風の精霊「風属性は残酷なんです………ふふふ」(967)

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全スレ
風の精霊「風属性は最強なんです」(最強でもなかった)

の続きになります

目標は魔法国

4か国で各国5000の兵を率いる4師団合計2万の兵

目的地は魔法国内の領地を荒らす
強奪したものは全て我の物

合流は魔法国の首都から離れた都市や村

各々が別のところから進軍し略奪し合流予定である

都市連合国家行軍日誌

1日目
あれくれ者が多い中出兵

5日目
主要
都市連合国家
水の国
東帝国
西帝国

2万の兵が魔法国の隣国の都市に集結。時間を開けて出兵

東帝国
6日目行軍日誌

強行行軍のため

国境付近で休息を1日後続は8日目水の国が出兵

8日目行軍日誌

東帝国軍領土侵入

第一の町を目指す

9日目帝国軍内で悶えて息絶える者が続出

首を押さえて声を出さずに暴れ死ぬ

東帝国軍長の判断で行軍続行

後続が続いているため

10日目西帝国行軍日誌

異常なし

11日目

異常なし

12日目

異常なし

13日目

空から槍が降ってくる

それは無尽蔵に

幾重にも重なって降ってきた

13日目都市連合国家行軍日誌

歌が聞こえる

女性の透き通ったきれいな声で1日
中。皆は怖がっている。耳を塞いでも聞こえる。

14日目

私は黒い鎧に身を包み、背中に羽の衣装がついている錯覚をみた。
緑色の髪をなびかせ一人立っている姿は美しくもあったが胸に沸き起こる恐怖で体が震えた。何故なら歌い出すのだ。勇ましい者は彼女に迫るが…………血が地面から沸きだし歌を聞いた者は叫び倒れる。歌を詠いながら彼女は手に斧を持ち首を落とす。返り血は浴びず、血が浮く

彼女を殺そうとしてもみな近付いた者は倒れた。血が襲うのだ。血が抜き取られる。魔法も血が集まり壁となる。

歌を詠いながら虐殺が至るところで起きる。血が俺らを襲う。

私は目があった

「生かしてあげる。書記は必要ですしね」

自分はそこで気を失った

起きたときは誰一人………立ち上がるものはおらず

血で出来た沼が至るところにあった

屋敷

魔法戦士の部屋
最近は2段ベットを新設した

フェリス「ふふふーん」カルマ-100

魔法戦士「あ、おかえり。状況は?」

フェリス「20121名殉職」

魔法戦士「結構バラつきがすくないな1000人ほど多いかと思ったが」

フェリス「まぁ先攻部隊です。本隊じゃないですからそう易々と出てこないでしょう」

魔法戦士「でっ、今何を作ってるんだ?」

フェリス「剣」

フェリス「構造物質が分かれば………この鉄の砂から」

机の砂が集まり、固まって柄がないナイフの形をとる。

魔法戦士「おお、すごい。でなんでお前はこれができるんだ?」

フェリス「空気の物質に地味に舞い上がった金属も含まれることがあるんですよ。今まではそれを含めて操ってましたけど元素を知ればあとは世界のルールを魔力でねじ曲げればこの通りです。しかし材料がないと難しいです」

魔法戦士「そうか、それで砂鉄を集めたのか」

フェリス「なかなか良かったですよ。千本の物理アローショットは」

魔法戦士「これで数ヵ月は様子を見るな相手は」

フェリス「ええ……なかなかいい感じに殺しが出来たので満足です」

魔法戦士「これからも頼むわ」

フェリス「はい」

魔法戦士「一応聞いておこう。どうやった?」

フェリス「一団目は一人づつ窒息させて殺しました。ゆっくり一人づつ悶えて死ぬのは恐怖でしょう。10人は残して後は全滅ですね」

魔法戦士「………ふむ、全部同じか?」

フェリス「いいえ、2つ目は雨で体温を奪い。体力を奪って乾燥させ培養したウィルスを肺に入れます。免疫力を落としたら次に黒死病を肺に入れます。無理に入れることはできなくても何度も吸っていただければいいのです」

魔法戦士「黒死病?なんだそれ?」

フェリス「肌が真っ黒になって死ぬ病気ですね」

フェリス「痛いし、肺から出血し苦しんで死にますのでもってこいです」

魔法戦士「そ、そうか」

フェリス「3つめは正攻法で、砂鉄を舞い上がったところで槍を精製。アローショットの推進で打ち出し外れれば分解……精製を繰り返しです」

魔法戦士「…………」

フェリス「最後は昔戦った水の精霊を真似ました」

フェリス「水の場合、生きたまま抜き取るのは無理です。水の精霊ではないので。ですので5000人分の死体から抜き取りました。それを使い砂鉄を混ぜた血で鼻唄混じりに攻撃しました。血で攻撃ではなく血に混ぜた鉄で形勢させて切るを繰り返しました。鼻唄混じりで目の前に表れて阿鼻叫喚でした」

魔法戦士「そ、そうか」

姫神ナナ「こんにちは。秘蔵の甘タレ持ってきたよ」

フェリス「ありがとう‼待ってました!!ごめんなさいお夕飯の支度をします」

壺をもらい部屋を出る

姫神ナナ「………なんか複雑そうな顔」

魔法戦士「う、うん」

魔法戦士「兄の依頼で、殺せって命令したが………少し」

姫神ナナ「罪悪感?」

魔法戦士「いいや、いつも通りに喋る彼女に少し引いてね。過去から戻ってく間に本当に変わったことを認識したよ」

姫神ナナ「そうですねー図々しくなりましたねーそう腹が真っ黒になりましたねー」

魔法戦士「…………これで良かったのか………悪かったのか悩む。彼女は彼女なりの幸せがあったとか………」

姫神ナナ「優しいですけど。めんどくさい人ですね」

姫神ナナ「まぁお友だちなのでそれとなく聞いてみますよ?」

魔法戦士「そうか……直接言っても良いけど気が合う同士が一番だろ。おれ魔王の体調を見てくるよ」

姫神ナナ「ええ」

調理場

姫神ナナ「はーい。フェリス」

フェリス「ああ、いま下拵えしてるので後でいいですか?」

フェリスは鶏肉や野菜を鉄串に差し込んでいく

姫神ナナ「メイドにさせなさいよ」

フェリス「メイドさんたちは今、お掃除中。いいじゃないですか?彼のために作っても」

姫神ナナ「………彼のためにあれだけの人間を?」

フェリス「領土を犯そうとしている者はそれ相応の覚悟があっての事だと思います。殺しても問題はないでしょう?」

姫神ナナ「それはそうだけど残酷よ」

フェリス「残酷だから抑止力になるんですよ~」

姫神ナナ「そうだけどさーやり方ってもんが」

フェリス「慈悲は無い。殺せと言われたので。ワ、タ、シは自分の思ったやり方で殺したんです」

フェリス「魔法戦士が心配してますか?」

姫神ナナ「ええ」

フェリス「なら、私は悪魔に魂を売っては居ませんが悪魔になる事はするとお伝えください」

姫神ナナ「自分で言いなさい。面倒くさ」

フェリス「まぁ言いますけどね………正直、魔法戦士以外は切り捨てる事ができます」

フェリス「言い方が違いますね。魔法戦士が入ればそれでいいんです」ウットリ

姫神ナナ「へー」

フェリス「入れれば………」ウットリ

魔法戦士「フェリスいいか?」

フェリス「ひゃい!?」

姫神ナナ「では、おいとまするわ。会食がありので」

フェリス「ば、バイバイ」

空間がねじれ姫神ナナが消える

フェリス「えっとお夕飯はまだですが?どうなさいました?」

魔法戦士「今さっき魔王と話した。国へ帰ると………で誘われた。側近とかな強引に」

フェリス「そうですか」(殺しちゃいますか………今ならお義母さまの心がわかります‼あの売女め!!)

魔法戦士「安心しろって断ったから殺気だつなって」

フェリス「!?」

魔法戦士「いや、バレるぞ簡単に。まぁ話してお前が酷い奴だって言ってたけど…………まぁいいんじゃないか?今の方が生き生きしてるし…………いや違う。ごめん俺の覚悟が甘かった」

魔法戦士「殺すんだ殺される覚悟ぐらい必要だし………お前の顔を全部背けて見てなかった」

フェリス「??」

魔法戦士「ふぅ………まだ子供だったよ背負う。お前を」

フェリス「???」

魔法戦士「………えっと纏めると…………」(なんとなくだった。以前よりも善悪が薄い。殺すことを躊躇わない。覚悟があって動く。そう精霊らしくない………自分のために動く。人間らしく)

魔法戦士「俺も俺の為に。フェリス、ヴォルカの名をやる。表立つがお前は俺の婦人で付き添え」(彼女は俺に遠慮はしなくなったなら。俺も遠慮はしない)

フェリス「あ、ありがたき幸せ!!あああ!!なんと甘美な言葉なんですか‼」

魔法戦士「お、おう」(感情も激しくなった。引いてしまうぐらいに)

魔法戦士「いろいろ悪魔に魂を売るような事があるかもしれないが着いてこいよ」

フェリス「拒否です」

魔法戦士「え?」

フェリス「悪魔に魂を売らないでくださいましてー私に売って下さいますよう。お願い申し上げます。それとも悪魔を所望で?」ニタァ

魔法戦士「………」(人間臭いんじゃない)

風の精霊が悪魔になっただけなんだど今、理解した。

魔法戦士「やろう。魂を」

フェリス「やった!!」

何故か勇気が湧いた。明日頑張ろう

魔法国兄の部屋

魔法戦士「兄さんお邪魔するよ」

カチャ

ハーピー「こんにちは」バサバサ

魔法戦士の兄「なんだ?」

魔法戦士「2万の兵はほぼ全滅」

魔法戦士の兄「本当にか……まぁ確認出来しだいお金廻そう」

魔法戦士「お金入らない。交換条件だ、議会でヴォルカはフェリスが俺の名を偽って出てるが偽る必要が無くなった。俺の身分を兄が証明してくれ。母さん護衛で魔王と一緒に魔国に行ってしまった。帰ってくるのに時間がかかる」

魔法戦士の兄「わかった………何をするつもりだ?」

魔法戦士「売国奴の選別、処刑」

議会所

ざわ………ざわ…………

俺は議会のヴォルカの席につく
周りの目線が集まる
何故なら広報に黒鋼の鎧を着たフェリスが立っているからだ。行儀よく、手を合わせ命令を待つメイドのようなただ住まい。今までと違う

黒い鋼の鎧がこうも似合う様になるとは思わなかった。今は白金の鎧こそ似合わないだろう

王の側近「では議会を始める。その前に疑問がある。ヴォルカ卿はなぜお立ちに?」

フェリス「私ですか?私は影武者としてヴォルカを名乗っておりました。本物はこちら」

私は魔法戦士の横に顔を触れながら近付ける。ああいい匂い、甘い

魔法戦士「やめないか……」

フェリス「ごめんなさ~い」

甘く蕩ける様な声が響く

魔法戦士が立つ

魔法戦士「こちらはフェリスヴォルカ。変な名だが俺の婦人だ。今まで色々あって影武者をしてくれていた。母を継ぎしヴォルカ卿は私だ」

フェリス(ああ、なんて格好いいのでしょう‼)

側近「なるほど……しかし君さえも疑わしいが?」

魔法戦士の兄「彼がヴォルカ卿の一人ではあるのは確かだ。魔法戦士と言う………私の弟だ」

側近「なるほど」

空気が重くなる
皆値踏みをする目を向ける

そして

コロシアムで戦った別のヴォルカの名を持つものが叫ぶ

ヴォルカの天才「どう言うことだ‼嘘を言っていたのか‼コロシアムで戦ったのは影武者と!!」

魔法戦士「ああ、影武者の方が強いからな。いいや正確に言えばこいつは風の精霊だ。問題はなかろう?」

ざわ………ざわ………

魔法戦士「いい精霊だ。そこら辺の女よりいい。水の精霊を愛してる野郎もいる。普通の事だ」

フェリス(叫びたい!!叫びたい!!うれしい!!)

魔法戦士(めっちゃこえー!!議会のやつら強いのばっかじゃん)

ヴォルカの天才「くっ………なら正々堂々もう一度勝負しろ!?」

フェリス「精霊だけで負けてるのにやる必要はないのではないですか?」

ヴォルカの天才「黙れ…精霊は出る巻くじゃない!!」

側近「黙るのはお前だ。議会が進まないだろ」

魔法戦士の兄「いかにも」

議会は滞りなく進む

そう進む

側近「では議会は終了する」

魔法戦士(戦争の話が全くでない!?)

フェリス「少しお待ちを!!」

魔法戦士の兄「………」

フェリス「今この国に置かれている現状はご存知で!?」

……………

魔法戦士(おい…これって)

側近「ええ……ご存知です。売国奴はあなたでしたか?」

魔法戦士「フェリス!!」

フェリス「絶空!!」

俺は椅子から飛びすさる。幾重にも重なった魔法が飛び交う

広い議会場が煙に包まれる

側近「逃げましたか魔法戦士のお兄さん」

魔法戦士の兄「はい」

側近「討伐隊を」

魔法戦士の兄「断る」

側近「…………まぁいいでしょう嫁が死んでもいいと?」

魔法戦士の兄「嫁と俺は魂まで売っちゃいない……」

側近「では、仲良く牢獄へ使える事もあるでしょふふふ…………はははは」

魔法戦士の兄(魔法戦士………議会はもう弱味を握られている………)

ヴォルカの天才「何か分かりませんが討伐隊の任は私に」

側近「ええ………王も喜ぶことでしょう」

魔法戦士の兄(王………くそ)

城の上空

飛竜王「危なかったね」

フェリス「ええ………待機しといて良かったです。これは手札全部持っていかれましたね。お兄さんは牢獄へ」

魔法戦士「瑠璃に雲隠れを」

フェリス「もうとっくに連絡づみです。今この時を持って」

魔法戦士「そうか………はははは」

フェリス「?」

魔法戦士「いやな………なんだろ負ける気がしない。冒険の時の事を思い出してた。フェリス何処までやる。いいやすべてお前に任せる。側近は俺がやりたい援護もしながら頼むわ」

フェリス「ええわかりました。贅沢ですが任せてください。飛龍王は勿論手伝ってくれるよね?」

飛龍王「任せて、なにすればいい?」

フェリス「魔法戦士の手札には連絡しました。屋敷に集まります。屋敷を守ってください」

飛竜王「ふーん何処までやればいい」

フェリス「皆殺し」

飛竜王「簡単だね~」

フェリス「魔法戦士降りましょう。城は隔離されてるのでみーんな逃げることは出来ませんしみーんな私父が見えてません」

魔法戦士「本来なら逃げるんだろうな」

フェリス「そうですね………出し惜しみするべきでしょうが」

魔法戦士「祖国のためだな」

スタッ

中庭に降りる

魔法戦士「側近が………全くその気がなかったな」

フェリス「意外でしたね。でもお陰で魔法国が遠い魔国と同盟組んだかわかりましたし。側近は私は全く気にしてませんでした」

魔法戦士「他の議会の人間は?」

フェリス「金、名誉、家の繁栄
弱味を握られているで動かないです。議会場」

魔法戦士「弱味を握られている人間は特定出来るか?」

フェリス「会話から………判断するしか……お議兄様に聞けばいいですね」

魔法戦士「なら決まりだな」

城の廊下

衛兵「おい……歩け」

魔法戦士の兄(魔力を抜き取られた………)

衛兵「そういえば、牢屋に先に嫁が要るんだよなーたしかハーピーだったか?」

衛兵2「ああ、側近は犯せって命令が」

衛兵「まぁ異種族だが胸は大きいし綺麗だぞ」

魔法戦士の兄「殺すぞ」

衛兵「へ…側近様に言いつけてやるぜ‼」

すぅう

ザッ

ザスザス

衛兵「ぐは………」

衛兵2「ぐふ、、ぅぅぅぅ!!」

ドタドタ

魔法戦士「ふぅ」

背後から二振りの刀で心臓を刺し込んだ

魔法戦士「兄さん大丈夫か?」

魔法戦士の兄「す、すまない。逃げなかったのか!!!」

魔法戦士「逃げなくていいからな。ほら衛兵の装備剥げ。魔法は?」

魔法戦士の兄「無理だ側近は相手の魔力を奪う能力者だ」

魔法戦士「へー……!!」(いいこと思いついた)

ふわ

フェリス「衛兵全員気絶させました」

魔法戦士「兄貴、色々聞きたい先ずは脅されてる人は誰かと、なんで側近は俺を泳がしてたんだ?」

魔法戦士の兄「泳がしてたんだ俺が逐一報告で…………あとはお前の嫁さんが無尽蔵な魔力で手を出すのを渋ったんだ。お前の母さんは知ってたぞ」

魔法戦士「………あー魔国行った理由わかったし………側近は苦し紛れなんだな今回」

魔法戦士の兄「そうでもない不利だ」

魔法戦士「フェリス不利なんだって……そうそう側近は魔力を吸うみたいだ」

フェリス「吸うみたい……………そっか!!なるほど!!敵対しそうな人は全員魔力を吸われてるんですね!!」

魔法戦士「じゃぁ………あとは」

フェリス「ええ大得意です」

魔法戦士「じゃぁ俺は王を探す。キャパオーバーだろ城を隔離して大多数相手は………」

フェリス「魔力は問題ないのですが万全をとるなら」

魔法戦士「兄貴は……嫁を助けにいくんだろ?」

魔法戦士の兄「当たりまえだ……一人ぐらい守れる男だ」

魔法戦士「王の寝室は?」

魔法戦士の兄「俺とついてこい。嫁を助けに行ったあとでも大丈夫だ………そう大丈夫だ」

魔法戦士「…………母さんは何故こんな重要なことを…………」

魔法戦士の兄「お前、母さんはどんな人?」

魔法戦士「興味がなかったのか……納得したわ」(だが…魔王と一緒に魔国へ行ってくれたのは運がよかった)

牢屋

衛兵は全て気を失っている

魔法戦士「義姉さん!!」

ハーピー「あっ弟君?はーいはーい」

魔法戦士の兄「少しは緊張感を持て」

ハーピー「助けてくれるって信じてました………奴隷商人の時のように」

魔法戦士の兄「……よし鍵は開いた。少しだけ飛んで全力で逃げてくれ」

魔法戦士「すまん、隔離中」

魔法戦士の兄「そうだった………」

魔法戦士「だから二人で隠れていてくれ。魔力切れは魔法使いでは死活問題だ」

魔法戦士の兄「わかった。剣術ぐらい頑張ればよかった」

ハーピー「私も戦います。隠れましょ隠れましょ~」

魔法戦士「よし、向かおう」

側近「では……屋敷を襲撃しヴォルカ卿が纏めやすくするために選別しましょう」

ふゎわー

側近「あとは、そこの窓を直さないと。では議会を継続して編成を考えましょう」

「我が第一のヴォルカの当主である私が、第5の当主もろとも闇に葬りましょう‼」

側近「それではお願いしましょうか」

ざしゅ、ぐしゃ

「うぎゃあああああああああ」

フェリス「あら………後ろががら空きです」

「「「!?」」」


議会の人間が

一斉に魔法を唱える

フェリス「スペルキャンセラー!!」

「「「」」」

魔術が唱えられない
声が響かない

ぐちゃ

抜き取った心臓を握りつぶし、捨てる。槍を斧に変え、唱えた魔法使いを体を二つに分ける。

フェリス「きゃは?」

「ひぃいいいい!!」

側近「精霊風情なぜ仕留められん!!」

フェリス「断罪」

戦斧を全力で振り回す。机から椅子、椅子から机

一方的に殺す

呪文を唱えた者全員

側近「…………」

側近が部屋を走って出る

フェリス「………ちっ」

部屋は血まみれになっている。魔法を唱えられない魔法使いたちは怯える

フェリス「魔力を奪うから精霊も城に持ってこれないのね………精霊も魔力の塊だから」

フェリス「死にたくなければ側近に力を貸すのはやめなさい………」

部屋を出る。

追いかけなくては………

フェリス「はは……」

フェリス「はははははは!?」

側近(精霊風情ではない………神レベルの化け物。なら化け物同士を仕向けるか‼)

俺は、用意した部屋の扉の封印を解く

後ろから嬉々とした声が背筋を濡らす。

側近(………あそこまで悪魔になれるとは)

悪魔には悪魔を

側近「ソロモン王72柱の一人」

側近「バロバトス!!」

「きゃあああ」
「あああああ」

中の奴隷たちが悲鳴をあげる
悪魔の召喚のための贄だ。縛り付けた体が割け内臓をぶちまけ魔方陣を描く

バロバトス「我を呼ぶものは誰だぁ?」

緑の帽子を被り、弓や斧を持った甲冑を来た人間と同じ大きさの悪魔

フェリス「!?」(な、なにこいつ!?)

側近「バロバトス、お前のちからを見せよ‼」

チャキ!!ドンッ‼ドンッ‼ドンッ‼ドンッ‼ドンッ‼

バロバトス「ぐふっ!?」

バロバトスが膝をつく

そこに緑の矢が刺さる

フェリス「ソロモン王72柱でしたっけ?」

バロバトスの背後に肉体だけ遠隔で現れてリボルバーを体に向けて引き金を引く。カモフラージュで見えなかったのだろう

体に3発、頭に3発

バロバトス「ぐふっ………」

バロバトスが消える。魔力が霧散

側近「なっ!?」

フェリス「リスキルは基本。神に近い存在でしょう?反応する前に銃撃。精霊状態で矢で致命。最後にだめ押しで攻撃は暗殺するのは基本」

側近「く、ふふふははは!!」

フェリス「?」

側近「お前の能力を理解した」

フェリス「それはどうでしょ?」

槍を突き刺す

フェリス「死なない!?」

側近「吸血鬼だ俺は。バロバトスの魔力も手に入った。お前の魔力もな!!」

フェリス「くっはぁああああ!!」

切りつけ、形状を変化した武器の斧で切りつける

何度も

側近「なんだ?傷がつかないな?」

フェリス「回復が速い。でも生身ですね」

ジュル

周りの血の池が集まり出す

それが側近の腕に絡み付く

側近「はぁんお前から魔力を全て奪ってやろう」(精霊なぞ吸いえば終わる)

フェリス「あああああ!!」

側近「………くくく」

フェリス「なんでおバカさんなんでしょ?」(魔力は無尽蔵に空気からとれるのに)

側近の腕の血が玉の形になり勢いよく膨張し泡立ち気化する。

側近の腕が凍る

側近「くっ」(氷も操るのか‼)

距離をとる

フェリス「はははははは。魔法戦士を貶めた報いです」(リボルバーには装填が5発。今さっきは3発でリロードしたけど5発でいい)

側近「、、、体がさ、さむい」

側近の体が血から抜き取った水を付着させ真空で強制に気化し、凍結させる。

首以外

フェリス「ふふ、人なら死んでるところで」

側近「う、うごけん」(体の感覚がない!!)

側近「お前の望みはなんだ‼」

フェリス「う?」

側近「叶えてやろう!!望みを!!愛か‼金か‼名誉か‼」

フェリス「愛ですね」

側近「なら解放し」

フェリス「魔法戦士の全てがほしい」

フェリス「今ならわかる。水の精霊の気持ちも」

フェリス「でも、バカでした」

フェリス「だってやり方も奪い方も全然だめ」

血の沼の上に頬に手を添えて笑う

側近「それならば簡単に手に」

フェリス「人に頼って魔法戦士を触れられるのがいやだ」

フェリス「いいえ、全部、死も、未来、全部全部全部…………私のもーの」

側近「!?」(こいつは!!)

フェリス「ああ、おバカさん。そろそろいいですね」

引き金を引く

足に2発。氷が砕ける細胞も全て

両足がなくなり血の沼に倒れる

側近「くっそ!!」

倒れるところに腕も同じように打ち込む

細胞は溶けることなく凍る

フェリス「吸血鬼さん気分は?」

側近「くくく……俺が死のうときっとお前らは滅亡する」

フェリス「滅亡しない!!」

側近「いいや!!お前らは神をないがしろにしすぎた!!」

フェリス「神をないがしろにしてはいない!!」

側近「嘘をつけ。精霊を崇めているお前らに神を信仰しないだろ!!許せん!!」

フェリス「神なんて雑魚じゃない!?」

側近「はん!!軍神がついている!!お前らはもう終わりだ‼」

フェリス「変なこと言うな‼」

側近「変はお前らだ‼精霊を信仰するな!!気持ちがわるい!!」

フェリス「…………ここいらでいいですね」

激昂したフリを辞める

フェリス「えーと側近を送ったのは軍神で、神様信仰以外は許さないと理由としてスパイ行為を行った。情報ありがとう。軍神は調べときますね。べらべら喋りすぎです。まぁどうせ神様もその程度なのでしょう」

側近「神を侮辱をするな!」

フェリス「ふーん。冥土のおみあげ」

側近「」

フェリス「20000の兵は全滅させました。残念」

側近「」

フェリス「豊穣の神、時の神は殺しました。英雄を呼んだのでしょうけど返り討ちのしたのは私です。雑魚で助かりました」(危なかった。強かった)

側近「な、な、な」

フェリス「あと、最後に私を監視しても分からなくて手を出さなかったのはありがとうございます。それと力量を過小評価していただきありがとうございます。情報は力ですねー」

バン!!胴体に1発

側近の顔に霜がつき始める

フェリス「そうそう………私は昇華され神にも悪魔にもなれそうです」

側近「あが……が」

フェリス「では、さようなら。踏まれて死ね」

スカートをたくし上げ。足を振り上げる、側近は黒鋼の足裏が見えるだろう。凍る場所は限定させ、意識を持たせてある。

全体重を乗せ勢いよく

頭を踏み潰す

中身が部屋中に飛び散る

フェリス「頭は弱点なんですね。再生しませんし。ああー部屋が汚れてしまったわ。メイドさんに言わないと…………ふふふ」

王の寝室

魔法戦士「鍵がかかってる」

魔法戦士の兄「解錠は出来ないか?」

ハーピー「呪いがかかってる」

魔法戦士「解錠は無理か下の階は?」

魔法戦士の兄「下は衛兵王の会食場だ。王が最低限の動きでだいたいたどり着くよう設計されてるからな」

魔法戦士「上は?」

魔法戦士の兄「屋根か見張り塔」

魔法戦士「少し待っててくれ」

数分後

カチッ

中から開けた

魔法戦士「外から侵入した。衛兵寝てるから窓割ったわ」

魔法戦士の兄「王は!!」

魔法戦士「寝室の奥の部屋じゃないか?」

寝室は2つ部屋があった。奥には豪奢なベットが横たわっている

魔法戦士の兄が駆け寄る。

魔法戦士の兄「…………やはり、お亡くなりになってましたか………母の言う通り」

ベットの上に、痩せ細った死体がある。首筋に痕が

魔法戦士「アニキ………」

魔法戦士の兄「父さんの精霊は何処に………」

バチバチ

死体から電気の小鳥が現れる

それが電気から色を変え普通の鳥のようになった

魔法戦士の兄の肩に止まり………兄の体に電気が走る

魔法戦士の兄「お父さん最後にやりやがったな!!」

ハーピー「ど、どうしたの?」

魔法戦士の兄「王の引き継ぎが出来てしまった………回収するだけのつもりが選ばれてしまったようだ。精霊に」

魔法戦士「アニキが王に?」

魔法戦士の兄「黙っていてくれ……精霊他のところ行けば良いだろ?えっ嫌だって?はぁ……」

魔法戦士「緊急性が高いからしょうがない。まぁ他の王子と交渉は後でな。フェリスが側近を仕留めたこっちに来るってさ」

パリーン

窓が割れる音が

フェリス「直接こっちから来ました」

ドレスと騎士の鎧が合わさったような黒鋼に身を包んだ風の精霊が現れる

フェリス「首級リストです。一読を死体は放置しています」

フェリス「あと、議会の人たちは動かないようにとしています」

魔法戦士の兄「わかった向かおう」

フェリス「私たちもついていきます。その前に……」

室内に音楽が流れる

ピアノの旋律が部屋を満たす

そしてフェリスが歌い出す

それは綺麗な透き通った声を発する

自分達はそれを黙って聞いていた

目を閉じて膝をつく

ざわ………ざわ………

少しし目を開けて周りを見る

議会のメンバーが集まっていた

膝をつき

祈りを捧げる

フェリスは歌い続けた
ずっと、ずっと

王謁見の広間

議会の害悪どもは全部叩き伏せたお陰で混乱もなく意見が纏まる

今後の王の葬式
王の選別
戦争について

話し合いこれからの大筋は出来た

側近のクーデターと発表は明日にも発表する。

なにか俺に敵対心を燃やしていた奴が居たが皆が叩き伏せ大人しくなった

フェリス「では!!議会を閉廷。各々の忠義を示しましょう‼」

魔法戦士「………」(こいつ、本当に何でも屋になりつつあるな)

俺らが落ち着いたのは夜だった

兄の傘下の諜報部もいつも通り

そして、今回の功績は今の議会で魔力を奪われたものたちにする予定
フェリスに切られた者の家や魔力を奪われていなかった者の家は没落するだろう何故なら

次の日


城の一角から城下町が一望できるところに兄と側近として俺がつく

国民が集まっている。噂は昨日のうちに広まったのだろう

兄が鞭撻に語る。そして

空に側近との戦闘が写し出される

フェリスが自分の記憶を写し出しているのだ。奴隷を儀式に使う映像

国民が動揺する。そして兄の声で売国奴の名前が発表された。

その名前の声はフェリスが国民一人一人の耳元へ風に乗せて届ける

抗議の声はフェリスが黙らせる

発声が出来ない
空気を伝わらせない

あとは

勝手に没落を待つだけ。王の選別はコロシアム決着をつける。

そんなバタバタも終わり日常が帰ってくる。まーた皆仕事をしだす。
特に土魔法使い、外交、インフラを任されて大変な目にあっている。
エリちゃんがまぁインフラを見てるけども子供なのでなんとも

そんな中、フェリスの怒声が響く

フェリス「高い!!」

姫神ナナ「しょうがないわよ‼耐被爆なんて普通はしないわよ‼研究!!開発はオーダーメイドよ!!」


自分は今日議会に呼ばれているので昼には行かなくてはならない。朝から喧嘩である

フェリス「それにしても高い‼こんぐらいが相場よ‼」

姫神ナナ「定価の7掛けなんか採用しないわよ‼工事費よ!!工事私がするんだから安いわよ!!あとクリーンルーム作るから一応ね」

フェリス「面倒な~~」

姫神ナナ「欲しくないの?」

フェリス「くっ!!わ、わかった手を打つよ……貯金の半分持っていきやがって」

姫神ナナ「まいどーでは後日着工するわ。あと転売禁止」

フェリス「はーい」

姫神ナナが消える

フェリス「これで楽できますねー」

魔法戦士「何を頼んだ?」

フェリス「便利な科学です」

魔法戦士「それよりも今から議会が始まるから行くぞ」

フェリス「へーい」


魔法戦士「乗り気じゃないね」

フェリス「ええ………もうめんどくさいことを頼まれるのが落ちですよ?」

魔法戦士「まぁそうかも。でも俺は大丈夫だと思うけどね」

フェリス「そうですか?安心できませんけど………軍神、エルダードラゴン。色々ありますから」

フェリス(ええ……エルダードラゴン議会にも入り込まなければなりませんし………遠いんですよね魔国までいかないといけない)

フェリス(それにしても)

領収証

フェリス(億いっちゃてるんですけど……………)

議会室
前の議会室はボロボロな赤い部屋で生臭いので王の謁見の間お借りする。椅子を置いて議会が始まる

魔法戦士の兄「開始早々だが交戦方法を決めたい」

色々な意見が出る

魔法戦士「そう言えば20000の兵は全滅させたが……」

魔法戦士の兄「お前に防衛戦頼もうか?」

魔法戦士「他の家にどうぞ……俺は俺で動きたい」
フェリス「魔法戦士、魔法戦士~」イチャイチャ

魔法戦士の兄「やめんか‼イチャつくの‼」

フェリス「私は精霊ですので~~」

魔法戦士の兄「魔法戦士の夫人を名乗るなら人だ」

フェリス「…………はい、大人しくします」

議会は進行
防衛戦は名乗りを上げた家が行う
資金は税金で

魔法戦士の兄「では、ソワソワしている君たちに褒美だ。弟への質問を好きなだけすればいい」

魔法戦士「へ?」

魔法戦士の兄「風の精霊等についてな」

議会は進行が早かったのはこれが理由か‼

「では、私の精霊を」

フードを被った中年の魔法使いが立ち上がる。
青色のドラゴンの霊がほんのり目の中に現れる。現れたわけではなく脳の中に直接送り込まれてくる。

強者の圧力みたいなものだ

「肉体が存在するように見えますが?」

魔法戦士「それは……水の精霊や土の精霊と同じ原理だと思われます。宿るに近いのでしょう」

フェリス「厳密には魂が宿ると同じですね」

「肉体はどこで?」

魔法戦士「えっと」

フェリス「作りました。錬金術にホモンクルス等ありますでしょ?あれに宿れば問題ないです」

「ホモンクルス等………金をかけてますな」

ホモンクルスは作ることができる
が、莫大な資金がいる
材料
研究施設
そして苦労して作っても死んだり
体が弱かったり目的の物が出来ない場合が殆どで難しいのだ
いや………金があればできる

フェリス「お金はかかりました」(本当はクローン技術なので少しホモンクルスとは違いますね)

「では次に私から。風の精霊は何処で?っと言うか風の魔法使いはこの国では異端です。なおかつ火の魔法使いの子であるならばなおさら」

捲し立てるように喋りだす

魔法戦士「火の方が得意です」

「ほう、精霊で補助をしているタイプですね」

補助、様は他属性の精霊を使うことで他の属性を得る方法。特化とは違いバランスを取る方法だ


フェリス「」

フェリス「魔法戦士、喋ってもよろしいですか?」

魔法戦士「ん?いいけど」

フェリス「魔法戦士の場合、火の紋章を持っているので上書きのように紋章を重ねました。が、そのため風の魔法は使えても弱いです。火の紋章も上書きしてるので………弊害が生まれると思います」

「なるほど、変えるのはバクチと言うわけか」

魔法戦士「あと、風の精霊は拾った」

フェリス「風の精霊はあまり契約向きではないですね」

魔法戦士「向きじゃないなー」ジロジロ

フェリス「………昔です‼」

「ふむ………」

何か納得出来てないようだ
またどこから声がする

「では、俺も質問するよ」

「君は全く精霊らしくない理由はなんだい?皆、君に騙されていた。知恵もある。魔法戦士が何かしたのかい?」

魔法戦士「あー俺はわからん。知恵がすごいのもな」

フェリス「私がご説明しますね」

フェリス「先ずは精霊とは何ぞからですけど。精霊は二つほどあり、強い霊が精霊となる。自然が精霊として現れるが基本です」

フェリス「私は後順の風の自然から生まれました。そのときは異端ではなく普通の精霊をしておりました」

フェリス「普通の精霊とは、今皆さんが想像できる精霊を普通とします。そこから変わったのは勉強等をすることにより精霊が知恵を持つことが出来るためです。その精霊が興味を持てばですが」

「それならば私たちの精霊も?」

フェリス「可能でしょうが問題があります」

魔法戦士「強くなるからいいんじゃ?」

フェリス「私たち魔法使いの精霊は武器でありメイドのような物ですね」

ざわ………

議会の空気が重くなる

フェリス「勘がよろしいかたが居ますね。そうです、私は魔法戦士より強く。その気になれば殺せます」

議会がざわつく

魔法戦士「強いの知ってるけどお前の弱点も知ってるからな」

フェリス「はい!!そうですね‼」(ムキになる魔法戦士!!いいです!!心が豊かになります!!)

「契約があるじゃないか?」

フェリス「知恵があれば契約破棄の手法も考え付きますし、魔法使いより強くなれば契約事態が踏み倒される危険があります。精霊よりも強い場合は起きない事が起きる様になります。自分の精霊が人間らしくなればなるだけ欲も生まれます。大変ですね。魔法戦士は運がいいだけです。ある村での水の精霊が暴走した事件もこれが理由かと」

「…………」

魔法戦士「運がいいな確かに」

「わかった………これについては禁術指定だな」

フェリス「まぁ上手く行けばの話でそうそう上手くはいかないですよ。勝手に動きますし。風の精霊の人気がない理由のまんまです」

魔法戦士「そうだな、自由に動くもんな」

フェリス「はい」

魔法戦士「これで終わっていい?」

魔法戦士の兄「いいぞ、あと忘れていたが隣の国の支配者が王の選定を見学に来るそうだ。対応は誰がする?」

フェリス「私がいきましょう。知り合いですし、扱いはなれてます」

魔法戦士の兄「あ、ああ」(確かに人間らしくなれば人間のように対応するようになるな)

魔法戦士「フェリス面倒じゃないか?」

フェリス「簡単ですよ満足させればいいんです。満足させれば」

フェリス(軍の神に聞くなら軍神のことを知っているはず)

魔法戦士の兄「魔法戦士任せたぞ」

魔法戦士「はい」(フェリス、軍神アテナが来るのか?)

フェリス(ええ、きっと。あれも強欲ですから)

次の日

姫神ナナ「では始めるわ工事」

フェリス「えっ?あなたがするの?」

姫神ナナが作業服と腰に工具袋を着ている

姫神ナナ「だってエンジニアですから。あと私以外でここに居れるのは強化人間だけよ」

フェリス「そうだよね、うん」

姫神ナナ「メイド長に執事長が居るし結構時間かかるけどいいわね?」

フェリス「ええ、魔法戦士も問題ないよね?」

魔法戦士「あ、ああ。でもなんかすごく変な格好。頭とか」

姫神ナナ「ヘルメット?ええ少し変ですねここでは」

メイド長「お嬢様、ご主人さま。お客様です」

フェリス「ん?」

魔法戦士「誰かな?」

玄関

アテナ「はーい」

フェリス「こんにちは、アテナさん」

魔法戦士「我が国へようこそ。魔法戦士と申します」(あっぶねー相手重役だったのか戦士の服装でわからんかった)

フェリス「何故ここがわかったんです?それよりも重役なのに一人ですし」

アテナ「酒場よ。金貨一枚で教えてもらったしお忍びで来てるの。そちらの国はバタバタ忙しいでしょうから」

国賓で招くのは王が不在では不徳でしょうとアテナは笑う。

フェリス「そうですね………そして私がコロシアムの前列一般席のチケットを持ってるのもご存じで?」

アテナ「魔法戦士さんはいい精霊をお持ちだ‼うんうん予想以上に嬉しいおもてなし!!」

フェリス「一応は王選定の日数分は取りました。あとで前列の注意書きと一緒に執事長に持っていきます」

前列は魔法の余波が凄いので注意書きがある。死んでも責任とりませんと。

アテナ「ふふふふ!!息子に仕事投げてよかった!!処女のまま息子なんて要らないと思っていたのは間違いね!!」

魔法戦士(やっべー母さん思い出したわ。息子苦労してんだろーなー)

フェリス「それでですね実は聞きたいことがあります」

アテナ「ふふふん。何でも聞いてくれてかまわない」

フェリス「戦神についてご存じではないですか?」

アテナ「……知っているわ。嫌いだからね」

アテナ「どうしてその名を?」

魔法戦士「革命を起こそうとしていた首謀者の信仰神だった」

アテナ「なるほど。残忍な戦神アレスと言うだけはある。一応は私は戦闘の神。戦での指揮は向こうが上だ。武もなかなか強い強敵。戦争が上手い汚い、大嫌いだ」

フェリス「情報ありがとう。アレスね………あとで調べるわ」

アテナ「で、どうして今精霊状態?」

魔法戦士「肉体はどうした」

フェリス「メイドの真似事です」

シーツを取る
新しいシーツにする
寝る、ごろごろ匂いをつける
古いシーツを自分のと交換する
自分の古いシーツを洗濯に出す

フェリス「絶対言えません」

魔法戦士「まぁいいけどな」

飛龍王「おはよう、お姉ちゃん、皆さん。エルダードラゴンが集まるよ?魔国に」

フェリス「そうですね。王の選定を長引かしてよかった魔法戦士行きますよ?」

魔法戦士「えっ!?おれも!?」

フェリス「ええ!!もちろん‼」

魔法戦士「まぁ待て‼何で俺もなんだ‼」

フェリス「何でもです」

アテナ「…………君」

飛龍王「?」

アテナ「エルダードラゴンで飛龍王って言うわね‼」

飛龍王「う、うん」

アテナ「私はアテナ!!コロシアムの管理人です‼いつか顔を出していただけると嬉しく思います‼私はあなたのファンです‼」

飛龍王「う、わかった」たじぃ

アテナ「はぁ運がいいわ………ワクワクしちゃう」うっとり(過去、一般のワイバーンがエルダードラゴンにまでなる課程はまるで物語の主人公素晴らしわー!!)

飛龍王「じゅ、準備できたら呼んでね‼」(怖い!なんか見透かされてる気がする‼)

魔法戦士「わ、わかった。でも何で俺もなんだよ」

フェリス「魔王に会いに行きます‼」

魔法戦士「ああ、それなら行かないとな」

アテナ「では私は帰るわね。忙しそうだから」

魔法戦士「スミマセン、おもてなしできなくて」

アテナ「いいえ………おもてなしは頂いた…………ふふふふ!!」

フェリス「では、魔法戦士準備をしましょう。魔国の前にあと一ヶ所寄ります。お金を沢山用意しときますね」

数時間後

魔法戦士「じゃぁ行ってくる留守は頼んだ」

メイド長「はい、冒険に幸運があらんことを」

魔法戦士「まぁすぐ帰ってくるよ」

フェリス「では行きましょう」

飛龍王「飛ぶよ捕まって」

ワイバーンの背中に乗り飛び立つ

飛龍王「振り落とされないようにね」

飛龍王の後方に魔法陣が形成され、推力を得る。
そしてその飛び方は実は昔から近い物がある。

それを独自で導きだした彼の努力は凄いと思う。

アテナはそれが好ましいのだ
そして

私は好ましくはないのだろう
努力より
元々の力の使い方を変えただけでの強さだ

なので私は彼女の望む戦は出来そうにない

そうな事を思いながら
別の国にある宝石屋につく

閉店

看板がかけてある

店の中

カランカラン

火龍「お待たせ!!行く準備ができて………どちら様?」

飛龍王「紹介………龍姉を討伐した方たち」

火龍「母さんがご迷惑をおかけしました。龍姉子と言います」

フェリス「いいえ、こちらこそ申し訳ないです」

魔法戦士「えっとエリちゃんのお姉さんかな?」

火龍「はい」

飛龍王「会議に行くってさ」

火龍「はい?」

火龍「それは法則破りです。ダメです」

飛龍王「いや、立ち聞きするだけだから」

火龍「それもダメでは?」

飛龍王「無理だよ。その気になればどうやったって聞かれる」

火龍「…………しょうがないですね。飛龍王はルール破りすぎです」

飛龍王「ごめん」

火龍「尻拭いする身にもなってください」

飛龍王「ごめん!感謝してる!」

火龍「はぁ………ほどほどにしてください」(飛龍王の背中に乗せて貰えると期待して待ってたのに………)

フェリス「火龍さん。少しお時間いいかしら?」

火龍「ええ?」

フェリス「指輪を二つお願いできるかしら?婚約指輪。オーダーメイドじゃなくていいわ」

魔法戦士「ぶふっ!?」

火龍「えっと指は合うかしら?」

フェリス「プラチナならなんどもいいわ」

火龍「これとかどうですか?宝石はついてない貴金属のリング」

フェリス「それで」

魔法戦士「まっまて!!」

フェリス「なに?」

魔法戦士「いや、まぁごめん悪かった。欲しかったんだな………俺が出すよ」

フェリス「いいえ、私が送りますよ。だから………ずっと一緒に居させてください」

火龍「こ、こんぽうどうしますか?////」

フェリス「魔法戦士……指にお願いします」

魔法戦士「////」(大胆すぎるだろ‼?火龍もガン見してるし!!)

魔法戦士「わ、わかった」

フェリス「うれしい」(く、くくく)

左手の薬指に嵌めてもらう

フェリス「ありがとう」

魔法戦士はささっと自分で指にはめる。恥ずかしいらしい。でも手を見せる。

魔法戦士「………俺もはめた。お揃いだな」

フェリス「////」(不意打ち!!きゃああああ叫びたい!!)

