ギル「ブルボン?」 (9)


綺礼「」ボリボリ

綺礼「」ゴロッカチッ<今日のニュースをお伝えします……。

ギル「」

綺礼「ふぅぅぅ」パリパリ

ギル「おい、綺礼。 教会の仕事はいいのか?」

綺礼「あぁ、最悪居留守を使えばどうにでもなる」
ポロポロ

ギル「おい、貴様何を食べている。 我と会話が出来るというのに何だその態度は」プンスカ

綺礼「ブルボンのお菓子だ。 英雄王よ、そんなことも分からんのか」

ギル「ブルボンだと?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450013385


綺礼「あぁ、そうだ。現代の日本でポピュラーなお菓子メーカーだ。」

ギル「なるほど、雑種が好んで群がる餌か」

綺礼「まぁそう言うな英雄王。どれ、お前にも少し分けてやろう」[アルフォート]ポイッ

ギル「雑種の好みを知るのも王たる我の務めだ、頂くとしよう」パクッ

ギル「」ビクッ

綺礼「ふふ、味はどうだ?」

ギル「上手い……さっくりしたビスケットなのにしっとりさがあり生地の味とミルクチョコの味が絶妙にマッチし止まらない。食感も楽しい」パリパリボリボリ

綺礼「だろう、ただ一気に食べ過ぎると……」

ギル「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"」ゲホッ

綺礼「……喉が焼けるぞ」

ギル「それを早く言え」ナミダメ

綺礼「ふん、アルフォートを味わう幸福はアルフォートで喉を焼く不幸の上に成り立ったものだ」

綺礼「平日仕事をさぼってテレビを見ながらお菓子をつまむ、これを愉悦と言わず何と言う……ククク」

ギル「そうだな、雑種の嗜好も我に追いついてきているな」

綺礼「これはどうだ」[ルマンド]ポイッ

ギル「うぉぉぉぉあ!!」

綺礼「どうした?」

ギル「味の出所はイマイチわからんが食感がずば抜けて良い……何層にもなったクッキー一枚一枚の歯触りがしっかり感じられる」

綺礼「お陰でこぼれやすいのが珠に傷だがな」

ギル「それを早く言え」フキフキ

ギル「気に入った、我の宝物庫にしまい込むとしよう」カタカタカタカタ

綺礼「何をしている英雄王」

ギル「アマゾンでとりあえずケースで50箱頼んだ」

綺礼「貴様……どうせ届け先はこの教会だろう。まぁいい、ランサーに運ばせるとしよう」

ギル「あの犬にはお似合いだな」

青タイツ「ぶぇっくしゅん!! 参ったな、また女に噂されてるぜ」


ギル「しかし……この王たる我を満足させるとは素晴らしいぞブルボン。 よし、セイバーにもくれてやるとしよう」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

セイバー「シロウ、ごはんはまだですか」アホゲピコピコ

士郎「おう、もうすぐ出来るぞ」

イリヤ「もう、そんなにはしたないとレディー失格よセイバー」

セイバー「何! 私は料理の進度が気になっただけだ! このアルトリア・ペンドラゴン決してお腹がすいてるなんてことは……」グゥ~

イリヤ「なんてコトは?」ニヤニヤ

セイバー「うぅ……///あぅぅぅ……///」カオマッカ

士郎(かわいい)ガラァンガラァンガラァン!!

セイバー「警鐘……侵入者ですね」

士郎「あぁ。 セイバー、行くぞ」

セイバー「いや、シロウはここにいて下さい」

<<<おい、雑種。 セイバーを出せ<<<

セイバー「やっぱりシロウ一人で行ってください」ガグブル

士郎「なんでさ」

ギル「早く出てこないとこの屋敷が吹き飛ぶぞ」

士郎「ギルガメッシュ……いまセイバーはいないんだ」

ギル「おーい、セイバー。我は貴様にお菓子を譲り来てやったのだぞ、存分にもてなせ」

セイバー「お菓子?」ピクッ

セイバー「本当にお菓子をくれるのですね?」ガラガラ

ギル「おぉ、いるではないかセイバー。 だが頼み方がなっていないな」

セイバー「お、お菓子を戴けますでしょうか?」

ギル「堅い方向ではない……もっとキュートにだ!」

セイバー「キュートだとっ、貴様私の騎士としての誇りを穢すつもりか!」

ギル「なに、我の気まぐれよ。 さあ、持てる限りの可愛さを一文に注ぎ込むがいい」

セイバー「くっ……お菓子のためです」

ヒュゥゥゥゥゥ……

セイバー「あ!ギルお兄ちゃん、おかえり~ え?お菓子かってきたの? ふーん、い~な~ ねぇねぇ、わたしにもちょうだい! え、いいの? ありがと! ううん、手渡しじゃダメ、あーんして、あ~~ん///」

士郎(かわいい)

ギル「セ、セイバー。おおおお前は愛いヤツだぁぁぁ、おおお我のモノににれぇえ…………」バタッ

セイバー「/////」


セイバー「さぁ英雄王よ、お菓子をよこせ」

ギル「そう慌てるでない、アレは我の宝物庫にしまってある」

ギル「王の財宝(ゲートオブバビロン)」

セイバー「なっ」

ギル「ふはははは! どうだ、言葉にできぬだろう」

ルマンド「シュンシュンシュン」

ギル「さぁとくと味わうがいい、ーー食すべき琥珀の棒ーー」

セイバー「~~~~~」パクッ

セイバー「な、何ですかこれは。 この甘過ぎず奥深い味わい……いつまでも食べていたくなる」

ギル「そうであろう」

セイバー「!」ピカッ

セイバー「シロウ、これをどうぞ」サッ

士郎「お、ルマンドじゃないか、懐かしいな」

セイバー「シロウの属性は剣ですよね」

士郎「そうだな」

セイバー「剣って細長いですよね」

士郎「そうだな」

セイバー「ルマンドって細長いですよね」

士郎「そうだな」

セイバー「投影できますよね」

士郎「」

セイバー「投影できますよね」

士郎「」ウツムキ

セイバー「投影しろよ」

士郎「ハイ……」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom