音速丸「おっぱいマミマミさせろ!」巴マミ「」(82)

久し振りにニニンがシノブ伝を見たらやっぱり面白かったので、ニニンがシノブ伝の世界観をメインにしたクロスSS投下。

※注意事項※

①クロス先は気分次第で変更するかも知れません。

②基本的にギャグ構成になるので、クロス先の世界観や登場キャラが崩壊してしまう場合もかなりあると思われます。

③基本的にお笑いを目指してますので、ご都合主義のSSになるかと思います。

④上記の点を踏まえた上で、気が向いた方は暇つぶしにせせら笑う位の気持ちでご覧下さい。

【ニニンがシノブ外伝】

★壱の巻★


【忍者学園い組】

~~頭領の部屋~~

シノブ「忍者学部くのいち学科、忍。ただいま参りました!!」

頭領「よく来たな、忍…」

頭領「知っての通り我が忍者学園は今夜から春の試験期間に入る…」

頭領「各人の忍者としての実力が試されるのだ」

シノブ「はい頭領、私がんばります!」

頭領「うむ。では今から今回の試験任務を口頭で言い渡す…」

頭領「次の任務から一つを選び、今日中に達成するように」

シノブ「はい!」

頭領「よし、では試験任務を読み上げる!」

頭領「1、消費税撤廃」

頭領「2、所得税撤廃」

頭領「3、住民税撤廃」

頭領「4、月に行ってウサギを捕まえる」

シノブ「うっ、又もや難問続出!」
~~~~~
~~~~
~~~
~~

頭領「998、街中のカップルから罰金十万円徴収」

頭領「999、音速丸の前で裸ブリッジ」

頭領「1000、とめどなく溢れる…さあどれだ!」

シノブ「え~と…まず4のような完全不可能なのと1000みたいなワケわかんないのは外して…」

シノブ「その中で今夜中に出来そうなものは…」

頭領「999か!?」

シノブ「413番でお願いします」

頭領「999?」

シノブ「413番でお願いします」

頭領「むぅ413か…ほう、そうきたか!!」

シノブ「それもホントは嫌なんですが…」

頭領「よーし、ではコレが候補の地図だ。では早速行ってこい!」

頭領「…あ、あと帰りにコンビニでアイスと100ワットの電球買ってきて」

シノブ「は、はい…あ、そういえばマヨネーズも切れてましたね?」

シノブ「それではシノブ、張り切って行って参ります!!」シュン!

…………
………
……



~~巴マミ自室~~

マミ「…ふぅ、パトロールの後のシャワーは格別ね」

QB「今日もお疲れ、マミ」

マミ「うん。さてと、髪を乾かしたら明日の登校の準備をしなくちゃ…」

QB「登校?今は春休みじゃなかった?」

マミ「もうすぐ入学式と始業式だから、二年生と三年生は春休み中にその準備をさせられるのよ」

QB「そっか…マミは今度何年生になるの?」

マミ「三年よ。今年は受験とかで忙しくなるわね…」

QB「ふーん。で、新しいクラスは決まったのかい?」

マミ「………さあ?まだ分からないわ」

QB「新しいクラスで友」

マミ「キュウべえ!…私いまからドライヤーかけるから、暫く話し掛けないでくれない?」

QB「…分かったよ」

マミ「…」ガー

ドン・ガタガタ

・・・『着地成功!っと…多分このマンションだと思うんだけどなぁ…』

QB「うん?」

マミ「?……どうかしたの、キュウべえ?」ガー

QB「いや…ベランダから声が聞こえたような…」

マミ「…ベランダから?」スク・トコトコ

・・・『とりあえずこの部屋から探索しましょう』

マミ「!?…ホントだ」

QB「マミ、カーテン開けてみたら?」

マミ「え、えぇ…」

・・・『忍法・隠れ身の術!えーいっ!!』

マミ「?」

マミ「…」シャッ!

シノブ『わっ!いきなりカーテンが!』

マミ「っ!!」ビクッ

QB「?」

シノブ『…危うく見つかる所でした…』

マミ「…えっ!?」

シノブ『では早速この部屋から…サササササッ』カラッ!スルスル

マミ「えっ、ちょっ」

QB「家主を目の前にして不法侵入…大胆だね」

シノブ(うふふっ、驚いてる驚いてる)

シノブ(まあ仕方ないです、何もないのにイキナリ窓が開いたわけですからね)クスクス

マミ「…」

シノブ(…あ、ニャーだぁ!)

シノブ(…あれ?ウサギかなぁ?まあドッチでも構いません、可愛いから!)ナデコナデコ

QB「…僕が見えるの?」

シノブ「ニャーが喋った!!」

マミ「…ちょっと」

シノブ「うわぁスゴーイ!可愛いーっ!」ギュウ

QB「ちょっ、苦しいよ…」

マミ「ねえ、ちょっと」

シノブ「どうして喋れるんですか?もしかしてあなたは忍猫?!」

マミ「ちょっとっ!そこの不法侵入者っ!!」

シノブ「へ…?」ポカン

マミ「へ?じゃないわよ」

シノブ「…」キョロキョロ

マミ「…」ジー

シノブ「…?」クビカシゲ

マミ「何で不思議そうな顔になるのよ!私が呼んでるのはアナタよアナタ!」ユビサシ!

シノブ「ええっ!嘘っ!!見破られてるんですか!?」

マミ「見えてる見えてる…」

シノブ「いったい何時の間に??あ、喋っちゃったから!?」

マミ「いや最初から」

シノブ「ショックーッ!!そしてハズかしぃ~~~っ!!」ヤーン

マミ「…」

シノブ「おっかしいなぁ…頭領はちゃんと消えてるって言ったんですよぅ」アセアセ

シノブ「ホントなんです信じて下さい…」アセアセ

マミ「っていうかアナタ誰?!」

QB「…新手の泥棒かな?」

シノブ「あ…私『忍』っていいます!」ニパァ

シノブ「忍者学園に通ってる見習い忍者なんです、宜しくお願いします!!」ペコリ

マミ「に…忍者!?忍者…学園??」

シノブ「はい、忍者学園い組・忍者学部くのいち学科出席番号一番、忍でーす」ニコニン

