少女勇者「ねえねえ僕にあんなことやこんなことしちゃうの?魔王「」(82)

勇者「捕まっちゃったよ……お父さんお母さんごめんなさい」

魔王(勇者可愛い勇者可愛い)

勇者「うう……女の子が捕虜になったらその先どうなるかなんて決まってるよね……」

勇者「ねえねえ僕に[ピーー]しちゃうの!?」

魔王(えっ)

勇者「これから魔王の[ピーー]で僕の[ピーー]を[ピーー]されちゃうんだあ……ひええ……」

魔王「」

勇者「さらには[ピーー]までされちゃうんだ……その上[ピーー]までされちゃったら……ひええ」

魔王「そんなことをするか!」

勇者「その後[ピーー]されちゃって遂には凸凹まで……ひええぇ……」

魔王(この子何歳だろ…………)

勇者「最近さらってる女の人達にもしてるの? [ピーー]しちゃってるの!?」

魔王(してない! してないし他の兵士にもさせてない!)

勇者「魔族の赤ちゃん産まされてるのかなぁ」

魔王(どう見ても10代前半なのに…………)

勇者「あ、あの、魔王ぉ」

魔王「……何だ」

勇者「初めてだから……やさしくしてね?」

魔王「」

魔王「くっ!」バタン

魔王(仲良くなりたいだけなのに! 純粋だと思ったのになんでこんな変態なんだ!!)


勇者「……はあ。やっと去ってった…………」

勇者(戦意喪失作戦成功。幼馴染君の家にあったhな本の知識が役に立った)


側近「勇者の様子はどうです?」

魔王「想像してたのと違う」

側近「現実に理想を求めすぎなんですよ。貴方の理想通りの女の子なんてこの世に存在しませんって」

側近「大体あんな男児が女児かの見分けもつかないような子供の何処に魅力があるというのです」

魔王「菊地真の良さがわからないお前には一生理解できないだろうな。この熟女専め」

勇者(さてと、脱走する手段を考えないと……)

勇者(壁が分厚くて硬い分、強化魔術はかけられてない)

勇者(見張りが抜けてる間に爆発魔術を発動すればいけるかな)

勇者(よし、今のうt)

側近「失礼しますよ~」ガチャ

勇者(oh…)

側近「牢屋の居心地はどうです?」

勇者「錆臭さが酷いです」

側近「魔王様がやけにげんなりしてここから出て来らっしゃったんですが」

側近「あなた、一体何を言ったというのです」

勇者「企業秘密です」

側近「そうですか」

側近「魔王様があなたを見張っていない間は私が見張りをしますので」

勇者「たかが子供一匹にわざわざ魔王本人とその右腕が見張りをするなんて」

側近「子供とは言え勇者ですからね。油断はできません」

勇者「ガード硬い。ひええ」

魔王「…………」チラチラ

勇者「わざわざ作業台持ってきて牢屋の前でデスクワークするだなんて」

魔王「逃げられては困るからな」

魔王(仲良くなりたいよおお)

勇者「そ、そんなこと言って、実は僕のことえっちな目で見てるんでしょ!?」

魔王(えっ)

勇者「ぼ、僕、魔王の脳内できっとあんなことやこんなことされてるんだ……ひえぇ……」

魔王「貴様の脳内こそどうなっているのだ!」

魔王(ど、怒鳴っちゃった……)

魔王(こ、ここは落ち着いて勇者の緊張をほぐs)

勇者「き、きっと[ピーー]とか[ピーー]とかされてるんだ……ひえぁ……」

魔王「この淫乱な悪ガキが!!」ダンッ

勇者「ひぇあっ!」

魔王(どうして考えてもないこと言っちゃうんだろう……!)

魔王(きっと勇者はこんな所に閉じ込められて混乱してるだけなのに! 俺の馬鹿!)

勇者「あ、わかった!」

魔王(え?)

勇者「純愛系! 純愛系ですね!」

魔王(バレた!? 俺の本心見抜かれた!?)

勇者「禁断の恋に落ちた魔王と勇者、二人は遥か遠隔の地へ駈け落ちを試みるが」

勇者「追手に襲われ、その恋はやむなく散る……」

魔王(何その純愛ラブストーリー)

勇者「あ、魔王が勇者を籠絡するのも良いかもしれませんね!」

勇者「あ、でも僕の心がなかなか屈しなかったら性奴隷ルートになるのかなあ」

勇者「最初は嫌がるんだけど、半年後には従順になりかけて」

魔王「…………」

勇者「気がつけば快楽の虜……そして一年後にはすっかりお腹が膨らんで……」

魔王「お前の年で妊娠など危険すぎるわ!」

勇者「あ、そっか。じゃあ妊娠は五年後くらいで……」


魔王「もういい! 今日のお前の見張りは側近に任せる!」

勇者(やっと行った……)

勇者(にしても下ネタ言うの恥ずかしいな……)

魔王「うおおおおおお」ガンガンガンガン

側近「魔族一の美形が何やってるんです」

魔王「勇者と仲良くなれんのだ」ドクドクドクドク

側近「額からの出血酷いですよ……」

側近「全く、美形ランキング、抱かれたい男性ランキング共に最高位だというのに」

側近「中身がこれですからね……他人に知られたら支持率の低下は免れませんよ」

魔王「勇者の前だと考えていることと正反対のことを言ってしまうのだ」

側近「貴方にはよくあることじゃないですか。結果的にいつも良い方向に向かうので問題視はしておりませんが」

魔王「これほど重大な問題はないというのに」

翌朝

勇者(……体訛るから筋トレしよ。鎖長くてよかった)

魔王(む……ずっと牢屋の中というのも健康に良くないな)

魔王「……出ろ」

勇者「ひえ?」

魔王「…………運動しなければ体に毒だろう」

勇者(な、なんか優しい!?)

勇者(でもこれは逃げ出すチャンス!)

勇者(結局背後にしっかり付かれてるしいいぃ)

勇者(しかも横にはガッチリ側近……隙が全くない)

勇者「……ちえっ」トボトボ

魔王「……勇者」

勇者「! 何ですか? ひぇぇ」

魔王「…………何でもない」

勇者(一体何なの)

魔王(可愛いよおおお大好きだよおおおお)

側近(魔王様の変態…………)

勇者(まあ久しぶりに歩けて気持ち良かったかな)

魔王「…………」カキカキ チラッチラッ

勇者(……こうなったら次の作戦)

勇者「ねえ魔王ぉ」

魔王「…………何だ」

勇者「ここにいたら僕魔王の赤ちゃん産めなくなっちゃうよお」

魔王「ぶほあっ! げほっげほっ」

勇者「だってここの牢屋冷え冷えだよ? 身体冷えちゃうよぉ? ひええ……」

勇者(場所が変われば環境が変わる。そうしたら逃げ出す隙が見つかるかもしれない)

魔王(た、確かに、この牢屋はほぼ連日冷える上深夜は特に冷え込む)

魔王(その上暑い日は湿度が上がりじめじめして気持ちが悪い)

魔王(脆い人間にとってはとても良い環境とは言えないだろう)

勇者「ひえひえだよぉ……ひええ…………」

魔王「…………わかった。少し待っていろ」

勇者「えっ」

魔王(し、しかし、ふざけて言っただけだろうとは思うが)

魔王(お、俺と、ゆ、勇者の……子供…………)

魔王(い、いかん、不要な妄想を…………)


側近(全く、勇者なんて牢屋に閉じ込めて人間との交渉材料にしてしまえば良いものを)

魔王「……勇者、来い」

勇者「おおっ豪華な客室ただし鎖付き!」

勇者(あっさり新部屋来たー! 壁脆そうだしこれなら詠唱が短い魔術でもなんとか……)

側近「壁は破れないよう魔術で強化してありますから逃げ出せませんよ」

勇者(oh…)

勇者(本気出せば強化してあっても壊せるんだけど)

勇者(いかんせん強い術は詠唱が長いからなー)

勇者(詠唱始めたら近くにいる魔族にバレちゃうもんな…………)

勇者(一般兵ならともかく、魔王と側近じゃ…………)

勇者(はやくしないと、はやく逃げないと手遅れになっちゃうのに…………!)

