花陽「眠れません…」穂乃果「私たちが」ことり「何とかします!」 (22)

AM1:00

花陽「うぅ…」ゴロン

花陽「…眠れない…」

花陽「でも寝なきゃ…明日早いのに…」

花陽「…」



穂乃果「うわ、花陽ちゃんどうしたの!顔色見るからに悪いけど!」

花陽「な、何だかうまく寝付けなくて…」

ことり「大丈夫?今日はお休みする?」

花陽「大丈夫だよ!体は動くから!」

穂乃果「うーん…。無理だったらすぐ休んでいいからね?」

花陽「あ、ありがとう2人とも」

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海未「それでは今日はここまでにしましょう」

穂乃果「お疲れ様でしたっ!」

海未「あ、花陽。ちょっと」

花陽「は、はいっ」

海未「穂乃果とことりから聞きました。今日は付いていけたみたいですが、無理しないようにしてくださいね」

花陽「うんっ。ありがとう海未ちゃん」

ことり「今日は寝られるといいね?」トテテ

花陽「ことりちゃん。……今日の寝不足と、練習の疲れでうまく寝られると思うから…」

ことり「そうだねぇ…」

花陽「…よし、そろそろ寝ようかな」ポチポチ

モゾモゾ

花陽「…」

花陽「…」

花陽「…」

花陽「…」

花陽(…このまま今日も眠れなくて、明日みんなに迷惑かけちゃったら…)

花陽(どうしよう…。眠らなきゃ……)

花陽(私は眠いんです。疲れてるんです。寝なくちゃなんです…)ジコアンジ

花陽「」トケイチラッ

AM2:30

花陽「そ、そんなあ…」ガーン

穂乃果「…花陽ちゃーん」

花陽「…ぁぃ」

ことり「もう朝練だけじゃなくって、学校もお休みしたら?」

花陽「…でもせっかく来たのに……」

穂乃果「無理すると私みたいに倒れちゃうから!早めに休んどいたほうがいいよ!」

花陽「あ、朝練が…」

ことり「リーダー、花陽ちゃんを欠席にしてあげてくれませんか?」

穂乃果「…うふふ。良いでしょう。ことりちゃんのお願いに免じて花陽ちゃんを保健室に連れて行ってあげます」

花陽「ええっ」

穂乃果「ほーら、立てる?」

花陽「うん」フラフラ

ことり「ヨロヨロだよ~!これで学校来たの!?」

花陽「凛ちゃん真姫ちゃんにも止められたけど何とか…」

穂乃果「すぐ保健室に!」

花陽「ごめんねぇ…」

保健の先生「事情は担任の先生にも伝えてあるから。良くなるまでここにいていいからね?」

花陽「はい。ありがとうございます…」

穂乃果「それじゃあお大事にね?」

ことり「ちょっとでも楽になるといいね…」

花陽「うんっ。2人もありがと…」

ゴロン

花陽「あ」

花陽(今すごくねむいかも)

花陽(あ、まぶたおもい…)

花陽「zzz」

キーンコーン

花陽「んん…」ムクリ

花陽「ちゃいむ…。がっこう?」ボケッ

花陽「…! 今何時!?」ゴソゴソ

13:20

花陽「ひえぇ…もう午後だ…」

花陽(…あれ?でも何となく体が楽かも!)

シャーッ

花陽「先生、ありがとうございました!大丈夫そうです!」

保健の先生「そう?ダメそうなら戻って来てね?」

花陽「はいっ」

穂乃果「わ!ちょっと顔色よくなったね!」

花陽「おかげさまで」ペコリ

ことり「だけど練習は様子見で行こうね?お姉さんとの約束!」

花陽「はーい…」

………

絵里「今日はここまでにしましょう。お疲れ様」

花陽「」ボーッ

ことり「花陽ちゃん?どうしたのー?」

花陽「ぴゃあ!」

穂乃果「ボーっとしてたから。まだよくなかったりする?」

花陽「そ、そんなことないよ!」

穂乃果「嘘はダメだからね」ジッ

花陽「……ごめんなさい…」

花陽「なんか暗くなってくるのに合わせて体もダルくなってきて…」

穂乃果「そっかー…」

花陽「変な時間に寝たのが良くなかったのかな…」

ことり「今日治ったんだったら、3人でパフェ食べに行こうと思ってたんだけど…。また今度に持ち越しだね」

花陽「え、そ、そうだったの?それくらいなら私…」

ことり「ダメっ!!」

花陽「ぴゃあ!」

ことり「ちゃんと良くなってから!弱ったところに風邪とかひいちゃったら大変でしょ?」

穂乃果「そういうのはない?」

花陽「う、うん。そういう大変さはないかな。ただちゃんと眠れないだけで」

穂乃果「辛いねえ…」

ことり「良くなるものか分からないけど、早く良くなるといいね?」

花陽「うん…」

花陽「今日は、今日こそはぐっすり寝るよ!」

花陽「おやすみなさい」

花陽(…)

花陽(…本当に寝ますっ!)

花陽(アルパカが1匹、アルパカが2匹、アルパカが3匹…)

