凛「printempsはいいなあ……」 (120)

凛ちゃんのSSです。これが自身4作目のSSになります。前回までのline形式をやめ、今回は会話文形式となります(たまに地の文が気休め程度に入ります)。

先に謝っておきます。凛ちゃん推し、リリホワ推しの方々、すみません。

それではよろしくお願いいたします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450436209

凛「なんかいつもリリホワの曲は昭和の雰囲気ばっかりで……」

凛「なんか凛が歌いたいような感じの曲とは全然違うにゃ~……」

凛「それに比べて……」

穂乃果・ことり・花陽「1、2、3、4、1、2、3、4……」

凛「printempsはいいなぁ……」

海未「ほら凛、練習始めますよ」

希「さあ、今日も張り切っていくで~」

そう言って2人は柔軟を始める。

希「今日は何の曲をやるん?」

海未「"あ・の・ね・が・ん・ば・れ"の振り付けを中心に見直そうかと」

凛(また歌謡曲っぽいのだにゃ……)

希「うん?凛ちゃん、どうかしたん?」

凛「な、何でもないにゃ……」チラッ

printemps「アオクトウメイナワタシニナリタイ♪」

凛(いつ聴いてもいい曲だにゃ)

海未「凛、今日はぼーっとしてますね。体調が悪いのなら無理しなくていいのですよ」

希「無理しすぎて倒れちゃいけんよ」

凛「ううん!大丈夫!」

まさかprintempsが羨ましいなんて言えるわけがない。

非常に申し訳ないがモバマスの凛と区別つくようにして欲しかった
ラブライブも好きなので期待

凛「さあ、今日も練習、行っくにゃー!」

凛(とは言ったものの……)

海未「やはり"精神統一"、これが弓道においても大切なのです!」

希「うちはやっぱりスピリチュアルパワーもた~っぷり必要と思うんや。スピリチュアルなスポット巡りも大事やで~」

凛(2人とも、発言まで昭和くさい……)

凛(もちろん2人に何ら罪はないんだけど……)

海未「凛、大丈夫なのですか?」

海未ちゃんが凛の方を向く。

希「凛ちゃん、今日はおかしいなぁ。帰った方がいいとちゃうん?」

海未「そうですよ、凛。今日はもうあがって大丈夫ですよ。」

凛「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」

花陽「あれ?凛ちゃん、もう帰っちゃうの?」

凛「うん……。今日はちょっとね」

花陽「じゃあ、花陽も帰ろうかな」

穂乃果「じゃあ、私たちも終わりにしようか!最近練習詰まってたし!」

ことり「じゃあせっかくだし、遊びに行こうよ!」

穂乃果「いいね~!穂乃果はクレープを食べたいな~。海未ちゃんたちも行く?」

海未「すみません、私は希ともう少し練習していきます」

希「うちももうちょっと練習していきたいなぁ」

穂乃果「うん、分かった!」

凛「海未ちゃん、希ちゃん、ごめんね?」

希「構わへんよ。しっかり休んでや」

海未「ええ。今日はゆっくり休んで、明日からまた頑張りましょう」

凛「う、うん……」

今回はここまでです。投稿速度が遅くてすみません。
質問、要望、クレーム等があれば受け付けます。

>>4

すみません。確かにややこしいですね。以後気をつけます。

1週間ぶりに投稿させていただきます。いつも投稿ペースが遅くてすみません。
今回もよろしくお願いいたします。

[帰り道……]

