八幡「川崎と同じ大学になった」 (47)


某大学

川崎「今更だけど驚いた」

八幡「まさか、川なんとかさんと同じ大学なんてな」

川崎「それまだ言うわけ?いい加減怒ってもいい?」

八幡「…すみません」


川崎「謝るの早いって、話終わっちゃったし」

八幡「川崎は、三浦さんとは違った怖さがあるからね」


川崎「あんたがあたしをどう見てるかわかった…あと一緒にしないでよ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448608228

八幡「俺は、川崎のことは弟大好きな女の子としか見てないぞ」

川崎「…あんたは妹大好きな単なるシスコンでしょ」


八幡「それがなにか悪いか」

川崎「あ、やっぱり認めるんだ」

八幡「お前だって認めてるだろ」

川崎「む…」


八幡「今更だけど、変な共通点だな」

川崎「ほんとにね」


八幡(大学通ってから、川崎と話すようになったのもそういうのが原因かな)

八幡(大志やけーちゃんの話題とかで盛り上がったこともあったしな)

川崎「比企谷ってさ」

八幡「ん~?」

川崎「なんていうか、ちょっと社交的になった?」


八幡「そうか?一人でいるの大好きなインドアだぞ」

川崎「飲み会行く姿とか見かけるしさ」


八幡「そんなとこ見てんの?」

川崎「あ…べ、別に見てないけど…たまたま」

八幡「?…この学校で最初に知り合った人間が飲み会大好きでな…」

八幡「芋づる式に呼ばれるのが多くなった」

川崎「けっこう人気者?もしかして」

八幡「ただの割り勘要員な気もする」

川崎「ああ、それは嫌かも…」

八幡「まあ、飲み会自体は楽しいけどな」

八幡「で、それがどうかしたか?」

川崎「やっぱり、ちょっと変わった?比企谷」

八幡「そうか?」


川崎「飲み会で楽しいって言わなそうだったしさ」

八幡「わかんねぇよ、自分でなんて…川崎が言うならそうかもね」

川崎「あたし任せにしないでよっ」

八幡「自分から言ったんだろ…」

川崎「実はね」

八幡「なんだ?」

川崎「今度合コン?って言えばいいのかな…行くことになって」


八幡「…マジか?」


川崎「……まじ」

八幡「意外だな…」

川崎「まあ、あたしが行くっていうか…由比ヶ浜が」


八幡「由比ヶ浜が?どうした?」

川崎「知り合いに誘われたらしくて、行くことになったみたいで」

八幡「まあ、由比ヶ浜の性格的に断らないか」

川崎「相手方がちょっとチャラいのもいるとかで…」

川崎「由比ヶ浜もちょっと不安らしくて、この前会った時に言われたんだ」

八幡「なんとなく想像できるな、由比ヶ浜らしいというか」


川崎「…」チラ

八幡「……?」

川崎「それで……比企谷、どう思う?」

八幡「どうって……?」

川崎「なんか言いたいこととかない?」


八幡「言いたいことか…?気を付けてな…とかか?」

川崎「……」

八幡「川崎って彼氏いたっけ?」


川崎「いないけど」

八幡「そうか…なら」

川崎「合コンだし?これを機会に出会いとかあるかもね」

八幡「……」


川崎「なに?なにか言うことある?」

八幡「知り合いからの情報だが…」


川崎「うん」

八幡「合コンは性質が悪い奴だと身体目当てとか色々いるらしいからな」

川崎「ああ、由比ヶ浜も似たようなこと言ってたね、そういえば」

川崎「ま、あたしなんかには関係ないよ」

八幡(本気で言ってるのかね、こんな身体してて…)

八幡(美人だしな、これで黒の下着なんかつけて行ってたら…)

川崎「そろそろ次の講義始まるから」

八幡「おう、またな」


八幡「合コンか…合コンね」


………

その夜

プルルルルル

葉山「もしもし、比企谷か?」

八幡「おう…」

葉山「めずらしいな、君からかけてくるとは」

八幡「その海老名さんが喜ぶ感じの雰囲気はやめろ…」

八幡(卒業してから、葉山とも距離は縮まってるなそういえば)

八幡(別にこれといって何かがあったわけじゃないけど…)

八幡「葉山に聞きたいことがある」

葉山「なんだい?」


八幡「合コンて危険なのか?」

葉山「…?質問の意図がわからないが…」


八幡「合コンは危険か?危険じゃないのかどっちなんだ?」

葉山「危険なものだったら、今日まではやってないと思うよ」

八幡「まあ、それはそうだが…」

葉山「基本的に男女が彼氏彼女を作る場でもあるからな」

葉山「大部分は節度を持ってると思うが…」

葉山「中には度を越したことをする者もいるかもしれないな」

八幡「度を越した者か」

葉山「なんだ?合コンに誘われてるのかい?」

八幡「俺じゃないけどな」

葉山「じゃあ、他の人の為かい?相変わらずなことしてるな、君も」


八幡「別に奉仕部のようなことするつもりはないぞ」

葉山「そうか、ならいいんだが」

八幡「参考になった、それじゃあな」

葉山「つれないな、せっかく電話してるのに」

八幡「だから海老名さんが喜ぶ発言はやめろ…」

プルルルルル

結衣「は~い、ヒッキーじゃんっ、やっはろ~」

八幡「この時間でもやっはろ~なのか…」


結衣「まあいいじゃん、細かいことはさ」

結衣「それで、どうしたの?」


八幡「おう…あの、合コン行くとか…聞いてな…」

結衣「えっ?…ああ、サキサキに聞いたんだ」

八幡「そうだけど」


結衣「うん、ついて来てくれるって言ったからさ」

八幡「そうか、まあその…気を付けてな」

結衣「…気にしてくれてるんだ?」

八幡「そりゃ…まあな」

結衣「あはは、ありがとヒッキーっ」

八幡「いや、いいけど」

結衣「でも、今時合コンなんか普通じゃん」

八幡「お前、高校の時もやってたっけ?」

結衣「してないけど、大学に入ったらさ」

八幡「なるほど、由比ヶ浜は合コンを毎回してると」

結衣「ちょっと、人を尻軽みたいに言わないでよ~全部付き合いですっ!」

八幡「さいですか、まあ由比ヶ浜ならそうだとは思ってたぞ」


結衣「もう…ヒッキーのバカ、鈍感…」

八幡「?…じゃあ、特に心配ないのか?」

結衣「う~ん、そうなんだけど、今回はメンバーがね」

八幡「ん?メンバーが?」

結衣「ちょっと、よくない感じの人もいるらしくて」

結衣「具体的には、彼女づくりに躍起ていうか…その、したいだけというか…」


八幡「…なるほどな」

結衣「だからさ、この前会った時にサキサキにお願いしてみたの」

八幡「それ、見た目で決めてないか?」

結衣「う……それは…」

八幡「川崎は家庭的だしな…そういうもめ事強いのか…?」

結衣「でも心強いしさっ」

八幡「まあ、あーしさん泣かせたからね」


結衣「あ~、優美子が聞いたら怒るよっ」

八幡「言わないでね、まだ死にたくないから」

次の日


川崎「おはよう、比企谷」

八幡「おう、講義は?」

川崎「1限目はなし、あんたも?」

八幡「ああ」


川崎「まあ、そうじゃないと朝から学食なんかにいないかっ」

八幡「元々ぼっちの俺には学食はいい時間つぶしなんだよ」

川崎「あたしも同じかもそれ。別に学食に来ようとは思わないけど」

一応ここまで

川崎「今度の合コンさ…駅前の飲み屋でするって」

八幡「俺に言ってどうすんの?」

川崎「別に、ちょっとは気にしてるのかなって思ってさ」


八幡「それは…」

川崎「なに?」

八幡「なんでもねぇよ…」

川崎「わかった、この話はここまで」

八幡「なにか食べるか?」

川崎「そうだね、何にしようかな」

川崎「あ、あとさ…」

八幡「なんだ?」

川崎「今日、服とか見ようと思ってるんだけど」

八幡「はあ…」

川崎「合コンも付き合いで行かなきゃ駄目だし」

八幡「合コンに着ていく服買うのか?」

川崎「なんか誤解してない?」

八幡「そうか?」

川崎「合コンがきっかけだから、他意はないから」

川崎「い、一緒にどう…?」

八幡「……おいおい」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom