提督「いい子にしてないとサンタは来ないぞ?」川内「え…。」 (47)


提督「艦娘が自転車に乗れない?」
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鳳翔「在りし日の提督」提督「在りし日の鳳翔」
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この鎮守府シリーズです。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449900455


川内「夜戦ー!夜戦だ夜戦!や・せ・んー!!」


提督「また始まったか…。」

鳳翔「あらあら、元気でいいじゃないですか。」

提督「元気なのはいいんだが一つ悩みがあってな…。」

鳳翔「悩みですか?」


提督「…クリスマスの夜、プレゼント配るのが困難だ。」

鳳翔「あ…。」


鳳翔「で、でも川内さんももうサンタを信じてる年齢でもないでしょう?」

提督「いや、そんなことはない。この鎮守府の駆逐と軽巡と戦艦のとある人物も全員サンタの存在を信じてる。」

鳳翔「ええ!?あの天龍さんや龍田さんも!?」

提督「ああ、信じ込ませた。電にいい子にしてないとサンタからプレゼントがもらえないぞって言いふらしてもらって。」

鳳翔「ええ!?」


~数年前~


電「いい子にしてないとサンタさんはプレゼントをくれないのです!」

天龍「つ、つまり怖がらせてばかりの俺はいい子じゃないのか…!?」

龍田「あら~、天龍ちゃん大変ね~。」

電「龍田さんも危ないのです!司令官さんの手を落とそうとしたりしてるからいい子じゃないかもしれないのです!」

龍田「え?あ、そ、それは困るわ…毎年プレゼント楽しみにしているのに…。」


島風「おっそーい!!」

電「島風ちゃん!廊下は走っちゃダメなのです!サンタさんからプレゼントがもらえないのです!」

島風「うっ!…ごめんなさい。」

電「あれ?島風ちゃん怪我してるのです?」

島風「ああ、さっき転んじゃって。」

電「ばい菌が入るといけないのです。塩を塗りたくるのです!」

島風「え!?いいよ別に!!」

電「つべこべ言わずに塗りこむのです!!」

島風「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」


長門「なに!?いい子にしていないとプレゼントはもらえないのか!?」

電「なのです!」

長門「そうか…ならば私は駆逐艦にもっと優しくせねばいけないな…。」

電「度が過ぎると憲兵さんを呼んじゃうのです。」

長門「アイエエエエエ!?」


その年のクリスマス夜


提督「…。」コソコソ

天龍「…怖がらせないから…いい子にするから…。」

龍田「…zzz」

島風「サンタさんおっそーい…。」ムニャムニャ


提督「…メリークリスマス。」ボソッ


長門「んん~!可愛いでちゅねぇ!!」

提督「寝言デカいな。」

陸奥「んん…あら提督…こんな時間にどうしたの…?」ボーッ

提督「しまった!逃げろ!!」ダッ!

陸奥「…行っちゃった。あら?これってプレゼント…?」



提督「と、まあこんな具合に…。」

鳳翔「全部一人で配ってたんですね…。」

提督「ただ、その翌年からはプレゼントはサンタを信じてる駆逐軽巡と一部だけに配ることにしたんだ。」

鳳翔「あら?どうしてですか?」

提督「憲兵に捕まったから…。」

鳳翔「」


あきつ丸「…zzz」

提督「メリークリスマス。」ボソッ

??「何奴!」

提督「だ、だれだ!?」

ケンペイニンジャ「ドーモ、ケンペイニンジャです。貴様盗人だな!?」

提督「ち、違います…。この鎮守府の提督ですよ…。」


ケンペイニンジャ「さては貴様、夜這いにでも来たか…。寝込みを襲うなど、なんたる卑怯か!」

提督「そんな訳ないだろ!今日はくr」

ケンペイニンジャ「問答無用!捕獲する!イヤーッ!!」

提督「うわああああああ!!」

ガッシャーン!!


