勇者「ここから先は別料金となります」(70)

村人a「魔物だーーー!魔物が襲って来たぞーーー!」

村人b「ぐぁあああああ!」グチャ

魔物a「ぐへへ」

魔物b「ブヒィイイイイイイ」

女性「キャーーーー!」

魔物a「おらぁ!」ブン

女性「」ザシュ

子供「お母さん、起きてよ、お母さーーーん!!」

青年「おい、そこの女の子!逃げなさい!お母さんはもう起きたないんだぞ!!」

魔物b「ブヒ」

村人「逃げろぉおおおおおお!!」

子供「あ、ああ」ガクガク

魔物b「ブヒィイイイイイイ!!」ブン

子供「ぅ」ポキ

青年「うわぁああああああああ!!この野郎ぉおおおおお!!」

魔物b「ふん」ブン

青年「ぐぁああああああああ!!」

キャーーウワーーーータスケテェエエ

村民「そ、村長!彼らを呼んだ方がいいのでは……!?」

村長「ならん!我等だけでなんとかするのじゃ!」

ウワァアアアアアアアアアブヒィイイイイイ

村民「こ、このままでは全滅しますぞ!!」

村長「ぐぅ」

村民「村長!ご決断を!!」

村長「むぅ仕方ない」ピポパポ

プルルプルル ガチャ

村長「あ、そちら、ブレイブカンパニーですか?はいそうですか。
実は村が魔物に襲われていまして、至急勇者を派遣してもらいたいのですが、あ、はい。
場所ですか?石の村です。え?あと5分で着くんですか?分かりました。よろしくお願いします」

村長「あと5分だ、あと5分だけ耐えよ!」

村民「は、はい!!」

なんかこんなゲームあったな

少年「妹ーーー!どこにいるのーーー!?」

少年「ここか!?」

魔物a「よく見つけてくれたね、お兄ちゃんw」ニヘラ

少年「うわぁああああああ」

魔物a「グハハハハハハハ」

?「待てよ」

>>7
マジかよ

魔物a「ん?誰に向かって物を言ってるんだ?」

?「お前に言ってるんだよ。怪物が」

魔物a「グハハハ、生きが良い人間だ。お前から先に遊んでやろう」

?「暇つぶしにはピッタリだな、怪物 」

魔物a「後悔しても遅いぞ、人間!!」ブン

?「フン」シュン

魔物a「ぐぁあああ!!う、腕がぁああああああああ」ブシューー

魔物「い、命だけは見逃してくれ!!」

?「人に物を頼む時はどうするんだ?」

魔物「頼むお願いだ!!た、た、助けてくれ!命だけは見逃してくれ!これでいいのか!?」ドゲザ!

?「お前はそれを何回聞いた?そして一度でも見逃したことはあるのか!?ないだろ!!」ザシュ

魔物「」

?「汚いな」フキフキ

訂正
魔物→魔物a

少年「あ、ありがとうございます。貴方の名はなんですか?」

?「ただの旅人さ」キリ

?「じゃあな、少年。妹を見つけてやれよ!」

少年「は、はい!!」

?「さて、もう一匹いるはずだが」


ツーーーーツーーブヒィイイイイイ

?「あそこか」

幼女「来ないでーーー!」

魔物b「ブヒィイイイイイイイイイイイイ」

幼女「ふぇえ」ブルブル

魔物b「ブヒィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!」

?「臭ぇよ、豚が」シュン

魔物「ブヒ!!ブヒ!ブヒヒ!!」

?「何言ってるか分かんねえよ!」

火の魔法

ボゥウウウ

魔物「ブッヒィイイイイ!!」

?「まずそうな焼豚だな」

こういう中二文章を素面で書けるようになれるのか


?「お嬢ちゃん、大丈夫かい?」

幼女「た、大丈夫……助けてくれてありがとう」

?「いいんだ、これが俺の仕事だからね」ナデナデ

?「それじゃ」

村長の家

?「……」

ピンポーン

ガチャ

?「ちわーす、ブレイブカンパニーから来ました、派遣勇者ですけども~、
契約通りに魔物は全て退治しました~」

村長「おぉありがとうございます。おかげさまで我が村は助かりました

派遣勇者「それで、今回の料金なんですけども、c級魔物2体で10000ゴールドになります」

村長「10000ゴールド!?」

村長「そんな大金すぐに用意できません!!」

派遣勇者「大丈夫です!今なら勇者ローンを組みますと、月々20ゴールドで済みます!!」

村長「しかし……」

派遣勇者「そういえば村長さん。貴方、娘さんがいるそうじゃないですか?それも結構上玉だとか……
別に良いんですよ?彼女の体でも」ボソ


村長「くっ、分かりました……払います」

派遣勇者「ありがとうございます!それではここに名前と、サインをお願いします」

村長「……」サラサラ

派遣勇者「はい、契約完了です!それではまたのご利用をお待ちしてます!!」バタン


村長「だから嫌だったのだ」

勇現会社ブレイブカンパニーってdsやつ

>>22
まんまじゃねぇか!!

真ゲッター見てくる……・

社内

同僚勇者「よぉ、お前仕事どうだった?」

派遣勇者「何ってバッチリだよ。つうか失敗するわけないだろ」

同僚勇者「ははっちがいない」

派遣勇者「飼い馴らしてる魔物を村で暴れさせあと、俺達勇者が颯爽と現れ、か弱き者を救う。
こんな楽な仕事はないよなww」

同僚勇者「そうそうww感謝と憧れの目を向けてる奴とか滑稽だよなww」

派遣勇者「可愛い娘なんて向こうからよってくるし、勇者は最高だよwwwwwこれだからやめられない ww」

同僚勇者「おい、今度俺にも可愛い子ちゃん紹介してくれよww」

派遣勇者「wwwwww今度なwwじゃあ、俺社長に報告あるからwww」

同僚勇者「おう。その話忘れんなよ」

派遣勇者「大丈夫だって」

コンコン

社長「入れ」

ガチャ

派遣勇者「失礼します」

派遣勇者「先程の石の村での報告に参りました 」

社長「そうか」

社長「して、どうだった」

派遣勇者「はい、バッチリです。契約書も書かせました」

社長「石の村か……懐かしいな……」

派遣勇者「社長、石の村に行ったことがあるのですか?」

社長「あぁ……旅に出て初めて立ち寄った村だ」

派遣勇者「社長は旅人だったのですか?」

社長「ああそうだ」

社長「ただの旅人だ」

派遣勇者「そう…ですか」

社長「報告ご苦労だった。今日はもう休め」

派遣勇者「は、はい!」

派遣勇者「失礼しました」バタン

石の村

村民「納得できません!!あんな高額な代金一体どうするおつもりですか!?」

村長「むぅ、分かっておる!しかし彼が来なかったらこの村は全滅してたかもしれん」

村民「ですが……!」

村長「それに、呼べと言ったのはお主だろうが」

村民「ぐぬぬ」

ドタドタバンッ

村人「そ、村長!!」

村長「どうした、そんなに慌てて」

村人「これを、この写真を見てください!!」

村長「こ、これは!!」

翌日

コンコン

社長「入れ」

派遣勇者「失礼します。社長、お呼びでしょうか」ガチャリ

社長「実は、昨日の石の村だがな」

派遣勇者「はい」

社長「潰してこい」

派遣勇者「えっ なぜです」

社長「実は、我が社が魔物を離したことを知られたらしくてな。やむを得んが目撃者は消さねばならぬ」

派遣勇者「し、しかし!!」

社長「何案ずるな、村を全滅させたのは魔物ということで、明日のニュースになる。君は何も気にしなくてもいい」

派遣勇者「そうではなく!相手は人間です!それを殺せなんて……!!」

社長「何を言っておる」ギロ

社長「お前は魔物が人を襲うと知りながら放し、人を襲わせ、一体何人もの人を見殺しにしてきた!!」

社長「お前は人を救ってなどいないんだ。今更殺すのが怖い?笑わせるな!!」

派遣勇者「く、分かりました……」

派遣勇者「失礼、しました……」バタン

派遣勇者「……」

派遣勇者「クソッ!!」ドン

石の村

村人a「あのクソ野郎!!よくも俺たちを騙したな!!」

村人b「こうなったら殴り込みだ!!覚悟しやがれ!!」

村人c「いや、その必要はないみたいだぞ」

村人ab「?」

村人c「ほら、見てみろ」

派遣勇者「」フラリ

村人a「あ、あいつ!よくものこのこと!!」

村人b「この野郎!!おまえのせいで!」ドカッ

派遣勇者「ぐ」

村人a「お前のせいで、俺の恋人が!!」バキィ

派遣勇者「う」

村人a「こ、この人殺し!!」ドガァ

派遣勇者「俺は……」

村人b「な、なんだ……」

派遣勇者「人殺しじゃない!!」ブン

村人a「ひぃ!」

派遣勇者「勇者だ!!勇者なんだ!!」ガッ バキ ドカァ

村人a「ううう」

村人b「やめろ!それ以上やったら死んでしまう!!」

派遣勇者「違う!!!」ブン

村人b「うお」

派遣勇者「くそおおお!!」ドン

村人c「俺何も言ってないのに……」

派遣勇者「うわあああああああああああああああああああああああ!!!!」

会社

同僚勇者「おい、どうしたんだ!!血だらけじゃないか!!」

派遣勇者「……」

同僚勇者「大丈夫か……?」

派遣勇者「一人にしてくれ」

同僚勇者「あ、ああ」

自室

派遣勇者「俺は……」

派遣勇者「……」

派遣勇者「…分からない」

派遣勇者「クソッ!!」ドン

コンコン

派遣勇者「失礼します……」

社長「来たか」

社長「先日はご苦労。できればこちらで解消しなくてはいけない問題だったんだが」

派遣勇者「……」

社長「不満かね?」


派遣勇者「……あれは正義だったのですが?」

社長「君は少し勘違いしているようだ」

派遣勇者「え?」

社長「正義とはとても曖昧で不安定なものだ。
しかし、絶対な正義があるとすれば、それは勝者だ」


社長「勝てばいい。勝ったほうが正義だ。だから正義は必ず勝つ」

派遣勇者「……」

社長「それに、我々はもとから正しくなどではない。そこを勘違いするな」

派遣勇者「失礼しました」ガチャン

某所

?「何、石の村が全滅しただと!!」

「は、はい!!その前に派遣勇者が依頼を受け、魔物を駆逐してたらしいですが、関与を否定してます」

?「派遣勇者だと?」

「ブレイブカンパニーという勇者派遣会社から派遣された勇者のことです」

?「ブレイブカンパニー……あいつか……!!」

?「よし、兵を集めろ!!」

「なぜです」

?「戦争だよ。勇者たちと戦争だ」

「し、しかし」

?「石の村全滅、その他魔物被害は全てあいつのせいだ」

「なぜ言い切れるのです」

?「あいつのことなら大概のことは知っている。昔からな」

?「いいから、早く集めろ。これから忙しくなるぞ」

「は!」ビシィ

同僚勇者「失礼します。社長、こんなものが届きました」

社長「ごくろう」ビリリ

社長「……」

社長「くくく」

社長「はははははっははははっははっはっははあっははははぁ」

同僚勇者「社長?」

社長「そうか、そうなのか」

社長「よろしい、ならば戦争だ」

王国

?「きたか」

社長「久しいな」

?「そうだな。お前とは飲みに行ったりしたかったんだがな」

社長「冗談をよく言う」

?「本当だよ。少なくても昔までは」

?「それが今となってはどうだ。どうしてこんなことをする。お前は世界を救った勇者だろ!!」

一般勇者一同「社長が勇者だって……」「知らなかったのかよ?」「ああ」ざわざわ

派遣勇者「…」

社長「お前に説いても仕方ないだろ、戦士」

社長「それに俺たちはこっちの方があっている。昔からな!」シャキン

戦士「はは、そうだな!勇者!!」シャキン

社長「はっ!!」ギン

戦士「おらぁ!!」ガン

部下「隊長!!助太刀します!!」

戦士「来るな!!」

部下「」

社長「ずいぶんと、部下に慕われているじゃないか。隊長殿」ジャキン

戦士「お前も、昔はずいぶんと慕われていたんだぞ?社長さん」ジャキン

戦士「それなのに!なぜ!!」

社長「…」

社長「魔王を倒したあの時……俺は嬉しかった。勇者の名に恥じないことをしたとも思った」ドカ

戦士「ぐ」

社長「王国に帰ると、案の定歓迎してくれた。世界は平和になったと安心した」ブン

戦士「だったらなぜ!!」

社長「……最初のころは世間にもちやほやされてた。だけどどうだ?一年もしたら忘れられた」ドォン


社長「生まれた時から、戦うことしか身に着けていなかった俺はそんな平和な世間に馴染めなかった」

戦士「それだけで!!」ガコォン

社長「そして、ある晩魔王が夢に出てきて言ったんだ。『だっから言ったであろう。
この世は悪が存在することで廻っている』とその通りだと思った。恐怖があることで、
世の中は成り立っている。だから俺は会社を作った。人々が魔物恐怖を忘れないように」ボォン

