P「アイマスSPが1日限りで390円かぁ…」

P「PSP向けに発売されたソフトではあるが、そのボリュームは据え置き機と大差ないレベルだったな」

P「そう言えば俺がこの世界に足を踏み入れたのもこの頃だった…懐かしいなあ」

P「それから箱版にも手を出し始め…あれよあれよと10周年」

P「今また1日限りとは言えVITAに安値で落とすことができるってんだから…」

楓「知っていますかプロデューサー。歳を取ると昔のことほどよく思い出すらしいですよ」

楓「ちなみに私は昨日の夜の記憶がありません。まだまだ若いです」どやっ

P「…いや、それ酔いつぶれてただけじゃないっすか」

美波「本当ですよ！」ばんっ！

P「うお、びっくりしたぁ…」

美波「だいたい、私が家まで送り届けて、そのまま目覚ましまでセットしたんです！」

美波「それでも起きるか心配だったから、今朝方材料を持ち込んで、味噌汁を作って」

美波「寝ぼけまなこの楓さんを起こして、着替えさせて、歯を磨いて、お風呂だって」

楓「一切の記憶がありません。いつの間にか脱がされていたなんてびっくりですね…」ぽっ

楓「気がついたらここでプロデューサーとお話ししていました。」

P「若いどころか老人介護の域でしょうが！人のこと言えたクチかアンタ！」

楓「性教育の後、生協、行く？」

美波「いえ、お買い物は近所の商店街で…」

P「ダメだ、素でやってるよこの人ら…」

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P「しかし…長い歴史を辿ってきたんだなあ」

P「十年前なんて俺何してたかなぁ…いや、それこそゲームばっかやってたような気がするな」

P「…っとと、仕事しないとな、仕事」

P「…………」かたかた…かたかたかた…

春香『プロデューサーさん♪…わ、呼んじゃいましたぁ…♪』

P「……………」かたかた…

千早『プ、プロデューサー！こんな衣装で歌えと言うんですか！？』

P「……………」かたかたかた…

雪歩『あ、あとどのくらい近付けば、普通に話、できますか…？』

P「……大股で三歩ぐらい」かた…


伊織『どういう事よ～っ！あれだけ働いて三千円だなんて～っ！』

P「部屋に飾った三千円…懐かしいな…」

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美希『……聞いて、プロデューサー…ミキ…変わる！』


P「あ………」

美希『今日……ううん、今から！ 』

P「…そうだな…お前のために、箱も買ったんだ」

美希『ホンキで、一番のアイドル、目指してみる！』


美希『あはっ、プロデューサー、どう、どう？ 似合ってる？』

P『美希、お前、その髪…！』

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ーーーーーー

「おーい。プロデューサー、もしもーし」ゆさゆさ…

P「……あ、あれ…俺は…一体、何を」

加蓮「もう…こんなとこで寝てたら、風邪ひいちゃうよ？」

加蓮「ほら、ちゃんと毛布かけて、あったかくしてなくちゃ」

P「…………夢…だったのか」

加蓮「？」

P「いや…久々に、懐かしい夢、見た気がして…なあ」

加蓮「ふーん…。ねえ、聞かせてよ。夢の話。」

P「…そうだな。いいぞ、だが、長いのは覚悟しろよ？」

P「ちょっとやそっとじゃ、この夢は語り尽くせないからな…」

P「あれは…俺がまだ……」

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ーP宅ー

Xbox360「……」

PSP「………」

Nds「………」

PS3「あと、もう少しだな」

PS3「もう少しだけ、走らせて貰う」

PS3「走りきった暁には…このバトン、お前に託そう」

PS4「…………」

PS3「……待っていてくれ」

PS3「全速力で、誰よりも早く、走り抜けて」

PS3「きっと繋いでみせる…未来への、想いを！」

ーおしまい。

アイドルマスターを初めて知ったのは太鼓の達人でした。
何気なく曲を聞いて、こんなゲームがあるんだな…と。

あれから時間が経って、いつの間にかこんなところにいさせてもらって。
これから先の10年も、その先もこのコンテンツが続いて欲しい、と。
拙い文ではありますが、ちっぽけなPではありますが…
そう、願う事をお許しくださればありがたいです。