【ラブライブ!ss】昔々あるところに、お爺さんとお婆さんが暮らしていました。2期 (62)

【ラブライブ!ss】昔々あるところに、お爺さんとお婆さんが暮らしていました。の続編です。
ほのぼのストーリーの続編です!
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前書き
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【ラブライブ!ss】昔々あるところに、お爺さんとお婆さんが暮らしていました。
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昔々あるところに、お爺さんとお婆さんが暮らしていました。2期
これは、子供たちとの出会いから1年が経ち、七夕の夜を迎えた9人のお話の、続きの物語です。



穂乃果ちゃん「みんなー!焼き芋たくさんだよー♪」

絵里ちゃん「みんなー!早く来てー♪」

みんな「わーい♪」テッテッテー

こと婆「穂乃果ちゃんと絵里ちゃんが手伝ってくれて、早くできたね♪」

うみ爺「ええ♪....秋といったら焼き芋ですもんね」ジュルリ

こと婆「も〜、うみ爺さんヨダレ垂れてるー♪」

うみ爺「わぁっ!ごめんなさい///」

穂乃果ちゃん「はい、うみ爺さん!一緒に食べよー!こと婆さんも♪」

うみ爺「はい、ありがとうございます♪」

希ちゃん「ウチ、焼き芋大好きー!早く食べたいな♪」キャッキャッ

花陽ちゃん「ほくほく♪」モグモグ

凛ちゃん「美味しいにゃー♪」モグモグ

にこちゃん「ちょ、アンタたちもう食べてるの!?」

真姫ちゃん「もう、作ってくれた穂乃果たちにありがとうしなきゃ!」

花陽ちゃん「わわっ、先に食べてすみません!美味しそうでつい....はむ」モグモグ

凛ちゃん「わー!花陽ちゃん、それじゃ反省してるのかわからないにゃー!」

こと婆「ふふ♪美味しそうに食べてくれて嬉しいよ。ほら、みんなも食べて食べてー!」

穂乃果ちゃん「わーい!いただきまーす!」モグモグ

絵里ちゃん「いただきます。」モグモグ

穂乃果ちゃん「あたたかくてほくほくで美味しい♪」モグモグ

絵里ちゃん「ハラショー....♪」モグモグ

希ちゃん「美味しいなぁ♪」

モグモグ キャッキャッ ワーワー♪

うみ爺「あ、そういえば....」

真姫ちゃん「ん、どうしたの?」

うみ爺「今まで6歳くらいって曖昧にしていましたが、みんなの年齢はいくつくらいなのでしょうか....出会ってからも一年以上経ってしまっているので、そろそろ確定しないと....」

にこちゃん「そうね、にこは8歳よ。」

‥‥‥‥‥‥

絵里ちゃん「ちょっと待って....私と同い年だったの....?小さいから年下だと思ってたわ....」

にこちゃん「ひ、酷いわ....別に小さくなりたいわけじゃないもん....」ウルウル

真姫ちゃん「私は7歳よ。」

こと婆「じゃあ、凛ちゃんと花陽ちゃん、穂乃果ちゃんも7歳くらいかなぁ」

穂乃果ちゃん「そっか、やっぱりにこちゃんと絵里ちゃんはみんなのお姉さんなんだねー♪」

絵里ちゃん「可愛い妹が沢山だわ♡」

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凛ちゃん「にこちゃんも大きくなればお姉さんぽいのに....」

にこちゃん「なによ!....これからだもん....」ウルウル

花陽ちゃん「あれ?希ちゃんは?」

希ちゃん「うん、ウチは?」

絵里ちゃん「希は私と同じくらいじゃないかしら?」

うみ爺「....そうですね、他のみんなより少し成長が早いみたいですしね。」

穂乃果ちゃん「じゃあ、お姉さんが3人もいるんだ♪」

真姫ちゃん「優しいお姉さん、賢いお姉さん、あと....か、可愛いお姉さん....///」

にこちゃん「に、にこは可愛くて当然にこ///」

希ちゃん「物知りでもないのに、ウチがお姉さんか....」

穂乃果ちゃん「....そんなの関係ないよっ!家族だから、年齢なんて気にしなくていいんだよー♪」

絵里ちゃん「そうね、今更そんなこと気にしてられないわ....じゃあ、今からお姉さん禁止!今の話はなかったことにしましょう。」

にこちゃん「年上ってのも気持ちがいいけど....いい考えだわ。」

凛ちゃん「でも、何歳か決めるなんて本当に今更だったにゃー。」

うみ爺「う........ま、まぁ、大体年齢はわかりましたね。」

こと婆「き、きっと、うみ爺さんにも何か考えがあったんだよ!ね?うみ爺さん?」

うみ爺「ぇえっ!?....あ、あの....ただ気になっただけで....///」カァァ

こと婆「チュン!そ、そうだよね、私も気になってたよ〜」アハハハ....

うみ爺「うぅ....///わ、私は食べ終わったので畑に行ってきます。」

穂乃果ちゃん「えー?穂乃果も行くー!」
絵里ちゃん「私も行きたいわ!」

うみ爺「はい、いいですよ♪なら....他に行く人はいますか?」

希ちゃん「はーい♪」

にこちゃん「にこたちは家で遊んでるわ。」

うみ爺「わかりました。では、穂乃果、絵里、希、行きましょうか♪」

3人「はーい♪」

うみ爺「日が暮れる頃には帰りますね。」

こと婆「うん♪行ってらっしゃい!あ、穂乃果ちゃん、これおやつ。」

穂乃果ちゃん「わーい!ありがとう♡」



テクテク

うみ爺「じゃあ、私は小屋か畑にいるので、何かあったら呼んでくださいね。」

穂乃果ちゃん「うんっ!絵里ちゃん、希ちゃん、あっちで遊ぼー♪」テッテッテー

絵里ちゃん「ええ♪」テッテッテー

希ちゃん「わわっ、待ってー♪」テッテッテー

うみ爺「元気ですねぇ♪」クスクス



3人「‥‥」ジー

オタマジャクシダヨッ!!

穂乃果ちゃん「沢山いるねぇ....」

絵里ちゃん「少し気持ち悪いわ。」

希ちゃん「そうかなぁ、ウチは可愛いと思うけど....」

穂乃果ちゃん「あ、この子足生えてるよ♪」

希ちゃん「あ、本当だ♪」キャッキャッ

絵里ちゃん「ハラショー....足が生えるのね....」ゾクゾク

穂乃果ちゃん「え?だって、おたまじゃくしさんは蛙さんになるんだよ??」

希ちゃん「うんうん、この前絵本で読んだ!」

絵里ちゃん「ハラショー....ハラショー!!!!この子たちが蛙になるの!?ハラショーーーー!!!!!」キラキラ

希ちゃん「不思議よねぇ♪」スピリチュアルヤンッ!

穂乃果ちゃん「あ、あっちにも小川があるから行ってみようよ!」テッテッテー

絵里ちゃん、希ちゃん「うん♪」テッテッテー



穂乃果ちゃん「ほら、ここ。」

‥‥‥‥

絵里ちゃん「何もいないわね....」

希ちゃん「うん、アメンボさんしかいないなぁ....」

穂乃果ちゃん「うーん、あっちはおたまじゃくしさんのお家だったのかなぁ」モグモグ

希ちゃん「そうだね....ん?穂乃果ちゃん何食べてるの?」

絵里ちゃん「煮干かしら?」

穂乃果ちゃん「うん、さっきこと婆さんに貰ったの♪」

希ちゃん「へぇ、ウチにも頂戴♪」

穂乃果ちゃん「うん、どうぞ....あっ」

ポチャッ

絵里ちゃん「落としちゃったわね。」

穂乃果ちゃん「わぁ、もったいない....希ちゃんごめんね?」

希ちゃん「ううん、大丈夫♪」

穂乃果ちゃん「もうひとつあげるねー♪」

絵里ちゃん「あっ!何か出てきたわ!」

穂乃果ちゃん、希ちゃん「ぇえっ!?」

絵里ちゃん「ほら、赤いやつ....」

希ちゃん「おお、煮干食べてる!」

穂乃果ちゃん「すごいすごいっ♪」



オーイ,ウミジイサーン!!

うみ爺「うん?呼ばれてますね、行ってみましょうか。」テッテッテー



希ちゃん「あ、来た。」

うみ爺「どうしました?」テッテッテー

穂乃果ちゃん「あのねっ!凄いんだよっ!」キャッキャッ

絵里ちゃん「赤くて、煮干食べてたのっ!」キャッキャッ

うみ爺「は、はぁ....?」チンプンカンプン

希ちゃん「あのね、この小川に煮干を落としちゃったんやけど、赤い生き物がそれを食べてたの♪」

うみ爺「....あぁ、ザリガニですね♪」

穂乃果ちゃん「ザリガニ....?」

うみ爺「釣ってみますか?」

絵里ちゃん「釣れるの!?」

希ちゃん「釣りたい♪」

うみ爺「....少し待っててくださいね」テッテッテー

ゴフンクライタッタヨー

うみ爺「お待たせしましたー!」テッテッテー

穂乃果ちゃん「あ、おかえりなさい♪」

うみ爺「では、みんなひとり1本ずつ棒を持ってください。」

絵里ちゃん「紐が付いてるわね。」

うみ爺「はい、そこの先っちょに、煮干をつけて、水に入れるだけです♪」

希ちゃん「へえ、やってみよ♪」

穂乃果ちゃん「ヨイショ....こんな感じかな?」

うみ爺「よく出来てますよ♪棒を持ったまま、煮干を水につけてみてください。」

穂乃果ちゃん「うん!」

絵里ちゃん「希、私たちも。」
希ちゃん「うん♪」

‥‥‥‥‥‥

グイグイ

穂乃果ちゃん「ひゃあっ!?引っ張られてるよ!?」

うみ爺「あ、穂乃果も引っ張ってみてください。」

穂乃果ちゃん「....あ、あれ?軽くなっちゃった。」

うみ爺「餌を取られちゃいましたね....」アハハ

穂乃果ちゃん「うぅ〜悔しい!」

グイグイ

絵里ちゃん「あ、来た!」ヨイショッ!

‥‥‥‥

3人「ぉぉぉぉ!!!」

穂乃果ちゃん「すごいよ絵里ちゃんっ♪」キャッキャッ

希ちゃん「大きなハサミやなぁ....」

絵里ちゃん「ええ、ハラシ―

ジタバタ

絵里ちゃん「ちょっ、水が飛んでくるわっ」アセアセ

うみ爺「あらら....絵里、貸してください....この入れ物に入れてあげましょう。」

ポチャッ

穂乃果ちゃん「ほぇ〜....かっこいいねぇ....」

グイグイ

希ちゃん「あ、ウチも来た!」ヨイショッ!

うみ爺「あ、またここに入れてください。」

ポチャッ

絵里ちゃん「2匹になったわね♪」

穂乃果ちゃん「うみ爺さん、持ってみてもいい?」
希ちゃん「あ、ウチも持ちたい!」

うみ爺「もちろんです。背中の所を優しくつかんであげてくださいね。」

希ちゃん、穂乃果ちゃん「はーい♪」

絵里ちゃん「ハサミを動かしてるわ」

穂乃果ちゃん「うん、暴れん坊さんだぁ....」キャッキャッ

希ちゃん「あ、見て見て、お腹くねくねしてるよ」アハハ

穂乃果ちゃん「あ、穂乃果が持ってる子も♪」キャッキャッ

希ちゃん「あれ?穂乃果ちゃんのはお腹に白いのが付いてるなぁ....」

穂乃果ちゃん「本当だ....病気なのかなぁ....」

うみ爺「それは、男の子の証拠ですよ♪」

穂乃果ちゃん「....そうなんだ、良かったぁ....病気じゃないんだね♪」

絵里ちゃん「あ、私知ってるわ、おちん○んって言うの!人間にも付いてるのよ!」

希ちゃん「え、ウチには付いてないよ??」

穂乃果ちゃん「希ちゃん女の子だもん♪」アハハッ

希ちゃん「そっかぁ♪」アハハハッ

うみ爺「んん....///(絵里、そういう言葉は口にしちゃダメですよ....)」

穂乃果ちゃん「....うみ爺さん、虎太郎丸連れて帰ってもいい?」

うみ爺「(虎太郎丸??)え、ええ、ちゃんと面倒を見れるならいいですよ♪」

穂乃果ちゃん「やったー♪」

絵里ちゃん「(私が釣ったのだけれど....)」

希ちゃん「なんで虎太郎丸なん?」

穂乃果ちゃん「え?なんか、男の子っぽいかなーって♪」

絵里ちゃん「言われてみればそうね」

希ちゃん「なら、この子はヒフミちゃんにしよー♪」

うみ爺「家に帰ったら、池に入れてあげましょうね。」

3人「はーい♪」



こうして、虎太郎丸とヒフミちゃんが池の仲間になりました。
ザリガニ釣りは新しい遊びになったみたいです。

そして、また数日が経ちました。



穂乃果ちゃん「絵里ちゃ〜ん♪」ウフフ

絵里ちゃん「なぁに??」

穂乃果ちゃん「えへへ、呼んでみただけだよー♪」

絵里ちゃん「もう♪可愛いわね♡」ナデナデ

穂乃果ちゃん「くぅ〜ん♡」


ジャーンケーンポイッ

花陽ちゃん「やった、勝った♪」ガシッ

凛ちゃん「うぅ....もう一回にゃー!」

ジャーンケーンポイッ

花陽ちゃん「やったー♪」ガシッ

凛ちゃん「にゃぁ....」ドキドキ

花陽ちゃん「じゃぁ....いくよ....」

チュッ

凛ちゃん「んっ....♡」



にこちゃん「ほんと、見せつけてくれるわね....ねぇ真姫ちゃん、凛と花陽のは何よ....」

真姫ちゃん「えっと....ジャンケンで勝ったら相手の手を動かせなくできて、当然二回勝てば相手は動けなくなるわよね?そしたら、勝った方がキスをできるみたい。」

にこちゃん「な、何よそれ....愛し合ってるならどっちがキスしても嬉しいんじゃないの?」

希ちゃん「穂乃果ちゃんたちは癒されるなぁ♡」

真姫ちゃん「ええ、凛と花陽とはまた違うわよね....穂乃果は甘え上手だし、絵里は絵里で、穂乃果には物凄く甘いものね。」

希ちゃん「真姫ちゃんもにこ―

真姫ちゃん「希ぃぃいいいっ!ダメぇぇぇっ!!///」

にこちゃん、希ちゃん「!!!」

にこちゃん「い、いきなりどうしたのよ!…希、なんかしたの?」

希ちゃん「うふふ、なんでもないよ」クスクス

真姫ちゃん「むぅ....」プクー

にこちゃん「ふぅん....あ、今日は凛と花陽を、明日は穂乃果と絵里を観察してみましょう!」

希ちゃん「ええやん!いつもふたりで何してるのか気になってたし♪」

真姫ちゃん「ま、付き合ってあげてもいいわ。」クルクルー

にこちゃん「真姫ちゃん、嫌々なら別にいいわよ?」

真姫ちゃん「なっ....べっ、別に嫌じゃないわ!にこちゃんと遊びたいもの....///」

にこちゃん「じゃあ決まりね。にこに続くにこー♪」テッテッテー



リンチャンアトデネーテッテッテー ワカッタニャー

にこちゃん「あ、別々になったわ。行ってみましょう!」テッテッテー

希ちゃん、真姫ちゃん「おー!」テッテッテー

‥‥

にこちゃん「って、そこ台所だけど....」

希ちゃん「お昼の後なのに何してるんやろ?」

バリボリ

真姫ちゃん「あ、なにか聞こえるわ!」

バリボリ

花陽ちゃん「美味しい♪」モグモグ

にこちゃん「なっ!?おせんべいつまみ食いしてるわ!」

希ちゃん「あれってみんなのおやつじゃ....」

真姫ちゃん「重罪よ....」

にこちゃん「あっ、みんな静かに!こと婆さんが行ったわ!」

希ちゃん「ヤバイなぁ....」
真姫ちゃん「見たくもないわ....」

花陽ちゃん「美味―
こと婆「あれぇ〜?花陽ちゃん?」ニコニコ

にこちゃん、希ちゃん、真姫ちゃん『これはヤバイ』ゾワァ

花陽ちゃん「ぴゃあっ!?」スッ

こと婆「今、隠したのなぁに?」ニコニコ

花陽ちゃん「何もかくし―
こと婆「隠したの、な・ぁ・に?」ニコニコ

花陽ちゃん「....!........こ、これ....です」ゾワァ

バァァアン(テーブルを叩く音)

花陽ちゃん「ひぃっ....」ビクッ

こと婆「これ、みんなで食べるおやつだって....知ってるよねぇ?」ニコニコ

花陽ちゃん「ひゃ、ぴゃいっ!ししし、知ってましたぁっ!!」ビクビク

こと婆「じゃあ、なぁんで食べちゃったのかなぁ....みんなの分少なくなっちゃうよねぇ?」ニコニコ

花陽ちゃん「ぁぁ....ぁ....ぅ....」ガクガク

にこちゃん「これ以上は見ていられないわ....ふたりとも、花陽がこと婆さんのおやつにされる前に凛のところへ行きましょう。」ビクビク

真姫ちゃん「え、ええ」ビクビク

希ちゃん「こと婆さんの『笑顔で、可愛い声で怒る』は怖いわぁ....」ビクビク

ダレカタスケテェー



にこちゃん「やっぱ、今日は凛と花陽が一緒にいるところは見れないわね....諦めて、明日する予定だった穂乃果と絵里の観察をしましょ。」

真姫ちゃん「あ、噂をすれば....」
希ちゃん「ちょうどこっちの部屋に来たね、隠れよう」テッテッテー


穂乃果ちゃん「〜♪」

絵里ちゃん「‥‥」

真姫ちゃん「あれ?穂乃果がひとりでぬいぐるみ遊びを始めちゃったわ。」

穂乃果ちゃん「えへへ〜焔♪」

絵里ちゃん「(ぬいぐるみの狐ばかり....)」プクー

希ちゃん「ははーん....大好きな穂乃果ちゃんが、ぬいぐるみの狐さんばかりかわいがってるからやきもちやいてるんやね....」

穂乃果ちゃん「そろそろお洋服替えて―

ハムッ

穂乃果ちゃん「ひゃうぅっ....♡」ゾクゾクゥッ

絵里ちゃん「はむはむ....」

穂乃果ちゃん「ぅ絵里ちゃん....お耳はむはむやめてよぅ....」

絵里ちゃん「はむはむ(むぅ....私がいるのに....ぬいぐるみばかり....)」ヤキモチィ

穂乃果ちゃん「うぅぅ....♡」ピクン

希ちゃん「はわわ....」ドキドキ

真姫ちゃん「絵里もやきもちやくのね....」

にこちゃん「ほんっとう、見せつけてくれるわね....」ムカムカ

希ちゃん「いや、ウチらがふたりきりのところを覗いてるんや」

穂乃果ちゃん「も、もうやめてよぅ....」

絵里ちゃん「む....だって、穂乃果が私のことを忘れちゃったみたいに....」

穂乃果ちゃん「....あ....そうだよね、穂乃果ひとりで遊んでた....ごめんね、絵里ちゃん?」ウルウル

絵里ちゃん「(ぁあっ!私のただのやきもちなのにぃ!穂乃果に謝らせちゃった....)」

穂乃果ちゃん「許してくれる?」ウルウル

絵里ちゃん「(ぐ....知らない内にその可愛さをさらけ出す....あざとすぎるわ、犯罪よっ!私は穂乃果に殺されるわっ!あれ?好きな人の可愛さに殺されるなんて....良いじゃない。えへへ....)じゃ、じゃあ....ギューってしながら、好きって言ってくれたら許してあげるわ。」

穂乃果ちゃん「ほんとっ?」パァァ

モッギュー♡

穂乃果ちゃん「絵里ちゃん好きぃっ♪」エヘヘー

絵里ちゃん「はぁはぁ....わたっ、私も....はぁはぁ....私も大好きよっ♡」キュンキュン

真姫ちゃん「穂乃果って絵里といる時、すごく可愛いわよね....」

希ちゃん「うん、本人は無意識なんやろうけど。」

にこちゃん「ふんっ!何よ可愛い可愛いって....」プンスカ

真姫ちゃん「に、にこちゃんも可愛いわよ///」ナデナデ

にこちゃん「ふぇ?///」カァァ

希ちゃん「(なんかウチだけ仲間はずれ感。いろんな意味で。)」

穂乃果ちゃん「好きぃ........zzz」

絵里ちゃん「あれ!?穂乃果?寝ちゃったの!?」

穂乃果ちゃん「....zzz」

絵里ちゃん「えぇ!?ほんとに寝てる!........」キョロキョロ

希ちゃん「あ、なんかキョロキョロしてるよ」

絵里ちゃん「よし、」

オデコニチュッ♡

穂乃果ちゃん「ぅ絵里ちゃん♡....zzz」ムニャムニャ

絵里ちゃん「えへ、えへへ♡穂乃果の味がするわ♪///」

希ちゃん「なにこれ♡」
真姫ちゃん「可愛すぎるわ....♡」

にこちゃん「え、ちょっと待って、穂乃果いろいろと危なくない?」



こうして、にこちゃんたちは短な愛に触れることができました。デーデッデー

そして、また数日が経ちました。



本編の間にほっこり番外編タイム!
【みんなの宝物① 穂乃果ちゃん編】



穂乃果の宝物....

