八幡「冬の出来事」 (15)

雪乃「少し納得が行かないわ…」

結衣「え?なにゆきのん、急に?」

八幡「どうした?」


いろは「どうしたんですか~?神妙な顔で」

雪乃「今の季節はなにかしら?」

八幡「冬だな」

雪乃「そう、12月よ」

結衣「それがどうしたの?」

雪乃「本来なら勉学に勤しむ季節よ」

八幡「センターまで、もうすぐだしな」

雪乃「なのに、なぜあなた達は恋愛にうつつを抜かしているの?」

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八幡「恋愛って…あのな……」

結衣「ヒッキー…」

いろは「……」

八幡「なんでそんな目で見んの?由比ヶ浜もだろ…」

結衣「あ、あたしは…元はと言えば、ヒッキーが彼女作るからじゃん」

八幡「なんで俺が彼女作ったら、お前も作るんだよ…」

結衣「そ、それは…えと…」


雪乃「それはいいのよ、比企谷くん」

八幡「なんだ?」

雪乃「あなたの相手が一色さんというのは…」

いろは「え~変ですか?」

雪乃「変ということもないけれど」

結衣「悔しいけど……納得できるっていうか…」


八幡「納得すんな…色々あったからね?」

いろは「そうですねー、葉山先輩に振られたのが大きいですかね」


雪乃「それはいいけれど、ここではイチャイチャしないでほしいわ」

いろは「あ、大丈夫ですよ、その辺りはわきまえてます」

八幡「俺がこんな公衆の面前でそんなことするか」

いろは「ていうことは、誰もいないとするんですね?」

八幡「……」

いろは「先輩、エロいです…」

八幡「知らね…」


雪乃「そういうのもあれだけど…まあいいわ」

雪乃「由比ヶ浜さん」

結衣「は、はいっ」

雪乃「あなたの相手だけれど…誰だったかしら?」


結衣「えっと…彩ちゃん…」

いろは「そうだったんですか~」

八幡「どういう理由で戸塚なんだ…接点は多いだろうけどな…」

いろは「先輩…悲しがってますよね…?しかも、戸塚先輩とられて」

八幡「そ、そんなことない……ぞ」


いろは「目泳いでますよ…あとで覚えててくださいねっ」

八幡「一色さん怖いです…ほんと怖いです、あーしさんの上を行きます」


雪乃「それで、なにがあったの?」

結衣「えっと…別に告白したとかされたとかじゃなくて」

八幡「ほう」

いろは「興味深々ですね、先輩」


結衣「あたし、3年になってから…なんていうか…」

結衣「告白されること多くなってさ」

雪乃「あら…」

いろは「お~~~、さすが結衣先輩ですね」

結衣「その時色々あったし、彼氏はほしいかなって思ってたけど」

結衣「あんまり、知らない人から告白されてもさ」

八幡「それで?」


結衣「それで、彩ちゃんに相談したんだよ、それとなく」

結衣「そしたら、自分と付き合ってることにしたらいいって」


雪乃「そういうことだったの」

結衣「あたしも彩ちゃんならっていうことで、偽装彼氏になってもらったんだけど」

八幡「それで、告白はなくなったのか?」

結衣「まあね」

いろは「でも…そのうち本気になっちゃったということですよね?」

結衣「うう……少しだけ…なはは」

八幡「なんてこった…戸塚…戸塚…」


結衣「元はといえば、ヒッキーのせいでしょ」

八幡「なんで俺のせいなんだよ…?」

結衣「それは…」


雪乃「きっと、由比ヶ浜さんが告白されたのがあなたと一色さんが付き合い始めたからよ」

八幡「えっ……?」


結衣「知らない…もう」

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