【安価・コンマ】今日から魔術師ver.1.1 (138)

TRPG的な内容ですが、安価とコンマで方向性まで決めるスレです
人種も設定も彼、または彼女の生きる目的も大体安価です。どのように導くかはプレイヤーの自由です
魔術の設定はMTGあたりから適当に引っ張ってきます

なおこのスレは先月程まで行っていた同名スレのシステム、UI改良版です
内容に関連はありません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449924531

ではまず、名前と性別からお願いします

安価下二つ

しめやかに失禁!(条件反射)

ではスレイヤー、彼の種族を教えてください
ただの人間でしょうか?獣人?人型ですらないドラゴン?はたまた改造人間?宇宙人?

安価下二つ

ニンジャの・・・魔術師!

では彼の特徴と、年齢をお願いします

安価下二つ

スレイヤー 男 狂人 500歳
魔術士殺すべし慈悲は無い

それ中身の方・・・

では半分出てますが、彼の性格を
安価下二つ

スレイヤー 男 狂人 500歳
魔術士殺すべし慈悲は無い
長い時を生きてきた為魂が劣化して気が違っている

狂気に狂気を上塗りしてくスタイル・・・

では彼が生きる次元はどんな場所でしょうか?
剣と魔法のファンタジー?近未来都市?暗黒大陸?大正ロマン?
次元の名前と特徴をお願いします



ちょっと指定の仕方を変えて、安価下三つの内コンマ最大値でお願いします

スレイヤー 男 狂人 500歳
魔術士殺すべし慈悲は無い
長い時を生きてきた為魂が劣化して気が違っている
無題
まだ言葉が無くウホウホ言ってる石器時代

一周回っておもしろすぎる・・・もはや魔術というか儀式じゃ・・・



では彼の能力値をコンマで取っていきます

耐久:下1
筋力:下2
魔力:下3

忘れてたこっちもお願いします

敏捷:下1
精神力:下2
運:下3

スレイヤー 男 狂人 500歳
性格:魔術士殺すべし慈悲は無い
特徴:長い時を生きてきた為魂が劣化して気が違っている
次元:無題
まだ言葉が無くウホウホ言ってる石器時代

耐久:0
筋力:8
魔力:5
敏捷:3
精神力:6
運:2

おじいちゃん無茶しないで

では彼の戦い方を指定してください
武器、立ち回り、どのようなものでも大丈夫です
斧?アンブッシュ?ルール無用?変身する?などなど
安価下三つコンマ最大値

スレイヤー 男 狂人 500歳
性格:魔術士殺すべし慈悲は無い
特徴:長い時を生きてきた為魂が劣化して気が違っている
次元:無題
まだ言葉が無くウホウホ言ってる石器時代
戦術:手裏剣やクナイ

耐久:0
筋力:8
魔力:5
敏捷:3
精神力:6
運:2

サツバツ!

では彼の操る魔術、その色を聞きましょう
何色でもかまいません、単色でも、全てでもどうぞ
ただし色が少ないほど練度は上昇します
安価下三つコンマ最大値

・白(治癒、拘束、防御、光)
・青(精神、魔力制御、無効、水)
・黒(毒、ネクロマンシー、破壊、影)
・赤(熱、鉄、稲妻、混乱、炎)
・緑(生命力、肉体強化、土、木、風)

スレイヤー 男 狂人 500歳
五色の魔術師
性格:魔術士殺すべし慈悲は無い
特徴:長い時を生きてきた為魂が劣化して気が違っている
次元:無題
まだ言葉が無くウホウホ言ってる石器時代
戦術:手裏剣やクナイ

耐久:0
筋力:8
魔力:5
敏捷:3
精神力:6
運:2

おじいちゃんは知らないこと以外なら何でも知ってる

それでは最後の質問です
半分でたも同然になってますが、彼の生きる目的は何でしょうか?
何かの討伐?探求?死にたくないから?
もちろん、特に目的もなく、というのもいいです
安価下三つコンマ最大値

