神「三十年か・・・。」(3)

神「しっかし、三十年たっても人の数だけはかわらない。むしろ増えている。」

ガヤガヤ・・・

神「やれやれ、神の世界(こっち)の都合もしらずよくのうのうと。今日この瞬間に死ぬかもしれぬと言うのに。予言者は何をしている?しっかりと今日の事は伝えてあるはずだが・・・。」

ガヤガヤ・・・キャアアァァァァ・・・ザワザワ。

神「!始まったか!」

「うわ・・・!何だよコイツ!」

「放せ!放してくゴハァ!」

「」コヒューコフュー

男「うわぁぁあああ!」

信じられない。何が起こっているのか理解も出来ない。理解したくても、材料が足らない。足りなすぎる。ただあるのは、目の前で人が殺されていくと言う現実であった。

男「」ダッ

怖い怖い怖いコワイコワイ。
あの人を喰らう化け物は何なのか?どうしてこんな事が?何で?ドウシテ?

男「!」

逃げた先には、口から血を垂らしている化け物がいた。地面には手だと思われる何かが転がっていた。
ニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロ
そう思うのに体が動かない。

「!」ダッ

化け物がこちらに向かい飛びかかってきた!もう駄目だ。

男「ーー!」

鋭い痛みが肩に来た。じょじょに感覚は消え、やがて痛みは体全体に伝達する。意識がもうろうとする。皆に会いたいと今に思う。もう駄目なのに。

男「?」

突然、肩にあった怪物の重みが消えた。痛みは続くが軽い。
ふと自然に閉じていた世界を開くと

怪物の死骸を喰らう綺麗な女性がそこにいた

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