霊夢「東方恋現?」 (24)

霊夢「要約すると、家で結婚式を挙げたい、そういうことね」

村人女「はい」

霊夢「別にいいけど、こんなところで挙げようなんて物好きね」

村人男「実は、僕たちはこの神社でお付き合いを始めたんです」

霊夢「ふーん、思い出の場所ってことね、まあ私はいつでも暇してるから」

村人男「それでは、後日に日程と謝礼金の相談で、また伺いますね」

霊夢「謝礼金?」

村人男「はい、これくらいだと嬉しいのですが」カキカキ

霊夢(これは....)

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ある日

翠香「なあ、れいむー、なんで私がこんなことをしなくちゃいけないんだー...」

霊夢「いいでしょ、どうせ暇なんだから」

翠香「でも面倒だぞ」

霊夢「...結婚式をしたらお金がいっぱいもらえるのよ、それにその効果でお賽銭も増える」

霊夢「そうしたらいっぱいお酒が買えるわよ」

翠香「まあ、そうだな」

霊夢「それじゃあ、ちゃちゃっと終わらせるわよ」

翠香「はーい」

???「おや?何かとテーブルやらなにやらをセッティングして何をしてるんですか?」

霊夢「あんたは....文」

文「どうも、これは一体どういうことですか?」

霊夢「今度の日曜に結婚式があるのよ」

文「結婚式?こんなところでですか?」

霊夢「こんなところって...まあ、新郎新婦が物好きってのは否定しないけど」

文「あれ、つまり霊夢さんが...」

霊夢「そうよ、私が色々と言ったりするのよ」

文「これは珍しい、早速新聞に...」

霊夢「それなんだけど、その後に宴もするつもりだから入ってこないように書いといて」

霊夢「家で宴なんかしてたら入ってきそうなのがいっぱいいるから」

文「了解です」

文「それでは、私はこれで」

霊夢「ええ、じゃあね」

霊夢「さてと、これで一応セットは完成」

翠香「ふぃー...」

霊夢「後は、当日の道案内を誰に頼むかね」

翠香「道案内?」

霊夢「ここまで来るのに一般人だけでこさせたら危ないでしょ」

翠香「あー...そうだな...」

霊夢「一人じゃ手が足りなそうだし、もう一人ぐらいほしいわね、まあ魔翌理沙でいいか」

翠香「それ、私も入ってないか?」

霊夢「別にいいでしょ、お酒が飲めるんだから」

翠香「むー...まあいいが」

その頃幻想郷のいたるところがざわついていた

「なんですって、あの霊夢がそれらしい仕事をするですって?」

半分馬鹿にされてるような話で

「これは」

しかし

「絶対に」

これは

「「「見に行くっきゃない!!」」」

事件の序章に過ぎない

当日

魔翌理沙「会場はこっちでーす」

翠香「こっちでーす」

ザワザワ ワイワイ

魔翌理沙「たくっ、霊夢も人使いが荒いよなー」

翠香「全くだ、私なんて会場を作るのも手伝わされたぞ」

魔翌理沙「それはまた酷い...そろそろ人も少なくなってきたしいいかな?」

霊夢「ええ、もうこっちに来ていいわよ」テクテク

魔翌理沙「やっとかー疲れたー」グーッ

翠香「酒はー?」

霊夢「それはまだ」


コソコソ

ブウォオオオ

霊夢「....であるからして、...が」


魔翌理沙「意外とちゃんとやってるな」

翠香「いつもはあんなのに」ボソ

魔翌理沙「本当...あんなのに」ボソ


霊夢「」ギロ


翠香「こっち見たぞ」

魔翌理沙「いやー、怖い怖い」


コソコソ 

「あれが霊夢?」 
         「意外とちゃんとやってますね」
「おいしそうなご飯ねー」
         「食べちゃダメですよ、幽々子様」
「意外とちゃんとやれてるわね」
         「家の神社でも結婚式も始めようかしら
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・・
・・


最初はあくまで霊夢が目的だった

しかし


「新郎新婦が出てきましたね」
         「綺麗...」
「素敵」 「いいなー」
   「着たい」
       「憧れる」
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・・
・・

女性ならその姿に憧れる、それが人でなかろうと

あくまで女性なのだから

霊夢「あら?文には宴に来ないようにって伝えといた筈なんだけど」

永琳「私たちは客として呼ばれたのよ、ここの一家はお徳様なの」

魔翌理沙「そんな事よりもっと飲もうぜー」グイッ

霊夢「ちょっと魔翌理沙、帰りの案内もあるのよ」

魔翌理沙「大丈夫だってー」

霊夢「...ったく」

オイコノヨウジョメッチャノンデルゾー

霊夢「あっちもかー...」

てゐ「そもそも妖怪を人間の宴に呼ぶのが間違ってるんじゃない?」

霊夢「確かに...」ハー

シショーゴハンモッテキマシター

霊夢「これで片づけも終了」

魔翌理沙「たく、これぐらい会場使った奴らに片づけさせろよ」

霊夢「そういうわけにはいかないでしょ、その分お金ももらってるんだから」

翠香「私はいっぱい酒を飲めたし満足だな」

魔翌理沙「好きだなー」

霊夢「とりあえず、これで当分の酒代は心配にならないわよ」

魔翌理沙「今度なんか奢れよ」

霊夢「分かってるわよ」

そんなんで、その日は終わった

次の日

霊夢「ふぁー」グーッ

ガタガタ

霊夢「ん?変な音が...」テクテク

ガララララ

キタ キャー

霊夢「なに?あいつら...」

霊夢「ってなにこれ」

霊夢「花....?それに...酒....米...そのほかいっぱい」

霊夢の見つめる玄関の先にはいろんなものが無造作に置いてあった

「ちょっといいかしら、霊夢」

霊夢「紫....?」

霊夢「なに?これ全部アンタの仕業?」

紫「違うわよ」

霊夢「それじゃあ、誰の」

紫「誰というか、個人ではないわねいろんな意味で凄く厄介な状況になってるの」

霊夢「厄介な状況?異変?」

紫「そういうわけじゃないのよ、ただ....昨日ここで結婚式があったわよね?」

霊夢「そうだけど」

紫「それをコソコソといろんなのが覗いてたのよ、最初はアナタ目的でね」

紫「でも、違うことに影響が起きちゃったの」

霊夢「影響?どんな」

紫「花嫁によ」

霊夢「花嫁?」

紫「ええ、その花嫁に影響されて、今私たちの間には結婚ブームなの」

霊夢「へー...で、それとこの荷物には何の関係が?」

紫「はあ...あなたもニブチンね...」

紫「つまり、強くて異変を改変してしまう巫女よ?モテないわけないでしょ?」

霊夢「つまり、これは....!」

紫「そう、すべて結婚を申し入れよ、それにそれだけでじゃないわ」

霊夢「これだけじゃ....?」

紫「今、この幻想郷ではモテる一人を巡って抗争が始まったのよ!!」

今日は終了

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