新田美波「リーダーと」 速水奏「リーダー」 (47)

※アニメ本編から半年後くらいを想定

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449158866

カメラマン「はい、OK! 二人とも、いい表情だったよ!」



美波「撮影お疲れさま」

奏「そっちもね」

美波「奏さん、やっぱり綺麗だね。撮影待ってる間、私見惚れちゃった」

奏「それは光栄だけど、お互い様だと思うわ」

奏「……ねえ。この後、予定空いているかしら」

美波「この後? 今日はもう帰るだけだけど」

奏「そう。ならちょうどいい時間だし、晩御飯はどこかで一緒に食べない?」

奏「行きたいお店があるのよ」

美波「うん、いいよ。私もお腹空いちゃった」

奏「よかった。じゃあ着替えた後、行きましょうか」

美波「(奏さんの行きたいお店……いったいどんなところなんだろう)」

美波「(ものすごいオシャレな雰囲気だったりするのかな)」

店員「らっしゃーせー!!」

店員「味噌一丁三番テーブル!」

店員「塩ネギチャーシュー二丁!」

客「すいませーん!」

店員「ただいまお伺いいたします!」



美波「ラーメン屋……」

奏「どうしたの? 早く席に着きましょう」

美波「あ、うん」




店員「ご注文は何にいたしましょう」

奏「私は塩チャーシューにするけど、あなたは?」

美波「えっと……醤油ラーメン、にしようかな」

店員「塩チャーシューに醤油ですね」

奏「あと、餃子一皿も」

店員「かしこまりました!」

美波「………」

奏「さっきからどうしたの? 鳩が豆鉄砲食ったような顔して」

奏「ひょっとして、ラーメン嫌い?」

美波「う、ううん。そうじゃないんだけど……ちょっと、意外だったかなって」

美波「奏さんの行きたいお店なんて言うから、オシャレなバーにでも連れて行かれるのかと」

奏「お酒飲めないのにバーに行ってもしょうがないじゃない」

奏「女子高生が選ぶ場所としては、ラーメン屋のほうがよっぽど普通だと思うけど」

美波「………」

奏「まだ驚いた顔してる。私だって、ラーメン食べたい気分の日はあるのよ?」

美波「そうじゃなくて……そういえば、奏さん未成年だったんだって」

奏「あなたもそれを言うのね……どうしてあの人もこの人も私の年齢を上方向に勘違いするのかしら」

奏「道行く営業の人にはOLだと思われるし。私、まだ学生なのに」

美波「そうだよね。学生だよね」

奏「そうよ」

美波「ちなみに専攻は」

奏「高・校・生!」

美波「冗談だよ、冗談」ウフフ

奏「まったく……」

奏「ところで美波。お酒は飲まないの?」

美波「お酒か……どうしようかな」

奏「私に遠慮しなくてもいいのよ。二十歳がアルコール口にするのは当たり前なんだし」

奏「あなたが酔っぱらっても、ちゃんと家まで送り届けてあげるから」

美波「……それじゃ、注文しちゃおうかな」

美波「でも、迷惑かけないように飲み過ぎには注意するわ」

奏「私は酔っぱらって無防備になった美波が見たいんだけど……」

美波「見せません」

奏「うふ、お堅いのね」

奏「そういえば、あなたお酒はどれくらい飲めるの?」

美波「まだ、強いとか弱いとか判断できるほど飲んだことがないかな」

美波「この前、楓さんに早苗さん、それと文香ちゃんと一緒に居酒屋に行ったんだけど……」

奏「行ったんだけど?」

美波「……あの時は、大変だったわ」

奏「えらく遠い目で語るわね。何があったの?」

美波「二十歳になりたての私と文香ちゃんのために、二人がお酒の楽しみ方を教えてくれるっていう話だったんだけど――」

奏「うん」

美波「最初の30分で楓さんと早苗さんは早々にできあがっちゃって」

奏「容易に想像できるわね」

美波「でしょ? そこまでは、私も予想してたからまだよかったんだけど」

奏「まだ、ということは、その後さらに何かあったのね」

美波「あったの」ハァ

