【安価】あいうえお作文で小説を書く (110)

説明は>>2から

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450172833

【進行】
・まず、「あ」から始まる一文(※一単語ではないので注意)を>>5に書いてもらいます。
・貰った一文を元に>>1が7〜8行程度の短い小説を書きます。
・その小説の続きを、今度は「い」から始まる一文で書いてもらいます。
・安価が当たった人の一文を採用、7〜8行書きます。その続きを「う」から始まる文章で書いてもらいます。
・これを「あ」〜「わ」までの44字で繋げていきます。「わ」まで行って小説が完成したら終了です。

【ルール】
・安価のレスが指定した一文字から始まっていない場合は下に流れます。
・どうしても会話の展開的に無理がある場合などはこちらの判断で下に流れる可能性があります。ご注意下さい。
・どうしても登場人物などに設定を付与したい場合は安価のレスの()内に書いてもらえれば採用するかもしれません。安価を頑張ってとりましょう。
・エロ/グロ系は自重する方針で。どうしても都合上残酷な描写をしなければいけない場合はこの限りではないです。
>>1が未熟者なのでご迷惑をおかけすることもあるでしょうが、何卒温かい目で見守ってやってください。

さて、習うより慣れよともいいますし早速始めましょう。
「あ」から始まる一文 >>5

愛してるの響きだけで

愛してるの響きだけで。
私は何度救われたことだろう。それこそ、感謝しても仕切れないほどに。
私がどんなに挫けそうになっても、あまりのプレッシャーに押しつぶされそうになっても。
貴方が側にいてくれて、その言葉を言ってくれたから。私は今でも、こうして笑っていられる。
「いつまでグダグダしてるんですか。買い物に行くんでしょう?早く準備して下さい」
「あー、ごめんね。今行くから」
そんな彼に呼び出され、私は慌てて出かける準備をする。こんな日々がいつまでも続けばいいのにな、と。そんな陳腐なことを考えてしまう。

「い」から始まる一文 >>10

いつかは皆死ぬんですけどね

ーーいつかは皆死ぬんですけどね
「え?」
思わず私は声に出してしまった。私が脳内で考えていたことが、"自分ではない誰かの声で"聞こえたからだ。
「……ん?何かありました?」
「ふぇ?…あぁ、いや、何でもない」
彼の声に現実に引き戻される。玄関でスタンバイしていた彼は支度があまりに遅い私を心配して戻ってきたようだ。相も変わらず心配性だ。
空耳か何かだろうか。そう思うことにして、家のドアを開け外に出た。

「う」から始まる一文 >>15

うーん、清々しい雨だ!

うーん、清々しい雨だ!
「ここまで土砂降りだとね、むしろ!むしろ思い切りがあっていいよね!」
精一杯強がってみせるが、やはり雨は嫌いだ。どうしても気分が憂鬱になってしまう。
「そう気を落とさないで下さいよ…ほら傘持って」
「ありがと…もう7月半ばだってのに。梅雨はまだ過ぎて無かったのね」
「短くとも明後日までは続くらしいですよ…駅前まではこっちの方が早いですから、とっとと買い物済ませちゃいましょ」
そういって彼は大通りからそれた横道へ入って行った。私も慌ててついて行く。

「え」から始まる一文 >>20

永遠なんてものは、無いんだよ

ーー永遠なんてものは、無いんだよ
……まただ。さっき聞いた、私ではない誰かの声。
ーー楽しい時間も悲しい時間も、いつかは終わるんだから
可愛らしい女性の声で、私に何かを呼びかけている。私は逃げるように歩みを速める。
ーーいちいち森羅万象に喜怒哀楽するだなんて、無駄な事でしょう?
「……あなた誰なのよ?何がしたいの?」
前を歩く彼に怪しまれないように、小声で。思わずその声の主に呼びかけるようにそう言った。

