女騎士「どうか、正しい判断を」(156)

飽きるまで続けます




 温暖な港町 宿の一室



僧侶「……」

武闘家「……」


女騎士「どうだ?」プルンッ

女騎士「我ながら似合ってると思うのだが?」



武闘家「なんつー格好してんだよ……ほ、ほとんど隠れてねぇじゃねぇか!?」プイッ

女騎士「ははっ。心配するな。きちんとした店で買った水着だぞ?」クスッ


僧侶(あぶない水着……)

僧侶「何やら特殊な魔力を感じますね。見かけより守備力は高そうですが……しかしなぜ、そのような格好を?」



女騎士「ん? ああ……この町は風俗関係の取り締まりが厳しくてな、資金の調達が難しい。それでこの水着!!」

武闘家「んなもん買ってっから、金が無くなるんじゃねぇの?」


女騎士「聞こえない」

女騎士「船が到着するまで三日……その間は、子供たちに泳ぎを教える教員として金を稼ぐ!!」



武闘家「……」

武闘家「恥ずかしい話だが、俺はまだ働いた事が無い。だから全く分からない」


武闘家「その分からない奴からの意見なんだが、泳ぎを教えるって……儲かるのかそれ? もっと稼げるの有るだろ?」

女騎士「誰が私一人で働くと言った? 武闘家と僧侶にも働いて貰うぞ?」



女騎士「武闘家は、この辺りで暴れているオークの群れの退治だ。『ほしふるうでわ』をやる、持って行け」ポイッ

武闘家「は?」パシッ


女騎士「僧侶は、北に在るエルフの森で満月草の採取だ。男が入ると殺されるが、女は歓迎されるらしい」

僧侶「へ?」



武闘家「お前は?」

女騎士「泳ぎの先生だ」


武闘家「俺は?」

女騎士「オーク退治だな」



武闘家「なんか、オカシ……」

女騎士「おかしくないぞ?」


武闘家「……」

僧侶「……」



武闘家「なぁ?」ヒソヒソ

僧侶「はい、わたくしも変に思います」ヒソヒソ


女騎士「どうした?」

武闘家「アレっ?」ジィーッ



武闘家「女騎士の瞳って、金色だったか?」ヒソヒソ

僧侶「いえ、黒だったと」ヒソヒソ


女騎士「さっきからなんだ、私にも教えろ!?」

女騎士「あんまり無視されると……興奮してくる」ゾクゾクッ



武闘家「おいっ!?」

武闘家「お前さ、何か変だぜ? どうしたんだ?」


女騎士「ん? ああ……武闘家には言って無かったか?」

僧侶「っ!? まさかっ!!?」ビクッ



武闘家「意味が分かねぇ」

女騎士「ふむ。そろそろ我慢できなくなって来たし、頼み事もあったからな……」


女騎士「ちょうどいい。私の変身を見せるか」

武闘家「意味が分かんねぇ」



女騎士「これから私は、三回変身する!!」

武闘家「お前が魔王なんじゃねぇか?」


女騎士「これはな武闘家? 嘘でも冗談でも無く、真実だ」

女騎士「そして……私の切実な願いだ」



武闘家「マジな、話なんだな?」

女騎士「おおマジだ……」コクリ


武闘家「じゃあよ、まずはその格好をヤメろや!!」プイッ

女騎士「ん?」プルンッ



女騎士「いや、この方が都合良いんだ」

武闘家「チッ」


女騎士「では、変身するぞ……」

女騎士「フッ!!!」



女騎士「んん……」プルプル

女騎士「んあああああああああああ!!!」


武闘家「っ!?」ビクッ

僧侶「ひっ!?」ビクッ



女騎士「ふぅっ……」

女騎士「どうだ?」


武闘家「いや、どうだって、どこが変わったんだ?」ジィーッ

女騎士「ほらっ、よく見ろ」



武闘家「……」ジィーッ

武闘家「ん? もしかして、瞳孔が細くなったのか? 縦長ってか、ネコみてぇな瞳だな」


女騎士「正解だ」

女騎士「次の変身に行くぞ?」




女騎士「んん……」プルプル

女騎士「んあああああああああああ!!!」


武闘家「っ!?」ビクッ

僧侶「ひっ!?」ビクッ



女騎士「ふぅっ……」

武闘家「いちいち叫ばねぇと変身が出来ないのかよ!?」


女騎士「出来るが?」

武闘家「じゃあそうしてくれ……」



女騎士「それで、次はどこが変わったか分かるか?」

武闘家「ああ、次は一目瞭然だ……胸が、デカくなったんだろ?」


女騎士「そう、正解……ぐぐっ、駄目だ苦しい!! 水着を脱ぐぞ!?」シュルッ

女騎士「ふぅぅぅっ……」タプンッ



武闘家「チッ……」プイッ

女騎士「おい、こっちを見ろ。まだ変身が残ってるんだぞ?」


武闘家「せめてシーツとかで隠せや!! 痴女かお前は!?」

女騎士「安心しろ」ニコリ



女騎士「私は罵られても興奮するだけだ」

武闘家「変態じゃねぇか!?」


女騎士「下だけ穿いてるのもムズムズするな……脱ぐか」スルスルッ

僧侶「ゆ、勇者様!? 仲間とは言え、殿方の前ですよ!!」



女騎士「……」チラッ

女騎士「僧侶は、知っているだろう? 私の本当の姿を?」


僧侶「っ、はい」コクリ

僧侶「それは……見せて頂きましたので」



女騎士「今はある程度コントロール出来るが、それでも完璧では無い」

女騎士「見ての通り、ここまでの変身なら幾らでも誤魔化しが利くだろう」


女騎士「しかし、次の変身は別だ。意図せぬ形で変身した場合、お前たちに多大な迷惑を掛ける」

女騎士「その姿と、その対処法を、仲間には知っていて欲しいのだ……だから、こっちを向け、武闘家」



武闘家「……」

女騎士「安心しろ」ニコリ



女騎士「私はツルツルだぞ?」

武闘家「そんな心配してねぇよ!!」



武闘家「ったく……そっち見るぜ?」

女騎士「かもん」


武闘家「……」チラッ

武闘家「あのよ? 何か、筋力が落ちてねぇか?」



武闘家「ふくらはぎとか腹筋とか、ガチガチだったよな?」

女騎士「変身が進むと筋力は落ちて行くぞ?」


武闘家「は、なんだそりゃ? 変身すると弱くなんのか?」

女騎士「弱くと言うか、より女らしくなると言うか……まぁ、戦闘向きで無くなるのは確かだな」コクリ




女騎士「変身すれば、筋力は弱くなる。がっ!!」キリッ

武闘家「お? 代わりに魔力が強くなるとかか?」



女騎士「いや、代わりにエロくなる」

武闘家「お前もう、変身すんのヤメろ……」



女騎士「だから、意図せぬ変身も有ると言ったろ?」

女騎士「今から最終形態へ変身する。とにかく、それを確認してくれ」


武闘家「……」

武闘家「チッ。わーったよ、さっさとしやがれ」




武闘家(いち、に、と来て次。変身っても地味だったからな……どうせ髪が伸びるとか、そんなんだろ)

