絵里「いろんなジュース飲むチカ」 (57)

ラブライブ!のssです。
一応前作である、

希「もしもからきっと」
希「もしもからきっと」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447829003/)

の続編ですが、今作から読まれても展開についていけないなどの問題はありません。
今回は完全なギャグです。


その他の過去作品

ことり「ことりのちょっと変わったファッションショー」
ことり「ことりのちょっと変わったファッションショー」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445473212/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448339313

海未「はい、では今日の練習はこれぐらいにしましょう」

絵里「はあ、はあ、はあ・・・」


練習終わり。私は喉が渇いて苦しんでいた。なぜなら・・・


絵里「お、お金がない・・・」


そう、この前のすき焼きで財布のお金を出した結果、仕送りが足りなくなってしまったのだ。さすがに高校生にすき焼きの代金は辛かったチカ・・・
そしてこんなときに限って水筒を忘れた・・・これは終わったチカ、このままでは干からびるチカ!
こうなったら・・・


絵里「ここは真姫に頼んで・・・」


そう思ったけど、首をふる。いやいや、賢い可愛いエリーチカが後輩にたかるだなんて酷いチカ。それは認められないわぁ・・・!

絵里「うーでもやっぱり喉渇いた!何か飲みたいチカ!どうしたらいいかしら」

穂乃果「あれ、絵里ちゃんどうしたの?」


どひゃー見つかった!
でもエリチカ、喉が渇いてるけどお金がなくて困ってるだなんて言えるわけないわ。ここはかっこよく退散するのが先輩よ。


絵里「あ、穂乃果!いや、喉が渇いてね。今下の自販機で何か買おうと思ってたところなのよ」


よ、よし。これでなんとかごまかせた。
ふっ、アホの子穂乃果はこの完璧な嘘に気づくはずないチカ。


穂乃果「絵里ちゃん!そしたら私のやつ飲んでいいよ!ポカリスエットだけど」

絵里「・・・え?」


チカァァァァ!?これが穂乃果の魅力なのかチカ!?天然すぎる!間接キスだなんて・・・


あ、いや待ちなさい、これなら合法的に穂乃果の味が楽しめるわ!こんな発想ができるなんて、エリチカ賢い!


穂乃果「絵里ちゃん?」

絵里「あ、ありがとう穂乃果。そしたらお言葉に甘えて頂くわ」チュー

穂乃果と間接キス・・・ああ・・・この甘い味・・・ずっと堪能していたいわあ・・・
もともと甘めのポカリスエットに穂乃果の味が加わって、あまあまよ・・・


チュチューーー


穂乃果「ああっ!ぅ絵里ちゃん!」ガシッ

絵里「ブーッ!!な、何よ?」

穂乃果「飲みすぎ・・・穂乃果の分も残しておいてほしかった・・・」

絵里「・・・買ってきます。いつか返します・・・さらばっ」

穂乃果「ああっ!ぅ絵里ちゃん待てーっ!!」

絵里「ごめんなさーーーい!!!」


調子に乗ったら穂乃果に怒られたチカ・・・これは賢くないチカ・・・

~~~~~~


翌日、部室にて


絵里「水筒はまた忘れたけど、銀行の口座からお金をおろしてきたチカ。これで金欠で喉が渇くなんてないはず」


にこ「あ、絵里、ちょうどいいところに」

絵里「どうしたのにこ?」


にこ「部費徴収してもいいかしら?」

絵里「」


というわけで、また財布はすっからかん!どうしようチカ・・・


海未「あら、今日はにこと絵里だけなのですね」

絵里「お疲れさま海未」

にこ「あ、海未。部費徴収してるのだけどいい?」

海未「ええ。・・・はい、これで大丈夫ですか?」

にこ「・・・うん、ありがとう。悪いわね。そしたらちょっと私席を外すわ。あとよろしくね」

絵里「任せなさい」


にこめ、今日が部費徴収だなんて聞いてないわよ・・・!認められないわぁ・・・
・・・おや?海未が何かを取り出したわね。お茶?


海未「ふーっ、久々に爽健美茶を買ってみましたが、なかなか美味しいですね、すっきりとした味わいです」


ああ海未、私の前でそんな美味しそうに飲まないで・・・


海未「・・・?絵里、どうしてこちらを見つめているのですか?」

絵里「・・・はっ!いや、何でもないわ。ただ、美味しそうに飲んでるわね、と思ってただけよ」

海未「そ、そうですか・・・絵里は爽健美茶飲んだことないですか?」

絵里「ええ、そうね」

海未「よかったら飲んでみます?美味しいですよ実際。どうぞ」


チカァァァァ!?またチカ!?しかも今度は海未!こんなのに一番敏感な海未が・・・私に口のつけたペットボトルを差し出している・・・!


いや待つチカ。これは昨日と同じシチュエーション。つまり、滅多に味わえない海未の味も感じられる!これは賢いチカ!

海未「どうしました?何か顔についていますか?」

絵里「あ、いや違うわ。そしたら頂くね」


爽健美茶。飲んだことがないのは本当チカ。ちょっと飲んでみるわね。

ゴクッ。うん、確かにすっきりとした味。これは玄米茶?いや、鳩麦、玄米、プーアル・・・そこに海未の味が加わって、少しだけ甘味のある風味になってる・・・はあ、美味しい・・・


ゴクッゴクッゴクッ


海未「ああああ!絵里ぃ!!」ガシッ

絵里「ブーッ!どうしたのよ!?」

海未「・・・・・・」


私の目の前には、吹き出した爽健美茶で顔がびっしょりの海未がいた。


海未「・・・あなたは最低です!!早く買ってきてください!!」バシーン!!

絵里「ごめんなさぁーい・・・」


痛いチカ・・・未だに右頬がヒリヒリするチカ・・・

~~~~~~


翌朝、絵里の家


もう、昨日一昨日となんでお金不足に見舞われるチカ!イミワカンナイ!部費は完全に想定外だったけどね・・・今日ばかりは密かに家に隠してたへそくり使うチカ。こんなこともあろうかと用意してたのよ。私ってやっぱり賢い!


ピンポーン
おや、LINEチカ。


凛「絵里ちゃん、今日の練習後にカラオケいこ!凛ね、絵里ちゃんの歌が聴きたくなっちゃったにゃー!」

絵里「」

~~~~~~


カラオケルーム歌○場


凛の誘いで、カラオケに来た私。お金がない時にこれは鬼畜ね・・・


凛「じゃあ先にお部屋行ってて。凛ドリンクバーで飲み物をとってくるにゃ」


ドリンクバー?聞いたことがないチカ。はっ、バーというぐらいだからお酒があるの!?それを未成年が利用するだなんて認められないわぁ・・・!


絵里「待ちなさい凛!私も行くわ!」

凛「どうしたの絵里ちゃんそんなに焦って。まあいいや、じゃあ行こう」


年長者としてしっかりと注意しなきゃダメ。私って賢いチカ!


凛「そしたら凛はメロンソーダにするにゃー」

絵里「・・・え?」


チカ?なんだこれチカ?
私の目の前には、よくわからない機械があって、そのボタンには絵柄が描かれてた。PEPSIだとか、烏龍茶だとか・・・これ、お酒じゃないの?


凛「絵里ちゃんどうしたの?」

いや、裏があるに違いないチカ!


絵里「凛、それ私に飲ませなさい」

凛「え?うん、分かった」


これでお酒かどうか確認してやるチカ。これでお酒だったら訴えてやるチカ!


ゴクッ・・・お、これはなかなか美味しいチカ。本物のメロンみたいな香料がついてて、炭酸のシュワシュワとよくマッチしてる。麻薬的な美味しさがある!病みつきチカ!


ゴクッゴクッゴクッゴクッ


凛「ちょっと絵里ちゃん!?飲みすぎだよ?」

絵里「ブフォッ!!の、飲みすぎ、ゲフッ、ゲフッ・・・飲みすぎたみたいね、もう一度注ぐわよ」

凛「う、うん」


タンブラーに注がれていく鮮やかな緑色の液体。ああ、もう我慢できないチカ!ぐいっと・・・


凛「あげないよーだ」

絵里「何するチカ!」

凛「もともと凛が飲むためにこのタンブラーとってるんだし、なら絵里ちゃん自分のタンブラー取って飲めばいい話じゃないの?」

絵里「・・・・・・」


ぐ、ぐうの音も出ない正論チカ・・・
これは気を取り直してカラオケするチカ・・・