勇者「お花?」

魔王(これで少しは気を許してくれないかなー)

勇者「こ、この花の花言葉は、確か……情欲」

魔王(えっ)

勇者「やっぱり魔王は僕にあーんなことやこーんなことしたいの!?」

勇者「ひええ……」

魔王(どうしてこうなっちゃうの)

魔王「……お前などに欲情するか! このガキが!」バタン

側近「はいはい交代交代」

勇者(くそっやっぱり隙がない)

勇者(こうなったら最後の手段かな……)

勇者「…………魔王、しばらくの間僕を一人にさせて?」

魔王「無理な頼みだな」

勇者「あのね、あのね……」モジモジ

魔王「…………?」

魔王(勇者の顔が赤い…………?)

勇者「ここに捕まってから、その、ずっと…………」

魔王(な、何だ? 何だ?)

勇者「っ…………」

勇者(我が尊厳を生贄に、最終兵器発動)

勇者「……してなかったから、体が熱いの」

魔王「」

魔王(くぁwせdrfgtyふじこlp!?)

勇者「だから、お願い……一人にさせて? 一時間……ううん、三十分だけで良いから」

勇者「……体が疼くの……ひええ…………」

勇者(こんなこと言ってる自分kimeeeee)

魔王「だ、だがっお前を一人にするわけにはっ」

勇者「じゃあ……僕が一人でしてるとこ、見る……?」胸チラッ

魔王(pぉきじゅhygtfrでsw)

勇者「んっ……見ちゃう? 見ちゃうの? ひええ…………」

魔王「わわわかったで出て行けば良いのだろうう!?」バタァッ

勇者(……よし)


魔王「ぜはっ、ぜはっ……」

側近「何であんな勢いで走ってたんですk…………」

側近(うわ……心なしかテント張ってるような……)

側近「……とにかく、貴方か出てきたのなら私が勇者を監視しに行きますよ」

魔王「やめろ! それはやめてくれ! 行くなら三十分後にしてくれマジで!」

魔王(しかし、勇者の胸……傷痕があったような)

側近(何やったんだあの勇者…………)

ドゴオォォォォォオオオオオ

魔王・側近「「!!??」」


勇者「はふっ……何とか破壊できた」

勇者(はやく走って逃げないと)ザッ

魔王「…………」

勇者(ちょ、嘘!? 先回りされてるとか)

魔王「…………」プルプル

勇者(うわちょ本気で怒ってる?)

魔王「……逃げられると思うな」

勇者「ひぇっ!」

勇者(つ、詰んだ……)

魔王「…………俺を騙したな」

勇者「ひっ」

魔王「っお前がいつも言っていたようにぐちゃぐちゃに犯してやろうか!」

勇者「っ……」ガクブル

魔王「…………」

勇者「っ! ふ、ぁ……っ……」ガクガク

魔王(…………あれ? 俺何でこんなことしてんの?)

魔王(勇者が逃げたがるとか当然じゃんそんな怒ることでもなくね!?)

魔王(勇者の口ヤバイマジ甘いマジごめん)

魔王(や、やばい体が勝手に)

勇者「ひゃっ……」

魔王(勇者の首筋白いやばい)

勇者「っ……んぁ…………」ビクッビクッ

魔王(白い首筋に……俺が付けた赤い跡っ……)

魔王(ちょ、お願いだから止まってくれ俺)

勇者「は、ぁっ…………」

魔王「ふん…………この俺に逆らうからだ」

勇者「っ……あ、ぅ……」

魔王「最早まともに口も聞けぬのか? 他愛もない勇者だな。もう終わると思うなよ」

魔王(どうしてこうなるんだ)

魔王が意外とジェントル

勇者「っ! ……んぁあっ!」

魔王「ふん……全く膨らみのない胸でも感じるものなのか」

勇者「は、はあっ、はぁ……」

勇者「おね、が……ぃ…………」

魔王「泣き言でも並べるのか?」

魔王(自分を止められない俺が泣き言を並べたい)

勇者「ぼくは、どうなってもいいの……」

勇者「ぼくをすきにしてもいいから、おね、がい」

勇者「お父さんと、お母さんを、たす、けてぇっ……!」グスッ

魔王「!?」

勇者「このままじゃ二人とも死んじゃうの! はやく、はやく助けに行かないと!」ウワアァン

魔王「……どういうことだ」

勇者「王様達に、お父さんとお母さんを人質に取られてるの!」

勇者「僕が魔王に負けちゃったから、どんな扱いを受けているかわからない」

勇者「えぐっ……ふぇっ…………」

魔王(……両親を人質に、幼い勇者を無理矢理動かしていたのか)

勇者「おと……さ……おか……ぁ……さん…………」


大臣『魔王討伐に失敗したら、親の命はないと思え』

国王『くれぐれも逃げ出すでないぞ』

魔王「……お前の両親は何処にいる」

勇者「ひえ?」


勇者「お城の、多分……二階の西の角の部屋…………」

魔王「……ちょっと待っていろ」

勇者「!? たす、けてくれ、るの……?」

側近「ちょ、魔王様」

数分後

勇母「勇者ちゃん!」

勇父「勇者ああああ!」

勇者「お母さん! お父さん!」

側近「…………何やってんですか貴方は」

魔王「…………」

勇者「こんなに痩せてるなんて……王様に酷いことされてたの!?」

勇母「私達は良いのよ……あなたこそ、一人で旅をするなんて怖かったでしょう?」

勇父「お父さん達が無力なばかりに……済まないね」

魔王「……すぐに部屋を用意させる」

勇父「あ、ありがとうございます……」

勇母「このご恩は一生忘れません……」

勇者「あの、魔王……」

魔王「…………」

勇者「……お父さんとお母さんを助けてくれてありがとう」

魔王「…………」

勇者「でも、どうして助けてくれたの…………?」

魔王(勇者が好きだからだなんて言えない)

魔王「……もう牢に入っていなくても良い。好きに行動しろ」

勇者「え…………?」



勇者「魔王……入って良いですか」コンコン

魔王「っ!? 少し待っていろ」

魔王(片づけないとヲタク趣味がバレる。レニ可愛いよレニ)

魔王「……入れ」

勇者「は、はい」

魔王「……何の用だ」

勇者「あ、あの…………」

勇者「……………………」

魔王「…………」

魔王(あれ? これってチャンスじゃないか? 勇者の両親助けたわけだし)

勇者「…………」ビクビク

魔王(でもなんか震えてるし……)

勇者「……僕を、好きにしてください」

魔王(えっ)

勇者「助けて、くれたから。僕を好きにして良いって、僕はそう言ったから」ブルブル

魔王「っ…………」

魔王(そんなことができるわけがない)

勇者「負けて捕まっていたわけですから、以前と状況はあまり変わっていないかもしれませんが……」

魔王「………………」

勇者「…………側近さんから聞きました。貴方は、僕が欲しいのでしょう?」

魔王「」

――――――――

勇者「どうして…………」

側近「魔王様は、初めて見た時からあなたを欲していらっしゃるんですよ」

勇者「ぼ、僕を欲して……?」

側近「だから生かして捕らえていたのですが、あなたが一向に気を許さないので嘆いてらっしゃるんですよ」

勇者「でも、それなら……」

側近「無理矢理モノにするのは趣味ではないそうです」

勇者(そういえば、たまに優しかった、ような……)

側近「不器用な方ですから、あなたに上手く話しかけることもできず」

側近「無意識に威圧的な態度を取ってしまっているのです」

勇者「…………」

側近「本当はあなたが欲しくて欲しくて仕方がないのです」

側近「変態にも程がありますよねえ」

勇者「…………」

勇者(魔王は、本当に僕を…………僕の身体を…………)

――――――――

魔王(奴め、一体勇者に何を吹き込んだというのだ)

勇者「だ、から……僕のすべてを、貴方に捧げます」

勇者「……僕、何でも……します」

魔王(い、いや酷いこと言いつけたりなんてしないから緊張解いt)

魔王「脱げ」

勇者「っ」

魔王(あれ?)

魔王(俺何言っちゃってんの!?)

勇者「……わ、かりま、した…………」

魔王(oh…)

魔王「っ…………!」

勇者「……ごめんなさい。すべてを捧げると言っておきながら、こんな身体でごめんなさい」

魔王(傷痕だらけではないか……)

勇者「犯すなり、傷つけるなり、お好きなよ……うに……弄んでください」ブルブル

魔王「……もう服を着て良いぞ」

勇者「! ……っこ、んな、汚い身体で……ごめんなさい」

魔王「……そうではない」

勇者「……ひえ?」

魔王「……つらかったな」

お菓子食べてくる

魔王(人間は、これほど小さな子供一人に戦いを押し付けていたというのか)

魔王「お前を弄んでは、お前の両親が悲しむだろう」

魔王「わざわざお前の心が離れるようなことをするか」

勇者「ん…………」

魔王「……以前、お前が胸を見せたことがあっただろう」

魔王「…………酷い傷痕があるように見えてな」

勇者「それを……確かめたかっただけ?」

魔王「…………」

魔王(そういうことにしておこう)

魔王「……もう、戦わなくて良いのだぞ」

勇者「っ……! ……えぐっ……ぁ……うあぁぁぁああああ」ブワッ

魔王(だっ、抱きつかれt)

勇者「まお……ありがと……ありがと…………!」

魔王(かっ、かわいい……)


…………

……

魔王(で、どうして勇者と一緒に寝台に乗っているのだ)

勇者「えへへ……魔王…………」

魔王(すっかり懐かれてしまった)ナデナデ

魔王「……お前」

勇者「はい」

魔王「散々下ネタを吐いていたのは逃げ出す隙を窺う為だったのだろう?」

勇者「ひえっ!? おお思い出させないでよっ!」

勇者「は、恥ずかしいし…………」

魔王(何だ、意外と純粋ではないか)

魔王(これはキタかもしれない)

魔王(しかしこのまま一緒に寝るのか?)

勇者「もう……」ジタバタ

魔王(いや待て相手は子供だ冷静になれ俺)

勇者「……ねえ、攫われた女の人達はどうしてるの」

魔王「……手厚く介抱している」

勇者「介抱?」

魔王「何も無闇に誘拐していたのではない」

魔王「魔族や魔物の子を孕んでいる可能性のある女を保護しているだけだ」

勇者「そ、そうだったの!? それなら最初からそう言ってくれれば良かったのに……」

魔王「……そういえばそうだな」

勇者「そのことを人間の国の王様に伝えたりできないの?」

魔王「第一信用されるわけがない。保護している女も、自らが魔に属する者の子を孕んでいるとは知られたくないだろう」

勇者「そっか……」

魔王「女の同意なしの性交を禁止する法も作った。被害者は減っている」

勇者(えっ何この魔王親人間家?)

勇者「でも、良かった……魔王、悪いことしてるわけじゃなかったんだ…………」

魔王「だが、お前は……酷い傷を負ってしまったな」

勇者「っ良いの……お父さんとお母さんが無事なら」

勇者「僕もね、魔物も魔族も殺したことないんだよ」

勇者「あの子達は基本的に人を襲わないし、」

勇者「僕は魔王城に攫われた女の人達助けて、魔王を倒せって命令されてただけだから」

魔王「……敵を殺さなかったからこそ、自分が傷ついたのだろう」

勇者「あと、人間の盗賊に襲われたり…………」グスッ

魔王「…………」ナデナデ

勇者「……っも、ずっとここにいて良い?」

魔王「……ああ」ギュウウ

勇者「ん…………」ウトウト

魔王(この魔王である俺の理性が持たないはずがない)

勇者「まお……好き…………」ウト……

魔王「っ!?」

魔王「勇者っ!」ガバッ

勇者「ふぁっ……!?」

…………
……

チュンチュン

勇者「…………」ボー

魔王「……………………」

魔王(俺はなんということをやらかしてしまったんだ)