それは、『みんな』かな。

え?それはみんな同じ?

じゃあ、一番の宝物は『絵里ちゃん』だよ♡

ぇえ?人じゃなくて物?しかもひとつ?....そういうのは早く言ってよぉ〜

うーん....なら『髪飾り』、かな。

ずっと前にね、『こと婆さんのお揃い』で貰ったんだ♪

1回泉に落としちゃったりしたけど....えへへ....

あ、ところであなたはだぁれ?

....ふぅん、アルパカさんっていうんだね!よろしく♪

じゃあ、穂乃果はもう行くねー!ばいばーい♪テッテッテー

つづく。



こと婆「もうすぐ冬だねぇ」

うみ爺「そうですねぇ....ズズズ」オチャデホッコリ

こと婆「最近ね....穂乃果ちゃんたちがつまらなそうにしてることが多くてね、多分遊びがワンパターンになっちゃってるからだと思うんだよねぇ」

うみ爺「まぁ、確かにここら辺には何も無いですし、お絵かきや玉遊びがほとんどですね....」

こと婆「だからね、恋愛が過激になってきてるんだよねぇ....キスが普通になってたりしてるから....」

うみ爺「な、なんですって!?ついに....デーデッデーになってきてるのですか!?....破廉恥です///」

こと婆「いや、私はいいと思うんだけど....なんか他に楽しめることないかなぁって、ずっと考えてるんだぁ....でも何も思い浮かばなくて....」

うみ爺「う、うーん....冬になってしまえば雪遊びができたりするのですが............あ!」

こと婆「どうしたの?」

うみ爺「忘れていましたが、明日、遊丁柄楠村でお祭りがあるって聞きましたよ!屋台も沢山出て、最後には花火が上がるとか....」

こと婆「おぉ♪いいね!なら、穂乃果ちゃんたちと一緒に行こうよ!」

うみ爺「ええ♪そうしましょう!」



〜翌日〜


うみ爺「みんなっ♪」テッテッテー

凛ちゃん「にゃ!?うみ爺さんテンションたかいにゃー!」

花陽ちゃん「珍しいね....あ、こと婆さんも来た」

こと婆「あのね、今日は遊丁柄楠村でお祭りがあるんだよ♪」

絵里ちゃん「お祭り....ハラショーね♪」

にこちゃん「にこたちも行けるの?」

うみ爺「ええ、誰でもいけるはずです♪」

みんな「おお♪」

希ちゃん「ウチお祭り初めてや」キラキラ

花陽ちゃん「お祭りって、沢山食べ物食べれるんだよね?」

凛ちゃん「花陽ちゃん食べる気満々にゃー!」

穂乃果ちゃん「場所は....ゆーてぃーえくす村?なんだか言いづらいね」アハハ

うみ爺「まあ、村の名前はお殿様が決めてるみたいですし、あまり気にしない方がいいですね」

真姫ちゃん「で、いつから行くの?」

こと婆「行けるならもうすぐ行きたいけど....」

うみ爺「ですね、では、みんな準備してきてください♪」

みんな「はーい♪」テッテッテー

みんな「わーい!」テッテッテー

うみ爺、こと婆「早っ!?」

穂乃果ちゃん「早く行こっ♪」キャッキャッ

うみ爺「みんなちゃんと着替えて....手さげ袋まで持ってきてます....」

こと婆「この一瞬の間に!?あはは....そんなに楽しみなんだねぇ....」

うみ爺「あ、でも何か忘れてるような....」

こと婆「あ!せっかくのお祭りなんだもん!浴衣着させてあげないと♪」

うみ爺「そうです!それです♪でもみんな小さいですし、甚平でいいと思いますよ?沢山ありますし。」

こと婆「うん♪じゃ、みんなこっち来て〜」テッテッテー

みんな「?」テッテッテー



穂乃果ちゃん「うわぁ♪ふりふりで可愛いっ♪」クルッ

絵里ちゃん「で、でも少し足出しすぎじゃないかしら?スースーするわ....」

希ちゃん「あ、穂乃果ちゃんが着てるのは金魚さんの柄なんや♪」

真姫ちゃん「ほんとね♪」

にこちゃん「‥‥」

花陽ちゃん「似合う....かな」テレテレ

凛ちゃん「花陽ちゃん可愛いにゃー♡」

花陽ちゃん「そうかな〜♪凛ちゃんもすっごく可愛いよ♡」

にこちゃん「あの....にこだけ少しだぼだぼ....」

穂乃果ちゃん「あ、巾着袋も金魚さん柄だ♪」

絵里ちゃん「....みんな平気なの?私少し恥ずかしいわ....///」モジモジ

真姫ちゃん「確かに絵里はスカート履かないものね」


こと婆「はぁはぁ♡ジュルリ....みんな可愛いよぉ♡」ビクッビクッ

うみ爺「(デジャヴってやつでしょうか....)こと婆さん!なんて顔してるのですかっ!ヨダレが垂れてますよ!?」

こと婆「はっ!....ごめんねうみ爺さん....」

うみ爺「でも....みんな本当に可愛いですねぇ♪」

こと婆「だよねっ!だよねっ!ブシュッ」ビクッビクッ

うみ爺「なっ!?鼻血が....」

穂乃果ちゃん「ねぇねぇ、みんな準備できたよ??」

こと婆「はぁはぁ♡うん、みんな可愛いよぉ♡じゃあ行こうか♪はぁはぁ♡」ポタッポタッ

にこちゃん「ちょ、鼻血が出てるわよ!?」

こと婆「えへぇ♡全然大丈夫だよ♪」ポタッポタッ

うみ爺「(本当にこと婆さんは、昔から可愛いものに目がないですね....)」




希ちゃん「夕方に遠くに行くの初めてや」ワクワク

花陽ちゃん「そうだねぇ♪」

ドンドンドンカラカッカッドドンドドン

穂乃果ちゃん「ほぉお!?太鼓の音が聞こえてきたよ!」キャッキャッ

うみ爺「そうですね....ほら、あそこが遊丁柄楠村ですよ♪」

穂乃果ちゃん「みんなっ、行こうっ♪」テッテッテー

みんな「わーい」テッテッテー



絵里ちゃん「ハラショー....ちょうちんが沢山....」

凛ちゃん「綺麗だにゃー♪」

ドンドンドン

ピロロロリ~

希ちゃん「あ、木の大きな建物の下で踊ってる!」

こと婆「誰でも参加できるんだよ♪みんなも行ってくる?」

花陽ちゃん「私は食べ物が食べたいですぅ」ジュルリ
凛ちゃん「なら凛もー♪」

こと婆「っていうか、みんな屋台に興味津々だね」アハハ

うみ爺「なら、私とこと婆さんのグループに分けて、屋台を回りましょうか。」

‥‥

‥‥‥‥


♡こと婆さんグループ
穂乃果ちゃん
絵里ちゃん
花陽ちゃん
凛ちゃん

☆うみ爺さんグループ
にこちゃん
真姫ちゃん
希ちゃん


うみ爺「ではこと婆さん、花火の前にはここに戻ってくることにしましょう。あ、もちろん花火のことはみんなには内緒ですよ?」

こと婆「うん♪....はい、じゃあみんな行こうか♪」

みんな「わーい」キャッキャッ



ドンドンドンカッカッ

真姫ちゃん「太鼓、いい音ね」

うみ爺「そうですねぇ♪」

希ちゃん「....ねぇねぇうみ爺さん、あの人たちはなんで金魚さんを持ってるん?」

うみ爺「....あ、あれは金魚すくいというものをしたんですよ。行ってみますか?」

希ちゃん「うん♪」

にこちゃん「あれ?金魚すくいってここじゃない?」

希ちゃん「あ、本当だ♪すぐ近くにあったね」

真姫ちゃん「へぇ、紙の変なやつですくうのね」

うみ爺「ポイっていうんですよ」

???「あらお嬢さんたちいらっしゃい♪」

希ちゃん「あ、綺麗な人」

???「綺麗だなんて....うふふ♪」

‥‥

うみ爺「........うん?もしかしてあんじゅではないですか?」

あんじゅ「あ、ええっ!?うみ爺さん!?久しぶりじゃない!」

うみ爺「はい!....むぅ....相変わらずスタイルがいいですね....」

あんじゅ「そう?....そうだ、久しぶりに会ったし、このこたちに一回ずつ奢ってあげるわ♪」

うみ爺「え?悪いですよ!」

あんじゅ「いいのいいの〜♪はい、お嬢さんたち」

希ちゃん「ありがとう♪」
真姫ちゃん「あ、ありがとう....」
にこちゃん「ありがとうございます....」

うみ爺「なんかすみませんね....」

あんじゅ「うみ爺さんは相変わらず敬語ね....あ、ツバサのところには行った?」

うみ爺「いえ....ツバサもいるのですか?」

あんじゅ「ええ、今も歌を歌ってるわ。」

うみ爺「へぇ、久しぶりに聞いてみたいですね。ツバサは昔から歌が上手かったですし、人気あるのではないですか?」

あんじゅ「客席は完っ全にフルハウスよ」

うみ爺「それは凄いですね....」

‥‥

にこちゃん「のわぁー!破れちゃったわ!」

真姫ちゃん「あ、私も....」

希ちゃん「やったぁ♪大きい子取れたよ♪」

あんじゅ「あちゃー!うちの一番の大物『デメキング』を1回で取られちゃったか....すごいねぇ♪」

希ちゃん「えへへ♪」

真姫ちゃん「」
にこちゃん「」

あんじゅ「はい、どうぞ♪」

希ちゃん「え?くれるの??」

あんじゅ「もちろん!可愛がってあげてねぇ♪」

希ちゃん「う、うん!ありがとう♪」キャッキャッ

真姫ちゃん「悔しいわね....」

にこちゃん「希に負けるなんて....」グヌヌ

うみ爺「あんじゅ、ありがとうございます」

真姫ちゃん「」ジー
にこちゃん「」ジー

あんじゅ「あはは....それより、そこのふたりがやりたそうにこっちを見てるんだけど....」

うみ爺「では、2回分お願いします」アハハ....

あんじゅ「毎度ありぃ♪」



穂乃果ちゃん「フンフンフフーン♪」

絵里ちゃん「穂乃果、楽しそう♡」

穂乃果ちゃん「えへへ〜♪」

花陽ちゃん「むっ!!」クンカクンカ

凛ちゃん「花陽ちゃんどうかしたかにゃ?」

花陽ちゃん「ご飯の匂いがします」キラキラ

こと婆「んー....あ、そこの屋台でおにぎり売ってるよ♪」

花陽ちゃん「みんなっ!是非行きましょう♪」キラキラ

絵里ちゃん「こうなっちゃったらもう止められないわね」

凛ちゃん「凛はこっちの花陽ちゃんも好きだにゃー!」

こと婆「でもおにぎり売ってるのは珍しいなぁ....」

???「いらっしゃい」

花陽ちゃん「お゛に゛き゛り゛を゛く゛だ゛さ゛い゛!」

???「おぉ....」ナンダコノコ

穂乃果ちゃん「花陽ちゃん、お姉さんびっくりしてるよ?」

こと婆「あはは....すみません」アセアセ

???「い、いやぁ、大丈夫だ」

こと婆「チュン!?あれ??英玲奈ちゃん!?」

英玲奈「ん?......あ、もしかしてこと婆さんか!?」

こと婆「うんうん♪お久しぶり!」

英玲奈「へぇ、お祭り来てくれてたんだな♪」

こと婆「うん♪でもおにぎり売るなんて珍しいねぇ」

英玲奈「あ、これはただのおにぎりじゃないぞ」

絵里ちゃん「ほんとだわ!この看板に『宝くじおにぎり!!』って書いてある!」

凛ちゃん「何それ??」

英玲奈「ここのおにぎりの中からひとつ選んで食べるんだが、一つだけ当たりがある。それを食べれば、景品が貰えるんだ。」

こと婆「へぇ、面白そうだね♪みんな、やってみる?」

穂乃果ちゃん「やるやるー♪」

花陽ちゃん「おにぎりが食べられるなら是非!」
凛ちゃん「凛もー!」
絵里ちゃん「穂乃果がやるならやるわ。」

こと婆「じゃあ、私のも含めて5つくださいな♪」

英玲奈「毎度ありぃ♪なら、みんな好きなおにぎりを選んでくれ。」


コレニシヨー ワタシコレー コレニシマス コレデイイニャー ジャアコレデ

穂乃果ちゃん「いっせーのーせで食べようよ♪」

こと婆「そうだね、じゃあいくよ....」

みんな「いっせーのー」

ハムッ

みんな「」モグモグ

花陽ちゃん「ぁっ....」プルプル

穂乃果ちゃん「穂乃果の普通のだった」
絵里ちゃん「私も塩おにぎりだわ」
凛ちゃん「凛もにゃー」
こと婆「私も」

花陽ちゃん「ぴゃぁぁぁぁぁぁあああっ!!!!!」

穂乃果ちゃん「わわっ!どうしたの花陽ちゃん!?」

花陽ちゃん「辛いですっ!!」カエンホウシャー

こと婆「ええっ!?」

英玲奈「まあ、とりあえずこれを飲んでくれ。」

花陽ちゃん「」ゴクゴクゴクゴク

凛ちゃん「大丈夫?」

花陽ちゃん「はぁ....はぁ....からしが沢山入ってました....」

英玲奈「お見事!それがあたりだ♪」

絵里ちゃん「え?当たったの!?」

こと婆「すごいよ花陽ちゃん♪」

花陽ちゃん「せめて極上のお魚とか入れてほしかったです....」ヒリヒリ

英玲奈「ん?辛いのはご褒美じゃないのか?」

こと婆「あはは、英玲奈ちゃんは昔から辛いの大好きだもんねぇ....」

英玲奈「ふむ....まあ、当てられてしまったからには景品をあげるとしよう」

穂乃果ちゃん「そっか、当たったらなにか貰えるんだもんね♪」

花陽ちゃん「もう当たった時点でハズレですよ....こんなに辛いの食べさせられて、今更景品貰っても....」

英玲奈「その景品は....遊丁柄楠村で収穫した極上の米だ!」

花陽ちゃん「お姉さん、あなた最高です」キリッ

凛ちゃん「復活早いにゃ....」

穂乃果ちゃん「お米愛、だねぇ」

こと婆「うーん....でも、重いだろうし、帰るときに取りに来ていいかな?」

英玲奈「ああ、もちろんだ。せっかくの祭り、楽しんできてくれ♪」

穂乃果ちゃん「花陽ちゃん、良かったね♪」

花陽ちゃん「うん♪」

絵里ちゃん「私次はあそこの味噌田楽が食べたいわ」

穂乃果ちゃん「おお、いいねぇ♪」

こと婆「じゃあそこに行こっか♪....英玲奈ちゃん、また後でね。」

英玲奈ちゃん「うむ♪」




絵里ちゃん「ハラショーね....すごく美味しいわ」モグモグ

こと婆「そうだねぇ....今度お家でも作ってあげるね♪」

穂乃果ちゃん「やったぁ♪」エヘヘー

凛ちゃん「でも少し喉が―

ドンッ

凛ちゃん「わぁっ....!?」

花陽ちゃん「凛ちゃんっ?」

凛ちゃん「いたた....」シリモチー

‥‥

怖いお兄さん「おい....」

凛ちゃん「にゃ....」ビクッ

怖いお兄さん「人の服汚しやがって....ガキだろうが許さねぇぞ!」

凛ちゃん「ごっ、ごめん....なさい....」ビクビク

怖いお兄さん「あぁん??聞こえねぇよ!まともに謝ることもできねぇのかおい!!」

こと婆「やっ、やめてください!!!」ビクビク

シーン....

凛ちゃん「こと婆さん....」

怖いお兄さん「あ?なんだテメェ....親かなんかか?」ズカズカ

こと婆「(お酒臭い....)....そうです....」ビクビク

怖いお兄さん「お前の躾がなってねぇからこんなことになるんじゃねぇのか??」

こと婆「あ....あなたこそ、子供の間違いで怒鳴って....恥ずかしくないんですか!」ビクビク

怖いお兄さん「....お前、調子のんじゃねぇぞ....そんなに甘いからこんな状況になってるんだろうがっ!!」ボカッ

こと婆「ぅ゛あ゛っ!」

ドサァッ

みんな「!!!!」

絵里ちゃん「殴ったわ....」ピキピキ

凛ちゃん「凛の....せいで....」ゾワァ....

こと婆「ぅ....うぅ....」

ザワザワ....ザワザワ

穂乃果ちゃん「よっ、弱いものいじめはダメぇぇっ!!」ビクビク

英玲奈「おい、何の騒ぎだ!」

怖いお兄さん「次から次へと....何なんだよおい!!」

英玲奈「騒がしいと思って来てみれば........そこまでにしろっ!!他の人に迷惑になるだろ!」

怖いお兄さん「おま―

英玲奈「これ以上やったら....警察を呼ぶぞ!泣いた子供に倒れた女....そして、怒鳴り狂う男。この状況、どうなるかわかるよな??」

‥‥‥‥

怖いお兄さん「チッ....もういい、二度と来ねぇこんな祭り....」テッテッテー

‥‥‥‥

花陽ちゃん「帰っていっちゃった....」

英玲奈「こと婆さん、大丈夫か!?」テッテッテ-

‥‥

こと婆「え、えへへ....情けないなぁ....」ナミダボロボロ

絵里ちゃん「顔を....」
穂乃果ちゃん「酷いよ....」ウルウル

英玲奈「ああ、血が出てる....一度屋台に戻ろう。」





こと婆「いてて....」

英玲奈「....よし、こんなもんだろう。」

こと婆「ありがとう、英玲奈ちゃん....」

英玲奈「....本当に大丈夫か?すごい腫れだし....まったく、女の顔を殴るなんてどうかしてる....」ムカムカ

こと婆「大丈夫大丈夫....あの人も酔ってたみたいだし、もう普通に動けるから....」アハハ....

