【ご注文はうさぎですか?】ココア『探さないでください』 (66)

※百合・ココチノ

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コンコン

チノ「ココアさん、起きてください。もう朝ですよ」

チノ(返事がありません……)

ティッピー「開けてみたらどうじゃ?」

チノ「はぁ…そろそろ一人で起きて欲しいです……」ガチャ

ティッピー「んん?ココアがおらんのぅ?」キョロキョロ

チノ「まさか珍しく早起きしたんじゃ……あっベッドの上に手紙が」

ティッピー「何々?『探さないでください ココア』と書かれて……えぇ!?」

チノ「え………」

ーーーーーーーーーーーーーーー

リゼ「ココアが家出!?」

チノ「はい。恐らくこの置き手紙からしれ間違いありません」ピラッ

リゼ「『探さないでください』……確かにココアの字だ……」

チノ「朝ココアさんを起こしに行った時、ベッドの上にありました。探しましたが家の中にはどこにも……」

リゼ「大変だ…!今すぐ外に探しに行こう!」ダッ

チノ「待ってくださいリゼさん」

リゼ「ど、どうして止めるんだ!」

チノ「家出と言っても、ココアさんの事ですから昼には帰ってきますよ」

リゼ「い、一理あるな……しかも腹を空かせて帰ってくる姿が容易に想像できる……」

チノ「あまり忙しくありませんし、放っておきましょう。リゼさんにいなくなられる方が大変ですから」

リゼ「……そう、だな」

リゼ(やけに冷静だな……ココアシックは克服したのか?)

ーーーーー昼

リゼ「ふーっ。これで昼の仕事は片付いたな」ノビー

チノ「お疲れ様です。お昼にしましょう」

リゼ「それにしても、今日はいつもよりてきぱき働けた気がするなぁ」

チノ「ココアさんがいないからですね。間違いなく」ゴクゴク

リゼ「ははっココアが聞いたら泣いちゃうぞ?でも私は働きづらくても騒がしい方がいいかもしれない」

チノ「はぁ……あの人は騒がしすぎます」ゴクゴク

リゼ「……なぁチノ」

チノ「? なんですか」

リゼ「ホットココア、それで何杯目だ?」

チノ「……………」ゴクゴク

リゼ「見間違いじゃなかったら、客がいない時もこっそり飲んでたよな…?」

チノ「………あ、飲み物が切れたので淹れに…」ガタッ

リゼ「待った。それ以上飲むとお腹壊すぞ?」ガシッ

チノ「うぅ………」シュン

リゼ「……心配なんだな。ココアのこと」フフッ

チノ「べ、別に心配なんかしていません。むしろ精々します」プイッ

リゼ「無理しなくていいんだぞ?こう見えて私も心配してるんだ」

チノ「……………」

リゼ「仕事が終わったら探しに行こう。多分そんな遠くは行ってないさ」ナデナデ

チノ「リゼさん……っ…あ、あの…!」

リゼ「どうした?」

チノ「これ……淹れすぎたので少し飲んでくれませんか?」ズラー

リゼ「こんなに沢山!?」

シャロ「で、私たちが呼ばれたのね……」ゴクゴク

リゼ「悪いな二人共。流石にこの量は捌ききれないんだ」ゴクゴク

チヤ「ただで飲めるホットココアより美味しいものはないわ」ゴクゴク

チノ「もうほとんど冷めてますが……」ゴクゴク

リゼ「ふぅ……チヤ、シャロ。2人に頼みごとがあるんだ。引き受けてくれないか?」

シャロ「せ、先輩の頼みごとなら何でも!」ガタッ

チヤ「友達のためだものね。ホットココア飲めたし」

リゼ「そうか、ありがとう」

チノ「あ、ありがとうございます」ペコリ

チヤ「ところで内容は何かしら?個人の頼みごとじゃないみたいだけれど」

リゼ「そうだったな。とりあえずこれを見てくれ」ピラッ

チヤシャロ「「『探さないでください ココアより』…!?」」

シャロ「ちょっとこれどういうことよ!?完全に家出のそれじゃない!」

チヤ「シャロちゃん落ち着いて。それはみんなが同じ気持ちよ」

チノリゼ「「……………」」

シャロ「あっ………ごめんなさい」シュン

リゼ「いや、気にしなくていいさ」

チノ「……お二人には私たちがラビットハウスにいる間、ココアさんを探して欲しいんです」

リゼ「見つけ次第私かチノにすぐ連絡して欲しい。頼めるか?」

シャロ「……わかりました。命に代えてもココアを捕獲します」ビシッ

リゼ「そ、そこまで気張らなくたっていいぞ」アセアセ

チノ「はぁ……」

チヤ(…おかしいわ。ココアちゃんはチノちゃんを不安にさせるようなことはしないはずなのに)

チヤ「チノちゃん」

チノ「あ…チヤさん……」

チヤ「落ち込まなくても大丈夫よ。必ず見つけてあげるわ」ニコッ

チノ「……ありがとうございます」

チノ(ココアさん………)

チノ「……………」ボー

リゼ(…チノの奴、本当に大丈夫か?午前中は何事も無かったみたいに平気だったのに急に……)

リゼ「おーい、チノー。ブルーマウンテン一杯だ」

チノ「……………」ボー

リゼ「おいチノ。しっかり」ポンッ

チノ「あっ……り、リゼさん…すみません……」タタタ

リゼ(思ったより重症だな……)

チノ「お待たせしました。ブルーマウンテンです」カチャ

翠「…?あらぁ?これはココアですね」キョトン

チノ「っ!す、すみません!今すぐ取り替えてきます!」

翠「大丈夫ですよー。たまには甘いものも悪くありませんから」

チノ「…すみません、でした……」ペコリ

リゼ「チノ……」

『チノちゃんっ』

『チーノちゃん♪』

『チノちゃぁん!』

チノ(ココアさん……)ハァ

リゼ(もう少しの辛抱だ。頑張れ、チノ)

翠「あ…お砂糖入れてしまいました……」ショボン

短いので明日か明後日に終わらせます
七羽の大胆な告白、最高でした

すぐと言っておきながら二週間も開けるこの体たらく......
需要あるかわからんけどゆっくり書きます

ーーーーー公園

シャロ「......で、当てはあるんでしょうね。ココアの親友なんだし」テクテク

チヤ「あら?命に代えてもって言ってたからシャロちゃん知ってるんじゃ......」テクテク

チヤシャロ「...............」

シャロ「ココアー!どこにいるのよー!」

チヤ「ココアちゃーん!出ておいでー!」

シーン.........

シャロ「...はぁ......動物じゃないんだからこんな事で出てくるわけ.........」ガクッ

チヤ「あ、ココアちゃん」

ココア「えへへぇ、うさぎさんモフモフ〜〜♪」スリスリ

シャロ「居たっ!?」

シャロ(しかもうさぎ抱いて上機嫌だし!心配して損した!)プンプン

シャロ「ココアぁ!!」

ココア「わあぁ!!!何!?何!?」ビクッ キョロキョロ

チヤ「ココアちゃん......良かった〜。ここにいたのね」ホッ

ココア「あっチヤちゃん!シャロちゃん!二人してお出かけ?」ヘラヘラ

シャロ「っ......誰のせいだと思ってるのよ!」イラッ

ココア「ひぃ!私シャロちゃんになにか悪いことした!?」ウルウル

チヤ「チノちゃんとリゼちゃんに頼まれてココアちゃんを探しに来たのよ」

ココア「っ!そ、そっかぁ、ごめんね心配かけちゃって......」

シャロ「わ、私は先輩に頼まれたから仕方なく......」ゴニョゴニョ

ココア「......じゃあ私、もうラビットハウスに戻るね」スタスタ

ガシッ

チヤ「待って、ココアちゃん」

ココア「...な、なにかなぁ?」クルッ

チヤ「そっちはラビットハウスから逆方向よ」

ココア「え?あ、そうだった!ごめんごめん!ちょっとぼーっとしてた...かも......じゃ、じゃあね!」

シャロ「......ココア、あんた...」

チヤ「...............」

シャロ「最初から気づいてたんでしょ」

ココア「......なんのこと、かなぁ...?」

シャロ「とぼけたってムダよ。また逃げようとしたでしょ」ジロリ

ココア「っ......そんなこと......」

シャロ「ないとでも言いたいの?自分の仮住まいで勤め先の場所を忘れたなんて言わせない」

ココア「...............」プイッ

シャロ「私たちは全部知ってるの。そしてチノちゃんがとても傷ついていたことも、ね」

ココア「チノ......ちゃん....っ..」プルプル

チヤ「......!」

シャロ「うっ......あ、あんたねぇ!泣いて逃げようたって...!」

チヤ「シャロちゃんっ!」

シャロ「だ、だって...!」

チヤ「......ココアちゃん」ギュッ

ココア「チヤ...ちゃ.....シャロちゃ......っ.........」グスッ

チヤ「ココアちゃんにも理由があるのよね?ココアちゃん、いつもならチノちゃんを傷つけるようなことしないものね?」ナデナデ

ココア「...っ...っぅぅ〜......」コクコク

チヤ「とりあえず、シャロちゃん家にでもいきましょ?」

シャロ(.........そこは私の家なんだ。なんて言える雰囲気じゃない)

ーーーーーチノの部屋

チノ「...............」

ティッピー「......チノ、ワシだけでもリゼと共に探してこようかの?」

チノ「...............」

ティッピー(どちらにせよ一人にさせた方が良いじゃろう......)ピョンピョン

バタン

チノ「ココアさん......」

『お姉ちゃんに任せなさい!』

チノ「っ...」ズキッ

チノ(ココアさんの事を考えると、胸が苦しくなります...)

チノ(考えたくないのに、いないから、余計に考えて......)

『チノちゃん、大好きだよ!』

チノ「っ!!」ドキッ

チノ(...今、何か、胸が熱く......)

『大好き』

チノ「っ〜〜〜!!」カアァ

チノ(あぁ、ココアさんのこと考えると......変な気分に......)ドキドキ

チノ(でも…どうして帰ってこないんですか……寂しいですっ…ココアさん………)グスッ

チノ「ひぐっ………ココアさ、ん……うぁっ…ココアさ……っ」キュッ

ガチャ

リゼ「チノ!!今シャロからメールが来て…!」

チノ「っ!!」ガバッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先輩へ


ココア、無事確保しました


リゼ「よ、良かったぁ〜…」ホッ

チノ「待ってください、まだ続きが……」


でもまだココアはラビットハウスに戻れないみたいです

自分の気持ちに整理がつかないとか……なんだかココアらしくありませんよね


リゼ「ラビットハウスに戻れない理由でもあるのか?私たちが怒ってると思ってるのか?」

チノ「……………」


なので少しココアをこっちで預からせてもらいます

必ず追い返しますから待っててください!

シャロより


ダッ

リゼ「あっおいチノ!どこいくつもりだ!」

チノ(ココアさん…!)

ーーーーーシャロの家

ココア「………………」

シャロ「……まだ話せない?」

ココア「……うん」コクリ

シャロ「しょうがないわね……チヤ」チョイチョイ

チヤ「なぁに?」

ゴニョゴニョ

チヤ「……わかったわ、ちょっと待っててね」

ココア「…?」

ーーーーー五分後

チヤ「はいどうぞ、『夏の思い出ミルキーウェイ』よ♪」ゴトッ

ココア「わぁ…!いっただっきまーす!」モグモグ

シャロ(即食いついたわね……でも何も食べてなさそうだったし仕方ないか)フゥ

シャロ「で、話す気にはなった?」

ココア「あ……う……」シュン

チヤ「……ねぇココアちゃん。どうしても言いたくないなら言わなくていいけど、どうしたら言ってくれる?」

ココア「………じゃあ、シャロちゃんモフモフさせて」

シャロ「えぇ!?私!?」

チヤ「お安い御用よ♪はい♪」グイッ

シャロ「こらぁ!友達を売るなぁ!」

ココア「あはは……ありがとう。モフモフ……♪」

シャロ「うぅ……」シクシク

シャロ(友達のため……友達のため……)