花陽「凛ちゃん具合悪いの?」

凛「う、うん……。ちょっと、ね」

花陽「辛かったら遠慮せずに言ってね?」

凛「ありがとう、かよちん」
凛がそう言うと、2人の間にわずかな沈黙が流れる。しかし、それも一瞬で破られる。

花陽「……ねえ、凛ちゃん」
凛「うん?」

花陽「lily whiteで……何かあった?」

凛「!!」

かよちんが凛の方をじっと見つめてくる。

凛「べ、別に、何も……」

花陽「ほんとに……?」

凛「う、うん……!本当に本当!!だから、かよちん気にしないで!」

花陽「そ、そう……?」

凛「だ、大丈夫にゃー!」

凛は精一杯誤魔化したつもりだった。しかし、幼馴染みというものは本当に怖い。

花陽「凛ちゃん……。私ね、伊達に凛ちゃんの幼馴染みをしてるわけじゃないんだよ?」

花陽「もう10年以上の付き合いだもん。私はね、凛ちゃんの考えてることは大体分かるんだよ?」

凛「さ、さすがかよちんだにゃ~……」

さすがにそこまで言われてしまうと、成す術もない。大きく息を1つ吐くと、凛はポツポツと話し出す。

凛「凛ね、lily whiteにはついていけない……」

凛「ついていけないと言うと語弊があるけど、lily whiteは凛が求めてる雰囲気とは違う。」

凛「いつもそう。真姫ちゃんが書いてくれた曲が出来て聴いてみると、どれも歌謡曲っぽくて……。」

凛「なんか昭和臭くて……。凛のイメージは、それこそprintempsみたいな、明るくて元気な感じ。」

凛「一度真姫ちゃんに訊いたことがあった。なんでlily whiteの曲は歌謡曲っぽいのばっかりなんだって。」

凛「そしたらね、真姫ちゃんはこう言ったの。」

真姫『曲のリクエストはほとんど海未からもらうのよ。なるべく凛のことも考えて作ってるけど……。どうしても他の2人のイメージが強くて。』

凛「真姫ちゃんは凛のことも考えてくれてるとも言ってくれた。でも曲は今みたいになる。つまりlily whiteはほぼ海未ちゃんと希ちゃんがメインのユニット。」

凛「それじゃ凛のいる意味は何?なんで凛はlily whiteで歌ってるの?」

今回はここまでにします。次はもっと早く投稿できるように頑張りますのでよろしくお願いいたします。

花陽「凛ちゃん……」

凛「凛だってprintempsみたいに明るく歌いたいよ」

そこまで凛が言い切ると、辺りが静まり返る。この道には凛たち以外の通行者はいない。

凛「海未ちゃんと希ちゃんに非がないのは分かってる。凛のワガママだということも分かってる。でも……」

凛「凛はlily whiteには、もういたくない。」

花陽は何も言わずに凛の話を最後まで聴いていた。そして凛が話を終えると大きくひとつ息を吐き、自分の考えをその十年来の幼馴染みに提言する。

花陽「凛ちゃん、それなら……」

花陽「printempsに入ってみる?」

凛「え……?」

今回はこれだけです。何だが地の文が気休め程度と言っていたはずなのに急激に増えてきてしまいました。しかも意味分からんし……すみません。
またすぐに投稿させていただきますのでよろしくお願いいたします。

これから紅白ですが、更新させていただきます。

凛「printempsに……入ってみる……?」

花陽「うん」

凛「どういうこと……?」

花陽「そのままの意味だよ。凛ちゃんが、printempsの4人目のメンバーになるってこと」

凛「凛が……4人目の……メンバーに……?」

花陽「そうだよ。」

花陽「凛ちゃんはprintempsみたいな曲が歌いたいんだよね?」

花陽「じゃあ、凛ちゃんもprintempsに入ってみなよ。きっと楽しいよ……?」

凛「でも……穂乃果ちゃんやことりちゃんは……」

花陽「大丈夫だよ!きっとあの2人なら歓迎してくれる!」

凛「そう……?」

花陽「うん!」

凛「海未ちゃんと希ちゃんは?あの2人への説得はキツい気がするにゃ……」

花陽「凛ちゃん!!」

凛「にゃ!?」

花陽「何事も始めてみないと分からないんだよ?」

花陽「凛ちゃん、ファイトだよ!!」

凛「かよちん、それ……穂乃果ちゃんの台詞だにゃ~。」

花陽「ぴゃぁぁ!?」

[翌日]

凛(いよいよだにゃ……)

海未「では、ここからは各ユニットごとに分かれて練習です。各リーダー、よろしくお願いします」

ことり「うん!任せて!」

絵里「分かったわ!」

海未「さて、では私たちも始めるとしますか」

希「今日は何の曲をやるん?」

海未「"知らないLove*教えてLove"をやりましょう」

希「お、いいね~。うちあの曲結構好きなんよ」

凛(また歌謡曲っぽいのだにゃ……)

そう思いながら凛が横を振り向くと、何故かお互いに抱きついてる穂乃果とことりの横で花陽がこちらの方をじっと見つめてるのが分かった。

花陽(凛ちゃん……!)