女騎士「では、行くぞ?」



女騎士「んん……」プルプル

女騎士「んあああああああああああ!!!」



武闘家「っ!?」ビクッ

僧侶「ひっ!?」ビクッ



女騎士「ぐうぅっ……」ギチギチッ

女騎士「うううううううううう!!!」バサバサッ



女騎士「……」

女騎士「ふぅっ、ふぅっ……」


女騎士「どうだ?」チラッ

武闘家「ああ、変わった、な……」



女騎士「どこが、変わった?」クスッ

武闘家「上から言ってくわ」


武闘家「まずは、羊みてぇな……角かソレ?」ジィーッ

女騎士「うむ。言われてみれば、羊の角に見えるか」



武闘家「それと背中に、コウモリみてぇな羽も生えてんな?」

女騎士「浮く事は出来るが、長距離は飛べないぞ?」パタパタッ


武闘家「肌の色も……日焼けっつえば良いのか?」

女騎士「小麦色と言え」



武闘家「後は……」チラッ

女騎士「ん? 後は、なんだ?」ビンビンッ


武闘家「……」

武闘家「あのさ?」



武闘家「どうして、チンコまで生えてんだ?」

女騎士「うむ、それはだな……」ズイッ


武闘家「おっと、近付くんじゃねぇ!!」タッ

武闘家「ソイツもこっちへ向けんな!!」アセアセ



女騎士「……」

女騎士「ふっ、そうは行かない」クスッ


女騎士「母親はサキュバスでな? その血を……こゆーく、受け継いでいるんだ私は」

女騎士「弟も受け継いでいたらしいが、こっちは女なのも有って、外見までサキュバスになれる」



僧侶「……」

武闘家「っ……」ゴクリ


武闘家「それで、わかったから」

武闘家「早く対処法とやらを教えろ!!」



女騎士「簡単だ」

女騎士「常に私が満ち足りて居れば良い」


武闘家「……」

武闘家「いや、聞いても意味わかんねぇ」



女騎士「詳しくか?」

武闘家「詳しく頼むわ……」


女騎士「女なら、絶頂を迎える時のエネルギーが」

女騎士「男なら直接に精液が、そのままサキュバスとしての私の力になる」



武闘家「そんで?」

武闘家「俺にどうしろっつーんだよ?」


女騎士「いづれはコントロール出来ると思うが」

女騎士「今のところは、サキュバスとしての力が少なくなると……勝手にこの姿へ変身してしまうんだ」



女騎士「普段は金を稼ぐ仕事も兼ねて、夜に何とかしてるのだがな……」

女騎士「まぁつまり、今日の様に仕事の出来ない日が続いた時は、私とセックスするか、私に精液を飲ませろと言う訳だ」


女騎士「ちなみに僧侶は、アナルセックスをさせてくれた」

僧侶「なっ、何で言うのですかっ!?」ビクッ



武闘家「ほほう……」チラッ

僧侶「こちらを見ないでくださいましっ!!」プイッ


武闘家「……」

武闘家「ま」



女騎士「ま? んこ?」

武闘家「ちげぇよバカが!!」


武闘家「まっ、お前の理屈も分からなくはねぇ」

武闘家「けどな? んなもん、こっちは知ったこっちゃねぇんだ!!」キッ



武闘家「お前がさっさとコントロール出来るようになればいい……違うか?」

武闘家「だいたい、さっきはサラッと言いやがったが、勇者のクセに援交なんかしてんなや!?」


女騎士「何を焦っている?」

武闘家「あ、焦ってねぇ!!」ビクッ



女騎士「……」

女騎士「くんくん、すんすん……」


女騎士「ああ、なるほどなぁ」ニヤリ

女騎士「この血に目覚めてからの私は、どうやら鼻が利くようになったらしい」



女騎士「武闘家、お前……」

武闘家「んだよ?」


女騎士「童貞だろ?」クスッ

武闘家「っ……」



女騎士「無言は肯定と受け取るが?」

武闘家「だったらどうした!?」


女騎士「心配するな」

女騎士「私は童貞の精液が大好きだ。そして、余計に……お前の筆下ろしがしたくなった」ペロッ



武闘家「うぐっ……」タジッ

女騎士「お前の『下の方』も苦しそうだ。さっきからパンパンに膨らんでるじゃないか?」チラッ


武闘家「これは、だな……」

女騎士「サキュバスと同じ部屋に居るんだから、当然だよ。私の匂いを嗅ぎ、私に見つめられるだけでそうなる」



女騎士「現に今、僧侶はびしょびしょに濡れてるぞ? 無口なのはそのせいだ」

僧侶「だからっ、なぜ言うのですかっ!!?」


女騎士「しかし、仲間だからな……無理強いもしたくない」

女騎士「お前が女性に触れる事へ抵抗あるのなら、別の方法もある」



女騎士「お前の股の間で、私が口を開けて待ってるから」

女騎士「そこを目掛けて自分で扱き……」


武闘家「あー!! あー!! うるせぇ!!」ダッ

女騎士「おい、逃げるな!! 私は明日、子供たちに泳ぎを教えるんだぞ!?」



女騎士「そこで間違いが起こったらどうするんだ!?」

武闘家「知るかっ!!」ガチャッ バタン


女騎士「……」

女騎士「行ってしまった……やはり、無理矢理にでもヤってしまえば良かったか」



僧侶「武闘家さんも、本当のピンチには手伝ってくれましょう?」

女騎士「だと良いんだが。しかしアイツ、私を好きなのにどうして断るんだ?」


僧侶「それはきっと、真に好いているからでは? 貴女と気持ちが通じ合い、その上で体を重ねたい……」

女騎士「ふむ、そうか。だが私は、そんな純粋な感情を向けられるほど、綺麗な体では無いよ」




僧侶「勇者様……」

僧侶「ところで、先程は間違いとおっしゃいましたが?」


女騎士「ああ、弟のせいでな……だいぶ年下の男や女まで、性的対象になったから仕方無い。オカシイだろうか?」

僧侶「ふふっ、確かに……あのお方のせいですねっ」




 ── 魔王の変化 ──


 前の勇者が魔王に破れて以降、魔物達に変化が訪れる。

 時折では有るが、群れを率いて大国を襲撃し始めたのだ。それは即ち、魔王の変化でもあった。

