ヒデノリ「あの小説の続きってどうなんの?」(55)


文学少女「(ぜ、絶対読ませるわけにはいかない。だってあの続きは風使いと少女が……)」

「ら、らめよぉ。お願いだから堪忍してえぇ」

「ゴムつけないと赤ちゃんできちゃうのぉ。あなたにもわかるでしょう、それくらい」

「えっ『我慢できん。赤ちゃん作るつもりだけど』って。えぇぇぇ!?」

「ま、待って、冷静に考えて。あなたと私はまだ高校生で……らめっらめなの、ひゃうん!?」

「こ、こんなの『じゃあ動くぞ』って。いやっ、いやああああん」

「ひうっ、ひっ、駄目っ激しいっ、やめてぇ、駄目なのにぃ駄目なのにぃ。こんなのってないよぉ」

「『期待してるくせに』き、期待なんてしてないもん。避妊しないとあなたの精子と私の卵子が巡り合っちゃうのよ?」

「やだっやだっ『……出るっ!』 待って待って待って待って本当に待って!」

「お母さんになっちゃう! ぴゅっぴゅ中出しされてお母さんになっちゃうよぉっ!」

文学少女「(あんなエロ小説読ませられるかーー!!)」 カァァ

ヒデノリ「?」

ほう

ここは!
いつものかわら!
いつものようにふたりがいるよ!

ヒデノリ「とにかく読ませてくれよ、あの風使い小説の続き」

文学少女「……駄目」

ヒデノリ「なんで?」

文学少女「駄目だから駄目」

ヒデノリ「ちょっとぐr」

文学少女「駄目!」

ヒデノリ「……」

文学少女「……」

ヒデノリ「そう言われるとこっちとしては余計読みたくなるんですがね。へえー、ふーん、ほぉー、そぉですかぁー」

文学少女「……」

ヒデノリ「決めた。決めましたー。絶対読んでやりますから。覚悟しといてください」

文学少女「(や、ヤバイ)」

文学少女「(無理やり原稿を奪い取られでもしたらいろんな意味で私の人生終わる)」 プシュー

文学少女「(だって。や、野外で交わったり、道具使ったり、濃厚な絡みが400字詰め原稿用紙めいっぱい……!)」

ヒデノリ「あのー、何考えてんですか? ねぇ」

ヒデノリ「もしかして恥ずかしいとか? でもさあ、すでに冒頭は読んでるわけだし」

ヒデノリ「嫌なこと思い出させるつもりはないんですがね、この河原で派手にずっこけたり大泣きしたりした後じゃ」

文学少女「(……そうじゃない、そうじゃないの)」カァァァァ

ヒデノリ「いまさら自作小説読まれるくらいどうってことないんじゃねえの、と思うんですわ」

ヒデノリ「一昨日の晩だったかな。急に続きが気になりだして、じゃあ読ませてもらうか、という結論に至ったんだが」

ヒデノリ「というわけでおとなしく読ませてくださーい。さあカモン」

文学少女「……駄目ったら駄目!」 フガー!!

ヒデノリ「えぇー」

文学少女「じゃ!」 ダッ

文学少女「(ヤバいヤバいヤバいヤバい!)」

文学少女「(違うの。私だって切ない情感に溢れたボーイミーツガールストーリーを書くつもりだったの)」

文学少女「(でもちょっとだけ、ちょっとだけ寄り道するつもりでえっちな表現を盛り込んだら)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
風使い「嫌がってんの? ふーん、でも濡れてるよね。おもらししたみたいにビチャビチャだよね?」
少女「ちがうのぉ、わたひの、おま○こ、ちょっと涎たらしちゃっただけなの。だらひないだけなの」
風使い「ま、いいよ。これからもっと無茶苦茶になってもらうからさ」
少女「ひぇっ、そんなの、ら、らめれすう……くひゅんっ!」 クチュクチュ
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文学少女「(妙に筆が乗ってしまって、気づいた時には端から端までえろえろな描写ばかりに……!)」

ヒデノリ「うぉーい、待てよー」 ブォーン

文学少女「(原付に乗って追いかけてきた!?)」

ヒデノリ「最近免許とってな。まあ借り物なん……いやそうじゃなく。忘れ物! 文庫本忘れてる!」 ブォォーン

文学少女「(追いかけてこないでええええええ!!)」

ヒデノリ「いや、だから忘れ物!」 ブォォォーン

文学少女「あぅっ!」 ズコー

ヒデノリ「こけた!」


文学少女「ひぐっ、えぐぅ……痛ひっ」

ヒデノリ「おいおい大丈夫か」

文学少女「う、うおっ、うおお……!」

ヒデノリ「(ヤバい、あの獣のような泣き声が!? イカンイカンイカンイカンイカン!)」

ヒデノリ「(頑張って俺ー。ものっそい頑張ってー。ここが正念場ヨー)」

ヒデノリ「ご、ごめんな。ほら膝すりむいてる。絆創膏」 ペトッ

文学少女「わっ!///」

ヒデノリ「手のひらも」 ペトッペトッ

文学少女「ひょっ!///」

ヒデノリ「鼻の頭も」 ペトッペトッペトッ

文学少女「うひっ!///」

ヒデノリ「本当、本当にごめんな」

文学少女「……ぐすっ、ひっく」

ヒデノリ「(どうにか落ち着いたか)」

ヒデノリ「(つまりこれはミッションコンプリートォォォォ! っっしゃあああああああ!)」

ヒデノリ「(絆創膏はったったあああ!! 本人が絆創膏出すよりも早く絆創膏はったったああ! ざまあああ!)」

ヒデノリ「(おまけに泣きやませたったあああ! 凄くね!? 俺何気に凄くね!?)」

文学少女「あ、ありがと」

ヒデノリ「いいえ、どういたしまして!」 タッセイカンー!

つぎのひ!
がっこう!
せいとしどうしつ!

教師「ヒデノリお前、昨日、西高校の女子生徒を原チャで追い掛け回して挙句泣かしたんだってな」

ヒデノリ「あれっ何この展開」

教師「何するつもりだったんだ。言え、おら」

ヒデノリ「いやあ、ナニするつもりでもなかったんです。話がこじれた結果そうなったとしか」

教師「女の子わんわん泣いてたらしいな」

ヒデノリ「(通報したの誰ですかー、恨むぞこん畜生)」

ヒデノリ「ずっこけたからですよ? 謝りましたよ? 絆創膏、はったげましたよ?」

教師「どうせアレだろ。追い抜く瞬間におっぱいでも揉むつもりだっただろ」

ヒデノリ「マジありえねえっす。誤解っすから。すんごい誤解っす。マジ深い意味はないっす」

教師「じゃあ何で追いかけたんだ」

ヒデノリ「俺、意味なく追いかけられた経験もありますから言えるんですけど」

ヒデノリ「マジ深い意味ないんですよ」

教師「ふざけんなこら。とにかく明日までに反省文書いてこい」

>>お母さんになっちゃうよぉっ!

文学少女さん黒犬獣並みの感性の持ち主ッスね
あっちは♂が♀に「ママにしてやる(なっちゃえ!)」って言うんだけど

そのひのよる!
ぶんがくしょうじょのいえ!
あといまさらだけど!
これは、だんしこうこうせいのにちじょう、がもとねたな!

文学少女「(小説の続き書かなきゃ。えっちなルートじゃなくて中断していた本編ルートを)」

文学少女「(えーっと風使いと少女の前に『暗黒風使い』が登場する)」 カキカキ

文学少女「(世界を我がものとするため勝負を挑んでくる『暗黒風使い』)」 カキカキ

文学少女「(『暗黒風使い』の力は凄まじく二人がかりで戦ってもその実力には天と地ほどの差があった)」 カキカキ

文学少女「(この街全体を覆うかのような黒い風に抵抗できず二人は敗北する)」 カキカキ

文学少女「(命からがら逃げだす風使いと少女。だが『暗黒風使い』は二人がこのまま出てこない場合)」 カキカキ

文学少女「(この街を黒い風で跡形もなく吹き飛ばしてしまうと宣言する)」 カキカキ

文学少女「(再戦を誓う二人。この街を守るために二人はどうにかして敵を打ち破らないといけないが)」 カキ…

文学少女「(圧倒的実力を埋めるために……ために…)」 カ…

文学少女「(筆、止まっちゃった。ここから先どうしよ)」


文学少女「……」 ピキーン!

文学少女「ま、またお色気シーンいれようかな?」

文学少女「シリアスなシーンばかりだと読者も飽きるし?」

文学少女「私自身の息抜きにもなるし?」

文学少女「ちょうど今、たまたまアイデアが降ってきただけだし?」

文学少女「ちょっとだけ、ちょっとだけ」

文学少女「えーっとえーっと」

文学少女「……!」

文学少女「(そう、えろえろなことしたらパワーアップする設定で!)」 カキカキカキカキ!

文学少女「(筆がノってきた、いい感じ)」


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「勘違いしないでください、今から始めるのはセックスではなく儀式です」