フェリス「は、はい///」

飛龍王「はよ、行こうよ。待ちくたびれちゃうよ」

火龍「そうね」

飛龍王「じゃぁせっかくだし二人のどちらかは龍姉子にのってね」

フェリス「私が乗りますね」(魔法戦士に乗られるなんて許せません)

火龍「そ、その方がいいかも」(同じ女性がいいしそれに………なんか今、死線を渡った気がする‼)

魔国上空
快晴

フェリス「火龍さん、火龍さん」

火龍「はい?」(耳元から直接聞こえる)

フェリス「飛龍王好き?」

火龍「わぁああああ!!」

フェリス「大丈夫、飛んでいるから聞こえてません」

火龍「………」

フェリス「告白はまだですね。まぁそれなら私が先に奪っちゃいましょうか?」

火龍「振り落としますよ?」

「火龍愛してる」

火龍「!?」

フェリス「声真似です。脈ありってとこですね。黙っておいてあげます」

火龍「そ、そうしてくれるとうれしいなー」

フェリス「まぁ心情大変でしょう………ん?」

火龍「魔国軍と人間の戦闘ですね」

眼下に砦を過ぎて進行し、乱戦になっている。

フェリス「火龍さん、戦場上空で一回大きく旋回してください」

火龍「え、ええ」

ゆっくり大きく円をかきながら飛ぶ

数分の間

フェリス「ええ、十分です」

火龍「はい」

旅は続く。何が起こるかわからないが………旗行きが傾いたのがわかった

火龍「なにをされたのですか?」

フェリス「肺に小さい穴空けてやりました。さぁ急いでください魔王に…………いち早く会いたいですわ」

魔国の首都

花が咲き誇り、田なども広がりを見せる。他の国にはない魔法によって維持された国

飛龍王「結界があって城の上から行けない」

魔法戦士「下から謁見をしよう」

火龍「謁見は飛び込み無理では?」

フェリス「いいえ………ミストルティン!!」

槍と弓を出し、構え弦を引く

魔法戦士「やめろ!!なんで脳筋みたいな事を」

フェリス「結界に小さい穴でも空けば通話出来ますし………いっそ存在を消しても。一発は誤射です」

魔法戦士「バカ言うな‼降りるぞ‼」

フェリス「はーい」(これで………もしかしたら)

魔王の謁見の場

魔王「………!?」

クレイモア「どうかされましたか?戦況はこちらに傾きました事でなにか…………」

魔王「いや、恐ろしい敵意を感じて」

魔国衛兵「魔王!!大変です‼ドラゴンが砦内に!!魔王に会わせろと!!」

クレイモア「親衛隊は何をやっている‼」

衛兵「そ、それがその………魔法国の人間が一緒にいまして」

クレイモア「!?」

魔王「通せ……上客だ」

衛兵「は!!」

魔王「はぁ………いまさっきの敵意に心当たりがある」

ヴォルカ「……魔王、今さっきの敵意は?」

謁見の間に魔法戦士のお母様が入ってくる。

魔王「クレイモア、今から権限をお前に移す。指示しておいてくれ」

クレイモア「かしこまりました」

クレイモアが部屋を出る

ヴォルカ「罠張らせてもらうわ」

魔王「ええ、どうぞ。刀も用意しました」

ヴォルカ「ふふふ………」

謁見の間前

フェリス「ありがとう下がっていいわ」

魔国衛兵「はっ‼」

魔法戦士「チップだ。迷惑料と思ってくれ」

魔国衛兵「結構です。気持ちだけいただきます」

魔国の衛兵が下がる

さぁ問題だ

フェリス「魔法戦士からどうぞ」

魔法戦士「ああ?わかった」

扉を開ける

10年育てば変わるよ…………

ヴォルカ「ファイアウォール!!」

魔王「居合い!!」

魔法戦士「うぎゃあああああああ!!」

魔法は防ぎきったようだが。魔王の輪廻逆転の神業の前に負け鮮血が飛ぶ。

フェリス「ざ、ざっくりいきましたね…………」

魔王「うん?きゃああああああ!?」

ヴォルカ「魔法戦士!?どうして‼」

魔法戦士「ごぷっ………げほげほ…………あれ?死んでない?」

フェリス「回復魔法に細胞を接続しました。まぁ体も物質の塊ですので魔法戦士のみなら少し操れます。血は結構でましたが」

魔法戦士「服が………血まみれに、ボロボロに………めっちゃ痛かったぞ‼」

魔法戦士「てか、服も直して」

フェリス「そうしますとこの部屋の温度が低くなります。専門職じゃないので出来ない事はないですが………あまりにもお粗末で、無理矢理な感じで…………大分手間です」

フェリス「恩恵は契約者のみですね………風化なら得意なんですが」ピトッ

ヴォルカ「んあ!?そこ何故腕を組む‼離れなさい‼」

魔王「そうよ‼」

魔法戦士「フェリス………人前だしさ」

フェリス「あら?ごめんなさい、あなた」

ヴォルカ「まぁ!?言葉に気を付けなさい‼」

フェリス「夫人ですので大丈夫ですよ?」クスクス

魔王「夫人ですって!?この性悪が!?」

フェリス「ええ。見てください。魔法戦士からいただいたんでぇすぅ」指輪を見せる

魔法戦士(あっこいつ。このために指輪を)

魔王「魔法戦士!どうしてそんな悪魔みたいな女性を」

ヴォルカ「そうよ!!」

フェリス「悪魔みたいな?悪魔ですよ?」バサァ

魔法戦士「なっ!?」

フェリス背中にから黒い翼と頭に大きな角が生える。それはまるで堕天使さながら

魔法戦士「フェリス、これは」

フェリス「この肉体の遺伝子は魔王と親族で大婬魔の血も入ってます。まぁ角や翼は好きに出し入れできるみたいですし。きっかけで発現するみたいですね。立派な大悪魔に」

魔法戦士(心当たりがあるな………一端の責任はあるか)

フェリス「悪魔なので男を籠絡して問題はないでしょう?それに私が命じたら彼………死んじゃいますよ?私はいいですけどお二人は?」

魔王「な、なんて事を」

ヴォルカ「む、息子を人質に!?」

魔法戦士(ハッタリですよ。二人、フェリスは動機が荒いし冷や汗かいてるし)

フェリス「ふふふ」

魔法戦士「皆一旦落ち着こう」

魔王「あなた!!命狙われてるのよ‼」

魔法戦士「今さっきの殺されかけたので…………」

魔王&ヴォルカ「……………」

魔法戦士「まぁ……元気そうで何より。でだ、エルダードラゴンの議会に参加するから立ち寄ったがもう行こうと思う母さんも帰っておいでね」

ヴォルカ「エルダードラゴン?」

魔王「あまり、障らない方がよろしいのでは?」

魔法戦士「監視だよ。監視」

魔王「そうか………確かに怪しい動きがあると聞く。我が軍もドラゴンの被害を受けている箇所も」

魔法戦士「戦争は?」

魔王「今さっきで雌雄は決し優勢だ。瓦解したからな何故か」

フェリス「ふふふ、それはよかった」カルマ-100上限値

魔王「で、そこの性根が腐った精霊さん。業が深いけども何を?」

フェリス「さぁー命じられてやっただけですし。覚えてませんわ」

魔王「………」

魔法戦士「背負うのは俺だから、気にせんでくれ」

ヴォルカ「うぅううう、大きくなって」

魔法戦士「母さん号泣しないでくれよ‼恥ずかしい」

フェリス「では、行きましょう。魔国は大丈夫そうですし」

魔法戦士「だな、じゃぁ行ってくる。また会う日までさようなら」

魔王「さようなら………」しょぼーん

ヴォルカ「………」しょぼーん

謁見の扉前

魔法戦士「フェリス!!ええ加減にせいや!!」

フェリス「ご、ごめんなさい」

魔法戦士「挑発して納めれればいいが!!相手を選べ!!」

フェリス「あう………うううはぁう」(怒った姿も素敵…………)

魔法戦士「まったく………自由奔放すぎるぞ。昔みたいに淑女を演じてくれ………」

フェリス「か、彼女らの前だけですよ………嫉妬してしまって………申し訳ありません」しゅん

魔法戦士「……………」

頭に手が
ぽんっぽんっ
魔法戦士「まぁしょうがないか。次はしっかりな」

フェリス「は、はい!!」鼻血

魔法戦士「鼻!!鼻!!血が血が」

フェリス「ああ………ごめんなさい体の調整が下手で………血圧が上がると血管が切れちゃうんです。鼻だけなんですけど…………なんでここだけなんでしょうか?おかしいですよね」

魔法戦士「まぁ………確かにな」

フェリス「実は体………調整が下手なので黙っておいてくださいね」

魔法戦士「夜の事ですでに知ってた」

フェリス「や、やめてください……血が止まらなくなります////」

魔法戦士「ああ、悪い悪い」

謁見の間

ヴォルカ「ぎりぎりぎりぎり」

魔王「く………なんか熱い会話で煽ってきますね」

ヴォルカ「こ、ころしたい」

魔国の首都より北

極寒の白い世界
その中で逞しく生き残った者の世界

秘匿事項でこの都市は魔国にありながら魔王の手の及ばない場所であり、治外法権の場所となっているらしい。一部の者だけしか知らない。
宮殿があり、議会はその中で行われる。円上に固まった席に好きに座ればいいらしい

飛竜王「ついたよ」

火龍「宿をとりましょう。議会は明日早朝から」

ざくざく

魔法戦士「雪が大変だな」

フェリス「時期的に今って秋ごろでは?」

魔法戦士「そうだっけ?」

飛竜王「いやーずっとこんな感じだよ。農場は暖かいみたいだけど」

火龍「ここにしましょう。宿屋」

雪が被った宿屋に荷物等を卸す

飛竜王「じゃぁ僕たちは用事があるので」

火龍「ええ………二人っきりで観光でもどうぞ」

宿屋の個室に残った私たち
ベットに腰掛けながら思い出す

フェリス「どうしますか?」ちらちら

魔法戦士「外出よう」(そんだけ窓を見てたらわかる)

フェリス「はい!行きましょう!」

酒場

冒険者、開拓者、流れ者等が集う
場所その窓際の席に数人が談笑している。

飛竜王「ちわ」

火龍「こんにちは」


私たちはその席の3人に声をかける
私が飛竜王に声をかけるきっかけになった3人。エルダードラゴンでも特殊な人たちだ

赤髪、傷が深く大きな体の兄貴は炎大口のヘルカイト。ヘルカイトは私たちの変異上位種でありドラゴンを補食する種である。危ないと言うことで黒龍、火龍総出で討伐し種は少ない。そしてこのヘルカイトはヘルカイトを食うヘルカイトであり、私たちも討伐を断念し、交渉して今の地位で治まって戴いている。

その向かい席に包帯で体を一部包んでいる黒髪の男はそのヘルカイトに殺された一般のグリーンドラゴンだった。 しかし、彼は死ぬことで力が生まれる異常種だったようでドラゴンゾンビとして再戦、持久戦で疲れたところ交渉してくれた方である。

その横、フードをかぶり眼が退化したのかあまり眼がないのっぺりした顔の方はドラゴンじゃない。ワームと言う。蛇もしくは昆虫の種族だ。だが、その大きさは大陸を飲み込むほど大きかったと言う。今の魔国、人間の隔たった大きな砦は彼の切り離した残骸で作られたと言う。大きすぎだったため先祖が頑張って千切ったらしい

そんな3人に一端のワイバーンが恐れずに話しかけるのだ。気になって近寄った結果。仲良くなった。

ヘルカイト「おお、遅かったじゃないか」

飛竜王「まぁねー寄り道してたの」

ワーム「ふむ人間の匂いじゃな」

ドラゴンゾンビ「タクシーかい?」

火龍「そんなところです。二人ほど」

ヘルカイト「もしかして、広場にいるあれか?」

窓に顔を向ける。広場で………見覚えのある二人が雪を転がして大きな玉を作っていた。

火龍「……………」

ヘルカイト「なんだ?遊んでるのかあれ?」(やっべー飛竜王とその幼馴染み思い出して泣きそう。昔ああやて…………)

飛竜王「うー」尻尾フリフリ

ドラゴンゾンビ「遊びに行けば?m無理に4人の老人たちに会わせなくていいよ」

ワーム「そうじゃの………ワシは雪でも食うかの?」

火龍(4人って私も?)

飛竜王「い、いってくる」

火龍「いってらっしゃい」(一児の父なのになんてかわいいのでしょう‼ギャップがたまりません)

ヘルカイト「う、う、」

ドラゴンゾンビ「ヘルカイト兄貴はまた昔を思い出して………まぁ気持ちはわからんでもないけどな」

ワーム「ヘルカイトや酒がまずうなるぞ………せっかくうまいいい匂いの酒なんじゃし」

ヘルカイト「す、すまねえ。涙もろくて」

ドラゴンゾンビ「いいさ……そういうお前が好きだ」

ワーム「そうじゃな。ドラゴン食うしか脳がない思うとったがの」

外、広場
何処も白い雪の世界

飛竜王「なーにしてるの?」

フェリス「雪ダルマです。数年前に教えて貰った遊びです」

魔法戦士「魔法国は雪はすぐ溶かすからなー子供が遊びで溶かしてくしな」

フェリス「雪合戦しましょう。こうやって」

ばしゅ

魔法戦士「つべた!?」

フェリス「ぶつけて遊ぶんです。勝ち負け関係なしですね」

飛竜王「やるやる!!」

魔法戦士「まぁおもしろそうだからな」

数分後

フェリス「ちょこまかと!!」

飛竜王「へへん!!」

綺麗な氷の玉が飛竜王に投げつけられる

子供たちも参入し飛竜王に向けて投げつける

魔法戦士「フェリス………雪も水だからって氷はないだろ」

フェリス「石入れないだけましです」

飛竜王「ははは」ひょいひょい

火龍「とりゃぁ!!」

まったく当たらない

軌道を読み的確に避けていく

フェリス「これでどうですか‼全方位!!」

飛竜王「雪玉で打ち返し!」

子供達が驚きの声を上げてはしゃぐ
それに混じる大人

酒場の窓から

ヘルカイト「無邪気だな。方やエルダードラゴンと異常に強い精霊。魔法国の名家だとは思えんな」

ワーム「若いのー」

ドラゴンゾンビ「若いですねー」

ヘルカイト「話には聞いてたが。若い…………さて、日が落ちる頃だし。行ってくるわ」

腰を上げて店をでる。

ドラゴンゾンビ「さすが保護者」

ワーム「龍は変わるんじゃの」

ワーム「ワシも龍って言っていいもんかわからんがの」

ドラゴンゾンビ「人は変わるでいいじゃないですか?ドラゴンも腐りますし」

ワーム「確かにじゃ」

ドラゴンゾンビ「…………でワーム殿。議会は」

ワーム「どうじゃろな…………」

海の中では本は読めない

宿屋

飛竜王「あー楽しかった」

魔法戦士「たまにはいいな」

フェリス「そうですね」

火龍「そうね」(言えない、絶対言えない!!歳が違いすぎることを!!飛竜王だって全然若すぎですし!!一緒になって遊んでましたけど!!)

飛竜王「じゃぁ………ここで待機しといてね。明日」

フェリス「ええ。覗きますね」

火龍(彼女は精霊と言ってるのですが一体、何者でしょうか?)

火龍(にしても、飛竜王は一体何を考えて彼女に荷担するのでしょうか?)

飛竜王「ん?僕の顔に何かついてる?」

火龍「お馬鹿って書いています」

飛竜王「ひっどい!!」

日が変わり宮殿に皆集まりだす

数が多いく従者もつれる者もいるのか寒いなか活気づいた出店が並ぶ

一種のお祭り騒ぎだ

曰くエルダードラゴン(人)達は世間話や遊びでくる者も多く議会参加は代理を立たせる者も出る始末だ。代理もエルダードラゴンなので結局は不参加である

宿屋で窓を開けて待機する。

魔法戦士「もう始まるみたいだな」

フェリス「見えてるんですね。ええそうです。なんか司会が喋り出しましたね」

宮殿の中

議席に人が座る

金竜「遠い所から遥々」

銀竜「お疲れさまでした」

司会が挨拶を済ませ、議題を募る

エルダードラゴンが一斉に喋りだす
それを
金竜銀竜は聞き取り議題を決める

金竜「戦争の参加に関して。この中には国の重役として身を隠している者も居るようで今回はこれが主です」

銀竜「簡単に纏めましょう。一斉に考えの発言を」

ざわ!!

金竜「うむ………では!!干渉の是が非か!!!」

ざわ!

銀竜「エルダードラゴンの干渉を認めます。しかし、超越種の私たちの動きで意見を」

ざわ…………ざわ………

魔法戦士「金竜銀竜が仕切ってるのか?」

フェリス「めちゃんこ強そうですね。ですがこっから一切動かないようです。完全なる中立国家の理由は彼らのお陰ですね」

魔法戦士「仲がいい夫婦だ」

フェリス「!?」

魔法戦士「銀竜メスだぞ?よー見てみろ」

フェリス「顔はどっちでもとれますけど??匂いも香水でわからないです」

魔法戦士「体の中に小さい膨らみがあるだろ」「天誅!!」「ぐへ!?」

フェリス「………浮気は許しません」

銀竜「動きは不干渉と干渉の自由。干渉はどの辺りまでが境界で意見を募ります」(なんか体がスースーしたが気のせいだな)

ざわっ

金竜「ふむふむ。戦争中盤旗色がいい所へ、もしくは人間側」

魔法戦士&フェリス「!?」

銀竜「ふむ、黒龍派は人間側につきたいと」

金竜「黒龍以外も大多数人間側参加を希望。理由は全て魔法国に全ての責任を擦るために動いていると…………」

銀竜「では、決をとる。干渉、不干渉は自由だが与する側に旗色のいい所とし、人間側とする是が非か?」

ざわっ!!

フェリス「!!」
魔法戦士「フェリス!?」

金竜「!!」

銀竜「!!」

金竜銀竜が中央から後方に飛ぶ。

議会の中央に戦斧を降り下ろした私
が、精霊状態で強襲したにも関わらず鈍痛が体に走り、議会の壁に叩きつけられ押さえつけられる

フェリス「ちっ………物理は聞かない筈!!」(今ここで全部を刈り取らなくては!!)

飛竜王「何者だ!!」『今は落ち着いてフェリスさん!!』

飛竜王の尻尾が私を締め付ける。
飛竜王の聖遺物によって攻撃されたのだろう。納得し…………私はその場を消える。肉体に戻る。

議会は騒然となったが………飛竜王の行動の速さ、圧倒したことを見たのち…………雑魚と思われた模様。ワイバーン以下の雑魚と。とるに足らないと

議会は進む

宿屋

フェリス「ぷはっ‼…………うううぅ!!」

魔法戦士「帰ってきたか?精霊状態でも無理だったな強襲。諦めよう…………最悪の予想があたったな」

フェリス「エルダードラゴン全部敵に回ったら無理です‼キャパオーバー。今、数を減らせばよかったんですが…………」

フェリス「魔法戦士、この南門で落ち合います………そこで話があるって飛竜王ちんが。身支度したあとに」

魔法戦士「支度しよう………急いで帰らないといけないし。送ってくれるように交渉しよう」

フェリス「その前に一発怒ります………打ち損じた責任は大きい」

午後

南の待ち合わせ場所で待ち合わせる
そこに飛竜王が現れる。

飛竜王「お待たせ」

魔法戦士「議会は………まぁ聞かなくていいか」

飛竜王「旗色のいい方として人間について恩を着せる。不干渉でもいい、まぁ………一部しか戦争荷担したがってたしね」

フェリス「ここで貴方を殺しても問題ないですね?」

飛竜王「ま、まってごめん!!話を聞いて‼」

飛竜王「まぁ……そのごめんなさい。自分の思い通りに事が運んでよかった」

フェリス「?」

魔法戦士「話してもらおうか?」

飛竜王「申し訳ないけど魔法国をだしにしてもらったんだ。僕のために」

フェリス「………議会を裏切るのね」

飛竜王「もちろん。魔法国の兵で働くよ………倒したいエルダードラゴンがいるから」

バサッ

ヘルカイト「飛竜王、待たせたな」

飛竜王「ヘルカイトと僕は議会を裏切る」

フェリス「事細かに納得出来るように説明を」

ヘルカイト「大切な教え子を失った」

飛竜王「愛するものを手にかけた。子供をさらわせた」

魔法戦士「………議会にいなかったのか?」

ヘルカイト「ビビって出てこない。こいつが怖くて雲隠れしてしまった」

飛竜王「だから………」

フェリス「はぁ………戦争なれば表に出ると思ったんですね」

ヘルカイト「ああ」

フェリス「覚悟は?」

ヘルカイト「魔法国で骨を埋めるつもりだ。飛竜王が全てを裁くのを見てからな」

飛竜王「黒龍の女王を裁くまでは死ねない。この聖遺物の皆に誓って」

魔法戦士「…………俺らの下でもか?」

それは………侮辱に値するだろう

ヘルカイト「望む所だ」

飛竜王「それで許しを得るなら。エルダードラゴンを敵にしてしまった責任は取るよ」

「ちょっとまって貰おうかの?」

「ええ、少しお待ちを」

そこにはドラゴンゾンビさんとワームさんが。身構えている。

フェリス「魔法戦士は……空間転位の準備を」

ドラゴンゾンビ「いや……話をしに来ただけだよ。飛竜王!!どう言うことをしでかそうとしているかわかってるな‼罪だぞ!!」

ドラゴンゾンビ「故に問おう!!それは正義か‼」

飛竜王「主が信じるはおのの空を真っ直ぐに飛ぶことだけ‼」

ワーム「よう言うた!!」

ドラゴンゾンビ「ふむっ………芯が通った迷いのない言葉だな。私もついていこう」

ヘルカイト「ドラゴンゾンビ?」

ドラゴンゾンビ「私は体は腐っても心は腐ってない」

ワーム「ワシも。飛竜王、お前は若い。死なすにはもったいないからのー」

飛竜王「……旅の準備を手伝いますね」

ドラゴンゾンビ「結構……準備は怠ってない」

ワーム「最初っからわかっとたからのヘルカイトや………酒は程ほどに」

ヘルカイト「……………」(げろったのか……おれ)

フェリス「………熱いとこスミマセン。もう一人伺っている竜が」

火竜「…………皆さん行くんですね」

火竜が複雑そうな表情で現れる

飛竜王「ごめん、せっかく火竜の仲間に入れてもらったのに泥を塗るようなことして。だから戦場であったら全力でやり合おう裏切り者として裁いて」

火竜「……………少し時間良いかしら飛竜王」

飛竜王「他の皆は先に行っといて」

魔法戦士「ヘルカイトさん乗せてください」

ヘルカイト「兄貴だ、わっぱ」

火竜「…………黒龍の女王を倒したいの……どうしても?」

飛竜王「うん」

火竜「………わたしは………」

飛竜王「無理しなくていいよー火竜筆頭なんだから立場もあるし気持ちだけでも嬉しいよ。じゃぁねー」


バサァ


飛竜王が飛んでいく
火竜「…………」ぐっ

下唇を噛む

火竜筆頭………

火竜を統べる者
火竜で頭がいい私
火竜で強い私
火竜の象徴である母親をもつ私

皆が認めてくれた地位
無理矢理だったけども
それなりにやりがいはあったし、母親の代わりで頑張った

でも

火竜「………ううぅぅぅ」ポロポロ

母さんの気持ちがすごくわかった

火竜「………ごめん………ごめん」ポロポロ

私は……やっぱり

母さんの子だ

でも

母さんとは違う


フェリス「後方から竜が………火竜さん?」
飛竜王「???」
火竜「まって‼私も!!」
ヘルカイト「お前は立場はどうした?」
火竜「飛竜王と天秤釣り合うわけないわ‼私も行くんです!!行くの!!」(みんなごめん………一匹の竜である前に雌なの。母さんは待ったけど私は待てない)

飛竜王「そうだよ………皆に迷惑が」

火竜「む、むうう」(私!!今さっき告白したよね‼)

ドラゴンゾンビ「お熱いですな」

ワーム「そうじゃのー」

火竜「飛竜王!!黙って連れてく‼」

飛竜王「ひゃ!ひゃい!?なんで怒ってるの!?」

火竜「ばか!!」

飛竜王「ご、ごめん」

火竜「…………ぼそ」

飛竜王「何か言った?」

火竜「なんにも!!ふんだ!!」

精霊視点

フェリス「…………」

火竜「…………大好き」

飛竜王「何か言った?」

火竜「なんにも!!ふんだ!!」

フェリス「……………くすっ」


ある日
魔法国の出来事
商店街を歩く

エリ「ワイバーン外交タクシーもないし何しようかな?」

暇をもて余した。土魔法使いは忙しいので一人になることが多い

料理もメイドがしてくれる

ワイバーンだけどこの国ではそれなりの地位になってしまった。夫が無名から大出世。うれしいけど構ってくれないし寂しい。浮気できる暇もないけども

土魔法使い「………」ちらっ

エリ「あっ‼」

サササ

路地裏に土魔法使いが走るのを見た

浮気だ

エリ「むぅうう!!仕事だと思ったのに」

路地裏に入る

彼の背中を追いかけ………そして

行き止まりに追い込む

だが

様子が違った

???「こんにちは火竜姫の子」

黒い喪服を着た女性と土魔法使いが並んでいる

エリ(ど、どういうこと!?)

黒龍女王「黒龍の女王。まぁ彼の恋人ってことかしら」

土魔法使い「……………」

エリ「な、なにしたの‼」

黒龍の女王「ん?ちょっと頭弄っただけよ。ふふふではさようなら」

黒龍の女王が壁をけいながら屋根に上がる
黒いドレスがはためきそして一匹の竜になる。

土魔法使いの続き背に乗る

エリ「ま、まちなさい!!」

急いで同じように飛び立つ

黒龍女王「帝国で待ってるわ。彼を返して欲しくわ迎えに来なさい」

エリ「つっ!?」(スパイにやられた。きっとそうだ…………この国では重要なポストになったから狙われたんだ‼)

私は…………追いかけることに決めた

エリ「」

エリ「」

エリ「」ぶるぶる

どうしようか…………

どうしたらいいのか…………

エリ「皆、いないときに………」

議会終了の翌日

屋敷の敷地に飛竜王が降り立つ
他は各々の速度で向かっている

フェリス「到着」

魔法戦士「速すぎだろ………死ぬか思ったわ」

飛竜王「いやー疲れた。魔力を放出っぱなしは大変だ」

土魔法使い「ああ……やっと帰ってきたか!!で、エリちゃん知らないか!!あと置き手紙が」

魔法戦士「いや、しらん」

土魔法使い「置き手紙は帝国行ってくるしか書いてないし………」

手紙は走り書きしてあり何とも言いがたい

土魔法使い「てっきり一緒に行ったのかと思ったが………」

魔法戦士「フェリスお前は都市の右半分おれは左半分見る」

フェリス「はい」

……

…………

………………

魔法戦士「いない」

フェリス「路地には居ないですね」

土魔法使い「…………」

飛竜王「………なんか不思議だね」

フェリス「………ええ」

土魔法使い「おかしいな……何故帝国に?」

魔法戦士「メイドや執事は?」

土魔法使い「いや何も聞かされてない」

フェリス「走り書きを見ますと焦ってますね…………」

土魔法使い「…………何かあったのか?重要な何か」

フェリス「…………」

魔法戦士「これから戦争って時に………土魔法使いどうする?」

土魔法使い「帝国へ行くよ」

フェリス「では………ええっとこれを私が見つけやすいように私の角です」

四角い骨みたいな物を渡す

魔法戦士「土魔法使い………気をつけろよ。代役は他の皆に頼むよ」

土魔法使い「ごめん!!」

ずっと俺らを待っていてくれたのだろう

飛竜王「送るよ………やな予感する」

魔法戦士「じゃ……俺は早く伝えに行くよ。フェリスは来なくていいぞ」

フェリス「う?」

魔法戦士「屋敷におめーの友達忘れてるだろ?」

フェリス「そうでした!!」

屋敷の裏側の庭

先ず、高架水槽がある
構造はシンプルなものだ

フェリス「なんかすごいことなってるけど?」

姫神ナナ「ああ……ってかその角と羽は…………もしや」

フェリス「悪魔に堕ちましたよ、ええ。しょうがないですね」

姫神ナナ「おかしいなそんな遺伝子があっても発現しない筈じゃ………孫一切角ないし」

フェリス「外で何かすればなるんじゃないんです?まぁ気にしませんし便利になります」

姫神ナナ「そうなの?まぁそんなことより完成かな?」

フェリス「高架水槽何故作った?」

姫神ナナ「水の精霊が流し込んでくるのではちょっと不安だったのよ。まぁこの中のお水を使えばいいのし別にいいじゃない」

フェリス「うーむわかんない」

メイド長「ありがとうございました!!懐かしいものですし家事が楽になります‼」

フェリス「うん………文明の利器は覚えちゃうとなかなかね………水の精霊がこの屋敷に居ないのも問題ですね」

姫神ナナ「では………姫神電工は帰ります。試運転は終わったしね。水だけは切らさないようにたまに掃除させなさい壊れるから」

フェリス「ちょっと待った………折角です」

姫神ナナ「ん?」

フェリス「教えてほしいものがあります」

報告の帰り
そして面倒事をひとつ任された
議会はまた後日開催すると言う
兄貴はめちゃんこ忙しい変わりの荒事だ

魔法戦士「ん?」

道を歩いてると路地裏に走っていく緑色の女性がみえた
風の精霊かと思ったが違う

ターゲットだ

魔法戦士「フェリスは姫神ばあちゃんと一緒だから俺一人できたが………女相手か………」

受けた理由は

ひとさらいの被害があると言う

なにか繋がっている気がしてならない

魔法戦士(帝国に行った尻尾かもしれない)

路地裏に入り…女を追う

風で位置は分かる
路地裏に入ったり出たりを繰り返している。

魔法戦士(追い付いたな)

歩いても追い付く
謎行動が多い

女「あっ!!あっ!!!!」

魔法戦士(ん?)

女が近寄ってくる。なんだ?
今は空気の光を調整し見えてないはずだが?

女「えっと!!あの!!お名前聞かせてください‼」

魔法戦士「見えてるのか‼」

女「はい!!見えてませんが見えます!!」

女を見る。高めな身長、大きな胸
とにかく男が好きそうな体型である

女「体型の好みは違いましたか?」

魔法戦士「ん?」(なんだこいつ)

女「少しお話ししませんか?」

魔法戦士「ああ…おれも聞きたいことがある」(なにか知ってればいいけど…………これが報告通りの子ではあるな)

気を付けよう………なにか痺れ薬を使ってくると聞いたがなにか心当たりがあって何とも言い難い感じになる。婬魔…………

魔法戦士(まっなんとかしよう……エリちゃんの情報がほしい)

屋敷

フェリス「ありがとう」

姫神ナナ「あなた教えたのはいいけど………よく胆に命じなさいよ?」

フェリス「?」

姫神ナナ「神は聖、悪魔は闇。属性が苦手だからね一応」

フェリス「そうですね、しょうがないですね。でもこちらも相手には苦手でしょう?」

姫神ナナ「ええ、でも気を付けなさい」

フェリス「わかりました」

ピーピー

洗濯物が終わる音が響く

フェリス「やっぱり!!文明の利器はいいですね‼」

姫神ナナ「じゃぁ帰るわまた遊びに来るわ」ぶぅん

フェリス「ええ」

メイド長「ごめんなさい乾燥機にいれるので………その」

フェリス「ああ、ごめんなさい………んん」(なにこの女は?魔法戦士に言い寄ってる?)

クリーンルームから出る

フェリス「………」(何者?)

魔法戦士「ああ、フェリスここにいたかちょっと一緒に来てくれ」

フェリス「ええ………いいですよ」(!?)

魔法戦士「すまないな」

フェリス「大丈夫ですから、ふふふ」(魔法戦士が二人!?いったい誰?)

フェリス(………何か良からぬ事がありますねこれは)

魔法戦士「実は厄介なことに巻き込まれてな」

フェリス「そうなんですか?お手伝いします」

魔法戦士「ああ、頼むよ」

私は彼についていくことにした
教えてもらった事がこんなに早く使うことになるとは…………

宿屋までの帰り道

アテネ「うへー楽しかった今日も。王応募者全員を1体1で戦わせるなんて時間かかるのによくやるわ………でもお陰でいいもの見れるしいい。特に魔法戦士のお兄さんの全力で王になる気がないのに全力でぶつかっていくのは好ましい。王になりたいなら俺を倒していけって台詞も好きだわーむふふふ」

今日あった名シーンを思い出しながらにやける

アテネ「来てよかった!!ああ観戦中毒やめられない!!自分が戦うのがばっかみたい!戦の神やめたーい」

息子がいたらめっちゃ怒られることを平然と言える。前席は余波がもろに来るが逆に言えば目の前での……チケット書い足そう。ああ明日がたのし………

アテネ「!?」

腰につけた短剣を構え、イージスの加護をした籠手を確認する。胸やけがするむわっとした空気が都市をつつむ。悪意、殺意、敵意

アテネ(何故‼深淵なる族は全て神々の我らが絶滅させた筈。門が開いたのか‼)

路地裏に入り、中心地を向かう

アテネ(この籠手と剣は神器だが通ずるか?ゼウスが門を開けるはずがないいったい何が?)

ざぁざぁ

人々は不安がっていない

アテネ「…………ん………!?」

????「ああああ!!くそあのアマ!!……………!?」

その中心地から逃げるように走って来たのはとにかく知り合いだった
この世で一番綺麗人物、白いドレス金髪で高貴な女性
そう、夫の前妻
今は戦神アレスの妻

アテネ「ビィーナス!?」

ビィーナス「アテネ!?」

アテネ「あなたが何故‼それより私の夫に謝りなさい‼」

ビィーナス「構ってる暇はないわ!!あんな面白味のない男のどこがいいんだが‼変な好みね!!」

アテネ「変よ!!貴女敵側でしょどうしてここに!!」

ビィーナス「今は構ってる暇は…………ひっ!?」

私はビィーナスの後ろを見る
真っ黒い敵意等が泥々に煮込まれたもののせいか真っ暗であるが、シルエットはわかる。牛のような角と強大な体躯が見えた。

アテネ「やっぱり!!」(悪魔。それも相当上位ミノタウロスか牛鬼か!?)

ビィーナス「そこをおどき!!」

フェリス「アテネさん………コンニチハ」

ビィーナス「ひっ!?」

アテネ「へ!?」

霧みたいな暗黒から現れたのはシルエットとは似ても似つかない可憐な姿の女性だ。角と羽は生えている。

アテネ「えっと………貴女悪魔だったの?いや………風の精霊だったはず」

フェリス「ソウデス………ソノヒトヲ渡シテクダサイ」

瞳孔が開ききっている

ビィーナス「うわー!!」

ビィーナス「た、たすけて」

どすっ

ビィーナスが腰を抜かしている?
いいや方足に赤黒い鎖が巻き付いている。私の腰につかんで助けを求める。

アテネ「……えっと彼女は知り合いですので一応何かあったのかで判断します」

フェリス「私の愛する人の形を用いて私を呪術師20人の罠で貶めようとしました…………罠は許せますよでも………………カタチヲカリタノハユルセマセンヨ…………」

アテネ「何をするきだ?」

フェリス「?………後悔させて、死ぬことを懇願するまで痛め付けて………棄てようかと思いましたキャハ!!」

がちゃがちゃ!!

ビィーナス「く、外れない!!」

鎖がビィーナスの足を捉えて離さない。鎖の先はフェリスの足元から延びている

フェリス「ユルサナイ…………ゼッタイニ…………ユルサナイ」

アテネ「ま、まってくれ。こいつには私も用がある。夫の前妻で夫の目の前で謝らせたいんだ」

フェリス「見逃せと?汚れた者の癖に魔法戦士を語り、魔法戦士の姿を汚した者を許せと?一緒に死にますか?キエマスカ?」

アテネ「お、怒ってるのはわかる。私だって。だから私の夫に選んでもらおう処遇を……な?」

フェリス「嫌です。却下」

ガシャン

2本目が足を捕らえる。

キンっ

神器が弾かれる
重い。スゴくこの鎖の執念は異常

ビィーナス「くそ!!なんでよ!!外れないの‼」

アテネ「夫に謝らせたかったな………夫…………愛してるからこの女に謝らせたかったな………」

フェリス「……………」

ジャラジャラ
ガシンッ

ビィーナス「もごっ!?」

鎖がビィーナスを包む
口にも拘束具が無理矢理はめられる

フェリス「………夫の所へ持っていっていいですよ」

アテネ「へ?」

フェリス「スゴくなにか優しさを垣間見たので………同じ立場なら私もそうしたでしょう。まぁ謝らせたら殺しますけどね私は」

アテネ「………//////」

フェリス「どうぞ、その鎖は10日で切れます。私はもう一軒あるので失礼します」

ビィーナス「…………」

アテネ「ああ、すまない。ありがとう」

フェリス「………」

ビィーナス「……」(助かった………アレスのばか………強いじゃないか‼)

さわっ

風が優しく耳を撫でる

フェリス「10 カゴ イナ イニ コロ シニ キマ スか

裏路地の地面。目の前に私が無惨にバラバラになった物が映り、消える。

ビィーナス「もごっ!!」ばたばた

アテネ「暴れるな!!」(なんで蒼白なんだ?)

フェリス「ふふふふ……………ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」




「ゼッタイニユルサナイ」

噴水がある公園
城の中にも噴水があるがこちらは大衆向けに作った広場だ

カップルが多い夕暮れの時間帯
ここから酒を飲み宿へいくのだろう
娼婦もちらほらいる

魔法戦士「で、ここへ来たわいいが?」

女「へへ……あの木の下に行こう」

公園で一番大きい木だ
公園の目印とも言える有名な木

女「では……どうぞお座りください」

魔法戦士「ああ……」

隣に座る

魔法戦士「話を聞いてもらいたいんだが………」

女「ねぇねぇどう?好みは胸?お尻?足?私、あなたが気に入ったの」

魔法戦士「いや………話を聞いてくれれば………ん?」

フェリス「タノシソウデスネ」

木こりの斧を持って現れる

魔法戦士「フェリス?」

フェリス「そこ退いてください。木をたたき折ります」

女「あわわわ!!や、やめて殺さないで‼」

魔法戦士「?????」

フェリス「このくそ木の精霊ですよ」

魔法戦士「木の精霊……ドリアードか!?」

ドリアード「う、ううう」

フェリス「ドリアードは気に入った男を木に絡める神隠しの原因になる悪い木です。叩き折り
燃やしましょう」

ドリアード「ごめんなさい‼な、なんでわかるの‼」

フェリス「同じ精霊ですから」

ドリアード「も、もしかして彼の精霊……」

フェリス「ええ?そんなこと知ってどうするんです?地獄に送ってやります」

ドリアード「た、たすけてお兄さん!!」

魔法戦士「あわわ………えっと謝ってるんだし許してやりなよ」

フェリス「わかりました。魔法戦士がそう言うなら」(あとでこっそり燃料用の木材とかにしましょうか)

ドリアード「うぅぅ隠れて叩きわられる………」

魔法戦士「フェリス…………」

フェリス「しませんよ」

ドリアード「うううう」

魔法戦士「まぁそうだな情報をくれたら助けてあげよう」

ドリアード「…………うん」

魔法戦士「最近人隠しは君のせいかい?」

ドリアード「えーと皆がお気に入りの子を捕まえてる」

フェリス「叩き折りましょう」

魔法戦士「兄貴報告だな。折らなくていいよ。ただなんで最近やりだしたんだ?」(兄貴に任せる)

ドリアード「なんか綺麗な女性に力を貰った。それから色々と出来るようになったの。言うこと聞けばって言う約束で」

魔法戦士「その女性って?」

ドリアード「ビィーナスって言ってたかな?で色々な男を保管してくれって」

フェリス「!?」

魔法戦士「どうした?」

フェリス「殺せばよかった!!!」

魔法戦士「????」

ドリアード「なんか、国を無茶苦茶にしてって頼まれたけど断ったよー男を保管出来れば満足だからね」

フェリス「聞きたいことで他にビィーナスの仲間わかりますか?」

ドリアード「皆に聞いてみたら分かるかも」

魔法戦士「地図持ってきてくれ」

フェリス「はい」

フェリスが都市の地図を購入
持ってきたそれにドリアードの仲間の場所を記す。

魔法戦士「フェリスはこれらを脅しながら情報を集めてくれ。瑠璃ちゃんには俺から聞いてみる。なにか動きがわかるかもしれん」

フェリス「わかりました」

魔法戦士「終わったら屋敷で落ち合おう」

フェリス「ええ」

魔法戦士の屋敷

瑠璃「お久しぶりお兄ちゃん!!」

魔法戦士「お久しぶり」だきっ

フェリス「わたしも」だきっ

瑠璃「イタタタタ二人とも鎧が痛い!!」

フェリス「あっごめんなさい」

魔法戦士「すまん。じゃーちょっと情報を纏めよう」

瑠璃「私たちが忍んで集めた情報は魔法国に向け一大攻勢をかけるらしい。なんとドラゴンも味方に率いれて」

魔法戦士「魔国とやっている立場でドラゴンを率いるとは…………」

フェリス「それだけ大義名文が微妙なのでしょう。勝った方が歴史を刻むのですから勝てばいいんでしょ」

瑠璃「うーんなにか遠くでドラゴンが味方になるって噂があったけど本当だったね」

魔法戦士「知ってた」

フェリス「私がドリアードから聞いた情報は、この国で蜂起して混乱させようと色々手をやってたらしいですビィーナスは。まぁドリアード脅しで全部吐かせたあと拠点は潰しました」

魔法戦士「それで………猟奇的な惨状が号外で流れたのか………」

フェリス「リークしましたから。そしてエリちゃんを見たものをがいました………会話内容はわからないそうですが………黒龍らしき黒い影を見たようです」

魔法戦士「エルダードラゴンが?」

瑠璃「帝国に黒龍らしき者がいると言うのは聞いた。上客なのか優遇されているらしい」

フェリス「………飛竜王を呼びます」

魔法戦士「なんかヤバイぞ!!」

フェリス「ええ………ビィーナスが仕掛けたのかもしれません。魔法戦士の姿で出てきたのでもしかしたら………」

魔法戦士「フェリスが対象でよかった………被害が最小限で」

フェリス「ええ………厄介な能力です。体臭等は違ってましたけどね」

精霊状態でも魔属性付くのかな?

魔法戦士(体臭?聞かないでおこう)

メイド「飛竜王がお見えです」

フェリス「飛竜王入ってもらって」

飛竜王「なにーなにー」

少年が入ってくる

事情を説明しついでに軽い夕食を取る

魔法戦士「黒龍とは?」

飛竜王「………ゲスの極みを行く種族。やられたよ………僕だけにたいしての人質だ」

フェリス「帝国にエリちゃんの姿が見えませんね…………部屋のなかも探せればいいんですがこれ以上は………」

魔法戦士「連合軍で攻めいってくるのになー」

飛竜王「でも僕はいかないかな…………」(僕は彼女を救えなかったけど今度の彼は救ってくれるはず)

魔法戦士「いいのか?」

フェリス「土魔法使いがいますから何とかしてもらいましょう。遠くから支援出来ますし」

飛竜王「それより皆の部屋を用意しないと明日くる」

魔法戦士「明日か!!」




フェリス「」

フェリス「」


魔法戦士「ん?」

フェリス「土魔法使いがいい仕事出来そうですね」

魔法戦士「????」

フェリス「では皆さん休みましょう?」

瑠璃「魔法戦士と一緒に寝る!!」

フェリス「いいでしょう特別です」

魔法戦士(なんでお前が許可を出す側なんだ?)

飛竜王「……………」(懐かしいな……昔、ワガママ言って竜姉困らせてたな)

飛竜王「………瑠璃ちゃんっていったっけ?」

瑠璃「あっ自己紹介忘れてました。瑠璃です忍者やってます」

魔法戦士(いいのか言って‼)

飛竜王「飛竜王だよ。甘えれるときは全力でね…………いつか大人になってしまうから」

瑠璃「…………」

フェリス(少年なのに重たい言葉が)

飛竜王「ちょっくら遊んでくるよ」(今日は夜風を飛ぼう)

次の日
部屋は用意したが………フェリスの意思で火竜と飛竜王は部屋が一緒ベットもすごく大きめのダブルベット
理由はもう空き部屋がなくなりそうなのである。屋敷は大きい方だが………俺とフェリス。メイド長、執事。飛竜王、火竜で3部屋。ドラゴン会わせて6、母親、土魔法使いが2部屋。10部屋…………めっちゃぎりぎりになりつつある。クリーンルームは増設したのでよかった。

魔法戦士「あんな大きい部屋が………」

フェリス「賑やかになりましたね」

魔法戦士「まぁ………じゃー城の議会を開催してくる緊急収集かけよう」

フェリス「お客の対応は私がします」

魔法戦士「任せた」

フェリス「魔法戦士、、、」すっ

魔法戦士「ん!?/////」

フェリス「あなたに風の加護を」(補充完了)

魔法戦士「あ、ああ」

フェリス「………そして………悪魔の加護を」くすっ

魔法戦士「なんか言った?」

フェリス「いいえ」

フェリス「魔法戦士を送り出しました………戦闘は私たちが先方でやるとして…………」

飛竜王「おはよう」

フェリス「少し旅しませんか?魔力は契約で補充しますので」

飛竜王「何処へ?」

フェリス「アテネに会いに行き、拾ってからビィーナスをどうにかしましょうか」

飛竜王「…………」

隣の国

ヘパイトス「拷問機作ったぞ」

ビィーナス「んぐんぐ!!」

アテネ「うん、わかったあなたがそうしたいなら」

飛竜王「うへー俺もこいつに言いたいことあるけど……いいかな」

フェリス「なんか、ヤバそうですね」たじっ

ヘパイトス「息子には黙ってくれ。あと一人にしてくれ」

アテネ「ご飯なにがいいです?」

ヘパイトス「いらない。こいつ食うから」

飛竜王「ひぇ…………」

アテネを拾い飛んだが
地下に案内され
色々な拷問機が用意された大広間で彼は待っていた

キィイイイイイイガチャン

地下に鍵をかける

きっと中では………

フェリス「ヘパイトスさんは神?」

アテネ「え、ええ悪魔ではないわ」

飛竜王「ちょっとビックリだわー」

アテネ「では私も戦争準備しようかしら。そのあと帰ってコロシアム見よう」

悲鳴が聞こえる。助けてと

フェリス「呆気ない神の最後」

アテネ「いいんじゃない悪女の最後」

飛竜王(黒龍姉こっち持ってこようかな?)

フェリス「私の手が汚れなくて良かった~~~」カルマ-カンスト

飛竜王(怖い!!こねお姉さんやっぱ怖い!!邪な物が見える)

アテネ(大悪魔の条件は人の殺した数と恨まれた数とどれだけ酷く仕打ちを行うかだった訳か………殺した数と仕打ちでここまでなるのか?)

フェリス「さぁ帰りましょう。次は帝国龍を下見に」


議会場
駆け足で衛兵が走ってくる

衛兵「で、でっかい芋虫が都市の外に!!」

魔法戦士「フェリス何してるんだよ…………」

窓に皆が集まる
話は通してるので気になるのだろう
研究職の奴は勢い余って窓を割ってでも見ようとする。

魔法戦士の兄貴「静かにせんか‼………いや!!でか!!」

魔法戦士「でか!!」

城から見える
砦より高いところから下を向いてる

魔法戦士「おーい!!ビックリするからやめて‼」

ワーム「おおう。そうかーそれは面白いのーー戻るワイ。すごく腹が減るから」

魔法戦士(やめてくれよ………国民大慌てじゃないか)

ワーム「フェリス姉ちゃんの指示じゃい。先発優先してくれじゃそうじゃ」

魔法戦士「……………は!!」

魔法戦士「皆さん見られたかも知れませんが私たちの仲間です指示は私とフェリスで行います…………戦争の前衛で」

魔法戦士(フェリスがなにを考えてたかわからんが………これでいいだろ)

夕刻の屋敷

フェリス(帝国領でエリちゃんの姿を確認できなかったけど土魔法使いは何となく居るのはわかったらしい………黒龍がどんなやつか知らないけど監禁してるのでしょ…………死んでそうですね。私ならそうします)

魔法戦士「皆集まったぞ。会議室だ」

フェリス「ええ、今行きます。魔法戦士、魔法使いの編成書下さい」

魔法戦士「はい」

フェリス「…………わかりました。使えないのばっかですね」

魔法戦士「いや………使えない訳が………」

フェリス「中位程度なぞただの肉です‼。ドラゴンの餌です‼」

魔法戦士「………そうか。しょうがない本隊に全部持ってかれたから」

フェリス「土魔法使いに過労死してもらいましょう」

魔法戦士(…………ごめんよごめんよ)

>>245
今さら返信
精霊状態では魔は付きません
肉体のみの属性になります。
肉体状態では風悪の2属性です。
悪はサブみたいなものなので弱めです。神は聖なので効果的ですが他は本業より同じ魔力量では弱いです。

あと肉体精霊の変成準

風の精霊(幼少)>風の精霊(成人)

風属性が得意な人造人間(消滅)>人造悪魔

です。

あと遺伝子はこっそりすり替えにより牛鬼の方です。婬魔ばあちゃんがフェリスが親族になるのは嫌だと言うことで。遺伝子は後入れです。
四肢を切断した方の物を。

フェリスは知りません


婬魔ばあちゃん

サキュバス>妊娠出産後>大婬魔>数世紀後>旧人間の神(愛を突き通した結果婬魔要素欠如ただの悪神に)

フェリス

人間>虐殺>悪魔>呪術受ける虐殺>デーモン

屋敷会議室
自国領内の地図がある
そして
宙に敵の編成を示されている

私は来たばっかだが
戦慄している

帝国領内は今準備段階だろう
それもすべて

通抜けなのだ

火竜「」ぶるっ!




フェリス「」

火竜の統制をしてきた私はわかる。
情報は武器だ。

敵の情報があれば戦い方を決められる。火竜は水竜が苦手だ相手にいれば注意しなくてはならないが
相手にいる注意しよう。そして水竜対策しようになる。

もっと簡単に言えば

後だしジャンケンだ。

こちら側に来ずに向こうに居たらと思うと恐怖する。

火竜「えっと………これは本当に正しい情報ですか?」

フェリス「飛竜王と見てきました最新の情報です。空にもいっぱい飛んでましたね」

火竜「…………」(だめだ、私がもしこの精霊と戦争で勝てそうにない。情報量が違いすぎる)

フェリス「では説明していきます」

フェリス「端数は省きます。まず、騎兵隊2万とドレイクの騎竜隊5000。その後ろに槍兵、歩兵、弓兵、魔法使いが続き合計20万。竜は130頭ほど火竜や黒龍などばらばらで、大小さまざまです。装備は軽装、中装備が多いです。そして何か付与されているらしく。味方以外の魔力以外は弾くようですね。強化もされているのを見ると…………戦神の加護でしょう。似たのを見たことがありますが集団を得意とする神らしい加護ですね。戦力は以上」

魔法戦士「では、味方については悲しいかな…………俺らだけだ」

火竜「どういう事!!!」

ヘルカイト「そうじゃ!!」

フェリス「私が味方の魔法使いは前線にこれないと判断し解雇しました」

火竜「何故?」

魔法戦士「俺から説明しよう。魔法国の大きな強みは精霊を使役に長けている事と魔法が強力なのが使える事だ」

ドラゴンゾンビ「魔法国の魔法は世界一ですからね」

ワーム「わし………話聞くだけでしんどい………歳じゃのー」

魔法戦士「だが逆に言えば個人ごとで癖が強すぎる。協調が厳しいのが現状だ。故に精霊を使うのだが…………これが厄介。精霊の使役も個人で少々違う。とにかく1体1ならつよい。だが集団戦は微妙だ」

火竜「なら混戦し1体1でやれば………そ、そうか!!騎兵隊の多さは!!」

魔法戦士「魔法使いは接近戦が弱いのが多い」

火竜「騎兵隊で魔法使いだけ倒せば…………自律以外の精霊は無力化出来ますよね」

フェリス「そう。きっと先陣はドレイクの騎竜隊の盾に後方に騎兵隊で突撃。空からもドラゴンで追撃。その後、混戦に持ち込んだあと……………圧倒的な物量で押す。私たちは圧倒的に戦力差がある」

飛竜王「はい!!質問です‼どうやって勝てばいいんでしょう‼」

フェリス「制空権という言葉がある」

火竜「ドラゴン内の言葉ですよそれ!?」

フェリス「そうです。制空権を先ず取ります。飛竜王出来ますか?あなたに宿敵は出てこないでしょうけど」

飛竜王「勝ち続けてもいいんでしょう?出てくるまで飛び続ければいい」

火竜「飛竜王!!無茶です‼」

飛竜王「ありがとう。心配してくれて。そう無茶だよ。でも飛び続ければきっと会える……………黒龍の女王に」

火竜「一人で制空権なんて!!」

フェリス「あなた方………魔法国の魔法使いとよく似てるんですよ。仲間を気にしながら戦えますか?」

ドラゴンゾンビ「私は出来ますゆえ」

飛竜王&ヘルカイト&ワーム「無理」「無理だな」「無理じゃ」

火竜「…………そうですね」

フェリス「個人で好き勝手暴れた方がいいでしょ?」

フェリス「逆に言えば………彼らの編成も微妙な所なんですよ実は。そこをつきます」

火竜「でも無駄死になんかできないわ」

フェリス「ええ、魔法国の住人でないあなたたちにそこまでは要求してません。戦力を削ぐだけでいいので満足したら帰って来てください」

魔法戦士「残り魔法使い達の取り分だな」

フェリス「私は、指揮を逐次行います。危なくなったら支援もします」

魔法戦士「俺も遠距離でなんとかするよ。邪魔しないように。決行時期もフェリスが指揮をするよ」

フェリス「まぁ5日までは暇ですね。暗殺挑戦します。相手の司令官の演説に一撃だけを」

フェリス「問題は…………エリちゃん」

火竜「…………」

飛竜王「…………姉ちゃん」

フェリス「はい?」

飛竜王「会ったら伝えてほしい。これを」

メモをもらう

フェリス「………ええ。伝えましょう。同感ですね私もこれには。では会議を終わります」

魔法戦士(………どうなるか)

先にずっとあと胸糞注意

5日後

フェリス「では………飛竜王」

飛竜王「うん」

バサッ

ドンッ

加速

空が裂ける

今日は軍団長の演説がある
壇上が用意され、上がるのは

戦神アレス

情報でわかっていた
なので、狙撃を行う

飛竜王の背に乗り弓を構える。
魔法国領から出た瞬間

フェリス「飛竜王行きますよ‼」

飛竜王「わかった!!」

フェリス「ミストルティン!!」

弓の弦に槍状の矢をもち引く。飛竜王が爆音をあげ加速する。

フェリス「ウィンドアロー!!」

飛竜王「ソニックブリッド!!」

魔方陣が目の前に現れその輪を通り放つ

フェリス&飛竜王「ソニックテンペスト!!」

ブゥァアアアアン

飛竜王「つっ!?」

飛竜王が失速し、落ちそうになる。

飛竜王の速度、アローショットの打ち出し速度、後方へのバックショットによる加速が乗った槍が直進、真空の筒による距離減衰がない中を進み続ける。

着弾地点を覗いたまま待機

帝国城
眼下に兵士が集まり見上げる
城の壇上に俺は立つ

戦神アレス「諸君!!この日がやって来た!!」

俺は大義名分を読み上げる。
その途中

ピィン!!

帝国上空の結界が裂ける

戦神アレス「!?」

心の臓をさけるため腕で体を庇う。深々と何かが腕を貫くが、その物を空いた手で掴み無力化した。

城下が騒ぐ

戦神アレス(魔法国の神候補か!!!)

戦神アレス「暗殺とは片腹痛い!!我はここぞ‼隠れも逃げもせぬ‼堂々と攻めることの出来ない者に我は倒せぬ‼正々堂々真っ正面から受けてやる‼」

帝国上空を見る

何かがいる

隠れている

だが俺は倒れないことを示し士気を高める。

戦神アレス(この程度。戦神に効かぬ)

黒騎士の鎧の巨体
その者に全力の一撃をいなされた

フェリス「恐ろしいですね。直感で防がれました。一瞬でテンペストを無効化するほどの豪傑ですか…………城が抉れる威力を………」

飛竜王「失敗?」

フェリス「……………にひ」


「イイエ、ダイセイコウ」

フェリス「能力は軍神の加護。疲れにくい、全能力強化、魔力耐性付与。で、味方以外1度だけ魔法無効化。常時回復」

飛竜王「うへーなにそれ」

フェリス「神クラスの加護では普通ですよ。問題は人間のみ」

飛竜王「竜は何故?」

フェリス「軍である必要がある。竜の軍の概念ないでしょ?それが出来る竜だけには付与ですね」

飛竜王「…………黒龍、火竜は気を付けなくちゃね」

フェリス「ええ、では土魔法使いを拾って帰りましょう。朗報、エリちゃんの臭いがありました。出所まではわかりませんが監禁されてるようですね」

点呼

魔法戦士「えーとメンバー」

ワーム「ワシ」

ヘルカイト「おれ」

飛竜王「僕」

火竜「私」

ドラゴンゾンビ「わたくしめが」

フェリス「はい」

瑠璃「…………はい」(場違いすぎるよう‼)

土魔法使い「おれおれ」

スライム「………私」

土魔法使い「!?」

魔法戦士「以上か?メイド長と執事長はお留守番を守ってくれればいいかな」

メイド長と執事長「はい」

魔法戦士「作戦を発表」

フェリス「とにかく疲弊させます。領土に入ってから仕掛けます。アレスについては魔法戦士をよんでください。退却時。私がしんがりを勤めます。技は魔法以外を物理で行きましょう」

魔法戦士「結構予定時刻………1300ごろ」

フェリス「では、瑠璃ちゃんもしっかり頼みますよ」

瑠璃「うううううぅぅ」

1300

戦神アレス「…………」(傷が癒えんな………片腕の。ビィーナスはどこまで撹乱できたか)

偵察「魔法使い5000人の隊が陣を組んでおります‼」

軍の本隊に偵察が報告に来る

戦神アレス「陽動か?いや………本隊か。1都市の全軍だな」

陽動にしては多い

偵察「続報!!後方にも5000」

本隊!!

前衛5000に後方の遠距離で魔法を打ち込む部隊か‼

戦神アレス「作戦通り陣を組め!!」

戦神アレス「側近よ、指揮は任せた」

側近「は」

戦神アレス「新しい体はどうだ?」

側近「なかなかです。ああ死ぬとこでした」

戦神アレス「フェリスと言うおなごは生け捕りにしろ」

側近「はい………ただ。死ななければいいでしょうか?」

戦神アレス「ああ好きにするがよい」

側近「く、くくく。泥を塗ってやる」

俺はその場を離れる
先ずは得意の乱戦を準備する

突貫したのちに突撃を行う

突撃は側近の騎兵隊が後方を叩く

前衛を飛ばして

前衛は私が仕留める

戦神アレス「この国は馬がない。機動力が乏しい………竜が空から同時に仕掛ける。これを返すには10000では難しい」

そう

正面から当たれば

側面の偵察では居なかったと言う

伏兵の危険もない

戦神アレス「アテネも出てきていない」

この戦、つまらぬものになるだろうが、それが戦だ。無慈悲である。

ダダダダ

フェリス「来ましたね」

魔法戦士「恐ろしいな数が………」

フェリス「ええ………」

フェリス「美味しそうですねぇぇ」

側近「くっ」

魔法矢が迫る

側近「臆せず突貫!!!」

騎兵隊騎竜隊が5000の前衛に迫り、そして抜く

後方の5000の兵を目指す。

側近「乱戦準備!!」

声を張り上げ、槍を抜く

サァー

5000の兵隊が風のごとく消え失せる

フェリス「こんにちは、そして」

「死ね」

側近「!?」

フェリス「幻影旅団解除」

フェリス「ウィンドアローショット!!」

騎兵隊の全周囲
半球状に魔方陣が展開される
魔方陣の中心点に鉄の剣が精製される。

側近「対魔方戦闘!!」

ダダダダダ!!

側近「ぐふっ!?」

ダダダダダダダダダダダダ

的確に

騎乗兵だけを狙って打ち続ける。
背後から
上から
横から

鉄の剣がいろんな角度から襲う

戦神アレス「兵が消えただと!?」

ゴゴゴゴゴ

地面が揺れる

戦神アレス「な、なんだ!?」

地面が揺れたと思ったあと、揺れが治まる

そして…………

グワァアアアアアア

後方に大きな土が吹き上がり一本の柱が生まれる

そう

ウネウネとした柱が

戦神アレス「背後………!?」

あそこは補給隊が!!

バサァぐちゃ

ヘルカイト「グアアアアアア!!」

兵「ド、ドラゴン」

赤いドラゴンが降りていく。兵が踏みつけられた。背中に誰かが乗っている。

魔法戦士「我、魔法戦士なり!!戦神アレス覚悟!!」

戦神アレス「竜は何をしている‼」

空覆うドラゴンの集まり

飛竜王「………」

火竜「………多い」

ドラゴン達は空から魔方陣に囲まれた味方を救おうと集まる。

ヘルカイトの兄貴とドラゴンゾンビ姉貴?兄貴?を下ろすため道を作らねばならない

「ワイバーン?」

「相手はワイバーンと火竜だけだ!!やっちまおうぜ」

飛竜王「すぅう」

火竜「?」

飛竜王「グワァアアアアアア!!!」


膨大な音量の咆哮が空を響かせる
小さいからだに似つかわしくない咆哮に敵竜が一斉に向く

火竜(ワイバーンなのに咆哮が重たくプレッシャーを感じる‼)

飛竜王が………加速する
騒音をならしながら
空を翔ぶ

飛竜王「ソニックブラスト!!」

そしてアレスに続く道のドラゴンを吹き飛ばす。
そこにヘルカイトとドラゴンゾンビが潜り込み
戦人の目の前に迫った

それを確認した飛竜王が周りの竜に狙いをつける

どんっ

どんっ

どんっ

飛竜王が速度を落とさず、尻尾で一匹づつ叩き落とす。 誰も追いつけず、目で追うのが精一杯だ

狙いが定まればブレスを吐けばいい火竜水竜雷竜黒龍
全て狙いを付けれない

吐いたら味方に当たるのだ

集団に居るがために味方を気にするために、決定打の選択が無くなる

雷竜が自分の体に電気を流す。
触れたら感電するだろう
それは感電を恐れない竜には意味がない

飛竜王「ソニックウェーブ!!」

雷竜を速度の衝撃波だけで吹き飛ばす。他の竜にぶつかり
ぶつかった相手が感電する。

空中地雷

それが起動し、爆炎が竜を包む
しかし、致命打にならない何故なら

火竜(私の魔法では!!加護を破っても竜の耐性が抜けない!!)

爆炎から、竜が掻い潜ってくる
複数が私の周りを囲む

火竜の得意とする火は………耐性持ちが多い。その耐性の上から叩きつけるのが普通なのだが戦神の加護で通らなくなっている。

どごっん!!

火竜「ぐふっ」

雄の体当たり

ばちゃ……

地面が叩きつけられる。

火竜「なぜ裏切った!!火竜姉!!」

火竜姉「………くっ」

火竜「俺は!!お前を信じてたんだぞ‼」

火竜姉「………ごめん」

ドゴ

尻尾で相手を弾き飛ばす

だが

上空の火竜達がブレスの構えをしていた。

火竜姉「にげっ………つぅ!?」

ガシッ!!

火竜「逃がさん!!俺は加護がある。皆!!俺ごとやれ」

「「「「火炎竜弾!!」」」」

火竜姉「………」(皆……こんな私でも信じて………ごめん本当に)

エルダードラゴンであるが

飛竜王みたいに対竜に対する速度はない

ヘルカイトみたいな力もない

ワームみたいな体もない

ドラゴンゾンビみたいな持久力もない

火竜姉(足手まといになるのは………知ってたかな。エルダードラゴンでも………ギリギリなれただったもんね)

複数のブレスが重なった膨大な熱量の火炎が迫る。

ビュン!!

ザッ

飛竜王「ソニックブレス!!!!」

飛竜王が目の前に立つ。ワイバーンの口から放たれた衝撃波が火炎弾を巻き込みチリチリに飛んでいく
小さくなったそれを翼で弾く

飛竜王「火竜姉。魔法はダメだ肉弾戦でやろう。母親は肉弾戦強かったぞ‼」

火竜「貴様!!たぶらかしたのか貴様が!!」

飛竜王「どけっ!」

ドゴん

飛竜王が2回転し尻尾を火竜の腹に叩き込み引き剥がす。

飛竜王「ふぅ、危なかったね」

小さいからだなのに
その中身や精神は誰よりも尊い

火竜姉「ごめん………ありがとう」

迷いは断ち切れる

火竜姉「わかった支援して‼」

飛竜王「うん…………じゃ先に飛んでるから…………今度は守れてよかった」

バサァ!!

火竜姉「………?」

なにか大事なことを聞き逃した気がする。

飛竜王「火竜の姫ぎみは我の仲間‼文句があるなら俺を倒してからしろ!!!」

火竜「飛竜王!!姫をどうした!!グフッ!?」

飛竜王の体当たり
鱗を貫通した衝撃で体内がボロボロになる威力

飛竜王「エルダードラゴンになってから喋れ。我は飛の王ぞ!!」(うぁー風の加護って弱い思ってたけど魔力回復はスゴい便利。無駄遣いし放題)

火竜「くそ、強い」たじぃ

火竜姉「すごい………一匹で。オリャアアア」

噛みつき、羽を千切る

黒龍「ぐへ!?」

地上

ドラゴンゾンビ「空は大丈夫ですね」

ヘルカイト「ああ」

魔法戦士一人隠れながら後方を支援に行ったアレスのもとへ
後方は山が動いてるような錯覚にあうが………ワームのじいちゃんが食い散らかしてるだけである

ドラゴンゾンビ「アシッドブレス!!」

ヘルカイト「オリャアアア!!」グチャ

ドラゴンゾンビの息吹きにより兵士が鎧ごと泥々に溶ける。少し息吹きに触れるだけで得たいの知れない病原菌に感染する。

ドラゴンゾンビ「後で熱処分してくださいね。バイオブレス」

そして泥々にとけたものに息吹きを吹き掛ける。それが呻きながら立ち上がる。

兵士「くそ!!俺は味方だ!!」

兵士「ヴァアアアァァァ」

ヘルカイト「………えっぐ」

ドラゴンゾンビ「意思が弱いと腐ったゾンビになるのですよ」

戦神アレス「くっそ!!」

側近「神!!」

後方に向け馬を駆ける
側近が逃げてきたのか後ろを追いかけてくる

側近「我が部隊半壊!………撤退しております‼」

戦神アレス「後方の補給隊を守れ‼」

側近「は!!」

魔法戦士「ウィンドショット!!」

ヒヒーン

戦神アレス「く、馬をやられたか‼」

魔法戦士「アレス殿とお見受けする。いざ勝負!!」

アレス「それどころではない!!」

アレスが大きな剣を抜く
ツブァイハンター
長く細長い両手持ちの剣
それを振り抜く

魔法戦士「!?」

飛び上がる。
剣圧によって馬の首がとぶ
空気の塊を蹴り、宙にあがって正解だった。

アレス「小癪な‼人間ごときが‼」

魔法戦士「よし……」

フェリス「通信撤退してください。飛竜王が黒龍にエリちゃんで脅されてます。撤退を」

魔法戦士「では、神。さようなら」(足は潰した。あとは撤退戦だ)

魔法国軍後方

フェリス「土魔法使い瑠璃ちゃん準備」

瑠璃「は、はい!!行くよ火蜥蜴!!狙いは黒龍!!」

土魔法使い「ああ。黒龍を優先するぜ」

飛竜王が撤退している。ヘルカイトドラゴンゾンビ、火竜の姫も居る。
魔法戦士は自力で逃げる。

竜が空一杯に広がる

地上部隊は被害が大きいので動けまい。だが竜は軍の概念はない。個人で攻めいる。

追撃にはいい編成でしょう。が

出待ちにホイホイ釣られたらいけませんね

土魔法使い「ゴーレム起動!!」

瑠璃「さぁ!!火蜥蜴ちゃん全体強化!!火矢!!」

用意した数百体のゴーレムが各々鎖つきバリスタを構える。バリスタの矢先が火が包まれる。

フェリス「射程距離まで5、4、3、2、1」

土魔法使い「スライム!!」

ゴーレムが一斉に射撃を行う。
意思統制はスライムが行っている。

ジャラジャラジャラジャラ

飛竜王「バリスタが来る!!低空飛行!!」

ヘルカイト「ああ!!」

ドラゴンゾンビ「ええ」

火竜姉「…………皆、頑張って生き残ってね」

飛竜王に皆がついていく。ワームのじいちゃんは帰っただろう。

ジャラジャラジャラジャラ

鎖が幾重にも飛んでくる。
そして

黒龍などの羽に刺さる

刺さったドラゴンはゴーレムが鎖を引っ張り地に落とす。

帰って来たじいちゃんが鎖を千切って捕食する。

ワーム「うまーうまー」

黒龍「グワァ!?」

地獄絵図

落とされたら食われる。

飛竜王「僕も手伝うよ‼」

火竜姉「バリスタが飛び交ってるのに危ない!!」

飛竜王「あんなの当たる方が悪い。おりゃ!!ワームじいちゃんのお口にシュート!!」

土魔法使い「竜が撤退し始めたな」

フェリス「ええ…初戦は上出来です。黒龍も人質を気にしてる素振りでつれるなんて美味しいですね。じゃー1匹拷問用に残しましょう」

土魔法使い「ゴーレム取り押さえろ」

スライム「取り押さえました」

土魔法使い「よし…………聞き出そうか色々と」

フェリス「ええ」

黒龍をゴーレムが取り押さえ鎖で拘束

黒龍「グワァアア!!」

フェリス「言葉喋れる竜ですよ」

土魔法使い「違いがわからん」

フェリス「今さっき愚痴ってましたし」

黒龍「…………くそったれ!!下級生物の癖に我が一族をバカにしやがって‼」

フェリス「ワイバーンの娘のありかは?」

黒龍「知るか‼」

フェリス「では……どうぞ」

カサ‼

黒龍「な、なんだこの虫は!!」

フェリス「人食い虫。まぁ竜鱗の隙間に入って食い散らかす虫です」(ドラゴンゾンビさんから頂いた。体内に飼ってる)

黒龍「やめろ!!放せ‼」

土魔法使い「殺したら意味がない」

フェリス「知らないのに生きてる価値はない」

戦場

アレス「ギリギリギリギリ」

側近「神、後方の補給隊全滅。騎兵隊や騎竜隊に多大な損害が」

兵士「我軍、ドラゴンにより2000名程」

アレス「馬をやられた。あのアマ!!!」

側近「進軍の撤回を…………補給隊がいない状態では」

戦神アレス「ああ、ここでこんな大きい被害では戦争できない」

側近「………ええ」

戦神アレス「側近………内部工作を進めろ。黒龍の動向も気になる」

側近「わかりました」

戦神アレス「名前、覚えたぞ魔法戦士!!」(今回は敗けだ………認めてやる‼)

フェリス「あらかた始末できましたか?だーれも知らないようですね」

土魔法使い「残酷な………」

フェリス「残酷ですよ戦争は。見てきましたし…………生き残るために同族に銃を向ける種族を。でも都市に入れば同じことですね。それに私が手を下さずとも」

ぐちゃ

飛竜王「あら、死んでるや。聞き出せないじゃん黒龍姉のとこ」

土魔法使い「………」

フェリス「彼も同じことをしたでしょう」

フェリス「生き残りは撤退………やり過ぎましたね………もっと深く入り込んで全滅狙おうと思ったのですが。予想外は戦争では命取りです。では私だけ追撃します」

飛竜王「手伝うよ‼」

火竜「私がいきます」

飛竜王「へ?」

フェリス「では行きましょう………戦争は始まったばかりです‼」

魔法戦士(躊躇がないな…………………なら)

魔法戦士「フェリス。もういい」

堕ちるとこまで落としてやる

フェリス「はい」

魔法戦士「もう民衆を殺すのは遠回りだ…………」

フェリス「!?」

魔法戦士「編成しなおして乗り込むぞ…………エリちゃんを見つけにな」

屋敷

ゴトッ

大きな重い重い音が部屋に響く

魔法戦士「…………なんぞ」

フェリス「編成する前に前払いですよー」

土魔法使い「金塊………それもたくさん」

フェリス「塵も積もればなんとやら」(地下世界では余ってる鉱石なんですよね)

ドラゴンゾンビ「気前がいいですね」

ヘルカイト「思った以上にスゴいな。で取り分は?」

フェリス「竜3。土1。瑠璃ちゃんは子供だからお預かり」

火竜「3つ!?」

ヘルカイト「屋敷買えるな‼」

ドラゴンゾンビ「ドレスかスーツを新調できますね」

ワーム「お腹辛いんじゃ………無理に全力で消化したからしんどいんじゃ」

飛竜王「えっと僕は………」

火竜「飛竜王の分は私が管理します」

飛竜王「ええ!?」

土魔法使い(しっくりしたくないがしっくりくるこの義父さんの子供扱い。複雑だわー)

フェリス「で、それでですね。追加のお仕事です」

魔法戦士「帝国に潜入する」

フェリス「でも目立つ方はダメです」

魔法戦士「そこで擬装しようとする」

フェリス「まぁ少し時間をあけて考えます。飛竜王いいかしら?」

飛竜王「うへ?」

フェリス「屋根の上に月を見ましょう」

飛竜王「???」

屋上

フェリス「歌は好きかしら?」

飛竜王「大好き、風は好きが多いんじゃない?」

フェリス「ええ、私も………では一曲教えてあげます。空も飛べるはずっと言う曲です」

飛竜王「聞く聞く」ブンブン

フェリス「では」

フェリス「覚えましたか?」

飛竜王「うんうん」尻尾ブンブン

フェリス「お利口ですね。ピアノ伴奏は私がします。では歌ってください…………想いを空に向けて」

ピアノの伴奏が始まる。

飛竜王「幼い微熱を~

飛竜王が歌い出す。
彼の声は特徴的なのは女の子とも男の子とも取れない中性的な声
本来なら男の子は変声期があるが元々これが大人の龍人はそんなのが起きず非常に綺麗な透き通った幼い声になる。曲と相まって非常に儚い女声みたいな声

飛竜王「隠したナイフわ~似合わない僕を~

声を都市の風にのせて起きている人々に届ける。
窓から顔を出す人もいる。

フェリス(大昔の曲でも彼にあったいい曲ですね………)

イメージ
奥華子さんが歌う
空も飛べるはず

今更飛竜王生い立ち竜姉「ショタの男の子を拾ったぞ、どうしよう」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1430469796/l30)

窓際

飛竜王の声が部屋に届く

火竜「!?」

少年のような少女のような
耳を立てる

火竜「………昔いた風竜は歌がうまかったと聞きます。風をたしなむ方々の共通点でそたね」(風竜は黒龍に滅ぼされたのでしたね)

声、空を駆ける

数分だけ
目を閉じ聞き入っていた

飛竜王「うまく歌えた‼」

フェリス「ええ………これでいいのです」

飛竜王「?」

フェリス「我が女神が命ずる…………

私は彼に

ある位をあげる

風の精霊として彼と契約を終えた

次の日

フェリス「エリちゃん奪還のためにやらないといけないことがあります」

飛竜王「う、うん」

火竜「なんで私たちだけ?」

ビュン

姫上ナナ「姫上商店販売です。お届け物です。ではさいなら」どさっ

火竜「空間転移!?神がいるの‼」

フェリス「まぁそんなことより。はいこれ飲んで、てか飲め」

飛竜王「…………う」

火竜「いった何を!!…………へ!?……………わかった手伝う」

火竜「はい飲んで」

フェリス「あーん。デーモンチェーン」

飛竜王「…………あっ動けない!!なにこの鎖!!んぐ!?」(まずい!!)

火竜姉「大丈夫なのか!?」

フェリス「ええっと大丈夫………かも?」

もさっさらさら

飛竜王「あれ………髪なんで。伸びないはずなのに」

フェリス「では整えましょうか」

火竜「えーと箱の………あらかわいい服」

飛竜王(おもちゃにされる気がする!?)

数時間後

フェリス「はい鏡」

飛竜王「…………ひっくひっく」

火竜姉(ダメ!!鼻から魔力が止まらない!!)

飛竜王が涙目になる。鏡には綺麗女の子の服を着た自分の姿が写ってる。髪も魔法薬で綺麗に染め直す。
恥ずかしいそうなので帽子を被せる。それを強く使み顔をふせる。

火竜姉「はぁはぁはぁはぁ」

飛竜王「ひどい、、、、ひどい」

フェリス「では歌が歌える女の子奴隷完成。物覚えが楽でよかった」

飛竜王「!?」

火竜「はぁはぁ」だきぃ

フェリス「帝国領に入るのは奴隷商人でいきます」

火竜姉「はぁはぁ…………!?」

飛竜王「そ、それで歌を」

フェリス「それもありますが………まぁ色々。その時になればわかります。今、魔法戦士と契約はないです」

飛竜王「?」

フェリス「まぁ今は貴方の精霊ですよ」

飛竜王「おおお……………」

フェリス「上下関係は私が上ですけどね」

火竜姉「……ねぇ奴隷は可愛そうじゃない?」

フェリス「ミスリルインゴットでお買い上げ出来ますよ。逆らえないでしょ?」

火竜姉「……予約で」

フェリス「お買い上げありがとうございます。じゃぁこの好きな首輪をお与えください」

ハートの飾りがついたピンク

飛竜王「いやああああああ!!!」

フェリス「まぁ終わったら用はないです」

火竜姉「少しの間の我慢でしょう」(ヤバイ血が魔法が漏れが止まらない)

飛竜王「………///」スカートフリフリ(かわいいのかな?恥ずかしい!!)

ガチャ

土魔法使い「エリちゃん無事みたいだ…………って?」

フェリス「無事みたい?」

土魔法使い「あ、ああ今この結婚指輪を触媒で健康状態とか占ったんだよ…………で問題はないみたいだ。なんか不思議だ」

フェリス「ええ……拘束はされてるの?」

土魔法使い「されてない」

飛竜王「」プルプル(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!僕がこんな姿してるなんてバレたら威厳もないじゃん‼お、御父さんなんだけども!!)

土魔法使い「ん?どうしたんだいお嬢ちゃん………どこの子?」尻、体、足さわさわ

ぺち

火竜姉「やめなさい!!エリちゃんいるのよ‼」

土魔法使い「あいつのお陰で許容範囲広まった。スベスベな肌してるし、尻も仕草も可愛いしきっと顔も可愛いから…………今日は俺とどう?」

飛竜王「」プルプル

火竜姉「ざんねーん私が買ったわ」

土魔法使い「ああ奴隷か……」

土魔法使い「えっと………お前も大変だな」なでなで

飛竜王「////」(恥ずかしさで死んじゃう!)

火竜姉「」バタン

フェリス「火竜姉!?あああ魔力の放出しすぎで……貧血か」

ガチャ

魔法戦士「遅いぞいつまでかかってる。皆まってるぞーい」

フェリス「はーい行きましょう?」

飛竜王「」ぶんぶん(いやああああああ)

土魔法使い「しゃーねーよこっらしょっと重いな………エリちゃん並みに………顔も可愛いな」

飛竜王をお姫様だっこする

飛竜王「…………」

火竜姉「はっ!?な、なにやってるの‼私が持つわ‼」

飛竜王(僕は考えるのをやめた)レイプ目

会議室

フェリス「奴隷の子を連れて商人のふりして潜入します」

土魔法使い「俺もいく!!」

魔法戦士「俺と土魔法使いが商人のふりで行く。奴隷としてそこの子と火竜姉はいいかい?」

火竜姉「ええ……この子は守るわ」ダキィ

ヘルカイト「ワシは?」

魔法戦士「ドラゴンゾンビさんにワームさんヘルカイトさんはお留守をお願いします。インゴットでお酒でものんどってください」

ヘルカイト「よっしゃ‼飲むか‼飛竜王は?」

ドラゴンゾンビ「ヘルカイト」ダキィ

ヘルカイト「ふへ!?ドラゴンゾンビどうしたんだ?」

ドラゴンゾンビ「抱いてください」(あの御仁は飛竜王)

ヘルカイト「いや、お前男」

ドラゴンゾンビ「ちぐはぐな体ですので子宮もあります」

ヘルカイト「は!?」

ドラゴンゾンビ「了承と言うことですね」(御仁は隠したいでしょうから気をこっちに向けなければ)

ワーム「嬢ちゃんかわええな。飛竜王みたいじゃ。酒飲もうかのーイモがいいの」

飛竜王「!?!?!?!?」

魔法戦士「えーと瑠璃ちゃん」

瑠璃「はっ君主」

魔法戦士「馬車を引っ張ってね。あのヒトカゲ精霊で」

瑠璃「とかげー出番だぞ」

ヒトカゲ「ちぃ」

フェリス「出発準備をしましょう。奴隷役は3人。商人役2。あと交易品として騎兵隊の死体から剥いだ武具を」

魔法戦士「元手がタダだからか」

飛竜王「」(エリちゃんの前に出たくない)

馬車(大型化した蜥蜴が引っ張る)
帝国領に向けて出発
馬車で数日はかかるだろう
空からは結界や監視があって厳しいと言う理由からだ

一回空から攻撃をしてしまってるので対抗策があってリスクを負う。

とにかく潜入が目的
それと

土魔法使い「おっ帝国領の商人ですかい?」

帝国領の商人が馬車を数台引き連れている。大規模な商隊だ。

魔法戦士「なんかおもろいもんある?」

帝国領の商人「ないな、お前らなんか興味もない。大したもの売ってないだろ?」

魔法戦士「帝国領の死体から剥いだ武具ですわ騎兵隊の」

帝国領の商人「ほう、興味はあるが…………急いでるのですまないね」

フェリス(魔法戦士………準備は出来ました)
魔法戦士「ふーん、で。そんなに大勢で蜂起しようとしてるわけか」

帝国領の商人「……なんの話だ?」

土魔法使い「スパイでしょってことだ」

帝国領の商人「」くい……

指で馬車に合図を送っているが

フェリス「加護が無ければこんなものですね」
出てきたのは精霊

帝国領の商人「な、なに!?」

魔法戦士「すまんな…………同業者だ」

土魔法使い「そういうことなので」

フェリス「絶空」

帝国領の商人「!?」ドタッバタバタバタ!!
帝国領の商人が暴れるがしだいに動かなくなる。気絶したのだ。

フェリス「命令書は無かったですが全員始末しました」

魔法戦士「そうか……-ご苦労様。俺らでもう一度探ろう」

土魔法使い「そうだな。にしても本当に一瞬で暗殺するな………てかエグ!?」

馬車を覗き込んだら、みな霜がついていたり、喉をおさえ苦しみながら死んだ顔をや、首がなく馬車をの中が真っ赤なのもある。

土魔法使い「派手にやるなー音が一切なくて行ってたのがこれかー」

魔法戦士「まぁ死なんて綺麗じゃないだろどうやったって」

土魔法使い「そうだな、老衰で死にたいよ」

フェリス「風化出来ますよ?」

土魔法使い「お断りします‼」

魔法戦士「フェリスちょっとこい」

フェリス「はい」

魔法戦士「命令書ではないが……これはなんだ?」

フェリス「ビン?薬でしょうか?」

土魔法使い「ん?見せてみろ………」くんくん

土魔法使い「毒だなまぁあまりきついもんじゃないが風邪気味になるだけだ」

フェリス「…………にや」

魔法戦士「そうか……聞かなきゃよかった」

土魔法使い「??」

フェリス「いいじゃないですか………やろうとしたなら……やり返せばいい」

魔法戦士(悪魔め……)

薬ビンを手に入れ
馬車は進む。野宿をしながら進む。
まったく行商も少ないので進みやすい帝国領に入ってもだ戦争中故に禁止でもしてるのだろうか?
そんなことより
魔法戦士「なんで、飛竜王はあの姿のまんまなんだろうな土魔法使い」

馬車の隣りで手綱を引く瑠璃ちゃんの隣に土魔法使いは座っている。3人乗れる馬車だ

土魔法使い「へ?飛竜王は現地集合では?」

瑠璃「そうだよ」

魔法戦士「はっ?誰がそんなことを?後ろにいるじゃないか。鎖と手錠をされてるの」(何故、まだつかんのにしてるんだ?)

土魔法使い「」

土魔法使い「」

瑠璃「???」

魔法戦士「も、もしや気づいてなかったのか!?ずーと大人しくしてるからかな?」

土魔法使い「」

魔法戦士「お前、知っててからかってたのかと………」

土魔法使いは火竜姉と同じようにセクハラしていた。怯える姿が可愛いらしい

土魔法使い「えっ俺何してたっけ?」ガクガク

魔法戦士「なんでも」

フェリス「ばれちゃいましたねそうですよ。飛竜王ちゃんです」

土魔法使いが焦っている

魔法戦士「手錠女装する必要は無かったろ奴隷役」

フェリス「火竜姉が好きそうだからですし………まぁ可愛いかなって」

魔法戦士(哀れな……)

土魔法使い「」ダラダラダラ

フェリス「まぁ飛竜王は一生懸命バレないように我慢してたみたいですけどね………あーあ」(火竜姉が襲いそうになったり大変でした。エリちゃんって良く産まれてこれたなーと思いますね)

魔法戦士「!?」

土魔法使い「ははは…………だまっとこ」

フェリス「飛竜王~~~~バレてる」

奥に向かって叫ぶ

魔法戦士「かわいそうに」(ゲスイ)

火竜姉「あーよしよし………はぁはぁ」

瑠璃「…………」(なんか大変なことになってる!?)