凛(わ、分かったにゃ……)

凛「ねえ、海未ちゃん、希ちゃん。」

海未「はい。何でしょうか」

希「どうかしたん?」

凛「あの……」

凛「凛、今日からprintempsに入ろうと思うんだ……」

流れる一瞬の静寂。しかし、やはりそれも一瞬で……。

一同「えぇ~!?」

やはり事情を知っていた花陽以外には大混乱を招いてしまう。

絵里「え、ちょっと凛、いきなり何を言い出すの!?」

穂乃果「凛ちゃんがprintempsに!?ついに4人目のメンバーが!?」

ことり「穂乃果ちゃん!そんなこと言ってる場合じゃないよ?」

にこ「そうよ!それに、printempsの3人は聞いてたの!?」

穂乃果「え、私は何も……」

ことり「ことりも聞いてないよ~。」

真姫「花陽は?花陽は何か聞いてないの?」

花陽「うん、昨日ちょっとね。printempsに入ることを勧めたのも私だし……。」

絵里「花陽が……。ちょっと意外ね」

花陽「うん。凛ちゃん、凄く悩んでたから……」

希「それで、printempsの3人としてはどうなん?」

穂乃果「穂乃果たちは勿論大歓迎だけど……」

海未「ちょっと待ってください!!」

穂乃果の言葉を遮るようにして海未が叫ぶ。

海未「それじゃあ、私たちはどうなるんです!?第一、凛が抜けたらlily whiteは2人になってしまうではありませんか!」

希「まあまあ、海未ちゃん一度落ち着いて」

海未「落ち着いてなどいられますか!!」

海未「だって凛がいなくなってしまうのですよ!?2人になってしまうのですよ!?」

絵里「一旦落ち着きましょう。それで、希はどう思うの……?」

希「うちは、凛ちゃんの思う通りにしたらええと思うよ」

海未「希!!」

希「凛ちゃんにも何か思うところがあるんやろうし……」

希「それに、カードも告げとるよ。凛ちゃんにとってもうちらにとっても、そうした方がいいって。」

海未「でも……!」

絵里「まあまあ。海未の気持ちも分かるけど、今のところは凛にはprintempsで活動してもらうということでいいんじゃないかしら。もしかしたら凛の気持ちもそのうち変わるかもしれないし。」

希「せやね」

穂乃果「わーい!それじゃ凛ちゃん、よろしくねっ!!」

凛「う、うん!よろしくにゃ!」

printemps「printempsファイト、オー!!」

希(それにな……?うちは信じてるよ。凛ちゃんが必ずlily whiteに帰ってきてくれるってこと……。)

