松岡修造「僕は今日見滝原という街に来ています!」 (26)

修造「グンマーは田舎だとよく聞きますが、そんな事ありません!見てくださいよこのショッピングモール!でっかいよね~」

修造「おや、あそこは…まだ改装中のお店みたいですね。試しに中を覗いてみましょう!なにか新しい出会いがあるかもしれない」

修造「こんにちわ~」ガチャ


マミ「私の友達にこれ以上手出しするなら、容赦はしないわ」

ほむら「…くっ」

修造「どうも、松岡修造です!」キラッ

まどか&さやか「!?」

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マミ「え、ええっと…」

ほむら「…一体誰かしら?取り敢えず邪魔だから消えなさい。さもないと」

修造「…さもないと?」ゴゴゴゴゴ…

ほむら(…この威圧感というか、熱気…!ただ者ではないわね)

ほむら「失礼しました、何でもありません…。それでは」

さやか「行っちゃった…」

マミ「何はなくともあれ、みんな無事で良かったわ」

QB「ありがとうマミ!そしてまどかにさやか、良かったら僕と契約して、魔法少女になってよ!」

修造「魔法少女!僕もなってみたい!いやむしろなるしかない!」

マミ「えっ」

さやか「えっ」

まどか「ウェヒ」

修造「あれ?」


かくして、魔法少女と日本の疑似太陽の奇妙な冒険が幕を開けるのだった…。

出だしなんですが今日はここまで。
今日作った晩飯のしじみがね、トゥルル…

次の日、夕方。

修造「いやぁ、見滝原は良い街ですね。明日もまた張り切って取材しよう!」

修造「見てくださいよこの夕焼け、綺麗ですね…。あれ、昨日の中学生達だ。一体なんであんな建物の中に」

修造「これは大人として、悪い事をしてないか確認する義務がありますね」タッタッタッ

修造「誰か居ませんかー」

使い魔「トゥルル」

修造「うわっと!危ないじゃないか!」

修造「えい!」ポイ

使い魔「」メメタァ

修造「良かった…たまたま番組で使ったテニスボールを持ってて」

修造「あれは…」

マミ「あと一歩の所、残念だったわね」

マミ「ティロフィナーレ!」

魔女「ヒェーwww」

さやか「あんな怪物を倒すなんて、すごい…」

まどか「カッコいい…」キラキラ

マミ「ふふ、ありがとう。…ところで、居るのは判っているわよ暁美さん」グリーフシードをポイ

『あいた!』

マミ「!?」

修造「誰だよ人に物を投げたのは!尖ってるとこ刺さったらやばいでしょ!」

さやか「あれ、昨日のおじさん?何故ここに…」

マミ「人違いね…えっと」

修造「人違いとかじゃなくてさ、もしかしたら今ので大怪我するかもしれないんだぞ!普通最初に言う言葉があるでしょ」

マミ「ご、ごめんなさい」

修造「本気で怒ってる訳じゃない。でも次からやらないように、反省しろよ」

マミ「はい…」ションボリ

まどか「そうだね、相手に物は投げちゃいけないよね。私もよくタツヤに注意するもん」

修造「しっかり指導するその心構え、いいね!」

まどか「ウェヒヒ…」


ほむら「別の物陰から眺めてたけど…まぁ巴マミとの衝突を回避出来たのだし、良しとしましょう」

それまた別の日にて…


修造「今日は見滝原市立病院にやってきました。一言で表すなら、立派です!最新の設備まで整ってますよ」

修造「早速院内を歩いてみましょう。おや、こんにちわ!」

上条「こんにちわ…」

修造「…君は確か有名なバイオリストの上条恭介くんだね?どうしたんだい浮かない顔して」

上条「あなたも知っているでしょう、事故で僕の右手が動かなくなった事を。おかげで報道ステーションでも大きく取り上げられましたよ」

上条「もう僕は二度と演奏出来ません…。医者にも匙を投げられる始末ですから」

修造「そう。…んで?」

上条「話を聞いてなかったんですか?医者にも無理だって言われてると」

修造「だから君は諦めるのかい?それ本気で言ってんの?」

上条「医者が…」

修造「さっきから医者が医者がなんて、どうでもいいんだよそんな事は!」

修造「僕はね、君自身の本当の気持ちが知りたいんだ!もう一度、演奏したいのかしたくないのか」

上条「……」

修造「もし微塵にでもやりたいという気持ちがあるなら、それを全力でぶつけてみろよ!あと10回壁を叩けば、君の壁が壊せるかもしれないんだぞ!」

上条「…」

修造「君を応援している人の気持ちを思ってみろって。きっとすぐ近くで君を支えている人は君の事をこう思っているよ」

修造「『必ず恭介は、もう一度立ち上がる』と」

上条「!」

修造「さぁやるのか、それとも諦めるのか、どっちなんだ!?」

上条「…したいです」

修造「聞こえない!ぜんっぜん聞こえない!」

上条「修造さん…もう一度…もう一度バイオリンの演奏がしたいです!」

修造「本気か!?それが君の本当の気持ちか?」

上条「はい!」

修造「よし、なら今日からリハビリだっ!大丈夫、僕が全力でサポートするから!」

https://youtu.be/-2ZQBjFHXtI

一週間後…


まどか「最近さやかちゃん、お見舞い行かないね」

さやか「うん…実は恭介から『暫くは来ないで欲しい』って言われて…」

さやか「やっぱり私、気づかずにどこかで恭介に悪い事してたんだろうなぁ」グスッ

『それじゃまたねって手を振って~♪』

まどか「あ、メールだ」

まどか「…遂にきたか」

さやか「一体誰から?」

まどか「…さやかちゃん、いまメールで上条くんから連絡が来て『さやかと一緒に病院に来てくれないか』ってね」

さやか「そ、それ本当?他に内容は?」

まどか「これだけしか書いてない。兎に角行ってみよう」

病院、屋上。

さやか「看護婦さん曰く、屋上で待っているらしいけど…」ドキドキ

恭介「やぁさやか、鹿目さんも久しぶり」

さやか「ひ、久しぶりだね~。珍しく恭介から私らを呼ぶなんて、もしかして寂しくなったんでしょ~」

恭介「勿論それもあったけど、今日呼んだ理由はね…」スッ

さやか「…え」


上条恭介は車椅子からかつて愛用していたバイオリンを取りだし、構える。
驚愕を隠せないさやかに優しく微笑むと、ゆっくりと弾き始めた。

さやか「…」

さやか「恭介…!」

まどか「さやかちゃん、私謝らないといけない事があるの。上条君がリハビリを頑張って、復活したの知ってたんだ」

さやか「ひどいよ二人とも…本気でびっくりしたんだもん。でも、一体誰がリハビリを手伝ってくれたの…?」

まどか「それは…」

修造「はい!僕なんです!」キラーン

さやか「あなたは…」

修造「確かにリハビリは手伝ったよ。でもね、正直言うと僕的には『手伝った』という言葉は違うかな、そもそもそういう技術もないし」

修造「ただひたすら上条君の傍で激励して応援しただけなんだ。それを彼は本気で受け止めてくれた」

上条「全て修造さんのおかげです。まさか本当にまた動かせるようになるなんて」

修造「言っただろ、君なら出来るって。それよりほら、ずっと君を応援し続けてきた大切な人に、挨拶しなよ」

上条「はい…!」

さやか「大切な人って…」

上条「君だよ。…本当に、本当にありがとう」

さやか「うぅん、そんな…」

まどか「ありがとうございます、修造さん。これできっと二人とも仲直り出来るはずです」

修造「良いって良いって。逆に僕も良いものを見せてもらったよ。若い人の諦めない心、素晴らしい」

修造「視聴者さん見てますか。彼の姿、脳に焼き付けて下さい。諦めない事が奇跡を起こす力になるということを」

まどか「勝手に撮るのは良くないんだけどなぁ…」

今日はここまで。

仕事がね、トゥルル…

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