奏「何があったの?」

美波「さて問題です。あの日の居酒屋で何が起こったのでしょうか」

奏「え、ここにきてクイズ形式なの?」

美波「興味をひいてから問題だしたほうがいいと思って」

奏「む……確かに続きが気になる。予想したくなる」

美波「ふふ♪」

奏「………」

奏「早苗さんが唐突に腹踊りを始めた」

美波「さすがにそれはアイドルがやっちゃだめじゃないかな」

奏「確かにそうね」

奏「じゃあ、楓さんがどじょうすくいを」

美波「腹踊りとあんまり変わらないよね」

奏「そうね」

奏「なら、飛び入り参加の川島さんが五郎丸ポーズのモノマネで店内を徘徊。トライトライと叫びつつ」

美波「とりあえず一発芸方面から離れよう?」

奏「そうね」

奏「ちなみにここまでの解答は全部おふざけよ」

美波「そうなの? 真顔で言うから全然気づかなかった」

奏「まだまだ甘いわね、美波」

奏「大方答えに予想はついているわ」

奏「登場人物の中で、ここまで特に目立っていない人間がポイントね。加えて、あなたが行動の予想をできなかった、意外性を持つ子」

奏「……文香の酒癖がものすごく悪かった。これでファイナルアンサーよ」

美波「ファイナルアンサー?」

奏「もう言ったわよ、それ」

美波「言ってみたかったから」



美波「こほん……正解!」

美波「すごいわね、奏さん」

奏「このくらいは、ね」

~美波の回想~


文香「………」グビグビ

美波「ふ、文香ちゃん? さっきから無言で飲んでばかりだけど、大丈夫?」

文香「大丈夫です」

美波「で、でも相当飲んでるし。そろそろやめておいたほうが」

文香「邪魔しないでください」ギロ

美波「は、はい」ブルッ



早苗「おー、文香ちゃんいい飲みっぷり~!」

楓「将来有望ですねえ」

美波「笑ってないで、お二人とも止めるの手伝ってくださいっ」

早苗「んー、まあいきなり飲み過ぎると身体がびっくりしちゃうか。ほら文香ちゃん、そろそろやめときなさーい」

文香「嫌です」ゴクゴク

早苗「……どうしよう。お姉さん、文香ちゃんのあんな怖い顔初めて見た。ガーンときた」

楓「ガンを飛ばされガーン……ふふっ」

文香「35点」

楓「しょぼーん」ガーン

早苗「今のは妥当な採点ね」

美波「(65点くらいだと思った……)」

美波「と、とにかく、なんとか文香ちゃんからお酒を取り上げないと――」


文香「………」ヌギヌギ

美波「って、なんでおもむろに服のボタンに手をかけてるの!?」

文香「暑いので」

美波「それはさすがにダメーっ!!」

文香「何故です」

美波「なんでも何もダメに決まってるよ!」

早苗「そうよ! それは愛梨ちゃんの持ち芸なのよ!」

美波「今ツッコむ余裕がないです!」

早苗「えーっ!?」


文香「暑いんです邪魔しないでください」グググッ

美波「な、なんて力なの……!」

早苗「いくらあたしが酔って力が出ないといっても、これは……」

美波「そういえば、文香ちゃんは本屋のお手伝いで重い荷物を運ぶ機会が多いとか……」

早苗「なるほど……てか楓ちゃんも手伝いなさいよ!」

楓「35点……35点……」イジイジ

美波「落ちこまないでください! 私は65点だと思いましたから!」

早苗「励ますにしても微妙な数字ね……」

美波「――結局脱ぐことは阻止できたけど、疲れたわ」

奏「あなたって、どこに行ってもまとめ役かフォロー役やってるわね」

美波「あはは……そうかも」

奏「なんにせよご愁傷様。にしても、文香はアルコール入ると強気になるのね」

美波「綺麗な目をしてるから、あれで睨まれるとすごく怖いの」

美波「しゃべり方もいつもと違うし」

奏「セリフから三点リーダ消えてたしね」



店員「お待たせいたしました!」


奏「さて。ラーメンもきたことだし」

美波「食べようか」

美波・奏「いただきます」

今日はここまでです
次の投下は明日の夜の予定です(デレステのイベントの報酬によっては遅れるかもしれません)

みなみんリーダーは即興で「おつかれサマーフェス」とか言えるんだから多分ギャグセンスはそんな感じです

美波「……うん、おいしい!」

奏「気に入ってもらえてよかったわ」

美波「近くにこんなおいしいラーメン屋があったんだ……」

奏「ちょっと入り組んだ場所にあるから見つけづらいのよね。私も周子に教えられるまで知らなかったし」

美波「周子ちゃんに?」

奏「そ。あの子、そういうものに関しての嗅覚は鋭いから。おいしいお菓子が売ってる場所とか、穴場のアクセサリーショップとか、ほいほい見つけてこっちに情報流してくれるの」

奏「いったいいつの間にそんなことしてるのか……不思議だわ」

美波「なんというか、周子ちゃんらしいわね」

奏「そうね。ふらっと歩いてふらっと成果を上げるあたりはさすが」

奏「……ところで美波。ひとつ言いたいことがあるんだけど」

美波「なに?」

奏「あなた今、周子のことをなんて呼んだ?」

美波「周子ちゃん」

奏「文香のことは?」

美波「文香ちゃん」

奏「私のことは?」

美波「奏さん」

奏「なにかおかしくないかしら」

美波「え?」キョトン

奏「さっきも言ったけど、私はまだ18なの。つまり未成年」

奏「そしてあなたは20歳。つまり私はあなたより年下なの」

奏「ここまで言えばわかるわね」

美波「あはは……やっぱり気になっちゃう?」

奏「ずっと指摘しようと思ってしないままだったけど、いい機会だから聞かせてもらうわ」

美波「ええと……実はね。最初にあなたを見た時、すごく大人の雰囲気を持った人だなと思ったの」

美波「だから、まさか年下だなんて思ってもみなくて……17歳だって自己紹介された時は本当にびっくりして」

美波「それで、結局初見のイメージが抜けなくて、さん付けで呼ぶのが自然になっているの」

奏「なるほど……その手の反応には慣れてるけど。でも私、あなたより大人の雰囲気あるかしら」

美波「あるよ、あるある! なんていうか、色気が半端じゃないというか。私にはとても真似できないよ」

奏「……それ、本気で言ってる?」

美波「え?」

奏「まあいいわ。あなたの場合、自覚していないほうがファンの受けもいいだろうし」

美波「はあ……えっと、呼び方は変えたほうがいい?」

奏「別に? 私は理由が聞きたかっただけだから。あなたが呼びたいように呼べばいいわ」

美波「奏さんは、もうすぐ高校卒業よね」

奏「ええ」

美波「大学はどうするの?」

奏「一応、行くつもりで勉強はしているわ」

美波「そっか。私も大学通ってるから、同じだね」

奏「……正直、私はそこまで意義を見出せていないのよね。ただ、周りの人に行った方がいいんじゃないかって勧められて、じゃあ一応準備だけはしておこうかなって」

奏「だから、まだ決めきれてない。迷ってる」

美波「……周りの人は、なんて?」

奏「『あたしは行かなかったから、チミは行った方がいいんじゃない?』と周子に言われたり」

奏「あとは文香も、やんわりとだけど大学の講義の楽しさを語ってくれたわ」

奏「フレちゃんには……好きにすればーとしか言われてないわね」

奏「ありすちゃんは、タブレットでアイドルの大学進学状況を調べてくれたなぁ。『たまたま気になっただけですから』とか言ってたけど。ふふっ」

美波「そう……やっぱりみんな、それぞれの考えがあるのね」

奏「……美波は、どう思う?」

美波「うーん……」

美波「こういうことは、最後の最後は自分で決めなくちゃいけない。そのことを前提にしたうえで、私なりの答えを言うなら……行ってほしい、かな」

美波「時間は限られちゃうけど、いろんなことを学べるのはプラスになるだろうから」

美波「新しいことに挑戦するのは、いつだってわくわくするから。楽しい冒険みたいな感じ」

奏「挑戦か……そういえば、あなたはいろんな資格とるのが趣味だったっけ」

美波「うん、そうなの。新しいことに挑戦するたび、今まで見えなかった自分が見えてくる気がして……それがうれしいから」

美波「その中でも、やっぱりアイドルの仕事が一番刺激的だけどね」

奏「……そう」

奏「あなたのそのチャレンジ精神には、素直に感心するわ」