今回はここまでです。何とか年内にキリのいいところまで書けて良かったです。

皆さん、良い年をお迎えください。年が明けてもよろしくお願いいたします。

1週間半振りです。
また少しずつ投稿させていただきます。よろしくお願いいたします。

凛がprintempsに加入して数日。

海未「はい、それではユニットごとに別れて練習を開始してください。」

穂乃果「よーし!今日も頑張るぞ~!!」

ことり「穂乃果ちゃん、今日も元気いっぱいだね」

穂乃果「もちろん!」

穂乃果「何て言ったて今日からは凛ちゃんが一緒なんだもん!」

凛「よ、よろしくにゃ!」

今日はprintempsに凛が加入して初の練習。

ことり「結局あの日はあの後ユニット練習はなくなっちゃったもんね……」

海未「何をやっているのですか?凛。凛はこちらで練習……」

海未はそこまで言いかけると途端に下に俯いてしまう。いつもの流れで発言したつもりだったのだろうが、それが場の空気を重くする一言だった。

凛「海未ちゃん……」

凛もそう言うと黙り込んでしまう。しばらくその場には沈黙が流れる。

希「ほら海未ちゃん、何しとるん?早く練習始めなきゃあかんよ~」

海未「そ、そうですね!では、穂乃果たちも頑張ってくださいね」

そう言って2人は去っていく。その姿は気のせいか、少し寂しそうにも見えた。

寝落ちしてしまいました。続きを書きながらなので遅いですが、また投稿させていただきます。

穂乃果「じゃあ、凛ちゃんはしばらく私たちの練習を見てて!ある程度覚えてきたら一緒にやろう!」

凛「分かったにゃ!」

そう言うと音楽が流れ出して3人は踊り出す。その姿はとても輝いていて、一瞬凛自身には不似合いにも見えた。

穂乃果「どう?凛ちゃん。少し踊れそう?」

気がつくと3人は踊るのをやめていた。穂乃果の目はしっかりと凛のことを見据えていて、しかしその表情は笑顔そのもので。lily whiteを捨ててきた凛にとって、その純粋な瞳は眩しすぎるくらいだった。

投稿させていただきます。相変わらずペースは遅くなりそうです。すみません。

凛「う、うん。少しくらいなら……」

穂乃果「よし、じゃあ凛ちゃんも一緒に踊ってみよう!」

凛「分かったにゃ!」

ジュンスイセンゲンイェイイェイイェイ!

穂乃果「おお……さすが凛ちゃん、覚えるのが早い!」

花陽「さすがです!」

ことり「いい感じだね!」

凛「そ、そうかな……」

穂乃果「うんうん!よーし!穂乃果も負けないように頑張るぞぉ!!」

ことり「無理しすぎないようにね」アハハ

花陽「わ、私も頑張ります!」

凛(やっぱりprintempsは楽しいにゃ~)

【1週間後】

穂乃果「凛ちゃんもだいぶ慣れてきたね!」

凛「うん!もう歌もダンスもバッチリだよ!!」

ことり「じゃあ、もう一度やってみようか!」

凛(1週間が経って、printempsにもだいぶ馴染んで来たにゃ。)

凛「printemps楽しいにゃ!」

穂乃果「穂乃果も凛ちゃんが入ってくれて楽しいよ!」

ことり「私も!」

花陽「私も凛ちゃんが入ってくれて嬉しいな」

凛「3人にそんなこと言われたら嬉しいに決まってるにゃ!」

凛(でも……)

凛(どこか空虚感があるのは何でだろう……。)

花陽(……。)

【lily white】

シラナイラブオシエテラブ♪

海未「ふう……」

希「疲れたね。ちょいと休憩しよか」

海未「そうですね……」

海未「凛もお疲れ様……」ハッ

希「……。」

希「やっぱり慣れないみたいやね」

海未「はい……。」

海未「そりゃあそうですよ……。今までずっと3人でやってきたユニットなんですから……」

希「でもな?やっぱり現実は見んと」

海未「しかし……」

希「凛ちゃんはもうlily whiteにはいない。lily whiteは海未ちゃんとうち、この2人だけなんや」

海未「……はい」

希「ほな、練習再開しよか」

希(でもな、うちも寂しいよ。凛ちゃん……)

【さらに1週間後】

凛(なんで……)

凛(なんでこんなにもやもやするの!?)

穂乃果「どうしたの?」

ことり「凛ちゃん具合悪い?」

花陽「無理しないでね……。」

凛「う、うん。そういうわけじゃないんだけど……」

凛(練習も毎日楽しいし、曲にだって全く不満はない。3人とも優しくしてくれるし、何ら問題はないはず……)

凛(なのに……)

