友紀「行こ?」菜々「いやー…」 (37)

11月某日


友紀「いや、行こ?」

菜々「いや、17歳…」

友紀「ホントそういうのいいから」

菜々「えっと…」

友紀「楓さんも瑞樹さんも早苗さんもいないし」

菜々「ぷ、プロデューサーさんは?」

友紀「仕事だし」

菜々「き、機嫌悪そうですね…」

友紀「そう見える?」

菜々「は、はい…」

友紀「じゃあ、行こ?」

菜々「脈絡が…」

友紀「予定あるの?」

菜々「あ、あったような…」

友紀「無いよね?聞いたもん」

菜々「困りますよぉ…」

友紀「お願いだよ」

菜々「えええ…?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1448286379

友紀「分かってるんでしょ?理由」

菜々「な、なんとなくは…」

友紀「あのね、国のプライドを賭けた戦いなんだよ?」

菜々「は、はい…」

友紀「一番お金出してんだよ?大株主だよ?」

菜々「はい…」

友紀「多分向こうは後5年は言い続けるよ。「歴史的大勝利」とか」

菜々「いやー…どうでしょう」

友紀「多分教科書にも載るよ」

菜々「それは無いんじゃ…」

友紀「どうすんの?国内で外国対外国の試合観るの?」

菜々「まあ…一応やるのでは?」

友紀「観客来ないよ。五郎丸出る前のラグビーみたいになるよ」

菜々「それ失礼なんじゃ…」

友紀「私はね、こんなの認めないよ」

菜々「仕方ないですよ…」

友紀「何で大谷選手引っ込めたわけ?」

菜々「何か…考えがあったのでは?」

友紀「負けたら考えもクソも無いよ。何で前みたいに完封させなかったわけ?」

菜々「勝てると思ったんじゃ…」

友紀「実際問題負けてるんだよ。則本選手は1イニングでバテるんだからさっさと増井選手にすれば良かったんだよ。っていうか大谷選手のままにしとけば良かったんだよ」

菜々「近いです近いです」

友紀「8回でさ、何で坂本選手も打たなかったかな?」

菜々「そんな都合良くは行かないんじゃないでしょうか…」

友紀「中田選手はね、6〜8番手が丁度良いって言ってるんだから5番にする必要は無かったんじゃないの?」

菜々「あの…近いです…」

友紀「何なのあの監督」

菜々「何でナナ壁ドンされてるんですか…」

友紀「…」

菜々「…」

友紀「まあ…歩きながら話そっか」

菜々「は、はい…」

友紀「そもそもね、何でそこで?っていうシーンが何度もあったんだよ」

菜々「そ、そうですか…」

友紀「でも韓国だってさ、三点差っていうプレッシャーを跳ね除けて逆転したんだよ。あのデッドボール誤審に関してはムカッ腹しかないけど」

菜々「勝ちにこだわったんですよ。…多分」

友紀「それだよ」

菜々「は、はあ…」

友紀「サッカーだってそうでしょ?すれ違っただけで倒れてブランカみたいなローリングして審判にアピールするでしょ?」

菜々「まあ、無いとは言いませんけれど…」

友紀「何でその泥臭さが無いの?」

菜々「日本人の美徳ですよ。正々堂々と戦うんです。立派じゃないですか」

友紀「負けたら終わりだよ?」

菜々「近いです」

友紀「死んだら…死んだら終わりだよ!?」

菜々「死んでないですから…」

友紀「スポーツマンシップなんてもうこの世には無いんだよ!?」

菜々「みんな見てますよ…もう少し声小さくして下さい…」

友紀「ごめん…じゃ、そこ入ろっか」

菜々「は、はい…あ」

居酒屋店員「いらっしゃいませー!二名様ですねー!」

菜々「あー…」

店員「こちらの席へどうぞー!」

友紀「はーい」

菜々「…」

友紀「何飲む?」

菜々「…コーラで」

友紀「コークハイ?」

菜々「コーラで」

店員「あ、ご注文お決まりでしたか?」

友紀「生中ふt」

菜々「コーラと薩摩ロックジョッキで下さい」

友紀「んお!?」

店員「かしこまりましたー!少々お待ちくださーい!」

友紀「あ、ちょ…」

菜々「少し落ち着いて下さい。野球が全部終わったわけじゃないんですよ?」

友紀「そうだけどさ…いやごめんあの…」

菜々「酔ったらしばらく忘れますよ。多分」

友紀「まあ酔うには酔うとして…」

菜々「見ててあげますから」