スレイヤー 男 狂人 500歳
五色の魔術師
性格:魔術士殺すべし慈悲は無い
特徴:長い時を生きてきた為魂が劣化して気が違っている
次元:無題
まだ言葉が無くウホウホ言ってる石器時代
戦術:手裏剣やクナイ
目的:魔術師を一人残らず残滅する

耐久:0
筋力:8
魔力:5
敏捷:3
精神力:6
運:2

では参りましょう、彼との冒険へ

名もなき次元。
その場所に名前が無いのは、誰も訪れないからではない。
未だ称するに足りる特徴を持たないからだ。
旧石器、原始、そう呼ばれる時代。どんな次元も通る、成長の過程。
鉄も、鋼も、生まれていない世界。有るがまま、ただ悠久の自然だけがある世界。
だからこそ、名もなき世界

そのはずだったのだ。

ヒュウウウウウウウ

「逃げろ!またあいつらだ!」

「何を言ってる!この洞窟以外にどこに行けっていうんだ!」

「だが連中に勝てたことがあるか!?しかもあんな大軍だ!全員が槍を持ってる!」

「これじゃあ今年の冬は越せないわ!」

「早く!ベイロスの皮を持っていくのよ!」

「おい、あいつが足を怪我してやがるぞ!」

「すまねえ、この間の狩りで・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「お、おい・・・何を・・・」

「おいてくぞ」

「なっ・・・」

「こいつは足手まといだ。さっさといくぞ!」

「ちょ、ちょっと待ってくれ!待って!」

「お前のせいで部族全員が死ぬんだ!黙れ!」

「嫌だ!俺はまだ、嫁ももらってないんだぞ!おい!」

「行くぞ!奴のことはきにするな!」

「くそ!ふざけるな!それでも人間なのか!畜生!」

「待てよ!なあ!誰か頼む!殺されちまう!待ってくれえ!」

「嫌だ、魔術師の餌にされちまう、嫌だああああああああああああ!!」



「・・・・・・・・・・・・・・」

「!?」

「な、なんだ、爺さん・・・一体どこから出てきた?」

「そ、それに、そのかぶってるのは・・・人間の・・・骨・・・」

「・・・・・・・・・・・・・」

「いや、いい!なんでもいい!助けてくれ!」

「魔術師の奴らが、ここに来るんだ!殺されちまう!」

「・・・・・・・・・・・・・」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・」

1.助けてやる義理など無いわ
2.・・・・・・罠に使えるな
3.・・・・・・その洞窟の奥で震えていろ
4.いいだろう。特等席で見せてやる
5.自由安価
安価下三つコンマ最大値

