楓「私たちも」美嘉「プロデューサーに」小梅「…セクハラしたい」 (132)

【モバマスSS】凛「プロデューサーにセクハラしたい」 の続きです
【モバマスSS】凛「プロデューサーにセクハラしたい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446375146/)


※注意事項

・アニメ基準

・武内Pもの(武内Pは俺の嫁。異論は認める)

・このSSはセクハラを推奨するものではありません。もしこのSSを読んで武内Pにセクハラしたくなったりノンケではなくなっても、筆者は責任が取れません







楓(アサが寒い……そう嘆くのは人のサガ……ん~、ちょっとイマイチかしら)テクテク


武内P「」テクテク


楓(あら、朝からプロデューサーを発見するだなんて。今日はついているかも)クス


楓「プロデュ――――」


武内P「なぜ……なぜ私はあんなことを……アイドルたちに……親御さんたちに申し訳が――――」ズーン


楓「」







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449474797

武内P(セクハラをしてしまった……されるだけならばまだしも、アイドルに手を出してしまった……まだ未成年の体をさわって、興奮してしまった……)


武内P(言い訳ならいくらでもできる……しかしいくら言い訳をしても事実だけは変わらない)


武内P(……今日こそアイドルの皆さんとの関係を健全なものに戻さなければ)


武内P(しかし……できるのだろうか。昨日の夜は興奮で眠れず……興奮を収めようと動画を見ていたのに……動画などそっちのけで私の意識は――――)





アーニャ『私の手……気持ち良かった、ですか?』


武内P(アナスタシアさんの白魚のような指に太ももをなでられたことを思い出し――)





みりあ『えへへ~☆』


きらり『うっはー☆ Pちゃんの体、固くて熱くてポカポカするにぃ!』


莉嘉『あれ? Pくんポッケに何入れてるの?』


武内P(赤城さんと城ヶ崎さんに両足に抱きつかれ、さらに諸星さんの豊満な胸が私に。無邪気な色気に囲まれたことを思い出し――)





智絵里『プロデューサーさん、あ、あの……ど…ど…ど…ど…どすこい、です。えい』ポフ


かな子『ど、どど、どすこいっ!』どたぷ~ん


武内P(頬を上気させて抱きつく緒方さんと、甘い香りとふくよかな三村さんの肉づきを思い出し――)





蘭子『えへへ~♪』スリスリ、ユサユサ


武内P(神崎さんの柔らかなお尻が、私のモノにこすれ合う感触を思い出し――)





凛『……ふーん、これがプロデューサーのプロデュース? ……まあ、悪くないかな』ニッコニコ


未央『えへへ。ちゃんみおっぱいの感触はどうかなプロデューサー?』


武内P(渋谷さんの美しい曲線に手をそわせ、背中で本田さんの張りのある感触と耳元で告げられる恥ずかしさを隠した明るい声音が思い出され――)





李衣菜『た、確かに二回りも三回りも大きいプロデューサーにセクハラするなんて、すごいロックかも!』サワサワ


武内P(裏切りなどどこ吹く風で私の体を堪能する多田さんに、なぜか微笑ましさと劣情を覚え――)





美波『反省……するためですから。遠慮なく――激しく、お願いします』


武内P(突き出されたお尻よりも、新田さんの熱のこもった瞳と妖艶な声音に意識が持っていかれ――――それに何より、よりにもよって彼女の笑顔を)





卯月「おはようございますプロデューサーさん!」


武内P「!!?」ビクッ

卯月「わっ。すみません、驚かせてしまいましたか?」


武内P「……おはようございます島村さん。申し訳ありません。考え事をしている最中に声をかけられたので、つい驚いてしまいました」


卯月「考え事、ですか。そういえばプロデューサーさんの顔、眉間にシワが寄ってました。朝は元気よく、笑顔に行きましょう!」エヘヘ


武内P「……ッ!!」


武内P(なんと明るい……見るだけで人の心を癒す笑顔ができるのだろうか。私はよりにもよって、彼女のこんなにもすばらしい笑顔を思い出した瞬間に、果てそうになってしまったとは……っ)


卯月(ああプロデューサーさん、何でそんなに恥じ入った顔をして目を逸らすんですか! 昨日のことですか!? 昨日のことを今朝になって思い返して後悔で頭が一杯なんですね! プロデューサーさんは悪くないのにそんなに思いつめるだなんて……すごく、いいです!)


卯月「ほらプロデューサーさん、こんなところで立ち止まったら他の人に迷惑ですよ。早く私たちのところへ行きましょうよ」グイ


武内P「島村さん……っ」


武内P(昨日、私はあんなに最低なことをしたのに……こんなにも輝かしい笑顔をしながら手を引いてくれるとは。なんと自分は不甲斐ないんだろう。今日こそは彼女のプロデューサーとして相応しい態度をとらなければ!!)


卯月(落とすためにはまず上げないと。ごめんなさいプロデューサーさん。私プロデューサーさんのことが好きなんです。けどそれ以上にプロデューサーさんの羞恥に染まる顔や思い悩む顔を愛しているんです! そして、その対象が私だったらたまらんのです!)







楓「……何があったのかしら」

※ ※ ※



莉嘉「フンフフンフフーン☆ えへへー、ついにアタシも大人の仲間入りかー」


美嘉「ふぁ~、眠いなぁもう……おはよう莉嘉」


莉嘉「おはようお姉ちゃん! 二日ぶりだね」


美嘉「んー、おはよう。昨日も遅くまで撮影があったからね。まあ今日は午後からだからゆっくりするけど……機嫌が良いみたいだけど何かあったの?」


莉嘉「えっへへー。知りたい? 知りたい?」


美嘉「そういう莉嘉こそ話したがってるじゃない。はいはい、聞きたいからお姉ちゃんに教えてちょうだい」


莉嘉「実はね! アタシPくんにセクハラしてセクハラされたの!」


美嘉「…………………………はい?」


莉嘉「大人の男の体をいじくるだけじゃなく、魅力的なこの体でPくんを魅了しちゃうだなんて! もう完全に大人の女だよね!」


美嘉「……莉嘉」


莉嘉「何お姉ちゃん?」


美嘉「Pくんて……あの人のこと?」


莉嘉「うん! うちのプロデューサーだよ!」


美嘉「せ、セクハラをしたって、その……具体的にはどういう」


莉嘉「えっとね。足に抱きついたり、ソファーに座っているPくんの腕に抱きついたりだよ!」


美嘉「ああ、そういうことね」ホッ


美嘉(確かに羨ましいけど、この様子じゃセクハラされたっていうのも頭をなでられたとか、事故で手がお尻に当たったとかそんな感じかな?)


莉嘉「それでねそれでね! Pくんがアタシの喉をさすって、顔を真っ赤にしながらお尻を一生懸命なでまわしたの!!」


美嘉「…………………………はい?」


莉嘉「あ、もう家を出なきゃ! じゃあねお姉ちゃん、また後で!」


美嘉「い、行って……らっしゃい」


美嘉(き、聞き間違えよね? 堅物のアイツがセクハラなんてそんなマネするわけがないし……けど莉嘉はハッキリと言ってた)


美嘉(莉嘉がアタシにそんな嘘をつくとは思えない……多分莉嘉の勘違いだろうね。そうに決まっている。そうでないと――)


美嘉「カリスマギャルのアタシに手を出さないで、中学生の妹に手を出すとかいい度胸じゃない……っ!!」

※ ※ ※



卯月「――――という具合でして、今朝はなかなか私と目を合わせてくれない上に、合ってもすぐに逸らすんです」


時子「嗚呼――なかなか面白いことになってるいるわね。あの木偶の坊が羞恥に顔を染める姿はさぞ見物だったでしょう」


卯月「わかってもらえますか!」


時子「もちろんよ。で、聞きたいことというのは何なの? 単刀直入に言いなさい」


卯月「今朝のプロデューサーさんが何を考えていたのか知りたいんです! てっきり私はこの世の全てに絶望し、さらにそれ以上の自己嫌悪を抱えていると予想していたんです。絶望も自己嫌悪も確かにあるにはあったんですけど、私と目を合わせないのがちょっとふに落ちなくて。なんだか恥ずかしさと罪悪感の方が大きいようでした」


時子「なるほど、そういうことね。……卯月はあの木偶の坊にどんな顔をして会ったの?」


卯月「どんな、ですか……?」


卯月(プロデューサーさん、大きな体をしているから遠くから落ち込んでいるのが分かって……きっと昨日のことなんだろうな、今ひょっとして私のこと考えているのかな? 何も悪くないのに可哀そうなプロデューサーさん。もう少ししたらフォローしますから、その顔を私だけに向けてください――――)


卯月「エヘヘッ♪」


時子(え、笑顔がまぶしいっ!?)


卯月「あっ……多分今みたいな笑顔でアイサツしました」


時子「な、なるほどね。……ふーん、へえ、つまりそういうことね」ニヤニヤ


卯月「な、何か分かったんですか時子様」

時子「貴方たちは昨日と一昨日の間に、木偶の坊にモーションをかけまくった。そうとう欲求不満だったでしょうね。そして今朝、卯月の満面な笑顔を見て顔を赤らめて目を逸らした。あの二言目には笑顔が出てくる豚がよ? つまり、木偶の坊は好きな女で自慰するタイプだってことよ。あーおかしい」ケラケラケラ


卯月「……自慰?」


時子「オ●ニーよ、オナ●ー」


卯月「オナッ……!」


時子「そうよ。むっつりした顔で、卯月たちにされたことを思い出しながら、自分のモノを無様にしごいてたわけよ。まあ筋金入りの堅物だから、イくことができずに欲求不満なままでしょうね」


卯月「そ、そんな……プロデューサーさんが……あのプロデューサーさんが、私たちで……私で…………へ」


時子「あら、ウブな卯月には刺激が――」


卯月「へそ下辺りがむずがゆい……っ!!」


時子「…………………………へ?」


卯月「そんなプロデューサーさんってば、もう……ウフ、ウフフフフ。だからあんなに顔を真っ赤にして私から目を逸らして、可愛いなあもう。お尻さわりたいなあ、抱きつきたいなあ。私に手を出したいという情欲と、アイドルに手を出してはいけないという理性の狭間で悩ませたいなあ」


時子「」


卯月「あ、そうだ! プロデューサーさんのために、やらなきゃいけないことができました。時子様、忙しいのに相談に乗ってもらってありがとうございます。島村卯月、がんばります!」タタッ


時子「………………………どうやら、私は目覚めさせてはいけないものを目覚めさせてしまったようね。マジ震えてきやがった」

美嘉「う~ん」ウロウロ


美嘉(CPルームの前まで来たはいいんだけど……今アイツ中にいるのかな? 別に疑ってないよ、うん。これはあくまで確認のため)


美嘉(そもそも私がここに顔出すのは別に珍しくもなんともないし、アイツの顔見てからかいながら確認とればいいだけじゃん。『可愛いからってうちの莉嘉に手出しちゃダメだからね♪』って感じで)


美嘉(……でも、本当にセクハラしてたらどうしたらいいんだろ。何があったのよアンタに。アタシたちの時は距離をとり過ぎてたクセに)


「美嘉ちゃんが胸や脚見せても、困った顔するだけだったもわね。私が酔ったふりして甘えても同じだったのに……」


美嘉「そうだったのに! ああもう、考えるだけでイライラ――――って!?」


楓「うふ。考えてることが顔に出ちゃってるわよ」


美嘉「楓さん!? え、顔にって……ウソ! あ、じゃなくて――」


楓「はいはい。とりあえずここじゃなんだし、場所を変えましょうか」







楓「――――ということがあったらしいの」


美嘉「そんな……本当だったなんて。けどアイツ押しに弱いところもあるし……」


楓「凸レーションの三人と、未央ちゃんから確認をとったから間違いないわ。超盛んな様子を調査完!」


美嘉「アハ、アハハハハ……」


美嘉(みくちゃんと杏ちゃんを除くCPの全員がアイツにセクハラしてセクハラされているだなんて……なんだろ。アタシ、今悔しいのかな? 羨ましいのかな? 自分のことなのに分かんないや――)


美嘉(楓さんはどうなんだろう? 見た感じ落ち着いてるけど……楓さんもアイツのこと好きなはずなのに。大人の余裕ってやつなのかな?)


楓「それでね。セクハラが起きる切っ掛けを調べていて、誰が一番得をするのか考えてみたの」


美嘉「得……ですか?」

もしかして前作ある?
あるなら教えてないなら書いて

書いて
書いて

楓「刑事ドラマやミステリー小説の基本でしょ? なんでも、一番最初にセクハラしたのはアーニャちゃんらしいの」


美嘉「それならもう犯人はアーニャちゃんで決まりじゃないんですか? 一番手な上に、動機も十分」


楓「そうね。けどお話だとすぐに疑われる人じゃなくて、間接的だけど利益が大きい人が真犯人だったりするわよね? 誰か美嘉ちゃんは思い当たる人はいないかしら?」


美嘉「え? そ、そんなこと急に言われても……あっ」


美嘉(そういえば昨日まゆ、なんだか浮かれてたような……まゆのプロデューサーはまゆのアプローチに、嬉しいと思う以上に困っていた。理由は間違いなくプロデューサーとアイドルの関係として不適切な距離だから)


美嘉(そしてまゆのプロデューサーとアイツは同期だったはず。仲良くしているところ何度も見たし、うん。もしアイツとアイドルの仲が異常なまでに縮まったら……?)


美嘉「まゆのプロデューサーも、なんだかんだでまゆのアプローチにまんざらじゃなかった。そこにまゆと距離を縮める理由ができれば……『あの堅物の武内でさえアイドルとあんなことをしている』『別にまゆのアプローチは、目くじら立てるほどのものじゃない』と考える……!?」


楓「あら、美嘉ちゃん正解」


美嘉「正解ってことは……」


楓「実は未央ちゃんたちの話を聞いた後に、まゆちゃんに話を聞きに行ったの。そしたらまゆちゃん、一目でわかるぐらい困ってて、私の元プロデューサーのことで聞きたいことがあるんだけどって言ったら、泣きながら何があったのか話してくれたの」


美嘉「もう話を聞きに行ったんだ……でも、なんでまゆは泣いたんですか?」


楓「まゆちゃん、自分のプロデューサーさんともっと仲良くなろうとして今回の騒ぎを起こしたんだけどね、CPの子たちとプロデューサーにとっても悪くない話だと思ってやったそうなの。けど今朝になってプロデューサーを見たら深刻に思い悩んでいて……まゆちゃん、CPの子たちは皆可愛いから、なんだかんだでプロデューサーも喜ぶと思ってたらしいの」


美嘉「ああ、なるほど。まゆはアタシたちほどアイツに詳しくないしね。しっかし話の大前提を見誤るとか、まゆらしいっちゃらしいけど」


楓「プロデューサーの落ち込み具合を見て、どうにかしなくちゃと考えたけど慌ててしまって思い浮かばない。誰かに相談しようにも、そこから話が漏れてまゆのプロデューサーさんに知られっちゃたら……という感じでどうしたものかと途方に暮れていた時に、私がカマをかけたら泣きながら白状したの」


美嘉「まったく……」


楓「まゆちゃん本当に反省しているから、責めるのはせめーてもう少し落ち着いてからにしてあげてね」


美嘉「……楓さんがそう言うんなら」


楓「それでね。まゆちゃんを落ち着かせるために約束したことを、美嘉ちゃんに協力してほしいの。内容はズバリ、事態の収拾」


美嘉「え……!? そ、そりゃあアタシだって何とかしたいとは思ってますけど……何とかできるんですか?」

>>12
>>1の一行目に書いてあるのが前作でごわす
もうちょっと行間とって目立つようにすべきだったざんす

楓「美嘉ちゃんの言いたいことはわかるわ。CPの子たちは皆プロデューサーが大好き……私たちがそうだったようにね」


美嘉「べ、別にアタシはアイツのこと好きなんかじゃ……」


楓「あら……? じゃあこの話は美嘉ちゃん以外の子……小梅ちゃんや茜ちゃんにお願いしようかしら」


美嘉「あ、ちょっと待って! す、好きか嫌いで言えば、まあどっちかというと好き……ですよ。まあ、アタシがカリスマギャルになる道筋を作ったのはアイツだし……辛い時、何度も支えてもらったのに、アイツが本当に困ってた時は何もできなくて……そう! あの時の借りを返したいだけ! だから協力できることがあるんだったら何でも言ってください!」


楓「そう……けどね、あの人のことを嫌いじゃない、借りを返したいぐらいの気持ちでできるかしら……?」


美嘉「あ、アタシは……ッ、あ、アイツの事を、その……えっと……」


楓「ん?」


美嘉「なんというか……最高な……」


楓「何かしら?」


美嘉「さ……最高のペアだと考えてるんです! 今は担当外れてるけど、いずれアタシが世界一のギャルになるために、アイツは私の隣に戻ってほしいなって。だから手伝えることがあるんなら、なんだってやるから」


楓「本当に?」


美嘉「本当です!」


楓「何でも?」


美嘉「何でもします!」


楓「じゃあセクハラしてくれる?」


美嘉「セクハラします! …………………………え?」

楓「美嘉ちゃんが快諾してくれて良かったわ。じゃあ私は、他にプロデューサーにセクハラしてくれそうな子たちに声をかけ――」


美嘉「ちょ、ちょっと待って楓さん!」


楓「ん? 何かしら?」


美嘉「いや何って。な、なななんでアタシがアイツにその……セ…………」


楓「あら、あの人に何? セ?」


美嘉「だから、セ――――ってわざとでしょ楓さん!!」


楓「うふふ。ばれちゃった」


美嘉「ったく。オヤジ臭いのはお酒とダジャレだけにしてくださいよ、もう」


楓「まあ、美嘉ちゃんにそんな風に思われてただなんて。グス」


美嘉「芝居染みた泣きマネはいいから説明してくださいよ」


楓「はーい。さて、では単純にCPの子たちにセクハラを禁止したらどうなるかしら。14人もいるから、誰かが我慢できずに……そうね、凛ちゃんとアーニャちゃん、それに年少組がこっそりセクハラして、それに触発されて我慢していた子もセクハラする。多分こうなるでしょうね」


美嘉「……うん、その様子が簡単に想像できる」


楓「つまりセクハラを禁止することは無理。だったらあの子たちがセクハラをある程度することを前提に、事態を収拾する方法は?」


美嘉「アイツはセクハラされることに、今すごく困っている……セクハラされることに、困らなければいい……セクハラされることに、慣れれば!」


楓「はい正解。それでね、今はCPの子たちだけにセクハラされているの。そこに担当外の子までにセクハラされるということは、大きな意味があると思わないかしら?」


美嘉「アイツに……セ、セクハラ……」


楓「私はその重要な先頭バッターを美嘉ちゃんにお願いしようと思ったの。美嘉ちゃん、やってくれるわよね?」


美嘉「ア、アタシが……アイツに?」

美嘉(アイツ……セクハラされて困っているのに……私、元だけど担当アイドルで……多分、けっこう信頼されているよね。もしアタシまでセクハラしたら……)


楓「想像してみて美嘉ちゃん……プロデューサーのお尻を撫であげることを」


美嘉(アタシまでセクハラしたら……お尻を撫で上げたりしたら、きっとひどく傷つい顔を――――)





武内P『じょ、城ヶ崎さん……!?』





美嘉(……あれ?)トゥンク


楓「さらに後ろから抱きついて胸を押しつけながら、あのたくましい胸板を撫でまわして」


美嘉(あ、アイツの背中広くってゴツゴツしてそう……後ろから抱きついたらどうなるかな? 暖かくて弾力があって……私が胸を押しつけたら、どうなるかな? 困るだけ? 困りながら、なんだかんだで顔を赤くして……なんでだろ、さっきから心臓が痛いぐらい高鳴ってきた)


楓「そのうちプロデューサーの方からだって、美嘉ちゃんに何かしてくれるかも。抱きついた美嘉ちゃんを振りほどいて、正面から向き合い、そして美嘉ちゃんのアゴをクイッと上げて……」





武内P『いいか美嘉。大人の男をからかうとな、こうなってしまうんだぞ』





美嘉「///」プシュー

楓「あらあら? どうしたのかしら美嘉ちゃん?」


美嘉「そのセ……セクハラすればアイツのためになるんですよね?」


楓「ええ、そうよ。だからセクハラを通じてプロデューサーとの仲が進展しても、それはお薬の副作用みたいなもので、美嘉ちゃんが気に病むことはないのよ」


美嘉「ま、まあアイツには世話になったし? カリスマギャルであるアタシにからかわれるっていうご褒美を、あげてもいいかなって思わなくもないから」


楓「はいはい」


美嘉「じゃ、じゃあ行ってきます」


楓「行ってらっしゃ~い。……さて、急いで他の子にも声をかけなきゃ」















???「本当ですか! ではさっそく落ち込んでいるプロデューサーにトラーーーーーイッ!!!」



???「……うん、わかった。大丈夫……心当たり…あるから」



???「ふっふっふーん♪ そういうことなら仕方ありませんね。カワイイボクは寛大ですから、プロデューサーさんのために一肌脱いであげましょう」

※ ※ ※



みく「うにゃあ~~~。みくは何てことをしてしまったんだにゃ……」


杏「昨日の時点でこうなることは目に見えてたんだけどね」


みく「まさかPちゃんのお仕置きにこりるどころか、お仕置き目当てにさらにセクハラするだにゃんて……」


杏「一番驚いたのはみりあちゃんだよ。『プロデューサー! 昨日はこそばゆいけど楽しかったからまたして』って……杏はきらりんルームに居たから見てないんだけど何があったのさ。11歳の女の子だよ」


みく「えっと……別にみりあチャンも他の子と同じようにセクハラを受けさせたにゃ。ただみりあチャンは5番目だったから、Pチャンも最初ぎこちなかったのがほぐれて、その……今にして思えば、みりあちゃんの様子ちょっとおかしかったにゃ。止めるべきでしたにゃ」


杏「……ひょっとして、汗でパンツが濡れたかもとか言ってなかった?」


みく「にゃんできらりんルームにいた杏ちゃんがそのことを知ってるんだにゃ?」


杏「Oh, Jesus !」


みく「???」


杏「ま、まあ今日はみくちゃんが頑張ってブロックしている間に時間になってよかったじゃん。何人かブロックすり抜けてたけどさ」


みく「みくだけで11人のセクハラを防ぐとか無理があるにゃ! 杏チャンも手伝うにゃ!」


杏「焼け石に水って知ってる? まあ今は皆仕事やレッスンでいないし、とりあえず休みなよ」


みく「ふにゃあ~」


杏「そうそう。あ、菜々ちゃ~ん。プリン二つお願い」


は~い 少々お待ちください

みく「何か……何かセクハラを封じる手はないものかにゃ」


杏「今さらセクハラ禁止ったって、素直に言うこと聞くわけないし。プロデューサーがセクハラされるだけじゃなくて、セクハラした時点で元に戻れるラインは踏み越えちゃったよ」


みく「ならば物理にゃ! レベルを上げて物理で殴ればいいにゃ!」


杏「セクハラをブロックしようにも、みく1人VS11人じゃ勝負にならんから人数増やすってこと?」


みく「そうにゃ。杏ちゃんも加わって、さらに李衣菜ちゃんも説得して味方にするんだにゃ」


杏「え~、杏はヤだよ。それに数的には圧倒的に不利なままだし、質的にも疲れ知らずのちびっ子や身体能力が高い凛ちゃん・未央ちゃん・ラブライカ、さらにきらりを相手にするとか無理ゲー。というか壁役の李衣菜がいつの間にかセクハラしそうな時点でゲームにすらならないよ」


みく「う~ん……そうだにゃ! 今Pチャンはとっても傷ついているにゃ! 今味方になれば好感度UPだと言えば……っ」


杏「悪くはないし、試してみてもいいけどさ……多分無理」


みく「な、なんでにゃ?」


杏「今さらこっちに寝返ったところで、一番好感度が高いのは最初から味方な杏とみくちゃんでしょ? 三番手以降に甘んじるより、プロデューサーの体を堪能する方を優先しそう」


みく「確かに……むむむ、何か良い手はないのかにゃ……」


杏「まあ一つだけ、この混沌とした状況に終止符を打つ方法はあるけどね」


みく「にゃにゃ!! そんな手があるのにゃら、さっさと言うにゃ! ……で、なんなのにゃ?」


杏「杏と結婚する」


みく「………………………はい?」


杏「プロデューサーと杏が結婚する」


みく「……おまえは何を言っているんだにゃ?」

杏「そもそも何でプロデューサーにセクハラするか? それはプロデューサーのことが好きであると同時に、プロデューサーがフリーだからでしょ。でも彼女ぐらいだったらNTRばいいっていう過激な思想を持っている子もいるから、法的なパートナーとなる。それにプロデューサーは奥さんを悲しませる人じゃないから、いくら押しに弱いといっても結婚してからならセクハラには断固とした態度で挑むだろうね」


みく「あ、ああ……そういうことかにゃ」


杏「みくはまだ十五歳で結婚できないけど、杏はこれでも十七歳だからね」


みく「えっと……ひょっとして杏チャンはPチャンのことが好きなのかにゃ?」


杏「好きでない相手と結婚しようだなんて、いくら杏でも考えないよ」


みく「ちなみにPチャンのどんなところを好きになったのにゃ?」


杏「大手346プロの出世コースで、サマーフェス・オータムフェス・冬の舞踏会と大成功を次々と納めて将来有望なところかな」


みく「なんでやねんっ!」


杏「それに結婚して杏が家でぐーたらしても許してくれそうだし」


みく「寄生する気まんまんだにゃ……あれ?」


杏「んー、何?」


みく「杏ちゃん、前の握手会の時に『あんずのうた』を一万枚購入して、婚姻届を持ってきた人がいたにゃ。あの人はまだ30歳ちょっとのベンチャー企業の社長で、一昨年の年収が3000万、去年の年収が4200万の超有望株だにゃ。そのうえ杏ちゃんに『ただ家にいて仕事に行く私に行ってらっしゃい、仕事から帰ってくる私にお帰りなさいと言ってくれるだけでいい』って言ってたにゃ」


杏「あ」

みく「ちょっと歳は離れていたけど容姿はまあまあで、身なりもキレイにしてたにゃ。しかも経済新聞で取り上げられたこともある人にゃのに……その人を断って、Pチャンなら結婚できるということは……」


杏「いや~、それもう昔の話でしょ。女心と秋の空ってやつ」


みく「ほんの二週間前にゃ」


杏「二週間もあれば人の考えなんて……おや?」


まゆ「お話し中のところすみません。まゆも混ぜてもらっていいですか?」


みく「まゆチャン! えっと……今実はCP内の問題について話し合っているんだにゃ。悪いんだけど……」


まゆ「知ってます。実はそのことについてお話がありまして」


みく「え?」


杏「……」





まゆ「――――というわけで、今回の騒動の原因はまゆにあるんです」


みく「そ、そんにゃ……信じられないにゃ」


杏「たいしたもんだね。凛ちゃんと少し話しただけで思い通りに事態を動かすなんて……気をつけたのは話すタイミングぐらい? まあそのタイミングは何十という条件が重なるタイミングなんだろうけどね」パクパク


まゆ「はい。計画の妨げとなるちひろさんとみくちゃんが大阪ツアーで不在の時期に、凛ちゃんにセクハラへの好奇心を持たせる一方で、凛ちゃんに質問されないタイミングを見計らう……他にも数え上げればキリがありません。起こしたアクションは一つだけですが、神経はかなりつかいました」


杏「だろうねえ」


まゆ「けどCPのプロデューサーさんがあそこまで落ち込むなんて予想外で……本当にごめんなさい」


みく「……まゆチャン。みくたちに謝っても仕方ないにゃ」


まゆ「はい……それで、もしよければ事態の収拾に協力して、それからプロデューサーさんに謝罪したいと思うんですが……」


みく「協力してくれるのかにゃ!?」


杏「……」

まゆ「当然です。まゆにできることなんてたかが知れていますが……」


みく「何を言うにゃ! まゆちゃんの智謀が加われば百人力にゃ!」ギュッ


まゆ「そ、そんな……智謀だなんて」


杏「……うん。でも取りあえず打てる手は無いし、今日は解散しようか。まゆちゃんに協力してもらいたいことがあったら連絡するから」


みく「え?」


まゆ「……わかりました。いつでも連絡してください」


杏「菜々ちゃん、お会計お願い」










みく「……杏チャン、さっきはどうしたのにゃ。何か様子がおかしかったにゃ」


杏「みくちゃんはまゆちゃんのこと、信じてるの?」


みく「え……? だってまゆちゃんはまゆのプロデューサーさんのことになると周りのことが見えなくなるだけで、基本的にはいい子にゃ。今回のことだって反省して、ちゃんとみくたちに事情を話してくれたにゃ」


杏「そうだね……で、今回の件をまゆちゃんのプロデューサーに知られないまま内密に片づけようとしている――この線はまだ捨てられないよ」


みく「な、にゃにを言うんだにゃ杏チャン!」


杏「例えばの話だよ。でもね、まゆちゃんの思考は読むのは至難だよ。だから、せめて最悪の事態は想定しなくちゃ。……ねえみくちゃん。現段階で最悪のシナリオって何だと思う?」


みく「そんなの決まってるにゃ。このまま皆のセクハラが過激化することにゃ」


杏「……杏は今一番警戒しているのは、杏とみくちゃんがプロデューサーにセクハラすることだよ」


みく「……どういうことにゃ?」


杏「プロデューサーは今杏たちを信頼している。けどもし、杏たちのどちらかがプロデューサーにセクハラしたら、もうプロデューサーは誰も信頼できなくなる。別に本当に杏たちがセクハラしなくても、プロデューサーが杏たちにセクハラされたと誤解してもこの事態になるよ」


みく「まゆチャンがそれを狙っているって言うのかにゃ?」


杏「何を考えているかわからないから、最悪の事態を想定しようと言っているだけ。本当に協力するつもりかもしれないし、杏の最悪の想定通りかもしれない」


みく「考えすぎだと思うけど……まあみくはPチャンにセクハラなんて――――」






武内P『ま、前川さん!? そんな……貴方まで』


武内P『ど、どうか止めてください……それ以上されてしまったら私は……っ』


武内P『あァ……くっ……み、みく!!』





杏「ストップ」


みく「はっ!」ジュルリ


杏「あんまり考えちゃいけないよ」


みく「み、みくは何も考えてないにゃ!」


杏(まあ杏も昨夜妄想して盛り上がったけどね)


杏「とにかく、何があっても杏たちは絶対プロデューサーにセクハラしないこと。OK?」


みく「OKだにゃ!」



※ ※ ※



まゆ「はい……合流して手の内を調べようとしたんですけど、杏ちゃんに警戒されてしまいまして。わかってはいましたが、杏ちゃんは強敵です」


まゆ「…………大丈夫です、まゆに注目を集めることには成功してます。それにみくちゃんと手を握った時に、盗聴器をつけました」


まゆ「なので■■■が動いても大丈夫です。もし何かあればすぐに知らせます。それでは――――」


※ ※ ※



武内P(午前中は前川さんのおかげで何とかなりましたが、いつまでも彼女のお世話になるわけにもいきません。今度こそしっかりと止めるように――――)


美嘉「や、ややヤッホー★」


武内P「おはようございます城ヶ崎さん」


美嘉「何か考え中? 歩きながらボーッとしちゃ危ないよアハハハハッ」


武内P「え、ええ少しばかり立て込んでいまして。……ところで城ヶ崎さんの方こそ、何か体調でも悪いのですか?」


美嘉「アタシは元気に決まってるじゃない。おっすおっすばっちし!」


武内P「は、はぁ……」


美嘉(落ち着けアタシ! アタシはカリスマギャル、男を手の平で転がすなんてお手てのもの。朴念仁の一人や二人楽勝なんだから)


美嘉(ここは正念場よ。ここでうまくやりさえすれば……コイツと恋人にだって……初恋の相手との恋が叶うっていう、夢みたいに綺麗で泣けちゃう未来が待っているんだから!)


美嘉(いつも通り余裕たっぷり、カッコよく色っぽく!)


美嘉「――ちょっと話があるんだけどさ。この部屋、今使ってないみたいだし入ってくんない?」


武内P「……わかりました」







武内P「それで……お話とは何でしょうか」


美嘉「その顔……察しはついてるんでしょ? 昨日と一昨日、アンタが莉嘉にされて、莉嘉にしたことについてよ」

武内P「そのことについては、何とお詫び申し上げればよいか――」


美嘉「ちょっと、頭下げないでよ……話を聞く限り、アンタは被害者みたいなもんでしょ」


武内P「アイドルの皆さんと違って、私は大人で社会人です。止める立場であったにも関わらず止められず、さらに手を出したとあっては言い訳のしようもありません」


美嘉「……別に、傷ついている子なんか一人もいないでしょ。何でもかんでもクッソ真面目に受け止めて、そんなんだからあの時潰れちゃったのよ」


武内P「おっしゃる通りで……」


美嘉「ああもう、ほら! 今だってアタシの言葉そのまんま受け止めて! 17の小娘に言われたことなんて半分聞き流せばいいでしょ」


武内P「城ヶ崎の言い分に間違いがあればそうさせてもらいます」


美嘉「あら、ちょっとは言うようになったわね。……まあアンタのアイドルを第一に考えて、アイドルに目線を合わせて、小娘たちに相手にも馬鹿丁寧で誠実なところを皆が好きで、こんなことになったんだろうけど」


武内P「わ、私からは何とも言えません」


美嘉「ふーん。ところで、さ。一応莉嘉から話は聞いたんだけど……その話がどこまで本当なのかわからなくってね」


武内P「どういうことでしょうか?」


美嘉「アンタもわかるでしょ? 莉嘉ってば何でもかんでも背伸びしたがるところがあってさ。今回のことだって『Pくんを魅了したから大人の女になれた!』って喜んでて、どこまで本当のこと言ってるのかわかんないのよ」


武内P「そういうことでしたが。しかし私がその……城ヶ崎さんの妹さんにやや過剰なスキンシップを受け、さらに私が彼女にセクハラと言えるものをしたことは事実です」


美嘉「ちょっと~。莉嘉が本当のこと言ってるか確認したいのに、アンタまでそんなお役所言葉みたいな説明したんじゃわかんないわよ。やっぱりここは――」グイッ


武内P「じょ、城ヶ崎さん……?」


美嘉「何をやったのか、実践しながら検証しよっか★」

武内P「ま、待ってください! 説明します! ちゃんと正確に説明しますから!」


美嘉「え~? でもさ、アンタがアタシに説明しようとしても、どうせ顔を真っ赤にしながらしどろもどろになりそうだし、こっちの方が手っ取り早いでしょ? さて、莉嘉の話だとまず足に抱きついて……えいっ」


武内P「……っ!」


美嘉「あら~? どうしちゃったのそんなに固まっちゃってさ。まだ抱きついただけだよ?」


美嘉(だ、抱きつけた!!! コイツ、こんなに太もも太かったんだ……しかも莉嘉と違ってアタシの身長だと、屈みながらだからコイツの足に体重を預けて――何だか、安心できるのに心臓がバクバクしてきた!)