飛竜王受難はまだ続く

数日かけた旅も終わりこっそり潜入する
検閲を抜け、大都市を見る。
魔法国より大都市だがどんよりした空気が流れる

敗戦に次ぐ敗戦

なにより国として肥大化しすぎたようだ

自分達は宿屋に泊まり
体を休める。私は情報を探す。

探した結果

井戸の個数がわかった

そして
手に入れたビンを投げ込んだ
全て

そのあと、夜になったのを確認して飛竜王に歌ってもらう

それを都市に風に乗せて広めた

エンジェルソングと言う噂が次の日には広まった。

ここまでうまくいくと笑い声が出る。心のそこから

フェリス「火竜姉聞きたいことが」

火竜姉「?」

フェリス「飛竜王に隠してることがあるでしょ?」

火竜姉「ないわよ」

フェリス「ない訳じゃないじゃない?母親を見殺ししておいて」

火竜姉「!?」

フェリス「人気がない所へ」

火竜姉「ええ…………」

フェリス「…………」(色々と取り調べをしときましょう)

一本の路地裏

フワっ

屋根を伝ってここまで来た

誰も通らない、視界も音も

だれも来ない場所

火竜姉「エリちゃんから聞いたのですか?」

フェリス「いいえ、憶測………今は確信」

火竜姉「やってしまいました」

フェリス「そうですね。見殺しですね…………それよりも今はアレスの次を考えないと行けません」

フェリス「黒龍の女王の動きがわかりませんし、あなたを見て疑問に思います」
火竜姉「…………なんでしょうか?」
フェリス「火竜の女王の魔法は使えないのですね………エルダードラゴンといっても」

ぶぅん

画面が現れる。魔法戦士が使う最大の火の魔法を扱う姿を映す。

火竜姉「母の術!?どうやって習得を!!」

フェリス「一応教えて頂いただけです。何故これが使えないのですか?」

火竜姉「…………エルダードラゴンでも強弱はしっかりしてる。私は弱い方。申し訳ないけどあまり強くないわ。母の術は少し特殊だから無理なのよ」

フェリス「そうですか………それはわかってました先の戦いでの善戦で。黒龍が目指す場所はなんでしょうか?」

火竜姉「黒龍の目指す場所は……種の最高主がドラゴンである事を目指してる」

フェリス「火竜の思想は?」

火竜姉「…………それは………」

フェリス「火竜なぞ雑魚なのでしょうね…………思想が全く纏まってない」

火竜姉「群れの存続………」

フェリス「そんなの当たり前じゃない?あなたの思想は?」

火竜姉「そ、それは……」目をそらす

フェリス「………黒龍がしたいことが理解できました。火竜はただ危機感だけで纏まってるんですね。あなたが弱い理由もそれがあるのでしょうね。飛竜王がエリちゃんに伝えてほしいという言葉はそっくり貴女にも当てはまる」

火竜「なんでしょうか?」

フェリス「それは……………!?」

飛竜王「エクスカリバー!!」

通路の上空か光刃が通路を縦に切り払う。煙がまう。しかし
音もなにもかも静かである

スタッ

飛竜王「………火竜姉大丈夫?」

火竜姉「えっと!?何故‼」

煙は風で吹き飛ばす

フェリス「全く、めんどくさい事をして。今は精霊状態ですから力弱いんですよ物理の」

飛竜王「大丈夫………効いてないじゃん」(片手で弾いて反らされたし………力量は全然違うでも)

スカートをたくしあげ
尻尾をしっかり構える

飛竜王「火竜姉は苛めさせないよ」

火竜姉「!?」

フェリス「………そこの女が例え母殺しに荷担しても?」

飛竜王「そんなの知ってる」

火竜姉「!?」

フェリス「だ、そうですね」

火竜姉「し、知ってたの………」

飛竜王「知ってた、竜姉に近付けたくなかった事と注意しかったこと………さらわれたとこを教えたこと。黒龍姉は教えたりしないからね……従えさせるやり方が好きだからね」

火竜姉「あ、あ…………ごめん、ごめんなさい私は………」

ビュン、バチーン

火竜姉「痛っ!!」

頬を尾で叩かれる

飛竜王「目を覚ませよ‼」

かわいい女の子じゃない
男の子がグッと火竜姉に寄せる

飛竜王「お前の母さんの思想はどこいった?」

火竜姉「………それは」

飛竜王「ドラゴンの誇りはどこ行ったと言っている!!黒龍姉は持ってるぞ‼種の頂上を手を選ばす目指している!!火竜は!!」

火竜姉「…………つぅ」

飛竜王「火竜の根底の思想は竜としての誇りで生きてるんだろうが‼」

火竜姉「……………無理よ‼」

火竜姉が叫び出す。

火竜姉「みんな!!母さんほど強くない!!飛竜王のように強くないの!!」

飛竜王「僕だって‼弱かった!!でも理由はどうあれエルダードラゴンだ!!群れるのが悪いわけじゃない!!生き残りをかけてなら!!だけど楽して生き残ろうなんて!!そんなのはただの堕落だ!!」

飛竜王が深呼吸をする

飛竜王「言おうと思ってたけど……遅くなった。確信したから今さっきの応答で…………火竜姉には勇気がないってことを」

火竜姉「はぁひっく…………」

火竜姉が過呼吸になる

飛竜王より幼く見える

飛竜王は内に隠している。
火竜の炎を……だから強き皆が引かれる。だから彼は………

飛竜王「火竜姉言いたいこと全部言ってみろ………僕も全部言うから懺悔を聞こう」

火竜姉「………」

火竜姉はへたりこむ
そしてボソボソと言葉を紡ぐ

火竜姉「実は知ってた……母さんは強いからそんなこと言える。私たちはそこまで強くない……そう……なら群れれば弱さを補えると誰かが閃いた…………弱さから目を背けるために…………誇りなんて生きていくためには要らないって」

飛竜王「ワイバーンバカにする癖にワイバーンと同じ生き方だね」

火竜姉「……そう……だから強いものに怖がる。殺そうとする。私だって頑張って強くなろうと」

飛竜王「あっそ結果がないなら意味ないな」

火竜姉「………」

飛竜王「まぁ竜姉は結構教え込む筈なんだけど」

火竜姉「………」

飛竜王「怠慢かー忘れてるんだな………」

スッ

手を差し出す

飛竜王「立て………火竜は姫君。僕は君のことは嫌いじゃない。護ってあげるよ君が一人立ち出来るまで竜姉がしてくれたかのように」

火竜姉「う、恨んでないの?」

飛竜王「竜姉は誇りをもって散った悲しみはすれど僕は後ろを向いて歩いたりはしない。背中の風が止むまでね」

火竜姉「………」(…………やっぱり好き。カッコいいもん………姿とか関係ない)

スッ………ギュ

火竜姉「きゃ!?」

バサッ

火竜姉を手をつかんだ瞬間上空に振り上げ火竜姉を飛ばし、竜化。背に乗せる

飛竜王が勢いよく翔ぶ
風に乗せて

フェリス「………二人に祝福あれ」

飛竜王「巻けたか………よかった」

火竜姉「………どうして」

飛竜王「あまり聞かれたくない」

火竜姉「?」

飛竜王「竜姉の姿は好きだ………似てるけど違う君も」

火竜姉「!?」

フェリス(聞こえてるんですけどね)

宿屋

フェリス「魔法戦士」

魔法戦士「ん?」

フェリス「好きです‼大好きです‼」

魔法戦士「どうした?いきなり」

フェリス「」しゅん

魔法戦士「好きか………俺は大好きだぞ」クス

フェリス「!!!」

魔法戦士「明日………頑張ろうな」

フェリス「はい‼」

次の日城の前
土魔法使い「帝王に謁見を!!いい奴隷がいますんで」
帝国兵「ならん!!謁見は順番を守れ」
土魔法使い「いやいや、めっちゃいい子がいるんです」

飛竜王(う、売られるの!?)

フェリス「謳ってください」

飛竜王「えっ!?」

フェリス「さぁ………何でもいいですよ」

飛竜王「…………すぅ」

飛竜王が馬車内で歌い出す。

ヒュウウウウ

風が門を通り抜ける

歌に乗せて

土魔法使い「こら!!勝手に歌うな‼」(これからはもうお役ごめんか)

帝国兵「王が‼謁見を所望です!!」

帝国兵「通れ」

土魔法使い「ありがたき幸せ」(マジかよ‼)

城内

魔法戦士「潜入できたか」

俺一人城内に忍び込んだ
正面から

作戦は土魔法使いが騒ぎ、歌などで気を逸らしたところをエンチャント魔法の重ねがけで疾走、正面から潜入した。ぶっちゃけ

謁見は予想外だ
フェリスはいない
声だけを伝える
一番に危険人物と認識されているだろうフェリス専用の検知魔法と拘束魔法が張り巡らされている

フェリス「用意周到ですね」

魔法戦士「相手が怖いのはお前だからな」

フェリス「お陰で………人には反応しないのですね」

魔法戦士「城内人が居るからな」

魔法戦士「えーと謁見の間か?」

フェリス「ごめんなさい見えないです。魔力が濃くて濃くて」

魔法戦士「しょうがない」

天井のシャンデリアに飛び移る

帝国兵の見廻りだ

帝国兵「あの歌声すげーな」

帝国兵「本当にな謁見するそうだ。奴隷が歌うらしい」

帝国兵「それはそれは…………天使なんて言ってても奴隷か……世も末だな」

帝国へ兵がさりシャンデリアから降りる

すたっ

魔法戦士「…………アレスは何処か?」

フェリス「落ち着いて行きましょう」

んっ誰か来る!!
身を隠す

黒龍の女王「…………飛黒龍よ…………準備は?」

飛黒龍「出来ております」

魔法戦士&フェリス「エリちゃん!?」

黒龍の女王「ん?」

魔法戦士(危な!!)

飛黒龍「なんでしょうか?」

黒龍の女王「……さぁ」

似ている
身長や姿は違うが似ている
髪色も

フェリス「………いったい誰」

魔法戦士「黒龍もいるのか………どうする?」

フェリス「アレスのみです。狙いは」

魔法戦士「わかった」

少し気になるが

今は目的が違う

標的だけを探し
仕留める



フェリス「居ましたね…………大広間で瞑想しています」

魔法戦士「帝国兵が邪魔だな」

フェリス「お任せします」

魔法戦士「……………」

すたっ

魔法戦士「すまない」

背後に立ち
口を手で塞ぎ、刀を突き入れる
鮮血が流れ手が汚れる
悶え
そして動かなくなり膝から倒れる

死体は一応隣の柱に隠す。
鮮血が絨毯に染みがつけているので隠しようがないが発見が遅れればいい

魔法戦士「…………部屋の前は以上か?」

フェリス「みたいです」(………何故アレスは閉じ籠ってるのでしょうか?)

ギィイイイイイ

重々しい扉を開ける


戦神アレス「………来たか黒龍」

アレスは大広間の中央で待っていた。元は食堂か議事堂だったのか机が高く積み上がっている

側近「アレス様違います‼」

戦神アレス「………魔法戦士だと!?黒龍はどうした!いや、はめられたか‼」

魔法戦士「黒龍がどうしたって?」

戦神アレス「………知らないと見ると違うのか‼何故お前がここに!!」

魔法戦士「暗殺」

側近「はん?片腹痛いは!!」

側近「神を前にして頭を垂れない蛮族めが!!」

魔法戦士「空間凍結………」

戦神アレス「な、なに!?空間魔法だと‼」

魔法戦士「まぁかじった程度には………魔力は無尽蔵にある………つたなくても使えるだけ使ったら何でもねじ曲げる。さぁ!!隔離したぞ!!」

側近「ふん!!一人で何が!!ドラゴンスレイヤーの錆にしてくれる!!」

魔法戦士「炎剣!!」

ガキン!!

方刃波状の剣を刀を片手で持ち防ぎ、片方の空いた刀にエンチャント
炎が渦を巻き………炎の刀身が延びる

ぶんっ

それを振り距離を離させる

側近「一人でどうしようか無理だ‼ここまでこれないからな‼奴は」

魔法戦士「お前が警戒で罠を張った首謀者か‼」

側近「見せてやるソロモン王の召喚術を!?」

魔方陣が地面に浮き出す

側近「な!?魔方陣が違う!!何故だ‼」

魔法戦士「先に書いててくれて、ありがとう。風の特性で臨機応変に形を変える…………このように」

魔方陣が柱になり光だす。
膨大な魔力をで強引に踏み潰し書き換えた。隔離したといっても実は穴を開けてありそこから空気伝いに魔力を補充する。

魔法戦士「我が紅き契約より来い‼我が嫁にして最悪なる者よ!!」

魔方陣が閃光を放つ

魔法戦士「デーモンの召喚!!」

フェリス「こんにちは!!」(口上が酷すぎて………少し悲しい)

現れたのはフェリスの角と黒翼が生えた肉体。黒鋼のドレス調の鎧と翠の戦斧ミストルティンを構え現れる。
天使ではなく、堕天使とも見える姿

魔法戦士(デーモンか………俺の嫁)

側近「!?」

戦神アレス「な、なに……デーモンだと………門が開いたのか?」

魔法戦士「2対2だ」

フェリス「お縄に頂戴ですね」

戦神アレス「ふん!!神に勝とうなぞ愚か者めが!!」

側近「帰りうちにしてくれる!!」

フェリス(戦争は………やる前からわかってやるものです。アレスの腕は治らないでしょうね。ミストルティンの宿り木が宿っているのです。後は芽吹くまで…………ククク)


帝王の謁見の間
豪奢な装飾がされた間
横には幾重にも並んだ新鋭隊がいる。挟んで怪しい者を殺すためだけにではなく…………帝の一言で始末するための私兵。その中に俺達は居る。なんてこったい。弓兵も居るじゃないか奥に

土魔法使い「はは~謁見の機会を頂きありがたき幸せ」

帝「うむ………ふふふ。商人やいい商品があると言うてたな」

土魔法使い「はい!!前へ」(くそデブジジイがお前なんかにゃ絶対買えないぞ)

飛竜王「………」(ど、どうするの!?)

火竜姉「………」(なんとか時間を稼ぎましょう魔力を満たしましたいつでも起爆できます…………母さんの魔法です)

帝「ほほう、姉妹か……」(可愛いじゃないか………今夜は………)

土魔法使い「なんと歌が歌えます」

帝「ほう、聞かせてみよ」

土魔法使い「では………ほら歌え」(時間を稼いでくれ…………くっそおおおおおおお売られちまうじゃん)

火竜姉(もう、爆破で逃げましょう‼)

飛竜王「う、うたいます」ぷるぷる

飛竜王が歌い出す
周りがざわつく
うまい、うたがうまい
しかも知らない歌詞
気にならない筈がない。そして嘆きもある…………奴隷と言うこと

土魔法使い「どうですか‼高貴な所の出らしく……」

帝「黙っとれ‼」

歌に没頭したいらしい

土魔法使い(防御でスライムを使うか………)

歌が終わる

パチパチパチパチ

帝が拍手を贈る。

「いい歌声ですね」
「ああ、いい歌声だな」

奥から二人の男女が現れる。
片方は剣士の姿をし、片方は………

土魔法使い「エリ!?いや………似てるが大きい…………いやでもエリだ!!」

飛黒龍「ん?なんだお前?飛黒龍だ私は。エリと言う名ではない」
黒鋼竜「俺は黒鋼竜だ。まぁそこの御仁すまない。気が乗らんが母の命だ……………全員、死んでもらう」

帝「何を言っておる!!我の客人ぞ!!」

黒鋼竜「そうだな………」

ドンッ!!!ガンッ!!!

黒龍「グアアアアアアアア」

謁見の扉が壊れ、黒龍が現れた。

黒龍「黒炎弾!!」

バフッ!!

帝「なっ!?なっ!?ぎゃああああああ」

帝国兵「ぎゃああああああ」
帝国兵「あつい!!だれか!!」

黒炎が謁見の間を包む
声がなくなるまでじっくり
殺す

黒鋼竜「ふっ………つまらん………」
飛黒龍「…………母の命」

黒龍「火を収まれ」

シュ

黒炎が収まり、残ったのは焼死体と

飛竜王「けほけほ」
火竜姉「けほけほ、ひどい」
土魔法使い「スライム、戻れ」

銀色の水に守られた商人だけだ

黒龍「ん?生きてるのか?」
黒鋼竜「なるほど、魔法使いか………黒龍殺せ、つまらん仕事だが」

土魔法使い「まっまってくれ!!君はエリだろう‼その指輪!!」

飛黒龍「ん?もしやこの呪われた指輪の持ち主か‼なら話が早い殺せ‼」

土魔法使い「!?」

火竜姉「逃げましょう‼穴を開けます‼ファイヤーボール」
飛竜王「風を唸れ‼ウィンドショット!!」

火弾に風の矢が吸い込まれれ爆発する。

火竜姉&飛竜王「ファイヤーテンペスト!!」

爆発から炎の渦が生まれ部屋を焼く
熱風が周りを焦がす

黒龍「黒炎弾‼」

嵐が吹き消される。

黒鋼竜「…………く、くくははははは!!!飛竜王か!!飛竜王が居るのか‼」

壁に大穴が空き、空を火竜とワイバーンが飛んでいる。

飛黒龍「追いますか?」

黒龍「追う!」

帝国の空

至るところに龍がいる。人は殺さず
みな逃げに逃げている

帝国の都市が恐怖で埋まる

火竜姉「黒龍の傘下に………火竜も全ての竜も」

飛竜王「そうだね」

土魔法使い「エリ………くっそ」

火竜姉「逃げましょう」

火竜の背にいる土魔法使いに語りかける

土魔法使い「そうだな………あの二人なら………逃げ切れるだろう」

黒鋼竜「逃がさんぞ!!飛竜王!!」

飛竜王「やっべ!!一番苦手!!」

黒い鱗。しかし光沢があり重厚な鱗を持つ化け物のエルだードラゴン。黒龍の女王の右腕。そして昔のヘルカイト兄貴と同じ

戦闘狂

飛竜王「ここでやりたくない。都市外行こう」

黒鋼竜「いいぞ‼どこへでも。飛黒龍…………任せた。眼下制圧」

飛黒龍「…………はい」

飛竜王「火竜姉まってて」

火竜姉「…………帰って来てね」

飛竜王「ああ」

土魔法使い「…………」(エリじゃないのか?姿が黒のワイバーンだが……似ている)

飛黒龍「ふん、命拾いしたな」

土魔法使い「…………」

火竜姉「ふぃ………死ぬかと思った………ありがとう飛竜王………黒鋼竜は無理だったよ」

飛竜王が飛んでいく先を黒龍と黒鋼竜が追いかける

きっと引き付けて逃げる筈

火竜姉「では………待ちましょう………魔法戦士を」

じゃらじゃらじゃら

赤い紅い鎖にグルグルされた物を引きずりながら部屋を出た

黒龍の女王「始めましてかしら?マクスウィル………原子物質の女神」

魔法戦士「お前は!?」

フェリス「マクスウィル?」

黒龍の女王「私は黒龍の女王。覇竜。マクスウィルとは貴女のこちらでの名よ………で交渉。今回私たち黒龍を見逃して貰えないかしら?」

フェリス「私に聞いてるのでしたらお門違いです魔法戦士に聞いてください」

黒龍の女王「そう………魔法戦士さんどうですか?やりあうのは大変でしょう?」(ふーん、魔法戦士が英雄の加護があるのかしらね。ヘラのおもちゃと一緒の)

フェリス(承諾を神を押さえるので精一杯です)

魔法戦士「わかった………手を引こう」

黒龍の女王「英断感謝します。勇者さん」

フェリス(…………にや)

魔法戦士「そんなもんじゃない」

黒龍女王の隣を抜ける
黒いドレスがはためく

黒龍の女王「私は皆さん女王と言うけれども…………覇竜。それをお忘れなきようお願いしますね…………ふふふははははは!!!」

ドレスの女性が笑う

さも腹黒い

だれかさんと同じように

都市の外れ

飛竜王「ここなら好き勝手に戦えるね」

黒鋼竜「ク、ククそうだな!!」

黒龍「ははははは2体1じゃ無理だぞ」

黒鋼竜「はっ?お前は帰れ‼」

黒龍「何を言ってる。こいつは同胞殺し許さんよ‼まぁ子供を人質にしてるからな」

飛竜王「知ってる………まぁ部が悪いし………ねっ?」

旋回

そして

大気を蹴り押し込む

飛竜王「ごめん嘘。逃げるよ‼」

黒鋼竜「まっ!?待て‼」

黒龍「あっ!?しまった!!」

飛竜王「戦いたかったらそれなりの条件提示しないとね………面倒だしバイバイ」

黒鋼竜「クソガアアアアア!!」

黒龍「グヘッ………ま、まてみぁ」

ぐちゃ

黒鋼竜「…………ちっやっぱ向こうからその気にさせないと無理か………黒龍の糞のせいで………いいや違うか」

違うよな

やっぱ

黒鋼竜「…………」

飛竜王の背中を見る
強く力強く羽ばたく

都市の空

火竜姉「では………その鎖で縛っているのが神ですか?」

フェリス「ええ、アテネとかにつきだします」

魔法戦士「何故?」

フェリス「因縁があるみたいなので」

飛竜王「ただいま!!うわっ都市が制圧されてる!!」

土魔法使い「………帝国が滅びた」

魔法戦士「とにかく今は去ろう‼少し厄介だ。逃げれるチャンスをもらったんだ出直そう」

皆が頷く

アレスは………捨て駒だったのかもしれない

俺が気が付いた時には腕が片腕であり、片方は神器により繋がれていた

背中に石の冷たさが伝わる

日の光で照らされる部屋は………異常に質素なものだった

アレス「ここは……………」

記憶が鮮明になるにつれ自分が負けたのだと思い出す。

なすすべなく

なにも

かも

失った

ヘパイトス「やぁアレス」

アレス「ヘパイトス………」

足が義足の神ヘパイトス
何故ならヘラに愛されず、潰されたためだ

ヘパイトス「アレス………牢獄に入った心地は?」

アレス「ふん…………何も感じない」

ヘパイトス「ビィーナスは拷問中だが会うか?」

アレス「…………そうか俺も拷問するか……」

ヘパイトス「いいや………お前はなん十年その状態が拷問さ」

アレス「そうか………」(それは……神にとって効果がいいんだろう)

ヘパイトス「ビィーナスの拷問の時間だ。元気でな」

スタスタスタスタ

アレス(ビィーナス………すまない)

アテナ「……………」

アレス「戦士の神アテナ…………今日は4人の神が立場は違えど同じ土地にいるか…………」

アテナ「遊び過ぎだったわね」

アレス「…………ふっ最初はそうだが。マクスウィルは危険だ!!ラグナロクが起きる!!」

アテナ「起きないわ………同盟者よ」

アレス「裏切り者女!!我等ゼウスに従うものだろう‼」

アテナ「………人はおもちゃじゃないわ」

アレス「ふん!!下等な生き物に情でも移ったか‼」

アテナ「ええ………それに。神より人の方が楽しいわ。さようならアレス」

スタスタ

アレス「くっ」(苛立ってしょうがない!!)

どいつもこいつも使えない

黒龍さえ、裏切りおって

復讐したい

とにかく

今は再生を待とう


苦汁を飲まされたこと忘れないぞ‼

ある帝国領内

飛黒龍「黒鋼竜………女王がお呼びだ」

黒鋼竜「他を当たってくれ」

飛黒龍「………命令だ」

黒鋼竜「そんな気になれない」

飛黒龍「何があった?」

黒鋼竜「…………飛黒龍。これをお前に…………信じるかはお前次第だ。そして俺は魔法国に乗り込む」

飛黒龍「ならん!母の命令がない限りは」

黒鋼竜「そうか………すまないが伝えておくれ飛竜王を打ち倒してくると」

飛黒龍「!?」

バサッ

黒鋼竜(俺は………まだ満足してないぞ飛竜王)

牢屋

ヒタヒタ

牢屋の石畳みを歩く声が聞こえる

アレス「…………?」

奴隷「っ………」びくっ

顔だけをあげて確認すると小さい女の子が立っていた。綺麗な金髪、長いスカートを着せてもらっているのだろう………メイドのような感じ

奴隷「………」ふきふき

最初ビックリしたあとに何か水で湿らした布で体をふく

アレス「…………奴隷か」

奴隷「…………」こく

アレス「喋る事は許されてないか……」

奴隷「………あ、………」フリフリ

アレス(声帯を潰されてるのか…………悲鳴をあげないために)

身なりはいい

っと言うことはそういう男の慰め物としていたのだろう。それをヘパイトスが買ったか………メイド用に。
しかし奴隷で身なりが良すぎるのはこの国の文化だろう。物が綺麗であればそれだけ持ち主の価値である。

奴隷でも貧富を判断させる国の文化

アレス(……………)

奴隷「………」すっ

奴隷がお盆に乗ったシチューをスプーンで掬い俺の口の目の前に出す。

アレス「いらぬ」(神は食事は趣味でしかない)

奴隷「………」しゅん

アレス「ふん」

次の日

ヒタヒタ

奴隷「…………」

アレス(頬が赤いな)

奴隷は今日も体を拭く

吹き終わったら

今日はパンを用意している

アレス「……………」

俺のせいで殴られるのも関係ないが
暇である

少し乗ってやろう

アレス「今日はいただこう」

奴隷「………」ぱぁああああ

奴隷の顔が明るくなる

アレス(ぶたれなくてすむからな)

牢屋5日目

アレス「奴隷よ………ヴィーナスと言う女がいるんだが知らないか?」

奴隷「…」フリフリ

アレス「しらないか………」

奴隷「……………」こくっ

奴隷「あ………あう………」

奴隷が牢屋を出ていく

そして

戻ってくる

その手にはひとふさの金色のウェーブがかかった髪

アレス「!?」

奴隷「…………」すっ

奴隷が俺の目の前に置くそして…………手を合わせる。

アレス「そうか…………すまないすまないヴィーナス」

奴隷「………」

魔法国
魔法戦士の屋敷
母親不在
理由、フェリスが居るため

魔法戦士(この屋敷に開かないドアがある………目の前の個室。空き部屋が少ないから確認しておきたい)

火竜姉「あら、魔法戦士。どうかされたのですか?」

魔法戦士「開かない扉を開けようと思って」

火竜姉「…………辞めた方がいいですよ」(飛竜王がこっそり忍び込んだ部屋だ……入った瞬間飛竜王が縮こまってたけど。男にはキツいのでしょうね)

魔法戦士「ふーむ………」

フェリス「はーい魔法戦士!!どうかされました?シフォンケーキ焼けましたよ?」

魔法戦士「ああ、この部屋確認したい」

フェリス「私の道具置きですね……下着とか」

魔法戦士「なんだ雑貨室かそりぁー客室にはできんな」

フェリス「ええ……増築を考えないとですね」

魔法戦士「本当にな」

火竜姉「………」(知っている私は知っている)

ボディー変えて属性チェンジ出来ないかな……ロリ属性とか
部屋にスペアボディーみっちり詰めて換装しよう

フェリス「ほっ」

火竜姉「…………」(あの部屋は………異常な世界でしたが………まぁ愛が重いで片付きますね)

魔法戦士「で、道具って何が?」

フェリス「私の服と10歳までの服です」

魔法戦士「????」

フェリス「ボディ交えたら大丈夫な用にです」(当たり障りない解答。10歳までの子供服は用意。男か女の子どっちが生まれるかわからないですから)

魔法戦士「熱心だな~~」

火竜姉(倉庫内イッパイイッパイヤバイのが多い)

>>431

予言でビックリした

屋敷内ヘルカイト部屋

ヘルカイト「ドラゴンゾンビ………部屋から出てけ」

ドラゴンゾンビ「つれませんね。はい、お水です」

ヘルカイト「痛いのよくわかったな」ぐびっ

ドラゴンゾンビ「飲み過ぎです」

ヘルカイト「うまいからな………スッと飲める」

ドラゴンゾンビ「まぁ美味しいお酒でしたね」

ヘルカイト「で、お前。なんで下着姿?」

ドラゴンゾンビ「どうですか?」

ヘルカイト「つぎはぎだらけの体を見てもなーもうワシも歳だし。お前男だし」

ドラゴンゾンビ「胸はありますよ」プニプニ

ヘルカイト「お前……女だったのか?」

ドラゴンゾンビ「最初は………オスでしたがくっつけることが出来る死体はメスばかり……しょうがないですね。オスはボコボコに殺してしまうから皆さん」

ヘルカイト「自然ではな。今は大丈夫だろ」

ドラゴンゾンビ「残念強い御方の死体は女性ばかり火竜の元女王とかね」

ヘルカイト「なにっ!?」

ドラゴンゾンビ「では、失礼します」

昼間庭

飛竜王「zzz」ぬくぬく

ワーム「zzz」ぬくぬく

飛竜王「ふあぁー」ぬくぬく

ワーム「zzzz」ぬくぬく

土魔法使い「…………」(寝てる平和だな)

土魔法使い(エリじゃないわけないが…………記憶がないみたいだし)

土魔法使い「元気だし……これからどうするかな……………仕事も部下に任せっきりでいいしーもうすることがない」ぼー

エリちゃん元気だったから
いいかな

スライム「マスター。ケーキ焼けました」

土魔法使い「ああ……行くよ」

黒龍でも幸せになればそれでいいか

牢屋6日目

食事も体を吹き終わった後の数時間後

奴隷「………」キョロキョロ

アレス「ん?」(なんのようだ?)

奴隷「………」すと………

奴隷が俺の隣に距離をとって座る

ただ座るだけ。そして無言のまま30分後

奴隷「すぅーすぅー」

寝息が聞こえる

アレス(サボりか?)

奴隷「すぅーすぅー」

綺麗な少女の寝顔だ。幼すぎる。
生まれてまだ十年はたってないだろうか………

それから1時間

アレス「おい!!起きろ1時間たったぞ」

奴隷「!?」キョロキョロ

アレス「このままでは怒られるぞ」

奴隷「…………」ぶんぶん

アレス「????」

奴隷「あっ……………ぁ」

何かを伝えようとしているがわからない

アレス「……わかった黙っておいてやる」

きっとサボりを黙っておいて欲しいだろ………

奴隷「…………ぁ」ペコリ

奴隷が牢屋を出る。何か俺は間違えたのはわかる。奴隷の残念そうな顔になんとも言えない気持ちになった

アレス(全く、しゃべれないと面倒だな)

牢屋10日目

同じ用に奴隷は俺に距離をとって座る。右足をひこずって。よくよく見ると健を切られてるのだろうか?

アレス「今日もサボりか?」

奴隷「………」ブンブン

アレス「違うのか?」

奴隷「………」コクン

アレス「………ヘパイトスに何を命令されたのだ」

奴隷が何かジェスチャーをする
なんかわかりずらいが………拭く動作などでわかった

アレス「俺の監視役か」

奴隷「………」コクン

ヘパイトスも変なのを寄越す暇潰しができるじゃないか

アレス「…………」

奴隷「…………」

魔法戦士の屋敷

コンコン

メイド長「はい、こちら魔法戦士宅です」

黒鋼竜「はじめまして………黒鋼竜です」

メイド長「!?」(緊急体制!!)

黒鋼竜「とって食ったりしな………なるほど。一瞬で結界を」

メイド長「…………」

フェリス「何か物々しいと思えば。お客人ですね。客室に」

メイド長「はい、かしこまりました。こちらへどうぞ」

黒鋼竜「ああ、ありがとう」(恐ろしい屋敷だ………飛竜王、火竜女王、ヘルカイト、ドラゴンゾンビに外では昼寝をしてるのが世界喰いワーム。一国を滅ぼす戦力が纏まって和やかに過ごしている)

フェリス「何ようで?」

黒鋼竜「飛竜王に会いに来た」

フェリス「お庭にいましたよね?」

黒鋼竜「居なかったが?」

フェリス「………ああ屋根上ですね。起きろ~~」

がちゃ

飛竜王「ふぁー寝てたの…………!?」

黒鋼竜「呑気だな‼飛竜王!!」

フェリス「ではお二人で仲良く」さささ

廊下から客室に

飛竜王「…………黒龍がなんのようだ」

黒鋼竜「お前に会いに来た。情報をもってな………お前の娘の情報だ」

飛竜王「…………で」

黒鋼竜「交渉さ……俺と本気で戦え。それで勝ったら教えてやる」

俺は鞄を置き、飛竜王に手袋を投げつける

ぺち

飛竜王「痛っ!?」

黒鋼竜「受けろ飛竜王。決闘だ!!」

ばんっ

扉が勢いよく壊れる

火竜姉「だめぇええええ!!!」

ヘルカイト「ダメじゃ‼」

ドラゴンゾンビ「ええ!!怪しいです‼」

ワーム「そうじゃ!!黒龍No2じゃ!!何か秘策を持っとる!!」

ワーム「」

黒鋼竜「……秘策などない」

火竜姉「あなた方はそうやってすぐに嘘を言うんです‼何回騙されたことか‼」

黒鋼竜「くっ……どいつもこいつも……………俺は…………俺は……」

飛竜王「いいよ。受けよう」

ヘルカイト「飛竜王!?」

飛竜王「場所を移そう。都市から遠く。で皆は俺が戦って勝敗がつくまで黙ってて」

ドラゴンゾンビ「…………わかりました。私が約束を守りましょう。他のかたも文句があるなら私を倒してくださいね」

ワーム「なんでじゃ‼」

ドラゴンゾンビ「…………オスよりメスになりつつあるようですね私は」

ヘルカイト「ならん!!」

火竜姉「ダメよ!!今は重要な時期!!」

飛竜王「フェリスお姉さん。戦場外の安全お願いします」

ふわっ

フェリス「ええ……いいわよ。私も飛竜王側に」

ワーム「………なぜじゃ‼なぜじゃ‼」

飛竜王「ごめんわかんない」

ワーム「な、なんと…………そうか」

フェリス「では戦場の準備を」

ワーム「……飛竜王………お前はそおいうやつじゃったの」

火竜姉「…………」

飛竜王「火竜姉………目に焼き付けろ」

ヘルカイト「いった何を………」

飛竜王「ヘルカイト兄貴………見てて僕の成長」

黒鋼竜「では、場所を案内しろ」

フェリス「ええ案内します」(アテネ誘おう)

都市外戦場
昔に土魔法使いと魔法戦士が戦った場所。人払いを済ませる。
都市の城壁から私たちは眺めている

アテネ「誘ってくれてありがとう。はぁはぁ間に合った!」

フェリス「全力疾走すれば本当に速いですね…………キモいです」

アテネ「あん?やんのか?」

フェリス「いいえ………もっと女性らしくでですね」

火竜姉(女性らしくといいますけど…………部屋のなかは魔法戦士の物で一杯だったような…………)

黒鋼竜「ふぅしゅうううう」

バサバサ

飛竜王「…………」

フェリス「では…………お好きにどうぞ」

僕の耳元で囁く

飛竜王「行くよ‼」

黒鋼竜「ああ!!」

次回

黒鋼竜vs飛竜王

ガキン!!

黒鋼の鱗が光る
艶やかに

黒鋼竜「黒炎弾」

黒鋼竜が黒い火の玉を吐く

飛竜王「…………」

それを交わす。距離をとって

黒鋼竜「ふぅうううううう」

黒鋼竜「熱線!!」

飛竜王「!?」

黒炎弾に見とれてたころを狙い打つ黒い熱戦が自分に向かう

間一髪避けるが追いかけてくる

ヘルカイトの技だ。それの属性付き

飛竜王「うっとしい!!ソニックボイス」

熱線が屈折する

飛竜王「く!」

体を捻り熱線の射線から離れる

黒鋼竜「ふうう」

飛竜王「アローショット!!」

しゅん
かん

金属音が響くだけでダメージがない
遠距離では部が悪い
円動作を行っても
遠いと視界外まで撹乱できない
黒龍はその場を動かず固定砲台

絶対の鱗での防御がある
防御特化なのだ。中身を衝撃で落とすしかない。ちょうど遠距離に決定打はなくじり貧になるだけだった

飛竜王「ソニックブリット!!」

キィイイイイン

音速で打ち出したナイフを追いかけて迫る
黒鋼竜「熱線」
ナイフが少し熱線をおさえ消滅。熱線の脇に避け………懐に入る
黒鋼竜「グラビティコア!!」
飛竜王「!?」
黒鋼竜「捕まえたぞ‼」
飛竜王「動きが!!重い!!離れない!!」
黒鋼竜「オラオラオラオラ!!」ボコボコボコ
黒鋼竜は爪ではなく握った拳で距離を積めてから殴ってくる。全部は避けきれず、所々痛む
飛竜王「サマーソルト」
ガキンっ
黒鋼竜「聞かんな‼」
ボコボコボコ
飛竜王「ゲホゲホ!!くそ」
お腹を執拗に狙われる。

しゅん

黒鋼竜「なに!?」

脇を抜け、最小の動作で背後をとる。その場で回転

飛竜王「テイルウィップ!!」

ギャラリー

アテネ「重力を産み出す魔法か………遠距離ではらちが明かないと思ったところにインファイトを仕掛ける。防御が固すぎだからできる」

ヘルカイト「飛竜王はうたれつよくない!!」

フェリス「ふふふ………楽しそうね」

飛竜王

笑っていた

飛竜王「…………」しゅっしゅ

スカスカスカ

黒鋼竜「……………」(動きが合わされてきた。こいつは一体)

俺は驚愕していた。最初は当たり所は良かった。しかし怯まず、冷静に、相手の動きをしっかり目で見る。そう風を掴もうとしているかのように避ける。

飛竜王「……………」(どうしよう‼決定打がこの距離でない!!ソニックボイスも効かない!!)

黒鋼竜「飛竜王………防御がいいってことはこんなことが出来る」

ぶわっ

黒鋼竜の周りに魔力が溢れる
異様に

黒鋼竜「カオスフレイム!!」

黒鋼竜が黒い炎を吐く。弾の形を取らず炎が広がる。そして魔力に着火

ゴオオオオオオ

黒鋼竜の周りがカオスフレイムで広がる

飛竜王「ソニックボイス!!」

それを払う………が払った先で着火し四方八方から身を焦がし始める。
体を捻り炎を払おうとしても、粘り強く取れない

飛竜王「テンペスト!!」

苦し紛れで体に風を纏う
なんとか炎を引き剥がそうとする

黒鋼竜「お留守だぞ。ダークスティール」

黒鋼竜の体の鱗が逆立つ

黒鋼竜「おら!!!!!引き寄せ!!グラビティコア!!」

どごんっざく

重力と体当たりで飛竜王にぶつかる
逆立つ鱗が刺さる

飛竜王「ぐぼ!?」べちゃ

黒鋼竜の体に血がつく

黒鋼竜「カオスフレイム!!」

飛竜王の体に直接吹き付ける。

飛竜王「ぐ………サマーソルト‼」

どごんっ

黒鋼竜「くっ…少し距離を取ったかって!?」

飛竜王「はぁはぁ」

飛竜王の尻尾が光り炎を弾く

飛竜王「闇で良かった………この炎」

黒鋼竜「そういえば………天敵だったなその武器。聖なる処刑人の腕輪」

飛竜王「ふぅ…………黒鋼竜強いね」

黒鋼竜「グラビティコア!!」

ギュン

距離を取った飛竜王が迫る

黒鋼竜「ダークスティール」

飛竜王「加速!!」

黒鋼竜の脇を抜ける

黒鋼竜「グラビティコアが効かない!?」

脇を抜けたあと距離が離れる。

飛竜王(重力に逆らわなければ加速が出来る…………そして同じように少しずつ重力に向かって、離れてを繰り返す!!)

黒鋼竜「熱線!!」(ヤバイ加速度が!!くそ近くて裏をとられてしまう!!!)

飛竜王が黒鋼竜を中心に回る

黒鋼竜「くっそちょこざいな‼」

飛竜王「黒鋼竜………試させてね」

黒鋼竜「!?」

飛竜王「ウィンドチェーン!!」

飛竜王の両翼の裏に魔法陣が生まれそこから二本の緑鎖が生まれる

魔力の鎖…………そうデモンズチェーンの風魔法版。契約した故に使える。

黒鋼竜を鎖が周りを囲う

飛竜王の飛ぶ軌跡に伝って

黒鋼竜「やばい!!どじ込められる!!」

飛竜王「いいや!!絞める」ぎゅ

鎖がピンっと張り球体状になっていたのが動きだし中心に迫る。黒鋼竜を縛り上げる

飛竜王から鎖が外れる

黒鋼竜「絞めるはいいが……弱いな」

ぎりぎりぴきぴき

鎖が悲鳴をあげる
耐久に難あり

飛竜王「時間を稼げばいい」

ドオオオオオオオオン

飛竜王が遥か上に向け飛び上がる

黒鋼竜「な、何を……ははやく逃げなければ!!」

…………昔から

おれは強かった

しかし………何もする気が起きなかった

黒鋼竜「!?」

頭に過去の記憶がふと過る
未知の経験

上空
成層圏

一面雲。澄んだ空
空気は薄いが加護がある
魔力も豊富

飛竜王「綺麗な空に流れ星の如く」

イメージは空に輝く星のように
大気を裂く隕石のように

飛竜王「…………」

黒鋼竜までの距離に魔法陣展開
尻尾が光に包まれ技の準備。光の翼が生える。速さを増やす光のエンチャント魔法。スターライトウィング

その場から落下

チカッ

黒鋼竜「?」

ドゴオオオオオオン!!!!!!!

ゴオオオオオオオオオ

黒鋼竜「あ、が?」

光った

気付いたら

地面に叩きつけられて、粉塵が舞う

黒鋼竜「ぐあああああああああ!!」

強烈な痛みが襲う。全身に口が血で溢れる。

黒鋼竜「ぐわ!!げほ!!」

地面に縫い合わされたかのような………気が遠くなる痛み

全身が砕けた………そうしか表現できない。

ギャラリー

皆が何が起きたかわからない

フェリス「………ここまでなるの。手加減で」

アテネ「神を越えるかもしれないでしね………」

私たちには見えた。

幾重にも重なった魔法陣により加速を繰り返し、重力も味方につけた速度を保ち、途中回転。尻尾で叩きつけ。当たった瞬間光線も放った。それが一瞬。

飛竜王「メテオソニックテイル!!エクスカリバーアアアアァァァァァァァァ!!」

遅れて声が響く

地面が巨人の剣で抉ったような軌跡を残す。黒鋼竜以外真っ二つ

余波は私が防いだが遅れて衝撃波が来るのでビックリした。そして………真空筒を使えばもっと恐ろしくなるだろうことが予想できる。

フェリス「決着ね………」

飛竜王「げほ、はぁはぁ諸刃。尻尾が………」

尻尾の鱗から血が流れ落ちる
激痛と
尻尾の中身はズタズタだろう
黒鋼竜とおなじ

黒鋼竜「飛竜王…………介錯を頼む」

飛竜王「ばっかじゃないの!!わざと急所と手加減した理由は死んだら情報貰えないじゃないか!!フェアじゃなかった!!」

黒鋼竜「荷物に………情報が乗ってる……………死んだあとでも問題ない」

飛竜王「先に………死ぬきだった!?なんで遺言なんか用意を。いやなんで1匹だけ」

黒鋼竜「…………」

黒鋼竜が気絶する
致命傷ではある
だが
この国にはお姉さんがいる

飛竜王「フェリスお姉さん!!!契約履行!!」

だから無尽蔵の魔力がある

飛竜王「ウィンドコムフェイト!!」

風の回復魔法
それを何度も何度も唱える

火竜姉「担架持ってきた!!」

ヘルカイト「のせのせ!!」

ドラゴンゾンビ「医者を屋敷に呼びます」

ワーム「ワシは鎮痛剤とってくるわい」





アテネ「あああんなんと美しいのじゃああああ」

フェリス「涙ふけ、鼻水ふけ」

牢屋

アレス「そういうわけで俺がここに捕まった………」

奴隷「……」

暇潰しで喋るようになる

奴隷は黙って聞いてるだけだが

少しずつ少しずつ

距離が縮まってる気がする

アレス「…………」

奴隷「…」にこっ

ヘパイトスが何を考えてるかわからないが


何故か穏やかな風が牢屋を満たしている気がする


アレス「………力が戻ったら喋れるようにしてやろう」

奴隷「!」

アレス「これでも神だ………そう神だ」


白い雪が降る

鋼の体が冷たくなる

黒龍の女王「おつかれ黒鋼竜」

黒鋼竜「雑魚の始末ぐらい母さんがすればいいじゃないか」

黒龍の女王「他の子達が負けたからあなたなの」

黒鋼竜「そうか」

黒龍倒せなくても俺は倒せた
難なく、不足なく

俺は生まれたときから力を持っていた。黒龍の異常種だ。

黒龍が手に終えないヘルカイト等を倒す役割を持っていた。ヘルカイト強かったがそれでも負ける気はしなかった。戦ってる間は悩みは忘れられる。だから戦闘は好きだ 。だが最近は戦ってる最中も悩む。

黒鋼竜「俺の強さって何のためにあるんだろうか」

黒龍の女王「黒龍を守るために」

黒鋼竜「そうかーそうなんだろうな…………」(果たしてそうか?黒龍を守るためだけ?それしかないのか?)