スレイヤー「・・・・・・罠に使えるな」ニヤリ

「え?今、なんて・・・」

スレイヤー「そのままの意味だ。お前は今から死ぬのだ」

「な、なに言ってやがる、おい、」

スレイヤー「だが気に病むな。お前の死は無駄にはならん」

スレイヤー「有るがまま、正しき進化への礎となるのだ」

「く、来るな、来るなああああああああああ!」

「今のは!?」

「何か、叫び声がしたぞ」

「まだ戦いにはなってないはずだ。見てこい」

「だが確かに聞こえたんだ」

「それこそ見てくる必要がある。ゴフェム様にどんな罰を与えられるか」

「ああ、確実に奴らを奴隷にするように命じられているからな」

「この臭い、血・・・うわっ!?」

「既に死んでる・・・が、なんだこれは・・・」

「目を抉り出してから、下と内臓を切り取ってる・・・」

「いや、脳みその中も空っぽだ。それと指もいくつかなくなってる」

「アイエエ、一体どんな儀式めいたことを・・・」

「待て、こちらに血の跡が」

「本当だ、やったやつも怪我をしていたのか?」

「いや、切り取ったものを持って行ったからだろう」

「よくわからないが、危険な奴なのは確かだ」

「ああ、血の跡をたどる必要はあるな」

「しかし・・・・一体何を使ったんだ?」

「どういうことだ?」

「さっき見た限りでは、綺麗に切れすぎてた」

「石包丁の切れ味じゃない」

「なら、なんだっていうんだ・・・」

「おい、血の跡が途切れてるぜ?」

「まさか、ここは森の中、どこにも洞窟も何も・・・」



「イヤーッ!!」

ザシュッ

「グワーッ!!」

「アイエエエエ!?木の上から!?何で!?」

「あんなに高い枝の上からアバーッ!」ブシュッ

「あの鋭すぎる武器・・・な、なんなんだ!」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・」

スレイヤー「ドーモ。ミナサン。スレイヤーです」

スレイヤー、彼の魂は長年の無理な魔術によって摩耗しきっていた
意識は常に混濁し、時には記憶や自我さえ危うくなる
そして戦闘時にはそれを少しでも抑えるため、自らの名前で以て自らを定義する儀式を行うのだった
アイサツは彼にとって欠かせないものだ。アルタミラ壁画にもそう書かれている

「くそっ、全員固まれ!あいつをこちらに近づかせるな!」

スレイヤー「無駄だ」カッ

「うおお!?光が!」

「前が見えない!」

「アイエエエエエ!魔術師ナンデ!?グワーッ!」

「アバーッ!」

「グワーッ!」

スレイヤー「・・・・・・・餌が増えたな」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・」

スレイヤーは奪ってきた腸、肝臓、脳みそ、諸々集まったものを、口に押し込んだ
流石の彼も、うまいとおもったことは一度も無い
歯が突き立てられ、血が噴き出し、体中にそれを浴びても彼は貪るのをやめない
これは『魔術師』、定命を超越した者であり続けるための儀式なのだ

それは、儀式を完成させた彼自身が、一番よく知っている

スレイヤー「・・・・・・・・・っ!!」

と、彼は嘔吐した。今まで食べていた全て、胃液と共にぶちまける
胃酸が食道を、鼻を、口を焼き、内側から締め付けられるような苦しみが彼を襲う

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・」ニタァ

だが彼は笑う。そういった強い刺激、彼の場合苦しみが、魂の安定を助ける
それに、彼にとっては数少ない娯楽ですらあったのだ。食事との格闘は
彼は自分の胃液を払いながら、また食事をつづけた

「ゴフェム様、大変です!」

「なんだ」

「森に出していた連中が、全員死体になって・・・!」

「いいんだよ。それで」

「は・・・・・・?」

「どうせまた生まれるんだから」

「や、それは・・・」

ゴフェム「命は巡る物だ。この大地によって」

ゴフェム「そうだろ?わかってるだろう?」

「そ、そうですが・・・」

ゴフェム「つまり俺は何も悪いことはしてない。いいね?」

「あっはい」

ゴフェム「まあ感謝してるんだ、奴らには」

ゴフェム「こうして・・・ネズミが寄ってきた!」バッ

ゴオオオオオオオオオオオ

「こ、これが、ゴフェム様のカトン・ジツ!」

「大いなる神の、聖なる炎・・・」

ゴフェム「そうだ、ありがたく思え・・・」

「そうだ。感謝するがいいぞ」

スレイヤー「この男が死ぬ様を見れるのだからな!」

ゴフェムが手のひらから発したカエン、それに焼かれた草むら
だがそこから飛び出してきたのは、スレイヤー!

「アイエエエエエエ!」

スレイヤー「ドーモ。ゴフェム=サン。スレイヤーです」

ゴフェム「ドーモ。スレイヤー=サン。ゴフェムです」

ゴフェム「誰かと思えば、アンタか!老いぼれ!」

ゴフェム「何百年降の再会を喜びたいがね、その前に聞かせてもらうぜ!」

ゴフェム「一体何の真似だ?俺に何の用だ」

スレイヤー「お前を、殺す!」

ゴフェム「やってみろ!」

ゴフェム「イヤーッ!」

ゴフェムはゆっくりと近づくと、拳を固めた
『魔術師』の力は定命の超越のみではない。耐久力、筋力にも絶大な効果を与える。故に彼に技術は必要ないのだ
ゴフェムの大振りに突き出された拳は、赤々と燃えている
カトン・ジツ!殴ったものを燃やして殺す!

