【艦これ】雷(かみなり)が怖い鎮守府 (125)

前作:提督「雷か」雷「いかず……、きゃあ!」
提督「雷か」雷「いかず……、きゃあ!」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449994844/)

↑これと同じ時間帯かつ同じ鎮守府での話です
オムニバス形式で1話2話もしくは3話ぐらいをまとめて投稿していきたいです
前作も10分もあれば読めるのでよろしければどうぞ

では次レスから投稿します

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450364642

――吹雪型部屋――

ピカーー!ゴロゴロ……

吹雪「」ブルブル

吹雪(どうしよう……、雷が怖くて寝れないよう)

吹雪「」チラッ


白雪「」スースー

深雪「」クカー

叢雲「」スヤスヤ

磯波「」クークー


吹雪(みんなはもう寝ちゃってるし、起こすのも悪いし、そもそも雷が怖いなんて知られたくないし、あ~あ、どうしよう~)

初雪「お困りだね」

吹雪「えっ……、わっ、わあ!は、初雪ちゃん!」

初雪「そのご様子。雷が怖くて眠れないようだね」

吹雪「う、ご名答です……」

初雪「まあ、私も雷は好きじゃないからね」

吹雪「え、まさか初雪ちゃんも雷が怖くて寝れないんじゃ……」

初雪「ゲームのデータがとんじゃうからね」

吹雪「全然ちがったーー!」

初雪「いや、由々しき問題だよ。そこまでの数時間の苦労が水の泡になるからね」プンプン

吹雪「わからないよ……」

初雪「まあ、それはともかく、雷が怖いってのは雷恐怖症といって不安障害の一つなんだよ」

吹雪「へ~~」

初雪「そして治療法もしっかりとあるものなんだよ」

吹雪「ほ、本当!ど、どうすれば…」

初雪「じゃあ外へ行こう」

吹雪「へ?」

初雪「雷の中にでていってね、じっと耐えるんだよ。そしたらそのうち慣れるから」

吹雪「いやいやいや、そんなこと無理だよ!というかそれ本当に正しいいの!」

初雪「大丈夫。Wiki〇ediaに書いてあったから」

吹雪「どこが大丈夫なの!」

初雪「まあまあ、じゃあ室内でいいから外を眺めてみよう。ほら、布団とって」

吹雪「わ、ちょっ」

初雪「ささ、頑張って」

吹雪「うう…、頑張れといわれても……」

ピカーー!ゴロゴロ……

吹雪「きゃあ!や、やっぱり無理だよ」

初雪「う~ん、じゃあこうしてみようか」ギュウ

吹雪「ちょ//、ちょっといきなり後ろから抱きしめるなんて」

初雪「吹雪ちゃん温かいねえ」

吹雪「聞いてよ!」

吹雪(……でも、確かに落ち着くなあ…)

初雪「ぬくぬく」

吹雪(初雪ちゃんはマイペースだけど、ちゃんと他の子のことを思ってくれるんだよね。もしかしたら今も……)

初雪「あ、今UFOが見えた気がする」

吹雪(やっぱり、違う気がする)

吹雪「うん、大丈夫。もう眠れるよ。ありがとう初雪ちゃん」

初雪「本当?眠るまで見守ってあげるよ」

吹雪「そんな、悪いよ!」

初雪「いいから、いいから。本当はまだちょっと怖いんでしょ」

吹雪「う、ばれてる…。……そうだね、じゃあお願いしようかな」

初雪「了解」

~~2分後~~

吹雪「」スヤスヤ

初雪「意外と早かった……。…おやすみ吹雪ちゃん」

初雪「さて……、皆はどうかな~」ニヤッ


白雪、叢雲、磯波「」ビクッ

深雪「」クカー


おわり

この調子で投稿していきたいです。とりあえず今日は1話だけ。
次の話は今週の土曜日までには投稿したいです。

あと、遅いですがキャラ崩壊かつオリジナル設定に注意

続き投稿していきます

――川内型部屋――
川内「夜戦の時間だよーー!」

神通「姉さん……、他の方の迷惑になるからじっとしましょう……」

川内「なんで!これからが楽しい時間なのに!」

神通「もう……、那珂ちゃんも何か言ってください」

那珂「夜はスポットライトが輝く時間!つまりアイドルの時間だよー!」

神通「あなたもですか……」

神通「皆さん休まれる時間ですから、騒がないほうがいいと思うんですけど……」

川内「いや~もったいないね。今からが盛り上がる時間なのに」

那珂「眠気なんて那珂ちゃんの歌で吹き飛んじゃうよ~!」

神通「いや、だからですね……」

川内「さあ!そうと決まれば突撃だ~!」

那珂「さて、センターは那珂ちゃんのものだよ!」

神通「ちょ、ちょっと待って…」

ピカーー!ゴロゴロ……

神通「あら、雷……あれ?」

川内「クワバラクワバラ……」ガタガタ

那珂「イヤイヤイヤ……」ブルブル

神通「どうしたの、二人とも。……まさか雷が怖いの」

川内「だって雷様だよ!へそ取られちゃうんだよ!」ガタガタ

神通「そんなことないと思うけど……」

那珂「雷が当たったら、重傷を負って、アイドルを引退…、それどころか解体されちゃうかも…、それはイヤーー!」ブルブル

神通「そうそう当たるものじゃないんだけどね……」

神通(でも、まあ……)

川内「」ガタガタ

那珂「」ブルブル

神通(大人しくはなりましたね。ありがとう雷様)クスッ


おわり

とても短いですが川内型は終わりです

次は金剛型というか金剛です

――暁型部屋前――

提督「じゃあ、おやすみ」スタスタ

金剛「」チラッ

金剛(フッフッフ、見ちゃったのデース。提督が雷を怖がる暁たちをなでるところを!)