英玲奈「酒を飲んでたのか....!?いや、それでも許すなんて....」

凛ちゃん「うぅっ....ぐすっ....」ポロポロ

花陽ちゃん「凛ちゃん....」

凛ちゃん「だってっ!凛のせいでこと婆さんがぁっ」ナミダボロボロ

こと婆「....凛ちゃん....気にしないで♪」ニコニコ

凛ちゃん「でもっ!顔、痛そうだし....凛がしっかり前向いて歩いてればこんなことにならなかったにゃ....」ウルウル

穂乃果ちゃん、絵里ちゃん「....」ナンテコエヲカケレバ....

こと婆「いいのっ♪凛ちゃんが痛い思いをしなくて良かったもん!....凛ちゃんが無事で、良かったもん!」ニコニコ

凛ちゃん「でもっ....でもっ....」ウルウル

ギュゥッ

凛ちゃん「にゃ....」ドクン

こと婆「ありがとう、心配してくれて....でも、本当に大丈夫だから。凛ちゃんがなんともなくて嬉しいんだ♪」ニコニコ

穂乃果ちゃん「そうだよ、凛ちゃんは悪くないっ!弱いものいじめした人が悪いんだっ!」ムキーッ!

絵里ちゃん「ええ、それに私見てたわ....あのお兄さんだってちゃんと前を見て歩いてなかったもの....」

英玲奈「はぁ!?....このっ....あいつふざけやがって....」ムカムカ

こと婆「....ほら、凛ちゃんが全部背負わなくても大丈夫♪」ナデナデ

凛ちゃん「........うっ....怖かったにゃぁああっ!ふぇぇえん!」モッギュー

こと婆「よしよし....怖かったねぇ」ナデナデ

凛ちゃん「ずびっ....ふえぇぇええん!!」ナミダボロボロ





うみ爺「さあ、こと婆さんたちが来るまでここで待ってましょう。」

希ちゃん、にこちゃん、真姫ちゃん「はーい♪」

‥‥‥‥

穂乃果ちゃん「うみ爺さ〜ん!」テッテッテー

うみ爺「あ、来ましたね♪」

花陽ちゃん「あ、金魚さんだ....」

希ちゃん「金魚すくいしたんよ♪」

絵里ちゃん「へぇ、そんなものがあるのね。やってみたかったわ」ハラショー

穂乃果ちゃん「穂乃果たちは沢山美味しいもの食べたよ♪」

うみ爺「そうですか、どうやら楽しめたようですね♪....って、こと婆さん、その顔どうしたのですか!?」

こと婆「ちょっといろいろあって」アハハ....

うみ爺「ちょっとって....すごい怪我ではないですか!?....大丈夫ですか?」

こと婆「大丈夫だよぉ♪」ニコニコ

うみ爺「....なら....いいのですが....」ウーム....

こと婆「っ....えへへ♪」ピクッニコニコ

ヒュ〜

バァン!

みんな「!!??」

うみ爺「あ、花火が始まりましたね♪」

穂乃果ちゃん「花火....♪」

絵里ちゃん「綺麗....」

こと婆「みんな見るの初めてでしょう?だから驚かせようと思って、秘密にしてたの♪」ニコニコ

ヒュ〜〜〜

パパァン

にこちゃん「へぇ....綺麗だわ....」

希ちゃん「スピリチュアルや....」キラキラ

花陽ちゃん「凛ちゃん、綺麗だね♪」

凛ちゃん「う、うん....」

真姫ちゃん「(凛、元気ないわね....何かあったのかしら....)」

パパァンパンパン

穂乃果ちゃん「大きくて....綺麗....どうやって上がってるんだろう....」

絵里ちゃん「ええ、不思議ねぇ....」




うみ爺「みんな、楽しんでますね....♪」

こと婆「うん♪よかったぁ〜」ニッコリ

ヒュ〜〜

パパァン パァァン

うみ爺「....あの、こと婆さん....」

こと婆「なぁに?」

うみ爺「何があったかは聞きませんが....それ、本当はすごく痛いんですよね....?」

こと婆「ぜ、全然大丈夫だよ♪」ニコニコ

うみ爺「ニコニコ笑ってとぼけるのはやめてください....!!」カッ!

‥‥‥‥

こと婆「....あ....あはは、うみ爺さんにはかなわないなぁ....」

ヒュ〜

パァァン

こと婆「本当は....今にも泣きそうなくらい痛いんだ....」ウルウル

うみ爺「やっぱり....こと婆さんはそうやってひとりで我慢するから......」

こと婆「迷惑、かけたくないから....」ウルウル

うみ爺「迷惑って........私たちは『家族』じゃないですか!....せめて私にだけでもっ....甘えてくださいよ....」

こと婆「........」ウルウル

うみ爺「ん........」

こと婆「....ぎゅ〜ってしても....いい?」

うみ爺「ええ、もちろん♪」ニコッ

モッギュー♡

こと婆「ぅぅっ....」ブワァッ

うみ爺「きっとすごく怖い思いをしたのですね....」ナデナデ

こと婆「怖かった....痛かった....」ナミダボロボロ

うみ爺「よくここまで頑張りました....」ナデナデ

こと婆「うみ爺さん....!!」ギュゥウッ

うみ爺「(こと婆さんは強いです....きっと、誰かとのトラブル、そうですね、凛の様子がおかしいので、凛が誰かとトラブルを起こしてしまい、その相手に何かされたのでしょう....それなのに、弱みを一切表に出さず、我慢して....)こと婆さん、もう、二度とひとりで背負い込むのはやめてください。私やみんながいることを忘れずに、いつでも頼ってください。」

こと婆「....うんっ....グスッ」ナミダボロボロ

ヒュ〜

バァン! パラパラパラ....

うみ爺「ほら....花火、綺麗ですよ。」

こと婆「....うん....♪」ウルウル



この後、花火が上がり続けて、遊丁柄楠村のお祭りは終わりました。
穂乃果ちゃんたちは、初めての花火を楽しみました。

そして、また数日が経ち、こと婆さんの怪我も良くなり、凛ちゃんも立ち直ることができたみたいです。



本編の間にほっこり番外編タイム!
【みんなの宝物② 絵里ちゃん編】


え?私の宝物?

うーん....そうね....穂乃―

え、物で?

なら....前に『穂乃果のために折り紙で作った折り鶴』かしらね....もちろん今は穂乃果の物なのだけれど。

正直、私の中では『穂乃果が一番』だから....

本当に穂乃果のことがすきなんだね、って?

もちろんよ....私は穂乃果に救われて....みんなと出会って....って、もういいでしょ///私行くわね。テッテッテー

つづく。



穂乃果ちゃん「....zzz」オヒルネ

こと婆「もうすぐ冬とか言ってたけど....なんだかんだまだ秋だよねぇ」

花陽ちゃん「冬は寒いからまだいいかも....♪」

凛ちゃん「あー、寒いとか言って、お家でゴロゴロしてたら太っちゃうにゃ!」

花陽ちゃん「太っ........それは嫌かも....」

真姫ちゃん「でも、どうせ凛は『こっちの花陽ちゃんも大好きにゃー♡』とか言うんじゃないの?」

凛ちゃん「....(ぷにぷにでまん丸な花陽ちゃん....)うんっ♪」

花陽ちゃん「えへへ〜♪ならお家でゴロゴ―

にこちゃん「ちょー!凛、花陽を太らせてどうするのよ!そうでなくても元々大食いなのに。」

希ちゃん「ん?そういえば、元々大食いなのに全然太らないね?」

絵里ちゃん「そうね、運動もあまり得意じゃないのに。」

うみ爺「まぁ、そういう体質の人もいるでしょう。」

花陽ちゃん「じゃあ、もっと沢山食べても―

うみ爺「それはダメです!」キッパリ

穂乃果ちゃん「ふにゃっ!?」パチクリ

絵里ちゃん「あ、穂乃果起きたわね♪」

穂乃果ちゃん「........えっと....穂乃果寝ちゃってたの?」

にこちゃん「お昼ご飯のすぐ後からね。」

希ちゃん「気持ち良さそうに寝てたなぁ♪」ウフフ

穂乃果ちゃん「へぇ....あ、絵里ちゃん膝枕してくれてたんだねぇ♪」

絵里ちゃん「ええ♪....お腹いっぱい食べて眠くなるなんて、ほんと穂乃果は可愛いわね♡」ナデナデ

穂乃果ちゃん「うへへぇ〜♡」モギュー

うみ爺「(膝枕....いいですね....)」チラッ

こと婆「うん?うみ爺さん、どうしたの?」

うみ爺「あっ、いえ、何でも....」

こと婆「??」

にこちゃん「それにしても暇ね....」

希ちゃん「そう?ウチはのんびりしてて良いと思うけど....」

にこちゃん「まぁそうだけど....あ、希のその変身に使ってる葉っぱってそんな色だったっけ?」

希ちゃん「あぁ、この間外で拾ったんよ♪赤くて綺麗やん?」

絵里ちゃん「そっかぁ、紅葉してるものね。」ナデナデ
穂乃果ちゃん「〜♡」クゥ~ン

こと婆「けど近くにそういう木はないからなぁ....」

真姫ちゃん「家から山の木を見るだけでも十分綺麗だと思うけど。」

うみ爺「では、実際に山のほうに行ってみますか?」

凛ちゃん「うみ爺さんと....山....」
にこちゃん「山頂アタックになりかねないわ....」

うみ爺「大丈夫、ただ紅葉狩りに行くだけです。....本当に....」


(穂乃果ちゃん「ねぇねぇ絵里ちゃん、もしかしてまだあの時のこと気にしてるのかなぁ?」コソコソ

絵里ちゃん「ええ、あれからひとりでしか山登りに行ってないみたいだし....」ヒソヒソ)


希ちゃん「それならウチは行ってみたいかも♪」

こと婆「音ノ木山ならすぐ行けるしね♪」

うみ爺「では、明日のお昼前から行きましょうか♪」

みんな「はーい!」



〜翌日お昼前〜




うみ爺「さぁみんな!準備はできましたか?」

こと婆「お弁当は持ったよ〜♪」

穂乃果ちゃん「穂乃果たちも、用意できたよー♪」

うみ爺「では、出発....あ、穂乃果、後ろを向いてください。」

穂乃果ちゃん「え??こ、こう?」クルッ

うみ爺「....大丈夫ですね♪」ホッ

穂乃果ちゃん「うん?何が?」

うみ爺「前、お花見の時に―

穂乃果ちゃん「わわっ!?///それ以上言わないでぇっ///」

みんな「あー....」

うみ爺「えっ?」

穂乃果ちゃん「むぅ〜///うみ爺さんなんてしらないんだからっ!///」プイッ

うみ爺「えっ!?わ、私はただ....心配で....」アタフタ

真姫ちゃん「うみ爺さん....気持ちはわからなくはないけれど....もう少し穂乃果のこと考えてあげた方が良かったと思うわ」

希ちゃん「ウチもそう思うなぁ....」

花陽ちゃん「うんうん、女の子の恥ずかしい思い出を掘り返すのはちょっと....」

うみ爺「えっ....いや、そんなつもりは....」ショボン

にこちゃん「ん....ま、まぁ、うみ爺さんもわざとじゃないみたいだし、穂乃果、許してあげたら?」

‥‥

穂乃果ちゃん「うぅ........わ、わかった....」

うみ爺「あっ、ありがとうございますっ!」パァァ

凛ちゃん「うみ爺さん嬉しそうだにゃー」

絵里ちゃん「ま、私も穂乃果に嫌われたらと思うと....」ゾワァ....

こと婆「....えっとぉ........そろそろ行こっか♪」ニコッ



テクテク

穂乃果ちゃん「うみ爺さん、さっき大きな鳥さんが飛んでたのっ♪」キャッキャッ

うみ爺「へぇ、私も見たかったです♪」

にこちゃん「何よ、普通に話してるじゃない....」

絵里ちゃん「あのふたりがあんな事で仲悪くなるわけないでしょ」

希ちゃん「それにしても凄いなぁ....」

真姫ちゃん「ええ、とても綺麗だわ....ねぇこと婆さん、目的の場所まではあとどのくらいなの?」

こと婆「うん?....もうすぐで開けたところに出るよー♪」

花陽ちゃん「もうすぐかぁ、お腹ぺこぺこだよぉ」エヘヘ

凛ちゃん「食いしん坊さん....あっ、だんだん道が広くなって....」

みんな「おぉ〜♪」キラキラ

絵里ちゃん「ハラショー....大きな湖ね....」

こと婆「音ノ木山っていったらほむら湖!だよ♪」

希ちゃん「大きな湖....ほむら湖?の周りは広くて遊べそうやし、紅葉も綺麗で良いなぁ♪」

絵里ちゃん「空気も美味しいし....」

真姫ちゃん「お水も綺麗....」

グゥゥ

花陽ちゃん「ぴゃっ///」

凛ちゃん「景色よりもご飯....花陽ちゃんは相変わらずにゃ〜」アハハッ

花陽ちゃん「わ、私だって景色綺麗だと思ってるもん///」

うみ爺「でも、そろそろお昼ご飯を食べましょうか」

穂乃果ちゃん「うんうん♪食べ終わったらいっぱい遊ぼっ♪」

みんな「わーい♪」



いただきまーす!

にこちゃん「やっぱり外で食べると楽しいわね」モグモグ

真姫ちゃん「そうね♪でもにこちゃん、楽しすぎてほっぺにご飯付いてるわよ?」

にこちゃん「なっ///こっ、これは....あの....わざとよっ///」

希ちゃん「なかなか斬新なお洒落やね....」

‥‥

こと婆「あれ?もしかして穂乃果ちゃん、お箸無かった?」ナニモモッテナイネ

穂乃果ちゃん「うん....」

こと婆「あれれ....おかしいなぁ....忘れちゃったのかなぁ」アセアセ

穂乃果ちゃん「あ、穂乃果は大丈夫だよ♪絵里ちゃんに食べさせてもらうもん♡」

こと婆「....絵里ちゃん、いいの?」

絵里ちゃん「もちろん大歓迎よ♪」

こと婆「そっかぁ、ありがとう♪助かったよ。」

絵里ちゃん「じゃあ穂乃果、あ〜ん♡」

穂乃果ちゃん「....はむっ♡」モグモグ

絵里ちゃん「(あぁ♡私が使ったお箸で....穂乃果が....♡)はい、もっと食べて♪」ア~ン

穂乃果ちゃん「あ〜むっ♡美味しい♪」モグモグ

絵里ちゃん「(可愛すぎてお腹いっぱいになっちゃうわ....♡なら....)....はむ」

穂乃果ちゃん「絵里ちゃん、美味しい?」

絵里ちゃん「‥‥」ムチュー

穂乃果ちゃん「ちょ?絵里ちゃん!?何しようとしてるの!?」オドロキ

絵里ちゃん「‥‥」チカヅキ

穂乃果ちゃん「ま、まさか口移し....///それってちゅーするってことだよね!?///ごめんなさいっ!まだ無理だよぉ//////」アトズサリ

モグモグゴックン

絵里ちゃん「そう、残念ね....」

穂乃果ちゃん「う///な、なら代わりに....絵里ちゃん、あ〜ん♡」

絵里ちゃん「....あ、あ〜ん」モグモグ

穂乃果ちゃん「美味しい?」

絵里ちゃん「....ええ、とても♪(私が使った箸を穂乃果が使って、それをまた私が....し・あ・わ・せ♡)」キュンキュン

うみ爺「あのふたりには癒されますねぇ....♡」

こと婆「うん....♡凄くかぁわいいよぉ♡♡はぁはぁ」ビクンビクン

うみ爺「なっ、また!こと婆さん、その顔は破廉恥ですっ!」

こと婆「はっ、私また....ごめんなさい....」チュン....

うみ爺「........こ、こと婆さん」モジモジ

こと婆「....なぁに?」

うみ爺「あの....私にも、食べさせてくださいよ....///」アーン

こと婆「(珍しくデレデレ!?)えへぇ♡喜んで♪」アーン♡



ごちそーさまでしたっ!



花陽ちゃん「お腹いっぱいですぅ♡」コテン

凛ちゃん「あー!寝転がったら牛さんになっちゃうにゃー!」

花陽ちゃん「ならないよぉ....えへへ....zzz」スピィ

にこちゃん「寝ちゃったの!?」

凛ちゃん「全く花陽ちゃんは....」

花陽ちゃん「米俵....えへへ♪....zzz」

凛ちゃん「可愛いにゃぁ....♡」

希ちゃん「まぁ、気持ち良さそうに寝てるし、無理に起こさなくてもいいと思うよ?」

穂乃果ちゃん「そうだね、じゃあ、みんな遊ぼっ♪」

凛ちゃん「....zzz」

絵里ちゃん「って、凛もいつの間にか寝てるし....」

真姫ちゃん「あ、私もここで座ってるわ。」

穂乃果ちゃん「えぇ....鬼ごっことか、人数多いほうが楽しいんだけどなぁ....」

うみ爺「....あ、こと婆さん、あれ持ってきてませんでした?」

こと婆「そっか♪....みんな、お絵描きしない?」

穂乃果ちゃん「お絵描き?ここで??」

こと婆「景色とか、紅葉とかを絵に描いてみるの♪」

絵里ちゃん「へぇ、いいんじゃない?たまにはそういうのも」

希ちゃん「ウチお絵描き好きよ♪」

穂乃果ちゃん「じゃあ、こと婆さんも一緒に♪」

こと婆「うん♪」

うみ爺「私は真姫と凛と花陽を見てますね。」

こと婆「それじゃ、向こうに行ってみようか♪」

みんな「はーい!」テッテッテー



カキカキ

こと婆「〜♪」カキカキ

にこちゃん「希は何かいてるの?」チラッ

希ちゃん「どんぐり♪」ニコニコ

にこちゃん「どんぐり....?そんなものないわよ?」

希ちゃん「え!?これは??」

にこちゃん「馬鹿ね、これは銀杏って言うの!臭いんだから....って、触ってるとかぶれちゃうわよ?」

希ちゃん「ええ〜??どんぐりじゃないの!?///」

にこちゃん「色も全然違うじゃない....」アハハ....

希ちゃん「う....うえっ....手が臭い....」

にこちゃん「だから言ったじゃない....手、洗ってきたら?」

希ちゃん「....うん、ありがとうにこちゃん!」テッテッテー

‥‥

にこちゃん「....これをどんぐりって....ふふっ」ウフフフ



穂乃果ちゃん「絵里ちゃん見て見て!この葉っぱ面白い形してるよ♪」

絵里ちゃん「ほんとね♪....あれ?穂乃果は何か描かないの?」カキカキ

穂乃果ちゃん「うーん....お絵描きは好きだけど、今はいろんな葉っぱ見つけるほうが楽しいなぁって♪....絵里ちゃんは何を描いてるの?」

絵里ちゃん「この木よ♪」ユビサシ

穂乃果ちゃん「....凄いねぇ、木を描くなんて」

絵里ちゃん「そう?....でも、気持ちがいいわね。こうやって自然に囲まれてゆっくりするのは。」

穂乃果ちゃん「そうだね♪....あ、きのこ生えてる♪」キャッキャッ



こと婆「できたー♪」

にこちゃん「うん?」
希ちゃん「何ができたん?」

こと婆「みんな、来て♪」

絵里ちゃん「何かしら?」テッテッテー

穂乃果ちゃん「もしかしてお絵描き終わったの?」キラキラ

こと婆「うん♪....ほら」

‥‥‥‥

みんな「ぉぉぉ!?」

にこちゃん「湖と山と....ここから見える景色ね....」

希ちゃん「本物とそっくりや....」キラキラ
穂乃果ちゃん「流石こと婆さん♪お絵描き上手だなぁ....」

こと婆「えへへ〜♪ありがとぉ♪」テレテレ

絵里ちゃん「ハラショー....」シュン....