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・」

1.クナイで受け止める
2.閃光を放ち避ける
3.こちらもカトン・ジツで受け止める
4.身体能力のみで回避を行う
5、自由安価
安価下三つコンマ最大値

スレイヤー「甘いわ小童めが!」

ゴフェム「!!」

だがそこで、スレイヤーは前に出た
ウカツ!彼は『魔術師』の殺戮者、何の技術も持たない拳など恐れるに足りないのだ!
紙一重に避け、クナイの一撃が突き出される!

スレイヤー「イヤアアアアァァァーーーッ!」

ゴフェム「グワアアアアアァァァーーーッ!」

ゴフェム「な、なんだその切れ味は、ぐぎゃああああああ・・・・!」

スレイヤー「如何に『魔術師』と言えど、所詮は命」

スレイヤー「刺せば、死ぬ!」

ゴフェム「や、やめろ!これ以上は本当に死ぬ!」

スレイヤー「殺す!」

ゴフェム「ナンデ!?」

スレイヤー「お前が魔術師だからだ!」

ゴフェム「な、なにをいってやがる・・・」

ゴフェム「魔術は、魔術師は力だ」

ゴフェム「力は進化だ!俺たちは、新しいヒトのはずだ!」

ゴフェム「そういったのは、テメエ自身だろ!」



ゴフェム「そうだよな?だって、お前が俺たちを魔術師にしてくれたんだからな!」

ゴフェム「お前自身が作った魔術で!」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・・」

ゴフェム「俺が何か悪いことしたか?言ってみろよ!」

ゴフェム「魔術で魔獣や自然から、デクの棒どもを守ってる」

ゴフェム「前はバラバラに狩りをして、生きるか死ぬかだったのが、俺をいう力に束ねられたんだ」

ゴフェム「ああ、確かに俺は奴隷も大勢作ってる。女もヤリ放題だ」

ゴフェム「だがそれは対価として当たり前だよなあ?なあ?」

ゴフェム「言ってみろよ!俺の何が悪い!」

スレイヤー「お前が魔術師であることだ!」

ゴフェム「はあああああああああああ!?」

スレイヤー「魔術師殺すべし!」

ゴフェム「この狂人があああああああああああ!!」

今度のゴフェムは、腕を前に突き出した
炎を吹き出すジツだ、射程は長く、当たれば致命傷は免れない!

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・・・」

1.閃光を放つ
2.盾を使う
3.水を展開して防御し、避ける
4.炎で対抗する
5.自由安価
安価下三つコンマ最大値

スレイヤー「『妨げる光』!!」

ゴフェム「その程度か!」

閃光を放ち攪乱をもくろむスレイヤー、だが視界が奪われようと、範囲が広ければ意味がない!

スレイヤー「グワーッ!」

ゴフェム「どうだ!」

スレイヤー「こんなもので・・・!」

だが言葉とは裏腹に、彼の足は重い。彼の魔術師としての肉体は弱いのだ
強力なカエン・ジツの攻撃力ならば、なおさらである!

ゴフェム「どうした!さっきまでの威勢は!」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・」

スレイヤー「魔術師は・・・ヒトには早すぎたのだ」

ゴフェム「何?」

スレイヤー「お前のやってることをどう取り繕うが、それは支配だ」

スレイヤー「お前は人を下にし、縛り、弾圧している」

ゴフェム「だからそれは対価だって言ってるだろうが!」

スレイヤー「欺瞞ッ!!」

スレイヤー「大地は人を支配などしないッ!」

スレイヤー「ヒトがもし群れて生活するならば」

スレイヤー「それは理性的に、合理的に、平等に行われなければならんのだ!」

スレイヤー「だがお前たち魔術師はヒトを支配し、ヒトに争いをもたらした」

スレイヤー「儂はお前らを殺す・・・殺さねばならぬ」

スレイヤー「正しき進化を歪めた、お前たちを!」

ゴフェム「もう黙れ、死ねええええええええ!」

クナイを構え、突撃するスレイヤー。その速さは定命の者には到底追いつけない
だが魔術師同士では補足は容易、ゴフェムもまた構えた!

1.盾を使う
2.フェイントで攻撃を誘う
3.水の術をぶつける
4.手裏剣を投擲する
5.自由安価

安価下三つコンマ最大値

ゴフェム「イヤーッ!」

スレイヤー「遅い!」

ゴフェム「なっ!!」

カエン・ジツの発動よりも早く、手裏剣が宙を裂いた
突き刺さったすべての手裏剣一発一発が、岩をも砕く威力なのだ!

スレイヤー「サツバツ!」

ゴフェム「アイエエエエエエエエエ!」



戦闘結果
コンマ判定直下1

スレイヤー「イヤアアアアアァァァーーーッ!!」

ゴフェム「グワアアアアアアアァァァーーーーーーッ!!」

正確無比の攻撃が、ゴフェムを砕く。何十もの木を折りながら、その身体は吹き飛ばされた
だがそれは、完璧な攻撃には程遠い。カエン・ジツの反撃を恐れた結果、彼には素早く出せる蹴りしか選択肢がなかったのだ
これでは完全な致命傷にはならない

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・・っ」

スレイヤー「おのれ・・・儂の身体さえ・・・・・・」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・・」

スレイヤー「・・・・・・・くっ!」

スレイヤーは吹き飛ばしたゴフェムを追った
だがゴフェムも魔術師、既に姿を消してしまっていた。カエン・ジツによって移動することも、彼には造作もなかったのだ
スレイヤーは舌打ちした。あの傷ならば、当分まともには動けないはず。だが逃がしたことは事実だった

スレイヤー「魔術師殺すべし・・・」



判定:C
戦略的敗北

それでは今日はここで終わりますが、最後の安価です

彼が次に殺す予定の魔術師
その名前と、能力をお願いします
安価下三つコンマ最大値

ってさすがにこんな時間に人がいるわけなかったので明日取ります
というわけでまた明日再開します

なおUIは調整中ですので頻繁に変わる可能性があります、ご了承ください

それでは再開します

魔術師図鑑
No.001
スレイヤー
頭に人骨を被り、下顎を首に掛けた老人の魔術師
その人格は狂気に囚われており、残忍にして凶悪。魔術師を皆殺しにするためならばいかなる手段も選ばない
老人ながら、魔術によって身体能力は極めて高い。そして500年戦い続けたことで、マーシャル・アーツは他の追随を許さない
磨製石器をはるかに超えた切れ味の『鉄製』のクナイ、手裏剣によって戦う
どんな魔術もそつなくこなせるが、その分それぞれ基本に近い事しかできない
また、摩耗した肉体、魂の耐久力は低い

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・」

スレイヤーは荒野を歩いていた。
草木は無い。もちろん、それを食む魔獣も。そしてそれを食す魔獣も。
食物連鎖の消え失せた今、彼がそこを踏破することは容易だった
無論、それは彼、魔術師とは違う、定命の者にとってもだろう
とはいうものの、この不毛の血を拠点とする部族もいないだろうが

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・」

スレイヤー「この乾き・・・この土の色」

スレイヤー「・・・・・・・・・ああ」

彼の脳裏に一つの情景が浮かび上がる
それはウロボロスめいた大河であった
ただ渡るにはあまりに広く、人間など意にも介さず呑み込みそうな大河
彼はその横を歩いている
いや、正確には、歩いていたことがあった