~~~~~~


絵里「放て!心に刻んだ夢を 未来さえ置き去りにして~♪」

凛「絵里ちゃんやっぱり歌上手いにゃー!・・・あっ、かよちんだ。もうそろそろ着いたころかな?」

絵里「あら、花陽も来るの?」

凛「もちろん!凛が遊ぶところにかよちんありだよ!」


花陽も来るのね・・・これは楽しいカラオケになりそうだわ・・・あっ、エリチカドリンクバーに入った時から気になるドリンクがいくつかあったのよ。それを飲みまくるのもいいわ。歌○場はドリンクバー無料だから飲み放題できる!ここを選択した私はやっぱり賢いチカ!!


凛「りんりんりんがべー♪」

絵里「凛、私ドリンクバーに行ってくるわね」

凛「行ってらっしゃーい!りんりんりんがべー♪」

今日はここまでです。
明日の夕方また更新します。

お待たせしました、更新します。

~~~~~~


ゴユックリドウゾー


花陽「えーと、凛ちゃんと絵里ちゃんの部屋は・・・あ、その前にドリンクバー寄ってこよう」


絵里「さて、何を飲もうかしら。さっきのメロンソーダでもいいし、野菜ジュースとかダブルマンゴードリンクでもいいわね。ああ、迷っちゃう!」


~~~~~~


ドリンクバー


絵里「さてさて・・・おや、あれは」


花陽「うーん、ここに来たら初恋ソーダに限る!この鮮やかなピンク色と、甘酸っぱいグアバとチェリーの風味がたまりません・・・!」


花陽発見・・・!ここは後ろから驚かせてあげようかしら・・・かわいい後輩にちょっといたずらしちゃうエリチカ先輩、賢くかわいい!

花陽「一口・・・ゴクッ・・・ああ、美味しいなあ・・・」


絵里「はーなよ!」

花陽「ピャア!!あ、絵里ちゃん!」

絵里「今来たばかり?」

花陽「うん!ドリンクバーで飲み物をとってからそっちに向かおうと思ってたんだ。絵里ちゃんも?」

絵里「ええ。私も何かとってこようと・・・!?」

花陽「んん?」


なにこれ?花陽が持っているタンブラーには、鮮やかなピンク色の液体が入っていた。こんなジュース見たことないわ。いやむしろ、幼稚園の頃に作った色水みたいな色・・・まさか花陽、これを飲んだの!?


花陽「これはね、初恋ソーダっていう最近歌○場で出来たオリジナルドリンクなんだ。グアバ、ピーチ、チェリーが配合された甘酸っぱい味は、まるで初恋の味・・・たまりませんっ」

絵里「花陽、こんな毒々しいものを飲んでるの?」

花陽「毒々しいとはなんですか!美味しいですよ!なら飲んでみる?」

絵里「ええ、花陽がそこまで評価するのなら・・・え?」


チカァァァァァ!?またチカ!また間接キスのお誘いチカ!しかもこの初恋ソーダとかいうやつで?認められ・・・


花陽「?」

絵里「の、飲んでみるわ」


ふ、不覚にも美味しそうと思ったのと、このシチュエーションを分かってしまった私。もうこれはいかないといけないフラグね!ぐいっと飲んでみるわ!


ゴクッ。お、確かに甘酸っぱい。チェリーの甘さが強めだけど甘ったるいだけじゃなくて、グアバとかの酸っぱめの果物の味が上手く調和して飲みやすい味になってる。でもどちらかといえばあまあまのような・・・
はっ、そうよ、これが花陽の味なんだわ!一年生で一番あまあまな彼女の味が加わってるせいね。そうそれよ!
それに気づいたエリチカやっぱり賢い!


ゴクッゴクッゴクッ


花陽「どう?美味しい?」

絵里「ええ、意外といけたわ。悪くいってごめんなさいね」

花陽「分かってくれたのならいいよ!あ、そうそう実はね、この初恋ソーダにはフローズンタイプもあるんだよ。ほら、これ」


花陽の指先には、かき混ぜられたアイスのようなものがある。さっきの初恋ソーダと、メロンソーダがあるわね。


絵里「フローズン・・・アイスなの?」

花陽「うん。普通のジュースじゃ物足りない人なら、おすすめだよ」

絵里「よし、挑戦してみるわ」

花陽「私のタンブラー使っていいよ絵里ちゃん♪」


花陽、感謝するわ。
さてさて、フローズンタイプの初恋ソーダを飲んでみよう。

シャリッ。あ、確かに少し違う。かき氷みたいだわ。これならいくらでもいけそう!


シャリッシャリッシャリッ


花陽「絵里ちゃん、そんなに食べたらお腹とか危ないよ」


平気チカ。こんなに美味しいものいくら食べても飽きないわ!さあ、どんどん・・・


キーーーン!!

い、い、痛い痛い!頭が痛いチカァァァ!


花陽「あっ!ほら絵里ちゃん、大丈夫?」

絵里「い、痛い・・・頭がキーンとしてるわ」

花陽「かき氷食べ過ぎた時に起こるあれだね・・・だから言ったのに。ほら、大丈夫?部屋まで連れて行くから立てる?」

絵里「・・・うう・・・」


後輩に肩を持たれて部屋まで一緒だなんて・・・賢くないチカ・・・
このあと凛が屈託のない笑顔で、「絵里ちゃんまるでお酒飲んだみたいだにゃー」って言われたのは少し辛かったわ・・・

~~~~~~


花陽「止められない孤独なheaven 気づいてと言えないよ~♪」

凛「かよちんさすがにゃ!・・・あれ、絵里ちゃん寒いの?エアコン止める?」

絵里「お、お願いするわ・・・」


さっきのフローズン食べ過ぎで寒くなってきちゃったわ、ブルブル・・・


凛「・・・凛ので良かったら、このココア飲む?」

絵里「え?いいの?」

凛「目の前でそんな寒がられてたら、無視できないよ」


凛、あなたピュアピュアな天使ね。体がポカポカする上にあなたの味まで楽しませてくれるだなんて・・・


絵里「ありがとう、頂くわ」


ゴクッ。ああ、あったか~い・・・このココアの甘さと凛のピュアさがそれをさらに引き立ててるわ。ありがとうね凛。


凛がこんなにいいことしてるのに私ときたら何を考えてるんだろう・・・?


凛「絵里ちゃん?もういいの?」


え、まだくれるの?もう体は暖まったから別にいいのだけど・・・


絵里「いや、さすがにもういいわよ。もともと凛のよ?」

凛「むしろ全部飲んでポカポカしてほしいにゃ!」


凛、あなたは女神か何か?優しすぎて泣けてくるわよこんなの。


絵里「凛・・・ありがとう!」


ゴクッ。ううーっ!あーやっぱり凛のピュアさは最高チカ!テンション上がるチカーっ!!


凛「すっかり元気になったみたいだね」

花陽「よかった!」

~~~~~~


翌週、生徒会室


ことり「よし、そしたらお仕事はこれぐらいで終わりかな?」


絵里「あらことり、こんな時間まで生徒会の仕事?」

ことり「あっ絵里ちゃん!うん、今終わって帰るところだよ。どうしたの?」

絵里「いや、帰る時にたまたま覗いたら明かりがついてたから、消し忘れかと思って見てみただけよ」

ことり「そっか、まだ生徒会長としての癖が抜けてなかったり?」

絵里「まあ、そんなところね。あ、穂乃果にと海未は?」

ことり「実は穂乃果ちゃん、風邪ひいちゃったみたいで今日は早退したんだ。海未ちゃんはもうすぐ弓道の試合があるからごめんなさいって、二人とも早めに抜けたよ」

絵里「一人で大丈夫だったの?」

ことり「うん、今日は仕事も少なかったし、全然大丈夫だったよ」

絵里「もう少し早く気づけてれば手伝えたのにごめんなさいね。・・・折角だし、一緒に帰る?」

ことり「そうだね、帰ろっか」

~~~~~~


帰り道は北風がびゅうびゅう吹いてて、とっても寒い。こんな寒い日が続くんだから、あの元気いっぱいな穂乃果が風邪ひくのも無理はないわね・・・


絵里「さぶっ・・・」

ことり「寒いねー。あっ、あそこの自販機で何か買っていく?」

絵里「あっ、それいいわね!」


自販機で私はコーンポタージュ、ことりはホットレモンを買ったわ。コーンポタージュは冬の定番ね。


ことり「・・・・・・」

絵里「どうしたのことり?」


ことりが私のコーンポタージュを見つめてる。どうかしたのかしら?


ことり「絵里ちゃん、そのコーンポタージュと、私のホットレモン取り替えっこしない?」

絵里「え?」


ことり、取り替えだなんてそんな・・・


ことり「絵里ちゃん・・・」


こ、ことり、そんなウルウルした目で見ないで・・・


ことり「おねがぁい!!!」


ズキューーーン!!!私は撃ち抜かれた。その私がコーンポタージュの缶を差し出すのに時間はかからなかった。