戦士「そんなの!!お前のエゴだろ!世間から忘れられるのが嫌で自分を正当化するための!!」ジャギン

戦士「そんなの間違っている!お前は冒険に出るときの思いを忘れたのか!!平和を望んだのではなかったか!?」ドキャ

社長「それが間違ってるとは考えていない!!ただ、平和での暮らしで人々が怠惰に過ごしていくことを見ていられないだけだ!!」シャン

戦士「うう」

社長「俺とお前は昔から剣の腕は互角だった。しかし、持久力、腕力は到底俺には及ばない。
やはり性別の壁は越えられないのか……」

戦士「ここまでか」ガク

社長「何か言い残すことは?」

戦士「言い残すことか……」

戦士「派遣勇者諸君!!君たちは勇者ではない!!勇者とは選択してなるものじゃない!
行動の結果に伴うものだから!!」

戦士「勇者は職業なんかじゃない!ある意味呪いにも似た束縛なんだ!
君たちは勇者なんかじゃない!人々を見殺しにする悪魔だ!!」

派遣勇者「悪魔だと!?」

戦士「君たちは何を信じ、何を求めて戦っている!?平和か?恐怖か?」

戦士「私たちは平和を求めた!!それは確固たる意志だ!!」

戦士「君たちは勇者なんかじゃない!!!!!」ドン

勇者「言いたいことはそれで全部か?」

戦士「ああ」

勇者「そうか……」

戦士「なぁ、なんでこんなことになったんだろうな?」

勇者「…」

戦士「魔法使いと賢者は元気かな……みんなで話したいこともあったのに…」

勇者「それじゃあな」

戦士「ああ。先に逝ってるよ」

勇者「今までありがとう」

ザク

戦士「」

勇者「……」

社長「全員!!突撃!!!!!!!」

一般勇者「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

騎士団「隊長の敵だぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

社長「すまない…戦士」

派遣勇者「社長…泣いているのですか?」

社長「…」

派遣勇者「……」

派遣勇者「今までありがとうございました」

社長「辞めるのか?」

派遣勇者「いいえ。辞めるのは…」

派遣勇者「貴方です」グサ

社長「ぐう」

気持ち悪くなってきた……

派遣勇者「もう分からないんだ」

派遣勇者「俺は戦士の言うこともあってると思う……でもアンタの言ってることも正しいと思ってる。
分からない。勇者ってなんなんだ……」

社長「それは自分で解を出せ……しかし、私は自分を正しいとは思ってはいない」

派遣勇者「そうですか…今までお世話になりました」

社長「ああ、割といい人生だったよ。これも報いだ」

派遣勇者「それでは」

…………
………
……


社長「行ったか……」

社長「まぁ……せいぜい悩め。若人…」

社長「向こうでも戦士と会えるかな……」

社長「み…んな……・」ガク

派遣勇者「……」フラフラ

派遣勇者「ここは…?」キョロ

派遣勇者「王国……・?」

主婦a「ねぇ知ってます。最近起きた村人全滅事件とか魔物被害全て勇者のせいだったららしいわよ~」

主婦b「あらやだ。最近物騒になったと思ったら、すべて勇者のせいだったのね」

派遣勇者「……」

主婦a「ほんとよ。おかげで色々困ってるわよ」

主婦b「それじゃどっちが魔物か分からないわね」

派遣勇者「違う……」

主婦ab「ははははっはははは」

派遣勇者「違うぅうううううううううううううううう!!!!」ダッ

主婦a「きゃっ!!」

主婦b「何よ、貴方?」

派遣勇者「取り消せ」

主婦b「何言ってるの?」

派遣勇者「取り消せぇえええええええええええ!!!」ザシュ

主婦a「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom