春香「ペルソナ……?」 (21)

このSSは
【ペルソナ4】 と 【The IDOLM@STER】
のクロスSSです。


・P4は世界観だけで、主人公等のメインキャラクターは一切出てきません
・オリジナル設定などが出てくる事があります(ペルソナの名前など)

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8月10日 (晴)

――事務所――


春香「ふんふんふふ~ん」


小鳥「あら?春香ちゃんご機嫌ね」


春香「えへへ。最近バタバタしてて、事務所でゆっくりする時間もなかったから。
   ちょっと懐かしくて嬉しいんです」


小鳥「あー。確かにそうね。皆にとっては良い事なんだけど。
   皆の顔も、テレビで見る事の方が多くなってきたかも」


春香「私もですよー。共演とかをすればですけど。事務所で一緒にお菓子食べたのも。
   一番最近で、いつだったか……」


P「ん?じゃあ春香は、皆仕事が少なくて、レッスンって文字が等間隔で書かれただけのホワイトボードでもいいのか?」


春香「あ、プロデューサーさん……。
   今が嫌って事じゃないんです。ただ、懐かしいなって」


P「分かってるよ。ちょっと意地悪だったな。ごめんごめん。
  さて、お前もあと15分くらいしたら出るぞー?準備しとけよ」


春香「バッチリです!天海春香!! いつでもいけます!!」


小鳥「ふふふ。元気は良い事。ね」

《では、今週の……お天気のコー……ザザッ――――》


春香「あれ?」


《ザザー ――― 全国…晴れ……しばらく ―――ザザザー》


春香「テレビ?」


小鳥「あれ……。嘘……嘘でしょ」


《雨の心配は……ません---ザーザザッザー ――――》


小鳥「嘘……。買ったばっかりの、10万のっ‼液晶テレビなのにぃいいい!!」


《ザザーーーーーーーー》


P「あ、今完全にお逝きになられましたね」


小鳥「そ、そんな……。社長にあの手この手でお願いして……。
   やっとの思いで……」


春香「……あちゃー」


P「とりあえず、テレビ消しますね」



 ピッ

小鳥「まだ1週間も使ってないのに……。
   不良品?それとも嫌がらせ?……」


春香「だ、大丈夫ですよ!買った所に持っていったら、直してくれますって!」


小鳥「うぅ……。そ、そうよね。きっと直してくれるわよね」


P「え?これネットで買った、保証のないタイプじゃなかったでしたっけ」


小鳥「あ……」


春香「…………」


P「………言わない方が良かったですか……?」


小鳥「お茶を飲んできます……」


P「あっ……」


春香「えっと……」



 バタン

P「……」


春香「……」



P「よ、よーし春香!! そ、そろそろ仕事に行かないとな!!
  じゅ、渋滞してるかもしれないから早めに出るぞ!! さあ、行くぞ!!」



春香「あ、はい!!行きましょうプロデューサーさん!!
   は、早めに!!ね!!」



P「じゃ、じゃあ。俺は先にトイレを済ませるから!!その間に出る準備をしなさい!!」



春香「ひゃ……はい!! 任せてください!!」

春香「…………。えっと、テレビは切ったし、窓の鍵も閉まってるし。
   大丈夫かな?」


《ザザー……ザザッ》


春香「あれ?テレビ……?」


《ザザザザザー……》


春香「さっき切ったと思ったんだけどな……?ん?誰か映ってる……?」


《ザザー……》


春香「ん?んんん?」


《オイ……デ……》


春香「え?……って、うわわわっ!!」



 ドンガラガッシャーン!!




――――――




P「ふぃ~……。
  よし、春香。お前はお手洗い行かなくて大丈夫かぁー?って……」


 シーン……。


P「あれ?もう先に外に出たのか?」

春香「…………」


春香「…………」


春香「……うわぁ!!」


ガバッ‼


春香(あれ?ここは何処……?
   あれあれ?なんで今私寝てたんだろう……)


春香「……痛ッ……」


春香(体が痛い……。
  って、あ。そうだ。私、さっき事務所で転んだんだ)



春香(あれ?事務所で転んで……。ここにいて……。
  気を失ってたって事?)




春香(いや、でも。ここは一体……どこ?)