勇者「…………」ポケーー

魔王「…………すまなかった!!」ドゲザァッ

勇者「ひえっ!?」

魔王「りっ、理性が、持たず……俺はお前をっ…………」

勇者「ん…………」

魔王「だがっ、俺はっ……お前の身体だけが欲しかったわけではないっ…………!」

魔王「自分で、体が成長しきっていない者との性交を禁止する法を作っておきながらっ」

魔王「なんと情けないことだっ…………!」

勇者「え、じゃあ……魔王捕まっちゃうの?」

魔王「……その法は今日の12時より施行だ。よって罰せられはしない……」

勇者「ギリギリセーフなの!?」

魔王「まあ、そうだが…………」

勇者「……今日の12時からは、僕と魔王はしばらく……できないの?」

魔王「お前が大人になるまでは無理だな」

勇者「……じゃあ、もう一回しよ?」

魔王「」

勇者「何年も一緒に寝れないなんてつらいよ。だから、12時になるまで、もう一回だけ……」

魔王「は、腹は痛まないのか?」

勇者「ちょっとピリピリするけど……そんなに痛くないよ」

勇者「僕は、大丈夫だから…………」グイ

魔王「ゆ、勇者っ…………」

勇者「ふぁ…………っ……」ピク

勇者「ん、ぁっ……まおっ…………」

勇者「んあぁ…………んっ………………」ビクビク

勇者「は、ぁっ…………」

勇者「ひぁっ!」

勇者「んっ、んぅっ、ぅ…………っん…………」

魔王「っ勇者…………」

勇者「まお、ぅ……すき、すきっ…………」

勇者「っ……ぅ……はあっ…………んぅ……っ……」

…………
……

側近「何で勇者が魔王様にくっついて離れないんですか」

魔王「そ、それはその……」

勇者「…………///」

側近「まさか…………」

魔王「……………………」


勇者「僕達ずっとここにいて良いんだって!」

勇母「そう……」

勇父「し、しかし……魔王城に永住とは……」

勇者「僕が魔王を結婚するから大丈夫だよ!」

魔王(ヤバイ勇者の御両親と顔合わせづらいヤバイ)

側近「あの方は、魔王らしく振る舞うよう教育されたが故に」

側近「本音を言えず魔王らしい言葉を吐いてしまう癖があるのですよ」

勇者「たまに乱暴なこと言ってたのってそれが原因だったんですか」

側近「変な人ですよねえ。変態ですし」

勇者「? 何で変態なんですか?」

側近「あの方はロリコンなんですよ」

勇者「え!?」

勇者「まおぉぉぉ」

魔王「ど、どうした!?」(な、泣いている……だと……)

勇者「僕が大人になったら捨てるの!?」

魔王「」


魔王「ど、どうしたいきなり」

勇者「側近さんが、魔王はロリコンだって」

魔王「」

勇者「魔王は僕が子供だから好きなの? 大人になったら嫌いになるの?」

魔王「す、捨てるわけないだろう!」

魔王「た、確かに、最初こそお前の属性……というか、そういうものから興味を持ちはしたが」

魔王「今は……そうではない。お前自身が好きだ」

魔王(やべえ台詞kuseeeeeeeeee)

