女騎士「私は、アイツになりたいんだ」(158)

飽きるまで続けます

キター!




  魔王城 玉座の間



魔王「僧侶、勇者はどうだ?」

僧侶「順調かと……いずれ、ここへと辿り着きましょう」


魔王「強く、なったか?」

僧侶「ロトの力を受け継ぎ、使いこなせております故、かなり……」コクリ



魔王「ふむ、そうか……」

魔王「シロ、クロ」チラッ


白騎士「白騎士、ここに」ザッ

黒騎士「黒騎士もここに居るぜ」ザッ



魔王「そろそろ、国の一つや二つは落とすか」

僧侶「……」


魔王「シロは獣群を率いてエジンベアへ」

白騎士「はっ!!」ビシッ



魔王「クロは死霊群を率いてポルトガへ」

黒騎士「あいよっ、任せときな」ニッ


魔王「そして俺は……」

魔王「アリアハンへ」ニヤリ





 ドゴォォォォォン!!!


魔王「……」

魔王「なんだ、騒々しい……壁をブチ破って来る者など、今の配下には居ない筈だが?」チラッ


魔物使い「魔王ッ、今日がテメェの命日だ!! 行けっ、神龍(しんりゅう)!!」バッ

神龍「グオオオオオオオオオオォッッ!!!」



魔王「ふぅっ……せめて、俺が一人の時を狙えば良いものを」スタッ

魔物使い「お前ら四人を殺す為に、神の力を持つ龍、神龍を呼び出したんだ!!」キッ


魔王「そうか、ならばっ!!」

魔王「この魔王パーティーが、直々に相手をしてやろう」ジャキッ



魔王「僧侶は補助を……シロ、クロ、一撃で決めるぞ!!」

魔王「フォーメーション、デルタ!!!」バッ


白騎士「はい!!」ダッ

黒騎士「っしゃっ!!」ダッ



僧侶「ピオリム!! バイキルト!!」

魔物使い「っ、そいつらを殺せ神龍!!!」


神龍「ゴアアアアアッ!!」ゴォォォッ

魔王(『しゃくねつのほのお』か……ヌルい!!)



白騎士「三位一体!!」ジャキッ

黒騎士「神技ッ!!」ジャキッ


魔王「高速ナブラッ!!」

魔王「でやあああああああああああ!!!」ブォン




 ザシュゥゥゥゥゥッ!!!


神龍「ゲギャァッ!?」ドサァァッ

魔物使い「……」


魔物使い「ッッ!!?」

魔物使い(バ、バカなっ!? あの巨大な龍の首を、本当に一撃で!!?)ブルッ



魔物使い「だ、だが……くひひっ」

魔王「……」スタッ


魔物使い「魔王!! テメェらが殺したのは、神の龍!! 言うなれば神の遣いよ!!」

魔物使い「これで怒りを買ったぞ!? 俺で無くとも、次々に魔界や天界から神達が……」ニタリ



黒騎士「だったら、ソイツらも連れて来い」

魔物使い「へっ?」


白騎士「分からないのかしら? 貴方は見逃してあげるから、去れと言ってるの」キッ

魔物使い「ひっ、ひいいいあいい!!」タタッ



魔王「僧侶、これで何匹目だったか」

僧侶「復活したバラモス、ゾーマ、竜王、ハーゴン、そして神龍ですから……五匹目ですね」


魔王「ふむ。まだまだ、この世界を狙う奴らは居そうだな。くくっ、誰が渡すか!! この地上は、俺の物だ!!」

魔王「では……今日も元気に、世界侵略と行こうか」ニヤリ



僧侶「わたくしは勇者様の下へ……それと、魔王様?」

魔王「む、どうした?」


僧侶「その喋り方、ようやく慣れて来ましたね?」クスッ

魔王「そう?」





 ── 他種族との協力 ──


 人同士、国同士の協力体制は、ドワーフやエルフなどの亜人種にまで急速に広がって行った。

 最早、この地上に住まう全種族が手を取り合わなくては、魔王軍の進行を止められなくなって居たからだ。

 そして協力体制が進むに連れて、人の街にエルフやドワーフが暮らす……そんな光景も、当たり前となって行った。



第七話

女騎士「私は、アイツになりたいんだ」

休憩

明日はモンハンクロス

おつ
魔王かわいい

おつ
この魔王見ると頭の何処かで少年が思い浮かんでていつの間にかパンツ無くなってる

>>15
まあ、少年ご本人が魔王に代替わりしただけでしょうからそれは当然かと

ワイルドアームズ2ndのあの人思い出した

それはわかった上でわかりきってるとはいえ先読みになるからボカしてるんだと思うよ

くっそおもしろいんだが?




 翌日 砂漠の国 イシス謁見の間



イシス「お主の弟には、感謝してもしきれぬほど世話になった」

イシス「その恩も有るのでな、昨晩の事は何も言うまい」


女騎士「……」ペコリ

イシス「全ての感情を抜いて答えれば、確かに女としては満足の行く夜じゃった」



イシス「しかしな?」

イシス「お主に協力は惜しまん。出来る事は何でも協力しよう……」


イシス「しかし、しかしじゃ!!」キッ

イシス「しばらくは、顔を見たくない……この国から、出て行ってくれぬか?」

やっとモンハン飽きたか

待ちに待ちましたよ!!ファイト!



武闘家「……」

僧侶「っ……」


武闘家「おい、結局どこに行ってたんだよ僧侶?」チラッ

僧侶「すみません。まさか、この様な事が起きようとは……」



武闘家「質問に答えちゃいねぇぜ? まさか、まだトップシークレットか?」

僧侶「それも……すみません」ペコリ


女騎士「……」

女騎士「イシス?」



イシス「……」

イシス「なんじゃ、勇者よ?」


女騎士「また夜、会いに来ます」ニコリ

イシス「っ!?」ビクッ



イシス「お、お、おっ……お主はっ、何を言っておる!!」

イシス「あのような、あのようなっ……」プルプル


女騎士「私からは来ませんよ?」

女騎士「ですが、夜に部屋の窓を開け、私の名を呼んで頂ければ、すぐに参上致します」ペコリ



イシス「ぐっ、去れっ!! 去らぬかっ!!」

女騎士「ふふっ。私の予想では、二十日……いや、十日でお呼びが掛かると」クスッ


武闘家「チッ。さっさと次の街へ行くぞ勇者!!」グイッ

女騎士「ととっ、引っ張るなバカ者が」タッ




僧侶「……」タタッ

僧侶(徐々に、では有りますが、勇者様は初めて会った頃から変わって来ている)


僧侶(強くなったり、勇者としての自覚が生まれたり、そのようなものでは無く)

僧侶(言葉遣いや、性格や、細かい事を上げればキリが有りませんが、徐々に、徐々に、前の勇者さまのように……)



女騎士「さて、馬車は出して貰えるんだったな?」

武闘家「ああ……」


僧侶(思い起こせば、わたくしの時も同じ事が有りましたね)

僧侶(アレは、裏切るかどうかを調べる……そんな理由でしたが、あのお方が、わたくしにした事は)



女騎士「あ、そうだ僧侶?」チラッ

僧侶「……」


女騎士「僧侶?」ムニュッ

僧侶「ひゃっ、ひゃい!! な、なんでしょうか?」ビクッ



女騎士「信用、しているぞ?」モミモミ

僧侶「む、胸から手を離してくださいまし!!」パシッ


女騎士「……」

女騎士「私たちは仲間だ。そうだな?」



僧侶「それは……」

僧侶「当然のことかと」コクリ


女騎士「僧侶もそう思ってくれているなら、それで良いんだ……」

武闘家「どうしたんだよオメェ?」

少年はよかったが女騎士のキャラは好きになれんな
女のくせにチンポも生えてるし

まあ、少年はあくまでも世界のためその人の為に行動してダメだからその後の行動だから………
女騎士は自分の為にしか動いてないのが決定的な違いかと。
正しく少年は勇者だったわけで

早く続きがみたいのぉ



女騎士「いや、ただの確認だ」

僧侶「……」


女騎士「よし、次の街へ行くぞ!!」

武闘家「……」



武闘家(勇者はオカシイし、僧侶は怪しい。どうなってんだ? あ?)

武闘家(こんなメンバーで旅を続けて、マジに大丈夫なのかよ?)


武闘家(せめてもう一人……もう一人、仲間が欲しい所だが)

武闘家「おっしゃ!! 気合い入れてくぞテメェら!!」ダッ




 数日後 夕方 カジノと信仰の街



僧侶「……」

僧侶「カジノ側の街並みは、久し振りに見ましたが……」キョロキョロ


武闘家「ビカビカと光って、ネオンは綺麗じゃねぇか?」

女騎士「その代わり、月や星は見えんがな。しかし……」チラッ




女「うぅっ、クスリを、クスリをっ!!」フラフラ

男「だったら金を持って来い!! 体を担保に入れて、ギャンブルで稼ぐんだよ!!」



女騎士「売人がそこかしこに……この街は、相当に腐っているようだな」

僧侶「以前は、このような街では無かったのですが」



女騎士「ああ、『鏡』で見たよ」クスッ

僧侶「お恥ずかしい限りです」


武闘家「昔は、神さま神さまって言ってたんだよな?」

僧侶「もう……イジメないで下さいまし。本当に、消したい過去なのですよ?」プイッ



武闘家「ははっ、すまねぇ。だが、行くべき場所は決まったな?」チラッ

女騎士「うむ。アイツと僧侶が出会ったと言う、巨大賭博場へ向かおう」コクリ


武闘家「鏡で見た限りじゃ、オーナーはまともそうな人間だったが……」

女騎士「賭博場の元締め、ともなれば、それ相応の情報は知っているだろう?」




 カジノ オーナールーム



オーナー「さぁ、遠慮無くソファーへ腰掛けてくれたまえ」ニコニコ

僧侶「いつぞやは、ご迷惑をお掛けしました……」ペコリ


オーナー「ん?」ジィーッ

オーナー「おお、あの時のキミかぁ……あれからは大丈夫かね?」



僧侶「はい」コクリ

オーナー「もし、また困ったら、うちのカジノで勝負して行くといい」


僧侶「ふふっ、ヤメておきましょう。わたくしには、ドラゴンとの戦いよりも勝ち難そうです」クスッ

オーナー「くくっ、そうかね?」



武闘家「……」キョロキョロ

オーナー「おや、何か珍しい物でも見つけましたかな?」


武闘家「いや、なんでもねぇよ」

武闘家(俺のオヤジと同じ、悪趣味な部屋だ。骨董品に絵画……ただただ高価な物を集めた部屋)




女騎士「あ」

女騎士「先に言って置こう」


オーナー「なんですかな?」

女騎士「私は、鼻が利くんだ……」



オーナー「……」

武闘家「ああ、コイツの前口上みたいなもんだ、気にしねぇでくれ」


オーナー「はぁ……」

女騎士「それで、この街の現状を聞きたい」



女騎士「この街は今、どうなっている?」

オーナー「どうなっている、とは?」


女騎士「クスリの売人がはびこっている現状、だよ。まさか、知らぬとは言うまい?」

オーナー「ふぅむ……売人? それなら耳に入っているんだがねぇ、しかしどうにもならんのだよ」

乙!

乙!頑張れ!

