本田未央「プロデューサー大変!しまむーがブラックホールに飲み込まれてる!」 (18)

竹内P「安心してください本田さん。あれは島村さんが母方のご実家から連れてこられたまっくろくろすけです」

未央「なぁんだ。それなら安心だね!」

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未央「ねぇしまむー。なんでこんなに大きなまっくろくろすけを連れてきたの?」

卯月「おばあちゃんの家の天井裏でちっちゃかったこの子に出会って、
   連れて帰ってパンやジャムをあげていたらこんなに増えてしまったんです」

卯月「仲良くはなったんですけどこんなにたくさんのまっくろくろすけを長い期間は面倒見られないです…」

卯月「どうすればいいでしょうか未央ちゃん」

未央「それならしぶりんに訊いてみようよ。ニュージェネの頭脳と言われるしぶりんならきっといい知恵を出してくれるよ」

卯月「そうですね!」

卯月「というわけなんです凛ちゃん」

凛「まっくろくろすけについて聞いたわけではないけど…色すけはなにかをその色に染めると満足して染みつくとかお父さんが言ってたような」

未央「じゃあいろんなものを黒く染めていけばまっくろくろすけを消費できるってわけだね!」

凛「でも、人が思ってるよりもいろんなものを黒くしちゃうからまっくろくろすけには気をつけろとも言ってたよ」

卯月「どういうことでしょう…?」

未央「まぁ黒くしても大丈夫そうなものなら黒くしても大丈夫なんじゃない?」

未央「しまむーと仲良くなったならお願いすれば黒くした後でも出てきてくれるでしょ。
   プロダクションの中のいろんなものを黒くしに行こう!」

凛「気を付けてね」

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杏「あれ?今日のぬいぐるみが黒くなってる。
  まぁ32号は最近イメチェンしたいって言ってたし別にいっか」

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まっくろ肌莉嘉「これでアタシもマジモンのギャルだよ!」

きらり「莉嘉ちゃん!」

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アーニャ「ミナミ、その恰好は、アー、ミボージン、ですか?」

まっくろ服美波「アーニャちゃん!」

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まっくろ瞳智絵里「見るなんて機能があるからだめなんだ…ほじくってしまえば…」

かな子「智絵里ちゃん!」

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まっくろ蘭子「もはや我は堕天使などという光に囚われていた存在とは違う!より深く、冥き力に目覚めた今、我は闇そのもの!」

美波「よかった蘭子ちゃんはいつも通りね」

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未央「いろんなものを黒くできたね」

卯月「でも…まっくろくろすけを入れたかわりに別の色がたくさん出てきちゃいました…」

未央「こんどはいろんな色があまっちゃった…」

卯月「そういえば、なんだか塗りつぶした色とは違うような色が出てきたことがありましたよね」

未央「あーそうそう。莉嘉ちゃんをガングロにしたときに出てきた奴とかまっしろだったし、ちょっと元の肌の色とは違ってたよね
   あれはなんだったんだろう」

みく「にゃーにゃーにゃにゃーにゃにゃー」

卯月「ちょうどみくちゃんがやってきました」

未央「ちょうどいいからみくにゃんで実験してみよう。みくにゃーん!」

みく「なんにゃあ。今日もみくを何らかの形でからかい、騙し、陥れるつもりかにゃあ」

未央「ダイジョブダイジョブ。この白くてきれいなもこもこがあるじゃない」

みく「あるにゃ」

未央「どりゃ!」

みく「に"ゃあ!」スポーン

卯月「入った!」

みく「にゃあ。今日もきれいな天気だにゃあ。すがすがしい気分であるにゃ」

卯月「なんだかみくちゃんの瞳の輝きが増されたような気がします」

未央「ひょっとして…ねえみくにゃんガム食べる?」

みく「ありがとにゃ!ちょうと口寂しいと思って…に"ゃ!」パチーン

卯月「みくちゃんがパッチンガムにひっかかった!?」

未央「からかわれすぎた結果この程度のいたずらには全くかからなくなったみくにゃんがこうなるとは…
   やはりあのまっしろしろすけのせいでみくにゃんは純真になっている!」