QB「なるほど忍者ね、それで僕の姿が…」

マミ「えっ、この娘…本物なの、キュウべえ?」

QB「…多分ね」

マミ「そう…ちょっと残念な娘じゃないんだ…」

マミ「…で、その忍者がここで何してるの?」

シノブ「実は今、試験の真っ最中でして…」

シノブ「頭領に命じられた物を、今夜中に集めなければならないのです」

マミ「命じられた物…?」

シノブ「はい、JCって人達の脱ぎたてブラジャーです!!」ニパァ

マミ「」

QB「…結局、下着泥棒だったね」

シノブ「で、現在はこの地図を頼りに巴さん家のマミさん宅を探してるんですが…」

マミ「巴さん家のマミ!?それわたしっ…」ハッ!

シノブ「…」ジー

シノブ「へぇ~あなたがマミさんでしたか、それはヨカッタ」ニンマリ

マミ「うっ、しまった!!」

シノブ「折しも丁度お風呂上がりの様ですし…」

シノブ「早速お風呂場から脱ぎたてブラジャーを…」サササッ

マミ「ちょっ、やめてよね!勝手に人の物を!!」バッ!

マミ「しかも下着だなんて…」

マミ「そ、そうだ!脱いだ下着は洗濯機に入れて洗っちゃったから、もう脱ぎたてのブラなんて無いわ!」

シノブ「…そうなんですか?」

マミ「えっ、ええそうよ…」

シノブ「…では、仕方がありませんね…」ニジリ

マミ「ちょっと何よそのワキワキした手つきは!?私に近寄らないでっ!!」アトズサリ

シノブ「マミさん…」

シノブ「私達忍者にとって、頭領の言われた事は絶対なのです」ニジリ

シノブ「頭領がネコ耳メイド少女がいる、と言えばいる…」ニジリ

シノブ「血の繋がっていない可愛い妹がいる、と言えばいるのです!!」ニジリ

マミ「その偏った思考は何なのよっ!!」アトズサリ

シノブ「そういう事なので、どんな手段を使ってでも任務を遂行させていただきます!」

シノブ「忍法・分身の術ーーーっ!」カッ!

マミ「っ!」ビクッ

シノブ「うーんうーんうーん!」プルプル

マミ「…?」

シノブ「うーんうーんうーん!」プルプル

マミ「…??」

QB「…顔が真っ赤になってきてるね、この娘」

マミ「…なぁんだ、また失敗?」

シノブ「う゛~~~~~っ!!」プルプルプルプル!

シノブの腕「よう」ボトボトボトボトボトボト…

マミ「ひ・ひ・ひっ!きゃああああああああああっ!!」

QB「凄い凄い!天井から腕だけが大量に降ってくる!」

マミ「ああああああああっ!!」

QB「わっ、床に落ちた腕が一斉にマミに向かって這い寄ってる…」

シノブ「スイマセン…まだ未熟なので、腕だけしか分身できないんですよぉ」テレテレ

QB「これはこれで凄いよ!?ちょっとしたホラーだね、これは!」カンシン

シノブ「いえいえ、半端な術でお恥ずかしい限りです」テレ

マミ「ちょ…いいからどけてコレ…早く…」ブルブル

QB「ねぇ、他には何が出来るの?」

シノブ「えっと、じゃあ手裏剣で…」ゴソゴソ

シノブ「……あ!」

シノブ「もうホンット申し訳ございません!!」ペコリ

シノブ「棒手裏剣は重くて、かさばるから持ってきてないし…」

シノブ「十字手裏剣は、この買ったばかりの可愛い手裏剣入れ(ニャーのアップリケ付き)に穴が空くのが嫌で…手裏剣使うの止めたんでした」

シノブ「期待させておきながらこの体たらく…心より深くお詫び申し上げます」ペコリ

マミ「いや、別にそんな事どーでもいいわ…」

シノブ「あ、でもほら!手裏剣入れの中から牛丼屋の割引券が!」

シノブ「あっ、期限が今日までですよ!使います?」

マミ「使います?って言われても…」ハァ

マミ「見たところアナタ、忍者刀?も持ってなさそうだし…」ジロジロ

マミ「あなた…ホントに忍者なの?」

シノブ「」ガガガガーーーン!

シノブ「ひ…酷いですマミさん…」ウルウル

シノブ「私、忍者の勉強は時代劇や漫画やアニメで一生懸命やってるのに…」グスグス

マミ「ちょっと、泣かないでよイキなり…」

シノブ「…ヒック…」ポロポロ

マミ「…ご免なさい、忍さんはよくやってるわ…多分」

マミ(…私はこんな夜更けに、何をやってるんだろう?)

シノブ「…忍は挫けそうです!ピンチです!こうなったら助太刀を呼ぶしかありません!!」

マミ「ちょ、助太刀って」

シノブ「音速丸ーーーっ!!」スヒー!スヒー!

QB「…指笛…出来てないね」

マミ「…この娘が出来る事って何なのかしらね?」

QB「分身の」

マミ「ヤメて」

シノブ「音速丸~~~~~ッ!!!」スヒー!!

音速丸「ガーボラーッ!!」バサバサバサバサバサッ!

マミ「うわぁ!!何か来たあっ!!!」ビクゥ!

QB「!?………興味深い」

マミ「ちょ…それ…なに?」

シノブ「私のお供の音速丸です」ニコニコ

音速丸「ギョヘ!ギョヘッ!」

マミ「」ビクッ

マミ(…ギョヘって鳴く生き物なんて、見たこと無いわ)

マミ(大きさは…バスケットボールと同じくらい?)

マミ(不自然なくらい真ん丸な体に、一応は鳥みたいな羽…)

マミ(全身真っ黄色で、違和感ありまくりだわ…本当に何なのコレ?)

シノブ「どうです?とてつもなく可愛いでしょ!?」

マミ「かわっ…いや、そんな事どーでもいいから。ソレ、何ていう生き物なの?」

シノブ「やだマミさんったら、鷹ですよ忍鷹!」

シノブ「ぱっと見で分かるじゃないですかぁ。意外と勉強不足デスねぇ?!」クスクス

マミ(…確か動物図鑑は本棚に………あった)ゴソゴソ

マミ「はい、鷹」ペラ

シノブ「うええっ!!?」ガガン!

シノブ「お…音速丸?!今までアナタのこと鷹だって頭領から言われてきたけど…」

シノブ「一体、何者なの!?」

音速丸「…」っ【葉巻】

音速丸「…」カチン・シュボッ!

音速丸「フーッ…馬鹿だなぁ、鷹にきまってんじゃんか」/~~

シノブ「ダヨネーッ!!10秒間ほど疑っちゃった!ごめんね~っ!!」ギュッ

マミ「喋ってる…っていうか、いきなり小さな手足が生えたんだけど!?」

QB「…鷹の交配を繰り返して、代々種の改良を重ねた結果、生まれた生物…かな?」

マミ「改良!?あの不気味さ加減、改悪にしか見えないわ!」

マミ「っていうかキュウべえ本当に知らないの、あの珍獣?あなたと一緒で人間の言葉を喋ってるわよ!?」

QB「確かにボクも人の事は言えない存在だけどね…流石にあの生物はボクの記憶にも無いよ」

QB「見た所あの生物の体は、伸縮自在みたいだ。手足は亀みたいに、体内に引っ込めていたんだと思うよ」

QB「あとあの球体の体は…ひょっとすると、擬態化能力があるかも知れないね」

マミ「…あの忍って娘、ひょっとして魔法少女って事は?」

QB「ソレは無いよ」

QB「だってボクは彼女と契約した覚えがない。だから彼女が魔法少女なんて事はあり得ない」

マミ「…そう」

QB「…ま、とかく世界は不思議な事に溢れてる…ってコトさ」

マミ「そうね…魔法少女の私が、今さら不思議体験でこんなに驚くとは思わなかったわ…」

音速丸「…ところで忍!お前の帰りが遅いんで、頭領はご立腹だ…」

音速丸「お前の裸を想像しながら待つって言ってたぞぉ!」

シノブ「まあっ!!じゃあ早く帰らないと空想の中とはいえ私が非道い目に!?」

シノブ「これ以上遅れたら、お嫁に行けなくなっちゃう!」

シノブ「こうなったら力づくでも奪わせて頂きます」キリッ

シノブ「床に落ちてる分身の腕さん達!マミさんを取り押さえて下さい!!」

分身の腕達「おうよ」ワラワラワラワラ!

マミ「色々と嫌ぁぁぁっ!!」

シノブ「では早速いま着ているブラジャーを…」サワサワ

マミ「触らないでこのエロ忍者ーッ!!」

マミ「下着ドロボーッ!!サイテーッ!!」

マミ「ド変態ーッ!!痴女忍者ーッ!!」

シノブ「」ピタ

シノブ「」ジワー

シノブ「私…変態ですか?」ポロッ

マミ「えっ!?やっ…その…」

シノブ「エロいですか!?エマニュエルですか!?」ポロポロポロポロ

マミ「何で襲ってる側のあなたが泣くのよ…」

シノブ「痴女とか言われると、本当に立ち直れません…」シクシク

マミ「……まあその…私も、ちょっと言い過ぎたかも…」

音速丸「そうだ忍、お前は立派なエロ女さっ!」

音速丸「エロ車に乗ってエロ水飲んでエロ犬撫でて…あーもう素晴らしいっ!!」バッサバッサ!

シノブ「そんな事しないもんっ!!」グスグス

シノブ「でも…下着を盗む事はとてもエロくて悪い事だわ…」

シノブ「マミさんも、こんなに嫌がってるし…」

シノブ「私、正義の忍者になりたいのに…こんなんじゃいけないわ…」

マミ「…」

QB「あ、分身の腕が消えた…」

QB「ふむ…術の継続は術者のやる気や意志に関係があるのかな?」

シノブ「今回の任務は…ギブアップします」

マミ「…本当に?」

音速丸「それでいいのか、忍?」

シノブ「…うん。元々、気が進まない任務だったから」ニコリ

音速丸「だが忍…任務を放棄した忍者には、死よりも辛い制裁が待っているんだぞ?」

シノブ「…解ってる」キリッ

音速丸「いいのか?今度こそ、お嫁に行けない身体にされても…」

シノブ「………」コクリ

マミ「」

QB「…ねぇ、君は魔法少女になる気はないかい?」

シノブ「謹んでお断りします」ペコリ

QB「即答だね…」

シノブ「私は一人前の忍者になって、最終的には頭領になるのが夢ですから」

QB「その夢は魔法少女になる事で、簡単に叶えられるんだよ?」

QB「ボクと契約して魔法少女になれば、君は直ぐに一人前の忍者…頭領とやらにもなる事が出来る」

QB「さあ、ボクと契約して魔法少女になろう。君にはその素質がある…」

QB「任務放棄の制裁も、帳消しになるよ?」

シノブ「大変申し訳ありませんが、謹んでお断りします」ペコリ

QB「やれやれまた即答かい?理由を聞かせて貰えないかな?」

シノブ「自分の未来は自分の力で勝ち取らないと意味がありません…」

シノブ「それにズルしちゃったら、尊敬する父上や母上に顔向けが出来なくなっちゃいますから」テヘヘ

音速丸「いい娘に育って…母さん本当に嬉しいわ、忍」ポロリ

マミ「」

マミ(珍獣が…人体化した……随分と不細工なオバサンにだけど…)

QB「意志は固そうだね…まあいいさ、又の機会に勧誘させて貰うよ」

QB(彼女じゃ本命にはなりえないからね…)

音速丸「さてと…忍。これから忍者の里に帰るが…」

音速丸「覚悟は…良いな?」

シノブ「…」キリッ

シノブ「うん」プルプル

マミ「…」

マミ(顔色が悪い……やっぱり本当は怖いんだわ)

マミ(ヘンな娘だけど…悪い娘じゃないみたいだし…)

マミ(大体何よ、この娘が受けてる試験って?)

マミ(こんな無茶な試験内容で、それが出来なきゃ制裁だなんて…)

マミ(流石にあんまりだわ!!)

マミ(このまま帰したら、お嫁に行けなくなる様な制裁を受けるだなんて……後味悪いじゃない!)

マミ「ねえ忍さん…本当にこのまま帰るの?」

シノブ「はい。ご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした」ペコリ

マミ「…そうだ、買ったブラとかで誤魔化しちゃえば!?」

シノブ「頭領は凄く鼻が利くので、その手の誤魔化しは通用しないと思います…」

シノブ「それに…私、ズルはしたくありませんから」ニコリ

マミ「だからってズルしなかったら犯罪に…」

マミ「………ああもうっ!!」

マミ「ちょっとこの部屋で待ってて!まだ帰っちゃダメよっ!!」スタスタ

QB「……寝室に行っちゃった」

音速丸「あ~そういえば、ここの家主は客人に対して茶も出さんのかね?」

QB「客人にはお茶くらい振る舞うと思うよ。客人には、ね?」

音速丸「…なんだぁこのウサギだかネコだか分からん物体は!?」

音速丸「黙ってりゃ生意気にも人語なんか喋りやがって…この非常識極まりない珍獣がっ!!」

QB「君にそう言われるとは夢にも思わなかったよ」

QB「鏡を見てみなよ?珍獣の名が相応しいのはどちらか、一目瞭然だ」フン

音速丸「よし喧嘩だな?喧嘩売ってんだなぁ!?」

音速丸「いいぜ上等!!今夜は朝まで喧嘩パーティーだ…忍、手ぇ出すんじゃねえぞっ!?」シャドーボクシング

シノブ「ダメよ音速丸、喧嘩はヤメて!」オロオロ

マミ「…こんな夜更けに騒がないで。近所迷惑よ?」スタスタ

シノブ「良かったマミさん!二人が喧嘩しそうになっちゃって…」

マミ「キュウべえ、大人げないわよ」

QB「…分かった、今回はマミの顔を立てておくよ」

音速丸「けっ!!女のチチに敷かれやがって…この玉無しウサギネコがっ」

QB「…」

シノブ「音速丸!!これ以上騒いだら、ベッドの下の本を机の上に綺麗に並べておくよっ!」

音速丸「俺が悪かったあっ!お口にチャックゥ!!」ジー!

マミ「ぷっ…」クククッ

QB「…バーカ」

音速丸「ぬぐぐぐっ……てめぇウサギネコ覚えてやがれチクショウ…」ブルブル

マミ「ちょっと…いい加減にしないと、どこかの研究機関に売り飛ばすわよ?」

音速丸「何だこのアマぁ!?乳がちょっとデカいからって調子に乗ってると、尻も同じくらいデカくなる様にマミマミしてやるぞ?このお色気担当がっ!!」

マミ「何ですってえっ!!」カチーン

シノブ「こ、こらっ!音速丸!!」オロオロ

音速丸「けっ!こんなチチだのシリだの股間だの、エロくて下品な会話が溢れる部屋にこれ以上1秒たりともいられるかっ!」

音速丸「心が穢れる!貴様等みたいな悪は滅びよ!!てなワケで俺は先に帰るからな、忍!!」バッサバッサ!

マミ「…捨て台詞にもホドがあるわ」

QB「…ワケが分からないよ」

シノブ「あ、待って音速丸!!」

シノブ「それではマミさん、ご迷惑をおかけしました」

シノブ「運命の導きがあるなら、また何処かでお会い出来るでしょう。では…」

マミ「あ、ちょっと待って……コレ」スッ

シノブ「えっ?…コレは!?」

マミ「今までつけてたヤツ…///」

マミ「…やっぱり、下着の一枚くらいあげるわ…//」

マミ「試験の辛さは私にも分かるから…」

マミ「それに忍…ちゃんに何かあったら、寝覚めが悪いし…ねっ?」

シノブ「…」ジワ

シノブ「…ありがとう御座います…」ジワリ

シノブ「…この御恩は、一生忘れませんっ!!!」パァァァァァッ

……………
…………
………
……



つづく

【翌日】

~~巴マミ自室~~

マミ「…ただいま」カチャン・バタン

QB「お帰り、マミ」

マミ「…キュウべえ、もう来てたの?今日は早かったのね」トコトコ

QB「まあね…」

QB「…それよりマミ、どうしたんだい?顔色が冴えないね?」

マミ「…今日、学校でちょっと疲れちゃって…それに昨日は、あまり熟睡出来なかったから」

QB「あぁ…昨日の…」

マミ「ええ、昨日のアレのおかげでね…」

QB「…まあ済んだ事だし、何でも気にし過ぎるのはナンセンスだよ」

QB「気分直しに、お気に入りの紅茶でも煎れたら?」

マミ「…ポジティブで良いわね、キュウべえは…」

マミ「…でもそうね。気晴らしに、とっておきの紅茶でも煎れようかしら…」カチャカチャ

マミ「…」コポコポ

マミ「…」カチャカチャ

マミ「…」テクテク・ストン

マミ「ふう…」

QB「…どうしたんだい、いつにも増して寂しそうだけど?」

マミ「余計なお世話よ…」

マミ「…」

QB「…」

マミ「……私」

QB「うん?」

マミ「同年代の女の子に、あんなに大声で怒鳴ったりしたの…多分、昨日が初めてだったわ」

QB「…そうかい?」

マミ「ええ…」

マミ「変わった娘だったわね、忍ちゃんって…」

QB「そうだね」

マミ「…いまどき忍者よ?笑っちゃうわ」クスクス

QB「最近の流行りは魔法少女だしね」

マミ「正直それもどうかと思うけどね…」クス

マミ「半人前で、失敗ばかりしてたけど…」

マミ「明るくて、真面目で、ちょっと泣き虫で…」

マミ「一生懸命で、楽しそうに笑う元気な娘…」

マミ「あんな娘といつも一緒にいられたら…」

マミ「毎日が楽しいでしょうね…きっと…」

QB「彼女が魔法少女になってたら、マミの仲間になってくれただろうにね」

マミ「…そうね。ちょっと…ううん、凄く残念だわ」

QB「ま、仕方がないよ。何より、彼女が魔法少女になる事を応じたとしても…」

QB「魔法少女になれるかどうかは、ちょっとした賭けに近かったし」

マミ「どうゆう事?」

QB「あれ、気付いてなかった?あの忍って娘、マミよりけっこう年上だよ?」

QB「だから魔法『少女』に成れたかどうかは、正直…微妙だった」

QB(…秘めた資質はあっても、魔法少女になる為の必須要素を満たしてるとはいえなかったからね…)

マミ「ええっ!!年上!?」

マミ「別れ際に、ちゃん付けで名前呼んじゃったわ私っ!」

QB「気にしなくて大丈夫じゃないかな?あの娘も気にして無さそうだったし…」

マミ「ならいいけど…」

QB「それに、今さら気にする必要も無いんじゃない?」

マミ「…そうね…」