今回はここまでとさせていただきます。投稿間隔が空きすぎててすみません。
読みづらいとは思いますが次回もよろしくお願いいたしますm(__)m

お久しぶりです。ようやくほんの少しだけ書き溜まったので投稿させていただきます。

【lily white】

海未「希、ここの振り付けのところなんですけど……。」

希「どうしたん?」

海未「凛がいなくなってしまったんで少し変えようかと思いまして。」

希「そうやね。凛ちゃんがいないと、どうしてもこの振り付けでは物足りないね」

海未「なので、ここはこうしようと思います。」

希「いいね。じゃあそうしようか」

海未「凛が抜けなければこういうことはしなくて済んだのですが……」

出来るだけ誰にも聞こえないように海未はこっそりと呟いた。

希「やっぱり海未ちゃんはそう思うん?」

海未「!?」

希「そう思うのも分かるで?」

海未「聞こえてたのですか!?」

希「うん。バッチリね」

海未「まったく希は……。悪趣味が過ぎますよ」

海未そう言って1つため息をつくと、言葉を続けた。
海未「やはり凛が抜けた後の喪失感は大きいですね……。」

海未「凛の存在の大きさを改めて思い知りました。『失って得るものは大きい』というのは本当なんですね」

希「せやね。うちも寂しいもんなぁ……。」

海未「でもそれにしてもあまりにも酷いとは思いませんか!?」

急に海未が口調を変える。

海未「いきなりlily whiteを抜けるだなんて!せめて抜けるなら私に相談してくれれば良かったではありませんか!」

希「まあまあ、海未ちゃん一回落ち着いて」

海未「だいたい凛はいつも勝手なんです!」

海未「いつも勝手に振り付けとかを変えてしまうし、こうやって勝手にいなくなったりしますし……。」

海未「でも凛はいつもlily whiteを明るく照らしてくれるのです。lily whiteの太陽なんです。」

海未「それなのに……なぜ」

希「海未ちゃん、凛ちゃんをそんな死んだふうに言わんでよ……。転校したわけでもないんよ。同じμ'sのメンバーやし……」

海未「そんなの分かってます!!」

海未「でもいきなりprintempsに鞍替えとはあんまりではありませんか!」

希「海未ちゃん、話がループしとるよ」

希(でもうちも海未ちゃんの気持ちも分かる……)

希(凛ちゃんはもう戻ってこないんかな……)

【printemps】

穂乃果「もう凛ちゃんもすっかりprintempsに溶け込んじゃったねぇ」

凛「もう何の違和感もないにゃ!」

ことり「凛ちゃんは元気だから、printempsが明るくなったね~」

穂乃果「え~!?穂乃果も元気いっぱいだよ!!」

ことり「穂乃果ちゃんはもともとだから……」

花陽「凛ちゃん、無理してない?大丈夫?」

凛「全然平気にゃ!!」

凛(でも……)

凛「さあ、今日も練習、行っくにゃー!!」

凛(あのモヤモヤ感は日に日に増してる……)

凛(楽しいはずなのに……)

凛(充実してるはずなのに……)

凛(自分から望んでやってることなのに……)

花陽(凛ちゃん……)

とりあえず今回はここまでとさせていただきます。
少しキャラが崩壊してきてる気がしないでもないですがお許しください。
また近々投稿したいと思いますので、次回もよろしくお願いいたします。