………

……



ーーーー


穂乃果「く、くまが!!!花陽ちゃん!!」

花陽「え、えへへ…」ボロッ

ことり「寝れなかったの!?」

花陽「ベタだけど、アルパカを数えようと思って始めたら10000匹超えちゃって」

穂乃果「うわわ」

花陽「そのあと将来のこと考え始めちゃったら不安になってきて」

花陽「気付いたら朝でした」

ことり「ううーん…。困ったねぇ…」

穂乃果「…よし、穂乃果が何とかしようっ!」

花陽「ええっ」

穂乃果「昼寝マスターの穂乃果が花陽ちゃんを安眠に誘導してみせるよ!」

花陽「ぐ、具体的にはどうするの…?」

穂乃果「…あんまり考えてないの」ハハハ

ことり「ほ、穂乃果ちゃん…」ガックリ

穂乃果「今日金曜日だし、明日は練習あるけど学校はお休みでしょ?泊まりに行ってもいいかな、花陽ちゃんち?」

花陽「え、あ、うん。たぶん大丈夫だと思うけど」

ことり「えー何かうらやましいなー。ことりも花陽ちゃんち行きたーい」

花陽「あ、あはは…。2人が来てくれると安心できそう…。ちょっとお母さんに聞いてみるね」

ことり「うんっ。お願いします!」


花陽「大丈夫だって」

穂乃果「ぅわーい!お泊まりだ!」

ことり「穂乃果ちゃん、目的忘れちゃダメだよ!」

穂乃果「大丈夫大丈夫!」

ことり「家から花陽ちゃんの合いそうな枕探してみるから、遅れて行くね?」

花陽「うん。ありがt」フララ

穂乃果「おおっと!!」ガシッ

穂乃果「ホントに大丈夫?こないだもあったし、帰った方が…」

花陽「い、いいのいいの。若干貧血気味で」

ことり「……これは早く帰って早く向かわなくちゃ。いい枕探さなきゃ」

~花陽宅~

穂乃果「練習後の~、美味しいおやつにほかほかご飯~♪」

穂乃果「まずお腹は膨れたねぇ」パンパン

ことり「花陽ちゃんのお家のご飯って私の家とぜんっぜん違う!ふわふわしてた~」

花陽「えへへ……こだわってるからね」

穂乃果「満足?」

花陽「うん。美味しかったよ」

穂乃果「それじゃあ次はお風呂入ろう!!」

花陽「わー」

穂乃果「みんなで!」

花陽「わああ!? そんなに広くないよぉ!」

穂乃果「順番に洗って順番に入ろう」

ことり「ちょっと無理があるんじゃないかな…?」

穂乃果「温まったね~」

ことり「もう寝る?」

花陽「花陽、あんまり眠くないんだけど……」

穂乃果「こういう時はねぇ、眠くなくても暗くして横になってた方がいいよ!」

ことり「枕、好きなの使っていいよ♪」ドサドサ

花陽「荷物多いと思ったら!」

ことり「持って来たけどー、花陽ちゃんが普段使ってるのが一番いいのかなとか考えちゃった」

花陽「…ふかふかですね」ポフ

ことり「どうかなぁ?」

花陽「」ゴロン

花陽「あ、いい!!包まれてる感じがいいです!」

ことり「抱き枕もあるよ~」

花陽「…これはまた、新鮮な感じがいい…」モギュ

穂乃果「うんうん、何かいいんじゃない?もうこのままお休みしちゃおうか」

ことり「うんっ!」

花陽「電気消すね?」ポチポチ

穂乃果「花陽ちゃんを間に挟んで3人で寝ようね」

ことり「仲良しだ~」

花陽「ちゃんと寝られるかな…」

穂乃果「不安にならなくても大丈夫だよ~」ナデナデ

ことり「ことりたちが一緒だからね。……大きく息を吸って~?」

花陽「すうーっ」

ことり「吐いて~」

花陽「ふぅーっ」

ことり「もう一度吸って~」

花陽「すうーっ」

ことり「吐いて~」

花陽「ふぅーっ」

穂乃果「ふー」

ことり「穂乃果ちゃんもやってたの?(笑)」

穂乃果「ついね~」アハハ

花陽「…何だか眠れそう」ウツラウツラ

穂乃果「ほんと!?」

ことり「穂乃果ちゃん声、声!」シー

穂乃果「あっ、ごめん…。おやすみなさーい」

花陽「…おやすみなさい……」

ことり「…不安はなくなったのかな?良かった良かった」

穂乃果「ねー……」

ことり「私たちも寝よっか?」

穂乃果「zzz」

ことり「早いよーっ!」

チュンチュン

花陽「んん…」モゾモゾ

花陽「はー…」ムクリ

花陽「……すっごいよく眠れました!!」

花陽「久しぶりだなあこういう朝…」スマホポチ

11:12

花陽「…ど、どうしよ」

花陽「ダレカタスケテー!」

ことり「んぅ…?花陽ちゃん、ちゃんと寝られた?」ムクリ

穂乃果「チョットマッテテー…」zzz

花陽「寝られたんだけど、じ、時間が…」

ことり「…えええ!?もう11時なの!?穂乃果ちゃん、穂乃果ちゃん!!」ユサユサ

穂乃果「んーなあにー?」

ことり「練習もう始まっちゃってる!!」

穂乃果「あー、大丈夫だよー」

花陽「だ、だいじょうばないよ~!」

穂乃果「ほら、LINE見てみて?」ゴソゴソ

μ's(9)

園田海未< 花陽は無理せずお休みしてください。
      穂乃果とことりは、花陽の様子を見つつ参加するか決めてください。
      よろしくお願いしますね。
      6:53

ほ< ありがと海未ちゃん、了解だよ!
   7:10

ことり「あれ、こんな前に…」

穂乃果「穂乃果結構早く起きちゃったんだよねぇ。早く寝た分」アハハ

穂乃果「そしたら海未ちゃんからこれが来てたから、もう1回寝てたんだ」

花陽「海未ちゃん…」キラキラ

ことり「さすがの気配りだね~」キラキラ

穂乃果「…花陽ちゃんも無事回復したみたいだし、何よりだ!さ、着替えよっか!」

ことぱな「はーい!」

ことり「じゃあ午後はパフェ食べ行こうね!」

ほのぱな「わーい!」

花陽「あ、枕返さなきゃ…」

ことり「ううん、それは花陽ちゃんが使って?」

花陽「え、でも」

ことり「いいのいいの!私はいつもこれしか使わないから!」

穂乃果「あ、いつものだー」

花陽「…ありがとうことりちゃん!大事にするね!」

以上で終わりです。
オチは特にありませんでしたがお読みいただきありがとうございました。

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