御坂美琴『わっ私は韓国人なんか好きじゃないんだから!』(24)

美琴『韓国人には勝てなかったよ…』

これは第三次世界大戦が終わって上条当麻も御坂美琴も普通の学生に戻った後の話

上条当麻18歳
御坂美琴17歳

すでに付き合い始めた二人

上条当麻は受験勉強中で忙しくて御坂美琴と遊べない…

って設定です

御坂『あ~あのバカ勉強ばっかして、なんだってのよ!そんなことしなくても…』
御坂『…私がずっと養ってあげるのに…』

御坂美琴は上条当麻の最近の勉強馬鹿加減に辟易していた

第三次世界大戦であんなに活躍していた彼がなぜ勉強なんかやってるんだろう?そもそもあんなに頑張ったんだから、当麻も私もデートくらいの時間があったって…

御坂『今度は私を守るためにサラリーマンになるって…お金なら私が持ってるのに』

女占い師『ちょっとそこの女子高生!占い寄っていかない?』
御坂『ん?占いかぁ~佐天さんなら喜びそうだけど』

女占い師『今…恋愛の事で悩んでるでしょ?』

御坂『なっなんでそう思うの?べっ別にあいつの事なんて!…そんな好きじゃ…ないし』

女占い師『まぁまぁやってみてみて!結構当たるって評判だから』

御坂『う~んでもなんか胡散臭いわね、』

女占い師『そんな事ないない!彼氏は今、受験勉強中…とか?』

御坂『…なんでそこまで分かるの?まさか食蜂のスパイとかじゃないでしょうね?』

女占い師『?それは6星占術であーだこーだ…』

御坂『わかったわ、いくら?』

女占い師『は~い♪2000円になりますます♪』

女占い師『ん~大丈夫彼氏は受験に受かるよ!なかなかいい学校に行くね。…これは留学かなかな?イギリスに行くってでたよ』

女占い師『…しかもあなたと別れるって銀色の髪の子、これは元の彼女さんかな?よりを戻すって』
御坂『あんた、適当な事言ってるんじゃないわよ!あのシスターの事かぁ!』

女占い師『おっ怒らないで、これはあなたの事が嫌いになったわけじゃないみたい』

女占い師『う~ん、これはあなたとその男の子の間の氏神縁が遠くなったせいだねだね!』

女占い師『つまり彼が住んでた場所に彼は加護をもらっていて、きっと彼氏さんは学園都市出身じゃない…そうでしょ?』

女占い師『んでもってあなたは学園都市に昔からいた…もしくは大きな縁を学園都市に持っている…違う?』

御坂(確かに私はlevel5で学園都市とは少なからずみんなより縁がある…かも)
御坂『それで?どうすればいいの?そこまで言うからには解決方法もあるんでしょ?』

女占い師『ん~あることにはあるある!氏神縁が遠くなってきてるって事は彼氏さんの氏神とあなた…つまり学園都市の氏神様をくっつけるのが手っ取り早くはあるね!』

女占い師『んでもそれは難しいかな?彼氏さんの氏神様は結構難儀な感じでね、構成されてる人員、つまりこれが八百万の神だったり巫女だったりするんだけど…今でいうとこのシステム?が違うってとこになるかな?これは直すのに今から1000年はかかるね』
御坂『長ったらしいわね!結局無理ってことじゃない!』

女占い師『だから私が勧めるのはこれ!"個縁独結"ディスコミュニケーション』
女占い師『御守りの形をしてるけどちゃんとした機械だよだよ!ほら!ここが噴射口になってて中からアロマの香りがするようになってる』

御坂(…なに?…とてもいい匂い…頭がぽーっとする、すごくほっとしていい気持ち)

女占い師『これが彼氏を学園都市につなぎとめる絆になるの、ようは向こうの氏神様に執行猶予の許しの期間をもらう訳ね』

女占い師『これを肌身離さず1週間持ったあとに彼氏さんに渡してして!受験の御守りとしてね…』

御坂『わかったわ…』

安強叔(アンカンシュク)『首尾は上々ですか?』

女占い師『はい…すべて整いました、level5第3位こと御坂美琴に接近し、例の装置を渡しました』

安強叔『これであの時の復讐が出来るというものです、第三次世界大戦の際は煮え湯を飲まされましたからね、私の配下にあの美しい御坂美琴が加わるのも時間の問題ですね…』

その深夜…

黒子『おね~さまどうかしたんですの?お顔が赤いみたいですが?』

御坂『ん~やっぱりそう思う?今日の昼からなんかおかしいんだよね』

御坂(やっぱりあの占いのせいかな?身体が変に敏感になって、今までよりもずっとあいつの事を思い出すっていうか…)