続き投稿します。

【帰り道】

凛「今日も練習疲れたにゃ~」

花陽「今日はユニット練習の他に全体練習もあったからね」

凛「お腹空いたにゃ~。かよちん、ラーメン食べて帰ろ?」

花陽「うん、いいよ」

花陽がそう言うとほんの少し2人の間に沈黙が流れた。

花陽「ねえ、凛ちゃん」

凛「うん?」

花陽「凛ちゃん、また最近元気ないね」

凛「そう?凛は毎日元気いっぱいだよ!」

花陽「そうじゃなくて……」

凛「?」

花陽「いや、やっぱり何でもない。ごめんね?」

そう言って花陽は黙り込む。

花陽は分かっていた。凛が心の中ではかなり悩んでいること。自分の感情の矛盾に苛立っていること。全て感じ取っていた。

しかし、そこで花陽は敢えて口を出さなかった。ここで花陽自信が口を出したら凛のためにも、そして凛を含めたlily whiteのためにもならないと思った。

凛「……ねえ、かよちん」

花陽が黙ると、少しして凛が口を開く。

花陽「うん?」

凛「凛がprintempsに入って良かったと思う?」

少し考えたあと、花陽はこう答える。

花陽「良かったと思うよ。私たち3人にとっては」

凛「3人……?」

花陽「あとは凛ちゃん。自分で考えてみるべきだよ」

凛「自分で……?」

花陽「うん。」

【凛宅】

凛「3人にとっては、か……。」

凛「よく分からないにゃ」

そう言って凛はベッドに転がる。

凛「printempsで活動するのは楽しい。3人も凛のことを受け入れてくれた。」

凛「自分で望んだことだし、何のわだかまりもない」

凛「はずだったんだけどな……」

【翌日】

絵里「それで自分で考えてみたものの、答えにたどり着けなかったと。」

真姫「それで私たちに相談しに来た、てわけね。」

凛「うん。まさかlily whiteの2人に相談するわけにもいかないし、穂乃果ちゃんとことりちゃんもちょっと……」

にこ「それって私たちが余り物みたいじゃないっ!」

真姫「ちょっとにこちゃん、誰もそんなこと言ってないじゃない」

凛「い、いや、そういうわけじゃ……。」

絵里「大丈夫。それは分かってるわ」

絵里はそう言って1つ大きく息を吐くと、凛におもむろに向き直った。

絵里「まず、凛はprintempsに入ったことは後悔してる?」

凛「ううん!そんなことは全然ないよ?練習だって楽しいし、みんなだって凄く優しいし……。」

絵里「でもモヤモヤは残ってるのよね?」

凛「うん……。」

にこ「もしかしてぇ?このにこにーにこちゃんが恋しくなったとかぁ?」

真姫「ちょっとにこちゃん、ここはふざけるところではないわよ?」

にこ「それくらい分かってるわよ……。」

にこ「で、あんたはどうしたいの?」

凛「どうしたいって……」

にこ「このままprintempsで活動するの?それともprintempsを離脱するの?」

凛「え……」

にこ「だって、そのモヤモヤはprintempsに入ってからなんでしょ?」

凛「でも……」

にこ「確かに今すぐには決められないかもしれない。でも、あんたの中では答えがもう出てると思うわよ」

凛「もう答えが出てる……?」

にこ「そう。あんたの中ではもう1つに決まってるはずよ。」

にこ「あとは凛、花陽の言う通り、自分で考えなさい。」

絵里「にこの言う通りね。」

にこに続いて絵里も言う。

絵里「もうあなたの中では決まってるはず。あとは自分の本当の気持ちと自分で向き合うべき。」

真姫「大丈夫。」

そう言って真姫は微笑む。

真姫「あなたがどんな決断をしようとも、私たちμ'sはみんな凛の見方よ」

今回はここまでとさせていただきます。
まだ完結までかかりそうですが、宜しければもう少しお付き合いください。

エタらないように、ほんの少しだけ。
2、3レス分しかありませんがお許しください。

【凛宅】

凛「自分の中ではもう答えは決まってる、か……」

凛「ねえ、私はどんな答えを出してるの?」

自分に問いかける。もちろん、返事があるわけはない。

「ピロリロリン♪」

携帯の着信音が鳴り響く。メールの差出人は花陽からだった。

「この間撮ったPVアップしたよ!凛ちゃんもぜひ見てみて!」

凛はメールを見ると、ベッドの向かいの机の上にあるパソコンを立ち上げる。

凛「ほんとだ」

いつものスクールアイドルのサイトを開くと、お知らせの欄には"new!"という赤文字と共にに「μ'sのPVが3件アップされました」と出ていた。

凛「あがってるにゃ」

先週撮ったばかりの各グループのPVがアップされていた。まだアップされたばかりにも関わらず、コメント欄はファンたちの感想で埋め尽くされている。

"あれ?lily whiteに凛ちゃんがいない"

"凛ちゃんはprintempsにいるよ"

"凛ちゃんprintempsに移ったの!?"