 勇者と戦い、人間の底力を知り恐れたのか……それともただ単に、準備期間が終わりようやく腰を上げたのか。

 どちらにせよ確かなのは、魔王が静観を止め、部下の魔物達に人間の国を襲わせている。その事実である。


 そしてそれは、勇者の故郷、アレフガルドも例外では無い。




第六話

女騎士「どうか、正しい判断を」

これで女騎士の説明は終わり。

休憩




 翌日 海岸沿いの浜辺



女騎士「今日はこれまで!! みんな上達が早いぞっ!!」ニコリ

女騎士「明日は、浮き輪に掴まりながらバタ足の練習だ!!」



「ハーーイ!!」

「せんせー、さようならー!!」



女騎士「……」

女騎士(子供の笑顔は、人々の宝だな。どうにかして魔王を倒し、守ってやりたいものだ)グッ


男の子「あ、あのっ、せんせー」タタッ

女騎士「ん、どうした戻って来て? 水中で何か無くしたか?」



男の子「ぼくに、バタ足を教えてくださいっ」ペコリ

女騎士「ふふっ、早まるな……私は逃げたりしない。ちゃんと明日になったら教えるよ」ナデナデ


男の子「いまからは、ダメ、ですか?」ウルウル

女騎士(この子は確か……ふむ。そう言う事か)



女騎士「一緒に来てた女の子に、カッコいい所を見せたいんだな?」クスッ

男の子「っ!? う、うんっ」コクリ


女騎士「よし分かった。先生が手を握ってて上げるから、バタ足の練習をしよう」

男の子「ホントっ!?」パァッ



女騎士「ほらっ、手を握って?」スッ

男の子「わぁ、せんせー、ありがとう」ギュッ


女騎士「……」

男の子「せんせー?」キョトン



女騎士「えっ、あ、ああ……それじゃあ、泳げる少し深い所まで行くぞ?」

男の子「うんっ!! はやくいこっ、せんせー!!」タタッ


女騎士「こら、危ないから走っちゃ駄目だろ?」

男の子「だって、早く泳げるよーになりたいんだもーん♪」グイッ




女騎士「あははっ」バシャバシャ

女騎士(水面が私の腰ぐらいの高さ……ここでやるか)


女騎士「水への浮き方は覚えてるか?」

男の子「うん、今日ならった!!」コクリ



女騎士「じゃあ、前で手を引くから、お腹を下にして……そのままゆっくりと浮いてみてくれ」

男の子「んっ……こ、こう?」プカプカ


女騎士「ああ、上手だぞ。後は水を蹴るように、両足を動かすんだ」

男の子「うんっ!!」バチャバチャバチャッ



女騎士「よしよし、その調子だ」ニコリ

男の子「わぷっ、わぷぷ……」バチャバチャバチャッ


男の子「……」

男の子「っ!?」ピクンッ



女騎士「どうした!?」

男の子「せんせっ、足が、いたっ……」ジタバタ


女騎士(つったのか?)

女騎士「一度、抱き上げるぞ!? お前も私に抱き付け!!」グイッ



女騎士「ええい、大丈夫か!?」ムギュウ

男の子「せんせっ、おっぱいが顔にっ……」モガモガッ


女騎士「ああ、すまん苦しかったな? 少し、力を弛める。そっちから腰に足を回して抱き付け」

男の子「う、うん……」ギュッ



女騎士「よし、そうしてろよ?」

女騎士「痛いのは、この辺りか?」サスリサスリ


男の子「ひぐっ!?」ピクンッ

女騎士(足首から脹ら脛に掛けてだな……外傷では無いが、回復魔法を試してみるか)



女騎士「……」ピトッ

女騎士「ホイミ」


女騎士「どうだ、まだ……痛いか?」

男の子「へっ、あっ、あれっ? 痛くないやっ、ありがとうせんせー!!」ニコリ



女騎士「そうか……では、バタ足の練習を」

女騎士「んっ?」ピクッ


女騎士(下半身に当たってる、この感覚は)チラッ

男の子「うぅっ……」プルプル

休憩



女騎士(密着して胸が当たってるからか、それとも……サキュバスの私が唱えた魔法を受けたからか?)

男の子「あのっ、あのっ、せんせっ、ぼくっ」ウルウル


女騎士「っ……」ゾクゾクッ

女騎士(まぁ、何にせよ……責任は、取らなくてはな)クスッ



女騎士「どうした? おちんちんが苦しいのか?」

男の子「うん。なんか、なんかっ、いたいよぉっ……」コクリ


女騎士「よしよし。じゃあ、水着は脱いじゃおうな?」ナデナデ

男の子「ふえっ?」



女騎士「えっ、と……」キョロキョロ

女騎士(お、アソコの岩影にするか)


女騎士「しっかり掴まってるんだぞ? ルーラッ!!」シュンッ

男の子「うわっ!?」ビクッ



女騎士「はい、到着だ」スタッ

男の子「……」


男の子「せんせー、すごいんだね?」ジィーッ

女騎士「そうだろ? 先生だからなっ。ほら、早く水着を脱いで?」



男の子「うん」コクリ

男の子「んしょ……」スタッ


男の子「……」

男の子「うぅっ……」



男の子「せんせぇ、やっぱり恥ずかしいよぉ」モジモジ

女騎士「こらっ、病気だったらどうするんだ?」


女騎士「それに、ここなら他には誰も見てないから……な? 恥ずかしく、ないよな?」ニコリ

男の子「っ、わかった」コクリ



男の子「ん」スルスルッ

女騎士「……」


男の子「せんせ、ぼくの、治せるの?」ピンッ

女騎士「ああ、勿論だとも……」シュルッ パサッ



男の子「わぁ!! せんせぇのおっぱい、ママのより大きいよ!!」

女騎士「ふふっ、そうか?」プルンッ


女騎士「では、特別に触らせてやろう。もっと近くにおいで? 手を伸ばして……」

男の子「うん……」スッ



女騎士「どうだ?」

男の子「うわぁ、むにゅむにゅだぁー」ムニュッ


男の子「……」

男の子「んんっ!?」ピクンッ



女騎士「っ、大丈夫か!?」

男の子「ぅん、おちんちん……さっきより、いたいよぉっ」プルプル


男の子「せんせっ、せんせっ」

女騎士(はぁ、堪らないよ、こう言うのはな……)ペロリッ

体調崩してたけど、ようやく復活。

おやすみ



女騎士(身長差が有る。私が後ろ向きで四つん這いになった方が良いか)