穂乃果ちゃん「わわっ、絵里ちゃんも上手だよっ!」

絵里ちゃん「ほんとう?」

穂乃果ちゃん「う、うん!とっても♪」アハハ....

絵里ちゃん「....穂乃果がそう言ってくれるなら、もっと頑張って描いてみるわ!」ゴォォォ

にこちゃん「何かのスイッチ入っちゃったわよ?」

こと婆「ま、まぁ、自信を持てたならいいんじゃないかなぁ」アハハ....



うみ爺「‥‥」ズズズ

凛ちゃん「....zzz」
花陽ちゃん「....zzz」

真姫ちゃん「〜♪」

うみ爺「真姫もお茶飲みますか?」

真姫ちゃん「あ、飲むわ。」

ジョボジョボ

うみ爺「はい、どうぞ♪」スッ

真姫ちゃん「ありがとう♪」ズズズ

凛ちゃん「花陽ちゃぁん♡....zzz」
花陽ちゃん「凛ちゃぁん♡....zzz」

うみ爺「‥‥」ズズズ

真姫ちゃん「‥‥」ズズズ

うみ爺「真姫はみんなと行かなくてよかったのですか?」

真姫ちゃん「うん、たまにはのんびりしたいと思って。」

うみ爺「へぇ、真姫は大人ですねぇ♪」

真姫ちゃん「べっ、別に普通よっ///」クルクルー

うみ爺「(やはり照れると可愛いですねぇ♡)あ、真姫はこの湖の奇妙な噂を知っていますか?」

真姫ちゃん「ゔぇえ....奇妙な噂?」

うみ爺「はい、なにやら高価なものを湖に入れると、未知の生物が出てくるとか....」

‥‥

真姫ちゃん「!!!???うみ爺さん!お財布貸して!」

うみ爺「お財布?....はい、どうぞ....?」ジャラッ

真姫ちゃん「ありがとうっ!....えいっ!」ポーイ

うみ爺「はぅぁっ!?」

ポチャン

真姫ちゃん「‥‥♪」ワクワク

うみ爺「ぁ....ぁぁ....ぁぁぁ....」プルプル

真姫ちゃん「‥‥♪」ワクワク

うみ爺「私の....お財布....」プルプル

真姫ちゃん「ん........あれ?お金じゃダメなのかしら?」

うみ爺「私....の....お....金....」ウルッ

真姫ちゃん「うみ爺さん、未知の生―

うみ爺「ぅぁあああっ....私のお財布ぅぅ!」ナミダボロボロ

真姫ちゃん「ゔぇえ........あ....私ったらなんてことを....」アセアセ

うみ爺「っぐ....真姫っ!どいてください!」テッテッテー

真姫ちゃん「ちょっ!」

ジャバーン

真姫ちゃん「飛び込んだぁ!?....大丈夫なの!?」

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

うみ爺「見つかりませんでした....」ズーン....

真姫ちゃん「....あっ、あのっ、ごめんなさいっ!!」

うみ爺「あははっ、いいのですよ....好奇心旺盛な子供にあんな話をした私が悪いんです....あはっ、あははは....」ションボーリ

真姫ちゃん「で、でもっ....うみ爺さんの大切なお金だったのよね?」

‥‥

うみ爺「....そうですっ!大事な大事なお金ですっ!!あれがなければ....女の子同士のデーデッデーな本が買えなくなってしまうでしょう!?」ウルウル

真姫ちゃん「ゔぇえ....?///」

うみ爺「あっ....ち、違うんですっ....///そう、テッテレテーな本ですよ!女の子が漫才をする面白い本のことです!///あはははっ///」

真姫ちゃん「い、いや....いいのよ....うみ爺さん大人だもの....///」

うみ爺「あぁ....///」カァァ

真姫ちゃん「だから、気にし―

うみ爺「破廉恥でしたぁっ!///」テッテッテー

ジャバーン

真姫ちゃん「ま、また??」

ジャラッ

真姫ちゃん「あれ?水しぶきと一緒にお財布が降ってきた........」



こうして、穂乃果ちゃんたちは紅葉狩りを楽しみました。
うみ爺さんのお財布は無事でしたが、うみ爺さんはいろいろとダメージを受けてしまったとか....

そしてまた、数日が経ちました。



本編の間にほっこり番外編タイム!
【みんなの宝物③ こと婆さん編】



私の宝物ですかぁ?

うーんと....難しいなぁ....

でも、強いて言うなら....『みんなのお洋服』かな

え?どうしてって?

それはね....『思い出』なんだぁ

『あの時はこのお洋服着てたなぁ』とか、『このお洋服を着てあんな事をしたなぁ』....とか思い出すの。

あ、それだけじゃないんだよ?

あと半年くらいで、出会ってから2年くらいになるんだけど、やっぱり『みんな大きく』なってるんだぁ....

それをね、お洋服が教えてくれるの。

穂乃果ちゃんと凛ちゃんと初めて会った頃に着てたお洋服と、『今着てるお洋服でね、だいぶ大きさが違う』んだよ♪

だから、お洋服は私にとって大切な宝物で、大事な思い出なの♪

....あ、そろそろ私はご飯作りに行かなくちゃ。

楽しかったよ♪またね〜 テッテッテー

つづく。



穂乃果ちゃん「もう木もはだかんぼになってきたねぇ....」

にこちゃん「その表現は何よ....でも、すっかり冬よね....」

花陽ちゃん「あぁ、ついに冬に....」

凛ちゃん「寒いけど、運動すれば暖かくなるにゃー!」

希ちゃん「けど....動きたくないなぁ....」

真姫ちゃん「温かいお茶でも飲んでればいいじゃない」

絵里ちゃん「雪が降ったら沢山遊べるのに....」

穂乃果ちゃん「それだっ!!」

絵里ちゃん「雪....?」

穂乃果ちゃん「ちがくて、その前っ♪」

真姫ちゃん「あぁ、温かいお茶を飲むってことかしら?」

穂乃果ちゃん「そうっ!温かいものを食べたりすれば体がぽかぽかするでしょう?....穂乃果いいこと考えちゃったー♪」

にこちゃん「いいことって?」

穂乃果ちゃん「みんなでお鍋料理を食べるんだよ〜♪」

みんな「おお♪」

絵里ちゃん「流石穂乃果♪誰かさんとは違っていいこと考えるわね♡」ナデナデ
穂乃果ちゃん「えへへ〜♡」ゴロゴロ

にこちゃん「誰かさんって絶対にこ―

希ちゃん「ええやん!みんなが好きなものを入れればもっと楽しいと思うよっ♪」

花陽ちゃん「みんなの好きなものかぁ....私は....」

みんな「(ご飯でしょ....)」

花陽ちゃん「やっぱりご飯かなぁ....♡」

みんな「‥‥‥‥」

絵里ちゃん「でも、こと婆さんが先にお昼を作っちゃうかもしれないから、早く用意しなくちゃ!」

穂乃果ちゃん「うん♪じゃあ、穂乃果がうみ爺さんたちに伝えてくるから、みんなは好きなものを準備して待ってて♪」テッテッテー

みんな「はーい♪」



テッテッテー

うみ爺「はっ....はぁっ....んんっ....はぁ....」

穂乃果ちゃん「うん?....うみ爺さん、お部屋で何してるんだろう?」

うみ爺「んっ....はぁ....んぅっ!............はぁはぁ....」パタリ

穂乃果ちゃん「うみ爺さんっ♪」ガバッ

うみ爺「なっ、穂乃果!?」ビクゥッ

穂乃果ちゃん「あれ?ぐで〜っとしてどうしたの?汗もびっしょりだし....」

うみ爺「....ふぅ....久しぶりにトレーニングをしてたら意外ときつくて....で、穂乃果、何か用ですか?」

穂乃果ちゃん「うん!今日みんなでお鍋食べたいなぁって♪だから、うみ爺さんもお鍋に入れたいものを持ってきて欲しいの!」

うみ爺「お鍋ですか、いいですね♪最近寒いでから....了解しました。でも、私は一度お風呂に行ってきます。」

穂乃果ちゃん「うん♪じゃあ、穂乃果はこと婆さんにも言ってくるね〜」テッテッテー

うみ爺「さて、どんな具材が集まるのやら」クスクス



穂乃果ちゃん「こと婆さ〜ん♪」テッテッテー

こと婆さん「あ、穂乃果ちゃん♪どうしたの?」

穂乃果ちゃん「もうご飯の用意できちゃった?」

こと婆さん「ううん、まだだよ?」

穂乃果ちゃん「よかったぁ....こと婆さん、今日はお昼ご飯作らないでね?」

こと婆さん「どうして?」

穂乃果ちゃん「今日はねっ、みんなで―

絵里ちゃん「穂乃果ー!ちょっと来てくれるー?」

穂乃果ちゃん「あ、呼ばれちゃった....とにかくこと婆さん、好きな食べ物持ってきてー♪」テッテッテー

こと婆さん「行っちゃった....好きな食べ物かぁ....」



穂乃果ちゃん「絵里ちゃん、どうしたの?」テッテッテー

絵里ちゃん「あ、来たわね。どのお鍋を使えばいいのかわからなくて....」

うみ爺「それならこれを....」

穂乃果ちゃん「あ、うみ爺さん!」

うみ爺「子供だけに準備させるのも危ないので。」

にこちゃん「それはありがたいのだけれど....服後ろ前逆よ?」

うみ爺「えっ///はわわっ、急いでてつい....」ヌギヌギ

穂乃果ちゃん「ほぇ〜....うみ爺さんスラッとしてて凄い....」

真姫ちゃん「ていうか、よくみんなの前で着替えられるわね。いつもなら『破廉恥ですっ!』って言いそうなのに....」

うみ爺「え、みんな女の子ですし....下着も着けてますから....」

希ちゃん「それでもうみ爺さんらしくないなぁ....」

うみ爺「....そう言われるとなんだか恥ずかしくなってきました....///」

穂乃果ちゃん「大人って凄いなぁ....穂乃果も、大きくなれるかな?お胸も大きくなるのかな??」

うみ爺「....ええ♪いっぱい食べて、沢山運動して、しっかり睡眠をとれば大きくなれますよ。穂乃果も....胸は割と大きくなると思いますよ。(私自身胸が小さいので、穂乃果にすらぬかされそうです....)」

穂乃果ちゃん「やったぁ♪穂乃果、大きくなるぞ〜♪」

絵里ちゃん「えぇ....穂乃果小さいままの方が可愛いわ....」

穂乃果ちゃん「なるったらなるっ♪」

絵里ちゃん「うぅ....(穂乃果が私より大きくなったらどうしましょう....)」

にこちゃん「ふんっ、くだらないわね」

凛ちゃん「とか言って、このまま背が伸びなかったら、とか心配になってるんじゃないかにゃー?」

にこちゃん「べっ、別にそんなことないわよ!毎日牛乳飲んでるもん!」

希ちゃん「牛乳かぁ、ウチあんまり飲まないなぁ」

花陽ちゃん「でも、今希ちゃんが一番背が高いよね♪」

凛ちゃん「うんうん!....やっぱりにこちゃんはにこちゃんにゃ。きっとこのまま小さいままにゃ。」

にこちゃん「むっ....未来のことなんてわからないじゃないっ!」ウルウル

うみ爺「あらあら....喧嘩はダメです....」アセアセ

こと婆「みんなお待たせー♪」

穂乃果ちゃん「あ、こと婆さんも来た!」

うみ爺「では始めましょうか♪」

みんな「おー♪」



グツグツ

こと婆「(あれ?お鍋?聞いてないよ!?)」

うみ爺「さて、みんな自分の好きな具材を持ってきたはずですが....何を持ってきましたか?順番に入れていきましょう♪」

こと婆「(好きな具材!?)」

穂乃果ちゃん「じゃあ....穂乃果はお肉だよっ♪お肉もりもり食べて大きくなるぞ〜♪」キャッキャッ

絵里ちゃん「えっと、私は鮭を持ってきたわ。」
希ちゃん「ウチはお豆腐〜♪」

にこちゃん「にこは、油揚げとしいたけ!」

こと婆「へぇ、みんなちゃんと持ってきてるねぇ....(どうしよう....私だけちょっと....)」

花陽ちゃん「私はご飯!前に食べた時、最後に雑炊にしたら美味しかったので♪最後に入れましょう!」

真姫ちゃん「そういうのもアリね....あ、私はトマトよ。」

穂乃果ちゃん「お鍋にトマト初めて入れる!」

真姫ちゃん「私もよくわからないけど、トマトは美味しいから、どんな料理にも合うでしょ」

うみ爺「果たしてそういうものなのでしょうか....私は、みんなが野菜を持ってこないと思いましたので....ネギと水菜とほうれん草を。」

グツグツ

穂乃果ちゃん「へぇ、これだけでも美味しそう♪でも、次はこと婆さん!」

こと婆「ふぇえ!?」

穂乃果ちゃん「わわっ!穂乃果何かおかしいこと言ったかな....」

こと婆「い、いや、違うんだけど....」

真姫ちゃん「なら入れちゃいましょうよ」

花陽ちゃん「私もうお腹がすきましたぁ....」

凛ちゃん「....あ、後ろに持ってるのが........はぅっ!?」カチーン

希ちゃん「ん?凛ちゃんどうしたん?」

凛ちゃん「お、おおお、おま....」ビクビク

こと婆「(うぅ....)」

絵里ちゃん「....本当にどうしちゃったの?」

‥‥

凛ちゃん「........おまんじゅうにゃぁ....」

みんな「ええ〜!?」

こと婆「チュン....ごめんなさい....私お鍋って知らなくて....」

花陽ちゃん「でも....おまんじゅうって....」

穂乃果ちゃん「ぁあっ!!」シマッタ

にこちゃん「次は何よ!?」

穂乃果ちゃん「穂乃果、『好きな食べ物持ってきて』って言っちゃったかも....」

こと婆「うん....」

希ちゃん「あ....あはは....穂乃果ちゃんらしいなぁ....」

うみ爺「ま、まぁ、いいじゃないですか!一種類具材が減ってしまっただけでです!さあ、次、凜お願いします。」

凛ちゃん「えっと....凜は持ってきてないにゃ(本当は麺を持ってきたけど....こと婆さんが可哀想だから....)」

花陽ちゃん「なんで!?」

凛ちゃん「いやぁ....みんな同じお家で集めてきたから、かぶっちゃったら嫌だにゃ〜って思って....だから、今持ってきてるもので制限しなくてもいいと思うんだけど....」

グツグツグツグツ

みんな「たしかに....」

にこちゃん「....最初に好きな具材持ってこようって行ったの誰よ!」

希ちゃん「えっ!?ウチ!?」

うみ爺「まぁまぁ落ち着いてください....凜の言う通りですよ、私は台所に行って何か追加で持ってきますね。ですからこと婆さんも気にしないでください♪」

こと婆「う、うん....ならおまんじゅうはお鍋のあとに食べようか♪」

絵里ちゃん「なんだか....よくわからないお昼ご飯ね....」



こうして、穂乃果ちゃんたちは無事に?お鍋を囲むことができました。
凛ちゃんのフォローで、こと婆さんも気にせず楽しめたみたいです。

そしてまた、数日が経ちました。




本編の間にほっこり番外編タイム!
【みんなの宝物④ うみ爺さん編】


ほぅ、私の宝物ですか....

うーん....本、でしょうかね....

あ、やっぱり『畑』です!

え?理由ですか?

えっと、大した理由じゃないかもしれませんが....

毎日毎日、大切にお世話した野菜たちを、みんなが食べますよね?

その時に『美味しい♪と笑顔を見せてくれる』のが、とても嬉しくて....

頑張って育てたかいがありますよね。

その野菜たちがみんなのエネルギーになるのだから、私ももっと頑張らなくちゃですね♪

それではそろそろ失礼いたします。

お話できて楽しかったですよ♪

つづく。



うみ爺「よっこらしょっと....」ドスッ

こと婆「お疲れ様♪」

うみ爺「ありがとうございます♪....ふぅ、これで必要なものは揃いましたね」

こと婆「うん♪あとは臼にお湯を張っておこうか....あ、それは私がやっておくね!うみ爺さん疲れてるでしょう?先に戻ってて♪」

うみ爺「はい、ではお言葉に甘えます♪....それではお先に失礼しますね」テッテッテー

こと婆「うん、後でねー♪........私も持ってみようかなぁ....」

‥‥

こと婆「よいし―う゛っ!....」ビクトモシナイ!?

‥‥

こと婆「う、うみ爺さん、こんなに重いもの持ってたのかぁ....私には持てないや....」サスガダナァ

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

うみ爺「みんなっ!こっちです♪」

希ちゃん「....お外で何するんやろ....」

絵里ちゃん「あ、何か置いてあるわね。」

穂乃果ちゃん「うん....うみ爺さん、この大きいのなぁに?」

うみ爺「これは、臼というんですよ」

真姫ちゃん「....一体何に使うのかしら」

にこちゃん「もしかしてお料理するの?」

うみ爺「うーん....一応食べ物は関係していますけど、お料理ではないですね」

凛ちゃん「ふむふむ....さっぱりにゃ」

花陽ちゃん「食べ物ならご飯がいいなぁ....」ジュルリ

うみ爺「あ、ご飯は使いますよ」

花陽ちゃん「ぴゃいっ!?ホントですか!?やったぁ♪」キラキラ

希ちゃん「急にテンション上がったなぁ....」アハハ....

穂乃果ちゃん「....でも、なぁんか見たことがあるかも....」

絵里ちゃん「ほんとうっ!?思い出して、穂乃果!」

穂乃果ちゃん「うん....えっと、お餅つき....かなぁ?」

うみ爺「おっ!大正解ですっ♪」

穂乃果ちゃん「ほんと!?やったぁ♪」キャッキャッ

にこちゃん「....凄いわね、どうしてわかったの?」

真姫ちゃん「ええ、それにお餅つき?って何よ」

希ちゃん「ウチお餅大好きよ♪」

穂乃果ちゃん「穂乃果ね、絵本で読んだのっ!ぺったんぺったんってして、お餅をこねるのっ♪」

凛ちゃん「ふむふむ....よくわからないにゃ」

絵里ちゃん「でも、さすが穂乃果ね♡」ナデナデ
穂乃果ちゃん「絵里ちゃんに褒められたっ///♡」キュンキュン

うみ爺「そうですね....私はみんな知らないと思ってて、答えられてしまうとは思っていませんでしたし、さすがです♪」ナデナデ

穂乃果ちゃん「えへへ〜♡」テレテレ

花陽ちゃん「ちょっと待ってください....お餅って....お米からできるんですか!?」オドロキッ

凛ちゃん「花陽ちゃん、全部敬語になってるにゃ....ガチガチにゃ」

うみ爺「ええ、でも、いつも食べてるお米とは違いますね。私もそこまで詳しくはないのですが、正式にはもち米といって、いつも食べてるものはうるち米といいます。ちなみに、普通のお米をついて焼いたものがおせんべいですよ」

花陽ちゃん「おせんべいもっ!?....どうりであんなに美味しいわけだ....」フムフム

にこちゃん「たしかに花陽っておせんべいもお餅も大好きよね。さすがお米愛ね....」

穂乃果ちゃん「....お米にも沢山種類があるんだねぇ」

うみ爺「そうですね....お米自体は、遊丁柄楠村で頂いたもののように、作る人や村で、違う種類は沢山あって味なども変わってきますが....もち米とは別物と考えていいと思います」

絵里ちゃん「うみ爺さんは物知りねぇ....」ソンケイ!

うみ爺「ま、まあ、私も一応農業に携わっていますので....(田んぼは持っていませんが)」

こと婆「あ、みんな!ごめんね、待たせちゃった?」テッテッテー

にこちゃん「あ、こと婆さん。待たせたって何が?」

こと婆「えっとね、もち米を用意してたの♪」

花陽ちゃん「おおお!これでお餅が作れるんですね!?」キャッキャッ

うみ爺「はい♪あ、では臼のお湯を捨てますね....よいしょ.....」ジャー

こと婆「....じゃあ入れるよー」ペタッ

凛ちゃん「なんかわからないけど凄いにゃ....」

真姫ちゃん「凛が何を凄いって言ってるのか全然イミワカンナイんだけど、うみ爺さんたちはお餅つきをしたことがあるの?」

うみ爺「えっと....小さい頃にやったきりですかね....」

こと婆「正直ちゃんとできるか心配なんだよね」アハハ....

希ちゃん「ならみんなで頑張ろっ♪」

みんな「おー!」キャッキャッ

うみ爺「よし、私たちも勉強の成果を出さなければ!」

こと婆「うん♪」

うみ爺「えっと....確かはじめは潰しこねるんでしたっけ....こと婆さん、杵をください」

こと婆「はい、重いから気をつけてね....」ヨイショ

うみ爺「ありがとうございます♪」

絵里ちゃん「なんか大きな金槌みたいなのが出てきたわ」

にこちゃん「木でできてるから木槌っていうんじゃないの?」

こと婆「....これはね、杵っていうんだよ♪」

絵里ちゃん「なっ....全然ちがかったわ....(賢くなかったわ....)」

うみ爺「んしょ....んっ....よいしょ....」コネコネ

こと婆「(なっ!?うみ爺さん可愛すぎるよぉ♡....あ、凄い汗....)」

うみ爺「よっ....んっ....」ポタッ

こと婆「(チュン!!!!!汗、イン!!........うみ爺さんの汗が染み込んだお餅....♡)」ブシュッ

穂乃果ちゃん「わわっ!こと婆さん、鼻血がっ!」

こと婆「....はぁ♡....はぁ♡....だ、大丈夫だよぉ♪」プシャー

希ちゃん「ほ、本当に大丈夫....?」

うみ爺「ええ、心配です....」

こと婆「はぁ....はぁ....気にしないで♪そのうち止まるから」ポタッポタッ

うみ爺「なら....いいのですが....あ、とりあえず終わりましたよ。次はみんなお待ちかねの....」

穂乃果ちゃん「ぺったんできるの!?」ワクワク

うみ爺「はい♪」

凛ちゃん「凛楽しみにゃ!」

花陽ちゃん「自分たちの手でお餅を作れるなんて....」ワクワク

うみ爺「それでは、みんな順番にやってもらいますので、一列に並んでくだい」

みんな「はーい♪」キャッキャッ



うみ爺「並び終わりましたね。私が使ってた杵は重いと思いますので、特別に作ったこの小さい杵を使ってください。はい、穂乃果♪」

穂乃果ちゃん「わぁ、軽くて持ちやすい♪」ブンブン

絵里ちゃん「ちょ、穂乃果、振り回したら危ないわ!」

穂乃果ちゃん「ねぇねぇ、もうぺったんしていいの!?」ワクワク

うみ爺「はい、もちろん♪....あ、一度つく度に、こと婆....さんは鼻血が出てるので....えっと、私が素手でお餅を集めます。なので、くれぐれも手に直撃しないようにしてくださいね」ビクビク

みんな「はーい!」

うみ爺「じゃあ始めましょう♪」

穂乃果ちゃん「えへへっ♪いくよー!....ぺったん♪....ぺったん♪」ポフッ

うみ爺「良いですね、もう少し思い切りやって大丈夫ですよ」

穂乃果ちゃん「ぺったん♪ぺったん♪」ペチョッ

‥‥

‥‥‥‥

うみ爺「そろそろひっくり返して........はい、あとふたりですね。頑張ってください♪」

凛ちゃん「にゃにゃー!」ペッタン

‥‥

希ちゃん「ぺったん♪」ペタッ

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

うみ爺「結構滑らかになりましたね。はい、そろそろ終わりにしましょう」

穂乃果ちゃん「楽しかったねぇ♪」

絵里ちゃん「少し難しかったわ」

にこちゃん「でも、こんなに疲れるものなのね....」

うみ爺「では、お餅は私たちで持っていくので、みんなは先に戻っててください」

こと婆「お餅楽しみにしててね♪」

みんな「わーい♪」テッテッテー

うみ爺「さて、片付けは後でいいので、私たちも行きましょうか」

こと婆「うん♪私も味付けしないと」



チギリコネコネ

こと婆「よし、だいたいこのくらいの大きさでいいかな」

こと婆「それにしても、みんなちゃんとできて良かったなぁ♪」

こと婆「‥‥汗....♡」ゴクリ....

こと婆「すぅ〜....はぁ♪こころなしか、お餅からうみ爺さんの汗の匂いがしてる気がする〜♡」

うみ爺「ええっ!?私臭いますか!?さっき沢山汗をかきましたから....」クンクン

こと婆「チュン!?....う、ううううみ爺さん!?いつからここに....///」カァァ

うみ爺「え、ずっとここで見守っていましたが....」

こと婆「そう....だったんだ....////(どうしよう、気付かないでお餅の匂い嗅いで興奮したりしてた....バレてはないみたいだけど....うぅ....)」

うみ爺「うん....?....それより私お風呂に行ってきます」テッテッテー

こと婆「はぅ....///」



こと婆「みんなっ!お待たせ♪」

花陽ちゃん「よっ!待ってましたぁ♪」

うみ爺「花陽のテンションがおかしい気が....」

真姫ちゃん「あ、うみ爺さんも来た」

こと婆「味は、きなことあんこにしたけど、何もつけてないのもあるから、醤油付けたりしてね♪海苔も用意してるから」

にこちゃん「磯辺いいわね♪」

うみ爺「それじゃぁ食べましょう♪」

いっただっきまーすっ♪

花陽ちゃん「はむっ....おいひぃ....♪」モグモグ

穂乃果ちゃん「花陽ちゃん早っ!?........あれ?何もつけないで食べるの?」

花陽ちゃん「うん!素材の味を楽しむんだ♪」モグモグ

穂乃果ちゃん「へ、へぇ....穂乃果はきなこ食べよう」

真姫ちゃん「....自分たちでついたから特別に美味しい気がするわね」
凛ちゃん「うんうん♪」モグモグ

うみ爺「そんなにほおばって....喉につまらせないでくださいね?」

凛ちゃん「大丈....むぐぅ!?」

こと婆「凛ちゃん!?」ベシベシ

凛ちゃん「げほっげほっ....なぁーんて、冗談にゃ!」

こと婆「な、なんだぁ....」ホッ

うみ爺「もう、そういうイタズラは心臓に悪いです....」

真姫ちゃん「そうよ、うみ爺さんたちを困らせたらダメでしょう」

凛ちゃん「あ、あはは....ごめんなさいにゃ....(どうしよう、さっき本当に詰まりかけてたなんて言えない....)」

絵里ちゃん「あっ!しまった....そういえば私海苔がダメだったわ....」ショボン

希ちゃん「えっ、ならなんで巻いちゃったん!?」

絵里ちゃん「自分でもわからないけど....流れで....」

にこちゃん「もう、仕方ないわね....にこが食べてあげるわ。ほら、にこのはまだ巻いてないから代わりにあげる」

絵里ちゃん「にこ....ありがとう♪たまには頼りになるじゃない!」

にこちゃん「ちょっと....?そんな事言ったら食べてあげないわよ?」

絵里ちゃん「ごめんなさい食べてくださいにこ様さっきのことは冗談です嘘です本心ではありません」ドゲザ

にこちゃん「っ!?じ、冗談のつもりだったんだけど....?そんなことしなくても食べてあげるわよ....」



こうして、穂乃果ちゃんたちは初めてのお餅つきをしました。
お餅はゆっくり、しっかり噛んでたべましょう。

そしてまた、数日が経ちました。



本編の間にほっこり番外編タイム!
【みんなの宝物⑤ りんぱなちゃん編】

え?私たちの宝物ですか?

凛、あまり考えたことないにゃー....

うーん....でも、強いていうなら、私は『しゃもじ』です。

えっと、理由は....『大好きなご飯を盛りつけるのに必要だから』ですっ!

花陽ちゃんは相変わらずにゃ....

あ、そらなら凛はねぇ........『ワンピース』だにゃ。

理由は....そのワンピースはこと婆さんが作ってくれたんだけど、凛ね、最初はあまりスカートとか可愛いの自信がなかったんだにゃ....

だけどね、こと婆さんが、『何言ってるの?私は、その子が一番可愛くなれるお洋服しか作らいよ♪似合わないお洋服作ったり、そんな意地悪しないよ〜』って、凛が自信がない方がおかしいみたいに、笑いながら言ってくれたんだにゃ。

凛ね、その時に、『こんな凛でも変身できるんだ』って、自信を持てたにゃ。

だから、初めて着たワンピース、それが宝物にゃ。

ぴゃぁ....凛ちゃん理由もちゃんとしてて凄いなぁ....

花陽ちゃんは花陽ちゃんらしくて良かったにゃ♡

それじゃぁ凛たちはもう行くにゃ。

ばいばーい♪

つづく。



穂乃果ちゃん「こと婆さぁん、寒いよぅ〜」モギュー

こと婆「そうだねぇ〜」

穂乃果ちゃん「こと婆さん温かい♡」モミモミ

こと婆「ひゃあっ!?穂乃果ちゃん、何してるの〜??」

穂乃果ちゃん「お胸柔らか〜い♡」オムネモミモミ

こと婆「もう〜ダメだよ〜♡」モギュー

穂乃果ちゃん「えへへ〜♡」ダキツキ

うみ爺「‥‥」グヌヌ
絵里ちゃん「‥‥」グヌヌヌ

にこちゃん「穂乃果ったら....」
真姫ちゃん「うみ爺さんと絵里から何か感じるわね....」

希ちゃん「....ねぇねぇ、それより今日は大掃除するんやなかったっけ?」

うみ爺「あっ、そうでしたね。」

凛ちゃん「お掃除大変そうだにゃ....」

こと婆「ううん、いつもあまりお掃除しないところとか、自分たちのお部屋だけだから、あまり大変じゃないかも。なんせ、この家広いから....」ナデナデ
穂乃果ちゃん「〜♪」

うみ爺「はい、例えば....物置とかですね。」

花陽ちゃん「....頑張ったら....おにぎりくれますか?」

うみ爺「え、ええ、もちろん♪」

花陽ちゃん「全力で頑張らせていただきますっ!」ピシッ

絵里ちゃん「食べ物で....」アハハ....

こと婆「じゃあ、早速始めようか♪」

みんな「はーい!」



うみ爺「....とりあえず自分の部屋の掃除でもしますか....」

穂乃果ちゃん「‥‥」ジー

うみ爺「でも、いつも整理整頓を心がけていますし....あっ、本を少し片付けますか。」

ヨイショコラショヨイコラセッセ

うみ爺「さて....問題はデーデッデーな本をどうするかですね....」

‥‥

うみ爺「ん?ここに置いておいたはずなのに....」

穂乃果ちゃん「小夜啼鳥恋詩....硝子の花園....恋する園田....穂むらの壁を越えて....幼馴染の三角形....」

うみ爺「いぃぃぃぃやぁあああっ//////」カァァ

穂乃果ちゃん「うみ爺さんは難しそうな本沢山持ってるねぇ....」スゴイナァ

うみ爺「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ////////////」

穂乃果ちゃん「穂乃果も読んでみよー♪」ペラッ

うみ爺「だっ、ダメぇっ!!///」

穂乃果ちゃん
「私には幼馴染が2人います。

ひとりは、おっとり可愛い女の子。

そして、その子とは恋のライバルでもあります。

相手は、元気いっぱいで、私たちを引っ張ってくれる女の子....そう、もうひとりの幼馴染。

私たちは常に取り合い....争い....時に協力し....それでも....あの人は気付いてくれない。

声にも温度があるって伝えたい....あなたを想うほど、私の声は熱く熱く....あなたの鈍感さに、冷たく冷たく....

気付いてよっ!....もう馬鹿ぁっ!って、心で叫んでも....いつの間にか、またあなたを思ってしまっている。

きっと私は....あなたの籠の中から出られない....あなたに....気持ちを伝えられるまで....

でもダメなの....恥ずかしい....怖い....いろんな感情がぐるぐる回る....

それと同時に、こんな気持ちも込み上がる....

あなたの白く細い腕を....小さな唇を....光り輝く笑顔を....宝石のような目を....サラサラな髪の毛を....全てを私の物にしたい....と。

こんな破廉恥な私を、あなたが拒絶するかもしれない....そう思うと夜も眠れません....

‥‥‥‥」

‥‥‥‥

穂乃果ちゃん「うーん?....途中まで読んでみたけどよくわからないなぁ....」クビカシゲ

うみ爺「ぅぅっ....もぅやめてぇぇぇええっ!////返してくださいっ!////」ガバッ

穂乃果ちゃん「わわっ!?」

うみ爺「うぅっ....ぐすっ....少しひとりにさせてくださいっ....///」ナミダボロボロ

穂乃果ちゃん「う、うん....(何か悪いことしちゃったかな....)」テッテッテー

うみ爺「穂乃果に見られましたぁ....子供に、デーデッデーな本を読まれてしまいましたぁ....うわぁぁん....///」ナミダボロボロ



穂乃果ちゃん「読んじゃいけない本だったのかなぁ....」トコトコ

こと婆「あ、穂乃果ちゃん!ちょっと助けてぇ〜」アセアセ

穂乃果ちゃん「あ、こと婆さん....どうし―


にこちゃん「きゃっ、落としちゃった!」

真姫ちゃん「にこちゃん、ちゃんとやりなさいよ!」

にこちゃん「真姫ちゃんはずっと見てるだけじゃない!」

希ちゃん「わぁ!豚さんの蚊取り線香♪」キャッキャッ

絵里ちゃん「みんな見て見て!大きなだるまよ!」ハラショー!

