希「おかあさんといっしょやん」 (30)

~大通り~

希「」テクテク

希「お、あれは穂乃果ちゃんかな」

穂乃果「ん!希ちゃーんっ!!」フリフリ

希「元気やねえ」フリフリ

雪穂「人前で大声出さないでくれないかな!///」

ほのママ「恥ずかしいったら」

希「あはは。こんにちはです」ペコリ

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ほのママ「いつもこの子が迷惑かけて…」

希「いえいえ。楽しませてもらってます」

穂乃果「そうだよお母さん!迷惑かけてないよ私!」

雪穂(この場合の、楽しませてもらってる、はどういう意味だろう…)

ほのママ「東條さんも元生徒会でしょう?いつまでも頼ってばかりじゃないかって心配してるんだけど…」

穂乃果「お、お母さん!ホントにちゃんとやってるから!」

ほのママ「ドジだし抜けてるしホントにねえ」

穂乃果「もういいでしょ!!そのくらいにして!!」

希「あはは」

希「今日は皆さんでどちらへ?」

ほのママ「ああ、ちょっと買い出しにね」

穂乃果「荷物持ち1号です」

雪穂「2号です」

希「お手伝いかぁ、偉い偉い」

穂乃果「小麦もあんこも重いんだよ~」

ほのママ「もうすぐ家でしょう?頑張って」

穂乃果「もうエネルギー切れです~」

希「親孝行な2人にはお菓子あげようか?はい」

穂乃果「わ!チョコ棒!ありがとう希ちゃんっ」

雪穂「いつも持ってるんですか?」

希「そこの駄菓子屋さんで買ったんよ。いつもは飴しかないよ」

雪穂(飴は持ってるんだ)

