フリーザ「やめなさい!」 (10)

チンピラ「あぁ?今俺たちナンパ中なんだよ?邪魔すんじゃねぇぞ!」

フリーザ「貴方たちのそれはナンパじゃなくて拉致ですよ?ナンパならば強引に腕を掴む必要はありませんよ?」

チンピラ2「うるせぇ!引っ込んでろ!」

フリーザ「そこまで言うなら私が相手になってあげましょう…但し、私は一切手を出しませんよ!さぁ納得がいくまで私を殴りなさい!」

1時間後

チンピラ「こっ…こいつ!化物かよ!怪我のひとつもしてねぇ!」

チンピラ2「き、気持ち悪ぃ!そういえばこいつ何か見た目も化物だしな…早く行こうぜ!」

サッサッサッ

フリーザ「貴方、大丈夫ですか?」

少女「こ、怖かったよぉ!」ギュッ

フリーザ「ダメですよ…可愛らしい女の子がこんな夜遅くに歌舞伎町にいては…速やかにお家に帰りなさい。」

少女「でも…私帰れるお家がないんだ…パパとママはいっつもケンカばかりで私のことになんて興味がないし…」

フリーザ「仕方がありませんね…今晩だけは私の家に泊めてあげましょう。丁度ひと部屋余っているので」

少女「いいの?迷惑掛からない?」

フリーザ「貴方こそ私を見ても怖くないんですか?」

少女「怖くないよ…?だっておじさん本当は物凄く強いんでしょ?だからあんな人たちなんて本当はすぐに倒せたけど手を出さなかったじゃん?」

フリーザ(確かに宇宙の帝王とかつて恐れられた私ならあの様な輩は一瞬で地獄へ送っていたでしょう。ですが…私はもう…)




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アパート

フリーザ「何をしているんですか?」

少女「何かご飯作ってあげる!おじさん普段はカップ麺とかお弁当ばっかでしょ?」

フリーザ「何故、分かるんですか?」

少女「だってゴミ袋にいっぱいそういうゴミ入っていたし!はい出来たよ!冷蔵庫にあった材料でチャーハン作ったよ!」

フリーザ「これは美味しそうですねぇ。頂きます。」モグモグ

少女「どう?美味しい!?」

フリーザ「美味しい!貴方、料理が上手なんですね?」

少女「学校では成績悪いけど家庭科だけは5だもん!」

フリーザ「貴方学生さんなんですか?なら何故夜の歌舞伎町何かにいたんですか?」

少女「私…居場所が欲しいの…家にも学校にも居場所がないんだ…」

フリーザ「つまり貴方は学校にお友達がいないということですね?」

少女「うん。みんなね、私にケシカスを投げてきたり…仲間はずれにしたりするんだ…」

フリーザ「いじめという奴ですね?」

少女「でもいいんだ…いじめられる方にも原因があるって言うし…」

フリーザ「それは違いますよ?」

少女「えっ?」

フリーザ「例えいじめられる理由があったとしてもいじめは許されるものではないです。そもそも理由があるからといっていじめは許されません。」

フリーザ「いいですか?いじめられる方にも理由があるなんて決して間に受けてはいけませんよ?そんなのいじめてる側の言い訳に過ぎず論点をずらしているだけですから」

少女「何か難しくて私にはよく分かんないや!」

フリーザ「御両親にはいじめられていることを相談したんですか?」

少女「言ったけど自分で何とかしろって言われちゃった…」

フリーザ「分かりました。ならば明日私が貴方の担任の先生とお話をしてみましょう。」

少女「えっ?」

フリーザ「但し私はお話をするだけで直接的に手助けはしませんよ?」

少女「うん!ありがとう!」



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