花陽ちゃん「ぴゃ〜!何か倒れちゃった!」ドカーン

凛ちゃん「花陽ちゃん!?....あっ、凛も何か踏み潰しちゃったにゃ!」バリッ

ワーワー ギャーギャー ドンガラガッシャーン


穂乃果ちゃん「うわぁ....」

こと婆「穂乃果ちゃぁん....どうすればいいの〜??」アセアセ

穂乃果ちゃん「えっ!?....うーんと....みんなっ!!」

みんな「なぁに?」フリムキ

穂乃果ちゃん「ファイトだよっ♪」テッテッテー

こと婆「ああ、待ってぇ〜」アセアセ

ワーワー ギャーギャー ドンガラガッシャーン

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥


みんな「‥‥」

こと婆「チュン....」グデー

うみ爺「はぁ....」

こと婆「すごく....疲れたよ....もう嫌ぁ....」

うみ爺「ま、まぁ、一応終わったわけですし....」

穂乃果ちゃん「とっくに夕方....だけど....」

こと婆「そうだねぇ....もうご飯食べて寝ようか....」

うみ爺「あ、みんな、どちらにせよ今日は早く寝てくださいね?」

絵里ちゃん「どうして?」

うみ爺「それは明日の楽しみです♪....こと婆さん、私がご飯を作りますから、ゆっくりしていてください」

こと婆「ありがとう....」グデー



〜翌日〜



希ちゃん「スピリチュアル....zzz」

凛ちゃん「でんぐり返しにゃぁ....zzz」

うみ爺「みんな、起きてくださーい!」

絵里ちゃん「....んっ....もう朝....?」クアァ

うみ爺「あ、絵里起きましたね♪お願いです、みんなをおこしてくれませんか?」

絵里ちゃん「ええ....わかった....わ....zzz」

うみ爺「あらら....絵里ぃっ!」アセアセ

絵里ちゃん「ぅっ....お、起きればいいんでしょう....!」ムクリ

うみ爺「偉いです♪ほら、みんなも起きてください!」

絵里ちゃん「穂乃果、起きて」ベシベシ

穂乃果ちゃん「ぅにゃぁ....zzz」

絵里ちゃん「(何今の!?....可愛い♡じゃなくて....)ほら、起きてよー!」ベシベシ

穂乃果ちゃん「ぅ....絵里ちゃん....?」ムクリ

うみ爺「布団取り上げますよー?」

ガバッ

みんな「むぅ....」ムクリ

にこちゃん「寒い....」ブルブル

真姫ちゃん「もう、何よ....?」

穂乃果ちゃん「うんうん....まだ暗いよ?」

うみ爺「いいから外に来てください」テッテッテー

みんな「???」



うみ爺「間に合いますかね....」

こと婆「...あ、うみ爺さん、みんな来たよ♪」

凛ちゃん「....暗いにゃ....」

花陽ちゃん「うみ爺さん、いやがらせですかぁ?」

うみ爺「ち、違います!向こうの山の間らへんを見ていてください!」

希ちゃん「何が起こるんやろ....」

穂乃果ちゃん「....あっ、なんか出てきた!」

にこちゃん「お日様....?」

うみ爺「ええ、その通りです♪....ギリギリでしたが無事見れましたね」

絵里ちゃん「お日様が上るところなんて初めて見たわ....ハラショー....」

花陽ちゃん「綺麗だなぁ....」

真姫ちゃん「でもなんでお日様?」

こと婆「1年の初めの夜明けを見て、神様をお迎えするんだよ♪」

凛ちゃん「お日様は神様なのかにゃ!?」

こと婆「そうだよ〜♪」

穂乃果ちゃん「ええっ!?すごいよっ♪」キャッキャッ

絵里ちゃん「お日様ならここにもいるけど」モギュー

穂乃果ちゃん「絵里ちゃん??」

うみ爺「そうですね、穂乃果は私たちのお日様です♪」

にこちゃん「それじゃ、穂乃果も神様になっちゃうじゃない!」

みんな「あはははっ」キャッキャッ

希ちゃん「あ、全部見えてきた....綺麗やね♪」

‥‥‥‥

こと婆「ねぇうみ爺さん、この後初詣行く?」

うみ爺「お、いいですね!」

穂乃果ちゃん「....初詣ってなぁに?」

こと婆「あ、そうか、去年は雪で行けなかったもんね」

うみ爺「初詣というのは、神社などに参拝して、1年の感謝や、新年の無事と平安を祈願したりするんです」

みんな「へぇ....(よくわからない)」

真姫ちゃん「えっと....神社に行くの?」

うみ爺「そうですよ。遊丁柄楠村の近くにもありますので、これからみんなで行きましょうか」

絵里ちゃん「....神社初めて行くわ」

穂乃果ちゃん「狐さんがいる神社もあるんだよー♪」

絵里ちゃん「ハラショー!!」

うみ爺「あそこにはいませんがね....」



テクテク

こと婆「みんなでここを歩くのも2回目だねぇ」

絵里ちゃん「ええ....あそこに見えるのが神社?」

こと婆「うん!秋葉神社っていうんだよ♪」

凛ちゃん「朝早いのに人が沢山いるにゃ」

うみ爺「そうですね....ここら辺では秋葉神社がメインですから」

こと婆「なんて話してるうちにとうちゃーく♪」

穂乃果ちゃん「お願いごとするの??」

うみ爺「はい♪では早速行きましょう」

テッテッテー

にこちゃん「すごい並んでるわね....」

チャラッ

希ちゃん「?今お願いごとしてる人たちは、何を投げてるん?」

こと婆「ああ、お賽銭っていって、お金を入れてるんだよ」

真姫ちゃん「.....でも私たちは持ってないわ」

こと婆「あ、忘れてた....じゃあ、はい、みんなにあげるね♪」

穂乃果ちゃん「お金くれるのー?やったぁ♪」

うみ爺「穂乃果、それはお賽銭ですからね?」

絵里ちゃん「もぅ....ちゃんとお話聞いてたの?」

穂乃果ちゃん「う....そうだった....///」

うみ爺「....あ、次私たちですね。いいですか?二礼二拍手一礼ですよ?」

みんな「はーい!」


チャラッ

パンッパンッ

穂乃果ちゃん「(みんなが元気に過ごせますように)」

絵里ちゃん「(穂乃果に悪いことが起こりませんように)」

うみ爺「(沢山野菜ができますように)」

こと婆「(今年も楽しいことがいっぱいできますように)」

りんぱな「花陽ちゃん(凛ちゃん)とらびゅらびゅのままでいられますように」

希ちゃん「(今年も新しいことに沢山巡り会えますように)」

真姫ちゃん「(今年こそ素直になれますように)」

にこちゃん「(みんなにからかわれなくなりますように)」

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

穂乃果ちゃん「絵里ちゃん、何をお願いしたのー?」

絵里ちゃん「秘密よ♪」

穂乃果ちゃん「えー、気になる〜」キャッキャッ

うみ爺「(うっ....今めまいが....)」フラッ

こと婆「おっと....うみ爺さん大丈夫?」

うみ爺「はい、少しめまいがしただけです」

こと婆「そう?気をつけてね?」

花陽ちゃん「....あ、そこで何か配ってます!」

凛ちゃん「あの人、お祭りの時にもいた人だにゃ!」

こと婆「本当だぁ!!英玲奈ちゃ〜ん♪」テッテッテー

英玲奈「ん?....あっ、こと婆さんじゃないか♪」

うみ爺「本当に英玲奈ですか!?この間あんじゅとはお会いしましたが....お久しぶりですね....」

英玲奈「ああ、うみ爺さんも!あえて嬉しいよ!....お、お祭りの時には見なかった子もいるな」

うみ爺「ああ、あの時は私とこと婆さんでグループを作ってたんです。だから....にこと希と真姫の3人は初対面ですね」

英玲奈「そうだったのか。よろしくな♪」

3人「‥‥」ペコリ

こと婆「....あれ?もしかして甘酒!?」

英玲奈「ああ」

‥‥‥‥

英玲奈「はい、みんなも飲んでくれ」

こと婆「わぁ、ありがとう〜♪」

穂乃果ちゃん「お姉さんありがと♪」

英玲奈「いやいや、喜んでくれて嬉しいよ♪....ほら、うみ爺さんも」

うみ爺「あ、私は遠慮しておきます....それより、子供たちに飲ませても大丈夫ですか?」

英玲奈「これは子供が飲んでも平気だ。....そうか、そういえばうみ爺さんは甘酒でも酔うくらい弱いんだったな」アハハ

うみ爺「はい....///」

英玲奈「まぁ恥ずかしがらなくてもいいよ。で、お嬢さんたち、美味しいか?」

絵里ちゃん「ええ、ハラショーよ♪」

希ちゃん「温かくて美味しい♪」

英玲奈「それはよかった♪」ニコニコ

真姫ちゃん「〜♪」ゴクゴク

こと婆「....そういえば英玲奈ちゃんはどうしてここに?」

英玲奈「ん?ボランティアみたいなものさ」

こと婆「へぇ、遊丁柄楠村の?」

英玲奈「そうだ。....こと婆さんたちはこれからどうするんだ?」

こと婆「うーんと....お参りもしたし帰ろうかなぁ」

英玲奈「そうか、気をつけて帰るんだぞ?あと、いつでも村に遊びに来てくれ。ツバサたちも喜ぶ」

こと婆「うん♪」

うみ爺「それじゃ、みんな、帰りましょうか♪英玲奈、甘酒ありがとうございました」

英玲奈「ああ、またな♪」



テクテク

穂乃果ちゃん「美味しかったなぁ♪」

凛ちゃん「体がぽかぽかしたにゃ♪」

こと婆「それにしても英玲奈ちゃんがいたのには驚いたなぁ♪........ああっ!!」

花陽ちゃん「ぴゃあっ!?こと婆さんどうしたの?」

こと婆「あのね、みんなに渡したいものがあるの!ね、うみ爺さん」

うみ爺「‥‥」

こと婆「うみ爺さん....?」

うみ爺「は....はいっ!な、何でしょう?」

こと婆「?....そろそろみんなにアレを渡さないと!」

うみ爺「ああ、そうでしたね。神社の前になってしまいますが....みんな集まってください」

希ちゃん「何するん?」

こと婆「去年いい子にしてたみんなに、お年玉をあげたいと思います♪」

絵里ちゃん「お年玉....?」

真姫ちゃん「あ、もしかして!」

こと婆「真姫ちゃんは毎年お父さんに貰ってたかな?........はい、みんな♪」

にこちゃん「袋?」

こと婆「開けてみて♪」

穂乃果ちゃん「....わぁ!お金が入ってる♪」

絵里ちゃん「ほんとね、どうして??」

こと婆「そろそろみんなもお買い物とかしたい年頃なんじゃないかなぁって。それに、みんないい子だから♪」

花陽ちゃん「で、でもこんなにいっぱい....」

こと婆「いいの、みんなに使ってもらいたいの♪受け取って!」

穂乃果ちゃん「....嬉しいなぁ♪穂乃果たち、お店とかでお買い物していいの!?」

こと婆「うん、こんどから一言くれれば、村に行ってもいいよ♪」

穂乃果ちゃん「やったぁ♪こと婆さん大好き〜♡」モッギュー

こと婆「えへへ〜♡」ナデナデ

希ちゃん「すごい、ウチお金持ちや♪」

こと婆「あ、でもお出かけする時は、3人以上で行くこと。いい?」

みんな「はーい♪」

‥‥‥‥

うみ爺「はぁ....はぁ....(苦しい....)」

にこちゃん「うん?うみ爺さん....!?」

うみ爺「こと婆さん....まずいかも....しれません....」フラッ

こと婆「えっ!?」

ドサッ

みんな「‥‥!?」

うみ爺「はぁっ....はぁっ....ぅぐっ、はぁ....」

こと婆「嘘....」ゾワァ

穂乃果ちゃん「うみ爺さん....いきなりどうしちゃったの....!?」ビクビク

こと婆「うみ爺さん、大丈夫!?しっかりして!?」

うみ爺「はぁ....はぁ....」

真姫ちゃん「ぱ、ぱぱを呼ばないと!」

こと婆「うん!!絵里ちゃん、お医者さんを呼んできてっ!うみ爺さんは私がお家に運ぶからっ!」

絵里ちゃん「わ、わかったわ!」

ボフン

絵里ちゃん「急がないと大変チカっ」テッテッテー

こと婆「うっ....(重い....けど、頑張らなきゃ!)」

希ちゃん「どうすれば....」

こと婆「みんな、帰り方わかるでしょう?先に帰って、お布団の用意と、冷たい飲み物、手ぬぐいと桶に水を入れて出しといて!」

穂乃果ちゃん「わ....わかった!みんな、急ごう!」テッテッテー

みんな「うん!」テッテッテー

うみ爺「はぁっ、はぁっ....すみ....ません....」

こと婆「(すごい汗....苦しそう....)うみ爺さん、もう少し頑張ってね!」ガッ



こうして、みんなは新年を迎え、初めてのお年玉を貰うことができました!

しかし....うみ爺さんが倒れてしまいました....

そして........



本編の間にほっこり番外編タイム!
【みんなの宝物⑥ 真姫ちゃん編】

ゔぇえ....私の宝物??

うーん....『無い』わね

どうしてって?

正直に言うと、みんなが....全てが宝物。

だけど、それってとても欲張りだと思うの。

みんなが、誰かが、これが、あれが、って、無理に自分のなかで特別な物を決める必要は無いと思う。

だから、私は決めたの....自分が死んでしまう時にだけ、ワガママにこう言いたいなって。

『大切なものが沢山できたこの人生が宝物だ』って。

少し....おかしいかもしれないけど、それでも胸を張って言うわ。

....え?やけに素直だねって?

ちょ....///イミワカンナイ!///

も、もう私は行くわ!///テッテッテー

つづく。



絵里ちゃん「お医者様!こっち!」テッテッテー

お医者様「ああ、わかってる!」テッテッテー

穂乃果ちゃん「....あ、絵里ちゃんたち来た!」

にこちゃん「こと婆さんたちより早く来れたわね....」

お医者様「....こと婆さん?うみ爺さん?どちらが倒れたんだ?」

真姫ちゃん「ぱぱ!大変なの!秋葉神社で、うみ爺さんが突然苦しみ出して....!今....今....」ナミダボロボロ

お医者様「真姫....(秋葉神社の近くには遊丁柄楠村があったはず....いや、パニックになって村に行く選択肢を考えることが出来なかったのだろう....)今、こちらに向かってるのかな?」

にこちゃん「はい、もうすぐ来ると思います....」

お医者様「(この日に突然苦しみ出して....倒れ込む....発汗と発熱がみられるなら、最悪の事態を考える必要があるかもしれないな....)....みんな、お布団を―

希ちゃん「用意してます!」

お医者様「なら話が早い。だけど、手ぬぐいを、いまだしてる数よりももっと沢山用意しておいてくれ!」

凛ちゃん「り、凛たちが行ってくるにゃ!」テッテッテー

花陽ちゃん「うん!」テッテッテー

お医者様「さて....(ただの風邪であることを願いたい....あの2人にはいつもお世話になってるからな....)」

こと婆「....ふぅ....ふぅ....」ザッザッ

穂乃果ちゃん「あっ!こと婆さん!」

お医者様「今行きます!」テッテッテー

こと婆「お医者さん....」

うみ爺「んぐぅ....はぅっ....はぁっ....」

お医者様「っ!?ここからは私が運びます!急がないと!」ヨイショ

こと婆「うみ爺....さん....」ペタン



お医者様「水を絞った手ぬぐいをくれ!」

穂乃果ちゃん「は、はいっ!」

うみ爺「はぁっ....はぁ....(あれ....意識が遠のいて....)」

クラッ

お医者様「(急に意識が....!?まさか....!!)みんな!ここから少し離れてくれ!」

希ちゃん「えっ?えっ?」

お医者様「いいから早―

うみ爺「....ぅ゛あ゛あ゛あ゛っ!!ん゛く゛ぅ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」ジタバタ

穂乃果ちゃん「何....あれ....」ビクビク

にこちゃん「あれが....うみ爺さん....なの?」ゾクゥ




うみ爺「ん....こ、ここは....?」

ポツン

うみ爺「真っ白な空間....私1人で....?」

???「あははっ、こんにちは、お姉さん」

うみ爺「....誰ですかっ!」

???「そうだねぇ....人間たちは、僕のことを『征服の悪魔』って呼ぶねぇ」ケラケラ

うみ爺「悪魔....?それより、なんで私はこんなところにいるのですか!?」

征服の悪魔「えへへ、気になる??....あ、現実世界ではお姉さん、大変みたいだねぇ♪意識がなくなって―

うみ爺「訳の分からないことを言わないでください!!」キッ

征服の悪魔「あは♪そうだよね、今のお姉さんと現実世界のお姉さんとでは、記憶を共有できないからねぇ....」クスクス

うみ爺「何を....言ってるのですか....目的を教えてください!!」

征服の悪魔「目的かぁ....僕ねぇ、お姉さんの事が好きになっちゃった♪」

うみ爺「ふざけないでくだ―

征服の悪魔「だからね、お姉さんの体を頂こうと思うんだ♪」ニコッ

うみ爺「....い....頂く.....って....?」ゾワァ

征服の悪魔「そっかぁ、僕が体を頂いたらお姉さんは死んじゃうんだぁ♪」アハッ

うみ爺「....そ、そんな....」ビクビク

征服の悪魔「はぁ....そろそろ始めようかな。あ〜むっ♪」

うみ爺「い、い....嫌ぁぁぁぁぁっ!!!痛いですっ!あ゛あ゛っ!」フルフル

征服の悪魔「ちょっと動かないでよ....お姉さんの魂が食べずらいでしょう?....はむっ」イライラ

うみ爺「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」

征服の悪魔「あはぁ♪美味しいなぁ♪」




お医者様「....これは本当にまずい....こと婆さん、手足を拘束します。早く手ぬぐいを!」

こと婆「拘束って........でも....わ、わかりました!」

お医者様「....危ないので私が抑えてる隙に、きつめに縛ってください。さぁ、早く!」

うみ爺「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」

ドンドンドンドンッ!

お医者様「ぅぐっ....」

こと婆「お医者さん........ごめんねうみ爺さん、これもうみ爺さんのためなの....っっ!!」キュッ

お医者様「ふぅ....足さえ固定してしまえば、動き回ることはできません。次は腕です!できるだけ手首の方をお願いします!(力が強すぎる....女の人の力じゃない....!!!)」

こと婆「は、はいっ!」キュッ

うみ爺「う゛う゛う゛っ!!ん゛う゛う゛あ゛あ゛っ!!!」

パクパク

こと婆「ひぃっ....」

お医者様「危ない....こうなったら....」

キュッ

こと婆「口と....目まで!?」

お医者様「今はそんなことを言っていられません!!!放っておいて噛まれなどしたら....」

こと婆「噛....む....?」ゾワァ....

うみ爺「ん゛〜〜〜っ!!!」ジタバタ

花陽ちゃん「なんで....うみ爺さんがこんな目に....」プルプル

凛ちゃん「花陽ちゃん、しっかりするにゃ....」ブルブル

穂乃果ちゃん「....お医者様!うみ爺さんはどうしちゃったの!?」ブルブル

お医者様「....これは....最悪の事態だ....」

こと婆「最悪....って....」ゾワァ

お医者様「....年初めに発症すると言われている....通称『征服の悪魔』....それに間違いない....」

にこちゃん「その病気にかかったら....どうなっちゃうの?」

お医者様「病気なんてものじゃないんだ....名前の通り悪魔....このままだと、征服の悪魔に体を乗っ取られて、うみ爺さんという人間は....死んでしまう....!!!」

みんな「....!!!!」

こと婆「嘘....ですよね....?」ナミダボロボロ

真姫ちゃん「ぱぱ!うみ爺さんを救ってよっ!!」ナミダボロボロ

お医者様「こればかりは医者が全力を尽くしても無駄だ....そして、ここにいる全員も、体を手にした征服の悪魔にころされてしまう....」ゾワァ

希ちゃん「ウチたちも....?」

凛ちゃん「信じられないにゃぁっ!」ガクガク

お医者様「私だって信じられない!こんなことは滅多にないんだ!それが知り合いに....起きてしまった....」ウルウル

こと婆「嫌だぁっ....嫌だよっ....!お医者様!どうすれば....征服の悪魔を倒せるんですかぁっ!!」ナミダボロボロ

お医者様「....方法は....1つだけ....あります」

穂乃果ちゃん「あるのっ!?」バッ

お医者様「....森の洞窟の....極悪の鬼しか持っていない....『穂むらまんじゅう』という薬があれば....」

絵里ちゃん「悪い鬼....」

こと婆「わ、私が行きますっ!....んぁっ!!」

お医者様「ダメですっ!あそこに入って、帰ってこれた人なんていません!!」

こと婆「嫌だぁぁぁっ!!離してぇぇぇっ!私がっ!私がっ....行かない....と....うぅっ....」ナミダボロボロ

うみ爺「ん゛ぅ゛〜〜〜〜〜っ!!!」ジタバタ

ドカッ

こと婆「う゛っ....おっ、おえぇぇぇっ....」ビチャッ

お医者様「こと婆さん!?くそっ、こんなに縛られてて腹を蹴れるなんて....もっと離れて!!」

こと婆「はぁ....はぁ....うっ、うぅっ....なんで....うみ爺さんが....」ナミダボロボロ

お医者様「....昔から....征服の悪魔は綺麗で完璧な女性に恋をし....体を奪い取ると言い伝えられてきました....それに、うみ爺さんが....」

穂乃果ちゃん「選ばれちゃったの....?....穂乃果わかんないよぅ....せいふくのあくま?乗っ取られる?わかんないよぅっ!!」

お医者様「もう....穂むらまんじゅうがなければ....時間の問題でしょう....」

こと婆「ぁぁっ....ふわぁぁぁあんっ!」ナミダボロボロ

‥‥

穂乃果ちゃん「穂乃果が行く....」

お医者様「い、今なんて!?」

穂乃果ちゃん「方法が1つしかないならっ!誰かがやらないとうみ爺さんは死んじゃうんでしょう??....やるったらやるっ!!穂乃果がやってみせる!!」テッテッテー

絵里ちゃん「待って....穂乃果ぁっ!」テッテッテー

にこちゃん「ちょ、ダメよ行ったら!」

希ちゃん「ウチも行くぅっ!!」テッテッテー

真姫ちゃん「希まで....」

お医者様「な....なんてこった....あの子たちには危険すぎる....無駄死にをすることになるかもしれない....」

凛ちゃん「....行っちゃった....にゃ....」

花陽ちゃん「なん....で....こんなことになるの....」

こと婆「嫌ぁぁぁぁぁぁぁっ!私も行かせてぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!」ナミダボロボロ

お医者様「あなたまで死んでしまったらこの子たちはどうするんですか!!....いざとなったらあなたの手でうみ爺さんを殺し、みんなを助けなければならないんです!」

こと婆「嫌だ嫌だ嫌だ!止めないでぇっ!!」ナミダボロボロ

ガシッ

お医者様「....もう....あの子たちに託すしかないんです....」




征服の悪魔「あははぁっ♪今、お姉さんがお姉さんの大事な人を痛めつけたよぉ♪」アハハッ

うみ爺「ぅぐぅ....ゼェゼェ....」グデー

征服の悪魔「....お姉さん....しぶといね....僕ねぇ、そういう人を虐めるのがだぁい好きなんだぁっ♪だって、長く長く楽しめるでしょ―

『穂むらまんじゅうという薬があれば....』

征服の悪魔「あ?穂むらまんじゅう!?....くそっ、まずくなってきた....」

うみ爺「ぅぅ....はぁ....はぁ....」グデー

征服の悪魔「ふふふっ♪穂むらまんじゅうが先か、お姉さんが負けるのが先か....面白いじゃん♪....あ〜むっ♪」

うみ爺「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!う゛う゛っ!!!」フルフル




穂乃果ちゃん「うみ爺さん....」

絵里ちゃん「穂乃果、私はあなたが行く所ならどこまでもついていくわ....けど、実際に鬼にあった時どうするつもり?」

穂乃果ちゃん「そんなの....」

希ちゃん「倒すしかないやん....?」

絵里ちゃん「希!?なんでついてきてるの!?」

希ちゃん「ウチだって....うみ爺さんがいなかったら今頃とっくに........だから恩返し!このままうみ爺さんが死んでしまうなんて嫌!」

絵里ちゃん「それは私も同じよっ!!」

穂乃果ちゃん「なら、早く行かないと....!!」テッテッテー

希ちゃん「絵里ちゃん、行くよ!」テッテッテー

絵里ちゃん「穂乃果....希.....!!」テッテッテー

カーカー

ザワザワ

穂乃果ちゃん「だいぶ走ってきたのに....」

絵里ちゃん「洞窟なんて見当たらないわ....」

ヒュコォォォ

希ちゃん「!?」ゾクゥ

絵里ちゃん「希、どうしたの?」

希ちゃん「い、今向こうから音が....」

絵里ちゃん「向こう?....この草の向こうってこと....?」

穂乃果ちゃん「草をどかせば....え!?これって!」

絵里ちゃん「間違いないわ!」

希ちゃん「洞窟....!」

ポツン....ポツン....

