八幡「あいつも変わったよな…」 (124)

戸塚「あいつって?」


八幡「聞かなくてもわかるだろ」

戸塚「変わった人、何人かいるしさ」

八幡「由比ヶ浜」

戸塚「あ~、確かにね、変わったよね」

八幡「ああ、もう1月だぞ、受験大丈夫なのか?」

戸塚「う~ん、どうなんだろ?そもそも大学に行く気あるのかな?」


八幡「…」

戸塚「そういう八幡も変わった気がするよ」

八幡「変わったか?俺」

戸塚「こんなところで、彼女と待ち合わせなんてさ」

八幡「いや、それは…」

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戸塚「僕は、絶対奉仕部の二人のどちらかと付き合うと思ってたけど」

八幡「俺が、あんな美人と釣り合うかよ…」


八幡「第一、雪ノ下とは友達にもなってなかったしな」

戸塚「そういえば、携帯番号しらないんだっけ?」

八幡「そういうこと」


戸塚「一色さんと付き合ってるのは…どういう風の吹き回し?」

八幡「……向こうから、告白された…」

戸塚「すごいねっ」


八幡「最初は断ったけどな…まあ、生徒会の仕事で何度も手伝わされて…また告白されて」

戸塚「うんうん」

八幡「それで結局折れた感じか」

戸塚「へ~、そうなんだ」

八幡「奉仕部の二人とは付き合うとか考えてはなかったし…」

八幡「一色は奉仕部とは関係ないし、お互い仲がこじれないとは思ってたんだが」


戸塚「でも、こじれちゃったんだね…」

八幡「予想外すぎる…」

戸塚「それは、八幡が悪いよ」

戸塚「どうせ、自分はモテてないんだって思おうとしてたんでしょ?」

八幡「……」

いろは「せんぱ~いっ」

八幡「あ、一色」

戸塚「噂をすれば…だね」


いろは「すみません、お待たせしました」

八幡「いや、いいけど」

いろは「平塚先生に捕まっちゃいまして」

八幡「なにやらかしたんだよ…」

戸塚「それじゃあ、僕は先に行くね、邪魔しても悪いし」

八幡「おい、邪魔って」

いろは「は~い、戸塚先輩さようなら~!」

いろは「それじゃあ、わたし達も帰りましょうか」

八幡「そうだな」

カラカラ スタスタ


いろは「うう…マフラーしてても寒いですね…」

八幡「そりゃ真冬だしな、1月はこんなもんだろ」

いろは「そうですけど…先輩とお揃いのマフラーでもダメとは…」

八幡「なにがダメなのかはさっぱりだけど…これ恥ずかしいぞ」

いろは「ダメですよ、こういうのが恋人の証なんですから」


八幡「証ね…」

いろは「そう、証ですよっ」

八幡(こういうマフラー見てると、一色と付き合ったんだなって確かに思える…)

いろは「先輩、センターまであとちょっとじゃないですか~、大丈夫なんですか?」

八幡「まあ、そりゃ…多分」


いろは「応援に行きましょうか?」

八幡「やめろっての…恥ずかしい」

いろは「むむむ、じゃあそのマフラーは絶対つけて行ってくださいよっ」

八幡「わかったよ」

八幡(一色と付き合ってから、以前より振り回されてる気がするけど)

八幡(こいつは尽くすタイプな気がする…)

いろは「どこか寄って行きません?それとも勉強で忙しいですか?」

八幡「それくらい大丈夫だって、レストランとかでいいか?」

いろは「はい、いいですよっ」


八幡(あと、俺の勉強の邪魔にならないように、気を遣ってくれてるな)

八幡(生徒会の仕事は手伝わされてるけど…俺が断ってないだけだが)