美嘉「ふふっ。で、次は~~~こうかな!」


武内P「じょ、城ヶ崎さん! これ以上は……!」


美嘉「アハハ★ ひょっとして子ども以外に腕に抱きつかれたのは初めてかな? ほらほら、腕に柔らかいのが当たってるけど、これはなんでしょうね~?」


美嘉(やったやったやった!!! カップルがやってるのを見るたびに、いつかコイツとやってみたいと思ってたこと、ついにやれた!!! うわっ、絶対今アタシ顔真っ赤だ。コイツが全力でよそ向いてて助かった)


美嘉(助かったけど……ちゃんとアタシのこと、見させないとね!)


美嘉「さ~て。次はアンタの番だよ」


武内P「わ、私が……っ」


美嘉「莉嘉の話だと、喉をさすったんだって? あの子ライオンのフリすることあるけど、ネコ科じゃないのにね。さ、ほら」


武内P「しかし……」


美嘉「あれ? ひょっとして莉嘉には手を出せてアタシには手を出さないつもり? ロリコンだったの?」


武内P「そんなっ」


美嘉「だったらほら。ここで証明してみせなさいよ」


武内P「…………失礼します」

美嘉「んっ……ふふ、くすぐったい」


美嘉(顔近い顔近い! これキスシーンみたいじゃん!! 背伸びすれば届――かないか。身長差が大きいから、もうちょっと距離詰め……そうだ!)


美嘉「ところでさ。喉なでるのは片手だから片方余ってるよね? 莉嘉からお尻を撫でられたって聞いたよ。さ、同時にしてみて」


武内P「そ、それでは……あ」


美嘉「あ、この態勢じゃお尻に届きにくいか。だったら、ね。アタシを抱き寄せながらお尻をもめばいいよ」


武内P「……城ヶ崎さん。どうかこの辺で――」


美嘉「聞いた話だと、アンタセクハラの中で抱き寄せたりはまだ一度もしてないよね。元担当を少しぐらい優遇してくれたっていいじゃない」


武内P「城ヶ崎さん……」


美嘉「ああ、そういえば今度恋愛ドラマの主演張るかもしんないんだった。きっと、抱き寄せられるシーンもあるんじゃないかな? ね、元とはいえアンタは私のプロデューサーでしょ? 練習に付き合うと思って」


武内P「……わかり、ました」モニュ


美嘉「~~~ッ」ビクッ


武内P「城ヶ崎さん?」


美嘉「な、何止まってるの!? 早くそのまま抱き寄せてよ」


武内P「……よろしいのですか?」


美嘉「な、なんで確認とるのよ。アタシはアンタと違って恋愛経験豊富だから……こ、このぐらいなんてことないから」


武内P「しかし……緊張しているように見えますが」


美嘉「あ、アハハハハハッ! そんなありえないこと言って時間稼がないで、ほら男でしょ! グイッと抱き寄せて!」


武内P「……では、いきますっ」


美嘉「―――――ッッッ!!」

美嘉(プロデューサーの胸に、顔をうずめてる……あったかい……腕で包まれて……嘘みたいに幸せ……頭がボーッとしちゃう)


武内P「……ハァ……ハァ……」


美嘉(息が荒い……多分アタシもだ。顔真っ赤にしてるのも、きっと同じ。プロデューサー……アタシの体に興奮してるんだ。あれ?)


美嘉(なんだろう、熱いのがお腹に当たって…………!!?)


美嘉「……うっそ」


美嘉(え、ええ、ええええええ? お、男の人のって13センチぐらいって雑誌に書いてあったのに……え、これ誤差の範囲ってレベルじゃないよ。アタシに興奮している証拠だよね。……なんでだろう、そう思うとこんなに大きいのに可愛く思えてきた)


美嘉「…………えいっ」


武内P「~~~~~ッッッ!!」ビクン


美嘉「わっ! ちょ、ちょっと撫でたじゃん!」


武内P「ダメです! それだけは本当にダメです! もう終わりに……ッ」


美嘉「も、もうちょっとだけ! 他にもやりたいことあるし! ほら、アタシモデル業のためにバスト逆サバしてるでしょ! アンタの担当外れてけっこうたつから、もう正確なサイズ知らないでしょ? だ、だからここで測らせてあげるから!」


武内P「それもダメに決まっています! 妹さんに何をされて何をしたかの説明はもう十分なはずです!」


美嘉「じゃあアタシのカップがいくつか当てれればこれで終わりってことで!」


武内P「……ちなみに、外した場合は?」


美嘉「当然★ アタシのおっぱいを手で実感して間違えないようにする」


武内P「わ、私は仕事がありますのでこれで――」


美嘉「こら逃げるな! 絶対に放さないこの繋いだ手は――」


ワイワイ、ガヤガヤ――――







飛鳥「騒々しいね。あまりに広くて美しく、そして無慈悲なセカイに何を訴え――」ガチャ


武内P・美嘉『あ』







飛鳥「」


武内P「」


美嘉「」


飛鳥「凍える前に…抜け出さないと」


武内P・飛鳥『ちょっと待ってください(待ってお願い)!!』

今の時点で全体の4割ぐらい投稿しました。
ここまでを前編として後日後編を立てるか、休憩して夜に再開するべきか迷っています。
どっちがいいと思いますか?

一時間ぐらいしたら戻ります

では20時ぐらいから再開することにします
これまでに書いたものと後編の内容を軽く紹介するので、待っている間によければ読んでください



我が刻みし魔導書≪グリモワール≫を見よ

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※後編予告※





部長「私はね……君が入社した時から目をかけていた。能力ではなく人柄……誠実さと……まだ男の味を知らない所をだよ。今日まで我慢してきたが、アイドルたちに遊ばれる君を見ているうちに――ほら、大きくなってしまったのがわかるだろう?」


信頼と尊敬は、想像を絶する最悪の形で裏切られ――


まゆP「最近、アイドルが怖くってさ……え、オマエもか!? うんうん、わかるよ。俺もさ、まゆはとってもいい子なんだけどさ……こうして周りに女がいなくて、オマエと二人っきりで飲んでるとさ……すごく落ち着くよ」


行き過ぎた友情はやがて愛情に至り――


涼「実は……以前スタジオで見かけた時から憧れて……その! 今夜だけでいいんです!」


だが男だ――


冬馬「聞いたぜ。俺を思い浮かべてボッキするのを防いだらしいじゃねえか。だがな、真のアイドルは同性だって魅了する! いいぜ、俺のことを考えただけでバッキバキになるようにしてやる!」


天ヶ瀬のジュピターは、武内Pの罪と罰を全て受け入れ――


警官(1話)「なぜ我々が何回も君に職務質問をしたかわかるか?」


警官(7話)「職権乱用だとわかってはいたが……」


警官(10話)「君のことが少しでも尻たかったんだ」


警備員(警察OB、24話)「この気持ち……この猛り、もう抑えられないんだよ」


手錠で拘束された体を、柔剣道で鍛えられた逞しい男たちが次々と貪り――


武内P「絶対セクハラなんかに負けたりしない!!」


その強い意志は穢され、最後には――










※嘘です。一度考えたネタだけど吐き気がしたのでポイしました

※ ※ ※



常務「……ふん、この案件もようやく片付いたか。君、コーヒーを持ってきたまえ」


秘書「はい」


常務(そういえば……さっき廊下を歩いている時、くだらん噂話が聞こえたな。なんでもあの男がアイドルにセクハラをしているとか)


常務(くだらん。アレはそんなつまらんことをする男ではない。おおかたあの男の成功を妬む輩が噂を振りまいた後に、火の無い所に煙は立たないとしたり顔で言い出すのだろう。どんな組織であっても、他人を妬むだけで努力しない小物はどうしても出てくる。ゼロにはできんが、可能な限りゼロに近づけなければ)


常務(それにしても評判を落としたいのなら、もっと信じやすい内容を考える脳すらないのか。あの男がセクハラだと? どう見てもされる側ではないか。例えば――――)







武内P『これはいったいどういうことですか!』


常務『そんなに声を荒げてどうした?』


武内P『……冬の舞踏会で結果を出せば、プロジェクトの解体は取りやめるという話だったはずです』


常務『ああ、その件か。確かに君たちは結果を残した。しかし、私が推し進める方法と天秤にかけたら、わずかばかり私の考えの方が成果が大きいと判断したまでだ』


武内P『そ、それでは……っ』


常務『なに、そんなに心配することはない。君の有能さは証明された。さしあたってクローネは君に任せようと思っているし、CPの何人かは私が考える新しいプロジェクトに組み込む予定だ』


武内P『……どうか、もう一度チャンスをいただけませんか』


常務『君にはもう十分にチャンスを与えたつもりだ』


武内P『……っ』


常務『……だが、そうだな』


武内P『!?』


常務『私が推し進める方法と君の考えは、わずかの差で私の方がより成果が大きいと判断した。そう、わずかだ。見る者によっては君の考えの方がより良いと判断するかもしれない』


武内P『それでは……!』


常務『しかし今回見る者は私だ。私なのだが……私も人の子だ。わずかな差ならば、その時の気持ちによって判断が狂うこともある。……私が何を言いたいか、わかるか?』


武内P『……………………はい』


常務『よろしい。こちらに来なさい』


武内P『……』

常務『男性にはわからないだろうが、ハイヒールというのはなかなか足への負担が大きくてな』


武内P『……失礼…します』


常務『ふっ、ふふふふふ。すまない、まるで催促したようだ。その調子で、足先からゆっくりほぐしてくれれば、私の気持ちも寛大なものになるかもしれん』


武内P『……仰るとおりに』


常務『それにしても今の君の姿は、まるで私にガラスの靴を履かせようとしているみたいじゃないか。君の可愛いシンデレラ達がこれを見たら、どう思うだろうか?』


武内P『…………ッ!!』


常務『そろそろふくらはぎを頼もうか……そう、指が食い込むように、ゆっくりと力強く。ふふ、良い具合だ。これからも定期的にお願いしたくなってきた』


武内P『常務が心変わりされるのならば……何度でも』


常務『健気だねえ君は。こんなことをしなくとも、クローネのプロデュースを任せると言っているのに。君が彼女たちのために、どれだけ言えないようなことをしているか、シンデレラ達に教えたいよ』


武内P『お願いです常務……どうかそれだけは』


常務『○×局のディレクターは男色だそうだな? □△局でよくドラマ制作に携わる女監督も、若いツバメを囲うのが趣味だと聞く。二人とも君のことを絶賛していたよ』


武内P『……』


常務『まったく。素直に私に頭を下げていればそんな目にあわずにすんだものを……さて、ふくらはぎはもう十分だ』


武内P『……ッ』


常務『さあ、上に手を伸ばしなさい』


武内P『……常務』


常務『どうした? 言いたいことがあるのならひざまずいていないで、立って言ってみるがいい』


武内P『そ、それは……』


常務『私は立てと言っているのだ。手を後ろに組み、背筋を伸ばしたまえ』


武内P『……………………はい』


常務『ハハ、アハハハハハハハッ! 何だそれは? 君は私にマッサージをしながら、アイドルにこの情けない姿を見られることを想像しながら、枕をしたことを思い出しながら、それをそんなに大きくしてしまったのか! とんだマゾヒストではないか!』


武内P『……ッ!』


常務『それとも、そんなに私の足は気持ちよかったのかね。だとすれば……ほぐれたお礼に、私の足先で君のモノを慰めてやろう』





常務(――――ということなら起こり得るか)プシュー


コンコン


常務「……ッ!? ゴホンッ……入りたまえ」


武内P「失礼します」


常務「!!?」

武内P「アスタリスクの大阪ツアーの結果について、簡単にですが報告にあがりました」


常務「……今は立て込んでいる。明日にしたまえ」


武内P「……? わかりました、それでは失礼いたします」


ガチャ、バタン――――


常務「ま、まともに顔を見れない~~~っ!!!」










武内P(先ほどの常務……いつものと様子が違った。何かあったのだろうか?)