マミ「もう会う事も無いかも知れないし…」

マミ「…」

マミ「…」ズーン

QB「…?」

マミ「…」ズーン

QB「何か随分ヘコんでるね?」

音速丸「…忍よ、マミは何だか様子が変だぞ?」

シノブ「突然この押し入れから飛び出して、シノブイリュージョン開演といきたかったケド、止めておきましょうか…」

マミ「いつから押し入れにーーーっ!!」

シノブ「ベランダで三時間ほど待ちぼうけていたら、キュウべえさんがお部屋に入れて下さいました」ヒョコ

音速丸「おいマミ、トイレはどこだトイレはっ!?あま~い香りのするマミ専用トイレはどこだっ!!」バッサバッサ

マミ「キュウべえ……忍ちゃんはまだしも、何であの珍獣まで部屋に入れたのよ?」

QB「…ちょっと反省してるよ」

シノブ「マミさん…連日の事で申し訳ありませんが、今日はお願いがあって参りました」ドゲザ

マミ「嫌よっ!!」

シノブ「即答!!しかも私まだ何も言ってないのにっ!!」ジワー

マミ「ぐっ………聞くだけよ?話を聞くだけだからね!?」

シノブ「ありがとう御座います!」ドゲザ

マミ「それで…お願いって?」

シノブ「南家の春香さんもダメでした…」

マミ「…は?」

シノブ「柏崎家の星奈さんも、周防家の美琴さんも、素気なく断られました…」

マミ「誰よそれ…っていうか、嫌な予感しかしないわ…」

シノブ「今回の試験内容は、D以上のJKをくのいち学科に勧誘する事…です」

マミ「」

シノブ「マミさぁん…」ジワー

マミ「D以上って…いやちょ…待って、ちょっと待って」

シノブ「心当たりは全部回ったんですぅ…」ジワー

マミ「私、中学生だから!JCだからっ!!」

シノブ「くのいち学科には、私一人しか居ないんですぅ…」ドゲザ

マミ「…そんな…コト言われても…」オロオロ

シノブ「塾感覚程度の来校でも構いませんからぁ…」ドゲザ

マミ「私、学校には通ってるし…」オタオタ

シノブ「駅前留学でも構いませんから!名前を登録するだけで構いませんからぁ!」ウルウル

マミ「…でも…」

シノブ「一人は寂しいです………マミざぁん゛」ドゲザ

音速丸「…すまんマミ、忍の為だ…」バッサバッサ・ストン

音速丸「俺からも…頼む、この通りだ」ドゲザ

マミ「ちょっと二人とも…」オロオロ

シノブ「…」ドゲザ

音速丸「…」ドゲザ

マミ「…」

マミ「………はぁ。もう分かったわよ、分かりました!」

音速丸(ふっ…ちょろい)ニヤリ

マミ「行けばいいんでしょ、その…忍者学園に」

シノブ「マミさんっ!!」パァッ

マミ「でも私、学校あるし他でも色々と忙しいから、本当に塾程度の気分でしか行かないからね!?」テレ

シノブ「マミざぁん゛!!」ヒョン・ギュウ!

マミ「ちょっと忍ちゃん、苦しいよ…」テレテレ

シノブ「嬉しいです!最高です!!初めての同級生ですっ!!!」

シノブ「忍はもう、一生マミさんを離しません!!」ギュウ

マミ「///」ハグ

QB「マミ…何のつもりだい?」

マミ「…分かってる、分かってるから」キュッ

マミ「ちゃんと魔法少女としての務めも果たすわ…」ギュウ

マミ「だから今は…」ギュウゥゥ

QB「……ま、それなら構わないけどね」

音速丸「くぅ~良いねえ良いねえ!女の子同士の熱い抱擁!!」

音速丸「あのプリンプリンの隙間に挟まれてぇあやかりてぇ!!」バッサバッサ

QB「…自分の欲望に実に忠実な生物だ……興味深い」

シノブ「マミさん、これから宜しくお願いしますね!?」ハググ

マミ「忍ちゃん…こちらこそ宜しくねっ!?」テレテレ

……………
………

★壱の巻★ おしまい

★弐の巻★

~~巴マミ自室~~

音速丸「うわ~お!貴っ様ぁ-っ、歯を食いしばれ--っ!!」

音速丸「遅ーい!もう殴っちゃったもんねーっ!!」ドカバキ

音速丸「俺に逆らえばどうなるか、その体に叩き込んでやるっ!!」ガシッガシッ!

音速丸「チョップ!チョップ!!何と生命に関わる股間にチョップの嵐であります!!」ビシビシ

マミ「…」

音速丸「更に最近開発した新技っ!右手一つで右尻と左尻を同時にツネる荒技炸裂!!」ギュウゥゥ

マミ「…」

音速丸「謝るなら今の内だ!な~んてな!?誤っても許さねえっつうの!!」

マミ「…ちょっと。人のヌイグルミに何してるのよ?」

音速丸「続いて股間をああしてこうして……は!?し、しまった見られた!!」

マミ「…」ジー

音速丸「いやその…」タラリ

音速丸「こ、ここのウサギネコとの来るべき決戦に備えてイメトレしてたんだよっ!!」

音速丸「見ろ!この荒技で奴のシリを二つに割ってやるっ!!」ギュウゥゥ

シノブ「音速丸、何て恐ろしい技を…」

マミ「やめてよ!ヌイグルミが壊れちゃうでしょっ!」

マミ「ってゆーか朝からイキナリ押しかけて来て、早々に暴れないで!」

マミ「人がせっかくお茶を入れてあげてるのに…」

マミ「ちょっと目を離すと何をしでかすか分からないわね、この珍獣は!?」フン!

音速丸「珍獣?あー、あのウサギネコの事か?」

音速丸「確かにあの手の顔のヤツは何をやらかすか分からん」

音速丸「見るからに腹黒そうな面構えだしなぁ…せいぜい気をつけろよ、マミ!?」

マミ「アナタよアナタ!どう見ても珍獣はアナタです!!」

音速丸「この愛くるしいマスコットキャラ、音速丸様を捕まえて…ち、珍獣だと?」

音速丸「この生意気オッパイがぁ…言うに事欠きやがって…」ユラリ

マミ「な、何よその変な構えは…」ビクッ

音速丸「ふっ…この忍鷹である音速丸様を本気にさせおったな?」ユラユラ

音速丸「良かろう、では究極奥義の忍法を喰らうがいい…」ピタリ

マミ「ちょ」

音速丸「忍法ハンサム魅惑の術カアアアアアアアアアアッ!!!」バッ!

マミ「」ビクゥ!

音速丸「これでお前は俺のトリコ!!何でも言う事を聞くようになってるハズさっ!!」マミマミマミマミ

マミ「かかるワケ無いでしょそんな術ーッ!!」ジタバタ

音速丸「えへへっ!一度JCの女の子に抱きついてみたかったんですぅ!!」クンカクンカマミマミマミマミ

マミ「ちょ!!ドコ触ってっ!!」

音速丸「うひょひょーっ!!!」クンカクンカマミマミクンカクンカマミマミクンカクンカ

マミ「ちょ嗅ぐな!やっ!スカートがっ!!」ジタバタ

マミ「忍ちゃんこの珍獣どうにかしてーッ!!」

シノブ「お、音速丸いけない子ね!?おやつ抜きよ!?」オロオロ

マミ「役に立たなーいッ!!!」

音速丸「嫌よ嫌よも好きの内って法則を知らんのか忍っ!!」マミマミマミマミ

シノブ「ええっ!!そうだったの!!?」

音速丸「そうとも!それに聞いて驚け?マミはこのあと陽気なエンジェル音速丸様とデートの予定なのさっ!!」クンカクンカマミマミ

シノブ「なっ!?デート…いつの間にそんな仲に……」ガーン

音速丸「ふふふっ忍クン、流石の俺もこの女の攻略には苦労したよ!」クンカクンカマミマミクンカクンカマミマミ

マミ「もおおおおっ!!!」ダッシュツ

マミ「何ワケの分かんない事を!!もう怒ったからねっ!!」バッ

音速丸「しまった!」ホカク

マミ「こいつめ!こいつめ!!」バシッ!バシッ!バシッ!バシッ!

音速丸「ああ、打ちなさい打ちなさい!俺の尻を叩く事で君の気が晴れるのなら!」ベシバシ!

音速丸「そして昔の男を忘れる事が出来るのなら!!」ビシバシ!

シノブ「あわわわわわ…」

シノブ「な、何て仲睦まじいお姿…」ガガガガーン

シノブ「マミさん…音速丸とお幸せに…」ジワー

シノブ「…グッバイマイラブ」ポロリ

マミ「ドコをどう見たらそう見えるの!?それに最後の意味が分からないっ!!」

音速丸「ふっ…しかし俺にとって恋などゲームさ」

音速丸「マミも俺の人生を楽しませる道具の一つに過ぎん…飽きたら即ポイだ!」クックックッ

シノブ「なっ、何という非道い事を!!」

シノブ「今の言葉…マミさんが聞いたらどんなに心をお痛めになるか!!」バッ!

音速丸「ぬおっ緊急回避!しまった回避不能!?」

シノブ「お尻叩きの刑です!えいっ!!えいっ!!」

音速丸「キャインキャイン!!忍の方が手首のスナップが利いててスゲェ痛えっ!!」スパァン!ピシャァン!カキィィィン!

マミ「良い音するわねぇ…」

音速丸「ごめんよぉ…僕、嘘を付いてたんだ。モテてるフリをしてみたかっただけなんだよぉ…」ヒリヒリ

シノブ「まあそうなの?音速丸ったらイタズラッ子ね!?」

シノブ「マミさん、音速丸を許してあげて下さい…」

シノブ「音速丸も、この病んだ現代社会における被害者と言えるのではないでしょうか?」

音速丸「おっ、良いねぇそのセリフ!」

マミ「意味が分からないわ…」

シノブ「それにしても…本当に嘘で良かったです」ポッ

マミ「あ…あはは…そ、そうね」

音速丸「あーあー、目の前でイチャイチャと!お二人とも仲のおよろしいこって!」

音速丸「そんなに仲良いなら結婚しちゃえば良いじゃん!!」

シノブ「えっそんな…マミさんの気持ちも聞かないと…」ジー

マミ「気持ちって言われても…//」テレ

音速丸「ヘイヘイヘイ!なに頬染めあっちゃってんの!?なにこれユリップル誕生しちゃう!?」ニヤニヤ

音速丸(…チャーンス!)

音速丸「はっ、そうだ思い出した忍!頭領から指令が出てたぞ!!」ニヤリ

シノブ「えっ、頭領から!?どういう内容なの?」

音速丸「マミと一緒に風呂に入って、裸で記念撮影して来いってさぁ!!」

マミ「ちょっ!!」

シノブ「ええーッ!!」

音速丸「忍法レッツフライ・インザスカイオブザワールド!じゃあ先に帰ってるぞーっ!!」バッサバッサ

シノブ「…」ジー

マミ「…ちょっと忍ちゃん?」ギクリ

シノブ「」ジワ

シノブ「うえええええ~ん!」ボロボロ

シノブ「そんな事やってたらまたマミさんに嫌われちゃうよーッ!!」ポロポロ

マミ「ちょっと忍ちゃん、落ち着いて!」

シノブ「…でもこれ以上マミさんにご迷惑は掛けられません」グス

シノブ「私…頭領の命令に逆らいます!そして抜け忍となって日本中を逃げ回ります!!」

シノブ「うわ!何か私、ちょっとカッコイイですよね!?」

マミ「あはは…あんな任務じゃなければねぇ…」

マミ「…でも、忍ちゃんが抜け忍になる必要は無いわ」

シノブ「でもそれだと、マミさんにご迷惑が…」

マミ「毎回毎回、忍ちゃんを困らせて私にも多大な迷惑をかけている…」

マミ「その頭領って人に今日は直接会って、ちょっとお仕置きさせて貰うわ!」キリッ!

シノブ「うわマジですか!?でも相手は頭領…忍者学園い組の忍び頭ですよ?」

マミ「あら、私だって魔法少女よ?」フンス!

シノブ「そう言えばそんな事を、先日言ってましたね?」

シノブ「ちなみに、魔法少女ってどんな感じですか?」

マミ「そうね…忍ちゃんは、とっ友達だから特別に見せてあげる…」テレ

シノブ「うわ、特別ですか!?今のお言葉だけでも、心の中のシノブ袋が嬉しさで満杯です!!」

マミ「あははっ…じゃあ見ててね?…変身!」バァァァァァァッ!

マミ「……どう?こんな感じだけど」

シノブ「」

シノブ「ふわぁぁ…素敵です!キュートです!イリュージョンです!!」

シノブ「忍は益々マミさんにゾッコンラブですよっ!!」ニパァ

マミ「あ…ありがとう」テレテレ

マミ「じゃ、早速行きましょう…忍者学園に」

シノブ「はい!それではご案内しますねっ!!」

~~~~~
~~~~
~~~
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つづく

(独自ストーリーはもう少ししてからの予定。その際はかなり無茶な内容になると思います)

~~忍者訓練場付近~~

シノブ「マミさん。忍者学園へ近道を使おうと思うんですけど、良いですかぁ?」シュタタタ

マミ「し、忍ちゃん!ちょっとストップしてストップ!」スタタタ

シノブ「はい!?」ピタ

マミ「…はぁ、はぁ…」ヨレヨレ

シノブ「大丈夫ですかマミさん?何やら息切れが激しいようですけど…?」

マミ「はぁ、はぁ……流石に魔法少女でも…二時間全力疾走は堪えるわ…」ハアハア

シノブ「だからムササビの術で行きましょうと」

マミ「いやいやいやいや…」

マミ「短時間の内に、動物園のワニの池やら…」ハアハア

マミ「露天風呂の男湯とかに落ちたら……さ、流石にあのアナログな飛行術は遠慮したくなるわ」ハァーハァ

シノブ「申し訳ありません…何しろまだ見習い忍者なものでして…」シュン

マミ「…いいのよ。悪気があって落ちたワケじゃないのは分かってるから」

シノブ「サル山に落ちるくらいならと思って、ワニの池を選んだんですけど…」テヘ

マミ「はあ!?選んだ?ワニの池に狙って落ちたって言うの!?」

シノブ「知り合いのワニは紳士なので、問題ないかと思いまして…」テヘヘ

マミ「」

マミ(知り合いのワニ?…紳士のワニってナニ?)

シノブ「忍者学園の忍者学科に在籍する忍鰐のデビルさんは、とても優しくて紳士な方です」

シノブ「後でご紹介しますね?」ニコニコ

マミ「………ありがとう、楽しみ…だわ」ヒキ

シノブ「それではマミさんの息も整ったみたいですし、そろそろ出発しましょう」

マミ「…まだ走るの?」

シノブ「いえ、これから先は近道しようと思いますから、歩いて行きましょう」

マミ「助かるわ…」

シノブ「では出発進行~っ!」スキップスキップ

マミ「げ、元気ねぇ…」テクテク

マミ「…にしても、忍ちゃんはとんでもないわね?」テクテク

マミ「流石は忍者というか何というか…」テクテク

シノブ「はい?何がですか?」クルリ

マミ「私は魔法少女だからアレだけど…忍ちゃんって…まあ一般的に言えば普通の女の子じゃない?」テクテク

マミ「それが、まるで漫画やアニメの忍者さながらのスピードで走り続けるんだもの…」テクテク

マミ「スピードとスタミナ、跳躍力…身体のバネって言うのかしら…?」テクテク

マミ「兎に角、身体能力が完全に常人離れしてるわ」テクテク

シノブ「そうですか?忍者学部では、皆さん全員がコレくらい普通に走りますよ?」ケロッ

マミ「忍ちゃんが特別ってワケじゃないんだ…意外と侮れないわね、現代忍者って」

シノブ「ええ、皆さん何だかんだで鍛えていらっしゃいますから」ニコニコ

シノブ「そうだ!近道って、ちょうど訓練場を通る形になるんですよ。良かったら少し見学しながら行きませんか?」

マミ「へぇ…ちょっと興味あるわ。じゃあ邪魔にならない程度で見学させて貰おうかしら?」

シノブ「はい、では早速っ!」スキップスキップ

マミ「元気ねぇ…本当に」テクテク

シノブ「わーたしーくの~いちー、にーにーん~がシ~ノブですぅ~♪」スキップスキップ

マミ「…な、何か急に足場が悪くなったような…」テクテク

シノブ「みーなーらーいだっけっどぉ~忍者のーみーちーをまぁあしぐらぁ~♪」スキップスキップ

マミ「これ…ここ道なのかしら?急勾配になってきたし、道に大きな岩がゴロゴロあるし…」トコトコ

シノブ「まーなぼーにんーぽぉー、きょ・う・こ~そだーいへんしん♪」ピョンピョン!

マミ(岩から岩へとまあ、よくピョンピョン跳び移れるわねぇ…)

マミ(それにもうココ、道ってより崖な感じなんだけど…)

カラカラカラカラ・ガララララララッ!

マミ(…何の音?)キョロキョロ

マミ(はッ!!落石っ!!)

マミ(マスケット銃!!)バッ!

マミ「危ない忍ちゃん!」パンパンパンパン!

落石群「アウチ」ドカッドカッドカッドカッ

シノブ「ああっ!いけない、訓練用の罠が作動してます!」

マミ「罠?って今度は巨大落石がっ!!」

巨大落石「どすこい」ゴロンゴロン


シノブ「マミさん逃げて下さい!」

マミ「これくらい平気!忍ちゃんこそ避けて!!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」カッ!

巨大落石「アウチ」ドカーン!

パラパラカラカラー

シノブ「」

マミ「…ふう、どうやらもう落石は無いみたいね?」

シノブ「す…」

マミ「あ、忍ちゃん大丈夫だった?」

シノブ「凄いです、素敵です!!今のは何ですか?必殺技!?」キラキラ

マミ「えっと…まあ私、魔法少女だし…そんな感じかな」テレッ

シノブ「すごーい!カッコイーイ!!」ソンケイの眼差し

マミ「そう…かな?」テレテレ

シノブ「魔法ですか?魔法の必殺技ですね?いいなあ必殺技…格好いいーっ!」キラキラ

マミ「ま、まあねっ!」フンス

シノブ「マミさん素敵!」

マミ「そんな…照れるわ」テレテレ

シノブ「マミさん凄い!」

マミ「もうそのくらいで」テレッ
サスケ「マミさんカッケー!」ニョキ
サイゾウ「マミさん可愛い!」ニョキ

マミ「だっ誰っ!?」ビクッ

忍者一同「マーミ!マーミ!マーミ!マーミ!」ニョキニョキニョキニョキ

マミ「いつの間に!?」ビクゥ!

シノブ「あ、サスケさんイエーィ!」ハイタッチ

サスケ「シノブちゃんイエーィ!」ハイタッチ

サスケ「所でシノブちゃん。こちらのヒラヒラの服を着た見目麗しい女の子は…お友達?」チラリ

マミ「…//」

シノブ「はい、お友達の巴マミさんです」ニコリ

マミ「///」



睡魔に勝てず…つづく

忍者一同「お~~~っ!」ジー

マミ「///」マッカ

シノブ「しかも現役JC魔法少女!実力の程はさっきご覧になった通りです!」ニコニコ

忍者一同「うおおおおおおっ!魔法少女キターーーッ!!」

サスケ「やっぱり魔法少女だったんだ!ようこそリアル魔法少女!」ヒャッハー

サイゾウ「おーーい皆、来てごらーーん!本物の魔法少女さんがいらっしゃったぞーーっ!」キャッホー

忍者学科一同「すげええええええええっ!!」ワラワラワラワラ

マミ「どこからこんなに…」

忍者壱「ねえキミ、本物?マジで本物?」キラキラ

忍者弐「すげー…こんなに可愛い魔法少女が俺の目の前に…」カンドー

忍者参「故郷のマーマ…夢が叶ったよ…」ポロポロ

マミ「///」

シノブ「さらに重大ニュース発表ですっ!」キリッ

忍者一同「おおおおっ…」シー!シズカニシロヨッ!