俺は大いに悩む

ある日

黒鋼竜「火竜の子供じゃないか‼」

黒龍「ああ、憎き火竜の女王の子のな。子はいい。親をやろう黒龍が死にまくってるあいつのせいでな」

黒鋼竜「………………」

俺は黒龍を守るため

親を殺した

黒龍「やっぱつえーな。もぐもぐ」

黒鋼竜「ああ………あの赤ちゃんどうした?」

黒龍「ああ?お前も要る?うまいぞ」

黒鋼竜「お前!?」

黒龍「あいつの子だ今のうちにやらないと犠牲が出る。しょうがないのさ」

黒鋼竜「そうだな、だったらしかたない」

しかたない………しかたないがない……

黒龍の子「黒鋼竜さんだー!!」

黒龍の子2「本当だ!!」

黒鋼竜「ボウズいい子にしてたか?」

黒龍「仕事帰りだあとにしなさい」

黒龍の子「うん!!」

黒龍の子2「遊んでもらいたーい」

黒龍「あとあと報告行くぞ」

黒鋼竜「…………ああ」

俺はこいつらを守る存在
言い聞かせていた
汚い仕事の言い訳として

大きくなって俺がやっていることは暗殺だった事を知っても

故に

火竜「子供を守れ!!」

火竜の雌「ええ!」

黒鋼竜「……………」

黒龍には絶対の力による幹部に
火竜からは畏怖される存在になった。

故に見逃すことが多くなった

黒鋼竜「雑魚が二度と目の前に現れるな‼」

火竜「くっ………」

俺には戦闘が好きだが

大口のヘルカイトのように戦闘狂になれやしなかった

黒龍のように残酷な行為に目がつぶれなかった

どれだけ強くとも……心は強くなかったようだ。

ヘルカイトを火竜のとの共同で絶滅させた時

がむしゃらに戦った
忘れるため
だが結局一次凌ぎだった

飛竜王とかカッコいいのは予想外だった。

戦闘狂と対峙したこともある

ヘルカイト「黒鋼竜…俺を殺しに来たか?」

黒鋼竜「命令でな」

ヘルカイト「す、すまんが戦闘してる暇はないんだ………ワイバーンの子供が待ってる」

黒鋼竜「…………はっ?」

ヘルカイト「何故皆そんな反応するんじゃ……」

黒鋼竜「戦闘狂ではないのか?」

ヘルカイト「やめた……待ってる子がいるのでな。今はそっちが重要だ。ドラゴンゾンビの約束に間に合わんからすまんが見逃してくれ」

黒鋼竜「……………」

俺はショックだった
戦闘狂さえも
何か………持っている。

そして

黒龍惨殺事件が起きる
しかもたった1匹のワイバーンに

そして、エルダードラゴンになり
黒龍の天敵となる飛竜王が生まれた
母親も命令で倒せと来た血相を変えて。母親を脅したらしい
そして母親は表へ出てこなくなった

初めてあったときは
黒龍が集団戦を仕掛けたときだ

仕掛けたのは俺らだが
気付けば俺しか地面に立ってなかった

飛竜王「殺るんだったら殺られる覚悟をしてからこればいいのに」ぬらっ

まだカーズワイバーンだった時だ

黒鋼竜「何故俺以外を先に?」

飛竜王「今の僕じゃ君に勝てない。でも君から逃げ切れる」

黒鋼竜「お前は無差別に黒龍を襲う理由は?」

飛竜王「喧嘩売ってるのはそっち。火の粉を振り払ってるだけ。だけど…………黒龍姉だけは倒させて貰う」

黒鋼竜「………お前は黒龍倒して罪悪感なんかないのか?子供が待ってるやつもいる」

飛竜王「…………」

黒鋼竜「そんなのを控えたまま戦えるか?」

飛竜王「罪悪感で縛られる程の翼は持ってない。自分を誰よりも信じ空を飛ぶだけだよ。もし、僕が殺されるならそれは自然淘汰だし殺るんだから殺れもするよいつか。でもそれまで僕は僕であがき、苦しみ空を飛ぶ。竜姉らしく、誇りをもって」

飛竜王「空はこんなにも広いんだ‼どこへだって飛んでいける!!僕は………守る物を壊したからね。縛られるものが無いんだよ………まだ。だから黒鋼竜、味方に僕に喧嘩売っちゃダメって言ってね」

ばさっ
キィイイイイイイイン

黒鋼竜「…………ガキの癖に」

風が流れる気がした

黒鋼竜「俺は………俺は………」

本当に何がしたいかを考えるようになった

屋敷の天井が見える

黒鋼竜「ん?」むくり

黒鋼竜「んぐっ!?」

体の全身に激痛が走る

ドラゴンゾンビ「あっ起きましたか?」

黒鋼竜「生きてるのか?」

ドラゴンゾンビ「手加減されてましたから」

黒鋼竜「…………そうか」

ガチャ

飛竜王「あ、起きてる」

火竜姉「頑丈ですね………」

黒鋼竜「長い夢を見ていたよ………飛竜王………守るものは見つかったか?」

飛竜王「?…………うん。今度は守ってみせるよ。二人に誓って」

黒鋼竜「そうか…………」

ヘルカイト「お、起きてる!」

ワーム「酒持ってきたぞ」

ドラゴンゾンビ「……ここで宴会を?」

ヘルカイト「おう、飯は作って持ってきてもらえるぞ」

ワーム「腹わって語ろうかの思って。黒鋼竜も起きたことだし………ちょうどええわい」

飛竜王「酒はまじいー」

火竜姉「味覚がお子様」

飛竜王「おばさん!お酒ってうまいの?」

火竜姉「おりゃああああ」ほっぺつねる

ドラゴンゾンビ「全く、黒鋼竜は怪我人ですよ」

数分後

黒鋼竜「母さんの考えなんかついていけねー!!弱いもの苛めなんか許せん‼騎士のように弱いもの守ってこそ‼」

ヘルカイト「お、おまえそんな奴やったんか」

黒鋼竜「心が弱くて………嫌々思うても部下の顔や子供をみたら忘れてまうんや。まぁ死ねばスッキリするやろ思うとったんや。黒龍やけど誇りを大事にする生き方に憧れたんや…………」

ワーム「黒龍でも嫌なもんは嫌なんやなー」

黒鋼竜「まぁ仲間がいれば言えない空気だったんだ。飛竜王みたいな生き方が一番楽しんだろうな」

飛竜王「空飛んでるだけ」

火竜姉「なにも考えてなさげ」

ヘルカイト「まぁ黒鋼竜。どっか雲隠れすればええ。力があれば金儲けできるし生きていける。桜の町は綺麗で楽しいで」

黒鋼竜「なにか……区切りが出来た。足を洗うよ。にしても仲がええなあんたら」

ヘルカイト「飛竜王のお陰やな」

ワーム「じゃ」

ドラゴンゾンビ「ええ、飛竜王のお陰で女になれた」

一同「!?」

ドラゴンゾンビ「この席で言うのもですがヘルカイト。私は君が好きだ。子が欲しい」

ヘルカイト「うぷっ」

ドラゴンゾンビ「ひどくないかい?」

ワーム「わし、知っとたで」

ヘルカイト「い、いつから」

ドラゴンゾンビ「私に土下座しに来たとき」

飛竜王「土下座?」

火竜姉「ああ……皆怖がって逃げ出してましたね………ヘルカイトが近寄って来るって」

ヘルカイト「あれは……まぁ頼めるのがお前しか居なかったからな」

ドラゴンゾンビ「ええ、理由聞いてビックリしましたよ。飛竜王に色々教えたいから教科書作ってくれって………一生懸命に魔導書解読も」

ヘルカイト「だ、黙ってくれ」

飛竜王「僕たちの知らないところでそんな努力を」

火竜姉「魔導書は私たち怖くて貢いでましたね。あれそんな使い方を」

ワーム「いい先生じゃ」

ヘルカイト「あかん!!ドラゴンゾンビ黙れ」

ドラゴンゾンビ「憎んだり、監視相手でしたから………その劇的な変化はビックリしたんです。で………ヘルカイトの種族でも優しさを持てる事。共存出来る事がわかったのでヘルカイトの種復興をするべきと思ったわけです」

ヘルカイト「見合い話持ってきたのはそんな理由か」

ドラゴンゾンビ「そうでし。モヤモヤしてましたけどね………ご破談して胸を撫で下ろす日々でした。性別はもうどっちでも無かったのですが…………こう………ずっと見てきた事と知らない面を知ってる事を独占したいなど…………まぁなんか年甲斐もなくモンモンしてました」

ドラゴンゾンビ「気付いたらメスの体ばかりで補修して………生まれて初めて生理を経験しました。死ぬかと思いました。死ねないから余計に拷問でした。たまーにヘルカイトが自分の体を労ってくれるのは嬉しかったですね」

ヘルカイト「………お、おう」

飛竜王「うへー甘い」

火竜姉「甘いですね」

ワーム「ここまで言わせたら腹をくくらにゃならんな」

黒鋼竜「はぁ……世の中は広い」

ヘルカイト「ほ、ほりゅうで」

ドラゴンゾンビ「ええ、いつだって。長く永く待ってます。死ぬことがなく長期戦は私の十八番ですから」

ヘルカイト(こいつと戦いたくない理由は長期戦になるんだよなー不毛でしかない…………諦めてくれないんだろうな……もう歳で立たんぞ。下半身)

飛竜王「ちょっと僕風に当たってくる」

火竜姉「わかった」

ワーム「お主も怪我人じゃ、きをつけい」

屋根上

フェリス「あら宴会はいいのです?」

飛竜王「うん」

魔法戦士「賑やかだな……まぁ楽しいのはいいことだ」(はぁー仕事めんどう)

フェリス「ちょうど役者は揃いましたし、味方ですから説明しましょうか二人の今を」

飛竜王「うん」

魔法戦士「そうだな………確認しときたい」

フェリス「では」

フェリス「飛竜王から…………今の彼は勇者です」

飛竜王「!?」

魔法戦士「それであの技が使えるのか…………」

フェリス「ええ、聖なる刃エクスカリバーですね。これは彼の武器のお陰ですね。精霊である私の加護は風です。内容は女神の加護と同じ…………器はあの勇者よりないですが……彼よりも勇者であると思います」

飛竜王「そんな、もんじゃないと思うけど…………」

フェリス「ええ、そのままのあなたでいてください」(真っ直ぐに悩まず飛び。速さを特化することでエルダードラゴンに名を連ねた。幼少期に鍛えられた以上に努力を重ね。自分にあったスタイルを見つけ出す才。善悪をしっかり学び、迷う事をせず。自分を信じる揺るがない芯を持つ。運を持ち合わせた勇ましい者)

フェリス(そして劣性種ワイバーンと言う。この意外性がある強さ)

フェリス(彼に魅せられない訳がない)

飛竜王「………でも、お姉さんお兄さんありがとう。屋敷での生活楽しい


魔法戦士「それはよかった」

フェリス「では魔法戦士の今はこの肉体の契約者です。対価を必要とする悪魔の契約」

飛竜王「うわ………」

魔法戦士「対価を払った記憶はないけど?」

フェリス「永遠で絶対に私への寵愛。そして違反すれば貴方の肉体、魂、概念は私の物っという対価で肉体魔法魔力の全体強化と私を私益する権利。永遠の寵愛のために不老不死です。死の尊厳もありません。死のうと思っても全部私の物になり死ねないです。死さえもワ、タ、シ、ノ、モ、ノ」ハート

飛竜王「ひ………ひえ…………こ、こわ」ガクブル

魔法戦士「そうか……それで力を得るなら致し方ない。一緒に地獄行きは踏み倒そうか」

フェリス「地獄なんかに行かせません。だって奪われるの耐えられないですから」クスクス

飛竜王(だ、だめだ!!なんか狂いそう‼正気でいられなくなりそう‼胸焼けと吐き気が………)

魔法戦士「フェリス!!押さえてくれ。瘴気がめっちゃ漏れてる!!」

フェリス「あっ!?」

ばたん

飛竜王「…………」ビクンビクン

魔法戦士「気絶したぞ!?」

フェリス「ゆ、勇者にはきついのですね!!は、早く部屋に」

魔法戦士(瘴気が毒って恐ろしいな‼)

フェリス(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい)

牢屋

2日間奴隷がこない

飯はアテネが用意し、犬食いを強要する。アテネが異様に悲しい顔をしてるのは何故か………

ヘタヘタ

奴隷「……………」

アレス「…………」(頬と色々痣が)

奴隷「ひっく…………ひっく………」

奴隷だ泣き出す
何か怒られたのだろう

アレス「…………なにかあったのか?」

奴隷頷く

アレス「……………ふん」

俺は魔力を奴隷に流す

封印されてるが微々たるものなら問題ないみたいだ

微々たるもの故に痛みしか取れないが

アレス「…………痛みはとれたか?」

奴隷「???」

奴隷が不思議がっている

アレス「怪我したら痛みだけは取ってやろう………」

奴隷「…………あ…………」

アレス「礼はいい礼は………」

奴隷「……………」

たったった、ダキィ

アレス「!?」

奴隷「……………ひく」

奴隷が俺に抱きつくながら泣き出す

アレス「…………はぁ」(いったい何がこいつをこんな奇異な行動をさせるんだ……それより)

奴隷を撫でる腕が無いことに……何故か申し訳なくなる
神とは………何か…………

屋敷の庭

黒鋼龍「土魔法使い乗れ」

土魔法使い「ああ……」

黒鋼龍直々にエリに会わせる事になった。
黒鋼龍なら問題なく帝国に入れるためだ。

黒鋼龍の情報ではカーズドラゴンで鱗が黒いらしい

魔法戦士「嫁がこれを」

土魔法使い「羊皮紙?2枚?なんて書いてるか読めねー」

魔法戦士「お前の手を借りるぞ」

しゅっ

土魔法使い「羊皮紙で何をした?」

魔法戦士「デーモンの加護だそうだ。気を付けなければならないのが闇に引っ張られるし正気がなくなって人格が死ぬことがあるらしい。サインだけなら安いからエリちゃんにも」

土魔法使い「あ、ああ………怖いな」

黒鋼龍「用意はいいか?行くぞ」

バサバサ

魔法戦士「行ったか………俺らも行こう」

フェリス「?????」

魔法戦士「王が決まった。挨拶しにな」

フェリス「そうなんですか………では礼装していきましょう」

王の謁見の間
魔法戦士「やっほー」
勢い良く扉を開ける。他の謁見者そっちのけで
フェリス「ごめんあそばせー……………!?」

王の豪華な椅子には魔法戦士の御兄様が
魔法戦士「さすが兄貴………似合ってるぜ」

魔法戦士兄貴「茶化しに来たなら帰れ‼」

フェリス「謁見が終わるまで………」
「いや……終わった所だ。兄弟水要らずにな………」ちらっ
フェリス「…………くすっ変な気は起こさないように」
「ふん!」
一人の男性が去る
魔法戦士兄貴「まぁいいところに来てくれたよ。あの叔父かな?兄弟かに弄られてたとこだよ。はぁ………………王になるとは」

魔法戦士「誰もなれる程強くなかったのか?」

魔法戦士兄貴「熱くなってしまった」

ハーピー

魔法戦士「………」

フェリス「むっ」がつん
魔法戦士「いたい!」フェリス「今見てましたね‼」

ハーピー「なにかおかしいですよね………」

魔法戦士「いや、良く似合ってると思います………綺麗な翼に似合うドレスですね」

魔法戦士兄貴「お前の嫁の黒鎧を作った職人が丹念に作ってくれたのだよ‼まぁ………皆も良く后に選んでくれた…………人間以外初」

フェリス「子が王位継承者から外れるからでは?」

魔法戦士「それだろうな………子が出来るの?」

フェリス「無理………ではないかもですね。知り合いには人間と悪魔で子が居ると言ってましたから」

魔法戦士兄貴「本当か‼」

フェリス「そんな事よりもご挨拶を………」

魔法戦士兄貴「俺にとっては重要だが………………そうだぞ、魔法戦士!!」

魔法戦士「ああ………はいはい忠義忠義」

魔法戦士兄貴「じゃ……頼むわ。土魔法使い帰って来ないのか?」

説明後

魔法戦士兄貴「ふむ………しょうがない外向官と工事人代理を代理ではなくそう。で、お前に依頼だ。冒険者として調べてほしい…………奴隷が今頻繁に売られているが。それが今スゴく儲からないらしい。供給量過多なのだ………安く買えるらしい。そして驚くのは逆に高く買い取ってくれる場所があるという」

魔法戦士「それだけで調べろと?」

魔法戦士兄貴「いいや………奴隷安く売ってる輸出している国がある。転売してると考えても…………多いんだよ。人口を考えても。ホモンクルスや………禁忌を犯し、人を増やし戦争に備えてるかもしれない」

ハーピー「これがデーター集計表と地図です」

魔法戦士「ふむ………西帝国か」

フェリス「調べるくらいには」

魔法戦士「そうだな」

魔法戦士兄貴「全権はお前に任せる………御給金はな………すまんあまり多くは出せん」

魔法戦士「いいですよ。こいつが体でも売って儲けます」

フェリス「男を殺せと申しますか?いいですよ強盗」(空気中の金属とか砂金とか色々やれそうですが奪えば速いですね)

魔法戦士兄貴「…………穏便に頼む」

魔法戦士「………善処します」クク

城廊下

フェリス「少しいいでしょうか?」

魔法戦士「フェリスなんだ?」

フェリス「ええ、時間を10日下さい」

魔法戦士「いいぞ……もともと土魔法使いを待たないとな………集まって考えてとかないと」

フェリス「…………」(少し……大人じゃないけど何か変わったような?)

魔法戦士「エルフに会いに行ってみるか………皆で」

フェリス「エルフ?」(いったどこでその情報を?)

魔法戦士「禁忌なら………知ってるだろうさ………おれも禁忌に手を出したしな」


アレスの封印された牢屋

奴隷「……………あぅあ」

アレス「………ん?飯か?」

奴隷「………」コクコク

いつも通り
奴隷と仲良くなった
よく話しを聞かしてやっている

アレス「ん………もぐもぐうまい」

奴隷「……………」パァアアア

奴隷の顔が明るくなる

アレス「あ、ああ肉が食いたい言ったから肉が入ってるな」

奴隷「」こくこく

アレス「うまい………まぁただの趣味だがな。食事なぞ」

奴隷「?」

アレス「なんでもない」(なんだろうかこの穏やかな感じは)

奴隷「」ぶるぶる

アレス「ん?ああ、寒いのか。こっちこい」

奴隷「??」

アレス「………魔力を熱に……」

奴隷「!?」

アレス「俺の体、暖かいだろ」

奴隷「」コクコク

アレス「そうか………冬が来たか………」

帝国領宿屋

黒鋼龍「今日から大雪が降って寒い」

土魔法使い「そんな時期か………一年………早いものだな」

黒鋼龍「そうか……遅く感じたが」

土魔法使い「で、いつ会わせてくれる?」

黒鋼龍「明日早朝にここに来るよう言い伝える………死も覚悟しろよ」

黒鋼龍「あいつに記憶がないからな…………よくやる手だ。優秀な相手を奪う手法は」

土魔法使い「…………そうか。であいつは結構いいとこついてるの役職」

黒鋼龍「まだペーペーだ」

土魔法使い「偉そうな」

黒鋼龍「一部以外は上下関係はないからな」

黒鋼龍「あと………なんかあっても手伝わないが。帰る場合は一緒に行こう。亡命する俺は…………ついていけないからな思想に、やり方に」

土魔法使い「ありがとう助かるぜ‼帰りは頼むわ」

黒鋼龍「ああ………」(なかなか強い心をもった者だな………男だな)

黒飛竜の宿屋

黒飛竜「黒鋼龍!?」

黒鋼龍「静かに」

黒飛竜「魔法国に行ったのではないか!?」

黒鋼龍「ああ……読んだか?」

黒飛竜「ああ、だがそんなことは昔だ。今は黒龍…………記憶が無いから信用できんしな」

黒鋼龍「そうか………土魔法使いが会いたがっている。これを」

紙を渡す
泊まっている宿屋だ

黒鋼龍「今日は雪が降っている明日いけ」

黒飛竜「…………私と彼には何の関係があるんだ?」

黒鋼龍「自分の目で見ろ………そして………次、戦場で会ったら全力で殺しに来るからな………さようならだ」

黒飛竜「………裏切るのか‼」

黒鋼龍「ああ……お前らの思想はきらいだ」

黒鋼龍「絶対手は出さず、話を聞け」

黒飛竜「そんなこと………」

黒鋼龍「言うこと………聞け」

黒飛竜「は、はい………」(何で私が………)

次の日早朝

私は、宿屋の一室を訪ねる

トントン

シーン

黒飛竜「ん………」

トントン

シーン

居ないのか?

いや寝息が聞こえる!

ガチャ

土魔法使い「Zzz」

黒飛竜「…………むかっ………ん!?痛っ!?」

苛立たったあと少し何か同じような事があった気がしたあと頭が痛くなる。
それも数秒で収まる。血が登ったのか?

黒飛竜「おい起きろ!」

土魔法使い「あ、ああ………すまない!?」

黒飛竜「全くだ‼話を聞きに来た!!早く話せ‼」

土魔法使い「?」

黒飛竜「私のことで知っていることがあるときいてきたんだ」

土魔法使い「ああ………知りたい?ならデートしよう」

黒飛竜「かえるぞ」

土魔法使い「呪い解いてやるから」

黒飛竜「…………絶対だぞ!」(黒鋼龍に言われてるから仕方ない………すぐ終わると思ったのだが)

土魔法使い「なら、朝飯食いに行こうか……準備するよ」(黒鋼龍の名で、言うこと聞かせられるといってたが使わなくてすんだか)

黒飛竜(…………デートなぞ何が狙いだ?)

土魔法使い「うまいな帝国のめし」もぐもぐ

黒飛竜「…………」

土魔法使い「黒龍は制圧しても結局変わんないんだな」

黒飛竜「もともと圧政………変わらない」

土魔法使い「………母親は?」

黒飛竜「西帝国に」

土魔法使い「ふーん、そうそう。もう少し秘匿するべきだぞ情報は」

黒飛竜「あっ!!いや!!問題ない!!知れてることだからな‼」

土魔法使い「西帝国……これだけで大きいよ……全く外交官出来ないね」

黒飛竜「くっ………!」

土魔法使い「ははははは」(ははは………エリちゃん……似てないし考え方も……もっと聡明だった気がする)

黒飛竜「…………もうなにも喋らん」

土魔法使い「かわいいなー」(いじけるのは似てるな)

黒飛竜「な、なにを///」

土魔法使い「かわいいなー言ったんだよ。で、どこ行こうか?帝国紹介してよ」

黒飛竜「く…仕方ない……わかった」

劇場

こんなご時世で金持ちは居る
だが皆身なりのいい者ばかりではない。金目のものなんて持っていないと言わんばかりである

土魔法使い「劇か………」

黒飛竜「帝国華劇だ。つまらないものでないと聞いている」

土魔法使い「行ったこと無いのか?二人分くれ」

黒飛竜「ない………私は自分の分で」

土魔法使い「デート誘ったから見栄をはらしてくれ………な?」

黒飛竜「………わかった」

黒飛竜「ありがとう………」

土魔法使い「何か言った?」「言ってない!!」

上空

竜一同でお出掛けである
瑠璃ちゃんは………忍の里の再構成に帰ってしまった。戦争が落ち着きそうだからだ。エルフの国は魔法国から森山海を渡った島にある
忍者の里から南に行った方向で、刀を作っていた国の真下になる模様

魔法戦士「エルフの里に行くに対してマナーがあるから」

フェリス「なんですか?」

魔法戦士「あとでパンフレット渡す」

魔法国の海を挟んだエルフの国は少し変わっている。エルフのイメージ皆無なのだ。

なぜなら

魔法戦士「港が見えてきたな。その山を越えた先が首都だ」

おおひらに観光地として開けているのだ

飛竜王「エルフって………引きこもりじゃないの?」

フェリス「私もそう思いますが………」

魔法戦士「まぁ……島に引きこもり」

ヘルカイト「ここら辺は始めてくるな」

ワーム「そうじゃの。魔国のエルフと違うのかの?」

魔法戦士「ダークエルフもエルフもいるなんか変わった国だったきが………小さいときに来て以来だから」

ドラゴンゾンビ「私は来たことがあります。天出ル最強之竜を描いた天竜図の大きさが圧巻で綺麗です。都の朝廷の建物の意匠が凝っていていいし………竹林もなかな乙なもので………」

ヘルカイト「詳しすぎね?」

魔法戦士「まぁ………実は観光に来たので」

飛竜王「おう!?」

火竜姉「やった!!」

フェリス「そうですか………図書館は?」

魔法戦士「ある……探ってみよう」



瓦など古風な建物が立ち、土壁などで区切ってある。無駄に広い庭や庭園。懐古廚らしい建物が多い。

だが大陸にはない
新鮮な気分になる

魔法戦士(取れるうちに休息を)

そう

南帝国で絶対嫌なことが起きそうだ

魔法戦士「まぁ今のうちだけだからな」

一同「」ゾワッ

フェリス「…………お仕事のお話はナイセンスですね」

魔法戦士「すまん………みんな忘れて楽しんでくれ」

飛竜王「黙っとけばよかったのに………」

夕方

黒飛竜「遊びすぎ」

土魔法使い「いや……まぁ……ね?」

黒飛竜(…………話を聞きださないと)

…………
……………

土魔法使い「あのさー頼みがある」

黒飛竜「!?」

土魔法使い「この羊皮紙に血を塗ってくれないか?エリかどうかわかるらしい」

黒飛竜「あ………ああ」



血を塗る

黒飛竜(…………楽しかった………何でだろうか離れたくない)

もしエリじゃなかったら………これで終わり

黒飛竜「もし………私が探してる子だったら?」

土魔法使い「…………」

黒飛竜「もしもだぞ……どうする?」(私は何を聞いているのだろうか……)

土魔法使い「そうだな………そんときは思い出を思い出すまで頑張って貰おうかな」

黒飛竜「違っていれば?」

土魔法使い「その指輪返して貰おうかな………邪魔だろうから」

ズキッ

黒飛竜「あ、ああ」(痛い………胸が)

黒飛竜「け……結果は?」

土魔法使い「違うかな………残念」

黒飛竜「そうか………私もよそから来たが違うのか…………」

土魔法使い「手を」

黒飛竜「あ………ああ」

手を……指輪を土魔法使いが触ろうとする

返してしまうのか

…………返したくない!?

ギュウウ

土魔法使い「?」

黒飛竜「………!?」

手を胸に押し付ける

土魔法使い「どうした?」

黒飛竜「こ、これは私のだ……」(頭が痛い………)

土魔法使い「そうだね」

黒飛竜「ごめん………でも………絶対私はエリじゃないけど………その……」

どんっ

土魔法使いの胸に飛び越む

土魔法使い「いや、いいよ。また今度」

土魔法使いが肩をもって突き放す。
目には迷いがない。今度はない……

黒飛竜「…………ごめんなさい。この気持ちがわからない、わからないから待って……!?」

キラリ

すっ

ざくっ

土魔法使い「くふっ!?」(な、なに!)

黒飛竜「黒矢!?なんで!!暗殺者が!?」

土魔法使い(く、力が入らない………胸を貫かれた………)

ドサッ

黒飛竜「いや………いや………いやあああああああ!!土魔法使い!?ねぇ!!目を開けて‼また………また居なくなる………また?」

そう、また私の前から

黒飛竜「嘘………私、知ってるんだ‼なんで目を開けて‼あと少しあと少しで!!」

好きだった時の記憶思い出せそうなのに!胸はって好きだって言えるのに!

ビュビュビュ

矢が何本も飛んでくる

土魔法使い「かは……くそ……にげ………」

黒飛竜「土魔法使い!!ぐっ」

矢から彼を庇い背中に刺さる
毒が塗ってある………痺れで踏ん張りが聞かず倒れてしまう。

土魔法使いは致命傷なのがわかってしまう………心臓が………

黒飛竜「いやだ………思い出せそうなのに………土魔法使い………」

土魔法使い「…………」

黒龍「ふん……死んだが前の戦場の仇だ。いい囮だったぞ黒飛竜。さぁこれが解毒剤だ。城に帰るぞ」

黒飛竜「お願い助けて………」

黒竜「………いいおなごだったが情でも移ったか………黒龍殺しを庇うなぞ同胞を裏切った。死ね」

剣が降り突き込まれる

黒飛竜「あが……」

喉元が突かれ鮮血が飛ぶ

ドサッ

黒飛竜「…………」

黒龍「ふん………仲良く雪の中で果てろ」

………

黒飛竜(…………土魔法使い)

苦しいまだ死なない
土魔法使いの唇青くなっていくのを眺めるしかできない

黒飛竜(この感覚………どこかで)


そう


どこかで


感じた

感覚が遠くなる
冷たくなる感覚………

バサバサ

都の上空を旋回し
竜専用の発着場に降りる
建物は平屋が多く
精々5階立ての木での建物が多い

スタッ

「こんにちは都へようこそ!!お宿をお探しでしょうか?」

耳が尖ったエルフの男性語りかけていく。青い着物と言う物が珍しく皆じろじろ見る。

ドラゴンゾンビ「ありがとう。でもごめんなさいもう宛はあるの」

「それは残念。次回は何卒よろしくお願いしますね‼」

サササ

「はい、都へようこそ!!」

商人だろうか?

ドラゴンゾンビ「みなさんあれは客引きです。エルフのね」

フェリス「………世俗的ですね」

ドラゴンゾンビ「ええ、あそこの休憩所で休みましょう。段取りは私が致します」

ワーム「ほぅ……詳しいのがいて助かったのー」

ドラゴンゾンビ「………エルフちゃん」

エルフ「あ、おおきに。ドラゴンゾンビさん」

ドラゴンゾンビ「少しいいかしら?」

エルフ「ええ!!今日はお一人で?」

ドラゴンゾンビが小さな幼女のエルフとやり取りしている。
知り合いらしい

俺は任せて休憩所もとい竜乗り場の待合所に入る。

中は暖かい、火鉢が至るところにあり色々な人が何かを待っている。

客引きが宿を探してる間の休憩所らしい

火竜「あ………」

火竜姉「あ…………」

一同「!?」

火竜の数人が暖を取っていた

火竜「な、なぜここに!?」

火竜の姉「いえ………遊びに」

火竜「仲間を殺しておきながら」

飛竜王「死ぬ事も考えられないで戦場に立つのが悪い」

火竜「な、なに」

火竜2ひき「やめとけ………観光地だし俺らはもう次の便があるじゃないか………お客がまってる」

火竜「くっ………裏切りものめ」

火竜姉「身限っただけ。強くなるために」

火竜2ひきめ「傀儡姫はお止めになったんですね………さぁー仕事いくぞ」

火竜が休憩所を去る。

火竜「……じゃぁな次は味方でありたいな」

火竜姉「ええ、戦場で」

飛竜王「火竜姉頑張ったねーガンつけ」

ワーム「ビクビクしたわい」

ヘルカイト「にして……働いてるとは」

魔法戦士「変わった場所だなーここ。エルフは社交的だしドラゴン働いてるし」

ドラゴンゾンビ「お待たせ」

エルフ「ほんまみなさんおおきに‼ボロい宿ですが‼風呂は一級品です!!はい!!」

ドラゴンゾンビ「移動しましょ。案内してくれるわ」

エルフ「で………あの…………金塊もってもらっていいですか?うれしんですが重いです」

ドラゴンゾンビ「あら……宿まででいいかしら?」

エルフ「ええ!!はりきちゃいますよ!!太っ腹ですし!!」

宿に案内してもらう
燃えそうな木造の屋敷みたいな家に案内される。

靴は脱ぐらしい
木の床スベスベ

内容は男女別室の大部屋
風呂は混浴、男、女、大型用
があり…竜のままはいれるらしい

草のいい臭いする畳と言う床に寝そべながらのんびりしようと思う

魔法戦士&飛竜王「zzz」

ワーム「寝るの早いのー」

ヘルカイト「zzzz」

ワーム「ワシも寝るか……」

女別室

エルフ「何かあればお呼びください。晩御飯は7時くらいでよかったですか?」

ドラゴンゾンビ「ええ」

エルフ「ではごゆっくり」

フェリス「うわーなつかしい畳だぁー」

火竜姉「もやすそう」

ドラゴンゾンビ「無理よ、魔法で保護されてる」

フェリス「あーあ……いい匂い」

ドラゴンゾンビ「畳を知ってるんですね?」

フェリス「昔にね」

火竜姉「なんか……異世界みたい」

ドラゴンゾンビ「異世界みたいなのがここの人気な所ですよ」

フェリス「七輪でお湯作ろ」(力で沸かせるけど風情がないからね)

ドラゴンゾンビ「」

ドラゴンゾンビ「おとなり静かね」

フェリス「ええ………あー七輪?火鉢?」

ドラゴンゾンビ「火鉢よ」

火竜姉「詳しいですね」

ドラゴンゾンビ「よく来ますから………ここの宿」

ドラゴンゾンビ「そうえいば………神はどうなったの?」

フェリス「聞きます?ご飯前に」

ドラゴンゾンビ「ええ」

火竜姉「私も気になります」

フェリス「まぁ牢屋………ですかね」

牢屋

アレス「もうそろそろ変える時間だぞ」

奴隷「…………あぁ………うぁ」

アレス「また来るといい」

奴隷「………あ、あ」

アレス「?」

奴隷「あ…………あ………れ……す」

アレス「!?」

奴隷「………んん」ニコッ

アレス「はははまだ喋れないか………何を考えてるか別ればな」

奴隷「………ん」ニコッ

ニギィススッス

足に文字を書く。あ、れ、す

アレス「………名前」

奴隷「………」

わ、た、い、な、ま、え、な、い

アレス「そうか…名前か…奴隷なんて味気ないな………しかし名前か俺の名で良いならあげるぞ」

奴隷「!?」

うれしい
いらない
ごめん、ひつよう
ない

アレス「淋しいことを……」(早く力を手に戻して。喉の呪いを解いてやりたい)

奴隷「…………うぁ」

じゃまたあした

アレス「ああ………明日」

一週間後

奴隷「………」

アレスは外でたいんだよね?

アレス「………ああ。でも今はまだいいかな………穏やかな気分だ」

神なのに?

アレス「そうだ……休憩だ。まぁもし逃げるなら君も連れて行こうか………人間一人大丈夫さ」

いいの?

アレス「ああ、いろんなの見せてやる」

うれしい

奴隷「」ニコッ

アレス「そうか……ならちからをもとに戻さないとな……」

頑張って、じゃあね

さっ

奴隷が立ち上がる。にこやかに
何か覚悟した顔をして

アレス「ん……ああ。わかった頑張ろう」

奴隷「」コクコク

その日から奴隷が顔を出すことが無くなった

アレス「…………」

かつんかつん……………しーん

牢屋に響くヘパイトスの鍛冶の音
それが鳴りやむ
それから数分後
ヘパイトスとアテネが現れる

アレス「…………なんだ?」(最近奴隷が見ないが………)

ヘパイトス「………」すっ

ぴきっパァーン

アレス「!?」

手かせが外れ体が自由になる

アレス「何をする気だ」

アテネ「ここに旅の最低の用意を」

ヘパイトス「自由の身だ」

アレス「何故‼」

ぞわっ

俺は背筋が冷える

何故なら目の前に木箱が置かれているがそれが不気味なのだ

ヘパイトス「………悪魔の契約で彼女は身を捧げた。お前を自由にするために」

アレス「なっ!?なに!?どう言うことだ‼」

ヘパイトス「これを見よ」

木箱を開ける

見たことのある髪が納められている

ヘパイトス「体は………」

アレス「何故だ………何故。一緒に出ようと言ったではないか………」

アテネ「約束は遅かった………もう右足が無かったから………足手まといは嫌だと………」

アレス「何でお前らは!!足を!!」

ヘパイトス「彼女の意思だよ……肉旨かったか?」

アレス「!?」

胸がざわつく

アテネ「貴方の料理のお肉は彼女の自己犠牲よ」

アレス「お、おえええええええ」

べちゃ

ヘパイトス「………体もな………お前は食わんかったから……」

アレス「何故!!お前らは止めなかった!!」

ヘパイトス「彼女が望んだ事だ…………肉なぞやらんって言ったら。勝手にしたことだ」

アテネ「…………」

アレス「くそ!!くそ!!」

アレスが嘆く、地面にヘタリ
何度も地面に頭をぶつける

アレス「う、うぐぅ」

ヘパイトス「………彼女の意思はお前と一緒だ。お前の地肉となってな」

アテネ「彼女の犠牲を忘れずに………」

アレス「お前ら!!悪魔か!!くそったれ!!」

アテネ「あなたもくそったれよ………今までに殺した人も同じようなものだったでしょ?」

アレス「!?」

そうか………そうだったのか………

アレス「わああああ!!」

旅館

フェリス「以上が残酷人形劇です」

飛竜王「おえぇぇえ」

火竜姉「飛竜王!!」

飛竜王「う、うううう」

ドラゴンゾンビ「趣味が悪い………」

フェリス「そうですね。ですが皆さんが罰せよと言われたのでしたままです」

ワーム「じゃが………奴隷がちと可愛そうじゃ」

フェリス「…………奴隷?」

'ヘルカイト「そう………未来があったろうに………」

魔法戦士「…………フェリス。魂は解放してやれ」

フェリス「ん~?」

魔法戦士「どうした首を傾げて」

首を傾げてニコッとする

フェリス「人形劇ですのに何故悲しむことがあるんでしょうか?」

一同「!?」

飛竜王「おえぇ……悪意が……重い」

フェリス「そこらで拾った遺体ですよ。拷問強姦の肉奴隷が捨てられていたので。そこら辺の魂入れて操ってました」

魔法戦士「くっ………」

フェリス「まぁ良かったんじゃないですか?罰になりましたし…ヘパさんも哀れで拷問する気が一切なくなりましたね………ヘパさんにも同じような幻想見せたらガチ泣きしたんですよねー。ああ夢で良かったって」

ヘルカイト「まぁ俺は引いたが罰せよ言った建前………いい処刑方法だったぼかもな」

ワーム「まぁ生きてるのは怖いがの」

魔法戦士「刃を向けてきたら払えばいい。そうでしょ?」

ワーム「いかにも」

フェリス「問題は………土魔法使いとエリちゃん…………ちょっと予想外なことが」

フェリス「二人とも死ん打かもしれません………」

飛竜王「!?」

火竜姉が立ち上がる

ドラゴンゾンビ「何処へ?」

火竜姉「妹のとこへ‼」

ドラゴンゾンビ「場所はわかる?」

火竜姉「うっ………わからない」

ワーム「座るんじゃ……旅館の料理食って考えよう」

フェリス「そうです………手は打ってあります………黒竜に任せましょう」

ヘルカイト「どう言うことだ?」

フェリス「面白いことですよ。目覚めです」

飛竜王と言われる前
群れのなかで私は出会った
私に方が一回り年上だったが
ドラゴンから助けてくれた

それから

二人でいろんな事を経験する夢

そして恋情、嫉妬

激しい感情に身を任せる夢

最後は………お父さんに殺される夢を見る

夢と思っていた記憶の断片

飛竜王の育て親

火竜の女王

私の母親そして恋敵だった

でも今は

黒龍「死体処理を行おう」

死体あさり「全部頂いていくぞ」

死体処理屋「そうだな………にしても雪を掻き分けるの面倒だな。引っ張ろう」

雪に出ている腕を掴み、引きずる

死体あさり「高尚な魔法使いだったんだいいものありそう」

死体処理「ああ……黒龍の旦那は太っ腹」

ぴきっ

死体あさり「ん……おい力抜くなよ引っ張れないじゃないか」

死体処理「お前こそ。重い」

ピキピキ

ピキピキピキピキ

死体あさり「な、なんだなぜこんなに重い?」

死体処理「ん……雪が凍っている!?」

ピキピキピキピキ

死体あさり「にげよう!!」

死体処理「ああ………」

ピキピキピキピキピキピキピキピキ

死体処理「あ、足が凍って動けねぇ!!」

死体あさり「うがぁ!!足が!!足が!!」

死体処理屋「ひっド、ドラゴン!?」

死体あさり「あ、寒い痛いうぎゃあああああ!!」

雑魚が凍り絶命する
2つのオブジェが出来上がった

それを一瞥し………黒龍でないことを理解する

何処に何処にいる
毒を盛った黒龍は

城の中で黒龍のつぎの動きを調べているときにそれは起こった

黒鋼竜「外に見慣れない竜が暴れている?飛黒龍か?」

黒竜「私が倒した飛黒龍に……似てはするものの私たちと一切違う竜です」

黒鋼竜「…………飛黒龍を倒した?」

黒龍「ええ」

黒鋼竜「その場所は何処に」

黒龍「繁華街をそれた街を展望できる場所です」

黒鋼竜「わかった………お前はその雑魚を相手しておけ」

黒龍「はっ!」

言われた場所を窓から飛んでいく
すぐにつくだろう

黒鋼竜「!?」

言われた場所に到着して驚く
廻り全てが凍っている
雪が一度とけたあとに凍っている
二人の人間が凍っているが
土魔法使いの姿は………

ばこっ

土魔法使い「寒い………はぁはぁ」

黒鋼竜「凍っている氷のしたに。いったい何が?」

体を引っ張りあげ、自分の体で暖める。

土魔法使い「はぁはぁ………俺が知りたい」

一通り話を聞く

羊皮紙にサインした結果
本名はエリと言う名がわかった
去ろうとした瞬間、毒矢を受け
暗殺された………なぜか生きている
そして
エリの死体がない

土魔法使い「いったい全体何が………」

黒鋼竜「わからんが………羊皮紙は持ってるな?」

土魔法使い「もった。エリを探そう。ここに居ては殺される」

黒鋼竜「ああ………」

帝国内城下町

黒龍「これはなんだ!!」

眼下に幾重にも竜のオブジェが並ぶ
透き通った氷に覆われ………眠る
そして全て頭が砕かれている。
見て取れる殺意

黒龍「…………!?」

俺は壁から覗きこむ

黒龍がいた………黒龍
しかし飛黒龍は殺したはず
似ているが大きく違う
スラッとした竜だが不釣り合いの角がある。竜の頭に大きな大きく湾曲した羊の角がある。

黒龍「………エルダードラゴンから刺客か?」

黒龍「いや………エルダードラゴンは敵対したのは始末した………残った残党?もしくは離反者の生き残りの線…………生け捕れればいいが」

仲間の惨状を見ると非常に強敵なのがわかる

黒龍「黒鋼竜に頼るか………暗殺以外専門外だ」

隙を作ってくれれば
バサッ

黒鋼竜「どうした。わかったか?」

黒龍「あれだ」

黒鋼竜「何をしてるんだ?」

黒龍「さっきから………動かない」

黒鋼竜「他の黒龍は?」

黒龍「退避させた。犠牲が出ている。隙を作ってくれれば始末する」

黒鋼竜「わかった………」

すっ

「!?」

元飛黒龍「黒鋼竜…………」

黒鋼竜「その声、お前!!飛黒龍か!?」

元飛黒龍「わかんない………誰か……なんなのか…………飛黒龍かエリか………ワイバーンのお姉さんか…………...」

ひゅん

元飛黒龍「!?」

黒鋼竜「くっ!?しまった」(隙を作ってしまった)

矢が飛黒龍に刺さる

元飛黒龍「見つけたああああ」

ひゅん………ピキ

矢尻が氷に覆われ鱗に弾かれ氷を散らす

黒龍「飛黒龍さんでしたか………矢じりの毒が効かなかったのか?まぁ今度は致死毒なので大丈夫ですね」

元飛黒龍「ぐふぅ………ふぅふぅ」

元飛黒龍(耐えられる…….耐えられる)

ピキピキ

黒鋼竜「!?」

氷が足元を走る
凍っている
一本の線

向かうは黒龍

黒龍「おっとっ……竜化!」

黒龍が空を飛び
弓を投げ捨てる

黒龍「黒炎弾!!」

ピキッ
ビュ

氷柱が生まれ
屋根を造り
炎を冷やす

黒鋼竜「く………止めろ!!」

黒龍「無理だね!!毒の危機が悪い!!もう一発!!」

黒龍の尻尾にある鱗の形状が矢じりになり、それを体を回転させ打ち出す。

元飛黒龍「アイスブレス」

しゅぅー
白い霧が口から吐き出される。

元飛黒龍「アイスキューブブレス」

そのあと口の前に氷塊が生まれ打ち出された

黒龍「!?」

矢じりは白い霧で凍り
氷塊がそれを弾きながら黒龍に迫る

それを横に避け………

元飛黒龍「アイスアロー」

黒龍「!?」

元飛黒龍「ぐふっ……」びちゃ
血を吐きながら唱える
対価が重いが
絶対避けさせない

ピキピキ

アイスアローが凍った地面から一斉に迫る

黒龍「ふん!!狙いが一直線だ!!」

それを避けようと思った距離もある
だが気付いたときには

ドドドドドッ

黒龍「ぐっはああああ!?」

黒龍に当たる

飛黒龍「空間………時間………凍結………はぁはぁ……」

黒龍の羽が凍り黒龍が地面に叩きつけられる

ドシャ

黒龍「な、何が起き………」

元飛黒龍「アイスランス!!」

グシャ

黒龍の頭の上から柱の太さの槍が落ち叩き潰す

元飛黒龍「終わった………ごほごほ」

魔法の対価や毒に犯されているのか胃から血が止まらない

べちゃくちゃ

ごそごそ(亡骸の脇を探る)

黒鋼竜「やっぱり持ってたか……解毒剤。飲め」

元飛黒龍「んぐ」

元飛黒龍「飲まない………私は死ぬべき………………」

黒鋼竜「何を!!」

元飛黒龍「死者は………死後の世界に…………うわぁあぁ………」

ピキピキ

黒鋼竜「くっ……離れなければ」

廻りが凍りつく

元飛黒龍「はぁはぁ…………私は………私は………」

土魔法使い「エリ!!………はぁはぁ」

黒鋼竜「危ない!!」

土魔法使い「ロックウォール!!」

道路が盛り上がり壁を作る

土魔法使い「エリ!落ち着け」

元飛黒龍「エリ………だけど………わかんないわかんない……………思い出した………私は………ショタに殺されてる」

土魔法使い「いったい何の話だ?」

元飛黒龍「もう……今の私は誰なのかわからない………ワイバーンか黒龍か火竜か…………私はなんなの!!頭で………ごちゃごちゃして誰……」

土魔法使い「」

土魔法使い「君はエリちゃんだ」

エリ「あっ………死ぬ前もその名前だった………」

土魔法使い「………人型になってくれ」

エリ「うん」

土魔法使い「君は俺の嫁さんだ。それは変わらない」

エリ「どうして?」

土魔法使い「その指輪、お揃いだな」

エリ「!?」

土魔法使い「君は誰でもいいがそれは変わらないんだよ」(別れる予定だったんだけどなー)

エリ「う、うん」

土魔法使い「だから………帰ろう皆のところへ」

エリ「………あぅ………うん………うん!!私は私は!!土魔法使いが………大好きなんだ」

だきぃ

土魔法使い「おかえり」

エリ「ただいま」

黒鋼竜(居ずらい)

黒鋼竜「それはそうと………早くここを離れるぞ。俺の背に乗れ!!」

土魔法使い「恩にきる」

エリ「ありがとう………黒鋼のお兄さん」

黒鋼竜「お礼は生きて帰ってからにしな!!」

ばさぁ

黒龍「黒鋼竜!!どう言うことだ」

黒鋼竜「黒龍皆にいえ!!俺は一人で生きていく!!」

モブ黒龍「裏切り者!!皆奴を仕留めるぞ‼」

黒鋼竜(控えてやがったか………)

黒鋼竜「荒いが振り落とされるなよ」


エリ「…………土魔法使い魔力を下さい」

土魔法使い「ああ………いったい何を」

エリ「すぅうう」

エリ「凍れ!!」

ピキピキピキピキ

何かが止まった

土魔法使い「?」

エリ「はぁ………これが限界………」

土魔法使い「エリ!!」(気を失った!?)