「お」から始まると一文 >>28

※一旦飯落ちします

俺、この戦いが終わったら彼女に告白するんだ

ーー俺、この戦いが終わったら彼女に告白するんだ
彼女は突然、意味不明なことを言い出した。いや、今までの戯言も意味が分からなかったけど。
ーー貴女の彼氏の心の声よ。実は、貴女の知らない所で彼は戦っているの。私は…
「……と、ちょっと!」
「……ふぇ?」
「ふぇ?じゃなくて……大丈夫なんですか?何があったんです?」
「……ごめん、ちょっとトイレ」
我ながら下手くそな嘘をついて、彼と分かれてそばにあったガソリンスタンドに向かう。今はあの声の主と一人で話したい。

「か」から始まる一文 >>35

※あ行・か行は起承転結の起の部分。しっかり設定を作っていきまっしょー

彼はこのままだと死んでしまうかもしれない

ーー彼はこのままだと死んでしまうかもしれない
ーー別に私にとってはそんなことはどうでもいいことなのだけど。貴女にとってはそうではないでしょう?
「当たり前でしょ…!それで、彼のために私に出来ることはあるの…?」
ガソリンスタンドのトイレの中。あまり長居するわけにもいかないので用件だけを聞く。
ーー理解が早くて助かるね。それじゃあ手短にいかせてもらうわ。
ーー私はキャルル。妖精みたいなものと思ってくれて構わないわ。彼を夜の間だけ"こっちの世界"に引き込むのが私の役割
「……妖精?"こっちの世界"?あなたがいるのはファンタジー的な異世界ってこと?」

「き」から始まる一文 >>42
※連投に関する制限忘れてましたね。
安価を連続で取るのは禁止とします。が、加速目的で明らかにネタな文→真面目な文って投稿するのはアリで。
そんなに人いないですしね。人が増えてきたら変わるかもしれません

着飾った人々が微笑み行き交う街並みを素潜りめいた気持ちで僕は歩いた

>>42
彼の一人称俺なんで僕→俺 にしてもいいですか

ーーー
ーー

着飾った人々が微笑み行き交う街並みを、素潜りめいた気持ちで俺は歩いた。
沿道の屋台では派手な鎧で身を包んだ剣士が食べ物を買っていた。その隣の店では貴族のもののような豪華なドレスを着た少女がアクセサリーを選んでいた。
長期間着込んでボロボロになったローブしか持っていない自分が俄かに恥ずかしくなった。とはいえ、新しいものを買うお金はないのだが。
「次襲われる街がここ、ねぇ。こんなに栄えてる街がそう簡単に堕とされるのかしら?」
隣で空にふわふわと浮かんでいる小さな妖精、キャルルが呟く。
「確かに中々信じられる話じゃないですけど……俺がこの目で見たんだから間違いないです」
俺は「未来の災いを見る」目を持っている。その災害を未然に防ぐことが"こっちの世界"での俺の仕事だ。

「く」から始まる一文 >>50

※今日の更新はここまで。また明日。

くさいなぁ……嫌いな匂いだ

始めさせていただきます

くさいなぁ……嫌いな匂いだ。
昔から、屋台から漂う甘ったるい香りが嫌いだった。人工的な糖類や大量に付けられたシナモンの香りに不快感を覚えてしまう。
それを彼女に話した時は「そんなの勿体無いわねー。折角お祭りなんだから楽しんでなんぼでしょ?」みたいなことを言われた記憶がある。
「…で、今日のこっちでの夜にここに奴らが来るのね?数は分かる?」
「少なくとも100、多くて200ですかね。向こうがその気になればこの街が1時間で制圧されてもおかしくないです」
「対するこっちが50そこらでしょ?人望がないと大変ねー」
「あのですねぇ……というか大変ねーなんて他人事感覚で言わないで下さいよ」
「だって私妖精だし。人間軍に味方する義理なんてないわけだし、結局のところ……」