まーた魔物か



女騎士「……」

女騎士「この街のトップは、ずっと放置……見て見ぬふりか?」


オーナー「いやはや、この街は変わっているんだ。市長のような者はおらんのだよ」

オーナー「各自、自分の事は自分で、何をするのも自己責任。それがこのカジノの街だ」



女騎士「ほぉ、そうか……」

武闘家「つー、事はよ?」


女騎士「この街で最も巨大な賭博場。その元締めで在るお前が、実質的なトップ……で間違いないな?」

オーナー「……」



僧侶「ゆ、勇者様!?」アセアセ

女騎士「なぁに……本当の事、だろ?」


オーナー「……」

オーナー「私はただ、金を持っている。それだけだよ。人を束ねたり、指揮したりはヘタッピさ」



オーナー「そんな者にトップが務まると思うかね?」

女騎士「……」


女騎士「今、確信した。この街を操っているのはお前だなオーナー?」

オーナー「っ、しつこいな君も?」



女騎士「……」

女騎士「薬物の蔓延は、止められないと言ったな?」


オーナー「うむ。貼り紙などはしているんだがねぇ……それだけでは、何とも」

オーナー「売人を捕まえたところで、所詮は端末で蜥蜴の尻尾。根本的な解決にはならん」



僧侶「確かに、大本を捕まえなくては……」

女騎士「何を言っている? 捕まえるんだよ僧侶。私たちがな」


僧侶「……」

僧侶「へっ?」チラッ



女騎士「オーナー」

オーナー「何かね?」


女騎士「許可をくれ」

オーナー「許可?」



女騎士「カジノの街の、実質的なトップで在るお前の、その許可だ」

オーナー「……」


女騎士「話を聞いれば、街を良くしたいとは思っているらしいからな」

女騎士「で、有るなら、この勇者が……及ばずながら協力しよう」ニコリ



オーナー「……」

女騎士「……」


オーナー「ははっ、わざわざ手を煩わせるまでも……」

女騎士「待て。すまん、言い方を変えよう」



女騎士「お前に拒否権は無い」

オーナー「……」


女騎士「許可を出せ。まぁ、出さないなら出さないで、勝手に動くがな」

女騎士「お前は売人を端末だと言ったが、その端末からでも、辿り着くぞ私は?」



僧侶「ゆ、勇者さま!?」オロオロ

オーナー「分かった、許可しよう」


オーナー「この街の、為だからねぇ」ニコリ

女騎士「流石の決断だ。恩に着るよ」ニコリ



女騎士「それでは、私たちはこれで失礼する」ペコリ

オーナー「うむ。また来るといい……この街を、頼むぞ勇者」


女騎士「僧侶、武闘家、出るぞ?」タッ

武闘家「あいよ」タッ




 巨大カジノの外



女騎士「二人とも、気を付けてくれ」

僧侶「はて?」


武闘家「あん?」

女騎士「恐らく、この街に居る間、何らかの襲撃を受ける」



武闘家「その理由は?」

女騎士「オーナーの部屋へ入った時、一瞬で分かったよ」


女騎士「あの部屋はな? 薬物の売人と、同じ匂いがするんだ」

女騎士「間違い無く、アイツが元締めか……少なくとも関与している」



僧侶「っ!?」ビクッ

僧侶「まさか、以前の大臣のように、魔物が化けているのでしょうか!?」


女騎士「いや、人間じゃないか?」

僧侶「しかし……あのお方は、そんな事を一言も」



女騎士「ああ、アイツも会ってたんだったな」

僧侶「はい」コクリ


女騎士「ふむ。仕方ないだろ……アイツは、気付かなかったんだよ」

女騎士「いや、違うか。気付こうとしなかったんだ」



武闘家「……」

僧侶「それは、どう言う……」


女騎士「信じたいのさ、アイツは」

女騎士「裏切られたくない……誰よりそう思っていても、自分からは決して裏切らない。疑わない」



女騎士「信じて、裏切られて、絶望して、それでもまた信じる」

僧侶「……」


女騎士「私の夢は、人々を守り、この世界を平和にする事だ」

女騎士「今でこそ現実的だが、以前はあまっちょろい幻想でしか無かったよ……」クスッ



女騎士「けどアイツの夢は、私のより更にあまっちょろいんだぞ?」

女騎士「そんな甘い奴だから、疑えない、気づけない。気付こうともしない」


僧侶「……」

女騎士「ならば、私たちがこの旅ですべき事も、自ずと見えて来る」



女騎士「言われた事を疑わず、そのまま信じるアイツでは気付けない『悪』を。蔓延る悪を!!」

女騎士「私たちが排除して行く……魔王だけじゃない。この世の悪を討ち、本当の意味で世界を平和にするんだ!!」キッ


武闘家「ほぉ……」ニヤリ

女騎士「そうで無くては、魔王を倒した所で……きっとアイツは、ガッカリするからな」

乙!



武闘家「で? 具体的にはどうすんだよ?」

女騎士「中毒者を集め、まとめてアレフガルドへルーラで転送する」


女騎士「牢、とまでは行かないが、体から薬物が抜けるまで、施設へ隔離しよう」

武闘家「こりゃまた手間の掛かる……」



女騎士「売人の方も、売る相手が居なくなるんだから、どうしようもなくなるだろう?」

僧侶「なるほど……その後は、どうなされますか?」


女騎士「ふっ。そうなれば、痺れを切らせて向こうから動くさ」

女騎士「必ず、私たちへコンタクトを取りに来る。それを待とう……刺客を返り討ちにしながら、な?」クスッ

乙!



