モバP「意識高い系」 (27)


P「意識高い系ってのが流行っているそうだ」

P「多感な少女達との交流がメインの我が仕事」

P「意識を高めるのは良いことかもしれない」

P「早速取り入れていこう!」

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レッスン1 会話に英語を混ぜる


ありす「おはようございますPさん」

晴「うーっすP」

P「おうグッゥドモーニング」

ありす「はい?」

晴「ん?変なしゃべり方すんなよ」

P「ミーは元々こうだぜ?それよりトゥデーのレッスンはベリーハードだからファイトしろよ」

ありす「……………………」

晴「…………………」


P「おうどうしたALICEにSHINE?ご機嫌がバッドなのか?」

ありす「その発音止めて下さい」

晴「オレ何かそもそも名前がちげーぞ」

P「HAHAHA厳しいな」

晴「…なあPはっきり言っていいか?」

P「oh?」

ありす「喋り方、うざいです」

晴「どっかの芸人みたいだぞ」

P「」

ありす「次その口調で喋ったら二度と口効きませんから、いいですね?」

P「アッハイ」

晴「ったく朝から馬鹿な真似してんじゃねーっての」

P「は、あははは」

P「ふふふ出会った頃のあいつらの視線だったなアレは」

P「心が痛い」

P「だが落ち込んではいられない、挑戦に失敗は付き物だ次行こう」



レッスン2 スタバでパソコンを使って仕事をする



P「…うん?」

P「1に比べると難解だなどういう意図があるんだろう」

P「とはいえまずはやってみるか、やってみれば解る事も」

ちひろ「駄目ですよ?」

P「えっ」

ちひろ「外でPC使ってまでやる事あります?」

P「…無い、ですかね」

ちひろ「じゃあ駄目です、意味無いじゃないですか」

P「俺は意識を高めたいんです!」

ちひろ「プロデューサーさん大丈夫ですか?スタドリ飲みます?」

P「隙あらばスタドリ進めないで下さい」

ちひろ「っち、ともあれ営業に出てこっそり昼寝するリーマンになられても困ります、仕事ならここでどうぞ」

P「たまにはコーヒーとかスコーンを嗜みながら仕事したいんですよ」

ちひろ「スタドリやエナドリならありますが」

P「ここだとそればっかでもう俺のお腹の中はたぷんたぷんです」

ちひろ「大丈夫ですよ我が社のドリンクは即吸収されますからご安心を」

P「えっ何それ怖い」

ちひろ「後ドーナツが冷蔵庫に入ってたのでそれでも食べたらどうです?」

P「あれ法子のじゃないですか、勝手に食べたら怒られますよ」

ちひろ「『プロデューサーさんがそんなにドーナツ食べたかったならいいかな…』って泣くだけで許してくれますって」

P「後味悪っ!」

ちひろ「まあ今のは冗談です、お茶請けなら当然常備してありますし適当に食べていいですよ、何ならコーヒーも淹れてあげましょうか?」

P「うっ………あーほらでも俺が言ったのってスコーンじゃないですか、流石にそれは無いですよね?」

P「今日の俺はスコーンを食べたい気分でしてー」

ちひろ「注文の多い人ですね全く、でもそれも大丈夫ですよ」

P「はい?それはどういう…」

ガチャ
かな子「こんにちわー」

ちひろ「はいこんにちわかな子ちゃん」

P「おうお疲れ様かな子…………え、この展開もしかして」

かな子「あの今日はスコーンを作ってきたんですけどお裾分けに来ました、良かったら食べてくれませんか?」

P「」

かな子「…スコーン嫌いでしたか?」

P「………いいや大好きだ」

かな子「良かった♪」

ちひろ「それじゃ私はお茶淹れてきますね、砂糖は幾つ入れます?」

P「………一つでお願いします」

かな子「今日は凄く良く出来たので期待して下さいねっ」

ちひろ「これで思う存分意識を高められますね、それでもってお仕事して下さいな」

P「………ハイ了解」

かな子「えっと意識って何のことです?」

P「…気にするな、それよりありがとうよかな子大好きだコンチクショウ」

かな子「いえそんな…え、えぇ!?あ、ありがとうございますぅ!?」


P「スコーンおいしかった」

P「上手くいかんな、だが俺はまだあきらめない次行くぞ次」


レッスン3 自分磨き


P「自分磨き…?」

P「磨くって何処をだよ磨ける場所何て無いぞ俺ハゲてないしな…ハゲてないよな?うんハゲてないハゲてないハゲてない」

P「それに頭皮の問題になると意識高い系は皆ハゲになる、つまりハゲではないはずだ大丈夫俺はハゲてない」

P「だがそれなら意識高い人は磨ける何かを持っている…?クソッそんな奴らとは思わなかった!」

P「こうなるとそれが無い俺はどうすればいいんだ?せめて俺以外に何か磨く物があればいいんだが…ん?」


ウサちゃんロボ「ウサウサウサウサ」


P「………………」


P「ふんふんふーん」
キュッキュッキュッ

ウサちゃんロボ「ウサウサー♪」
キャッキャッ

晶葉「ふふふ良かったなロボ」

晶葉「まさか自らロボの手入れをしたいとはな、Pにも私の助手としての意識が芽生えたのか?」

P「なーに丁度誰かを磨きたくてしょうがなかっただけだ」

晶葉「それは気にするなと言う方が無理な衝動だと思うぞ」

P「せっかくだし晶葉も磨こうか?晶葉には眼鏡があるだろ?」

晶葉「それは助手として私のサポートをしたいという気持ちだな?」

P「いいや磨きたいだけだ」

晶葉「そうかきっとPは疲れているんだな]


晶葉「後ここまで私が助手として云々言ってるのだぞ?お世辞でもいいからそうと言ったらどうだデリカシーとして」

P「うーん晶葉のそういう所は可愛いな」

晶葉「…そ、そうか?まあそれならしょうがな」

P「だが今の俺は磨かないといけないんだ、すまない」
キュッキュッ

ウサちゃんロボ「ウサ~」

晶葉「その磨こうとする意志は置いといてくれ!くそっ私もまだまだ未熟だなどう返せばPの望みが叶うのか見当もつかん」

晶葉「もしかして『そ、そうかなら恥ずかしいけど是非お願いしようかな私の眼鏡…大切に触ってくれよ?』という展開でも望んでいるのか?まさかいやそんなニッチな事を」

P「考えちゃいないけどそう言ってくれたらそれは結構有りかもしれない」

晶葉「自分で言っておいてアレだが無いな」

春菜「いや私は有りだと思うな」

ウサチャンロボ「ウサッ」

P「ふむ2対2か、割れたな」


晶葉「なあ君は何処から入ってきた?私のラボはそう簡単に侵入など」

上条「眼鏡の話題ある所に私有りですよ、国境は無いんです」

P「ウサチャンロボはどうして今の駄目なんだ?」

ウサチャンロボ「ウサウサウーサウサウサウーサウサ」

P「ふんふん『博士は眼鏡を自分で渡すよりPさんに眼鏡を取られる方が好みです』なのか」

晶葉「おいこら待てちょっとやめて」

ウサチャンロボ「『やめないかP…だってこれじゃ君の顔が良く見えない…』」

P「おお音声再生機能」

晶葉「ロボよそれ以上はスクラップにするぞ」

上条「むーん晶葉ちゃん可愛らしいんですけど眼鏡ストとしての矜持の面から行くとやはり自分から渡すことが何よりの親愛の表現で」

晶葉「犬にでも食わせろそんな矜持」


P「そうしてウサちゃんロボを磨いて晶葉が可愛く春菜は眼鏡で穏やかに過ごした」

P「これで意識高くなれるのだろうか?だがそんな気は未だしない、それでもって次は」



LESSON4 敬意を払え



P「おい何だこれは誰が書いた」

杏「プロデューサーが遊んでると聞いて」

P「遊びじゃあない俺は真面目だ」

杏「ホワイトボードにレッスンって書いて謎行動取ってるのもう有名になってるよ?」

P「意識を高くするために必要なのだ」

杏「やっぱ遊んでるよね」



P「ともかく今日もレッスンしないといけないんだよ」

杏「ちなみに今日は何を?」

P「書いてある通り敬意でも払うか、回転の練習しないと」

杏「ひょっとしてもうネタ切れ?」

P「Exactly(そのとおりでございます) 」

杏「ケラケラケラケラ」

P「しょーがないだろ意識高いあれこれってどれもこれもあやふやなもの多くて掴みづらいんだ」

杏「(どうしよ意識高い系がどういう物か教えるべきかこの姿を見てもっと笑うべきか)」

P「あーあちひろさんの目も怖くなってきたしやめちまうかなーこんなんなー」

杏「えーつまんないなー杏とも遊ぼうよー(まあそれが無難だと思うよ)」

P「よし止めよう」

杏「しまったついうっかり」

P「やれやれ結局俺のあれこれは無駄だったわけか」

杏「んーそうでもないよ?」

P「え?」

杏「ほらあっち見て見なよ」

P「あっちって…」



ありす「あの晶葉さん、メガネが汚れてますよ?」

晶葉「そ、そうか?いやー気づかなかったな」

ありす「拭かないんですか?」

晶葉「いや他人を磨くのが好きという奴がいるかもしれないだろ、だからこのままにしておいてやろうと」
チラチラ

ありす「いませんよそんな人」

春菜「おっとそれはどうでしょうか?」

晶葉「君は眼鏡限定だろうが」



かな子「あ、あのー今日もスコーン焼いてきたんですけどPさんは」

晴「おっラッキーありがとなかな子ねーちゃん」
ヒョイパク

かな子「わわ…は、晴ちゃん手洗いをうがいをちゃんとしてからじゃないと駄目だよ?」

ちひろ「では私は今日もお茶を」

ウサちゃんロボ「ウサウサ!」

ちひろ「淹れてくれるって?ありがとうございますねうさチャン、砂糖は二つでお願いします」


杏「ね」

P「…ああ」

P「俺がやってきた事は無駄じゃなかったんだな!」

杏「皆のプラスになったかどうかは微妙だけどね」

P「意識の高さは解らなかった…がこうして穏やかな皆を見てたらそれだけでもよかった、十分だ」

杏「プロデューサーが満足なら杏はそれでいいよー」

P「よし!晶葉の眼鏡を磨いてスコーンを食べてやるぜ!」

杏「んじゃ杏もスコーンはご一緒しよっと」


おしまい

読んでくれた方ありがとうございました
晶葉に壁ドンして眼鏡を奪いたい

おまけ


レッスンエクストラ ソーシャルネットワークを活用しよう



P「これは解りやすいな、あんまやらない派だけど試しにやってみよう」


P『事務所なう』

返信『まゆも事務所ですよぉ』

P「そうなのか、後で顔出すか」


P『レッスン場なう』

返信『まゆのレッスン見ていて下さいねぇ』

P「おう任せとけ」



P『営業中なう』

返信『営業中のPさんも素敵ですね、うふふ』



P「え?」

相手「どうされました?」

P「な、なんでもありませんあはは」
キョロキョロ


「うふふ」

P『帰宅中なう』

返信『今日も一日お疲れ様です』

P「まゆは毎度毎度律儀だなあ、偶然か直ぐ返信もくるしありがとうな」





P『自宅なう』

P「っと流石にこんなん言っても意味無─────」

返信『お帰りなさい』

P「…………え?」

「お帰りなさい」

P「っ!?」

「Pさんの行動が把握しやすくて…助かりましたぁ」

P「」

まゆ「お帰りなさい…Pさん♪」




お し ま い

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