シノブ「マミさんは、なっなんと!」

忍者一同「……」

シノブ「くのいち学科に通ってくれる事になりました!」ピース

忍者一同「」

シノブ「これからはシノブと一緒に、忍者学科の皆さんと行動を共にする事になりまーす!!」

忍者一同「ぃやったああああああああああっ!!」キャッホー!バンザーイ!バンザーイ!

サスケ「僕サスケです!サスケをよろしくお願いします!!」アクシュ!

マミ「えっ!」ドキッ

マミ「あ…巴マミです、こちらこそ宜しくお願いします」アクシュ

忍者壱「あ、きたねぇぞサスケ!」ウガー!

サイゾウ「僕はサイゾウ!サイゾウでっす!」アクシュ

コゲンタ「コゲンタ!コゲンタに清き一票をっ!!」アクシュ

マミ「あ…よ、よろしく」アクシュ

マミ(…みんな覆面だから、見分けがつかないわ)アセ

デビル「僕デビル…マミさん、これから宜しくお願いします」アクシュ

マミ「」

マミ(…わ…ワニだわ…)

マミ(しかも喋れるワニ……忍者装束を着て、二足歩行するワニ…)

マミ(……まあ、音速丸みたいなのが存在するんだから、こっコレくらい普通…よね?)

マミ「…」ニッコリ

マミ「巴…マミです。宜しくお願いしますね、デビル先輩」ニコ

忍者一同「せんぱあぁぁぁぁぁぁいっ!」

忍者壱「やべえ!年下魔女ッ娘の先輩コール…マジパネェ!」

サイゾウ「ちくしょう…ちくしょう…俺は先輩って呼ばれなかったのに…」ガーン

コゲンタ「タイミングか…?タイミングの問題だったのか!?」ズーン

シノブ「うわーっマミさん大人気!鮮烈デビューですねぇ?」

マミ「か、歓迎して貰えて…嬉しいわ」アハハ

忍者壱「あの、マミちゃん…良かったら僕らとも歓迎の握手を…」ハァハァ

マミ「えっええ…」ヒキ

サイゾウ「はーいマミちゃん握手会の整理券を配りまーす!」

サイゾウ「受け取ったら一列に並んで並んでーっ!」

コゲンタ「設営完了しました!マミちゃんはコチラの席にどうぞお座り下さい!」サササッ

マミ「えっ、あの」

コゲンタ「まあまあ遠慮なさらずに」

コゲンタ「ここまで来るの疲れたでしょ?ジュースも用意してあるから、さあどうぞ!」ニカッ

マミ「…それじゃお言葉に甘えて…」トコトコ

サイゾウ「はーい、じゃあ整理券の一番からね~っ!」

サイゾウ「撮影は許可だけど、フラッシュの焚きすぎに注意してよ~っ!」

ワイワイガヤガヤ

サスケ「それで忍ちゃん。今日はマミちゃんを見学に連れて来たの?」

シノブ「それがですね…」カクカクシカジカ

シノブ「…というワケで、怒ったマミさんが頭領に会いに来たわけです」

サスケ「なる程ねぇ…けど相手は音…とと、頭領だからねぇ…一筋縄ではいかないよ?」

シノブ「はい…でも覚悟は決めています」キリッ

シノブ「もしもの場合、忍はマミさんの為に抜け忍になるつもりですから…」

サスケ「なっ!!?」ガーン

忍者一同「なんだってえっ!」ガガガガーン

シノブ「一応、万が一の場合ですよ」アハハッ

サスケ「いや笑い事じゃないよシノブちゃん!!」

サスケ「そんな事態になったら、我々忍者学科の希望の光が消えてしまう事に…ハッ!!」

サスケ「ちょっと待って、その場合マミちゃんは……?」

マミ「シノブちゃんが抜け忍になるのに、私が忍者学園に入るワケないじゃないですか」

忍者一同「はあああああああああああっ!!?」ガクゼン

サスケ「ちょ、ちょっとタイム!作戦タイムを下さい!!」

サスケ「皆、集合っ!」エンジン

サスケ「…」コショコショ

忍者一同「…」ウンウン

マミ「…?」

シノブ「どうなさったんでしょうね、皆さん?」

マミ「さあ?私には…」

サスケ「…」コショコショ

忍者一同「…」フムフム

サスケ「…と言う事で頼む」キリッ

サイゾウ「解った」キラリ

コゲンタ「では俺達は先に、万一に備えて…」

サスケ「頼む…」

コゲンタ「承知」キリッ

サスケ「では解散!各自、己が使命を全うせよっ!!」

忍者一同「応っ!!」シュバババッ

マミ「わっ!皆さん一瞬でどっかに行っちゃった…」

シノブ「サスケさん、皆さんはどちらへ?」

サスケ「あ~…アニメイトに予約してたDVDのボックスを取りに…」

サスケ「あとは…本日限定の、ちょっと薄い本の購入とか?」

シノブ「わあ、アニメとマンガですか!?後で私達にも見せて下さいね?」ニッコリ

サスケ「それはヤメた方が…」アセアセ

サスケ「それより忍ちゃん、マミちゃん。忍者学園に行くなら僕も一緒に行くよ!」

サスケ「なんたって僕は、忍者学部忍者学科の学級委員長だからねっ!!」

マミ「でも私達は…」

サスケ「分かってる分かってる!分かって言ってるから大丈夫っ!!」フンス

シノブ「…良いんですか、サスケさん?」

サスケ「困ってる女の子を放ってはおけないよ!僕にドーンと任せて!!」キリリッ

サスケ「さあ!悪者が棲む悪の居城に出発進行だっ!!」

サスケ「えいえいオーッ!!」

シノブ「えいえいオーッ!!」

マミ「…」

サスケ「さあマミちゃんも一緒にぃ、えいえいオーッ!!」

シノブ「えいえいオーッ!!」

マミ「ぇぃぇぃぉー…///」

………………
………




つづく

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