「け」から始まる一文 >>57

消し炭と化せ

『消し炭と化せ』
「!!」
キャルルの話を聞いていると突然、脳内に映像が流れ出す。まるで実際にそれを見ているかのように。
声の主は全身を黒いローブで包んでおり、杖には炎がメラメラと燃え盛っている。
『我々は貴様を許さない。貴様に幾度も邪魔されたことを見過ごす訳にはいかない……貴様に反省する気はないのなら、今ここで叩き潰す!』
ーーここで映像は途切れた。
「あんたの代わりなんて探せばいる訳だし……って、もしかして見てる?」
「ええ、もしかしなくても。ここにやってくる連中のリーダーはいつもの黒魔術師みたいですね」
「ふぅん……他に新情報は?場所とか」

「こ」から始まる一文 >>63

こいつら人間じゃねえ!!

「こいつら人間じゃねえ!!」
「……唐突に面白くないことを言って何になるのかしら?」
「いや、何か言わないといけない気がして……まあ要するに、あの魔術師は今回召喚魔獣を連れてきてるみたいです。数はそれなり、人間の半分くらい」
「50〜100ね、了解。じゃあそういう感じで増援 を要請してくる」
「妖精だけにですか?」
キャルルからの反応は無かった。

彼と別れたキャルルは増援要請を済ませると、夜の決戦に備えて"ある場所"へ向かった。

「さ」から始まる一文 >>68

逆立ちしながら酒断ち

ごめんなさい、「逆立ちしながら酒断ち」はさすがに拒否権発動させて下さい……

再度安価 >>72
※安価だけ投げて僕は寝ます。更新はまた明日

細雪はゆったりとだが街を白く染め上げていった

始めさせていただきます

細雪(ささめゆき)はゆったりとだが、街を白く染め上げていった。
ここは、つい先ほどまでいた街の遥か北にある小さな街。標高も高く、路面には常に薄く氷が張ってある。
そこでキャルルは、ある人物と待ち合わせをしていた。
「久しぶりじゃのう、キャルル。一年ぶりかの」
「ご無沙汰して申し訳ありません、シルバー将軍殿」
大概の人間を常に見下した態度でいるキャルルが、唯一敬意を表する人物。それが古き英雄、シルバー将軍である。
彼は半世紀前に起きた人間と妖精の戦争の際、人間でありながら妖精側に味方した唯一の将軍である。それ故に、戦争が終わった今でもキャルルを含む妖精たちから尊敬されているのだ。

「し」から始まる一文 >>78

しかし、なにも起こらなかった

しかし、なにも起こらなかった。人間たちはシルバー将軍の裏切りについて驚くほど無関心だったのだ。
その時、キャルルは思った。「人間に対して冷たいのは他でもない人間自身なのではないか」と。
戦争の後、シルバー将軍は人の少ないこの雪の街で隠居生活をしていた。かつての腕力は衰えたが、その迫力はそのままだ。
「して、キャルル。この老ぼれに何の用かな?」
「お願いがあります。貴方がここで育てている特薬草を、少し分けて貰えないでしょうか」
「ほう、何事かと思えばそんなことか。それは別に構わないのだが……何故じゃ?お前は妖精、薬草は必要なかろうに」
「……今行動を共にしている人間のためです」

「す」から始まる一文 >>84

すまん、耳が遠くなっての、もう一回言ってくれ

お久しぶりです。始めさせていただきます

「…すまん、耳が遠くなっての、もう一回言ってくれ」
「……今、一緒に、行動している、人間のため、ですって!」
「カッカッカ、そんなに声を張り上げなくても聞こえるぞ。……しかし、お前も変わったものだなぁ。あんなに人間を毛嫌いしておったのに」
「……まぁ、私にも色々あったってことにしておいて下さい」
「そうかそうか……では、この世話焼き老人はもう直ぐ寝るからの。薬草は勝手に摘んでくれて構わんぞ」
「分かりました。お体にお気をつけて」
キャルルはシルバー将軍に深々と頭を下げる。将軍が寝室に戻った後、庭から控えめな量の薬草を摘み、現パートナーの元へ飛び立っていった。
ーーー
ーー

話は現実の世界、つまり彼と彼女が元いた世界に遡る。

「せ」から始まる一文 >>90

聖戦だ!とその男は演説を締めくくり兵士と群衆は熱に浮かされたかのように叫んだ 聖戦だ!と

ーー聖戦だ!とその男は演説を締めくくり兵士と群衆は熱に浮かされたかのように叫んだ。聖戦だ!と……
「それが黒ローブの男、なのかしら?」
ーーいや、そいつは演説してた男……チャークの部下。で、チャークをフルボッコにしたのがあんたの彼氏ってわけ
「なるほどね……上司をフルボッコにされた恨みであいつを追っかけまわしてる、と」
彼との買い物を終え、家に帰ってきた私は自室でキャルルの話を聞いていた。
「……あいつが"そっちの世界"で死んだらどうなるの?こっちでも死ぬの?」
ーー前例が無いから分からないわ。死ぬかも知れないし、何事もなかったように普通に生活するかもしれないし。植物人間みたいになる可能性も……
「やめて!!!」

「そ」から始まる単語 >>95

束縛される事を口では自由を求めながら望んでいるのだ人と言う者は

『束縛される事を口では自由を求めながら望んでいるのだ。人と言う者は。だからこそ』
付けっぱなしになっていた自室のテレビを衝動的に消す。私はもう何も聞きたくなかった。
ーーで、貴女はどうすんの?あいつに死んで欲しくないなら、貴女に何が出来る?
「わたしは、私は……」
ーー何も起こらないことを祈る?悲劇のヒロインぶって悲しむ?私は何の決定権も持ってない。決めるのは貴女よ
「……嫌。何もせずに待つだなんて、出来っこない」
彼の側にいたい。自分に何が出来るかは分からないけど、彼を出来るだけ助けてあげたい。
今までの私は、彼に支えられているばかりだった。今度は私が、彼を支える番。

※禁じ手感あるけど許して下さい。思いつかなかったんです
「た」から始まる一文 >>100

足りないものだけは、たくさんあった

ま だ い き て ま す
でも更新はもうちょっと待っててください……

足りないものだけは、たくさんあった。それは今でもそう。
でも、彼が私を助けてくれた。私を支え、守ってくれた。だから、今度は私が彼の力になる番。
「……私も戦うわ。ただ待ってるだけなんてごめんよ」
ーーふぅん?本当に?最悪貴女も道連れになるわけだけど。覚悟はいいわね?
「勿論。……死ぬなら一緒に死にたいの。後悔はしない」
ーー……そう、分かったわ。それじゃあ、今晩。貴女は何もしなくていいけど、心の準備だけはしておきなさいよ
そう言い残して、彼女の声は消えていった。

足りないものだけは、たくさんあった。それは今でもそう。
でも、彼が私を助けてくれた。私を支え、守ってくれた。だから、今度は私が彼の力になる番。
「……私も戦うわ。ただ待ってるだけなんてごめんよ」
ーーふぅん?本当に?最悪貴女も道連れになるわけだけど。覚悟はいいわね?
「勿論。……死ぬなら一緒に死にたいの。後悔はしない」
ーー……そう、分かったわ。それじゃあ、今晩。貴女は何もしなくていいけど、心の準備だけはしておきなさいよ
そう言い残して、彼女の声は消えていった。

足りないものだけは、たくさんあった。それは今でもそう。
でも、彼が私を助けてくれた。私を支え、守ってくれた。
だから、今度は私が彼の力になる番。
「……私も戦うわ。ただ待ってるだけなんてごめんよ」
ーーふぅん?本当に?最悪貴女も道連れになるわけだけど。覚悟はいいわね?
「勿論。……死ぬなら一緒に死にたいの。後悔はしない」
ーー……そう、分かったわ。それじゃあ、今晩。貴女は何もしなくていいけど、心の準備だけはしておきなさいよ
そう言い残して、彼女の声は消えていった。

「ち」から始まる一文 >>110
※連投サーセン

ちょっとした事なんだよ本当に大事なことって

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