「本来、膨大な量の風を集めるためには長い年月と触媒が必要」

「しかし今は時間もなければ触媒もない。私たちが『暗黒風使い』に対抗する手段はこの方法しか残されていません」

「早く始めましょう儀式を。時は一刻を争います。さあ、あなたも服を脱いでこちらに」

「気のせいです、私は、震えてなんかいません」

「『肌、綺麗だな』 そうですか、ありがとうございます。しかし空世辞は要りません」 テレッ

「『髪、綺麗だな』 そうですか、ありがとうございます。しかし空世辞は要りません」 テレテレッ

「『全身、綺麗だな』 そうですか、ありがとうございます。しかし空世辞は要りません」 テレテレテレッ

「『でもおっぱい小さいなぁ』 そうですか、あり…」

「…………」

「……」


「だったら何だと言うんですかああああ!? おっぱいが小さいと生きていくうえで何か不都合ありますかああ!?」

「普通そういうことを言いますか!? デリカシーのない、ありえないでしょう! 死んでください根暗野郎!」

「死ね! 死ね! 死ね!」

「『緊張をほぐすためのジョークのつもりだったんだ』 ジョークだったら許されるとでも!?」

「『気にしてたのか……悪い』 いえ、全く気にしてないんですけどね!」

「さっさと始めましょう!『そんなに怒らなくても』 いいから早く!」

「全く……!」

「代々歴史を陰から支えてきた由緒正しき風使いの後継者がこんな下品な輩だとは……!」

「え、えっちって、もっとロマンチックなものだと思ってたのに」 ボソッ

「うぅ、ママ。私どうしたらいいの?」 ボソボソ

「だからじろじろ見ないでください! このヴォケッ!」


「代々伝わる儀式の書によると、この儀式はまず、キ、キスから始まるようですね」

「コホンッ、では」

「んっ……」

「はふうぅっ……」

「あん、うふっ、ちゅる、むふ、おいひい」

「はっ、はっ、はぅっ、んっ、んんっ、あはぁ……♪」

「んあっ、あんっ、んんっっ……はぁはぁ……んー! んーっ! んんんーーーー!!」

「ぷはぁっ」チュポッ

「えへへー……きもちぃー……」 ポーッ

「へっ?」

「な、何ではなれちゃうんれすか? もう終わりなんれしゅか?」

「やだあ。も、もっとぉ。あたひとぉ、もっと、ちゅっちゅしてくらさぁい。もっとぉ、もっとぉ」

「『おい馬鹿になってるぞ』はっ!? あ、あなた今。神聖な儀式であることを忘れ楽しんでましたね! いやらしい!」

「『いや、それはお前……まぁいいや、しかしそんなに力が強くなった気がしないぞ』それもそうでしょう」

「儀式に5時間、パワーアップに20時間かかりますから」


「次は、おそーじごっくんふぇら……ちぉ……ですね」 カアアアア!!