僧侶「ですが、刺客、とは考え過ぎでは?」

女騎士「……」


女騎士「その内に分かるさ」

女騎士「ほら、まずは道端に寝転がってる奴らから拾い集めるぞ?」




女「くすりっ、クスリちょうだいいい!!」ブルブルッ

武闘家「ああ、うっせーな!! こっち来やがれ!!」グイッ


老人「ゔばああ……」ブルブルッ

僧侶「どうぞ、こちらへ」ニコリ




 その夜 カジノの街 レストラン



武闘家「ふいー、疲れたぜ」

武闘家「だが、大通りに限って言や、だいぶ片付いたな?」


女騎士「うむ。オーナーはこの街が自由で有るかのように語ったが」コクリ

女騎士「こんな無法を、自由とは言わん!!」



僧侶「明日からも、今日と同じ事を?」

女騎士「いや、それは……」


ウェイター「お待たせ致しました」コトッ

女騎士「この料理を食べてから話そう」



武闘家「おおっ、旨そうなステーキだ!!」

武闘家「と、なんでワインなんだよ? オメェ、酒なんざ飲めねぇだろ?」


女騎士「ふふっ。ところで僧侶、こう言う高級店に来た事は有るか?」

僧侶「恥ずかしながら……以前はお金が無かったもので一度も」フルフル



女騎士「ならば教えよう。こんな店ではな、料理を運んで来たウェイターに、チップを払うんだ」

僧侶「なんと!? ですが、その行為には聞き覚えが」


武闘家「おいおい……」

女騎士「ウェイター、チップをやろう」



ウェイター「え? あ、ありがとうございます」

女騎士「だが、手持ちが少なくてな? 生憎と……現金で、とは行かない」


ウェイター「はぁ……」

女騎士「だから」スッ



女騎士「お前が持って来た、このワインを」シュポン

女騎士「一杯、奢ろうじゃないか」トクトクトクッ


ウェイター「っ!?」

女騎士「遠慮はいらないぞ? さぁ、飲んでくれ」ニコリ



武闘家「仕事中に飲酒を勧めるバカが、どこに居んだよ」

ウェイター「は、はい。仕事中なのでお酒は……」


女騎士「ん?」

女騎士「ああ、すまん。言い方を変えよう」




女騎士「私が、お前に、このワインを飲めと言っている」

女騎士「一口だけで良いんだぞ?」


ウェイター「……」

武闘家「あ? まさかっ!!?」ガタッ

早く少年のターンにならないかなあ…

まったく、俺のあそこも少年が欲しい欲しいと泣いていやがる

落ち着けお前ら、リンパ溜まってんぞ

女騎士はどうでもいいから少年の話をはよ

俺は好きだけどなぁ



ウェイター「それは……」

女騎士「どうした、顔色が悪いな? まるで、このワインに毒でも入ってるようじゃないか?」


ウェイター「うぐっ」

女騎士「なんなら、飲ませてやろうか?」



ウェイター「……」ギリッ

ウェイター「出番です!! 来てください先生!!」


巨漢「プヒィ、やーっと俺の出番かぁ!?」ドシーン ドシーン

巨漢「毒なんて回りくどい事やらんでも、最初から俺が出れば済んだ話なのによぉ」ニヤリ



ウェイター「聞いて驚け!! 先生はな、あのフーセンドラゴンを握り潰せるほどの怪力の持ち主なんだ!!」

巨漢「フフッ……」


武闘家「チッ、豚がっ」ギロッ

巨漢「ああん? 聞こえねぇなー? 何か言ったかぁ小さいの?」



僧侶「勇者さま……」チラッ

女騎士「ふむ。武闘家、私がやろう」ザッ


武闘家「好きにしろ」

女騎士「よし、ではデカイの……私と力比べをしようじゃないか」



巨漢「この俺と、お前がか?」ニヤニヤ

女騎士「そうだ。握手をして、お互いの手を握り合う。耐え切れず先に手を放した方の負け」


女騎士「私が勝ったら、お前たちを雇った者の名を教えて貰おうか」

巨漢「いいだろう。それで、俺が勝ったら?」



女騎士「ん? そうだな……私と、そこに居る僧侶を、好きにしろ」スッ

僧侶「どうして巻き込むんですか!?」ビクッ


巨漢「グヒヒッ、ほらよっ、握手だ」スッ

女騎士「成立だな。では、勝負!!」ギュッ



巨漢「おらぁ!! 一瞬でお前の手を握り潰し……」ギュッ

女騎士「……」


巨漢「あれ? ちょっ、ちょっと待ってくれ!! 手、手が熱いッ!!」ダラダラ

女騎士「……」



巨漢「あつっ、熱いってんだろ!! 放せこのヤロウ!!」ダラダラ

女騎士「私は女だ。ヤロウでは無い」ギュッ


巨漢「あぢぃぃっ、あぢぃぃよぉぉぉぉぉっ!!!」バッ

女騎士「おっ? お前から放したな? この勝負、私の勝ちだ」クスッ



僧侶「今のは?」

武闘家「メラだ。後十秒も握ってりゃ、焼豚の完成だったな」


僧侶「……」

僧侶「もし、熱さに強い方で、そのまま握られていたら?」



武闘家「そん時は、俺が頭を蹴り抜いてブッ倒してたさ」

僧侶「なんと!?」


武闘家「なんだ、慰み者になりたかったのか?」

僧侶「いえ、そう言う訳では」フルフル



巨漢「ぐううぅっ……」フラフラッ

ウェイター「先生ッ!?」タタッ


女騎士「さて、教えて貰おうか」

巨漢「っ、それは、言えん」



女騎士「見当は付いているんだ。だが、お前の口から、その答えを聞きたい」

巨漢「……」


女騎士「言えば、お前が裏切り者として殺されるからか? 例えば、そこのウェイターに」

ウェイター「ほぉ……」チラッ



ウェイター「よくぞ見破ったな?」ニヤリ

ウェイター「我こそがオーナー様の右腕にして、忠実なる家臣だ!!」


武闘家「なんだ、やっぱりオーナーか」

ウェイター「あ……」ビクッ



ウェイター「くそっ、知られたからには生かしては帰さぬ!!」

ウェイター「死ねえええええええええ!!!」ダッ


女騎士「ボミオス!!」バッ

ウェイター「ぐおっ!?」ガクンッ



ウェイター「か、からだが、重っ……」プルプル

女騎士「僧侶」チラッ


僧侶「は、はい」コクリ

僧侶「ボミオス、ボミオス、ボミオス……」



ウェイター「ぐええええええええ!?」ドサァッ

女騎士「このまま潰されたくなければ、色々と教えて貰おう」


女騎士「右腕なら、この街で起こった事ぐらい、知っているな?」ニコリ

女騎士「あ、僧侶? 本当に潰れて死ぬから、その辺でヤメて良いぞ?」




  繁華街の裏通り 風俗店の入り口



娼婦「ふー」ガチャッ

娼婦「さぁて、今日も元気に開店でーーすっと」


娼婦「えっと、今日の予約は……」

少年「ただいま」



娼婦「は?」チラッ

少年「ただいま、娼婦さん」ニコリ


娼婦「……」

娼婦「おっ、おかえりぃっ!!」ギュウッ