ココア「……私ね、実は………」ボソッ

チヤシャロ「!」

ココア「チノちゃんの事が、好きに……なっちゃった…………」カアァ

明日、明日必ず終わらせます

チヤシャロ「」ポカーン

ココア「うぅ......な、なんか言ってよぉ......」モジモジ

シャロ「だって......ねぇ」チラッ

チヤ「えぇ、ココアちゃんがチノちゃんの事を好きだなんて誰でも知ってるわよ」

ココア「そうじゃなくて!...なんて言えばいいのかなぁ.........あ!『ラック』じゃなくて『ラヴ』の方の方の好き!」

シャロ「それを言うなら『ライク』じゃなくて『ラブ』の方...............って、えええええええ!!??」

チヤ「あらまぁ...」

ココア「あうぁぅぁ〜〜.........」

シャロ「じゃ、じゃあそれ好きとか大好きとかじゃなくて.........」

ココア「......うん、チノちゃんに...恋しちゃった......の」

チヤシャロ「...............」

ココア(嫌われた...絶対嫌われた......だから言いたくなかったのに.........)ジワッ

ココア「な、なーんてじょうd「ココアちゃんっ!!!」うひゃぁ!?何!?」

ギュッ

ココア「ふぇ...?」

チヤ「チヤ!?」

チヤ「...言ってくれて、ありがとう......言いづらかったことなのに...っ」ナデナデ

ココア「チヤちゃん......」

シャロ「......ココア、言いづらかった事なのはわかったけど、言ったら私たちが幻滅すると思ったんでしょ」

ココア「っ!...う、ん......」

シャロ「これだけは言わせてもらうわ。そんな事で私は...私たちはココアの事嫌いになったりしない。でしょ、チヤ」チラッ

チヤ「! ふふっ私の言いたいこと全部言われちゃったわ♪」クスッ

ココア「シャロちゃん......チヤちゃん......っうぅ〜.........わぁぁぁ...」グスッ

昔のけいおんSS『 唯「嘘ついてたんだ……最低だね」』に似た何かを感じる

ーーーーーーーーーーーーーーー

シャロ「ちょっとは落ち着いた?」

ココア「うん!えへへ、心配かけちゃってごめんね」

チヤ「これでいつものココアちゃんね♪」

シャロ「しめっぽいココアなんてココアじゃないもの」

チヤ(しめっぽいココア、ちょっと飲んでみたいわ......)

シャロ「......あ!ちょっと!」

ココア「どうしたの?」

シャロ「目元腫れてるじゃない!少し冷やしてきなさい!」

ココア「はーい」

シャロ「(忘れてたけど、今のうちに............よし!)」ピッピッピ ピロリン♪

チヤ「......ねぇ、シャロちゃん」

シャロ「ん?」パタン

チヤ「本当にココアちゃんの事何とも思ってない?」

シャロ「......どういう意味よそれ」ジトッ

チヤ「ち、違うの!そういう意味じゃなくて......」

シャロ「じゃあ何?」

チヤ「ココアちゃんが言った事で嫌いにならないって本当?」

シャロ(ん?なんか引っかかる言い方ね......)

シャロ「当たり前じゃない。些細な事とは言わないけどそれくらいで私たちの友情は壊れないわよ。あんたもそうでしょ」

チヤ「うん.........良かった」ホッ

ココア「ただいまー!どう?赤くない?」

シャロ「えぇ治まったわ。少し元気になりすぎだけど」

チヤ(......私も、頑張らないと)

時間的には間に合いませんでしたが最後までお付き合い下さい

>>30
そのSSは知りませんが、内容自体ありきたりなものなので許してください

シャロ「さてと、これからどうするつもり?」

千夜「無理に帰らなくてもいいのよ?一日だけシャロちゃんちに泊まっていったら?」

シャロ「だからなんで私!?」

ココア「......ううん。私、ラビットハウスに戻るよ」

ココア「だっていつまでも逃げてちゃダメだもん!チノちゃんに好きって気持ちだけでも伝えてみるよ!」グッ

千夜「それでこそココアちゃんね!」

シャロ「ったくもー、だったら最初からそうしなさいよ」

ココア「ありがとう二人とも!友だちとしてだけど大好きだよ!!」ギュー

千夜「私も友だちとして大好きよ、ココアちゃん♪」ギュッ

シャロ「なんか含みがある言い方だけど......わ、私も大好きよココア!友だちとして!」

ココア「じゃあね千夜ちゃん!シャロちゃん!うおおおおお!!チーノちゃあああああん!!!」

ガチャ バタン タタタタタ...

シャロ「......嵐のように去っていったわね」ヤレヤレ

千夜「......ねぇシャロちゃん」

シャロ「ん?」

ギュッ

シャロ「わっ!?」

千夜「私ね、ココアちゃんの事は友だちとして好きだけどシャロちゃんの事は.........」

シャロ「ち、千夜...?」アセアセ

千夜「シャロちゃんは......シャロちゃんは私の事、どう思っているの...?」ウルウル

ーーーーーーーーーーーーーーー

ココア「はっ......はっ......」タッタッタッ

ココア(早く帰らなくちゃ。待っててチノちゃん!)

...コア......サーン...!

ココア(! この声!)

チノ「ココア...はっ......さん......!」タッタッタッ

ココア「チノちゃん!!」

チノ「うぅ......」ヨロッ

ココア「あ、危ないっ!」ダッ

ガシッ

チノ「っ.........ココア、さん...?」

ココア「......良かった」ニコッ

チノ「良くなんか...ぐすっ...ありません......」ウルッ

ココア「うっ......」

チノ「私......朝、起こしに行ったらっ.....ココア、さんがぁ.........居なくて.........ひっく......」

ココア「うん......」ナデナデ

チノ「もうずっと会えないかと思って.........わああぁぁぁん...!」

ココア「ごめんね、チノちゃん......どうしようもない...お姉ちゃんで......」ポロポロ

チノ「...ぐすっ......全く、どうしようもないココアさん、ですね...」ギュッ

リゼ「おーい!チノー!......!」タッタッタッ

ココア「えへへ、チノちゃんだって泣いてるくせに」ナデナデ

チノ「わ、私は泣いてません。ごみが目に入っただけですっ」プイッ

リゼ「ほっ......ココア、チノ、良かったな」

ーーーーー翌日

リゼ「えぇ〜!?チノに告白したぁ!?そしてフラれた!?」

ココア「こ、声が大きいよぉリゼちゃん...!」カアァ

リゼ「だ、だってそりゃ驚くだろ!順序よく話せ!」

ココア「えーっとね、まず私がチノちゃんの事が好きで、家出しようとした事は知ってるよね」

リゼ「あ、あぁ。昨日ラビットハウスに帰った後教えてもらったからな」

リゼ(それ自体がまず意味わからないんだが......)

ココア「でね、二人っきりになった時、思い切ってチノちゃんに告白したんだ」

リゼ「おぉ......」ドキドキ

ココア「そしたら見事にフラれちゃった。元々ダメもとだったんだけど、やっぱりちょっと落ち込んだかな」

リゼ「......そうか、まぁなんだ、私に出来る事があったら言ってくれ」

ココア「じゃあモフモフさせてぇ〜!!」ギュー

リゼ「こ、こらぁ!!だからといって弱みに漬け込むんじゃない!!」グイグイ

ガチャ

チノ「おはようございます」

ココア「あっおはようチノちゃん!」パッ

リゼ(フラれたからと言って私に懐いてたらチノだっていい気はしないだろうに......)