金剛「何事デース!?」

加賀「これは…?」

提督「」チーン

ケンペイニンジャ「ドーモ、ケンペイニンジャです。この提督と名乗る赤い服を着た不審人物があきつ丸=サンに不埒な真似をしようとしていたので捕獲しました。夜中遅くに騒音を出してしまい申し訳ない。」

赤城「あれ?その大きな袋はなんですか?」

ケンペイニンジャ「恐らく何かの道具でしょう。中身を確認します。」ガサゴソ

ケンペイニンジャ「む?これは…プレゼントボックス?比叡…と書いてありますな。」

比叡「私ですか?」


ケンペイニンジャ「スイマセン、中を確認させていただきます…。これは?」

比叡「ひえー!それは前から欲しかった間宮さんの料理の本じゃないですか!!」

ケンペイニンジャ「なっ!?で、ではこの瑞鶴と書かれたものは…。」

瑞鶴「あ!それこの前欲しいって言った新しい艦載機じゃない!」

加賀「私のは…綺麗な着物ですね。流石に気分が高揚します。」

金剛「Oh!私には新しいティーセットネー!!」

愛宕「私には…ああ!ネックレスね!」


ケンペイニンジャ「…ということは。」


空母重巡戦艦艦娘「「「サンタは提督だった!?」」」


提督「」チーン


提督「これが俺とケンペイニンジャ=サンと初めての出会いであり駆逐軽巡を除く艦娘の夢をぶち壊してしまった日だ。」

提督「あの後目が覚めてケンペイニンジャ=サンには何度も土下座されて今後何かあれば協力してくれるってことで手を打った。」

鳳翔「そんなことがあったんですね…。」

提督「だから、今ではあいつらには直接プレゼント手渡しちゃってる。でも、駆逐軽巡にネタバレするのは厳禁にしてる。」

鳳翔「私には最初から手渡しでしたね。」

提督「俺がサンタに嫉妬するからな…。さて、どう川内をクリスマスまでに落ち着かせるか…。」

鳳翔「以前はどうしていたのですか?」

提督「ん、薬で…。」

鳳翔「」


川内「夜戦連合が無くなったとはいえ…私は夜に生きるニンジャ!」

電「あ、川内さん。こんばんはなのです。」

川内「お、電。こんな時間にめずらしいね。」

電「ちょっとトイレに行ってたのです。そう言えばもうすぐクリスマスですね。」

川内「そうなんだよねー!私は今年こそサンタと夜戦するんだ!」

電「そうなのですか。でも…それじゃあサンタさんは来てくれないのです…。」

川内「え?どうして?私いい子だよ?」

電「早寝早起き出来ない子はいい子じゃないって司令官さんが言ってたのです…。」

川内「なん…だと…!?」

傷に塩を塗りこむ電ちゃんのもとにはサンタは来たんですかねぇ…


川内「提督!!」

提督「おわっ!?川内か。ビックリしたぞ!」

川内「早寝早起き出来ない子はいい子じゃないって本当!?」

提督「ん?なんでそんなこと知りたいんだ?」

川内「電が…早寝早起き出来ない子のところにはサンタが来ないって…。」

提督「あー、そういうことか。まあ、世間一般でいえばあまり遅い時間まで起きてるのはいいことじゃないって聞くが…。」

川内「じゃ、じゃあ夜戦は!?夜戦はいい子じゃない!?」

提督「ん~何とも言えんが俺が子供のころは早寝早起きする子はいい子だって言われてたなぁ。」

川内「…そっか。分かった…明日から早寝早起きを心がけるよ!!」

提督「おう、そう決めたなら頑張れ。」

川内「うん!クリスマスまで夜戦は我慢!頑張るよ!!」


こうして、川内の早寝早起きが始まった。


九時には就寝し六時に目を覚ます規則正しい生活。

誰もが川内が狂ったと心配していた。

川内が夜戦をやめて一週間が経ったある日…。

異変が起きた。


川内「夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦」ブツブツ


比叡「ひえー!ひえー!!」ガクブル

天龍「こ、怖すぎだろアイツ…!!」

電「目が死んでいるのです。」

暁「ぴゃーっ!!」ショワー

ここまで

今日明日中には完結しますゆえ…。

>>16 善意ある行動だから許されるんだよきっと…

                              三三三三三三三三三三三三三
                              三三三三三三三三三三三三三
                              三三7´  マ三三三三三三三三
                              三三{ ね j三三三三三三三三
                              三三!  ぇ {三三三三三三三三
      r―、                __   三三| 夜 j三三三三三三三三
    __.ノ夜 Y          _ィ: : ̄: : : : : : : ミ.三三、. 戦 ,三三三7´ ⌒ヽ三三
  ./戦戦戦戦j       , 7: : : i: : : : ヽ: : : : : : 三三ム_ ノ三三三/夜.戦 しマ三
 /夜夜夜夜夜{      /: : {: : : : !: : : : : :\: : : :.三三三三三三三7. 戦 し よ マ三
 {!戦戦戦戦戦i       /: : : : :i: : : : i: : : : ハ: : :'; : : 三三三三三三/戦 し よ.夜 マ
 j!夜夜夜夜夜|     /: : : : : :i!: : : : l: : : :l: 、: : : : : 三三三三三7戦 し よ 夜.戦 しマ
_/ 戦戦戦戦戦i! / ̄7: : : : : : |、: : : :l: : : j: ハ: : : : 三三三三三7 し よ 夜.戦 し よ }

/ 夜夜夜夜夜{ ; : : :{: : : : : i: :i ヽ: : :ハ: : jリ斗ヒ、 : 三三三三三{!.よ 夜.戦 し よ 夜
i戦戦戦戦戦戦| |: : : i!: : : : : !: :| \: : V:{:ノ,,zチ= 三三三三三j. 夜.戦 し よ 夜.戦
゙ヽ.夜夜夜夜夜{ i: : : :|: : : : : :レヒ´ ヽ: :У7 f ・ }.三三三三三!. し よ 夜.戦 し よ j

 j!戦戦戦戦戦', l: : : :!: : : : : ハzァ=弋 `メ{    `彡三三三三三} よ 夜.戦 し よ 夜/
 {!夜夜夜夜夜.j} !: : : l、: : : : : : 7f ・ )   j     / 三三三三三ム. .戦 し よ 夜 イ三
_イ 戦戦戦戦戦 l  l: : :小: : : : : :ハ ^彡'      { .三三三三三三 .し よ 夜.戦 {三
i夜夜夜夜夜夜 j!  l: : :{川、: : : : : ヽ     ,_‐= '´ ィ三三三三三三ムよ 夜.戦 し j三
l戦戦戦戦戦戦リ  |:i: :l八{ ヽ: : : : : ≧:ュ.. _  ィ/ 三三三三三三_!.夜.戦 し よ {三
|夜夜夜夜夜 /   i:j: :川人 メ、: :从{: : ト: : : / j .三三三三三三ム戦 し よ 夜.j三
`ヽ戦戦戦戦 /   |ハ{⌒ ヽ{ Y ヾ:ハ 八 : / 人 .三三三三三三三、 .よ 夜.戦’三

  .\夜夜夜/    i!     j\    ′ノ  `ヽ..三三三三三三三三≧  ノ三三
   .Y 戦戦{    !     {      〉、     j三三三三三三三三三三三三三
    ゝー ´    j            { ヽ.   .三三三三三三三三三三三三三
                        i  ミ 、  三三三三三三三三三三三三三

                        }    个 .三三三三三三三三三三三三三

>>23 イメージ通りですわw

というわけで投下開始


提督「川内がおかしい?」

金剛「YES!目が死んでいて全身からドス黒いナニカを放ってマース!!」

提督「…夜戦の禁断症状か?」

加賀「あのままだとタタリ神になりますよ。」

提督「アシタカ呼んで来い。それにしても、俺がそんなことに気付けないとは…。」

あきつ丸「しかたないであります。クリスマスまであと数日…提督殿は自腹を切ってクリスマスのプレゼントを選んで購入してラッピングしたりと忙しいのですから。」

提督「それは言い訳にしかなるまい。川内を呼んでもらえるか?」

あきつ丸「了解であります!」


川内「提督…何?」ズーン

提督「川内…お前大丈夫か?」

川内「あはは…しばらく夜戦が出来てないからちょっと元気がないだけだよ。」

提督「無理するな。あまり我慢しすぎると体に悪いぞ?」

川内「…我慢しないとサンタが来てくれない…。」

提督「安心しろ。サンタはそんなに非道な奴じゃない。ちょっとぐらいなら許してくれるさ。」


川内「じゃあ、夜戦してもいいの…?」

提督「おう、思う存分夜戦して来い!」

川内「…分かった!夜戦してくる!」ダッ!