案の定、コメント欄は凛のprintemps移籍の件が多い。

凛「あはは……」

想像通りのコメントの数々に思わず苦笑いしてしまう。

凛「やっぱり凛がprintempsにいるのは違和感あるのかなぁ……。」

printempsのPVを見ながら凛はそう呟く。

"なんかprintemps4人って違和感が……"

そんなコメントもちらほらある。

【花陽宅】

花陽「うーん。やっぱりここの振りいまいち出来てなかったなぁ……。」

花陽「凛ちゃんはさすが、動きにキレがあるね」

あはは……。小さく笑うと花陽はパソコンを閉じた。
花陽「凛ちゃん……。このPVで自分自身の答えに少しでも気付けたかな……。」

今回はここまで。更新遅くて申し訳ないです。
次回もよろしくお願いいたします。

【凛宅】

凛「もうすぐ日付が替わる……。」

凛「そろそろ寝ようかな」

小さく呟くと凛はベッドに潜った。

凛「結局答えは出なかったなぁ……。」

凛「こんなんじゃ永遠に答えは出ないよ」

ガンバルノハジブンネタメ ソレジャクタビレテシマウノ♪

凛「うわぁっ!」

突然大音量で流れてきた音楽に凛は飛び起きる。

凛「あ、イヤホンが外れたのか……」

ベッドから床を覗き込むと、スマートフォンからイヤホンが外れていた。

凛「マナーモードにしてなかったんだ。これが授業中だったら危なかったなぁ」

凛「しかもよりによってなんでリリホワの曲……。」

ベッドの下に垂れ下がってるイヤホンを手に取る。

凛「……。」

そのままイヤホンを耳にはめると、静かに聴き始める。

アーノーネー ガンバリカタガチガウカモ ヒトリキリデナヤマナイデ♪

"凛、またここのところの振り付けが間違っていますよ?"

"ご、ごめんにゃ"

いつの間にかlily whiteでの練習風景が蘇る。

"ここのターンが少し難しくて……"

"まあ、焦らずに少しずつ出来るようになればええと思うよ?"

ガンバルノハジブンノタメ ソレジャクタビレテシマウノ♪

"はい。凛、今のは良く出来ていましたよ!"

"いいやん!"

"えへへ、2人が丁寧に教えてくれたからだよ♪"

凛「そうか……」

"いいや、凛ちゃんが頑張ったからだと思うよ?"

"そうですよ。さすが凛ですね"ニコッ

"ありがとう!"アハハ!

凛「……本当に、凛の中では答えはもう決まってたんだな」

ダレカノエガオ ダキシメヨウヨ♪


"一緒に未来 作ろうよっ!"

今回はここまで。次回で恐らく完結するかと思います。

「あのね」

「凛、lily whiteに戻ろうと思うんだ」

そう凛が花陽に告げたのは、その翌日のことだった。

凛「やっぱり凛はlily whiteがいい」

凛「あ、別にprintempsが嫌だとかそんなことじゃないよ!?printempsだってとっても楽しい!!」

凛「でもね、やっぱり凛にはprintempsには居場所はない」

花陽「そ、そんなことないよ!凛ちゃんだって立派なprintempsの一員だよ!?」

凛「そういうことじゃないにゃ」

凛「printempsは穂乃果ちゃん、ことりちゃん、かよちんの3人のユニット。そしてlily whiteは」

凛「海未ちゃん、希ちゃん、凛の3人のユニットなんだよ」

花陽は聞き終えると、ニッコリ笑顔でこう言った。

花陽「さあ、凛ちゃん!海未ちゃんと希ちゃんが待ってるよ!!」

海未「さあ、今日も練習始めますよ!」

穂乃果「海未ちゃんあと5分待って~」

海未「ダメです!」

絵里「そうよ、本番も近いんだから」

穂乃果「はぁい」

にこ「手を抜くんじゃないわよ~」

真姫「にこちゃんには言われたくないわね」

にこ「ぬぁんでよ!!」

花陽「が、頑張ります!」

凛「お!かよちん張り切ってるにゃ~!」

希「凛ちゃんも元気やね♪」

凛「凛はいつでも元気にゃ!」

絵里「さあ、今日も頑張りましょう。じゃあ各ユニットに別れて練習を始めて」

一同「はーい!!」

凛「かよちん頑張ってね!」

花陽「凛ちゃんも!」

希「さあ、lily white今日も張り切っていくよ~!」

海未「はい!今日も頑張りましょう、希」

海未「そして、凛」

凛「……うん!」

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