「だって仕方がないでしょう! 儀式の書にはごく普通の、ふ、ふぇら、ちょ、じゃ駄目だって書いてあるんです」

「ほら、ここ! この三行目ですよ、書いているでしょう!?」

「誰がわざわざ脚色してこんな文章を読みます!? 『いや、だってまさかマジで……』シャラップ! もういいです」

「すーはーすーはー。いいですか読みますよ」

「せーの!」

「おそーじふぇらちおは男の人がお馬鹿になっちゃうくらい、いっぱいやさしく、おち○ぽをぺろぺろ、ねぶねぶしましょう///」

「全身全霊を込めてご奉仕して差し上げるのです。大好きな人が気持ち良くなってくれれば貴女も気持ちいい///」

「『ずーっとおしゃぶりしていたい』という慈愛の気持ちが貴女と相手を一層高ぶらせるのです///」

「一緒に昇天してしまうくらい愛情をこめておち○ぽを、ぱっくんちょしましょう///」

「『すっごく大きいですね』『逞しいですね』『おち○ぽさんよろしくお願いします』の台詞も忘れずに///」

「殿方のふわふわ金玉がきゅうって持ち上がってきたら、びゅくびゅくせーえきが出ちゃう予兆です////」

「出てきた、こ、こってり……ううっ、ぷ、ぷるぷるせーえきは美味しそうにごっくん♪ してさしあげましょう/////」

「この部分は『赤ちゃんの素』『白いおたまじゃくし』『あなたの子種』の台詞に置き換えることも可です///」

「そ、そのそのっ後………/////」

「『おち○ぽに残っている分も綺麗綺麗にしましょうねー☆』の台詞とともに口腔全部を使っておそーじして」

「この過程は終了となります………!!////」

「どーですか、読みきったりましたよ! 最後まで一文字も飛ばさず!『おおー、凄い凄い』どーですかどーですか!?」

「『じゃあ実践をお願いしたいんだけど』……や、やっぱり?」

「あの、すいません。堪忍ですから、堪忍ですから台詞無しでお願いできますか? やっぱり初心者の私にはハードルが」

「ありがとうございます。では、いきます」

「はむう…? んっ、はうぅ、はぅ、はむうぅ」

「くち、ちゅるん、ぐちゅ……」

「むちゅるる、ちゅっちゅっ、じゅちゅうぅう(あれっ、何だか)」

「ぺろ……あぅ……んんんっ…うっ、んっん(上手く言えないんだけど)」

「ちゅ、ちゅ、ちゅちゅちゅ……(上手く言えないんだけど、上手く言えないんだけど)」

「おち○ぽ、おいひいです……♪」


「『せ、台詞なしじゃなかったのか?』え?」 チュポンッ

「あははー、そうでしたっけ。でもね。らって、らって」

「こんなに満たされている気分になったのは産まれてきて初めてなんです、うふー」

「続けますねえー♪」 ペロ…

「くちゅ んちゅ くちゅるるる」

「んはあっ、はあぁっ、うふっ、うふふふー」

「じゅる、ちゅちゅー  ずずっ、んずずずっ、んずじゅうう……」

「『あ、そのごめん、もう出る。出る。出ます』 ん、どおぞー。にちゅちゅ、ちゅるちゅる、くちゅくちゅ」

 びゅくくうううううう! びゅううううっぴゅうう!! とろおっ……

「いっぱい出ましたねえ……うふふふ」

「お掃除、んくっんくう……ちゅう、ちゅちゅ。こらっ、ち○ぽの奥に隠れてるせーしさん? はやく出てきなさーい」

「んー、ごくん。ごちそうさまでしたぁ。はふぅ……あの気持ちよかったですか? えへへ、そうなんだあ。よかったぁ」

今宵はここまでにしとうございます。
明日(つーか暦の上では今日の夜か)完結させますん。

なんと素晴らしいことか④

「次は、しっくすてぃーないん、です『それ69って書いてシックスナインて読むんだよ。ティー、要らないぞ』」

「知ってます! あなたを試したんです! あの、ちょっと、まあ、これはパスしたい気持ちなのです……うん……すいません」

「舐め舐めするのはいいんですけど、舐められるのはあまりにも恥ずかしくって」

「そ、その分、他のテクニックの時にサービスしますから、ね? ごめんなさい、ごめんなさい」

「次は、女性の乳房で男性器を愛撫ですね」

「…………」 ペターン

「これもパス」

「次はって、その前にあのちょっといいですか」

「どうして私このえっちな儀式の書をわざわざ音読してるんですか。さっさと実行すればいいじゃないですか『今頃、気づいたのか』」

「……」

「『いや、いつ気づくかなあ……ってずっと思ってたけど』」

「『ちょっと遅くないか? はっはっはっは、やーいやーい』」

「……ぐすっ」

「つ、次はぁ、えぐうっ、ふぐっ! ひっ、本、本番で」

「どうして、どうして意地悪するんれすかぁ」

「どうして……」

「『ごめんな』えうっ」 チュッ

「んー、ちゅっ、ちゅうっ? こ、こんなのじゃ許しませんから」

「くちゅ、ちゅくちゅく……んんんっ」

「はふっ……んっ、舌っ、舌を絡ませるの大好きっ。しゅきい。もっとお。もっとです。許してほしいならあ、もっと」

「あたひの唇ちゅうちゅうしなひゃい。ふひっ、ねえ、ちゅぱちゅぱしてくらさぁい」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

文学少女「んふふー……いい感じー……」

文学少女「キスかぁ、いいなあ」

文学少女「しかしねしかしですよ」

文学少女「やっぱりねえ、語らせてもらうならねえ、私の理想はねえ」

文学少女「ファーストキスは相思相愛同士がねえ、気持ちがいっち番盛り上がった状況でねえ、場所は夕日に染まった河原でねえ」

文学少女「こう、唇と唇が触れ合うだけなんだけどねえ、とろけるほど甘ーい甘ーいキスを」

文学少女「か、彼と……ふひひっ」

文学少女「もーやだなー!////」 ツクエヲバンバン!!


つぎのひ!
ほうかご!
かえりみち!

ヒデノリ「さて、ちょっとばかり皆さんのお時間を拝借したい。お聞き願えるだろうか」

ヒデノリ「どうにかしてあの妖怪の所持する、風使いの原稿の続きを手に入れたいわけだが」

ヒデノリ「昨日一晩中考えたわけですよ。んでね」

ヒデノリ「力技で無理矢理奪うのは避けたいわけです。ビコ-ズ泣かれてしまうでしょう。これが一番困る」

ヒデノリ「また反省文を書くのはイヤンですわ」

ヒデノリ「ではどうすればいいのかと散々悩んでいた訳だが。読んでいた漫画から俺は答えを得たね!」

ヒデノリ「『逆に考えるんだよ』これだよ! 発想の逆転。見せてくれないなら自分から見せてくるように仕掛ける」

ヒデノリ「見せるのが仕方ない状況に追い込む。見られても当たり前だと思わせる。見てもらわなきゃ損だと錯覚させる」

ヒデノリ「押してダメなら引いてみろ。先人さん、本当良いこと言うなあ」

ヒデノリ「ここから先の発想はスムーズなもんでしたよ」

ヒデノリ「というわけで作戦を発表しまぁす!」

ヒデノリ「ドジっ娘パワー全開になった彼女に自らの手で原稿をぶちまけてもらい、それを拾うと同時に目を通す!」

ヒデノリ「以上! 終わり!」

ヒデノリ「えっ、何ですかあ『それだけ? もしぶちまけなかったらどうすんの?』」

ヒデノリ「『っていうか何で鞄の中身をぶちまけることが既に決定されているの?』」

ヒデノリ「『彼女が途中でそれを阻止したら? 用心深くファイルに収納されてて飛ばなかったら?』」

ヒデノリ「『だいたい鞄の中身をぶちまけたとしても、肝心の風使いの原稿を持ってきてなかったら無意味じゃね?』」

ヒデノリ「『この計画穴だらけじゃね?』」

ヒデノリ「あっはっはっはっはっはっはっは! それは無用の心配だよワトソン君」

ヒデノリ「ありえないね! あの妖怪ドジっ娘は必ず俺の前に風使いの原稿をぶちまける」

ヒデノリ「何故ならドジっ娘とはそういうもんですから」

ヒデノリ「ドジをやらかさないドジっ娘がいるか? いないねッ!」

ヒデノリ「いいじゃんいいじゃん、死角無しのアイデアだろこれは」

ヒデノリ「昨日の俺に聞かせてやりたいね。焦る必要はどこにもなかったって。待ってるだけでお前の勝利は揺るがないとな」

ヒデノリ「というわけで俺のすることと言えば『結果が出るまで河原に通う』。これだけでok」

ヒデノリ「待てば海路の日和あり、とはこのことだな。ククク……待ってろ妖怪!!」

ヒデノリ「ようし河原に到着ー。立ち位置ok。文庫本ok。天気ok。どこからでもこいっ」

それから!
すうじゅっぷんご!

ザッ…… ザッ……

ヒデノリ「(足音確認っ)」

ヒデノリ「(ふん、来たな。罠とも知らずにノコノコと)」

ヒデノリ「(今日もロマンチックで非現実的なボーイ・ミーツ・ガール・ストーリーをお望みかい?)」

ヒデノリ「(いいだろう今日の俺は特別気分がいい。納得がいくまでいくらでも吐いてやるよ)」

ヒデノリ「(お気に召すまま、どこまでも付き合ってやろうじゃないか)」

ヒデノリ「(だがその対価を払ってもらうことになるのさ、そう、あんたの書いた原稿でな)」


ヒデノリ「(嫌かい、嫌かい、嫌だろうな? だが、泣こうが喚こうが叫ぼうがそれを拒む術はこの河原に存在しない)」」

ヒデノリ「(おっと勘違いしてくれるなよ。何も無理矢理奪って無理矢理読むってわけじゃあない)」

ヒデノリ「(俺はただ、風という自然現象によってばら撒かれて散らばった原稿を、親切心から拾うだけ)」

ヒデノリ「(結果たまたま文章が目に入ってしまう。それだけ。証明できない犯罪は犯罪ではない。つまりは)」

ヒデノリ「(俺の独り勝ちってことさ!)」 チラッ

タダクニ妹「ねー、何やってんの?」

ヒデノリ「帰れ。お前帰れ」

タダクニ妹「ひどっ!?」


ヒデノリ「ソンナ冗談ハサテオキ。ソッチコソドウシタ。部活、モウ終ッタノカー」

タダクニ妹「うっわそんなに邪険にするんだー、マジ傷つく、マジ腹立つ」

ヒデノリ「ごめんごめん。でもさ今ちょっと忙しいんだよ、悪いけど邪魔してくれるな」

タダクニ妹「あ、本読んでたんだ? てかそのくせによく忙しいとか言うよね」

ヒデノリ「必死で走り回っている人間だけが忙しい人間とは限らんだろ。いや、まあ言わば釣りの最中なんだよ」

タダクニ妹「へっ、どういうこと?」

ヒデノリ「んー、ちょっと事情が込み入ってるんで説明するには時間がかかるんだが」

びゅうううう!!!

タダクニ妹「わわわっ凄い風っ」

ヒデノリ「(彼女の姿を視認。今度は本物だ。なんか黒いオーラ出てるけど……まあそんなのどうでもいいや)」

文学少女「…………」

文学少女「(ねえ)」 ゴゴゴ゙

文学少女「(誰その女の子)」 ゴゴゴゴゴ

文学少女「(すごく仲よさそうね?)」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ヒデノリ「(いや全然。連れの妹だよ。本当にそれだけ。それよりもさ)」

ヒデノリ「(今までとは事情が違ってさ。今日ばかりは君を待ってたんだ。さあもっとこっちに近寄ってくれないかな)」

タダクニ妹「何だか寒気がしてきたんだけど……」


ヒデノリ「さてさて。なあ、さっき俺釣りって言ったよな」

タダクニ妹「う、うん?(気のせいじゃないよう、あの人めっちゃ睨んでるよう)

ヒデノリ「実際に魚を釣ろうってわけじゃなく、獲物が自分の思い通りになる瞬間をただ待ってたってこと」

タダクニ妹「そ、それで?(っていうか私を睨んでる。あ、こっち歩いてきた)」

文学少女「……」

ヒデノリ「だけど上手く説明できそうもないんだ。だから結論だけ聞かせる。つまり」

タダクニ妹「つ、つまり?(あの人、怖い怖い怖い怖い怖い!)」

文学少女「あなたたち。ここでいったい何をs」

びゅうううううううう!!!

すごいかぜがふいたよ!
かばんがあいたから!
げんこうがとぶのはあたりまえだよね!

文学少女「いやああああああああああああああああ!?」 バサバサバサー!!