~~~~~~


ことり「うん、おいしい!コーンの旨みもあるし体がポカポカしてきたよ」

絵里「このホットレモンもおいしいわ。こんな飲み物があったのね」

ことり「ホットレモンは初めてなんだ。じゃあ、今度はちみつレモンとかどうかな。おいしいよ」

絵里「気になるわね・・・」


そんな話をしつつ、歩き続ける。


ことり「じゃあ、私はこっちの道だから別れるね。あっ、絵里ちゃん。コンポタありがとう、返すね」

絵里「うん、おいしかったのならよかったわ。ホットレモンもありがとう」


ことりがコンポタを返した瞬間、また私の脳裏によぎるものがあった。そういえば、また間接キスなのかしら、今のは・・・


ことり「あっ・・・間接キスだったね・・・」

絵里「」


バレテタ・・・ことりは鋭かったわ・・・


ことり「絵里ちゃん、間接キスって、女の子同士でもドキドキしちゃうね・・・」

絵里「そ、そうね・・・」

ことり「・・・私の味、どう、だった・・・?」


こ、ことり・・・そんな顔しないで、反応に困っちゃうわ。


ことり「もしかしてあまりよくなかった?」

絵里「ど、どういえばいいのかしら、そうね・・・」

ことり「正直に言っていいよ。これからできる未来の彼氏さんに本物のキスした時に嫌がられると嫌だし・・・」


絵里「ことり・・・ことりの味は、甘かった。なんだか、とっても甘くて、これまで味わったものに比べて優しい味だった。これなら、未来の彼氏もあなたのことを嫌いになるなんてことは無いわよ」


そういうとことりは、少しだけ顔を赤らめて、笑った。


ことり「あ、ありがとう絵里ちゃん。・・・でもやっぱり恥ずかしいなあ・・・うん、ありがとうね!!」


ことりはそのまま走っていった。私も帰ろう。

~~~~~~


その日の夜


絵里「ことり、将来は絶対いい相手に出会えるわよ。自信持ちなさいっ・・・と」


私はLINEをことりに送った。するとすぐに返信が来た。


ことり「ありがとう絵里ちゃん。自信が出てきたよ」


よかったわね。


ん・・・?まだ続きがある。


ことり「これまで味わったってことは、ほかの皆にも間接キスとかしてたってこと?最近海未ちゃんとか穂乃果ちゃん、絵里ちゃんにドリンク関連でいろいろあるとか言ってたけど・・・」

絵里「え」


チカァァァァ!?なんでばれてるチカ!?・・・あ


~~~~~~


絵里「これまで味わったものに比べて優しい味だった」


~~~~~~


しまったあああ失言だったチカ・・・


ことり「今度皆の味の感想とか聞かせてね、応援してるよ♪」


こ、ことり・・・応援されてるけど、喜んでいいのか悪いのか、困ったチカ・・・


今日はここまでです。
明日の午後に更新する予定です。

更新します。今回は少ないです。
たぶん次か、その次ぐらいで終わりです。

~~~~~~


翌週、部室にて


にこ「今日はBiBiの新曲について話し合うわよ」

真姫「だからって、わざわざ部活を休みにしなくてもよかったんじゃないの?」

絵里「そうよ、別に皆に見られてもいいじゃない」

にこ「甘いわね二人とも。他のグループは確かに他の魅力もあるし、私たちとは違うベクトルで人気あるわ。でも私としては、新曲は完成するまで秘密にして皆を驚かせてみたいのよ。皆の顔が見てみたくない?」

絵里「うーん、まあ、分からないでもないわ。真姫はどう思う?」

真姫「・・・しょうがないわね、今回は賛成だわ。にこちゃん、言ったからには驚かせるような曲にするわよ」

にこ「決まりね!じゃあ、早速今回はどういう歌にするか決めるわよ」


会議をすること二時間、だいたい話はまとまった。


にこ「お疲れ様!じゃあこれぐらいにしよう」

真姫「あっ、忘れてた。二人ともちょっといいかしら?」

絵里「どうしたの?」

真姫「実は、家で栽培してるトマトが出来すぎちゃって・・・いわゆる豊作貧乏っていうやつね。トマトジュースにしたのだけど、飲む?」

にこ「へー!いいじゃない!」

絵里「いいわね」

真姫「ジュースだけじゃなくて、家にまだまだトマトがあるから、欲しいならいくらでもあげるわよ」

にこ「真姫ちゃんやるぅ!!」

真姫「べ、べつに、ただとれすぎただけだからね」


~~~~~~


ペットボトルに入った真姫のトマトジュースは、鮮やかな朱色で、宝石みたいだった。美味しそうね。


にこ「えーとコップは・・・あれ、二つしかないわ・・・」

真姫「え、そうなの?じゃあ飲めるのは・・・」


チカっ!!その必要はないチカ!!


絵里「いいえ!二人とも、回し飲みすればいい話よ!」

にこ「どうしたのいきなり」

真姫「立ち上がってテンション上げてる・・・」

絵里「コップなど私には必要ないわ。あなたたちのコップを回し飲みさせてくれればいいわ」

にこ「それって・・・」

真姫「間接キス・・・?」

絵里「まあ、そういうことになるわね。気にしない気にしない。将来のことよ」

にこ「将来のこと!?」

真姫「もうなにがなんだか・・・」


~~~~~~

トクトクトクという音とともに注がれる朱色の液体。目の前にあるコップは二つ。


にこ「じゃあ、真姫ちゃんに感謝して、いただきます!」

真姫「はい、どうぞ」


にこがトマトジュースを飲む。顔が徐々に笑顔になっていく。


にこ「おいしい、甘い!!これ本当にトマトジュース?砂糖とかは加えてるの?」

真姫「いえ、全部まんまよ」

にこ「すごい!こんなトマトが作れるんだ!!」

真姫「ゴクリ、うん、なかなかの出来ね」

にこと真姫がやり取りしている様子を見つめる。
早く飲ませてくれチカ、気になって仕方ないわ。


真姫「・・・絵里がすっごいこっち見てくるから、にこちゃんそのコップ渡してあげれば?」

にこ「そうね。ほら絵里、飲んでみてよ」

絵里「うん、飲んでみるわね」


にこから渡されたコップを受け取り私はぐいっと一口飲んでみる。
あ、甘い!!こんなトマトジュースなかなかないわ。ドラキュラが飲んだら狂い死にしそうよ!!これおいしい!たぶん、ここににこの味が・・・わからないチカ。


ゴクッゴクッゴクッゴクッ


真姫「気に入ってもらえてよかったわ」

絵里「真姫、コップ交換よ。これにこに返すから、次は真姫の番ね」

にこ「はーい」


真姫のコップで飲む。
んん、何か甘いというかさわやかな感じ・・・真姫の味、とでも言っとこうかしら。


絵里「ありがとう。とってもおいしかったわよ」


結局、にこの味は分からなかったチカ!
ヌァンデヨ!とかいう声が聞こえた気がするけど気にしない!!

次の更新は月曜日の午前の予定です。

では更新します。

~~~~~~


その夜、絢瀬宅


絵里「これまで全員の味を味わっちゃったわけだけど・・・どうせなら残り一人もいってみようかしら。あとは希・・・なら、少し遊んであげようかしら」


~~~~~~


Lineグループ「絵里ちゃんの様子がおかしいんだが」


穂乃果「ねえ、絵里ちゃんについて何か知らない?」

海未「私は爽健美茶飲んでたらとられました」

花陽「どうも、絵里ちゃんは私たちが口をつけたものになると少し目が変わったような気がするんです!」

真姫「にこちゃん、私たちの時も・・・」

にこ「あの時はコップがなかったからなのかもしれないけど、ここに合点がいくかもしれない」

凛「えー」

ことり「私の時はそうでもなかったけど」


希「これは、うちが少し聞いてみる必要があるかもしれへんな。よし、やってみよか!」


~~~~~~


絢瀬宅


ピンポーン


絵里「あら、何かしら?・・・あ、穂乃果!」

穂乃果「実はこの前さ、希ちゃんがとっても飲みたがってたドリンクがあるのだけど、間違って私の家に届いちゃったみたいで・・・希ちゃんの夜は早いらしいから、絵里ちゃんに明日渡してもらいたいんだ。一緒に飲んだらどうかな?」

絵里「あら、ありがとうね」


絵里「あ、希!」

希「どうしたの絵里ち?」

絵里「実はね、なかなか手に入らない少しレアなドリンクが手に入ってね」

希「まさか、それってあのドリンクかな?間違って届いちゃったのか」

絵里「うん、そのまさか。今日一緒に飲んでみない?」

希「うん、ありがとうな」

絵里「じゃあ、またあとで」


希「皆、協力感謝するで。あとはうちに任せとき」

~~~~~~


昼休み、部室


絵里「待ってたわ希。これよ」

希「ああ、これやこれ。皆にも飲ませたかったけどなあ」

絵里「・・・あら、コップが一つしかないわ。仕方ないから回し飲みね」

希「そうやね」


ふふっ、希は知らないでしょう。実はこのジュースには睡眠薬を仕込んだのよ。なぜかって?一番好きな人の味は、直接楽しみたいから・・・


希「おいしそう、いただきます。ゴクッ・・・あっ、うん、いいね。これ・・・っ、なんだか眠くなってきちゃった」

絵里「おやすみ希。・・・少ししたら目覚めるから、それまで我慢我慢♪」


あらら、本当に無防備ね、あたりまえだけど。今回は間接キスじゃなくて直接キスよ。


絵里「ふふっ・・・」


ゆっくりと私は顔を近づけて・・・


「突撃ーっ!!!!」


絵里「えっ?のぶっ」


と、取り押さえられたチカ!!誰?


穂乃果「穂乃果たちだよーっ!!絵里ちゃん、確信犯だねこれは!!」

海未「破廉恥極まりないです!!」

花陽「希ちゃんが好きなんですね?そうなんですね!?」

にこ「眠らせてから唇奪うのは卑怯よ!」

ことり「ちょっと、説明してもらえるかな?」

凛「面白くなってきたにゃ」

真姫「よーし・・・」

~~~~~~


5分後


希「あっ、皆。やった?」


絵里「・・・捕まったチカ」

希「さあ、絵里ち。説明してもらおうか」

絵里「え、えーと・・・」

希「皆から話は聞いてるよ?飲み物関連でいろいろしてるそうやん」

絵里「えっ」

希「なんか、間接キスまがいのことしてるみたいやな」

絵里「バ、バレタ・・・」

希「この作戦は皆で考えた、絵里ちの本性を探るものだったんよ」

絵里「ま、まさか・・・」

希「昨日のあの贈り物、実はうちらで仕組んだもの。真姫ちゃんの力が特に大きいけどね」

真姫「西木野運送会社の配達員よ。あれ」

絵里「なんと・・・」

希「そして今日絵里ちはそのドリンクを私に飲ませようと近づき、たぶん睡眠薬とかでも仕組んでるんじゃないかと思ったんよ」

絵里「え、そこまでお見通し?」

希「親友に判らぬことなどないっ!」

絵里「あちゃー・・・」

希「・・・ねえ、絵里ち、なにがしたかったのか聞かせてもらえん?」

絵里「・・・わかった、話すわ」

今日はここまでです。
明日また更新します。

お待たせしました、今回で完結です。

~~~~~~


捕まったからには仕方ないから話すわよ・・・


絵里「元はね、穂乃果からドリンクもらったことが発端なのよ」

穂乃果「あ!あの時?」

絵里「ええ。穂乃果にはあの時下で飲み物買うからいいなんて言ったけど、あなた私に口をつけたポカリ渡したわよね?そのせいで何かに目覚めたのよね・・・」

海未「・・・は?」

絵里「しかも初めて味わったのがあまあまのものだったから虜になっちゃって、それから他の皆も確かめたくなったの」

真姫「イミワカンナイ!」

絵里「そりゃあ多分他の皆からしたら意味なんて分からないでしょうね。でも以外といいわよ?間接キス」

にこ「おいまてこら」

絵里「皆の味を見せてもらったけど、これなら多分結婚とかしても旦那さんに好かれると思う」

花陽「なんですかその理論!?」

絵里「普通のドリンクでも十分美味しいけど、皆の味が合わさったら、数段よくなるの」

ことり「確かに想像したらなかなか良さげだけど」

海未「ことり何言ってるんですか」


絵里「まあ、つまりは・・・」

凛「つまり?」


絵里「間接キスは最高チカ!!!」

一同「・・・・・・」


えーと、何かまずいこと言ったチカ?ここはなんとか取り繕わないと。


絵里「ど、どうしたのよ急に黙りこんじゃって」


希「えりち・・・」

絵里「どうしたの希?」


チュッ


絵里「・・・え?」


チカアアアアア!!?な、何が起こったチカ!?の、のの、希が、私に、チ、チューをを!?

希「そんなことせんで、うちらのことが好きならそう言ってくれればよかったのに」

絵里「はい?」

希「そんなにキスがしたいんだったら、間接じゃなくて直接の方がええやろ?ほら」チュッ

絵里「ののの、希ぃ・・・///」プシュー


海未「のの、希、何をしてるの、ですかかか?」

希「えりちの気持ちを解き放ってあげよう思ってな。ほら、皆も正直に言おうや」

真姫「何よこれ!!」

凛「すごい光景にゃ!」

花陽「ダレカタスケテー!」


穂乃果「なぁんだ、絵里ちゃんは私たちが大好きなのを、素直に表現できなかっただけなんだね!」

にこ「しょうがないわね全く。それならさっさと言ってくれれば良かったのに」

ことり「絵里ちゃん、私たちも大好きなんだから、正直に言っていいんだよ!・・・コーンスープ美味しかった!」


絵里「み、皆」


いや、こっちが訳わからなくなってきたチカ。

海未「・・・もう、爽健美茶の件、許します。だから本当のこととか話してください」

真姫「ならトマトジュース、もっと差し入れすれば良かったかしら?・・・エリーの気持ちを確かめるために」

凛「またカラオケ行こう!そしたら、凛と一緒のタンブラーで一緒のストロー使うにゃ!」

花陽「わ、私もだよ!今度は私の大好きなお米スムージーのお店に行こう?」


希「さあ、改めて今聞くよ?えりちの、えりちの本当にしたいことと気持ちは?」

絵里「私は・・・」

~~~~~~


後日


希「こらえりち待てーっ!!」

絵里「だからって梅ドリンクはやだーっ!!」


穂乃果「どうしてこうなった」

海未「あの時・・・」


~~~~~~


絵里「私は・・・皆が好き。μ'sに入ってから、こんなにもいい仲間に会えた。ずーっと、この時間を大切にしていきたい」

穂乃果「絵里ちゃん」

希「うん、それがえりちの正直な気持ちやな。うちも好き。・・・これからもよろしくな」

絵里「ええ。皆もよろしく」

~~~~~~


希「そういえばえりち、ことの始まりはドリンクから始まったんよね?」

絵里「ええそうね。それがどうかしたの?」

希「これからはうちらがドリンクとかを紹介するで。早速ここに一つある」

絵里「あっ、それ嬉しい!なになに?」


希「えりちの嫌いな、梅ジュース。あの時のチューのお返しや。あ、ちなみにうちが口つけたものやから、えりちのだーいすきな間接キスもあるで。本当にうちらが好きなら、このお願い、聞けるよね?」


絵里「・・・え?」


~~~~~~


ことり「好き嫌いは良くないね!」

海未「・・・あ、それなら!穂乃果!」

穂乃果「うえっ!なにこれ?」


海未「穂乃果の嫌いなピーマンを使ったスムージーです!これで好き嫌いは克服しましょう!ちなみに、間接キスです」

穂乃果「」


穂乃果、絵里「いーやーだあああ!!!」

これで完結です。最後は少し雑になってしまったかもしれません。
とにかくかわいいエリチカが書きたかっただけです・・・

次は未定です。もしかしたらしばらくおいて他のサイトなどに拠点を移すかもしれませんが、これまで読んでくださりありがとうございました!

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