女勇者「魔王と最強タッグを組むことにした」(6)



僧侶「……勇者さま?ちょっと仰ってる意味がわならないかなぁ」


女勇者「だから!魔王と私が最強タッグを組むんだ!!それで世界を治める」


戦士「前から思ってたがお前バカだろ」


女勇者「なんだと?私のどこがバカだ?魔王とこの私がタッグを組むのだぞ!最強じゃないか」

戦士「最強ってなぁ!第一俺らが旅してる理由って魔王を倒し世界を平和するってことだろ?」


女勇者「それは確かにそうだがな。私は気付いたんだいろいろな街を巡り
、な」


戦士「なにをだよ」


女勇者「私たち人間も悪だと」


戦士「確かにそうかもしれないけど……」

女勇者「本当は貴様もわかっている筈だ、魔王を倒したところで悪はほろぼせない」


僧侶「か、神の導きに従えば悪はなくなります!」


女勇者「僧侶、君みたいにみんながみんなこころを綺麗に保てないんだよ」


戦士「だけど!魔王は悪だ!魔王は倒さなきゃいけない、第一魔王とタッグとやらを組んで何をする気だ!?」


女勇者「世界を治める、自由と愛と正義に溢れた世界をな」


戦士「言ってることが滅茶苦茶だ……俺はおりる」


僧侶「戦士さん!?」


戦士「こいつのバカにはほとほと呆れた……じゃあな」


女勇者「行ったか」


僧侶「……」


女勇者「僧侶、君はどうする?」


僧侶「神さまは言いました……全ての人には救われる権利があると」


女勇者「ああ」


僧侶「それは勇者さまも、です」


女勇者「……」


僧侶「だから私は勇者さまを救います!!魔王に心を捕らわれてしまった勇者さまを」


女勇者(そういうんじゃないんだけどな)



女勇者「わかった、ありがとう。君の白魔法はとても助かる」


僧侶「神の祝福です」


女勇者「では向かおうか」


僧侶「はい!」

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