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奉仕部 

ガラ

雪乃「ここも使われなくなって久しいわね」

雪乃「もう今では、本当にただの空き部屋…」

雪乃「もう奉仕部も廃部なのね…寂しいことだわ」


葉山「雪ノ下さん」

雪乃「え?葉山君?どうしてここへ来たの?」

葉山「いや、君の姿が見えたから…もう部活も終了してるのにさ」





雪乃「それはわかったわ…私が聞きたいのは、なぜ私を見ただけでついてくるのか聞いてるのよ」

葉山「いや…それは…」


雪乃「あなたの告白は断ったはずよ」

葉山「すまない…」

雪乃「…」

葉山「しかし、なんでここに来たんだい?それを聞こうと思って追いかけたんだ」

雪乃「それは…」

葉山「君にとっても、最後はあまりいい思い出ではなかったんじゃないか?」

雪乃「そんなこと…」

葉山「比企谷に結果的に振られたのは…きつかったんだろ?」

雪乃「振られたんじゃないわ…彼は…奉仕部を守ろうとして、外の人と付き合っただけよ」


葉山「君は本当は比企谷と付き合いたかったんじゃないのか?」


雪乃「……」

葉山「去年の一年間で誰とも付き合わなかったのが証拠じゃないか」

葉山「こうやって偶にこの教室に来てるのもそうだ」


雪乃「そうかもしれないわね、私は…彼以外と付き合おうとは考えなかったわ」

雪乃「まだ未練があるのよ…比企谷くんが一色さんと付き合った今でも」

雪乃「どうしてもっと早く告白しなかったんだろって」

葉山「…雪乃ちゃん…」

雪乃「その呼び方はやめてって言ったはずよ…」

葉山「すまない…つい」

雪乃「いえ、まあいいわ」


葉山「しかし、結衣も変わってしまったな…」

雪乃「そうね…」

葉山「本当に彼の存在は大きかったように見える」

雪乃「本当にそうよ、彼がいなければ解決できなかった事柄がたくさんあるわ」

葉山「確かにね…」


雪乃「本当に、大きな存在になってしまったわ…私の中でも」

葉山「雪乃ちゃん…でも、比企谷はもういろはと付き合ってる」

葉山「そのことは受け入れて行かなくちゃ駄目だよ」

葉山「もう、俺たちも卒業だしね」

雪乃「わかっているわよ…」

雪乃「まさか、あなたに元気づけられるとは思わなかったわ」

葉山「元気づけになれたのなら、光栄だよ」

雪乃「ええ、少しだけど」

葉山「ポイントは少しは上がったかな?」

雪乃「調子に乗らないで」

葉山「はは、これは手厳しいな…」

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相模「いや~、超楽しかった~!」

男「いや~大盛り上がりだったよね~っ」

結衣「あはは、カラオケ楽しかったねっ」

男2「よっしゃ、この後どうする~?」

男「あ、じゃあ俺の家来ない?」

男2「あ、いいね~酒でも買って盛り上がろうぜ~!」

相模「う~ん、まあいっか、楽しそうだし」

男2「おお、マジで?南ちゃん、大胆だね~」

結衣「えっと…それは…」

男「結衣ちゃんもいいでしょ、行こうぜっ」

結衣「え、ええ……」


相模「ほら、結衣ちゃんもさっ」

結衣「で、でもさがみん…さすがにこれはさ…」

相模「結衣ちゃん、な~んか吹っ切れてないよね~」

結衣「で、でも…あたしは…」

相模「うちもけっこう緊張してるし?こういうのも経験だってっ!」


結衣「経験って…こんなところでさ…」

相模「あ…そういえばそうだっけ…はあ」

男「あれ、どうしたの?」

男2「ほら、行こうぜ」


結衣「……」

相模「しょうがないか…ごめんなさ~い、この子体調悪いみたいなんで…」

男「え…?」

相模「帰りますねっ」

喫茶店

相模「あ~あ、せっかくいい男にナンパされたのに」

相模「結衣ちゃん、最後にヘタれるし」


結衣「うう…ご、ごめん…」

相模「別にいいけどさ」

結衣「…」

