八幡「るみるみのパンツが欲しい」 (26)

八幡「一つ依頼がしたい。一色の言っていたクリスマスイベントが想像以上にやばくて、手伝ってもらいたいんだが」

雪ノ下「けれど」

八幡「いや、言いたいことは分かる。俺が勝手にやったことだ……千葉村の小学生を覚えているか?あの子も参加してるんだが」

由比ヶ浜「ああ、留美ちゃんだっけ?」

八幡「そうだ。その鶴見留美のパンツがほしい」

雪ノ下「え?」

由比ヶ浜「は?」

八幡「俺の性癖が遠因になってるし、むしのいい話をしてんのはわかってる。それでも、頼みたい」

雪ノ下「いや…あなたは何を言っているの?」

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八幡「るみるみのパンツがほしい」

雪ノ下「」

由比ヶ浜「」

八幡「俺は…本物がほしい」

雪ノ下「」

由比ヶ浜「」

雪ノ下「私にはわからないわ…」

由比ヶ浜「ゆきのん、大丈夫だよ。あたしも、よくわかんなかったから」

雪ノ下「……つまり比企谷くん、あなたは鶴見留美さんのパンツを手にいれて性欲を満たしたいのね?」

八幡「ああ」

雪ノ下「あなたの依頼、受けるわ」

由比ヶ浜「ええっ!?引き受けるの!?」

雪ノ下「この男が犯罪を犯す前に、私たちが止めなければならないわ」

八幡「すまん」

由比ヶ浜「」

雪ノ下「まず性欲を満たすだけなら、代替え案が適応できるはずよ」

由比ヶ浜「代替え案?」

八幡「どういう意味だ?雪ノ下」

雪ノ下「つ、つまり…代わりに…私のパンツをあなたにあげるわ…」ヌギヌギ

八幡「雪ノ下…お前…」

由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん!?パンツを脱がないで!?ヒッキーにパンツを差し出さないで!?」

雪ノ下「私のパンツなら好きなだけ使っても構わないわ……///」

八幡「雪ノ下…お前…」

雪ノ下「………///」

八幡「頭おかしいのか?」

雪ノ下「え?」

八幡「女子高生のパンツに何の価値がある。その辺の紙切れの方がマシだ」

雪ノ下「」

由比ヶ浜「」

八幡「俺は本物がほしい」

雪ノ下「困ったわね…」

由比ヶ浜「ゆきのん冷静だ!?」

雪ノ下「パンツを履いた対象は高校生ではダメということね…では小町さんのパンツならどうかしら?」

八幡「小町のパンツなど、小町が中学に上がるまでに存分に味わった」

雪ノ下「」

由比ヶ浜「」

八幡「第一俺は、鶴見留美のパンツがどうしても欲しいんだ。そこに代替えはない」

雪ノ下「わかりました…では犯罪にならないように鶴見留美さんのパンツを手に入れる方法を考えましょう」モジモジ

由比ヶ浜「考えるとこそこなの!?」

八幡「俺に一つ提案がある」

雪ノ下「聞かせてくれるかしら」モジモジ

由比ヶ浜「その前にゆきのん早くパンツ履いて!!いつまでノーパンなの!?」

雪ノ下「あら…ごめんなさい」

八幡「鶴見留美は周囲から孤立している」

雪ノ下「千葉村ではそのようだったわね」

八幡「今もどうやら相変わらずでな。しかしそれを逆手にとる!」

雪ノ下「どういう意味?」

八幡「鶴見留美の周囲の人間に頼むんだ。パンツを奪ってくれと」

雪ノ下「」

由比ヶ浜「」

八幡「体育の後、大量に汗を吸ったパンツを奪ってくれと」

雪ノ下「」

由比ヶ浜「」

八幡「これなら俺の手は汚れず、犯罪にはならない。断るようなら金でも握らせればいい」

雪ノ下「却下」

由比ヶ浜「却下」

八幡「お前らの考えていることが俺には理解できない…」

雪ノ下「あなたの考えていることが理解できないのだけれど……まあいいわ」

由比ヶ浜「よくないし!?」

雪ノ下「私に一つ提案があるわ。あなたはどうしても鶴見留美さんのパンツがほしいのでしょう?」

八幡「ああ、方法を教えてくれ」

雪ノ下「私が手に入れてくるわ」

八幡「そんなことが可能なのか…!?」

雪ノ下「あなたは男性の立場だから事案になる可能性が高い。なら私なら同性の立場で上手くやれば交渉できるわ」

八幡「………!?」

雪ノ下「明日の放課後もう一度部室に来てくれるかしら、その時に手渡すわ」

八幡「任せていいのか?」

雪ノ下「ええ」

~その夜~

雪ノ下「ここが留美さんのよく通っている銭湯ね」

由比ヶ浜「そうだけど何であたしも呼ばれたの?」

雪ノ下「私は子供の対応にあまりなれていないのよ。由比ヶ浜さんは得意でしょう?」

由比ヶ浜「そうだけど、そもそも何かおかしいし!やっぱりやめようよ!」

雪ノ下「とにかく…ここに居ても仕方がないわ。服を脱いで入浴しましょう」ヌギヌギ

由比ヶ浜「ってなんでまだパンツ履いてないの!?」

雪ノ下「早く入浴しましょう。風邪を引いてしまうわ」

由比ヶ浜「ずっとノーパンの方が風邪引くし!」

雪ノ下「あ、あれは!?」

由比ヶ浜「あ、留美ちゃん!」

留美「………どうして千葉村の高校生が居るの?」

雪ノ下「たまたまよ。それより留美さん。話があるのだけれど」

由比ヶ浜(留美ちゃん早く逃げて!!)

雪ノ下「実はこの銭湯に来て下着を無くしてしまって困っているの……」

由比ヶ浜(ゆきのんが子供相手に嘘ついた!?)

留美「………」

雪ノ下「よかったら、その…下着を貸してもらえないかしら」

留美「きもい」

雪ノ下「」

由比ヶ浜「ゆきのんが一言で負けた!?」

雪ノ下「由比ヶ浜さん…あとは任せたわ…私には敵いそうにない…」

由比ヶ浜「ええー!?あたしにはそんなこと無理だし!?」

雪ノ下「比企谷くんの為よ…」

由比ヶ浜「うっ……」

留美「?」

由比ヶ浜「留美ちゃん」

留美「なに?」

由比ヶ浜「そ、その、あのお願いがあるんだけど…聞いてくれるかな」

留美「はっきり言えば?」

由比ヶ浜「だ、だよねー!?」

留美「でなに?」

由比ヶ浜「そ、そのパンツを貰えるかなっ?!」

留美「変態」

由比ヶ浜「」

雪ノ下「仕方ないわ…由比ヶ浜さん撤退よ…」

由比ヶ浜「だから初めに言ったし!」

雪ノ下「しかし由比ヶ浜さん問題は解決したわ」

由比ヶ浜「え!?」

雪ノ下「留美さんの荷物の中からパンツの形状と色とブランドを確認したわ」

由比ヶ浜「あの間にそんなことを!?」

雪ノ下「明日同じものを購入し加工を施し、比企谷くんに渡すわ」

由比ヶ浜「いやだから何か間違ってない!?」

~翌日放課後~

八幡「こ、これは…!?」

雪ノ下「苦労したわ」

由比ヶ浜「………」

八幡「この色、形状…ブランド…匂い…着用感…シミ…間違いなく留美のパンツだ…」

雪ノ下「当たり前よ」

由比ヶ浜(後半の判別方法おかしいから!?)

八幡「雪ノ下……ありがとう……」

雪ノ下「礼なら要らないわ」

八幡「雪ノ下、これ履いてきてもいいか?」

雪ノ下「え?まあ…まあ構わないけれど」

由比ヶ浜「何で履くし!?何で許可するし!?」

~数分後~

八幡「雪ノ下…」

雪ノ下「どうしたの…?」

八幡「このパンツ偽物だ!」

雪ノ下「!?」

八幡「今制服の下に履いているが、これはお前が加工した偽物だろう」

雪ノ下「な、なぜわかったの!?」

八幡「パンツを履いた瞬間に気づいた。なぜならクロッチの部分の細菌の種類が鶴見留美のものではない!」

雪ノ下「そ、そんなところまで…!?」

由比ヶ浜「細菌で判別できるの!?」

八幡「昨日お前が履いていたパンツと同じ種類の細菌だった。つまりお前が昨日この子供用パンツを履き加工したんだ!」

雪ノ下「くっ…さすがね…比企谷くん」

由比ヶ浜「ゆきのんも何か張り合うとこ間違ってきてない!?」

八幡「しかし雪ノ下、お前のおかげで解決策が見つかった」

雪ノ下「?」

~クリスマスイベント会議終了後~

八幡(鶴見留美はツリーの飾りつけを作っている。ここは然り気なく手伝って距離を詰めよう)

留美「八幡いい。いらない。ひとりで出来る」

八幡「いや、できるっつってもお前」

留美「いい」

八幡「でもな、俺のほうがもっとひとりでできる」

留美「なにそれ、ばっかみたい」

八幡「なあ、おまえ」

留美「おまえじゃない。留美」

八幡「留美、うちの演劇に出てみないか?」

~後日部室~

雪ノ下「考えたわね。比企谷くん、まさか演劇の衣装にパンツを付け加えるなんて」

八幡「ああ、演劇はディテールが大事だと言えば迷わず履いてくれた」

雪ノ下「そして演劇中に、脱いだパンツと私の渡した偽パンツとすり替えるなんて」

由比ヶ浜「いやそれ犯罪じゃん!?」

八幡「おまけに、川崎妹のパンツと留美が演劇の衣装で使用したパンツも手にいれた」

雪ノ下「さすがね。比企谷くん」

由比ヶ浜「ゆきのんも感心するとこおかしいし!!キャラ変わってきてるし!!」

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八幡(もしも願うものを与えられるのなら、欲しいものがもらえるのなら)

八幡(やはり俺はるみるみのパンツを欲する)

八幡(与えられる物も、もらえる物も、それはきっ と偽物でいつか失ってしまうから)

八幡(だからきっと本物の、るみるみのパンツを求め続ける)

おわり。

最後まで読んでくれた方本当にありがとうございます。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年12月11日 (金) 21:25:25   ID: Rn0hieyn

なんかわろたw

2 :  SS好きの774さん   2015年12月12日 (土) 02:17:04   ID: xYUOxWKE

なんと言うかこう、害のないバカバカしさ…嫌いじゃない

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