モバP「ちえりわんわん」 (56)

P「ふんふふーん」ピラッ

智絵里「プロデューサーさん、写真落としましたよ」

P「お、悪い悪い」

智絵里「何の写真ですか?」

P「ああ、家で飼ってる犬の写真だよ。ほら」

智絵里「わぁ…… 可愛い……。ダックスフンドですね」

P「ああ。女の子だよ」

智絵里「名前はなんて言うんですか?」

P「あー、それは……だな。うん……」

智絵里「?」

P「チエリっていうんだよ……」

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智絵里「え……?」

P「だから、チエリ……」

智絵里「え、えっと……」

P「言っておくけどチエリは智絵里と出会う前から家に居たからな!」

智絵里「プロデューサーさんの家に……私……」

P「違う!犬のチエリだ!」

智絵里「は、はい……!分かってます!」

P「分かってくれてるならいいんだ」

智絵里「それで、その……プロデューサーさんがワンちゃんを撫でるときってどういう風に撫でてるんですか……?」

P「んー。こうやって、よしよーし。って」

智絵里「あの、撫でながら言ってもらえませんか?」

P「智絵里をか?」

智絵里「はい……」

P「しょうがないな」ポスッ

P「よしよーし、チエリ。チエリは可愛いなぁ、よしよーし」ナデナデ

智絵里「か、かわ…… えへへ……」

P「こんな感じだよ」

智絵里「えっと、それじゃあ……。お手とかおかわりとか……」

P「芸か。チエリはいろいろできるぞー。チエリ!お手!」

智絵里「えいっ」

P「って言うとな~、ん?」

P「智絵里、おかわり」

智絵里「えいっ」

P「智絵里、おすわり」

智絵里「は、はいっ」

P「智絵里、チンチン!」

智絵里「ち…… あ、ありません!」

P(可愛い)

P「チエリはシャンプーをすごく嫌がるんだ」

智絵里「わ、私は毎日してますよ」

P「そりゃ人間だからね」

智絵里「私の方がお利口です……!」

P「そうだな。よしよし」ナデナデ

智絵里「えへへ……」

P「満足したか?」

智絵里「もうちょっとだけ……」

P「チエリはエサの袋を破って勝手に食べる時があるんだ」

智絵里「私はそんなはしたないことしませんよ」

P「そりゃ人間だからね」

智絵里「私の方がお利口です……!」

P「もうなでなではしないぞ」

智絵里「そんな……」

P「冗談だ」ナデナデ

智絵里「えへへ……」

P「チエリは時々すごく甘えん坊でな。俺がテレビを見てると膝の上に乗ってくるんだ」

智絵里「猫みたいですね」

P「ああ。そしてお腹を見せて」

智絵里「こうですか……?」ペローン

P「うん、なんで捲ったの?ちょ、下着見えてるからしまって!お腹しまって!」

P「それでお腹を撫でてやると喜ぶんだ」

智絵里「……」ペローン

P「撫でないからね?」

P「チエリは実はお利口さんなんだぞ。お客さんが来ても全然吠えないんだ」

智絵里「私も営業に行った時全然喋らないのでお利口ですね」

P「うん、君はもっと喋ろうね」

P「チエリ、ハウス!って言うとな」

智絵里「まだ帰りたくないです……」

P「うん、君はこれからお仕事があるからね」

智絵里「お散歩もするんですよね?」

P「もちろん」

智絵里「ここに首輪とリードがあるので真似してくれませんか?」

P「なんであるんだろうねー?」

智絵里「……」カチャカチャ

P「そしてなんで自分に首輪着けてるのかなー?」

智絵里「犬の智絵里です……!わ、わんっ!」

P(可愛い)