相模「ほら、うちら外見かなりイケてるしさ?また、街中歩いてたらあれくらいのはゲットできるって」

結衣「あはは」

相模「結衣ちゃんも、ここ2か月くらいで変わったよね、見た目」

結衣「そ、そうかな…?」

相模「色気が出たっていうか?」

結衣「そ、それは…」

相模「まあ、うちと遊ぶことも多くなったしその影響かもだけど」

結衣「それあると思うよ…うん。化粧品のお店とか廻ったりしてたもんね」

相模「そうだよね、新商品とか試したりとかさっ」

結衣「でもさ、意外だったのはあたしもかな」

相模「え?」

結衣「なんだか、さがみんも変わってたよね」


相模「そう?」

結衣「前より大人っぽくなったっていうか」

相模「あ、それ違う」

結衣「え?そうなの?」

相模「比企谷っていうか…奉仕部に手伝ってもらったのが原因かも…」

結衣「そ、そうなんだ…」

相模「なんか、比企谷に見下されてるのが嫌になってさ…すっごい」


結衣「見下してはなかったと思うんだけど…」

相模「とにかくそれでがんばってみたんだけど…」

相模「なんか遊び慣れただけで、ちょっと方向性違う感じ」

結衣「あははは…」


相模「とにかく、あいつの顔思い出しただけでも腹立つし…」

相模「ぼっちとか言っておいて、うちより早く彼女作るとか…しかも生徒会長」

結衣「……」

相模「と、あんまりこの話はやめとこっか」

結衣「うん…ごめん…」

相模「よっし、とりあえず次はもう少し節度のある人にナンパされよっ」

結衣「う、うん…ていうかさ」

相模「なに?」


結衣「彼氏だったら…学校の人でもいいんじゃない?わざわざ街に行かなくても」

相模「それダメ」

結衣「なんで?」

相模「結衣ちゃんはいいけどさ、うちの評判よくないじゃん?」

結衣「あ…」

相模「まあ、今では自業自得って思うんだけど…あれが尾を引いててさ、学校ではあんまりね」

結衣「そうなんだ…」

相模「そういえば結衣ちゃんさ、大学行くんでしょ?」

結衣「うんまあ…さがみんもだよね?」

相模「そりゃね、もっと遊び歩いて、色々おもしろい店とか探したいし」


結衣「なんか目的が違う気がするけど」

相模「結衣ちゃんだって、不純だったでしょ目的」

結衣「ううう、それは…」


相模「まあどちらにしても、大学出てた方がいいよね」

結衣「そうかなやっぱり」

相模「まだまだ遊びたい年頃だしねっ」

結衣「う~ん、やっぱり目的が違う気がするよ」

今日はここまでにしときます。

八幡「この眼は闇がよく見える」ヌボボボ

小町「きも・・・ぐぁ」ギンギン

八幡「小町も覚醒したようだな」

小町「え?私の眼・・・死んでる」

八幡「俺ら兄妹は眼がこうなるんだ・・・親父たちから俺だけは話を聞いていた

小町「つまり・・・」

八幡「ボッチになれる」

小町「しかし素晴らしい眼だねごみぃちゃん」

八幡「ほぅわかるか」

小町「ふふふ」

八幡「へへへ」

八町「アハハハハハ」




このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年12月08日 (火) 20:48:49   ID: uuh1M9u5

逆バージョンとか…

2 :  SS好きの774さん   2015年12月12日 (土) 15:18:11   ID: fR7Zg494

コレ系ってこの後どっちかが自殺未遂とか事故にあうとかして、その面倒を八幡がみるまでがワンセットだよね…

3 :  SS好きの774さん   2015年12月12日 (土) 15:56:04   ID: iDPIp67X

居酒屋作者か?

4 :  SS好きの774さん   2015年12月15日 (火) 18:59:49   ID: Pdjhd4em

最後の謎レスが気になって夜も起きれない

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