ヒデノリ「こういうことかなー」

タダクニ妹「さっぱり意味わかんねーよ!!」



文学少女可愛いなぁ④

今脳内で文学少女10割り増しでかわいくしてる


ばさばさー!
ばさばさばさー!
ばさばさばさばさばさー!

文学少女「はわわわわわわああああっ!? 原稿がああ」 オロオロオロ

タダクニ妹「って、めっちゃ飛んでってるよ、拾わないと。河に落ちたらやばいでしょ!」

タダクニ妹「ほら、あんたも手伝ってあげなさいよ……って何ニヤけてんのよ阿呆!」

ヒデノリ「(シミュレーション通りっ! シミュレーション通りっ! シミュレーション通りっっっっ!!」

ヒデノリ「(完璧じゃねーか! 自分が怖いくらいだ。もしかして俺は本当に風使いだったりしてなあ)」

ヒデノリ「(なーんつったりして、さあ拾わせてもらうか)」

ヒデノリ「(待ってたぜえええ、続きが読めないからずっと燻ぶってたこの胸のもやもやが解消できる瞬間をなあ)」

ヒデノリ「(俄然テンションあがってきたぜ、いやっほおおおおおお!)」

ヒデノリ「アッ、原稿ガ、飛ンジャッタジャナイカ。ヨーシ、オレ、拾ッテキマスネー」

文学少女「やだあああああ! 絶対拾っちゃダメえええええ!」 ダキツキッ!

ヒデノリ「うおおおおっ!?」


タダクニ妹「んっ、んっ、ちょい待って。コレ、どういう展開、どういう展開」

文学少女「やだっ、行かせない。拾わないで。見られたくないのぉ、絶対に」

ヒデノリ「(よ、予想外。俺の行動を制限してきやがったああ。うぜええええ)」

ヒデノリ「あのー、拾うだけですってば内容は見ないですってば」

文学少女「や。自分の手で拾うから。あなたはここにいて」

ヒデノリ「とはいえ枚数もだいぶんあるだろ、ね、ここは一つ手分けして当たるのが得策だって」

ヒデノリ「視界には入るかもしれないけど読まない。記憶しない。日本語じゃなくて記号として処理する」

ヒデノリ「だから行かせて。行かせろよ、こんちくしょう」

文学少女「絶対? 絶対の絶対? 絶対読まないって約束する? 嘘ついたら針千本飲む? 舌噛み切って死ねる?」

ヒデノリ「サテ、原稿ガ遠クマデ飛ンジャウ前ニ拾ウカ。手遅レニナッタラ大変ダモンナー」

文学少女「やっぱり読む気なんだあ! やだやだあっ、約束してっ。約束しないなら放さないからっ」 ギュウウウウ


ヒデノリ「あのー…」

文学少女「い・や・!」

ヒデノリ「ですからー…」

文学少女「は・な・さ・な・い・!」

ヒデノリ「……」 イラッ

ヒデノリ「あのね、言うよ? 言っちゃうよ? 今日はもう包み隠さずに全部言っちゃうよ?」

文学少女「な、なによぉ」


ヒデノリ「恥ずかしいんだよ! こっちは毎回毎回恥ずかしさで死にそうになってるんだよおお! そのロマンチック乙女モードの性格どうにかしやがれ!」 ガオー

文学少女「はああああぁ!? 文句があるならハッキリ言ったらいいじゃないいい! 男らしくない!」 フガー

ヒデノリ「んだと!? おかしな設定に付き合わされるこっちの身にもなってみたらどうだ、ええおい!?」

文学少女「自分から話に乗ってきておいて人のせいにするなんて最低! だったら最初から止めておけばいいじゃない!」

ヒデノリ「俺はエンターテイナーなんだよ! そもそも書いたもん人に見られるのが嫌なら書くな、形にするんじゃねえ、持ち歩くんじゃねえ!」

文学少女「あーーー、認めたあ! 開き直ったあ、見るんだあ、やっぱり見るんだ。ふえっ、絶対に行かせないから」

ヒデノリ「泣くなよな! 自分、本当に泣き虫な!」


文学少女「泣き虫だっだら何ぃ゛、ぐすっ、ぞれであなだに迷惑かけたごどあ゛ったっげ!?」

ヒデノリ「今かけてます! 今、今、ほら! いーまーでーすーぅー!」

文学少女「う゛ぐっ゛、私゛ら゛って泣きたくて、えぐう、泣いているうぇあけじゃらいもん! 勝手に涙゛が出る゛んだもん!」

ヒデノリ「知らんがな。直せや!」

文学少女「直じだいっで思ってるもん! 私だってごんな゛怪獣みだいな泣ぎ声゛好きじゃない゛もん!」

ヒデノリ「何だよ一体!?」

文学少女「何よ゛おお一体!?」

ギャーギャー!! ギャーギャー!! ギャーギャー!!


タダクニ妹「な、何よあいつら。一体どうしたいわけ」

タダクニ妹「私ただの阿呆じゃん、独りで、無償で、無関係の人間の原稿用紙拾わなきゃ、みたいな空気。忌々しい」 ペラッ

タダクニ妹「ああ、これ小説だったんだ、ふうん」

タダクニ妹「えーっと、何々『風使いの若く逞しい剛直は、少女の濡れぼそった女自身を的確に貫こうとしていた』」

タダクニ妹「『ずぶり、と肉の塔が彼女の中に押し入る。散らされたばかりの己の純潔に対して彼女は何の感慨も抱かなかった』」

タダクニ妹「『彼女は押し寄せる快感の波に翻弄されるばかり。目の前の男は、愛し合う異性ではなく、快楽のための贄であり妙味だった』」

タダクニ妹「『肌で、髪で、瞳で、唇で。少女は、頭からつま先まで全身を使って雌の幸せを享受し、あますところなく貪り尽くそうとしていた』」


タダクニ妹「……うん」

タダクニ妹「えろえろ小説じゃん。まごうことなくえろえろ小説じゃん/////」

タダクニ妹「ごるぁ、あんたたちぃ! さっさと拾いなさいよ、こんなのまき散らかしたら世間様に迷惑かかるでしょうがあ/////」

タダクニ妹「(でもまあ、この一枚とさっきの展開で、なんとなくこの二人の関係が分かった気がする)」

タダクニ妹「へー、痴話喧嘩ですか。へー、イチャイチャ love chu chuですか。へー、私は場を盛り上げるための薬味ですか」

タダクニ妹「けっ!」

タダクニ妹「駄目だぁ空しくなってきた。帰ろっかな」


ばさばさばさー!

ヒデノリ「おいおい見ろよ! とか何とか言ってるうちに、マジで一枚、河に着水しちまっただろうが。くそっ流されちまう」

文学少女「ふんぐぎぎいい」 ガシッ

ヒデノリ「お前なあっ未発表の原稿だろ、大事じゃないのかよ。誰かにコレ面白いねって言われたくないのかよ」

ヒデノリ「俺だったら絶対そんなの我慢できねえ。だから今は諦めて拾わせろっての」

文学少女「原稿ならまた書けばいい!」

ヒデノリ「(どっからこの強情さがやってくるんだよお)」

文学少女「あなたを行かせないごとの方がずっとずっと大事。わ、私っ。あなだに、あなたにあの原稿を見られるくらいならっ」

文学少女「私、私っ今すぐにっ」

文学少女「あなたを殺すから」

ヒデノリ「」

タダクニ妹「(重い。重いから)」


ヒデノリ「………けっ。まあ、とりあえずさ。涙、拭きなよ」 ハンカチフキフキ

文学少女「あっ、ふわっ、やんっ、じ、自分でするからっ、んっ自分でできるから」

ヒデノリ「動かないでくれよ拭き辛い。あと人に抱きついて両手がふさがってるくせにナマ言うな。ほら鼻も出てる。かんで。はい、ちーん」 ティッシュゴソゴソ

文学少女「えっ、えっ、だって他人様に鼻をかませてもらうのはちょっと? 子供じゃないし? ねえ?///」

ヒデノリ「くだらない遠慮すんな。いいから。はい、ちーん」

文学少女「じゃあお言葉に甘えて……ちーん!」

ヒデノリ「髪もバッサバサだぞ」 ナデナデ

文学少女「も、もー。やだなーえへへー?」

ヒデノリ「オッケーか」

文学少女「うん、おっけー」

ヒデノリ「……俺はさ」

文学少女「うん」

ヒデノリ「別に君と喧嘩がしたいわけじゃないんだよ」

文学少女「私だってそうだよ。あなたと喧嘩したいなんて絶対絶対思わないよ?」

タダクニ妹「(おい、なんだこのピンク色の空気。誰か説明しろ)」


文学少女「こほん、……まあ、勿体ないとは思っているわよ。手間暇かけて書いた原稿なんだし。もう、本当やだ。どうしよ」

ヒデノリ「俺だってやだよこの状況は」

文学少女「やだぁ」

ヒデノリ「やだなあ」

文学少女「じゃああなたはいったいどうしろっていうのぉ?」

タダクニ「(女の方が明らかに甘え口調になってんぞ。男の方は俺にまかせとけオーラ出し始めてんぞ。何、何なの)」 イラッ


ヒデノリ「状況を整理してみようか。君も俺も、散らばった、いや今も散らばり続ける原稿を拾いたい」

ヒデノリ「だが君は俺に原稿を読まれたくない。拾って読もうとするなら俺を殺すとまで言っている」

ヒデノリ「それは嘘だと思いたいがね。とにかく俺を解放するつもりはないわけだ」

ヒデノリ「俺は原稿に目を通すのが最終目的。読まずに拾うというのは出来ない。結果二人とも手が離せない」

ヒデノリ「つまり君でも俺でもない第三者が、早急に原稿を全部回収する必要があるわけだ」

文学少女「まあそうなるよね。第三者が、早急に原稿を全部回収する必要があるよね」

ヒデノリ「……」

文学少女「……」

タダクニ妹「……」


文学少女「あー、えー、この状況はやだああああ」

ヒデノリ「んー、んーっ。この状況は誠にやだなああああ」

文学少女「」 チラッ

ヒデノリ「」 チラッ

タダクニ妹「……」

文学少女「コホンッ。やだあああああ」

ヒデノリ「ゴホンッゴホンッ。あーっ、えーっ、俺もやだああああああ」

文学少女「」 チラッチラッ

ヒデノリ「」 チラッチラッ

文学少女&ヒデノリ「「やだああああ」」

タダクニ妹「てめえらああ!? マジこの恩を忘れんなよ!? 奢れよな、あとで絶対奢れよな、絶対絶対だからな!?」

一瞬タダクニおってびっくりしたけどあれタダクニ妹か


いっかげつご!
がっこう!
ほうかご!

ヨシタケ「おーうヒデノリ、あすこのゲーセン行かね? 先週なあ、すっげ面白いゲーム入ったんだよ」

ヒデノリ「悪い、用事があってな。またそのうち誘ってくれっ。というわけでアデュー!」 ダッシュ

ヨシタケ「oh……my friend……」

ヨシタケ「なあどう思うよ! 彼女ができてからというものあの素っ気のなさ付き合いの悪さ。ひどくね。ありえなくね」

ヨシタケ「俺たちの知ってるヒデノリとは中身が別なんじゃねえの」

タダクニ「確かに最近冷たいねヒデノリ。休み時間なんかも駄弁らず、携帯で彼女と電話してるよ」

ヨシタケ「彼女って存在はあそこまで人を変えるのなー。おいおい、校門で待ち合わせしてらあ」

タダクニ「うっわ本当だ」


ヨシタケ「うっわーリア充だ。リア充の雄と雌だ。嬉しそうに手を振りーの、駆け寄っていきーの、だぜ。おい見てみ」

ヨシタケ「あれ、何でそんなコソッと見てんの」

タダクニ「あの子にあんまりいいイメージないんだよぉ。いきなり殴られたから、その、遠目からでも……怖い」

ヨシタケ「でもめっちゃ美人だぞあの子。アイドルみたいな顔立ちしてる。クソッ眼鏡ヒデノリのくせに。忌々しい」

タダクニ「ふふっ、まあそういうこともあるって。でゲーセン行くの? 仕方ないなあ俺が一緒に」

ヨシタケ「モトハルか唐沢誘うわ。おーい、モトハルー、唐沢ぁ、暇かあ」

モトハル「んあー、どうした」

唐沢「むっ?」

ワイワイ ガヤガヤ ゲラゲラ

タダクニ「oh……my friend……」


ヒデノリ「でもさー」 テクテク

文学少女「ん、どしたの」 テクテク

ヒデノリ「あん時、結局一枚だけ原稿が見つからなかったよな。あれだけ必死で(タダクニの妹が)探したのに」

文学少女「ねえ、なんでだろうね。辺りが暗くなるまで(タダクニの妹が)頑張ったのに」

ヒデノリ「欠けたページはたった一枚。その一枚だけ。河の流れは緩やかだったので届かない場所に行ったとは考えづらい」

文学少女「見渡しのいい場所なので誰も気が付かない場所に引っかかっているとは考えづらい」

ヒデノリ「不思議なこともあるもんだなあ」

文学少女「あるものだねえー」

文学少女「ま、いーよ。どこ連れてってくれんの」

ヒデノリ「わからないな。答えはいつだって風に舞っているんだ」

文学少女「それはイマイチ」


そして!
タダクニのいえ!
いもうとのへや!

タダクニ妹「やだあ、あたしあたしぃ、こっそり盗んできた、え、えろえろ小説おかずにして」 クチュ…くぱあっ……

タダクニ妹「おなにぃしちゃってる。毎日毎日、お猿さんみたいにおなにぃしちゃってる」 ピュクッ、ピュウッ

タダクニ妹「自分の指で中学生処女ま○こ責めまくってりゅぅ///」 ヌチュ…トロ…

タダクニ妹「駄目だってわかってんのに止まらないのぉ、ご飯食べてる時も勉強してる時も部活してる時も、本当はおなにぃしたいって思ってるの!」

タダクニ妹「い、いやぁん、いっちゃう! いくっ、潮ふいちゃうう!///」 プシャアアアッ!!

タダクニ妹「………ふぅ、き、今日も絶好調のおなにぃライフを楽しんじゃった////」

タダクニ妹「はふうっ、でもこの『少女は未成熟な性器をおもちゃのように』の文章とか、えろえろすぎるでしょ……ひゃうん!///」 クチュクチュ

おしまい!

お終いー。男子高校生の日常おもしろいよね。じゃあの。

>>47
あー>>44のラストね。失敗失敗(・ω<)

最高に乙だった!男子高校生の日常(アニメ)終わっちゃうの寂しいけどな!

最初、名前だけだと男子高校生の日常ってわからなかった……

乙です
おもしろかった

乙乙おもしろかった!
やっさん可愛いよやっさん

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