奴隷娘「この歳で処女とか恥ずかしいですご主人様」(735)

奴隷商「いやァ、こいつはどうも旦那!本日はお日柄もよく……へへへ!」

男「……誰でしたっけ、あんた」

奴隷商「ややっ、冗談きついですよォ~旦那っ!以前旦那に助けていただいた、奴隷商というもんです。いつかお礼をしたいと思っていたんですがね、実はふもとの町で商売する事になりまして……」

男「……はぁ」

奴隷商「こいつァいいやと思いまして、足を運ばせて頂きました。……お家、上がらせてもらっても?」

男「……悪いが散らかってるんでな。話ならここで終わらせて欲しい」

奴隷商「それはそれは……男の一人暮らしですと、色々と大変でしょう」

男「まあ……」

奴隷商「主にちり紙のゴミとか」

男「何でちり紙限定なんだよ」

奴隷商「だって、男の一人暮らしですと……シますでしょ?」

男「ノーコメントでお願いします」

奴隷商「まあそれは置いときまして。旦那にお礼の品をと思ったのですが、私ゃ田舎の出でしてね。旦那に似合うような良い品を見繕うのはホネが折れる事でして」

男「はあ……」

奴隷商「中央の町で裸婦画なんていうのを買おうと思ったのですが、あれって結構高いモンですんで」

男「うん、芸術だからね」

奴隷商「旦那はきっと気に入ると思ったんですがねえ……おっぱい綺麗でした」

男「芸術を何て目で見てやがる」

奴隷商「ってな訳で、何が気にいるだろうか考えたんですが……先日良い商品が入りましてねェ」

男「……『商品』?」

奴隷商「おい、入れ」

キイ……

奴隷娘「……」テコテコ……

男(……可愛い娘だな。……10歳くらい……か?)

奴隷商「良い娘でしょう?ほら、東の大陸で戦争おっ始めてるじゃあないですか。それの影響で、孤児なんかが私共ん所に流れてきましてねェ。ま!好景気というヤツですわ」

男「はあ……で?この娘が何か……?」

奴隷商「いやいや、旦那。しっかりして下さいよ。この前の礼代わりに……コイツを差し上げようって話ですよ」

男「……えっ」

男「いや、普通に困りますけど」

奴隷商「何を言っていますか旦那!今時奴隷の一匹や二匹は飼っているもんですよ?」

男「それ貴族の話じゃん。俺そこまで金無いし、今まで奴隷と一緒に生活した事無いよ」

奴隷商「大丈夫です。コイツぁこう見えて中々頭が良いガキでしてね。簡単な雑用程度でしたらすぐに覚えますよ」

男「……」ジッ

奴隷娘「……」オドオド……

奴隷商「旦那が望むなら、嬲って遊んでも良し、犬みたいに三回周らせてワンと吠えさせるのも良し。どう扱っても旦那の自由です。……それに、コイツぁ高い値のついた『生娘』でしてねェ。旦那なら気に入ると思いますが……」

男「……いや、そういうのは……いらないし」

奴隷商「……旦那、もしかして……不能というヤツですかい?」ヒソヒソ

男「断じて違う」

奴隷商「……はっ!わ、分かりましたっ!旦那も中々マニアックですな……へへ!」

男「?……何が?」

奴隷商「旦那……私のような熟れた身体が好みなんですね?こいつはやられました……ではお礼代わりに、どうぞ///」スルリ

男「いや服脱ぐな!!っていうかアンタ女だったの!?」

男「奴隷とかもらっても、扱いに困るだけなんで……連れて帰って下さい」

奴隷商「仕方ありませんねえ……ふもとの町の貴族に高値で売りつけますか。あそこの領主は変態性癖で有名ですからねえ」

男「……」

奴隷娘「!……」ビクビク!

奴隷商「こんなちっこい娘なら喜んでいたぶって拷問した後、泣き叫ぶ姿を楽しみながら犬とヤらせる姿を酒の肴にし、さんざっぱらオークに犯させて、最後にゃバラして晩飯にしやがるんでしょうねえ。あそこの領主の変態っぷりには奴隷商の私ですらオゾ気がするもんですからね。ハァ~仕方ありませんねえ。本当はあっしも良い主人に買い取ってもらいたいモンですが……」

男「ゴメン、やっぱもらうわ」

奴隷商「やや、こいつはありがたい!私としても旦那に受け取ってもらえると嬉しいモンです」

男「奴隷の扱いとか……知らないから、どうなっても知らねえぞ」

奴隷商「大丈夫です!コイツは案外丈夫に出来てますからね!へへへ。まあ詳しい事はコイツに聞いてやって下さいや」

男「……」チラッ

奴隷娘「!……」ビクビク

男(……心配だ……)ハァー

奴隷商「では、私はふもとの村でしばらく商売やっておりますので。何かありましたら……」

男「ああ……こんな山の中にある屋敷までご苦労さん」

ギィィ……バタン

男「……さてと」クルッ

奴隷娘「……私を飼って下さり、ありがとうございます。……ご主人様」ペコリ

男(あ、しゃべれるんだ)

奴隷娘「それで……えっと、その……」モジモジ

男「ん?……どうかしたか?」



奴隷娘「……シャワー浴びてきた方が良いですか?」モジモジ

男「色々とスッ飛ばし過ぎだろう」

(※某同人ゲームに影響を受けた数あるSSの一つと思って、お楽しみ下さい)

奴隷娘「あ……申し訳ありません。そうですよね……私みたいな、奴隷がシャワーなんて……おこがましいですよね」

男「いや、そんな事は無いと思うけど……」

奴隷娘「ではセルフク○ニで綺麗にしますので」ググッ

男「そんなんやらんでええわ」

奴隷娘「?……では、そのままでいいのですか?少し、その……汚れているかもしれませんけど」

男「いや、だからね……」

奴隷娘「もしかして、ご主人様……においフェチですか?」

男「エロい事しねーっつってんだよ」

男(なんだこれ……奴隷って初めてだけど、こんなんなのか……?)

奴隷娘「いかがなさいましたか?ご主人様」キョトン

男(……そういやあの商人、詳しい事はコイツに聞けって言ってたな)

奴隷娘「?……もしかして、放置プレイですか?」

男「いや違う。……あのさ、俺奴隷って初めてなんだけどさ」

奴隷娘「ほお、ご主人様は奴隷童貞と言う訳ですか」

男「何その言い方すげえ腹立つ」

男「奴隷の飼い方っていうか……どう扱えばいいのかよくわかってないんだよ」

奴隷娘「ご主人様の、望む用にお使い下さい」フッ

男「!……」

奴隷娘「……私は、奴隷ですので。……ご主人様の、望む通りに……」

男(なんて悲しそうな顔だよ……こいつ、ここに来るまでどんな事をされて――……)

奴隷娘「手でも!口でも!!髪でも!!!腋でも!!!!お好きな所を存分に使用して性欲を吐き出して下さい!!!」ドヤアッ!

男(今から返品に行こうかなあ)

男「まあ、とりあえず奴隷っていう事なら、色々使わせてもらうか……」

奴隷娘「さ、さっそくですね……ご主人様ったら、お盛んなんですから」ドキドキ

男「えーっと、とりあえず……ついて来てくれ」コツコツ……

奴隷娘「場所を変えるのですね。ベッドですか?キッチンですか?どんな所でも私は――……」テコテコ……

ガチャッ……ギギギーッ……

男「うわ、しばらく使ってなかったからホコリひどいな……とりあえず、最初の仕事だ。この部屋を綺麗に掃除してくれ」

奴隷娘「……掃除中の私を背後から、っていうシチュエーションですか?」

男「いや普通に掃除してくれたらいいから」

男「水は外に井戸がある。掃除道具は隣の物置だ」

奴隷娘「はい」

男「ベッドの毛布とかは外に干しておいてくれ。ゴミは一箇所にまとめて置いてくれたらそれでいい」

奴隷娘「わかりました」

男「じゃあ、掃除頼んだぞー」

奴隷娘「ついでにお掃除フェラは――……」

男「しなくていい」

・ ・ ・

ピカピカーン☆

奴隷娘「ふぃー……どうですかご主人様。綺麗に掃除しましたよ」ドヤッ

男「んー……まあ、所々ホコリ残ってるけど、まあいいか」

奴隷娘「いいのです。十分綺麗ですよ」ドヤヤッ

男「……でさあ、奴隷娘よ」

奴隷娘「はい?」



男「なんでランプの灯りがピンク色になって、枕がハート型になって、ベッドの側に大量のちり紙があるんだ?」

奴隷娘「雰囲気出るかなーと思いまして」

男「出さんでいい」

奴隷娘「で、結局何なのですか?この部屋。……今夜、お客様でも?」

男「いや、お前が寝る部屋にしようと思って」

奴隷娘「…………」キョトン

男「ん?……どうかしたか?」

奴隷娘「いえ、その……あの、ご主人様。私みたいな奴隷に、こんな立派な部屋……勿体無いです、よ?」シドロモドロ

男「へ?」

奴隷娘「私は、その……硬い床の上とかで大丈夫です。キッチンの石畳の上で十分です。こんな柔らかなベッドなんて……」

男(……そういうモンなのか、奴隷って……)

奴隷娘「むしろ硬い床の上で突然ケモノのように、っていうシチュの方がベッドの上より燃えますよね」

男「俺ら今お前の部屋について話してなかったっけ?」

男「どうせ物置にしてた部屋だ。自由に使ってくれ」

奴隷娘「……そ、そういう事でしたら……」オドオド

男「それより、もう日も暮れた。食事にしよう」スタスタ

奴隷娘「女体盛りですか?」

男「女体に持ってない食事だ」

奴隷娘「じゃ、じゃあ私をいただいちゃうとか、そういう展開ですか?」

男「お前と話してると疲れるなぁ」

…………

ガチャガチャ……

奴隷娘「…………」

男「ん、待たせたな。料理出来たぞ……って、おい」カチャッ

奴隷娘「は、はい?何でしょうかご主人様」

男「……何でお前床に座ってんな」

奴隷娘「え?」

男「こっちだ、こっち。机に座れ。……ったく……」ハァー

奴隷娘「あ、申し訳ありません。そういう事でしたら……」オドオド……

ペタンッ

男「……何で机の上に座ってんねん」

奴隷娘「え?くぱぁを見てオカズにするためじゃあないんですか?」カパッ

男「イスに座れっつってんだよ!!!」

奴隷娘「机に座れと言ったりイスに座れと言ったり、ご主人様はとんだワガママボーイですね」ヤレヤレ

男「なんで俺が呆れられなきゃならんのだ。……ハァ、もういいよ」コトッ

奴隷娘「?……え、あの……ご主人様?」キョロキョロ

男「今度は何だよ……」

奴隷娘「あの……この料理は?」

男「あ?……晩御飯だけど。……?」

奴隷娘「……もしかして、デリヘル嬢がこれから来るとかですか?」

男「んなもん呼んでねえし、デリヘル嬢と一緒にメシは食わんだろ」

男「お前のだよ。お前の晩メシ!」

奴隷娘「え!?……こ、こんな豪華な料理が……?」

男「豪華でも何でも無いだろ。あったもんで簡単にシチューとサラダ作って、パン切っただけだ」

奴隷娘「……私、前のご主人様からは……腐った野菜と、カビの生えていたパンを……与えられていました」

男「……」

奴隷娘「……はっ!も……もしかして……!!」ガクガク!

男「何だよ。……別に変なモンは入れてねえぞ」

奴隷娘「この立派な料理をあえて汚して、私の食ザーを目の前で見て楽しむ気なんですね!!そういう事でしたら、どうぞ遠慮なくぶっかけて下さい!!」

男「お前……クリームシチュー食いづらくなっただろうが……!」

男「アホな事言ってねえで、さっさと食え。ったく……」カチャカチャ

奴隷娘「あの、その、えっと……い、いただきます」ペコリ

男「……ん、美味い。……一人暮らしが長いと、料理の腕ばっか上がるなあ……」モグモグ

奴隷娘「……」ジーッ……

男「……おい、どうした?食わないのか?」

奴隷娘「あ!えっとですね……その、非常に申し訳ないのですが……」



奴隷娘「私、お肉食べられなくって……」

男(……シチュー頑張って作ったのに……)

>>39
��男「……何でお前床に座ってんな」

○男「……何でお前床に座ってんだ」

男「作りなおすのすげえ面倒くさかった……」ハァ

奴隷娘「ありがとうございます。本当……美味しかったです」ペコリ

男「あーはいはい。これからはそういう大切な事先に言ってくれ」

奴隷娘「……」ジーッ

男「?……何だよ」

奴隷娘「い、いえ。何でもありません。……」

男「?」

奴隷娘(奴隷の私に、こんなにも優しくしてくれるなんて……この人は……)

男「あー疲れた。そろそろ風呂入って寝るか」

奴隷娘「な!寝るって……今までの優しさはこのための布石にすぎなかったんですねこのケダモノ!」

男「何で俺お前に怒られてんの」

男「丁度いい、お前に風呂の入れ方説明してやる。明日から入れてくれ」

奴隷娘「わかりました」

男「……あと、お前も後で風呂入れ」

奴隷娘「?……え、奴隷の私が……ですか?」

男「ああ」

奴隷娘「あの、今までは布で拭くだけで、その……十分だったといいますか。私がお風呂なんて、その……そんな恐れ多い事……」シドロモドロ

男「今まではどうか知らんけど……それだと汚いだろ。お前、少し臭うぞ」クンクン

奴隷娘「けどご主人様はにおいフェチですよね?」

男「お前が勝手に思ってるだけだ」

男「ウチの風呂は炎の魔石使ってるから燃料費かからないし、一人入るのも二人入るのも一緒だ」

奴隷娘「けど私、まだ生えてないのでタワシ洗い出来ませんよ?」

男「風呂は別々に入るわい」

奴隷娘「ちぇー」

男「ハア……風呂の入れ方だが、最初にバスタブに水を貯める。外の井戸から水を汲んできてくれ」

奴隷娘「……何往復しないといけないんですか?」

男「は?……両手に桶持ったら5回くらいでいけると思うけど……」

奴隷娘「それは……重そうだし面倒くさいですね……」

男「お前奴隷なんだよな?」

奴隷娘「ひぃひぃ……」ヨタヨタ……

ザバーッ

奴隷娘「お、終わりましたぁ……ハァハァ」グタッ

男(……やっぱり俺がやった方が良かったかなぁ)

奴隷娘「そ、それで……ご主人様?後はどうすれば……?」

男「あ、ああ。後はこのバスタブについてるツマミを回せば、微弱なマナが流れて炎の魔石が作動し、底が温まる仕組みになってる」クイッ

奴隷娘「はえー……便利なんですねぇ」

男「滅茶苦茶高いからな、これ」

奴隷娘「けどそんな事しなくても、普通に魔法使って温めたらいいんじゃないんですか?」

男「……普通は魔法使えないんだよ。素質と頭が無いと」

奴隷娘「……そういうものなのですか……ムズカシイものなのですね、この大陸の人というのは……」ブツブツ

男「?……まあ、後は丁度いい温度になるまでおいてたらいい。時々確認して、沸いたら教えてくれ」スタスタ

奴隷娘「わかりましたー。……しかし凄いですね。魔石をこんな風に使うなんて……ん?」

イジイジ

奴隷娘「……あれ?これツマミ回しきってないですね。これだと沸くのに時間がかかるんじゃないんですか?もーっ、ご主人様ったらオッチョコチョイなんですからーっ」

クルリッ!

・ ・ ・

・ ・ ・

グツグツグツグツ……

男「……」

奴隷娘「……」

ボコボコボコボコ……

男「……ツマミを最大まで回したら火力が強すぎるから、わざと弱くしていたはずなんだが……?」

奴隷娘「……それならそうと先に言って下さいよ」ボソッ

男「……」ジロリ

奴隷娘「いや、その、あのですね。……悪気があった訳じゃないんですよ?」

男「ほお」

奴隷娘「ただ、ご主人様に極楽気分を味わって頂きたいなーと思いまして」

男「極楽に逝っちまうだろこれ」

男「ハァ……もう寝よ。明日から本格的に仕事とか教えるわ」

奴隷娘「はい」

男「じゃあ、おやすみ……」

奴隷娘「おやすみなさいませ」ペコリ

スタスタスタ……

テトテトテト……

ガチャ、バタン

男「……」

奴隷娘「……」チョコン

男「なんで俺の部屋までついて来てるのかな?」ガシッ

奴隷娘「ちょ、アイアンクローは痛たたたたたた」バタバタッ

奴隷娘「もしかして、後からノックして頬赤らめて入ってきた方が良かったですか?ウブな感じの方が萌えますか?」

男「入って来なくて良かったんだよ」

奴隷娘「えぇー……何ですかその草食系男子発言」

男「何でお前がガッカリしてるんだ」

奴隷娘「だって、私みたいな可愛い女の子が奴隷になったんですよ?そりゃあもう利用方法は一つしか無いじゃないですか」

男「俺の利用方法は家事とか雑用とかだ」

男「あのさぁ……マジで疲れてるからそういうのやめてくれ。する気、無いから」

奴隷娘「けど、あの、その……えっと……」

男「……何だよ。まだ何かあんのか?」

奴隷娘「……前のご主人様は、私を傷めつけて楽しんで……私の身体を、求めていました」

男「!……」

奴隷娘「私が血を流す事でご主人様が喜ぶなら、と……それが私の存在価値ならと、私は納得して……私はご主人様に傷めつけられました」

男「……」

奴隷娘「けど、その、貴方は……ご主人様は、私に温かな食事や寝床をくれて、私にお風呂入らせてくれて……すごく、優しくしてくれるのに……」

男「……」

奴隷娘「……私、何もご主人様にしてないです。私……私の、存在価値は……何なのですか?」

奴隷娘「傷めつける事がご主人様の喜びで無いのなら……せめて、私を『使って』下さい」

男「……」

奴隷娘「私に……存在価値を、与えて下さい。……お願いします」ペコリ

男「……」

奴隷娘「……」

男「……あのなあ……」



男「俺、熟女好きなんだよ」

奴隷娘「いきなり猛烈なカミングアウト!!!」

男「まあそれは半分冗談として」

奴隷娘「は、半分ですか……」

男「今まではどうか知らんが、俺は俺のやりたいように奴隷を扱うよ。……お前を痛めつけたり、腐ったメシを食わせたりしても全然嬉しくない」

奴隷娘「……」

男「それより、一緒のメシ食って一緒の景色見て、一緒の生活する方が……独り者の俺には、楽だ」

奴隷娘「……そう、なのですか」

男「……明日から簡単な雑用から教える。メシ作ったり掃除したり、そういう小さい事で俺の生活を助けてくれたら、それでいい」

奴隷娘「……」

男「それが今日からのお前の存在価値で、いいだろ?」

奴隷娘「……それって……」



奴隷娘「私をお嫁さんにするという事ですか?」ポッ///

男「待って何でそうなった」

奴隷娘「熱烈な告白にしか聞こえませんでした。一緒の生活とか……///」

男「頬赤らめるなこの野郎」

奴隷娘「じゃあじゃあ、これからそのっ、私、頑張りますのでっ!よ、よろしくお願いしますっ」ペコリッ

男「ああうん……嫁にはしないけどな」

奴隷娘「それじゃあ、おやすみなさいませ」ペコッ

男「ああ、おやすみ……」

モゾモゾ……

男「……」

奴隷娘「……」

男「……」モゾッ

奴隷娘「……」ゴロゴロ

男「……」

奴隷娘「……」コロコロ

男「……」ポリポリ

奴隷娘「……」アシ パタパタ

男「……」ナデナデ

奴隷娘「……///」



男「いや俺のベッドで寝るなよ」ムクッ

奴隷娘「ツッコミ遅くないですか?」

チュンチュン……

男「……」ムクッ

奴隷娘「あ、おはようございます」ゴシゴシ

男「ああ。……お前も今起きたのか」

奴隷娘「ふぁい」

男「……結局、俺の隣で寝たのかよ……せっかく部屋あげたんだから、そっちで寝ろよなー……」

奴隷娘「……あの、ご主人様」

男「うん?」

奴隷娘「とっても……気持よかったです///」

男「おかしいな、何もした記憶無いんだけど」

男「さて、と。さっそく仕事教えていくか」

奴隷娘「よろしくお願いしまーす」ペコッ

男「とりあえず朝食の準備からしていくか。……お前、料理作った事は?」

奴隷娘「ありませんが、何か?」ドヤアッ

男「……あー……野菜とかはこの棚に入ってる。ベーコンとか保存の効く肉類はこっちの棚だな」ガパッ

奴隷娘「ほおほお」

男「で、こっちが薪焜炉……この下の所に薪を入れて、燐寸(マッチ)で火を起こす。……一回やってみるか」ガサガサ

奴隷娘「……あの、ご主人様?」

男「ん?何かわからない事でもあったか?」

奴隷娘「……コンロって何ですか?」

男「えっそこから?」

奴隷娘「……私の生まれ故郷には、こんな石で出来た台みたいなのありませんでした」

男「焜炉が無いって……お前今までどうやって生活してたの」

奴隷娘「あ、前のご主人様の所では、基本的に地下牢か馬小屋に入れられてたので」

男「……奴隷になる前は?どれだけ貧乏でも、流石に火を起こす所くらいはあっただろ」

奴隷娘「奴隷になる前はー……ごはんは野菜かくだものだったので、火は使いませんでしたねえ」

男(……なんか可哀想なってきた……)

男「ええっとだな……薪はここに積んである。これを何本か入れて、火をつける。……一回やってみな」

奴隷娘「……どうやって使うんですか、この箱」カパカパ

男「あー……燐寸擦った事すら無いのか」

奴隷娘「むー、面倒ですよこんなの。キッチンも、お風呂みたいにツマミをひねったら火が出るようにすればいいじゃないですか」

男「魔石使った道具って結構値段するんだよ」

奴隷娘「……おなか空きました」グーッ

男「俺もペコペコだ。頑張れ」

奴隷娘「すうー……」スッ……

ピタッ・ ・ ・

奴隷娘「――はあっ!!」ビュッ!!

ポキッ!

男「……」

奴隷娘「……」スッ……

ポキッ! ポキッ! ポキッ!