娼婦「どこ行ってたの!? 何してたの!? 心配したんだよ本当に!!」ムギュゥゥッ

少年「すみません、色々と有ったんで……」


娼婦「うぅっ、ぐすっ。アンタが魔王にやられたって聞いてさぁ、お墓まで作っちゃったじゃないかぁ!!」ポロポロ

少年「それも、すみません」ギュウッ



少年「でも、そのままでいいです。今日は、挨拶に来ただけなんで」

娼婦「どう言う事?」


少年「それは……」

富豪「おーい、今日も来たぞお!!」ガチャッ



少年「あ、お久し振りです」ペコリ

富豪「……」


富豪「け、けっ、けっ……」プルプル

少年「け?」



富豪「結婚してくれ!!」

少年「お断りします」


富豪「じゃあセックスしよう!! 今、ここで!!」

少年「ここでって、ここ……お店の玄関なんですけど?」



娼婦「あのね、何を勝手に……」

富豪「貸し切りにしろ!! 300万Gを現金で払う!!」


娼婦「さ、さんびゃく?」ビクッ

娼婦「いや、でもこの子はもう……」



富豪「頼むよ、俺は君を愛しているんだ!! どうせ妻とは離婚する。俺は、あんな浮気性の女に資産なんぞ渡したくない」

少年「そんなに、ボクの事が好きなんですか? 男ですよ?」


富豪「構わん!! 君と結婚できるなら、来年に死んでもいい!! 会社も資産も全てやる……愛してるんだ!!」ガシッ

少年「っ、そうですか……」


※ホモセックス入るよ



富豪「愛してるんだ!!」

少年「何回言うんですか?」


娼婦「だからぁ、この子はもう働いてないんだってば!!」

少年「娼婦さん、ボクはいいですよ」チラッ



娼婦「えっ、でも……」

富豪「いやっほぉぉぉおお!!」ピョン


少年「300万Gも有れば、ここもだいぶ楽になりますよね?」ニコリ

娼婦「あ……」

乙!

富豪さん久しぶりの登場だな

そういえば、富豪に買われたひんぬー魔法使いはどうなったんだろ

少年きたー
ようやく面白くなってくるな



娼婦「どうして、そうまでしてくれるの?」

少年「どうして?」


少年「大切な人を救うのに、理由が要りますか?」

娼婦「……」



少年「理由を聞いてから、助けるかどうか決めますか?」

少年「娼婦さんは、素性も知らない突然現れたボクを、何も言わずにここで働かせてくれました」


少年「これ以上の感謝は有りません」ニコリ

娼婦「そっか……」ニコリ



娼婦「でも、そろそろ引退を考えてるんだ。三十歳を越えちまったからね」

娼婦「この店は、引き継ぎたい奴が居たら引き継がせるし、居なかったら……新居にでも改築するさ」


少年「そうですか。まだ若いと思いますけど?」

娼婦「稼ぎは良いんだけど……普通の、ふふっ。女としての幸せにも憧れてててね」クスッ



少年「幸せ、ですか?」

娼婦「子供が欲しいって、思ってるんだ」


娼婦「オカシイ、かい?」

少年「いいえ」フルフル



娼婦「それで、その……」モジモジ

娼婦「そいつの相手が終わったらさ、私の部屋に来てくれないかな?」チラッ


少年「……」

娼婦「待ってても、良いかい?」



少年「はい。終わったら行きます」コクリ

娼婦「あ……うっ、うん。ありがとう!! そんじゃ、営業看板を片付けたら、部屋で待ってるからねっ」タタッ


富豪「おい、こっちだって待ってるんだぞ!!」

少年「あ、すみません」ペコリ



富豪「もう我慢できん!!」カチャカチャ

富豪「今すぐにしゃぶってくれ!!」ボロンッ


少年「……」

少年「ここに来る前、シャワーは浴びました?」



富豪「金なら余計に払うから、早く!! 爆発しそうなんだ!!」ビンビンッ

少年「はぁ、分かりました」


少年「跪いて、フェラするだけですよね? オプションはどうしますか?」スッ

富豪「後で言うからっ!! 早く早く!!」



少年「もう、せっかちですね? 何もしてないのに、先っぽから滲み出て来てますよ」クスッ

少年「ふっ、ん……ちゅっ、ちゅっ。はむっ、ちゅぷぷっ」パクッ


富豪「うああ、温かい。この瞬間が最高なんだ」ブルッ

富豪「上目遣いで、こっちを見ながら頼むよっ!!」



少年「……」チラッ

少年「ちゅるちゅる、ちゅるちゅるっ!! んっ、ぢゅっ、ぢゅぷ、ぢゅぷっ!!」グチュグチュ


富豪「ぐひい!! 洗ってない汚いチンコを吸われるのが堪らんのだ!!」

富豪「ああ、それと君のチンコ見せてくれチンコ!! 自分でチンコを扱きながら、俺のをしゃぶってくれ!!」



少年「ほほなんれふか(ホモなんですか)?」

少年「ほへに、ひょんなおふほひゃ、ないれふ(それに、そんなオプションは、ないです)」モゴモゴ


富豪「うぐっ……そんな事を言わずに頼むよ。今日が最後なんだろ?」

少年「……」ジィーッ



富豪「この守銭奴め!! 倍の600万G払うからっ!! な? それならいいだろう?」

少年「ふぁふぁりまひた(分かりました)」ヌギヌギッ スルスルッ


富豪「おおっ」ゴクリ

少年「ふ、んんっ……」スリスリ コスコス

ふむ、続けたまうっ

いいゾ^~



少年「ちゅっ、ちゅっ、んっ、んっ……」チュポチュポ

少年「んっんっん、ぢゅるるるっ!! んぢゅちゅっ!!」グチュクチュ


富豪「ふおおおっ!! こんなにチンポがガチガチになったのは久し振りだよ!!」ビクッ

少年(この人、ずっとボクのアソコ見てる……何が楽しいの?)シュッシュッシュッシュッ



少年「ろーも(どうも)。このははらしまふか(このまま出しますか)?」

富豪「いや、もう挿入させてくれ!! 今日こそイカせてやるぞ!!」ニヤリ


少年「……」

少年「ん……ぷはぁっ、ふぅっ。そうですか」チュポンッ



少年「では、前戯とか要らないんで……このまま後ろからどうぞ」

富豪「待ってくれ!!」ガシッ


少年「……」

少年「何ですか?」



富豪「君の顔を見ながら挿れたい」

少年「は? まぁ、いいですけど」


富豪「よしっ!!」バサッ

富豪「俺の毛皮のコートを床に敷いた。この上に寝転がりなさい」



少年「……」

少年「富豪さん。思ったより、紳士なんですね?」ジィーッ


富豪「ほら、早く早く」

少年「ふふっ。失礼します」コロンッ



富豪「さっきから先走りが止まらないんだ!! すぐに挿入するぞ少年!?」ガバッ

少年「演技は、しますか?」


富豪「いらん!! 絶対にお前も射精させてやるからな!!」ピトッ

少年「そうですか。じゃあ……きて」ニコリ



富豪「行くぞ?」

富豪「フンッ!!」ズンッ




 ヂュブッ!! ズブズブズブッ!!!