スレイヤー「あの山、大勢で何かを切り出しているのか・・・」

スレイヤー「大方、岩雪崩を起こし、川が枯渇したのだろうな」

はっきり言えば、それは好都合なことだ
大河を渡るのは魔術師でも体力を使う。特に、500年の時を生きるスレイヤーにとっては

だがスレイヤーの瞳に浮き上がる物
それは憎しみに煮えたぎる、血の池だ

スレイヤー「あの地層は硬い、地層そのものがそう変わるはずはない」

スレイヤー「だがそれを切り出したものがいる」

スレイヤー「そうなれば・・・」

魔術師だ!
スレイヤーは一人笑った

スレイヤー「魔術師殺すべし・・・!」

スレイヤー「なるほど、魔獣がいないのは・・・」

スレイヤー「水脈が断たれたことによる植物の壊滅」

スレイヤー「そして魔術師による、食物連鎖の崩壊・・・」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・」



1.儂には何の関係も無い事だがな
2.魔獣が消えては元も子もない・・・!
3.だが安全に通れる場所にはなった
4.それもすべて魔術師の仕業だ!
5.自由安価

安価下三つコンマ最大値

スレイヤー「それもすべて魔術師の仕業だ!」

愚かなり魔術師!愚かなりヒトよ!
スレイヤーは確信を深めた

スレイヤー「魔術は力だ」

スレイヤー「だがヒトに・・・愚かなる童共に任せるには、大きすぎる」

スレイヤー「魔術師殺すべし!」

彼は足を速めた
だがそれは、魔術を生み出したのが自分という事実から、逃れるようでもあった

「来たぞ!」

見張りをしていた男は、洞窟の中へと飛び込んだ
腰蓑に骨でできた槍を持っただけである。だが彼らには、それが精一杯だったのだ

「どうする?昨日は、コロッソドンも仕留められなかった・・・」

「木の実だ!それで我慢してもらうしかない!」

「そうだ、干しておいたあの肉を渡せば」

「だがあれが無くては、この先どうなる!?苦役だって出来るか・・・」

思い思いに意見を言い合う中、見張りはおずおずと口を開いた

「ちょっと待ってくれ」

「来たのは・・・あいつらじゃないんだ」

「じゃあ何が?」

「骨を被った・・・男だ」

「骨を被った?」

男たちは訝しんだ

旧石器時代、人々は定住という言葉を知らなかった
狩りが主として生きるのだから当たり前だ
洞穴に暮らし、魔獣を狩り、周辺に獲物がいなくなれば次に行く
だが折角の狩場も、他の部族がいては意味がない
だから一度旅に出る部族は、あてもなくさまよう

スレイヤー「・・・ここによく住めたものだ」

故に、必ずどこかに出てくるのだ
不毛の大地に暮らすことになる部族が
哀れ、母なる大地がいかに広かろうと、地上の星はそうは無い

「なんだ、あいつは」

「一人だぞ」

「爺だ」

「槍も剣も持ってない」

「一体どこから・・・」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・」

狩りは部族単位で行われる。一人の定命の老人が生きていけるほど、大地は優しくない
そして部族単位だろうが、大地は優しくない
この人々は、それを嫌というほど知っていた

スレイヤー「ドーモ。みなさん。スレイヤーです」

挨拶は大切だ。アジャンダー壁画にもそう書いてある

スレイヤー「儂は魔術師を探している」

「!!」

どよめきを彼は見逃さない
魔術師、その真なる姿を知らなくても、超常の存在となれば察しはつくのだ

スレイヤー「知っているようだな」

「ああ・・・魔術師、か・・・」

スレイヤー「何処にいる」

「それなら・・・こっちに来てくれ」

リーダー格なのだろうか、一人の男が洞窟を指さす
それを見て、他の部族も納得したように頷いた

「そんな身体で荒野を渡ってきたのだ、疲れたろう」

「少し休んでいくがいい」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・・」

スレイヤーは何も言わない
ただ黙りながら、男に近づく

「そうだ、こっちの奥だ。まずはそこで・・・」

そしてそのまま、立ち止まった

「どうした?何か・・・グワーッ!」

次の瞬間、スレイヤーの音速の蹴りが、男の顎を打ち砕いた!

「アイエエエエエエエエエ!?」

「ナンデ!?魔術師なんで!?」

人々はすぐに理解した。いや、本能がそう教えたのだ!
目の前の存在が、自分たちとは違う、超常めいた存在であることを!

スレイヤー「骨を削っただけのナイフで・・・この儂を殺そうとは!」

「違う!違うんだ!」

スレイヤー「欺瞞ッ!!」

スレイヤー「その隠している武器をすべて捨てろ」

スレイヤー「でなければコイツの命は無い!」

「ま、待て!捨てるアバアアアーッ!」

男の脇腹を、クナイが裂いた。苦痛に歪んだ叫びが、血を吐きもがく
男を助けたい、ではない。ああなりたくない。人々は武器を捨てた

スレイヤー「こんな不毛の地に住んでいるのだ、奪わねば生きて行けまい・・・」

「・・・・・・・・っ」

「俺たちは、北の大地からやってきたんだ」

「最近は冬も近い、あれ以上生活できないからな」

スレイヤー「お前たちの生活になど、何の興味も無いわ!」

「なっ・・・・!」

スレイヤー「さあ言え、魔術師は何処だ!」

「西だ!西の山、その洞穴にいるんだ!」

「あいつらは、ここにいる俺たちを支配してるんだ」

スレイヤー「あいつら?」

「魔術師は一人じゃない、何人も部下を連れている」

「『この土地は俺たちのものだ』と言って、貢物や苦役を要求してくるんだ」

「あいつらは俺たちの取ってきた獲物で生活して、俺たちを使って洞穴を要塞みたいにしてるんだ!」

「でも俺たちには、もう他に住める場所もない・・・」

「あいつらに抵抗したこともあったが、一度だって勝てた試しがない」

「このままだと、奴らに殺されるんだ・・・あいつらの暴力に!」

「アンタ、魔術師たちに会ってどうするんだ!?」

「頼む、あいつらを、何とかしてくれ!」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・・・」


1.儂はただ魔術師を殺す。それだけだ
2.その前に、儂がお前らを殺してやろう・・・!
3.・・・いいだろう。その願い、聞き届けてやる
4.欺瞞ッ!
5.自由安価
安価下三つコンマ最大値

スレイヤー「儂はただ魔術師を殺す。ただそれだけだ」

「ほ、本当か!」

スレイヤー「だがそのあとお前らがどうなろうが知ったことではない」

スレイヤー「この大地で、お前らが生きていけるかな・・・」

「そ、それは・・・」

「き、来たぞ!今度こそ奴らだ!」

「おい!また苦役に来る人員を用意しろ!」

「アイエエエエ・・・」

逞しい肉体、纏う毛皮の数々
だがそれは荒々しく、ただの防寒具ではない
魔術師だ!

「む、無理だ、そういわれても・・・」

「ザッケンナコラー!」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・・」

魔術師、それはただ超常の存在を示すものではない
秘術の力によって、定命を超越し、強靭な肉体を手に入れたものを指すのだ
だが逆に言えば、単に『魔術』を使うだけなら、ヒトにも出来る
スレイヤーには一目瞭然である、彼らは『魔術師』ではない
だがその魔力を帯びたアトモスフィアが、魔術の力を示していた!

スレイヤー「ヒトにまで魔術が伝わっていく・・・」

魔術師だけではない
魔術の知識そのものが、彼をを掻き立てる!

スレイヤー「魔術師殺すべし・・・!」

「た、頼むアンタ、奴らを倒してくれ!」

「なんだお前!スッゾコラー!」

スレイヤー「・・・・・・・・・・・・・」



1.魔術の知識も生かしておけん。皆殺しにしてくれる
2.半殺しにして、インタビューで吐かせてやる。殺すのはそれからだ
3.身ぐるみ剥がすのも悪くない
4.狙うは魔術師一人。半殺しに済ませれば、アジトまで追うことができる
5.自由安価

安価下三つコンマ最大値

人もいないみたいなので、また明日再開します
もう少し改善の余地はありそうですね

未練がましくこんなスレまで建てましたが、確かに末期ですね・・・
もうすっぱりやめてしまおうと思います
これまでありがとうございました、また二次創作に戻ります・・・

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