モバP「トライアウトに行くことになった」 (21)

どうも。オリPです。
新ユニフォーム発表されましたね(すっとぼけ)

…前作は御免なさい。今回はしっかり書きあげますので応援よろしくお願いします。

坂口はヤクルトかぁ…。新天地でも頑張れ!



モバP「俺はモバP。さえない見た目だが、実は売れっ子プロデューサーなんだぜ」



モバP「…とは言っても、元が付くけどなははは…」



モバP「俺は担当のアイドルに手を出してしまった。この業界じゃ、それはご法度なのはわかっていたんだが…」



モバP「気が付いたら、アイドルと一夜を過ごしてしまった…」



モバP「もちろん、それがばれて俺は引責ということで自由契約になったわけだ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448969805

モバP「路頭に迷う俺に、ある女性が手を差し伸べてくれたんだ――」



――数日前



ちひろ「モバPさん。プロデューサー続けたいですか?」



モバP「当然だ!俺はプロデューサーとしてアイドルを育てられるなら、何でもやる!」



ニヤリ



ちひろ「今、何でもやるって。おっしゃいましたね?」



モバP「ああ!男に二言はない!」



ちひろ「では、来週、ここに来てください」つチラシ



モバP「何だこれ?セミナーの案内?」



ちひろ「はい。ここのセミナーは職場復帰率100%!ぜひ来てくださいね!」



モバP「ああ!プロデューサーになるためになら絶対行きます!」

モバP「――というわけで俺は、ちひろさんに渡されたチラシの場所にやってきたわけだが…」



ザワザワ



モバP「ずいぶん、背広を着た男が多いなあ…。みんな再就職に必死なんだな…。俺も頑張るぞ!」



――会場内


モバP「広いはずのホールが黒山の人だかり…。すごいな…」



???「あー。皆さんお揃いでしょうか?ただ今より、第44回プロデューサートライアウトを開始します!」



モバP「え!?トライアウト?」



???「司会、進行は千川ちひろがお送りします♪今回のトライアウトは、体力とプロデュース力を問われます!別室のモニターでは、アイドルと人事部長が見ていますから本気だしてくださいね!一人でも多くのプロデューサーが誕生することを祈っています!」



第1種目 体力 20mシャトルラン



ちひろ「体力を競うシャトルラン!普通のものとは違います!スタドリ飲み放題!何分走り続けられるかがカギですよ!」

『スタート!』



モバP「よーし良いところ見せるぞ!」



――50本目



モバP「――運動不足だ…。身体が重い…」



ちひろ「頑張ってくださいね!」つスタドリ



モバP「」ゴクゴク



モバP「――キター!」



――150本目



モバP「――そろそろマジで駄目かも…」



ちひろ「倒れたら負けですよ?永遠の!」つスタドリ



モバP「――負けるか!」ゴクゴク



――350本目



モバP「――半数以上が倒れてピクリともしないが…。それでも俺は負けない!」



ちひろ「まだまだいけますよね?プロデューサーさん!」つスタドリ



モバP「おほー!」

――500本目



モバP「もう駄目だ…。限界だ…」バタリ



ちひろ「死んだら、負けだぞ…。デメ徳だって、九蓮ツモったはずなのに、死んで負けたんだぞ」ボソリ



モバP「く、くそ…」バタリ



モバP記録499本



スタドリダバー



モバP「俺の結果は全体7位か…。1位は890本か…。上には上がいるな…」



ちひろ「間もなく第2種目始まります!皆さんは集まってください!」

ちひろ「第2種目はプロデュース力です!アイドルをプロデュースして審査員を唸らせてください!」



モバP「いきなり、本番さながらか…。まあ、実力を見せるにはちょうどいいな!」



ちひろ「それではアイドルに会いに行ってください!」



モバP「さて、どんな子が相手になるのかな?アイドルに見立てた素人さんなのかな?」



渋谷凛「ふーん。あんたが私をプロデュースするの?まあ、悪くないかな」



モバP「」



凛「…どうしたのプロデューサー?」



モバP「――凛は何を隠そう、俺が手を出してしまったアイドルだ…。あいつが欲情しきった目で俺に体を預けてきた。そしたらもう、俺は――」



凛「ねえ。私をどうプロデュースするの?」



モバP「え、ああ…。そうだな――」



モバP「――凛は嫌じゃないんだろうか。手を出したプロデューサーにプロデュースされるの…」

ちひろ「さあ!次はモバPさんプロデュース!渋谷凛さんの登場です!」



モバP「――俺のやることはやった。後は凛の才能を信じる!」



凛「♪~」



審査員1「ふむ…。これが3代目か…」



審査員2「素材は言わずもがな、衣装や曲も彼女に合っている。さすがはモバPというところでしょうね」



審査員3「はあ…。凛さんのお山もいいねえ…。登ってみたいねえ…」



凛「♪!どうもありがとうございました」ペコリ



パチパチパチ



モバP「――拍手を聞いている分には、十分な手ごたえだった!良くやった凛!」



凛「ふう…」



モバP「お疲れ。良くやったな。審査員からもいい拍手だったじゃないか」



凛「それはプロデューサーのプロデュースが良かったんだよ。私の力はほんの少しだよ」



モバP「そんなことないぞ。お前の実力があってのことだ」



凛「ふふ」



モバP「どうした?」



凛「何だか、昔を見ているようなやり取りだったね」

モバP「…そうだな。俺はもうあそこを自由契約された身だ。戻ってくることは…奇跡が起きるしかないな」



凛「起きるよ。私をシンデレラガールズに導いた人だもん。戻ってくるの、待ってるよ」



モバP「ああ。また、会おうな…」



スタスタ



モバP「――また戻る時は、俺は凛たちと反対側に立つんだろう…」



ちひろ「それでは第2種目の結果が発表されました!どうぞ!」



バーン!



モバP「――俺と凛のペアが全体1位!これで再契約に大きな一歩だ!」



ちひろ「第3種目はすぐに行います!次の種目は精神力です!」



モバP「精神力?ブラックに耐えられるかを競うのか?」



ちひろ「受験番号順に並んでいただき、1人ずつ別室で行います」



モバP「面接かな?となると、圧迫面接か…」

――試験待ち中



他P1「」トボトボ



他P2「」ゲッソリ



他P3「」ブツブツ



モバP「――なんだなんだ?他Pさんたちがやつれた表情で出てきたぞ…。そこまですごいやつなのか…」ゴクリ



ちひろ「受験番号20番。モバPさん。入室してください」



モバP「はい。――失礼します!」ガチャ



時子「」ギロリ



モバP「――あ、これは圧迫面接の何倍もアカンやつや」



時子「お座り」



モバP「は?」バチィ!



時子「早く」



モバP「ここに?俺は――」バシィ



モバP「いってぇー!何する――」バシィ!バシィ!

時子「豚に発言権はないわ。このまま鞭打ちか、座るかを選びなさい」バシィバシィ



モバP「分かったから!もう叩くな!」バシィバシィ



時子「…それでいいわよ。――で、あなたはなんで事務所をクビになったの?」



モバP「…言わなきゃだめか?」



時子「あなたに拒否権はないわ。口を開くか、コイツの餌食になるかだけよ」バシィビシィ



モバP「痛い!分かったから!――アイドルに手を出した」



時子「不潔」バシィバシィ



モバP「やっぱり鞭で叩くんじゃないか!」



時子「予想以上に下劣だからよ。『爆死した。』とか、『エナドリ・スタドリ飲みすぎて身体を壊した』とかならまだいいのに…」バシィバシィ



モバP「そっちの方がもっと大変じゃないか!」

時子「うるさい!口答えする豚はこうよ!」バシィバシィ!バシィバシィ



モバP「やめてー」バシィバシィ



――しばらくして



時子「さあ、復唱しなさい『私はアイドルに手を出した。もうそんなことは金輪際致しません』――はい」



モバP「私はアイドルに手を出しました。もうそんなことは金輪際致しません」



時子「ちひろさんは天使、神、女神」



モバP「…は?」



時子「」バシィバシィ



モバP「あんぎゃぁー!」

――第3種目終了



モバP「うう…。ひどい目に遭った…。でも、これでまた拾ってくれるプロダクションが有れば…安いもんだ」



数日後――



モバP「またお世話になります!」



ちひろ「はい。再契約という形でまたよろしくお願いしますね。プロデューサーさん!」



モバP「――何とか、前いたプロダクションから再契約という形で、俺のトライアウトは終わった」



ちひろ「お給料ですが、再契約なので新入社員と同クラスになりますが…」



モバP「いえ!また一からアイドルの信頼を取り戻します!頑張らせてください!」



ちひろ「はい。よろしくお願いしますね!」



モバP「よーし!まずは72時間徹夜で仕事を手に入れるぞ!」ガリガリ

凛「…ねえ。ちひろさん。これで良かったの?」



ちひろ「あ、凛ちゃん!今回は協力してくれてありがとうございました。これ、プロデューサーさんのシャツ(使用済み)です」



凛「…まあ、ありがたくいただくけど」スースースー



ちひろ「最近、プロデューサーさんの出来高がものすごくてね…。それにアイドルの皆さんのも入れると、意外と…」



凛「でも、これってハニートラップじゃ…」



ちひろ「そんなことありません!最近はどのプロダクションの社長さんが、頭を抱えてるんですよ。年俸の高騰で。そこで、私がトライアウトという場を提供して、再契約して、年俸を下げるというものです」



ちひろ「それにこの制度は、プロデューサーさんには緊張感を与えて、より良い仕事をすると社長方には好評なんです!それにトライアウトにはそれなりのお金に――それは、いいとして!プロデューサーさんの実力を高めるのに必要なんですよ!」



凛「…そうなのかな?」



ちひろ「経営に参加する立場になると、社長さんや私の気持ち、分かると思いますよ」



凛「私、レッスンだから行くね」



ちひろ「頑張ってくださいね」



モバP「がんばるぞー!」



ちひろ「しばらくお仕事には困らないから、お金も入るし私は社長さんたちの信頼が上がる。そしてお金も入る…。トライアウトはまさに金のなる木ですね」ニヤリ

以上で終わりです。

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