コナン「灰原に監禁された」(10)

コナン「んーーッ! んーーッ!!」

口にはテープ。手足には鉄鎖。
オレは“大の字”に拘束されていた。

灰原「あら、目が覚めたのね」

食事を持ってきたらしい彼女。
目の前に座り、テープを外す。

コナン「ぷはっ――おい灰原ッ!!」

コナン「どういうことか説明しろッ!!」

灰原「……ふふっ。これは実験なの」

コナン「実験!? 何の実験だよ!?」

灰原「もちろん、aptx4869の解毒剤を作るためのね」

コナン「こんなことをして、何が分かるってんだ!?」

灰原「バカね。それが知りたいから実験してるんじゃない」

コナン「くっ……! おい博士ッ!! 聞こえるか!!」

灰原「助けを呼んでも無駄よ。博士は今、外出中――」

灰原「それにここは、地下研究室だから」

コナン「なっ……地下だと!?」

灰原「ええ。それより食事を持ってきたんだけど――」

コナン「黙れ!! いいからこれを解けッ!!」

灰原「いやよ。せっかく閉じ込めたのに」

コナン「くっ……!!」

灰原「ほら、早く食べないとシチューが冷めるわ」

灰原「口を開けて。食べさせてあげるから」

コナン「バーロ!! んなもんいるか!!!」

灰原「……あら、せっかく作ったのに残念ね」

灰原「でもいいの? 唯一の食源を絶ち切っちゃって」

コナン「……どういうことだ?」

灰原「だってそうでしょ。助けも呼べないこの状況で――」

灰原「私に逆らう行為が、どれくらいの危険を孕んでいるか」

コナン「……!!」ゾクッ

灰原「ふふっ……名探偵さんなら分かるわよね?」

コナン(くそっ! 一体どうしちまったんだよ灰原!)

コナン(どうしてこんな馬鹿な真似を……)

コナン「……分かったよ。食べればいいんだろ」

灰原「いい子ね。理解が早くて助かるわ」

灰原「じゃあはい、あ~ん♪」

コナン(くっ……舐めやがって……)

『パクっ』 『ゴクリッ』

灰原「どう? 口にあうかしら?」フフッ

コナン「ああ、うめーよ……この鉄鎖がなければな」

灰原「外して欲しい?」 コナン「たりめーだろ」

灰原「ダメよ。あなたがあることを誓うまではね」

コナン「あること? 何だよそれ?」

灰原「そんなの、自分で考えなさい」

コナン「何なんだよ……ん?」

コナン「!!!!!!!!!!」ドクン

灰原「ふふっ、どうしたの?」

コナン「身体が熱い……お前……シチューに何を……」

灰原「強力な精力増強剤。即効性の強い薬よ」

コナン「く……ッ!?」 ちんこ『むくむくっ』

コナン「て、てめぇ……! どういうつもりだ!?」ハァハァ

灰原「悪く思わないで。これも実験の一環だから」

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