男「……薪どころか燐寸に火ついてないんだけど」

奴隷娘「も、もうちょっと待って下さい。もう少しでコツ掴めそうで……」

男「燐寸擦るのにコツとか無えだろ」

奴隷娘「ぐぬぬー……こんなちっこい木の枝に火なんかつく訳ないですよぉ……」ポキッ

男(……燐寸に火つけるのより、薪に火つける方が遥かに難しいからなあ……こりゃあ今日中に焜炉使えるようになるのは無理か……)

カランコローン……

奴隷娘「?……何の音ですか?ベル……?」

男「ん?ああ……きっと雑貨屋だな。行ってくる」テクテク

奴隷娘「雑貨屋……?」

男「……お前は火ィつけるの頑張れ」

奴隷娘「ちぇー」

テクテクテク……

奴隷娘「……よーし……」スッ……

カランコローン……

牛「モー……」ノシッ……

雑貨娘「男さーん。可愛いかわいい雑貨屋さんが、移動販売に来ましたよーっ。搾りたてミルク・産みたてタマゴ・パンにお野菜・石鹸に食器!なんでもござれの雑貨屋さんですよーっ」

……トタトタトタ……

ガチャッ

男「ああ、おはよう雑貨娘さん」ギギーッ

雑貨娘「はいおはようございます。今日も良い天気ですねー」

男「本当に……少しぐらい降ってくれた方が良いんだけどな。暑すぎるよ」

雑貨娘「ホンットそうですよ。暑すぎてマリアンヌ(牛)が汗びっしょりなんですよ!すぐヘバっちゃうし。ここ来るまでに何回か座り込んじゃいましたよ!」ペシペシ

牛「ンモー……」

雑貨娘「私もおっぱいの谷間に汗かいちゃったし」パタパタ

男「そういう事は言わんでいい」

雑貨娘「男さんがふもとの町に住んでくれたら、私もこんな所まで移動販売来なくていいんですけどねーっ」

男「それは仕方ないだろ。仕事があるし……」

雑貨娘「私ん家、今一人暮らしだし部屋空いてますよ?」

男「お断りします」

雑貨娘「で、で、何を買いますか?せっかく持ってきたんですから、色々買って下さいよ」

男「……牛乳がなくなったから、買っておこうかな。……あとパンと、野菜と……ん、このパン新作?」

雑貨娘「おお、お目が高いですなーっ。お隣のサムさんが季節の木の実パンっていうの作ったんですよ。町で結構好評なんで、持ってきました」

男「へー。じゃあそれと……保存食ある?それも買っとこうかな」

雑貨娘「……あの、男さん?……ホント申し訳ないんですけど……雑貨も買ってくれません、かねー……?」

男「え?」

雑貨娘「ほら、食材とかは色んな人から預かって、それを私が代わりに売ってるだけだから……あまり儲けにならないんですよねー」アハハー

男「……タダでそんな事やってんの?」

雑貨娘「いやいや、そりゃあちょっとは貰えますけど……元々足の悪いペティおばさんのためにお野菜売り始めただけなんで、そんな沢山貰うのも悪いでしょ?」

男「んー……」

雑貨娘「ほらほら、このコルク抜きとかどうですか?魔石使ってて、コルク栓を抜かずに燃やし尽くして開けるという新感覚アイテムなんですよ!たまーにビンごと燃やし尽くしますけど」

男「物騒すぎるわ」

雑貨娘「じゃあ、これとかどうですか?雷の魔石の力で、振動する石!一度お尻にいれるとヤミツキになってですねー」

男「高価な魔石をアホな物に使うな」

男「んー……あ、そうだ」

雑貨娘「はいはい!何でしょう?雑貨なら一通り持ってきてますよーっ。無かったらひとっ走り家帰って探してきますし」

男「……服ってある?安いのでいいんだけど」

雑貨娘「……服?」

男「うん。女の子の着るような……子供用の服」

雑貨娘「……男さん、いくら恋人いないからって……ブルセラはどうかと思いますよ?」

男「言ってる意味がわかんねえんだけど」

男「説明するのが難しいんだが……奴隷を買ったんだよ」

雑貨娘「へえ、奴隷……ですか」

男「うん」

雑貨娘「つまり、その奴隷の娘が精○でベタベタだから着替えさせたいと」

男「お前は色々飛ばし過ぎだ」

雑貨娘「と、飛ばすってそんな、男さん元気なんですから……///」

男「暴走とか、そういう言葉にしたらよかったね」

男「ボロ布を身に着けてる状態だから、普通の服着せてやりたいんだよ」

雑貨娘「あーそういう事ですか。……そういう事ですか?」

男「……何だよ」

雑貨娘「いえ、私も何回か『奴隷』って見たことありますけど……奴隷って普通、裸に近くないですか?」

男「……」

雑貨娘「……男さん、あんましこういう事、言いたくないですけど……」

男「……」

雑貨娘「この世には『身分』っていう、自分の力じゃどうしようも無い力っていうのがあるんです」

男「……」

雑貨娘「それを、気まぐれや哀れみで壊しちゃうと……その『どうしようも無い力』に押し潰されるのは、男さん。貴方なんですよ?」

男「……わかってるよ。けど……」

雑貨娘「……」

男「……どうせ俺は他所から来た流れ者だ。この国の仕組みなんて知らないし……少しくらい、同じ『一人』のやつの力になってやっても、いいじゃねえか」

雑貨娘「……全く!甘ちゃんですねえ、男さんは」ハァー

男「ほっとけ」

雑貨娘「じゃあ、その男さんが購入した奴隷ちゃんをひと目見て帰りましょうかねー」タタタッ

男「あ、ちょ、お前勝手に入るなっ!」

雑貨娘「なんでですかー?大丈夫ですよ。ベッドの下とか見ませんから!いやマジで、絶対見ませんって。本当です!信じて下さい!!」ハァハァ

男「俺何も言ってねえだろ。っていうかベッドの下に何も置いてねえよ」

雑貨娘「なるほど、奴隷を買ったからもう猥本は必要ないという事ですか」

男「元々何も置いて無えんだよ!!」

雑貨娘「……想像でイケる人なんですか?やっぱし童貞は妄想力が違いますねー」

男「グーで殴るぞ」

雑貨娘「どこにいるんですか?お部屋ですかねー?」スタスタ

男「いや、キッチンだ。焜炉に火ィつけるの頑張ってるよ」

雑貨娘「あー、そういう事もやらせてるんですねー。……普通、家政婦とかがやりますよ?奴隷に食事の世話なんて、不潔って考える人多いですよ」

男「……俺の故郷にゃ奴隷の身分なんて無いんだよ」

雑貨娘「うーん、まあそういう事なら……私もちょっと考え改めて、『奴隷』っていうより『召使い』って思いましょうか」

男「……助かる」

雑貨娘「さーて、じゃあその奴隷ちゃんはどこかな~?……ここかっ!?」ガチャッ

ボオオオオォォォォォオオ!!!



奴隷娘「おおー……なんか、すごい事になってしまいました……!」

男「なんか火柱が立ち上っとる――!!!?」ガビーン!!!

奴隷娘「あ、ご主人様!どうです、火起こせましたよ!」ドヤアッ!

男「言ってる場合か!!早く火ィ消せ、家が燃える!」

雑貨娘「あわわわわ……!」ワタワタ

奴隷娘「えー、せっかく起こしたのに……」

男「早く外の井戸行って水汲んで来い!!」

奴隷娘「待ってください、そんな事しなくっても火は消せます!」

男「何?どうやって……!」

奴隷娘「まずパンツを脱ぎます」

男「ションベンかよ」

奴隷娘「いえ、潮吹きでですね……」

男「はよ水汲んでこんかい!!!」

バシャーッ!!

男「うおっ……!?」

ジュウウ……

雑貨娘「ふ、ふーっ……良かった。火消えましたね」

男「雑貨娘さん……」

雑貨娘「水汲んでるヒマ無かったんで、私ん所の荷台に積んでた牛乳、使いましたよっ」

男「あ、ありがとう。……すごく助かったよ」

雑貨娘「いえいえ。……それでですね、男さん……」

男「うん?」



雑貨娘「鎮火に使った牛乳の代金、いただけます?」

男「何だろう、詐欺にあった気分なんだけど」

男「全く……おいお前」

奴隷娘「は、はい」ビクビク

男「……火をつけたのは、よくやった」

奴隷娘「……ありがとうございますっ」パアアーッ

男「けどな、やりすぎ」

奴隷娘「……えー……」ショボンヌ

男「後で掃除しとけよ。ったく……」

奴隷娘「反省してまーす」

コンッ

男(……ん?これは……)カサッ

男(……カラの燐寸箱、か。……あいつ、本当どれだけ失敗してんだよ……)

男「……」

男(……ん?……『カラ』?)

男「……おい、奴隷娘」

奴隷娘「は、はい?なんでしょう、ご主人様」

男「……燐寸、使いきったのか?」

奴隷娘「あー……申し訳ございません。頑張った結果でして」ペコリ

男「……最後の一本で、偶然火がついた……って事か?」

奴隷娘「……え?」

男「……」

奴隷娘「……が、がんばったので!すごく、がんばったら!ひがつきました!」

男「……まあ、いいけどさ……」

男(燐寸も満足につけられないヤツが、燐寸を使い切るって……火、つかなかったとしか……)

雑貨娘「あのー、男さん?燐寸でしたら販売してますよー?」ヒョコッ

男「え、ああ……じゃあ後で買っておこうかな」

雑貨娘「はいはーい。……で、で!この娘が男さんの買った奴隷ちゃん?」

男「ああ、そうだ」

奴隷娘「……お客様、ですか?どうも初めまして。奴隷娘と申します」ペコリ

雑貨娘「いやーん、可愛いーっ!」

奴隷娘「昨日から、ご主人様の肉奴隷をやっています」ペコリ

男「おい平然と嘘つくな」

雑貨娘「こーんなちっこい娘だとは思わなかったなー。男さん、いい買い物しましたねー!」ナデナデ

奴隷娘「えへへー」

雑貨娘「髪も金色で綺麗だし……すっごく高かったんじゃあないの?」

男「いや、色々あってタダでさ」

雑貨娘「タダ!?え、マジですか!?こんな可愛い娘が!?」

奴隷娘「そんな、可愛いなんて……お姉様の美しさには、勝てませんよ」ニコッ

雑貨娘「!!……そ、そんな事言っても何も出ないわよっ、このーっ!このこのーっ!そうだ奴隷娘ちゃん、リンゴ食べる?」ガサッ!

奴隷娘「良いのですか?ありがとうございます!……ご主人様?」ヒソッ

男「何だ?……リンゴなら、遠慮無くもらっておけ」

奴隷娘「いえ、そうじゃなくって。……この方、結構チョロいですね」ヒソヒソ

男「そういう事本人には絶対言うなよ」

雑貨娘「さーて、そろそろおいとましましょうかね。あまり長居しても悪いですし」

男「別に気にしなくてもいいんだけどな」

雑貨娘「いやいや、お二人の時間を邪魔する訳にいきませんからね。ムフフ」

男「そんな気遣いはいらねえな」

雑貨娘「じゃあ、奴隷娘ちゃん。またねー。今度私のお店に遊びに来てね!」

奴隷娘「ふぁい。ひっほあほひひあふぁあふぁあへぇ」シャックシャックシャック

男「食べ終わってから話せ」

雑貨娘「ほら、行くよーマリアンヌ。はい歩けー」ペシペシ

牛「ンモー……」ノロノロ……

奴隷娘「さようならー」フリフリ

男「……良かったな、お前。雑貨娘さんに気に入られて」

奴隷娘「はい。……」

男「?……どうかしたか?」

奴隷娘「いえ。その……私は、奴隷なのに……」ゴニョゴニョ

男「?」

奴隷娘「こんな、幸せでいいのかって……考えて、しまいまして」ボソッ

男「ああそうだ、お前牛乳でビチャビチャになったキッチン、綺麗に片付けておけよー」

奴隷娘「……」ジトーッ

男「露骨にイヤそうな顔すんな」

奴隷娘「やっぱり私は奴隷なんですね……ああ、可哀想な私……」オヨヨ

男「……あまり調子乗ってると、罰与えるからなお前」

奴隷娘「エッチな罰ならどんとこいです」

男「あかんこいつ末期や」

奴隷娘「むしろそういう罰の方が、肉体労働しない分楽でいいかもしれません」

男「考え方が終わっとる」

奴隷娘「という事で、私の処女奪っていいのでご主人様が掃除してくれません?」

男「よーし!やる訳ねえだろ馬鹿」

男「俺はちょっと部屋に閉じこもるから」

奴隷娘「あ、はい」

男「何かあったら呼んでくれ。……早めに食事したいし、掃除もさっさと片付けてくれよ」

奴隷娘「わかりました」ペコリ

男「じゃあ、よろしく……」ギイッ……

奴隷娘「あ、あのあのご主人様っ?」

男「ん?まだ何かあんのか?」

奴隷娘「オカズは必要でしょうか?私のショーツとか……」

男「自慰するために閉じこもるんじゃねえんだよ」

今更だけどキャラの外観イメージは?
無しなら無しでいいけど

>>111

奴隷娘…金髪、幼女、無っぱい

男…東洋風の顔立ち、童貞

雑貨娘…処女、ア○ル開発済み、巨っぱい

奴隷商…三白眼、処女、隠れ巨っぱい



何?支援絵とかくれんの?土下座すっぞ?

奴隷娘「よいしょ、よいしょ……」ゴシゴシ

奴隷娘「……んーっ……!」ギュウウーッ……

奴隷娘「……よし!こんなもんですかねー」

ピカピカーン!

奴隷娘「キッチンの掃除終わりましたし、ご主人様に報告を……」

ピタッ!

奴隷娘「……いや、もしかしたらご主人様は、今とても忙しいのかもしれません。私が邪魔する訳にはいかないのでは……?」

奴隷娘「そう!もしかしたらご主人様は今まさに、絶頂している所なのかも……!!」ハッ!

奴隷娘「こんな時出来る奴隷としては、ちり紙を用意するべきか……それとも『汚さないように私のナカに全部出して下さい///』と言うべきか……」ウーム

男「おい終わったんならさっさと報告しやがれ」ガチャッ

奴隷娘「ミルクで汚れたキッチン、綺麗に掃除しました」ペコリ

男「ご苦労さん。朝飯食べてないし、早めに昼を取りたい所だが……」

奴隷娘「?……どうかしましたか?」

男「今手が離せない所でな。悪いがもう少し、何処か掃除でもして待っていてくれ」

奴隷娘「手が離せないのでしたら、私の手をお使い下さい」ギュッ

男「言いながら股間握ってんじゃねえ」ベシッ

奴隷娘「キッチンのミルクを掃除した後は、ご主人様のミルクのお掃除ですね///」ニギニギ

男「次は結構本気で殴るけど、いいか?」パキ、ポキ

男「仕方ないな……お前にも少しだけ、俺の仕事の手伝いさせるか」

奴隷娘「おお、何やら奴隷にさせるとは思えない業務ですね」

男「とりあえず、入れ。……言っておくが、暴れたりすんなよ。ふざけるのも禁止だ」

奴隷娘「私はいつでも真面目ですけど?」

男「それはそれで心配なるわ」

奴隷娘「暴れるのは禁止……感じても必死に抑えて声を噛み殺してる所にフェチズムを感じるたちですか?」

男「もうこいつ何言ってんのかわかんねえわ」

ギィィ……

男「そこの壁に水の魔石が取り付けられているから、それで手を綺麗に洗え」テクテク

奴隷娘「……おお、これは……」

グツグツグツグツ……

コポコポ……コポ……

奴隷娘「……な、なんですか?ここは?」キョロキョロ

男「……まあ、そうなるわな……」

奴隷娘「な、なんか机の上に、たくさん硝子(ガラス)細工のコップや壜が並んでいます……!」

男「ホビットに無理言って作らせた実験器具……フラスコとビーカーだ」

奴隷娘「む、向こうには真鍮の大鍋が……グツグツと音をたてています……!」

男「知り合いの魔女に譲ってもらったんだよ。古いけど良いシロモンだ」

奴隷娘「な……なんですか?なんなんですか?」キョロキョロキョロ

男「……説明するの結構面倒だな、これ」

奴隷娘「ご主人様は……もしかして、魔法使いなのですか?」

男「違うに決まってるだろ。魔法なんて使えたら、もっと良い生活してるよ」

奴隷娘「しかし、30歳を過ぎても童貞だと魔法が使えるようになると聞いた事があります」

男「何処で聞いたそんな情報」

奴隷娘「ご主人様、若作りしてますが……もしかして、30過ぎ?」

男「ピチピチの24歳だよ」

奴隷娘「けど、童貞なんですよね?(笑」

男「何こいつ全力で腹パンしてえ」

男「俺はただの植物学者だよ。……と言っても、最近は植物に限らず研究しているがな」

奴隷娘「『学者』……?」

男「ふもとの町のお偉いさんに、裏の山に生息する動植物について調べて欲しいと言われてな。しばらくここで腰を据えて研究している訳だ」

奴隷娘「ほええ……なんだかご主人様って、すごい人なんですね……」

男「別に……ただ、気になった事は放っておけないタチなんだよ」

奴隷娘「本当……童貞なのにすごいです!」

男「お前はいちいち一言余計なんだよ」

男「この大陸では『魔法』や『マナ』とかいう、様々な法則や論理では説明出来ない超常の現象によって人々の生活は支えられている。しかし……俺の生まれた東の果てにある小さな島国では、むしろ『科学』が一般的だった」

奴隷娘「か、『かがく』?……それって?」

男「例えば……水を冷やすと『氷』になるだろう?」

奴隷娘「冷やさなくても氷にはなりますよ?」

男「ああ、魔法を使えばな。……しかし、そういった能力が無ければ、人は結局大自然の法則に従わないといけない。……水は冷やせば氷になり、熱せば気体となる」

奴隷娘「……」

男「それは雨と同じで、空に浮かび、人々に恵みを与え……いつしか海となり、満ち干きを繰り返す。……その満ち干きにも『引力』という力が関係しているんだ」

奴隷娘「ご、ご主人様……すこし、難しいです」

男「ああすまん。つまりだ……魔法という力が無くとも、世の中には様々な力がある。その神が定めたかのような無駄のない様々な力の関係が『科学』だ。……この中央大陸の人間が、忘れてしまった力だ」

男「俺はその力の関係に基づいて、この裏の山の動植物……主にその毒成分について研究し、まとめている訳だ」

奴隷娘「はぁー……どく、ですか」

男「今はイッカクネズミの角を調べていた所だ。こいつの角に刺されると三日三晩寝込むというが、大鍋で熱したら成分が変化する事がわかった。俺はこいつの毒成分はタンパク質が関係していると見ているんだが、まだ対照実験を行っていないから何とも言えないな。……とにかく、この熱変化性を利用して毒成分だけを分離しようかと考えていた所だが――……」ペラペラ

奴隷娘「?……??」ポケーッ

男「……っと、悪い。つい喋りすぎてしまったな」

奴隷娘「あれですよね……自分の得意な分野になると、とたんに早口に喋る人って、結構きもちわるいですよね」

男「やめてくれその言葉は俺に効く」

男「とにかく、今日中にこいつの毒についてレポートを仕上げようと思っているんだ。マンドラゴラの成分についても気になる所だが……あれは後回しだな。そもそも、叫び声を聞くと死ぬっていう所がわからん」

奴隷娘「あ、もしかしてあそこの棚にある壜の中身がマンドラゴラですか?」

男「……よくわかったな」

奴隷娘「へえー……新月草にユメミダケに、涙の木の朝露……結構貴重なものまで一通り揃ってますね」

男「……お前……なんでそんなに詳しいんだ?普通は見ただけではわかんねえだろ」

奴隷娘「あ、いえ、その……私は生まれも育ちも山の中でして。こういった植物やキノコについては、少しだけ詳しいんですよ」

男「へえー」

奴隷娘「けどそれより、股間のキノコの方が詳しいですよ!!!」エッヘン!

男「嘘ーん」

男「まあ、それなら丁度いい。俺はまだ少し実験を続けるから、お前はここの壜の整理をしてくれ」

奴隷娘「わかりました」ペコリ

男「……だいたいわかってると思うけど……割るなよ。貴重品ばっかだからな」

奴隷娘「まあ、はい。……涙の木の朝露なんて、一滴でも結構値段しますしね」

男「あと壜も割るなよ。その密閉容器、ホビットに作らせた物だから高いぞ」

奴隷娘「そ、そうなんですか」ドキドキ

男「もし割ったら……わかってるだろうな?」

奴隷娘「もちろんです」

男「よし……」

奴隷娘「『ドジな奴隷にはお仕置きが必要だな』って展開ですよね?」

男「わかってねえな」

>>128

×男「……だいたいわかってると思うけど……割るなよ。貴重品ばっかだからな」

○男「……だいたいわかってると思うけど……中身こぼすなよ。貴重品ばっかだからな」

…………

男「……」カチャカチャ

奴隷娘「えーっと、この壜は……」コトッ

ボーン、ボーン……

奴隷娘「?……(柱時計の音……?)」

男「え?……うわ、もうこんな時間か。つい熱中してしまったな」

奴隷娘「え?」

男「そろそろ食事にするか……もう整理はいいぞ」

奴隷娘「ま、待ってください!もう少し、もう少しだけやらせてください!なんかすっごく楽しくなってきちゃって!」

男「……いや、いい加減腹も減ったし、お前に食事作ってもらおうと思ったんだけど」

奴隷娘「むしろ食事なんかより薬草の整理をさせてください!」

男「自分の仕事を優先してほしいなあ」

奴隷娘「うう……もっと貴重な薬草見たかったのに……」ブツブツ

男「後でいくらでもさせてやるよ」

奴隷娘「ほ、本当ですか!嬉しいですっ」パァァ

男(……しかしこいつ、ただの身分が低い奴隷かと思ったが、薬草学の知識があるとはな……意外と良いもの拾ったのかもしれん)

奴隷娘「?……なんでしょう?」

男「いや、なんでもない。……ところでお前、食事を作った事は?」

奴隷娘「あはは、ある訳ないじゃないですかーっ!」

男「……」

奴隷娘「……ご、ごめんなさい……お仕置きですか?」オドオド

男「いや……」

奴隷娘「えっちな……えっちなお仕置きですか!?」ドキドキ

男「違う」

男「まあいい。人間誰でも最初は素人だ」

奴隷娘「そうですね。誰でも素人童貞ですよね」

男「誰が性経験の話したよ」

奴隷娘「やった事の無い世界の扉を叩くのも、必要な事ですよね」

男「ああ、まあそういう事だ」

奴隷娘「私も以前までSでしたが、ご主人様にはせめられてもいいかなって思いますし」

男「だから性の話じゃないんだが」

奴隷娘「ご主人様が望むなら、私がせめてもいいですよ?」

男「毛先ほど望んじゃいねえな」

奴隷娘「ほら、さっさと私のために食事を作りなさいブタァ」

男「ブヒィ!……お前調子乗んなよ?」

男「とにかくだ……とりあえず野菜切ってみろ」

奴隷娘「……私が、ですか」

男「ああ。一応隣で見てやるから、キャベツを適当な大きさに切ってみな。スープにしよう」

奴隷娘「わ、わかりました……では」スッ……

ザク

ザク

ブシュッ!!

奴隷娘「うわめっさ痛っ」ブシュー!!

男「奴隷娘ェ――ッ!!」

奴隷娘「ご、ご主人様血がっ!血が出てますっ!」ダラダラ

男「お前どんだけ不器用なんだよ!ああもう大丈夫か!?」

奴隷娘「若者風に言うと、チョベリバゲロ痛です!」ドクドク

男「そんな若者いねえよ!」

奴隷娘「と、とにかくご主人様……」ダラダラ

男「ああ、すぐに消毒を――……」

奴隷娘「舐めて消毒して下さい!いやらしく舐めて消毒を!!さあ!!!」

男「普通に消毒液使うわ!!!」

男「ハァ……料理もイチから教えないとな」ホータイマキマキ

奴隷娘「てへっ、すみません」

男「……しばらくは俺がメシを作る」

奴隷娘「えっ!?ご、ご主人様それは……」

男「どうせその指だと料理出来ないだろ?バイ菌が入っても困るしな」

奴隷娘「そ、そんな……悪いですよ!だって、一日三食出てお風呂に入れて寝る時はベッドで、仕事は適当に掃除するフリして薬草の壜並べ替えるだけで、ご主人様が童貞でチョロいなんて……」

奴隷娘(天国……ここは天国なのね……!?)キラキラァ~☆

男「おーいお前、今色々と本音出たぞ」

男「奴隷なんて初めてだし、お前がどんな仕事出来るかわかんないからなぁ。一体何の仕事させりゃあいいのか……薬草学の心得はあるみたいだが」

奴隷娘「ふふん、私の恥的な一面ですね!」

男「字が間違っとる」

奴隷娘「いやまあそれでも、私他にも色々出来ますよ?そりゃあ……前のご主人様は、私を傷めつけるだけでしたが……」ボソボソ

男「じゃあ、字は読めるか?」

奴隷娘「ああ、そりゃあもちろんです。なんてったって私ですから!」フンス!

男「そうか。なら手始めに、このメモに書いてある本を向こうの書庫から持ってきてくれるか?」ハイ

奴隷娘「なーんだ!そのくらいお安いごよ……」ピタッ

男「……どうした?」



奴隷娘「……よ、読めません……」グスッ

男「嘘やん?」

男「あのさ」

奴隷娘「はい」

男「……お前、もしかして外人?」

奴隷娘「まあ、この大陸の人間じゃあないですけど」

男「どっから来た」

奴隷娘「えっと……向こうの方ですね」

男「……向こう」

奴隷娘「向こうの……まっすぐずっと行って……」

男「……」

奴隷娘「……最後ちょっと右?」

男「……」

男「お前……本当どうすりゃいいの?」

奴隷娘「どうと言われましても」

男「こう……お前をどう扱えばいいのか知りたい」

奴隷娘「そうですねぇ……撫でたらいいんじゃないですか?」

男「撫でる」

奴隷娘「あと、サンドイッチは食べさせないで下さい」

男「サンドイッチ」

ドサドサッ!