P「でもダメだ」

P「よかったら今日見に来るか?」

智絵里「いいんですか?」

P「ああ。いいよ」

智絵里「あっ、じゃあこれ持っていかないとですね……」

P「なんで?首輪もリードもあるよ?」

智絵里「私用です」

P「あー、そっか。じゃあいらないねー」

P「没収」

智絵里「あ……」

P「ただいまー」

智絵里「お邪魔します……」

チエリ「ワンッ!」

P「おーよしよし。いい子にしてたかー」

P「よしよし、おやつをあげよう」

智絵里「尻尾振ってる……。可愛い……」

P「智絵里、おやつあげてみるか?」

智絵里「いいんですか……?じゃあ……」

智絵里「わぁっ、食べましたよプロデューサーさん」

P「ああ、食べたな」

チエリ「ワンッ!ワンッ!」

P「ははっ、智絵里と一緒に遊びたいってよ」

智絵里「じゃあお散歩してみてもいいですか?」

P「ああ、いいよ」

智絵里「その後で私もお散歩してもらっていいですか?」

P「うん、それはダメ」

智絵里「元気ですね……」

P「そうだな」

プルルルルル

P「おっとごめん。凛からだ」

P「もしもし、どうしたんだ?」

凛『今外にいるの?』

P「ああ。智絵里と散歩中だ」

智絵里「ぷ、プロデューサーさん……!」

P「ん?ああ。すまん凛!チエリがうんちしてるから後でな」

凛『は?ちょ、どういうこと!?散歩って何……?』

P「さて、そろそろ帰らないとだな。家まで送ってくよ」

智絵里「私今日からプロデューサーさんの家のワンちゃんになります」

P「そっかそっか。智絵里、ハウス!」

チエリ「ワン!」

P「違うお前じゃない」

智絵里「お利口さんですね」

P「智絵里は犬のチエリよりお利口なんじゃなかったのか?」

智絵里「うぅ……」

P「さあ、お家に帰ろうか。ハウス」

智絵里「くぅ~ん……」

ガシャン

智絵里「ここ狭いですね」

P「違うそうじゃない」

P「そんなに家に帰りたくないのか?」

智絵里「ここが私の家ですから」

P「何を勘違いしているのかな?」

智絵里「チエリちゃん、プロデューサーさんに何かしたの?」

P「違うだろ!」

P「智絵里!そこに座りなさい!」

チエリ「……」スッ

P「チエリはいい子だなぁ」

智絵里「えへへ……」

P「そうじゃないって言ってるだろ!」

智絵里「あっ……!」

P「どうした?」

智絵里「犬らしいことすればプロデューサーさんも私のこと飼ってくれるかも……」

P「ありえないね」

P「でも犬らしいことって何するんだ?」

智絵里「手出してください」

P「こうか?」

智絵里「えへへ……」ペロペロ

P「……!」

P「い、犬らしいことって他には何ができるんだ……?」

智絵里「えっと、そこに座ってもらえますか……?」

P「あ、ああ……」

智絵里「えいっ」チョコン

P「……!」

智絵里「……」ペローン

P「……」

智絵里「……」

P「……下着見えてるぞ」

P「うーん……。しょうがないな……」

智絵里「じゃあ……!」

P「今日一日だけだぞ」

智絵里「ほ、本当ですか!じゃあ首輪とリードを出してください……」

P「ん?」

智絵里「……」カチャカチャ

智絵里「お散歩に連れて行ってくれませんか……?」

P「散歩するのはいいが首輪はいらないぞ」

智絵里「え……?」

P「智絵里はお利口なんだから逃げたりしないだろ?」

智絵里「い、嫌です……」

P「そんなに首輪したいのか……?」

智絵里「違うんです……」

智絵里「プロデューサーさんがちゃんと見ててくれないと私だって逃げちゃうんですからね……?」

蒼「ふーん、Pが私の飼い主?……まあ、悪くないかな」

智絵里「追いかけて♪逃げるふり~をして♪」

P「ご機嫌だな」

智絵里「えへへ……。プロデューサーさんとお散歩ですから」

P「結局首輪はしなかったけどよかったのか?」

智絵里「はい。首輪なんてなくてもプロデューサーさんは私のこと見てくれるって分かったから……!」

P「そうだな」

P「さあ家に戻ろうか」

智絵里「はい!」

P「ただいまー。チエリ、いい子にしてたか?」

チエリ「ワン!」

P「ははっ」

智絵里「……」

智絵里「あの……プロデューサーさん……」

P「今度はなんだ?」

智絵里「シャンプー、してもらえませんか……?」

P「さすがに一緒にお風呂に入るわけにはいかないな……。洗面台でいいか?」

智絵里「私は今日一日プロデューサーさんのペットになったはずです……」

P「しかしだな……」

智絵里「それにプロデューサーさんはチエリちゃんも頭しか洗ってあげないんですか?」

P「いや、そりゃ全身洗うけどさ」

智絵里「なら私も一緒ですよね?」

P「くっ……仕方ない……」

???「ふーーーーーーーーーーーん」

P「大丈夫、目隠しはした」

智絵里「ぬ、脱ぎましたよ……」

P「自分でお洋服が脱げるなんて智絵里はいい子だなぁ」ムニムニ

智絵里「ぷ、プロデューサーさん……」

P「ん……?これ漫画で読んだことあるやつだ!」

智絵里「プロデューサーさんのエッチ……」

P「ペットに欲情はせんよ……」

智絵里「あっ……プロデューサーさん……!そこはダメです……」

P(今、色欲はいらない……!)ゴシゴシ

智絵里「じ、自分で洗えますから……」

P「智絵里はえらいなぁ……」ゴシゴシ

智絵里「あっ、だ……んっ……!あんっ……」

P(犬みたいな声出しやがって)ゴシゴシ

智絵里「あっ……」

智絵里「ぷ、プロデューサーさん……。ちょっと手を止めてもらっていいですか?」

P「ん?どうしたんだ?」

智絵里「……なんでもないです」

P「さっぱりしたな!」

智絵里「はい……」

P「じゃあ智絵里はここで寝るんだぞ」

智絵里「え……?ここチエリちゃんの小屋……」

P「ああ。ペット同士仲良くな」

智絵里「は、はい……」

P「……」ゾクゾク

P「智絵里、よかったら明日からもウチのペットになるか?」

凛「あ、プロデューサー……。昨日の電話だけどさ……」

P「ああ、ごめんな。散歩中で」

凛「あのさ……。智絵里とそういう関係なの……?」

P「“ちえり”……?ああ。ウチの犬のことか」

凛「犬……?」

P「ああ、犬だけど」

凛「なんだ犬か……。ビックリした。チエリって名前なんだね」

P「ああ。すごく、すごくいい子なんだ……」



終わり

終わりです。

智絵里ちゃんごめんね。智絵里ちゃんが可愛いのがいけない。

このSSで1番汚されたのはしぶりんってはっきりわかんだね。

それでは

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