奏「私も、もう少し考えてみる」

美波「頑張ってね。相談事があったら、いつでも聞くから」

奏「……ありがとう」

書き溜め消化したので中断

奏「そっちはどう? 何か、変わったこととかあったかしら」

美波「そうね……変わったことは特にないかな」

美波「変わらないな、と思ったことならあるけど」

奏「ふうん?」

美波「この前、サマーフェスがあったでしょ? あの時、久しぶりにシンデレラプロジェクトのみんなで集まれたんだけど」

奏「クローネのほうもそんな感じだったわ」

美波「それでね。しばらく会ってなかったのに、自然とみんなが私を中心まで持って行くの。あ、まだ私はリーダーなんだなーって、なんとなく再確認」

奏「……私も似たようなものね。面倒を押しつけられているとも捉えられるけど」

美波「あ、そういう言い方しちゃうんだ?」

奏「冗談よ。ふふっ」

奏「それで? 自分がリーダーだと再確認した新田リーダーは、何を思ったのかしら」

美波「言葉にするのは難しいけど……ちょっと驚いて、それから」

美波「……うれしかった、かな」

奏「……そう」フッ

美波「奏さんはどうだったの?」

奏「私? 私は……まあ、同じような感じなんじゃない?」

美波「む、なんか投げやりな返事ね。目も逸らしてるし」

奏「こういうことは、口に出して言うものじゃないのよ」

奏「形にしないほうが、美しいものもあるのよ」

美波「ああ、なるほど」ポン

美波「……あれ? でも奏さん、普通に私に言わせようとしなかった?」

奏「他人が言う分には別にかまわないわ。私が言いたくないだけだから」シレー

美波「えーっ? それはちょっとずるいよー」

奏「うふふ」

奏「最近、ありすちゃんの背が伸びてきた気がするわ」

美波「もう中学生だもんね。制服姿もかわいいし」

美波「どんどん大きくなって、そのうち私達を抜かしちゃうかも」

奏「あの子に上から見下ろされる、か……」


大人ありす『こんなこともわからないんですか? まったく子どもですね』ファサッ


奏「……ぷっ」

美波「どうしたの?」

奏「ううん。あんまり変わらなそうだな、と思って」

奏「でも、今のところはまだ、とときら学園の制服が似合うくらいの背丈よね」

美波「あれ、幼稚園の子が着るやつだけどね」

奏「あら? そんなこと言って、あなたこの前生徒役で出演していたじゃない」

美波「うっ」

奏「録画で見たけど、すごくかわいくて色気があったわよ。みなみちゃん♪」

美波「あ、あれは、プロデューサーさんが持ってきたお仕事で……シンデレラプロジェクトのメンバーは結局全員ゲスト出演してるし」アセアセ

美波「プロデューサーさんが『ギャップ萌え、というものだそうです。どうでしょうか』って言うし……」

奏「あの真面目な顔で言ってきたの?」

美波「うん。いつものあの顔で。ちょっと頬緩んでた」

奏「ふふっ。それはまた、チャーミングなところがあるのね」

美波「チャーミング、なのかな?」

奏「ええ。あまり会う機会はないけど、私はそう思うわ」

奏「ねえ、彼って今フリーなのかしら」

美波「え? えっと、お付き合いしている人がいるって話は、聞いたことないけど」

奏「そう。なら私が少しくらい仲良くしても問題ないわね」

美波「」

美波「え、えええっ!?」ガタッ

奏「あら、どうしたの? もしかして、プロデューサーさんを盗られたくない、とか?」

美波「そ、そういうのじゃありませんっ」

美波「だいたい、プロデューサーさんは私のものじゃなくて、みんなのプロデューサーさんだし」ゴクゴク

美波「盗るとか盗られるとか、そういう話じゃないのよ」ズルズル

美波「そもそも私たちはアイドルなんだから、特定の男の人と仲良くしすぎるのは……」ゴクゴク

奏「話をごまかすために、食べたり飲んだり忙しいわね……」

20分後


美波「そもそも~、なーんで私が幼稚園の子の服を……恥ずかしがったんだからぁ~」グデーン

奏「完全に酔ってるわね」

美波「そこ、聞いてるのー!」

奏「はいはい、聞いてるわよ」

美波「新しいことに挑戦するのは好きだけど、あれは違うと思うのよ。むしろ昔の自分よ、心が原始に帰っちゃうのよ」

