凛「毎月、プロデューサーには、サプリメントを支給。サプリメントの一覧は…」

凛「Optimum Nutrition社のGold Standard 100% Whey10ポンド、Gold Standard 100% Casein10ポンド」

凛「マルチビタミン、亜鉛、クレアチンモノハイドレード……この事実に間違いはない？」

奏「ないわ。その通りよ」

凛「そして、居眠りしていたプロデューサーの髪を、全て剃ってハゲにした…と」

奏「ええ、確かに私がモバPさんの髪を剃った。一本残らず…ね」


プロデューサーの頭皮はクールな仕上がりだった。彼の頭皮に毛髪は一本もない。

凛「なぜ、こんなことを？立派な犯罪だよ、犯罪。通報しようよプロデューサー」

モバP「まぁまぁ…毛髪はまた、生えてきますし……警察沙汰は…」

奏「私、演出家なの」

凛「演出家？」

奏「演出には拘りがあるのよ。私は、ハゲが暴れるアクション映画を撮りたかった……そう、マッチョハゲね」

奏「でも、日本の俳優は役作りで髪は切らない。肉体改造もしない、腑抜けばかり」

凛「だから…プロデューサーをマッチョハゲにしようと？」

奏「そういうこと。私らしい、とても素晴らしい理由でしょ？」

凛「す…素晴らしい！？ふ、ふ……ふざけないで！！」

凛「アンタのせいで……アンタのせいで！プロデューサーは着れるスーツが無いんだよ！！」

奏「身長180㎝、体重130㎏だったかしら？」

モバP「はい……くしゅん！」

凛「おかげで、プロデューサーは長い間、風邪気味！ハゲなのも災いして、鼻水も止まらない」

奏「モバPさん、下着一枚で寒そうね。私の上着をかしてあげるわ」

モバP「ありがとうございます。膝掛けになりました」

凛「参考までにトレーニングを教えて。トレーニングマックスは？」

モバP「スナッチ200㎏、クリーン＆ジャーク240㎏、バックスクワット340㎏、フロントスクワット300㎏」

モバP「ミリタリープレス160㎏、ベンチプレス220㎏、デッドリフト350kg、懸垂加重100㎏が最高記録です」

凛「それだけの筋力があるわけだね。はぁ……通りで、車の運転も無理なわけだ」

モバP「すみません。運転席からはみ出すんです…」

凛「飛行機では席が2人分必要だ、不経済だ！ってちひろさんが怒鳴っていた」

奏「映画館もシートが2人分必要なのよね」

モバP「ハハハ……すみません」

奏「モバPさん、トレーニングは続けているわよね？これまでの10年の苦労が水泡に帰するわ」

モバP「安心してください。メニュー1、クリーン、スクワット、プル」

モバP「メニュー2、スナッチ、スクワット、プッシュ」

モバP「メニュー1と2を交互に毎日、トレーニングしています」

凛「スクワット…毎日…？」

奏「安心したわ。私が次の映画を撮影するまでは、その肉体を維持してもらないと……困るわ」

凛「まさか、それは……Bulgarian Method…！！」

モバP「ご存じなんですか？」

凛「一応ね。毎日スクワットを行うBulgarian Methodだよね。1日のトレーニングボリュームを最小限にして」

凛「高頻度、高強度、低ボリュームのトレーニングを行う、高度なプログラム」

モバP「流石、3代目シンデレラガール渋谷さん。よくご存じですね」

凛「でも…プロデューサー。もう、いいから！トレーニングは止めて……お願い」

凛「一日に6000kcal摂取しても、痩せていく事務職はプロデューサーだけだよ？」

凛「成人男性自衛隊員の一日の摂取kcalの目安は3000kcal」

凛「6000kcalってさ、自衛隊員2人分の栄養を摂取しているんだよ？わかってる！？」

モバP「はぁ……」

凛「プロデューサーの栄養摂取が凄いから、及川牧場の乳牛は乳が枯れ果てた。まだ、大きくなるつもり！？」

モバP「牛乳のタンパク質のみを分離、精製してタンパク質のみを美味しく頂きました」

奏「牛乳から分離した糖質と脂質は？廃棄処分かしら」

モバP「糖質と脂質は、三村さんにプレゼントしました」

凛「もう、やめて……プロデューサー…これ以上パワーを高めて、マッチョにならなくていい」

奏「モバPさんを誑かすのは、やめてちょうだい。モバPさんは、私の作品の主役」

凛「誑かす？」

奏「ステロイド、成長ホルモン等のドラッグフリーで、10年の月日をかけて作り上げた結晶なの」

奏「モバPさんは、次の映画の出演が決定しているわ。私の映画制作の邪魔をしないでくれる？花屋の店長さん」

奏「”副業のアイドル”やめて、本業の花屋に専念したらどうかしら？」


渋谷凛は、実家の花屋を継ぎつつ、アイドルもこなすハイブリッドアイドル。

アイドルと花屋の両立をこなせるのは、3代目シンデレラガールのみであった。

凛「………」ｷﾞﾘ

モバP「まぁまぁ…お二人とも、落ち着いてください…ね、ね？」

凛「はぁ？そういえば速水監督は映画の赤字を、アイドル業で補填しているんだってねぇ？」

奏「くっ…これから売れるわよ。ほっといてちょうだい」

モバP「速水さんの制作した新作映画『そのハゲ強暴につき』は大赤字ですが、アイドルで稼いでいますから大丈夫ですよ」

モバP「前作の『キラーメガネ』も残念でした…人食いメガネというホラーは斬新だったのですが…」

凛「素晴らしい演出家だね。いや…むしろ”努力家”と言うべきかな？」

奏「……何ですって？」

モバP「あああ…やめてください。取っ組み合いまでしないでください！お二人とも、若くないんですから！」」

凛「このB級映画製造機」

奏「バスト80cm」

凛「くっ…人が気にしていることを……これから成長するから問題ない！」

モバP「渋谷さんの成長期は、とっくの昔に終わっていますが、大丈夫ですよ」

モバP「最近は下着メーカーの技術力も格段にアップしました」

モバP「バスト72cmの女性でも、つけるだけでバスト90㎝になれるブラジャーが発売されています」

奏「確か…ブラジャーの本体価格は、72万円だったかしら？」

モバP「はい。それと別に、月々メンテナンス費用7200円かかりますが、貧乳的エリート専用ブラジャーです」

凛「そういう問題じゃあないんだよ……くっ」

アイドルに有るまじき、乱戦だった。

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渋谷凛と速水奏で、国技相撲さながらの取っ組み合い、プッシュ、プルが行われた。

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10代の女子高生ならともかく、婦人がやるものではなかった。

モバP「もう！やめてくださいよ！！」

凛「ゴフ……ッ！！」バリーン

奏「ガハ……ッ！！」ガシャーン

渋谷凛と速水奏は、モバPによって吹き飛ばされた。両名は事務所の窓ガラスを突き破り、ビルから落下。

モバP「しまった！」


しかし、モバPはトレーニングによって、鍛えた筋パワーと瞬発力を発揮した。

落下するアイドルより先に、落下地点へと移動し、ビルから落下する渋谷凛、速水奏をキャッチした。

クリーン＆ジャークによって、ウエイトをキャッチすることを

学んだモバPにとっては朝飯前だった。

おわり

world weightlifting champion 2015　がやってるので思いつきました。
ありがとうございました。

HTML依頼を出してきます

乙
俺は趣味程度の筋トレしかしてないからキャラバンで奏が来てくれなかったのか

>>23
フルスクワットをしないと、映画に出られるマッチョにはなれません
バーベル担いで、しっかりと深くしゃがみましょう

乙
ガッチガチに鍛えてるなら身長180で体重130は見た目そんなにデカく感じないぞ
鍛えてないで体重130なら達磨みたいな体型だろうけど