少女「男はどうして私と話すの?」男「それが俺のバイトだ」(228)

少女「ねぇ、男……」

男「なんだ?今、稼ぎ時で忙しいんだから手短にな。」

少女「退屈………」

男「本でも読んでろ」

少女「………飽きた」

男「そりゃ毎日のように喫茶店の一角を陣取って一日中本読んでりゃそうなるわな」

少女「だから、話し相手になって」

男「もう少ししたら暇できるから後でな」

少女「むぅ……」

オトコクーン、ヨンバンテーブルオネガイシマスー

男「あ、はーい!」

少女「ぶぅ………」

男「後でジュース持ってきてやるから」

少女「………ほんと?」

男「ホントホント。だから待ってな」

少女「うん、わかった」

男「オーダー入りますbltサンドと、ブレンドコーヒー、オレンジジュース」

マスター「うん、わかったよ。すぐ用意する。」

男「あ、出来れば先にオレンジジュースお願いします」

マスター「あぁ、少女さんのご機嫌とりようね。すぐ用意するよ………すまないね。」

男「……何がですか?」

マスター「いや、本来なら君はあの娘の相手だけをしてればいいのに、店を手伝って貰って。」

男「雇ってもらってる身として、これくらい当たり前ですよ。」

マスター「ははっ、そう言ってもらえるとありがたいね。」

男「大体、かわいい女の子の話相手をしてるだけでお金もらったりしたら、罰当たりそうですよ。」

マスター「違いない。ほら、オレンジジュースだ。早くお姫様のご機嫌とりをしてきてくれ。」

男「ありがとうございます。」

マスター「代金は君の給料から引いておくよ」

男「……話の流れ的に奢ってはくれないんすね。」

マスター「商売だからね。」

男「ちゃっかりしてるなぁ……」

少女「……なにが?」

男「」

>>5ミスった……

男「ちゃっかりしてるなぁ……」

少女「……なにが?」

男「いや、こっちの話。それと、厨房に入ってくんな。」

少女「退屈……」

男「これ持っててやるから、席でおとなしく待ってろ。」

少女「えー………」

男「文句を言わない。あと少しだからさ。」

少女「わかった……」トテトテ

男「行ったか……」

マスター「お疲れ様」

男「いえいえ」

マスター「じゃあ、あの娘に持っていてあげるついでに四番にコレ、持っていって。それと、六番にその二つ、八番にナポリタン。で、帰りに五番の注文とってきて。」

男「ついでじゃねぇ!」

30分後

マスター「お疲れ様。お昼時過ぎたから、休憩していいよ」

男「りょーかいです。今日、結構きつかったですね。」

マスター「いつもなら、もう一人バイトの子がいるからね。」

男「旅行行ってるんでしたっけ?」

マスター「イタリアだったかな?服飾の勉強してくる~、って意気揚々としてたよ。」

男「そうなんすか……」

マスター「それよりいいのかい?」

男「何がですか?」

マスター「お姫様のご機嫌とり。」

男「あー、そうですね。行ってきます。」

マスター「その意味じゃ休憩はないかもね」

男「ははは、そうっすね……」

ご飯食べてくる。

需要ある?

俺は見てる

>>9
マジか
モチベーションあがる。
待ち時間使って書いてるから遅いけど。そこんとこどうか見捨てないでよろしく。

少女「……遅い」ムスー

男「悪い。予想外に客足が絶えなかったんだ。」

少女「………嘘」

男「嘘じゃないって」

少女「さっき、マスターと話してた………」

男「それくらいは許してくれよ、仮にも向こうは雇い主なんだからさ。」

少女「………違う。」

男「ん?」

少女「男を雇ったのは私………。だから、私が男とお話しするの……」

ほのぼのssもたまにはイイな

少女「………もう一人の人は、マスターに雇われてるから、なかなか私の話し相手になってくれない……。けど、男は私が雇ったから、私の話し相手になるの………」

男「確かに、契約書にはそんなこと書いてたけどさ………。でもやっぱり、勤務先になるのは、この喫茶店なんだ。だから、手伝うのは当たり前だろ?」

少女「う………」

男「それに、あの腹黒女も、暇とは言え、客がいるときでもお前の話し相手になってるんだから、少しくらいマスターに俺を貸し出してもいいだろ。」

少女「うぅ………」

男「そう泣きそうな顔するな。俺がいじめてるみたいじゃん。」

少女「………」

男「まぁ、いいや。この話は終わり。」

少女「………うん。じゃあ、お話ししよ?」

この少女がどんな子なのか気になるわ

面白くなっていきそう。気体

>>12
ありがとう

男「とは言っても、なんの話をするか?」

少女「………なんでもいい。」

男「そういうのが一番困るんだけどなぁ……」

少女「じゃあ………えぇっと………ぅん?」

男「思い付かないなら、俺が話題つくるか……そうだな。お前、いつも本読んでるけど何を読んでるんだ?」

少女「まちまち………」

男「………どんな種類の本とか、あるだろ」

少女「………なんでも読む。小説が多い。」

>>14
とりあえず大人しめなお嬢様をイメージしといて。
>>15
期待に応えられるように頑張る……

男「小説って言うと……ハリーポッターとか、そういうのか?」

少女「うん……ファンタジーとか、sfとか、純愛とか、あり得ないものが好き。」 

男「純愛をあり得ないものとかいうなよ……」

少女「他にも、伝記物とか、推理物とか、現代物とか、サスペンスとかも好き。」

男「ほぼ全部じゃねぇか」

少女「全部じゃないよ?ホラーは、……嫌い。」

男「また、なんで?」

少女「怖いから………」

男「あぁ……なるほど。」

少女「……でも、魔法は好き。」

男「そもそも、魔法と、ホラーは直結しないだろ。」

少女「………そうでも、ないよ?例えば、黒魔術なんかは、血とか使って、一時期のお昼ドラマみたいなドロドロしてるし。」

男「例えが微妙だが、なるほど、そういう見方をすれば魔法もホラーに繋がるのな。確かに、ハリーポッターなんかも、ちょっとホラーみたいな部分があったし……」

少女「そうなの?」

男「あれ?お前読んだことないのかよ?」

少女「………あれ、重くて読めない」

男「……………」

少女「軽くてたくさんの量が読める本がほしい。」

男「それは望み過ぎじゃないか?どうしてもっていうならipadとか使えば………」

少女「あれも重い。」

男「………なら、スマートフォンは?」

少女「本がいいの。電子書籍は………甘え。」

男「そこまで言うか………」

少女「……男は、わからない?紙のページを捲る楽しさ。」

男「まぁ、わからないでもないかな。」

少女「……男は本を読む方なの?」

男「教科書以外なら、そこまで読まないかな。流行り物とかは、たまに読むけど。」

少女「例えば?」

男「ん………」

少女「………まさか、ハリーポッターとか言わない?」

男「ははは、そんなことあるわけ………」

少女「見栄張った?」

男「はい………」

少女「……男はほとんど本を読まないんだね。」

男「まぁ、そうだな。……お前は小説以外は他に何を読むんだ?」

少女「………魔術書とか、経済書とか、古文書とか、辞書とか、六法全書とかかな?」

男「経済書以外ツッコミ所しかねぇな。……辞書とか読んで面白いか?」

少女「………なんでも読むって意味だったのに。活字が並んでるだけで面白いよ?」

男「それはもう病気だよ。」

男「というか、活字が並んでるだけで面白いなら、電子書籍でも、よくないか?」

少女「………訂正。紙に活字が並んでるだけで面白いの。」

男「はぁん……そんなものか。」

少女「そんなものだよ……。ねぇ、男。」

男「なんだよ。」

少女「……もう一人の女の子は、今日いないの?」

男「今更だな、その話題。」

少女「そう、かな……」

男「あの腹黒女は、ほぼ毎日朝から来てるだろ?」

少女「………知らなかった。」

男「俺がこのバイト始めるまでアイツがお前の話し相手だったんだろ?」

少女「そうだけど………いつも、本読むの飽きてから話しかけてたから、いつからいたかは知らない………」

男「それはそれでひどい話だな。」

少女「それで、あの人は?」

男「アイツならイタリアに旅行中だよ。服飾の勉強するんだと。」

少女「そうなんだ……いってくれれば、手配してあげたのに………」

男「手配ってなんの?」

少女「イタリア観光の。……日頃お世話になってるから、ただでいかせてあげたのに………」

男「あれ?それなら、俺も言えば海外旅行させてくれたりする?」

少女「男は、ダメ。」

男「なんでだよ。」

少女「私と一緒じゃなきゃ、ダメ。」

男「反応に困るな。」

少女「………いや?」

男「嫌じゃないけど、なんで、お前と一緒じゃなきゃいけないんだよ。」

少女「私が退屈になるから。」

男「………そういうことか。」

少女「……どういうこと?」

男「いや、なんでもないよ。」

少女「気になる………」

男「気にすんな。第一、高校生に海外にいくだけの時間はないよ。」

少女「高校生って忙しいの?」

男「主に勉強とお前の話し相手でな。」

少女「もう一人のバイトの人は、大学生だけど、忙しくないのかな?」

男「アイツ、大学生だったのか………」

少女「……経営学部って言ってた。もう、成人式も過ぎたんだって。」

男「いいとこ、見た目は中学生なのにな。」

少女「そんなこと言ったら、怒られるよ?」

男「聞いてるわけねーって。」

オトコクーン、チョットキテクレルー?

男「あ、呼ばれた。……行っていいか?」

少女「五分」

男「………かしこまりました。」

厨房
男「で、なんですか?マスター。」

マスター「いやさっきね、あの子から電話があったんだけど、『一日メイド服と、メイド服写真バラ撒かれるのどっちがいい?』だって。」

男「………マジかよ。」

マスター「なにか言ったのかい?」

男「見た目中学生という話を……」

プルルルルラ

マスター「お電話ありがとうございます喫茶店………あぁ、君か。で、用件はなんだい?………ほぅ、ふむ。……わかった伝えておくよ。……あぁ、最後に彼に伝えたいことがあるなら、メールを使いなよ。国際電話は料金が割高だろ?……あぁ、アドレスは君に教えておくよ。じゃあね。」

男「なんて言ってました?」

マスター「3日に延長だってさ」

喫茶店窓際の席
男「ただいま戻りました……」

少女「………びっくり」

男「なにがだよ。」

少女「五分の間で、男の顔が一気にやつれた。」

男「あの腹黒女に、脅迫された………」

少女「……どんな風に?」

男「3日間メイド服で働かないと写真バラ撒くって………」

少女「…………ふふっ」

男「笑うなよっ!」

少女「………大丈夫、この間も似合ってたよ?」

男「やめろ、気にしてるんだ………」

男がハヤテみたいな顔ならまぁいいけど高校野球児みたいな顔でメイド服だったら













トイレいってくる

少女「………かわいかったよ?」

男「それはフォローになってない。………それにしてもあの腹黒女は、どうやって服を調達してるんだろうな。」

少女「……自分で作ってるらしいよ?」

男「マジか……」

少女「まじなのです。………何回か、着せ替え人形にされた。」

男「それはまぁ、御愁傷様……」

少女「……ごすろりっていうのを着させられた。」

男「似合いそうだな。」

少女「……フリフリして重い。腕が上がらなくなる……」

男「お前は一貫してるよ……」

>>29
なんてことをしてくれたんだっ!
男は、特別女顔というわけではないけど、とりあえず女装しても違和感はないレベルです。

あれ?それハヤテでよくね?

よし俺はハヤテの現代高校生版でいこう

男「お前さ、あまりに貧弱すぎねぇか?少しは筋トレとかしたらどうよ?」

少女「…………イジメ?」

男「なんでだよ。」

少女「………人には向き不向きというものがある。」

男「まぁ、確かにあるけどさ……。それでも最低限のレベルというもんがあるだろ。」

少女「………男が平均というものを使って、個性を潰す発言をしてる……」

男「いや、意味がわかんねぇよ。」

少女「コレが、個性を潰すという現代の悪しき感性………」

男「個性を主張して、言い訳することの方が悪しき現代の感性だと思うけどな。」

少女「………自由の履き違え?」

男「そんな感じ。そして、話題をそらそうとするな。」

少女「………バレたか。」

>>29 その程度でトイレにいくとは情けない












ちょっとトイレいってくる

>>32
ハヤテってそもそも、現代高校生なのでは?

そして、男がハヤテでも、少女はナギではないので、注意してね。

>>35

いやまぁそうなんだけどさ…
















マチガエタッテイイジャマイカ…

男「さっきからトイレに駆け込むやつが多いな………」

少女「何の話?」

男「いやいや、こっちの話。さて、話を戻すぞ。」

少女「………戻さなくていい。男の私の虐待調教計画なんて聞きたくない。」

男「誤解を招くような発言をするな。」

少女「………事実、男が私に普通という型に当て嵌めようとしてる……」

男「じゃあ聞くけど、お前、腕立て何回できるよ?」

少女「………178回。」

男「嘘つくな。」

少女「……0,1回。」

男「0,1回?」

少女「体が浮かない………」

男「それをカウントするな。」

少女「腹筋ならできる……」

男「ほぉ、何回だ?」

少女「……二進法で10回」

男「十進法にすると、2回だな。」

>>36
なら、気にしないでおこう。
そういや、ハヤテも高校生であることを忘れているように、こっちの男も、バイト店員であること忘れてるな。

用事はいった保守よろしく。

人+口+木
ウ+寸

改行うぜえな

保守サンクス

>>42
癖なんだ、済まん
特定しやすいってことで許してくれ

少女「………私に筋力なんて必要ない」

男「人間、ある程度の筋肉は必要だぞ?」

少女「執事たちがやってくれるからいい………」

男「おぉう、ブルジョアな発言だ。」

少女「………最近の執事は、ハイスペック。」

男「………気になるから聞こう。」

少女「………殺人事件の解決したり。」

男「それは刑事に支えているヤツだな」

少女「………虎と戦ったり」

男「不幸体質な上に化け物も退治できるな」

少女「………挑戦者にお嬢様の命令でポイント渡したり。」

男「そのお嬢様はエスパー使いか?」

少女「………なんでわかるの?」

男「友人にそういうのが詳しいやつがいてな。」

勿論外野のことだぞ

男「さて、そろそろ言わせてもらおうか。話を逸らすな。」

少女「そ、逸らしてない………」

男「こっちを向け、こっちを。」

少女「…………」ウルウル

男「泣きそうな目で見るの禁止っ!」

少女「………こうすれば、思い通りにできるって聞いたのに……」

男「残念ながら、とある腹黒女の手に散々引っ掛かってるせいで、お前ごときでは、引っ掛かることはねぇよ。」

少女「………やっぱり、もっと小さくないとダメなのかな……」

男「それは俺にロリコンという不名誉なアダ名がつくからやめろ。」ピロリロリン

少女「………男、メール?」

男「みたいだな。」

>>45
勘違いか……ハズカシィ

男が言ってる腹黒女の名称が決まらない……

男「………」

少女「………」

男「………見たくねぇ」

少女「誰から?」

男「噂の腹黒女から。」

少女「………見せて」

『男君は、5日に延長ね。

少女ちゃんは新作のモデル』

少女「………あちゃあ」

男「さっきも思ったけど、アイツ、実はこの店に隠れてんじゃねーの?」

少女「そんなことは……」

男「ないと言い切れない辺りがアイツの恐ろしいとこだよな。………サイズ的にも」ピロリロリン

『まだ延長する?』

男「どこできいてんだよっ!」

少女「お、落ち着いて……」

男「あぁ、この話はやめよう。これ以上期限が延びてたまるか」

少女「………私は見たいから延びてもいいけど。」

男「なんかいったか?」

少女「………なんにも」

男「じゃあ話を戻すか。何の話だったかな?」

少女「男の、私調教計画」

男「あぁ、筋肉の話か。」

少女「………そこだけ聞くと、体育会系。」

男「クラスメイトに、筋トレが趣味のヤツがいるけどな。」

少女「………その人が、私の分まで筋肉つけてくれるから、私は筋トレしなくてもいい。」

男「ついに、会ったことないやつまで言い訳に使いやがった……」

少女「………男は私を誤解してる」

男「どう誤解してるんだよ。」

少女「………私も筋トレしてない訳じゃない。」

男「ハリーポッターが重い、とか言ってるヤツが、何を言うか。」 

少女「………結果だけがすべてじゃない。過程も重要」

男「いや、結果がでてないと、この場合は大問題だ。」

少女「………やることに意義がある」

男「やって結果を出すことに意義があるんじゃねーの?」

少女「………過程を知らずに結果を求めるのは愚の骨頂。」

男「………そこまでいうなら、聞いてやろーじゃねーか。どんな筋トレをしてるんだ?」

少女「………まず、背中に重りつけてウォーキング」

男「有酸素運動っぽく言ってるが、それはもしかするとここの駐車場からこの席までの距離とか言わないよな?」

少女「………起きているときは常に腕に重りをつけてる」

男「一昔前のトレーニング法っぽいが、まさか、そのアンティーク感漂う今どき珍しいネジマキ式の時計のことじゃないだろうな?」

少女「………やれやれ、本気をだすときがきたか」パチン

少女「ズ…ズン……」

男「口で重いものが落ちたときの効果音を出すな。」

少女「………お風呂にはいるとき以外、体にギプスをつけてる。」

男「スポーツマンみたいだか、ひょっとすると、そのリンゴ何個分とかで数えられそうな服のことを言ってんじゃねーだろーな?」

少女「………これだけやってもダメなの?」

男「むしろもっと頑張れよ……」

少女「………頑張る。私の嫌いな言葉……」

男「お前もうそれ、ダメ人間の発言だからな?」

少女「………やればできる子って言われてる。」

男「なら、やれよ。」

少女「………今日は疲れたからまた明日。」

男「……………」

少女「………もう、この話はやめる。」

男「だな、お前がそこまで意固地になって嫌がるなら、俺も無理にさせようとは思わねぇよ。」

少女「………やった。」

男「嬉しそうだな、オィ。」

少女「………だって、筋トレとかしたら、男と話す時間が少なくなる。」

男「…………さいですか。」

少女「……男、疲れたの?顔赤いよ?」

男「………はぁ、なんでもねぇよ。あー、そろそろ仕込みの手伝いしなきゃいけねーな。」

少女「………そう言えば、男はいつも遅くまで働いてる。」

男「ん、そうか?」

少女「………私、閉店時間までいるけど、男はそのあとも残ってる。お父さんやお母さんは、心配しないの?」

男「………俺の両親はいないよ。ちょうど去年の今頃に………」

少女「ご、ごめん………言いたくなければ。」

>>54
最後ちょっと訂正
少女「ご、ごめん……言いたくなければ、言わなくても………」


腹黒女の名称は魔女とかでいいんじゃない

男「俺を置いて海外に旅行にいきやがったんだっ!」

少女「………ぇ?」

男「社会勉強だとか何とか言って、学費だけ振り込んで消えやがってな。………生活費を稼ぐためにも、バイトしなくちゃならねぇんだよ……」

少女「そ、そうなんだ………」

男「だからここのバイトって結構助かってんだよな。実質働いてるのは稼ぎ時の昼と夕方くらいだし、賄い出るし。」

少女「………大変?」

男「そうでもないけどな。」

オトコクーン、ソロソロテツダッテー

>>56
魔女か………
確かにいいかもしれない。
最初に考えてたメイドよりかはwww

男「呼ばれたな。」

少女「………仕方ない。」

男「引き下がらないのか?」

少女「………本読んでる。」

男「そっか。」

少女「………注文いい?」

男「なにになさりますか?」

少女「………私にオレンジジュース。……それと、イジワルで優しいウェイターさんに、ハムサンドを1つ。」

男「………かしこまりました。」

厨房
男「オーダー入ります。ゼロ番にオレンジジュースとハムサンドお願いします。」

マスター「わかった、………ハムサンドは遅れてもいいよね?」

男「聞いてたんですか?」

マスター「聞こえたのさ。青春してるねぇ、高校生?」

男「趣味が悪いですね。」

マスター「いいことも聞いたしさぁ。」

男「なんですか?」

マスター「賄いを充実させたら、君の給料減らしてもいいかな?」

男「死活問題ですっ!」

マスター「冗談だよ。第一、僕の権限じゃ君の給料は減らせないよ。あくまで君を雇ってるのはあの娘さ。」

男「そうなんですか!?」

マスター「そうそう。君の給料だって、あの娘が出してるんだよ?」

男「………今まで聞かなかったけどアイツ、何者なんですか?」

マスター「それは、彼女の口から聞きなさい。さ、仕事仕事」

男「………なら、俺は別にここで働かなくても。」

マスター「一番いい席を占拠されてる上に、バイトの子貸し出すこともあるんだ。働かないとバチが当たるんじゃない?」

男「それもそうっすね。」

マスター「じゃあ、これを八番そっちを七番、bltサンドを三番、あと、二番にお冷だして。帰りに一番のオーダーとってきて」

男「一回の仕事量が多すぎるっ!」

一番テーブル
男「ご注文はお決まりでしょうか………ってなんだ、お前かよ。」

友「あー、なんだよ、その態度。一応客だぜ?」

男「うるせぇ、さっさと注文しろ。バイト先に来る知り合いほどウザいもんはねーんだからさ。」

友「まぁ、それには同意するもんがあるな。………それにしてもなんだよ、あの娘は。」

男「ご注文はお決まりでしょうか。」

友「答える気がないのな。」

男「仕事中なので。用件はメールで済ませろ。」

友「へいへい。じゃあ、エスプレッソとホットサンドを2つ。」

男「かしこまりました。」

友「くくく……似合ってる似合ってる。」

男「後で覚えてろてめぇ。」

厨房
男「オーダー入ります。内側にふんだんにマスタード塗りたくったホットサンドを2つ、それにエスプレッソ1つでーす。」

マスター「はいよ。………いいのかい?」

男「いいんですよ。お客様の注文ですから。あ、マスタードは、ビン一本分使ってもいいそうです。」

マスター「採算が会う程度に使っとくよ。」

男「ありがとうございます。」

マスター「じゃあ、そこにある、カルボナーラと、ペペロンチーノと、海鮮ピザと、ハムエッグと、カレーライスと、オムライスと、チョコパフェと、メロンソーダ、二番に出してきて。」

男「どんだけ食うんだよっ!」

ご飯食べてくる。

ひょっとしたら次かけるのは明日になるかも。

もどってきたぞぉぉぉおお

自分のスレタイ見落としてたのはクラスのみんなにはナイショだよ☆

マスター「男君、もう上がっていいよ。」

男「え、でも、洗い物とかあるでしょ?」

マスター「あっち」チョイチョイ

窓際の席
少女「く~……すぴ~……」

厨房
男「寝てる………」

マスター「そゆこと。だから起こしてあげて。」

男「はい。」

マスター「じゃあ、本日最後の仕事、ハムサンドと、オレンジジュース、それにカプチーノをゼロ番にお願いね。」

男「カプチーノ?」

マスター「僕のおごりだよ。」

男「………ありがとうございます。」

マスター「あ、オレンジジュースは給料から天引きね」

男「やっぱりかよっ!」

窓際の席
男「………起こすのも悪いか。」

少女「すよよ~……すぴ~……」

男「いただきます。」モシャモシャ

少女「すぷ~……ぷよ~……」

男「変な寝息……」モチャモチャ

男(こいつとあって、3ヶ月くらいか………。俺はこいつと話をするだけどその実、こいつのことなにも知らねぇのかな……。例えば、今日知ったことだが、俺の給料はこいつから出てる。それも結構な額だ。前からリムジンの送迎とか見てたし、豪快な金の使い方してたから、どっかのお嬢様だとは思ってたけど………)

男「ま、悩んでも仕方ないか。」モチハモチャ

少女「みょーん……おん……」

男(だいたい、こいつがお嬢様だからなんだって言うんだよ。こいつはただ、ちょっとずれてるけど話してて面白いやつだ。それに今どきには珍しい純粋なやつだ。俺にとってはそれでいいんだよ。)

ぱんつ脱いだ

ピロリロリン

男「あ、メールだ。………友からか。」

『件名・死ぬかと思った
本文・お前俺のホットサンドに何しやがった!
未だに舌がいたいぞ。

psちょっと話したがあの子何者だよ。
なんか、変だぞ。気を付けろよ。』

男「………気を付けろって何にだよ。天然発言か?」

少女「ん……おとこぉ……」

男「はいはい、ここにいますよ。」

少女「……んなめで…ないで……」

男「………寝言か。」

少女「…かないで……やだ………たしは………」

男「うなされてるのか?」

少女「……たしは…モノ……ない」

男「は?」

>>68
パンツは被っとけ。
多分、エロには向かわない……
それにちょっと用事できたからな……

時間あくから風邪引くぞ

なぜ脱いだwww

少女「たしは、……モノ……かじゃ、ないっ!」パリンッ!

男「うわっ!」

少女「……はぁ……はぁ……」

男「だ、大丈夫か?」

少女「お、男………?」

男「あ、あぁ……そうだ。」

少女「おとこぉ……おとこおとこおとこおとこぉ!」ダキッ

男「ど、どうしたんだよっ!急に抱きついてきて!」

少女「…………かない?」

男「は?」

少女「………男は私を置いていかない?」

男「お、落ち着け……俺はお前を置いていくことなんかないから。」

少女「………ホントに?」

男「ホントホント。だから、落ち着け……な?」

少女「うん………」

男「だから離れろ、苦しい……」

少女「ご、ごめん………」

男「オレンジジュース零れちまったな。新しいのもらうついでに、なんか、拭くもの持ってくる。」

少女「…………」ヒシッ

男「わかったよ。一緒にこい。」

男(それにしても………どうしてグラスが割れたんだ?)

男「マスター、布巾ないですか?それと、グラス割ってしまったからちり取りと箒をください。代金は給料から引いて構いません。」

マスター「それはいいけど……どうしたんだい?その娘。」

少女「……………」フルフル

マスター「まぁ、いいけど。……顔を洗ってきなさい。淑女として、その顔はいただけないですよ?」

少女「…………」フルフル

男「離してくれよ………」

マスター「彼は僕が見てるからさ。安心していってきなよ。大丈夫、彼は絶対どこもいかないよ。」

少女「…………」ジー

マスター「…………」

少女「………」コクッ

トテトテ……

男「…………」

マスター「さて、と………何があったんだい?」

男「………うなされてました。」

マスター「それだけかい?」

男「それだけです。」

マスター「他には?」

男「特にないです。」

マスター「どうしてグラスが割れたのかな?」

男「不注意で落としただけです。」

マスター「それにしては、ガラスがテーブルの上に散らばってるね。」

男「…………」

マスター「例えばさ、急に割れたりしたんじゃないかな?」

男「すいません、お腹すいてて、食べるのに夢中になって気づきませんでした。」

マスター「………まぁ、いいや。君はなにも見てない。それでいいね。」

男「見るもなにも、グラスは落として割れただけですよ。破片は拾ってテーブルの上に置いたんです。」

マスター「上出来だよ。………まぁ、これからもあの娘のこと頼むよ。」

男「はい。」

男(なんだって言うんだよ………。)

紫煙

少女「帰る………」

男「そっか、じゃあな。」

少女「…………」ヒシッ

男「その手はなんだよ。」

少女「一緒に………」

男「いや、それは………」

マスター「いいんじゃない?君、どうせ一人暮らしなんでしょ?」

男「でも………」

少女「……………」ウルウル

男「あぁ、もう、わかったよっ!」

少女「…………」パァァ

男「お前、キャラ変わってるぜ………」

マスター「それ以前に泣き落としにはかからないのでは?」

男「ほっといてください……」

>>78
若干訂正
男「お前、キャラ変わってるぜ」×

男「お前、キャラ変わってるぞ……」

>>77支援トンクフ

五分後
執事「お迎えにあがりました。」

男「あ、お疲れさまでーす。そしたら少女のこと……」

少女「…………」ヒシッ

男「………ついでに、俺も乗せてくれませんか?」

執事「………構いませんが。どちらまで?」

男「えぇっと――少女「……私の部屋まで」

執事「しかし……」

少女「………お願い」

執事「……………」

マスター「彼の人柄は僕が保証しよう。合意の上以外で彼がその娘に手を出すことはないから。」

男(その保証の仕方はどうなんだろ………)

執事「………かしこまりました。」

男「え、いいんですか?」

執事「そちらの方に保証された以上、ワタクシにとやかく言う資格はございません。ただ……」

男「ただ?」

執事「お嬢様を合意なく汚した場合は、子孫を残せなくなることをご理解しておいてください。」

男「…………重々肝に命じておきますよ。」

執事「では、参りましょうか。」

少女「………うん。」グイグイ

男「………はぁ。」

車内
男「おぉ……ドラマで見たような光景だ。」

少女「………すごいでしょ」

男「お前、ホントに、お嬢様だったんだな。」

少女「………よくわからない」

男「……まぁ、いいか。つーか、運転テクニックスゲーな。窓の外見ないと、動いてることがわかんないし。」

少女「………そうなの?」

男「同乗者に加速や減速を感じさせない運転と言うのは、かなり難しいらしいんだよ。というか、本読んでるなら、そういう描写ないか?」

少女「………車って、こういうものじゃない?」

男「おぉぅ……ブルジョワ発言。」

少女「………違うの?」

男「運転手によるな。俺の母さんとか、ひどい運転だったからな。毎日がジェットコースターだったよ。」

少女「………乗ってみたい。」

男「止めとけ、紐なしバンジーの方がまだ安全だ。」

少女「………気になる。」

執事「お嬢様、ご所望でしたら、可能ですよ?」

男「いや、ちょ……やめてください」

少女「やって」

執事「かしこまりました。」

男「うぇいっ!?」

>>8-10
茶番

自分語りするわ

需要ある?初のスレ立てで緊張する
スペック
>>1 フツメン?わからんw
彼女 佐々木希似 天然w
俺「あーだりーもてねー」
友「何言ってんだよイケメンのくせにw」
俺「ちょwどこがw」
見てる人いるー?
ありがとう続けます
彼女「あの…>>1さんってカノジョいるんですか?」
俺「え?いないけど」
彼女「え!?いないんですか?なんだー」ニコニコ
何だこいつ意味わかんねぇ でも可愛い
dqn「お前調子のってんじゃねえぞ」
俺、dqnの腕を掴むと同時に軽くひねってねじりあげる
言い忘れたけど俺、空手やってたんだよねw
彼女「ふぇぇ…怖かったぁ…好きです//」
俺「うん。俺も。」
こんな感じでなんだかんだあったけど幸せでした!そう、あの時は・・・
半年後、彼女は死んだ
俺は彼女の葬式で泣き叫びながら、彼女の最後の言葉を思い出していた・・・
彼女「私の分まで幸せになってね」
彼女とのその約束を果たすために、俺は幸せになります!
以上です!gdgdでごめん、誰かに聞いてほしかったんだ
質問あれば受け付けるよー
ちなみに釣りじゃないですw

少女邸
男「…………」オロロロロ

少女「………大丈夫?」サスサス

執事「失礼いたしました。何分お嬢様のご希望でしたので……」

男「………アンタ…ハァ…絶対わざとだろ?」

執事「なんのことでしょうか?」

少女「………執事の顔、生き生きしてる。」

執事「今回は72人抜きまでしかできませんでした……ワタクシはもう少し精進すべきでしょうね。」

男「お嬢様の危険にさらすようなことに精進すんなよ………」

執事「いやぁ、今晩は血が騒ぎますねぇ。お嬢様、少し暇をいただいてもいいですか?速さの向こう側に言ってみたいと久々に思いました。」

少女「そ、そう……頑張って、ね?」

今日はここまでにします。

落ちてなきゃ続きを明日辺り書きます。

支援しますw

ヒシッって何の効果音?



おつかれ

とりあえずやたらにレスするのはやめたほうがいいと思うよ

>>78
服の裾をつかんでる音
抱きつくほどアグレッシブな娘ではないので
>>80
忠告ありがとう
………こういうのもダメなのかな?

少ししたら再開します。

>>91
なんか、ミスってる……

>>88>>90です。

鷙黶

少女「………男は、大丈夫?」

男「……だいぶ楽になった。……ありがとな。」

少女「………楽しかった。」

男「次頼むときは俺が乗ってないときにしてくれな。」

少女「…………うん。あ、そうだ。」

男「どうしたんだ?」

少女「………お風呂、入らなきゃ。」

男「じゃあ、俺は帰るか。明日から学校あるし、着替えもないし……」

少女「………………」ヒシッ

男「………は?」

少女「…………一緒に入る。」

男「は?」ボーゼン

脱衣場
男「……………」

少女「……………」ジィー

男「……………」

少女「……………」ジィー

男「………流されるままに来たものの、さすがにこれはまずいだろ。」

少女「…………なにが?」

男「…………例えば、お前は俺に裸を見られるとどう思う?」

少女「………恥ずかしい。」

男「だろ?」

少女「………けど、裸の付き合いも、親睦を深めるためには、必要………」

男「うぉう………」

少女「………男は、私に裸を見られるのは、嫌?」

男「………なんか、お前、ずれてねーか?」

少女「…………嫌なの?」

男「……恥ずかしいし、嫌だな。」

少女「…………困った。」

男「………だから一人では入れ。後で俺も入るから。」

少女「むぅ………」

男「大丈夫だ。ことここに至ってしまうと、帰る気なんて更々起きねーよ。」

少女「………そうだ。」ポン

男「?」

少女「…………男、ついてきて」グイグイ

ウォークインクローゼット
男「規模がでかすぎて、例えきれねーけど、多分、この中で四人は生活できるな………」

少女「………私の服があるとこ。」ゴソゴソ

男「これはもう部屋だよな……」

少女「………部屋にしては狭くない?」ゴソゴソ

男「そこら辺はもう突っ込まないけど………ツッコミきれないけど、お前、絶対ここにある服で着たことないやつあるだろ。」

少女「…………八割、魔女さんにもらった。」ゴソゴソ

男「魔女?………あぁ、あの腹黒女な。………ってことは着たことあるわけか。」

少女「………着せられた。」ゴソゴソ

男「そいつはまぁ……なんとも言えないな。」

少女「………あった。」

男「なにかだ?」

少女「………これを使えば、大丈夫。」バサッ

男「………………」

再び脱衣場
男「………お前の分はそれでいいとして、俺の分はどうするんだよ。」

少女「………多分、大丈夫。執事が……何かしてる。」

男「………?」

少女「………大丈夫。」

男「……なんだこれ?」パサッ

少女「…………」

男「…………」

少女「ね。何かしてたでしょ………それに、メモもある。」

男「ホントだ。何々」

『お嬢様に万一があった場合、お話があります。海にドライブにでも行きましょう。』

男「………沈められないようにしないとな。」

お風呂場
男「風呂場というよりも、大浴場って感じだな………貸し切り感がすごいな……」

少女「…………露天風呂もある。」

男「まぁ絵面的には風呂と言うよりは、温水プールって感じだな。」海パン着用中

少女「………泳ぐ?」スク水着用中

男「そんな気にはなれないな………」

少女「………よかった。」

男「なにがだよ。そして気になってるんだが、どうして俺にしがみついてるんだ?」

少女「………泳げない。」

男「ホントお前は、ぶれないな……」

男「というか、お前、泳げないなら、毎日どうしてるんだよ。」

少女「………?」

男「俺にしがみつくくらいだから、この風呂に一人ではいるのは怖いんだろ?」

少女「………いつもはシャワー。」

男「なるほどな。」

少女「………たまに、執事。」

男「聞かなかったことにしておこう。」

少女「………?」

少女「………男は、いい体」ペタペタ

男「ぶっ!………な、なんだよ、急に……」

少女「………ほどよく、引き締まってる」ペチペチ

男「そ、そうか?」

少女「………うん、触り心地最高」スリスリ

男「しがみつかれるくらいならギリギリ自制心が保てたが、あまりベタベタ触らないでくれ。イロイロとヤバい。」

少女「…………下半身が?」

男「わかってんならやめろ………というか、お前そんなこと言うキャラだったか?」

少女「………執事がよく言う。」

男「今度執事さんとドライブにいくか……山にでも。」

昨日寝て
今みたらえらい進んでる…
支援

少女「………男、髪、洗って。」

男「はぃ?」

少女「………髪、洗って。私も男の髪、洗うから。」

男「なんでだよ……」

少女「………なんとなく。男が裸を嫌がったせいで、私は水着を着てる……だから、男は私の背中を流すことができない……。………それとも脱ぐ?」

男「………脱がなくていい。でも、髪洗うのは………」

少女「………背中なら洗う?やっぱり、脱ぐ。………恥ずかしいけど」

男「まてまてまてまてっ!脱ぐなっ、脱がなくていいっ!つーか、恥ずかしいなら無理するなっ!」

少女「………髪、洗ってくれる?」

男「いや、まぁ………」

少女「…………」スルッ

男「洗うっ!洗うから、無言で肩紐ずらすなっ!」

少女「ふふっ……」

男「なんだこの弄ばれてる感………」

男「…………」シャカシャカ

少女「………気持ちいい」

男「おーおー、幸せそうで何よりだ。………と、目瞑れ」

少女「ん………」ザパァ

男「トリートメントは、これか?」

少女「………左から七番目からはトリートメント。」

男「……普通、シャンプーもトリートメントもこんなにはないけどな。」

少女「………メロンが私のお気に入り。」

男「わかった、これな。」カシュカシュ

少女「………この匂い、好き。」

男「ふぅん………しかし、お前、結構髪長いな。腰くらいまである。」クシャクシャ

少女「………切るのがめんどう」

男「お前のことだからそんなとこだとわかってたよ………」

支援するのもバイトだ

少女「………次は、男の番。」

男「いや、俺はいいよ、自分でする。」

少女「………じゃあ、背中洗って。」

男「断る」

少女「むぅ………」

男「そんな顔してもダメだ。」

少女「…………」スルッ

男「オーケィ、わかった、髪を洗ってくれ。そして肩紐を戻せ。」

少女「………素直じゃない。」

男「お前、それ、脅迫っつーんだからな。」

>>105
やめろ、スレタイからずれてることは気にしてるんだ。

それにしても自分で書いててなんだが、男の精神力すげぇな………

少女「………痒いとこはありませんか~」クチュクチュ

男「力入ってないせいで、頭皮がくすぐったい。」

少女「むぅ………」ガリガリ

男「いたっ!爪たてるな!」

少女「………難しい。」ペチャペチャ

男「言っとくけど、お前が洗うつったんだからな?」

少女「わかってる………んぁっ」クチュクチュ

男「?どうした?」

少女「んんっ……いたっ!」パチパチ

男「大丈夫か?」

少女「………泡が目に入った。」

男「ほら、お湯張った桶あるから、それで目をすすげ。」

少女「うん……」バシャバシャ

男「ったく………力ないなら最初からするなよ」シャカシャカ

少女「うぅ~……まだ痛い、ジンジンする………」

男「しっかりすすげよ。」ザパァ

少女「ねぇ、男………ちょっと見てくれない?」ズイッ

男「ちょっ!おまっ!」

ドガシャァン!

男「おも………くはないけど、この体勢はまずいっ!とりあえずお前降りろ。」

少女「おとこぉ………あつい、あついよぉ………」

男「……………」

少女「も、もう、……がまん、できないよぉ……」

男「……………」

少女「おとこぉ……なんとか、してぇ………」

男「何とかしてやるから。」

少女「はやくぅ……はやくぅ……」

男「………あくまで目の話だからな?」

男「いい加減降りろ」ヒョイ

少女「うぅ……」グシグシ

男「ほら、目を見せてみろ」

少女「開かない………」

男「目を閉じて上目使い………狙ってるとしか思えないよな。」

少女「………ワケわからないこと
、言ってないで、何とかして……」

男「ハイハイ。ちょっと我慢しろよ?」ザパァ

少女「ぷぁっ!………酷い。顔にかけるなんて……」

男「でも、流れたろ?」

少女「………ヒリヒリするけど、痛くない。」

男「なら、よかった。」

少女「………お礼に背中洗ってあげる。」

男「いや、いいよ。」

少女「………私にさせるだけが気まずいなら、男もする?」スルッ

男「ぜひ頼むから、脱がないでくれ。」

少女「………わかった。」

少女「………やっぱり男はいい体。」コシコシ

男「そいつはどうも……」

少女「………男受けしそう。」コスコス

男「どういう意味だよそれ。」

少女「………言葉通りの意味。強いて言うなら………ウホッ?」サワサワ

男「トラウマがあるから、止めてくれ。」

少女「………トラウマ?」シャワシャワ

男「体育教師から、ちょっと、な………」

少女「………聞きたい。……流すよ?」ザパァ

男「勘弁してくれ。」

ちょい休憩。

最悪夜には再開。



少女「………前も、する?」

男「いや、そこまでしなくていい。」

少女「そう………」

男「だいたい、背中を洗うのは、届きにくいからだしな。普通に届く前に関しては洗ってもらう必要はないよ。」

少女「………洗いにくいなら、私も男に……」

男「しまった………」

少女「………男のいやがることはしない。」

男「そいつはどうも。………じゃあ、俺はもう一回湯船に入ってくる。」

少女「……どこにもいかない?」

男「どこにもいかない。」

少女「………じゃあ、いい。」

男「ふぃ~………」

男(………それにしてもまさか、アイツと風呂に入ることになるとはな……。予想できなかったなぁ……、っつーか、予想できるやつとかいねぇよな。うん。あの腹黒女以外は……。)

男「足伸ばせる風呂っていうのはやっぱりいいなぁ………」

少女「………そうなの?なら、毎日……」

男「それは慎んで遠慮しとく。つーか、一人言に答えるなよ。」

少女「………むなしくない?」

男「ほっとけ。」

男(このまま、こんな関係でいつまでも続くんだろうか………。悪くはないよなぁ。)

少女「………男。」

男(悪くはないんだ。………ただ、引っ掛かるよなぁ。さっきのこととか。こいつが俺を側に置きたがることとか。)

少女「………ねぇってば。」

男(夢見の悪さで心細くなってというのにしては、あまりにも大袈裟すぎるんだよな………。俺はコイツのことを知らないって言うのはなぁ)

少女「………ぇぃ」ドバシャア

男「ぷるぁっ!な、なにするんだよ!」

少女「………さっきから呼んでるのに、上の空。」

男「あ、悪い………ちょっと考え事………ぉぃ。」

少女「………なに?」

男「水着はどうした水着は。」

少女「………めんどう。」

男「………………」

休憩。

もうすぐ折り返せるはず



まだか

男「………もぅいいや。もう上がるぞ。」

少女「………うん。」スタッ

男「ま、まてまてっ!その姿で立ち上がるなっ!」

少女「………?」

男「いや、……本気で訳がわからないみたいな顔するなよ……。」

少女「………恥ずかしいけど嫌じゃない。だから、男がどうしていやがるか……」

男「………青少年には刺激が強すぎるんだよ。いいから湯船につかれ。」

少女「………男って非経験者?」

男「黙れ。」

脱衣場
男「浴衣というのは、季節柄合わねぇよな………」

少女「………そう、かな?」

男「いいとこ今は春先だからな。少し肌寒いかな。」

少女「………でも、それ、厚手の浴衣。」

男「浴衣なんて夏祭りのときくらいしか着ないから、違いはわかんないな。」

少女「………似合ってる。」

男「そりゃどーも。」

少女「………メイド服の次に。」

男「どういう意味だっ!」

少女「………私の中の男の似合ってる服、第四位。」

男「果てしなくどうでもよさげな順位だが、残り三つを聞こうか。」

少女「………第三位、ウェイター服。」

男「喫茶店の制服な。………あれ、もう少し地味だったらいいんだけどなぁ………。ちょっとキザっぽいし。」

少女「………今度、魔女さんに言っておく。」

男「あの、腹黒女に言ってどうするんだよ。」

少女「………あの服、魔女さんお手製。」

男「マジかよ………」

少女「………まじなのです。」

男「まぁ、それはいいや。で、次は?」

少女「………第二位、メイド服。」

男「不名誉なのがきたな………」

少女「………かわいい。ウチでも雇いたい。」

男「止めてくれ。メイドが雇いたいなら、あの腹黒女にでもしとけ。アイツ、バイトのときいつもメイド服着てるだろ。………おかげでアンティーク喫茶のイメージぶち壊しだ。」

少女「………たまに、変なお客さんも来るよね。」

男「まったくだ。」

少女「………この間は、鼻に電池入れてる人が来てた。」

男「なに、その危険人物………」

少女「………単1」

男「………どうやっていれたんだ?」

少女「………男の似合ってる服、栄えある第一位は……」

男「………第一位は?」

少女「………学生服です」パチパチパチ

男「意外な結果だな。俺の学生服姿とか見たことあるか?」

少女「………男、いつも学生服で喫茶店に来てる。」

男「………あぁ、そう言えばそうだよな。いつも着替えてから話してたから、忘れてた。」

少女「………学生服で、バイトはしないの?魔女さんはともかく、マスターは許してくれない?」

男「意識の切り替えって重要だからな。この服を着てるときは、こういう気分、とか、そういうやつ。」

少女「………例えると?」

男「うーん、ちょっと難しいな………。ただ、まぁ、なんとなくって感じなんだよ。ウェイター服を着てると、ミスが減らせそうなきがするんだよな。」

少女「………男は、そんなことしなくてもミスなんてしないと思う。」

男「どうだろうな。繰り返しになるけど、気分の問題だよ。」

少女「………じゃあ、今の気分は?」

男「今の気分、というと?」

少女「………浴衣姿のときは、どんな気分?」

男「祭りの前とか、修学旅行とかそんな気分かな。」

少女「………修学旅行?」

男「いくら、学校にいってないとはいえ、それくらい知ってるだろ?………小学校でもあったんだし。」

少女「………私、学校にいったことない。」

男「…小学校も?」

少女「小学校も。」

少女「………行かせてもらえなかったから。」

男「いや、いくらなんでも、義務教育だぞ?そんなことできるわけないだろ……」

少女「………お勉強できれば、出席日数はお金で買えるよ。」

男「……………」

少女「………どうしたの?」

男「………なんでもない。ほら、湯冷めしたらまずいし、もう寝ろ。着いていってやるから。」

少女「………うん。」

男(どういうことなんだよ………)

少女の寝室
男「もう、ツッコム気力も起きないけど、なんだよ、キングサイズの天蓋付きのベッドって………」

少女「………寝る。」

男「ハイハイ、おやすみ。俺はお前が寝たら帰るから、そこら辺に座っとくから。」

少女「男も、一緒に……」

男「………なら、ベッドの端にでも座っとくから。」

少女「寝るの………」

男「枕元の辺りに座っとくから……」

少女「寝るのっ!」グワッ!

男「うわっ!」ドサッ

少女「…………」ダキッ

男「あの~、少女ちゃん?もし、よかったら、離してくれませんか?」

少女「…………」フルフル

男「………わかったよ。」

少女「………おやすみ」

まぁ、いいや。俺も寝る。
おやすみ。

今日はあんまり進まなくてスマソ。
伏線らしきものはこれから回収していくからねー。

10分後
男「………少女、寝たか?」

少女「ぽわ~……ぐちょ~……」

男「どんな寝息だよ………。さて、寝たのなら、俺は離れた方が……」

少女「んぅ………んん~……」ガシッ

男「無理っぽいな………。さて、どうしたもんかなぁ………」

執事「なかなかに、幸せそうな光景ですね。」

男「………レディの寝る部屋に侵入するのはいかがなもんかと思いますよ。」

執事「いえいえ、本来ならワタクシもこのような真似はいたしません。本日はどこの馬の骨とも知れない男が、お嬢様と寝ているため、お嬢様の身に万一のことがあってないか、確認しにきただけです。」

男「………執事としては正しいのかなぁ?」

男「まぁ、いいや。このままじゃ寝付けないから、何とかしてください。」

執事「無理です。」

男「は?」

執事「貴方がお嬢様の裸を見ても、手を出せないチキンということがわかりましたので、別にお嬢様と寝ることは問題ないと判断いたしました。」

男「………だから?」

執事「ですので、お嬢様が目を覚ました際に貴方が消えていた場合、少々面倒なことになることを考えると、このまま放置するのが一番いいのです。」

男「………嘘だろ、オイ。」

今気づいたidまた変わってる……

執事「ご安心を。貴方の学生服や鞄はすでにこちらに用意してありますので。明日は、こちらから、学校に向かってください。」

男「ちょっと待て。その二つは俺の家にあったものでしょ?」

執事「えぇ、貴方の家から拝借してきました。」

男「鍵がかかっていたはずですけど………?」

執事「あの程度の鍵、三秒で開けられますよ?」

男「犯罪だっ!」

執事「お嬢様の無茶ぶりに答えるのが、執事の仕事ですから。」

男「不幸体質の高校生執事と、話が合いそうですね。」

執事「執事というものは、おおよそ不幸体質ですよ。」

男「そんなもんですか。」

執事「えぇ、ですが、例え不幸だとしても、お嬢様の笑顔を見ることができるのであれば、ワタクシは幸せです。」

男「アンタ、まさか………」

執事「いえ、ワタクシはあくまで執事です。お嬢様にたいして、恋愛感情を抱くことなどありません。」

男「…………」

執事「ワタクシはお嬢様を手に入れたいのではなく、お嬢様を守って差し上げたいだけですので。」

男「…………」

執事「ですから、貴方に言わせてもらいます。お嬢様を守るためにも。一言だけ。」

男「……………」

執事「―――貴方はいつまで、お嬢様の気持ちに気づかないのですか、と。」

男「………それは。」

執事「お嬢様は、少々変わったお方です。世間の一般常識からは、少しずれているところがございます。」

男「…………」

執事「話は変わりますけど、本日、貴方はお嬢様の髪を洗って差し上げたそうですね。」

男「…………」

男(どこで見てたんだよ………、とツッコムのは負けか?)

執事「あれは、お嬢様だから、別におかしい行動ではない、と思いましたか?」

男「………まぁ、アンタとでも風呂にはいってるみたいだし、別におかしくはないですよね?」

執事「いえ、お嬢様はワタクシを含め、誰にも髪を洗わせようなどとはしません。」

執事「そもそも、髪自体を触らせることがほぼありません。例外としては、魔女様くらいでしょうね。」

男「アイツか………」

執事「………もっとも、魔女様の場合は、拒絶なさっているお嬢様を強引になで回してる、みたいなものですが。」

男「なつかない猫みたいに、抵抗してましたね、確か。………じゃあ、アイツの髪が長いのも?」

執事「えぇ、誰かに触られるのを拒否している結果です。」

男「…………」

執事「そこのところを踏まえると、本日、お嬢様が貴方に髪を洗わせた、というのが、どういうことか、ご理解いただけましたか?」

男「…………多少、強引な話の気がするけど、なんとなくは。」

執事「結構です。これはお嬢様が貴方に好意を向けている、ということを理解していただくための例え話でしたので。」

男「…………」

執事「そろそろ、おやすみになられた方がよさそうですね。」

男「…………1つだけいいですか?」

執事「なんなりと。」

男「コイツは、俺に何を隠してるんですか?」

執事「淡い恋心と、もうひとつは………お嬢様に聞いてください。それでは、おやすみなさいませ。」


idは日付が変わったら変わる。

>>139
そ、それぐらい知ってるわよっ!
ば、バカにしないでよねっ!
べ、別にネット初心者とか言う訳じゃないんだからっ!

休憩するわ。

何か知らんけど深夜はころころid変わるみたい

休憩長くね?

そっとしておこう

朝。
少女「……………」ムクッ

少女「……………」キョロキョロ

少女「…………あ」グニッ

男「すぅ~……すぅ~……」

少女「………ふふっ」

少女「…………男、朝だよ。」ユサユサ

男「すぅ~……すぅ~……」

少女「………起きて」ユサユサ

男「す~……す~……」

少女「………困った。」

少女「………そうだ。」

少女「……………」キョロキョロ

少女「………男が起きないのが悪い。これは、起こすために必要なこと。」スッ

男「すぅすぅ………」


少女「ぅ………」ジィーッ

少女「………やっぱり無理。」パッ

少女「………でも、男起きないし。………し、仕方ない、ゆ、勇気をだして……。」

執事「何をなさってるんですか、お嬢様?」

少女「ぇ………?」

少女「い、いつから?」

執事「つい、先程でございます。」

少女「………なにか見た?」

執事「いえ、何も見ておりませんよ。本日、男様は学校でございますので、朝食や通学などの時間を考慮いたしますと、そろそろ起こされた方がよろしいかと思いまして、起こしにきただけですから。」

少女「そ、そうなの………ご苦労様」

執事「して、お嬢様は何をなさろうとしていたんですか?」

少女「なにって………」

執事「まぁ、ワタクシから言わせてもらいますと、キスで目をさますのは、王子ではなく姫だと思いますよ?」

少女「~~~~~ッ!?」

少女「………か、顔洗ってくるっ!」

執事「左様でございますか。では、ワタクシが男様を起こしておいてあげましょう。」

少女「………おねがい。手をだしちゃ、ダメだからね。」

執事「だしませんよ………」

少女「……………」フィッ

トトト………

執事「……………さて。」

男「……………」

執事「……………起きていらっしゃいますよね?」

男「………あの状況下で寝付ける人がいたら、会ってみたいですよ。」

執事「全面的に同意です。………これでわかりましたか?」

男「………何のことですか?」

執事「いくら、一般からずれているとは言え、お嬢様があそこまでしていたんです。いい加減好意に気づいてもいいのでは?」

男「………そんなもん、アイツと初めて会ったときから気がついてますよ。」

執事「ほぅ………」

男「けど、アイツがこのままの関係を望んでいる以上、気付かないふりをし続けますよ。」

執事「ハイ?」

男「昨日のことですよ。アイツ、夢にうなされてたとき、俺の名前を呼んでたんです。」

執事「それは、助けてという意味合いとしてですか?」

男「違うと思います。………たぶん、そんなものじゃない。」

執事「どうして、そう思うのですか?」

男「勘ですよ、勘。あのときのアイツからは、そんな感じがしたんです。」

執事「……………」

男「例えるなら、そうですね。何かしらの秘密が俺にバレて、それが決別の原因になった、とか?」

執事「………朝食の用意ができております。食堂にお越しください。」

男「ちょっと!真面目に言ってる俺が、痛い奴みたいじゃないですかっ!」

執事「こちらもいたって真面目です。昨晩も言いましたが、ワタクシはあくまで執事ですので。」

男「お嬢様の秘密を明かすわけにはいかないってことか。」

執事「えぇ、そういうことです。」

男「いい性格してるよ、ホント………」

だんだんだれてきてるな……。

30分くらい休憩。

>>87
仕様を考えると基本的に落ちるってことは無いと思うよ、書いてる奴が飽きなけりゃ

食堂
男「規格外という言葉があるが、これはまたスゲーな。どこのホテルだよ、って感じだ。」

少女「………ここで食べるの、久しぶり。」

男「は?」

少女「………最近は喫茶店で食べてた。」

男「なるほどね………。」

少女「…………男は、学校いくの?」

男「学生の本分だからな。当たり前だろ。」

少女「退屈…………」

男「本でも読んでろ」

少女「飽きる………」

男「一日中本読んでるからだろ。」

少女「むぅ…………。」

男「むくれるなよ。学校終わったら、喫茶店行くから。」

少女「…………絶対来て。」

男「分かってるよ。と、もうこんな時間か。……ここから学校までどれくらいの距離があるか?」

少女「………わかんない。けど、遠い。」

執事「普通に行きますと、三十分といったとこでしょうか。」

男「マジかよ……ギリギリになるな。」

少女「………ギリギリだと、悪いの?」

男「一時間目が厳しい先生だから、できれば遅刻したくはないな。………というわけでもう行くとするか。すいません、執事さん。大通りに出る道だけ教えてください。」

執事「それでしたら………」



少女「………教えなくていい。執事が……送ればいい。」

執事「それもそうですね。荷物を車に運んでおきますので、お食事が終わり次第、車に来てください。」

少女「………そういうこと。だから、もう少しここにいて。」

男「………分かったよ。あと十分だけな。」

少女「うん………」ニパァ

男(なんっか、ペースが掴みにくいなぁ……)

学校・男の教室
男「………気持ち悪い。」ウェップ

友「どうしたんだ、男。今にも死にそうな顔してるぞ。」

男「悪い……今話しかけんな。朝食べたものが逆流する………」

友「辛そうだな。」サスサス

男「…………大分楽になってきた。」

友「そうか、ならもう話していいよな。」

男「あぁ………あんまり頭働いてないけどいいぞ。」

友「昨日のことなんだが……」

男「なんだ?マスタードなら、俺の奢りだぞ?」

友「ちげーよ、そのことじゃねぇ。というか、お前、マスタード塗りたくってやがったのか。」

男「俺なりのサービスだ。」

友「その件は後回しにしておいてやるから、俺の話を聞け。昨日の女の子のことだよ。」

男「………アイツのこと?」

友「そ、色白で長髪のお嬢様チックな女の子のことだよ。……随分親しそうだな。」

ナンカ,イマオトコガ,オンナノコトシタシイトキコエタゾ?
ウラギリモノカ?
ショバツノヨウイヲシテオクベキカ?
マテ,エンザイヲサケルタメニモココハ,ハナシヲキイテオコウ
ソウダナ,クラスメイトヲシンジヨウ

男「………場所変えない?周囲の圧力が辛い。」

友「だな………」

屋上
友「やっぱりここになるのか………」

男「ほとんど人が来ない場所ってここくらいだろ。」

友「ここ、結構人来るぞ?」

男「は?なんで?」

友「告白スポットだからな。俺も何回か呼び出されたことがある。」

男「……………」

友「……………」

男「………あー、もしもし、団長?裏切り者を発見した。詳細はあとで知らせるから、処刑用意頼む。」

友「お前、あの空気を辛いって言う資格ねーぞ。」

男「さて、これでお前の命は俺の手のひらの上だ。下らない話だったら、死ぬと思えよ?」

友「………また今日は機嫌悪いな。」

男「寝不足な上に、絶叫マシン擬きに乗って登校したからな………」

友「すっげぇ気になるな、それ。」

男のクラスメイトはsss団かよw

男「こっちの話だ。………それで、アイツの話ってなんだよ。昨日のメールにも書いてあったけどさ。」

友「あ、メールは読んでたんだな。」

男「アイツのことで、なにか聞きたいことでも?」

友「あー……その娘のことと言えばそうなんだけど……。」

男「なんだよ、歯切れ悪いな。死にたいのか?」

友「………お前、俺にたいして辛辣すぎない?」

男「気のせいだ。さっさと話せ。」

友「あー、うん。分かった、話す。お前さ―――」

喫茶店、窓際の席
少女「………男。」

男「……………」

少女「………おーい。」

男「……………」

少女「………とりゃっ」ブンッ

男「いてっ!」ガツッ

少女「………大丈夫?」

男「お前、さすがに本の角は危険だ。」

少女「………男が私の話聞かないのが悪い。」

男「だからって、暴力に訴えるな。」

少女「………なんだか、今日は難しい顔してる。」

男「そうか?」

少女「………してる。ちょっと怖い。」

男「そうか………」

少女「……………」

男「……………」

少女「………ほら、その顔。………なにか悩んでるの?」

男「悩み事っつーか、考え事かな。」

少女「………話してみて。」

男「ま、気が向いたら話すよ。」

男(もし、アイツの言ったことがホントなら、この話はするべきじゃないんだよな………。)

男(この話をしてしまえば、今の関係を変えてしまうことになる。………でも、それでいいんだろうか。)

男(なぁなぁの、ズルズルとしたままのぬるま湯に浸かってるみたいな関係。)

男(俺はこのままだし、コイツも変わらない。………けれど、コイツにとって変わらないということはいいことなのだろうか。)

男(本の世界に引きこもり、少ない人としか関わりを持たない。いや、意図的に関わろうとしない、というのが正しいな。)

男(関わりたくない理由があるんだろうか………。そしてその理由が友が言っていたことだとすれば。)

男(コイツは……コイツは…………)

引っ張るだけ引っ張って寝る。

さて、ここからどうしよう

すみませんが、寝ますね
明日の朝には絶対見ますんで!



魔女とマスターが何か粋な計らいをするんですね

以下回想。
屋上
男「………そんなもの、信じられるわけないだろ。」

友「………だよな。」

男「からかってんのか?」

友「そのつもりはない。………けどよぉ、普通ならこんな話、笑い捨てるとこだろ。そうしないってことは、なにか思いあたる節とかあるんじゃねーのか?」

男「……………」

友「………頭の片隅にでも、入れておいてくれよ。あの娘と、関わるってことは……多分、お前にとっていいことにはならない。」

男「………忠告どうも。全部信じた訳じゃねーけど、とりあえず、気がかりになってるところが一つ解決した。」

友「ま、どういう決断しようが助けるくらいはしてやるよ。友達だからな。………じゃ、ゆっくり考えろ。俺は教室に戻るから」

男(どうしたらいいんだよ……)

イタゾォ、ウラギリモノダ!
エッ,チョッ!
トラエロォ!
オィ,オマエラナニヤッテ……ウワーー!

男「………あ、団長に連絡するの忘れてた。」

回想修了
喫茶店
男「……なぁ、少女。」

少女「………なぁに?」

男「………いや、何でもない。」

少女「………気になる」

男「下らないことだから気にすんな。」

少女「………教えて。」

男「……戦争における科学の発展について議論を交わそうと思っただけだ。」

少女「………はぐらかした?」

男「すまん………。何でもないんだ。」

少女「むぅ………」

男(やっぱり、訊けねーよ。“お前、超能力者なのか?”なんてさ)

男「………今日調子悪いから、帰る。」

少女「………ぇ?」

男「なんか、風邪引いたかもしれないし、うつしたら悪いからな。」

少女「………でも、男、一人暮らし。」

男「大丈夫だ。多分、引きはじめとか、そういうんだから、体は動く。………安静をとるってやつだよ。」

少女「………なら、また、私のところに……」

男「それは遠慮する。俺は、あの執事の運転する車には乗りたくないからな。」

少女「………楽しいのに。」

男「そう言えるのは、お前だけだ。」

男宅
男「………ただいま」ドサドサ、ボスッ!

男「………誰もいないけどな。」

男(今日はあんまりアイツと話さなかったよな………)

男「はぁ………」

男(………俺は、避けてるのか?アイツのこと。お嬢様だからといって、関係ない……とは考えていたけど。)

男「………それも建前なのかな。」

男(………ちょっと寝るか。考えても仕方ないことだし……)

男「………すぅ~」



………ピロリロリン

二時間後
男「………ん。よく寝た…かな?」ゴシゴシ

男「………メールが来てるな。差出人は………あの女か。」

『件名・元気?
本文・風邪気味らしいじゃん。おねーさんが特別にナースを手配してあげたよん。
感謝するよーに。』

男「………あの腹黒女、まだイタリアにいるんだよな………。」

少女「………そのはずだよね。」

男「……………ォィ」

少女「ん………?」

男「なぜここにいる?」

少女「……魔女さんが、この服着て看病したら一瞬で治るって……。」ナース服着用中

男「あの腹黒女ぁ………」

少女「治った………?」

男「………治るも何も、元から、風邪引いてる訳じゃないんだから。」

少女「………風邪は引きはじめが肝心。看病する。」

男「いや、別にそんな大したものじゃないよ。」

少女「………看病する。」

男「いや、別に………」

少女「………看病する。」

男「だからさ………」

少女「するの……」グッ

男「はぁ………」

少女「………おかゆ、作る。」

男「いや、そこまでしなくていいって………」

少女「………作る。」

男「もう好きにしてくれ………」

少女「………頑張る」

男「そこはかとなく不安だな………」

男(アイツから離れるために、早退したのに………これじゃ意味ないよな。) 

ドンガラガッシャァーン

男(場合によってはいいことなのかな………。話を聞くタイミングができたとか……)

ズバコォーン

男(でも、聞いてどうするんだよ。………これはさっきも考えたけど、この関係を変えることにいいことなのかって………。)

ゴォォォォォォォッ!

男「そして、アイツはなにやってんだっ!おかゆを作ってる音じゃねーぞ、これ!」

五分後
少女「………できた。」プルプル

男「決して、重いとも言えない一人用の土鍋をそこまで重そうに持ってるあたりに、お前の非力さが際立ってるよな。」

少女「は、……話しかけないで………」ソロォ~

男「不安すぎる………」

少女「…………うぅ。」 ブルブル

男「そこ、気を付けろよ、足元に鞄あるから」

少女「…………ぇ?」コケッ

男「うわっ!鍋がこっちに!」

計画通り!!④

一緒にお風呂ですねわかります

再開は2100頃に。

期待している展開とは限らないよ?

楽しく読んでるから好きなようにやってくれ

>>1の発想と才能に嫉妬。④

ガッシャァン

男「…………え?」

少女「………どうしたの?」

男「………今、鍋は俺の顔に直撃ルートだったよな?」

少女「………見間違い。私はあっち向きにこけた。鍋、ごめんなさい……。」

男「いや、それはいいけど………怪我してないか?」

少女「………おでこうった。」

男「拭くものと、冷やすもの持ってくるから、大人しくしてろ。」

少女「………うん。」

男(間違いない、今、コイツは何かした。)

キッチン
男「氷……はもったいないから保冷剤でいいか。……あとは床を拭く雑巾と……」

男(アイツが何かしたってのは、わかったんだが………肝心のところは目を閉じていたから見てないんだよな………)

男「人間っつーのは、反射的に目を閉じてしまうもんだからな………」

男(けど、これで友のヤローの言ってたことは信憑性がますんだよな………。つまり。)

男「アイツが超能力者かもしれないってなぁ………」

男(だから、なんだって話だけど………。それがアイツのコンプレックスなのかな?例えば、他人とは一線を画した力を持つということ。他人と違うってことは………)

ゴンガラガッシャァン!

男「なんだっ!?」

少し戻って男の部屋

少女「………危なかった。」

少女(………さっきはコントロールできた。ちゃんと動かせた。)

少女「………バレて、ない。」

……モノメッ!

少女「………違う。」ギュッ

………オゾマシイ
………キミノワルイ
………ヒトジャナイ
………バケモノダ

バケモノッ!バケモノッ!

少女「違うっ!」キュイーン

少女「…………ダメ。」シュゥゥ

少女「………………」

少女「………………」ブンブン

少女「………男を手伝う。ここにいては、ダメ。」

廊下、キッチンの死角
男「………から保冷剤でいいか。……あとは床を拭く雑巾と…」

少女「…………いた。」

少女(難しい顔してる。声をかけづらい………怒ってる?)

男「アイツが超能力者かもしれないってなぁ………」

少女「ぇ………?」

少女(バレてる……?)

男の部屋
少女(………バレてるの?)

……バケモノメッ!

少女「あ、ぁぁ………」

………カカワリタクナイ
………チカヨルナ
………キケンジンブツ

バケモノ……バケモノ……

少女「いや………」

『――バケモノ』

少女「いやっ!」キュイーン

ゴンガラガッシャァン

激しく④

そして現在
男の部屋だった場所
男「おいっ!なにが…………っ!?」

少女「……………」フラフラ

男「なんだ……これ。俺の部屋が……」

少女「……………」フラフラ

男「おい、少女、怪我してないか!?………少女?」

少女「……………」ブツブツ

男「………何をいってるんだ?」

少女「………わたしはばけものじゃないばけものなんかじゃないそんなめでみないでおいてかないでいやだいやだいやだいやだいやだいやだ……」ブツブツ

男「………っ!?」ゾクッ

④です

少女「どうしてみんなこわがるのわたしはばけものじゃないのに………でもこわがるならかくさなきゃおとこがこわがるのはだめでもばれた……」ブツブツ

男「お、おいっ、落ち着けっ!」

少女「ばれたからおしまいおとこもわたしをこわがるきっとそう……」ブツブツ

男「…………?」

少女「ばけものっていうほかのみんなとおなじになるわたしがすきになったひととおなじになる……」ブツブツ

男「………はぁ?」

少女「もういやだきらわれるのはいやだばけものっていわれるのいやだいやだいやだいやだいやだ……」ブツブツ

男「…………」スゥゥ

少女「いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ……」ブツブツ

男「…………」ハァァ

男「…………」スゥゥ



男「―――落ち着けっ、つってんだろうがっ!!!!」

少女「っ!?」ビクッ

少女「………ぁ、………男?」

男「……………落ち着いたか?」

少女「ぁ、私……ぁ……いや………いやぁぁぁああああ!」フッ

男「え、ちょっ!倒れんなよっ!」トサッ

男「………ギリギリセーフ。お前さぁ………」

少女「……………」グッタリ

男「………少女?おいっ!しっかりしろっ!少女!おいっ―――」




一週間後
喫茶店の厨房
男「オーダー入ります。七番メロンソーダ、bltサンド、六番ホットサンド二つとコーヒーです。」

マスター「わかったよ。そこにあるナポリタンと、エスプレッソ、二番さんに運んだら休憩していいよ。」

男「………はい。なら、オレンジジュース、注文しておいていいですか?」

マスター「………わかった。準備しておくよ。」

男「………ありがとうございます。」

窓際の席。
男「………こちら、オレンジジュースでございます。」

少女「……………」

男「今から休憩だから、話に付き合えよ。」

少女「……………」

男「本を読むのには飽きたんじゃねーのか?」

少女「……………」

男「はぁ………」

男「今日さ、あの腹黒女が帰ってくるんだってさ。」

少女「……………」

男「せっかく、いままで平和だったのにな。」

少女「……………」

男「アイツが帰ってきたら、また騒がしくなるな。」

少女「……………」

男「メールにはお土産を期待しておけ、みたいなことかいてあったけど、どうせロクなもんじゃないだろうな。」

少女「……………」

男「……………」

オトコクーン、チョットキテーッ!

男「呼ばれたから、行ってくるな。」タッタッタッ

少女「……………」

少女「……………」

少女「……………ごめんなさい」

厨房
男「なんですか、マスター。まだ何か仕事ありました?」

マスター「少女さん、何かあったのかい?」

男「………別に、何でもないですよ。」

マスター「大人に嘘をついたところで、意味があるとも思えないけどねぇ。彼女の秘密でも知ってしまったのかい?」

男「…………マスターも知ってたんですか?アイツが……その……」

マスター「不思議な力を持っている……有り体に言えば、超能力者ってことをかい?」

男「知ってたんですね……。」

マスター「僕はあの娘のお世話役だったことがあるからね。」

男「………もう驚くほどでもないですね。」

マスター「ほぅ、……どうしてだい?」

男「………この間のマスターと執事さんの会話で、そんな感じがしたからですよ。」

マスター「お、なかなかいい着眼点だね。」

男「それに、部屋がピンポイントで吹っ飛ばされるなんていう、超ドッキリが最近ありましたからね。その程度、驚くほどでもありません。」

マスター「ははは。確かに、君の言う通りだねぇ。」

それで、嫌ったりしない男はかっこいいな

男「ねぇ、マスター。元お世話役だったということで聞きたいんですが、アイツと元通りになることって可能ですか?」

マスター「君はどう思っているんだい?」

男「元通りにしたいです。」

マスター「なら、できるさ。きっとお嬢様……いや、少女さんも同じことを考えているから。」

男「………そうですかね。」

マスター「時間が解決してくれるさ。まぁ、早く直したいって言うのなら、もう一人のバイトの子に頼んでみるとかね。」

男「はい?」

マスター「今日から彼女、復帰するだろ?これで君も、バイトに励めるでしょう?」

窓際の席。
魔女「呼ばれず飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!さぁ、悩める子羊ちゃんよ、何でもできちゃうスーパーマルチメイドさんに、悩みを打ち明けちゃいなサーい!」

少女「………魔女さん、帰ってたんですね。」

魔女「相変わらずドライだねー少女ちゃんは。せっかく少女ちゃんに会うために、旅行帰りなのにバイトしてるんだよ?おねーさんは。」

少女「………お疲れさまです。」

魔女「心ここにあらずといった感じねー。なにがあったのさ?」

少女「………何もないです」

魔女「うっそだー。おねーさんは、何でもわかるんだぞ~。ズバリ、男君のことでしょ?」

少女「……………」ピクリ

魔女「図星かな~?さ、喋っちゃいなよ。おねーさんは、こう見えて経験豊富だからねー。ビシッと答えちゃうよー?」

少女「………わからないんです」

魔女「わからないって、なにが?アイツの好きなものとか?それはおねーさんも知らないなー。」

少女「………………」イラッ

魔女「イラつかないでよ少女ちゃーん。おねーさんが悪かったから、続きを話してー」

少女「………どうして、男が私と話すのか。」

魔女「好きだからじゃないの?」

少女「…………え?」

魔女「まぁ、素直じゃないからねー、きっとそうは答えないと思うけど、うん。男君は少女ちゃんのこと、好きだと思うよー。」

少女「………でも、私、男を怖がらせた。ひどいことした……。」

魔女「それくらいで、アイツが少女ちゃんのことを嫌いにはならないと思うなー。こう言うのはなんだけど、多分、おねーさんのほうが、少女ちゃんより、男君を怖がらせてるし、ひどいことしてると思うよー。」

少女「………それは。」

魔女「それに、少女ちゃんの思っているひどいことって、男君にとっては、ひどいことじゃなかったりするんじゃないかな?」

少女「……………」

魔女「まぁ、気になるんなら男君に直接きいちゃいなさいな。さっき、チラッと見たけど、あそこまで無反応決め込んでる今の少女ちゃんのほうが、ひどいことしてると思うなぁ~。」

少女「……………」

魔女「ま、頑張ってくれたまえよ、お嬢さん。女の子が曇り顔してると、おねーさん、テンション下がっちゃうからねー。」

少女「……………」

魔女「なにか言いたげだねー。下がって、このテンションなのかー的なこと言いたそうな目をしてるねー。」

少女「………そんなことない、です。」

魔女「嘘つかなくていいよー。あ、そうだ。」

少女「……………?」

魔女「男君の話ばかりしてたけど、少女ちゃんはどうなの?男君のこと、好きなの?」

少女「す、すす………」アワアワ

魔女「もういいよー、わかった、ご馳走さま~。じゃー、あとは若いお二人の時間ということで。ファイトだよー、少女ちゃん♪」

厨房
魔女「さて、発破はこれくらいでいいかな?」

マスター「お疲れさま。どうだい?こちらで一杯やらないかい?」

魔女「いんにゃー、遠慮しておきます。それよりもあの二人の行く末を見ないと………」

マスター「………そのような下世話なことをするのは、淑女としてどうかと思うよ。」

魔女「なんたって私は魔女ですからね。淑女足りうる素質はないんですよ。生憎とね。」

マスター「仕方ないな……では、僕も若いお二人を見守るとしますか。」

魔女「人にはダメといっておいて……」

マスター「紳士は特別に許されるのさ。」

魔女「男女差別だ………」

窓際の席
少女「………ねぇ、男。」

男「お、やっと口聞いてくれたな。どうした?」

少女「……………その…」

男「なんだよ。」

少女「………私、ひどいことをしたよね?」

男「さぁ、どうだったかな。」

少女「………どうして、…そんなことをした私と………。」

男「……………」



少女「男はどうして私と話すの?」

男「それが俺のバイトだ。」

スレタイ回収もらいましたあああああああああああああ

少女「………バイトだから、話すの?怖くても?ひどいことしても?」

男「まさか、そんなわけねーだろ。労働者には権利というもんがあるんだ。割りに会わないと思ったら、異議申し立てるに決まってるだろ。」

少女「……………」

男「それにな、お前が超能力者だろうが、なんだろうが、別に俺はなんとも思わねーよ。」

少女「ぇ………?」

男「正直言えば、お前よりも俺のクラスメイト達の方が数百倍は怖いし、もっと言えばあの腹黒女は、その数千倍は怖い。」

少女「……………」

男「だから、俺はお前なんか怖くない。お前はバケモノなんかじゃない。ただの普通なかわいい女の子だよ。」

少女「………でも、私の力、危ないよ?……普通の女の子は危ない力なんか持ってないよ?」

男「お前がこけたとき、お前は俺に怪我させないために力を使ったじゃねーか。」

少女「ぁ………」

男「要は力なんて使いようだ。お前が俺を助けるために使った力が、危ないものだとでも言うのかよ?」

少女「……………」ブンブン

男「だから、お前は普通の女の子なんだよ。」

少女「……………おとこぉ」ダキッ

男「おわっ!ちょ……急に抱きつく――」

少女「………よかった、……よかったよぉ……グスッ」

男「…………泣くなよ。好きなだけ抱きついてていいからさ。」ナデナデ

少女「うん……ぅん……」グスッ

厨房
魔女「うわぁ………熱いなぁ……。茶々いれる気になれないよ。」

マスター「今日は臨時休業かな。」

魔女「気が利きますねー。」

マスター「貸しきりでパーティーでもするかい?」

魔女「誰持ちでやります?」

マスター「ここは、僕が出しておこうかな。君、旅行帰りでお金あんまり持ってないんだろ?」

魔女「その通りですねー。はいー。是非是非参加させてくださいなー。」

マスター「その代わり準備は手伝ってもらうよ?」

魔女「ほいさ、りょうかいー。あー、そうだ。聞きたいことがあったんですけど~。」

マスター「ん、なんだい?」

魔女「少女ちゃんが超能力者って、どう言うことですかー?」

マスター「あー、うん……おいおい話すよ。」

窓際の席
男「あー、そうだ。少女。」

少女「………なぁに?」

男「俺の家って原因不明で半壊したじゃん?」

少女「………うん、そう、だね。」

男「でさぁ、そこの修理費用をさ、親切な人が無金利無期限無担保で立て替えてくれたんだけど………」

少女「………うん、それで?」

男「なるべくなら、早めに返したいんだ。でも、今のバイトだと、俺の生活費でかつかつになってしまうから、あんまり余裕がないわけだ。」

少女「………ふむふむ。」

男「今現在、寝る場所もロクに確保できないし、どこかに住み込みで働ける場所ないかな?」

少女「………それなら」

男「それなら?」

少女「………私の家で働けばいい。」


少女「私の話し相手になってよ。」

おしまい。

最後蛇足っぽくなりましたが、これでおしまいです。

雑談特化のままにしておけばよかったなぁ、と後悔しております。はい。

ともあれ、ここまで読んでいただきありがとうございました。
後日談的なものも、一応あるにはありますが、眠いので今日はここら辺で。

質問とかありますか?

乙でした!
後日談も期待します

一旦乙

後日談
学校
男「そう言えば友はさ、何でアイツのことが見抜けたわけ?」

友「あー、うん。そうだなー。端的に言えば、同族は同族を見抜くってとこか?」

男「………お前も超能力者だったのか。」

友「いや、そんなもんじゃねーよ?超能力者っつーよよりは、魔法使いって感じか?」

男「………その違いがわかんねーよ。」

友「コントロールできてるかか、できてないかの違いだ。コントロールできてないうちは、テレキネシス系しか、発現しない。」

男「………なんか、漫画の話みたいになってきたな。」

友「現実なんてそんなものさ。………俺なんか、魔法少女やらさせられてたときだってあるんだ。」

男「ぶっ!……なんだよ、それ。」

友「中学時代にな、叔母に無理矢理………」

男「今、やっても似合うんじゃねーのか?背がちっとばかし高いけど、その銀髪は、マッチしてんじゃん。」

友「二度とやらねーよ。」

男「そうか、……それは残念だ」ククク

友「………ところで、すべて解決したのか?」

男「ぁ?」

友「いや、女の子のことだよ。」

男「………まぁ、解決したかな。ただ、まぁ、アイツは先週のことを引き摺ってるだろうけど。」

友「お前んちブッ飛ばした件か。」

男「そう、それ。」

男「感情が昂って………というか、絶望して、力が暴走したっていうのが、アイツを知ってる人の見解らしい。」

友「ふぅん………。なぁ、それ。よければ俺がレクチャーしてやろうか?」

男「レクチャーってなんだよ……」

友「だから、力の使い方を、だよ。………暴走させないようにできるなら、それに越したことはないだろ?」

男「………アイツを魔法少女にはさせないよ?」

友「しねーよ、そんなことはっ!」

男「そうか……てっきり、友の魔法少女引退にともなった、後任魔法少女の育成を………」ククク

友「ブッ飛ばすぞてめぇ……」

男「デメリットはないのか?」

友「んー、まぁ、ある、といえばあるな。」

男「曖昧だな。」

友「便利になりすぎるっていうのがなぁ………。」

男「どういうことだ?」

友「超能力者の力は、型に当てはめることで、制御するのが一般的な方法だ。」

男「胡散臭いから、話し半分に聞こう。」

友「いいか、―――」

なんだ友も超能力者だったのか。


(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー !! (`・д´・ (`・д´・ ;)

放課後、喫茶店
男「―――という訳なんだが、どうだ、少女?」

少女「……………」

男「別にそんなことしないでも大丈夫っていうなら、構わないけど………」

少女「……………」

魔女「ハイハイハーイ、やるべきだと思いまーす。コスチュームは任せてよね。オーソドックスなものからちょっぴりエッチなものまで、幅広く用意するよー。」

男「………アンタには聞いてない。っていうか、仕事しろよ。」

魔女「なによー、それ、男君にも言えることじゃない。」

男「俺はコイツの話し相手することがバイトだからいいんだよ。」

魔女「なーにさ、ヒモのくせして。」

男「んだとぉ?」

魔女「だってそうじゃーん。今、男君、少女ちゃんの家に住んでるんでしょー?」

男「ぐっ………」

少女「………やる。」

男・魔女「「え?」」

少女「………やる。制御できる方がいい。………男をあんな目に会わせないためにも。」

男「あ、いや、あの事は気にすんな………。もう、過ぎたことだしさ。」

少女「………でも、頑張る」

魔女「くぅぅ~健気、少女ちゃんかわいすぎるよぉ」ダキッ

少女「きゃ………」ジタジタ

男「端から見ると姉に甘えてる妹にしか見えない不思議………」

魔女「あぁっ?」ギロッ

男「ホント、ちっさいもんな。」

魔女「………ブッ飛ばす!」ブン

男「おぉっと、アブねー。けど、まだまだ甘いっ!」

魔女「避けるなぁっ!」シュン,シュン,ヒュッ

ギャーギャー!

少女「………制御できたら便利なんだよ、ね。」

少女「…………」

少女「…………ふふっ」ニヤリ
後日談おしまい。

はい、ということでホントにおしまいです。
後日談に関しては次書くときの布石ですので。

喫茶店で男と少女がなんかやらかしてたら、生暖かい目で見守ってやってください。
この四日間、読んでいただき、本当にありがとうございました。

おつ

おつうううう

乙!いい話だった!次回作も是非読ませてくれ!

おっつー

喫茶店に行きたくなった!!ww

ひまっぴー、珍しい色で頼むぜ!!

早く死になさい

2人のデート姿みてみてぇなぁ・・・

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