勇者「ずっと一緒にいてくれる?」

魔王「死ぬまで面倒を見る!」

団長「魔王陛下、人間の軍が食料不足によって行き倒れているのを発見しました」

魔王「何か分けてやれ、人間でも食える物をな」

側近「そんな人間に優しくしなくたっていいのに」

魔王「人間と魔族の距離が近付けば、混血の者の差別も減るだろう?」

側近「ふん、無駄なことを」

魔王「男のツンデレは呼んでないぞ」

勇者「?」

勇者「どういうこと?」

魔王「こいつは」

側近「言わなくていいです」

勇者「気になるじゃないですか」

勇者「もしかして、側近さんって……」

魔王「……混血だ」

側近「…………」

魔王「側近とは幼い頃からの親友なのだが、人間から生まれたからと差別されていたことが多々あってな」

側近「ただの腐れ縁です」

魔王「そう言うなよ」

側近「私を助けるためだけに魔物の子を孕んだ人間の女を助けたりするなんて、本当に馬鹿な魔王ですよ」

勇者「やっぱり魔王良い人じゃん! ロリコンだけど」

魔王「」

これで一応終わり。
勇者の幼馴染♂が来て魔王が嫉妬したり雪合戦したり
ネタがあるにはあるんですが疲れました。
ヤケクソで書いた後悔も反省もしていない

乙乙
もっと続けていいのよ

中途半端な終わりかたでほんとごめんなさい
続き書きたい方もし居たらどうぞ

いや、これはもうコレで終わらせといた方がいいだろう
>>1はとりあえず乙

良い物見れたよ
乙乙

続き読みteeeeeeeeeee

面白くなるか分からんけど一応書いてみる

>>1いい選択だ書いてくれ、いえ書いてください

ぜひ、お願いします。

幼「よう、お久。これ土産」

勇者「わあ、故郷のお菓子! これ食べたかったんだあ……って、幼馴染君!?」

勇者「一体どうして魔王城に!?」

幼「俺って一応勇者の遠縁なわけじゃん? お前が音沙汰無しだから代わりに魔王討伐を命じられてな」

幼「でもお前が死んだとは考えられねえし、魔族側に寝返ったとかもっとなさそうだし」

幼「とりあえず様子見しにきたわけだが」

勇者「うん……」

幼「元気そうだな」

勇者「実はかくかくしかじかで」

幼「そうだったのか」

勇者「そっちこそ、親を人質にされてたりとか……」

幼「ちゃんと旅立つから人質にすんなって王様達脅しといた」

勇者「そっか……でも、家に帰ったらただじゃ済まされないんじゃ……」

幼「親戚にお偉いさんがいるから、そっから王様達に話通してもらう」

幼「そっちから直接王様に伝えるのは危なっかしくても、」

幼「王様から信頼されてる奴から話されれば大丈夫じゃね?」

勇者「う、うん! でも、民間の人達には情報広めないで!」

勇者「皆に知られたら、子供を産んだ後で帰ろうとしてる女の人達が帰りづらくなっちゃうから」

幼「おう」

幼「国の上層部だけで情報取り扱うように頼んでみるわ」

魔王「勇者、そいつは……」

勇者「えっとね、幼馴染君! 故郷の近所に住んでたの」

幼「こんちはっす」

魔王「……よくここまで辿り着いたな」

幼「一応戦えるからな」

幼「お前等もう結婚したの?」

勇者「ちょ」

魔王「正式にはまだだが」

勇母「あら、幼馴染君、久しぶりね」

勇父「背、大分伸びたんじゃないか?」

幼「お久しぶりっす」

魔王「……お前の家族と仲が良いんだな、あの者は」

勇者「生まれる前から付き合いあるからね」

魔王「…………」

幼「あと勇者」

勇者「何?」

幼「エロ本いる?」

勇者「」

魔王「」

勇者「いらないよ! というか人前で何言ってんの!」

幼「昔はよく一緒に見ただろ、兄貴のエロ本」

魔王「……勇者の知識が妙に豊富だったのはお前の所為か?」

幼「いや、勇者が俺の兄貴の部屋でこっそり本探してたのがきっかけ」

勇者「バラさないでよ! ひええ……これだから幼馴染は……」

幼「探してるところ初めて目撃した時のお前の顔いまだに覚えてっぞ」

幼「マジキョドってたよなwまあ俺も一緒に探すことになったんだけどよwww」

勇者「魔王の前でそんなこと言わないでよばかあああ!!」

幼「www」

魔王「…………」