みく「もーなにするにゃー」

卯月「塗りつぶしたり出てきたりするのは色だけではなかったんですね!」

未央「じゃあ、この仮面ライダードライブをプロトドライブにしたときに出てきたやつだと…らぁ!」

みく「に"ゃあ!」スポーン

みく「みくは毎日歌にダンスにレッスンを頑張っているおかげで仕事も来るようになってきたし、
   これからも精進を続けてさらなる進化を望むにゃあ」

未央「これは…経験(改良)に裏付けられた性能と進化の可能性!」

卯月「じゃあ、この獣電竜をぜんぶパラサガンにしたときに出てきたやつだと…えい!」

みく「に"ゃあ!」スポーン

みく「みくはやれといわれれば空も飛ぶし格闘もする、宇宙にも行けば火もふく。
   メガネだってかけるしイヌ耳だってつけるにゃあ」

卯月「多様性!」

未央「こんなのまで出てきてたなんて…なんだかみんなに悪いことしちゃってたのかな…」

卯月「迷惑かけちゃったかもしれませんね…全部戻してあやまりに行きましょう」

未央「そうだね。まずは黒くしちゃったらまわりのダメージの大きそうなみりあちゃんあたりから行こうしまむー」

卯月「はい……あれ?これは…」

未央「どうしまむー…ん?なんか光ってる?」

卯月「智絵里ちゃんの瞳を黒く塗りつぶしたときに出てきたのが光ってるんです」

未央「そっかー…きっとちえりんの優しい心が出てきちゃってたんだね。
   悪いことしたって気づいてへこんじゃった私たちを慰めようとしてくれてるのかな」

卯月「それならなおさら早く返してあげなきゃいけませんね!急ぎましょう!」

未央「そうだね、いそご…いや待て!待つんだしまむー!」

卯月「ど、どうしたんですか未央ちゃん?」

未央「この色をスポーンと入れることで人の性格は少し変わる。でもその人の本性は変わってないことはさっきみくにゃんで実験してわかったよね」

卯月「イヌ耳をつけるのがみくちゃんの本心かはわかりませんが…概ね普段のみくちゃんでしたね」

未央「ならば、このちえりんりんのすけを人に入れると、その人の本性は保ちつつ皆ちえりんのように優しくなるというわけだ」

卯月「でも、そうしたら智絵里ちゃんの瞳がまっくろのままですよ」

未央「しまむーは最初に言ったはずだよ。まっくろくろすけにパンとジャムを与えていたら増えてしまったと…」

卯月「!!」

卯月「未央ちゃん!!」

未央「増やしてバラまくんだよ!世界に!!」

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それから私たちはプロデューサーさんや事務所のみんなにも協力してもらって、
世界をほんの少し優しくするためにちえりんりんのすけの量産に取り組みました。
しかしまっくろくろすけとは違い、ちえりんりんのすけはなかなか増えてくれず
いたずらに時間だけが過ぎていきました。

かな子ちゃんと協力してお菓子を作ってみたり、
蘭子ちゃんとハンバーグを作ってみたり、
クローバーや伊勢海老、赤福なども試してみましたが全く増えず
ちえりんりんのすけは唯一の存在であるまま、一か月が経過しました。

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凛「まだ増えないの?りんのすけ。
  さすがにまっくろ智絵里を抑えるのも限界だよ」

杏「智絵里ファンの精神状態も限界で、最悪集団でやばい事件起こすよ」

未央「それがまったく増えてくれないんだよ。基本世話してるのはしまむーで、しまむーとだいぶ仲良くはなってくれたんだけど
   まっくろくろすけみたいにもこもこ増えないんだ…」

卯月「まっくろくろすけはお世話してるだけで目を離すたびにどんどん増えていきましたが、
   りんのすけはなついてくれても全然増えなくって…」

凛「もうあきらめた方がいいんじゃないかな。これだけやって二つにもならないなら量産なんて無理だよ」

卯月「そうですね…この子とも仲良くなったんですが、そろそろお別れですか…」

卯月「途中からは一緒に過ごすのも楽しくなって、いつかは智絵里ちゃんに返さなくちゃっていうのはわかってたんですけど…
   やっぱり寂しいです…」

未央「しまむー…」

杏「智絵里に返したからって消えてなくなるわけじゃないし、むしろ智絵里の中でちゃんと生きてるんだから
  またまっくろくろすけ入れといてたまには会ってもいいんじゃない?ちょっとくらいならさ」

凛「誰がまっくろ智絵里の世話するの…」

杏「まぁちょっとくらいならきらりかな子がなんとかしてくれるよ」

かな子「…」

卯月「また、どこかできれいな色すけと出会えたら智絵里ちゃんにお願いしてみます…」

卯月「お別れですね…りんのすけ。智絵里ちゃんのところに帰っても元気でいてくださいね」

りんのすけ「…」ブルブルブル

りんのすけ「…」ゴァッ

未央「りんのすけが跳んだ!」

杏「逃がすな!」

凛「捕らえろ!」

かな子「もう世話はしたくない!」

卯月「やっとつかまりました…」

凛「ソファの奥に逃げ込んだときはもうだめかと思ったけど、かな子がいてくれて助かったよ」

未央「今はもう落ち着いたみたいだけど…どうして逃げ出したんだろう?」

杏「きっとお別れが嫌だったけどもう決心がついたんだよ。揺らがないうちに早く戻しに行こう。いいよね卯月?」

卯月「はい。…でも、外で逃げちゃったりしたら大変ですから智絵里ちゃんを呼んできてもらえませんか?
   私はここでりんのすけを見ていますから」

未央「…そうだね。私たちでなんとか連れてくるからしまむーはここで待ってて」

杏「杏も行くの?」

かな子「行きましょうね」

卯月「お願いします」

りんのすけ「…」モコモコ

卯月(なんだか小さくなったような…?)

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その後、りんのすけは無事智絵里ちゃんの瞳に戻り、智絵里ちゃんは元通り。ファンの人たちにもどうにか死者を出さずに済みました。
同じようにまっくろくろすけも元通りになってしまいましたが、プロデューサーさんのスーツに牛乳をかけては黒く染めることで大部分を消費、
他のまっくろくろすけは黒くしても影響のなかった蘭子ちゃんに定期的に染み込ませました。

最後に残ったほんの小さなひとかけらは、今回の思い出として私の心にしまっておくことにします。

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李衣菜「ふんふふーんろっくろっくー」

李衣菜「にさんがろっくでにしははちー…あれ?このもこもこはいつぞや卯月ちゃんが育ててたなんか白いやつ…?」

李衣菜「あれは智絵里ちゃんに戻して解決したとか言ってたけど、なんでこんなところに落ちてるんだろう」

李衣菜「ソファが同じもこもこだから寄ってきたのかなぁ」

もこもこ「…」ブルブルブル

李衣菜「さっき会った智絵里ちゃんは普通だったし、別のもこもこ?」

李衣菜「増やすのが難しいとかなんとか聞いたけど、2匹目がいたら嬉しいんじゃないかなぁ…」

李衣菜「おいでおいでー」

もこもこ「…」ゴッ

李衣菜「わっ!飛んでっちゃった」

李衣菜「…」

李衣菜「まっ希少な生き物を野に放つ心の広さもロックだよね!」


おわり

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