富良太志「守りたいものは自分で守る」 (10)

東京喰種の通りすがりのおっさんの富良さんSS

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 最初それは無謀なことだと思っていた。有馬と喰種の戦いを見ていただけの時には全く分からなかった。だけど、同年代の有馬が戦ってるのを見て、愚かにも俺も戦えるんじゃないかなどと思い違いをしてしまった。

 有馬の戦いを間近で見ているだけだったのに俺はそれを自分たちで倒したものだと勘違いし、俺たち三人は良いパートナーだという風に浮かれていた。

 だけど一人で喰種と対峙してみた時に今までのそれら全ては俺の勝手な思い違いということを理解した。彼らにとって俺のような人間はただの餌。

 俺は今まで有馬の背中を守っていると思っていたが、実際はただ足を引っ張っていただけだったことに気付いた。

 最初、俺は有馬に「親友の仇を討つ為にランタンを探す」と告げた。多分あのまま一人で親友の仇を討つためにランタンを探していたら間違いなく今頃もう喰種に殺されていたはずだ。有馬はそのことを知っていたから俺に協力することにしたのだろう。

 結局、一人で喰種と対峙した時も殺されかけたところを有馬に助けてもらった。

 今までだってそうだ。俺は守りたいものを何一つ守れずに全て他人任せにしてた。アキのこともリョウのことも自分自身のことさえもーーー

 だから俺は決心した。自分の命を守るために三波を殺した。その時に大切なものを守るために必要なことは、奪われる前に奪うことだと悟った。

 俺はもう守られるだけなのは嫌だ。自分の大切なものは自分で守りたい。だから無謀なのは承知の上で俺はーーー

「ーーー喰種捜査官になる」

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