから、もうさくらに恐れるもんはないんや」

ハワード「…そっか。」

ニンマ~

ハワード「そうと決まれば!」ダッ!

ハワード「おーい!さくらぁ!俺にも何か魔法をつかってくれよぉ!」ブンブン!

さくら「はーい!」ニコッ

ルゥ「あーい!」ニコニコ

ケルベロス「切り替え早いやっちゃなぁ…」ハァ…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


さくら「ほぇええ…。疲れたぁ…」

知世「お疲れ様です。さくらちゃん」パタパタ

ケルベロス「魔法のバーゲンセールやったからなぁ…」

彷徨「…なぁ。ちょっといいかな?」

さくら「あ、彷徨さん!どうかしたんですか?」

彷徨「あ、いや…。魔法に関することでちょっと…」

さくら「ほぇ?」

彷徨「予知夢って言ったっけ?あのことで少し引っ掛かっていることがあるんだ…」

ケルベロス「なんやて!?」

知世「どういうことですの!?」


彷徨「確か君が予知夢で見えたのは…。」

彷徨「7人と1匹…。青い人…。犬と猫…。そして赤ちゃんと男女…。そう言っていたよね?」

さくら「はい…」

彷徨「人数だけなら13人もいるんだ。なんで4つの組分けで予言されるんだろう?」

さくら「!」

彷徨「俺達とルナ達で2グループならわかるんだが…。」

さくら「さくらカードだ!」ガバッ!

知世「さくらカード?」

ケルベロス「予知夢の中で出た、おっきなさくらカードってやつか?」


さくら「そう!予知夢にはおっきなさくらカードが浮かんでたの!そしてカードの形は長方形でしょ?」

さくら「だから…」

彷徨「4つの組分けは…頂点を示してるのか!?」

さくら「もしそうだとしたら!」バッ!

知世「さくらちゃん?棒なんて持って何を?」

ガリガリガリガリ!

ルナ「なになに?」ゾロゾロ

未夢「どうしたの?」ゾロゾロ


さくら「…よし!これで!」

ケルベロス「これは…、でかいさくらカードの外枠を…地面に描いたんか?」

さくら「知世ちゃん!小狼くん!彷徨さん!私と一緒に頂点に立ってみてください!」

小狼「あ、ああ!」

知世「わかりましたわ!」

彷徨「よしっ!」

スッ スッ スッ スッ 



フォオオオン…  



ピカーッ!



一同「!?」


ルナ「これは…」

未夢「地面が光ったと思ったら、カードの枠の中に…」

アダム「さくらの部屋だ!さくらの部屋が見えるよ!」

ケルベロス「!見てみぃ、さくら!カードの名前が!」

さくら「[歪]ワープ?」

一同「!?」

シンゴ「それってもしかして…。これがワープ装置なのかい!?」

ベル「これで、さくらちゃんの部屋につながったっていうのか?」

メノリ「そんな…まさか…」


未夢「地面がまるで水面みたいに揺らめいてる…」

ワンニャー「この中に飛び込んでみたら、もしかして…」スッ…

彷徨「待て!早まるなワンニャー!」ザッ!



スゥッ…



ルナ「えっ?」

アダム「消えちゃったよ?」

シャアラ「どうしてぇ?」


ケルベロス「…おそらく彷徨のにいちゃんが頂点から動いたからや」

さくら「それってもしかして…」

知世「頂点に誰かがいないと…」

ケルベロス「おそらく…。ワープはできんというこっちゃ…。」

一同「………」

さくら(そんな…。全員で帰れると思ったのに…。これじゃあ…)


ルナ「………」

ルナ「ねぇ、4人っていうのは、ここにいる誰でもいいんだよね?」

一同「!?」

カオル「フッ」スッ

カオル「彷徨。代わろう」

彷徨「それは!」

ベル「いいんだよ」スッ

シンゴ「そうだよ!」スッ

ハワード「あ~!もう!仕方ないなぁ!」スッ


ワンニャー「そんな!だめですよ!みなさん!」

さくら「そうですよ!せっかくこの星から脱出できるかも知れないのに!」

ルナ「いいのよ。さくらちゃん。」ニコッ

ルナ「…それに、私達の目標はこの星から脱出することじゃない…。」

ルナ「コロニーに帰ることなんだから…」

未夢「ルナさん…」

ワンニャー「でもでも!」グスグス

メノリ「それに過去に飛んだところで、帰れる可能性が高くなるわけじゃないからな」

シャアラ「そっか、技術レベルが下がっちゃうんだもんね」


彷徨「しかし!それはここにいたって同じはずじゃ!?」

さくら「そうですよ!地球ならここよりずっと安全なんです!だから!」グスッ

ハワード「チッチッ。甘いなぁ君達は」

シンゴ「僕達だって何にも策がなかったら、きっとすぐにでも飛び込んでたかもね?」

ベル「ああ」

さくら「?」グスグス

ルナ「…私達ね?あなたたちと出会ったその日に…。海を越えて大陸に向かう予定だったの」

知世「大陸…」

ルナ「そこにはこの子…。アダムの両親の情報があるかも知れなくて…。」

ルナ「それに!宇宙船があるかもしれないの!」

一同「!?」


さくら「それなら!私たちはいつでも帰れます!何かお手伝いを…!」

カオル「そんな悠長な時間はなさそうだぞ?…光が弱まっていないか?」

さくら「!?」

知世「言われてみれば…そのような気も…」

彷徨(カオル…)

チャコ(そういうことか…)

チャコ「ウチの光学センサーにも確かに光が弱まってるって表示がでてるでぇ!はよ!急がんかい!」

さくら「でもっ!」


彷徨「みなさん…。本当にお世話になりました」ペコリ

未夢「彷徨!?」

彷徨「俺、あなた達のこと一生忘れません。どうかあなた達が自分達の星に帰れるように…。祈っています。」

未夢「彷徨…」グスッ

彷徨「未夢…。最後なんだ…。お別れはしっかりしておけ…」

未夢「………」グスグス

未夢「ルナ!シャアラ!メノリ!チャコ!ベル!シンゴ!ハワード!カオル!アダム!」

未夢「ほんとうにありがとうございました!」ペコリ

未夢「このご恩は!一生忘れないからねっ!」ポロポロ

ルゥ「あいっ!」

ワンニャー「本当にっ!!!ありがどうございまじだぁ~」ポロポロポロポロ


さくら「………」ぽろぽろ

小狼「さくら…」ポンッ

さくら「でも…」ポロポロ

知世「…では私から…」

さくら「知世ちゃん…」グスグス

知世「みなさんも、きっと帰れますわ。希望を…。持ち続けてくださいね?」

知世「あなたたちの旅路に…幸多からんことを…」ぎゅっ

小狼「俺も…、あなた達からはかけがえのないものを教わった。一生忘れることない、素晴らしい教えだ」

小狼「ずっと胸に秘めて…。さくら達とともに…、生きていく」

さくら「小狼くん…」

ケルベロス「おおきに!ほんまおおきにやでぇ!」ダバーッ!

さくら「………」グスグス


ルナ「………」

ルナ「絶対だいじょうぶだよ」

さくら「!」

ルナ「無敵の呪文…なんでしょ?」ウインク

未夢「!」

未夢「そうだよ!さくらちゃん!絶対だいじょうぶだよ!」

さくら「ルナさん…。未夢さん…」グシグシ

さくら「…はい!」パァッ!



さくら・未夢・ルナ「絶対だいじょうぶだよ!!!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


一同「………」

ルナ「行っちゃったわね…」

ベル「ああ」

シャアラ「さみしくなるわねぇ」グスッ

シンゴ「ほんとだよ…」グスッ

アダム「そうだね」グスグス

メノリ「」ポンポン

ハワード「けっ!せいせいすらぁ」グスッ


チャコ「それにしてもカオル…。光が弱まったなんて嘘ついてからに…」ヒソヒソ

カオル「俺にはそう見えただけだ…」

チャコ「さよか」

ルナ「…よーし!みんな!私たちはこれから!大陸を目指すわよぉ!」

ルナ「えいえいおー!」

一同「おーっ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


さくら「ううーん…。ここは?」ぱちくり

未夢「さくらちゃんの…。お部屋!?」ガバッ!

知世「戻れたんですのね!」ガバッ!

ワンニャー「よかったですぅ!!!」ダバーッ!

ルゥ「あーい!」きゃっきゃっ

ケルベロス「戻ってきたんわええけど…。一週間も留守にしてたってことやろ?」

さくら「そうだった!お父さんとお兄ちゃん!心配してるかも!」


彷徨「それならたぶん、大丈夫だと思うぞ?」

未夢「どうして!?」

彷徨「時計を見てみなよ?」

壁掛け時計「午後1時です」

知世「待ち合わせ時間の…3時間後?」

さくら「でもでも!日付が違うんじゃ!?」

彷徨「いや、時空望遠鏡でさくらちゃんの家を見た時おかしいと思ったんだ」

小狼「!さくらのお父さんの様子か!」

彷徨「そう。さくらちゃんが行方不明になっていた場合、あの落ち着き具合はおかしい。だから…」スッ

知世「携帯電話の日付が…」

ワンニャー「あの日になってますぅ!」


未夢「じゃあ私達!」

さくら「無事に帰ってこられたんですね!」

小狼「ああ」

彷徨「そういうこと」

未夢「やったぁ!!!」ダキッ!

さくら「よかったぁ!」ダキッ!

彷徨「お、おい!未夢///」

小狼「さくら!?///」

ルゥ「あいあーい!」きゃっきゃっ


ケルベロス「はぁやれやれ。ただの買い物がとんだ大冒険になったもんやで…」

知世「そうですわね」おほほほほ

さくら「そうだ!ねぇ小狼くん!今からお買いものやり直そうよ!」

小狼「今からか!?」

さくら「もちろん!未夢さんたちもいっしょに!」

未夢「いいわねぇ!行こうよ彷徨!」

彷徨「マジかよ…。体力そこなしだな…」

ルゥ「あいっ!」

知世「私もお伴しますわぁ!」

ワンニャー「私!みたらし団子がたべたいですぅ!」

さくら「ふふふっ…」




さくら「それじゃあみんなぁ!いっくよ~!!!」



一同「おーっ!」




おしまい


以上です。

また200以上の長編になってしまいました。

最後までお付き合いいただいた方。

本当にお疲れ様でした。

そして、こんな駄文を最後まで読んでくださり。

本当にありがとうございました!!!

それではまたいつか

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