奴隷娘「……あの、ご主人様?この本の山は……?」

男「……俺がこの国の言葉覚える時使った参考書だ」

奴隷娘「ああ、そういえばご主人様も外国の方でしたっけ?」

男「とりあえずお前の仕事は勉強。指治るまでに最低限読み書きくらい出来るようになれ」

奴隷娘「え、えー……」

男「……ちょっと、俺は部屋に戻る……」フラッ

奴隷娘「え?……あの、ごはんは……?」

男「……今朝に食うはずだったパンあるから、勝手に食ってくれ。……悪いな」

奴隷娘「……はーい」

男「……」フラフラ……

バタンッ

奴隷娘「……参考書、説明文がご主人様の国の言葉だから読めませんよ……うう」グスッ



…………



男「……厄介なモンもらってもうた……」ドンヨリ

…………

チュンチュン……

男「んー……今日も良い天気だな。少しくらい降ってくれても良いんだが……」

トントン、コトコト……

男「……ん、朝ごはんも出来たし、そろそろあいつ起こすか。……っていうかあの野郎、ここ最近ずっと寝坊してるな」

スタスタ……

男「おーい、朝ごはん出来たぞー。起きろー」コンコンッ

・ ・ ・

男「?……奴隷娘?」

ガチャッ……




奴隷娘「」

死ーン……



男「死……死んでる!?」

ド――ン!!!

奴隷娘「あ、おふぁようございます……ごしゅじん……さま」ムクリ

男「あービックリした!床で寝るなお前」

奴隷娘「も、申し訳ないです……きのーは寝落ちしたみたいですね」ゴシゴシ

男「寝落ちって……夜遅くまで何かやってたのか?」

奴隷娘「は?必死になって言葉の勉強してたに決まってるじゃないですか?ご主人様は頭ぱっぱらぱーですか?」

男「何この子、超不機嫌なんだけど」

奴隷娘「ううー……参考書いただいてから毎日勉強してますけど、まず参考書が読めないんですよぉ……」グスッ

男「そ、それは悪かった……っていうかお前の出身国がわかれば、それに合わせた参考書用意するんだが」

奴隷娘「いえ大丈夫です。なんとか読めるようになってきましたから」ドヤア

男「あ、そうなのか?(やっぱりコイツ、頭は良いんだな……)」

奴隷娘「ただ……まだわからない言葉も多くてですね。この国の言葉で何と言えばいいのかわからない単語がいっぱいあるんです」グスッ

男「少しくらいなら教えてあげてもいいけど」

奴隷娘「本当ですか!?ではご主人様、一つ聞きたいんですけど」

男「おう」

奴隷娘「……『スペペポロピーピン』ってこの国ではどう言うんです?」

男「待ってそれ何?」

奴隷娘「えっ!?すぺ……スペペポロピーピンですよ!?わ、わからないんですか?」

男「いやわからんわ。すぺ……何て?」

奴隷娘「だから、スペペポロ……もうっ!何回も言わせないで下さいよっ///」

男「えっそんな恥ずかしい言葉なの?」

奴隷娘「そりゃあ、何回も言う言葉じゃあないですから……///」

男「……で、それは一体何なんだ」

奴隷娘「何って……男の人の真ん中で、プラプラと左右に揺れている、男の人の象徴の事ですよ……///」

男「…………」



男「ネクタイかな?」

奴隷娘「ああ、ネクタイって言うんですねー」

男「うん、たぶん違うけど正解だろ」

なんか読み直してたら、料理したことないっていう会話二回くらいしてたけど、細かい所は気にしないでください
脳内補完で

グーッ

奴隷娘「あう……///」

男「何だ、腹減ってるのか。丁度朝ごはん出来た所だ」

奴隷娘「……ありがとうございます。すぐに向かいます」フラフラ……

男「……ふらついてるが、大丈夫か?」

奴隷娘「だ。大丈夫です。何も問題無いです……」ヨロヨロ

男「……ならいいんだが」



奴隷娘「ごしゅじんさまー、このパンすごくかたいですー」ガジガジ

男「それは皿だ」

奴隷娘「すみません、少しだけ眠くてですね……」

男「本当に大丈夫かよ……今日は寝とくか?」

奴隷娘「い、いえ。そんなお気遣いは無用です」

男「ん、そうか」

奴隷娘「…………あっ」ピタッ

男「?……どうした?」

奴隷娘「今『ご主人様と一緒なら、一日中寝ます///』って言うべきでしたね……頭回ってませんでした。反省」シュン

男「うん、お前頭回ってない方がいいわ」

男「俺は今日も研究室にいるから、お前は――……」

ドンドンッ!

ゴンゴンッ!

『おーい先生ェ!開けてくれー急患だ!助けてくれーアンタの力が必要なんだー!!!』

ゴンゴンッ!

奴隷娘「ふぇ?な、なんですか?お、お客様ですか?」キョドキョド

『先生、先生いないのかーッ!?』

男「なんだ、朝っぱらから……はいはい、今出ますよー」

『さっさと出てこないと、アンタがロリペド変態性癖野郎だって町中に言いふらすぞーッ!!?』ドンドン!

男「今出るっつってんだろうがッ!」

オッサン「おお先生!今日もナイスガイだな。まあ俺には負けるが!!!」

男「ええと、貴方はたしか……」

オッサン「おいおいこのダンディ顔を忘れたとは言わせねえぜ!パン屋のサムだよ!イケメンで有名な!」

男「いやそれはどうでもいいですが……急患っていうのは?」

オッサン「おおそうだった!見てくれ、ウチの可愛い可愛い娘なんだが……よっと」トサッ

娘「ハァ、ハァ……」

男「!……これは……」

オッサン「おい先生!いくらウチの娘が可愛いからって、蒸気した頬見て欲情するのはやめてくれよ!?」

男「アンタちょっと黙ってろ」

>>171
×蒸気
○上気

男「異常な高熱に、肌に浮かぶ髑髏模様の斑点……この症状はいつから?」

サム「今日の朝からだよ!いつまでたっても起きねえから部屋覗いたらこんな状態でさ!」

男「……昨日、この娘は裏の山で遊んだのか?」

サム「ああそうだよ!そこで変な虫に刺されたらしいが、どうも無いようなんで放っといたらこの様さ!助けてくれよぉー先生っ!!」

男「……ドクバリチョウに刺されたな。……毒の症状がしばらく経たないと現れないから、素人は見過ごしがちなんだ。髑髏模様が現れてから約6時間で死に至る……」ブツブツ

奴隷娘(な、なにやら大変な状況です……)コソコソ

男「一応言っておきますが、サムさん。俺は医者でも薬学者でもない。ただの植物学者です」

サム「そりゃあ知ってますが、医者はとっくにサジ投げちまいましたよ!こんな模様見たこと無い、悪魔の呪いだって叫んでな!」

男「……」

サム「金ならいくらだって払います!どうか!俺の……大切な、可愛い娘なんでさァ!この通り!」ガバッ!

男「……金なんか、いりませんよ」

サム「え?」

男「その代わり……焼きたてのパンをいくつか、下さい。貴方のパンはとろけるように美味いんでね」

サム「お……おおお!いくらでも差し上げますよ、先生ェッ!!」

男「さて、と……」カキカキ……

男「おーい、奴隷娘」

奴隷娘「は、はいっ!?」ビクッ

男「あのな、このメモに書いてある薬草を研究室から――……」

奴隷娘「はい」

男「……持ってきてもらおうと思ったけど、不安だからやっぱいいわ」

奴隷娘「ちょ、ご主人様?私そんな信用無いですか??」

男「代わりに部屋までその娘を運んでくれ。くれぐれも気をつけてな」

奴隷娘「は、はい!わかりまし……ぐ、重い……!」グググ……

娘「ハァ、ハァ……!」ズズズ……

サム「お、おいおい俺が運ぶよ!何でぇ先生。このチンチクリンは?先生のコレか?」

男「違います」

奴隷娘「そうですよ。小指というより、むしろ右腕代わりに性処理役を――……」

男「あのな、今人の命がかかってるんだよ」

サム「このベッドに寝かせたらいいか?よっと……」

娘「ハァ、ハァ……!」トサッ

男「さてと、こっちも急がないとな……ええと、カギヅメイモリの爪粉末2グラムにサザンカコウモリの血10ミリ……」ガタゴト

サム「せ、先生?大丈夫ですかい?黒魔術に使いそうな物の名前が聞こえましたが……?」

男「複雑な毒ですから、様々な解毒成分を混ぜないといけないんですよ。……えーっと、イワイノシシの内蔵を少しと、ニジトビウオの羽一枚……あと、トゲブドウの実を一つと」ゴリゴリ

奴隷娘「?……ご主人様、トゲブドウはいらないのでは?」

男「……え?」

奴隷娘「ドクバリチョウの初期症状を抑えるのにトゲブドウは役に立ちますが、熱に弱いので……この娘には効果がないと思います」

男「……」

奴隷娘「それより、ツララソウの汁を濾したものを煎じて飲ませた方が良いです。とにかくこの熱を下げないと、解毒作用が効きませんから」

男「……」

奴隷娘「……って、あ。……も、申し訳ございませんッ!奴隷の身分で、差し出がましい真似を……!」ワタワタ

男「いや……いい。……ありがとう」ボソッ

奴隷娘「……へ?」

男「……何をぼーっとしてるんだ?ツララソウの汁はそこの右の棚だ。ほら早く取ってこい!」

奴隷娘「ははは、はいっ!」バタバタッ

男「……(成程、ツララソウか……)」

前作の時もそうだったけど、もしかして割と設定練るの好きなのか?

パン屋のサムでパンサムだな!
ハンサムとかけてるのか?

>>180
裏設定とか妄想するのが大好きですが、どーせここは下ネタSSスレなんで適当に流し読みして下さい

>>181
名前とかは適当です。オリキャラに名前とかキモイんで……

…………

娘「……んっ……」パチッ

男「お、目が覚めたか」

娘「……ここは……?」ムクッ

サム「お、おおおおおーッ!!娘よォ~~ッ!良かった……生きてて良かったなァー!父ちゃんは嬉しいぞ!オーイオイオイ!」ガバチョ!

娘「うわ!?お、お父さん?どうしたの?……えっと、あたし……?」

男「気分はどうだ?もう問題は無いと思うが……」

娘「えっ?あ……だ、大丈夫……です……」ポーッ

男「?……どうした?まだ意識がはっきりしないか?」

娘「い、いえ……(か、格好良い……///)」

娘「貴方は、山の入口に住んでいる、学者の……?」

サム「ああ、先生だよ!お前が毒にやられて死にかけてるのを助けてくれたんだぞーっ!後でお礼言っときな!」

男「別に……これも毒の研究のためですよ」ポリポリ

娘「……あたしを、助けてくれたんですか……?」

男「ああ、まあ成り行きでな……熱は下がったようだな。脈拍は……」クイッ

娘「……あたしを助けてくれた……騎士(ナイト)様……///」ポーッ

男「……脈が上がって熱もぶり返してきたな。大丈夫か?」

サム「先生、ウチの子は夢見がちな思春期でさァ」

男「まあもう問題無いだろう。大事を取って二、三日は安静にしておくように」

娘「は、はい……」

男「サムさん、この薬を一日三回、食後に飲ませて下さい。一週間分用意しました」トサッ

サム「何から何まで、すみませんなぁ先生」

男「身体に不調があるようなら遠慮無く言って下さい。と言っても、ここまで登ってくるのは大変でしょうが……」

サム「いえいえなんの!こう見えても小麦粉こねるので筋肉ついてますからな!ハハハ!……ようし、パパがおぶってやるから、帰るとするか!」

娘「うん……ケホッ!コホッ!」

サム「!お、おいおい大丈夫か娘よ?」

娘「ご、ごめんお父さん……あたし、不治の病にかかったみたい……!」

男「何?どういう事だ……解毒薬の効果はあったはずだが」

娘「あたし……恋の病に侵されたわ……///」テレッ

男「……サムさん、この子は?」

サム「すみません先生、すぐ連れて帰ります」

男「はぁ~~……朝から疲れたな」ドサッ

奴隷娘「お疲れ様です、ご主人様。これで汗を拭いて下さい」サッ

男「ああ、ありがとう。……本当、お前に助けられたよ」フキフキ

奴隷娘「い、いえいえ!私は別に、何も……」

男「……ドクバリチョウの毒は、まだ研究が進んでいないものだった。俺の調合した解毒薬の効果は今ひとつでな、死ぬことは無いとしても、今までは熱がひくまでかなり長い時間かかっていた」

奴隷娘「……」

男「……ツララソウは盲点だったよ。全く……お前には驚かされるな」ゴシゴシ

奴隷娘「……ありがとうございます」ペコリ

男「……ん?」ゴシゴ……



男「……何だこのタオル」ピラッ

奴隷娘「ああ、私のパンツです。喜ぶかなーって思って」

男「本当驚かされるなあ。お尻ペンペンすんぞ」

男「さて、と……朝からバタバタしたし、今日はゆっくり休むとするかな」

奴隷娘「あ!でしたら私、お茶でも淹れてきますね」パタパタ

男「……こぼすなよ?割るなよ?家燃やすなよ?」

奴隷娘「ど、どれだけ信用ないんですかーっもうっ!私、お湯を沸かすくらいなら出来るようになりましたからねっ?」

男「……ならいいんだが……心配だ」

奴隷娘「大丈夫ですってー!じゃあ、少しだけのんびりと待っていてくださいねー」パタパタパタ……

男「ああ。…………」



・ ・ ・



奴隷娘「うぎゃ――っ!!!!?」

ガチャパリーンドンガラガッシャーン!!!

男「あの野郎……!」ハァー

男「今度は何だお前……家中の食器を割る気か」

奴隷娘「ちちち、違いますっ!み、見てくださいっ!いいいいい、家の中に……ダイニングテーブルの上にっ!!」

男「?……」チラッ


カラス『ガアーッ』ノソッ

バーン!

奴隷娘「カラスがいるんですよーッ!どどど、どうしましょう?っていうかキタナくないですか?うえっ、間近で見ると結構気持ち悪いです……」

男「……『カラス』?」ピクッ

カラス『アホッ、ア゛ホッ』ボリボリ

奴隷娘「い、今この子アホって言いましたよ?ご主人様に何て事を!」

男「アホはお前だろ……っていうか、こいつはただのカラスじゃねえよ」

奴隷娘「へ?」キョトン

男「よっと……」ガシッ

カラス『ア゛ーッ』

男「ほら、足に筒が付いてるだろ?こいつは『伝書鳩』……いや、『伝書カラス』だよ」

奴隷娘「……は、初めて聞きますが……この国では鳩の代わりにカラスを使うんですか?」

男「いや……ハァー……」ドンヨリ

男「カラスを伝書鳩代わりに使うヤツなんて、一人しかいねえな……要件は、たぶん……」クルクルッ

奴隷娘「……??」

男「……やっぱりだ。面倒臭ェ……しかも今日かよ……ハァ……」

奴隷娘「な、なんですか?……どなたからのお手紙で……?」

男「呼び出された。……奴隷娘、面倒だが今から『ふもとの町』まで行くぞ」

奴隷娘「えっ!?」

男「町に住む『魔女』が、俺をお呼びのようだ……」

奴隷娘「……ま、『魔女』……!?」ゴクリ

…………

…………

ワイワイガヤガヤ……

男「ふーっ、やっと着いたな」

奴隷娘「ふ……ふおおお!人がいっぱいいますよっ!ふわあ……これが町ですか……!」

男「これでも田舎の方なんだけどな。……さてと、待ち合わせまでまだ少し時間はあるな」

奴隷娘「ご、ご主人様っ!私町を見て回りたいですっ!」グイグイッ

男「……そうだな。買い出しもしたいし……軽く食事をとってから色々見て回るか」

奴隷娘「……食事?が、外食ですか?」

男「ああ」

奴隷娘「あの……サンドイッチはやめてくださいね?」ブルブル

男「お前は何でそんなにサンドイッチが怖いの?」

カランコローン

店主「いらっしゃーい!……おっ?学者の先生じゃあないですか」

男「どうも」ペコッ

店主「こんな昼間に珍しいですなぁ。奥へどうぞ……そちらの子は娘さんかい?」

男「いやいや。俺が……あー、従者として使ってる子ですよ」

奴隷娘「……ど、どうも」ペコリッ

店主「ははは、ずいぶん可愛らしい従者さんですな!先生、ロリコン趣味に目覚めましたかい?」

男「いや無いですから」

店主「そーでしょうなァ。先生は真面目さんですから。……ええと、お昼のおすすめメニューで、特性サンドイッチがありますが?」

男「すみませんが、それ以外でお願いします」

男「ふーっ、どっこいしょ……テーブル席が空いてて良かった」ドサッ

奴隷娘「し、失礼します……」ポスッ

男「何か食べたいモンあるか?無ければ適当に頼むが……」

奴隷娘「ええっと……」キョロキョロ……

男「……メニューだったらここにあるけど」スッ

奴隷娘「い、いえいえ。そうじゃあなくって……パンケーキを食べてる方を物欲しそうに見て、それをご主人様が察してもらう流れにしようと思ったのですが」

男「お前はたまに取り憑かれたかのような行動をしたがるなぁ」

店主「先生、ウチの料理は何でも美味しいよ!腕によりをかけて作るからさ、何でも頼んでおくれよ!」

男「じゃあ、ええと……ドラゴンステーキにサラダ、パンをいくつかと……シチューに果物の盛り合わせ、エール酒とぶどうのジュースでも貰おうか」

店主「はいよォ。少々お待ちをーッ」スタスタ……

男「……ふう」ギシッ

客「およっ、先生じゃあないですか。町にいるなんて珍しいですねー」ヒョコッ

男「ああ、どうも」ペコリ

奴隷娘(ご、ご主人様って意外と、お知り合いが多いんですね……)

客「最近姿見せないモンですから、やっかい事に巻き込まれたかと思いましたよ」

男「まあ、やっかい事に巻き込まれたっちゃあ巻き込まれましたけど……」

客「ほら、東の大陸の戦争……どんどん酷くなってるみたいで。ここも色々と物騒になってきましたでしょう?」

男「ああ、どうやらそうらしいですね。俺はもっぱら研究室に閉じこもっていますから……」

客「あんまりにも見かけないモンですから、戦場まで旅行に行っちまいましたかと思いましたよ。ハハハハハ!」

男「はははは……」

奴隷娘「……東の大陸、って……ご主人様の生まれた所ですか?」キョトン

男「……あー、いや。俺の生まれたのは東の果ての島国だ……もっと先に行った所にある、キョウっていう都でな」

奴隷娘「……どこですか?そこ?」

男「えっと、あのな?……無理に会話入ってこなくていいから」

客「なんだ、先生も隅に置けませんな!こんな可愛らしい子とネンゴロですか?」

男「違います。従者として使ってる子です。その、あー……まだ色々と勉強中の子でして」

客「ほお、先生もそういった者をお雇いになりましたか。まあ職を探す者で溢れかえっていますからな。戦争の影響で……」

男「そ、そうですね」

客「オークとエルフの種族間戦争だか何だか知りませんが、あっしらのいる中央大陸まで汚すんじゃあねェという話ですよね」

男「あー……そうですね」

客「どうやらオークが優勢らしく、エルフの女王は隠れ里を転々としてるそうですが、さっさと捕まっちまえばいいんですよね!おかげさんでどれだけ人間が迷惑してるか……見ましたか?隣の港町に沢山の奴隷が運ばれてきたのを!中には人魚やハーピーもいましたよ。ヒエエ、戦争が無けりゃあ幸せな生活送ってただろうに、可哀想なモンですよねェ……」

男「はあ……(この人話長いなー……)」

店主「はいよ、先生!飲み物とパンお待ちィ!」

ドンッ!

男「ああ、ありがとうございます」

店主「もうすぐステーキ焼きあがるから、それでも飲んで待っててくだせえ」スタスタ

奴隷娘「……」ワクワク

男「……食べていいぞ」

奴隷娘「はーい」パクッ

客「……とにかく先生!やっかい事にゃあくれぐれも気をつけて下さいよ!夜に一杯やる相手がいなくなると、悲しいですからな!」

男「はいはい」

客「それじゃあまた!今度薬でも貰いに行きますんでー!」スタスタ……

男「はい、また……」

ワイワイガヤガヤ……

男「……お前も東の大陸から来た奴隷なんだろ?」

奴隷娘「ふぁ、ふぁい。まあ、そうなりますね……ヒック」

男「……戦争に巻き込まれて、多くの人・亜人が孤児や奴隷身分に堕ちたと聞くが……」

奴隷娘「……ヒック」

男(……コイツも大変だったんだろうな……少しくらい、良いモン食わせてやるか)

奴隷娘「……ヒック、ふにゃあ……ご、ごひゅじんしゃまぁ……」

男「……ん?」

奴隷娘「こ、これのんだら……あたまがくりゃくりゃしましゅぅ~~……ふみゅう」

男「……お、お前……俺のエール酒飲みやがったな!?」

奴隷娘「あっはっはっは!ご、ごひゅじんひゃま、あっはっはっっは!」ゲラゲラ!

男「こ、この野郎……どんだけポンコツだったら気が済むんだ……!」

奴隷娘「ねえねえごひゅじんひゃま~、あたしぃ、酔っちゃったみたい……♡」ヒック

男「見りゃあわかるわ」

奴隷娘「うう……あたし、うれひいんですよ?ごひゅじんひゃまとこーして、おしょくじしてぇ……ヒック」グスッ

男「お、おい何だ。泣くなよこんな所で」

奴隷娘「ごひゅじんひゃまはやさしくて、どーてーで……ぷぷ、どーてー……あっひゃっひゃっひゃ!!」ゲラゲラ!

男「えーい笑うか泣くかどっちかにせんか!」

店主「おや学者の先生、もうお帰りですかい?」

男「すみませんね、こいつが間違って酒飲んじゃいまして……」

奴隷娘「はーい!まちがっちゃいまひたぁ!あはは!!」ヒック

店主「ほお、昼間から酔わせてお持ち帰りとは、やりますな先生」

男「違います」

店主「私も若い頃は似たような手口でシッポリやったもんですわ。ここだけの話、今のカミさんはそれで引っ掛けましてな!」

男「どうでもいいです。……ちょっとこいつ、外の空気吸わせますんで……」

店主「ああそれなら、二階に休憩出来る場所がありますが、どうです?」

男「この話の流れじゃなかったら有りがたく使ってたんだけどなぁ」

男「ほらーしっかりしろお前。いつまでフラフラしてんだ……」

奴隷娘「ううー、ごひゅじんひゃま、もうちょいやさしくしてくだひゃいよぉ……」ヨロッ

男「……いくらなんでも酒に弱すぎるだろ……体質か?身体小さいからか?」

奴隷娘「あたしってば、おんりーわんですねー!あっはっはっは!」

男(笑い上戸うぜェ……!)

奴隷娘「あっ!み、みてくだひゃいーごひゅじんひゃま!あそこー!」バッ!

男「は?な、なんだよ?」クルッ

奴隷娘「うふふっ、なんでもなーい!ふふっ!」

男「あかんこいつ重症やわ」

男「くっそー、何とか酔いを覚ます方法は無いのか……おい、チョロチョロすんな」

奴隷娘「ふふっ、ごひゅじんひゃまってぇー手ーすべすべなんですねーっ」ギュッ

男「引っ張るな」

奴隷娘「こーやって、手ーつないで歩いてるとー、なんか恋人どーしみたいで……うへへへへへ!」

男「笑い方が気持ち悪いわ」

奴隷娘「けど本当……なんだかドキドキしちゃって……ヒック!」ポーッ///

男「……おい、奴隷娘?」

奴隷娘「あたしのシュパンポーロンがドビュッシュジョヴァーニュでごひゅじんひゃまのモリドッサしたスペペポロピーピンでプニャッチュした所をインバグウォームォンして欲しいです……///」

男「何言ってんのかわかんねえよ」

男(これ、休ませた方がいいかもな……けどさっきの飯屋戻るのも嫌だし、うーん……)

ザワザワザワ……

男「……ん?あれは……」

カランコローン!

雑貨娘「はいはーい!可愛い可愛い看板娘が大人気の雑貨屋さんですよー!そこの道行く旅人さん!薬草はたっぷり用意してますかー?この先危険がいっぱいですからね!旅の道具を買うなら是非雑貨屋でーっ!」

男「雑貨娘さんの店か……丁度いいな、あそこなら……」

奴隷娘「いやっ!あたしとゆーものがありにゃがらっ!ヒック、ほかの人みないでくださーいっ!」ペシペシ

男「ご主人様を叩くんじゃありません」

男「雑貨娘さん」

雑貨娘「はいいらっしゃい!……って、男さんじゃないですか。町に来るなんて珍しいですね」

男「いろんな人から言われるよ」

雑貨娘「で、で、どうしました?もしかして、私に会いたくなっちゃいました!?」

男「いえ違います」

雑貨娘「じゃあーお客さんですね!いらっしゃいませー今日はいい骨董品が入ってるんですよー!」ガサゴソ

男「俺の話聞いてくれないかなぁ」

男「うちの奴隷が間違って酒飲んじゃってさ」

奴隷娘「はい!まちがっちゃいまひたぁ!あはは!」

雑貨娘「うーわー出来上がってますねぇ……男さん、いくら連れ込む口実が欲しいからって、こういうのは……」

男「間違って飲んだっつってんだろ」

雑貨娘「まあまあ、こういう時は私ん所の商品が役に立ちますよ!えーっと、たしか酔い覚ましの薬草があったはず……」ガサゴソ

男「へえ、そんな薬草がこの国にはあるんだ?」

雑貨娘「はい、これですねー!ハジケミント草って言って、最近見つかったんですけどー、刻んで飲んだらスッキリ爽快!後味さわやか!」

男「ほお」

雑貨娘「けど体質が合わない場合、頭がぱーんってハジケちゃいますけど……」

男「そんな危険なモン売るんじゃねえ」

男「とりあえずさ、コイツ休ませたいんだけど……」

雑貨娘「ああ、それならお店の奥使って下さい。少し散らかってますけど……」

男「助かるよ」

雑貨娘「ちょーっと待って下さいねー。すぐ片付けますからー」トタトタ

男「ああ」

奴隷娘「よろしくお願いしまーす!あははっ!ヒック」

雑貨娘「ああ、それと男さん。これウチの商品なんですけど……買っときます?」スッ

男「……え、何この箱?」

雑貨娘「避妊具です」

男「いらないね」

雑貨娘「ああ、まだ生理来てないんでしたっけ?」

男「ヤらねえっつってんの」

…………

奴隷娘「スピー、スピー……んぁ?」パチッ

男「あ、やっと起きたか」

奴隷娘「え?ご、ご主人様?なんで私、眠って……」ムクッ

男「大変だったんだぞ。お前が酒飲んで酔っ払ったもんだからさ」

奴隷娘「……た、大変です……何も覚えていません……」

男「まあ、だいぶ酔ってたみたいだしな……」

奴隷娘「けど、私……何も覚えていませんけど、初めてがご主人様で良かったです///」

男「俺は何もしていない」

トタトタトタ……

雑貨娘「男さーん、お薬屋さんで『ウコンのパワー』買ってきましたよー。……あ、奴隷娘ちゃん起きた?」ヒョコッ

奴隷娘「あ、はい……うー、頭がぐゎんぐゎんします……」

男「これに懲りたら酒なんか飲むんじゃあねえぞ」

奴隷娘「少し間違っちゃっただけですよぉ……うー……」

男「ほら、『ウコンのパワー』飲んどけ。飲み終わったら行くぞー」

奴隷娘「?……どこにですか?」

男「魔女ん所だよ……もうそろそろ約束の時間だ」

奴隷娘「……ああ、目的忘れてました……」

男「おい」

雑貨娘「え?男さん、魔女さんの所行くんですか?」

男「ああ、呼び出されてな……」

雑貨娘「わー、それだったらついでに、美容に良い薬とかもらってきて下さいよー。私も最近忙しくって、魔女さんに会えてないんですよねー」

男「……覚えてたらな」

雑貨娘「あ!あと、隣のサムさんが男さんに会いたがってましたよ。パンいっぱい焼いて待ってるみたいです」

男「……帰りに寄るよ。じゃあそろそろ行くから、ありがとうな雑貨娘さん」

雑貨娘「あー、最後にちょーっと、待って下さい」

男「?」

雑貨娘「ご休憩の代金なんですけど……」

男「いかがわしく言うんじゃねえ」

男「くっそー、商魂たくましいな……まあ助かったのは事実なんだけど……なんかなぁ……」ブツブツ

奴隷娘「……あの、ご主人様……?」テクテク

男「ん?」

奴隷娘「私、魔女っていうのに会うの初めてなんですけど……その、すごい人なんですよね?」

男「まあ、凄い人っていうか、凄いヤツっていうか……魔法が使えるのは亜人でも珍しいしな。エルフやヴァンパイアなんかは使えるヤツが多いらしいけど」

奴隷娘「……なんでそんな凄い人と、ご主人様は知り合いに……?」

男「色々あってな。仕事上の付き合いというか何というか……」

男「まあ、別に変に構えず、普通に接したらいいぞ。あいつ堅苦しいの苦手だし」テクテク

奴隷娘「……魔女との待ち合わせって……その、魔女さんの家に行くんですか?」

男「ああ、まあそうだな」

奴隷娘「……なんかこー……勝手なイメージなんですけど、巨大グモがワッサワッサしてカラスがギャーギャー言ってる、オドロオドロしい館を想像しちゃうんですけど」

男「そんなんじゃあねえよ」

奴隷娘「いーえっ!絶対そーに決まってます!なんてったって、カラスを伝書鳩代わりに使うくらいなんですから!間違ってもあそこに建ってるような、可愛らしくかつ木の重みが歴史を感じさせて、庭が丁寧に手入れされてる素晴らしいお家みたいなのに住んでる訳がありませんっ!」ビシッ

男「……」

・ ・ ・

男「……その家が、魔女の家なんだけど」

奴隷娘「……そいつぁービックリですねー……」

ゴンゴンッ

男「おーい、魔女ー。来たぞー」ゴンゴンッ

奴隷娘「……」ドキドキドキドキ

『あら、来たのネ男クン。いらっしゃい。開いてるからお入りなさいな』

男「はいよ、お邪魔しまーす」ガチャッ

ギギギギ……

奴隷娘「!!……」ドキドキドキドキ!

『今手が離せないのヨ。奥まで来てもらえるかしら?』

男「はいはい……奴隷娘、どうした?早くついて来いよ」

奴隷娘「ひゃ、ひゃいっ!ちょ、ちょっと緊張しちゃって……!」バクバクバク

男「……普通でいいから」

トタトタトタ……

男「……しかし、お前にも『手が離せない』事ってあるんだな……足使えばいいだろうに」

『無粋な事言わないで頂戴。ワタシにもプライドというものがあるのヨ』

男「プライドねえ……」ガチャッ

奴隷娘「……ふわ、これが魔女の家……」キョロキョロ

ギギイ……

男「……ん?書斎じゃないのか?何処にいるんだ?」

『こっちヨ。薬を調合してる所なの……こっちにいらっしゃい』

男「……人を呼び出しといて、調合なんてやってんじゃあねえよ……」トタトタトタ

奴隷娘「……ほえー……見たこと無い道具がいっぱい……」キョロキョロ

ガチャッ……

男「……あ、いた」

奴隷娘「!!……えっ?」

ニュルンッ

魔女「ふふ、久しぶりネ男クン。元気だったかしら?」

男「あーあー、元気も元気、大元気だ……」

奴隷娘「……」

ヌルヌル……

魔女「アラ?そちらの子は……?」

男「ああ、少し色々あってな……奴隷を雇う事になったんだ。ほら奴隷娘、挨拶しろ」

魔女「へえー、男クンが奴隷なんて、珍しい事もあるものネ。……宜しく、奴隷娘ちゃん。ワタシがこの町の魔女ヨ」

ニュルリンッ

奴隷娘「……」

奴隷娘「……ええと……」パクパク

男「……あ。そういや説明してなかったか」

魔女「アラ、ワタシのような『亜人』を見るのは初めて?」

奴隷娘「……や、山に住んでたものでして。えーっと、その、魔女さんのようなのは、ええと……」シドロモドロ

魔女「まあ、珍しいかもネ。こんな山に近い町に住んでるの、ワタシ以外にいないでしょう」

奴隷娘「……ご、ご主人様!ななな、なんなんですか?あのー……えっと?」ヒソヒソ!

男「別に驚く事じゃねえだろ……『上半身が人間』で、『下半身がイカの触手』……」

魔女「エエ。……ワタシは『スキュラ』という種族なの。宜しくね?」

ニュルリンッ

魔女「まあこの大陸だと亜人は珍しいものネ。東の大陸には亜人も多いのだけど」

男「それにコイツは結構見た目グロいしな……」ボソッ

魔女「あら、男クン?それは亜人種に対する差別発言かしら?」

男「あー、悪かった。今のは言葉が過ぎたよ」

魔女「言っておくけどネ、ワタシは身体のヌメリが完全に乾くと、綺麗な人間の足になるという――……」

奴隷娘「えっ、そうなんですか?」

魔女「……エロ同人をこの前読んだんだけど、アレってモン娘の良さ全然わかってないわよネ。コスプレAVでコスプレ脱がすみたいな愚行だと思わない?そもそもモン娘の良さというのは人間の身体では不可能なプレイの幅広さにあると思うのだけど――……」

男「何の話じゃい」

魔女「身体が乾いたら呼吸がしにくくなって弱っちゃうわヨ。霧吹きシュッシュッと」プシュッ

奴隷娘「……た、大変なんですね」

魔女「まあ、ワタシ達スキュラは元々海に暮らしているからネ。陸で暮らすのは少し難しいのヨ」

奴隷娘「ほえー……」

男「……だったら隣の港町に戻ったらいいだろうが」

魔女「男クン……貴方もよく知ってるでしょ?」

男「何が?」

魔女「ワタシ、磯のニオイ苦手なのヨ……イカ臭いのとかも無理だし」フーッ

男「な?こいつ変人だろ?下半身イカのくせに」

奴隷娘「それにしても……さえない引きこもりのご主人様は、魔女さんとどういう関係なんですか?」

男「誰がさえない引きこもりだ。……どうもこうも、ただの仕事上の知人だよ。ほら魔女」ガサッ

魔女「アラ?この羊皮紙の束は?」ガサッ

男「イッカクネズミの毒に関するレポートだ。領主のお偉いさんに渡してくれ」

魔女「あらあら、まとめてくれたのネ。助かるわー。あの毒についてはワタシも詳しく知りたかった事なの」

奴隷娘「……?……??」

魔女「……男クン、この子……」

男「あー、別の国から来たらしくってな。魔女についても知らないんだと」

魔女「へー、別の国……ふうん、よく見たら……フーン……」ジロジロ

魔女「……フフ、なかなか面白い子を拾ったわネ。男クン」ニコッ

男「あー、面白すぎて苦労してるよ」

魔女「ええっとネ、奴隷娘チャン。魔女ってどんな事する人か、知ってるかしら?」

奴隷娘「い、いえっ。ええと、魔法を使えるとしか……」ゴニョゴニョ

魔女「そうネ。魔女はその魔法を使って、自分の住んでる町を山賊やモンスターから守ったり、町の人の力になったり、あと魔法薬なんかでイタズラして人々を飽きさせないようにするのが仕事なの」

男「最後のはお前の趣味だ」

魔女「当然、それなりの地位はあるのヨ。……この町の領主サンとお話出来るくらいにはネ。けど……」

男「ああ。外国から流れ着いた素性のわからない俺みたいな若輩者は、領主と話をする権利すらねえ。……薬草学の知識だけは、魔女より遥かにあるつもりだがな」

魔女「だから、ワタシが間を取り持って、領主サンからの仕事を男クンに紹介してるのヨ。山に生息する動植物の毒について調べあげるように、ってネ」

奴隷娘「へえー……」

魔女「けどごめんなさい……今日はお仕事の話で男クンを呼んだんじゃないの」

男「ん、そうなのか?」

男「じゃあ、何の用で……」

魔女「実はネ……今、現在進行形で調合している薬なんだけど」グツグツ

男「そういやずっと鍋かき回してたな……」

魔女「この薬に必要な素材がネ、一つだけ……どーしても、どぉ~~してもっ男クンにしか用意出来ないの」

男「なんだ、そんな事か」

魔女「お願い……用意してくれる?」

男「ああ、俺の家にあるなら持ってくるけど……っていうか、何だ?その素材って?」

魔女「おち○ぽミルク」ニュルルッ

男「…………」

魔女「またの名をせい○き……とも言うわネ」

男「イカ刺しにしてやろうか」

魔女「落ち着いて、男クン。違うの、そうじゃないノ」

男「あァ?何がだよ」

魔女「別に、ワタシに中出ししろって事じゃないのヨ」

男「もしそうだったらお前バラバラにしてっからな」

魔女「この瓶に入れてくれたらそれでいいから」ハイ

男「簡単に言うな!お前な、こういうモンはな――……」

魔女「この瓶いっぱいいっぱいまで入れてくれたらいいワ」ニコッ

男「なおさら簡単に言うなやぁ!!!」

男「バカじゃないの!?お前……バカなんじゃないの!?」

奴隷娘「うわ、あまりの出来事にご主人様の語彙力がパッパラパーになっちゃってます」

魔女「アラ、男のコってそのくらい一日で満タンに出来るんじゃないノ?」

男「アホかお前、思春期男子でも不可能だわ」

魔女「ごめんなさいネ。ワタシ、そういう事にはうとくて……」フゥ

男「……え、お前……もしかして、その……経験無し?」

魔女「ウーン、オークとならあるんだけど」

男「ガッバガバじゃないっすか」

奴隷娘「ご主人様!ここは私に任せてください!すぐ満タンにシてあげますよ!」ガッシゴッシ!

男「あ痛タタタタタ!無理矢理股間を握りしめるな!!」

奴隷娘「じゃあ優しくならいいんですか!?」ハァハァ

男「俺の股間に触るんじゃねえ」

魔女「男クン……スキュラの触手って、粘液がローションみたいにヌルヌルしていて、すっごく気持ち良いのヨ?」ヌルヌル

男「い、いや興味無いっつーか……何しようが瓶いっぱいは無理だからな?」

魔女「アラ、残念ネ……キリンの首をへし折るパワー見せてあげようと思ったんだけど」ヒュンヒュン

男「俺のキリンさんが縮こまっちゃったよ」

奴隷娘「ご主人様!口でも、手でも、足でも、髪でも!何でも使っていいんですよ!」ハァハァ

男「だーかーらーやる気ないっつってんだろ」

魔女「もう、ワガママなんだから。じゃあワタシとヤってみる?」

男「勘弁して下さい」

魔女「じゃあ、どうやったらこの瓶に精液入れてくれるノ?」

男「だから!入れ無えって!言ってんだろ!この、痴女魔女があっ!」ガーッ!

魔女「?……あら失礼、男クン。……言ってなかったかしら?」

男「?……な、何が?」

魔女「別に貴方のじゃなくっても……馬のとかでもいいわヨ?」ニッコリ♡

男「……」

奴隷娘「……」

魔女「……」ニコニコ



男「……どういうつもりだテメェ……!」ギリギリ

魔女「ごめんなさい。ただ、童貞の男クンが慌てふためく可愛い姿が見たくって……♡」ニマニマ

男「お前本当ムカつくなー」

チャポンッ

男「ほら……馬小屋行って貰ってきたぞ」

魔女「ありがとう、男クン。ワタシが行くと足に干し草がベッタリ付いちゃうからイヤなのヨ。あー男クンがいて良かった♡」

男「殴りたい、その笑顔」

奴隷娘「うわ……こ、これが、せせせ……せーえき、なんですね……///」

男「うん、馬のな?」

魔女「オエップ……うげー、イカくさくて苦手だわ、これ……」ゲンナリ

男「下半身イカが何言ってんの?」

ボチャボチャ

魔女「あとはネコのヒゲと、セイレーンの歌声を入れて……」ボチャボチャ

奴隷娘(……歌声ってどうやって入れるんだろ……?)

魔女「弱火でじっくりかき混ぜながら、抱腹絶倒のギャグを聞かせたら完成ヨ」

男「相変わらず、魔女の作る薬は意味がわからん」

魔女「という事で、男クン!抱腹絶倒のギャグをどうぞ!」

男「なんでやねん」

魔女「ワタシのギャグは抱腹絶倒すぎて、鍋がひっくり返っちゃうのヨ」

男「しれっと嘘つきやがって」

魔女「仕方ないわネ。ワタシがギャグを言うわよ」

男「ああ、頼むからそうしてくれ」

魔女「ゴホン!……ついこの間の話なんだけど」

男「はい」

魔女「ワタシの彼がネ、『コイツでヒィヒィ言わせてやるぜ!』って言いながら……」

男「……言いながら?」

魔女「……一生懸命尿道に入れようとしてきた」

男「反応しづれェー」

魔女「フフ、どうやら完成したようネ」ドロリ

男「うわー、何とも言えない色してんな……」

魔女「さっそく味と効能について調べたいから、男クン飲んでくれる?」ズイッ

男「嫌だわ馬の精液なんか」

魔女「ウーン、困ったわネ……じゃあ奴隷娘チャン、飲んでみる?」

男「ウチの子に変なの飲ませようとしないで」

奴隷娘「あ、ごめんなさい。初めてはご主人様って決めてますので///」

男「お前も何をほざいてんのかなー」

男「っていうかこれ、何の薬なんだよ」

魔女「美容にめっちゃ良くってお肌ツルツルになって、体脂肪とかガンガン落ちて身体が骨格レベルで綺麗になる薬」

男「……」

魔女「ワタシ、こんなの使わなくってもすでに綺麗だから……ホント、美しさって罪よネ」フゥー

男「……美容の薬?」

魔女「エエ。骨格レベルで」

男「……」

…………

…………

ゴクゴクゴクゴク!

雑貨娘「ぷはーっ!この薬すっごく美味しいですねーっ!のどごしがすっごく良くって!」ンマー!

魔女「それは良かったワ♪」

奴隷娘(飲んだ……)

男(馬の精液飲み干しやがった……)

魔女「それで、身体に変化はある?」

雑貨娘「えー?んー……魔女さんにわざわざ直接持ってきてもらって何ですけど、別になんともありませんよ?」

奴隷娘「え?し、失敗ですか?」

男「なんだ、失敗か……(まあ骨格から変形したら、それはそれで困るしな……)」

魔女「うーん、困ったわネ。失敗したとなると……」

男「……何だよ、副作用でもあんのか?」

魔女「24時間後に口から触手が何本も生えてきちゃうノ」

男「雑貨娘ェェ!今すぐ効果発揮しろォォォオオオ!!!」

雑貨娘「いや無茶言わんで下さいよ!っていうか何てもん飲ませてんですか!!!」

雑貨娘「……ぐッ!?」ピキーン!

男「な、何だ?どうした?」

雑貨娘「ぐぐぐ……か、身体が……う、うわああああああ!」

ベキベキベキベキ!

魔女「フフフ……どうやら効果が出たようネ」

雑貨娘「わあああああああああ!!」

バッキィ――ン!!

男「な、何だ……どうなったんだ!?」

雑貨娘「あ、ああッ!!見てください、男さんっ!!」

男「何っ!?」



雑貨娘「足の巻き爪が、めっちゃ真っ直ぐになってます!!!」

男「思ってたより地味――!!!」ドビーン!!

テクテク……

男「ハァ……結局仕事は何も関係なくて、ただ魔女に振り回されただけか……」テクテク

奴隷娘「まあまあご主人様。お礼に魔女さんと雑貨娘さんに、薬草とか日用品とかいっぱいもらったじゃないですかー」テトテト

男「その薬草の束、たぶん中に媚薬成分とか幻覚成分とか入ってるヤツ混じってるから、安易に使うなよ」

奴隷娘「……なんでそんな危険なものが……?」

男「あいつの趣味だ」

奴隷娘「趣味」

男「タチ悪いだろ」

男「下らない事で一日無駄にしたな……ほら、さっさと帰って飯にするぞ。日が暮れてきた」スタスタ

奴隷娘「ま、待ってくださいご主人様~~」テトテト……

コトンッ!

奴隷娘「えっ?」

コロコロコロ……

奴隷娘「あっ!雑貨娘さんの自家製ジャムの瓶が……ちょちょちょ、ストーップ!どこ転がってくんですかーっ!」

テトテトテトテト……

コロコロコロ……

奴隷娘「ハァハァ……」テッテッテ

……コロンッ

奴隷娘「や、やっと止まった……ふう、よいしょっと」

・ ・ ・

奴隷娘「……あれ?おかしいですね……さっきまで、町には人がいっぱいいたのに……」

シーン……

奴隷娘「……?……誰もいません……あれ?ご、ご主人様は?」キョロキョロ

……アオオーン……!

ギャア!ギャア!……

奴隷娘「……困りました。迷子でしょうか……まったくー!ご主人様もはぐれるなんて、とんだイタズラっこですねっ!」

……ギギイ……!

奴隷娘「……うーん、私は町なんて初めてですが……ここは町の、裏にあたる部分ですかね?よくわかりませんがー」

ギギイ……ギイ……

奴隷娘「?……あっ、向こうで馬車が動いてます!ちょっと人通り多い所まで、道を教えてもらいましょう」テテテッ

ギギイ……ギイ……

奴隷娘「あの、すみま――……」





その馬車を見たとき、私の時が止まりました。
なぜなら、その馬車は、『馬車』なんかじゃなく……
いえ、しっかりとした馬車なのです。
宝石や、布や、きんきらきんのよくわからないもので装飾された、馬車なのです。

その『馬車』を……人が引いているのです。

奴隷娘「…………え」





腰布だけを巻きつけて、今にも死にそうな顔をした男が4、5人。
のろのろ、ずるずると馬車を引きずって、誰もいない路地を進みます。
馬車に乗るでっぷりとした男は、馬よりもはるかに遅いのに、そんな事は気にも留めないようでした。

でっぷりとした男の両脇には、みすぼらしい格好をした女が座っています。
いえ……座っているというよりも、『置かれてる』といった風な感じで……。
物のように身じろぎひとつしません。

でっぷりとした男は、そんな女たちの乳房を揉みしだきます。
よく見ると、男の股間に顔をうずめている女……
いえ、『少女』が……10歳にも満たないであろう少女がいるのが、わかりました。

馬車はしばらくのろのろと進み、陰気な店の前で止まりました。
男は、少女の腹を蹴飛ばしながら、ゆっくりと馬車を降ります。
馬車を降りる時に使った『台』は、隣にいた女の背中でした。
素肌を革靴で踏みしめられた女達は、痛みで顔を歪めます。

「やっぱり、駄目だな……こんな死にかけどもじゃあ、満足に遊べやしない」

男の口からは不満が漏れ出ますが、そんな言葉とは裏腹に、口角は釣り上がり、太った腹はくっくっという笑い声を刻みます。
そんな男を待ち受けていたのは……
私をご主人様に差し渡した、奴隷商でした。

「ややっ、こいつは領主の旦那。本日もお日柄が良く……」

「おべっかはいい。実は、飼ってたのが何匹か死んでな」

「またまた旦那。非道い使い方をしたんでしょう?飼い方はご購入いただいた皆様のご自由ですが……旦那、私の商品をそう乱暴に使われるとですね……」

「うるさいやつだな。この町に来てまだ数日の若造が……誰のお陰で商売出来てるか、わかっているのか?」

「へえ、こいつは失礼。言葉が過ぎました」

「全く……私はただ、ちっとも働かない奴隷がいたから、暇つぶしにオニムカデを膣に入れてみただけだ」

「はあ」

「まさか、中から食い破られるとは思わないだろう?もったいない使い方をしたもんだ……あいつの口は具合が良かったからな。今でも首だけは飾っているが」

「……」

「ともかく、男の奴隷を数人。あと女だ。丈夫なのが良い。オニムカデを膣に入れたら、ムカデの子を孕むくらい丈夫なのがな」

「左様で……」

「ところで……おい、奴隷商」

「ヘエ、何でございましょう?」

「あいつは商品か?」



刹那

呼吸が出来なくなりました

だって、その

でっぷりとした男は

私を――……



指差して…………

「!!……いえ、あいつは……」

「ドウ見ても奴隷だ……小奇麗な格好はしているが、あの首輪は奴隷の証だ。なあ?」

「いえ、旦那……あいつはその、先客が……」

「金髪碧眼でなかなか整った顔立ちをしている。珍しいな。いくらだ?言い値で買ってやる」

「旦那、旦那……話を聞いて下さい……」

「何処まで調教している?ン?下の具合はどうなんだ?アンナ可愛らしい奴隷なんだ。まさか手付かずって事ァあるまい……」

「……」

「最近は私も忙しく、わざわざ開発するのもおっくうでな……手付かずの女はサイクロプスに与えたりしているが、これがまた傑作だ……高いカネ払って買った生娘が、荒々しい獣に蹂躙され、股から血を流して死ぬ所を見たことあるか?やめられんぞ……快感だ。思い返すだけで射精する」

「……」

「ところで……あいつは処女か?」



「た、たす……助け……!!」

グイッ!!