少年「んんっ!?」ピクンッ

富豪「お? 今日は反応が有るな?」


少年「別に……普通です」プイッ

富豪「……」ムラムラッ

まさか



富豪「ぐおおおおおっ!! 少年!! 少年ッ!!」ズコズコ バコバコ

少年「くんん!? そんなっ、最初から激しくなんてぇっ」ビクビクッ


富豪「何を言っている!? お前のチンコも、こんなに勃起して嬉しそうに揺れてるじゃないか!!」パンパンパンパン

少年「くっ、あんっ!! あうぅ……ただのっ、整理現象っ、です」



富豪「そのつれない態度も、慣れた今は興奮材料だよ?」グリグリッ

少年「っ、ばか……」


富豪「そらっ!! ナカに出されるのと顔に掛けられるの、どっちがいいんだ!?」ズチュッ ズチュッ ズチュッ

少年「んっ、んんっ、汚されたくないんで……ナカに」ピクピクッ



富豪「おっしゃそれじゃあ顔にブッ掛けてやる!! 俺のザーメンでベトベトにしてやるぞ!!」パンパンパンパン

少年「ぁん、あん、あん、あんっ、あんっ!! 富豪、さっ、ヤメ……」ウルウル


富豪「と、思ったが!!」

富豪「基本はナカ出しだろうがぁっ!!! ぐおおおおおっ!!!」ブルルッ




 ビュルビュルビュルッ!!!



少年「ひぐっ!? んっ、ん゙んんんんんんんっ!!!」ビュクビュクッ

富豪「はぁっ、はぁっ……ふひひ、とうとうイッたな? 俺も久々で、なかなか射精が収まらんよ」



富豪「ふひひひひひひ」ドピュドピュッ

富豪「……」


富豪「あれ?」ビューッ ビューッ

少年「どうかしましたか?」クスッ



富豪「いや、幾ら何でも、射精が長過ぎ……る」ドサッ

富豪「……」


少年「ぐっ、ん、重い。んしょっと」グイッ

少年「すみません。何回もやる時間ないんで……代わりに、演技はサービスして置きますね」ニコリ

メリクリッ!!

ふぅ

>>94
尻穴入れる時の音かと思った

演技で射精できるのか…
さすが魔王




 カジノ オーナールーム



女騎士「それで、何か言い訳は有るか?」

オーナー「言い訳も何も、知らんもんは知らんのだよ」


武闘家「あのなオッサン? こっちはお前の右腕だっつー男から、何もかも聞いてんだぞ!?」キッ

オーナー「だから、知らんよ……その男が、私をハメようと嘘を言っているのでは無いのかね?」ニヤリ



僧侶「見苦しい……」

僧侶「以前お会いした貴方は、こんな事をする方ではっ」


オーナー「知った風な口を聞くな。フン、変わってなどおらんよ」

僧侶「しかしっ!! 以前はこの街も、薬物などの蔓延は有りませんでした!!」



女騎士「……」

女騎士「ふむ、なるほど」


女騎士「その当時は、ただの準備期間だったか?」

オーナー「さてねぇ、なんの事だかさっぱりだよ」ニヤニヤ



僧侶「っ……」

オーナー「繰り返すぞ? 君達の捕まえた奴らが何と言ってるか知らんが、それは私をハメる為の罠だ!!」


オーナー「ここで管を巻いてないで、さっさと真の黒幕を捕まに行ったらどうかね!?」

武闘家「チッ。てめぇ……」ギリッ



女騎士「そうか、ならばやる事は一つだな……」

僧侶「それは?」チラッ


女騎士「このカジノを、貰ってしまおう」

オーナー「は?」



女騎士「街に法が無く、全てが自己責任だとしたならば」

女騎士「力付くでカジノを奪う……この行為を誰が捌く?」ジャキッ


オーナー「こっ、こんな事をしてっ、どうなるか分かっておるのかね!?」アセアセ

女騎士「どうなるんだ?」クスッ

おいついた乙

作者飽きてしまったのか…?

続き来ないかなぁ



女騎士「誰が、お前を守る? ん? 居るなら連れて来い……」

女騎士「しかし、先に言って置くが、私は相当強いぞ?」ニヤリ


オーナー「ぐぬっ……」ギリッ

女騎士「武闘家、規律の厳しい国と言えばどこだ?」チラッ



武闘家「あん? ここから近くて規律が厳しいっつったら、ポルトガか」

女騎士「ふむ……ならば、このカジノを奪った後は、ポルトガに譲渡するとしよう」


オーナー「ッッ!?」ビクッ

オーナー「ま、待たんかっ!!?」



オーナー「今ここで働いている従業員はどうなる!? 従業員の職を奪うつもりか!!?」

オーナー「ポルトガのような国が、ギャンブル場など認める筈が無い!!」バンッ


オーナー「確実にカジノは閉鎖される!! それが分からんのかね!?」

女騎士「……」



女騎士「お前の言葉、心に響かん……」

女騎士「以前の私なら、この場面はどうだ武闘家?」


武闘家「以前のオメーなら、薬物ばら蒔きをヤメるよう口頭で約束して終わりだな」

武闘家「もうしないと言われりゃ、バカ正直に信じたんだろうよ」



女騎士「そうだな。私もアイツに、一歩近付いたと言う事か」

僧侶「勇者さま?」


オーナー「っ……」

オーナー「フフッ、仕方ない」ニヤリ



武闘家「お、諦めたか?」

女騎士「の、ようには見えんが?」


オーナー「ここはカジノ。そしてどんなギャンブルが有るかは、知っているな?」

僧侶「はい。ポーカー、スロット、それに……」

おかえりんこ

おま○こ

乙乙

あけおめおかえりおつ

おかえりおつおつ




 ゴゴゴッ、ガラガラガラッ!!!