春香「何か暗いし……。えっと……」


キョロキョロ


春香(目が慣れて来た……。ん?外?
  見覚えがある様な……ここは……)



春香「あ、私の家の前だ……ここ」



春香(ってことは、すぐ横にあるこの家……)



春香「やっぱり、私の家……。なんで?」

春香「え?なんで?
   確かについさっきまで事務所にいたのに。なんで私の家にいるんだろう……。
   ん……。あ、お仕事は!? 今何時!?」


 カチャ


春香「うわっ!!携帯壊れてる!! コケた時かな……。
   これじゃプロデューサーさんに連絡も出来ないし!!
   ひとまず家っ!!家に帰ろう!!」



 ダダダダダダッ!! ガチャッ!!



春香「ただいま!!」


 ………。


春香「あれ?おかあさーん?」


 シーン……。


春香「あれー……?買い物かな……?
   まあいいか。とりあえず電話しないと……」


 ガシャンッ!!


春香「ひぃっ!!」


春香「な、何の音……?お母さん?お父さん?」


 シーン……。


春香「誰も、いないの……?
   しかも音が聞こえたの……。私の部屋……?」


春香(もしかして、空き巣……?)


春香「……ゴクリ。
   …………誰かいますかー!!」


 シーン……。


春香「でも、確かに私の部屋で何か落ちたよ……ね?」


春香(恐いけど……様子見ないと不安だよね……)





春香「よし……」

春香「………ゴクン」


 ガチャッ……。


春香「………ッ!!」


春香(だ、誰かいる!! 誰!?)


ソォーッ……  チラッ


春香「……え?」


春香(あ、え?嘘……。え?)


春香「私……?」


「ん?あらまあ、あらら?
 誰かと思えば……。 私じゃない?」


春香「ひぃッ!!」


「何をそんな怯えてるの?私なんだから、私をみたくらいで怯えないでよ。
 鏡を見るのと一緒でしょー?」


春香「え?あなたは……どちら様ですか?」


春香(私が……。私に喋って来た……)

「何を言ってるの?どちら様って……。私よ、私。
 君は私だし、私は君」


春香「え?いや、うん。確かに私そっくりですけど。
   え?え?え?」


春香(ドッキリ……?)


「そっくりとかそういう次元じゃないの、分かるでしょ?
 私の部屋にいるのが何より証拠。私は君自身。言うなれば、もう一人の私」

 
春香「もう一人の私……?」


「そう、もう一人の私。
 君は私でもあるし。私は君でもある。ホラ、テレビの中だから。ここは」


春香「……え? ちょっと待って。どこって言いました?」


「テレビの中。君はテレビの中に入って来たんだよ?」


春香「え?そんなワケ……」


春香(いや、でも確かに……。
  そう。思い出した……。
  テレビに何か映って、それを確認しようと近づいたら躓いて……。
  テレビにぶつかっちゃうって……でも避けられなくて…それで…気付いたら……ここに)

春香「え?本当なの……?」


「だから、嘘も本当も。君はテレビに入って来たんじゃない。何をいまさら」


春香「えっと……。
   じゃあ、あなたは。テレビの中の私って事?」


「うーん。多分考えているニュアンスは違うと思うけど。
 そうじゃなくて、私は私。テレビの中のとか関係ない。
 鏡と一緒だよ」


春香「じゃあ、この部屋は、私の部屋じゃなくて。あなたの部屋?」


「いや。ここは君の部屋。でも、私の部屋でもある。
 だって、君は私だから」


春香「いや、ちょっと分かんないです」


「いや、だから私と君は同一人物なんだってば。どっちも天海春香。
 仕事が嫌いで嫌いでどうしようもない。天海春香だって」


春香「え?」


「ん?」


春香「いや……。私は仕事、好きですよ?」


「ククッ……アハハハハハハハ!!
 おっかしー!! 何言ってんの?」


春香「え?いや、だから私。お仕事は楽しいよ?」


「バーカ。そんなワケないじゃん……。
 私は天海春香だから分かってるんだよ? 嘘はつかないでよ。
 私はね、春香はね。 仕事なんて……」




「 大 っ 嫌 い 」

春香「そんなこと」


「仕事なんて嫌い嫌い嫌いっ‼
 だって皆と遊べないんだもん。皆とのんびりできないんだもん。
 私は別に仕事なんてしたくないよ。ただ、皆と遊びたいだけ」


春香「な……何を言ってるの?」


「千早ちゃんとお話したり、雪歩達とショッピングしたり。
 そんな毎日を送りたいのに。 面倒くさいお仕事のせいで皆に会わせてすら貰えない。
 最悪。 こんな事、望んでない。お仕事なんて、望んじゃいなかったのに」