提督「お、おい!川内!何処に行くんだ!?」

川内「サブ島沖!!」

提督「アカン!!他にも何人か連れていけ!!」



この後メチャクチャ夜戦した。


サブ島沖での出来事一部


南方棲戦姫「ナ、ナンナンダ!オ前タチハ!?」

川内「ドーモ!ヤセンニンジャです!!カットインジツ受けてみよ!イヤーッ!」シャッシャッシャッ

南方棲戦姫「グワーッ!!サヨナラ!!」ドゴーン


クリスマス当日

鎮守府では夕方からパーティが開かれていた。


電「鳳翔さんの料理美味しいのです!」

暁「このカレーも美味しいわよ!誰が作ったのかしら?」

比叡「私です!」

暁「!?」

金剛「比叡は料理上手になったネー!」

榛名「榛名もこれなら大丈夫です!」

赤城「ガッツガッツ!」

加賀「これ(唐揚げ)は譲れません!」

瑞鶴「ちょっと!私は七面鳥じゃない…痛い痛い痛い!!噛まないで!!」

隼鷹「ヒャッハー!酒が美味いねぇ!!」

ワイワイガヤガヤ


提督「もしもし、準備はいいですか?…はい、では日付変更した時にお願いします。」

鳳翔「あなた?誰と電話してたの?」

提督「ああ、ちょっとサンタにな…。」

鳳翔「?」

深夜

川内「さぁー!サンタ!どこから来ても私は大丈夫だよ!!」

神通「姉さん…もう少し静かに…zzz」

那珂「顔はやめて…zzz」


??「…ではサンタ作戦を開始します。」


川内「……!?殺気!?」

シャッ

川内「まさか…サンタ!?」バッ

??「また来年会いましょう。」

川内「…!!消えた…。」

川内「あ、プレゼントに…手紙?」


『メリークリスマス サンタより』

川内「プレゼントの中身は…!!ニンジャ装束!!メンポも!!やったー!!」

神通「…うるさいです!!ミゾオチ・ゴーメン!!」ドゴォ!!

川内「ゲッフゥ!?ヤラレタ…。」ドサッ



??「…任務完了です。」

提督「ありがとうございます。ケンペイサンタ=サン。」

ケンペイニンジャ「いえ、この程度のことならばいつでも引き受けますので。では良い夜を。」


提督「プレゼント配達無事終わったらしい。」

鳳翔「仕事が速いですねケンペイニンジャ=サン。」

提督「ようやっと島風があの速さにまではどうにか追いついたらしいがまだ勝てないって言ってたな。」

鳳翔「フフッ、ドンドン成長するわね。」


提督「そう言うお前のお腹の子はどうだ?」

鳳翔「ええ、元気ですよ。まだ産まれるまで時間はありますよ。」

提督「もうすぐ俺も父親か…。実感がないな。」

鳳翔「あらあら、もうこの鎮守府にはあなたの育ててきた子供たちがいっぱいいるじゃないですか。」

提督「それもそうだな。実感がないのはそのせいだな。はっはっは!」


翌朝

長門「見ろ陸奥!サンタさんが私にクマの大きいぬいぐるみをくれたぞ!!」

陸奥「あら、良かったじゃない長門。私は化粧品を貰ったわ。」



暁「サンタさんが私にワンピースをくれたわ!!」

響「私には新しい帽子をくれたよ。ハラショー、こいつはいい。」

雷「じゃーん!私には可愛いエプロンよ!!」

電「電はトラップツールを貰ったのです!」

暁・響・雷「!?」


赤城「高級料亭大和の招待状を貰いました!」

加賀「流石に気分が高揚します。」

天龍「新しい剣と眼帯を貰ったぜ!!フフフ、怖いか?」

龍田「私は天龍ちゃんの人形を貰ったわ~うふふふふ♪」



提督「…こうしてプレゼントをもらって喜ぶ顔を見るのはいいものだな。」


こうして、鎮守府のクリスマスは過ぎて行った。

~完~

投下完了!

前作に比べて短いって?これぐらい短い方が読みやすいと思うんだ。

さて、今年のクリスマスも独りで過ごすことになりそうだ…。

PC画面から鈴谷出てこないかなぁ。

とりあえず、もう一作はのんびり進めていきます。依頼は後程してきます。

読んでくださった方々、ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月08日 (金) 08:14:07   ID: 1C65KvSh

また塩対応の電かw

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