女騎士「……」

武闘家「なんだ、オーナーの後ろの壁が、左右に開きやがったぞ?」



僧侶「まさかっ、モンスター闘技場のっ!!?」ビクッ

オーナー「ぬっふっふっふっ……その通りだ!!」


オーナー「この奥には、無数の化け物どもを飼っていてね」

オーナー「普段は人を襲う事は無いが、命令すれば……」ニィッ



オーナー「さぁ、出て来い化け物ども!! コイツらを殺すんだ!!!」

女騎士「ほぉ……」


ドラキー「ピキャー!!」

デスフリッター「カァーーッ!!!」バサバサッ



キラーマシーン「ギギッ……」ガシャン ガシャン

おどる宝石「キャキャキャキャッ」


僧侶「くっ……」

武闘家「は、次々と出て来るじゃねぇか」スッ



武闘家「だが、妙だな……」

女騎士「うむ」コクリ


ドラキー「ピピィ……」

オーナー「どうしたっ、さっさと殺せ!! このスイッチを押されたいのか!!?」スッ



ドラキー「ッ!? ピキャー!!」パタパタッ

僧侶「皆さん、来ましたよ!!」


女騎士「……」

女騎士「成る程、モンスターの体内に爆弾でも埋め込んだか」



オーナー「ご名答だよキミぃ!! だから化け物どもは命令に逆らえんのだ!!」

女騎士「外道が……」キッ


武闘家「その右手に持ってるスイッチよ? 手放すつもりはねぇか?」

オーナー「いいや、手放さんね!! 何をやってるんだ、早く殺せ化け物!!?」



武闘家「そうかい」

僧侶「勇者さま!! ここはわたくしの魔法でっ」バッ


女騎士「いや、必要ない」

僧侶「しかし、このままではっ!!」



女騎士「オーナー、その握っているスイッチを、どの指で押すつもりなんだ?」

オーナー「くくっ、親指に決まって……」



 スパンッッ!!



オーナー「おや、ゆ、び……あれ? おっ、親指が無いいいいいいいい!!?」ビクゥッ

武闘家「風陣脚。すまんな、足癖が悪くてよ」ニヤリ



女騎士「……」

女騎士「終わりにしましょう、ここに囚われた者達よ!! 倒すべき敵に、戦うべき敵に、もはや従う必要は無い!!」







女騎士「んほぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」






ストレッチマン「んほぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

乙乙

乙!



デスフリッター「……」ギロッ

オーナー「な、なんだその目は!? は、早く殺せ!!」アセアセ


武闘家「早く殺して欲しいってよ」

オーナー「違うっ!! 殺すのはソイツらだ!! 言う事を聞け化け物!!!」



女騎士「四面楚歌……最後の情けだ、謝罪しろオーナー。そしてこれからは真面目に生きると誓え」

オーナー「く、バカかね!? 右手が駄目だって、左手で押せるんだぁ!!」


女騎士「……」

女騎士「救えない……」ジャキッ



女騎士「フッ!!」ブォン

オーナー「うぎゃあああああああああ!!?」ガクンッ


女騎士「左腕を切り落とした……足で押すつもりなら、その足も切り飛ばす」

オーナー「うぐっ……」ブルブル



女騎士「さて、武闘家、僧侶……少し、部屋から出ていようか?」

武闘家「お?」


僧侶「……」

女騎士「判決を下すのは、私達じゃない」タッ



オーナー「ま、待てっ!! 助けてくれ!!」

女騎士「……」チラッ


オーナー「これからは真面目に生きる!! 罪も償う!! だからっ!!」

女騎士「今さら、助けてくれ……か?」



女騎士「助けてくれるかどうかは、そっちに聞くんだな」

女騎士「武闘家、僧侶、行くぞ」タッ タッ


オーナー「おいっ!!」ビクッ

オーナー「ぐうっ……」



おどる宝石「キャッキャキャッキャ♪」フワフワ

オーナー(何とかして、この化け物どもを説得しなくては……)チラッ


オーナー「すまん。悪かった!! 体内に埋めた火薬も取り除こう。元居た場所へ帰そうじゃないか!!」

オーナー「それなら、文句は無いだろ? 助けてくれんかね?」



おどる宝石「キャッキャキャッキャ♪」フワフワ

おどる宝石「…………」


おどる宝石「バギクロス」ギロッ

オーナー「へ?」




 ポルトガ 正門より数キロ地点の平原



魔王「頑張ってるかクロよ?」スタッ

黒騎士「頑張ってるも何も、『あんな条件』じゃあ、攻め切れず手こずるに決まってるだろ?」チラッ


魔王「そうか……」

黒騎士「ま、大将は前線に出て来ねぇで、どっかりと後ろで構えてな。城の一つや二つ、落としてみせるさ」ニヤリ



魔王「……」

魔王「なんか、カッコいいねクロ」


黒騎士「……」

黒騎士「頼むから、回りに配下が居る時は、魔王らしい口調を徹底してくれよ?」



魔王「……」コクリ

黒騎士「で、用件は何だ? 戦況ならご覧の通り、人間に踏ん張られてるぜ?」


魔王「クロは、そろそろかなーって」クスッ

黒騎士「そろそろって、お前……」



魔王「どう?」

黒騎士「……」


黒騎士「俺はまだ大丈夫だから、姫さん……じゃなかった、白騎士の方へ行ってやってくれ」

黒騎士「最近、そわそわして忙しないぜ?」



魔王「そうなの?」

黒騎士「そうだよ」コクッ


魔王「そっか……じゃあ、行って来るねクロ? ルーラ!!」シュン

黒騎士「っ、たく。仕方のねぇ魔王様だぜ」



黒騎士「……」

黒騎士「さぁて、これ以上グダグダになるんなら、俺も戦いへ出なきゃならんか」


黒騎士「朗報を待ってろよ魔王さん……」

黒騎士「救って貰ったこの命、お前の為に燃やしてみせるさ!!」キッ

黒騎士さんがかつての剣士みたいで好感が持てる

おつ

予想はよそう

なるほど、そういう展開か

>>130-131
>>128だけど、予想ってどういうこと?

黒騎士が白騎士のこと一瞬姫さんとか呼んでたが…予想が正しければかなり理想的世界が構築される…?

口調やこれまでの登場人物から正体探ってる人もいるだろうしこれからいつか明かされるんだろうから>>128
みたいなレスはやめてってこと

>>133
そんなん僧侶が魔王の元に行った時点で大体の人が気づいてるから黙ってようぜ

sage忘れスマン

黙ってようぜ(キリッ
なお自分が黙るとは言っていない




 ポルトガ城内 王の間



女騎士「だから、カジノの街を統治して欲しいと頼んでいるだろ!!」

ポルトガ王「だから、それどころでは無いと言っておろう!!」


ポルトガ王「我が国は今、魔王の軍勢と戦っておるのだぞ!?」

女騎士「この城に直接飛んで来たんだ、そんな事は知らん」



ポルトガ王「ぐぐっ……だっ、だいたい、勇者ならば助けぬか!!」キッ

女騎士「今度の勇者はな? 義よりも先に利を取るのだ」ニコリ


武闘家(おいおい、王様相手に言い過ぎじゃねーのか?)チラッ

女騎士(強気で交渉しろと言ったのはお前だぞ?)チラッ



武闘家(いや、でもよ……)ヒソヒソ

女騎士(ここまで啖呵を切ったんだ、後には引けん)ヒソヒソ


女騎士(それに……ここで引いたら、カジノの街はどうなる?)

僧侶「……」



女騎士「さぁ、イエスかノーか、はっきりと声に出して答えて貰おうかポルトガ王!!?」

ポルトガ王「くぅっ……」ギリッ


ポルトガ王「っ、分かった。街の事は何とかしてみよう。噂は聞いていたし、どうにかせねばならぬとは思っていた」

女騎士「ありがたきお言葉……」ペコリ



ポルトガ王「では、この国の事も頼むぞ? どうか、救ってくれい!!」ペコリ

ポルトガ王「今はどうにか持ちこたえて居るが、兵達の気力と体力も限界……この国に、この城に、モンスターどもが攻め込んで来るのも時間の問題なのだ!!」


女騎士「……」

ポルトガ王「……」



女騎士「心得ました。この勇者、しかと胸に刻みます」

女騎士「武闘家、僧侶、行くぞ!!」クルッ


武闘家「へへっ、任せとけ」

僧侶「……」コクリ



女騎士「……」タッ タッ

僧侶「勇者さま?」チラッ


女騎士「ん、どうした?」

僧侶「『あの時の答え』は、嘘だったのでしょうか?」



女騎士「あの時……テストの答えの事か?」

僧侶「はい」コクリ


僧侶「近々の勇者さまの行動や言葉は、以前の勇者さまを辿っていると感じます。これでは……」

女騎士「違うよ僧侶」フルフル



女騎士「私は、アイツを真似ているんじゃない」

僧侶「では……」




女騎士「私は、アイツになりたいんだ」

僧侶「……」




女騎士「分かるか?」

僧侶「いえ、わたくしには」フルフル


女騎士「勿論、アイツとは考え方が違う。生き方が違う。結論の出し方が違う」

女騎士「しかしな、アイツの辿り着いた場所へは、アイツじゃないと辿り着けない気がするんだ」



武闘家「……」

女騎士「この世界の、どこかで生きているアイツの所には、きっとアイツでないと辿り着けない」


女騎士「だから、アイツが感じた事を私も感じたい。アイツが体験した事を私も体験したい」

武闘家「そんで、アイツがイシスとセックスしたから、お前もセックスしたってか?」



女騎士「……」

武闘家「無茶苦茶だなおい!?」


女騎士「すまん……」

武闘家「チッ。せめて俺達には説明しとけクソが」プイッ



僧侶「なるほど。なら……」

武闘家「僧侶、これ以上は戦いが終わってからにしとけ」


僧侶「っ……す、すみません勇者さま!! わたくしとした事がっ」ペコリ

女騎士「ふふっ。気にしてないよ僧侶。どうしても謝罪したいなら、ベッドの上で聞く」ニコリ



僧侶「そっ、それとこれとは話が違いますっ!!」アセアセ

女騎士「あははっ」


女騎士「……」

女騎士「さて、気合いを入れて行くぞ!!!」キリッ




 ポルトガ 正門より数キロ地点の平原



兵長「くっ、怯むなっ!! 全軍突撃!!」バッ

兵士「おおおおおおおおお!!」


黒騎士「ふーん。やはり、死霊とは言っても人型は戦い慣れされているな」

黒騎士「キラーアーマー部隊!! 後ろに下がれ!! 俺が道を拓く!!」ザッ



兵長「敵将が前に出て来たぞっ、何としても仕留めるんだ!!!」

兵士「おおおおおおおおお!!」



黒騎士「まっ、魔法は専門外で自信はねぇが……」

黒騎士「砂埃を巻き上げて、煙幕を張るぐらいならやれるか」スッ



女騎士「ボミオスッ!!」バッ

黒騎士「なんだぁ?」


兵長「か、体がっ!?」ガクッ

兵士「動かない!!」ガクンッ



女騎士「私は勇者!! ここからは私が代わろう。皆は体を休めるがいい」ザッ

兵長「勇者、さま?」


黒騎士「……」チラッ

僧侶「……」



武闘家「随分とゴツい鎧を着てやがるな。兜でツラまで隠してんのは、ブ男だからだろ?」ニヤリ

女騎士「お前が、魔王か?」ジャキッ


黒騎士「……」

黒騎士「我が名は、魔王様の部下『黒騎士』。貴様が勇者か?」ジャキッ



女騎士「名乗った通り、如何にもと言うやつだ。黒騎士よ、ここから引け」

僧侶「そっ、そうです!! 魔王の所へ戻りなさい!!」


黒騎士「……」

黒騎士「引けんな……」ニヤリ



僧侶(っ、どうしてっ、今は戦う時ではっ!?)ビクッ

女騎士「そうか、なら仕方ない。僧侶、補助魔法を」チラッ


僧侶「えっ? あ、はっ、はい!!」

女騎士「先に言っておく。私は強いぞ?」



黒騎士「奇遇だな。俺も強いんだ」

武闘家「悪りぃが遊びじゃねぇ。3対1でも文句無しで頼むぜブ男?」スッ



黒騎士「さぁ、来い!!!」

僧侶「あ、あっ……」キョロキョロ




僧侶(勇者さま……)

僧侶(わたくしは、どうすれば!?)






おわり

次へ続く、かも。


続かないとしゃぶる

面白すぎて禿げる

引いたら内通疑われるから阻止したのかね?
やはり黒騎士有能

ここで終わりとか言われたら泣くわい

女騎士魅力なさ杉内

少年がその分魅力に溢れているからセーフ

魅力的だろ

人は変われるんだ

自分というものがないけど



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