ほのママ「ありがとうね?それじゃあそろそろ行くわよ?」

穂乃果「ふぁい」モグモグ

雪穂「ありがとうございましたー」ペコリ

希「ファイトやで~」ノシ

希「穂乃果ちゃんちは元気そうでええなあ。退屈しなさそう」テクテク

希「…ん?またμ'sメンバーを発見やん」

ことり「わぁ、希ちゃん!こんにちは~」

理事長「こんにちは東條さん」

希「こんにちは」ペコリ

ことり「今日はどうしたの?」

希「ん~、ちょっとお散歩しとるんよ」

ことり「ぶらぶら?」

希「うん。当てもなくね」

ことり「そうなんだ~」

希「ことりちゃんたちは今日は?」

理事長「ことりが私と出かけたいって言うものだから」

ことり「お母さん大変そうだから、少し気分転換しよう?って。デートしてるの!」

希「それはそれは!どこ行ったん?」

ことり「メイドカフェ!」

希「ほう」

理事長「最近の子は器用なのねえ。ケチャップであんなにうまく絵とか描けるなんて」

希「できる子が案外身近にいるかもしれませんよ?」

ことり「ピイッ!ナ、ナンノコトカナ」

理事長「できるの?」

ことり「さ、さあ~?あははは…」

ことり「……ちょっと希ちゃ~ん!」ボソボソ

希「あはは、ごめんごめん」ボソボソ

理事長「ことり~?」キョトン

ことり「あ、ごめんね!次行こう!」

希「次は?」

ことり「ちょっと電車乗って美術館に!」

希「おお~ええやん!気を付けてな~」

ことり「うんっ。希ちゃんも~」

理事長「また学校でね?」

希「どうもですー」ペコリ

~百貨店~

希「ふわふわしとったなぁ南家は」

希「お、和服のブースやん。きれーやなぁ」

希「…」

希「着る人が着ればもっときれーやん」

希「海未ちゃーん」

海未「あら、希。奇遇ですねこんなところで。おひとりで?」

希「うん。散歩してたん」

海未「百貨店をですか?」

希「いやー外寒いからちょっと温まりに」

海未「それでは散歩に出てきた意味が…」

海未ママ「海未さんどうです?決まりました?」

海未「あ、お、お母様。すみません、もう少し」

海未ママ「おや。海未さんのお友だちの」

希「東條希です」ペコリ

海未ママ「ご丁寧に」ペコリ

海未ママ「園田海未の母です」

希「海未ちゃんそっくりですね」

海未ママ「そうでしょうか」

希「きりっとした感じがもう」

海未ママ「何だかうれしいような恥ずかしいような…」

希「今日はお着物を選びに?」

海未ママ「ええ、新年のあいさつも近いので新調してもいいかなと」

希「お2人とも似合うんでしょうね~。ぜひウチの神社にお参り来てくださいよ?」

海未ママ「ご両親が神主さんで?」

希「あ、いえアルバイトなんですけど」

海未「あ、あの…お話し中すみません」

海未ママ「? あ、決まったのですか!良いですね、それ!」

海未「落ち着いた色がいいかと思っていたので…。お母様もそうおっしゃるならこれにします」

希「海未ちゃん?」

海未「はい?」

希「ウチ的にはいつでも会話に入ってきてもらっても良かったんよ?むしろ待ってたんよ?」

海未「ええ、そ、そうだったのですか…。察せませんでした…」

希「なーんて♪」

海未「あっ!…希!」

希「バイバイ海未ちゃん!いつか着てるとこ見せてな~!」タタッ

海未「……全くもう」フフ


~大通りに戻る~

希「いや~海未ちゃんちも予想通りやったなあ」

希「格式高い親子っていうのはああいうことを言うんやねきっと」

希「」グゥ

希「…お昼まだやったか。寒~い日にはおうどんさんやん♪」

ガラガラ

ヘイラッシャイ

希「1名です」

凛「あー!」

希「おー!?」

凛「希ちゃんにゃ!どうしたの!?ぼっち飯!?」

希「…凛ちゃんもうちょっと言い方あるやろうに」アハハ

凛ママ「りーんー?お友だちだからって言っていいことと悪いことあるでしょ?」

凛「…ごめんね?」

希「別にええよ~。謝られた方が何か変な感じするもん」

凛「お詫びに一緒に食べてく?凛たちもまだ来たばっかりなの!」

希「ええの?」

凛ママ「もちろん♪ここ開けるからどうぞどうぞ」

希「それじゃあお相伴にあずかります~」

凛「靴はそこだよー」

希「ありがとな」ヌギヌギ


凛ママ「へーお散歩ねえ。若いのに珍しい」

希「冬の澄んだ感じが好きなんですよ」

凛「寒くない?」

希「…正直寒い。あ、月見うどん1つで」

凛「そりゃそうだよね~」

凛ママ「うどんだけでいいの?私出すからもっと食べたら?」

希「いやいや大丈夫ですよー」

凛「奢りだからどんどん頼むにゃ!凛はクリームコロッケ追加で」

凛ママ「凛はダメ」

凛「何で!?」

凛ママ「何でも」

凛「ケチっ」

凛ママ「^^」

凛「ごめんなさいにゃ」

希「おもろいなぁ凛ちゃんは」

凛ママ「μ'sでの凛はどう?」

希「仲良くさせてもらってますよー。ね?凛二等兵」

凛「希隊長!」

凛ママ「お互いに階級付けてるの?」

凛「あ、ここだけだよ」

希「μ'sの凛ちゃんはですね、色んな一面が見られてホントに良かったですよ」

凛「ちょっと!」

希「特にかわいさがいいですね。磨きがかかってますよ」ウンウン

凛「……///」

凛ママ「あらーそうなんだー!かわいいって、凛?」

凛「う、うるさいにゃー!///」

希「顔真っ赤ー」

凛「もう!!!///」

希「おいしかったなぁ…」

希「体も温まったし凛ちゃんちはかわいかったし、また歩こうかな」

花陽「それでみんながね…」

花陽ママ「うんうん…」

希「また出くわした!花陽ちゃーん!」タタタ

花陽「わ、希ちゃん!こんにちは。偶然だね?」

希「なー。歩いとるところが見えたもんだから。お母さんとお出かけ?」

花陽「うんっ。2人で編み物を始めたいってなったからそれのお買い物」

希「そうなんですか?」

花陽ママ「そうなのー。お母さんご飯作るのは得意なんだけどお裁縫は苦手でね…」

花陽「いつもお父さんがやってくれるんだよね」

花陽ママ「お父さん器用だからー」

希「何を作るん?」

花陽「マフラー!寒くなってきたから」

花陽ママ「お母さんがはなちゃんのを作って、はなちゃんがお母さんのを作ってくれるんだ」

希「はなちゃんて呼ばれてるん」

花陽「あ、お、お母さんっ。あんまり人前でそう呼ぶのは…」アセアセ

花陽ママ「だってはなちゃんははなちゃんでしょ?」

花陽「そうだけど違うのぉ…」

希「かわいくてええやん?」

花陽ママ「そうそう!はなちゃんかわいいんだから~。アイドルなんだもん」

花陽「うぅ…ダレカタスケテー!」

希「あはは、ごめんな?…マフラーは初めてでも取り掛かりやすいからいいと思うな!」

花陽「ほ、ホントに?」

希「でもまあ、出来よりもまず気持ちが一番大事やからね。心配いらないけどな?」

花陽ママ「仲いいもんね?」

花陽「えへへ。そうだね♪」

希「頑張ってや~」

希「心が澄んだような感じや…。優しい子が育つわけだ」ウンウン

真姫「あ゙っ」

希「わあ」

真姫「」ダッ

希「ちょいちょいお姉さん!どこ行くんよ!」タタッ

真姫ママ「真姫ちゃーん?お母さん置いてかないでよ~」タタッ

………

……



真姫「」ムスゥ

真姫「何であなたがここにいるのよ」

希「ウチは散歩してるん」

真姫「私のいないときにしてよ!」

希「そんなん言われても~」

真姫ママ「真姫ちゃん何で怒ってるの?」

真姫「べ、別に怒ってはないわ」

希「お母さんと一緒に歩いてるところに知り合いと出くわして小恥ずかしいだけやんな?」

真姫「事細かく言わなくていいっ!///」

真姫ママ「そうなの?」

真姫「ううう…」

希「まあ誰でもそうやない?」アハハ

希「ここまで会った人みんなそんな感じの反応やったよ」

真姫「何、あなたみんなに会って回ってるの!?」

希「違うんよ、歩いてる先にみんながおるんよ」

真姫「そんなことあるわけないでしょー!?」

真姫ママ「希ちゃんはそういう力があるのよね?」

希「そうなんですよー」

真姫「ま、ママ!?」

真姫ママ「μ'sのこと勉強してるから♪真姫ちゃんもいっぱい話してくれるし」

真姫「!!??」

希「あらそれはうれしいなぁ」

真姫「……も、もう行くわよっ///」ヒッパル

真姫ママ「…真姫ちゃんのことよろしくねー?」ヒキズラレル

希「もちろんですよー」フリフリ

希「真姫ちゃんらしい対応だった」

希「…あと2人も会えるかな」

にこ「ママー。次どこ行くー?」ベタベタ

にこママ「好きな所連れてってくれていいわよ?」

にこ「ホントー!?じゃあねー…」

希「会えたわ」

にこ「…げっ」

希「はろー」

にこ「」ダッ

希「……」

にこ「」ダダッ

希「……」

にこ「」チラッ

希「……」

にこ「追ってきなさいよー!!!!」

希「いやそのくだりはもう済ませたんよ」

にこ「はぁ!?」

にこママ「往来で叫ばないの!」コツン

にこ「あぐ」

………

……



にこ「ばれずに卒業しようと思ったのに」

希「ばれたらまずいん?」

にこ「ま、まずくは…ないけど…」チラッ

にこママ「にっこにっこにー♪の母です」

希「にこっちと違って大人ですね!」

にこ「どーいう意味よっ」

希「デキル女っていうか」

にこママ「えーそうかしらー?やだわぁ」

にこ「恥ずかしい…」

希「今日は妹さんたちは?」

にこ「…こころがね」

にこママ「『私とここあで留守番はしてるから、たまには出かけてきては?』って言うからちょっとね」

希「にこっちに似て面倒見ええんやね!」

にこ「うぁ!」チラッ

にこママ「何?」

にこ「……ありがと…」

にこママ「それでこの子とアイドルショップ行ったんだけど、すごいのね!学生でもグッズが出てて!」

希「本当にそうですねー」

にこママ「私も買っちゃったわーサイリウム」

希「にこっちのパーソナルカラーはピンクですよ!」

にこ「べ、別に言わなくていい!!」

希「ほなまた」

にこ「希ー!!」

希「……さて。にこっちも予想通りでしたが」

希「あとはエリチや」

希「こうなると簡単に会えそうなもんやけどなー」

ーーー

希「…会えへん」

希「外も長いしちょっとカフェ入ろうかな」カランカラン

イラッシャイマセー

絵里「」チラッ

絵里「希!?」

希「エリチ!ようやく会えたわぁ!」

絵里「な、何よ、探してたの?」

希「ううん別に」

絵里「」ズコー

絵里ママ「あら希ちゃん」

希「どうもです」ペコリ

絵里「何だかよく分からないけれど、一緒にお茶してく?」

希「うん!」


絵里「ここのケーキがおいしいからね、クリスマスもここで予約しようって2人で来たのよ」

希「」モグモグ

希「確かに!生地がふわふわでおいしいね」

絵里「でしょ!」

絵里ママ「ショートケーキもいいけどね、こっちのタルトもなかなかなの。ほら、あーん」

希「」モグモグ

希「…タルトもおいしいですね」

絵里「」ムー

絵里「でも、クリスマスにはケーキよね?ほら、もっと食べてみてよ」アーン

希「えっ」モグモグ

希「…まあ確かにクリスマスにはいちごのケーキ、って感じはするよね」

絵里ママ「」ムムム

絵里ママ「でも、このあたりでИзменение、変化をつけるというのも悪くないでしょう?ほら、もっと食べて」アーン

希「あ、あの」モグモグ

希「…こういうクリスマスもありかもしれん……」

絵里「絶対いちごのショートケーキ!」

絵里ママ「たまにはタルト!!」

希「ふ、2人とも落ち着いて…」

絵里「こうなったら希、もっと食べて説得してよ!」

絵里ママ「こっちのセリフよ!」

希「」

~自宅~

希「食べ過ぎた」

希「歩いたのにカロリーオーバーやないかなぁ…」

希「…でも楽しかった!明日また歩こう」

希「今はとりあえず電話や…」ポチポチ

希「あ、もしもし?お母さん?」

希「いや、用はないんだけど。え?足りないものもないんだけど…」

希「ちょっと話したかっただけ……違う違う!悩み相談でもない!」

以上で終わりです。
基本的に想像の中でのママさんたちですが。


お読みいただきありがとうございました。

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