勇者「魔王ぶっ殺してきました!」王「なん…だと…?」(18)

勇者「これがその首です!」ブラン

王「た、たしかにこの禍々しい気配は正しく魔王!」

王「よ、よくぞやってくれた勇者!さ、早速祝いの宴を開いてやろう」

勇者「ありがとうございます!」

王「…」

王「長旅で疲れたであろう?部屋を用意する故、宴を開くまで休むが良い」

勇者「ありがとうございます!」

戦士「あ、あのお風呂とかも」

王「…大浴場を貸しきってやろう」

戦士「やった!半月ぶりのお風呂!賢者、早く行こう?」

賢者「え、えぇ、そう―――」

王「あーすまぬが賢者とは少し話がある」

勇者「話?」

王「うむ。賢者とは幼馴染ゆえの。あぁ、風呂はワシの部屋で入ってもらうから安心せい。」

勇者「そうですか。じゃあまた後でな、賢者」

賢者「え、えぇ…」

王「…」

賢者「…」

ちょっと専ブラに変更

(王の部屋)

賢者「王…」

王「どういうことじゃ?」

賢者「…」

王「賢者よ。これはどういうことじゃ?」

賢者「…」

王「答えよ!何故勇者が魔王を倒してしまった!」

王「なんのためにレベル1の勇者を放り出したか知らぬお主ではあるまい!!」

王「なぜ朕の側近中の側近たるお前を遊び人に落として勇者に同行させたとおもっておる!」

王「う、ううぅ…」

王「魔王…魔王…痛かったじゃろう?辛かったじゃろう?かわいそうにのぅ…かわいそうに…」

賢者「…」

賢者「仕方がなかったのです」

賢者「たしかに、勇者はレベル1でした。しかし、王国の周りには弱小のモンスターしかいません」

賢者「勇者は少し強くなりました。そしてそこにすこし強いボス」

賢者「まるで、勇者のレベルに合わせるようにモンスターやボスのレベルは変わっていった」

賢者「しかも、死んでも枢機卿の教会で蘇生がされる。貴方は何度我らのパーティーが蘇生されるのをみましたか?」

王「中盤のボスで止まってればよかったのじゃ!朕が素望んでたのはそのあた――」

賢者「そう私も思ってましたよ。でも、そのボスは特殊な道具で弱体化された」

王「なぁ!?」

王「ちゅ、中ボスは!?中ボスならば魔王軍のなかでも朕らの意図を察していたはず!!」

賢者「…バナナの皮という南国で得たアイテムで戦わずして勝ってしまいました」

王「(ガックリ)もともと三枚目だと思っていたが、そんな理由で敗れるなよ…中ボス」

賢者「そうして私は遊び人から賢者になり、他のものもクラスアップ」

王「じゃが、魔王を倒すにはアイテムが必要のはずじゃ!その内の一つは我が国の宝物庫に…」

賢者「偽物です」

王「は?」

賢者「宝物庫のは、偽物です。本物は、みすぼらしいバラック小屋に…」

王「なん…じゃと…?」

ちょっと外出してた。
続き投下します。即興なので遅いです。あと需要があれば安価するかも

王「なぜじゃ!?あの宝物庫にあったアイテムはたしかに本物のはず!?警備も厳重にしておったのに!!」

賢者「忍者の仕業です」

王「忍者!?」

賢者「東国の職業です。バラックに残ってた忍者の幽霊が言っていました」

王「なんという…」

賢者「そして…」

王「もうよい」

王「ようは運命によって魔王は倒されてしまったのじゃろう?朕の小賢しい策なと運命の前には無意味だったのじゃ」

賢者「陛下…」

王「はぁ…これからどうすれば…」 rrrrr

王「む、電話か…ガチャ はいもしもし?」

???「ハーイ陛下元気デスカー♪」

ガチャ

王「いたずら電話じゃの」

rrrrr

賢者「あの、陛下。あの声は」

王「わかっておる。少し現実逃避したくなっただけじゃ。一番今話したくないやつじゃからの」ガチャ

王「何のようだ?大統領」

大統領「いきなり切るなんてひといじゃないデスカー」

王「お主のそのふざけた口調は嫌いなのじゃ」

大統領「こういうキャラがうちの国じゃウケルンデスヨーhahaha」

王「(ウゼェ…)で?用件は何じゃ?」

大統領「あ、そうだったネ!ちょっと明日からうちの国魔王領攻めるんでヨロピコ♪」

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