ダダッ、ダダダダッ!


武内P(ひょっとして私がセクハラをしていると聞いて……いや、それならばすぐに私を問い質すはず)


ダッダッダッダッダッ!


武内P(何か事情があって、疲れがあるのでは――――)


茜「ボンバーーーーーーーーッ!!!」


武内P「ぐふぉ……っ!!」


茜「プロデューサー元気ですかー!」


武内P「え、ええ。脇腹が痛む以外は問題ありません」


茜「そんなはずありません! 今朝からプロデューサーが落ち込んでいるって聞きましたし、今だって背中が曲がっています!」


武内P「で、ですから今の衝撃で脇腹が痛くてですね」


茜「私、プロデューサーが落ち込んでいるって聞いて、いても立ってもいられなくて飛び出しちゃいました!」


武内P「お気持ちは嬉しいのですが日野さん。私に抱きついてはならないと前に言ったではありませんか。これまではちゃんと約束を守れていたのに……」


茜「そうです! 前にプロデューサーが落ち込んでいた時、私口下手だからプロデューサーを励ませないまま担当を外れて、すっごくモヤモヤしてたんです!」


武内P「日野さん……!」


武内P(まさか……日野さんにまでこんなに心配をかけていたとは。せめて、これ以上情けない姿を見せないように――――)


茜「でも聞きました! プロデューサーとの肉体言語が解放されたんですね!」


武内P「はい!……………………はい?」

茜「この積年のモヤモヤ! 落ち込んでいるプロデューサーにぶつけずにいられません!」


武内P「日野さん! いったん落ち着いて、私から離れて!」


茜「落ち込んでいる時は、こうやって元気な人から元気をもらうのが一番です!」


武内P「日野さ……っ」


ムニュ


武内P・茜「あ」


武内P(日野さんの小ぶりな……しかし身長を考えればむしろ大きく、手の平にちょうど収まる胸が……ハッ!)


武内P「も、申し訳ありません日野さん。決してわざとではありません」


茜「わかってますって! そんなに謝らないでくださいよプロデューサー。たまたま手が当たっただけですよ!」


武内P「……そう言っていただけると助かります」


茜「えへへ。しかし胸に触られるのは初め――――」


武内P「……日野さん?」


茜(初めて……え、男の人に初めて? プロデューサーに? 優しくって頼もしくって大きな……あれ? 体が熱い? なんで? 別にたいして走ってないのに、心臓がバクバク言って――――)


茜「――――い」


武内P「……い?」


茜「一姫二太郎ーーーーーー!!!」


武内P「ひ、日野さーーーーーーん! ……行ってしまった」


なんだ今の声? また茜ちゃんか? 輝子ちゃんかもしれませんよ


ザワ、ザワザワ――


武内P(人が集まってくる……念のため、避けた方がいいでしょう)


???『右に曲がって』


武内P「!?」

???『右に曲がって』


武内P(どこにも姿は見当たらないが……おそらくこの声は)タッタッタッ


???『次は左』


???『もう一度左』


???『右の部屋に入って』


ガチャ


武内P「はぁ……はぁ……」


小梅「お疲れ……さま」


武内P「助かりました白坂さ――――」


ガチャン


武内P「」


小梅「ど、どうしたのプロデューサーさん……」


武内P「今、ドアの鍵が閉まりませんでしたか?」


小梅「……そうかな? そうだとすると……二人っきり…えへへ」


武内P(まずい、早く出なければ。しかし部屋の前に人の気配が――!)サワサワ


武内P「!?」クルッ


小梅「…プロデューサーさん……後ろ、どうかしたの?」


武内P(なでられた……お尻を、ヒンヤリとした感触が)


武内P「白坂さん。あの子に何をさせているのですか?」


小梅「何って……やだ…私に言わせたいんだ……ナニして…たのか。でも…プロデューサーさんになら……言っても…いいよ」

武内P「いえ、確信が持てたのでけっこうです」


小梅「……いけず。そんな…プロデューサーさんには」


???『フッ』


武内P「!?」バッ


小梅「きゃっ♪」


武内P(しまった! 耳に息を吹きかけられ、驚いて前に出てしまったせいで白坂さんと――)


小梅「抱きしめられた……えへへ。プロデューサーさんから……進んで…ラブラブ」


武内P「白坂さん。悪ふざけはそのぐらいで……」


小梅「ふざけて……ないよ」


武内P「白坂さん……?」


小梅「ねえ…一昨日から……たまってるでしょ? 私になら……全部出して、いいんだよ」


武内P「」

小梅「私……プロデューサーさんのこと……大好き。頭のてっぺんから、足のつま先…魂にいたるまで……全部大好き」


小梅「セクハラ……なんかじゃ、我慢できない。プロデューサーさんの困った顔、悩む顔、我慢する顔――我慢できなくて、気持ち良くて、興奮した顔……なんでも見たい」


小梅「だから……プロデューサーさんも、私に…何でもしていいよ。全部、たまってるの……出して」


武内P「……いけませんよ、白坂さん」


小梅「……」


武内P「お気持ちはたいへん嬉しいです。しかし私はプロデューサーで、貴方はアイドル。いえ、それ以前に大人と子どもです」


小梅「でも……好き。大好き」


武内P「それでも今はいけません。もし白坂さんが大人になって、それでも気持ちが変わらないのでしたら……その時は、私も貴方の想いに、答えを出そうと思います」


小梅「……心配……プロデューサーさん、モテモテ。私が大人になる頃には……誰かのものに、なっていそう」


武内P「今は皆、異性への興味と遊び心で様子がおかしいだけです。私が複数の女性に好かれることなど、ありませんから」


小梅「……相変わらず、鈍感。これなら……安心?」


武内P「はい?」


小梅「……ううん、なんでも…ない。あ、それと……プロデューサーさん。セクハラを断る時……私にしたみたいに、したらいいよ」


武内P「白坂さんへのように?」


小梅「多分……プロデューサーさん、セクハラされて、動揺したまま…止めようとしてる。私にしたように……落ち着いて、話しかけて」


武内P「……なるほど」


小梅「セクハラ……拒否しても、プロデューサーさん……嫌われない、から……怖がらないで」


武内P「!!?」

小梅「私とプロデューサーさん……大の、仲良し。嫌われないって……わかってたから、落ち着いて話せた、でしょ?」


武内P(私は……怖がっていたのだろうか? セクハラを拒否して、彼女たちが悲しむ顔を見ることを……だから頭では今度こそと思いながら、本当に強い態度で挑むことができずに……)


小梅「はい……これ」


武内P「この小瓶は?」


小梅「お守り……今朝、話を聞いて……急いで用意した。プロデューサーさんが……今はまだ、誰のものにもならない、おまじない」


武内P「お守りですか。ありがたくちょうだいします……中に液体が入っているようですね」


小梅「飲ま…ないでね。飲んだら……ゾンビとして……愛し合う、ことになる」


武内P「は、はい」


小梅「部屋の外……今は大丈夫みたい」


武内P「……ええ、そのようですね。では失礼します。白坂さんも、この後の仕事を頑張ってください」


小梅「……うん、頑張る」


ガチャ、バタン


小梅「プロデューサーさん……私の本気……甘く見てる」


小梅「数年もすれば、同年代の人に恋をして……自分とのことは、思い出になる……そう思ってる」


小梅「大人になって……今より、キレイになって……今よりさらに、好きになって……驚かしちゃおう」


小梅「…プロデューサーさん……大人って……何歳からだと思う?」


小梅「プロデューサーさんは、きっと二十歳だと考えてる……私は、十六歳だよ」


小梅「あと三年……今回の話、渡りに船だった……絶対にあと三年は、守ってみせる」


小梅「あと三年……プロデューサーさん……待てますか?」

※ ※ ※



みく「わかったにゃ! わかったにゃ! わかっ……」


杏「菜々ちゃんが子どもの頃に、お金が無くって火葬や投火師と一緒にお世話になった元最強1マナクリーチャーがなんだって?」


みく「そんなこと一言も言ってないにゃ! それより、今の混沌とした状況の原因がわかったにゃ!」


杏「原因って……あ」


みく「そうだにゃ、ちひろさんがまだ大阪ツアーの後処理で戻ってきてないのが原因だにゃ!」


杏「そもそもちひろさんが居れば、こんな事態にもならなかっただろうしね」


みく「そしてちひろさんなら、ここまで拡大してしまった事態もきっと収拾できるにゃ」


杏「ちひろさんは明日戻ってくる……なんだ、もう夕方だから放っておいていいじゃん」


みく「にゃにゃ!? そこで怠けないで、あと少しをしっかりとガードしてあげるんだにゃ! ちょっとだけ、ちょっとだけだからにゃ!」


杏「え~?」


みく「えっとほら……はい、飴だにゃ」


杏「……のど飴か。しかもノンシュガー」


みく「アイドルは喉を大事に、カロリーも計算だにゃ」


杏「はいはい。まあこれでいっか」コロコロ


みく「今日まででいいなら、体力全開で守り抜くだけにゃ。Pチャンも明日から安心してみくたちとお仕事できるにゃ♪」


杏(これで終わってくれればいいんだけど……)







まゆ「はい……杏ちゃんたちが動きました。警戒はしていますが……ええ、プランAは難しいので、プランBを……わかりました」


まゆ「ふふ……これで、ようやく解決できる……」

※ ※ ※



幸子「フフーン! おはようございますプロデューサーさん。カワイイボクが会いに来てあげましたよ。さあ、ボクにやりたいことがあるんですよね! ボクはカワイイうえに寛大ですから、ちょっとだけならしてもいいんですよ!」


武内P「おはようございます輿水さん。急いでいるので失礼します」スタスタ


幸子「」


幸子「ちょっと待ったァーーー!!」



プロデューサーはにげだした しかしまわりこまれてしまった



幸子「ま、まあ突然の幸運にびっくりして逃げようとする気持ちはわからないでもないです。でも大丈夫! カワイイボクは優しいからもう一度だけチャンスをあげます。さあ、ボクのカワイイ体に、プロデューサーさんの獣欲を!」


武内P「輿水さん、そういうことを口にしてはいけませんよ」


幸子「プロデューサーさんがウブだからボクが一から十まで言ってあげているんですよ! さあ、ここまでお膳立てしてあげたんです! プロデューサーさんの魂の赴くままに!」


武内P「では……先ほどから明日までに片づけねばならない案件が気になっているので、存分に魂を輝かせてきます」


幸子「な、なんでそうなるんですか! だいたいプロデューサーさんは楓さんや美嘉さんには鼻の下が伸びることがあるのに、カワイイボクへの態度は冷たいですよ!」


武内P「冷たかった……でしょうか?」


幸子「そうなんです! はい、というわけで」


武内P「それとこれとは別です」


幸子「なっ……どうやらいつものプロデューサーさんとは、一味違うようですね。ならば――――えいっ!」


武内P「……」


幸子「あ、アレ? 手が……全然届かない!」



武内Pのリーチ:約190センチ

幸子のリーチ:約140センチ

幸子「このっ……このっ……大人げないですよプロデューサーさん!」


武内P「その……これはカワイイ子ほどいじめたくなるというものでして」


幸子「……ッ!! つまり、これがプロデューサーさんがボクのためだけに考えたセクハラなんですか!? フフーン! こんなことを考えさせるだなんて、ボクのカワイさも罪ですね♪」


武内P(カワイイ)


幸子「しかしやられっぱなしというのもカワイくないですね。ていっ……ていっ……!」


みく「Pチャ~ン! って、幸子チャン……何してるんだにゃ?」


武内P「前川さん、ちょうどいいところに。すみませんが輿水さんを離すのを手伝ってもらえませんか」


幸子「み、みくさん! 後生だから見逃してください! まだ一度もセクハラできてないんです!」


みく「いや、一度もしたらいけないにゃ」


杏「あ~、歩き疲れた~。……ん?」


まゆ「……」コソコソ


みく「さあ幸子チャン。大人しくPチャンから――」


まゆ「……ッ!!」ダダッ


杏「!!? プロデューサー! 踏ん張って!」


武内P「え?」


まゆ「えいっ」ドンッ


武内P「!?」


みく「え、にゃに……!?」


幸子「わ、わわっ」


どんがらがっしゃーん


杏「み、皆だいじょう――――げ」


武内P「」ムニュ


みく「…………………………にゃ?」


幸子「……きゅー」

杏(前々から思っていたけど……みくちゃんって背の割にはかなり立派なものを持ってるよね――――って! このパターンは!)


まゆ「……」ササッ


みく「………………………ピ」


武内P「ま、前川さん……! こ、これは」


みく「Pチャンのエッチイイイイィッ!!」バチーン


武内P「…………ッ」


杏「うわ、スナップ効きすぎ! ってみくちゃん落ち着いて、これは……」


みく「Pチャンのこと信頼してたのに! 初めてだったのに! なんで順序を守んなかったんだにゃ! 守ってくれさえすれば……もうPチャンなんて嫌いにゃ!」


武内P「~~~~~ッッ!!!」


杏「落ち着いて、二人とも口閉じて! 杏が何があったのか説明するから!」


武内P「申し訳……ありません、でした」ヨロ、ヨロヨロ


杏「プ、プロデューサー待って!」


みく「もう放っておけばいいんだにゃ! まったく……いくらPチャンでもああいうのは、ちゃんと何回もデートして、将来を約束してからじゃないと……」


杏「だから違うってばみくちゃん! さっきのは―――――――――」


みく「――――――――――え?」


杏「だからまゆちゃんが意図して起こした事故だったの。プロデューサーは全然悪くないから……まあみくちゃんからすれば、後ろからいきなりプロデューサーに押し倒されたように思えただろうけどさ」


みく「そ、そんな……みくはPチャンになんてことを……」


杏「あっちの方に行ったから、携帯鳴らしながら追いかけて。出なくてもかけ続けること。いい、今のプロデューサーを一人にしたら絶対ダメだからね」


みく「わ、わかったにゃ。Pチャーン! ごめんにゃ! みくの勘違いだったにゃ! Pチャーン!」


ダッダッダッダッダッ


杏「……近くにいるんでしょ。出てきたら?」


まゆ「……ふふ。杏ちゃんはこんなことがあった後でも冷静ですね」

杏「こんなことを起こした相手に褒められても嬉しくないけどさ……どうやら杏は、最悪の事態を勘違いしてたみたいだよ」


まゆ「いいえ。ただ同じぐらい最悪の事態に気づけなかっただけです」


杏「周りがセクハラばかりする中で、それでも自分を味方してくれるアイドルを裏切ってしまう……ねえ、うちのプロデューサーに何か恨みでもあるの?」


まゆ「そんなことありません。あるのは負い目だけです」


杏「言ってることとやってることが違うくない?」


まゆ「……杏ちゃんは、この状況を完全に収集つける方法は何だかわかりますか?」


杏「完全? そんなの今さら不可能だよ。ちひろさんが戻ってきたところで、ある程度落ち着くだけ。それこそプロデューサーが誰かとけっこ―――――」


杏「……まゆちゃん。誰にその話を吹き込まれたの?」


まゆ「まゆはですね、本当に落ち込んでいたんです。CPのプロデューサーさんにここまで迷惑をかけることになるなんて、夢にも思っていませんでした」


まゆ「これまで何度かお世話になることがありましたが、誠実な人ということはすぐわかりましたし、何よりまゆのプロデューサーさんの良い友人です。どうしようかと困り果てていた時に、事態を収拾すると約束してくれたんです」







武内P「私は……私はもう……」ヨロヨロ


「プロデューサー! どうされたんですか?」


武内P「貴方は……」










楓「顔色がひどく悪いですよ……何があったのか私に聞かせてください。良い所を知っていますから。静かで雰囲気が良く、二人で話すには最良の場所にいよう――フフ」




杏「楓さんが……っ!」


まゆ「今頃、二人でどこかに行っているでしょう。楓さんの柔らかな性格と長い付き合いは、傷つき果てた心を癒します」


まゆ「そしてお酒には志希ちゃんからもらった恋する乙女を後押しするおまじない……誠実な人ですから、一夜限りのあやまちなどと言って逃げ出さず、きちんと責任をとりますね。今すぐ結婚とはいかなくとも、婚約までは進める予定だそうです」


杏「……そこまで上手くいくと思ってる?」


まゆ「……? 今朝の段階でCPのプロデューサーさんの猛りは危険なぐらい高まっていました。そこにさらに美嘉ちゃん、茜ちゃん、小梅ちゃん……仕上げにアイドルを裏切ってしまったことによる精神への深いダメージ。そんな状態で楓さんの魅力と志希ちゃんのお薬に抗えるとは思えません。そもそも、あの人だって楓さんのことは憎からず思っているんですから」


杏「ああ、別にそういう意味で言ったんじゃないよ。杏はね、杏たちがこのまま黙って見過ごすと思っているのかって聞いてるの」


まゆ「……CPのプロデューサーさんがここを離れると同時に、楓さんが人目につかない所へ誘導します。そして待たせておいたタクシーで移動。みくちゃんは追いつけませんし、この広い街の中で見つけることは不可能です」


まゆ「それではまゆは失礼します。明日になったら事態は解決しているので、杏ちゃんも安心してください。みくちゃんには後日謝罪させてもらいます。さあ、幸子ちゃん起きて」


幸子「う、う~ん。ここはどこ、ボクはカワイイ……」







杏「プロデューサーたちを見つけることは不可能……その判断はちょっとばかし、うちのアイドルたちの愛の重さを見くびり過ぎだね」


杏(けどこれはもろ刃の剣。下手すると、今よりもさらに事態を悪化させることに……)


杏「……けど今の状況よりマシになる可能性があるなら、やるべきだよね」


杏「――――――――もしもし」

※ ※ ※



武内P「私は……ヒック……私は……」


楓「わかっています。プロデューサーさんは皆が傷つかないように、代わりに自分が傷ついたことは私はわかっていますから」


武内P「た、高垣さん……!」


楓「ささっ。お猪口が空ですよ。お酒を飲んで気持ちよく(意味深)なって明日になれば、気分爽快になっていますから」


武内P「んっ……んっ……アァ――」


楓「良い飲みっぷりです。みくちゃんには、私が明日お話しをして誤解を解きますから」


武内P「しかし……」


楓「こういうのは女同士の方が話がスムーズに進みますから、ね?」


武内P「……お手数をおかけします」


楓「そんな堅苦しい言い方はよしてください。私とプロデューサーの仲じゃありませんか♪」


楓「あら……ちょっと空調が効き過ぎですね」胸元パタパタ


武内P「……ッッ!!」


楓「フフ、どうしたんですかプロデューサー?」


武内P「い、いえ……いつもより酔いが早くて」


楓「そうですね。まだ徳利を私と合わせて5つ空にしただけなのに」


楓(私はペースを控えているから実質プロデューサーが4つ。志希ちゃんが言っていた量は十分に飲ませたわね)

楓「それではしばらくお話しでもしましょうか」ススッ


武内P「た、高垣さん。少し近いのでは……」


楓「いいじゃないですか。ここは個室で、しかも防音。パパラッチを近づけないことを売りにしているお店なんですから」


武内P「そ、そんなお店だったのですか?」


楓「ええ。以前紹介されたんですけど、利用するのは今日が初めてです。……落ち込んでいる時は、人がすぐそばに居るのがいいと私は思います」ポフッ


武内P「高垣さん……これは、その……」


楓「プロデューサーは体が大きいから、体を預けても安心ですね。それとも私重かったですか?」


武内P「いえ、決してそのようなことは……」


武内P(髪から甘い匂いが……太ももに置かれた楓さんの手が気持ちが良い……それにここからだと、胸元が見えてしまう……)


楓「プロデューサーさん……」


武内P(頭がボーッとする……高垣さんの声が、近くて遠い。二重に反響して、他の音が聞こえない……柔らかく艶のある声……目を逸らさないといけないのに……高垣さんの胸元から……唇から……目が離れない)


武内P「たか……がき、さん。離れ……て――」


楓「……いいんですよ、プロデューサー。私は大人です……我慢する必要なんて何も無いんです」


武内P「我慢……? 我慢……」


楓「一昨日からずっと、たくさんため込んでいたんですよね……体は大人でも、まだ心が子どもだから、手を出しちゃいけませんよね。でも……私には、何をしてもいいんですよ」


武内P「私は……プロデューサーで……貴方は……」


楓「プロデューサーである前に貴方は男で、私はアイドルである前に女です。もう、自分の気持ちを偽る必要なんてないんですよ。さあ――」


武内P(……体が熱い……体が勝手に動こうとしている……意識が溶ける……気をしっかり……ダメ、だ――顔が近づいていく……顔を近づけている……私は、私は――――)












バアァーーーン!!





凛「プロデューサー! 大丈夫!?」


アーニャ「ウージャス! あと少し遅れていたらと思うと……」


美嘉「か、楓さん! 自分だけズルいじゃん!」


楓「……!!? え……どうして?」


武内P(……渋谷さん……アナスタシアさん……城ヶ崎さん? 何が……起きて……? ダメだ……頭が、回らない)

凛「杏から電話があってね」


アーニャ「パパに、教えてもらいました。気になる人ができたら、GPSをつけろと」


美嘉「……アタシは血相変えて走る二人に嫌な予感がしてついてきたんだけどさ……ついてきてよかったよ」


楓「……十分に計画を練ったつもりだったけど、どうやら貴方たちを甘く見ていたようね。こうなったら仕方ないか」フゥ


凛「……? 意外と諦めがいいんですね」


楓「諦め? これは妥協です」










楓「五人で楽しまない?」


蒼・露・処「」


武内P「……?」










美嘉「ちょっ……楓さん、何言ってるのかわかって――」


凛「ふーーーーーーーーーーーん、それが楓さんの提案? …まあ、悪くないかな」


美嘉「え、凛!?」

楓「あら、五人じゃなくて三人かしら?」


アーニャ「……ミナミも、呼んでいいのなら」


美嘉「アーニャちゃん、おまえもか……っ!」


楓「いいわよ、これで五人に戻ったわね。……美嘉ちゃんはどうしたらいいと思う? 五人? それとも六人?」


美嘉「えっと……ほら! 五人なんて無理だよ。こういうのってすごく体力使うって聞いた……使うんだよ、うん!」


楓「大丈夫。プロデューサーは体力があるし、志希ちゃんのお薬もあるから、私たち皆を朝まで相手をすることだってできるわ」


凛「朝まで……」ゴクリ


アーニャ「ハラショー……」ジュルリ


美嘉「え……でも、こんな形で……」


凛「嫌なら降りてもいいんだよ。誰も美嘉に無理強いしようってわけじゃないんだから」


アーニャ「過程や方法なぞどうでもよい……海底で100年生きた人の言葉です」


楓「まあまあ。少しだけ考えるのを待ってあげましょう」


美嘉(だ、だってこういうのはちゃんと告白されてからするもので……お酒と薬だなんてどこの少女マンガ?)


美嘉(でもアイツのアレ……すっごく大きかった。あんなのがアタシに入るなんて考えられないし、コイツもそんなに慣れてなさそう)


美嘉(楓さんは大人だし……美波ちゃんもすごい技術知ってそう……みんなと一緒なら――)


美嘉「ま、まあ最近男をつまんでなかったし……久しぶりに大勢でヤるのも良いかなって★」


凛「決まりだね」

アーニャ「しかし……ここは、少し狭いです」


楓「場所を変えなきゃね。タクシーを呼んでいるから、皆で運びましょう」


美嘉「ア、アタシが肩持つ!」


凛「ちょっと、美嘉は一番最後に参加したんでしょ」


アーニャ「私がします。パパからコマンドサンボ習って、重心を操るの得意です」


楓「みんな落ち着いて……ほら、見て。下手に刺激を与えたら大変でしょ」


美嘉「うわっ……やっぱおっきい」


凛「プロデューサーのプロデューサー……すごく苦しそう」


アーニャ「これが……経済大国日本」


武内P(皆さん……先ほどから何を話されているんだろうか……わからない……私を運ぶのでしょうか?)


武内P(夢……まるで夢を見ているようだ……体が起こされた……重くはないだろうか?)


武内P(……この体制は……たしか、いけない……胸からこぼれる……)


???『こぼれてもいいよ』


武内P(そうでしたか……なら、別に……)


ポロッ、ガチャン


美嘉「え!? 割れちゃった……って臭い!」


アーニャ「これは……болиголов!!」


楓「え……何のこと?」


アーニャ「……ドクニンジンです」


凛「ドクニンジン!?」


美嘉「毒って……え、プロデューサーの体にかかってるじゃん! 早く脱がさないと!」


楓「そっちもって美嘉ちゃん――えいっ」


美嘉(ず、ズボン脱がしちゃった……で、でも仕方ないよね。さっきのあのおっきいのを見えちゃうかもしんないけど……って、あれ?)


楓「し、しぼんじゃった……」


アーニャ「……バブル崩壊」

美嘉「ね、ねえ凛。ドクニンジンっていったい何なの?」


凛「……毒だよ。一番有名な話だと、ソクラテスが死ぬときに飲んだもの。あと今関係があるのは、昔のヨーロッパで魔女が男性の体にドクニンジンの液汁を塗って性的能力を奪った……ってやつかな」


美嘉「……え、それがプロデューサーの下半身にかかったの?」


楓「魔女と聞くと胡散臭いけど……本当に効果が出ているみたい」


アーニャ「しかし……なぜプロデューサーがドクニンジンを?」





――時は少し遡る





卯月「おはようございます小梅ちゃん」


小梅「おはよう……卯月ちゃん」


卯月「実は小梅ちゃんにお願いがあって来たんです」


小梅「何……私にできること?」


卯月「実はプロデューサーさんが昨日から大変なんです!」


小梅「……詳しく、聞かせて」




小梅「……なるほど、わかった」


卯月「それでですね、時子様の意見によると、今プロデューサーさんはすごく欲求不満だそうです。……この機会を逃さず、プロデューサーさんと関係を持とうとするアイドルに心当たりはありませんか?」


小梅「……可能性だけなら何人でも。ただ…可能性が特に高いのは……楓さん……かな?」


卯月「なるほど!」


卯月(楓さんならきっと、あの手やこの手でプロデューサーさんを翻弄して、色んな表情を見せてくれるに違いない……! けど黙って見ていて、プロデューサーさんが他の誰かのものになるのも嫌だから――)


卯月「小梅ちゃん、何か男性の性欲を抑えるお薬はありませんか?」


小梅「……性欲?」


卯月「はい。いくらプロデューサーさんでも万が一ということもあります。なので保険というか、お守りというか」


???→小梅「……うん、わかった。大丈夫……心当たり…あるから」


卯月「ではそのお守りを、そうですね……多分後で楓さんが小梅ちゃんに会いに来て、セクハラを誘うと思うんです。それに乗る形で渡してもらえますか?」


小梅「わかった……楽しみながら、渡す」


卯月「ありがとうございます! では私はレッスンに行ってきますので」タッタッタッ


小梅「卯月ちゃん……少し見ない間に、すごくなった」


小梅「けど、プロデューサーさんは渡さない……今回の話…私にとってもいい話だから……乗るけど」


小梅「ごめんね、プロデューサーさん……一週間ぐらいの効果だから」







楓「これじゃあ今夜は無理なようね……」


美嘉(なんだろう……良かったような残念なような)


凛「……」


アーニャ「シトー? ……何ですかリン?」


凛「……えいっ」ポフッ


児・露・処「「「!!?」」」

アーニャ「……な、何をしているのですかリン?」


凛「プロデューサー意識がもうろうとしているから、チャンスには違いないでしょ? 頭なでてもらってるの。んふふ」


美嘉「コイツの腕を自分でつかんで頭なでさせるのは、傍から見てて妙な光景だけど……」


楓「確かにチャンスには違いないわ」


美嘉「あ、アタシ恋人繋ぎする! 一度してみたかったんだ」


アーニャ「では私は、頬ずりを。フフ」


楓「ではプロデューサーさんのお膝に失礼します♪」


凛「えへへ」


美嘉「ふひひ★」


アーニャ「ハラショー」


楓「うふふ」





――――こうして武内Pの貞操は守られた。貞操が守られたことに比べれば、翌朝気がつけば眠りに落ちたアイドル四人に囲まれ、さらにズボンを脱いでいたことなど些事にすぎないだろう……




※ ※ ※



あれから一週間が経ちます。
アスタリスクの大阪ツアーの後片付けを終えてちひろさんが戻ったことにより、CPの秩序はだいぶ回復しました。

ちひろさんの手により、凛ちゃんとまゆちゃんがお尻ペンペン、ラブライカの二人は一週間二人っきりになるのを禁止、楓さんも禁酒一週間という処分が下されました。

そしてCP全メンバーと、プロデューサーさんの元担当アイドル全員にセクハラを禁じると改めて宣言されました。
幸子ちゃんが「まだ一度もできていない」と抗議したり、茜ちゃんが「セクハラって何ですか!!!」と質問したりしましたが、ちひろさんには逆らえません。

けど面と向かって逆らえないことと、言うことに完全に従うのは違いまして――







ガチャ


蘭子「闇に飲まれよ!(お疲れ様です!)」


武内P「お疲れ様です神崎さん」


蘭子「う~ん」キョロキョロ


武内P「……神崎さん?」


蘭子「この領域に在ることが許されるのは、我と汝のみ(二人っきりですね♪)」


武内P「」





皆、ちひろさんや周りの目がない時はおかまいなしです。

蘭子「闇に属する我が肉体を光が突き刺す。我と言えども、この身を癒すには膨大な魔翌力を要した。玉座にて瞑想をしなければならん(いい天気なのはいいんですけど、外での仕事だったから疲れちゃいました。プロデューサー、また膝の上に乗せてください!)」


武内P「……神崎さん。そういったことはダメだと言いましたね? そしてこれは、神崎さん以外にも言っていることです」


蘭子「我のログには何もないな(そうでしたっけ?)」


武内P「……神崎さん」


蘭子「だ、だって……昨日小梅ちゃんをおんぶして運んだって聞きました」


武内P「あれは白坂さんが疲れていたからでして」


蘭子「私もお仕事頑張りました! が、頑張ったらその……プロデューサーが褒めてくれるかなって思って……」


武内P「……5分だけですよ」ハァ


蘭子「プロデューサー!!」





ただプロデューサーが以前とは様子が違います。
以前はアイドルにセクハラされて慌てるのが多かったのに、今では多少困ったりしながらも説得して、条件を付けたりしています。
セクハラに慣れた……というよりも、私たちとの接し方を変えたように思えます。
多分小梅ちゃんとの会話と……アレが理由でしょう。

――けどプロデューサーさん、ちょっと油断しすぎですよ。




蘭子「♪~♪~」


武内P「神崎さん。その……私の膝の上に乗るのは、楽しいのですか?」


蘭子「然り。我が友を独占する実感と、翼が安らぐ心地よさ。魔翌力が高まる(うん。プロデューサーを一人占めできるし、背中があったかくて安心できるから)」


武内P「そ、そうでしたか」


蘭子「故に汝はこれからも我が玉座として、我を支えるがいい(だからこれからも、たまにでいいから甘えてもいいですか?)」


武内P「本当はいけないことですから……少しだけですよ」


蘭子「ふふぅ!」


武内P「か、神崎さん。そんなに動いては―――――――――ンッッッ!!」


蘭子「キャッ!? 我が友よ……異変でも起きたか?(どうかしましたか?)」


武内P「い、いえ。気のせいだったので、ご心配なく」


武内P(ま、まさか……この感触は)





やっぱりそうだったみたいですね。
プロデューサーさんが落ち着きがあったのは、小梅ちゃんの男性を不能にするお薬の効果が出ていたからです。
でもあれから今日で一週間。
もう効果は切れてしまいました。

それにしても蘭子ちゃんを乗せている時に効果が切れるだなんて……ああ、ヨダレが出そうな展開でワクワクが止まりません!




武内P「か、神崎さん。もうそろそろ時間では?」


蘭子「戯言を。時の神は未だ我を捕らえるにはいたっていない(もう何を言ってるんですか。まだ時間じゃありませんよ)」


武内P「そうでしたか……すみません、動くのをやめてもらえますか……神崎さん?」


蘭子(……なんだろうコレ? さっきまで無かったのに……熱くて固いのが、私のお尻を持ち上げようとしてる)


武内P「神崎さん? 聞こえていますか?」


蘭子(ちょっと確かめてみようっと)グイ、グイグイ


武内P「~~~~~ッッッ!!」


武内P(神崎さんの……お尻が……柔らかく弾力のある双丘が……いけない、ちょうどお尻の間に挟まる形に!!)


蘭子(う~ん、何だろう? 棒みたいな形しているみたいだけど……あ、アレ? プロデューサーすごい顔してる!)


武内P「ハァ……ンッ……」


蘭子(さっきまでこんな顔してなかったのに……私がお尻を動かしたからかな? もう一度やってみて――)グイグイ


武内P「ンァ……ッ!!」


蘭子(やっぱりそうだ! 痛い……ううん、気持ちよさそう。そういえば肩こりが酷い時にマッサージしてもらうと、痛くて気持ちいいからそれなのかな? プロデューサー毎日お仕事たいへんだもんね……よしっ!)


蘭子「我が友よ! 共に魔翌力を高めようぞ!(一緒に気持ち良くなりましょう!)」ユッサユサ


武内P「神っ……崎さん! まずい……です、それ以上は――)


蘭子「我に身を委ねるがいい。共に苦痛と快楽の入り乱れる魔界へと!(任せてください。痛いかもしれませんけど、気持ちいいですから!)」


武内P(ま、まずい……二週間近く出していなかった反動が、ここまで大きいとはッ!! いつもより限界が早すぎる……二週間近く出してなかったものをここで出してしまえば、取り返しがつかない!!)


蘭子(んっ……なんでだろう、お股が熱くなってきた……私、お漏らしなんかしてないのに……なんで濡れてきてるの? わかんない……なんだか怖い……けど、腰が動くのが止まらないし……気持ち良い!)





時子様から聞きました! 素股ですよ素股!
性器でプロデューサーさんのプロデューサーさんを挟むのが一般的だけど、今見たいにお尻で挟むパターンもあるそうです。
時子様が私のお尻を見ながら、覚えておいて損は無いって教えてくれました。




武内P「アァッ……神崎、さん。止まって――」ガシッ


蘭子(肩をつかまれた……後ろから抱きしめられてる! 嬉しい、プロデューサー好き……大好き! ごめんなさいプロデューサー、私お漏らししてないんです。けど、抱きしめられた途端、何かがますますあふれてきて……ッ)


武内P「神崎さんっ……神崎さんっ!!」


蘭子「プロデューサー! プロデューサー!!」





そ、そんな! イッてしまうんですか!
見たいような見たくないような……
プロデューサーさんがイくところは見たいけど、その相手が私じゃないなんて……胸が苦しいのに、目が離せない。興奮する。

これがNTRなんですか時子様!

ああ、どうしよう!
誰か邪魔してくれたり……あ





武内P(我慢しろ我慢しろ……今私の上にいるのはジュビターの天ヶ瀬冬馬。今私のモノがこすれているのは天ヶ瀬冬馬のお尻。私のモノは天ヶ瀬冬馬の肉の無い薄いお尻に挟まれていてまったく気持ち良くない。むしろ気持ち悪い――)


蘭子「好き……大好きっ……プロデューサーッッ!」


武内P(……無理だ。目を閉じても、神崎さんの声が! もはやこれまで――――)










ガチャ


ちひろ「何を……しているんですか?」ドドドドドドドド


武内P・蘭子「」




ちひろ「セクハラは禁止と言いましたが……性交ならいいとでも思いましたか? さあ、固まってないで降りてください蘭子ちゃん」


蘭子「はい……」モジモジ


ちひろ「あれ……? 蘭子ちゃんひょっとして――」


蘭子「お、お漏らしなんかしてませんっ! 子どもじゃないんですから!」


ちひろ「いえ、そんなこと一言も……え、ちょっと待ってください。蘭子ちゃん、本気で言ってるの?」


蘭子「ふぇ?」


ちひろ「いいですか。女の子はですね、蘭子ちゃんぐらいの歳の頃には……」


武内P「せ、千川さん! こ、ここで説明するのですか?」


ちひろ「ええ、良い機会ですから。あ、プロデューサーさんもここにいてくださいね。蘭子ちゃんを止められなかった罰です♪ でね、蘭子ちゃん。女の子は■■をいじったり、好きな人のことを考えると■■から■■があふれちゃうの」


武内P「///」


蘭子「な、なんとそのような事が……! 安堵した。子供の頃の夢を寝所で思うまま書き滑らせたかと……しかし、人体とは神秘だ(そ、そうだったんですか。よかった……てっきり私、お漏らししちゃったかと……でも、なんでそんなことが起きるんですか?)


ちひろ「それはですね――プロデューサーさん、椅子から立ってもらえますか?」


武内P「……ッ!!」


蘭子「?」


ちひろ「さっきから体を机にくっつけて見えないようにしていますが……逆に怪しいですよ。さ、立ってください」


武内P「千川さん……これはさすがに」


ちひろ「いいんですか? 蘭子ちゃんはとってもピュアな子です。今回は相手がプロデューサーさんだったから良かったものの、変な人が相手であったら……正しい知識を持たせないと不安ですよね? さあ」


武内P「……わかり、ました」ガタ


蘭子「こ、これは……カリバーン!!」

ちひろ「いい蘭子ちゃん? 男の人はね、蘭子ちゃんみたいにカワイイ子にくっつかれたり、エッチな姿を見ると興奮して、性器が大きくなっちゃうの……これはちょっと、大きすぎるけどね」


蘭子「我が友の聖剣は、他を圧倒するのか?(プロデューサーのって普通より大きいんですか?」


ちひろ「そうよ。普通の日本人は13センチぐらい。プロデューサーさんのは【武内君の年齢の数字】センチぐらいね」


武内P「あの……そのぐらいで」


ちひろ「それでね、男の人は性器を大きくする理由は……まあ簡単に言うとね、蘭子ちゃんのような可愛い女の子の■■に■■したいと思うからよ」


武内P「」


蘭子「なっ……ドラゴン殺しで我を貫く!?(え……こんなに大きくて太いのを……私にですか!?)」


ちひろ「その通り! けどそのままじゃ痛いから、女の子はこの人のなら受け入れてもいい……そう思った時は、痛くないように■■から■■をあふれさせて、受け入れる状態になるの」


蘭子「……じゃ、じゃあさっきのは……プ、プロデューサーは私に■■したいと思って、私もそれを受け入れようとしていた……ということですか?」


ちひろ「はい、よくできました♪」


武内P「」





ちひろさんすごいです!
言葉だけでプロデューサーさんをここまで追い込むなんて!
尊敬します……けど、警戒もします。



蘭子「そ、そんな……私……知らなくって」プシュー


ちひろ「ええ、わかっています。大丈夫ですから。次からちゃんと――」


蘭子「わ、我が友よ!」ガシッ


武内P「……ハッ! 神崎さん?」


蘭子「汝の想いはしかと受け取った。我らの心は一つ。今宵永遠を生きる契約を結ば――(プロデューサーの気持ちはよくわかりました。私も同じ気持ちです! 怖いけど今夜にでも――)」


ちひろ「言わせねえよ」ペシッ


蘭子「キャンッ!」


ちひろ「レッスンのために下着の替えを持ってきてますね? 着替えてきてください。お説教はそれからです」


蘭子「……うう、わかりました」


ガチャ、バタン


ちひろ「……さて、今度はプロデューサーさんの番ですね。座ってください」


武内P「せ、千川さん? 私への罰は今ので……」ギシ


ちひろ「約束しましたよね? アイドルがセクハラするのを5回防ぐごとに、私もセクハラしていい、と。凛ちゃんが2回、アーニャちゃんが1回、未央ちゃんが1回……そして今ので5回目」


武内P「そ、それは……」


ちひろ「ふふ、まったく困った子たちですね。言いつけをすぐ破るんですから。多分私が見落としているだけで、美波ちゃんもセクハラしているんでしょ? こんな風に……」カプ


武内P「~~~ッ!」


ちひろ「耳たぶ……柔らかいですね。それにここからだと、顔だけじゃなく首まで真っ赤なのがわかります……どうしました? 耳元で囁かれて、何か不都合でも?」


武内P「やァ……め、て」


ちひろ「……カワイイ……本当に可愛くて、そのうえ色気がありますね。アイドルの子たちが我慢できないのも無理ありません」サワサワ


武内P「ン……アァ……」


ちひろ「それなのに体はたくましい……何ですかこのギャップ? 誘ってるんですか?」





う……うらやまけしからん!
耳たぶ! そういうのもあるのか!
プロデューサーさんの背後から囁きながら、スーツの中に手を伸ばして体をいじくり回す……今度私もしてあげますね。




ちひろ「プロデューサーさん、知ってますか? 乳首は、男の人にとっても性感帯だそうです。ちょっと試してみましょうか」


武内P「やめっ……ん」


ちひろ「そうですね。右は乳首を重点に、左は胸全体を……アラアラ、ずいぶんと感度が良いんですね」


武内P「え? ハァ……ハァ……」


ちひろ「何って、ほら。右の方の乳首、コリコリいってますよ。立ってるんですよ」


武内P「そ、そんな……」


ちひろ「ねえ……舐めてあげましょうか?」


武内P「……ッ!!?」


ちひろ「プロデューサーさんの上をはだけさせて、私が前からのしかかる形で、プロデューサーさんの胸をペロペロしましょうかと言ってるんですよ」


武内P「そ、そんなことは……しては」


ちひろ「何がいけないんです? 私たちは両方とも大人で、同僚です。アイドルと関係を持つより健全です。だから、ほら……これからアイドルに欲情して、我慢ができない時は、私を呼んでください。アシスタントとして、プロデューサーさんのプロデューサーさんをアシストしますから」


武内P「こ、ここは職場……ダメ……」


ちひろ「だったら…………チッ」


武内P「……?」





もうここまでです。
十分楽しめましたし、これ以上先に進ませるわけにもいきません。

いつもはしないノックをして(する前に気づかれましたけど)ゆっくりドアを開きます。





卯月「お疲れ様です!!」


ちひろ「……お疲れ様です、卯月ちゃん」


武内P「……お疲れ様です、島村…さん」

卯月(さすがだなあちひろさん。何事もなかった顔をしてる。けどプロデューサーさんの方はすごいですっ!!)


卯月「プ、プロデューサーさんどうしたんですか! 顔が真っ赤で息も荒いですし……カゼですか?」


武内P「いえ、これはちょっと……ちょっとしたことなんで、大丈夫です」


卯月(誤魔化すの下手だなあ。もし私が納得できずに心配のあまり机を回り込んで駆け寄ったらどうするつもりなんだろう? やろうかな? やったらきっと、プロデューサーさんのプロデューサーさんがエルブルス山(標高5642m)になってるのが見えるんだろうなあ)


卯月「ならいいんですけど……何か飲み物を買ってきましょうか?」


武内P「いえ、お気持ちだけで……」


卯月(でも今日はこのぐらいにしておきます。ちひろさんがいるところで下手に動くと私でも危ないですから)


ちひろ「……」


卯月(プロデューサーさん、今楽しいですか?)


卯月(セクハラされることに困っているし悩んでいるけど、小梅ちゃんのアドバイスのおかげで深刻ではなくなりましたね)


卯月(アイドルとの距離が縮まったのは嬉しいですよね? 可愛い女の子たちと触れ合えるのは、罪悪感に負けないぐらい嬉しいですよね)


卯月(私、最初はどうしていいか悩んだんです。プロデューサーさんを不幸にはしたくない。けど困っている顔、興奮した顔、恥ずかしがる顔を毎日たくさん見たい)


卯月(それらが両立するバランスを必死になって調節しました!)


卯月(小梅ちゃんやちひろさん、それに美波さんを相手に調整を続けるのは難しいけど……島村卯月、がんばりますっ!!)





~完~

最後まで読んでいただきありがとうございました。
セクハラは当初一話完結の予定だったのですが、続きを書いてほしいというコメントを読んで続けることを決めました。

オチのついた話の続きを書くのは蛇足ではないかとも考えましたが、続きを書いてほしいとコメントされたのは初めてで嬉しく、なんとか蛇足にならないネタは無いかと考え抜きました。
読む人にとっては今回の話は蛇足かもしれませんが、私なりに前回と同じかそれ以上の内容にできたと思っています。

これからもこの調子でSSを書きたい――と言いたいのですが突然忙しくなり、来年の夏までSSは書けません。
セクハラの続きも本当ならゆっくり書いてから投稿しようと思っていたのですが、最後のまとまった休みを利用して急いで書き上げました。

来年の夏になっても私が「SS書きたい……武内Pハアハア」という変態のままなら、評判が良かった【加蓮「CPのプロデューサーってかっこいいよね」凛「」】の別Ver.を書いたりしたいと思います。

最後にもう一度これまでに書いた作品を紹介させてもらいます。



我が刻みし魔導書≪グリモワール≫を見よ

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