女騎士「ふふっ」ペタン


女騎士「ほらっ、先生の孔……指で拡げたから、よく見えるだろう? ここに、おちんちんを挿れてくれ」クチィィッ

男の子「えっ、あっ、あ、あっ、あのっ」



女騎士「出来るよな? 立派な男の子だもんな?」

男の子「っ……」ゴクリ


女騎士「慌てなくて良い。ゆっくりで良いから……おいで」

男の子「うっ、うぅっ、せんせっ!! せんせぇ!!」ガバッ



男の子「ここ? ここっ!?」スリスリ

女騎士「ああ、そこだ……」


男の子「んんっ!!」ニュププッ

女騎士「ふふっ」クスッ




男の子「ふあっ、ぁっ……あったかい。ぼくのおちんちん、にゅるにゅるって」ピクピクッ

女騎士「後は、おちんちんを動かすだけだぞ?」


男の子「あうぅっ、ムリだよせんせぇ、おちんちん、動けないよぉ」フルフル

女騎士「頑張れ男の子。先生の背中に覆い被さっていいから……抱きつくように乗っかれば、腰だけ振れるだろ?」



男の子「はぁっ、はぁっ、はひゅっ、はひゅっ」ギュウッ

女騎士「そう、上手だ……先生は重くないから、好きなように動け」


男の子「うっ、うっ、うぅっ……」

男の子「せんせっ、せんせぇ!!」カクカクッ




 ばちゅ!! ばちゅ!! ばちゅ!! ばちゅ!! ばちゅ!! ばちゅ!!


女騎士「ふんん!! ふっ、気持ち、いいぞっ」ピクンッ

女騎士(容赦無しだな。初めての割に、まるで獣じゃないか……)


男の子「んんんっ!! おちんちっ、きもちいいよぉ!!」パンパンパンパン

女騎士「くっ、んっ、んっんっん、んんっ!?」ビクッ ビクッ




 ぢゅぼっ!! ぢゅぼっ!! ぢゅぼっ!! ぢゅぼっ!! ぢゅぼっ!!


男の子「せんせっ、せんせっ、せんせっ、せんせっ!!」パンパンパンパン

男の子「ぼくっ、なんかおちんちんから出ちゃっ!!」



女騎士「いいぞっ、そのまま先生のナカへ出せっ!!」

女騎士「私の子宮にっ、たくさん精液を注ぎ込むんだっ!!」キュッ




男の子「せんせぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」ビュルビュルビュルッ

女騎士「くひぃぃっ!!?」ビクビクッ



男の子「あ、あ、あ、ぁっ……」ドプドプッ

女騎士「んんーーーーーっ♪」


女騎士(ふふっ、力が満たされる。子宮が精液を飲み干してるような感覚さえ有るな)

男の子「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」コテン



男の子「せんせっ、ぼく、疲れた」ズルッ

男の子「あうぅっ……」ドサッ


女騎士「よしよし、頑張ったな。ホイミ!!」ナデナデ

女騎士(流石に、これでヤメにして置くか。全く……武闘家が渋らなければこんな必要は)




 港町より東の平原



オーク「ブヒィ!! 下っぱオークどもを倒したぐらいで、調子に乗るんじゃないブヒ!!」ジャキッ

武闘家「……」


オークキング「フフフッ。どうやら、『自分は強い』と勘違いしているタイプの人間のようですねぇ」ニヤリ

オークキング「この私、オークキングの槍技の前に、美しく散りなさい!!」ジャキッ



武闘家「最初は百居たブタが、残り二匹になったってのに、随分と大した自信だな?」

武闘家「それともやはり、愚鈍だから気づかねぇか?」


オークキング「……」

オークキング「口ばかり達者のようですねぇ……さっさと掛かって来たらどうです!!」キッ



武闘家「……」

武闘家「もう、掛かって行ったよ」


オーク「は? ブヒィ?」

オークキング「フフフッ、今さらそんなブラフを……」



武闘家「風陣脚」ボソッ

武闘家「風を友とし、蹴りの風圧として放たれる真空は、全てを両断する刃となる」


オーク「何を急に説明してるブヒィ?」

オークキング「余りの恐怖で、頭がオカシクなりましたか?」ニヤリ



武闘家「どうも足癖が悪くてな……」

武闘家「てめぇらの汚いツラを見て0.1秒。既に蹴ってるぜ?」


オーク「ブヒッ!?」ビクッ

武闘家「まぁ、何が言いてぇかっつーと」



武闘家「お前らはもう、死んでいる」ニヤリ

オークキング「ぐっ!? ほざけええええええええ!!」ダッ


オークキング「んっ!? か、からだがっ、動かない!!」

オークキング「何をしているオーク!? 貴方も一緒に掛かるんですよ!!」



オーク「ブヒィッ、オークキングざま゙ぁっ!! 腹の所から体が真っ二つにぃぃっ!!」アセアセ

オーク「上半身がっ、滑り落ちてぇぇ、ブ、ブヒィッ!!!」ドサァッ


オークキング「……」

武闘家「今は武闘家だが、学生の頃は魔法のイロハを習っててな」スッ



武闘家「メラミッ!!!」バッ

オークキング「うぎゃあああああああああ!!!」ボォォッ


武闘家「初歩なら魔法も使えるのさ」

武闘家「しかしまぁ、煮ても焼いても食いたくねぇブタってのも居るもんだ」



武闘家「……」

武闘家(弱い。それはいい。俺が強過ぎるとか、自惚れた訳じゃねぇ)


武闘家(ただ問題なのは、その弱い魔物連中に、様々な国が襲われてる事実だ)

武闘家(辺りを良く見りゃあ、アレフガルドの紋章が刻まれた武器も落ちてやがる)キョロキョロ



武闘家(こんな弱い魔物より、更に弱い国の兵隊……こんなのどーすんだよおい!?)

武闘家(確かに、対人の訓練は出来るが、対魔物の訓練なんて、しようと思って出来るもんじゃねぇ)


武闘家(だけどよ!? これは余りにもっ!!)グッ

武闘家「妹が心配だ……アルフガレドに一度戻って貰うよう、女騎士に頼むか」




 港町より北 エルフの森



僧侶「……」プチプチ

僧侶「ふぅ。満月草は、これほど摘めば大丈夫でしょうか?」



 ガサガサッ

僧侶「おやっ?」チラッ

エルフ「動くなっ!! アンタが男なら……って、なんだ、僧侶なの?」ザッ



僧侶「お久し振りですね」ニコリ

エルフ「久し振り? ああ……人間とエルフは時間の感覚が違うのよ。こっちからしたら、昨日別れたばかりだわ」ニコリ


休憩



エルフ「それで? アンタはここで何してたのよ?」

僧侶「はい。資金調達に、満月草の採取などを……」


エルフ「へーっ。アンタも大変なのね? あ、勇者は居ないの?」

僧侶「今はわたくし一人ですが、何か御用でも?」



エルフ「……」

エルフ「別に……そっ、そうだ!! これを渡してくれない?」ゴソゴソ


僧侶「それは?」

エルフ「『エルフの飲み薬』よ。まだ、魔王討伐の旅を続けてるんでしょ? だったら、前に渡した分は無くなってるんじゃない?」スッ



僧侶「……」

僧侶「そうですね。勇者様の分も、わたくしから心よりの感謝を」ペコリ


僧侶「これはきちんと渡して置きますね? それに、エルフさんが寂しがってた、と」クスッ

エルフ「ちょっ、変な事は言わないでよ!!」



エルフ「むぅ……」

エルフ「ほらっ、もう用は無いんでしょ? さっさと帰りなさいよ」シッシッ


僧侶「いえ、お会いしたついでに、お伝えしたい事が……」

エルフ「ん?」



僧侶「……」

僧侶「恐らく近い将来に、人間の方から助力を求めて来るかと思われます」


エルフ「……」

エルフ「ふん。もしそうなっても、助けるつもりは無いけどね」プイッ



僧侶「ですから、不可侵協定を結ばれるのが良いかと……世界中に幾つかエルフの住む森は在るようですし」

エルフ「なに? 協力する代わりに、人間が森を侵さない約束をさせろって事?」


僧侶「はい。それだけでは無く、人間の社会にエルフが溶け込める約束も」コクリ

エルフ「はっ……くだらないわね」




 数時間後 アレフガルド城 謁見の間



国王「おおっ、よく戻ってくれたな勇者よ!!」

女騎士「宿に戻ったら、遣いが待たされておりましたので」


大臣「国王、やはり勇者様を呼び戻さなくとも、兵達だけで良かったのでは?」

国王「大臣よ、お前に黙って遣いを出した事は謝る。しかし、これ以上の被害を受け続けるのはな……」



女騎士「あ」

女騎士「先に言って置きます」


女騎士「私は、鼻が良いので……」

大臣「は?」



国王「勇者よ……今は我が国の兵達が、ここより数キロ先の地点で、攻め込んで来た魔物の群れと戦っておる」

国王「どうかそこへ赴き、兵達に加勢してはくれまいか?」


武闘家「……」

僧侶「……」



女騎士「……」

女騎士「まだ、半分」ボソッ


女騎士「まだ半分、兵達がこの城に待機しているでは有りませんか」

女騎士「まずはその兵達を、加勢として向かわせるべきでは有りませんか?」



大臣「そうですとも国王!! 勇者様の言う通りです!!」

国王「じゃが、兵を全て出したとしてな? 他国にその隙を突かれて攻め込まれたりしたら……」


女騎士「人間同士の争いなど、考えている場合では無いでしょう!!」キッ

女騎士「なんなら隣国や他種族とも協定を結び、魔物と協力して戦うべきです!!」



国王「……」

国王「それは……大臣と、考えさせてくれぬか?」


女騎士「考える必要も無いでしょう?」

女騎士「どうせ、大臣のアドバイス通りに行動なさるんでしょうから」チラッ



大臣「国王を侮辱するか勇者!?」

女騎士「思い出して頂きたい」


女騎士「待機して居る兵を加勢に向かわせろと、私は進言し、大臣もそれに賛同しました」

大臣「それが、どうかしたのか?」



女騎士「私は無論、戦っている兵達の事を思い、そう述べた訳ですが……」

女騎士「果たして、大臣も同じ考えだったのか?」クスッ


大臣「何が言いたい?」ギロッ

女騎士「私は、鼻が良いと宣告した筈だぞ大臣?」



女騎士「臭いよ、お前……」

大臣「なっ!?」


女騎士「どんな魔物かは知らんが、上手く化けたな?」ニヤリ

国王「大臣、お前っ!?」ビクッ



大臣「ちっ、違う、人間だ!!」アセアセ

女騎士「魔物の群れを指示して国を襲わせ……」


女騎士「待機している兵達も加勢に向かった後は、別の群れでガラガラの城を攻めて王を殺し、自分が王に成ろうとしたか?」

女騎士「しかし分からないのは、魔王の命で動いてる貴様らが、なぜわざわざこんな事を……」



大臣「ぐっ、ぐぎっ……」プルプル

大臣「ウルセー!! 魔王なんぞの下で働けるか!!」


武闘家「フッ、化けの皮が剥がれたようだな……ここは、俺の拳で」スッ

大臣「変身解除!!」シュン



ジェリーマン「バカな王を裏から操ってやろうと思ったが、ここで殺してやる!!」ドロドロ

武闘家「スライムや軟体系は苦手だ。頼むぜ女騎士」タタッ


女騎士「……」

女騎士「お前は、魔王の命令では動いてない……そう言う事か?」ジャキッ



ジェリーマン「教える必要はーーー、無い!!」

ジェリーマン「俺は種族の中でも特殊でな? 人間にも化ける事が出来る……これが、どういう事か分かるか?」ニヤリ


女騎士「……」

僧侶「はっ、まさかっ!?」ビクッ



ジェリーマン「ゆうしゃああああああああ!! テメェに化けてやるぜえええええ!!」

ジェリーマン「変身ッ!!!」カッ


女騎士「……」

ジェリーマン「へへっ……」ドロドロ



女騎士「……」

ジェリーマン「……」


武闘家「おい、化けれてねぇぞ?」

ジェリーマン「あれ? いや、そんな筈はない!! 俺は人間に化けれるんだ!!」アセアセ



ジェリーマン「……」

ジェリーマン「わっ、わかったぜ!! ゆうしゃ、テメェもしかしてっ、人間じゃ……」


武闘家「メラミ!!」バッ

ジェリーマン「うぎゃああああああああああああ!!」ボォォッ



女騎士「武闘家……」チラッ

僧侶「武闘家さん」


武闘家「悪りぃな、魔法……使えるんだったわ」

女騎士「すまない」ペコリ



女騎士「……」

女騎士「国王、この現状を省みるに、本物の大臣は殺されて居るでしょう」


国王「そうか、大臣……」

女騎士「悲しまれる時間など有りません」



女騎士「恐らく、攻めて来ているのは、本来の魔王配下では無く、言うなれば野党のようなもの」

女騎士「そして、その頭はこうして倒しました。であるなら、今兵達が戦っている魔物さえ殲滅出来れば、もう襲われる可能性は低いと思われます」


国王「じゃが……城を空にするのはのぉ」

女騎士「こうしてる間にも、兵は一人、また一人と倒れているかも知れませんよ?」



僧侶「わたくしが、とある方から聞いた話をいたしましょう」

僧侶「王の為に民が存在する国は滅び、民の為に王が存在する国は繁栄する……」


僧侶「さて、この国はどちらでしょうか?」ニコリ

武闘家「戦う相手を間違える指揮官ってのは一番の無能だって……俺はそう学園で習ったぜ?」



国王「……」

国王「ワシは、ワシはっ……」ブルブルッ


僧侶「……」

武闘家「おいおい、考えるまでもねーだろうが」



女騎士「国王」

女騎士「どうか、正しい判断を」ペコリ


国王「……」

国王「分かった……」グッ


おやすみ



国王「城の兵を援軍にやろう!!」

武闘家「お」


女騎士「……」

国王「うむ、分かっておるよ……他の国も、ここと同じだと、そう言いたいのであろう?」



女騎士「はい」コクリ

国王「確かに、王としての威厳は、有る。しかし……そうだな。こちらから、協力体制を築くよう掛け合ってみるか?」


女騎士「ありがとうございます。我が国の王が賢明で有れば、私も魔王討伐に専念できると言うもの」ペコリ

国王「魔王を、頼むぞ勇者よ!!」




 アレフガルドより数キロ地点の平原



団長「二番騎士隊前へ!! 一番戦士隊は後退!! 魔術隊は補助魔法を切れさせるな!!」バッ

副団長「四、五、六番隊は左翼へ!! 七、八、九番隊は右翼へ展開!! 挟み込め!! 十番隊は私に続け、突っ込むぞ!!」バッ



 その平原を見下ろせる丘の上



武闘家「……」

武闘家「まだ、見てるだけか?」


女騎士「私達が加勢しては、兵が経験を積めないだろ?」

女騎士「オークやトロルに負けるのは、その異形の姿に臆して、普段の力が出せない事が大きな理由だ」



女騎士「ドラゴンなどの大型ならまた別だが……これぐらいなら何度か戦えば慣れるさ」

武闘家「そんなもんか? 俺はビビりもしなかったけどな?」


女騎士「ん? それは……頼もしいな。お前にオークの討伐は、楽過ぎる仕事だったかも知れん」チラッ

武闘家(ああ? 俺がモンスターにビビるかどうか、試したのかコイツは?)



武闘家「当たり前だろが……あん時に見たハイドラだって、今なら恐怖せずに戦えるさ」

武闘家(そうだ、ビビってられっか!! 俺はずっと……アイツを相手にイメージトレーニングして来たんだ!! ビビる訳がねぇ!!)グッ


僧侶「ふふっ……流石は男子」クスッ

女騎士「本当に、頼もしい仲間だ」クスッ



女騎士「まぁ、だから、ここでの仕事は……戦場を見ながら」ジィーッ

女騎士「押されてる兵を発見したら……ライッ、ディィィン!!」バッ



 ドゴォォォン!!!!


女騎士「魔法で援護するのが仕事だ。簡単だろ?」

武闘家「そうか? 俺は戦った方が簡単だけどなっと、メラミ!!」バッ


女騎士「これが終わったら、ようやく砂漠の国へ行けるな。後の事は国王に任せよう」

武闘家「まっ、これなら妹も平気だろ……もういっちょメラミ!!」バッ




 ── 軍事国家アレフガルド ──



 勇者の説得により考えを改めた国王は、人と人が争っいる場合では無いと近隣諸国に説き始める。
 そして、賛同する全国の兵を纏めると……対魔物用の巨大兵団を作り上げたのだった。

 この波紋は大きく、やがて国同士の協力体制は、世界中へと広がって行く……

 人 対 魔物 その構図が、明確に出来上がりつつ有った。




 数日後 砂漠の国 千年夜桜の下



女騎士「……」

武闘家「……」


僧侶「あのお方の記憶は、如何でしたでしょうか?」

女騎士「ああ、そうだな……何と言えば良いか」



武闘家「アイツも、人間だったか」ボソッ

女騎士「は? それはそうだろう?」チラッ


武闘家「好きな女の子を助ける為に街中を走り回る……って、想像できっかよ?」

武闘家「アイツは強かった。戦力的にはきっと、仲間なんて必要無ねぇ」



武闘家「それでも仲間が出来て嬉しそうにしてるっては、つまり……寂しかったんだろ?」

女騎士「信用できる。自分を裏切らない。そんな、『友達』が欲しかったんだろうな」


僧侶「……」

僧侶「お二人は、あのお方を、そう思われましたか……」



女騎士「変、か?」

僧侶「いいえ、的確かと思われます」ニコリ


女騎士(信用できて、裏切らない。やはり、両親の事が……)