金剛(つまり、ワタシも同じように怖がれば、きっとなでてくれるネー!)

金剛「そうと決まれば早速提督のもとに行くネー!」


――執務室――
提督「さて、続きをするか」

コンコン

提督「うん…?誰だ…、入っていいぞ」

金剛「HEY!提督!」

提督「金剛か、どうした?」

金剛「こんな時間までお仕事大変ネー!ワタシが手伝ってあげるヨー」

提督「おお、ありがたい。頼むよ」

金剛(ヨシ!)

提督「すまんな、手伝ってもらって」

金剛「大丈夫ネー!」

金剛(ヨシ、後は雷さえくれば……)


ピカーー!

金剛(きた!「キャア!」

金剛(さて、提督は……)チラッ

提督「大丈夫か」カキカキ

金剛(あれ?なんかそっけないネ……、もう一回!)


ピカー!

金剛「キャアア!」どうだ!)チラッ

提督「」カキカキ

金剛(無視ーー!?)

金剛(ナンデ、ドウシテ!?)

提督「」カキカキ

金剛(も、もしかして提督はワタシのことがキライになっているんじゃ……)

提督「」スタッ

金剛(そうだ、きっと普段のワタシも、うっとうしいと思っていたんだ……)

提督「おい」

金剛(そんな提督の気持ちも知らず、ワタシは、ワタシは……)ウルウル

提督「お~い」

金剛「へ、あ、わ、提督!!?いつのまに目の前に!?」

提督「どうしたんだいったい」

金剛「提督、ごめんなさい!」バッ

提督「ん?なにが?」

金剛「いつもいつも無理やりアタックしちゃって……、うっとうしく思ってたんデショ!」

提督「いや、そんなことないけど……」

金剛「Really?」

提督「というか、そっちなのか」

金剛「へ?」

提督「てっきり、雷が怖いという嘘を謝るものかと」

金剛「」

金剛「ば、ばれてたのですネー……」

提督「そら、おまえ雷が怖い奴がここまで来られるはずがないだろ」

金剛「確かに……」

提督「で、なんでこんなことしたんだ」

金剛「実は、暁たちが提督になでられるところを見たネー。だからワタシも同じことをしてもらえると思って……」

提督「全く、おまえは……」

金剛「ごめんなさい……」

提督「仕方がないな」ナデナデ

金剛「へ、て、提督!?」

提督「頭ぐらいなら、いつでもなでるぞ」ナデナデ

金剛「提督……提督ク~~ウッ!」ダキシメー

提督「おっと」ヒョイ

金剛「ふぐっ」ドテーン

提督「……ハグはちょっと」

金剛「その基準はなんですカー!」

提督「そんなおかしいかな」

金剛「まったくワタシはもう戻ります」プンプン

提督「あ、金剛」

金剛「What?」

提督「おまえは、さっきまでのように落ち込むより、
   いつものように元気で笑顔でいるときが、金剛を一番輝かせているときだと思うぞ」

金剛「提督……、Thank youです!」バタン

提督「………あ、書類手伝わせればよかった…」

――廊下――

金剛「…………」

提督(頭ぐらいなら、いつでもなでるぞ)
提督(元気で笑顔でいるときが、金剛を一番輝かせているときだと思うぞ)

金剛「やっぱり、提督は優しいネー」

金剛(そんな提督が……)

金剛「大好きデース!」ニッコリ

――金剛型部屋――

金剛「HEY!ただいま、戻ったネー……あれ?」

比叡「お、お姉様、外は雷で、お姉様は無事で、でも私はだめで……」ガタガタ

ピカーー!

比叡「ひえーー!」ガタガタ

榛名「は、榛名は大丈夫じゃないです……」ブルブル

霧島「この雷、霧島の想定外です……」ブルブル

金剛「Oh……」

おわり

とりあえず今日はこれで終わります。
また、明日投稿したいです。

続き行きます

――天龍型部屋――

天龍「フフフ、怖いか」

龍田「ええ……雷が怖いのよ……」

天龍「まさか、龍田が雷が怖いとわな」

龍田「ええ……、音も光も駄目で」

天龍「普段からは、想像もつかないな」ハハッ

龍田「提督や皆にはナイショにしてくれない?」

天龍「まかせとけ!オレは誰よりも口が堅いからな!」

龍田「でも、天龍ちゃんウソつけないからなあ~。すぐ提督や駆逐艦の子にばれているもの」

天龍「うぐっ、ま、まあ今回は大丈夫だ」

龍田「……信じているけどね」ニコッ

天龍「心配するな!オレに任せとけって!」

龍田「ありがとう…」

ピカーー!ゴロゴロ……

龍田「きゃあ、もう……早く収まらないかしら……」

天龍「……本当に大丈夫か?」

龍田「ええ……、雷が収まるまでの数時間の辛抱だから……」

天龍「う~ん、そうだ!確か倉庫に耳栓があったはずだ!」

龍田「本当?」

天龍「よし、今から取ってきてやるよ!待ってろ、龍田」ダッ

龍田「あっ、もう行っちゃった。あんなに天龍ちゃんて頼もしかったかしら。あら?」

――廊下――

天龍(ふう、なんとかばれてないな)

天龍(実はオレも、雷が苦手なことを)ダラダラ


天龍(しかし、まさか龍田も雷が苦手だとわな。あんなビクビクされたら、オレも怖がってられねえじゃねえか。とりあえず早く龍田のために耳栓を取ってこねえと……)

ピカッ!!!ドカーーーーーーーーーーーーン!!!

天龍「うおおおおおお!近えじゃねえかこのや……」

フッ

天龍「うわ、電気も切れやがった。やべえぞ、電探もねえのに……」

ピカッ!!ドカーーーーーン!!
??「ギャアアアアアア」

天龍「うお、また……、というか今悲鳴交ざってなかったか、まさか幽霊とか」ガタガタ

天龍(くそ、こんな雷、きっと龍田も震えてるに違いねえ!早く戻らねえと)ガタガタ



龍田「まったくもう、無理しちゃって」

天龍「た、龍田!?どうしてここに!?」

龍田「雷が怖いくせに、がんばっちゃって」

天龍「なぜそれを!」

龍田「だって、動揺して靴を履き忘れているもの」

天龍「あ?あっ……」

龍田「本当に嘘をつきとおせないんだから」クスッ

天龍「うぐっ」

龍田「ほら、肩かすから部屋に戻りましょ」

天龍「え、でも耳栓はいいのか?」

龍田「大丈夫、だってこんなに天龍ちゃんががんばってくれたもの、私もがんばれるわよ」

天龍「そうか……、へへじゃあ戻ろうか」

龍田「そうね~じゃあ肩を……」

天龍「それはいい!」

龍田「あら~そうなの……」

天龍「なんで、ちょっと残念そうなんだよ……」

龍田(……いろいろ抜けているところもあるけれど、こんな私でも怖がらず思ってくれる)

龍田「天龍ちゃん」

天龍「ん?どうした?」

龍田「私、天龍ちゃんの妹でよかったよ」ニコッ

天龍「いきなりなん……、ああオレも龍田が妹でよかったぜ」

龍田「フフフ♪」

天龍「ハハハッ」

ピカーー!

龍田「きゃあ!」
天龍「うお!」

おわり

ちょっと間をおいて次投稿します

では、続きです

――長門型部屋――

長門「この雷、きっと艦娘の中には怯えている子(駆逐艦)もいるだろう」

長門「ならばこの長門、その怯える子を奮い起(ナデナデ)さねばなるまい」

長門「さあ!いざ、戦艦長門出撃する!」

陸奥「そういうセリフは布団を巻いて言うものじゃないわね……」

陸奥「まさか長門、あなたが雷が苦手なんて」

長門「あの光の後の、大きな音がな……うん?」

陸奥「あら、どうかした?」

長門「光……、音……、クロ……、うっ、頭が」

陸奥「ストーーーップ!自ら自分のトラウマをえぐるような真似はやめて!」

長門「まあ、しかしだ。実際この恐怖症は克服せねばならないと思っている」フトンバサッ

陸奥「あら、なんで?」

長門「他のものに示しがつかないしな。それにだ、戦場でもし、雷が怖くて仲間を守れなかったら……、
   そんなことはあってはならないからな」

陸奥「長門……」

長門「というわけで今から克服するための鍛錬を行おうと思うのだが……付き合ってくれるか?」

陸奥「ええ、あなたのためなら」

陸奥「そうは言ったものの……」

長門「さあ、来い!」←鎖ぐるぐる巻きで椅子に固定

陸奥「なんで、拘束した長門を外に放りださないといけないのよ!」

長門「心配するな、これが治療法らしいからな」

陸奥「本当?誰に聞いたの?」

長門「ああ、このまえ初雪に聞いたから大丈夫だ!」

陸奥「自信の根拠が不安なんだけど!たぶんWik〇とかの知識よ!」



初雪「ヘクシュ、う~誰かが噂してるのかな」コチョコチョ

叢雲「ちょ、ちょっと初雪、ハハハ、本当にくすぐられたら雷が、ハハ、怖くなくなるの」



長門「初雪がいい加減なことを言う訳ないだろ、とにかくこれで大丈夫だ!艤装もつけているから仮に雷が落ちても心配はない」

陸奥「はあ、まったく、駄目だったらすぐに私を呼んでよ」

長門「心配するな」

長門「フフフ、雷よ、ビッグ7の力を侮るなよ!」


ピカッ!!!ドカーーーーーーーーーーーーン!!!

長門「ギャアアアアアアアア!」


龍田「早く天龍ちゃんを迎えに行かなくちゃ」

長門「ギャアアアアアア」

龍田「あら、何か聞こえたような…?そんなことより天龍ちゃんどこかしら?」テテテ


長門「……なかなかやるではないか、だがこの程度であきらめる私では……」

ピカッ!バリバリバリ!

長門「あばばばばばばばばば」←直撃

長門「ま…、まだまだ!」

ピカーーーーー!バリバリバリバリ!

長門「ギャアアアアアアアアア!」←直撃

~1時間後~

陸奥「長門、大丈夫……て、長門どうしたの!?」

長門「あば、あば、あばばばばば」

陸奥「何があったの長門!とにかくドックに……」

長門「電~、雷~こっちにおいで~、初雪アイスをあげよう~」

陸奥「何が見えているの、長門!しっかりして長門!ながとーーーー!」

――ドック・風呂――

長門「は、私は何を?」

陸奥「よかった目覚めたのね……」

長門「おや、陸奥どうしたのだ?」

陸奥「わからないなら、それでいいと思うわ……」

長門「しかし今日は本当に雷がひどいな」

陸奥「あら、長門、雷が大丈夫なの?」

長門「何を言っている雷ぐらい……、あれ、そういえば前は苦手だったような、なぜ大丈夫になっているのだろう?」

陸奥「知らないままのほうが幸せだと思うわ……」

長門「?まったく不思議な奴だな」






青葉「」ニヤッ

>>50
すいませんおわり付け忘れていました。
長門型はこれでおしまいです。
次綾波型です

―綾波型部屋2号室――

ピカーーーー!ゴロゴロ……

漣「いやー、すごい雷だね」

朧「そうだね」

潮「明日までに止むといいんですけど……」

曙「なんであんた達平気なのよー!」ビクビク

漣「曙が雷苦手だとわねー♪」

曙「なによ、きっと雷が怖い人のほうが多いわよ」

漣「そんなわけないじゃん」

曙「そんなわけあるのよ!」

~~~~~~~~~~~~
ここまでで
雷が怖い艦娘17人
平気な艦娘8人
~~~~~~~~~~~~

漣「こどもだねw」←少数派

曙「馬鹿にすんなー!」←多数派

ピカーーー!ゴロゴロ……

曙「ひい……」

朧「本当に苦手なんだね」

曙「うう……」

漣「しかたがない、えいっ♪」ギュウ

曙「ちょっ、何いきなり抱きしめているのよ」

漣「ほらほら~」

曙「ちょっと離れなさいよ、潮何とか言ってよ」

潮「ええ!え、え~と」

漣「潮、曙はツンデレなのよ」

曙「何言ってんのよ!」

漣「つまり、曙の本当の気持ちは……」

潮「!抱きしめてほしい」

曙「違うわよ!なんでそうなるのよ!」

潮「曙ちゃん……」ジッ

曙「ちょっとまさか、やめなさいよ……」

潮「曙ちゃ~ん」ダキー

曙「話を聞けー!」

曙「朧なんとかしてよ~」

朧「まあまあ……」

朧「…………」

曙「どうしたのよ?」

朧(姉妹がこうして揃えるなんて……)

朧(みんな集まって笑いあえる……なんて幸せなんだろう)

朧(というか、やわらかくて暖かそうで楽しそうだなぁ)

曙「なんか嫌な予感がするんだけど……」

朧「アタシも…アタシも混ぜて!」ダキッ

曙「なんでそうなるんだああ!」

朧「暖かい……」ギュッ

曙「離れなさいよー」ジタバタ

漣「まあ遠慮しないで!」ギュウ

潮「曙ちゃん、私達がついているから」ギュウウ

曙「というか~~」プルプル

曙「胸が当たっているのよ!あたしへの当てつけかーー!」

ぎゃー!ぎゃー!わー!わー!

――綾波型部屋1号室――

敷波「隣が騒がしいな」

綾波「雷のせいかしら?」

敷波「まったくあの子たちもまだまだだね」

綾波「そういう敷波は大丈夫なの」

敷波「あたしは大丈夫だよ、見ていたからわかるでしょ」

綾波「でも本当は~?」ギュッ

敷波「い、いきなり抱きしめないでよ、恥ずかしい」

綾波「うふふ」

敷波「………まったく」

――隣部屋――

曙「離れろーーーーー!誰に似たんだあんた達ー!」ジタバタジタバタ


おわり

今日はここまで
明日で最後まで行きたいですがどうなるかはわかりません
ちなみに明日は空母です

続き行きます
これまでよりちょっと長め

――翔鶴型部屋――

蒼龍「おいし~い、このカレーおいしいよ、翔鶴」

翔鶴「そう言ってもらえると嬉しいです」

飛龍「まさか翔鶴が料理にはまっているなんてね」

瑞鶴「間宮さんから直接教えてもらっているんだよね、翔鶴姉」

加賀「あなたには聞いてないわよ」

大鳳「すいません、鎮守府に来たばかりなのにごちそうになって」

翔鶴「いいえ、人が多い方が楽しいので」

赤城「おいしいですね~」パクパク

飛龍「でもいいの?ごちそうになっちゃて」

翔鶴「ええ、ちょっと作りすぎちゃって」テヘッ

赤城「もっと作ってくださってもいいですよ」パクパク

加賀「さすがです、五航戦のカレーが作れない方とは違います」パクパク

瑞鶴「なんですってーー!いや、確かにカレーは作れないのだけど……」

蒼龍「本当においしいね、でも……」

蒼龍「ちょっとこの机狭いね」

飛龍「まあ正方形の机を6人で使えばね、蒼龍と肩が当たっちゃうよ」

瑞鶴「私も翔鶴姉と」

赤城「私の隣は大鳳さんなので大丈夫です」

大鳳「……まあ何も言えないんですけどね」

加賀「大人数が集まれば、仕方がないことだわ」

瑞鶴「一人で一面使っておきながら抜け抜けと……」

瑞鶴「でも、皆さん普段は一人部屋でしょ、広くていいなあ」

蒼龍「そんなことないよ、広くても持て余しちゃうし、寂しいから私なんかすぐ飛龍の部屋に行っちゃうよ!」

飛龍「……今度持ち込んだ漫画持って帰ってね」

翔鶴「大鳳さんはどうですか?」

大鳳「そうですね、趣味に集中できて嬉しいこともあります」

翔鶴「趣味ですか、何をなさっているのですか?」

大鳳「あ、編み物……//」

飛龍(かわいい)

瑞鶴「やっぱ1人部屋いいなあ~私もやってみたいなあ」

加賀「あなたにはまだ早いわよ瑞鶴」

瑞鶴「む……、加賀さんに何が分かるのよ」

加賀「部屋の片付けなんかあなたできないでしょ」

瑞鶴「出来るわよ!私をなめないで!」

蒼龍「でもここに瑞鶴の靴下落ちていたよ」

瑞鶴「ぐっ……、でも私には一人部屋でもいいほどの風格が……」

翔鶴「でも瑞鶴、あなたこの前部屋に虫がでて私に泣きついたじゃない」

瑞鶴「言わないでよ!内緒っていったでしょ!」

翔鶴「ハハハ」(一人部屋になったら寂しいし)

加賀「虫が怖い、やっぱりあなたはまだまだね」

瑞鶴「そういう加賀さんはどうなのよ」

加賀「私は大丈夫よ、ねえ赤城さん」

赤城「ええ、この前私の部屋に出たゴ〇〇リに対処してくださりましたよね」

大鳳「それはすごいですね」

飛龍「え、この鎮守府Gがいるの、蒼龍部屋の掃除してよ」

蒼龍「…さすがの私も見たくないから、決心するよ」

瑞鶴「で、でも加賀さんにも苦手なものぐらいあるでしょ」

加賀「そんなものないわ」

瑞鶴「例えば、え~と、幽霊とか」

飛龍「この前加賀さんとホラー映画見に行ったなあ」

瑞鶴「き、嫌いな食べ物ぐらいあるでしょ」

赤城「いつも二人で綺麗に完食していますよね」

瑞鶴「提督!提督によく怒られることもあるでしょ」

翔鶴「それはあなただけでしょ……」

加賀「まったく結局あなたはだめだめね」

瑞鶴「うぐぐ…、まだよ!あなたにも何か弱点があるはずよ、完璧な人間なんていないもの!」

加賀「あきらめなさい、私は誇り高き一航戦。恐れるものなんて何もないわ」キリッ


ピカーー!ゴロゴロ…

赤城「あら雷ですか」

飛龍「黒い雲がかかっていましたからね」

翔鶴「雷ですかあまり好きではないですね、……ん?」

瑞鶴「」ガタガタ

翔鶴(あらあら、震えちゃって。こんなところ加賀さんに見られたらまた)チラッ

加賀「」ブルブル

翔鶴(あれ、なんか震えてない)

加賀「さささて、カレーを食べましょうか」ブルブル

翔鶴(声も震えていますよ。あと今握っているのはお玉じゃなくて瑞鶴の靴下です)

大鳳「雷は苦手です……」ブルブル

蒼龍「飛龍~、助けて~」ガタガタ

飛龍「よしよし私がついているから」

赤城「フフフ、かわいいですね」ナデナデ

加賀「」ジー

翔鶴(めっちゃ見てる、うらやましそうに見てる)

加賀「さささて、カレーを食べましょうか」ブルブル

翔鶴(声も震えていますよ。あと今握っているのはお玉じゃなくて瑞鶴の靴下です)

大鳳「雷は苦手です……」ブルブル

蒼龍「飛龍~、助けて~」ガタガタ

飛龍「よしよし私がついているから」

赤城「フフフ、かわいいですね」ナデナデ

加賀「」ジー

翔鶴(めっちゃ見てる、うらやましそうに見てる)

>>77
失礼しました二重投稿です

瑞鶴「わわ私もカレー食べようかな」ガタガタ

翔鶴(瑞鶴は瑞鶴で強がっているし)

赤城「加賀さんソースかけます、味が変わっておいしいですよ」

加賀「ええ、じゃあ……」

瑞鶴「わ、私も福神漬け貰おうかしら翔鶴姉」

翔鶴「え、ええ、はい」

瑞鶴「そうそう、やっぱりカレーには福神漬け……」

ピカーーーー!ゴロゴロゴロ……

瑞鶴「」ビクッ・バッサーーー
加賀「」ビクッ・ブチャーーー

翔鶴「ちょっと瑞鶴、福神漬けが山盛りにかかったけど」

飛龍「加賀さんとんでもないことになりましたけど……」

加賀「いいいえ、カレーはこれくらいソースがかかった方がおいしいのよ」

飛龍(そんなわけないよ、真っ黒になってるもん)

瑞鶴「し、知ってた翔鶴姉、本場インドでは福神漬けを山盛りにするのよ」

翔鶴(そんなわけないわよ、福神漬け日本生まれだもの)

大鳳「おふた方はすごいですね、こんな雷の中でも平然としていらっしゃって」

飛龍(え、気づいてないの嘘でしょ)

加賀「ええ私は誇り高きIKKO戦ですから」

飛龍(今、字が違うくなかった!どんだけ~の方じゃなかった!)

加賀「それにしても暑いわね」フキフキ

飛龍(気づいて加賀さんそれは瑞鶴の靴下です!変態に見えます!)

瑞鶴「そ、そうね確かに暑いわ」フキフキ

翔鶴(瑞鶴あなたも気づきなさいよ……、て、それ私の靴下じゃない!何してるの!)

赤城「いや~皆さん楽しそうですね」

飛龍「赤城さんは雷大丈夫なんですね」

赤城「ええ、日本海側ではブリおこしの雷、農業では雷が落ちた水田は豊作といわれています。
   つまり、雷は美食の音」ジュルリ

飛龍「相変わらずで尊敬さえします」

加賀「さすがです、あか……」


ピカッ!!!ドカーーーーーーーーーーーーン!!!


加賀「!!!?!?!???!?」ビクーーン
瑞鶴「!????!!!?!?!!」ビクビク


フッ


加賀「!!!?!???!」ビックーン
瑞鶴「??!!??!!?」ビクビクビクーン

赤城「あら、電気が落ちてしまいました」

翔鶴「大変、ロウソクをとってこないと」

赤城「では、加賀さんと瑞鶴さんに取ってきてもらいましょう」

加賀「!??」
瑞鶴「え!!?」

瑞鶴「な、なんで、飛龍さんとか……」

飛龍「いや~ごめん、今の雷で蒼龍が気絶しちゃって介抱しないと」

蒼龍「」ブクブク

赤城「私も大鳳さんを励まさないといけないので」

大鳳「すいません、ちょっと駄目そうです……」ブルブル

赤城「翔鶴さんも先ほど苦手とおっしゃっていましたよね」

翔鶴「え、ええ、まあ」

赤城「つまり雷が大丈夫な二人が行くのが当然でしょう」

瑞鶴「そ、そんなぁ」

加賀「わかりました、行きましょう」

瑞鶴「加賀さん!?」

加賀「この状況で頼りになるのは私たち二人だけのようです、それとも何か、あなたは雷が怖いとでも」

瑞鶴「!そ、そんなわけないでしょ」

加賀「では行きますよ」

瑞鶴「あっ待って、じゃあ翔鶴姉すぐ取ってくるから!」バタン

翔鶴「………あの、赤城さん」

赤城「なんでしょう?」

翔鶴「加賀さんと瑞鶴が雷が苦手なのは分かっていますよね?」

大鳳「え、そうなんですか」

赤城「見ればわかりますね」

翔鶴「だったらなぜあの二人を行かせたのですか?」

赤城「翔鶴さん、さっきまで加賀さんが強がっていたのは分かりますよね?」

翔鶴「ええ、まあ」

赤城「雷に限らず、加賀さんは他の方の見本になろうとして、背負いすぎることがあります」

飛龍「確かにいつも肩肘張ってますね、表情も硬いし」

赤城「周りに私たちがいるのだから、もっと頼ってくださっていいのに。
   だからこれで自分の弱さとも向き合ってもらおうと思ったのです」

翔鶴「なるほど……でも瑞鶴は?」

赤城「瑞鶴さんはいつも加賀さんに対抗しますが、憧れも持っています。でも、心のどこかで敵わないとも思っています。
   加賀さんは遠く離れた存在だと、加賀さんみたいにはなれないと。そんなことありません、彼女はまだまだ成長できます。
   それには加賀さんをもっと身近な存在だとわかることが必要だと思ったのです」

翔鶴「なるほど、そこまで考えていたのですね」

赤城「ええきっと二人は成長して帰ってきます。ではカレーを食べましょう」

翔鶴「カレーが目的じゃないですよね……」

飛龍「でも大丈夫かな~」

翔鶴「どうかしましたか?」

飛龍「いや、蒼龍がホラー映画見に行ったとき私も一緒だったんだけどさ、明らかに加賀さん怖がっていたんだよね」

翔鶴「……そういえば瑞鶴もホラー映画や怪談話が苦手だったような…」

飛龍「そんな二人が暗い鎮守府を行くとなると……」

翔鶴「…………」

飛龍「…………」

赤城「…………さて、カレーを食べますか」

翔鶴「目を背けないでください」

――廊下――

加賀「さて、じゃあ行くわよ」

瑞鶴「わかってるわよ、確かに倉庫にあるんだっけ?」

加賀「その通り、早く行って戻ってきましょう」

瑞鶴(うう……雷が鳴っているし暗くていやだなあ。でも、こんなこと絶対加賀さんには悟られないようにしないと)

加賀「?どうかした」

瑞鶴「う、ううん何にもない早く行きましょう」

加賀「そう……」

瑞鶴(こんな中でも落ち着いていてすごいな。やっぱり一航戦は伊達じゃないんだな)

ピトッ

瑞鶴「ひゃあああああ!」

加賀「みゃ!?!!?」

加賀「な、なに。どうかしたの」

瑞鶴「いや、雨漏りが当たっちゃったんだけど……」

加賀「そんなことで騒がないで」

瑞鶴「ごめんなさい……、そういえば今変な声聞こえなかった?」

加賀「き、気のせいじゃないから」

瑞鶴「そうかな、確かに聞いたような……、は、まさか幽霊とか」

加賀ビクッ
加賀「そ、そんなものいるはずがないわ」ビクビク

瑞鶴「で、ですよね、そんなものがいたら大変なことに……」

ピカッ!!ドーーーーーン
長門「ギャアアアアアアアア!」

加賀「!!!?!!」
瑞鶴「!??!??」

瑞鶴「か、雷に何か声が混ざっていなかった…」ガタガタ

加賀「き、きのせい……」ビクビク

ピカッ!!!ドーーーーーーン
長門「ギャアアアアアアアア!!」

加賀「ひっ!??」コテッ

瑞鶴「ひゃっ、ちょ、ちょっと加賀さん!!?」ドテーン

瑞鶴「いたたたた、加賀さんいきなり倒れないでよ」

加賀「ごめんなさい、すぐのくわ……」

ピカーー!ゴロゴロゴロ……

加賀ビクッ・バン!!

瑞鶴「か、加賀さんいきなり何を//」(床ドン!?)

加賀(しまった!雷に驚いて瑞鶴の顔の横に手をついてしまった。何か言わないと……)

加賀「ご……」

瑞鶴「ご?」

加賀「ゴ〇ブ〇がいて……」

瑞鶴「手でつぶしたの!?すごすぎない!?」

加賀(変なイメージを持たれたかもしれない)ズーーン

瑞鶴(すごいな~加賀さん)

――倉庫――

瑞鶴「なんとか着いたわね……」

加賀「さあ早く探しましょう」

瑞鶴「うん、でもここ埃っぽいわね」ケホケホ

加賀「あまり使われてないようね」

瑞鶴「そうだね……は!」

加賀「な、なに」

瑞鶴「思い出しちゃった、ここの怪談話を……」

加賀「言わなくていいわ」

瑞鶴「へ?」

加賀「無駄話をする前に早くロウソクを探しましょう」

瑞鶴「そ、そうね、早くこんなとこ出て行って……」

バタン!!

加賀「え?!」

瑞鶴「ド、ドアが勝手に……」ガチャガチャ「嘘開かない!?」

加賀「!!?」

瑞鶴「どどどうしよう閉じ込められちゃった……」

加賀「おおおお落ち着きなさい」

瑞鶴「で、でも」

加賀「もも戻らなければ、赤城さんたちがきっと心配して探しに来るわ」

瑞鶴「そ、そうね、きっと大丈夫よね」

加賀「ええ…、とりあえず腰を下ろしましょう」

加賀「水があったわ飲む?」

瑞鶴「ありがとう……、…すごいな加賀さんは」

加賀「?」

瑞鶴「こんな状況なのに落ち着いていて」

加賀「そ、そうかしら」

瑞鶴「そうだよ、私なんかずっとおびえちゃって、分かってたでしょ、私が雷におびえていたこと」

加賀「!?」(え、そうなの)

瑞鶴「分かっていたんだ、いつも突っかかるけど、私なんか全然……全然加賀さんには敵わないって」

加賀「……」

瑞鶴「私なんか……、私なんか本当……」

加賀「馬鹿言わないで」

瑞鶴「え……」

加賀「あなたはまだ若いだけ。これからまだまだ経験を積み重ねて強くなれる」

瑞鶴「で、でも……」

加賀「矢場で最後まで残って鍛錬しているのは?この前の出撃でみんなを守ったのは誰だったかしら?」

瑞鶴「……」

加賀「あなたは多くの可能性を持っていて、それに見合う才能もある。ただ自分で気づいていないだけよ」

瑞鶴「加賀さん……」

加賀「あなたが弱気にならなければ、あきらめなければ、絶対強くなれるわよ」

瑞鶴「加賀さん………、ありがとうございます!そうですね弱気な私なんて私じゃない!」

加賀「ええ、そうよ」ニコッ

瑞鶴「あれ?アハハ!加賀さんも笑うんだ」

加賀「え?!」

瑞鶴「やっぱり、笑った方が素敵ですね!」

加賀「う//ちょ、調子にのらないで」コツン

瑞鶴「イタッ」

加賀「……」

加賀(この子は裏表のない性格で、さっき私に自分の弱さも話してくれた……)

加賀(私は強がって、見栄はって、自分を守ってばかりで……)

加賀(私も瑞鶴みたいに……)

加賀「瑞鶴……」

瑞鶴「ん?どうかしました?」

加賀「………いえ、なんでもないわ。…そうださっきの怪談話でも聞こうかしら」

瑞鶴「え、いいんですか」

加賀「ええ、暇だし」

瑞鶴「そうですね~、この鎮守府が建つ前にはここには別の海軍の施設があったらしいんですけど」

加賀「ふんふん」

瑞鶴「……それ実は病院だったらしいんですよ」

加賀「へ、へえ」

瑞鶴「で、この倉庫のあたりには、特に重傷者の病室があったらしく……多くの人が亡くなったそうです」

加賀「……」

瑞鶴「後に、この鎮守府になるわけですが、この倉庫では夜な夜な物音が聞こえたり、男の霊が出るらしいです……」

加賀「な、なるほど」ブルブル

瑞鶴「………言ったらなんか怖くなってきちゃった」ガタガタ

加賀「だ、大丈夫よ、幽霊なんて非科学的なもの存在しないわ」

瑞鶴「そ、そうね、幽霊なんかいるはずが……」

ガタガタ

瑞鶴「!?ど、ドアの方から」

加賀「か、風でしょう」

ガチャガチャ

瑞鶴「あ、開けようとしているよ」ガタガタ

加賀「お、落ち着きなさいしっかりと対処すれば……」

ギイイイイイ……

瑞鶴「開いちゃった……」ガタガタガタ

加賀「ひい……」ブルブルブル

??「」ズーーーーーーン

瑞鶴「きゃああああああああ!?」

加賀「わああああああああああ!?」

??「おい」

瑞鶴「ひゃあ!?話しかけてきた」ガタガタ

加賀「ずず瑞鶴は私が守るから」ブルブル

??「いや、何が」

加賀「へ…、て、提督」

提督「何してるんだ、おまえたち」

瑞鶴「提督さん…、どうしてここに」

提督「いや、停電したからロウソク取りに来たんだけど…」

瑞鶴「なんでドア開けられたの?」

提督「あのドア立て付けが悪くて、開けるのにコツがいるんだよ。てかお前たち」

瑞鶴「?」

提督「なんで抱きしめあってるの?」

瑞鶴「へ、わ、わあ!?」

加賀「!?」

提督「はは~ん、なるほど雷が怖いんだな」

瑞鶴「いやちょっと違う」

提督「おまえ苦手だったもんな、加賀」

加賀「う……」

瑞鶴「え!加賀さんが」

提督「ああ、あれは加賀が鎮守府に来てすぐの時だったかな。秘書艦をしている時に雷が来て……あんときずっと震えていたもんな」

加賀「うう……」

提督「まあ、それからは目につくことはなかったから慣れたんだと思っていたが、おまえずっと強がっていたんだな」

加賀「ううう……」

提督「まあ、一つや二つ欠点なんてあるものだから、気にするなよ」

加賀「提督……」

提督「ん?なんだ」

パシーーン

加賀「女の秘密をばらすとは最低です」ダッ

瑞鶴「あ、加賀さん待って」

提督「……痛い」

瑞鶴「待って加賀さん」

加賀「……幻滅しましたか」

瑞鶴「え?」

加賀「雷が怖いことで」

瑞鶴「そんなことで……」

加賀「それだけじゃありません。今まで私は人の規範にならないといけないと思って、
   ずっと強がって、見栄を張ってきました。その結果私はずっと弱いまま。
   ……自分のことが大事な女です。あなたに憧れられるような人間じゃないのです」

瑞鶴「そんなことない!」

加賀「!」

瑞鶴「さっき提督が入ってきたとき、加賀さん私を守ろうとしてくれたじゃない」

加賀「あ、あれは……」

瑞鶴「それだけじゃない、加賀さんは閉じ込められた時も、その後私が落ち込んでいた時も励ましてくれたじゃない!」

加賀「……」

瑞鶴「加賀さんは弱い人間じゃない!ちゃんと皆のことを見ていてくれて、守ってくれる!そんな強い人間だよ!」

加賀「瑞鶴……」

加賀「……ありがとう、あなたのおかげで決心がついたわ。自分の弱さと向き合うこと、一人で抱え込まなくてよかったのね」

瑞鶴「ええ、そうだと思うよ。赤城さんや他の皆、きっと皆そんな加賀さんでも受け入れてくれるよ」

加賀「そうね」ニコッ

瑞鶴「うん!やっぱり加賀さんは笑顔が似合うよ!」

加賀「!……っ//」パシッ

瑞鶴「痛い!」

加賀「さて戻りましょうか」

瑞鶴「うん、そうね……」

ピカーーー!ゴロゴロ……

瑞鶴「きゃあ!うう、まだ慣れないな」

加賀「手を……」

瑞鶴「え?」

加賀「手をつないで戻りましょうか」

瑞鶴「え、いいの?」

加賀「ええ、あなたが怖がっているし、それに……私もまだ怖いから」

瑞鶴「そっか、じゃあ」ギュ

加賀「フフ」ギュ

――翔鶴型部屋――

瑞鶴「ただいまー」

翔鶴「あら、お帰り遅かったわね」

瑞鶴「ええ、ちょっと、て、あああ、ロウソク持ってくるの忘れてた!」

飛龍「何しに行ってたんだよ……」
パッ
飛龍「あ、よかった電気ついた。……て」

瑞鶴「ん?」ギュ
加賀「あ……」ギュ

翔鶴「ふふふ二人ともどうして手をつないでいるの!」

瑞鶴「え、あああああ、え、えーと、これはあのー」

蒼龍「おやおや案外お似合いなのかもね」

瑞鶴「そうじゃなくて、あの、ちょっと」

大鳳「加賀さん仲が良さそうで羨ましいです」

加賀「っ……////」

瑞鶴「加賀さんも顔赤らめるだけじゃなくて何か言ってよ!」

赤城「うふふふ、照れちゃって」

瑞鶴「だから違うんだってばーーーー!」


おわり

空母編終わりです。
あとエピローグ的なものをかいてしめたいです。
できれば今日中、無理なら明日

翌朝

――暁型部屋――

雷「ふわ~ああ、朝ね、あ、晴れてる……あ!」

――鎮守府外――

暁「雷~。まだ眠いわよ」

雷「早く早く消えちゃうから!」

暁「なにが……、あ!」

電「虹なのです!」

響「хорошо!(ハラショー!)」

提督「な、言ったとおりだろ」

雷「あ、司令官!」

暁「本当にきれいな虹で司令官すごいわ!」

提督「はっはっは」(よかった出てくれて)

響「あれ、司令官。頬が赤くなっていないか」

提督「うん?ああこれはその色々とあって」

電「?」

吹雪「わあ~すごい、虹だー!」

初雪「部屋からでいいのに……」

長門「ほう、立派な虹ではないか」

天龍「見ろよ龍田!虹だぞ!」

龍田「そうね~」

川内「おおーー、虹だー!きれいだねー」

金剛「Hey!提督、見事なRainbowデース!」

曙「あれ、クソ提督もう来てるの」

瑞鶴「翔鶴姉、虹だよきれいだね~」

翔鶴「そうね、瑞鶴」

提督「おおみんな出てきたのか」

加賀「提督」

提督「うん?加賀どうした」

加賀「昨日の夜ははたいてしまってごめんなさい」

提督「いやいや、どうせ俺が空気読めなかったんだろ。加賀は悪くないよ」

加賀「ありがとうございます。でも、昨日の提督のおかげで私は目が覚めたところもあります」

提督「え……まさかSに目覚めたとか」

加賀「違います」

提督「しかしこうやって艦娘がそろうのも珍しいな」

雷「集合写真でも撮りたくなるわね」

青葉「写真と聞いたらじゃじゃじゃじゃ~ん!」

提督「そろそろ来る頃だと思ったよ」

青葉「早速撮らせていただきましょう」

提督「素直だな裏がありそうだ」

青葉「やだな、そんなわけないですよ」

青葉「はい皆さんよってよって」

漣「曙もっとよったら♪」

曙「引っ張らないでよ!というかベタベタし過ぎなのよ!」

青葉「では、撮りますね。ハイチーズ」パシャ

那珂「ピース!」

青葉「いや~いい画が撮れましたよ。後で皆さんに送らせていただきますよ」

吹雪「いいんですか!」

青葉「いいんです、普段のお礼と報酬ですよ」

提督(報酬?)

青葉「では早速現像してきますね」ダッ

提督「待て」アシカケー

青葉「へぶっ」ドテッ

陸奥「あら、写真が散らばったわよ」ヒョイ

青葉「あっ……」


吹雪「!こ、これ昨日の」

瑞鶴「て、手をつないでいた時の」ワナワナ

長門「どうしたのだ?」

陸奥「!長門は見ちゃダメ」

龍田「あらあら~」

青葉「」パッパッパッ
青葉「」テテテ
青葉「」クルッ

青葉「写真集『雷が怖い鎮守府』、好評発売予定♪」


「待て、青葉あああ!!!」


提督「まったくあいつは」

雷「まああれくらいじゃないと青葉さんらしくないわ」

提督「あれお前はいかないのか」

雷「ええ私は見られていいもの。そんなことより……」

提督「うん?」

雷「司令官、言ったとおり今日からまた頑張るから、よろしくね!」

提督「ああ、そうだな行くか」

雷(……青葉さんの落とした写真から私たちのいい写真拾っちゃったし)ピラッ
第六駆逐隊で手をつないで寝ている写真

提督「どうした?」

雷「ううん、何でもない。今日もがんばりましょう、司令官!」


艦!











――倉庫――

青葉「ふう、なんとか逃げ切れました。幽霊話をながして人除けをした甲斐がありました。さて、編集を……」



龍田「うふふふふふふ」

青葉「え、うへえ!龍田さんなぜこの場所が……」

龍田「うふふふふふふ」

青葉「ぎゃーーーー!」


完!!

それなりに長くなってしまいましたが、とりあえず完結できてよかったです
物語を書く人の苦労がわかった気がします
つたないものでしたがここまで読んでくださった方ありがとうございます

じゃあ依頼出してきます

>>74
すいませんミスしていました。今更ですが、×飛龍→〇蒼龍、です

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