春香「そ、そんなこと」


「アイドルなんて、別に何でもよかったのにね?
 歌が歌いたいなーって、ただそう思ったからアイドルしてみよって思っただけ。
 ただの子供の夢、ごっこ遊びがしたかっただけなのに……」


春香「やめてよ……」


「みーんなでレッスン。みーんなで帰る。みーんなで遊ぶ。
 そんな事がしたいだけ。
 お仕事?はあ? 1人でやるお仕事なんて辛いだけ。だって遊べないんだもん」


春香「もう、黙ってよ……」


「慣れ合いで、ズブズブとぬるま湯で。そんな平凡な毎日でよかったのに。
 クソプロデューサーが頑張るから。必死になりやがってさ。
 おかげで私達、【売れちゃった】んだもん。最悪だよ、マ・ジ・デ!!」


春香「そんなこと……そんな事思ってないってば!!」


「いやいや、私は思ってるよ。君は思ってる。
 私は君だよ?君は私。だから分かるし、真実なんだよ?
 仕事なんてゴミ。頑張って売り出してくるプロデューサーもゴミ。
 仕事が忙しくて事務所に寄らない他のアイドルも……結局 ゴ ミ 」


春香「思ってないってば!!やめてって言ってるでしょ!!」


「アーッハッハッハッハ!!
 思ってるんだよ君は!! アイドルなんてゴミだって!! 今更何を言ってるのよ!!」


春香「黙れっ!!黙ってよ!!
   あ、あなたなんか……ッ!!あなたなんか……ッ!!」




 春香「私じゃないッ!!」

「ククク……フフフフフフ……アーッハッハッハッハ‼」


春香「何がっ‼おかしいの‼
   私と同じ顔なだけだよっ‼あなたなんかっ‼私じゃないっ‼」



「来る……来るわ……クルワァアアアア‼
 そうよ……?そうよそうよそうよそうよ‼君はもう私じゃあないっ‼
 私は………ッ‼私よォオオオ‼」



春香「な……何……ッ。ソレ……」



 グニュ……。ゴキゴキ……。ズギャッ‼




春香(目の前の私の姿が……ッ‼ お化けッ!?)




「アーハハハハハハハハ‼‼
 もう、もう私は私ィ‼私は……私よぉおおおおおおおお‼」

春香「何……アレ……」



 ズドンッ‼



春香の影「我ハ……影……。真ナル……我……。
     君のおかげよ。ありがとう……。
     これでもうお仕事なんてクソみたいなゴミみたいなカスみたいな事、しなくて済む」


春香「嫌……いや……。なんで……。なんなの……」


春香の影「さっきカラ言ってんノニ。
     聞く耳持たねーナァ私ワァ‼ 私ハアンタよ。アンタの一部ヨッ‼」



春香「違うッ‼ 私はあなたみたいな事、思ったことないもんッ‼」



春香の影「まだ、嘘吐きを続けるの……?ふーん」





 春香の影「じゃあ……死ね……」

春香の影「【アギラオ】ッ‼」

 ボゥッ‼


春香(炎……?え?なんで……そんなこと……)


春香の影「サヨーナラ。今までの……私ィイイイイ‼」


 ゴォオオオオ‼



春香「ぁ……ああ……」



春香(避けられない……ダメ……っ‼ 嫌だっ‼ 誰かッ‼)



春香「嫌ァーーーーッ‼」




 ゴォオオオオオオオオオオオッ‼








       「御出でなさい……ペルソナッ‼《カクヤクヒメ》ッ‼
             【マカラカーン】ッ‼」





パキィイイイイイン‼

>>1です

 本日は以上です。
隔日くらいを目安に書けたらと思います。

 ではでは。

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