友紀「ホントすいませんでした」

菜々「勿体無い事しちゃダメですよ?」

友紀「オウフ…」

店員「お待たせしましたー!コーラと…薩摩ロック、ジョッキです!」ゴトン

友紀「大ジョッキィィィィィ!!」

菜々「お疲れ様です」

友紀「(あれ普通にコーラ手にしたよ!?やっちゃったよ私!これ完全にキレてるよ!?)」

菜々「乾杯しましょう?」

友紀「(ヤバイよヤバイよいつもの菜々ちゃんなら笑って済ますような事なのに今日だけは完全許す気0の状態だよ!)」

菜々「カンパーイ!」ガチン

友紀「(当初の予定では生中二つ頼んで冗談ですよみたいなノリにするはずだったのにキテるよねあれ!?蚊程もミジンコ…いやミドリムシ程も許す気無いよね!?)」

菜々「…」ゴキュッゴキュッ

友紀「(コーラとはいえ炭酸ガブ飲みしてるよ!どんな体育会系なの!?ヤバイよこれ何で今日に限ってこんな機嫌悪くなっちゃったの!?いやアタシのせいだけど!今までもさっきも恨まれる覚えたくさんあるけど!)」

菜々「飲まないんですか?」

友紀「(めっちゃ笑顔だよ!可愛い笑顔だよ!だけどやってること怖いよ!アタシ焼酎苦手ってかロックとか飲んだこと無いし!!)…い、いやー…チビチビ、かな…今日は…」

菜々「…」

友紀「…」ペロ

菜々「…」

友紀「(匂いキッツ!!こんなの1リットル行けっての!?)」

菜々「(…ナナだってね)」

友紀「(ヤりに来てるよ!ヤバイよ!ヤバイ!これもう飲まなかったら焼き土下座コースだよ!!これもう…)」

菜々「(ナナだって…)」

友紀「(野球どころの話じゃない!!)」
菜々「(野球の話めっちゃ気にしてるんですよ!!)」

昨日夜


菜々「…」グビッグビッ

『ツーアウト一、三塁、バッターは坂本!ここで撃てば追加点のチャンスです!』

菜々「プレモルの準備はもう出来てますよー…」ポリポリ

『あーっと打上げたー!!』

菜々「…まあ仕方ないですよ。三点も開いてるんですから大丈夫です」

『ここでピッチャー、引き続き則本です』

菜々「澤村じゃないんですね。確かに澤村は点差がもっとないとあれですもんね」プシュ

『良い当たりだー!取れないー!』

菜々「あ、打たれた…大丈夫大丈夫。まだ一本打たれただけですよ」

『デッドボール!?デッドボールでしたか…?』

『当たってはない、ですね…』

菜々「向こうも全力ですからねぇ…」

『三塁抜けたー!松田取れないー!!』

菜々「あ」

『ここで1点入ってしまったー!!』

菜々「…」

『ノーアウト満塁!!ここでピッチャー交代!……松井です!!』

菜々「いやー…」

『押し出しフォアボール!!!』

菜々「…」

『再びピッチャー交代です…増井が入ります』

菜々「…」













『打たれたぁぁぁぁ!!』

菜々「はあああああああああああ!!!?」グシャ











『取れるか取れるか取れるか……取ったあああああ!!』

『何とか繋げました!!』

菜々「繋げてないですよ…4点も取られて……則本も松井も何ボーッとしてるんですか…阿部だったら引っ叩いてますよ…」

『山田、筒香、中田の順です』

菜々「大丈夫ですよ。メキシコ戦だってここから逆転したじゃないですか…」

『山田空振りいいいいい!!』

菜々「ちょいいいいいいい!!!」

『筒香…!あ…取られ…あ!エラーで……間に合わなかったー!!』

菜々「もっと全力で走って下さいよおおおおおお!!!」

『中田が繋げました!!ここで代打!!あ!中村です!今か今かと出番を心待ちにしていた!!中村です!!』

菜々「おかわり君…頼みましたよ…もうあなたしか…」

『あああああああああああああ!!!!』

菜々「おかわり君んんんんんんんんんん!!!!!」ブツン

…。

菜々「(ナナだってね、アニメ以外にも観るんですよ)」

友紀「…」ペロペロ

菜々「(どうしてですか。小久保監督はどうして大谷を最後まで使わなかったんですか。レーザーですか。レーザーやられてたっぽいからですか)」

友紀「…」クピ

菜々「(絶対向こう5年は言い続けますよ。歴史的大勝利とかほざきますよ。大谷がずっとやってれば完封でしたけど!ってかもっと打てばよかったんです…よ!!)」バンッ!