奴隷娘「ヒッ!――……」ビクッ!



男「おい、お前……なんで裏路地にいるんだ」

奴隷娘「あっ、あっ!……ご、ご主人様っ!!」

男「……ほら、帰るぞ。ったく……」ギュッ

奴隷娘「は、はい!……はい!……はい!……」

男「……」ジロリ

奴隷商「……」

「……」

スタスタスタ……

・ ・ ・

奴隷商「……見た通りです、旦那。あいつはもう買い手がいましてね……申し訳ありませんが……」

領主「……フーン……そうか……」

奴隷商「代わりと言っちゃあナンですが、昨日ケンタウロスの奴隷を仕入れましてね!いや、こんな珍しいモノと出会えるとは、旦那はラッキーガイですな!ハハハ……」

領主「……あの男」

奴隷商「……はい?」

領主「……山に住んでる、偏屈植物学者か」

奴隷商「ええと……まあ、そうですナ」

領主「フウン……なるほど、なるほど……」

奴隷商「?……あ、あの……?」

領主「あの男が、なあ……なァるほどォ……これはこれは、面白い……クックック……!」

…………

…………

男「……」

奴隷娘「ふう、ふう……よいしょ、よいしょ……」ゴシゴシ

男「……あー、奴隷娘?」

奴隷娘「は、はいっ!なんでしょうっ!?」ビクッ!

男「いや、特に何も無いんだが……」

奴隷娘「あの、すぐに床掃除終わらせますのでっ!ええと、これが終わったら次は本棚の掃除を……」ブツブツ

男「あー……その、なんだ」

奴隷娘「?……はい」

男「……雑巾から水がポタポタ垂れて、せっかく掃除した床汚してるぞ……?」

奴隷娘「あ……ああっ!も、申し訳ありません、申し訳ありませんっ!」ペコペコ!

男「……」

男「奴隷娘の様子がおかしい」

ドーン

雑貨娘「……商品売りに来た私に、一番最初に言う事がそれですか」

男「いや、同じ女性だからこそわかる事とかあるのかなーって思って……」

雑貨娘「はあ……で、おかしいっていうのは、具体的にどういう感じなんですか?」

男「……聞いて驚くなよ……」

雑貨娘「?……は、はい」ゴクリ

男「あの奴隷娘が……真面目に仕事頑張ってるんだ……!」

雑貨娘「……いやビックリだけど……ビックリなんだけどさ……」

男「まあ、真面目にやっても凡ミスは多いんだけどさ」

雑貨娘「駄目じゃないですか」

男「けど、なんていうか……今までは失敗しても、笑って誤魔化してたんだけど」

雑貨娘「はあ……」

男「最近はなんか、必死に謝ってきてさ……俺、なんか怖がらせるような事したか?」

雑貨娘「うーん、どうでしょう?機嫌が悪いとか、そーいう事じゃないんですか?」

男「機嫌が?」

雑貨娘「ほら、毎晩奴隷娘ちゃんを満足させずに、自分だけ気持ちよくなって先に寝てるとか……」

男「手ェ出した覚えはねえぞ」

雑貨娘「奴隷娘ちゃんの様子がおかしいの、いつくらいからなんですか?」

男「ええと……たしかあれだな、町に出かけて、帰ってから……」

雑貨娘「えーっと、一週間くらい前ですね。町でなんか変な事したんじゃないんですかー?」

男「何もしてねえよ」

雑貨娘「ホントですかぁー?酒場のおねーさんにイロ目使ったとか、魔女さんの悩殺ボディにメロメロになったとかー」

男「だから無ェーっつーの。……ん?待てよ」ピタッ

雑貨娘「へ?」

男「町……って、もしかして…………」

奴隷娘「はぁ、はぁ……よいしょ、よいしょ……!」

ゴシゴシ

奴隷娘「仕事、しないと……いくらご主人様がやさしくても、私は……『奴隷』なんだから」

ゴシゴシ

奴隷娘「ご主人様に、気に入られないと……わたし、は……また……『あの場所』に……」

ゴシゴシ

奴隷娘「……地下牢で、嬲られる……『奴隷』……あの場所に、堕ちてしまうから……!」ジワッ

ポタポタ……

奴隷娘「!……い、いけない。床が……汚れちゃう」

ゴシゴシ

奴隷娘「ふぅ、ふぅ……ええと、ここの掃除が終わったら、次は……」

グラッ……

奴隷娘「コホッ、ケホケホッ。ええと、次は……あれ?つぎは……」

ヨロヨロ……

奴隷娘「な、なんでしょう……あたまが……くらくら……」

ガチャッ

男「おい、奴隷娘。あのな――……」

ドサッ!

男「……え?」

奴隷娘「……う……」

グッタリ……

男「――奴隷娘ッ!?おいっ!しっかりしろッ!!」ダッ!

…………

…………

男「……38度。風邪……だな」

奴隷娘「うー……ケホ、コホ」

雑貨娘「び、ビックリしたー……奴隷娘ちゃん呼びに行ったと思ったら、男さんの必死な声が聞こえたから……寿命縮まりましたよ」

男「悪かった。ハァ……最近頑張って働いてたからな。前の主人の時の疲れもあっただろうし……まあ、しっかり休め」

奴隷娘「うう……こんな時に風邪イベントが起こるなんて……ケホ!」

男「おいおい、あんまり喋るな。ノド痛めるぞ」

奴隷娘「ご、ご主人様……もしサンドイッチを食べさせてたなら、ゲームオーバーですよ。大丈夫ですか……ケホ」

男「お前が大丈夫か?」

雑貨娘「何言ってるの?」

奴隷娘(まあ、風邪という事なら仕方ありませんね。しばらくはゆっくり……)

奴隷娘(……あれ?風邪の私って、もしかして……役立たず?)

奴隷娘(そ、そうです……仕事もせずだらだら寝てるだけなんて、そんなの……さっさと何処かに売るか捨てるかして、新しい奴隷を買った方がいいに決まってます……!)

奴隷娘(結局私は……最後までご主人様のお荷物のまま、死んでいくんですね……!)ジワッ



奴隷娘「……うっうっ……うえーん……!」シクシク

男「奴隷娘、リンゴすりおろしたの持ってきたぞ……って、何泣いてんだ?」

奴隷娘「も、申し訳ありません!すぐ泣き止みます!」ゴシゴシ

男「いや、泣きたいなら泣いてもいいんだが……あのな?」

奴隷娘「は、はい」

男「……お前、この間町に行った時……裏路地で、気分が悪くなるモンを見ちまったんだな?」

奴隷娘「!……え、あ、あの……」オドオド

男「……裏路地は治安が悪く、表立った商売が出来ない店も多い。確か、奴隷商の店もあったはずだ」

奴隷娘「……」シュン

男「……そこで、何を見たのか俺は詳しく知らねえけどさ。けど……」

男「俺は少なくとも、成り行きとは言え預かったお前を……家族だと思って、接してるよ」

奴隷娘「!!……」

男「だから、心配すんな。酷い事は絶対しない。そりゃあ、仕事とか雑用とかミスしまくったら怒るけどな……」

奴隷娘「……はい」

男「だから……とにかく、リンゴを食え。んで、風邪早く治しちまえ」

奴隷娘「……」

男「……わかったな?」

奴隷娘「……はい……はい゛……!」ポロポロ……

雑貨娘「そーだよー奴隷娘ちゃん。男さん、異常なくらい優しーんだから、怖がったら駄目だよー」ヒョコッ

奴隷娘「あ、雑貨娘さん……」

男「お前はもういいから、外にいろよ……」

雑貨娘「男さん、結構自分の顔が怖い事、気にしてるんだからねー。怖がったらドーテーグラスハートが粉々になっちゃうよー。優しくしてあげなってー」

男「おいうっせえぞケツ穴女」

雑貨娘「まあジパング出身の人の特徴ですよね。その切れ長の目とか、のっぺりした顔とか」

男「お前ら中央大陸の人間が凹凸激しい顔してるだけだ」

雑貨娘「そしてアソコは凶悪なんだから、ホンット暴れん坊ショーグンですよね///」

男「お前俺の股間見たこと無えだろー」

雑貨娘「それはそうと男さん、お客さん来てますよー」

男「は?……それ早く言えよ!」

雑貨娘「いや、いい雰囲気だし邪魔しちゃ悪いかなーと」

男「そういう気遣いはいらねえ」

雑貨娘「とりあえず、お部屋で待ってもらってますよ」

男「ああ……じゃあすぐ行くよ。奴隷娘、ゆっくり休んでろよ。また来るから」ナデナデ

奴隷娘「ふぁい……」モゾモゾ

スタスタ……

男「で、お客さんって誰だ?またサムさんか?」スタスタ

雑貨娘「いやー、女の人でしたよ?」

男「……女?」

ギイ……

男「どうも、お待たせしました……って」

奴隷商「いえいえ旦那。ちっとも待っていませんよ。いやしかし、良い家にお住みですなあ……」

バン!

男「アンタ……奴隷商の」

奴隷商「ハイ。ルネコと申します」ペコリ

男「いや名前はどーだっていい」

奴隷商「歳は28歳、心は夢見る少女です///」ポッ

男「そーいうのもすごくどーでもいい」

コポコポ……

雑貨娘「お茶淹れましたよー」コトッ

奴隷商「やや、こいつはどうも。……いやしかし旦那。先日は申し訳ございませんでした……お連れの娘に嫌な思いをさせまして。あ、これお詫びの品です」ペコリ

男「ああ、こいつはご丁寧に……っていうか奴隷娘のやつ、最近元気ないと思ったら……やっぱり原因これか」

奴隷商「いや本当申し訳ございません。羽振りはいいんですが、随分手癖の悪い客でして」

男「……いいのかよ、客にそんな事言って」

奴隷商「……いいんですよ。本当は、私だって……あんな客蹴飛ばして塩まいてやりたいモンなんですよ……けどねぇ……うう……」グスッ

男「……」

奴隷商「商売の権利をつきつけられたらへーコラ従うしかない訳でして……本当は私も、大切な商品を信頼出来る方に売りさばきたいのに、うっうっ……!」サメザメ

男「あのすみません、泣くのやめてくれませんかね……?」

男「しかし、営業権持ってるとかあの客何者だ?奴隷商ギルドのお偉いさんか?」

奴隷商「いえいえ旦那、あの方はこの町の領主様ですよ。この町のあらゆる権利を持っているんです」

男「!!……」ピクン

雑貨娘「え、領主様が貴女の店に来たんですか?すご……滅多に外出しない事で有名なのに」

奴隷商「ええ、あの方は謁見出来る方すら数少ないヘンクツ者ですからね……ですが、私の店にはよく来て下さいますよ。……よく『壊す』ので」ボソッ

男「……あの男が、領主か……」

奴隷商「へえ、そうです」

男「……変態性癖で有名の」

奴隷商「変態性癖で有名ですねェ」

雑貨娘「貴族としては正しいんだろうけどね。奴隷遊びが派手っていうのは……」

男「……」

雑貨娘「お、なんか男さんが珍しく真面目な顔してる」

奴隷商「そういえば旦那は、魔女さんを通して領主様から仕事を受けているんでしたね?お目見えするのは初めてで?」

男「ああ……初めてだ。あんな顔してたとはな……」

雑貨娘「……男さん?」

男「……あいつが、俺の仕事を……」ブツブツ

雑貨娘「……男さん?おーい?」

男(あいつが……表向きは、さらなる医学と薬学の発展のため、俺に仕事を依頼し……)

男(裏では、俺の調べた毒薬を奴隷や乞食に投与し、のたうち回るのを見て楽しんでいる……領主か)

奴隷商「……ふふふ、旦那。なにやら難しい事考えていますねェ?」

男「……ああ。ああいう男がいるから、この大陸から奴隷という存在が、いつまでたっても消えないんだ」

奴隷商「ほお?」

男「俺は……自分の研究が、いつか人々のためになる事を願って日夜努力している」

雑貨娘「そりゃあ……なりますよ、絶対。『いつか』なんかじゃない。だって男さんの研究で、助からなかった命がいくつも助かってるんですよ?」

男「……そんな、努力する弱者を踏みにじるのは……いつだって『強者』だ」

奴隷商「……」

奴隷商「なにやら……難しい事が、過去におありで?」

男「別に……下らない話さ」

雑貨娘「……」

男「よくある話……俺の生まれた村は、原因不明の中毒が蔓延していた。それが、井戸の底に生えるコケが原因だと調べあげ、解毒薬まで作ったのに……若者の俺が作った薬は、認められなかった」

雑貨娘「え……」

男「村から少し離れた所にある、一番大きな都で懸命に勉強して、必死に作り上げたのにな。……村は無くなったよ」

奴隷商「……」

男「それからもっと勉強して、才能があれば若者でも認められるこの土地で、俺はまた頑張ってるって訳だよ」

奴隷商「それはそれは……」

男「だから俺は……俺だけは、弱い者の味方にならないとならねーんだ……」

男(『奴隷』……『領主』……『毒』……いつか、決着つけないとな……)

奴隷商「ふふふ……いやあ、今日は良い日ですなァ。旦那の思い出話が聞けるとは」

男「……別にそう面白い話でもないだろ」

奴隷商「いやいや!これで合点がいきましたよ。旦那と私が初めてお会いした時の事ですよ!」

男「……ああ、その事なんだけどさ……」

雑貨娘「あ!それすっごい気になります!っていうか、お二人はどういう関係なんですか?」

男「いや、実は俺……全然貴女のこと覚えてないんですけど……」シドロモドロ

奴隷商「いやいや旦那!冗談キツいですよォ~!ほら!5年ほど前の話です!」

男「……5年前?……俺がこの大陸にたどり着いた頃か……?」

奴隷商「あの時、私らは乗り合いの馬車で一緒になりまして、狭く重苦しい車内で一言もしゃべらず、ゴトゴトと山道を進んでおりました……」

男「……ああ……え?」

奴隷商「日が傾きかけ、そろそろ町へ着こうかというその時!現れたのはコボルトの山賊!車内に湧き上がる悲鳴!泣き叫ぶ声!」

男「いや、待って……あったよ。そういう事あったけどさ……」

奴隷商「しかしその時!私にナイフを向けたコボルトが、まさに覆いかぶさって来ようというその瞬間!立ち上がる旦那!振り回すはジパングの武器、刀!」

雑貨娘「お、おおー……!!」

奴隷商「あれよあれよという間にばっさばっさとコボルトの群れをなぎ倒し、追い返し……肩で息をしながら、私に手を差し伸ばして『怪我はないかい』……いや、シビれましたよ旦那!伴侶とするならこういう男と……と、思ったもんです!」

男「……うん、あったよ。あったさ。……あったけどさ……」



男「たしかあの時助けた人……ビックリするくらいの美人だったんだけど」

奴隷商「テレますぜ、旦那///」

男「何がどうしてこうなったん……?」

雑貨娘「ていうか男さん、強かったんですね」

男「俺の生まれた国、男子は剣術道場に通うのが普通みたいな感じなんだよ……最近は実験ばっかやってっからなまってるよ」

奴隷商「あの時の旦那の姿、そりゃあたまらんもんがありましたねえ。絵画にして飾りたいくらいでしたよ」

男「言いすぎだ」

奴隷商「いえいえ、まさに百戦錬磨の修羅といった姿で、向かうところ敵なし!男の中の男!」

雑貨娘「ほうほう!」

奴隷商「……なのに、未だ股間の刀は未使用新品ナマクラときてるもんですから……私ゃ不憫で不憫で」グスッ

男「たたっ斬るぞ」

奴隷商「そんな旦那に私ゃホレこみましたんでね。あの娘はその御礼です……自由に扱ってやって下さい」ペコリ

男「あいつが御礼かあ……なんかなあ」ウーン

奴隷商「?……何かありましたか?体の相性が悪いとかで?」

男「いやヤってねえよ。……あのさ」

奴隷商「はい?」

男「あいつ……何なの?」

奴隷商「……『何なの?』とは、どういった意味で?」

男「処女のガキのくせに耳年増で、薬草学に異常なくらい詳しい」

雑貨娘「男さんだって童貞の童顔じゃないですか」

男「お前は黙ってろ」

奴隷商「例の、東の大陸の戦争でね……流れ着いたのを、となり町の貴族に卸したのが最初です」

男「ふーん、やっぱ東の大陸出身なのか」

奴隷商「佇まいがなにやら高貴な身分の出である気がしましてね……奴隷商のカンというヤツですわ。高値で売らせていただきました。しかし……売った相手が悪かったですな」

男「……たしか、虐待を……暴力、受けてたんだよな」

奴隷商「最初は性奴隷のつもりだったそうですが、ちょっと問題がありましてね」

雑貨娘「な……何があったんです?」

奴隷商「奴隷娘のやつ、貴族のイチモツを見て……笑ったんです。鼻で。『プッ!』って」

男「そりゃ立ち直れんわ……」

奴隷商「そこからはまあ、暴力を受けて一年と少しですか……見るに見かねて買い戻そうかどうかと考えた所で、貴族の男がポックリ死にやがりましてね」

男「はあ……そんな事が」

奴隷商「私もこんな商売やってはいますが、悪魔や鬼じゃあ断じて無いです。次こそ、ちゃんとした方にもらって欲しいと思いましてね。旦那にさし上げた次第です」

男「……」

奴隷商「ま!しかし売っちまったからには、後は旦那にお任せしますよ。あいつも『そういう事』は興味津々ですからな。シッポリやっちまった方が喜ぶかもしれませんぜ」

男「あのな、俺は――……」

<ご、ごしゅじんさまぁ……ごしゅじんさまー。けほけほ

男「……何だ?あの野郎……」スタスタ

ガチャッ

男「どうした?気分でも悪いのか?」

奴隷娘「いえ、あの……人肌恋しくて///」

男「知ったこっちゃねえ」

奴隷商「では、そろそろおいとまさせてもらいやしょうか……その子のお体に障るといけませんしね」

雑貨娘「あ、じゃあ私もー」

男「はあ……どうも」

奴隷商「旦那、私はね……こんな商売してますが、売っちまった子達には……幸せになってほしいと、思っておるんです」

男「……」

奴隷商「どうか、その子を宜しく頼みますよ」

男「……ああ」

奴隷娘「……あの、ご主人様?」

男「何だ?」

奴隷娘「私の幸せっていうと……こう、温かい家庭をですね」

男「そんなん俺に言われても困るわ」

男「ったく……誤解がとけたと思ったら、またいつもの調子に戻りやがって」

奴隷娘「てへぺろー」

男「お前、ちょっとしおらしい方が可愛げあるんじゃねえか?」

奴隷娘「可愛げあったらエッチ出来ますか!?」

男「出来る訳がない」

奴隷娘「ちぇー……けほけほっ」

男「ああもう、お前風邪なんだから大人しくしてろ。ほら氷枕ずれてる」ゴソゴソ

奴隷娘「あの、ご主人様……のど乾きました……けほ」

男「はいはい……」

奴隷娘「ご主人様の黄金水を……それか、おち○ぽみるく……ゲホ!うぐー……」

男「ボケんでいいから大人しくしてろっつーの」

男「ほら、水だ。……飲めるか?」

奴隷娘「く、口移し……」

男「身体起こしてやるから、自分で飲め」

奴隷娘「うー……こく、こく……」

男「よいしょ……他にして欲しい事とかあるか?腹減ってないか?」

奴隷娘「……ご主人様、その……お仕事は、大丈夫……ですか?」

男「休む」

奴隷娘「……レポートの締め切り、近いはずじゃ……」

男「それがわかってんなら、アホなボケばっか言わずに早く風邪治せ。ったく……」

奴隷娘「……えへへ……」モゾモゾ

男「……何だよ」

奴隷娘「いえ、その……うれしくって」

男「……はいはい」

…………

奴隷娘「……うう……ハァハァ……」ダラダラ

男(……ちょっと休めば治るかと思ったが、どんどん酷くなってるな……熱も38度5分に上がってる)

奴隷娘「ご、ごしゅじんさま……ごめんなさい。なんか……ちょっと、しんどいのが、ひどくて……」ハァハァ

男「しゃべるな。濡れタオル変えるぞ……今暑いのか?それとも寒いか?」

奴隷娘「ちょっと、あついです……それでなんか、ねむれなくって……」ハァハァ

男(……動植物による毒なら、薬を調合出来るが……風邪やウイルスは専門外だ。こりゃ医者呼んだ方がいいかもな……)

奴隷娘「あのー、ごしゅじん……けほっ、こほっ」

男「なんだ?無理してしゃべらなくていいぞ」

奴隷娘「その、からだが……あせで、きもちわるくて……」

男「……」

男「あー……そのまま放置して身体を冷やしても駄目だな、うん」

奴隷娘「はい……けほこほ」

男「……ちょっと待っててくれるか?」ガタッ

奴隷娘「?……は、はい」

男(っべー、こんな事なら雑貨娘さんに居てもらうんだった。町まで行って雑貨娘さん呼びに行くのに、どんなに急いでも20分はかかる。……その間奴隷娘を放置する訳にいかんぞ)

スタスタ

男(ここは俺が着替え……っていうのはちょっと、アレだろ、駄目だろ色々と。身体拭いたりとかもしないといけないけど、駄目だろ。なんか……駄目だろ)

スタスタ

男(いやしかし俺は主人な訳で、何したって許される訳で、しかもこれは医療行為な訳だ。だから問題は無い……が、心の準備がだな……)

スタスタ

男(……いや、これは別に、俺が性経験が無く女性に対して耐性が無いって事が関係する訳ではない訳でありまして、すなわち俺はこういう経験皆無な訳で訳な訳でして……あれ?俺何言ってんの?あれ?)

スタスタ

奴隷娘「……ご主人様?あの……さっきから、同じ所ぐるぐる回ってますけど……?」

男「……どうしよ……ど、どうすりゃいいんだ……!?」

奴隷娘「……どうすりゃと言われましても……ゲホッ!……ハァハァ」

男「よ、よし!今からひとっ走り町まで行って、雑貨娘さんと医者呼んでくるからな!」

奴隷娘「え?……雑貨娘さんは、べつに……」

男「いいから大人しくしてろ!俺が本気出せば町まで10分で行ける!うおおおおお――……」



???「その必要は無いワ!男クン!!」

グワッシャ――ァン!!!

男「うお――ッ!?窓ガラスぶち破ってきた――!!?」

スタッ!

ニュルンッ

魔女「フフフ……箒に乗ってワタシ参上!」バーン!

男「なっ……魔女!?」

魔女「モウ、男クン!窓ガラス割ったせいで足ケガしたワ!医療費ちょうだい!」プンプン

男「窓ガラス弁償しろよお前」

魔女「どうも、こんにちは。みんなが待ってたヒロイン・魔女ヨ」ニュルッ

男「待って無えよ。帰ってくれ」

魔女「もー、男クン!テレなくってもいいのヨ?」

男「テレてねえよ。お前トラブルメーカーだから嫌なんだよ」

魔女「トラブルなんて起こす気ないわヨ!」プンプン!

男「……ホントかよ?」

魔女「……ToLOVEるなら起こすかもしれないけど……♡」

男「やっぱ帰ってくれないかなあ」

魔女「男クンのピンチを察知してはるばるやって来たのヨ」ニュルリンッ

男「俺っつーか、奴隷娘がピンチだな……」

奴隷娘「あ……まじょ、さん……はぁはぁ……」クタッ

魔女「んー……上気した頬、汗、少しはだけた胸元……」

男「すごい熱なんだよ。お前医学の知識あるのか?」

魔女「……おめでたかしラ?」ボソッ

男「待って、エロい事したから汗かいてるんじゃないの」

魔女「今日も男クンのツッコミは冴えてるわネー……」シミジミ

男「やっぱ帰れよお前」

魔女「まーワタシに任せなさい。熱の治療の前に……まず服を着替えさせないとネ」

男「おお、やってくれるのか。……変な事すんなよ?」

魔女「しないわヨ!ワタシだって空気くらい読むワ!」

男「……ならいいんだけど……」

魔女「さーて!奴隷娘チャン?お着替え……しましょうネェ~~?」ニュルンニュルンッ

男「なんで着替えに足の触手使うねん」

男「人間の腕使えばいいだろ!今熱ホントやばいの!!」

魔女「待って男クン、これには理由があるノ」

男「理由?」

魔女「奴隷娘チャンは汗で身体が少し汚れてるワ。このままだと、汚れから違うバイ菌が身体に入っちゃうかもしれない」

男「……タオルで拭けばいいだろ。手で」

魔女「フフフ……実はワタシの触手は、どんな汚れでも吸い付けて綺麗にしちゃうスグレモノ!これなら手で取り除けない所の汚れも綺麗サッパリスッキリコン!!」

男「な……そんな効果が!?」

魔女「……だったらいいなーって思ってるけど、実際はイカくさい粘液が出てるのよネー……」フゥー

男「願望!?」

男「お前……もう本当なんやねん……」

魔女「待って男クン。だって仕方ないじゃない」

男「何が!?」

魔女「奴隷娘チャンの汗を拭くという大役を、スキュラであるワタシがやる事になった……」

男「……うん」

魔女「……ってなったら、触手であんな事やこんな事や、エッ!?まさか!そんな事まで!?って事をヤらないと失礼でショ!?きっとみんなもそれを求めているはずヨ!!」

男「みんなって誰やねん」

魔女「ネエ!?そう思ってるわよネ!みんな!?」クワッ!

男「誰に向かって話してやがる」

奴隷娘「あの、もう何でもいいんで……きがえを……ごほ、ごほ」

魔女「クッ……マズいわネ、男クン」

男「は?……何が?」

魔女「結構適当な事言ったら、なんか思いの外期待されて引くに引けなくなっちゃったワ」タラリ

男「ゴメン、何の話をしてんの?」

魔女「ワタシにはわかるのヨ……世にいる魔法使い達が望んでるノ。『触手陵辱しろ』って」

男「たぶんお前の気のせいだよ」

魔女「ヘタレのあなたは黙ってなさい!ここからはワタシ・オン・ステージよっ!」ニュルニュルッ!

男「やめろお前アホー!熱やばいっつってんだろ!!」

シュルルッ!

奴隷娘「んっ!……」ピクンッ

魔女「おほー♡これはなかなか……きゃしゃな身体に見えて薄ーい贅肉が……下腹がぽっこりしてるのがいいわネ」ジュルリ

モミュモミュ♡

奴隷娘「あっ……はぁ、はぁ……ま、まじょ……さん?」

魔女「ンー、胸はちょっぴり残念かしらネー。吸盤で吸ったら大きくなるかしら?」ニュルポンッ

チュウウーッ♡

奴隷娘「やっ!ちょ……そこは、ああ……///」

魔女「ハァハァ♡ええのかー?ここがええのんかー?ウフフフフフフ」ニュルニュル

シュルルルーッ

奴隷娘「はぁはぁ……うう、恥ずかしいです……その、わたし、汗……かいてますし……」

魔女「心配しなくていいワ。ワタシが全部綺麗にしてあげるから。それにしても綺麗な足ネー。こればっかりはちょっと嫉妬しちゃいそう……」ニューッ

ナデクリナデクリ

奴隷娘「うう……ハァハァ……」

魔女「ウフフ。良いわァー若返る気分だわー。さーてと、ではそろそろ、秘密の花園なんかを…………!」

魔女「って、エエーッ!!?こ、この子……!!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 

魔女「結構本気で熱ヤバいんだけど!!?」ガビーン!

男「いや俺それ何回か言ったよ!!?」ドビーン!

・ ・ ・

魔女「……わかったワ。この病気……『ドライモル病』ネ」ニュルッ

奴隷娘「はぁ、はぁ……」

男「……初めて聞く病気なんですけど」

魔女「東の大陸では結構ポピュラーな病気ヨ?人に感染した例は無いけど」

男「……どういう病気なんだ?」

魔女「最初はただの軽い風邪かと思ったら、どんどん熱が上がっていって、最終的に……」チラッ

奴隷娘「はぁ、はぁ……」

魔女「……『木』になるノ」

男「……『木』ぃ?」

魔女「そう。樹木」

男「……それ、やばくね?」

魔女「ヤバいわヨ。正直早く帰ってワクチン打ちたいワ」

魔女「まあ自分の事は安心しなさい。さっきも言ったけど、人へ感染した例はないかラ」

男「目の前で例外起こってんじゃねーか」

魔女「さすが男クン、イタい所突くわネー……」

男「……で、治療法はあるのか?……このまま、木になるまで見てるしかねーのかよ」

魔女「もちろんあるわヨ。とっておきの治療薬があるノ」

男「治療薬?」

魔女「男クンのせいえk」

男「今冗談言ってる場合じゃねーだろう?」ガシッ

魔女「待って男クン今のはほんの茶目っ気でぃたたたたた!アイアンクローはやめて!!」ジタバタ

男「ほら、さっさと治療薬出せ」

魔女「そう簡単に言わないでヨ。っていうか、今から調合しないといけないワ」

男「なおさら冗談言ってる場合じゃねえじゃん」

魔女「大丈夫ヨ。あ、男クン。ちょっとカーテン閉めてくれる?」

男「?……こうか?」シャーッ

魔女「ドライモル病はネ、東の大陸にいるドライアドのみかかるウイルスが、他の種族にうつって行って出来た病気なノ」

男「……つまり、元は植物の病気って事か」

魔女「そう。だから、植物に悪い影響出るようにすれば、症状は治まるワ。ほら男クン、栄養分を与えないようにして、あと悪口言って!そしたら植物って萎れるらしいワ!!」

男「お前本当大丈夫なんだろうな?」

魔女「さて、じゃあさっそく作っていくわネ。男クン、大鍋と薬草は?」

男「研究室にあるよ……っていうか、素朴な疑問なんだが」

魔女「何?」

男「お前魔女だろ?こう……魔法の杖でチョチョイのチョイって、病気治したり出来ないのか?」

魔女「フ~~……やれやれね。男クンってば、魔法の基礎知識も無いんだから……」ヤレヤレ

男「は?」

魔女「あのネ、確かに魔法で怪我を治したりする事は出来るワ。けどそれは、その人の治癒力や生命力を促進させているだけなノ」

男「……はあ」

魔女「だから、例えば病気とか風邪の人に、治癒の魔法を使っちゃうと……」

男「……使っちゃうと?」

魔女「風邪のウイルスがめっちゃ元気になって、最悪死にます」

男「魔法怖ェー」

魔女「っていうか男クン、本当に魔法の事知らないのネー」

男「才能がないとなれないんだろ?あと、マナがないとなれないって……」

魔女「才能は本当だけど、マナ……生命のエネルギーなら、誰でも持ってるワ。魔法石を使ったバスタブとか、男クン使えるでしょ?」

男「あー……そういやそうだな。あれはマナに反応して作動するんだっけか」

魔女「実は、ワタシ達魔法使い・魔女と普通の人とでは、体内のマナ量はほとんど一緒なのヨ」

男「……そうなのか?」

魔女「違うのは、それのコントロールの仕方くらいネ。あとは、マナの流れを感じられるかどうかって事かしら」

男「マナの流れねぇ……」

魔女「ワタシ達の持つ魔法の杖は、軸にユニコーンの角やグリフォンの羽なんかを使っていて、マナを増幅させる力を持ってるノ」ピシッ

男「へー……」

魔女「で、この一番上の所には、何も力が込められていない、『無』の魔法石が埋め込んである。この魔法石にマナを通して、火や水なんかに変えるって訳ネ」

男「ふーん……」

魔女「大地や木々からマナの流れを感じ、それをコントロールし、自分のマナと合わせ……体内で練り上げ、杖でそれらを様々なものに変える。それが魔法なのヨ」

男「なるほど……」

魔女「亜人の中には、杖を使わなくても魔法が使える存在がいるらしいけどネ。吸血鬼とかエルフとか人魚とか。まーああいうのは高嶺の花ってヤツよネ。滅多にお目にかかれないワ」

男「そうなのか……」

魔女「だから、魔法使いになりたかったら、自身のマナを感じ、生命力を伸ばす生活をネ……具体的に言えば、人間の三大欲求に忠実に生きて、それでいて知識を――……」

男「なあ、治療薬作らんのか?」

魔女「わかったわヨ……男クン、ホントつまらない人よネー」フゥ

男「ほっとけ。今うちの子が苦しんでんだよ」

魔女「あら。奴隷娘チャンの事を『うちの子』って……あらあらあら。ウフフフフ」ニマニマ

男「ぶっ飛ばしてえこの軟体動物」

魔女「まあ、そろそろ冗談抜きにして作っていこうかしらネ。えーっと!材料は……クサカゲロウ、ヒル、満月草に、ニワヤナギ」

男「クサカゲロウとかあったっけか……とりあえず鍋に入れてくぞ」ポチャポチャッ

魔女「あとはー……二角獣の角の粉末、毒ツルヘビの皮の千切――……」

男「……結構高級なもん使うなあ……」ゴリゴリ

魔女「……あ」

男「?……どうした?」

魔女「あちゃー……今の、ポ○ジュース薬の作り方だったワ」

男「ポリ○ュース薬!!?」

魔女「ワタシとした事が、某有名ファンタジーにゴマすっちゃったワ。てへぺろっ♡」

男「んなのどうでもいいから、マジでキチンと作ってくれねえかな」

魔女「わかったわヨ。今度は間違わないワ……えーっと、ペガサスの羽、コブラの毒一滴、コナラの樹液にケルピーの脂」

男「ペガサスとかケルピーとか、めちゃくちゃ高いんだぞ……ほら、鍋に入れるぞ」ドサッ

魔女「これらを水で煮込むんだけど……面倒ネ。魔法で水出すワ」スチャッ

男「お、魔法使うのか」

魔女「コホン。……『水精ウンディーネよ。我スプラ・T・ウォーヌの名の下に、集いて奇跡を呼び起こしたまえ……』」ブツブツ

コォォォオオオ……

男(こいつ、普段はふざけてるけど……魔法使う時だけは真面目な顔だよなぁ)

魔女「……『1マナインスタントー、水流破』」ドバシャーッ

男「おい待て、なんか最後だけおかしくなかったか」

魔女「呪文なんて適当でいいのヨ。水が出せりゃそれでいいノ」

男「そんなんでいいのかよ……」

魔女「さて。あとはちょこちょこっと薬草を入れて煮込みながら、草が枯れるような暴言を聞かせて、溶かしこんだら完成ネ」クルクル

男「お前の作る薬ってそんなんばっかだな」

魔女「では、僭越ながら……バカ!アホ!クズ!ゴミムシ!」

男「……」

魔女「ヘンタイ!ロリコン!甲斐性なし!ヘタレ!」

男「…………」

魔女「童貞!短小包茎!ドM!ハゲ予備軍!ネクラ!コミュ障!チービ!」

男「なあお前さぁ、それ俺に向かって言ってねえか?」

魔女「出来たワ男クン!完成ヨ!」トローッ

男「お前いつかブン殴ってやっからな」

魔女「喋ってる場合じゃないワ。早く奴隷娘チャンに薬を」

男「お前がうだうだやってっからだろ……ったく、仕方無え」

スタスタスタ……

男「おい奴隷娘。薬が完成したぞ――……」ガチャッ

奴隷娘「」死ーン……

もっさあ……っ!

男「うおおおおおおお!!?なんか身体から葉っぱ生えてんぞ!!?」

魔女「マズったわネ……日が傾いたせいで、カーテンの隙間から太陽光が入ってきたんだワ」

男「え、ちょ、これ大丈夫か!?なんか足とか根っこになってんぞ!髪ほとんどツルになってるし!!」

魔女「良かったー。ジョジョ6部でDIOの骨触った人みたいなグロい感じにならなくって」

男「お前本当何言ってんだ!?おい、奴隷娘!しっかりしろ!」ペチペチ

奴隷娘「……あ……あ……!」パクパク

男「ど、どうした?何か言いたい事でもあるのか?」

奴隷娘「あ……あたまが、フットー……しそうだよおっっ……///」ビクビクッ

男「おいなんかコイツ余裕あるぞ」

魔女「まいったわネ……二週間も経ったから、結構成長しちゃってるワ」

奴隷娘「」モリゴッサァ……

男「いやもう本当早く薬使って下さい。言ってる意味わかんないんで」

魔女「あら、いいのかしラ?看病イベントが終わってしまうわヨ?」

男「もう看病どころじゃねーじゃん。もうほとんど木じゃんコイツ」

魔女「『ご主人様のぶっといお注射♂、私に挿れてぇ♡』とかやっとかなくていいノ?」

男「そんなイベントこっちから願い下げだわ」

魔女「男クン……EDじゃあないわよネ?」

男「違うわい」

魔女「仕方ないわネ。まあ結構本気でヤバそうだし、とっとと注射するワ」

男「ああ、早くやってくれ」

魔女「という訳でー、ちょっと服脱がすわネ」スルスルー

男「なんでやねん」

魔女「男クン……ワタシ今は真面目にやってるわヨ?」

男「腕まくるだけでいいよなぁ?」

魔女「ダメよ。この薬は体内……直腸に注入しないとダメなの」

男「……直腸」

魔女「わかりやすく言うと……お尻に突っ込むワ」

男「お前本当に真面目なんだろうなあ」

魔女「しゃべってるヒマは無いワ!お尻の穴にどーん!」ズプウッ!

男「いきなりやりやがった――!!」ドビーン!

魔女「フウ……危なかったワ。一刻を争う場面だった」

男「お前は急すぎんだよ!もっとこう……あるだろう!?」

奴隷娘「――!!……!!~~~~!!!!」ビクンビクンッ!

男「!?……お、おい魔女!奴隷娘のやつ、痙攣してるぞ!?これは……!?」

魔女「ああ大丈夫ヨ。お尻に挿れられて気持よくなってるだけだワ」

男「なんかもう俺こいつと暮らしていく自信ないわ」

魔女「あとは日光に当てないようにして、手で葉っぱを千切っていったら早く治るワ」

男「はあ……」

魔女「あと、あまり水は与えないようにネ。葉っぱ成長しちゃうかラ。全部千切り終わってから、たっぷり飲ませてあげて」

男「はいよ……」

魔女「という訳で、えーっと……」カキカキ

男「?」

魔女「今回の治療費、しめて金貨10枚って所かしらネー。さっさと払いなさイ」フンス

男「高すぎるし、その前に窓ガラス弁償しやがれ」

…………

…………

チュンチュン……

奴隷娘「……おはようございます、ご主人様」ペコリ

男「おう。……身体はもう大丈夫か?」

奴隷娘「はい。ご心配をおかけしました」ペコペコ

男「いや、いいさ。無事で良かった」

奴隷娘「うう……しかし、ご主人様……」ヨロッ

男「ん?どうした?」

奴隷娘「処女を奪ったのですから……責任、取ってくださいね?」ウルウル

男「お前のケツの処女奪ったのは魔女なんだが」

男「さーて、病気も良くなったのなら、今日からいつも通り仕事やってくぞ」

奴隷娘「はい。お手伝いします」

男「……と、言いたい所だが……その前に」

奴隷娘「はい?」

男「魔女のヤツが、ウチにあった薬草や道具バカバカ使いやがったからな……ちょっと補充しないとマズい。研究出来ん」

奴隷娘「はえー……お買い物に行くんですか?」

男「んー、ペガサスの羽とか入手しづらいものはそうするが……出来る限り裏の山で採取だな」

奴隷娘「ほお、裏の山」

男「奴隷娘、散策行くぞー。用意しろー」

奴隷娘「それを口実に人気のない所に連れてってズコバコですねわかります」

男「置いてくぞ」

サァァァアア……

奴隷娘「ふわー……風が気持ち良いですね、ご主人様!日差しも心地いいです……!」トタトタ

男「走ってこけるなよ。病み上がりなんだから……」

奴隷娘「はーい!」スキップスキップ

男「……そういやアイツ、山の中で生まれ育ったとか言ってたな。……こういう景色、好きなのか……」

奴隷娘「ふぎゃっ!……う、ううー……ご主人さまぁ、木のねっこにつまづいて……ヒザから血が、うううう……」グスッ

男(こいつ今までどうやって生きてきたんだろ……)

男「見せてみろ。んー……大した傷じゃあないな。ほら、絆創膏」ペタッ

奴隷娘「ご主人様、やさしい……」トゥンク

男「これからもっと山の奥深く入るから、あんまりにも足引っ張るなら家で掃除させるぞ」

奴隷娘「あ、ハイ。頑張りますマジで」

男「ハア……いいか、この羊皮紙に足りない薬草類書いてきた。これを見て探しながら――……」

奴隷娘「あーっ!あんな所にキノコが生えてます!うわー、あれ、すごい立派……ご主人様のモノみたい///」

男「話を聞いてくれないかなあ」

男「羊皮紙に書いてある薬草やキノコ、あと生物の一部なんかを集めてくれ」

奴隷娘「わかりました」

男「あんまり俺から離れるなよ。ここの森の奥、ゴブリンとかトロールとかいるからな」

奴隷娘「……トロール、ですか」ゴクリ

男「……お前、何か変な事考えてねえか?」

奴隷娘「え?あ、いえ?別に?何も?ただ……トロールって大きいんだろうなーって思って」

男「縄張りに入ったら棍棒で殴り殺されるからな」

奴隷娘「…………あれ?えっちな展開は?」

男「そんなものは無い」

男「あと、植物とかも危険なのとかあるから気をつけろよ。毒のあるものは触らないように……」

奴隷娘「あっ!ご主人様、すごいの見つけました!」ガサガサ

男「ん?」

奴隷娘「ほら!ここ……うわぁ、こんな山の入口に生えてるもんなんですねー。珍しー」

男「……あれ、これって……」

奴隷娘「マンドラゴラですね」

男「……マンドラゴラだよな」

奴隷娘「どうします?引っこ抜きますか?」

男「ちょっと待て落ち着け」

奴隷娘「へいへーい。ビビってんすか、ご主人様~~?」カモンベイベ

男「馬鹿野郎。マンドラゴラの叫び声を聞いたら、精神がやられるか最悪発狂して死ぬんだぞ」

奴隷娘「魔女さんの回復魔法でなんとかなるでしょ」

男「死んだ人間は生き返らん」

奴隷娘「まあまあ、見ていてくださいよ。私詳しいんですから」エッヘン

男「詳しいって……」

奴隷娘「知り合いのドワーフの方は、叫び声をあげる前に首を切り落とすって方法で採取していました」

男「やめろドンくさいお前には無理だ」

奴隷娘「まあものは試しですよ。では、よいしょー!」

男「バッ!待――」



ぎぃやああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!



男「~~~~~~ッ!!」キーン!

奴隷娘「あばばばばばばばばばばば……」バタンッ

男「ど……奴隷娘ェ――!!!」ガビーン!

男「おい、奴隷娘。しっかりしろ」ペチペチ

奴隷娘「ふぁい。なんでもありましぇん。わたし、ちょーげんき」カクカク

男「……完全に精神やられてんな……」

奴隷娘「ふぇい。やられちゃいまひた。あはは」

男「……意識がハッキリするまで話し続けるか……おい奴隷娘。自分の名前はわかるか?」

奴隷娘「……なまえ?なまえはー……」



奴隷娘「シルフィ・ド・フランシス・シルフィード・パトリシア・ポー・Ⅸ世です」

男「待って思ってたより長い」

男「あかん、完全にダメなってるな……魔女の所連れてった方がいいかな、こりゃ」

奴隷娘「ダメれすよー、ごしゅじんたまー。わたしだけをみてくらさーい」カクカク

男「とりあえず、この付近に生えてる薬草だけでも採って帰るかな。毒消し草にワライタケくらいならあるな。あとは――……」

ガサガサ……

男「……ん?」

ユニコーン「……」ジロリ

男「うおっ」ビクッ

ユニコーン「…………」ジロジロ

男「……ゆっ……!」

男(ユニコーン(一角獣)!!ライオンの尾と長い角を持つ白馬!警戒心が強く、処女の乙女の前にしか現れないという……実際に見るのは初めてだ)ゴクリ

ユニコーン「…………」ジッロー……

男(……すっげえ怪訝そうな目で見てる……ユニコーンの毛や角は高値で取引されてるから……角は無理でも、なんとか毛の数本くらいは欲しい所だが……)ゴクリ

ユニコーン「……」ニガァ……

男(あ、ヤバイ。今すぐにでも逃げ出しそう……めっちゃ顔しかめてる。まあ俺乙女じゃあないから当然だけどさ……)

奴隷娘「はれ?ゆにこーんじゃあないですかー」

男「え?」

奴隷娘「みるの、ひさしぶりですねー。ごしゅじんたまー、ここはわたしにおまかせをー」ヒョコヒョコッ

男「え、おい。奴隷娘……?」

男(そうか、よく考えたらコイツ、処女の乙女か。だったらユニコーンも心を許すはず……)

ユニコーン「!!!……」クルッ

ズッダァ――ッ!!!

男「めっちゃ走って逃げた――!!!」ガビーン!

奴隷娘「待てー!あははははははは!!」

ドタドタドタドタ!

男「あ、待て!一人で森の奥行くな!おーい!!」

ガサガサ……

男「くそ、あいつどこ行きやがった……精神やられてるくせに足だけは速いな」

ガサガサ……

男「ユニコーンが通った後が道になってるから、一応追えるけど……ちょっと奥に行き過ぎじゃあないか、これ。まいったな……」

バキッ!バキッ!……

男「ん?……なんか、近づいてくる……?」

バキバキバキバキ……

男「……奴隷娘……か?」

バキッ!

男「……!!」

男の目の前に現れたのは、
体長4、5メートルはあろうかという、巨人だった。

黒みがかった緑の皮膚を持ち、
糞尿と動物の死骸をかき集めたかのような、強烈な体臭が鼻をつく。
腰に巻きつけた汚らしい布と、手に持つ大きな丸太の棍棒から、この巨人の知性があきれるくらいに低い事が見て取れる。

『トロール』だ。
愚鈍で低能だが、その力と巨躯は人間一人くらい悠々と踏み潰せるほどの生物だ。
濁ったまなこで男を見つけたトロールは、さも嬉しそうに手に持った棍棒を振り回し、
周囲の木々を薙ぎ払った。

頭上スレスレを通る棍棒の圧力を感じながら、
男は心底後悔する。
知らず知らずのうちに、トロールの縄張りに踏み込んでしまったのだ。

トロールはというと、
新鮮な人間の肉が食えるという事で、
ニタニタと笑いながら、汚らしいヨダレをたらしながら、
男に向かって棍棒を振り下ろそうと構えている。

実をいうと、男には武術の心得がある。
彼の産まれた国――『ジパング』では、
幼い頃から男子に剣術を教える風習がある。
町のありとあらゆる所に、剣術道場が立ち並ぶくらいだ。

男は、自分のいた剣術道場では、大人にも負けないくらいの腕前であったし、
何度か魔物と刀を交えた事もある。

しかし……
彼は衰えていた。

歳は24とまだまだ若いが、
近頃は研究室に閉じこもり、身体を動かしていなかったのだ。

その上、今彼は武器を所持していない。
『剣術』とは、素晴らしい格闘術であるが……『剣』を持たない限り、無力であるのだ。

トロールの繰り出す二撃目を、男は紙一重で避ける。
動きは鈍いが、その大きさと強さはまさしく『魔物』だ。
一歩間違えればミンチになるだろう。

仕方がないな。
そう心の中でため息をつきながら、男は側にあった木の枝を折り、構える。
中段の構えだ。男が最も得意とする構えで、隙が無い。

彼がこの場を切り抜け、生き残るには……
殺すしか無いのだ。
それが、自然の掟。

緊張感が、空間を支配する。
彼の目には、ジパングの戦士(ソルジャー)……『サムライ』の魂が宿っていた。

ガサガサ……

奴隷娘「……うう、ここどこでしょう?なんか気付いたらよくわかんない所にいました……」

ガサガサ

奴隷娘「えーっと、たしか私は……えっと、ユニコーンを追いかけてて……で、どうしたんでしたっけ?」

ガサガサ

奴隷娘「……んー、しかしご主人様はどこへ行ったんでしょう?全くー、迷子になるなんて、ダメなご主人様ですねー」ヤレヤレ

奴隷娘「……はっ!これはもしや放置プレイ!?それとも屋外露出プレイのチャンス!?ちょ、ちょっとパンツ脱いでみたり、しましょうか……」ヌギヌギ

ガサッ!ガサッ!