美波「久しぶりに小さい子の真似をして、楽しかった部分もあるけどぉ」

奏「まあいいじゃない。あなたが出ていた回、視聴率高めだったみたいだし」

美波「私なんかより、奏さんが出た方が絶対視聴率とれるって!」

奏「私? 私は無理よ。あなたほどチャイルドスモックで色気を出せないわ」

美波「そんなことありません。絶対奏さんのほうがエッチです」

奏「エッチって……」

美波「そんなに言うんなら、実際に出て証明してくれないかな~。とときら学園に」

奏「えっ……いえ、私はちょっとあれには」

美波「じゃあ認めるのね? 私よりエッチだって認めるのね?」

奏「うっ」

美波「私よりエッチだと認めるか、とときら学園に生徒役で出演するか! さあ、究極の二択よ~っ」キャイキャイ

奏「ぐいぐい来るわね……アルコールってそんなにすごいのかしら」

奏「(その後も美波は顔を赤くしたままべらべらとしゃべり続け)」

美波「ヒック……私だってー、たまにはプロデューサーさんに甘えたいですよーだ」

美波「みりあちゃんや莉嘉ちゃんみたいにしたい時もありますよーだ。でも私がやっちゃダメだってわかってるから我慢してるんですー!」

美波「あーあ、もし若返れたら一度だけ、あの大きな背中に抱きつきたいかも……」

奏「はいはい」

奏「キャラが崩壊してる……。よかったわね、美波。たった今、あなたはお酒に弱いと判明したわ」

美波「奏さんも抱き着きたいでしょぉ?」

奏「え? いえ、私は別に」

美波「またまたー、そんなこと言ってぇ~♪」

奏「はあ……もうそれでいいわよ」

店員「ありがとうございましたー!」



奏「ほら、ちゃんと歩ける? 無理なら肩貸すけど」

美波「うん……だいじょーぶ……」

奏「家まで送るわ。ひとりで帰らせるのは心配だし」

美波「ありがとー、奏ちゃん……」

奏「いいわよ、別に。そこまで時間も遅くないし」

奏「私達がアイドルだってことも、会話の内容も知られてなかったようだし」

奏「……あなたの無防備な顔が見たいっていう、冗談が現実になったわね」

美波「うみゅ……何か言った?」

奏「いいえ、なにも」

美波「そっかー。何かあったら頼ってくれていいからねー。えへへ」

奏「ええ、また今度ね」

奏「――ほら、着いたわよ。ここでしょ、あなたの部屋」

美波「うん……」

奏「ちゃんと着替えてから寝るのよ。それじゃ、おやすみ」

美波「またねー、奏ちゃん」フリフリ

奏「またね」



ガチャ、バタン

奏「………」

奏「リーダーにも、たまには羽目を外す場所が必要ってことかしらね……私にそれが務まるのかはわからないけれど」

奏「さっきの酔っ払い。キスでもしたら目が覚めたかしら……なんてね」

奏「私も帰ろう」

奏「………」

奏「……あら?」


奏「そういえば、さっき……ちゃん付けされてた?」



おしまい

終わりです。お付き合いいただきありがとうございます
CPのリーダーとクローネのリーダーで書いてみましたが、やはりこの二人は相性よさそうですね。原作のほうでも絡みありますし
アニメは時間の経過が描写されているので、今回のような話も書きやすい気がします


アニメ設定で書いた美波SSの宣伝

新田美波「リレー小説ですか?」 武内P「はい」(新田美波「リレー小説ですか?」 武内P「はい」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448118951/))
新田美波「クリスマスプレゼントですか?」 美城専務「そうだ」(新田美波「クリスマスプレゼントですか?」 美城専務「そうだ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448898682/))

ちなみに専務のやつは本作より時系列的には後です
あの作品で犯したミスをごまかすためにこのSSを書きました

では私は飛鳥とセカイの鍵を勝ち取るためにデレステやってきます

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