御坂『今日…しちゃおうかな…』

御坂『んんっやぁ…駄目ぇ…そんなとこ触るなぁ!』

御坂は下半身のパジャマを脱ぎ捨て下をまさぐった、アソコをさわるたびに上条当麻の顔がフラッシュバックして何度もいきそうになる、黒子に聞こえないように声を殺しながら自慰行為にふけるのだった。

-翌朝-

御坂(昨日は全然眠れなかった…どうしたんだろ私…)

ふらふらとした足取りで学校へ向かう。
御坂(私が当麻と別れたくないのに…逆に私がもっともっと好きになってる…つらいよ…)

謎の男X『御坂さん、例の件考えてくれたかな?』

御坂『あ、あんたは!だから私はもう彼氏がいるっていってるでしょ!そもそもあんたみたいな軽そうな男大嫌いなの!』

謎の男X『つれないな~あれ?どうしたの?顔がいつもより少しあかいような…』

御坂『いいから触るなぁ!』

謎の男の足元に電撃が走る、それでも男はおじけずに御坂に近づき、きょとんとした顔で御坂の手元を見る

謎の男X『あれ?御坂さんが左手に持ってるのってもしかして"ディスコミュニケーション"?』

ディスコミュニケーションという言葉を聞いた瞬間、身体が跳ね御坂の思考が沈黙した

御坂『これ知ってるの?これは何?教えて?』

まるで何も分からない子供の様に全ての疑問を男にぶつけてくる

男はニヤリと笑いながら言う

謎の男X『あ~彼氏さんの為に買ったのね、わかるわかる!離れたくないわけだ~』

御坂『わかったら…教えてよ、分からないの』

身体が敏感になってるせいかいつものように力が出ない


男はそのままおもむろに御坂の手をにぎる

謎の男X『汗…かいてる、きっと装置の"気"にあたったんだね、どちらにしろこのままじゃ無理だよ』

御坂『ど…どういうこと?』

手を握られた御坂はトロンとした目つきで人形の様に聞き返す

謎の男X『このままじゃ効果が出ないってこと!いったんぼくの家にくること』

御坂『…わかった』
コクンと頷くと
御坂は何の疑いもなく男に肩をつかまれ彼の家に足取りをすすめはじめた…

なにかがおかしいのは分かっているのにその思考が浮かぶたびに頭がピンク色になって打ち消されていく


『手…振りほどかないでね、落ち着いて僕の肩に寄りかかって』

御坂はゆっくり頷くと男の肩に自らの顔を寄せた

傍から見たらカップルにしか見えないような状態で男の家へと二人は向かったのだった

男の家は白い大きな建物の中にあった

まるで実験施設のような、それでいてこざっぱりとしたがらんどうな部屋だった
中も白ばりで最低限必要な家具意外は何も置いてなかった

男『来ちゃったね御坂さん、何をされたかも分からないで…』

御坂『…?』

男『なんで君は何も考えられなくなったと思う?』

男『まず第一に催眠導入装置、つまりあの御守りね。あれは僕が彼女に持たせたものだ、あれには媚薬効果と催眠にかかりやすくさせる効果があってね』

男『あぁ上条当麻と別れたくなかったら頷いて』

御坂は男の言葉を聞くとコクンと頷く

男『第二に"ディスコミュニケーション"この言葉で暗示がかかるようにしてあった、まさかlevel5の君がこんな罠にかかるとはね』

話終わると男は呆然と立ち尽くす御坂に近づき胸をぎゅっとつかむ

『あの言葉を聞くと脳機能がリセットされて全ての理由を話相手に委ねたくなるようになってたんだ』

男『途中から僕の話しを全部聞いて否定をしなくなったのはそれが理由、つまり君は今僕の言うことが全て正しいと思っちゃう状態なんだよ、そう、僕の言うことが全て正しいなぜなら僕が上条当麻と君の縁を繋げる方法を知ってるからだからこれが第一条件、わかった?僕はその方法を教える尊敬に値する人間、だから君は僕の事をとても尊敬しているそれが今の君だ、返事をしなさい』

御坂『…わかりました、あなたは尊敬に値する存在』

男『ククク、まさかここまで罠にはまってくれるとは思わなかったよ、僕が誰だかわかるかい?君に仲間を殺されたものだよ』

そう言うと男はラバー製の皮膚を取り外し正体を現した

男『安強叔だよ、ロシアではたくさんの友達が殺させました。君の超電磁砲の威力を知ったのはそのころだった、君は戦力としても1人の女としても魅力的だ、僕の部下件女として可愛がってあげるよ』

御坂『…?』

男『君は僕の女になるってことだ』

御坂『…そういうこと…?』

男『まずは君を催眠から覚まさせる前に僕の言うことに3つ従ってもらうよ』

男『第一に君は僕には能力を使っての一切の危害を加えられない』

男『第二に物理的な攻撃は可能だが攻撃をした分のダメージが快感になって自分自身に跳ね返ってくる』

男『第三に僕に触るたびに上条当麻に対しての愛情が僕に対する愛情に変わってくる』

男『以上だクククそれじゃあ目を覚まして』

男がパチンと指を叩くと御坂美琴はハっと我にかえった

御坂『…ここはどこよ?あんたぁ!私に何をやったぁ』

御坂は憤る

御坂は即座に電流を目の前の男に向かって発射する

御坂『な?』

が、まるで電流が男を避けるかのように斜めにそれ白い壁の中に吸収される

御坂『だったらこれはどうだあぁぁあ!』

ポケットの中からコインを取りだし男の足元にめがけレールガンをうつ

御坂『!?』

レールガンを撃つ右手が震える

御坂『超電磁砲が撃てない?』

レールガンを撃とうとすると右手がこわばり、ついに御坂はコインを床に落としてしまう

男『ククク、君はもうそんなこと出来ないよなぜなら…』

男はゆっくりと御坂の方向に歩きだし、強ばって動けない御坂の右手をぎゅっと握りしめる

男『僕だけが上条君が君から離れられなくなる秘密を知ってるからね』

御坂(おかしい…こいつに触れられるとドキドキして…まるであいつといるときみたいな気持ちになる…)

男はそのまま御坂の頭を手繰り寄せ勢いよくキスをする

御坂『ん…ちゅぷっんろ…』

御坂『な、なにするのよ!やだぁ』

上条とはキスをした事はあるが舌まで入れるキスは初めてだった

なにこれ?訳がわからない、御坂は初めての体験に思考が沈黙する、と同時にそれを否定するかのように目の前の男を自分の世界から排除しようとする

御坂の身体がこわばる、御坂の本能は目の前の男を敵とみなした

御坂『能力が効かないなら…あんたを!直接!ぶん殴る!』
御坂はグーに握りしめ、思い切り男のあごにめがけて拳を放つ、男はそのまま下にたおれこみ、ふらふらになりながら御坂から遠ざかっていく

御坂『やった!?』
瞬間御坂の身体がビクンとはねる

御坂『え???』

涙が出てきて止まらなくなる

御坂『身体が変、こんな熱いの…ない』

その瞬間…

ドアをぶち破り一対の光が表から差し込む

上条『御坂、大丈夫か?』

男『なん…だと?この扉は鋼鉄性だったはずだ?いったいどうやって?』

上条『ああ、途中で神崎と会ったんだ、あいつは聖人の1人だからな、こんな扉ひとつ訳ないぜ』

御坂『ふにゃあぁ怖かったよぉ』

上条『確かにロシアではたくさんの犠牲を出した、死にたくなくても死んだやつもいた。今でも苦しんでるやつもたくさんいるだろう、でもな、だからって女の子を部屋に連れ込んで自分の思い通りにする、本当にそんなんでいいのかよ?それがお前の望んだ世界か?本当は御坂の事を受け入れたかったんじゃないのかよ?どんなに一方的な愛になっても、陰鬱とした気持ちが残っても、自分より強いやつと本当は立ち向かいたかったんじゃないのか?もしも一回負けたくらいでそれが出来ないって決めたなら、俺はその幻想をぶち壊す』

上条パーンチ

韓国人『そうだな、カムサハムニダもう一回頑張ってみるよ』

御坂『許してあげる』

そして第三学区で起きた事件は幕を閉じたのだった

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