奴隷娘「ひうっ!?な、何なに!?……え、誰?」

ガサガサガサ……!

奴隷娘「……ご、ご主人様ですかー?えっと、そこにいるのは……?」

ガサガサガサッ!

奴隷娘「……あ、あの……?」

ガサッ!!

ゴブリン「ギッ?」ガサッ

奴隷娘「えっ」

奴隷娘「こ、このちっこいのは……ゴブリン?」

ガサガサガサッ!

ゴブ1「ギッ!オンナ!オンナダ!」

ゴブ2「ナニ、オンナ!?オカセ!オンナ、ヒサシブリ!ギーッ!」

ゴブ3「オンナ!クイテエ!ニク、クイテエ!」

奴隷娘「えっ」

ガサガサガサッ!

ゴブ4「クッテオカセ!オカシテクエ!」

ゴブ5「カチク!カチクダ!」

ゴブ6「ギィー!ギイー!」

奴隷娘「ちょ……え、あの、え、いや私、そういうガチなのは求めて無……ってか多っ!なんですかこれ?え?」

ゴブリンs「「「「「ギィ――ッ!!!!」」」」」

ドバアッ!!

奴隷娘「きゃー!!犯されるー!!エロ同人みたいに!エロ同人みたいにぃ!!!」

バキ!バキ!バキイッ!!

ゴブリンs「「「「「ギャ――ッ!!?」」」」」ドシャアッ!!!

奴隷娘「……へ?」




通りすがりのメイド「……大丈夫ですか、お嬢様」キリッ

奴隷娘「へ?おじょ……え、いや、は?」

メイド「失礼、私は通りすがりのメイドです。叫び声が聞こえたので、助太刀に致しました」ペコリ

奴隷娘「……『通りすがりのメイド』って意味わからんのですけど」

メイド「お気になさらないで下さい。主人の付き添いで、この山を散策していただけです」

奴隷娘(……メイド服のままで散策とかするんだ……)

メイド「しかし、主人が何処かへ行ってしまいまして。本当、困ったものです……」ハァ

奴隷娘(あ、なんかこの人私と同じにおいがする)

メイド「して、貴女は?」

奴隷娘「あ、私は奴隷娘です。最近ご主人様に買われまして……」

メイド「!……奴隷?」

奴隷娘「あ、はい。そうですけど……」



メイド「はっ!なんだ、奴隷っすか。『お嬢様』とか言っちゃったよ私。マジうけるんですけどー」

奴隷娘「露骨に態度変わるんですねー……」

メイド「まーいいっすわ。ついでっすから主人の所連れて行くっすわ。感謝しやがれです」

奴隷娘「はあ……えっと、それで、主人というのは?」

メイド「ユニコーンの毛皮が欲しいって言って探しまわってましたからねえ……もっと奥行ったかもしれないですね」

奴隷娘「はあ……ユニコーンの」

メイド「ご主人様は性関係乱れまくってますからねぇ……たぶんユニコーンもドン引きで逃げちゃったでしょうね」

奴隷娘「はあ……」

メイド「まったくー、せっかく処女の乙女な私が出てきたというのに……」

奴隷娘「……はあ?」

メイド「は?なんでしょう?」

奴隷娘「あ、いえ、その……別に、バカにするとかそーいうのじゃあないんですけど……」ゴニョゴニョ

メイド「何言ってんのか聞こえねーですよ。奴隷はしゃべる事も満足に出来ないんですか」

奴隷娘「いえ、その……処女なんですね」

メイド「はあ、まあ」

奴隷娘「……けどほら、あの……メイドと主人って、なんかこう……イケナイ関係とか……」

メイド「ああー」



メイド「口でなら数百回くらいヤってる思いますよ。一日最低3回として――……」

奴隷娘「ほらー、やっぱそれでユニコーン逃げてるんですよぉ……」

メイド「まあそんな私ですから、主人の場所も完璧わかりますよ」

奴隷娘「わかるんですか?」

メイド「はい。イカくせーニオイがプンプンするんで」

奴隷娘「うわあ……なんかヤだなあ……」

メイド「クンクン、こっちっすね。ほら、ゴブリンとかトロールの餌になりたくなかったら、キリキリついてくるっす」

奴隷娘「はあ……」

ガサガサ……

メイド「……あっ!こちらにいましたか、ご主人様」

奴隷娘「え……」

領主「……ン?なんだ、何を連れてきた?お前……?」





奴隷娘「こッ……!(この人は……!!!)」

っべー他のSS忙しくて一ヶ月更新してねえじゃん申し訳ない
明日(日曜)か、火曜には更新します。本当申し訳ない……

奴隷娘(や、やばいです……やばすぎて、なんか体感時間で一ヶ月くらいぼーっとしちゃってました……)

奴隷娘(この人アレじゃないですか。この間奴隷のお店で買い物してた人じゃないですか。しかも奴隷を使い捨てまくってるって人じゃないですか)

領主「おい、メイド。なんだこの、汚らしい小娘は」

メイド「はい。どうやら主人とはぐれた奴隷の者だそうで」

領主「フウン、どうりで汚らしい……」

奴隷娘(なんかめっちゃディスられてませんか私。興奮するんですけど)

領主「ン、しかし……なァるほど。ツラだけは中々整っているな」ジロリ

奴隷娘「ヒッ!」ビクッ!

領主「金髪碧眼……んん?どこかで会った事があるか?お前?」

奴隷娘「い、いえ……私は、何も……ぜ、全然……!」ビクビク

領主「ンー……見ると泥だらけだが、服はそれなりの生地のを着ている。汚らしいのは山で走り回ったからか。大切に飼われていたのが見て取れる……」ジロジロ

メイド「ご主人様、視姦はほどほどに……」

領主「やかましいぞ。お前は早くユニコーンを捕まえてこい。毛皮を絨毯にするんだからな」

メイド「はあ、わかりました……ご主人様は?」

領主「中々良い拾い物をした。主人のいない奴隷は、権利書さえ生きていれば主人を登録し直せるからな」

奴隷娘「ちょ……!いやあの、私は……!!」

領主「山にいるのも飽きた。さっそく屋敷に戻って、コイツの具合を確かめるとしよう」

メイド「あーはいはい。殺すのはやめてくださいよ?掃除、大変なんで」

領主「フン、私に意見するのか?お前も奴隷の身分に堕としてやってもいいんだぞ?」

メイド「……申し訳ございません。出すぎた真似を」ペコリ

領主「わかれば良い。……ほら、来い。今日から私が飼ってやる」

奴隷娘「わ、私は!私は――……!!」

奴隷娘(助けて……ご主人様――……!!)

ガサガサガサ……

パキパキ……!

領主「!……うん?」

メイド「……何でしょうか?何かが……近付いて……?」

ガサガサパキパキ……!



男「……ハァ、ハァ……つ、つかれた……!」ガサッ

奴隷娘「!!ご……ご主人様ぁ……!」パァァ

男「あ、こんな所にいやがったか、奴隷娘」

奴隷娘「ご主人様ぁ……ヤバイです。今イキそうなくらい嬉しいですぅ♡」トローン

男「一体何が起こってやがる」

メイド「……あの男、血まみれですね」

領主「うむ、そうだな……どこかで見たことがある顔だが……」

メイド「……失礼、お聞きしますが、貴方」

男「ん?俺か?」

メイド「その血……もしや……」



メイド「山の中で一人ひっそりア○ル開発をしていて、切れ痔になった……という訳ですか?」

男「どこをどう見たらそういう訳になった」

男「トロールがいたから殺したんだよ。危うくこっちが死ぬ所だ」

奴隷娘「すごい……ご主人様、やっぱり強いんですね。股間の剣はナマクラなのに」

男「黙らっしゃい。元はといえばテメェが勝手な所行くからだろ」

奴隷娘「えへへ、ごめんちゃい」

男「ほら、さっさと帰るぞ。もう採取とかしてる流れじゃねえわ」スタスタ

領主「待て」

男「……」ピタッ

男「……何でしょう、領主……様」

領主「フウン、私が何者かは知っているのか。……私もお前が何者なのか、今思い出した。薬草やら魔物やらの研究をしている、男だな」

男「……お初にお目にかかります……ですかね」ペコリ

領主「フン、白々しい。そんな事はドウでも良いんだ。……お前、その奴隷をどうする気だ?」

奴隷娘「!」

男「……どうって……連れて帰りますが」

領主「ソイツは私のものだ。……さっき拾ったのでな」

メイド「!」

奴隷娘「バッ……!!」

男「……言ってる意味がわかりませんね。これは俺の――……」

領主「わからない?ならば、何度だって言ってやろう」

男「……」



領主「ソイツは私の『もの』だ。お前のものでは無い。わかるだろう?……長生きしたければ、ナ」

男「……」

男「お断りですね」ズパッ

領主「……」

奴隷娘「!!」

メイド(あ、コイツ死んだな)

領主「……悪いが、今急に耳が遠くなったようだ。……ナンと?」

男「そもそも奴隷は……主人が誰なのか、明確になっているはずですよ。この国の法律では……奴隷の首輪にある番号で管理されているはずです」

領主「……」

メイド(……そうきたか)

男「奴隷の主は、たとえ領主様であろうと簡単には変える事は出来ない……はずですよ。これはこの大陸の、国の奴隷法ですから」

領主「……」

メイド「……管理者がいない奴隷は、他の奴隷使役権限を持つ者がいれば自由に管理出来ますが」

男「……本来の管理者から三日以上離れた奴隷なら、な。こいつの首輪の魔法印を調べてみろ。管理から離れて半日と経っていない」

メイド(チッ……法律をよく理解してますね)イラッ

男「そういう訳で……帰るぞ、奴隷娘」

奴隷娘「えっ!?あ、その……」

男「いいから、早くしろ」ザッザッ

奴隷娘「あっ、はっ、はい!」テテテッ……

……ヒュウウゥウゥ……

領主「…………」

メイド「……あの……ご、ご主人様……?」オソルオソル

領主「……フン。今回は……見逃してやろう。……おい」

メイド「はい。何でしょうか」ピシッ

領主「舐めろ」

メイド「……こ、ここで……ですか?」

領主「早くしろ。このマンマでは、帰るに帰れん」

メイド「…………失礼、します」

……ゴソゴソ……

・ ・ ・

領主「……フウム。手に入らぬとわかればわかるほど、欲しくなるな……オイ」

メイド「…………」

領主「さあて、ドウやってあいつを手に入れるか……」

メイド「…………」

領主「……これは、楽しくなってきたナ」

メイド「…………」

領主「……どうした?もっと舌を使え。グズめ」

メイド「…………」

ピチャピチャ……

…………

…………

魔女「……フウン、ヘエ……これは、マズイかもネェ……」パラッ

雑貨娘「どうかしましたかー?魔女さん?あ、この化粧水すっごくいいですね!めっちゃ肌スベスベになります!」

魔女「ああそう?試しに使ってもらって良かったワ。……いやね、貴女、ニュースとか見るかしラ?」

雑貨娘「にゅ、ニュースですか?ええと、新聞なら……たまに見ますけど」

魔女「さっき、号外新聞が送られて来たのヨ。それがねー……コッチの中央大陸にも影響出そうな、大きなニュースで……」パラリ

雑貨娘「え、新聞ですか?どれどれ見せて下さい」ヒョコッ

魔女「コレよ、コレ」パサッ

魔女「『東の大陸で起こった、オーク族とエルフ族の戦争、ついに集結』……」

雑貨娘「『隠れ里へ逃亡生活を繰り返してると思われていたエルフの女王、実はすでに存在しなかった』……『オークは種族を根絶やしにするため、エルフの女王の探索を行う事に』……?」

魔女「戦争だからネェ……まあしょうがないって言えばしょうがないけど」ハァー

雑貨娘「存在しなかったって……じゃあ、どこに?」

魔女「……すでに死んでいるか、他の大陸に逃げたか……どちらかでしょうネ。ともかく……」

魔女「戦争難民となった亜人種や、いわゆる『落ち武者』となったエルフ族……東の大陸にいた様々な種族が、一番大きな大陸であるココへ来る事は……用意に想像出来るわよネェ」

雑貨娘「……え?それって……つまり?」

魔女「…………荒れるわヨ、この大陸……この町は」

…………

…………

ザザァン……ザァ……

???「くっ、やっとたどり着いたか。中央大陸に……」

「師団長、他の隊が乗っていた船の姿が見えません!おそらく、ここまでたどり着けなかったものだと……」

???「……そうか。私達は何人残った?」

「途中、クラーケンに襲われたり追っ手にやられたりしたので……50人、といった所です」

???「十分だ。ここから……私達の叛逆が始まる。皆、準備しろ。大陸に船を着けたら散開だ。船は燃やして処理しろ」

「わかりました」

???「あの方がいれば、全てが解決する。下賤なオークなぞ根絶やしに出来る。探すのだ……なんとしてもな!!」

「はいっ!!」

ザザァン……

…………

…………

男「……まいったな、結局何も採取する事が出来なかった……これじゃあ実験も何も出来ねえぞ。調べないといけない事は山ほどあるっつーのに……」ブツブツ

奴隷娘「どうしました?ご主人様?あ、掃除終わりましたよー」ヒョコッ

男「……お前がポンコツなせいで時間無駄にしたって思ってた所だよ」

奴隷娘「えへへ、それほどでも」テレテレ

男「褒めてねえんだけど」

男「クソ、今日中にこのレポート仕上げたいんだけど……買い出し行くと時間が……けどなあ……」ブツブツ

奴隷娘「えーっと、ご主人様?あの、私は何をしたら……?」

男「……仕方ない。不安なんだが……一つ頼みたい事がある」

奴隷娘「性処理ですか?」

男「うん、違うな」

奴隷娘「溜まりに溜まった獣欲の捌け口ですか?」

男「久しぶりにお前ハジケてんなー」

男「そうじゃあなくって……このメモに書いてある物を、町にいる魔女の所まで行って買ってきて欲しいんだ」ハイ

奴隷娘「町……え?私一人でですか?」

男「正直不安だが、今仕事が忙しい。任せたくないが……頼めるか?」

奴隷娘「まっかせて下さいよ!どんとこいです!」ドンッ

男「……不安だ……」

奴隷娘「なんてったって、約五ヶ月くらい私なんも仕事してないですし!ここで私のデキる所見せつけないと!!!」ドンッ

男「そーいう訳わかんない事言う所が不安なんだよ」

…………

カァーカァー……

男「……夕方になるのに帰ってこねえ、あのアホ……」ハァー

男「レポートは仕上がったから、残っている対照実験終わらせたいのに……何道草くってやがるんだアイツ」

男「…………もしかして、何か事件とか……」

男「いや、無い無い。あんなみすぼらしくて小さい奴隷に利用価値ねえし」

男「…………」

男「……いや、無いだろ。うん……ないない」

男「……無いだろうけど、一応魔女に連絡取ってみるか。伝書鳩で」スクッ

男「えーっと、便箋どこ行ったっけか……」ガサゴソ……

カチャッ

男「……?」ピタッ

・ ・ ・

男「……何だ?今の音……奴隷娘、帰って来たのか?」

・ ・ ・

男(……違うな、今の……窓を開ける音だった……)

・ ・ ・

男「……誰だ?……返事をしろ」

・ ・ ・

男(……刀……は、物置に仕舞ったまんまだ。クソ、仕方ない……キッチンにある包丁でも……)ジリジリ……

ヒタッ!

男「!!うっ……!」

???「動くな」

男「ぐっ……(首筋にナイフ……やられた。完全に背後取られた……何者だよコイツ。全く気配感じなかった……!)」タラリ

???「妙な動きをするな。しゃべる事も禁止する……」

男「お……おいおい。こんな家襲っても何も無いぞ。でかい家に見えるが、金なんて持ってないんだ……」

???「おい、勝手にしゃべるなと言っているんだ」グイッ!

男「イダダッ!う、腕ヒネリ上げるのやめろ!」

???「いいか……しゃべっていいのは、私の質問に対する答えだけだ。それ以外の言葉を一言でも言ってみろ」

男「…………」

???「一言につき一度殺す。『何?』って聞き返しても殺す。クシャミしても殺す。黙ってても殺す。あとでウソを言ったとわかったらまた殺す」

男「どんだけ殺す気だオメーは」

(奴隷娘がエルフの女王とか……いや、無いな)

>>551
ははっ無い無い(棒

???「えいっ」グイッ

男「あーだだだだ!そっちには腕曲がんねぇよ!!」ジタバタ

???「おい、しゃべるなと言っているだろう。貴様は私の質問に答えるだけでいいんだ」

男「アホかお前、腕ひねられたら声くらい出るわ」

???「えいっ」グイッ

男「痛い痛いイタイ!わかったから畜生!!さっさと質問言えよ!!!」

???「……いいか、私の聞きたいのは一つだけだ」

男(……何だ?金庫の在り処とかか?)ゴクリ

???「女王様は……シルフィ様はどこだ?」



男「……何?」

???「おりゃ」ドスッ

男「痛ェー!!!さ、刺さっとる!先っちょ刺さっとる!!」

???「安心しろ、峰打ちだ」

男「真っ直ぐ刺しといて『峰』とか無えだろ!?」

???「知らないとは言わせないぞ。密偵の調査で、この家にいる事は調べがついている」

男「いやだから本当知らないんだっつうの!なんだ女王て!?この家にいるのはアホの奴隷一人だけだ!!!」

???「……この写真を見ても、白を切れるか?」ピラッ

男「何?写真?イッチョマエに高価なモンを…………って、え?」

???「どうだ?……見覚えがあるだろう?」

男「…………見覚えっつーか……」

男(……綺麗な服着てるけど……奴隷娘、だよな……?)

???「私達はこの方を探している……我々の大切な、女王様を」

男「……お前……何者だよっ!?」バッ!

???「ぐっ!?き、貴様!無理矢理拘束を抜けるなど……!!」

男「!!」

男(ツリ目に金色の美しい髪……細い身体に、尖った耳……こいつ、エルフ!?)

ツリ目「おい動くな!拘束を抜けたからといって、私の優位は変わらんぞ!」ピタッ

男「……チッ(ナイフ、蹴り飛ばしておくべきだったな……)」

ツリ目「貴様に危害を加えるつもりは無い。ただ、女王様の居場所を答えれば、それで良いのだ」

男「……いや俺すでに先っちょ刺されてるんだけど」

妹処女初期からヲチしてきたけど展開がシリアス多めで前みたいなブッ飛んでる感なくなって正直面白さに欠けてきたな

普通にラノベとかで書いてけそうな文才に上がってきてるのは流石

>>563
グチに近いかもしれんけど、そんだけ長い事見てくれてる方がいるんなら、申し訳程度に

正直私生活で色々あって書けない時が多かったっていうのと、SS速報で書いてるのが佳境でそっちに時間取られてるってのが一つ
地の文のを色々書いてて、出来がいいのあったら何かに投稿しようかとか妄想してんのが一つ
(速報で書いたヴェロニカとかは、それの実験に近い)

それと、前のお話で大半の思いつく限りの下ネタ使ってしまったっていうのと、
この前の話は、妹がハチャメチャに動いて兄が突っ込むっていう図式があったから、書きやすかった。
今回の話は兄役(男)が立場的に、動いて話を作らないといけないので、ぶっ飛んだシチュ作れなくなったっていうのが大きい
これは俺も書き始めてから気付いた。最大の難点

本当はパン屋の娘とのイチャコメとか、魔女の作るヤバい薬……惚れ薬とか性転換薬とかでコメディ書きたかったけども
長くなりすぎたし、投稿速度遅すぎて結構見限られたとは、思うんで
最初っから考えていた展開で終わりにしよう思います

まあ終わるまであとかなりかかる思いますが
……なんかスマン出しゃばった。俺的には好きな話だし、超能力学園エタったんは個人的に滅茶苦茶くやしい事だし、この話はエタらせず終わらせよう思う

なんだこれ長っがっ
あとお前さげろよ

男「つーか女王様とか本当に知らねえよ。それにエルフだと?ますます訳がわからん……」

ツリ目「何だと?……本当に、この写真に心当たりが無いと?」ギロリ

男「……いや、その写真は……ウチの奴隷にソックリだけどさ」

ツリ目「……奴隷、だと?」

男「え、あ、ハイ」

ツリ目「貴様ァ!ただの下賤な人間の身分で高貴なる存在の女王様を奴隷にだとォ!!?許さん、ここでその首刈り取ってくれる!!」ヒュンヒュン!

男「あっぶなあ!!ナイフ振り回すなアホ!!」サッ

ツリ目「動くな、一撃で首をはねれんだろう」

男「んな事言われたら意地でも動くわ」

ツリ目「……貴様、ホーリーストーン……いや、ダークストーンの持ち主か?」

男「……は、ハア?」キョトン

ツリ目「大人しく石を差し出し、女王様の居場所を吐くなら、命までは取らんでおいてやる。……汚らしい愚息は潰させてもらうがな」

男「俺の可愛い息子が何をしたっていうんだ」

ツリ目「しらばっくれるな!!貴様は主人という立場を利用し……女王様の純血を奪ったのだろう!!」

男「濡れ衣だ!」

ツリ目「…………何?」

男「何もしてねえよ!っていうかむしろ俺的には大切に扱ったつもりだ!そーいう事には指一本出しちゃいねえ!」

ツリ目「う、嘘をつくな!!」

男「本当だ!俺はこの国の奴隷制度を少なからず憎んでいる……成り行きで奴隷娘と暮らす事になったが、アイツの事は……大切な家族だと思って接している」

ツリ目「……ほ、本当なのか?」

男「ホトケに誓ってもいい。俺の目を見ろ。これが……嘘をついているヤツの目か?」ジッ

ツリ目「…………」

男「…………」

ツリ目「……に……」

男「……『に』?」



ツリ目(人間にも……良いヤツはいるのだな……///)トゥンク

男「なんだコイツちょっれぇ」

ツリ目「わ、わかった。もういい……だから、顔を近づけるな///」

男「いいのか?まあ言われた通りにするが……」

ツリ目(何故だ?コイツに見つめられると、顔が熱く……///)DOKI☆DOKI

男(もう放っとこうかなコイツは)

ツリ目「と、とにかく!貴様の事は、その、ある程度認めてやるが……女王様の居場所についてはしっかり答えてもらうぞ!」

男「その事だが、俺にも心当たりが……」

ツリ目「何?」ギロリ

男「ふもとの町にいる魔女の所までお使い出したんだよ。だから知ってるのは――……」

魔女「ワタシを呼んだかしラ!?男クン!!」ガチャッ

男「なんでお前ここにいるんだよ」

魔女「ワタシを呼ぶ声が聞こえたのヨ……主に読者の方かラ」

男「たぶんきっと勘違いだよ」

魔女「あと、家のカギ開いてなかったから、窓ブチ破って入ったわヨ」

男「絶対後で弁償しろよお前」

魔女「さて、ト……フウン?何ヤラ面白そうな事になってるじゃあナイ?」

男「あ、ああ。聞いてくれ魔女。こいつエルフの女王を探してるらしく、何故か俺の家へ――……」

魔女「知ってるワヨ。男クンの家教えたのワタシだもの」

男「お前かよ!!!」

ツリ目「なるほど、貴女が魔女か。道理でお会いした時、魔力を感じた訳だ……」

男「おい軟体生物……なんで嘘を言った?」

魔女「嘘じゃないわヨ」

男「……いや、無いだろ。あのポンコツが……エルフで、んで女王?」

魔女「気付いてなかったノ?あの子、耳が尖っていたじゃないノ」

男「……いや、知らんかった」

魔女「嘘?耳攻めしてペロペロ舐めた時に気付いたと思ったけど……」

ツリ目「け……ケダモノー!!!」クワッ

男「そんな事をした覚えは無い」

ツリ目「というか貴様、今どさくさに紛れて女王様の事を『ポンコツ』とか言ったか?」グリグリ

男「いや、今のは言葉のアヤで……ナイフの柄でグリグリすんのやめてくれ……」

ツリ目「……貴様に言ってもわからんだろうが……女王様の身体の動きが鈍いのは、仕方のない事なのだ」

男「へ?」

魔女「……元来、エルフっていうのは乳幼児を過ぎると、年を取る速度が遅くなる生物なノ。だいたい、5年から10年で一歳……その上、ある程度年を取り成熟すると、老いる事が無くなる」

男「あ、ああ。不老長寿の種族なんだろ?」

ツリ目「そうだ。そして、エルフの女王であるシルフィ様は、その証として……その身に膨大なるエネルギー、『マナ』を宿している」

男「……あ!!!」

男(そういやアイツ……暖炉で業火を起こした事が……!!)