黒鋼竜「見ろ」

土魔法使い「いったい何が………」

黒龍「んがっ!?」

ベチッ

黒龍「ぐけ」

ベチッ

黒龍が何かにぶつかって速度を落とす

何かがある
何かが

土魔法使い「…………」

黒鋼竜「時を止めていたが………もしや空間魔法か?」

土魔法使い「凍ったのか……あそこだけ時が」

黒鋼竜「時が止まったときなにか起きるかわからないが。こうなるのか………」

土魔法使い「………穏やかな顔だな」(吐血してるが笑ってるな)

黒鋼竜「…………飛黒龍はいったい誰の記憶だったんだろうな。お兄さんか………そうか………」

土魔法使い「起きたら聞けばいい」

黒鋼竜「それはそうだな………先は長い少し寝ろ」

土魔法使い「そうさせていただくよ………寒いがね」

エリ「んっ………ここは」

土魔法使い「起きた?魔法戦士の屋敷だよ」

エリ「お兄さんや皆さんは?」

土魔法使い「旅行」

エリ「…………えぇ」

土魔法使い「羊皮紙の意味教えて貰う予定がな………それより今は落ち着いてる?」

エリ「うん……お兄さんは?」

土魔法使い「黒鋼竜は酒場に………」

エリ「………土魔法使い少しお話いい?」

土魔法使い「ああ」

エリ「先ずは………なぜ嘘をついたの?」

土魔法使い「エリではないか………記憶がないんだから別人と思っていたから」

エリ「………土魔法使い少しお話いい?」

土魔法使い「ああ」

エリ「先ずは………なぜ嘘をついたの?」

土魔法使い「エリではないか………記憶がないんだから別人と思っていたから」

土魔法使い「まぁ………その別人も告白してきたけどね」

エリ「うっ///」

土魔法使い「まぁ大きくなちゃってとは思う」

エリ「うん………お母さんみたい………」

土魔法使い「で、生前思い出したと言っていたが?」

エリ「それは………黙っててくれる?」

土魔法使い「ああ」

エリ「黙ってて欲しいのは………生前思い出した事を………黙ってて欲しい」

土魔法使い「何故?」

エリ「…………生前にね」

私は語る
生前思い出せる記憶を
飛竜王の幼馴染みだった私は母さんに嫉妬し飛竜王を監禁しようとしたがそこで喧嘩し………殺された。
しかし魂は………母親の中にそして生まれたのは私

土魔法使い「えっと………なかなかきつい話だな」

エリ「あっ!?大丈夫!!土魔法使いの方が大好きだから!!やっぱり過去は過去だし!!今はそう!!嫁さんだから…………だから生後の私で居られんだよ」

土魔法使い「ふむ」

土魔法使い「………で何で生きてるんだおれら?起きたあとも矢は刺さってたし痛かったし」

エリ「うーん………そこまでは」

土魔法使い「早く帰ってきてくれれば………」

エリ「待とう。そしてお礼を言おう」

土魔法使い「そうだな」

旅館

フェリス「昨日でなんとかなったみたい」

火竜姉「よかった……」

ドラゴンゾンビ「御風呂行こうか」

フェリス「そうですねー」

火竜姉「何故二人はそこまで心配ではないのです?」

ドラゴンゾンビ「自然淘汰」

フェリス「その通りですね。今度は誰が危険になるやら」

火竜姉「………割りきれないなぁー」

風呂場
ワームじいちゃんは熱が苦手なので少し入って上がった。危機を感じると言って

魔法戦士「やな予感がする」

ヘルカイト「ああ」

飛竜王「兄貴、尻尾泡ついてる」

風呂場は如何なる大きさのが入れるようになっている。(ワーム以外)
故にドラゴン数体でも余裕なのだ

ドラゴンゾンビ「失礼です」

フェリス「突入」

火竜姉「えっと………ドラゴン化していい?恥ずかしい………」

魔法戦士「ぶふっ!?」

ヘルカイト「女性陣がなにようだ?」

飛竜王「まぁ水浴びなら一緒だし」

ドラゴンゾンビ「人型で一緒にお酒でも如何です?」

ヘルカイト「ああ、いいなそれ」

飛竜王「なら僕も人型になろう」

フェリス「魔法戦士」ぺと、むぎゅうう

魔法戦士「おい………胸押し付けるな」

ドラゴンゾンビ「ヘルカイト………美味いですか?」(媚薬入りは)

ヘルカイト「うまいなー」

飛竜王「ふーん。母さんより小さい?」

火竜姉「………」がしっ

飛竜王「ボコボコボコボコ、ぷはッ!」

火竜姉「小さい?ねぇ小さい?」むぎゅう

飛竜王「お、大きいよ」(多分小さい)

ワーム「もう一回入るかの………てっなんじゃこりゃ‼」

ヘルカイト「…………zzz………ぼこぼこ」

ドラゴンゾンビ「ねッ寝るな………起きないか‼」

魔法戦士「フェリス!?無理せんで出ろ‼体温度の管理がダメダメじゃないか‼」

フェリス「はぁはぁ……魔法戦士」

飛竜王「」ぷかぁー

火竜姉「ど、どうしよどうしよ!?」

ワーム「お、お前ら先ずは湯船から出ろ‼」

屋敷

エリ「お兄さん!!」

黒鋼竜「ん?なに用だ?」

エリ「お兄さん………飛黒龍の時はありがとう。思い出せる切っ掛け作ってくれてありがとう。それと…………病気で死ぬ時。看取ってくれてありがとう」

黒鋼竜「!?」

エリ「うん………酒場行ってらっしゃい」

黒鋼竜「あ、ああ………」

黒鋼竜「………そうか、そういうことか母さんよ」

黒龍のブラックな技で魂継ぎ接ぎリアニメイトしたのかと思ったけど
元々生まれ変わりだったのね

黒鋼竜「魂入れ込んだのか………黒龍の子供の………」

健全に生まれてこなかった子を媒介に

黒鋼竜「そんなことが出来るのか?」

わからんな

黒鋼竜「帰りを待つか………」

とある帝国領内

黒龍の女王「持ってきたわよアルテミス。モンスターハンターの親玉。憎かったわー」

アルテミス「モゴモゴ」

ランプが大部屋を照らす

ぶよ
ぎゅちゅ

内臓の中に居るような赤い世界
血管が浮き、肉質が脈動する
その中心にお腹が膨らんだ女性が居る

黒龍の女王「ミスティア何処に投げ落とせばいい?」

ミスティアと言われた女性が顔を向ける。ふくよかな体。お腹の胎児を擦る。美人ではあるが………足が地面にくっついている

ミスティア「そこの炉」

くぱぁ

肉塊の地面に口が開く

アルテミス「んんんん!!」

黒龍の女王が暴れるそれを投げ入れる。中は………ミスティアの体の一部だ。魂の炉と言う胃袋。

アルテミス「ん!?」

口がアルテミスをくわえ吸い込む
泥々の液が流れ
うまそうに
食べる

ミスティア「あ………いい………糧」

中では………少しずつ千切って溶かしを繰り返してるだろう。壮絶な悲鳴が満たされる

ミスティア「これで………残った神はヘパイトス、アテネ、アレス、ゼウス、ポセイドン、アポロン、ヘラ」

黒龍の女王「太陽神は?」

ミスティア「食べちゃった」

黒龍の女王「へー」

ミスティア「ふふふ………さぁもっと多く食べてこの子を産まないと」

黒龍の女王「…………」

ミスティア「私のゼウスを」

ミスティア(ヘスティア)でした。

黒龍の女王「ゼウスに勝てるの?」

ヘスティア「うん、もっともっと犠牲、捧げればきっとゼウスを越える神が産まれる」

黒龍の女王「期待してるわ」

ヘスティア「うん、早く産まれるといいなー」

黒龍の女王(ゼウスなんて興味はないけど………倒せれば………支配を増やせる)

黒龍が神に取って変わる

旅行からの帰宅
皆が顔を見合わせる

火竜姉「よかった」だきぃ

エリ「お姉さん痛い痛い」

飛竜王「なんか僕より大きい………」

土魔法使い「昔のが可愛かったな………」

魔法戦士「!?」(ロリコンか!?)

フェリス「ふふふ」

エリ「うっ………」

飛竜王「ん?」

エリ「な、何でもない………うん」

土魔法使い「話がある。魔法戦士」

魔法戦士「フェリスに聞け。多分そっちが早い」

フェリス「なんでしょうか?」

土魔法使い「俺らに何が起きた?」

フェリス「ヘルカイトと飛竜王は去ってください」

ヘルカイト「何故?」

ドラゴンゾンビ「行きましょう。あなた」

ヘルカイト「わし………あなた言われる事はないような………」

ワーム「ほら行くぞい」

飛竜王「しょうがないなーまたあとで」

エリ「はい…………」

残ったのは
土魔法使い、黒龍となったエリちゃん、魔法戦士、火竜姉、黒鋼竜

疑問を答える

フェリス「羊皮紙の悪魔文字には対価で死を回避する条項が書いてます」

土魔法使い「な、なに!?」

黒鋼竜「すごいなそれは」

フェリス「凄くないですよ。対価が重いですし、穢れます」

土魔法使い「穢れ?」

フェリス「そうです。闇に傾倒します。穢れが多くなると肌は爛れ、血が吹き出しおぞましいものに成ります。スライムに。そして対価は」

土魔法使い「対価は?」ごくり

フェリス「お父さんお母さんのお名前は?」

土魔法使い「それは…………!?!?」

フェリス「何処まで忘れてるでしょうかねー」

土魔法使い「うぐ!?」

フェリス「エリちゃんも幼少期も生前の一部が欠落してるでしょうね………まぁ記憶を司っている魂に傷がついた結果です。ああ美味しい。死ぬよりましでしょ?」

土魔法使い「………そうなのか?」

フェリス「まぁ数日は魔力が回復しなかったりします。無理にしたら胃袋が血で溢れます。そして契約破棄は私の意思弟子か無理ですしーおすわり」

エリ「わん!……………!?」

土魔法使い「な!?」

フェリス「ねっ?」

フェリス「弟子なんて取ってませんしーまぁ解放してあげます」

魔法戦士「ん?契約破棄するのか?」

フェリス「契約はあなただけです。例え下僕の契約でも。嫌でしたら命令があれば引っ込みます」

魔法戦士「解放してやれ………可哀想だ」

フェリス「はーい、心臓お返ししますね」

ビリビリ

土魔法使い「んぐ!?」

エリ「げほ!?」

フェリス「そうそう言ってませんでしたね…………契約破棄すれば」

フェリス「死の痛みが返ってくることを………大丈夫。死にません!!分けて痛み感じるようにしたので………1月ほどね」

土魔法使い「うが………」

エリ「ひっ………心臓が痛い!!」

フェリス「独断の罰です。鎮痛剤でも打って1月裁かれてください」

魔法戦士「…………」

火竜姉「…………」

黒鋼竜「…………」

土魔法使い「うぐうう………鎮痛剤作り方わからん………ぞ………」

エリ「ひっぐ!!」

黒鋼竜「ほら鎮痛剤だ飲め」

フェリス「ある不死の英雄は毒の激痛から逃れるために死を選んだと聞いてますが………頑張ってくださいね。ワイバーンのお姉さん」

メイド長「御主人さまの御母様からです!!」

魔法戦士「ん?…………!?」

フェリス「!?」(覗き見したけどこれは!!)

魔法戦士「母さんが死んだだと!!」

手紙には経緯が乗っている

魔国領内で勇者と言うものと対峙し、丸い空間
内に二人で入ったあとその物が消えたときに負けたと言う
勇者はそのまま進撃中

こと細かく
書かれた手紙を読み終わったあと。
果たして死んだかどうかを確認しにいかなければならない
母さんはフェリスと同じ精霊のような存在だからだ
世界樹の精霊

魔法戦士「フェリス、魔方陣は非常にリスクが大きい。言うことはわかるな?」

フェリス「はい」

魔法戦士「3つ。母さんの生死確認。勇者らしきものの暗殺、西帝国の偵察。全権を任せる。早急に悪魔として見せつけてこい」

フェリス「はい、御主人さまの仰せのままに」

>>617
竜姉「ショタの男の子を拾ったぞ、どうしよう」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1430469796/l30)

このスレの主要人物こっちから引っ張ってきています。説明不足でした。

生前エリちゃん
誰かの黒龍
現在のエリちゃん
が混ざりあった魂で記憶も概念も混ざり
複雑で誰でもあった状態だったが
土魔法使いの嫁で概念が上書き固定出来るようになった。ので新人格になっている。

私は部屋から出たあと庭に飛竜王を呼びつける。

飛竜王「お仕事?」

フェリス「そうよ。場所は光のラインでもなんでも示すわ」

飛竜王「………緊急?」

フェリス「ええ、そうよ」

飛び上がり、飛竜王の背に乗る

フェリス「最速で行ってちょうだい」

飛竜王「振り落とされないようにね」

フェリス「ええ………」

じゃらじゃら
鎖で体を飛竜王と結ぶ
爆音と共に飛竜王が飛び上がった。


ガチャ

火竜姉「飛竜王は何処へ!!」

魔法戦士「世界樹」

火竜姉「なんで二人っきりで!!」

魔法戦士「仕方がない。速く投入出来る戦力だからだ。雑魚は引っ込んでないといけない」

火竜姉「むぐぅ」

黒鋼竜「雑魚とは聞き捨てならないな」

土魔法使いエリちゃんを看病している黒鋼竜がこちらを向く

魔法戦士「相手はめんどくさいんだよ勇者ってのは。誓い奴でドラゴンゾンビさんが近いな」

黒鋼竜「………めんどくさいな」

火竜姉「…………むぐ」

魔法戦士「それに………火竜姉を鍛えるように飛竜王に言われている」

黒鋼竜「ふん、人間風情かが?」

魔法戦士「火竜姉程度ならな」

火竜姉「………舐められたものね。精霊がいないと何も出来ない癖に」

魔法戦士「そうだな。まぁ外で実力を測ろうじゃないか」

魔法戦士「ささっとやってる間に………後はごみを掃除しようじゃないか」

黒鋼竜「ごみ?」

火竜姉「ごみとは?」

魔法戦士「まぁ見ていればわかるよ…………噂を流してもらえるかな?
酒場でねワームとヘルカイト、ドラゴンゾンビ、黒鋼竜さんに」

黒鋼竜「内容は?」

魔法戦士「風の精霊が不在中ってね」

空が裂ける
そう言い様しかないような爆音が静まる。

飛竜王「ここ?デカイ木があるね」

フェリス「世界樹ですよ。核兵器の残骸が基で魔法の基を作っている所です」

飛竜王「核兵器?」

フェリス「人を殺す為だけに作った物ですね」

すたっ

木を避けるように木々が避けている広間に降りる。

フェリス「お義母さま~」

飛竜王「お母さま?」

「ちっ…………」

飛竜王「舌打ち!?」

うっすらした女性が色濃くなり
口をへの字に曲げて現れる
魔法戦士の母親で世界樹の精霊。魔法戦士のヴォルカと言う名を持つ者

そして最近知ったが太陽神の後釜らしい事をアテネから聞いていた。

昔の話らしいが……………

世界樹精霊「なに?文句でも言いにきたの?あああああむかつくううううううう」

フェリス「まぁまぁ勇者程度に負けちゃったんですし」

世界樹「ああ!!お気に入りの体が!!!!くそくそ!!あの野郎!!」

フェリス「お、お義母さま!!落ち着いて‼復讐して参りますから‼」

世界樹の精霊「あら?なら任せるわ!!」

フェリス「情報下さい」

世界樹の精霊「いいわよ。教えてあげる」

世界樹の精霊「勇者は強くなっている。固有結界もつかうし、聖魔法も強いわ。体が蒸発するぐらいの熱量。衝撃。それを連発。そして異常な回復力で………じり貧だったわ。腕一本でも復活する。ゾンビみたいね」

フェリス「ふーむ。強化されただけですね………根本的解決はされてるんでしょうか?」

世界樹の精霊「わからないわ。まぁでも正攻法では無理よ」

フェリス「……………外道ならどうでしょうか?」

世界樹の精霊「ふふふ、いいわね。少し好きになったわよ少しだけ」

飛竜王「えっとこんにちは」

世界樹の精霊「あらーかわいい子。なにこの子?」

フェリス「勇者です」

世界樹の精霊「へー面白そうな事になりそうね」

フェリス「そうですね」

飛竜王「????」

フェリス「行きますよ………勇者を止めに」

魔法国都市郊外

飛竜王が作ったクレーターがある。
その場所で火竜姉と対峙する。

魔法戦士「手加減するからね。魔法使いで行くよ」

刀を置く

火竜姉「むぅ」

不満そうだ

魔法戦士「不満か………しょうがないよ。劣化フェリスと思ってくれればいい」

火竜姉「…………」(それって私は勝てないのでは?)

魔法戦士「まぁ空気奪って呼吸困難させればいいだけだかこれはなしだ」

火竜姉「…………」(勝てないです………)

魔法戦士「様は………空間を固定してっと………フレア!!!」

目の前に白く輝きが起きる
たった一瞬だけの現象

火竜姉「母さんの秘技!?」

魔法戦士「教えてあげるよ………火の魔法らしい魔法だからね。君なら応用も行けるだろう。術式はこの紙の通り………血族は魔方陣無しで行けるだろうね。それも狙った場所に」

火竜姉「………出来ないです」

魔法戦士「やれ、飛竜王の伝言」

火竜姉「う、うううう」

夕刻帰りの路地

火竜姉「ぜぇぜぇ」

魔法戦士「明日はもっと厳しいぞ」

火竜姉「は、はい………」(才能なのだろうな…………これは)

呪文の一文字一文字の魔力の入れかたなど細かな物が複雑怪奇なのだ。
精霊無くても強いかもしれない

魔法戦士「ごみを掃除しようじゃないか………」

火竜姉「??」

魔法使い「やぁ………ヴォルカさん」

広い路地
人払いが行われている
ここを通ることを知っての待ち伏せ

魔法戦士「名前は魔法戦士ですねー」

火竜姉「………」(どういう事?殺伐してる)

魔法使い「精霊は何処かな?」

魔法戦士「生憎いない。まぁ君はコロシアムで精霊にボコボコにされた魔法使いだったかな?」

魔法使い「…………そうだね」

後ろで路地のレンガと土が盛り上がる。ゴーレムが精製される

彼は昔、コロシアムでフェリスと戦った魔法使いだ。若さと精霊の私益数が多いため。有望株だった。

フェリスが手加減して勝つまでは

魔法戦士(横の建物に弓兵が4人。後ろにゴーレム。だが………若いから詰めが甘すぎる。同じ歳だが場数が少ないなこいつ)

エリート人生だから………こそ
知らないことが多い

暗殺する気があるなら黙ってやれ
余裕綽々で出てくるのは馬鹿のすることだ

魔法戦士「ああ、短い人生だったな」

魔法使い「懺悔なぞ要らない………何度もコケにしやがって‼」

風魔法で場所を把握
空間魔法と風の魔法で急所の場所の座標を出し狙う。ガードが甘い

魔法戦士「ヘルファイア」

ぼぅう

火の魔法で座標に着火

なにかが転げる音が建物から聞こえる。きっと体の内側から炎が吹き出しているだろう

魔法使い「ウィンディーネ!!サラマンダー!!」

魔法戦士「ヘルファイアボール」
右手の先から紫焔の玉が打ち出される。
魔法戦士「ウィンドアロー」
左手からは風の矢がそれに追いかけて触れる。

ぶわぁ!!

目の前から迫る精霊に向かって形を変える。
翼、尾が形成し鳥の形をとる。

魔法戦士「ヘルフェニックス!!」

ぐぉおおおおおおお!!

指向性を持つ鳥が精霊を飲み込む
飲み込み。精霊を啄む

ヘルフェニックス「きぃいいいいいぁあああああああ」

魔法使い「ひっ!?」

魔法戦士(精霊は力の塊。もっと大きな塊で流せば………巻き込める)

鳥が精霊を食い今度はその余剰魔力をゴーレムにの腹部にぶつける。

魔法戦士「フレア」

ヘルフェニックスが光を放ち大きく爆発し、爆炎を散らす。

ゴーレムが熔解しドロッとしたマグマになる。

魔法使い「ひっ!?矢を放て‼」

魔法戦士「もうしんでるよ」

ガシッ

魔法使いの胸ぐらを掴む。
魔法戦士「短い人生だったな」

火竜姉「待って下さい。もういいじゃありませんか?」

ぱっ

魔法戦士「そうか?」

火竜姉「そうです………無駄な殺生ですよ」

魔法戦士「優しいな」

魔法使い「はぁはぁ………この……野郎!!」

シュン!!

ざく

火竜姉「あっ!?魔法戦士!?」

俺の心臓に…………ナイフが刺さる

魔法戦士「痛いな………」

魔法使い「んな!?心臓に刺さっているはずじゃ‼」

魔法戦士「胸当てあるだろ?深くもっと深く刺さないとな」

ガシッ(頭を掴み)

しゅぼ

魔法使い「うがああああああ!?」

魔法戦士「すまない火力の調整が難しいんだ?なかなか焼けないかもな」

魔法使いを握った手から頭から焼く

肉が焼ける臭いが生まれる。

魔法戦士「あっ?死んだな」

しゅぼ

魔法使いの体が炎に包まれ………灰になる。

魔法戦士「恨みとか持ったのはこれだけかな?」

火竜姉「…………」

魔法戦士「すまない、嫌なもの見せたね。でもそうだね………うん」

魔法戦士「この国でもこれだからね…………」

火竜姉「何処でも一緒なんですね………生きて知恵があれば………争う」

魔法戦士「まぁ憎まれるなんて普通だしね。ただ………家柄が血気盛んだから………どうしようもないよね」

火竜姉「魔法戦士。あなたが目指す先は安息はないかもしれません。このままではいつまでも安息は…………」

魔法戦士「知ってる………だが休めない。僕は契約したんだ」


悪魔と

魔国

フェリス「びっちまおうー」

魔王「………」ぷるぷる

クレイモア「か、刀をおお納め下さい!?」

フェリス「ふぅーまぁいいです。謁見です謁見。ちゃちゃと済ませましょう」

魔王「ふん……勇者についてだろ?勇者についてはこの先の砦にいる。このまま直接来るだろう…………誰も止められない………」

フェリス「ざーこ」

魔王「…」ぷるぷる

クレイモア「フェリス殿!!黙ってください!!」

フェリス「まぁー相手をしてみるわ。少し試したいし………紹介。勇者の飛竜王です」

飛竜王「ちは、魔王さん」

魔王「勇者?この子が?前の勇者ではないのか?」

フェリス「風の精霊として任命したまでです。戦って頂くのはこの子」

飛竜王「乗り気がしない………逃げたいやる気がでない」

魔王「…………」

魔王「まぁ………その頑張れ!」

飛竜王「うん、頑張って逃げるよ。逃げたいよ」

魔王「可哀想だけど捕まった身では………」

飛竜王「…………魔王でも無理?」

魔王「無理かもしれない。悔しいですけど」

フェリス「大丈夫ですよ。見捨てませんし」

飛竜王「……………うん」(恐ろしいのは貴女です。はい)

宿屋

飛竜王「で、一緒に寝る理由はなに?」

フェリス「暖かいですー魔国は少し肌寒いですね。花が豊かですけど少し肌寒いのは仕方がないです。体調管理下手なので」すりすり

飛竜王「胸当たってる」

フェリス「気になりますか?女性には興味ないかと思ってました」

飛竜王「う…………実は………その」

フェリス「お姉さんに教えなさい」

飛竜王「……………強い女性が好きです」

フェリス「ふふふいい子いい子。取って食ったりしませんよー」(まぁ弟みたいなもんですし何故か)

ピキーン

火竜姉「飛竜王の貞操があぶない」

魔法戦士「………やりかねんかも」

火竜姉「どうしよう!」アセアセ

魔法戦士「とっとと強くなればいい。それだけだ」

火竜姉「簡単じゃない………でず」

魔王城より少し離れた場所
薄く雪が積もっている
魔王城は非常に寒い地域である
当たり前だ

勇者「あたたかい」

雪が溶けている場所
生暖かい風が流れる

勇者「剣を構えるか」ニィイイ

勇者「あいつがいるあいつがいる」

胸から力が込み上げていく
感覚が彼女を見つける
見えないがそこに居る

勇者「すぅエクス………カリバーーーー!!」

膨大な光の刃が地面を抉る
ただそれだけである

勇者「避けられた」

フェリス「余計厄介なものに変異してますね」

勇者「出てこい」

フェリス「貴方のお相手は私と」

飛竜王「こんにちは」

フェリス「私の勇者です」

飛竜王「魔王はやらせないよ」

勇者「そこを退いてください。消えてしまいますよ?」

飛竜王「退かない」

勇者「では………押し通るまで!!」

飛竜王「………」

数刻前

飛竜王「時間稼ぎ?」

フェリス「ええ、絶対勝てません。ゾンビ相手にしてるもんですよ」

飛竜王「じゃぁどうするの?」

フェリス「縛るかしてください任せます。その間にヘラと言う女神と戦います。負けたらごめんなさい。逃げてね」

飛竜王「むぅ………絶対勝つ。その意気で行かないと」

フェリス「初の相手ですわからないです」

勇者「ふん………子供だが魔族なんだろ」

ばさっ

飛竜王「そう、ワイバーンの人竜」

勇者「なら………倒しても問題ないな‼聖翼」

勇者の背に半透明な白い翼が生まれる
宙を飛ぶ。自分も飛ぶ。遅く遅く

勇者「空を飛ぼうが………勝てはしない!!」

飛竜王「…………やりずらいなー」

遅いのは

勇者「世界よ閉じろ!!」

飛竜王「な、なにこれ!?」

世界が色を失い
生まれ変わる

勇者「固有の世界」

灰色の空
暖色の土

何もない荒れ地

飛竜王(これが心象世界を具現し……閉じ込める業。逃がさないためや応用が効く代わりに魔力消費が激しいもの)

ただこの空は嫌いだ

勇者「逃がさないぞ………エクスカリバー!!」

飛竜王(時間稼ぎ出来そう………)

勇者が世界を閉じた所が眺められる場所
白い球体が浮いている。あの中に彼らは居る

そして

それを真空で遮断する

ヘラ「くっ!?また!!またなの!!また繋がりを切るの!!」

地面を蹴る

ヘラ「またなの!!またなの!!」

ヘラの髪が逆立つ

フェリス「ヒステリック高慢女って聞いてたけど………こんなのが聖と婚姻と女性の貞節を守るなんて信じられないわ。浮気野郎の奥さんだしそうかも知れないけど」

ヘラ「!?」

フェリス「ああ、はじめまして風の精霊フェリスです。お名前を覚えなくて結構です」

際どい胸空きの服を着たキリッとしたお姉さん
が私には悪魔のような不臭いとおばさんに見える

ヘラ「貴方があれを?貴方が私の愛する子を?許さないわ‼」

ぶわっ

魔力の奔流が始まる

フェリス「うっ………」(魔力の塊だけで………溶けそう。でも)

ヘラ「ふふふ………!?」

フェリス「ありがとうですの………私の世界へようこそ」

ヘラ「ど、どう言うこと!?!?」

フェリス「実は………あなたの見えている世界は私の心象世界だから」

ザクッ

ヘラ「へ?」

フェリス「紹介します。私の夫です。ゼウスより誠実ですよ」

ヘラの腹の中からミストルティンの槍が突き抜けている。

魔法戦士「……………」

ヘラ「な、なぜ?誰も居なかった………何故!?」

フェリス「心象世界を写す業ですが………私はこの世界以上に彼が私の心に在りすぎるんです。ええそして………暗殺は私と彼の得意分野です。さようなら」

ヘラ「や、槍が抜けない!?」

フェリス「あなた方………神で情報共有しないんですね………まぁお陰で風の女神、クロノス、ヘラはこの世に消えますね」

フェリス「さようなら………良かったですわ、ヒステリックで。良かったですわ、戦闘狂6感がなくて。良かったですわ、全く警戒心がなくて知識もなくて………心象世界は非常に脆いんですよ」

ヘラ「なっこの糞女!!」

フェリス「まーだ元気なんですね。まぁ………あと少しで吸収出来ます。さようなら」

世界を戻す。
魔法戦士が消える

フェリス「ああー夫に会いたい」

フェリス(ヘラの能力は付与が最強クラスですが本体が表へ出ない故に強くはなかった………心象世界は世界を歪ませる魔法。だから膨大な魔力が必要。対処は簡単………世界をもとに戻す力を与えればいい………嘘と真実では真実が勝つんですよ。それを知らないと言うことは努力はしていないっと言うことですね)

フェリス「さぁ………飛竜王拾いに!?」

ヘラ「別に他人だけ付与出来るとは言ってない」

フェリス「槍が抜けた!?」

ヘラ「ふふふ!さぁ創成の剣で作り替えてあげる。全てを」

フェリス「………神ですね」

荒野の世界

飛竜王「寂しい世界」

勇者「そうだね………寂しいだが………それでいい。正義を成すのに心はいらない」

飛竜王「ふーん」

きんっ!!

剣を尻尾でいなす

飛竜王「君がここまですさんだ理由は何?」

勇者「知ってどうする!!」

きんっきんっ

飛竜王「勇者の手本でも習おうかと」

勇者「笑わせる!!」

飛竜王「そう?だって目的がないように見えるし?」

勇者「目的がないように!?目的はある!!」

飛竜王「ふーん………」

勇者「俺は………仲間を殺された。交渉に向かう途中で襲われな!!」

飛竜王「交渉に?なんで?」

勇者「和平を結びに………無理なら強引にでも」

飛竜王「………ふーんで負けたと?」

勇者「そうだ………待ち伏せで話し合いもなく一方的に!!」

飛竜王「……………」

勇者「許さない!!」

飛竜王「…………」(荒れてるからこんな世界なんだ)

勇者「だが!!復讐が終わる!お前を倒し!緑髪を…………」

飛竜王「お前には無理だよ」

勇者「ん」

すたっ

飛竜王が地面に降りる

飛竜王「降りてこい」

すたっ

勇者「何を」

飛竜王「全力で来い‼そして僕は避けない。メノ目の前を見ない雑魚に僕は倒れない!!」

勇者「なんだと‼」

飛竜王「ふんっ僕は幼馴染みをこの手で殺した。でも負けない。勇者?お前は勇者でもない!!」

勇者「言わせておけば!!わかった!!潔く浄化してやる」

勇者が剣を振り上げる。僕も尻尾に魔力を貯める。

勇者「エクスカリバー!!!」
飛竜王「エクスカリバー!!!」

勇者の降り下ろされた剣から光の波が迫る
尻尾で凪ぎ払いを行い光の刃を生む。

飛竜王「エクスカリバークロス!!!」

凪ぎ払いが終わったあとサーマソルトを行い光の刃を追加し、2激目する。

1つ目2つ目が勇者の無尽蔵な光に飲まれる。

有限は無限に勝てない

気休めだった。一滴の水は海では飲まれるだけにしかならない

だが1秒でも稼げばいい
2秒ならもっといい

光の束が終息
誰も立っていない

勇者「ふん………」
ふわっ

勇者「風?」

ぶぉおおおおお

勇者「うっうぐ!?」

突風に体が押される
わかる消えていない!!
直撃したはず!!

何故後ろに立っている!!

飛竜王「理由教えてあげるよ」

じゃらじゃら

勇者「1度でダメなら‼」

飛竜王「君は僕が何なのか知らないよね」

勇者「エクスカリバー!!」

飛竜王「処刑者の腕輪」

きぃいいん!!

処刑者の腕輪が十字に光に包まれる
光の束が十字で威力が減り僕に当たる

少しだけ押される感じではあるがたてる

じゃらじゃら

勇者「な!何故!!」

飛竜王「だって僕は祝福してくれている。処刑者たちに、それに…………」

空に青空が広がる
世界が戻る

飛竜王「何も君みたいに恨んじゃいない。後悔もない。そして風のワイバーンだからこれもできる」

じゃらじゃら‼

飛竜王「エアーチェーン」

勇者「!?」

勇者の回りに緑色の鎖が幾重にもかさなり纏まり勇者を包む。大回りで配置したのを絞る

飛竜王「君は弱い。能力も、頭も、運も、技術も、そして心がとてつもなく弱い」

勇者「くっ………動け‼うごけえええ!!」

飛竜王「仲間は君の弱い頭で死に。弱い力で守れず。努力せず技術もなく助けられず。それを認められない心の弱さで自分を殺す。自然淘汰されて当然」

勇者「お前は俺の何がわかる‼」

飛竜王「わかるよ、勇ましくない者ってことくらいはね」

勇者「くっそおおお!!」

ぴきっ

飛竜王「無駄話終わり鎖が持たないから………君勇者失格。だから堕ちてどうぞ」

ざくっざくざくざく

勇者「ぐふっ!?」

緑の槍が心を突き抜ける
鉄の槍が勇者の四肢を地面に縫い付ける
無数の鉄の細く長い針が勇者を四方がら突き刺す

ヘラ「!?」

フェリス「砂鉄蒔いてて良かったですね。チェックメイト。縫い付け、針が幾重にも肉に入れば色々阻害され再生しようが動けないでしょ?再生しようが針は残るもの」

ヘラ「ゆ、勇者あああああああ!?」

飛竜王「何が勇者だ………一般人じゃ」

ヘラ「うわあああああ!!私の勇者が!!」

勇者「げぼっ」

フェリス「勇者さん。そうそうあなたのお仲間は神に止めを刺されたんですよ」

画面を写す。処刑される瞬間を。勇者の目がギョロと画面を見る。

フェリス「まぁその神は処罰しました私が。なので戦う理由はないですよー」

勇者「んんんああああああああ!!!」

ヘラ「勇者!?」

勇者が暴れる。口から血を吹き出しながら呪いの言葉を吐く。ヘラの背に勇者に刺さっていた槍を手元に引きよせ構える。槍が戦斧に変わる。

ヘラの足に無数の針が刺さり爪が現れる。
足と地面を縫い合わす

ヘラ「あっつうううう!?」

フェリス「では………」

戦斧をヘラの首に当てる
首が吹き飛ぶ。神なら死なない
だが………ミストルティンは吸収し殺す。
顔を魔法で押さえつけそこから戦斧から槍に変えたものを投げつけ………刺さる。

淡々と処刑を行った。

ヘラ「ああああああ」

顔を歪ませ叫ぶ。
呆気ない

フェリス「だから怠惰ですヘラ。でも安心してください私が貴女の変わりになりますよ」

飛竜王「………」

ヘラの力が宿り木に吸われる

勇者が身震いをする。
少しずつ
体が少しずつ削れ空気に溶け込む

勇者「…………はぁはぁ死ぬのか………うぐっ」

ヘラがいないために崩壊している

飛竜王「そうだね死ぬね…………」

淡々と
物事を見つめるような目で勇者が空を見る

フェリス「…………」

飛竜王「ふぅ…………死後の世界があるらしい。でも、転生が主らしいから」

地面に魔方陣を描く
白い魔方陣

飛竜王「おまじない。運が良ければ会えるかもしれないと思う。わかんないけど………次があれば勇ましくなってね」

飛竜王「すぅ………」

飛竜王が歌い出す
歌の言葉に魔力を乗せた
風に会わせて、青空が広がっていく

勇者「…………そうか…………やっぱり君が勇者に相応しいよ。間違いばっかの人生になっていしまったけど…………そうか転生があるのか………-」

歌が終わると同時に勇者が砂に
飛竜王「昇ってった。後は彼しだいだ」

フェリス「優しいですね」

飛竜王「一応は祝福されてるからね。死者に対して会話するし、成仏を進めるよ。で神様なんで負けちゃったの?」

フェリス「えーと力が強いとそれだけで勝てるので怠惰になって技術がないのですよ。勇者も同じ理由でしょう。技術もない神様が勇者に教えられないでしょう?戦いかた」

飛竜王「運が良ければ………」

フェリス「ええ、鍛冶の神か戦神にいればね………ヒステリック神ではね…………」

フェリス「では魔王に報告いきましょう」

飛竜王「うん」

フェリス「それから………帝国へ」

南帝国

黒龍の女王「はい」

どさっ

ヘスティア「あ、ヘラの入ってた肉体だ」

ばくぅ

ヘスティア「ゆっくり溶けてね」

黒龍の女王「………これでまた神は減った」

ヘスティア「そうだね………今度は私の子が全能の神に………」

黒龍の女王「ええ………そうね」(………そろそろ狩り時かしら?)

魔王「で、倒したと」

フェリス「ええ、きっと近くにいて勇者を見張ってると思ったからね。縁が切れてしまうから魔力の供給たたれて負けないように。負けてますけど。っと言うわけで!!婚姻の神に成りました!!あなたは一生独身」

魔王「そう…………そうですね………」

フェリス「…………このくそ一途のバカちん!!魔法戦士はやりませんから‼」

魔王「わかってますわ!!私より強い殿方でないとダメですし………」

フェリス「そこの飛竜王はどう?」

魔王「子供趣味はないかな?」

飛竜王「こ、こども…………」

フェリス「しょうがないね。では南帝国へ行きます」

魔王「…………気を付けてください。あそこは人間性が酷い集まりですから」

飛竜王「何処が?」

フェリス「拝金主義らしいですね」

魔王「お金持ちとそうでないのと差が顕著であり、嘘つくのが当たり前。騙されるのが悪いって言うのが……………国民性です。なんかくれくれ五月蝿いですし」

飛竜王「こじき?」

フェリス「そうですね乞食です」

飛竜王「いきたぅないいいいい」

南帝国上空

飛竜王「来てしまった…………」

眼下に都市が見える

それを観察する

フェリス「奴隷商がおおいですね」

フェリス「では…………潜り込みます」

ふわっ

飛竜王「僕は?」

フェリス「上空を旋回していてください…………ここの都市が終われば次の都市、そして首都とします」

飛竜王「うへー廻るの多いんだー」

フェリス「見ていくだけです見ていくだけ」

飛竜王「………やな予感するんだよなー」

フェリス「…………何かありますね予感するってことは」

飛竜王「当たって欲しくないのにね」

フェリス「……………待っててくださいお利口に………」

魔法国

魔法戦士「勇者を殺した兄貴」

王「そうか………妃よ………席を外してくれ」

意訳は人払いを
衛兵も皆
妃が衛兵の真似事をする。一応ハーピーの亞人腐っても魔物だ

妃「ええ…………」

少しかわいそうな目で見られる

人払いが終わる

王「すまない」

魔法戦士「ん?なにか?兄貴らしくない」

王「いや………お前らの活躍は知っている。だが日陰者になってしまっている。本来なら重役にでも…………」

魔法戦士「動きづらくなるからーいやだ。きにすんな!!兄貴は兄貴らしくいればいい!!母さんも元気らしいし」

王「そうか。だが………お前の活躍を快く思わないのもいる。この国居ずらくなる………いずれ」

魔法戦士「妃は優しいですがしょうがないですね」

王「ああ、反対されたが………そのうち国外退去だ。形式は魔国に嫁ぎにな。要は左遷だ」

魔法戦士「そうか………しょうがないね」

王「あと少しで直通の道ができる。すまんが友好のため………頼む」

魔法戦士「他がいやがってるんでしょうね………」

王「俺の妃みたいならいいんだが………魔王を知らないものが多くてな。まぁ亞人を嫁にするのは別に普通だから大丈夫だ…………俺の父親が手当たり次第だったからな………」

魔法戦士「わかった。納得した。じゃぁな兄貴またくる」

王「…………すまんな」

南帝国首都

フェリス「…………」

街中、そう至って人が商売しているが………一つ気掛かりなのがある

飲食店が廃れている
異常に

無いわけではない
旅行客程度の客しか入っていない
食料の商業もあまり盛んではない
生き物は食べて生きている

だが………
奴隷商がおおい。食の通商がほぼない
倉庫はあるが空っぽ。要は昔は必要だったが
今は必要ではない………

フェリス「…………異様ね」

街中を歩き廻る(精霊なので仕草だけ)
姿を隠す。

飛竜王「上空は異常はないけど。なんか臭気がスゴい」

フェリス「住人はゾンビでもないですしいったい?」

飛竜王「………至るとこ穴があるけど?」

フェリス「あとで覗いてみましょう。光が届く所まで………それより」

城の中で良く見た黒龍がいる………黙っておこう。事をしに来たわけではない。

穴に視線を写す
暗がりの中は…………

フェリス「!?!?」

フェリス「肉壁!?」
中は赤く脈を打つ肉の固まりで溢れていた
ただそれだけではなく
2メートル台の卵形の肉が何個もある
大きな肉の部屋だが
至るところの穴から光が差し込んでいる

どさっ

別の穴に奴隷が放り込まれた

奴隷「ひっ!?」

しゅるしゅるしゅる

奴隷「あ………あああああ!!!!」

奴隷が肉に囲まれる。顔だけ出た状態で肉に包まれる。気絶してるようだが………

フェリス「………」(昔の私なら発狂ものですね)

「だれか………助けて」

「あ、ああ………あ………」

「まま、まま……」

「あたたかい……………」

一人の肉を槍で切り崩す。
ドロッとした液が中から溢れる。中は………骨と内蔵が肉と繋がっている。何人も開けるが中には頭だけのもあった。

フェリス「…………」(ゆっくり一つになっている。卵形は一つになった姿か)

何をしているか………わかった気がする。力をためている。母体が吸収している。
ぱきっ!!
フェリス「………!?」

「ぎゃああああいたい!!いたい!!」

「ああああああ!!」

遠くの方で痛みで叫ぶ人たちがいる。

フェリス「同化の途中から痛覚が戻るの!?」

歪んでる!!非常に!!

ぴき

ぴきぴきぴき

「げほげほ………どこだ!!敵!!」

フェリス「??」

卵形が一つ裂け人が現れる。鋭利な爪で獲物を探す。人間だが人間じゃない。何故なら

外見だけで口の中は肉だけなのだ。肉塊が人の形をしているだけ!!

フェリス(市民は全員!!)

溶けて
肉になり
同化し
再構築された

南帝国は………もう

フェリス「…………もう少し調べてみましょう」

飛竜王「うーむ……臭い………人の魂が腐った臭い」(僕だけしかわからんだろうな………)

黒龍「ぐわあああああ!!」

飛竜王「黒龍!?」

黒龍「敵敵敵!!」

飛竜王「ワイバーンテイル!!」

ぶにっ!

飛竜王「!?」(鱗の下が柔らかい!!)

黒龍「ぐわあああ!!」

飛竜王「くっ!!効きが悪い」

大幅に距離を離し再度、攻撃。
離れ、接近し、至近距離でぶち当てる!!

飛竜王「ソニックバレット!!」

魔方陣の中を三角錐形のナイフが飛ぶ
黒龍のはらわたを裂き、突き抜け、衝撃波で千切る。

飛竜王「!?」(ただの肉の塊だ!?)

黒龍「があああ!!」

飛竜王「致命傷じゃない!?」

黒龍の体の継ぎ目から肉が糸状に形を変え襲かかり、それをソニックボイスで吹き飛ばす。
危険な臭いがする。

フェリス「飛竜王。首都から一人で逃げて!!」

飛竜王「そうする!!!」

旋回、首都から離脱する

場内

フェリス「………逃げましたか………捕まったら同化してしまうんですね………」

黒龍の女王「ええ………今の我が子みたいにね」

フェリス「で、今度の神は誰を殺せと?」

黒龍の女王「話が早いわね。戦神のときはありがとう。ここに居るのは炉の神ヘスティア。魂を融合炉の女よ」

フェリス「へー手の打ちようがないと」

黒龍の女王「………ふんっそんなことないわ」

フェリス「まぁいいでしょう。飛竜王が躍起にならないから停戦を」

黒龍の女王「ええ」

フェリス「にしても何故城の外でお話を?」

黒龍の女王「城も彼女の肉でできている。魂が結着すれば何だって同化するわ………地面も何もかも液体に触れるだけで」

フェリス「厄介ですね」

黒龍の女王「厄介よ………敵の手も借りたいほど」

フェリス「人間を支配するために?」

黒龍の女王「ええ、そうよ。全ての頂点に彼女や神は要らないわ。フェリス貴女も」

フェリス「そうですか目障りですか」

黒龍の女王「目障り。とにかく頂点に位置してるでしょう貴女は」

フェリス「そうでもないですけど………魔法戦士が上です」

黒龍の女王「そう?それなら邪魔しないでね覇道の先を」

フェリス「わかりましたよー」(この年増)

黒龍の女王「あら、うれしい」(この若年ビッチ)

フェリス「で、弱点は?」

黒龍の女王「火よ。水はふやけるだけですし、電気は通らない。切断打撃はあの通り。風なんて雑魚で無理よ。まぁ1都市をおとす気分じゃないと足の早い神も居るし………大変なのよ」

フェリス「ふーん、わかったわ………地下にも被害が?」(風は生物を一瞬で落とせるのにな)

黒龍の女王「何故?地下に?被害がでる?」

フェリス「地下に侵食してるかなって」

黒龍の女王「してるわ、部屋を増やすため。土を融合させてすべてを彼女の傘下に」

フェリス「世界征服」
黒龍の女王「本当にその通りだわ」
フェリス「ありがとう情報………これで」

始末の段取りを考えられる

フェリス(早く止めないと行けません)

首都から離れた上空

飛竜王「…………」

フェリス「ただいま」ふよ

飛竜王「何があったの?」

フェリス「肉壁………映像はあとで出力します」

飛竜王「………あれ一体なんだろう?」

フェリス「穢れた肉片………南帝国の人間が消える代わりに新しい人が生まれる」

フェリス「南帝国領土全部肉片へとかわってしまう。地下にも………星の危機ね」

飛竜王「やばい!!やばいじゃん!!」

フェリス「触れただけで同化します。細かく言うと液に触れたら終わりですね」

飛竜王「!?!?」

フェリス「ええ、ええ怖い怖い………だから」

戦争しましょう。
復讐者はほかにもいるんです。神に対して

屋敷

メイド長「ご主人様!!お客様が!!」

魔法戦士「ん………!?」

アレス「久しいな」

魔法戦士「…………何のようですか?」

アレス「金はここにある。足と………少し手伝ってほしい」

魔法戦士「そうか、わかった。急ぐんでしょう用意します」

アレス「…………ありがとう」

魔法戦士「………理由は聞きませんが場所だけは教えてください」

アレス「ああ………地獄の門を開けるため閉めてもらいたい」

魔法戦士「なんですかそれ!?」

アレス「俺らが封印した通り道さ………」

黒鋼竜「来たぞ」

アレス「では、行こう」

黒鋼竜「行き先を聞こうか?どうやっていく?」(こいつは強いな)

アレス「指示する。近くになれば封印を解く。で依頼はその封印を俺が入ったあと封じてくれ」

魔法戦士「なぜ?」

アレス「探し物がある……探し出さないと俺は前に進めないんだ…………風、物質の精霊マクスウィルに伝えてくれ。人形なのは知ってる。この性悪ってな………だが………お礼は多めにする」

魔法戦士「金は要らない………情報が欲しい」

アレス「ふむ………手強い敵だったわけか。道中までの間教えよう」

魔法戦士「では………庭に。たっぷり聞かせてもらおうか……いろいろな」

門へいく道中教えてもらったことは

神の能力とそして門についてだ
元々は攻めいるための門だったのだが閉じられたため封印を施したらしい
悪魔側が犠牲をだして閉じられた門を開ける
非常に悪魔はどっちなのかわからないほど酷いことをしたと言う。

場所は………魔国と人間界の境目
神しか入れない空間

空が歪みそのなかに飛び込み入る

大きくない門
精々ドラゴンがギリギリ入れる程度
空に飛んでいる石畳みに門だげが乗っている

アレス「位相ずらしてある。人にはみえない。入れない」

魔法戦士「そうですか………他にも?」

アレス「ある」

アレス「何処かに神の社がな」

魔法戦士「………確認方法は?」

アレス「空間の歪みでゆっくり探すしかない。移動する」

黒鋼竜「おりゃあああ!!開いたぞ」

扉が開く

かたっ

何かの亡骸が扉から現れる。綺麗な衣装だが亡骸は砂に

アレス「ハーデス………お前の装備は借りていこう。敵が憐れに思うのも、自己犠牲で扉を閉めたのも誇れ」

魔法戦士(おれの知らないことがあったのだろう)

アレス「では………さらばだ。戸締まり頼む」

ガチャドンッ

アレスが闇に消える

扉を閉める
彼には彼の考えがあるのだろう
きっと

彼女を探しに

黒鋼竜「女を探しにねぇ」

魔法戦士「それはこの世で一番重要さ…………嫁探しわな………力を手に入れるために」

黒鋼竜「…………そうなのかもなこの世界ではそっちの方が力を持つものが多い」

魔法戦士「ああ……では帰ろう。そろそろ帰ってきてる頃だ。精霊の化け物が」

黒鋼竜「違いない………くくく」

屋敷

フェリス「魔法戦士はお出かけですか?」

火竜姉「ええ」

フェリス「では魔法戦士が帰り次第………緊急会議を行いますよ全員集めてください」

火竜姉「いったい?」

飛竜王「黒龍の女王は後回しだ……世界の敵が生まれ落ちた。世界を侵食する」

フェリス「私も少し席を外します。今回は切り札を切っていきます。相手は」

南帝国の土地すべて彼女なのだから

空間を歪み
地下の世界に呼んで貰う
フェリス「お久しぶり」

姫上ナナ「お久ね。この婬魔に何のよう?」

フェリス「少し………恐ろしいものを」

コトッ
回収した肉を凍結し真空で維持していたものを手渡す。

フェリス「気を付けてね。融合するから何にでも」

姫上ナナ「これを何処で!?」

フェリス「地上に」

姫上ナナ「………見識に」

フェリス「それの消滅させるための方法を………あと」

空気の光を変異させ画面で写す。

フェリス「これを全て消す方法の作戦立案を」

姫上ナナ「地下世界は関係ないわ」

フェリス「見識みれば面白いわ。きをつけてね」

姫上ナナ「??」

数日後屋敷

話し合いっというよりも情報のまとめから数日後に姫上ナナが数人と共に現れた。何人かは防護服を着ている。

姫上ナナ「フェリス。来てあげたわよ」

フェリス「どうでしたか?」

姫上ナナ「3つほど研究所が虚空へと消したわ!!汚染されたから。一応は抗生薬はできたわよ」

フェリス「速いですね‼」

姫上ナナ「何人も感染して犠牲が出たからね。生き残った人の血で作ったわ」

姫上ナナ「で、事が重要事項のためこの世から消すことが決定したわ。芽は摘む」

フェリス「で、そちらの方は?」

総司令「我は陸海空軍総司令である」

姫上ナナ「軍の全権を持っているわ。私たちは直接は戦えない。だが最大限支援を約束しましょう」

総司令「我らの平和に尽力願いたい」

フェリス「こちらこそ………では作戦立案をして追って伝えますわ………製品カタログ頂戴」

姫上ナナ「ええ、わかりましたお任せしますが私も前戦へ出ます」

フェリス「わかりました」

姫上ナナ「撤収!!」

総司令「撤収だ……次の命令を待て」

姫上ナナ「では頼みます」

総司令「お任せあれ………ひいばあちゃん」

フェリス「やっぱ親族なんだ」

姫上ナナ「孫かっこいいでしょ‼夫に似てるのよ‼」

フェリス「はははは………親ばか」

フェリス(にしても…………命令を出す母体。弱点が城の中)
黒龍の女王が言っていた母体まで
いったいどうやって攻めるか近付くか

防御される前に



魔法戦士「そろそろか」

キィイイイイイイイイイイイイイン

膨大な風切りの音を撒き散らしながら飛ぶワイバーンが現れる

呼んだのだ。呼んだ方が早い

飛竜王「ん?」

飛竜王「おっと過ぎちゃった。戻れ、もどれ」

黒鋼竜「やはり最速ではあるな」

飛竜王「用は?」

魔法戦士「相談があるんだ………近くの町でも村でもいいから酒場にでもいこうや」

酒場

黒鋼竜「ふむ、弱気者悩みとは?」

飛竜王「悩みなのかー僕に解決できること?」

魔法戦士「まぁ解決は自分でできる。ただ心を見せて欲しい…………覗かせて欲しいか………」

黒鋼竜「除いてどうする?」

魔法戦士「自分がどうするべきかなにすするべきか………イメージが全くわかないんだ。胸はって今の自分は好きにはなれない」

黒鋼竜「」

黒鋼竜「弱き者らしい悩みだ。弱い者は自分とはどういったものかを見失いよく悩む」

魔法戦士「…………」

黒鋼竜「強ければ悩まない訳じゃないが自分とはでは悩まない何故なら自信があるからだ‼」

黒鋼竜「さしずめ目的がないのだろう。国を守る」

魔法戦士「いつか国を去るが………もう国を守るすべを皆が持ち始めてる。目が覚めたような………そうだね居場所がないとも言えるのか?」

黒鋼竜「お前がそれではあの強大な力は制御が効かないだろうに」

飛竜王「化け者だもんね」

魔法戦士「そうだね」

黒鋼竜「まぁしかし……悩むのは仕方がない。黒龍でも悩む。よくそれを見てきた………旧き竜は無視するだろう事も俺は見てきた。だから参考に言う。国ではなく自分自身の好きにする。そして強き者になれば自分自身とは何かがはっきりする。決闘する時の口上がある」

黒鋼竜「我は黒鋼竜‼弱き龍に仇なすものに、鉄槌を下すものなり!!とな…………」

飛竜王&魔法戦士「おおおおおカッコいい」

黒鋼竜「飛竜王お前も自分自身がどういったものか胸張っていえるだろう?」

飛竜王「うん」

黒鋼竜「お前こそ弱き者から強き者になった例だな。そういうことだ」

魔法戦士「そうか………そうなんだな!!わかった!!やれそうだ‼そう自由にな。はははは」

黒鋼竜「おもしろい話があるな………ヘルカイトの言い分では眼を見ればその者の心の強さがわかるとな。俺は少ししかわからんが強き者は火が見えるそうだ大小と。奥に秘めてるものが燻っている種火だそうだ。飛竜王は種火は大きく、今では火ではなく空が見える」

飛竜王「みえねぇ………」鏡ちらっ

黒鋼竜「長年の積み重ねだ。ドラゴンゾンビはハートが見えるらしくて怖いっていってたな」

魔法戦士「まぁ………ねっちこいですからねー」

黒鋼竜「ははは………ワームのじいちゃんはなんだったかな?なんか灰になってるいってたかな?まぁ頑張れってことだ」

魔法戦士「そうだな」

何か
目指してみようか………何か

「お兄さん私を買わないかしら?」

黒鋼竜「まにあって……!?」

飛竜王「!?」

魔法戦士「マジで‼神出鬼没だな!!フェリス!!」

フェリス「ははは………会いたくって一泊とまっていくのでしょう?その…………逢瀬いいですか?」

魔法戦士「ああ、いいけど久しぶりに」(??)

飛竜王「??」

黒鋼竜「若いな……俺も何処かで買おう。では飛竜王行くぞ。夫婦水入らずだ‼」

飛竜王「う、うん??????うーん???」


魔法国上空に大きな船が2つ。金属の船底に棒がなん本も地面に向いている。幾重にも重なった羽が回り空を飛んでいる。

魔法国では大きな騒動があったが………王は味方だ気にするなの一言で済む。

文献には飛空挺とし伝説の武器らしい

姫上ナナ「停泊、イカリをおろせ」

船長「イカリをおろせ」

船底についているイカリの4つが地面に向けて撃ち込まれる。鎖が地面と船を固定させる。

飛空挺甲板

フェリス「えらい恐ろしそうな物ね」

ブン(空間が歪み中から現れる)

姫川ナナ「ええ、船底の幾重の砲から精密射撃ができるガンシップよ。エンジンは核の神から何とか頼んで使えるようにした核エンジン。あんまり力がないから反重力で高度は保ち、概ね移動と電気を作る程度よ」

フェリス「2隻だけ?」

姫川ナナ「戦争する訳じゃない。2隻で十分整備の面で。作戦室に案内するわ」

フェリス「ええ」

作戦室で作戦内容を聞く

フェリス「ふむ………電撃戦ですか?」

姫上ナナ「ええ、問題は糞神の場所特定のため中に入る人が必要」

フェリス「座標をつかんだら」

姫上ナナ「貴方の英雄を最大威力でぶつける。あのクレーター作ったんでしょう?」

フェリス「なるほど………都市を」

姫上ナナ「そう………この世から消す。あの細胞ごと。削りに削ったあとに。特効薬はあるが免疫はできるまでにね。強制浄化の光魔法以外は手がない」

フェリス「わかりました、じゃぁ先人を決めますわ」

姫上ナナ「ええヨロシク‼あと………魔法戦士の母親にもヨロシクね」

フェリス「死ねばいいのに」

屋敷

魔法戦士「ただいま」

フェリス「お帰りな…………!?」

魔法戦士&黒鋼竜&飛竜王「!?」

フェリス「フフフ………はーはははは!!こんにちはフェリス」

フェリス「私が居る!!」

魔法戦士「どう言うこと!!」

フェリスが二人

片方は狼狽

片方は腕を組み、口元は笑う

フェリス「逢瀬………よかったわ………もう全身が立たなくぐらいに」

フェリス「!?」槍を構える。こっちが本物

姫上ナナ「ふふふふ………くくっだめ!!面白すぎ‼腹がよじれる!!!!」

フェリス「ど、どういうこと………もしかして‼私の体を!!」

姫上ナナ「まぁ魂入れればいいみたいだからね………まぁ何人かハイジン化したけども!!」

フェリス「悪魔!!人でなし!!」

姫上ナナ「悪魔ですぅううう!!ははははは。すごい!!あなたが驚くの久しぶりに見た!!」

姫上ナナ「で、新しいからだはどう?ヴォルカさん」

隣のフェリスの髪色が緑から赤にそして青最後はまばゆい白になる。燃えそうなぐらい

ヴォルカ「最高!!嫌いな女でしたが!!今は許せますわ‼」

フェリス「私が許しませんわ‼」

魔法戦士「母さんだったか……いや体は複製か……なんで体出来るか気にしかったけどさー」

フェリス「ちっ」

ヴォルカ「名前も新しくしましょう‼何がいいです?魔法戦士魔法戦士~」

フェリス「離れろ!母親でしょう‼」

ヴォルカ「母親?今は新しいからだですわ‼新しい命ですわ‼ねぇねぇ」

魔法戦士「焔の木ユグドラシルでいいんじゃないか?まぁあと二人とも五月蝿い」

ユグドラシル「はーい黙りまーす」

フェリス「うぐぐぐ」

魔法戦士「正妻はお前だ安心しろ」

フェリス「は、はい」

魔法戦士「じゃぁちょっと思いついたから少し母親………じゃないなもう。体は死んだか……」

ユグドラシル「………」(何か申し訳なるわ)

魔法戦士「ちと手伝ってもらう………まぁ簡単だ。それにもう俺の母さんは死んだようだ。とっとと次に切り替えてくわ」

ユグドラシル「………」

フェリス「やーいやーい」

ユグドラシル「ふぁいあ」

フェリス「あっつ!あつ!!」

魔法戦士「やめんか‼まったく」

飛竜王「それより帝国どうするのか決めようよ?」

魔法戦士「本当にな」

フェリス「はぁ………わかりました!変な事も…………いやもう許さないわ‼逢瀬ですって‼」

魔法戦士「都市で決着つきまでやってろ」

ユグドラシル「ええ!!いいわ決着つくまで!!」

魔法戦士「ただし……競技はオセロなじゃ姫上さん話を聞かせてください」

フェリス「負けませんわ‼」

ユグドラシル「ええ!!」

姫上ナナ「わ、わかり、、、ましたわ」プルプル(腹がよじれるwwww)

作戦内容は戦力を見て決定される
威力上昇させるための構成や
得意なことをさせるために
練られた作戦であるが

先陣を行くのは

俺になる。
ユグドラシル精霊の契約をすませた。
焼肉はまともな肉でやりたいもんだ

屋敷を二人で出る

魔法戦士「母親とは呼ばないぞ。核兵器の精霊ユグドラシル」

ユグドラシル「少しは慕っても………」

魔法戦士「ふん………そうだなー嘘ついて逢瀬をさせるのは少し幻滅する」

ユグドラシル「…………ごめんなさい」

魔法戦士「まぁいいよ、その分はたらいてもらうよ母さん」

ユグドラシル「!!」

魔法戦士「これが最後だ………俺は」

ユグドラシル「?」(何か何か変わろうとしてる)

すべてが………息子が

魔法戦士「…………」にぃ (弱き者か……そうだな弱い)

だったら強い自分を描け……なれ……

遠くで彼を見守る

フェリス「…………」

魔法戦士「」にぃ

フェリス「!?」

目が合う

そして笑う
口元を緩め

フェリス「………はぁはぁ」

ドキドキする。胸騒ぎがする。

私の愛する人が
何故か独り占めできなくなる気がする

フェリス「………」(手を考えなければ)

きっと

手遅れなる

準備期間

やることをやらなければ

ワーム「ワシは何を?」

姫上ナナ「ヘスティア以外の神が出向いたときに食ってください地面から」

ワーム「ふむ」

姫上ナナ「貴方も危ないですあの細胞は体が大きければ特に」

ワーム「天敵かの?」

姫上ナナ「ええ………待機していてください都市の近くで」

ワーム「わかったわい」

飛空挺

「おろせ‼」

ジャラジャラジャラ

どんっ

「もっと丁寧に扱え‼」

「燃料は入ってない!!大丈夫だ‼」

「それでもだ‼」

姫上ナナ「どう?」

「ええ、何機作りますか?」

姫上ナナ「3機、接続する竜連れてくるわ」

「速度は?」

姫上ナナ「音速をこえればいい。出来る?」

「大気圏まで行けますぜ‼」

作るものはミサイルだ
だが弾頭は

竜である

ドラゴンゾンビ
ヘルカイト
火竜

兵器の訓練をしなくては
制御も教えなくては

一月で行けなくてはならない時間が惜しい

大丈夫そう、大丈夫なはずだ。

酒場

ヘルカイト「…………」

ドラゴンゾンビ「どうしたのです?」

ヘルカイト「胸騒ぎはする」

ドラゴンゾンビ「止まった心臓が熱いです。今日こそ抱いてください」

ヘルカイト「………落ち着け。そうじゃない………魔法戦士を見ていたが何かが変わろうとしてる。目を見ればよかった」

ドラゴンゾンビ「…………」

ヘルカイト「気のせいだそう………気のせいだ」

ドラゴンゾンビ「仇ななぞ無ければ大丈夫」

ヘルカイト「ああ………ああ」

少し考える


飛竜王は勇者となった

なら

魔法戦士は何になる?

そういえば何にもなっていない

そう感じる

無個性だったからこそ

ヘルカイト「…………」

わからない

ヘルカイト「抱いてやろう………少し考えるのをやめたい」

ドラゴンゾンビ「店長!!酒場の一室貸してくださいな‼シーツ汚しますのでシーツだいつけてください‼」

ヘルカイト「…………」

いよいよ魔法戦士が一皮剥けるか
人間にしてはとんでもなく強いんだけどね

魔国
時間があるため帝国の前による
よるのも簡単だ

一回時空で飛んできている
あのときはまだしっかりした魔法もなかったが
今は

魔王「魔法戦士!?」

この通り一度いった所なら
見たところなら
座標があれば

時空魔法が使える

魔法戦士「元気かい?」

ユグドラシル「お久しぶりね魔王。ヴォルカですよー」

魔法戦士「母さんは黙っとれ………やっぱ母さんって言うわ無理だ」

魔王「な、なんのようだ?」

魔法戦士「いやいや決闘を申し込もうかなと………どれだけ強くなったか確認のためにね」

座標があれば飛べる
空気を伝って見ればどこへだって行ける

だから

魔王「!?」

背後にだって立てる

魔法戦士「全力でやらないか?1対1として。母さんは宿屋へ」

ユグドラシル「えっ!一人で!!私が精霊として」

魔法戦士「いらない」

クレイモア「魔王さま族がしん………にゅう?」

魔王「人払いをお願い………死ぬわ」

魔法戦士「どうも」

>>788
精霊
味方に引っ張られ強くなっただけで
しかも無個性だった主人公だけど
やっと
らしくなる


魔王「どうして?こんなことを?」

魔法戦士「気が変わった………魔法国との友好のためそして俺の自信が何処まで………飛竜王みたいに好奇心が生まれてね。まぁ見てみろ」

ぶわっ

魔王「!?」ぞくっ!

魔法戦士「運がいい。お前は初めて俺と戦える相手だ。さぁゲームを始めよじゃないか‼」

魔王「!」

刀を抜き、魔法戦士の強刃を耐える
いつ抜いた?いつ踏み込んだ?
空間を飛んだ!?

切り払う………そして

殺す勢いで3つの剣筋をなぞる

燕は1回では避け、2回でもしなやかに避ける。
故に3回同時に切らなければ捉えることはできない

魔王「燕返し!!」

魔法戦士「外れだ。一ヶ所に何度も空を切るのは何故だ?」

魔王「!?」(逃げられた!?)

魔法戦士「技が来るのはわかってるのにおいおいその場に止まることはない」

魔法戦士が刀を納める。
両腕に焔の揺らめきが起きる。

魔王「…………」カチャ

魔法戦士「お前は最強の戦士だ。しかし」

魔法戦士「最強の戦士は一般の魔法使いに負ける逸話があるんだぞ」
ドゴオオオオオオン
第6感
魔王「!?」
空間が弾けた

そう目の前に焔が

魔法戦士「あれを避けるか」

魔王「………」刀を納める

魔王の周りに魔方陣が陣をはる
フェリスの幾重の矢
火と矢が混じり槍となり圧する。

縮地

魔王「居合い!!」

一瞬で距離をつめ、切る概念を叩きつける。
が空を切る

魔法戦士「…………空気を掴むことはできまい」

魔王「時空魔法を完成させたのですか‼」

魔法戦士「ああ…………あいつがずっと働いてくれてる間にな!!あいつの弱点は………持っているが風の延長と悪魔の魔法しか扱えれない。特化してるために他がない」
魔王「………」

魔王「…………固有の世界」

ぐるん

世界が暗転し、草原へ
そして

魔王「剣よ!!」

ザザザザザ!!

空から無数に大地に剣や武器が刺さる。立てかけられる。

彼女の1対1を目的意識による世界に彼女の持つ全ての武器を使える能力による世界
武器を変え
柔軟に戦う戦場
魔法は使えない

武だけのせかい

魔法戦士「ほう………神に負けてから一層強固になったのか………リセット出来ないぐらいにこの瞬間だけは神になったわけか……この世界の」

チャキ

魔王「魔法戦士………今の貴方はおかしい………危ないです………」

魔法戦士「手加減しなくていい。殺す気で来い………」

魔王「ええ………望みなら」
ツヴァイハンターを掴み構える

魔王「………魔法は使えない状態でどうやって戦うんです?」(何故だ………何故か……背筋が冷える!!)

魔法戦士「千冊の本を読破した魔法使いは強力な魔法使いになる。千冊の本を暗記した魔法使いは狂気の魔法使いになる…………いったい俺はどっちだろうな。フェリスの頭の図書は便利だったよ」

ぶわっ………
魔法戦士の足元から
魔力が込み上げる

がきん!!

ツヴァイハンターが手から弾ける

魔王「!?」(魔法!?)



魔法戦士「魔王よ、お前はお前の自信の力で滅びるのだ‼」


魔法戦士「」

ツヴァイハンターが魔法戦士の手に

ぴきん!

魔王「結界!?武器が持てない」

魔法戦士がゆっくりゆっくり歩いてくる

ぐっ!

魔王「居合い」

キッン!!

魔王「!?」

地面に刺さった剣が刀の鞘を叩く
気がそれた瞬間ツヴァイハンターが真っ直ぐ飛んできている。
それをよけ。
居合いの構えが………


魔王「刀がない!?」

魔法戦士「…………」しゅっ
魔王「なっ!?」
刀で服を切られる。胸を押さえ、はだけるのを防ぐ。
魔王「ぐほっげほほ!?」
首を捕まれる

ぶわん

ばさっ

魔王(ここは!!)

首を捕まれ叩きつけられたっと思ったが背中が柔らかい。目の前に見える物は魔法戦士と………毎日みる天蓋付きのベットの天蓋

魔法戦士「いい部屋にすんでいるな。ベットも大きく墜ちることはないだろう」

魔王「空間を飛ん………んんんん!?!?」

魔法戦士「これで二回目だな………だか今回は」


「2回目処ですまない」

屋敷

フェリス「!?」

姫上ナナ「どうしましたか?」

フェリス「羊皮紙!!」

契約の羊皮紙を出す。
魔法戦士の名前が燃え尽きている。
裏切りか死か、いいやこれは

フェリス「真名!?」

姫上ナナ「どれどれ…………!?」

フェリス「魔法戦士が浮気した?いいやでもこれは…………何!?」

姫上ナナ「………次会ったら」

別人かも知れませんね

魔王の寝室

魔王「は、はなせ!!」

魔法戦士「離さない。大人しく抱かれろ負けたんだ。従うものだ」

魔王「くぅ……違う………違う」

魔法戦士「ふむ………なるほど。こうもっとロマンな事を考えていたんだな。残念だが却下だ。頭を覗けるなら」

魔王「や!!やめろ!!………覗くな!!」

魔法戦士「操ることも出来る。さぁ………愛してるのなら………自分から」

魔王「……はい……魔法戦士………沢山沢山……汚してください」(違う!?私はそんな事思ってない!!そんな………そんな!!)

魔法戦士「では」

魔王「あっ…」(やりたくないやりたくない………こんな襲われるみたいな事じゃない………じゃないのに)

愛おしいのはなぜ?

作戦遂行日

魔法戦士「魔王……あれが南帝国だ」

魔王「至って普通に見えます」

ユグドラシル「肉の塊なにが信じられない」

魔法戦士「まぁそうだが………それも今日までだ。更地にする」

魔王「魔法戦士………変わりましたね………勇ましく」

魔法戦士「勇者に勇気を頂いた。ならやるまでだ。二人とも突破口を作る…………準備はいいな」

都市の郊外から攻撃を加え陽動にする。陽動ですめばいいがな。

魔法戦士「ヘスティアよ。魂をもてあそんだ罪の精算に来たぞ」

作戦内容は
魔法戦士は陽動

ドラゴンは中心部襲撃

中心部まで貫通部ができたら
空気を伝ってヘスティアの座標を割り出し

最大威力で叩き潰す手筈

これを一瞬で行い
反撃の余地を持たせない作戦だ

それの先方は

都市で暴れる

魔法戦士「母上、魔王………俺は手を出さん」

ユグドラシル「しかし………そこで立っていても………的に」

魔王「そうです‼危ないです‼」

魔法戦士「だったら、お前らが全力で守ればいいたったそれだけのこと。問題はない」

魔王「お、横暴な」

ユグドラシル「………いいわよ」

魔王「しかし」

魔法戦士「さぁ………集まってきたぞ」

ぞろぞろ
人が集まる。そして一斉に剣を抜く

「倒せ‼敵襲だー」

「家族を守れー」

魔法戦士「もう………別のなにかになっているのに悲しい生き物だな。家族はいないだろうに」

魔王が刀を構え近付く者は切り払う

母は下級の魔法をぶつける

ぶしゃぁぁ!

魔王「なっ!?血が緑??」
触れたものが
融合する

魔王「!!!」

魔法戦士「世話の焼ける」

魔王の前に力場を作り上げ液体を弾く

魔法戦士「お遊びは終わりだ。魔王下がれ、母は隣へ」

魔王が後ろに飛び背中に隠れる
母は隣へ

魔法戦士「ヴォルカの名において」

ユグドラシル「魔力の世界を統べるものなり」

魔力が高まり、ついでに自分に周りに障壁を作った。自爆してしまうのを防ぐ

魔法戦士「フレア!!」

ユグドラシル「ニュークリアス!!」

城の真ん中から膨大な熱が生まれ全てを焼き燃やし衝撃を放つ。

ユグドラシルが使うは核分裂に伴う熱爆発
俺が扱うは魔力による一瞬だけのプラズマ

それを時間差で帝国を焼く
帝国の一部が壌土とかす

魔法戦士「上出来だ」

ユグドラシル「まぁまぁね次は10分後に撃てそうだわ」

魔王「す、すごい………すべて………黒に」

すべて蒸発した

魔法国
都市外で物々しいものが並べてある
白く長く太い
鉄の塊だが
それがなんなのか俺らはわからない

それを背中にくっつける

ヘルカイト「これを着けたら。飛竜王を越えることが?」

ドラゴンゾンビ「時間制限と一瞬だけのらしいです」

フェリス「ええ」

火竜「大丈夫かなー」

姫神ナナ「では………ブースター点火!!」

筒の最後尾から火が出る

姫神ナナ「ご武運を!!発射!!」

ドゴオオオオオオオン

爆発音が響きドラゴンが勢いよく飛んでいく
ミサイルっという旧式の武器が彼らを押し上げる

姫神ナナ「では………船にいきましょうか私は空間を捻らせて追いかけます」

先行した船に………

南帝国

ヘルカイト「あばばばばあいつのせかいすげー」

ドラゴンゾンビ「背中が!?気味悪!!」

火竜「おえええええ」

フェリス「付きます。セーフティー解除」

ドラゴンが外れる

そしてミサイルが建物に突っ込む

ドンッドンッドンッ

爆発し城に大穴を作る
肉壁が修復

フェリス「修復される前に‼全力で叩き込んで」

ヘルカイト「任せろ!!ヘルブレス!!」
火の光線が肉を削り深く深く突き抜ける
ドラゴンゾンビ「アシッドブレス!!」
酸の水球が肉の修復を妨げ
火竜「ファイアーブレス!!」
火球が穴を開けてヘルカイトの手伝いをする。
フェリス「数万のアローショット!!」
風の矢を城に浴びせる
抉れとにかく

ヘスティア「………」

「お困りのようだね」

ヘスティア「一人一人が強すぎる」

「じゃぁ………僕が何とかしよう」

ヘスティア「お願い………お腹の子あと少し」

「わかった……先ずは………」

ヘスティア「火の魔法が嫌い。すべてなくなってしまう」

「わかった………最速で仕留めよう」


都市内部
焦げ臭い中で刀が弾ける

きいぃいいいいん

魔王「くっ!?魔法戦士大丈夫か!?」

魔法戦士「来るの知ってたから大丈夫だ。神速のヘルメス」

ヘルメス「おっと、僕の名前をご存じでしたか。通りで防がれたわけですね‼」

ユグドラシル「なにかしら用は?」

ヘルメス「もちろんヘスティアの邪魔はさせない。上空は竜モドキでどうとでもできる」

魔法戦士「そうか………初めての神殺しと行こう」

ヘルメス「消えるのはあなたたちだ」

魔法戦士「そうか」

ヘルメス「この速度ついてはこれまい!!」

魔法戦士「…………」

しゅんっ

マントが切れ
ちぎれ飛ぶ
見えない。そう視認できない速さだ
だがその速さを持った違う生き物を知っている

魔法戦士「魔王前へ」
魔王「…………」
ヘルメス(いったいどうするつもりだ………いや………何故俺の攻撃が弾かれる!?俺以外は世界が止まっているぐらい遅いのに)

すでに数千の攻撃を加えている
が手応えがない
魔法戦士「ヘルメスよ引け決め手がない」
ヘルメス「…………それはどうかな」(首筋いただい)

きぃん

チャキ

ヘルメス「あがああ」体が下半身がない!?

魔法戦士「神速の神よ!!お前の足はもうないぞ!!」

ヘルメス「なぜ!!なぜ!!神である俺が体が!!」

魔王「ふぅ………なんか雑念が一つ余計に……………うん…………」さすさす

魔法戦士「冥土へいけない者よ………俺が冥土を教えてやろう」

手に火が現れ、形を作る。

魔法戦士「地獄の苦痛を」

火を落とす
神の上へ
薪に火をくべるように

勢いよく燃え上がる
悲鳴も火の勢いに消され、周りに熱を伝えた

魔法戦士「神はよく燃える。返るぞ城へ」

魔王「まだ戦っております‼」

魔法戦士「他にすることがある。部族のナンバーワンを呼べ………」

魔王「な、なにを?」

ユグドラシル「改革、あなたがサボったつけを」

魔王「いやしかし‼トップは言うことを聞かない!!」

魔法戦士「ふん……だから魔王お前は」


優しすぎるんだ

上空

フェリス「触手と竜は防ぎますが………くっ」(魔法戦士が帰っていく!!どこへいくの!?)

魔法戦士が女を連れて返る

ヘルメスっという神をあっさり倒した彼

なんで私に!!一切声をかけないの!!

ヘルカイト「空いた!!」

フェリス「!?」(考えるのはあとにしましょう‼)

地下の深くにお腹の大きな肉に繋がった女が

ヘスティア「………!?」

フェリス「絶空!!」



飛竜王が構えている。

黒鋼竜「その槍を刺すのか?」

飛竜王「槍は神を。あとは肉片を浄化する」

フェリス「位置はここ」

耳元に精霊の声が聞こえた

黒鋼竜「いくぞ!!グラビティ!!」

飛竜王が重くなる
そして
真空上のパイプが生まれる

あとは

飛竜王「あの!!流れ星のように‼」

真空の中に飛び込み

星となる

黒鋼竜の重力球に包まれた飛竜王が真空の空間を通る。魔法陣を通るたび加速し、重量が増える。
摩擦もなく距離減衰もなく光の翼が明滅する。

そして打ち出すはミストルティン槍

飛竜王(ソニックバレット!!)

先行し目標を

フェリス「退避!!衝撃波でズタズタになるから逃げるわよ‼」

ヘルカイト「なにが?」

フェリス「飛竜王が落ちてくる」

ヘルカイト「全力で逃げろ!!!!!」

フェリス「都市を包み!!衝撃を内包する」

あのときよりも

あの技よりも

一段上へ

そうそれはまるで

外からは小さな線が城に刺さる

中の城は槍が回転し抉りながら地下を目指す。

道を作り………神に刺さるために突き進む

加速し、うち出された威力が減りながらも膨大な余波を撒き散らし、城を内側から吹き飛ばす。

そして

十字の光の束が表れ同じ軌跡を通る

目に移った瞬間に城が吹き飛んだ

ミスティア「!?」

膨大なプレッシャーを感じ見上げる。
目の前に槍が生まれ
つき抜け

頭に尾を打ち付けられる。
その死の刹那を感じとる。
考える余地なく打ち込まれる。

飛竜王「グラビティメテオエクスカリバー!!」

城が光に当たり爆発する。

槍で城が弾け。光に当たったところから消えうせ。最後に膨大な重量に押し付けられたように叩きつけられたと思えば城から光の壁が表れ、地面を上空にあげながら光に包まれる。
地面が抉れ抉れ………上空に上がったものは全て塵になっている。

全て

余波が終わり地面が叩きつけられたが…………

跡形もなく

都市がすべて深いクレーターに沈んだ

すべて塵になった
強制的に魂はも消え
あるのは衝撃で追い出された空気だけが帰って来るだけである。

都市が

なにもかも跡形もなく

消えた

火竜「隕石?」

フェリス「いいえ………少し強かったかしら?」

ドラゴンゾンビ「飛竜王は生きてるのか?」

火竜「!?」

フェリス「中心で寝ていますね」

火竜「飛竜王!!」

飛竜王「……………」

クレーターの中心で気絶している

火竜「飛竜王!?」

フェリス「少し回復まで待ってあげてください………そして私は魔法戦士を追いかけます‼」

火竜「えっと」

ヘルカイト「屋敷に帰るぞ‼背中に乗せろ」

ドラゴンゾンビ「………ふにゃふにゃしてますね。これは…………骨もバラバラです生きてるのが不思議なぐらい」

ばさっ

黒鋼竜「隕石でも落ちたのかって威力だな………耐えられる気がしない。飛竜王はやはりボロボロか生きてるだけ救いだな」

火竜「帰りましょう。とにかく作戦はうまく行ったようです」

一同が頷く
ぼこっ

ワーム「やぁ」

一同「!?」

ワーム「迎えに来たワイ。背に乗ればええユックリ帰るぞい。踏み潰すの気を付けながらの」

ヘルカイト「気が利くな少し疲れてたところだ」

ドラゴンゾンビ「では言葉に甘えて」

ワームの背中に乗る。
1町1都市並みに大きい故に楽々全てを乗せて行ける。

問題は一つ解決した。



魔法戦士「次はゼウスか………ポセイドンアポロンは…………ポセイドンは始末されている。アポロンはもう神を降りたようだな」

魔王「!?」

びゅん
空間を移動

姫上ナナ「私が来ることがなぜわかったんです?」

魔法戦士「対価で教えてやろう」

姫上ナナ「対価で?立場をわかってるのかしら?」

魔法戦士「気まぐれで来られただけでその言いぐさないな」

姫上ナナ「…………いいでしょう対価は?」

魔法戦士言葉に出したらダメだ。このメモ帳で、聞かれでもしたら終わる」

姫上ナナ「……ふむ。じゃぁおしえてくださいな」

魔法戦士「教えよう。これは言葉に乗せていい。それに………防ぐ方法を編み出せていないからな。天敵だろうなあいつにとって」

それが誰を指すか……言わなくてもわかる

先入した

あまり深く視界をとれない

何故なら相手も風使いだからだ

フェリス「自分がいかに面倒なのかわかるわ」

相手が同じなら………私と同じことができると考える

一方的に契約切れる悪魔の契約だったのと
精霊の契約も切ったのも悪手になるとは

しかも悪魔の契約破棄した瞬間心臓が止まっている

死んだ筈

フェリス「………仮死状態か、それ以外か」

とにかく最悪である

会議室

魔法戦士「お集まりいただいてありがとうございました」

魔王「会議を始めたいと思います」

会議室が異様な空気に満ちている。何故なら
敵対同士もいるからだ
エルフ、ダークエルフ、オーク、オーガ………色々の種が集まっている。オークでもダークオーク等の分裂種もありなんとも。共通点は

部族長はほぼいない
エルフ、ダークエルフ以外は

オーク「………何故我々を選んだ」

魔王「部族長は頭が堅い協調性がない………なかよくやれと無視するからだ」

魔法戦士「そうだ」

オーガ「ふん、その前に………そこの人間はなんだ?」

魔王「私の御主人様だ」

魔法戦士「はじめまして」

一同「!?」

魔王「負けたから………従う」

魔法戦士「簡単だな」

オーガ「人間風情が?神の力でも………」

エルフ「邪な力は感じない」

オーク「なるほど………人間、しかし俺らが認めないと魔王には………」

魔法戦士「魔王程度興味はない」

魔王「魔王は私だ。だが支配者は彼だ。全員従え」

ダークエルフ「…………従えないと言えば?」

魔法戦士「部族が生きるか死ぬかだ………まぁ従えばそれなりの物を用意しよう…………例えば魔王が保存してる武器庫にある物を一人1本この場で渡そう」

エルフ「な、なに!?」

オーク「何故!?」

魔法戦士「それをもって魔王に忠義を示し、部族を纏め他部族との友好、または不可侵を結べ。ルールを破れば皆でそれを打ち倒す。細かなルールをここで決めるぞ」

オーク「…………」

オーガ「俺はお前が倒したと思えん………従え………」

魔法戦士「では、次のオーガを用意しよう…………我が絶対な支配者だと教えたあとにな」

オーガ「口だけは………」

魔法戦士「背中がら空きだぞ」

オーガ「!?」魔法戦士「首太くて切れにくそうだ」

オーガ「…………なるほど。なるほど」

エルフ「その力があれば族長を消すことも」

魔法戦士「察しのとおりだが族長を打ち倒すのはお前らが目の前で派を唱え倒せ。1月でまたここへ戻ってこい。以上だ」

魔王「では、武器庫に案内をする。一生の伴侶だよく選べ………金を用意した。1月で結果を出さない場合この国から消えてもらう」

オーガ「横暴だが………」

エルフ「私たちは忠義を示す」

ダークエルフ「同じく」

オーク「横暴だ!!兵もない!!誰がついてきてくれるか!!俺にそんな………才は」

魔王「じゃぁ作れ」

オーガ「そうだ…………作れ‼」

オーク「力を」

魔王「武器庫で見会うものを見つければいいそして言え!!我は魔王が認めし者と!!」

オーク「…………」

魔法戦士「期待している。思っていただろう?いがみ合う不毛さを」

オーク「………………」

魔王「解散」

オークの集落

オーク「我に従っていただきたい」

オーク族長「ふん!!こわっぱ!!ワシに刃向かうか!!」

じゃら………
大きな鉄球を引っ張る
棒から鎖がのびた武器そのさきに黒鋼がついている。そして名器ゆえの力もある

オーク「我は魔王が認めしもの。オーガと和平を結ぶ」

オーク族長「ふん!!ばかは休み休み言え!!」

オーク「大真面目だ。変わるんだ俺らは………恨んでばかりではダメだ‼押し通す!!」

オークの族長がハンマーを出し振るう
それいなす………喧嘩をはじめた。

魔王城一室

魔法戦士(侵入してるが時間をかけて調べてるな………バレバレだぞフェリスよ)

魔王「今日はどうされますか?魔法戦士………それともネファリウスと申せばよろしいですか?」

魔法戦士「好きにしろ、それよりもクレイモア」

クレイモア「はっ!!何か?」

魔法戦士「魔王の代理を頼む。魔王は療養だ」

クレイモア「な、なぜ?」

魔法戦士「魔王、最近稽古はおかしいだろ」

魔王「はい………精神統一が雑念のためにできないのです」

魔法戦士「その位置は?」

魔王がお腹の辺りを指す。

魔王「べ、べつに!!やったから雑念が増えた訳じゃないぞ!!妄想してないぞ‼」

魔法戦士「行為を妄想してるように聞こえるが………違うだろうな」

クレイモア「………その辺りは………メイドよ‼医者を!?」

クレイモア「魔王代理として使命を全うします」

魔法戦士「よろしい」

クレイモア「そして……………ネファリウスさまありがとうございました」

魔法戦士「………罪滅ぼしだ」

魔王「???????」

魔法戦士「………すまんな魔王………」

魔王「??」

寝室

魔法戦士が寝ている

フェリス(近付いたが)

話しかける勇気がない

捨てられていないが

捨てられていないが

こんど

フェリス(私の力でてにいれて………奪い返せれば………)

きっと

そうきっと

槍を構える

魔法戦士「ん………なんだ来たか」

フェリス「教えてください何故………こっちに来たのか…………」

魔法戦士「いずれわかる。いずれ………眠い…………Zzzz」

フェリス「!?」

槍を突きつけられているのに寝るなんて
おかしい
魔法戦士らしくない

フェリス「ぐっ起きてください‼」

魔法戦士「うるさい。お前は屋敷を出るな絶対。命令だ」

ぎゅん!!

フェリス「ちょっと!?まっ………」

きゅん

魔法戦士「さぁ1パーセントを引けるか引けないか………一人だった場合1だが………」

フェリスを屋敷に飛ばした
さぁ始まりだな………始まった

寝室

魔王「私は大丈夫だ………寝なくても」

クレイモア「いいえ!気を付けてください」

魔王「だからなんなのだ?」

クレイモア「もう、一人の体ではないです」

魔王「ん?それは………」

クレイモア「ご懐妊おめでとうございます。医者が魔法で確認とりましたゆえ」

魔王「………そ………そうか………」さす

さすさすさす

魔王「そうか…そうか……なんだ。ごめんなさいね………雑念なんていちゃって。でも……ありがとう」


「私のもとに来てくれて」


クレイモア「…………」

ガチャ

魔王「魔法戦士知ってたのだな」

魔法戦士「行きなり来てそれか………ああ。母さんもしってる。それに望むことも知っていた」

魔王「………魔法戦士の子なんて夢かと思ってました。好きじゃない愛せないと言われて」さすさす
魔法戦士「愛せない訳じゃないが……いや、なんでもない。すまんが愛を渡せそうにない」

魔王「もう………貰いました。大切にします。ねぇ頑張って大きくなってね」さすさす

魔法戦士(その子は背負ってもらう役割があるんだ。だから魔法で孕ませたんだ。全うしてもらうぞ)

魔法戦士「………さぁゼウスの準備でもするか」

魔王「いったいどこで知識を?」

魔法戦士「空間魔法の頂点だ………あとは考えろ」

魔王「は、はい………お父さんってかっこいいねー」お腹さすさす

魔法戦士「…………」

屋敷

ヘルカイト「なに?俺らが学校の指揮官を?」

ドラゴンゾンビ「校長ですか?私は教頭?」

兵士「はい!!建設してある旧校舎で是非ともと」

ヘルカイト「帰れ……」

兵士「しかし………すでに生徒が………」

ヘルカイト「めんどくさい」

飛竜王「生徒つれてきたぞー」

「校長先生?」

飛竜王「そそ」

ヘルカイト「………お前はいったい何を」

飛竜王「僕にとって先生だったからいいんじゃない?それに………」

「先生!!僕強くなりたいです‼」

飛竜王「ねぇ?」

校舎の大競技場
ドラゴンもらくらくなので

ヘルカイト「我がここの責任者!!ヘルカイトなり!!」

「「「わぁ!!!!本物だ‼」」」

ヘルカイト「生易しい学校ではない事を身に染みて教えてやる!!では入学式を始める」

ドラゴンゾンビ「では教師の自己紹介から」

………
…………
……………


飛竜王「子供に弱いんだから………ヘルカイト兄貴は………」

自分達の居場所をつくってもらった

この案の元がきな臭い

魔法戦士の立案である

飛竜王「屋敷に姉さん泣きながらずっと引きこもってる…………なんだろうな」

飛竜王「…………よし」

ガチャン

フェリス「!?」

飛竜王「窓ガラス割れちゃったけど問題ないね」

フェリス「え、ええ………」

目元が赤い、太陽の光が窓から差し込む
カーテンも千切った
部屋が布まみれ

飛竜王「少しは風をいれた方がいい。風の精霊らしくないよ」

フェリス「そう………ですね…………」

飛竜王「……………」(大分弱々しい)

飛竜王「何があったの?」

フェリス「す、………すて………られ…………」

飛竜王「?」

フェリス「魔法戦士が………魔法戦士が………家にいろって」

飛竜王「?」

フェリス「ずっと………ずっとここに」

飛竜王(これはもう………捨てられた仔犬?)

フェリス「…………」

窓の外で竜化そして尻尾で巻き取る

飛竜王「よっと」フェリス「!?」

ばさぁ!!

飛竜王「おらよっと!!」

フェリス「あっ!?ダメ屋敷外に‼」

飛竜王「はい手遅れ。もう命令違反」

フェリス「うぅううう」

飛竜王「どうする?謝るの?」

フェリス「え、ええ………帰って黙っていれば………うん」

飛竜王「ねぇ………なんでそんなに命令に忠実に守ろうとするの?」

フェリス「そ、それは………そうすれば………私を見てくれるから………」

飛竜王「もう見てないね」

フェリス「………」

そっと部屋に戻す

飛竜王「なんかわかんないけど。僕は嫌だなー屋敷にとどまるの…………それに」
飛竜王「会いたい人が居るなら全力で会いに行くもんだよ………僕はもういないけどね」
フェリス「………………」
飛竜王「じゃっ旅いってくるよ………少し気になるから‼」びゅん

王の間

魔王「この内容を全てやれと申しますか?」

魔法戦士「やれるだけな時間をかけて」

魔王「ええ………民主主義ですか」

魔法戦士「まぁな……資本主義とも言うな。お前らは競うのがすきみたいだからな」

クレイモア「客人です」

魔法戦士「ああ、待ってたぞ」

アレス「ふん………大層な身分になったもんだな魔法戦士」

魔法戦士「そりゃそうさ………オーバーロードになったからな。お探しにものは?」

アレス「………おい」

すぅ

アレスの首にまきつくように少女の精霊が現れる

幽霊のようだがシャドウ………闇の精霊へと昇華させたのだろう。よく見つけたものだ

アレス「魔法使いとはなかなか良いものだ………繋がりがある。でだ………また頼みがある」

魔法戦士「こちらこそ頼みがあるが………数日待ってくれ」

アレス「何を?」

魔法戦士「エルダードラゴンの死骸が沢山見つかっている。金と銀の竜も」

アレス「…………」

魔法戦士「覇王はこの世に二人はいらない」

アレス「手伝おう。俺も奴には何かしらある」

魔法戦士「そうか……では」


帝国に逆襲をかける

帝国

世界が動く

ゼウスのみとなった

新しき世界が生まれる
支配者の決める戦いが
神の居ない戦いが

黒竜の女王「幾多の影武者が旧支配者を始末した。帝国、都市連合、南帝国は我の物」

フフフフフ

エルダードラゴンも腑抜けが多くなった
裏切りも………金で雇える。薬で雇える。欲が身を滅ぼす。

黒竜「母上!!」

黒竜の女王「なに?」

黒竜「魔国と停戦を!!魔国が逆襲するそうです‼

黒竜の女王「ふん!雑魚が集まった所で最上位に敵うはずもない。私が出る幕でもない」

黒竜「それがネファリウスと言う新しき支配者が魔国を平定しようとしておるようです」

黒竜の女王「わかった。貴方の言う通りに和平案受け入れるわ。面倒ごとねそして交渉してみましょう不干渉を」

黒竜の女王「…………魔法国とも和平ね」

黒竜「ええ」

黒竜の女王「今は国力を貯め備えよう………両方を喰えるように」

黒竜「は!!」

王の間

飛竜王「魔法戦士に謁見を」

ぶんっ

魔法戦士「背後にいるぞ。なにようだ?」

飛竜王「…………えっと風の噂でエルダードラゴン死んでるって聞いて」

魔法戦士「ふん、黒龍以下だからなしょうがない」

飛竜王「あと…何を狙ってるの?」

魔法戦士「名を遺す」

飛竜王「暴君で?」

魔法戦士「決めるのは次の世代だ。まぁささっと神を消してからだな」

飛竜王「……………」(目が……)

飛竜王「僕もついてくよ。話を聞かせて」

魔法戦士「では………行こうか。神の社に」

飛竜王「何処にあるの?」

アレス「ある場所は………この上だよ」

飛竜王「!?」

魔法戦士「飛竜王連れていけ………お前も見るべきだ」

歪んだ神を

魔法戦士「そういえば数ヵ月何をしてたんだ?」

飛竜王「エルダードラゴンの供養」

アレス「お前も物好きだな」

魔法戦士「神が言うか?」

アレス「そんなもん捨てた。見えたぞ………あれが神ゼウスの………社だ」

神殿らしきものが
岩の上?浮いた大陸にある

そして翼が這えた人間が空を飛び
槍、弓、剣
鎧もまちまち

魔法戦士「兵がいるのか」

アレス「ゼウスだけの兵だがな」

飛竜王「どうする?」

魔法戦士「突っ込め援護する」

アレス「ああ、シャドウ」

黒い霧が俺らを包む

……………

しゅん

霧が裂け剣が突き抜ける
そのあとに飛竜王が突き進む

どんっ
どん

ゼウス「…………なんだ」

天使「不埒な者が」

ゼウス「そうか」

天使「どうしましょうか?」

ゼウス「拒絶せよ」

天使「はっ!!」

飛竜王「ウィンドショット!!」

風の刃が天使の羽を削いでいく

飛竜王「うおりゃあああああ」

天使で道がないなら
作ればいい

飛竜王「ソニックウェーブ!!」

飛竜王が加速し爆音と共に天使を吹き飛ばす

ぎゅううううううん
結界

飛竜王「ガアアアアオオオオオオン!」

咆哮をあげ結界を腕でねじきらす
結果、人が入れるあなができ2人程入っていった。

飛竜王(あとは)

魔法戦士「飛竜王………暇なら全てやってしまっても構わんぞ」

飛竜王「じゃぁ…………遊んどくよ。帰ったらは狙いを全て教えてね」

魔法戦士「ああ全部な」

屋敷の窓

フェリス「…………」

数ヵ月空だけを見ていた
鳥と会話したりして噂を聞き
世の中が戦乱になる事を予見する

フェリス「…………」

魔法戦士は戦乱の前に魔国を平定してしまったらしいことそして

黒龍女王「フェリスでしたっけ?」

窓の縁に腰をかける黒龍が一人空から降りる

フェリス「ええ………なにようで?」

黒龍「魔法戦士を止めてくださいませんか?和平案が通らないのですが?」

フェリス「影武者も大変ですね。残念ですが私は関与してません」

黒龍「……………そう」

バサッ

フェリス「…………………ふぅ……よっこりゃしょ」

エルダードラゴンは学校に縛りついている

フェリス「鎧でも磨きますか」

最後になるでしょうから

アレス「…………魔法戦士、俺はあいつには幻滅し。考えも気に入らなくなったから戦うが………お前はいったい何を望む?」

魔法戦士「望みは名を遺す。後は待っている」

アレス「ん?」

魔法戦士「きっと来るからな」

天使を焼き殺しながら進む

アレス「………フェリスという女神か」

魔法戦士「他に誰か?」

アレス「ふん、ここだ」

神座
光に包まれし場所

アレス「汚れた光だな‼」

「拒絶」

ふん

アレス「がぁああああ!!!」

ゼウス「この世界にお前は要らない」

アレスが後方に吹き飛びながら
浜辺の砂のように消える

魔法戦士「…………」

一瞬世界の主に拒絶されたのだ

ゼウス「お前も我が世界にはじゃまだ。楽しかったがなお前の周りの戦いは」

魔法戦士「そうか」

ゼウス「ではではお前をこの世界から拒絶しよう」

光で見えなかったが
筋肉粒々とした好青年が右手をかざす
背中にある光は全て羽らしい

ゼウス「そろそろ俺が出る時期か………」

魔法戦士「絶対神。世界はお前の物ではないことをネファリウスが教えてやろう」

手に白い火の塊を産み出す。フレアの種火

ゼウス「ふんお前を!!」

がんっ!!

甲高い音が部屋に響く

光で見えなかったが
筋肉粒々とした好青年が右手をかざす
背中にある光は全て羽らしい

ゼウス「そろそろ俺が出る時期か………」

魔法戦士「絶対神。世界はお前の物ではないことをネファリウスが教えてやろう」

手に白い火の塊を産み出す。フレアの種火

ゼウス「ふんお前を!!」

がんっ!!

甲高い音が部屋に響く

右手に構えた3っつに割れた小さい槍のような何かで

黒い影の攻撃を押さえている

ゼウス「…………誰だ?」

魔法戦士「アレス」

ゼウス「消えたはずでは!!…………そしてそれは!!」

魔法戦士「死を選定する武器」

しゅ

後方に影が去る

形は湾曲した剣であり
ハーデスの持ち物だ
そう

シャドウ「………ハーデスさまお姿を」

ハーデス「アレスの名を捨てた!!俺は冥王になり………お前が拒絶する全てを等しく受け入れようぞ‼」

ゼウス「アレス!!落ちるとこまて落ちたな‼冥王では私には勝てない!!」

槍が投げられる
雷となりハーデスの心を貫く

ハーデス「ゼウス!!俺はお前の後ろだぁああああ‼」

ゼウス「!?」

きぃんん

シャドウ「少し痛いです」

刺さった影が溶ける

ゼウス「ふん拒絶!!」

ハーデスが吹き飛ばされる

ハーデス「くそ!!まだだ!!投げやりは投げさせない!!」

魔法戦士「援護するよ」

火を移動させる。

それもゼウスの目の前に

瞬間閃光で全てを照らす
ダメージはない。ゼウスには通らないだろう
それでいい。魔方陣が一瞬で組上がる
空気、炎それを組み上げ仕上げる

ゼウス「魔法戦士お前を先に!!」

ハーデス「こっちを見やがれ‼」

魔法戦士「空間固定」

ゼウス「!?」

ハーデス「!?」

魔法戦士「援護すると言った」

ゼウス「くっ動きが鈍い‼しかし全知の俺に攻撃は効かない!!」

ハーデス「それでも切り続ける!!」

ゼウス「ははははは効かない……効か!?」

ゼウスの体が削れる

ハーデス「もっとだ!いけるいける!!お前を倒せる!!」

ゼウス「何をしたあああああああ‼魔法戦士!!」

魔法戦士「魔法戦士ではない。オーバーロード。ネファリウスだゼウス」

ハーデス「ゼウスお前の身勝手な世界は要らない!!」

ゼウス「何故!!効く!!何故‼俺が押される!!」

ハーデス「拒絶しかしてなかった者が!!受け入れられた者に勝てる訳がないだろう!!」

魔法戦士「そうだ神よ‼高慢が過ぎたな‼運命弄れず何が神か!!」

ゼウス「お前もしや‼!」

ハーデス「相手は俺だ!!シャドウ!!」

シャドウがハーデスの背中に立ち
剣を握るハーデスの腕に小さい手で包む

ハーデス「おおおおおお!!俺は小さい物を拾おう!!おまえに拒絶されたものを拾おう!!誰も手を差しのばさない者にこそ‼」

ゼウス「!」

ゼウスの槍ごと防いだ上から袈裟掛けに剣が通る

真っ二つになったゼウスが形が取れず崩れ
膨大な魔力となる

ゼウス「お、お、おおおお!!」

魔力が玉の形をとる

ゼウス「許さん‼許さん‼!この場所ごと消し飛ばしてやる!!…………ケシトバシテ………」

ゼウスが消える
残ったのは
爆発寸前の力の権化

魔法戦士「芸がない」

じゃらじゃら

魔法戦士「ウィンドチェーン!!」

緑の魔力で出来た鎖を球体をグルグル巻きにし引っ掻ける場所を設置

魔法戦士「飛竜王!!」

ぎゅるるるるるん、どごんっ

飛竜王「ガアアアアオオオオオオン」

咆哮と共に壁を壊し、鎖を引っ掻けた。
そのまま反対側に壁を抜く

じゃらじゃらじゃらじゃらキィイイイン
ドゴンッ

球体が鎖に引きずられ、壁をぶち抜き空に飛んでいく

飛竜王がぐんぐん上がっていき
旋回。ピンっと張った所の鎖が外れ、飛竜王よりも空に打ち上げる。

飛竜王「エクスカリバークロス!!」

飛竜王の尻尾で十字の聖なる衝撃をしたから加え、もっともっと天高くあげた

球体の時間起爆で炸裂し衝撃波が廻りに放たれる。

だがそこは空

ハーデス「…………最後のすかしっぺも意味がない物になったか」

魔法戦士「わかっていたことだ………この社はお前が頂くといい」

ハーデス「聞かせてくれ………何故………ゼウスを阻害できた?」

魔法戦士「飛竜王が帰ってきてからだな」

天使が逃げ惑う
そのなかにワイバーンの姿が

飛竜王「お待たせ。芸がないね」

魔法戦士「そうだな」

ハーデス「では聞かせてもらおう。胸がスッキリしない…………勝てるのは難しいと思っていたからな」

魔法戦士「難しいでしたね。でも勝てるのは必然」

ハーデス「?」

飛竜王「何でわかるの?」

魔法戦士「俺の名を」

飛竜王「支配者ネファリウス?」

ハーデス「わからんぞ??」

魔法戦士「そうだな………まぁ得意な魔法は火と風…………そして空間魔法。風精霊が嫌いとする魔法も扱える。そして俺は空間魔法を極めた」

ハーデス「……………極めた?瞬間転移する能力じゃないのか?」

魔法戦士「空間と空間を交換するのも出来るが。それよりも俺は空間を支配する力を手にいれた」

飛竜王「空間を支配?」

ハーデス「もしや‼ゼウスが弱ったのは!!」

魔法戦士「空間魔法だ。火はダミーだ空間魔法であることを気付かせないために」

ハーデス「しかし………空間を支配して勝てる相手では」

魔法戦士「そうだ。だが必然的に勝てる」

飛竜王「それがわからん」

魔法戦士「ふぅ………空間とは?」

飛竜王「空気?風?」

魔法戦士「そう………」

ハーデス「ま、まて。空間の内包してるものは何だ‼それが答えか!!しかし………内包してるものは何がわからんぞ」

魔法戦士「空間とはこの部屋にある全て、そう全てだ‼」

飛竜王「それって」

魔法戦士「空間のなかに空気風があるから操れる。火や水も………生き物意外は操れるが………物質意外も空間にはある。時間そして運命」

飛竜王「!?」

ハーデス「運命を操れる!?」

魔法戦士「一部屋分しか操れないが、運命を見ることが出来る。幾重にも選択により生まれる予定の運命が。しかし決まったらそれは覆せない絶対なものだがな…………そこに持っていくことが出来たなら」

飛竜王「」ご、ごく

ハーデス「人間が神を越えたか」

魔法戦士「俺らが勝てる運命を選べばいい。それ意外は消してしまうんだ。ゼウスの場合はゼウスが勝てる運命を消してしまえばいい。幾重にも別れる道筋を固定化するんだ」

ハーデス「化け物」

魔法戦士「そう、支配者ネファリウスはいかなるものも支配する。これでわかったろ」

飛竜王「その力があれば名前なんてすぐに残せるじゃん」

魔法戦士「ああ、しかしな………俺が先陣きって仕切る必要もない。隠居するよていなんだ。いらない」

ハーデス「隠居だと!?」

魔法戦士「ゼウスはいなくなった。黒龍も討つ。あとは神のいない世界を新しい主が生まれる。俺がいたらおれがそれになってしまう」

飛竜王「隠居ってどこに?」

魔法戦士「古き世界の住人にでもなるさ………新しい世界が出来る。魔法国には首輪のついたエルダードラゴンもいる。安心して旅たてる」

ハーデス「冥界はどうだ?馴染むと思うぞ」

魔法戦士「いや………もう宛があるんだ」

ハーデス「そうか…………」

飛竜王「首輪………!?学校!!」

魔法戦士「そうだな」

飛竜王「は、謀ったな!!兄貴ノリノリだし!!」

魔法戦士「これが校章だ。ヘルカイトの紋章」

金属の盾を模した手のひらサイズを手渡す

飛竜王「!」ぴくんっ

魔法戦士「渡してくれ」

飛竜王「…………わ、わかったよ」(やっべ。これカッコいい)

ハーデスの来歴

負けによる精神の拷問

苦悩、そして決断歩き出し

愛する女の子の魂を探しに一人冥界へ

ハーデスの亡骸から拝借し、古今奮闘。赤い糸を手繰り寄せ見つける。ゼウスの高慢等考え方が気に食わなくなる。ドタバタの末冥界の一領主になる。

今ここ

主人公ですわ………

魔法戦士「まぁここまで強くないと………風の女神には勝てないからな………最後の仕上げとしようか」

飛竜王「あーあ校長になったりしたら………もうそこから動けないのにヘルカイト兄貴は………」

ハーデス「黒龍は任せていいか?魔法国と魔国に貿易がしたいので仕事しようと思うぞ」

魔法戦士「任せてくれ」

ハーデス「頼んだぞ。俺は俺の持てる範囲で………小さき者共と歩むつもりだ。ああアテネへパイ糞野郎にも挨拶いくか」

魔法戦士「では帰ろう。貿易は魔王に取り次いでくれ」

ハーデス「そうだな」

帝国領

黒龍「フェリス殿がお見栄です」

フェリス「こんにちは」

黒龍の女王「よく来たわね」

フェリス「ええ」

黒龍の女王「で、魔法戦士をどうにかしてくれるのかしら?」

フェリス「戦うことはするわ。勝てる保証はない」

黒龍の女王「……………」

フェリス「せいぜい余生を」

黒龍「無礼な!!」

フェリス「では、待たせてね………魔法戦士を」

フェリス「…………待つ必要なかったわね」

ガラスが吹き飛び
飛竜王が転がり込む、そのあとに
魔法戦士が窓から入ってくる

魔法戦士「豪快にやったな」

飛竜王「豪快に痛い」

黒龍の女王「なぜ!?」

魔法戦士「お前はいったい何を見てきたんだ?爪が甘いぞ。外の黒龍の配置は意味がないというのに」

飛竜王の速度に敵う相手がいないのに
守りようがないだろう
飛竜王が全力でここまで突っ込めば
外は木偶の坊である

黒龍の女王「ちっ」

反対の窓から逃げる
勘が鋭い

飛竜王「僕が行く。因縁も恨みもないけど約束だからね」

魔法戦士「任せる。じゃぁおれは」

フェリス「構えろ支配者!」

魔法戦士「フェリスよネファリウスだ。風はすべて私の支配下だぞ」

フェリス「ウィンドショット!!」

魔法戦士「ウィンドショット!!」

背後に現れる複数の魔方陣から風の矢が放たれる。幾重にも幾重にも矢がぶつかり合い。部屋を削っていく。

魔法戦士「屋敷から出るなといっておっただろう?」

フェリス「さぁー?知りませんわ。私は私ですもの」

魔法戦士「そうか」ニィ

フェリス「少しは!!話してくれても!!よかったでしょおおお!!」

きんっ

槍をいなす

魔法戦士「やっぱお前も俺も剣術、槍術は上手い程度だな」

フェリス「他に最強位の魔法があるでしょう‼」

魔法戦士「そうだな。4つのうち最強は」

フェリス&魔法戦士「風の魔法!!」

上空

黒龍の女王「フェリスが押さえてくれる間にゴミ掃除でもしましょうか?」

飛竜王「ふん………ゴミじゃないもん。エルダードラゴンって弱いよね」

黒龍の女王「強いのは手当たり次第危険因子で処罰したわ………残念ながらヘルカイトやその取り巻きが魔法国へ逃げたことだったわ」

飛竜王「ふーん………ウィンドショット!!」

黒龍の女王「ふん!!」びゅん

黒龍の女王が消えた。
現れる先は飛竜王の真後ろ

飛竜王「サマーソルトプレス!!」

海老反り回転後尻尾で黒龍を叩きつけた

黒龍の女王「ぐ!?」(なぜ!!わかった!!)

飛竜王「あー言う通りだったわけか魔法戦士の」

黒龍の女王「!?」

飛竜王「空間魔法」

黒龍の女王「やはり殺しとくべきでしたか。魔法戦士も貴方も!!空間を固定化!!」

飛竜王の位置を固定化し
動きを止めてから殺る
空間を消滅させて

黒龍の女王「空間消滅!!」

どごっ

黒龍の女王「げほ!!」

どごっ
ばきっ

黒龍の女王「ぐふっ!?」

体がボコボコに撃ち込まれたようにひしゃげる
翼も穴が開き
地面に落ちる
都市郊外へ

黒龍の女王「何が何があった!?」

上空では同じように黒龍が落ちる
風の魔法で

数刻前

魔法戦士「黒龍の女王は空間魔法を使う。その情報がある。あとは俺が痕跡見つけてしまった。空間移動のな」

飛竜王「うげっ……勝てない。てか何故それだけ強いなら使えばいいのに」

魔法戦士「能ある鷹は爪を隠す。まぁまて。勝てない訳じゃないと思うぞ」

飛竜王「??」

魔法戦士「器用貧乏なおれだから知ってることがある。特化型は怖い。速さを極めた先がな」

飛竜王「未来の何を見たの?」

魔法戦士「未来が決定する瞬間を選べるようになるかもしれないな」

帝国の空

僕は発動しない魔方陣を手当たり次第設置していく
黒龍の側に
黒龍の女王の側に
皆は気付かない
気付きようがない

飛竜王(魔法戦士曰く。魔法は狙う唱える打つ行程がある。空間魔法もしかり)

だから唱えられる前に決着をつければいい
攻撃を加え動けなくすれば運命も決まる

飛竜王「念入りに」

魔方陣を置いていく
今は打撃が加えられない質量が無いに等しい
何故なら速度を極めた
質量を取り去り
光となって

時が進まない世界に僕はいる

黒龍の女王「くっ因果を速く操作しなければ‼」

空間魔法を発動させ未来を覗く

飛竜王が目の前で私を倒す未来を見る。

黒龍の女王「!?」

飛竜王「やぁお待たせ」

光から現れる飛竜王。尻尾が魔力で光っている

飛竜王「未来は見えたかい?お祈りは?残念だけど君だけは祝福しないし、弔ったりしないよ」

黒龍の女王「くそ……なぜこんなあっさり」

飛竜王「下積みがよかったからかな。だから攻撃見えても避けられない事を目指せば」

黒龍の女王「ま、まって」

飛竜王「エクスカリバアァアアアアアア!!」

ドゴオオオオオン

部屋に音が響く

魔法戦士「外は終わったか」

フェリス「うぐ………なんで勝てない」

魔法戦士「空間を切り離せば窒息もお前を固定化すれば精霊としては動けまい。肉体が厄介だが残念。お前が勝つ未来は今この瞬間わが支配下に」

フェリス「………何時まで演技を?」

魔法戦士「そうだな…………お前に一言。なんのためにここに?」

フェリス「私のために。誰でもない私がやりたいから来たまで」

魔法戦士「ならもう演技はいいな。ネファリウスの名も…………」

フェリス「まどろっこしいです。魔法戦士は」

魔法戦士「いいじゃないか………どうなるかわからない方がたのしい」

飛竜王「おわった?」

魔法戦士「そっちと同じ」

飛竜王「じゃぁ魔国に挨拶して。えっとフェリスお姉さんと初めてあった場所に行けばいいかな?」

フェリス「初めてといえば地下世界」

魔法戦士「隠居先は新しい所へいきたいんだよ」

フェリス「へーなら私の方が詳しいですね」

魔法戦士「ついてくる気か?」

フェリス「冗談いいません。本当に勝手についていきますよ」

飛竜王「それが一番だね」

飛竜王「じゃぁ後は」

黒鋼竜「なんだ!?ここに来いって言われてきたがこれは!?」

扉から黒鋼の竜と土魔法使いよ嫁が現れる

魔法戦士「やぁ」

土魔法使い「魔法戦士!?」

エリ「何があったの!?」

飛竜王「黒龍の女王は死んじゃた。後は3人に任せた」

魔法戦士「えっと帝国は3人で何とかして」

黒鋼竜「まっ!!まて!!」

土魔法使い「…………一国の主になれと?」

エリ「私………奴隷から皇女に?」

黒鋼竜「あ、ああ………まぁ仕方がない二人頑張ってくれ」

土魔法使い「…………うわー」

土魔法使い「なんだ………何があったんだ」

黒鋼竜「黒龍がほぼ居なくなった。国を統べる者はいない」

土魔法使い「わかるわかる…………なぜこうなったし」

エリ「腹くくろう…………ね」

土魔法使い「う、うむ」

黒鋼竜「弟よまぁ俺が先陣きって話をつけるから」

土魔法使い「う、うむ」(おれはめられた?)

飛竜王「ふぅ………終わった。疲れたよ」

魔法戦士「そりゃーなー」

フェリス「お疲れさま」

飛竜王「にしても。魔法戦士は結局お姉さんの何が許せなかったの?」

魔法戦士「許せなかった訳じゃないが………魔法国を守るためが俺で俺のためだけに神を殺していったフェリスだった訳だが」

フェリス「守れちゃいましたしね」

魔法戦士「俺の目的は終わったがフェリスは続けたよ俺のために。故にもう俺のために動く必要もなくなった訳だ」

フェリス「だからなんで一言言ってくだされば!!!」

魔法戦士「いや………言ったらまた次に何かしら勝手にしてたろ?一応おれは俺で動きたかった訳だ」

フェリス「むぅ………」

飛竜王「強すぎるのも邪魔だね」

魔法戦士「お陰で名を残せた未練はないしフェリスと対等になったわけだ。主従関係もなし」

フェリス「………悪魔の契約なんて要らないんですね」

魔法戦士「当たり前だろばかだな」

フェリス「不安だから仕方がなかったんです‼」

飛竜王(でも魔王との子はもうけてるよなー)

魔王城

ばさっ

魔王「おかえりなさいませ………」

魔法戦士「ただいま………だがもう行こうと思う。後はお前らの時代だよ。怠惰な神もいない、指示するものもいない。戦乱になるか…ならないかわからんけど」

魔王「いままでお疲れさまでした」だきぃ

フェリス「…………」

飛竜王(こえーこえー)

魔法戦士「すまん………利用しただけで」

魔王「謝ってはダメです。胸を張ってくださいネファリウス様。支配者として高慢のままで、お立ちください」

魔法戦士「………くくくそうだな。では失礼する。魔国の姫よ、後は任せた」

魔王「はい!この身を捧げて」

魔法戦士「行くぞ」

フェリス(私と歩んで行くのでしょうけど妬けますね)

飛竜王「うん………速く行こう」

ばさっ

飛竜王(速く一人にしてあげたいし)

魔法戦士「…………」

飛竜王が勢いをつけ飛んでいく

魔王「…………行ってしまった」

すぅー

ユグドラシル「あーあ結局息子は彼女を選んでたと…………」

現れる世界樹の精霊

魔王「…………魔王らしく振る舞えたかしら?」

ユグドラシル「ええ…………ごめんなさい。わがままな子で」

魔王「いいえ………少し一人にしてください」

ユグドラシル「ええ失礼」

すぅ

魔王「ひっく…………」

我慢していた思いが想いが溢れてくる
膝をついて
顔をおおい
想いが水となって落ちる

私のところにいてほしい
私に嘘でも好きって言ってほしい
全てを押し殺して
魔王として女として
彼を送った

しかし

胸に空いた穴はまだ
塞がらない

魔王「う、うううう」

泣かないと決めたわけじゃないけど
やっぱり大好きだったからこそ
別れは悲しい

ぽん!

魔王「あっ…………」

お腹にはまだ子は大きくないが
返事をしてくれた気がする

魔王「…………ありがとう。優しい子ね」

魔王「大丈夫。もう泣きやんだから」

魔王「今日は何食べようかな?」

ありがとう
この子を置いていってくれて



魔法戦士「なにも言わないんだな」

フェリス「…………魔王との子ですか?」

魔法戦士「ええっとそう」

フェリス「…………魔法戦士の子ですもん。羨ましいだけで、他はないですそれに私にも下さるって思ってます」

魔法戦士「まったく器が広いのか狭いのか」

フェリス「吹っ切れたんです‼でもああでもしないと可愛そうです………し」

魔法戦士「いやーその本当に申し訳ない」

飛竜王「本当だよ!!好きでもないのに」

魔法戦士「まぁそうなんだが………幸せになる方法があれだけじゃーなー………
未来なぞ見るんじゃなかった」

飛竜王「何が?」

魔法戦士「黒龍に倒されるってね」

飛竜王「黒龍がやっぱり覇者になる予定だったの?」

魔法戦士「ほぼ………予想だが。フェリスも負ける」

フェリス「むぅ………」

魔法戦士「まぁ終わったことだ」

飛竜王「だね…………到着うう!!」

魔法戦士「ここで落ちればいいんだな」

黒い円柱の排気口を覗く

フェリス「飛竜王………いままでありがとうね運搬とかいろいろ」

飛竜王「うん」

二人が穴に入る

飛竜王「……………この世を壊した二人が消えた」

神を殺しを成した化け物

飛竜王「僕も生き残ったしー何しようかな」

自分もきっと………化け物ではある

飛竜王「竜姉の墓参りでもして帰ろう………さぁ飛ぼう」

夕暮れの空を

後日談

子供「校長!!背中のせて!!」

ヘルカイト「ダメだ危ない」

子供2「えーだって上級生は乗るじゃん‼」

ヘルカイト「いや!!あれは授業の一環で」

子供3「へ!?校長の背中乗れるの!!」

ざわざわ

ドラゴンゾンビ「人気ですねー格好いいですもんねーパパは」

ヘルカイト「うわ!!こら!!乗っちゃいかん!!まだ魔法で衝撃を軽減できない内はダメだ‼それより助けろ‼ドラゴンゾンビ!!てかお前は安静にしとけ………」

ドラゴンゾンビ「残念だけど教頭ですので。まぁドラゴンはある程度大丈夫ですよ。ゾンビですし」

ヘルカイト「いや………そうだが」

ドラゴンゾンビ「さぁ皆校長が困ってるから離れなさい。乗れる術をしっかり学んでから乗りなさい」

子供一同「はーい」

ヘルカイト「お前ら!!ワシの言うこと聞かないくせに‼」

子供「校長遊びたい‼」

ドラゴンゾンビ「そういうことです」

ヘルカイト「あーあ………しゃぁない放課後来い」

ドラゴンゾンビ「ふふ、優しい」

ヘルカイト「黙っとれ///」

屋敷

火竜姉「双子」

飛竜王「へー」

火竜姉「いや!!あなたの子なのになに他人ごとみたいに!!」

飛竜王「いやーなんでわかんの?」

火竜姉「えっと………なんでだろ」

飛竜王「?」

火竜姉「まあ!!いいじゃない!!」

飛竜王「まぁそのーお父さんかー」

火竜姉「お父さんぽくないね………でもそのままでいいよ」

飛竜王「どして?」

火竜姉「私も母さんも愛したのはそれだからかな?」

飛竜王「…………ふーん」

火竜姉「やっと………母になれる。ずっとまってよかった」

魔法国城
魔法戦士の兄が治める城

兵士「王ダメです!!謁見が!!」

王「だぁ!!嫁の状態を見に行くだけだ‼」

兵士「20分前に見たでしょ‼側近!!」

側近「王!!そうです!!心配なのはわかりますが‼」

王「ぐぬぬぬ。おっらあああボルトショック!!」

兵士&側近「しまった!あばばばばば」

ばたん

王「ハーピー!!」

ガチャ

ハーピー「お仕事は?」

ベットの上に卵を抱いたハーピーがキョトンとした顔でこちらを見る。ああ銀翼のなんと美しい

王「まぁ休憩だ」

側近「お、おう……謁見中でございます」

ハーピー「…………あなた」

王「違うんだ‼魔法戦士が教えてくれた魔法で出来た子だ!!気になるじゃないか‼」

ハーピー「ぴぃーーーーー」

兵士1「はっ!!」

兵士2「なにか!!」

ハーピー「この者を謁見の椅子に縛り付けよ」

兵士1「御意」

兵士2「王よ。大人しくお縄に」

王「へ!?お前ら俺が王だぞ!?」

兵士1「皇后様のご命令です」

兵士2「縛りました」しゅるしゅる

王「ハーピー!!」

ハーピー「はぁ………もう。仕事はすごいのに不安です」

屋敷内

帝国崩壊を宣言し帰ってきた
帝国内の内戦が始まったがそれが普通なのだ。
圧政、民族卑下などの反動だろう

っというか皇帝のうつわじゃーない

黒鋼竜「ドラゴンゾンビも火竜姉も身籠った。いつ身籠るんだ?」

土魔法使い「えっと兄貴………エリは大切な外交の足で…………」

黒鋼竜「足はワレがする。はよ」

エリ「まっまってまだ心の準備が」

黒鋼竜「それでどうする!!黒龍も先の対戦で失った。早くだ」

エリ「まだ沢山いるじゃない!!」

土魔法使い「そ、そうですよ」

黒鋼竜「だまれ!!甥が見たいんだ‼」

エリ&土魔法使い「いい人見つけて作ってください‼」

忍の里

瑠璃「わが党首の命によりここに里を復活させる」

「「「おおおお」」」

大きな蜥蜴を従える女の子

瑠璃「魔法国の学校に潜入し溶け込み………色々の国へ入り込もう。故に命があるまで一般人で過ごす」

「「「はっ!!」」」

瑠璃「では上級生は私も潜入する」

「……………」

瑠璃「だって君たち精霊持ってないでしょ?」

「しかし、党首自らは」

瑠璃「我を党首と思わせない秘策よ」(ヘルカイトに乗りたい)

「わかりました」

「では他にお着きを」

瑠璃「要らぬ……怪しまれる。故に他につけ気を引け」

「「「はっ」」」

瑠璃「…………」(お兄ちゃん!!私は弱いけど‼出来ることはするよ‼…………あそぶけど)

冥界
商人のプレゼン

ハーデス「……………」

商人「あれでそれでこうで」

シャドウ「………ハーデス」にこっ

ハーデス「…………はっ………」

シャドウ「…………」こそこそ

大男に儚き精霊の少女がニコニコハーデスの耳元で会話をする。他の謁見者もその笑顔に緊張が和らぐ。目が合えば笑い返してくれる彼女はきっと助言をしている。参謀だろうか
精霊と聞く

精霊ならやはりなにかを言っているのだろう
商人の額が汗で一杯になる。謁見者はにこやかだが本人はたまったもんじゃない

シャドウ「面白そう………」

ハーデス「そ、そうか………」

シャドウ「寝てた?」

ハーデス「う、うむ……まったく興味がなくて欲しいか?」

シャドウ「………えっと大道芸のお誘いだよ。チケット」

ハーデス「うぐ……商人だと思っていたがそういうことか………箔をつけたいと」

シャドウ「なにも………きいてないね」くすっ

ハーデス「お前が聞いてくれればいいじゃないか」

シャドウ「だーめ。アレスは冥界の神だから」

ハーデス「その名は捨てたぞ」

シャドウ「捨てないで………私の大好きな神の名前だから。それより商人が汗で大変だよ」

ハーデス「う、うむ………よし」

ハーデスが立ち上がり。商人を睨み付ける

商人「!?」怖い

ハーデス「興が乗った。2枚、特等席だ」

商人「はっ……………はい!!直ぐにでも!!時期は………」

シャドウ「…………」

静かな誰にも聞こえない声で

ハーデス「観に行こうか………二人で」

シャドウ「うん!!」

コロシアム

ヘパイトス「むっ」

アテネ「よっしゃっっっっ!!私の予想通り!!」

ヘパイトス「加護は卑怯だ」

アテネ「してないわ‼これで2対1ね」

ヘパイトス「次は私の予想が勝つ」

アテネ「ふふふーどうだが」

「お二人方」

アテネ&ヘパイトス「!」びくっ

エリクトニオス「父上母上」

アテネ「あっいや………はははーコロシアムの調子でもー」

ヘパイトス「アテネに誘われた」

アテネ「あ、あなた裏切る気‼」

エリクトニオス「父上ノリノリでしたね………後ろで見てましたよ」

ヘパイトス「すまん………」

アテネ「………ごめんなさい」

エリクトニオス「はぁ………仕事したあとに来てください………父上母上。何度も何度も何度も!!!!!」

「あっ領主様がまた息子に叱られてますね」

エリクトニオス「父上も………母上ばっかりだから………ビィーナスに……ほごっ!?」

「…………あっ父上と乱闘だ‼」
「やっべ!!試合どころじゃねー!!」
「さぁー!!場外乱闘だ‼おっとこれはすごいマッチだ!!!!」

アテネ「さぁー張った張った!!金券販売開始よ‼」わくわくわくわく

魔国

魔王「ふふふーん」

クレイモア「ご機嫌ですね」

魔王「ええ……お腹蹴ったんですよ」

クレイモア「それはそれは」

魔王「ふふふーん………」

クレイモア(ここまで…武一筋だった方が)ポロポロ

魔王「どうしたの?」

クレイモア「いえ……目にごみが。少し失礼します」

魔王「あら…………大丈夫かしら」

世界樹の根元

姫上ナナ「あなたの思い通りね。息子がやったとはビックリだけど」

ユグドラシル「やっと邪魔くさいの消えたわね」

姫上ナナ「そうね………私の復讐も終わったかしら。」

ユグドラシル「………それであの女は?」

姫上ナナ「会いに行けば?生意気のまんま」

ユグドラシル「………そう」

姫上ナナ「まぁでも幸せじゃないかしら………私もああいう時期あったし………夫はいなかったけど」

姫上ナナ「でも、またいつか会える気がしてるから………頑張ろうかな」

ユグドラシル「婬魔の癖に純愛な」

姫上ナナ「婬魔だから純愛なんです!!」

姫上ナナ「でも婬魔でよかった…………」

ずっとずっと彼を忘れないから

地下世界に太陽はある
原理はわからない
ただ地下でも太陽の暖かさを味わえるのはいい

魔法戦士「…………」

地下にある草原。無駄に広く無駄に何も産み出さない場所

アポロン「今日の太陽は気持ちがいいだろう?外の魔力が豊富に流れてきたからね」

魔法戦士「気持ちがいい仕事終わったし今日はのんびりしようかな」

アポロン「ほうー要領がいいな」

魔法戦士「まぁ………オーバースペックですから」

アポロン「そろそろ聞くが外は………どうだった?」

魔法戦士「ええ、強敵ばっかでした」

アポロン「それは面白そうな話が聞けそうだ。ここでの争いも心踊る場面があるけどね」

魔法戦士「そうなんですね。どこいっても人は喧嘩好きですね。何故あなたはここに?」

アポロン「人が好きだったから。沢山崇めてくれる。なら答えないとな………国旗にさえ私が描かれているんだ………地下に太陽がないと寂しいだろう?」

魔法戦士「ははははそうですね」

アポロン「だから……頑張ってるよ。うすーい魔力で維持を」

ぶわぁあ

風が流れる

アポロン「本当に外の世界と変わらない風だ」

魔法戦士「ええ………」

ふわっ

フェリス「あなた………またサボって」

魔法戦士「仕事はしたぞ」

フェリス「そうですの?」

アポロン「ああ、奥さんこんにちは」

フェリス「こんにちは………頂いた肉じゃが美味しかったですわ‼」

アポロン「そりゃ!!ここで見つけた奥さんの自慢出来る特技だからね」

魔法戦士「いやーここの生活では本当にお世話になってます。社長」

アポロン「はははは………本来サボりは怒らないといけないが自分もサボりだからな」

フェリス「あっとそういえば………」

魔法戦士「どうした?」

フェリス「その………これ」

ぽと

アポロン「ああ。おめでとう」

魔法戦士「そっか………向こうでもブームらしいな」

フェリス「平和ですから………」

前線にたつ必要がないからだ

ゆっくりとした時間がある

おれは落としたものを拾う
母子健康手帳

魔法戦士「…………この世界は変わってるな」

アポロン「まぁね。良くも悪くも」

魔法戦士「…………今日は早く帰るよ。何か買って来よう」

フェリス「じゃぁ………プチトマト」

魔法戦士「わかった」

アポロン「ふぅそろそろ仕事に戻るかな太陽電気の営業がある。ついてこい」

魔法戦士「うへ!?」

アポロン「働かないと出産費もでないぞ」

フェリス「頑張ってお父さん」

魔法戦士「そうだな………頑張るか」

世界は変わっていく
俺らの子は知らないだろう
ネファリウスは魔国の神に…………フェリスは魔法国の神にいつかなるだろう

おれはやり遂げた。
なら次は

生きてる限り
何か新しいことをやり遂げよう

人間なのだから




長い間ありがとうございました。

これで終わりです。

お疲れさまでした。

皆に風を加護を

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