少年「あれ……おかしいな、君が居ないよ」(111)

前作:猫「あーあ、どうすんの。死んじゃったじゃんその人」 - SSまとめ速報
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 この作品とは関係ありませんが、完結していますので、もし良かったらどうぞ。



少女「実験体……ですか」

女「ええ、非合法の人体実験……。ですが、貴女に断る権利なんて有りませんよ? そこは勿論理解していますよね?」

少女「……どうして」

女「理解していますよね?」

少女「…………」

女「……さて、貴女にはこれから部屋を与えます。12才の少年と同じ部屋ですが……。確か貴女は15歳でしたね。思春期真っ盛りと言ったところでしょうが、まあ、気にせず暮らせますよ」

少女「……どういう事ですか?」

女「着替えなんかも、彼の前で行って貰って何も問題ありません。彼には全く見えていませんから」

少女「目が見えない……」

女「ええ、現在は彼を使って新しい視力回復の方法の実験をしています。ですけど普通の子ですから、まあ接することにおいては心配いりませんよ」

少女「そう……ですか」

女「……この部屋です。彼が中に居ます、仲良くしてあげてください」

少女「は、はい。分かりました」

女「……では、私はこれで」

少女「…………どんな子だろう……」

 コンコン

少年「あ、今開けまーす」

少女(なんか、緊張するな……)

 ガチャッ

少年「初めまして! 貴女の顔が見れないのが、非常に残念です……。これからよろしくお願いします!」

こんな感じで書いていきます。
よろしくお願いします。

(。-ω-)zzz

少女「えと……よろしく」

 ◆◇◆◇

少女「ベッドと……トイレ……。それとラジオ……」

少年「それしかないですよ、この部屋には。余計なものがあっても僕にとっては邪魔でしかないですから」

少女「着替えとかは?」

少年「見ての通り、被験者用の服を着ています。一応この施設ではこれを着る指定だそうですので、貴女も同じものを着ていると思うのですが、どうなんでしょう?」

少女「ん、そうだね。私と同じ」

少年「では、毎朝女さんが届けてくれますよ」

少女「まあ、それは良いとして……トイレが剥き出しなんだけど……」

少年「扉は有っても邪魔なだけです」

少女「……仕方ないのかなあ…………」

少女「ラジオは、唯一の娯楽?」

少年「そうですね。テレビは見れませんし、本も読めませんし」

少女「私は、テレビ欲しいかも……」

少年「女さんに頼んでみてはいかがですか? 僕もそうしてラジオを貰いましたし」

少女「じゃあ、そうしようかな……」

少年「あ、少女さん」

少女「はい、なんでしょう」

少年「ちょっと失礼しますね」スッ

少女「……えっ?」

少年「少し、顔を触らしてください」ペタペタ

少女「な……なん……」

少年「僕にも目が見えていた時代というものがありましたので、やっぱり見た目は気になるものです。こうして触れば少しは分かるのではと」ペタペタ

少女(うわああ! 凄い照れる……! まだ無邪気と言うか……何か……)

少年「あれ、少し温かくなりましたね。触りすぎましたか」ペタペタ

少女(何で分かるの!? 目で見ない分他の感覚が優れてるとか……?)

少年「ふむ…………」スッ

少女「えーと……満足?」

少年「ええ! 多分少女さんは綺麗な方です!」

少女「…………っ!」

少年「……どうしました? 急に静かに……」

少女「なっ、何でもない! そうかー! 嬉しいなあ!」

少年「目が見えるときに出会いたかったものです。早く視力が回復すれば良いのですが」

少女(もう! ……もう! 何か恥ずかしい……!)

少女「と……ところでさ、君はいつからここに居るの?」

少年「確か、二年ほど前から居ます」

少女「その時から、視力回復の実験を?」

少年「いいえ、その時はまた別の実験をしてました。……その最中に視力を失ったので、現在は視力回復の実験をしていますが」

少女「へー。じゃあ目が見えなくなったのは最近なんだ」

少年「そうですね」

少女(待って……じゃあやっぱりこの子の前で着替えたりトイレしたりするのって、普通の子の前でするのと変わらないんじゃ……)

少年「あ、そういえば寝るところはどうするんでしょうね」

少女「え……? あ、ああ。寝るところね。確かにベッドひとつしかないもんね」

少年「これも女さんに相談ですね……」

板チョコ美味しい。
絶対病気になる……。
(。-ω-)zzz

あれっ?  こえが  おくれて  きこえるよ?

>>9
 いっこく堂さんは普通に凄いですよね。
 物真似腹話術なんかやらないで普通の腹話術に専念してほしいなぁなんて私は思ってます。

 ガチャガチャッ

少女(開かない……。ドアはこっちからじゃ開けられないのかな……?)

少年「開きませんよ。そこが開くのは実験に連れ出されるときなど、施設関係者が鍵を使った時だけです」

少女「さっき内側から開けてなかったけ?」

少年「あの時は女さんから言伝があったんですよ。解除しとくからノックされたら自分で開けろって」

少女「良いのそんなんで……」

少年「この施設の人は鍵に無頓着なんですよ。たかだか個人部屋から出られただけでこの施設から逃げ出すことは出来ませんから」

少女「……絶対に?」

少年「試しにやってみたらいかがですか? 最悪の場合は殺されると聞きましたけど」

少女「やめておきます……」

少年「それが一番だと思いますよ。命は大切にしないといけませんからね。まあ、実験体が言うことでもないのでしょうが」

少女「命……ね。確かに大切にしないと……」

少年「……?」

ラジオ『夕方お帰りの方は、傘を持って出掛けることを…………』

少年「外はこれから雨になるんですね」

少女「そうみたい」

少年「もう随分と雨音を聞いていません」

少女「別に聞きたくなるようなものでもないんじゃない?」

少年「一年くらいここにいれば分かりますよ」

少女「何かそれは分かりたくもないなあ」

 ガチャッ

少女「……!」

女「……少女さん、外へ」

少女「は……はい」

少年「では、いってらっしゃいです」

少女「……ん」

◆廊下◆

女「どうですか、少年君は」

少女「えと……何か無邪気と言うか、でも普通の子でした」

女「そうですか」

少女「あの…………」

女「はい?」

少女「どうして私は男の子と同じ部屋なんですか?」

女「特に理由はありませんよ。未成年の被験者というのは少ないので、適当に詰め込んでる感じです。彼は実験によって視力を失っているので、一時的な観察として一人部屋にしていたのですが、そろそろ問題ないかと」

少女「……」

女「それに、実験でおかしくなった人と同じ部屋なんて嫌でしょう?」

少女「……おかしくなることがあるんですか?」

女「貴女に行う実験ではその心配はありませんよ。まあつまりですね、少年君と貴女は数少ない精神異常を起こさない実験の被験者に選ばれているという事です」

(。-ω-)zzz

女「まあでも、視力を失うことはあるかもしれませんね。前例はたったひとつですが有り得ない事では無いでしょう。何かの副作用は覚悟しておくべきです」

少女「……あの、私って何の実験を受けるんですか?」

女「秘密です。が、成功に近づけば自ずと分かってきますよ」

少女「えと……じゃあ、今から私は何をするのでしょうか……」

女「薬物の投与です。……まあ多分危険ドラッグとかではないと思います。一応貴女の身体の保護には最善を尽くすとの報告を受けていますので」

少女「一応…………多分…………」

女「まあ、そのくらい良く分からないことをしているんですよ、ここは」

少女「私……大丈夫ですかね」

女「どうでしょう、私には分かりませんね」

◆部屋◆

少年「どうでしたか?」

少女「何か、注射された」

少年「ああ、僕も昔はされてましたよ」

少女「何の実験なのか、教えてもらえた?」

少年「いえ全く。聞いても答えてくれませんでした」

少女「はあ~……。何なんだろ。何が注射されたのかも分からないし……」

少年「まあ、気に病んでも仕方がないですよ」

少女「……そうだね」

少年「……あの、すいません」

少女「ん、なに?」

少年「今からトイレ……良いですかね?」

少女「……っ!?」

見てる人いなさそう……
まぁでも一応続ける

(。-ω-)zzz

おつ

見てるがな

>>18
>>19
 なんかすいません(笑)
 ありがとうございます

少女(いやまあ、覚悟してたけど……! 何かわざわざ聞かれると……って、何で緊張してるんだろ……)

少年「あの……」

少女「え!? ああうん、どうぞ! 気にしないで!」

少年「…………? えっと、じゃあ失礼しますね」

少女(あっ、見ないように見ないように!)クルッ

少年「…………」チョロロロ

少女(あーっ! 聞こえない聞こえない!)

少年「ふう……」

少女(ただ壁がないだけなのに……!)

少年「すいません。終わりました」ジョボボ

少女「…………はい、手洗った?」

少年「勿論です……ってあれ、タオルがない…………」

少女「……右」

少年「あっ、すいません」フキフキ

少女(簡易的なので良いから壁を頼もう……)

少年「……暇になりましたね」

少女「そうだね、何かする?」

少年「言葉遊びくらいしか出来ないんですよね……、目は見えませんし、どうせ何もないですし」

少女「ん……、あっそうだ」

少年「どうしました?」

少女「1足す1は?」

少年「2ですね……」

少女「田んぼの田でした!」

少年「…………」

少女「…………」

少年「僕はそれで盛り上がれるほど子供じゃないです」

少女「ごめん」

少年「では、僕から」

少女「どうぞ」

少年「1足す1は?」

少女「田んぼの田?」

少年「…………」

少女「……2」

少年「では、2足す2は?」

少女「4」

少年「4足す4は?」

少女「8」

少年「8足す8は?」

少女「16」

少年「では、16足す16は?」

少女「えっと……32」

少年「32足す32は?」

少女「…………64!」

少年「さて」

少女「これまさかずっと増やしていくだけ?」

少年「いえ、次で最後です……。64足す64は?」

少女「えーと……60足す60で120……8で……128!」

少年「では、5から12の中で好きな数字を思い浮かべてみてください」

少女「え……っと」

少年「言わないでくださいね?」

少女「……はい、思い浮かべた」

少年「…………7じゃないですか?」

少女「いや……10だった」

少年「…………」

少女「えと……なにこれ?」

少年「……7を選ばせる心理誘導問題です。大抵7を選ぶんですけどね」

少女(すねてる……)

少年「少女さんは普通じゃないようですね」

少女「え!? これってそういう判断になるの?」

少年「僕も最初7選びましたし……」

少女「へー……」

少年「他の! 他の遊びしましょう! 何かないものでしょうか」

少女(……なんだ。この問題が無くても……、結構普通の子みたい……。女さんの言った通り……)

ずんどこ……べろんちょ……!
世にも奇妙な物語はアイデアの宝庫だと思います。ほんとに

(。-ω-)zzz

8と迷って9にした件

>>27
 まぁ、7を選びやすいってだけですので(笑)
 結構前テレビでやってた時に、僕はまんまと7を選びましたが……

 ガチャッ

女「少年君、外へ」

少年「はーい。……まだ色々話したいですが、ちょっと呼ばれちゃいました」

少女「うん。行ってらっしゃい」

少年「行ってきます」

 ガチャッ

少女「…………暇だなあ……。ラジオでも聞こうかな……」

ラジオ『……ザザッ……が現在行方不明となっています。警察も捜索を続けていますが……ザザッ……オネーム、鳥籠さんからのお便りです。えー、今話題になっている行方不明問……ザザッ……』

少女「行方不明…………」

ラジオ『……すから、この行方不明は明らかに国家の陰謀であると、私は……ザザッ……方不明になっている人のほとんどが、何かしら悩みを抱えてい……ザザッ……』

少女「…………」

ラジオ『……ザザッ……は続いての曲はこちら。寒い冬にピッタリの心暖まるナンバーです……』

少女「……これでいいかな」

 ◆◇◆◇

少女「あれ…………」

少年「おや、起きましたか?」

少女「寝ちゃってたのか……」

少年「そうやらそのようですね」

少女「……今何時?」

少年「さあ……僕には分かりません」

少女「ああ、そっか……」キョロキョロ

少年「……もしかして、時計探してたりします?」

少女「うん」

少年「ありませんよ」

少女「……あ、そりゃそうか。寝ぼけてるな……」

少年「この施設では、別に時間なんて気にしたって意味ないとは思いますけどね」

少女「……でも気になる」カチッ

ラジオ『……ザザッ……以上、九時のニュースでした。では続いて、交通情報……』

少女「九時……もう夜か……」

少年「先程夕食を食べたので、まあ夜ではあるでしょうね」

少女「……え? 夕食?」

少年「ええ、夕食」

少女「隣で食べてた?」

少年「隣で食べてましたし、女さんも出入りしてましたよ」

少女「気が付かなかった…………」

少年「熟睡でしたからね……」

少女「起こしてくれても……。……お腹すいた……」

少年「すいません……」

少女「……まあ、悪いのは私だけどさ……」

ラジオ最近聞いてないなぁ……

(。-ω-)zzz

少年「ふわあ……」

少女「あくび……もしかして眠い?」

少年「まあ、今日は新しい人が来て気疲れしましたしね」

少女「まあ、私も……。新しい環境ってのはすぐには慣れないね」

少年「でも少女さんはいっぱい寝ましたから、今はスッキリしてるんじゃないですか?」

少女「そうなんだよね……。夜なのに眠くなくて……」

少年「まあ、小さめの音量でラジオでも聞きながら横になれば、寝れますよ」

少女「寝ないっていう選択肢は?」

少年「僕は寝ますので、一人でどうぞ」

少女「…………寂しいので私も寝ます」

◆翌朝◆

女「少女さん、外へ」

少女「ん……」

少年「起きてください、呼ばれてますよ」

少女「あ、うん……」

少年「眠くないとか言っておきながらぐっすりじゃないですか」

少女「…………あ、おはよ」

少年「……おはようございます……、女さんに呼ばれていますよ」

少女「え……っ? あ、すいません……」

女「いえ、問題ありません」

少女「私起きるのが苦手で……」

女「問題があるとすれば、貴女の体調ですかね」

少女「え?」

女「朝食、食べ損ねてますよ?」

少女「…………」

女「……まあ、流石に食べないというのは実験にも支障をきたす可能性がありますので、朝食くらいは差し上げますが……ちゃんと起きてくださいよ?」

少女「はい……ありがとうございます」

女「では、行きましょう。朝食は向こうで支給します」

少女「はい……。行ってくるね」

少年「いってらっしゃいです」

 ガチャッ

女「しかし、良く寝ますねほんと」

少女「昔からそういうタイプなんです……」

女「寝なさすぎも寝過ぎも体には良くないです。適度な睡眠を心掛けてください」

少女「分かりました……」

◆実験室◆

女「どうぞ、朝食です」スッ

少女「……え?」

女「カプセル食品です。水で飲みます」

少女「……お腹いっぱいになるんですか……?」

女「個人差がありますね。満腹中枢を刺激するだけですので、一種の催眠みたいなものですから。実験中のものなので未完成ということもありますけど」

少女「…………」

女「どうぞ、水です」スッ

少女「あ、はい……」

女「……どうしました?」

少女「……いえ……。んっ……ごくっごくっ…………ふあ……」

女「一時間後には何かを食べたような感覚になると思いますので」

少女(だいじょうぶかなあ……)

キムチ鍋食べたい。

(。-ω-)zzz

牡蠣鍋食べたい

豚チゲ鍋食べたい

食欲ごまかすだけとか怖い怖い

>>38
>>39

どっちも食べたい……

◆一時間後◆

女「さて、そろそろいいでしょう」

少女「何か……確かにお腹は満たされましたけど」

女「物足りませんか」

少女「そうですね……」

女「まあ、私もそうでした。……どうぞ、菓子パンですが」ガサッ

少女「……どうも」

女「食べ終わったら、声掛けてください。書類整理してますので」

少女(……はじめからパンが欲しかったなあ……)

少女「……食べ終わりました」

女「はい、じゃあ袋は預かりますね」

少女「あ、ありがとうございます。……えっと、今日は何を?」

女「昨日と同じです」スッ

少女「これ、何の薬なんですか?」

女「……企業秘密、と言ったところですかね」

少女「そうですか……」

女「まあ、死なないとは思いますので。じゃあ、注射しますね」グッ

少女「…………んっ」

女「……」

◆部屋◆

少年「どうでした?」

少女「昨日と同じ。注射された……毎日されるのは嫌だなあ……」

少年「まあ、そのうち慣れますよ」

少女「……何の薬なんだろ」

少年「教えてくれないんですよね……。まあ、生きてられるなら万々歳と言ったところですよ。この施設では」

少女「……まあ、そうなのかな」

少年「普通に危険な実験もやってるそうですから」

少女「……見たことある?」

少年「いえ、目が見えた頃でも、見たことはないです。第一、この施設では女さんとしか話したことないですから」

少女「私もまだ女さんとしか会ってないなあ……」

少年「多分、なるべく施設関係者と関わらせないようにしてるんでしょうね。とにかく、この施設には秘密が多すぎます」

最近暇が減ってきた……

寝ないけど(。-ω-)zzz

寝たのかな

>>45
 確かこの日は世にも奇妙な物語を見てました。
 寝てないですね(笑)

少年「そういえば……結局目が見えなくなってからも、僕が何の実験を受けていたのかは教えてくれなかったんですよね」

少女「実験のせいで目が見えなくなったのに?」

少年「企業秘密だとはぐらかされました」

少女「……怖いなあ」

少年「女さんは良い人なんですけどね」

少女「確かに悪い人ではな…………」

少年「……どうしました?」

少女「いや……何でも……」

少年「…………?」

少女(いま……自分の手がはっきり見えなかった……。まさか副作用で目に何か……)

少年「体調が悪いなら、早めに女さんに言った方がいいですよ」

少女「あ、いや……そうじゃないの。全然平気だから」

少年「そうですか?」

少女(考えすぎ……かな)

なかなか書けない……
試験勉強で書く暇が……

(。-ω-)zzz

書く合い間に勉強しろよ

>>49
 勉強しちゃうと気力が……

◆翌日◆

女「手が見えなくなった?」

少女「まあ、そんな気がすると言うだけで、すぐに戻りましたけど……」

女「なるほど……。報告ありがとうございます。些細なことでも気軽に教えてください」

少女「はあ……。あの、何か原因があるんですかね?」

女「分からないです。疲れてるのでは?」

少女(やっぱそうなのかなあ……)

女「ま、今平気なら問題ないでしょう」

少女「そうですかね……」

女「……注射しますよ?」

少女「あ……はい」

女「……慣れました? 注射には」

少女「いえ……まだ全然」

女「まあ、ですよね」

◆部屋◆

少年「そういえば、テレビの話って女さんにしたの?」

少女「ああ、うん。この部屋じゃケーブル引けないから駄目だって」

少年「あら、残念だね」

少女「でもまた今度本をくれるみたい」

少年「本ですか。僕も目が見えなくなってから本を読もうとチャレンジしたんですよ」

少女「え……? どうやって?」

少年「点字です。女さんに手伝って貰って覚えました」

少女「じゃ、一応点字があれば文字は分かるんだ」

少年「ええ、でも僕には本は向いてないようで。疲れるんですよね、本って」

少女「目が見えてなくても苦手な人は苦手なのか……」

少女「でも、なんの本が貰えるんだろう……」

少年「女さんの趣味なら、科学の本とかかもしれないですね」

少女「あー、分かるかも……」

少年「あとあの人は古典文学とかが好きですよ。僕も何回薦められたことか……」

少女「古典文学……」

少年「まあ、頼めば漫画とか貰えるんじゃないですか?」

少女「漫画かあ……好きだけど……」

少年「どうしました?」

少女「イラストじゃあ少年君と話せないから、小説にしようかな」

少年「……?」

少女「私が朗読する!」

少年「ああ……なるほど。それはどうも、よろしくお願いします」

寒い……

(。-ω-)zzz

 ◆◇◆◇

少女(少年君との生活が始まって、もう何日経っただろうか。毎日私と少年君は、得体の知れない実験を行い、暮らしていた)

少女(そういえば、何でこの施設に来たんだっけか)

少女(ああそうだ、私にはこの施設に入るのを断る権利がなかったからだ)

少女(あれ……じゃあ何で私は断っちゃダメだったんだろう)

少女「何で私はこの施設に居るんでしたっけ」

女「人を殺したからです」

少女「いいえ、殺してません」

女「……? どうしました?」

少女「私は人を殺すなんてことしませんよ!」

女「……貴女は母親を殺しました」

少女「お母さん……?」

少女「お母さん……お母さん……」

女「今度は何ですか……」

少女「お母さんの顔が、全く出て来ません……」

女「え……?」

少女「ああっ、お父さんも! 弟も!」

女「少女さん……?」

少女「待って……女さんと少年君以外……誰も……」

女「……よくわかりませんが、部屋に戻りましょうか。あんまり良い精神状態じゃなさそうなので」

少女「…………分かりました」

女「じゃあ、行きましょう。心を落ち着けて」

少女「……はい」

女(記憶が消えた……?)

(。-ω-)zzz

女はとぼけてるのか素なのか…


続きが気になる

>>58
 どうなんでしょう(笑)

>>59
 ありがとうございます!

◆部屋◆

少年「おや、今日は早いですね」

女「……少女さんの体に、あるいは脳に異変が起きたようでして」

少年「異変……?」

女「まあ、事情を話すことくらいはできるでしょうから、話は少女さんに聞いてください」ガチャッ

少女「…………」

少年「えっと……少女さん?」

少女「……私さ、少年君にここに来た理由を教えたことあったっけ?」

少年「いえ……聞いてないです」

少女「……お母さんを殺したんだって」

少年「……まあ、ここに来ると言うことは、そのくらいの事はしてるかもしれないとは思ってましたが」

少女「でもね……」

少年「……?」

少女「私……お母さんのこと、全部忘れちゃったみたい……」

少年「忘れるって……」

少女「お母さんがいたっていうのは覚えてるんだ……。でも、いたって事以外何も思い出せないの」

少年「記録が消えた……」

少女「やっぱり薬のせいなのかな……」

少年「……副作用のようなものでしょうか……。僕は視力が奪われましたし、少女さんの場合は記憶ってことなのかも……」

少女「つまり、副作用で何かが消えるってこと?」

少年「……かもしれないかなと。大体普通の薬であっても、副作用の言い方を変えれば、何かが失われると考えられますからね。抗がん剤なんか分かりやすいんじゃないですか」

少女「……詳しいね」

少年「……女さんの持ってきた本は、こういうのばかりでしたから」

少女「でも、記憶が失われるなんて……」

少年「しばらく様子見になるでしょうね……。思い出せれば良いのですが」

少年「……あの、お母さんを、もし本当に殺していたとしたら、どう思います?」

少女「私がってこと? ……どうかしてたのかなって思う」

少年「僕、同級生を二人殺してるんですよ」

少女「……っ!」

少年「虐められてて、耐えられなくなって、殺しちゃいました」

少女「それが……ここにいる理由?」

少年「そうです。……虐められていたというのと、その虐めがエスカレートして、洒落にならないものだったというのを理由に、緩めの実験に回されましたが」

少女「じゃあ、私も何かどうしようもない理由があって、お母さんを殺してしまったのかもしれないってこと?」

少年「そういう可能性もあります」

少女「……思い出せないよ…………」

少年「思い出せないのなら、無理に思い出そうとしなくても良いんじゃないですか?」

少女「人を……それもお母さんを殺してるのに?」

少年「殺してません」

少女「……え?」

少年「少女さんはお母さんを殺してません。僕はそう信じます。ここに来たのも何かの手違いです」

少女「……?」

少年「少なくとも僕はこう思うことにします。それじゃ駄目でしょうか?」

少女「……ううん、ありがとう」

少年「……さて、しりとりでもしましょうよ」

少女「えー……また?」

少年「他に何か遊びがありますか?」

少女「何か作ってみるって言うのは?」

(。-ω-)zzz

 ◆◇◆◇

少女(結局原因もはっきりしないまま、私は薬の投与を中止され、しばらく様子見と言う事になった)

少女(それからもう二週間程経っている)

少女(少年君は相も変わらず、何かの実験を受けさせられている)

少女(私の記憶も戻らないままだ)

少女(……暇だなあ。少年君はさっき出ていったばっかだし……)

少女(本でも読もうかな……)

少女(女さんがくれた本は、始めは内容が固い本だったのだが、少し頼んだら現代小説になった)

少女(夏目漱石とか、芥川龍之介とか……)

少女(名作ではあるけど……私が好んで読むタイプの本ではないんだよなあ……)

少女(またお願いしてみようかな)

 ガチャッ

少女「あ、お帰り」

少年「ただいま」

少女「どうだった?」

少年「まあ、いつも通りと言ったところかな。習慣をこなしてるような感じ」

少女「……私の実験はどうなったんだろ?」

少年「もう何日も放置だからね……」

少女(少年君には敬語をやめさせてみた。案外すんなり行くもので、今ではもうこっちの少年君に慣れてしまった)

少年「君が実験を受けたいなら、そう言えば?」

少女「いや、受けたい訳じゃないよ……?」

少年「まあそうか」

少女(ただ、私の事を君と呼ぶのは、照れ臭いのでちょっとやめてほしい)

(。-ω-)zzz

おつ
この雰囲気すき

>>69
 ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ

少年「僕も特に受けたいわけじゃあないけど、特に苦しいわけでもないから受けてるって感じかなあ」

少女「視力が消えたのは?」

少年「まあ、今じゃそんなに気にしてないや。そういえば僕も視力無くしたときは何日か休みになったよ」

少女「暮らしにまあまあ不自由はないし、何もないなら何もないでいいかな……。ずっとお休みなら記憶を失ってても……」

少年「……寂しいこと言うね。せっかくの思い出をさ」

少女「そう思う?」

少年「君には記憶を取り戻してほしいと思ってるよ。積み上げてきた思い出があってこそ、君だと思うから」

少女(……敬語を止めさせたら止めさせたで、なんだかちょくちょくクサい事を言ってくる……)

少年「……ちょっと、今のはカッコつけたかも……」

少女(自覚はあるのか……)

 ◆◇◆◇

女「少女さん、実験再開です」

少女「え? あ、はい」

女「じゃあ、預かりますね」

少年「……分かりました。気を付けて」

少女「うん……」

 ガチャッ

女「記憶は戻りましたか」

少女「いえ……全く」

女「そうですか……。まあ、記憶の有無は関係なしに実験を進めたいと思います」

少女「何をするんですか?」

女「薬品を改良しましたので、それの投与です。少女さんからすれば前と同じですよ」

◆部屋◆

少年「どうだった?」

少女「……久々で痛かった」

少年「ああ……注射か……」

少女「何なんだろあの薬……。打ち続けると何かが起きるのかな?」

少年「まあ、それを見るための実験なんだろうね」

少女「気になるなあ……」

少年「気にしても仕方ないって。ここじゃあ人権もなにもあったもんじゃない。死んでないだけマシだよ」

少女「前にもそれ聞いた気がする……」

少年「あれ……そうだっけ? というか、記憶残ってるんだ」

少女「そこまで消えてたらまずいって……」

少年「それもそうか。まあ、僕のこと覚えててくれたらそれでいいけどね」

少女(……何でそう人を恥ずかしくさせるようなことを飄々と……)カアア

(。-ω-)zzz

 ◆◇◆◇

女「鏡に自分が一瞬写ってなかった?」

少女「やっぱ、目がおかしくなってるんですかね」

女「鏡って、廊下の途中にある鏡ですか」

少女「はい」

女「一瞬見えなかった……」

少女「瞬きしたら見えるようになったんで、確証はないですけど」

女「妙な話ですね」

少女「……薬の作用か何かじゃないんですか?」

女「……お答えできません」

少女「……」

少女「んっ……」

女「最近注射の時、痛そうにしますね」

少女「なんか、気持ち悪くて……」

女「終わりました。……気持ち悪いとは、どんな風に?」

少女「良くわからないですけど」

女「……」

少女「……」

女「戻りましょうか」

少女「何か原因があるんですかね」

女「今日は良く聞いてきますね。私にもいまいち分かりません」

少女「……そうですか」

女「…………この薬はですね」

少女「…………え?」

女「……いや、やっぱりお話しできません」

 ◆◇◆◇

少女(それからまた、何日か過ぎた)

少女(状況が変わることもなく、毎日注射を受け、生活を続けている)

少女(結局、女さんが薬の事を話してくれることはなく、私は、正体不明の薬物に不信感を抱いたまま、実験を繰り返した)

少女(変わったことなんて……)

少年「駄目……見えない」

少女「これ、何本?」スッ

少年「そういう次元じゃないんだ。光は感じるけど、本当それだけでさ」

少女(少年君の視力が戻りつつあるということだ)

少年「あーあ、君の顔が見たいよ」

少女「……見たって良いことないよ?」

少年「可愛いでしょ? 触った感じは可愛かった」

少女(…………もしかしてわざと言ってたりするのかなあ……)

少女(記憶も消えて、……目も何かおかしいし。少年君は取り戻していくのに……私は失っていく……)

少年「早く視力が戻れば良いのになあ……」

少女(でも……少年君も過去に失っているんだよね……)

少年「……まぁ、僕の視力はいいとして、君の記憶はどう?」

少女「ああ……全然戻らない。……多分一生思い出せないんじゃないかな……」

少年「そう……。でも、希望は捨てちゃダメだ」

少女「……かもね。ありがと」

少年「僕もこうして戻っていってる訳だしさ」

少女「記憶再生って、あるのかな?」

少年「あったら悪用されそうだけどね」

少女「消した写真の復元は出来るのに……」

(。-ω-)zzz

もうあからさまに注射が怪しい件

>>80
 そうですか?(笑)

 ◆◇◆◇

少女「あれ……見えない」

少年「どうしたの?」

少女「あっ、見えた……」

少年「……目が変?」

少女「うん……一瞬」

少年「やっぱ、目に悪い実験なのかなあ」

少女「そうなのかな……」

少年「……何もなければ良いんだけど」

少女「そうだね」

少年「……」

少年「僕さ、人とあんまり話さずに生きてきたんだ」

少女「ん?」

少年「ここに入ってからは、女さんとだけだったし。だから対等に、友達みたいに話せたのは、君が初めてなんだ」

少女「どうしたの、急に」

少年「だからさ、君にはそのまま、何も無しに生きてて欲しい。視力が落ちることもなく、僕の知ってる君のままで」

少女「……」

少年「僕の……僕の好きな君のままで……」

少女「……っ!?」

少年(言えた、言えた……!)

少女「えっ、ちょっと待って、なんで、そんな」

少年「……」

少女(何て答えれば良いんだ……)

 ◆◇◆◇

少女(思い返してみれば、私も少し少年君を好きになっていたような気がする)

少女(今まで恋らしい恋なんてしたこともなかったし、第一今では、学校での記憶も曖昧だ)

少女(……結局私は少年君の思いに、プラスに答えた)

少女(まあ、カップルになるとか、そんなことを言ってもこの空間じゃ儀式的なものなので)

少女(……私も好きです……って)

少女(そう答えた)

少女(……照れる)

少女(こうして両思いの関係になったわけだけれど、正直何かが変化することもなく、今まで通り時は流れていった……)

 ◆◇◆◇

女「お疲れさまでした」

少女(変化していったのは私の体だ)

女「実験はこれで終了です」

少女(注射も今日で終わり)

女「成功ですよ」

少女(……どうやら成功らしい)

女「少年君には説明しなくて良いです。説明しても意味ないでしょうから」

少女(確かに……彼には分からない。私が変わってしまったことを、彼は気付かない……)

女「では、戻りましょうか」

少女(何故私が少年君と同じ部屋なのか、何となく分かった気がする)

女「記憶障害だけは改善点ですね。次の被験者で試してみますか……。視力問題も、完全解決では無いですし……」

少女(…………)

(。-ω-)zzz


少年かわいいな

>>87
(´・ω・)(´_ _)♪ありがとうございます

 ◆◇◆◇

少年「そろそろ、本格的に視力回復の実験をするみたい」

少女「えっ……あ、そうなんだ……」

少年「君は実験が成功して、様子見の段階だっけ?」

少女「うん……」

少年「何の実験だったかは教えてくれないけど……」

少女「わ……私も結局、良く分からなかったんだ」

少年「……まあ、良いんだけどね」

少女(視力回復か……何で今……)

少年「早く君の顔が見たいよ……」

少女「…………」

少年「……?」

 ◆◇◆◇

少女「何でこのタイミングで視力回復の実験なんですか……」

女「設備が整ったからです。他意はありませんよ」

少女「……」

女「何を言いたいのかは大体分かりますが、貴女には拒否権が無いといつだか言いませんでしたっけ」

少女「言われた気がします……」

女「そういうことなんですよ。貴女がどう思おうが私たちには関係ありません」

少女「……でも」

女「第一、実験結果を貴女が少年君に隠しているのが問題なのでしょう? 言えば良いじゃないですか」

少女「……それができれば悩んでません……」

女「私には理解しかねますが、まあ思春期といったところですかね」

少女「そんなんじゃ無いです……」

女「……」

 ◆◇◆◇

少年「少女に、何したんですか?」

女「少女さんから聞いてください」

少年「教えてくれないんです」

女「なら、私が答えるべきことではないです」

少年「……最近元気がなくて……」

女「少女さんが?」

少年「……顔が見えれば、解るのかな。その気持ちが。どうして元気がないのかが……」

女「そうですね……解るんじゃないですか?」

少年「……またてきとーな……」

女「解ると思いますよ。彼女の気持ちが……」

少年「……だと、嬉しいです」

女「そのためには、視力の回復をしなければなりませんね」

少年「……はい」

(。-ω-)zzz



透明人間になる薬でも打たれてるんですかね?(すっとぼけ)

 ◆◇◆◇

少女「どう? 視力の方は」

少年「設備が整ったから、明日にでもやるって」

少女「……そっか」

少年「……」

少女「……?」

少年「……あのさ、何で実験の事を教えてくれないの?」

少女「いや、だから……。き、聞いてないんだよ」

少年「嘘つかないで」

少女「……っ」

少年「女さんは君に聞けって言った」

少女「…………」

女《第一、実験結果を貴女が少年君に隠しているのが問題なのでしょう? 言えば良いじゃないですか》

少女「…………」

少年「……」

少女「私さ……もう見えないんだ」

少年「目が……ってことですか?」

少女「ううん、違うの。そうじゃない」

少年「……どういう……」

少年「少年君が見えるようになっても、少年君には私を見れない」

少年「……」



少女「……透明なんだ。私の体が」



少年「……っ!」

 ◆◇◆◇

女「1437番、伝えました」

??「……よし、これで準備は整った。次の実験に移ろう」

女「本日中に行いますか?」

??「いや、明日に次の実験を行って、明後日に634番の視力回復だ」

女「1437番の処理は?」

??「もうあらかた実験データも取れたし、いつも通り頼む」

女「分かりました……」

>>93
 ドンピシャなタイミングで当てられてどうしようかと思いました(笑)
 多分この辺りで展開分かる人いるだろうなぁとは思ってましたが……

(。-ω-)zzz

醜くなったのかと


女が何考えてるのか気になる

>>98
 あー、そういう

>>99
 何を考えているのか……

 ◆◇◆◇

女「どうですか。見えるというのは」

少年「……懐かしいです」

女「それは良かった」

少年「少女の顔が見えないのが残念ですけど……」

女「……そうですね。少し、悪いことをしました」

少年「まあ良いです。今までだって見えてなかったんですから。もう決心はつきました」

女「では、部屋に戻りましょうか」

少年「はい」

◆部屋◆

少年「ただいまー」

女「…………」

少年「ただいまー……少女?」

女「少女さーん?」

少年「寝てるのかな?」

女「いや……これは……」

少年「……?」

女「大成功です! 少女さんは完全に透明になったんです!」

少年「……?」

女「触れない話せない、だけどそこにいる、それが今の少女さんなんです!」

少年「いや……そんな話……」

女「これは報告しなくては!」ガチャッ

少年「……」

 ◆◇◆◇

女「どうなりますかね」

??「本当は居ない1437番に、どう対応するか……」

女「……どう対応して欲しいんですか?」

??「居ると思い込んで、居ない少女を造り出したら、面白いじゃないか」

女「…………」

??「君は、どう思う? この実験を」

女「……あんまり、快くありません」

??「そう言うと思ったよ」

女「…………」

??「ああ、そうだ。1437番は私が預かった。君は情が深いからね。殺処分は私がやっておこう」

女「…………っ」

??「どうした? 手間が省けて良いだろう?」

女「……そう、ですね」

 ◆◇◆◇

少年「……いるの?」

少年「少女?」

少年「ねえ、本当に感じれなくなっただけなの?」

少年「少女……少女……」

少年「もう君と話せないの?」

少年「あれ……おかしいな、君が居ないよ」

少年「……いや、本当は、居るんだよね」

少年「そうだ! 居るんだ!」

少年「女さんも言ってた! 居るって!」

少年「大好きだよ……」

少年「大好きだった……」

少年「…………救いようがないな、もう」

少年「好きって……もっと…………」

少年「居る……」

少年「居る……君は、居るんだ……」

少年「居る……居る……居る居る居る居る!」

少年「……そうだ」

少年「しりとり、しようよ」

 ◆終◆

モヤモヤした終わりでどうにも……
何て方もいらっしゃるかとは思いますが、このお話はここで終わりです。
ありがとうございました。

男「何か変な玩具が出てきた」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1450699065/l30)
次の作品です。
こちらも恐らく短編になるかと。

お付き合い頂きありがとうございました。
この作品への質問はわりとノリノリで受け付けますので(笑)

(。-ω-)zzz

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