男(……あれは、魔法を使ってたのか……)

魔女「あの子のマナは凄いワよ。マナを増幅させる杖という道具を使わなくても、魔法を使えるくらいにネ」

ツリ目「……しかし、その代償として、女王様は……普通のエルフよりさらに年をとるのが遅いのだ」

男「…………」

ツリ目「そのせいで身体のバランスが上手く取れず、女王様は……うっうっ、おいたわしや……!」サメザメ

男「……えっ、ちょっと待って」



男「あいつ幾つ?」

ツリ目「詳しくは知らんが……192歳の私よりは年上なはずだ」

男「なにそれこわい」

ツリ目「くそ、こんな事をしている場合ではない!第七師団!集合だ!」スウッ……

指笛<ピリリーッ!

エルフs「「「……お呼びですか、師団長!」」」ザッ!

男「どっから出てきた!?ニンジャかお前ら!!」

魔女「ソーソー、lワタシも遊びに来たんじゃあ無かったワ」ポムッ

男「そうだ魔女。お前ん所に奴隷娘……えっと、エルフの、女王様?が、行ったろ。その後何処行った?」

魔女「えーっとネ。それより……聞いてもらえるかしラ」

男「?」

魔女「望遠鏡……持ってるわよネ?向こうの……隣にある港町の方を見てもらいたいノ」

男「……??……なんなんだ一体……えっと、望遠鏡どこあったっけか……」ガサゴソ

魔女「貴女達も、見てもらっていいかしラ?望遠鏡はある?」

ツリ目「おい、遠見魔法だ。早く」

エルフ(魔術後方支援係)「はっ!『風精シルフィードよ。我シェルフ・モーブの名の下に、集いて奇跡を呼び起こしたまえ……』」

男「……お、あった望遠鏡。で?隣の港町だっけか。えーっと……」

魔女「ソウ……海の方をネ。見てもらいたいノ……」

男「海、って……船が浮かんでるだけだが」

支援ルフ「!!あ……あれはッ!!!」

ツリ目「どうした……何が見えた!?」

支援ルフ「す、すごい数です……十、十五……きょ、巨大ガレオン船が……二十隻以上!!」

男「!!な……なんだ、アレは……!?」

ツリ目「!!……もしや……!!」

支援ルフ「か、確認出来ました!船員は……『オーク』です!!約、一師団という数のオークが…!」

ツリ目「なん……だと……!」タラリ

魔女「ネー、ヤバイでしょ?」

男「なんでお前余裕あるんだよ」

男「っていうかオークって……うわマジだ。ブタ面が船乗ってる……あいつら船作るくらいの知能あんの?」

魔女「見た目ほど馬鹿じゃあないわヨ、オークって。まあけど山で暮らすオークに船作るノウハウなんて無いから、略奪でもしたんでしょうネ」

男「船二十隻以上をか……東の大陸どうなってんだよ」

魔女「戦争の影響で世紀末ヨ。モヒカンがヒャッハーって言って汚物消毒するレベルで荒廃してるワ」

男「全く想像出来ないんですけど」

ツリ目「くっ……私達のせいだ!私達が、女王様を探しにこちらの大陸に来たから……奴らが追ってきたんだ!!」

男「……なあ」

魔女「ン?なあに?」

男「……これさ、このままだと……もしかして、略奪始まる?」

魔女「始まるでしょうネー。エルフを根絶やしに……っていうか、性奴隷の家畜にするまで、奴らは侵略を止めないワ」

男「……やばくないですか」

魔女「ヤバイわヨー。さっきも言ったけど」

男「えーっと、隣町っつったら……貿易商人が多いが、用心棒とかだっているだろ?」

魔女「それでも海から来るのはこの大軍ヨ?かき集めても、300人……戦える人間がいれば奇跡って感じかしラ」

男「……オークは何人いるんだ」

支援ルフ「目算ですが……ガレオン船の数から、5000人はいると考えられます……」

男「……300対5000か……」



男「無理だろ」

魔女「無理ネ」

ツリ目「無理だな……」

支援ルフ「あっさりしすぎじゃないですかね?」

支援ルフ「隣の町が潰されたら、次はこちらなんですよ!?どうするんですか!?」

男「いや、単純計算で人間一人が16人以上のオーク殺さないと勝てないんだぞ。体格も筋力も生命力も全部勝るヤツを、一敗もせず16人」

支援ルフ「…………」

男「お前、東の大陸での戦争の、生き残りだろ?だいたいわかるんじゃあねえのか?」

ツリ目「……情報収集はこの娘達の仕事で、戦術を立て動かしてきたのは主に私だ」

エルフs「「「…………」」」シュン

男「……もしかしてお前、すごい偉いの?」

ツリ目「負けず嫌いなだけ、だ。……この娘達はほんの10年前まで、花畑で遊んでいた無垢な少女たちだったんだ。……戦争に関して無知なのは、許してくれ」

男(……10年も戦争してたら立派なプロだろ!……ってツッコミたい)

支援ルフ「……その、人間は……300人かもしれませんが……」ゴニョゴニョ

男「ん?」

支援ルフ「ここにエルフは、50人います!この人数が力を合わせたら……!」

男「……エルフの武器って何?」

ツリ目「主に弓矢、だ」

男「仲間に当たって自滅だな」

支援ルフ「……私、貴方のこと嫌いになりそうです」ムスッ

男「いやな、だからな、300対5000は普通に戦ったら無理なんだって」

男「一応、戦略次第では戦えなくもないけどな……例えば、身を隠して遠距離から狙撃」

ツリ目「弓矢では射程が短すぎる。ガレオン船から大砲を撃たれて終わりだ

魔女「弓の射程はだいたい50メートルって所だものネ。改めて、300メートル先の頭を撃ち抜くシモ・ヘイヘって化物ヨ」

男「狭い道に誘い込んで防衛。……向こうの人数差がほとんど意味なくなるし、カウンターに徹する事で疲弊を抑えられる」

ツリ目「港町だからな……かなり開けている。誘い込めるような道も無い」

魔女「レオニダス王の戦略が効いたのも、スパルタのファランクス陣形が有能だったからだしネー」

男「奇襲。悪天候時や寝込みを襲う」

ツリ目「向こうは準備万端のようだな」

魔女「桶狭間の織田信長はウツケなんて言えない切れ者よネー」

男「さっきからお前の言ってる事訳わかんないんだけど」

男「……つまり、まともに戦った所で殺されて終わりだ。港町の用心棒が全員、銃の名手ってんなら話は別だが」

魔女「ただのゴロツキの力馬鹿の集まりでしょうネー。望みは薄いワ」

支援ルフ「そんな……じゃあ、どうするんですか……?」

ツリ目「……い、一か八か……オーク達を包囲するのはどうだ!?これぞ、包囲殲滅じ……」

魔女「それ以上はいけない」

ツリ目「……冗談だ。そんな事をした所で無駄だとわかっている」

支援ルフ「冗談言ってる場合じゃないですよぉ……」

男「……まあ、終わりだろうな……『まともに戦ったら』……な」

支援ルフ「……」ポカン

ツリ目「……どういう事だ?」

魔女「『ワタシ』がいるっていう話ヨ。だてに毎日タダ飯食らってゴロゴロしてる訳じゃないワ」ニタリ

男「そういう事……こういう非常事態のために、税金使ってコイツ生活させてる訳だ」

魔女「このまま放置してたら、ワタシ達の住む町まで危ないみたいだからネー。あまり働きたくないけど、仕方ないワ」

ツリ目「まさか……魔法であの数のオークを倒すつもりか?無茶だ!」

魔女「まあ、ワタシ一人ならキツイけど、港町にいる魔女と力合わせたら大丈夫だと思うワ。あの子もワタシほどじゃないけど、強いシ」

男「任せたぞ……魔女」

魔女「ハア……それにしても……港町かあ……」ドンヨリ

男「どうした?」

魔女「いや……ワタシ、磯臭いの嫌いなのヨ……」

男「黙れ下半身イカ女」

魔女「っていうか男クンもついてきてヨ。そのためにワタシここに来たのヨ?」

男「は?なんで俺が?」

魔女「磯臭いのを男クンの童貞臭いので相殺したいかラ」

男「ゲソ焼きにするぞイカ」

ツリ目「ま、待て!貴様らが行くというのなら、私も同行するぞ!なにより……オークは私達の敵だ!!」

魔女「エ?いいけど……箒は最大二人乗りヨ?それ以上は危ないワ」

男「あ、そうなの?」

魔女「だから、ンー……」



魔女「男クン、走ってついてきてくれる?」

男「想像以上にスパルタだなー」

ツリ目「……わかった。私達エルフは山を通って現地へ向かう。後で会おう」

男「いいけど……その人数で人目につく所行くなよ。目立ちすぎる」

ツリ目「いらぬ心配だ……行くぞ!」

エルフs「「「はいっ!!!」」」

ザザザッ!!

魔女「さーワタシ達も行くわヨ、男クン。後ろに乗って」サッ

男「ああ。……ところで……」

魔女「ン?なに?」

男「……港町に住む魔女って、どんなヤツなんだ?」

魔女「あー、彼女ネー……」



魔女「森の青臭いニオイが嫌いで、海辺に住む事にしたドライアド(樹木の精霊)」

男「なあ、魔女ってそういう変なヤツばっかなの?」

俺戦争とか詳しくないんだけど、ナイフ持ったチンピラ300人と弓持った女が船と戦ったら大砲撃たれて終わりにならないもんなの?
下らない下ネタSSだけども、そこらへんおかしかったら謝る。っつーかなろう作者ごめん

ビュォオオオオオ……

魔女「もうすぐ港町に着くワ、男クン!」

男「ま、まだ二分と経ってないぞ……速いな、箒って」

魔女「喋らない方が良いわヨ。舌噛むかラ」ヒュゥウウウ……

スタッ!

魔女「とーちゃくっと……ウーップ、海臭い……」オゲーッ

男「ここは……町の中心広場か?」

ワー!

ギャー!

ニゲローッ!

ドタバタバタ……

男「……上を下への大騒ぎだな……みんな俺らの町の方走ってくぞ」

魔女「仕方ないワ。もうここから見えるくらいに船近付いてるもノ……男クン、騒ぎに巻き込まれて怪我しないようにネ?」

町長「おおっ!貴女はもしや……隣の町の、魔女様で!?」

男「アンタが町長か」

町長「あああ……お助け下され魔女様!オークの船団が平和なこの港町に……町を守るため雇った用心棒も、数人を残し皆逃げ去ってしまいました!」

男「……なんだ、300人は集まるかと思ったが……」

ゴロツキ1「ざっけんなコラ、あんな沢山の船勝てる訳ねーだろ死ね!」

ゴロツキ2「俺らだって逃げる場所あったら逃げとるわ死ね」

ゴロツキ3「けどなあ……産まれも育ちもこの町なおれ達は、惨めに戦うしかねえんだよ」

ゴロツキ4「魔女さんの足で触手コキされたい」

ワラワラ……

男「……この、ガラの悪そうなのが、用心棒?」

町長「わしにとっては可愛い息子みたいなもんですよ。路地裏でくさっている所を拾いましてな」

ゴロツキ1「誰が可愛いだ死ねジジイ!」

ゴロツキ2「テメエ足悪いんだからさっさと逃げろや死ね」

ゴロツキ3「ここはおれ達に任せろよ。だからジジイ……今までの分、恩返しさせてくれよ」

ゴロツキ4「魔女さんのおっぱいハァハァ」

男「一人歪みねぇのいるなあ」

町長「あまりわしを馬鹿にするなよ、小僧ども。この町はわしの全てじゃ……死ぬ時は、わしも一緒に死ぬ」

ゴロツキ1「格好つけんな死ね!はよ逃げろや死ね!」

ゴロツキ2「そうだぜ無駄に死ぬなやジジイ。せいぜい長生きして死ね」

ゴロツキ3「一矢報いるのはおれ達がやる。頑張ってオークの二、三匹は道連れにしてやんよ。だから……」

ゴロツキ4「オークって男のア○ル攻めもしてくれんのかなぁ……」

町長「……お前たち……!」ジーン

男「一人変なのいるせいで感動ぶち壊しだろ」

魔女「っていうか、ワタシ達助けに来たんだけド」

ゴロツキs「「「「……は?」」」」

町長「ま、魔女様!本当に……助けて下さるので!?」

魔女「まあネ。このままだとワタシの住む町も危ないシ」

町長「ああ、あの大軍を前に一歩も怯まんとは……!流石魔女様、ありがたや。ありがたや……」

魔女「そんなのどうでもいいかラ……この町の魔女は何処?彼女と力を合わせて戦いたいのだけド」

町長「ああ、彼女でしたら……」



町長「『空飛ぶ城』を見るため5泊6日で旅行中でのお……」

男「観光!!?」



(※空飛ぶ城……この世界で全国的に有名な観光名所。フランベルク山脈のすぐ側に浮かぶ巨大な城は、見る者を圧倒する)

男「お、おいどうすんだ魔女……フランベルク山脈とか、箒使っても一日じゃ行けない距離だろ……」クルッ



魔女「…………」ギリッ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ



男(……珍しく本気で考え込んでる……)

魔女「……迂闊だった……しかし、けど……やるしかない……でもワタシじゃ……マナが……」ブツブツ

男「……お、おい……魔女?」

魔女「……仕方ないワ。……ワタシ一人で、やる」

男「でもお前……大丈夫なのかよ?」

魔女「正直全然大丈夫じゃないワ。だから男クン……真剣なお願いがあるノ」

男「は?なんだよ……俺に出来る事ならなんだってするが……」

魔女「ちょっと射精してくれる?」

男「何をほざいてんのかなーこの頭足類は」

男「馬鹿かお前は馬鹿なのか。今ボケてる場合じゃねえだろ!」

魔女「当たり前ヨ!!ワタシはいつだって本気だワ!!」

男「なお悪いわ!!!」

魔女「いい?今からワタシが行う魔法は、膨大なマナを消費するノ。ワタシ一人じゃ到底足りないくらいのネ」

男「それがどうした」

魔女「だから、足りない分は男クンから借りようと思ったのだけド……魔法が使えない男クンは体内にあるマナをコントロール出来ない……外に出す事が出来ないのヨ」

男「ああそうだな。それで?」

魔女「『マナ』とは『生命エネルギー』……『生命の力』が放出される時なら、一般人でもマナを体外に多量に出す事が出来るのヨ!!」

男「……それが……」

魔女「一番簡単で手っ取り早いのが、射精」

男「バッカじゃねーの魔法って」

男「出来る訳ねーだろこんな公衆の面前で!!!」

魔女「心配無いワ。もう町の人は大半逃げてる」

男「そういう問題じゃねえ!」

魔女「それに合法的に町中で露出出来るのヨ?むしろラッキーって思わなイ?」

男「どこら辺が!!?あと合法でもねーだろ!」

魔女「本当はイカ臭いの本気でイヤだけど……特別に顔にかけていいから。本気でイヤだけど」

男「二回言うなや!あとお前下半身イカだって何回言わすんだ!」

魔女「チッ、仕方ない……おっぱいで挟んであげるわヨ」

男「だから、そういう問題じゃあねえんだっつうの!!」

ドンッ!

ヒュルルルルルル……

ゴロツキ2「あっ!危な――……!!」

ゴロツキ3「避け――……!!!」

男「は?」クルッ

ドゴォォオオオオンン!!

男「」パラパラパラ……

町長「うおおお……わ、わしが50年住んでいた家が……コナゴナに……」

男「……目と鼻の先を大砲の玉が通り過ぎたぞ……」ガタガタ

魔女「マズイわネ……大砲の射程に入ったみたいだワ」

「ブッヒッヒッヒ……逃げても無駄だァ~~。何処までも追いかけて殺してやる!」

「女!女!!ブヒヒィ――ッ!!」

「人間なんざ、俺達オークの餌なんだよォォオ~~ッ」

「殺せッ!殺せッ!!殺せッ!!!」

ブヒッ!ブヒッ!!ブヒッ!!!

男「やべー……オークの声が聞こえるくらいに近付いてる……!

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ……

魔女「もう時間が無いワ!!男クン早く!!!」

男「いやそれでも嫌なんですけど」

魔女「早くしないと……町を守れなかった私は責任取ってこの町の魔女を辞めなくちゃならなくなるワ!!無職になっちゃうワ!!!」

男「超個人的な話になってないですかね?」

魔女「クッ……仕方ない。童貞で根性なしの男クンを頼ったワタシが悪かったワ……!」ギリッ

男「めっちゃ侮辱されてるけど、もういいよそれで。公衆の面前でオナるくらいならそれでいいよ」

魔女「そこの、突っ立ってる貴方達ッ!!」ビシッ

ゴロツキ3「は?え?……おれ達の事か?」

魔女「そうヨッ!!この町を救いたいなら……今すぐここで射精して!!!」

ゴロツキ1「いやアホかお前死ね!」

ゴロツキ2「何言ってんのお前死ね」」

ゴロツキ3「しゃ、しゃっ!?……ふざけんなッこのバカーッ!!///」

ゴロツキ4「え?いいんスか?」シコシコ

魔女「……めっちゃアウェーね、ワタシ」グスン

男「一人乗り気なだけで凄いと思うよ」

ゴロツキ4「ハァハァ……魔女さんの艶めかしい足……ぷっくりした唇……大きくて形の良い胸……」シコシコ

男「うわあ……あいつマジか。マジなのか……」

魔女「…………」

男「けどまあ、アイツがいるんならマナの方は問題無いんじゃねえのか?」

魔女「……ちょっと待って。そこの貴方ッ!!」ビシッ

ゴロツキ4「はい?なんスか?」



魔女「貴方、もしかして……非童貞ね?」

ゴロツキ4「えっ」

ゴロツキ1「…………いや、そりゃそうだろ……」

ゴロツキ2「娼婦館とかどこにでもあるし……童貞な訳ないだろ……」

ゴロツキ4「むしろ童貞である方が難しいと思うんですけど……」

ゴロツキ3「……///」

男「こころが いたい」

魔女「駄目だワ……童貞じゃあないと、膨大なるマナの量を生み出す事は出来ないノ!!!」

男「あーあーあー聞こえなーい」

魔女「だから男クン!!貴方だけが頼りなノ!!!」

男「生き恥晒すくらいならここで死んだ方がマシじゃい」

魔女「くッ……これだから童貞はッ!!」ギリッ

男「うるせえ黙れ」

……ザザザッ!!

ツリ目「済まない、待たせた!今、どういう状況だ?」ザッ!!

男「うわ、来たのかエルフ共……」

魔女「丁度いいワ!!貴女、男クンを射精させて!!!」

ツリ目「どういう事だ!?」

男「お前本当いい加減にしろよマジで」

魔女「だったら……だったら今!!ワタシ達は……どうすればいいのヨッ!!!!!」









???「待たせましたね」

男「!?」

魔女「!?」

町長「!?」

ゴロツキs「「「「!?」」」」



(※BGM……ガンバスターマーチ https://youtu.be/XshyCVou7Bg



奴隷娘「今こそ……私の出番です!!!」

男「何してんのお前」

ツリ目「!?じょ……女王様ッ!!?」

男「あーやっぱりそうなんだ……やべえツッコミ追いつかねえ」

奴隷娘「フフフフフ……ご主人様、てっきり私が変なヤツに拉致されたとか、そーいう事を想像してたでしょう?」

男「まあ、思ってたけどさ」

奴隷娘「ところがどっこい!!実は私は、道に迷ってこの港町に紛れ込んでいただけなのです!!!どうです?ビックリしました?」

男「ああ……お前のポンコツ具合にビックリだわ……」

ゴロツキ2「……え、いや、何?その……みすぼらしいガキは?」

ツリ目「き、貴様ァ!!女王様になんて事を……!!」

男「あーあーあー頼むから黙ってくれ。収集つかねえ」

奴隷娘「……ご主人様」

男「うん?」



奴隷娘「…………そこにいる同胞たちの姿を見るに……私の正体……バレちゃったようですね」

男「…………今は、んな事関係ねえよ」

奴隷娘「!!」

男「今、大切なのは……魔法使えるお前がいないと、俺ら全員命がやばいって事だ」

奴隷娘「…………」

男「……ご主人様の、命令だ。……俺らの、命を守れ」

奴隷娘「……承りました」ニコリ



魔女「奴隷娘チャン、貴女はマナを貸してくれればいいワ!呪文を唱えるのはワタシがやるッ!!」

奴隷娘「わかりました、魔女さん!存分に……使って下さい!!!」

魔女「……男クンが無様に射精する姿見れなかったのは残念だけど…………行くわヨッ!!!」

ゴ ッ ! !

「ブヒ?なんだあいつら、何かやる気か?」

「たった数人に何が出来る!!殺せェーッ!!」

「全員犯してやるぜ……ブヒヒッ!!」

「ブヒィー!ブヒィー!!ブヒィー!!!」

ブヒッ!ブヒッ!!ブヒッ!!!……



魔女「……『水精ウンディーネ・火精サラマンダー・土精ノーム・風精シルフィードよ。我スプラ・T・ウォーヌの名の下に、集いて奇跡を呼び起こしたまえ』……」

奴隷娘「……」

ゴ ウ ッ

魔女「『下弦の月・暁の骸・赤口・白夜・血染めの盃』!!」

魔女「『不毛の栄光・失意の天使・解放・手足もがれ揺蕩う・白銀の廻廊』」

バババッ!!

魔女「『抗い・叫び・祈り・怒り・諦め・狂い・懺悔せよ』!!」

シュバッ!!

魔女「『神々の化身』……『奇跡の一端』!!!」

魔女「『今こそ現世にて、大地の身体・灼熱の翼・海原の四肢・暴風の御髪を持て』」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ……



魔女「『【命じる】……愚鈍なる民に、等しく滅びを与えよ』!!!」











『滅界魔法・グラン・ディオス』










カ ッ ! !

ド ォ …… ン …… ! ! !



男「!!!……なっ……!!!」

ツリ目「あ、嵐が……否!!あれは……」



『嵐』や『暴風雨』では、生ぬるい。
ただ、単純なる『破壊』――……。
まさに、世『界』を『滅』さんとする、『破戒』――……。



ゴロツキ2「マジか……船が粉々に……!!」

町長「なんと……これが、魔女の力……!」ゴクリ

奴隷娘「……ふ、ふう……ひい……」ヨロッ……

魔女「…………」フラッ……

男「……お、おい魔女!奴隷娘!大丈夫か!?」

魔女「…………け……」ボソボソ

男「え?何だ?……何が言いたいんだ?」

魔女「剣を握らなければ、おまえを守れない……剣を握ったままでは、おまえを抱き締められない」ドヤアッ……

男「え、ごめん。意味がわかんない」

マジで申し訳ない、1月まで待ってほしい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年01月03日 (日) 09:34:54   ID: qNc-kOLq

期待

2 :  SS好きの774さん   2016年01月04日 (月) 00:43:28   ID: QTu3BYIO

続きが気になって夜も眠れない

3 :  SS好きの774さん   2016年02月07日 (日) 09:34:22   ID: pTYBdxWa

最後地味でワロタwww

4 :  SS好きの774さん   2016年07月25日 (月) 20:28:21   ID: rUXzXX1q

だいぶ前に面白かったSS思い出した!悪人に成りきれない領主www

5 :  SS好きの774さん   2017年01月11日 (水) 07:17:04   ID: Gl5oZi4R

なんだろう もやもやするね  ギャグなんだろうけどギャグになりきれない消化不良感

まぁ面白いとは思うけれど

6 :  SS好きの774さん   2017年02月15日 (水) 20:52:37   ID: jnJsjOOz

続きは、続きは何処に

7 :  SS好きの774さん   2017年03月08日 (水) 23:37:54   ID: ZaKPT9LH

続き…待ってます…

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