絵里ちゃん「真っ暗だわ....でも....」

希ちゃん「行かなくちゃ....」

穂乃果ちゃん「そぉーっと入るよ....」

トコトコ

希ちゃん「何も見えない....」

ボッ

3人「灯りが!?」

穂乃果ちゃん「急に明る―

???「あらぁ?美味しい匂いがすると思ったら....極悪鬼ゆきあり姉妹の洞窟に何の用かしらぁ?」

???「あ、雪穂姉様、久しぶりの人間の子供みたいよ♪」

雪穂鬼「へぇ、可愛いじゃない♪ねぇ、お嬢ちゃん」

サワァ

穂乃果ちゃん「ひぃっ....そ、そこは女の子の大事なところだから、触っちゃダメってうみ爺さんが....」ゾワァ

雪穂鬼「あはぁ♪とっても純粋なのねぇ♪ねぇありさ」

ありさ鬼「おお、こっちの子は育てればジューシーな子になりそうよ、雪穂姉様♪」

希ちゃん「っ....」ブルブル

絵里ちゃん「」グヌヌ....

雪穂鬼「見て見て、狐のしっぽが生えてるわ♪」

ありさ鬼「みんな捕まえて、焼いて食べましょうよ、雪穂姉様♪」

絵里ちゃん「もうっ、なんなのよっ!!!」ナノヨッ....ヨッ....

キィィィン

雪穂鬼「ぅっ....」
ありさ鬼「うぅっ....」

穂乃果ちゃん「耳を抑えてる....」

希ちゃん「もしかして....」

雪穂鬼「....気が変わったわ、ありさ、生け捕りはやめましょ」

ありさ鬼「私は雪穂姉様の仰せのままに♪」

絵里ちゃん「危ない....希、鐘に変身はできるかしら?」

希ちゃん「うん....あ、そっか!わかった!」

ドロンッ!!

雪穂鬼「げっ、何よあれぇ!?」

ありさ鬼「変身?」

絵里ちゃん「穂乃果、耳を塞いでてっ!」

穂乃果ちゃん「う、うんっ!」

雪穂鬼「なっ、まさかっ!」

「カァァァァァン!!!!」

雪穂鬼「う゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!頭が割れるぅっ!」

ありさ鬼「雪穂姉様ぁっ!あ゛ぁ゛っ!」

穂乃果ちゃん「あ、効いてるよっ!」

雪穂鬼「....人間ごときが....どう―

絵里ちゃん「今度はもっと大きな音をだしてみようかしら」

穂乃果ちゃん「うんうん、きっと鬼さんも倒れるよっ!」

雪穂鬼「なっ....」ブルブル

ありさ鬼「雪穂姉様ぁ....」ブルブル

絵里ちゃん「せーのっ―

雪穂鬼「待ってぇ!!」

絵里ちゃん「え!?」ピタッ

雪穂鬼「許してっ!食べるなんて嘘っ!ね、ありさ?」

ありさ鬼「う、うん、雪穂姉様」

絵里ちゃん「でも、大切な人の大事なところを触ったり....大事な家族をジューシーと言ったり....許せないわねぇ??」ゴォォォ

雪穂鬼「ひっ....」

ありさ鬼「ど、どうすれば許してくれるの!?」

絵里ちゃん「そうね....なら穂むらまんじゅうを頂こうかしら?」

雪穂鬼「ほ、本当にそれで許してくれるの!?」

絵里ちゃん「ええ、くれたら帰ってあげるわ」

雪穂鬼「ありさ、この子に穂むらまんじゅうを渡してっ!早くっ!」

ありさ鬼「うんっ、雪穂姉様!」テッテッテー

テッテッテー

ありさ鬼「はい、持ってきたよ。これで帰ってくれるの??」

絵里ちゃん「....ええ、確かに頂いたわ。ありがとう」ニコッ

雪穂鬼「なら早く帰って!!」

絵里ちゃん「そうね、穂乃果、希、早く帰りましょう♪」

ドロンッ!!

穂乃果ちゃん、希ちゃん「うん....(絵里ちゃん凄いなぁ....)」

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

雪穂鬼「悪魔だったわ....」

ありさ鬼「初めて恐怖を覚えたよ....」




うみ爺「ん゛ぅ゛〜〜〜〜〜っ!!!」ジタバタ

こと婆「うみ爺さん....うみ爺さん....」ナミダボロボロ

穂乃果ちゃん「ただいまー!」

にこちゃん「おかえりなさい........って、穂乃果!?」

お医者様「何だって!?」

花陽ちゃん「無事だったの!?」

希ちゃん「なんや、死んじゃった方が良かったん?」

凛ちゃん「ううん、無事で良かったにゃ!!」

お医者様「もしかして穂むらまんじゅうを取ってきたのか!?あの極悪鬼姉妹と呼ばれる鬼がいる洞窟から!?」

絵里ちゃん「ええ、大きな音を立てたらひんひん泣いて渡してくれたわ。」

お医者様「なんと....豆やイワシの頭でも倒せないと聞いていたのに....そんな弱点があったなんて....」

うみ爺「ん゛ん゛っ゛!ん゛ぅ゛う゛っ゛!」ジタバタ

お医者様「ああ、それより食べさせないと!絵里ちゃん、それをよこしてくれ」

絵里ちゃん「は、はい」




征服の悪魔「え....?なんだよこの臭い!!まさか穂むらまんじゅう!?」

うみ爺「くふぅ....はぁ....」グデー

征服の悪魔「嫌だ....僕死んじゃうじゃん??....お姉さん、早く逝ってよ!!」

うみ爺「は....はは....私は死んだらいけないんですよ....」

征服の悪魔「ぐっ....なんで人間はいつもこうなんだよ!!なんで他人のために頑張れるんだよっ!?」

うみ爺「理由なんて....ないですよ....家....族....ですから....」

征服の悪魔「みんなそう言うんだっ!!それでもお姉さんは初めてのタイプだ!!なんで逝ってくれないんだよっ!?僕死んじゃうよっ!?」

うみ爺「....私の....勝ちですよ....」ニタァ

征服の悪魔「いっ....嫌だぁっ!!穂むらまんじゅうなんて食べさせられたらっ........」

うみ爺「....さっきまでの余裕は....どこに行ってしまったんだか....」ヘラヘラ

征服の悪魔「ひぃっ....来るっ!!」ビクビク




お医者様「....よいしょ....これを食べさせれば....」

うみ爺「んむぅっ....」

ゴクン

こと婆「食べた!?」

お医者様「ええ、きっとこれで―

うみ爺「う゛....う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛っ゛っ゛!!!!」ジタバタ

‥‥‥‥

うみ爺「‥‥zzz」スヤァ

こと婆「寝ちゃった....」

お医者様「こ、これで....征服の悪魔は倒せたはずです....」

真姫ちゃん「ぱぱ、これでうみ爺さんは平気なの!?」

お医者様「そのはずだ。それに、疲れがある程度回復したら....そうですね、夜から明日の朝までには目覚めると思います....」

こと婆「よかっ....た....」

お医者様「それにしても穂むらまんじゅうを手に入れたなんて凄すぎる!残りを持ち帰って薬を作れれば、誰でも征服の悪魔に打ち勝てる!いや、そもそも征服の悪魔なんてものは消えたのか....??どちらにせよ、穂乃果ちゃん、絵里ちゃん、そして希ちゃん、これは本当にすごい事だ!誇りに思ってくれ!」

穂乃果ちゃん「は、はい....///」

絵里ちゃん「希がいなかったらダメだったけど」

希ちゃん「いやいや、絵里ちゃんこそいなかったらとっくに鬼さんにやられちゃってるよ!」

絵里ちゃん「そうかしら....穂乃果が行くってことは私も行くってことよ?私がいないなんてことは絶対にありえないわ」

穂乃果ちゃん「あはは....」

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

うみ爺「(何でしょう....すごく体が疲れている気がします....)」

‥‥

うみ爺「ん....」ムクリ

こと婆「うみ....爺さん....zzz」スピィ

うみ爺「こと婆....さん?お腹の上で寝られると動けませんよ....」

みんな「....zzz」

お医者様「....zzz」コクン

うみ爺「みんな....それにお医者様まで!?....あ、私は....」

うみ爺「確か初詣の帰りに....ダメです、思い出せません........あ....へぁ、はっくちっ!」ズビッ

こと婆「チュン!?」ガバッ

ゴツーン

こと婆「痛ぁい....!」ズキズキ

うみ爺「うっ....いきなり頭突きですか....」ジンジン

こと婆「って....あれ?うみ爺さん....?」

うみ爺「ええ、うみ爺です♪」

こと婆「もう....良くなったの?」ウルウル

うみ爺「そうみたいです。何故か....心身共に疲れてますけどね....」

モッギュー♡

こと婆「ぅあぁぁん!うみ爺さんっ!!!」ナミダボロボロ

うみ爺「こと婆さん!?」

こと婆「死んじゃうのかと思ったよぅ!もう会えなくなっちゃうのかと思ったよぅ!ぴぇぇぇぇんつ!」ナミダボロボロ

うみ爺「うっ、そんなに....私は心配させてしまったのですね....もしかしてみんなに迷惑などは....?」

こと婆「うみ爺さんったら、悪魔にとりつかれて、沢山暴れてっ!沢山苦しんでっ!すごく....すごく心配したんだからっ!」ナミダボロボロ

うみ爺「悪....魔....?それに暴れて迷惑を....」

こと婆「全部うみ爺さんが美人さんで完璧なせいなんだからっ!」ナミダボロボロ

うみ爺「え、な、いきなり何の話ですか!?」

こと婆「馬鹿馬鹿馬鹿ぁっ!うぅっ........ぐすん........zzz」モギュー

うみ爺「ええっ!?寝てしまいました....」

こと婆「馬鹿ぁ....zzz」

うみ爺「馬鹿、ですか....そうですね、私はみんなに心配をかけてしまった大馬鹿者ですね....でも、みんなのおかげで私はここにいるのでしょう....」

‥‥

うみ爺「何があったのか思い出せませんが、きっとあと少しで私は死んでいた....この恩はどう返せば....」クスクス

‥‥

うみ爺「ですが....何か酷く....痛い思いをした気がします....」

『あはぁ♪美味しいなぁ♪』

うみ爺「うっ....!?」ゾクゾクッ

うみ爺「なんですか....今のは........でも、記憶の中に確かに存在するような....」

ピクピクッ

うみ爺「何故?....思い出そうとすると震えが....」

こと婆「うみ爺....さん....zzz」

うみ爺「....もう過ぎたことです。気にするのはやめて寝ましょうか....自分の知らない内になにか大変なことが起きていたなんて、本当に不思議ですねぇ....」



こうして、うみ爺さんは征服の悪魔から救われました。
もちろん次の日の朝は、みんなわんわん泣いてうみ爺さんに抱きつきました。

そして、また数日が経ちました。




本編の間にほっこり番外編タイム!
【みんなの宝物⑦ 希ちゃん編】

え〜?ウチの宝物?

そんなん聞いてどうするん?

....ふぅん、なんとなくかぁ....

うーん、ひとつでしょ?沢山あって決められないなぁ....

え?何でもいいから1つ言えって?

....じゃあ....『この身体』かな。

理由は大したことないんよ?

ウチね、前は森の泉ってとこを護ってたんやけど、ある日森の神様に追い出されちゃったんよ。

その時に、たぬきの子供になっちゃった....

でもね、それから楽しい♪

みんなに会えて....ウチは新しい事に巡り会うことがとても大好き♪

だからね、ウチは森の神様がくれたこの身体が宝物。

それに、森の神様も、ウチのために森から追い出したんじゃないんかな〜って思うんよ。

って、なんか長話しちゃったなぁ

ばいばーい♪

つづく。



穂乃果ちゃん「はぁ....」

うみ爺「....どうしました?溜息なんて珍しいですね」

穂乃果ちゃん「うん....もしもだよ?この間、うみ爺さんが本当に死んじゃってたら、穂乃果はどうするのかなぁって....」

うみ爺「ほぅ....それで、穂乃果の答えは?」

穂乃果ちゃん「多分ね....おかしくなっちゃうと思うんだ....受け入れられなくて、穂乃果、沢山泣いて、自分も死んじゃいたくなるかも....」

うみ爺「....だからといって、自ら命を絶つのは絶対にしてはなりませんよ?」

穂乃果ちゃん「うん、わかってるけど....なんだか怖くなっちゃって....」

うみ爺「はぁ....」

モッギュー♡

穂乃果ちゃん「ひゃぁ....♪」

うみ爺「私はいなくなったりしませんよ♪もしも、また危険なことがあったら....私はみんなを信じているので、その時は助けてください」

穂乃果ちゃん「....うん....♪」

うみ爺「....こうして穂乃果のことを抱きし―あっ♡」

穂乃果ちゃん「今の声うみ爺さん!?」

うみ爺「ぇぁぁ///な、なんで胸を揉むんですかっ!?///」カァァ

穂乃果ちゃん「こと婆さんと大きさが全然違うなぁって思って♪....でも、うみ爺さんがいきなり可愛い声出してびっくりした!」

うみ爺「ち、ちちち違うんですっ!///私はただ....こういうのに慣れていないというか....///」モジモジ

穂乃果ちゃん「こういうこと??」

うみ爺「も、もう!破廉恥ですっ!//////」

穂乃果ちゃん「わぁっ!?....」コテン

ドサァ

穂乃果ちゃん「あ、本の山崩しちゃった....ごめんなさい....」

うみ爺「あらら、怪我はないですか!?(ん?確かその山の下には....)」

穂乃果ちゃん「うん....あれ?なんかひとつだけほかの本とは違うのがある....」ヒョイッ

うみ爺「ぁぁっ!!」ドキッ

‥‥

穂乃果ちゃん「....ふぇえ....///」カァァ

うみ爺「ほ、穂乃果....あの....///」

穂乃果ちゃん「な、なんでここに描かれてるお姉さんたちは裸んぼなの?///」

うみ爺「〜//////」ボッ

穂乃果ちゃん「....うみ爺さん....これを見て....えっと....え....えっちなこと....考えたりするの?//////」モジモジ

うみ爺「....ご、ごめんなさいっ!/////////」カァァ

穂乃果ちゃん「っ///ほ、穂乃果....もう行くね....」テッテッテー

うみ爺「穂乃果ぁっ!///待って....ください....」

ポツン

うみ爺「もう....終わりました....」ゲッソリ

うみ爺「きっと軽蔑して....みんなにも言いふらすんでしょう....あはっ....あははっ....嫌われて私はここにいられなくなってしまいますね....」ゲッソリ

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

うみ爺「なんてことが....先ほどありまして....///」

こと婆「....うみ爺さん........私がいるのに....!!」

うみ爺「えっ、いやっ、そんな....」

こと婆「その本は....何のために....?」

うみ爺「いいいいい、言えませんよっ!///」カァァ

こと婆「っ!!....私とは....そういうことしてくれないのにぃっ!うわぁぁぁぁん!」

うみ爺「ええっ....だって....好きな人となんて....は、恥ずかしすぎますぅ....///」

‥‥

こと婆「....なーんてっ、嘘だよーん♪」

うみ爺「こ、こと婆さん....」ウルウル

こと婆「でも....少し本当かも。今日の夜....みんなが寝た後....私の部屋に来てくれる....?そしたら、穂乃果ちゃんと仲直りする方法を教えてあげる」

うみ爺「へ、部屋で何をするんですか!?///」

こと婆「来てくれないなら....しーらないっ」プイッ

うみ爺「なっ!?........わ、わかり....ました....///」

こと婆「なぁにが??」ニタァ

うみ爺「....行きますっ!///で、ですから、どうすれば穂乃果と元通りになれるか教えてくださいっ!」

こと婆「よく言えましたぁ♪....あれぇ?でもなんでそんなに顔が赤いんだろう....お洋服を作るの手伝ってもらおうとしただけなのに、何か勘違いをしてたのかなぁ??」

うみ爺「よよよよ、洋服!?....わ、わたっ、わたひっ....あのっ、そのっ....//////」カァァ

こと婆「やっぱりうみ爺さんは変態さんなのかぁ....」ニタァ

うみ爺「ちっ、違っ....///そんなっ....破廉恥な....///」カァァ

こと婆「ふふふっ♪かぁわいい♡....嘘嘘、ごめんねうみ爺さん。ほんとはさっきね....こんな事があったの」


〜少し前〜

穂乃果ちゃん「ぅぅ〜///」ポワンポワン

こと婆「あれ?穂乃果ちゃん?」

穂乃果ちゃん「きゃぁっ!?」

こと婆「わわっ!?どうしたのぉ!?」

穂乃果ちゃん「あ、こと婆さん....」

こと婆「うん....?なんだか穂乃果ちゃんおかしいよ??」

穂乃果ちゃん「う....えっと....さっきね、うみ爺さんのお部屋で遊んでたんだけど....///」

こと婆「だけど....?」

穂乃果ちゃん「あの....ぇ、ぇっちな本....があって....///」カァァ

こと婆「(うみ爺さんがそんな物を!?)」

穂乃果ちゃん「女の人が裸んぼで....穂乃果びっくりしちゃって....えっと、そのっ....逃げてきちゃった....」

こと婆「へ、へぇ....うみ爺さんのことが嫌になっちゃったのかな?」

穂乃果ちゃん「....う、うみ爺さんのことは大好きだけど....びっくりしちゃったから....///でも、大人だから仕方ないんだよね....?ね、こと婆さん?」

こと婆「ええっ!?し、仕方ないんじゃないかな....あはは....」

穂乃果ちゃん「そうだよね、仕方ないんだよね!....穂乃果、逃げてきちゃったから、後で謝らないと....」

こと婆「うん、そうしよう....」

穂乃果ちゃん「うん!....じゃあ穂乃果おやつ食べに行くね♪ばいばーい」テッテッテー

こと婆「....な、何だったんだろう....」



うみ爺「え、それじゃぁ穂乃果は....」

こと婆「うん、うみ爺さんのこと嫌いになんかなってないよ♪だから、後で会ったら仲直り!」

うみ爺「....よ、良かった....」ホッ

こと婆「でも....うみ爺さん....」

うみ爺「はい?」

こと婆「えっちな本を読んでるのは本当なんだね....」ジトー

うみ爺「うっ、ご、ごごごごめんなさいっ!///何でもしますから許してくださいっ!!」

こと婆「....あはぁ♡今なんでもするって....!」

うみ爺「あ....」ビクッ

こと婆「それじゃぁ....今日の夜私がうみ爺さんの部屋に行こうかな....もちろん....みんなが寝た後に....♪」ニタァ

うみ爺「ぁぅっ........//////」



こうして、夜、うみ爺さんは小悪魔なこと婆さんと初めての....
ウミジイサンノワンダーゾーンニススメトゥモローシテコトリノオヤツニシチャウゾッ♪

そして、また数日が経ちました。




本編の間にほっこり番外編タイム!
【みんなの宝物⑧ にこちゃん編】

私の宝物....?

いきなりね....

まぁ、『ちゅーさん』しかないんだけど。

え?何って、ちゅーさんはちゅーさんよ!

....鼠のぬいぐるみ!

....好きなお洋服を着させてあげたり....一緒に寝たりするのが大好きなの。

....あっ!何笑ってるのよ!!

子供っぽいんだね、って、にこはまだ子供にこ!!

ぬいぐるみが宝物で何がおかしいのよ....ウルウル

アンタ嫌い!人の宝物を馬鹿にして!私を馬鹿にしてっ!

私もう行くっ!テッテッテー


本編の間にほっこり番外編タイム!
【みんなの宝物 おしまい。】



穂乃果ちゃん「えいっ!」

絵里ちゃん「....よっと....穂乃果、だいぶ早く投げられるようになったじゃない!」ニコニコ

穂乃果ちゃん「えへへっ♪もっと頑張るぞ〜♪」キャッキャッ


凛ちゃん「ねえにこちゃん、穂乃果ちゃんたちは何をやってるにゃ??」

にこちゃん「ああ、なんか当てっこの特訓らしいわよ」

花陽ちゃん「....でも....お世辞にも早く投げれるようになったとは言えないような....」

希ちゃん「まぁ、絵里ちゃんが穂乃果ちゃんのこと大好きだからなぁ....それに、花陽ちゃんよりはうまいと思うよ?」

にこちゃん「そうね、花陽と真姫ちゃんはコントロールがないからねぇ....」

花陽ちゃん「うぅ....」
真姫ちゃん「わ、私も!?」

凛ちゃん「あー、でも、去年の冬に雪合戦した時は酷かったにゃ」

真姫ちゃん「あっ、あれはにこちゃんが避けてただけよ....///」クルクルー

にこちゃん「だから避けてないわよっ!!」


絵里ちゃん「はい、もう1回よ!」

穂乃果ちゃん「よぉ〜っし!」

キラン

穂乃果ちゃん「....ん?」

絵里ちゃん「あら?穂乃果、どうしたの?空なんてみて…」

ヒューー

穂乃果ちゃん「わわわっ!絵里ちゃん危ないっ!!」

絵里ちゃん「え??」

モフッ

‥‥

絵里ちゃん「きゃぁぁっ!!!尻尾に何かがぁぁっ!!」ジタバタ

穂乃果ちゃん「え、絵里ちゃん....!」

絵里ちゃん「穂乃果助けてぇぇっ!!」ジタバタ

穂乃果ちゃん「もうっ!落ち着いてっ!」

絵里ちゃん「!!....そ、そうね....///」カァァ

にこちゃん「....どうしたの?叫んでなかった?」テッテッテー

穂乃果ちゃん「あ、にこちゃん、それにみんなも。....あのね、今空からなにか降ってきたの!」

絵里ちゃん「....な、何が落ちてきたの!?穂乃果、取ってぇ!」

穂乃果ちゃん「う、うん....」ゴソゴソ

希ちゃん「お....?何やろね、これ....」

穂乃果ちゃん「四角いね....」

花陽ちゃん「こ、これ、危ないものかもしれないよ?....一度うみ爺さんに見せた方が....」

凛ちゃん「凛は花陽ちゃんに賛成にゃ!」

真姫ちゃん「そうね、みんなで行きましょう」

みんな「うん!」テッテッテー



うみ爺「....空から....!?」

こと婆「これはまた不思議な....」

絵里ちゃん「ね、ねぇ、なんだと思う?私の尻尾に落ちてきたのよ?もし危ないものだったら....」ガクガク

穂乃果ちゃん「あぁぁ....だから絵里ちゃん、落ち着いて」ナデナデ

にこちゃん「でも、なんでにこたちの場所に落ちてきたのよ?」

こと婆「....それは....仕方ないんじゃないかな?」

希ちゃん「??どういうこと?」

こと婆「え、だってほら、穂乃果ちゃんがおまんじゅうから生まれたり、花陽ちゃんは河童さんだったり、私たちは不思議なことによく出会うから....」

みんな「おぉ....確かに....」

うみ爺「....でも、私はこの四角いものが危ないものとは思えませんね....何か....あっ!」

パカッ

凛ちゃん「開いたにゃっ!!」

穂乃果ちゃん「すごいすごい!見せてっ♪」

うみ爺「....鏡のようなものが上下にひとつずつついていますね....」

絵里ちゃん「この、文字が書かれたボタンは何かしら....」

うみ爺「....押しても反応がありませんね....」

希ちゃん「....ほぅっ!!....ウチの勘が、このボタンを押せば何かあるって!!」

うみ爺「では押してみますか....」ポチッ

‥‥

みんな「おおおっ!!!!????」

真姫ちゃん「ひ、光ったわ!!」

花陽ちゃん「音もなってます!!」

うみ爺「い、一体何なのですかこれは....!?」

にこちゃん「希の勘は本当に凄いわね....」

穂乃果ちゃん「....鏡の中でいろんなものが動いてるよ」キャッキャッ

絵里ちゃん「私たちは何か、本当に凄いことを目の前にしてるんじゃないかしら....」

こと婆「うん....まるでこの時代のものとは思えないよ....でも、何をする道具なんだろう??」

穂乃果ちゃん「うーん....鏡(以降画面)も触ってみようよ!」サワッ

うみ爺「あ、画面が切り替わりました!」

‥‥

スーパーマリオー!

みんな「....喋った....」

希ちゃん「す、スピリチュアル....」

穂乃果ちゃん「なんで!?人が入ってるの!?」

こと婆「凄いねぇ....」

‥‥

‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

グワッハッハッ

マーリオー

絵里ちゃん「お姫様がさらわれちゃったわ....」

にこちゃん「このおじさんと離れ離れになっちゃうの....??」

うみ爺「ん....?ああっ!おじさんが走り出しました!」

テレッテッテレッテー♪

真姫ちゃん「あ、音楽が変わったわ」

こと婆「知らない楽器の音だ....」

穂乃果ちゃん「でも、なんでこのおじさんはずっとつっ立ったままなんだろう....?」

にこちゃん「うん....うみ爺さん、何かボタンを押してみたら?」

うみ爺「....わかりました。」

タッタッタッ

うみ爺「!?この十字のボタンを押したら走り出しました!」

絵里ちゃん「ハラショー....ボタンでおじさんを動かせるのね....!!」

テレッテテレレレ....

こと婆「ええっ!?走ったまま穴に落ちちゃったよ!?」

凛ちゃん「うみ爺....さん....」ブルブル

うみ爺「あ....ああ....わ、私は....人殺し....あああああっ!!!!」ガタガタ

花陽ちゃん「待ってください!....数字が減っておじさんが戻ってきました!」

穂乃果ちゃん「なんでぇ!?おじさんすごいっ!」

うみ爺「....ででで、では、わ、私は人殺しじゃないのですね....」ホッ

こと婆「それは良かったけど....うーん....ってことは、この数字の数だけ戻ってこられるってことかな....?」

真姫ちゃん「そう考えるのが妥当よね....」

穂乃果ちゃん「でも、何回も死んでたらおじさん可愛そうだよ」

絵里ちゃん「それはそうね....うみ爺さん、走る他にはなにかできないの??」

うみ爺「そうですね....」

‥‥‥‥‥‥‥‥

うみ爺「このボタンでジャンプ、そしてこのボタンでしゃがむことができますね....」

凛ちゃん「....うん?それより、おじさんを動かしてどうするのかにゃ?」

にこちゃん「それはお姫様を取り返すに決まってるでしょう!」

うみ爺「....では、私たちの腕にかかっているのですね....」

みんな「‥‥」ゴクリ....

うみ爺「と、とりあえず....やってみますか....」

穂乃果ちゃん「が、頑張って!」

うみ爺「よし....」

プーン

うみ爺「あ、頭をぶつけて....」

絵里ちゃん「きのこが出てきたわよ??」

こと婆「これは食べて大丈夫なのかなぁ....」

うみ爺「....ひゃ!?このきのこ動いてるではないですか!!」

花陽ちゃん「おじさんに当たっちゃう....」

デレレ

うみ爺「なっ!?食べたら大きくなった!?」

希ちゃん「....このおじさん....何者なんや....」

うみ爺「....まぁ、問題なく進めるみたいですね....」

タッタッタッ

穂乃果ちゃん「あ!可愛い亀さんが歩いてきたよ♪」

うみ爺「この亀にも当たったら何かあるのでし―

トゥルトゥル....

うみ爺「あ゛っ!?」

絵里ちゃん「また小さくなっちゃったわ!?」

うみ爺「ぅぐっ....きっと、敵なのでしょう....ほら、次は顔のついたきのこまで歩いてきました....」

にこちゃん「そんな....おじさんはなんでこんな危険な世界に....」ウルウル

穂乃果ちゃん「....でも....穂乃果たちが頑張らないと、お姫様を救えない!」

うみ爺「そう....ですね....頑張りましょう!」

こと婆「えっと....じゃあ、動かし方は大体わかったし、敵にぶつかったらダメ。黄色い箱にジャンプすると、たまに御褒美が貰えるんだね♪」

真姫ちゃん「それに、一度大きくなったら、敵に攻撃されても生き残れるみたいね」

花陽ちゃん「複雑だけど、なんだか面白い....」

‥‥

うみ爺「....みんなっ!頑張ってお姫様を救いますよっ!」

みんな「おー!!」



みんな「‥‥」

うみ爺「大変です....戻れる回数があと一度きりに....もし戻れなくなったら....」

穂乃果ちゃん「きっとおじさんは死んじゃう....」

うみ爺「で、では、慎重に行きますよ....」

ボンッ

うみ爺「ぐっ....また大砲が飛んで....」

プーン....ポテッ

ポテッ....ポテッ....ポテッ

うみ爺「なっ!?大砲を踏んでいると....永遠に空中にいられるではないですか!!」

ポテッ....ポテッ

凛ちゃん「おじさん....凄い身体能力にゃ....」

1up....1up....

こと婆「あれ?何か変わった?」

穂乃果ちゃん「本当だ、音がちがくなった....」

1up....1up....

うみ爺「でも、間違えてぶつかってはおしまいです。なんせ戻れる回数があと一度きりに―

1up....1up....

みんな「どんどん増えてる!?」

うみ爺「....ど、どうしてこうも驚かせてくるんですか!このおじさんは!?」

希ちゃん「....敵さんを踏んでるだけなのに....」

絵里ちゃん「ててて、て、敵を倒すのが楽しくなってきちゃった....とか?」

みんな「!!!」

真姫ちゃん「それって、お姫様のところに行ったら....」

にこちゃん「お姫様も危ないんじゃ....」ゾワァ

うみ爺「待ってください!!....おじさんを....信じましょう....」

こと婆「そうそう、ここまで来たんだもん!」

花陽ちゃん「そうだね....それにしても....いつまで増えるのでしょうか....」

‥‥

‥‥‥‥

うみ爺「....これは....」

穂乃果ちゃん「99....」

真姫ちゃん「恐ろしいわ....このおじさんは一体何?神様なの!?」

うみ爺「99なんて....でも、これ以上は増えないみたいですね。それに....見慣れない画面を見続けていたので、目が疲れてしまいました。誰か代わっていただけませんか?」

穂乃果ちゃん「じゃあ穂乃―

絵里ちゃん「私がやるわ....穂乃果やみんなに人を傷付けてもらいたくないから....」

にこちゃん「いや、でも....」

凛ちゃん「傷つけるなんて大袈裟な....」

うみ爺「....まあ、仕方ないですね。絵里、お願いします。」

絵里ちゃん「やったぁ!ありが....が、頑張るわ....///」

穂乃果ちゃん「(今絶対喜んだ....)」ジトー
真姫ちゃん「(自分がやりたかっただけだわ....)」ジトー
花陽ちゃん「(やりたいなら最初からそういえばいいのに....)」ジトー

絵里ちゃん「うっ///何か視線を感じるけど....始めるわ。さっきの続きからね。」

タッタッタッ....プーン

こと婆「....私、さっきの火の玉を投げてるのもう一回見たいなぁ」キラキラ

穂乃果ちゃん「あー、確かお花を取ってた!」

うみ爺「はい、黄色い箱―

テレッテテレレレ....

絵里ちゃん「あ、あれ??お花....??」

みんな「....何゛や゛って゛る゛の゛ぉ!?」

絵里ちゃん「えっ、いやっ、だってお花....」

みんな「そ゛の゛お゛花゛は゛敵゛だ゛よ゛ぉ!?」

絵里ちゃん「そ、そうなの!?」

穂乃果ちゃん「....絵里ちゃん、代わろうか....」

絵里ちゃん「はい....」ウルウル


そして、なんだかんだでラスボスステージまで来ました....


真姫ちゃん「‥‥」タラリ....

穂乃果ちゃん「真姫ちゃん....頑張って....!!」

にこちゃん「そうよ、ここの奥にお姫様が....」

プーン....プーン....タッタッタッ

こと婆「あ、大きな扉!」

希ちゃん「ここに入れば....」

花陽ちゃん「ついに....!」

ギィィ

絵里ちゃん「えっ!?この雰囲気....」

真姫ちゃん「と、とりあえず進んで....」

ガンガンガン

グオォォォウ!!!

みんな「ファッ!?」

うみ爺「こ、この敵は....私がだいぶ前に倒したはず....なのになぜ....」

凛ちゃん「骨だけなのに....動いてるにゃ....!!」

ボッボッ

真姫ちゃん「きゃっ、火を吐いてくるわ!!」

こと婆「倒すしか....ないみたいだね....」

真姫ちゃん「でも....こんなの私に....」

穂乃果ちゃん「できるよっ!真姫ちゃんはここにいる誰よりも上手いんだからっ!」

絵里ちゃん「そうね、真姫にしかできないと思うの....!」

真姫ちゃん「2人とも....」

うみ爺「....相手は待ってくれません。同じ相手ならば、倒す勝手は同じのはず....相手の後に足場を崩すボタンが!!!」

真姫ちゃん「....足場を崩すボタン....幸い、相手の攻撃は避けることができるわ。でも、どうやって向こう側に行くの!?」

穂乃果ちゃん「あまりにも....」

希ちゃん「無謀やね....」

グオォォォウ!!!....ボッボッ....

こと婆「うみ爺さんはどうやって倒したの??」

うみ爺「私は、攻撃を受けてしまって、小さくなると同時に相手をすり抜けることができました....けど、今のおじさんは....」

にこちゃん「一度攻撃に当たったら倒れてしまう....!!!」

真姫ちゃん「....はぁ....はぁ....はぁ....」ドクンドクン

凛ちゃん「真姫ちゃん落ち着くにゃ!」

真姫ちゃん「だ、だって、私にそんなこと....」

グオォォォウ!!!....ドスン....

穂乃果ちゃん「(....今の!!)」

うみ爺「確かに、真姫に全て押し付けてしまうのは....」

穂乃果ちゃん「....穂乃果に....任せて....!!」

真姫ちゃん「穂乃果!?」

穂乃果ちゃん「できないと思うなら、自分から今を変えればいいんだっ!きっと壁は壊せるんだよ....!」

こと婆「穂乃果ちゃん....!」

穂乃果ちゃん「....勇気で未来を見せてみせる....覚悟はできたよっ!!」グッ

みんな「穂乃果(ちゃん)....!!」

うみ爺「何か....考えがあるのですね....?」

穂乃果ちゃん「うん!!」

グオォォォウ!!!....ドッシーン

絵里ちゃん「その考えって....?」

穂乃果ちゃん「穂乃果ね、気付いちゃったの....相手の弱点に....!!」

凛ちゃん「相手の....」

花陽ちゃん「弱点....??」

グオォォォウ!!!....ドッシーン

うみ爺「....!!!まさか!?」

穂乃果ちゃん「そう、そのまさか。ジャンプした時に、隙ができるんだよ!」

こと婆「それはわかってた!けど、間に合うの??」

穂乃果ちゃん「いいから見てて....!」

グオォォォウ

タッタッタッ

うみ爺「相手が飛ぶと同時に走り出した??」

希ちゃん「でもこのままじゃ踏みつぶされ―

タッタッタッ

ドッシーン

みんな「!?」

真姫ちゃん「行けた....」

うみ爺「そうか!小さいからこその余裕ができて....!!!」

穂乃果ちゃん「よしっ♪あとはこれを押して」ポチッ

ガガガガガガガン

みんな「‥‥」ゴクリ

グオォォォウオォォウゥ!!!....ジュワァァ

にこちゃん「か....」

真姫ちゃん「勝った....!!」

みんな「おおおおっ!!!!」

凛ちゃん「さすが穂乃果ちゃんにゃ....」

穂乃果ちゃん「....あ、おじさん勝手に歩き出した....」

希ちゃん「....お姫様がいる!!」

にこちゃん「感動の再開....」ウルウル

マリオー♡チュッ♡

うみ爺「あぁ....破廉恥ですぅ....」ナミダボロボロ

絵里ちゃん「これで....2人は一緒にいられるのね....」ナミダボロボロ

穂乃果ちゃん「おじさん....頑張ったよ!!」ナミダボロボロ

こと婆「うぅっ....感動だねぇ....」ナミダボロボロ

真姫ちゃん「穂乃果、続きがきになるわ....」ウルウル

穂乃果ちゃん「うん、どうなるんだろ....って、あれ?....なんか透けて....」

凛ちゃん「どうしてにゃ??」

穂乃果ちゃん「わからないよ!光も消えちゃってるし....」

希ちゃん「でも、このままじゃ....」

‥‥‥‥

みんな「無くなっ....ちゃった....」

絵里ちゃん「なんで....せっかくお姫様を救って、また2人一緒にいられるようになったのに....」

うみ爺「無くなってしまったものは....仕方ないです....」

穂乃果ちゃん「うん....きっとどこかで幸せになってくれるよ....!!」

にこちゃん「そうだと....いいわね....」

こと婆「....それにしても....最後も不思議だったね....道具自体が無くなっちゃうなんて....」

花陽ちゃん「うん....」

グウゥゥゥゥゥゥゥ

凛ちゃん「花陽ちゃん....」

花陽ちゃん「えっ!?私じゃないよぉ!?」

真姫ちゃん「じゃあ誰よ....」

希ちゃん「凄く大きかったなぁ....」クスクス

‥‥

うみ爺「....ふ....ぅぅ....///」プルプル

穂乃果ちゃん「....う、うみ爺さん....?」

絵里ちゃん「え....」

みんな「え〜〜!!??」ビックリ

うみ爺「はうぅ....//////」カァァ

にこちゃん「....め、珍しい....わね」

こと婆「ふふっ♪お腹がなっちゃうなんて可愛い♡
よぉし、みんなっ!ご飯の用意しようか♪」

みんな「わーい♪♪」



こうして、みんなは不思議な道具のことは忘れ、ご飯の準備にとりかかりました。

そして、また数日が経ちました。


おしまい。



だいぶ前に、自分で読むために書いたものを貼っただけなので、世界観やキャラ設定を忘れてしまいました。
なので、続編は「気が向いたら」書きます。

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