ココア「チノちゃん!ちゅーしようよ!」

リゼ「.........は?」

チノ「しょ、しょうがないですね。一回だけですよ」カアァ

チュー

リゼ「」

ココア「えへへぇ、幸せだなぁ♪」

チノ「......いいから仕事してください。リゼさんも」プイッ

リゼ「お、おう.........ってココア!!!」

ココア「何?」キョトン

リゼ「何?じゃないだろ!お前フラれたんじゃなかったのか!?」

ココア「うん、フラれたよ?」

リゼ「で、でもお前今...チノとキキキスを......!」

ココア「.........あっ」

ーーーーー回想・昨日のラビットハウス

ココア「チノちゃん!私、チノちゃんの事が好き!」

チノ「え......」ドキッ

ココア「この好きは妹としてでも友だちとしてでもじゃないよ。恋愛の......好き」

ココア「だからチノちゃんに会うのが辛くなって、昨日あんなことしちゃったんだ。ごめんなさい...」

チノ「ココアさん......」

ココア「でももう逃げない!大好きなチノちゃんに嫌な思いさせたくないから!」

ココア「チノちゃん!わ、私と付き合ってください!!」

チノ「...............」

ココア「っ............」

スッ

ココア「ち、チノちゃん...!」

チノ「ダメです」ニコッ

ココア「あ、あれ?」

チノ「私はまだココアさんとはお付き合いできません。それでは」スタスタ

ココア「ま、待ってチノちゃん!」ガシッ

チノ「っ!......な、なんですか」ドキドキ

ココア「理由だけ聞かせて!これじゃあ諦めきれないよ!」

チノ「はぁ......ココアさん。ちゃんと聞いててください」

ココア「ふぇ...?」

チノ「私は『まだ』と言ったんです」

ココア「『まだ』?」

チノ「はい。私はまだ中学生ですから、ココアさんと付き合えば周りから変な目で見られてしまいます」

ココア「な、内緒にしたら......」

チノ「内緒にできますか」

ココア「...............できません」

ココア(うぅ...信用されてないよぉ...事実だけど)

チノ「.........で、ですから、私が高校生になるまでまだダメということです」

ココア「そうだよね......こんなどうしようもない私なんか嫌だよね......」シクシク

チノ「どうしてわからないんですかっ!」

ココア「え...?だって今は私を遠ざけておいて高校生になったらいい人見つけてやんわり断る作戦じゃ......」

チノ「深読みしすぎです!」

ココア「よくわからないよ......チノちゃんの気持ち......」

チノ「!」

ココア「私はチノちゃんが大好きだよ。でもチノちゃんが嫌いだって言うなら.......」

チノ「き、嫌いじゃないです!」

チノ「むしろ......その、えっと.........うぅっ...」カアァ

ココア「チノちゃん...?」

チノ「すぅー......はぁー......ココアさん」

チノ「私は、ココアさんの事が好きです」

ココア「!!」

チノ「もちろん私も...れ、恋愛の意味で......です」カアァ

ココア「チノちゃぁ......」ウルウル

チノ「私が高校生になったら.........それまで待っていてください」

ココア「うん...!ずっと、ずっと待ってる...!」ギュッ

チノ「ココアさんこそ、忘れないでくださいね」

ココア「でも不安だよ......チノちゃん......」

チノ「.........で、では...ちゅーならしてもいいです」カアァ

ココア「いいの...?」

チノ「も、もちろんラビットハウスの中だけですよ!一日一回限定です!」

ココア「...ありがとうチノちゃん。大好き」スッ

チノ「あっ、ココアさ......んっ」

三日までに終わらせると言ったな、あれは嘘だ

本当にすみません。次本編ラスト上げてイチャイチャで短いものもまた書くので許してください

ーーーーーーーーーーーーーーー

リゼ「納得できるかぁ!!!」

ココア「ええぇ!?何で!?」

リゼ「どう考えてもフラれてないじゃないか!」

ココア「フラれたの!だって付き合ってないんだよ!?」

リゼ「付き合ってないのにキスはいいのか!?」

ココア「いいんだよ!外国人だってキスしてるじゃん!」

リゼ「チノ!お前はいいのかそれで!雰囲気に流されたんじゃないのか!?」

チノ「...............」プクー

リゼ「ち、チノ...?」

チノ「.........ココアさん、リゼさんとばかり......ふんっ」プイッ

リゼ(チノー!戻ってきてくれー!)ガーン

ココア「ご、ごめんねチノちゃん。寂しかった?」

チノ「別に、寂しくなんかありません」

ココア「機嫌治してよぉ〜チノちゃぁ〜ん」

チノ「.........ちゅー...」

チノ「ちゅー一回......ですから」カアァ

ココア「お安い御用、だよ♪」チュッ

リゼ(どういうことだ.........)

カランカラン

千夜「こんにちは〜」

ココア「あ!千夜ちゃん!シャロちゃん!」

シャロ「その様子だと上手くいったみたいね」

ココア「うん!」

リゼ「え、千夜もシャロも知っていたのか?」

千夜「あの時ココアちゃんに教えてもらったの。私たちも......ね♪」ギュッ

シャロ「う、うるさい......ばか」カアァ

チノ「......二人ともずっと手を繋いでます」

ココア「むむっ!負けてられないよチノちゃん!こっちはこうだ!」ギュー

チノ「抱きつかないでください!仕事中です!」カアァ

ワーワーギャーギャー

リゼ「.........遅れをとった」ガクッ

ティッピー「落ち込むなリゼ。ワシが一番悲しい......」ウルウル

翠「あぁ〜捗ります〜」カキカキ

終わり

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