勇者「ひええ…………」

幼「冗談はこのくらいにしておいて」

勇者「……幼馴染君のばーか。僕より知識豊富なくせに……」

幼「せっかく雪積もってんだし、雪合戦やらね?」

勇者「! やる!」

魔王「何だそれは」

勇者「えっとねえ、こうやって雪を丸めて」

勇者「ていっ」ポイッ

勇者「敵のチームに投げつけて、当たったら勝ち」

魔王「ほう」

魔王「面白そうだな。こうすればいいのか」ブンッ

幼「うおおおっ!! て、手加減しろよ! 貫通しかけたぞっ」ボウッ

勇者「そっちこそ強く投げ過ぎ! えやっ!」ビャッ

幼「股間狙ってんじゃねー!」

勇者「やーいやーい」

魔王「強く投げ過ぎると、敵に届く前に雪が融けるな」

魔王「大きめに作るか」

幼「待て、俺が死ぬ」

側近「何やら騒がしいですね……」

側近「……雪玉を作って投げつけるなんて、非道にも程があります」

魔王「あ、いや、その……」

勇者「でもこれ遊びだよ?」

魔王「だ、だが、側近はな……」

側近「しかしストレス発散になりそうですね。加わります」

魔王(昔雪玉を投げつけられて虐められていたが……大丈夫そうか)

幼「じゃあこっちに混ざってくれよ! 二対一で不利だったからよ!」

側近「では魔王様、御覚悟」ブオウッ

魔王(怖い側近怖い)

勇者「……何か側近さんの玉やけに身震いがするんだけど」

魔王(……過去を思い出してでもいるのか?)

魔兵士1「何やってんだあれ? 魔王様と勇者様じゃないか」

魔兵士2「まーぜーて!」

魔兵3「あ、じゃあ俺も」

魔兵4「あ、あたしも…………」

人兵士a「雪合戦か?」

人兵士b「いやあ、まさかこっちで見られるとは」

人兵c「空腹で行き倒れになってた俺等を助けてくれるなんて、魔王軍って意外と優しいよな」

人兵d「俺等も混ざって良いかな?」

幼「お、人数増えてきたな。良いぜ良いぜ! 多い方が盛り上がるからな!」

勇者「いっくよぉー!」

魔王軍、人間軍の者達混合のチームが出来、勝負は数時間続けられた。

側近「ぜは……些か力を使い過ぎました」

魔兵8「はは、なかなかやるじゃないか」

人兵10「そちらこそ。ははは」

魔兵19「なあ、今度一緒に酒飲まないか」

人兵20「おう、その時はこっちの国の酒も持ってくるよ」

勇者「あれ……魔族と人間の距離近付いてる?」

魔王「言われてみればそうだな……」

勇者「ねえ、今は混血の子が差別されるような時代でもさ」

勇者「いつか、混血の子が生まれても普通だって思えるような時代が来るかな」

魔王「時間はかかるだろうが……争いをしなければ、いつかはな」

勇者「僕達の子供も……ハーフになるもんね」

魔王「ゲホッ……そうだな」

魔王「ところで、勇者」

勇者「はい」

魔王「あいつとは……どのような仲なのだ」

勇者「幼馴染君? ただの幼馴染だよ?」

魔王「……そうか」

勇者「うん」

魔王「……………………」

勇者「そりゃ、一緒にえっちな本見たりはしてたけど」

勇者「恋人とか、そんなのじゃなくて、兄弟みたいな感じなんだ」

勇者「一応親戚だしさ。だから、安心して?」

魔王「そうか」

勇者「僕だって、最初は魔王と側近さんがデキてるんじゃないかって思ってたんだから」

魔王「ゲッホゲホッ……冗談を言うな、あいつは男だぞ」

勇者「初めて見た時は女の人かと……」

魔王「確かに細いが、あいつの守備範囲は熟女だ」

側近「貴方にとっては20歳以上の女性は全て熟女なんですか」

勇者「やっぱりロリコンだぁ」

魔王「」

勇者「魔王……僕達の子供が、混血の子が差別されることのない」

勇者「平和な世界を作っていきましょうね」

魔王「ああ」

魔王「……勇者、愛してる。お前が大人になっても」

勇者「うん……魔王、大好き」


おわり

続きを読みたいと言ってくれる人がいてくれたおかげで
なんとか書きたかったネタを搾りきることが出来ました。ありがとうございました

乙♪(^ω^)

乙~

乙!!

乙乙乙

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