武闘家「で、これからどうするよ? ピラミッドに潜って見るか?」



女騎士「いや、イシスに挨拶して行こうと思う」

武闘家「あいよっ」


女騎士「今日はこの国へ泊まり、明日は……」

僧侶「『カジノと信仰の街』へ、ですね?」



女騎士「うむ。そこまで行けば、後は案内を頼めるんだろ?」

僧侶「はい。わたくしは、そこから西へ向かい旅をしておりましたので」コクリ


女騎士「じゃあ、それで決まりだ!!」

武闘家「へっ、やっと旅らしくなって来たぜ」ニヤリ




 砂漠の国 女王イシス謁見の間



イシス「おお、よく来たのー勇者よ」ニコリ

女騎士「お初にお目にかかりますイシス」ペコリ


イシス「暑い所じゃがゆっくりして行け、今日は客室を用意させよう」

僧侶「いえいえ、そこまで世話になる訳には……」



女騎士「ご好意、有り難く受けさせて頂きます」ペコリ

武闘家「おいっ!?」ガシッ


女騎士「……」

女騎士「なんだ?」チラッ



武闘家「わざわざ城に泊まらねぇでもよぉ」

女騎士「……」


女騎士「武闘家……」

武闘家「あん?」



女騎士「離せ」

武闘家「……」


女騎士「手を、離せと言っている」ギロッ

武闘家「チッ。わあったよ……城に入ってからオカシイぞテメェ?」パッ



僧侶「勇者、さま……」

女騎士「……」


女騎士「それでイシス、その腕に抱いて居るのは?」ニコリ

イシス「かかっ、妾の子じゃ……寝顔はまるで天使と思うぞ?」ナデナデ



イシス「実は……この子はの? 妾と前勇者との子なのじゃ」

女騎士「そう、ですか……」ピクッ




女騎士「……」

女騎士「それ、ほしい、な……」ボソッ

休憩



女騎士「……」

女騎士「イシス」ニコリ


女騎士「その子を、抱かせては頂けますませんか?」

イシス「ん? それは構わんが……寝ておるから、静かに頼むぞ?」スッ

女騎士「はい」コクリ



女騎士「では……この腕に預かります」ギュウッ

僧侶「マホトーン」バッ


女騎士「……」

女騎士「僧侶、どうして私に魔法を掛けた?」チラッ



僧侶「それは、武闘家さんが」

武闘家「マホトーンが使えるんなら、急いで勇者に使え……そう、俺が頼んだ」


女騎士「……」

武闘家「まさか、そんな事はねぇと思うが……赤ん坊を抱いたまま、ルーラでどっかに飛んでっちまいそうだったからな」



女騎士「フッ。何をバカな心配をしているんだお前は? そんな事で、僧侶の魔力を無駄に使わせたのか?」

武闘家「杞憂だとしたらすまんな」ペコリ


女騎士「ホントにな、ただの……杞憂だ」

女騎士「ありがとうございましたイシス。この子はお返し致します」スッ



イシス「どうじゃ、可愛かろ?」ギュウッ

女騎士「そう、ですね……」ニコリ


女騎士「それとイシス、今夜は外出の予定など有りますか?」

イシス「いや、予定は無いが……どうかしたのか?」



女騎士「では、イシスに見せたいモノが有ります。今夜、部屋へお伺い致します」

イシス「良いが……今、では無く、今夜、か?」


女騎士「はい」コクリ

女騎士「今夜、イシスのお部屋へ……」



武闘家「……」

武闘家「僧侶、今夜は空いてるか?」チラッ


僧侶「残念ながら、今夜は……」フルフル

武闘家「あ? どこに出掛けんだよ?」



僧侶「……」

僧侶「それは……」


僧侶「とっぷしーくれっと、と言う事で」クスッ

武闘家「なんだそりゃ?」




  夜 イシスの寝室



 トントンッ

イシス「勇者か? 入るがよい」

女騎士「失礼します」ガチャッ バタン



女騎士「……」キョロキョロ

女騎士「子供は、同室では無いのですね?」


イシス「かかっ、変わった子じゃ……夜は一人の方が安心して眠れるみたいでの? 既に、一人部屋を与えておる」

女騎士「なるほど。それは、好都合……」クスッ



イシス「ん? ああ、そう言えばお主、見せたいモノがあるとか……」

女騎士「はい」コクリ


女騎士「ですが、それにはまず衣服を脱がねばなりません」

女騎士「裸になる事をお許しください」スルスルッ



イシス「……」

イシス「女同士、気にせずとも良いが……何を見せる気じゃ?」


女騎士「それは今すぐ、お分かりになるかと」パサッ

イシス「裸、じゃな? 変わった所は無いぞ?」ジィーッ



女騎士「お見せするのは、これからですよイシス」クスッ

女騎士「しかしその前に、何度か深呼吸をして頂けますか?」


イシス「深呼吸? あい分かった」

イシス「すーーっ、はーーっ。すーーっ、はーーっ。すーーっ……」



女騎士「ふぅぅぅっ!!」フーッ

女騎士(『やけつくいき』)


イシス「んっ!?」ピクッ

イシス「なんじゃ、かっ、体がっ……」プルプル



女騎士「後ろはベッド。安心してお倒れください」トンッ

イシス「勇者っ、何を……ぐうっ!?」ボフッ


女騎士「……」

女騎士「この身は勇者ですが、母親に淫魔サキュバスを持ちます。ですので……」ニコリ



女騎士「ぐうぅっ……」ギチギチッ

女騎士「ゔうううううううううウウゥッ!!!」バサバサッ


女騎士「……」

女騎士「ふぅっ、ふぅっ……っと、この様に、私もサキュバスの姿へ変身できるのです」



イシス「っ……」ブルッ

イシス「その姿を、見せたかったのか?」


女騎士「これは切っ掛けに過ぎませんがね」

イシス「切っ掛け?」



女騎士「もう一つ、述べるならば、前勇者……つまり、イシスがセックスして作った子供の父親は」

女騎士「私の、弟だ」


イシス「なっ!? あの、勇者、が?」ビクッ

女騎士「はい。そして、ここからが重要な話になるのですが……」



女騎士「ご子息かご息女かは確認しておりません。しかし、一目見て感じました。安らぎと、胸の高鳴りを!!」

イシス「……」


女騎士「イシス」

女騎士「貴女の子供がホシイ。私にくださいませんか?」



イシス「やる、と……妾が言うと思うか?」

女騎士「いいえ。ですが、ご安心を。私と前勇者は姉弟。勇者と淫魔の混血」


女騎士「遺伝子は、それほど変わりますまい? ですから……」ニヤリ

女騎士「私の遺伝子を、イシス? 貴女の子宮に、タップリと流し込んで差し上げましょう」ギンギンッ

休憩

イシスをレイプで今回の話は終わり



イシス「狂ったのか勇者!?」キッ

女騎士「代わりに、私の遺伝子で孕ませて上げようと言うんだ」ペロッ


女騎士「それなら、今の子とも大差ないだろう?」

イシス「どうやら、本気で狂ってしまったようじゃの……」



女騎士「もう一度、産むだけではありませんか?」タッ

イシス「ひっ!? ち、ちっ、近寄るでないわ!!」ビクッ


女騎士「心配なさらずとも、イシスが着床するまで、責任は持ちますよ?」ニコリ

イシス「うあっ、あ、あ、あぁっ……」ブルブル



女騎士「それに……」ガシッ

女騎士「フッ!!」ビリビリィィッ


イシス「くっ!?」ブルンッ

女騎士「イシスの体も、それを望んでおりましょう?」



イシス「誰がっ……」

女騎士「子供を産んでいるにも関わらず、張りの有る胸ですね?」ムギュッ


イシス「んんっ、ヤメ、ぬかっ!!」ピクンッ

女騎士「先の方も、こんなに硬くなって……」コリコリッ



女騎士「ほらっ、少し刺激しただけなのに、母乳が滲んで来ましたよ?」クスッ

イシス「っ……」プイッ


女騎士「もったいない……はむっ、んっ、ちゅっ、ちゅう!! ぢゅちゅっ!!」チュルチュル

イシス「ひんっ!? んっ、んんっ、んんんっ!!」ビクビクッ



イシス(マズイっ……あれ以来セックスなどしておらぬから、久し振りの感覚に体が反応してっ……んくっ!?)

イシス(それになんじゃコヤツ? 同じ女なのに、上手過ぎて……声がっ、抑えられぬっ)


女騎士「んふっ♪ どんどん硬くなりますよ? 指先で摘めば、こうやって扱けてしまう」ニュルニュル シコシコ

イシス「きひぃぃぃぃぃぃっ!?」ビクンッ



イシス「うあぁっ……」

イシス「ああっ、ああっ、ああっ!!」ブルルッ


女騎士「素敵な声ですよイシス? 自分で分かっていますか?」クスッ

女騎士「最初はあれだけ股を閉じて拒絶していたのに……今は自然と開き、私へ見せ付けるように両足を広げている」



イシス「嘘じゃ!! ウソじゃああああああ!!」フルフル

女騎士「下着の上からでも丸わかりですね? ふふっ、こぉんなに濡れて……んっ」チュッ


女騎士「濡れた下着を身に付けるなど、不快でしょうから……これも」

女騎士「フッ!!」ビリビリィッ



イシス「んんっ!? くっ、これ以上、続けるっ……ようであれば」

イシス「はぁっ、はぁっ、はぁっ。ゆる、さぬっ!!」キッ


女騎士「おやおや……ならば、大股開きの足を閉じてくださればいい」ニコリ

イシス(妾の体が言う事を聞かぬのは、お主が一番分かっておろうに!!)



イシス(じゃがっ、なんとか足を閉じねば)

イシス「ぐうっ……閉じろっ、とじぬかっ!!」プルプル


女騎士「……」スッ

女騎士「綺麗な『貝』を、お持ちなのですねイシス?」クチュクチュッ



イシス「ひぐぅっ!!?」ビクンッ

女騎士「私の貝と、合わせて見ましょうか?」スリスリ クチュクチュ


イシス「たの、むっ……もう、や」

女騎士「そうですか。もう待ち切れないと? では、焦らすのはヤメですね」



イシス「なっ!? ちっ、ちがうっ!!」フルフル

女騎士「んふっ♪ 私のモノで、イシスの膣内を掻き回して差し上げますよ」ギンギンッ


イシス「だっ、ダメじゃ、ダメじゃダメじゃあっ!!」

イシス(いま挿られたらっ、絶対にイッてしまう!! はしたないアクメを晒してしまうぅっ!!)ウルウルッ



女騎士「イシス……子供のみたいに駄々をこねて」ガシッ

女騎士「そんな態度を取っても、私を興奮させるだけだと分かりませんか?」ピトッ


イシス「お願いじゃ勇者っ、こんな事はもうっ……」

女騎士「フンッ!!」ズンッッ




 ぢゅぶっ!! ズブズブズブッッ!!!



イシス「ん゙ああああああっ!! なんでこんな事にいいいいいいい!!!」ビクビクッ

女騎士「ふふっ、ふふふふふふふふ♪」ニヤリ



イシス「うあっ、あっ、ぁ、ぁっ、あっ」

イシス(妾の内側がっ、ぜんぶっ、カリ首でえぐられてるっ!!)


イシス(ヒダヒダもっ、ぜんぶっ、ぜんぶっ!! かりかりっ、かりかりって……)ピクピクッ

女騎士「確実に着床させる為、十回はナカへ出します。時間も掛かりそうですし、最初から飛ばします!!」グイッ




 ぐちゅっ!! ぐちゅっ!! ぐちゅっ!! グチュッ!! グチュッ!!!


女騎士「ああっ、気持ちいいですよイシス!! すぐに私の精液で子宮を満たしますからねっ!!」パンパンパンパン

イシス「ぁん!! あん!! あん!! あんっ!! あんっ!!」ビクッ ビクッ


イシス(こんなっ、生娘のような声を、妾がっ!! 抑えようとしても、勝手にっ……)

イシス(ぐっ、ダメじゃ!! 膣内射精だけは、中出しだけはっ、何とか阻止せぬとっ!!)



女騎士「何を考えているのかは知れませんが、そのように白目を向いた表情では」クスッ

イシス「いへっ?」


女騎士「ふふっ、そろそろ……イキますよ? ナカに、タップリ!! 私の精液をっ!!」パンパンパンパン

イシス「ナカは、らめじゃあ……せめてっ、そと、にっ、んんっ!? ふんん!!?」ガクガクッ




 びゅるびゅるびゅるっ!! ビュクビュクッ!! ドプドプドプッ!!!


イシス「い゙ぎぃぃぃぃぃぃぃっ!? あっ、ぐあっ、あ、あっ、うあぁっ……」ビクビクッ

女騎士「くっ、んっ……ちつ、ないっ、しゃ、せい」ビューッ ビューッ



イシス「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁぁっ……」

女騎士「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ、ふぅぅっ……うふふふふふふ」クスッ


女騎士「まだまだ、まだまだ、これからだイシス」

イシス「妾はっ、妾はっ……」ウルウルッ




女騎士「良い顔をなさっている」

武闘家「なぁ、おい勇者?」ポンッ



女騎士「んっ?」クルッ

武闘家「フッ!!!」ドゴォッ



女騎士「ぐああっ!?」ドサァッ

武闘家「チッ。女を殴っちまったよ……すまねぇな女王様、遅れた」


イシス「っ!?」サッ

イシス「す、すまぬっ」ペコリ




女騎士「ふふっ、私へ気付かれないように背後を取るとは、やるじゃないか……」フラフラッ

武闘家「テメェ、どうするつもりだよっ!!」キッ


女騎士「どうする?」

武闘家「この旅を!! 勇者としてのテメェの信念を、どうするつもりだっつってんだ!!!」




 最果ての島 魔王城 玉座の間



僧侶「ただいま戻りました……」タッ

僧侶「魔王様」ニコリ






おわり



次へ続く。かも

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