友紀「ヒッ」

菜々「(バントで繋げるとかあるでしょ!無駄に打ち上げて終わりとかなんですか!!)」

友紀「…!」グビッ

菜々「(仁志も回せる時に回さないし何なんですか!コーチでしょあなたは!!)」

友紀「…」グビッグビッ

菜々「(あーあり得ない。ホームで負けるとか…)」

友紀「」グビグビッ

菜々「(…いけないなあ。友紀さんにストレスぶつけてもしょうがないのに…)」

友紀「」グ…

菜々「(…まあ、友紀さんもちょっとは反省してるみたいだし、これ以上変な空気にしないように…)」チラッ

友紀「」

菜々「あ」

『フリートーク』

友紀「っていう」

早苗「っていうって言われても」

瑞樹「その後は?」

菜々「まあ…お見苦しい事になりましたよ」

楓「突っ伏してたって事は倒れたのよね?」

友紀「意識はありましたよ」

菜々「だけどこう…デロデロ、と」

瑞樹「www」

早苗「www」

楓「www」

早苗「あれよ!あれ!ターちゃん!」

瑞樹「あー…あの…おしっこ…パワー?」

早苗「ww…あのー、気絶した時に無意識に出してパワーアップする…」

瑞樹「あなた達知ってる?」

楓「知ってますよ。言わなかっただけで」

瑞樹「ほら見なさい。これが楓ちゃんとアンタの違いよ」

早苗「アンタに言われたくないわー…」

友紀「パワーは大幅にダウンしましたけどね」

瑞樹「…だけど何でお酒って飲んでる時は楽しいのに翌日はもう飲みたくないーってなるのかしらね」

菜々「何でナナに聞くんですか?」

瑞樹「…」

菜々「…」

瑞樹「…ンフフっ…」

楓「適度が一番って事ですよ」

瑞樹「アンタが言う?」

早苗「アタシはね…頭痛ってよりは……」

瑞樹「…」ムニムニ

早苗「触んないの」ムニムニ

瑞樹「アンタこそ」モミ

早苗「ンフフフフフ」

菜々「でも楓さん痩せてますよね…」

楓「昔からウエストは細いって言われてたもの」

瑞樹「そりゃ元モデルは違うわよ」

友紀「良いなあ…」

菜々「どうやってそのウエストを維持してるんです?」

楓「…どうやって…?」

早苗「あ、アタシも教えて」

楓「…どうやって…」

瑞樹「…」

楓「…どうやって?」

友紀「えええ…本当に何もしてない感じ?」

早苗「嘘ついてんじゃないわよ。マギーだってめちゃくちゃ体型維持に気を使ってんのよ」

瑞樹「見た?こうやって何もしてないアピールしながらめちゃくちゃダイエットしてんのよ」

菜々「やっぱり必要なんですね」

楓「…どうやって…」

友紀「もう良いですよ…」

友紀「みんなは何やってるんです?」

瑞樹「大体サウナね」

早苗「あ、ハイハイ!サウナ!」

菜々「たまーに…走ってますね」

友紀「アタシも走ってるー!」

楓「……あ、2つだけ」

早苗「何?」

楓「あまり食べないのと…あまりビール飲まないのです」

瑞樹「…」

早苗「…」

瑞樹「…」ペシ

楓「えっ…どうしてですか?」

早苗「これもうアタシらもポン酒に鞍替えよ」

瑞樹「あー…実際あんまり飲まないのよねぇ」

友紀「あ…薩摩ロックの味思い出した…オエ…」

菜々「謝りませんからね!」

瑞樹「www」

早苗「www」

楓「www」

友紀「…あんま関係無いですけど、お三方って喧嘩したりしないんですか?」

早苗「するも何もこの子が勝手に怒って勝手に終わるからね」

瑞樹「アンタが言う?」

楓「言い合いしてるのはよく見るわよ」

菜々「えっ?そんなイメージ無いですけど…」

楓「ううん。今みたいなのがずーっと」

友紀「あー…」

楓「で、「…この後どうする?」みたいな感じ」

早苗「あのホントに恥ずかしいからやめてくれる?」

菜々「どうするんですか?」

楓「?」

友紀「だって楓さん瑞樹さんと自分は夫婦だって…」

楓「…」

瑞樹「…」

楓「…」

瑞樹「他人の口から聞くと気持ち悪いわね」

楓「そうですね」

友紀「www」

瑞樹「そもそも何で野球からそこまでいったわけ?」

友紀「あー…何か、もう…ちくしょーっみたいな感じで…」

早苗「そのちくしょーでこの子が振り回されたわけね」

楓「まあ最終的には潰されてますけどね」

瑞樹「年の功よ」

友紀「あー…」

菜々「今も振り回されてますからね?」

瑞樹「www」

早苗「何にしてもタイミングが悪いのよ」

瑞樹「人が機嫌悪い時によくもまあ…」

友紀「だって…誰もいなかったし…」

瑞樹「っていうかアンタ野球観てたのね。飲みながら」

菜々「飲んでません」

早苗「ヤケ酒してたじゃない」

菜々「悪意こもってますよぉ…あのV」

楓「立て膝ついて落花生ポリポリしてましたよ」

菜々「だから悪意が…」

友紀「あ、もう尺いっぱいですって」

菜々「ええ…?」

瑞樹「はい、じゃあまとめて」

早苗「アタシ?たまにはアンタがやりなさいよ」

瑞樹「アタシがいつもタイトル読み上げてんのよ」

早苗「えー…じゃあ…」

瑞樹「…」

楓「…」

友紀「…」

菜々「…」

早苗「…この後どうする?」

瑞樹「wwwww」

楓「wwwww」

友紀「wwwww」

菜々「wwwww」

終わります

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom